学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】の概要
直並列回路における電圧計の指示値の計算
電気の基礎理論 · 合成抵抗 / オームの法則 / 分流回路
図のような直流回路において、電流計Aの指示値が 2 A を示した。このときの電圧計Vの指示値 [V] として、最も近いものを1つ選べ。ただし、回路は 4 Ω と 4 Ω の直列回路、8 Ω の抵抗(電流計Aが直列接続)、4 Ω の抵抗が並列に接続された並列部分と、4 Ω の抵抗(電圧計Vが並列接続)が直列に接続された構成である。
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解答
ロ
解説
並列回路に接続された各枝の両端には等しい電圧が加わります。ある枝を流れる電流と抵抗値から並列部分全体の電圧を求め、それをもとに全枝の電流の総和(回路全体の電流)を算出して直列抵抗での電圧降下を導きます。
解き方
- 電流計のある枝の抵抗 8 Ω に 2 A が流れていることから、オームの法則 V = I × R より並列回路の両端電圧を 2 × 8 = 16 V と算出する。
- 並列回路の他の各枝を流れる電流を求め、全体の総電流を 2 A + 2 A + 4 A = 8 A と合算する。
- 電圧計が接続された 4 Ω の抵抗に全電流 8 A が流れるため、指示電圧を 8 × 4 = 32 V と計算する。
- 選択肢 イ不正解
- 16 V は並列接続部分の両端電圧であり、電圧計 V が測定している 4 Ω 抵抗の両端電圧ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 回路全体の電流が 8 A となり、電圧計が並列接続された 4 Ω の抵抗の両端電圧は 8 A × 4 Ω = 32 V と正しく求まります。
- 選択肢 ハ不正解
- 各枝の電流計算や全電流の合算に誤りがあるときの誤答数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電源電圧や回路全体の合成抵抗と混同した計算結果であり誤りです。
覚えるポイント
- 並列回路の各枝の両端電圧はすべて等しく、全体の電流は各枝の電流の和になります。
間違えやすいところ
- 並列部分の電圧(16 V)をそのまま全体の電圧や測定値と勘違いしないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の基礎理論(オームの法則およびキルヒホッフの電流則)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗を求める計算式
配電理論 · 導線の電気抵抗 / 抵抗率 / 導体断面積
抵抗率 ρ [Ω・m]、直径 D [mm]、長さ L [m] の導線の電気抵抗 [Ω] を表す式として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
導線の電気抵抗 R [Ω] は、抵抗率 ρ [Ω・m] と長さ L [m] に比例し、断面積 A [m^2] に反比例します(R = ρ L / A)。断面積を求める際、直径の単位がミリメートル [mm] であるため、メートル [m] への単位換算(10^-3 倍)を二乗して 10^-6 を適切に処理する必要があります。
解き方
- 直径 D [mm] を半径 (D / 2) × 10^-3 [m] に直し、断面積 A = π × ((D / 2) × 10^-3)^2 = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] を求める。
- 電気抵抗の基本公式 R = ρ × L / A に断面積 A を代入し、分母の 4 と 10^-6 を分子に移して式を整理する。
- 選択肢 イ不正解
- 長さ L が二乗されており、また分子の係数 4 が欠落しているため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 断面積 A = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] より、R = (4 ρ L / (π D^2)) × 10^6 [Ω] となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 長さ L が二乗され、分母の直径 D が二乗されていないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 分母の直径 D が二乗されていないため断面積の次元と合致せず誤りです。
覚えるポイント
- 電線の抵抗は断面積に反比例するため直径の2乗に反比例し、長さに比例します。
間違えやすいところ
- 直径の単位 [mm] から [m] への変換で 10^-3 を二乗した 10^-6 が分母から分子へ移って 10^6 になる符号を間違えやすいです。
出題の前提:導線の電気抵抗の算出公式(電気工学の基礎)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器の使用による発熱量の計算
電気の基礎理論 · 発熱量 / ジュール熱 / 消費電力
消費電力が 500 W の電熱器を、1時間30分使用したときの発熱量 [kJ] として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
電力量や発熱量(ジュール熱)の基本単位はジュール [J](= W・s)であり、消費電力 [W] に通電時間 [秒] を掛けることで求まります。キロジュール [kJ] を求める場合は、最終的に 1,000 で除算します。
解き方
- 使用時間である 1時間30分を秒単位に換算する(1時間30分 = 90分 = 90 × 60 = 5,400 秒)。
- 発熱量の公式 H = P × t に代入し、500 W × 5,400 s = 2,700,000 J を算出する。
- 1,000 J = 1 kJ であるため、2,700,000 J を 2,700 kJ に単位換算する。
- 選択肢 イ不正解
- 時間換算を行わずに電力 500 W に 0.9 などを掛けた誤った計算値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 時間を秒ではなく 1.5 時間のまま計算した値(500 × 1.5 = 750 W・h)であり、kJ 単位になっていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 時間を 1 時間(3,600 秒)として 500 × 3,600 = 1,800 kJ と計算した誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- H = 500 W × (90 × 60 s) = 2,700,000 J = 2,700 kJ となり正しいです。
覚えるポイント
- 発熱量 H [J] = 電力 P [W] × 時間 t [s] であり、時間は必ず「秒」に直して計算します。
間違えやすいところ
- 時間の単位を秒 [s] ではなく分 [min] や時間 [h] のまま掛けてしまう間違いが多発します。
出題の前提:電力量および発熱量の計算式(J = W・s)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相交流回路における負荷電流の計算
電気の基礎理論 · 単相交流電力 / 力率 / 負荷電流
単相 200 V の回路に、消費電力 2.0 kW、力率 80 % の負荷を接続した場合、回路に流れる電流 [A] として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
単相交流回路における有効電力 P [W] は、電圧の実効値 V [V]、電流の実効値 I [A]、および力率 cosθ の積となります。回路を流れる電流を求めるには、有効電力を「電圧と力率の積」で割る必要があります。
解き方
- 消費電力 2.0 kW を W 単位の 2,000 W、力率 80 % を小数 0.8 に換算する。
- 公式 I = P / (V × cosθ) に各値を代入し、I = 2,000 / (200 × 0.8) = 2,000 / 160 = 12.5 A を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順や三相交流の式と混同した誤った計算値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 力率を誤って乗じるなどした((2,000 / 200) × 0.8 = 8.0 A)誤答です。
- 選択肢 ハ不正解
- 力率を考慮せず皮相電力として計算した(2,000 / 200 = 10.0 A)誤答です。
- 選択肢 ニ正解
- I = 2,000 W / (200 V × 0.8) = 12.5 A と正しく計算されています。
覚えるポイント
- 単相交流の電流は I = P / (V × cosθ) で求め、力率で割ることを忘れないようにします。
間違えやすいところ
- 力率を掛けてしまったり、三相電力の式(√3)を誤って適用しないように注意が必要です。
出題の前提:単相交流回路の有効電力の計算公式
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式スター結線回路の線電流の計算
電気の基礎理論 · 三相交流回路 / スター結線 / 線電流
線間電圧 200 V の三相3線式電源に、各相の抵抗が 10 Ω の対称星形(Y)負荷が接続された回路において、回路に流れる線電流 I [A] として、最も近いものを1つ選べ。ただし、√3 = 1.73 とする。
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解答
ロ
解説
対称三相星形(Y)結線負荷では、線間電圧と相電圧の間に「線間電圧 = √3 × 相電圧」の関係が成り立ちます。また、線電流と相電流は直列関係となるため大きさが等しくなります。
解き方
- Y結線負荷の1相にかかる相電圧を V_p = 200 / √3 [V] と求める。
- 1相あたりの相電流を I_p = V_p / R = (200 / √3) / 10 = 20 / √3 [A] と計算する。
- Y結線では線電流 I = 相電流 I_p であるため、I = 20 / 1.73 ≒ 11.56 A を算出して最も近い 11.6 A を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 200 V を 24 Ω などの不適切な数値で割った場合の誤答です。
- 選択肢 ロ正解
- 相電圧 200 / √3 V を抵抗 10 Ω で割った線電流 20 / 1.73 ≒ 11.6 A であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- √2 で計算するなど、三相交流の公式を誤用した値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 相電圧を線間電圧と同じ 200 V として計算した値(200 / 10 = 20 A)であり、Δ結線の相電流と混同しています。
覚えるポイント
- Y結線では「線電流 = 相電流」「相電圧 = 線間電圧 / √3」となります。
間違えやすいところ
- Δ結線(線間電圧=相電圧、線電流=√3×相電流)の公式と混同しないように結線図をしっかり確認しましょう。
出題の前提:三相交流回路(星形結線)の基本理論
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路における送電端電圧の計算
配電理論 · 電圧降下 / 単相2線式回路 / キルヒホッフの法則
図のような単相2線式配電回路において、末端の c-c' 間の電圧が 100 V のとき、送電端 a-a' 間の電圧 [V] として、最も近いものを1つ選べ。ただし、電線1線当たりの抵抗 r は 0.1 Ω とし、各負荷は b-b' 間に 5 A、c-c' 間に 10 A の抵抗負荷が接続されている。
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解答
ニ
解説
配電線路の電圧降下は、各区間の電線を流れる電流と電線抵抗の積で求まります。単相2線式回路では往復2本の電線それぞれで電圧降下が生じるため、往復分(2本分)の電圧降下を受電端電圧に加算して電源側電圧を求めます。
解き方
- b-c 区間を流れる電流 10 A より、同区間の往復電圧降下を 2 × 10 A × 0.1 Ω = 2 V と求め、b-b' 間電圧を 100 + 2 = 102 V とする。
- a-b 区間を流れる電流は 5 A + 10 A = 15 A であるため、往復電圧降下を 2 × 15 A × 0.1 Ω = 3 V と求める。
- 電源側 a-a' 間の電圧を 102 V + 3 V = 105 V と合算する。
- 選択肢 イ不正解
- 102 V は中間の負荷端 b-b' 間の電圧であり、電源端 a-a' 間の電圧ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の片道分のみの電圧降下を加算した場合などの誤った計算結果です。
- 選択肢 ハ不正解
- a-b 区間の電流を 10 A のまま計算してしまった場合の誤答数値です。
- 選択肢 ニ正解
- b-c 区間の降下 2 V と a-b 区間の降下 3 V を順に加算した 105 V であり正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下は往復2線分(2Ir)生じる点、および電源に近い区間ほど下流の負荷電流が加算される点に注意します。
間違えやすいところ
- a-b 間を流れる電流を 5 A のみ、あるいは 10 A のみとして計算してしまうミスが起きやすいです。
出題の前提:単相2線式配電線路の電圧降下計算式(ΔV = 2Ir)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路における配線の電力損失の計算
配電理論 · 単相3線式回路 / 電力損失 / 中性線電流
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの電気抵抗が 0.2 Ω、各相の抵抗負荷に流れる電流がともに 10 A のとき、配線全体の電力損失 [W] として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
単相3線式回路の配線電力損失は、上部外側線、中性線、下部外側線の各電線で生じる電力損失(I^2 × r)の合計となります。上下の負荷電流が等しい平衡状態では、中性線電流が相殺されて 0 A になるため中性線での電力損失は生じません。
解き方
- 上下の負荷電流がともに 10 A であることから、中性線電流 I_N = 10 - 10 = 0 A を求める。
- 各電線の損失を計算する。上外側線は 10^2 × 0.2 = 20 W、中性線は 0^2 × 0.2 = 0 W、下外側線は 10^2 × 0.2 = 20 W となる。
- 配線全体の全電力損失を 20 + 0 + 20 = 40 W と合算する。
- 選択肢 イ不正解
- 電流を二乗せずに 2 × I × r などとして計算した誤った数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線本数や二乗計算を取り違えた計算結果です。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線の電流が 0 A となり、外側線2本分の損失 2 × (10^2 × 0.2) = 40 W となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 中性線にも 10 A が流れると誤認したり、単相2線式を2回路分と誤って計算した値です。
覚えるポイント
- 単相3線式の平衡負荷では中性線電流がゼロになり、中性線の線路損失は発生しません。
間違えやすいところ
- 中性線にも電流が流れると誤解して中性線分の損失を足してしまわないように注意しましょう。
出題の前提:単相3線式配電線路の電力損失計算(P = Σ I^2 r)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管内に収める電線の許容電流の計算
配電理論 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に断面積 3.5 mm^2 の 600 V ビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は 30 ℃以下、電流減少係数は 0.70 とする。
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解答
ロ
解説
電線を金属管などの管内に多数収めると放熱が悪くなるため、電線1本当たりの許容電流は、単独敷設時の許容電流に「電線数に応じた電流減少係数」を乗じて低減補正します。端数処理は電気設備技術基準の解釈等に基づき四捨五入(または7捨8入)します。
解き方
- 断面積 3.5 mm^2 の 600 V ビニル絶縁電線の基準許容電流が 37 A であることを確認する。
- 与えられた電流減少係数 0.70 を乗じて、37 × 0.70 = 25.9 A を計算する。
- 端数を四捨五入して 26 A を導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 2.0 mm^2 の許容電流(27 A)に係数を乗じた値(約 19 A)であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 3.5 mm^2 の許容電流 37 A に電流減少係数 0.70 を乗じた 25.9 A を四捨五入して 26 A となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 5.5 mm^2 の許容電流(49 A)に係数を乗じた値(約 34 A)であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 5.5 mm^2 の単独許容電流(49 A)そのものの数値であり誤りです。
覚えるポイント
- 3.5 mm^2 の許容電流は 37 A、5.5 mm^2 は 49 A、8 mm^2 は 61 A です。
間違えやすいところ
- 3.5 mm^2 の許容電流数値を忘れたり、他の電線サイズ(2.0 mm^2 の 27 A や 5.5 mm^2 の 49 A)と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線の許容電流と過電流遮断器の定格電流の算定
配電設計 · 低圧幹線 / 許容電流 / 過電流遮断器 / 需要率
電熱器(定格電流5A)1台と電動機(定格電流5Aが1台、15Aが1台)が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決定する根拠となる許容電流IW [A]と、幹線に施設しなければならない過電流遮断器の定格電流を決定する根拠となる電流IB [A]の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、需要率は100%とする。
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解答
ニ
解説
幹線の許容電流IWは、電動機合計IMが50A以下の場合は1.25倍(50A超なら1.1倍)に電熱器合計IHを加えます。幹線の過電流遮断器IBは3×IM+IH以下かつ2.5×IW以下で選定します。
解き方
- 電動機の定格電流の合計IM=5+15=20Aと、電熱器の定格電流合計IH=5Aを求める。
- IM≦50Aなので幹線の許容電流IWは1.25×20+5=30A以上が必要と計算する。
- 過電流遮断器IBは3×20+5=65A以下かつ2.5×30=75A以下となるため、65Aを基準とする。
- 選択肢 イ不正解
- IWを1.1倍として計算した27Aや、誤った遮断器定格55Aを用いており誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- IMが50A以下のためIWの係数は1.1ではなく1.25であるため、IW=27Aは誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- IBの計算で3×IM+IH=65Aとなるべきところを55Aとしており誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- IW=30AおよびIB=65Aの双方が正しく算定されているため適切です。
答えの内訳
- 幹線の太さを決める電流IW:30 A
- 電動機の定格電流の合計IM=5+15=20Aは50A以下のため、IW≧1.25×IM+IH=1.25×20+5=30Aとなります。
- 過電流遮断器の定格電流を決める電流IB:65 A
- IB≦3×IM+IH=3×20+5=65Aを適用します。また2.5×IW=2.5×30=75A以下も満たすため65Aとなります。
覚えるポイント
- IMが50A以下ならIWは1.25倍、50A超なら1.1倍を掛けます。
間違えやすいところ
- 過電流遮断器IBの計算で3×IMとすべき係数を誤って掛け忘れるミスに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の定格電流と分岐回路の電線太さ・コンセントの組合せ
配電設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格 / 電線の太さ
定格電流30Aの配線用遮断器で保護される分岐回路の電線の太さ(軟銅線)と、接続できるコンセントの図記号の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線用遮断器の定格電流に応じ、分岐回路の電線の太さおよび接続可能なコンセントの定格電流が技術基準によって規定されています。30A分岐回路では電線が2.6mm(5.5mm²)以上、コンセントは20Aまたは30Aです。
解き方
- 30A配線用遮断器の分岐回路に必要な最小電線太さが直径2.6mmまたは断面積5.5mm²以上であることを確認する。
- 接続できるコンセントの定格電流が20A以上30A以下であることを確認し、各選択肢を照合する。
- 選択肢 イ正解
- 電線の太さが5.5mm²以上であり、コンセント定格が20Aであるため規定に適合しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 定格電流の記載がないコンセント図記号は15A用を表し、30A分岐回路には接続できないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の太さが直径2.0mmでは細すぎる(直径2.6mm以上必要)ため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 定格表示のない15A用コンセントは30A分岐回路には接続できないため誤りです。
覚えるポイント
- 30A分岐回路のコンセントは20Aまたは30Aで、電線は2.6mm(5.5mm²)以上です。
間違えやすいところ
- 30A分岐回路に一般的な15A定格のコンセントを接続できると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における絶縁ブッシングの使用目的
配線工事の施工方法 · 金属管工事 / 絶縁ブッシング / 電線被覆保護
金属管工事において、管端に絶縁ブッシングを使用する主な目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管を切断してボックス等に取り付ける際、内側の管端バリやエッジ部で電線を引き入れ・引き出す時に被覆が傷つく恐れがあります。これを防ぐために管端に絶縁ブッシングを取り付けます。
解き方
- 絶縁ブッシングの形状と取り付け位置(管端・ボックス接続部)を確認する。
- 部材の役割である「電線引き入れ時の絶縁被覆の保護」に合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 管端の縁による電線の絶縁被覆損傷を防止することが絶縁ブッシングの主目的です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の接続を容易にする部材ではなく、電線の絶縁被覆を保護する部材です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管を造営材に固定するためにはサドル等を使用するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管相互を接続するためにはカップリングを使用するため誤りです。
覚えるポイント
- ブッシングは管端に取り付けて「電線の被覆保護」を行うための部材です。
間違えやすいところ
- 金属管相互を接続するカップリングや造営材に固定するサドルと混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
直接埋設式による低圧地中配線の使用電線
配線工事の施工方法 · 地中電線路 / 直接埋設式 / ケーブル
低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合、使用できる電線として適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
低圧地中電線路は土壌中の水分や外傷から電線を保護する必要があるため、電線として必ず「ケーブル」を使用することが電気設備技術基準で義務付けられています。絶縁電線(IV、OW、DV等)は使用できません。
解き方
- 地中電線路(直接埋設式を含む)に施設可能な電線の種類が「ケーブル」であることを確認する。
- 選択肢の中から絶縁電線を除外し、ケーブルであるCVケーブルを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- OWは屋外架空用などの絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ロ正解
- CVはシースを持つケーブルであり、低圧地中配線に直接埋設式で使用可能です。
- 選択肢 ハ不正解
- DVは架空引込線用の絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- IVは屋内配線等に用いる絶縁電線であり、直接埋設式地中配線には使用できません。
覚えるポイント
- 地中電線路にはどのような埋設方式であってもケーブルを使用します。
間違えやすいところ
- 屋外だからといって屋外用ビニル絶縁電線(OW)を地中埋設できると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管の切断および曲げ作業に用いる工具の組合せ
配線工事の施工方法 · 金属管工事 / 工具 / 切断 / 曲げ作業
金属管(鋼製電線管)の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属管の切断には金切りのこを用い、切断後のバリ取りにはリーマややすりを用います。金属管の曲げ加工にはパイプベンダを用います。トーチランプは硬質塩化ビニル管の加熱曲げ用、パイプレンチは管のねじ込み締付け用工具です。
解き方
- 金属管の切断に必要な工具(金切りのこ)と面取り工具(やすり、リーマ)を確認する。
- 金属管の曲げに必要な工具(パイプベンダ)を確認し、合成樹脂管用工具(トーチランプ)やねじ込み工具(パイプレンチ)を除外する。
- 選択肢 イ不正解
- パイプレンチは金属管のねじ込み締付けに用いる工具であり、切断作業の工具(金切りのこ)が含まれていません。
- 選択肢 ロ正解
- 金切りのこで切断し、やすりでバリを除去し、パイプベンダで曲げを行うため適切な組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管を加熱曲げするための工具であり、金属管工事には使用しません。
- 選択肢 ニ不正解
- パイプレンチは締付け用、トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管用であり、金属管の切断・曲げ作業の組合せとして不適切です。
覚えるポイント
- 金属管の曲げはパイプベンダ、合成樹脂管(VE管)の曲げはトーチランプを用います。
間違えやすいところ
- トーチランプを金属管の曲げに使うと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:第二種電気工事士 技能・学科基準工具
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
スターデルタ始動を行う電動機の種類
電気機器 · 誘導電動機 / スターデルタ始動 / 三相かご形誘導電動機
必要に応じ、始動電流を抑えるためにスターデルタ(Y-Δ)始動を行う電動機はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
三相かご形誘導電動機の大容量のものでは、始動時の過大な突入電流(定格の5〜7倍)を抑制するためにスターデルタ始動方式が採用されます。始動時はスター結線で電圧を1/√3倍に下げて始動電流を1/3にし、加速後にデルタ結線へ戻します。
解き方
- スターデルタ始動が「三相結線」の切り替えにより始動電流を低減する方式であることを把握する。
- 三相巻線形は二次抵抗法、単相誘導電動機は分相始動方式等を用いるため、対象が三相かご形誘導電動機であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 三相かご形誘導電動機は始動電流を定格運転時の1/3に抑えるためにスターデルタ始動法が広く適用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相巻線形誘導電動機は、二次回路に接続した可変抵抗器を調節する二次抵抗法によって始動します。
- 選択肢 ハ不正解
- 直流電動機には界磁巻線と電機子があり、スターデルタ結線の切替え始動は適用されません。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相誘導電動機は単相交流で動作し、コンデンサ始動形や分相始動形などの方法を用います。
覚えるポイント
- かご形誘導電動機=スターデルタ始動(始動電流1/3)、巻線形=二次抵抗法と整理します。
間違えやすいところ
- 同じ三相誘導電動機でも巻線形と取り違えないように区別しましょう。
出題の前提:電気工学・電気機器の基礎理論
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器の特性と構造に関する記述
配線器具・測定器 · 漏電遮断器 / 定格感度電流 / 動作時間 / 零相変流器
漏電遮断器に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
漏電遮断器は零相変流器(ZCT)で漏電電流を検知し、電路を自動遮断します。感度電流により「高感度形(30mA以下)」「中感度形(30mA超〜1000mA以下)」などに分類され、高速形の動作時間は一般に0.1秒以下です。また動作確認用のテストボタンが備えられています。
解き方
- 各選択肢の技術的内容(高速形の動作時間、テストボタンの有無、検出素子、感度分類)を照合する。
- 高感度形の定格感度電流が「30mA以下」である基準と照らし合わせ、「1000mA以下」としているニを誤りと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 高速形漏電遮断器の動作時間は定格感度電流において0.1秒以内(衝撃波不動作形でも0.1秒以内)であるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 定期的な点検用として擬似的な漏電電流を流して動作確認を行うテストボタン装置が設けられているため正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 往復電線の電流の不平衡(地絡電流)を零相変流器(ZCT)で検出するため正しい記述です。
- 選択肢 ニ正解
- 高感度形漏電遮断器の定格感度電流は30mA以下であるため、「1000mA以下」とする本記述は誤りです。
覚えるポイント
- 高感度形漏電遮断器の定格感度電流は30mA以下、動作時間は0.1秒以下です。
間違えやすいところ
- 中感度形(1000mA以下)と高感度形(30mA以下)の数値範囲の混同に注意しましょう。
出題の前提:JIS C 8201-2-2 / 電気設備の技術基準の解釈 第36条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂製可とう電線管用カップリングの用途判定
配線工事の材料・工具 · 合成樹脂製可とう電線管 / PF管 / カップリング / 写真鑑別
写真に示す材料の用途として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
合成樹脂製可とう電線管(PF管やCD管)相互をつなぐ継手を「合成樹脂製可とう電線管用カップリング」と呼びます。両側が可とう管の波付け突起を固定するロック構造になっています。異なる種類の管を接続する場合はコンビネーションカップリングを用います。
解き方
- 写真の継手金具の両端の接続部形状を確認し、両側ともに合成樹脂製可とう管を差し込む同形構造であることを確認する。
- 異種管相互の接続(コンビネーションカップリング)ではなく、同一の「合成樹脂製可とう電線管相互の接続」であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 両側が可とう管用の差込み受口となっている合成樹脂製可とう電線管相互を接続するカップリングであるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 可とう管と硬質塩化ビニル管の接続にはコンビネーションカップリングを用いるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 硬質塩化ビニル管相互の接続にはTSカップリング等を用いるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 鋼製電線管と可とう管の接続には金属・樹脂兼用のコンビネーションカップリングを用いるため誤りです。
覚えるポイント
- 両側が可とう管構造=可とう管相互用カップリング、異種管接続=コンビネーションカップリングです。
間違えやすいところ
- 硬質塩化ビニル管用TSカップリングや異種管用コンビネーションカップリングと見間違えないように受口形状を確認しましょう。
出題の前提:第二種電気工事士 写真鑑別・材料規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
器具の写真鑑別(蛍光灯用安定器)
配線器具・材料・工具 · 照明器具 / 安定器 / 器具鑑別
写真に示す器具の用途として,適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
蛍光灯などの放電灯は一度放電が始まると電気抵抗が急激に減少し過大電流が流れて破損に至る負特性を持ちます。そのため直列に安定器(インダクタンス等)を挿入して電流を一定値に抑え放電を安定させます。
解き方
- 写真の外観および銘板の表示(100V、50Hz、FLR20S×1、安定器など)を確認する。
- 器具が蛍光灯用安定器であることを特定し、その機能である放電安定化を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 手元開閉器はスイッチやタンブラスイッチ、ブレーカなどが該当し、安定器の用途ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧を変成する機器は変圧器(トランス)であり、本器具の主な用途ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 力率を改善するために用いられるのは進相コンデンサです。
- 選択肢 ニ正解
- 蛍光灯用安定器は、蛍光灯の放電電流を制限して安定した放電を維持するために用いられます。
覚えるポイント
- 蛍光ランプには放電電流を制限して安定させる安定器が不可欠である。
間違えやすいところ
- 進相コンデンサ(力率改善)や変圧器(変圧)と外観・銘板表記を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および内線規程に準拠した放電灯器具の構造と機能に関する出題。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
工具の写真鑑別(張線器)
配線器具・材料・工具 · 工具鑑別 / 架線作業 / 張線器
写真に示す工具の用途として,適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
架空電線工事において電線を張る際、手作業だけでは十分な張力が得られずたるみが生じるため、ラチェット機構やカム機構を持つ張線器(シメラ)を用いて電線を牽引・緊張させて弛度を調整します。
解き方
- 写真の工具がラチェット機構とワイヤー・フックを備えた張線器(シメラ)であることを識別する。
- 張線器の用途である架空線のたるみ調整(張線作業)に合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の支線(ステー)は電柱を支える恒久的な支持資材であり、本工具の用途ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 太い電線の曲げ加工(くせづけ)に用いるのはケーブルベンダーなどです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線管の回転止めやすべり止めに用いるのはチェーンレンチやパイプレンチなどです。
- 選択肢 ニ正解
- 張線器(シメラ)は架空電線の架線時に電線を締め上げてたるみ(弛度)を調整するために使用します。
覚えるポイント
- 張線器(シメラ)は架空線のたるみ(弛度)を調整・緊張させるための工具である。
間違えやすいところ
- パイプレンチやケーブルベンダーなど配管・電線加工用工具と用途を混同しないようにする。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験における一般工具・架線用工具の用途鑑別基準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続と絶縁処理基準
配線工事の施工方法 · 電線接続 / リングスリーブ / 絶縁処理 / 絶縁テープ
600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 1.6 mm を使用した低圧屋内配線工事で,絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として,不適切なものはどれか。ただし,ビニルテープは JIS に定める厚さ約 0.2 mm の電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線の接続部分は接続前の電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力を持たせる必要があります。JIS規格の厚さ約0.2mmのビニルテープでは半幅以上重ねて2回以上(4層以上)、厚さ約0.5mmの自己融着性テープや黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープでは半幅以上重ねて1回以上(2層以上)巻くことが規定されています。
解き方
- 各選択肢の接続方法と絶縁被覆処理の方法を照合する。
- 厚さ約0.2mmのビニルテープの規定巻き数を確認すると、半幅以上重ねて2回以上(4層以上)巻きが必要であるため、1回巻きとなっている記述が不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 差込形コネクタは本体自体が絶縁被覆されているため、接続部分にテープ巻き等の絶縁処理を行う必要はなく適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 厚さ約0.5mmの黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープは、半幅以上重ねて1回(2層)以上巻けばよいため適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 厚さ約0.2mmのビニルテープは、半幅以上重ねて2回(4層)以上巻く必要があり、1回(2層)では不十分で不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- リングスリーブ用の絶縁被覆用キャップ(エポキシ系等のキャップ)を被せる施工は認められており適切です。
覚えるポイント
- 厚さ0.2mmのビニルテープは半幅重ねで2回(4層)巻き以上が必要である。
間違えやすいところ
- 0.5mm厚のテープ(1回2層巻きで可)と0.2mm厚のビニルテープ(2回4層巻きが必要)の巻き数を混同しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第12条(電線の接続)および内線規程。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
屋側配線工事の種類と施設場所
配線工事の施工方法 · 屋側配線工事 / 金属線ぴ工事 / 合成樹脂管工事 / ケーブル工事
同一敷地内の車庫へ使用電圧 100 V の電気を供給するための低圧屋側配線部分の工事として,不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧屋側配線工事として施設できる配線方法は、ケーブル工事、合成樹脂管工事、金属管工事、バスダクト工事等に限られます。金属線ぴ工事や金属ダクト工事は屋側配線には施設できません。
解き方
- 問題文から対象が「使用電圧100Vの低圧屋側配線工事」であることを確認する。
- 屋側配線工事に適用可能な工事種別(ケーブル、合成樹脂管、金属管等)と不可能な工事種別(金属線ぴ、金属ダクト等)を照合する。
- 1種金属製線ぴによる金属線ぴ工事が屋側配線には適用できないため、不適切と判断する。
- 選択肢 イ正解
- 金属線ぴ工事は屋内であっても乾燥した場所等に限定されており、屋側配線として施工することは認められていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)などの合成樹脂管工事は、屋側配線工事として施設することが認められています。
- 選択肢 ハ不正解
- CVケーブルを用いたケーブル工事は、屋側配線工事として適切に施工できます。
- 選択肢 ニ不正解
- VVRケーブルを用いたケーブル工事は、屋側配線工事として適切に施工できます。
覚えるポイント
- 屋側配線・屋外配線に金属線ぴ工事や金属ダクト工事は使用できない。
間違えやすいところ
- 金属管工事は屋側配線で施設可能だが、金属線ぴ工事は施設できないという違いに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第110条(低圧屋側配線等の施設)。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器の施設義務と省略条件
配線工事の施工方法 · 漏電遮断器 / 省略条件 / ライティングダクト / 簡易接触防護措置
単相 3 線式 100/200 V の屋内配線工事で漏電遮断器を省略できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電路には感電・火災防止のため漏電遮断器を施設するのが原則ですが、対地電圧150V以下で水気のない場所や、乾燥した場所の機器など一定の省略基準があります。しかしライティングダクトで簡易接触防護措置を施さない場合は人が導電部に触れる危険があるため、電路に漏電遮断器の設置が必須となります。
解き方
- 漏電遮断器の設置省略条件(対地電圧150V以下、乾燥した場所等)と個別工事の基準を確認する。
- ライティングダクト工事において簡易接触防護措置を施さない場合は、対地電圧にかかわらず電路に漏電遮断器の設置が義務付けられていることを適用する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式100V回路(対地電圧100V≦150V)であり、乾燥した場所の天井に取り付ける照明器具回路のため漏電遮断器を省略できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 小勢力回路(使用電圧60V以下)は低電圧小電力の回路であり、漏電遮断器の施設対象電路ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 簡易接触防護措置を施さない場所に施設するライティングダクト回路には、漏電遮断器の設置が義務付けられており省略できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 乾燥した場所に施設する電気機械器具の回路であるため、漏電遮断器を省略することが可能です。
覚えるポイント
- 簡易接触防護措置を施さないライティングダクト回路には漏電遮断器が必須。
間違えやすいところ
- 乾燥した場所にある機器は200Vであっても漏電遮断器を省略できる規定と混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第36条(地絡遮断装置の施設)および第172条(ライティングダクト工事)。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の施工方法と省略要件
配線工事の施工方法 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線の太さ / 接地の省略条件
D 種接地工事の施工方法として,不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧用機械器具の金属製外箱の接地工事は、水気のある場所や湿気の多い場所に設置する場合、漏電遮断器(定格感度電流15mA以下または30mA以下、動作時間0.1秒以内)を取り付けてあっても省略できません。
解き方
- 各選択肢の施工条件(接地抵抗、接地線太さ、省略条件)を確認する。
- 水気のある場所に施設する電動機において、漏電遮断器の設置による接地の省略は認められないため、ハが不適切であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 移動して使用する低圧電気機械器具の接地線には、0.75mm2以上の多心キャブタイヤケーブルの1心を使用できるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器を施設した場合、D種接地抵抗値は500Ω以下に緩和されるため、300Ωは適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 水気のある場所では、高感度高速形漏電遮断器を取り付けてもD種接地工事を省略することはできないため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- D種接地工事の接地線には直径1.6mm以上の軟銅線を使用するため適切です。
覚えるポイント
- 水気のある場所では漏電遮断器を付けても接地工事は絶対に省略できない。
間違えやすいところ
- 0.5秒以内の遮断装置による接地抵抗緩和(100Ω→500Ω)と省略条件を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第29条(機械器具等の金属製外箱等の接地)。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂管工事の支持点間距離
配線工事の施工方法 · 合成樹脂管工事 / 硬質ポリ塩化ビニル管 / 支持点間距離
低圧屋内配線の合成樹脂管工事で,合成樹脂管(合成樹脂製可とう電線管及び CD 管を除く)を造営材の面に沿って取り付ける場合,管の支持点間の距離の最大値 [m] はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
合成樹脂管(可とう管及びCD管を除く)は金属管に比べてたわみやすいため、支持点間の距離は1.5m以下と定められています。なお、金属管工事の場合は2m以下、ケーブル工事の場合は2m以下です。
解き方
- 配管工事の種類が「合成樹脂管工事(可とう管・CD管を除く)」であることを確認する。
- 法令・内線規程で定められた支持点間距離の規定値(1.5m以下)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管等)の支持点間距離は1m以下ですが、通常の合成樹脂管は1.5m以下です。
- 選択肢 ロ正解
- 合成樹脂管(硬質塩化ビニル管など)を造営材の面に沿って取り付ける場合の支持点間距離の最大値は1.5mです。
- 選択肢 ハ不正解
- 2m以下は金属管工事やケーブル工事(一般)における支持点間距離の規定です。
- 選択肢 ニ不正解
- 2.5mという支持点間距離の規定は該当しません。
覚えるポイント
- 合成樹脂管(硬質管)は1.5m以下、PF管は1m以下、金属管は2m以下。
間違えやすいところ
- 金属管の2m以下や可とう管の1m以下と支持点間距離の数値を混同しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第158条(合成樹脂管工事)。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
測定器とその用途の組合せ
検査・測定・保安 · 測定器 / 検電器 / 電力計 / 相順 / 回路計
低圧電路で使用する測定器とその用途の組合せとして,正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧電気工事における各計器の用途:検電器は充電の有無の確認、検相器は三相回路の相順(相回転)の確認、電力量計は積算電力量の測定、絶縁抵抗計(メガー)は絶縁抵抗の測定、回路計(テスタ)は電圧・電流・一般的な抵抗の測定に用いられます。
解き方
- 各選択肢に挙げられた測定器とその対応する用途を照合する。
- 検電器の用途が電路の充電有無の確認である「ロ」を正しい組合せとして選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 電力計は消費電力[W]を測定する計器です。消費電力量[kW・h]の測定には電力量計(積算電力計)を用います。
- 選択肢 ロ正解
- 検電器は電路に電圧が加わっているか(充電の有無)を音や光等で確認するための測定器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 三相回路の相順(相回転)を確認するのは検相器です。回転計(タコメーター)は回転速度(回転数)を測定する器具です。
- 選択肢 ニ不正解
- 絶縁抵抗の測定には高電圧を印加できる絶縁抵抗計(メガー)を用います。回路計(テスタ)では絶縁抵抗は測定できません。
覚えるポイント
- 検電器は充電有無の確認、検相器は相順の確認、絶縁抵抗計は絶縁抵抗の測定。
間違えやすいところ
- 電力計(瞬時電力)と電力量計(積算量)、検相器と回転計を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:電気工事における各種測定器・試験器の種類と用途に関する標準的出題。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁抵抗計の特徴と取扱い
検査・測定 · 絶縁抵抗計 / 測定器の取扱い
電池内蔵の絶縁抵抗計に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
絶縁抵抗計は、電路の絶縁性能を評価するために高圧の直流電圧を印加し、流れる漏れ電流から抵抗値を測定する機器です。交流電圧を印加すると電路の静電容量成分によって充電電流が流れ、正確な絶縁抵抗が測定できなくなるため、必ず直流電圧が用いられます。
解き方
- 絶縁抵抗計の内部電源や出力電圧の性質(電池駆動で内部インバータ等により昇圧された直流電圧を出力すること)を確認します。
- 各選択肢の記述内容を照合し、出力電圧を交流電圧としている誤った記述を特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 表示方式には数値で表示するディジタル形と、可動コイル式の指針形(アナログ形)の両方があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電池電圧が低下していると正確な測定ができないため、測定前にはバッテリチェック機能で電池容量を確認します。
- 選択肢 ハ正解
- 絶縁抵抗計の定格測定電圧は直流電圧であり、交流電圧とする本記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 半導体等の電子機器は過電圧に弱いため、接続されている場合は機器を切り離すか適正な低い測定電圧を選定します。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗計の出力電圧は高圧の直流電圧(125V、250V、500Vなど)であること。
間違えやすいところ
- 接地抵抗計の交流電源(地中電流の分極を防ぐため交流を使用)と絶縁抵抗計の直流電源を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈、電気計測関連規格
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗値および接地抵抗値の判定
電気設備基準・解釈 · 絶縁抵抗基準 / D種接地工事 / 漏電遮断器による緩和
工場の200 V三相誘導電動機(対地電圧200 V)への配線の絶縁抵抗値[MΩ]およびこの電動機の鉄台の接地抵抗値[Ω]を測定した。電気設備技術基準等に適合する測定値の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、200 V電路に施設された漏電遮断器の動作時間は0.1秒とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
使用電圧が低圧の電路において、対地電圧が150Vを超える場合の電路の絶縁抵抗値は0.2MΩ以上必要です。また、300V以下の低圧用機械器具の鉄台にはD種接地工事(原則100Ω以下)を施しますが、電路に定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以内の漏電遮断器を施設する場合は接地抵抗値が500Ω以下に緩和されます。
解き方
- 対地電圧が200V(150V超300V以下)であるため、絶縁抵抗値の適合基準が0.2MΩ以上であることを判定します(この時点でイとハは除外)。
- 接地抵抗値について、動作時間0.1秒の漏電遮断器が施設されているため、D種接地工事の基準が100Ω以下から500Ω以下に緩和されることを確認します。
- ロ(1 MΩ、600 Ω)とニ(0.4 MΩ、300 Ω)を比較し、接地抵抗が500Ω以下を満たすニを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 対地電圧が150Vを超える電路では0.2MΩ以上必要なため、0.1MΩは不適合です。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電遮断器による緩和条件(500Ω以下)を適用しても、接地抵抗値600Ωは超過しており不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧が150Vを超える電路では0.2MΩ以上必要なため、0.15MΩは不適合です。
- 選択肢 ニ正解
- 絶縁抵抗0.4MΩ(≧0.2MΩ)かつ接地抵抗300Ω(≦500Ω)であり、両方の基準を満たしています。
覚えるポイント
- 対地電圧150V超は0.2MΩ以上、漏電遮断器0.5秒以内動作ならD種接地は500Ω以下に緩和。
間違えやすいところ
- 対地電圧150V以下の基準(0.1MΩ以上)と混同して0.15MΩなどを適合と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備技術基準第58条、電気設備技術基準の解釈第17条・第29条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
アナログ計器とディジタル計器の特徴比較
検査・測定 · アナログ計器 / ディジタル計器 / 内部インピーダンス
アナログ計器とディジタル計器の特徴に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電圧計は被測定回路と並列に接続して測定するため、計器内部に電流が流れ込んで回路状態を変えてしまわないよう、入力抵抗(内部抵抗)が高いほど測定精度が高くなります。一般にディジタル計器の入力抵抗は約10MΩと非常に高く回路に影響を与えにくい一方、アナログ計器の入力抵抗は比較的低いため回路に影響を及ぼしやすい特性があります。
解き方
- アナログ計器とディジタル計器の電圧計における入力抵抗の大小関係(ディジタル計器の方が圧倒的に大きい)を想起します。
- 電圧測定時に被測定回路に影響を与えにくいのは入力抵抗が高いディジタル計器であることを確認し、説明が逆になっているハを誤りと特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 永久磁石可動コイル形などのアナログ計器は、電磁力による指針の振れ角から目盛板上で値を直読します。
- 選択肢 ロ不正解
- ディジタル計器は交流信号等を直流電圧に変換(整流)し、A-D変換器で数値化して液晶等に表示します。
- 選択肢 ハ正解
- 実際にはディジタル計器の方が入力抵抗が高く被測定回路に影響を与えにくいため、記述が逆で誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- アナログ計器は針の動きで変動傾向を直感的に把握できますが、斜めから見る視差などによる読み取り誤差が生じやすい特徴があります。
覚えるポイント
- ディジタル電圧計は入力抵抗が非常に高く、測定回路に負荷影響を与えにくい。
間違えやすいところ
- 電流計(内部抵抗が低いほど良い)と電圧計(内部抵抗が高いほど良い)の理想的な内部抵抗の条件を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気計測機器の基礎原理・JIS規格
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
第二種電気工事士の業務範囲
法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 自家用電気工作物
「電気工事士法」において、第二種電気工事士であっても従事できない作業はどれか。
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解答
ニ
解説
第二種電気工事士の施工範囲は「一般用電気工作物」の電気工事です。自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の低圧部分の作業は、第一種電気工事士または認定電気工事従事者の資格が必要です。なお、地中電線用の管の設置などは「軽微な作業」等に該当し、電気工事士でなくても従事可能です。
解き方
- 各選択肢が「一般用電気工作物」か「自家用電気工作物」か、また電気工事士の資格を要する作業かを確認します。
- イとロは一般用電気工作物の電気工事であり、第二種電気工事士が従事できる正規の作業です。
- ハの地中電線用の管の埋設・設置は電気工事士の資格を要しない作業(軽微な作業)に分類されるため、第二種電気工事士であっても従事可能です。
- ニの自家用電気工作物における電線相互の接続は認定電気工事従事者または第一種電気工事士の範囲であり、第二種電気工事士単独では従事できないと判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 一般用電気工作物の器具への電線接続は、第二種電気工事士が従事できる代表的な電気工事作業です。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般用電気工作物に接地線を取り付ける作業は、第二種電気工事士が従事できる作業です。
- 選択肢 ハ不正解
- 地中電線用の管を設置(布設)する作業は電気工事士法施工令で定める軽微な作業等に該当し、資格不要で従事可能です。
- 選択肢 ニ正解
- 自家用電気工作物の電線接続作業は第一種電気工事士または認定電気工事従事者の範囲であり、第二種電気工事士は従事できません。
覚えるポイント
- 自家用電気工作物の低圧工事には第一種電気工事士または「認定電気工事従事者」が必要。
間違えやすいところ
- 地中電線用の管の布設などの軽微な作業と、電線接続などの本格的な電気工事作業の区分を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気工事士法第3条、電気工事士法施行令第1条・第2条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法の表示マーク
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
「電気用品安全法」の適用を受ける電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法において、危険度や障害発生の可能性が高い「特定電気用品」には菱形のPSEマーク(文字略称は<PS>E)、それ以外の「特定電気用品以外の電気用品」には丸形のPSEマーク(文字略称は(PS)E)の表示が義務付けられています。国内製造品か輸入品かによってマークの形状が変わることはありません。
解き方
- 特定電気用品の記号が菱形PSE(略号 <PS>E)であることを確認します。
- 特定電気用品以外の電気用品の記号が丸形PSE(略号 (PS)E)であることを確認します。
- ハの「(PS)Eの記号は、輸入した特定電気用品を示す」という記述が誤りであることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士は、電気用品安全法に基づく所定のPSE表示がある電気用品でなければ工事に使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 菱形のPSEマークは、構造上危険性が高い特定電気用品(116品目)を示す正規の表示記号です。
- 選択肢 ハ正解
- 丸形(PS)Eは「特定電気用品以外の電気用品」を示す記号であり、輸入した特定電気用品を示すとする記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸形のPSEマークは、特定電気用品以外の電気用品(341品目)を示す正規の表示記号です。
覚えるポイント
- 特定電気用品は菱形マーク(<PS>E)、特定電気用品以外は丸形マーク((PS)E)。
間違えやすいところ
- 輸入品であるかどうかでマークの形(菱形と丸形)が決まると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:電気用品安全法第10条、第28条、電気用品安全法施行規則
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電圧の種別(低圧の定義)
電気設備基準・解釈 · 電圧区分 / 低圧 / 電気設備技術基準
「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、次の空欄(A)および(B)の組合せとして、正しいものはどれか。 「電圧の種別が低圧となるのは、電圧が直流にあっては[ (A) ]、交流にあっては[ (B) ]のものである。」
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備に関する技術基準を定める省令第2条により、電圧の区分は次のように定められています。 ・低圧:直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下 ・高圧:直流にあっては750Vを超え7000V以下、交流にあっては600Vを超え7000V以下 ・特別高圧:7000Vを超えるもの
解き方
- 法令上の電圧区分の規定を思い出し、直流低圧の上限が750V、交流低圧の上限が600Vであることを確認します。
- (A)に「750 V以下」、(B)に「600 V以下」が入る組合せであるハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 直流が600V以下、交流が650V以下という区分は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直流と交流の値が逆であり、かつ数値も法令の規定と異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 直流は750V以下、交流は600V以下が低圧の定義として正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流が650V以下という区分は誤りであり、正しくは600V以下です。
覚えるポイント
- 低圧の範囲は「直750(チョク・ナナゴー)、交600(コー・ロッピャク)」。
間違えやすいところ
- 直流と交流の数値を逆に覚えてしまったり、750Vと650Vを混同したりしないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条(電圧の種別等)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ配線部の最少電線本数の算定
配線図 · 単線図から複線図への変換 / スイッチと負荷の結線 / 電線本数
配線図の①で示す部分(2階事務室のスイッチ「イ・ロ・ハ」からジョイントボックスへ至る部分)の最少電線本数(心線数)はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
スイッチボックス内に3個の片切スイッチが配置され、同一ボックス内にコンセント等の接地側電線(白線)を必要とする機器がない場合、必要な電線は各スイッチへ電源を供給する共通の非接地線(黒線)1本と、スイッチ「イ」「ロ」「ハ」それぞれの入切信号を器具へ送る戻り線3本(器具イ用、器具ロ用、器具ハ用)の合計4本となります。
解き方
- 配線図の①で指示された配線経路を確認すると、スイッチ「イ」「ロ」「ハ」が集約されたスイッチボックスにつながる部分であることが分かります。
- スイッチ側には電源非接地側電線(黒)が1本入り、渡り線で3つのスイッチに分岐されます。
- 3つのスイッチそれぞれから各照明器具への連絡線(戻り線)が1本ずつ出るため、3本となります。
- 合計すると、共通非接地線1本 + スイッチ戻り線3本 = 4本となります。
- 選択肢 イ不正解
- 3本ではスイッチ3系統の戻り線と電源線を別々に配線することができません。
- 選択肢 ロ正解
- 共通非接地側電線1本と、スイッチ3個に対応する各戻り線3本を合わせた4本が最少心線数です。
- 選択肢 ハ不正解
- スイッチ部に接地側電線を引き込む必要はないため、5本は過剰です。
- 選択肢 ニ不正解
- 6本は過剰であり、最少電線本数として不適切です。
覚えるポイント
- 複数スイッチが集まる場所の電線本数は「共通電源線1本 + スイッチ個数分の戻り線」。
間違えやすいところ
- スイッチ部分に白線(接地側線)も引き込まなければならないと勘違いして本数を1本多く数えてしまわないように注意しましょう。
出題の前提:内線規程・配線設計基準
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引込口開閉器を省略できる電路の長さの限度
配線図 · 引込口開閉器の省略 / 屋外配線 / 内線規程
配線図の②で示す引込口開閉器が省略できる場合の、工場と倉庫との間の電路の長さの最大値[m]はどれか。
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解答
ハ
解説
建築物の受電箇所には原則として引込口開閉器を施設しなければなりませんが、同一敷地内の他の建物(本問では工場)から電気の供給を受ける別の建物(本問では倉庫)において、電路のこう長が15m以下であって、かつ供給元の電路に専用の過電流遮断器が施設されている場合は、引込口開閉器の設置を省略することができます。
解き方
- 配線図の②が工場から敷地内の別棟である倉庫へ至る電路の引込口開閉器を示していることを確認します。
- 同一敷地内の別棟への配線において引込口開閉器を省略できる電路の長さの規定基準(15m以下)を適用します。
- 最大値として15mである「ハ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 5mは引込口開閉器省略の最大限度値ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 10mは省略条件の最大値規定ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 内線規程において引込口開閉器が省略できる電路の長さの最大値は15mと定められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mでは引込口開閉器を省略することはできず、必ず開閉器の設置が必要になります。
覚えるポイント
- 同一敷地内の別棟への電路長が「15m以下」なら引込口開閉器を省略可能。
間違えやすいところ
- 分岐回路の過電流遮断器からの配線長制限(3m、8mなど)と引込口開閉器の省略条件(15m)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第148条、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(電磁開閉器用押しボタン)
配線図 · 配線図記号 / 開閉器 / 押しボタン
配線図において、③で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
JIS C 0303に基づく構内電気設備の配線図記号において、電磁開閉器を操作するための押しボタン操作盤は、長方形枠の中に押しボタンを表す丸印を配置した記号で表されます。
解き方
- 配線図の③が指している記号(倉庫出入口付近の長方形内に丸が2つ並んだ図記号)を確認する。
- JIS配線図記号の規定と照らし合わせ、電磁開閉器用押しボタンであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 圧力スイッチの図記号は、四角の中に「P」などの文字や専用の記号で表されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般的な押しボタンの図記号は丸の中に縦棒などを配した記号であり、本問の記号とは異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 長方形内に押しボタンの接点操作を表す白丸・黒丸が配置された記号は電磁開閉器用押しボタンを示しており正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 握り押しボタンはペンダントスイッチ等の記号で表され、本問の図記号とは異なります。
覚えるポイント
- 電磁開閉器用押しボタンは長方形の中に押しボタン(丸)が入った図記号で表される。
間違えやすいところ
- 単なる押しボタン(丸記号など)と電磁開閉器用押しボタン(長方形枠付き)を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線工事に使用できる電線の選定
配線図 · 地中配線工事 / ケーブル工事 / 電線の種類
配線図において、④で示す部分に使用できる電線として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
電気設備の技術基準の解釈において、低圧地中電線路の電線には原則としてケーブルを使用することが規定されており、絶縁電線(DVやOW等)やコードを地中に直接または管路式・暗きょ式で施設することは認められていません。
解き方
- 配線図の④が示す箇所を確認すると、1階工場から屋外を通って倉庫へ向かう地中配線(破線・トラフ)であることがわかる。
- 地中電線路に使用できる電線はケーブルに限定されるため、選択肢の中からケーブルである「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 引込用ビニル絶縁電線(DV線)は架空引込線等に用いる絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ロ正解
- 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)はケーブルであるため、地中配線に使用することができます。
- 選択肢 ハ不正解
- ゴム絶縁丸形コードは移動電線等に用いるコードであり、造営物間の地中配線工事には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 屋外用ビニル絶縁電線(OW線)は屋外の架空配線等に使用する絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
覚えるポイント
- 地中電線路(直接埋設式・管路式・暗きょ式)に使用できる電線は必ず「ケーブル」である。
間違えやすいところ
- 屋外用ビニル絶縁電線(OW)を「屋外だから地中にも使える」と誤認しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(屋外灯の種類)
配線図 · 配線図記号 / 照明器具 / 放電灯
配線図において、⑤で示す屋外灯の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図記号において、丸に斜線等の灯具記号の傍記表示として、光源の種類を表すアルファベットが規定されています。Hは水銀灯、Mはメタルハライド灯、Nはナトリウム灯、Fは蛍光灯を表します。
解き方
- 配線図の⑤が指す敷地境界・駐車場付近の灯具図記号を確認する。
- 丸記号の横に「N200」と傍記されていることを読み取る。
- 傍記文字「N」がナトリウム灯(200W)を意味することから、正しい光源の種類を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 水銀灯を示す傍記文字は「H」(Mercury lamp)です。
- 選択肢 ロ不正解
- メタルハライド灯を示す傍記文字は「M」(Metal halide lamp)です。
- 選択肢 ハ正解
- ナトリウム灯を示す傍記文字は「N」(Sodium lamp)であり、図記号の「N200」と一致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 蛍光灯を示す傍記文字は「F」(Fluorescent lamp)です。
覚えるポイント
- 放電灯の傍記記号:H=水銀灯、M=メタルハライド灯、N=ナトリウム灯。
間違えやすいところ
- メタルハライド灯(M)や水銀灯(H)の頭文字記号と混同しないように整理して覚える。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式電路における過電流遮断器の施設制限
配線図 · 過電流遮断器 / 単相3線式 / 中性線欠相
配線図において、⑥で示す部分(単相3線式回路)に施設してはならない過電流遮断装置はどれか。
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解答
ニ
解説
単相3線式電路においては、中性線欠相による異常電圧の発生を防ぐため、中性線にヒューズなどの単独遮断素子を入れてはならず銅バー等で直結する必要があります。また配線用遮断器を用いる場合は、電圧側電線の各極すべてに過電流引き外し素子を備えたもの(2極2素子など)を使用しなければなりません。素子のない極がある2極1素子では、素子のない電圧側相に過電流が流れた場合に遮断できず危険です。
解き方
- ⑥が示す箇所が単相3線式100/200V電路であることを確認する。
- 単相3線式の電圧線両極にはそれぞれ過電流引き外し素子が必要である法令基準を適用する。
- 2極1素子では一方の相に過電流保護素子が存在しないため施設禁止であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 中性線以外(電圧側電線2線)の両極にヒューズを取り付け、中性極を直結バーとするカバー付ナイフスイッチは施設可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 2極2素子の配線用遮断器は電圧側2極の双方に素子があり、同時遮断できるため施設することができます。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧側2極にヒューズを取り付け、中性線を直結とするカットアウトスイッチは施設可能です。
- 選択肢 ニ正解
- 2極1素子の配線用遮断器は素子のない極の過電流を検出できず保護できないため、単相3線式の電圧側両線間に施設してはなりません。
覚えるポイント
- 単相3線式電路の200V両極には2極2素子の遮断器が必要であり、2極1素子は使用不可。
間違えやすいところ
- 単相2線式100V回路(接地側極に素子不要)で使われる2極1素子を、単相3線式回路でも使えると混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第63条(低圧電路に施設する過電流遮断器の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(電力量計)
配線図 · 配線図記号 / 計器 / 電力量計
配線図において、⑦で示す図記号の計器の使用目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気計器の図記号において、測定対象の単位や略称が四角の中に表記されます。「W」は電力計(電力を測定)、「Wh」は電力量計(電力量を測定)、「PF」は力率計(力率を測定)、「V」は電圧計、「A」は電流計を表します。
解き方
- 配線図の⑦で示された記号が受電点付近の「Wh」であることを確認する。
- 「Wh」はワット時(Watt-hour)であり、電力量計の図記号であることを特定する。
- 電力量を測定するという使用目的を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 電力を測定する計器は電力計であり、図記号は四角の中に「W」と表記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 力率を測定する計器は力率計であり、図記号は四角の中に「PF」と表記されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 負荷率を直接測定する専用の図記号計器ではなく、本問のWh記号とは関係ありません。
- 選択肢 ニ正解
- 「Wh」は電力量計(積算電力量計)を示し、電力量を測定するために使用されるため正しいです。
覚えるポイント
- W=電力計(瞬時電力)、Wh=電力量計(積算電力量)。記号の末尾の「h」の有無を注意する。
間違えやすいところ
- 電力(W)と電力量(Wh)を用語・単位の違いとして混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の接地線太さと接地抵抗値の許容値
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / 漏電遮断器による緩和
配線図において、⑧で示す部分の接地工事の電線(軟銅線)の最小太さと、接地抵抗の最大値との組合せで、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
D種接地工事の接地抵抗値は原則100 Ω以下ですが、低圧電路において地絡を生じた際に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器等)を施設する場合は500 Ω以下に緩和されます。接地線の太さは直径1.6 mm以上の軟銅線を使用することが義務付けられています。
解き方
- ⑧が示す接地工事が300V以下の低圧回路に対するD種接地工事であることを確認する。
- D種接地の接地線の最小太さが直径1.6 mm以上であることを確認する。
- 問題の注意書3に「漏電遮断器は定格感度電流30 mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している」とあり、0.5秒以内に電路を遮断できる条件を満たすため、接地抵抗の最大値が500 Ωとなることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 動作時間0.1秒の漏電遮断器が設置されているため接地抵抗値は500 Ωまで緩和され、100 Ωに制限されません。
- 選択肢 ロ正解
- 接地線の最小太さは直径1.6 mmであり、漏電遮断器(動作時間0.5秒以内)による緩和条件により接地抵抗値の最大値は500 Ωとなるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地線の最小太さは直径1.6 mm以上(2.0 mmは最小ではない)であり、また緩和規定により最大値は500 Ωとなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地線の最小太さは直径1.6 mm以上であり、D種接地工事の緩和後の上限値は500 Ω(600 Ωではない)です。
覚えるポイント
- D種接地工事:接地線は直径1.6 mm以上、接地抵抗は原則100 Ω以下(0.5秒以内の漏電遮断器があれば500 Ω以下)。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の動作時間(0.1秒以内)の見落としにより、原則の100 Ωを選んでしまうミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)、第29条(機械器具の鉄台及び外箱の接地)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの極配置(三相250V用コンセント)
配線図 · 配線図記号 / コンセント / 極配置
配線図において、⑨で示す部分(3P 30A 250V)に使用するコンセントの極配置(刃受)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
三相配線(動力回路)で用いられる3極(3P)コンセントは、相の誤接続や異なる電圧回路との誤挿入を防ぐため、3つの刃受のうち1つがL字状(逆L字状)に曲がった専用の形状となっています。
解き方
- 配線図の⑨の傍記「3P 30A 250V」を確認し、接地極なしの三相3線200V用コンセント(3極)であることを把握する。
- 選択肢の各刃受形状を比較し、単相用(接地極付き等)ではなく三相3極用の形状(1極がL字形の平刃3極)を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 3極のうち1極が逆L字状になった平刃3極の形状は、3P 250V用の極配置を示しており正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 丸穴の接地極を持つ形状は単相接地極付コンセント等であり、三相3P用ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相200V用(接地極付)などに用いられる極配置であり、三相3P 30A 250V用ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相100V 15A/20A兼用接地極付コンセントの極配置であり、不適です。
覚えるポイント
- 三相3極(3P)コンセントの刃受形状は平刃3極で1極がL字型(逆L型)になっている。
間違えやすいところ
- 単相200V接地極付コンセント(2P+E)と三相3極コンセント(3P)を混同しないように刃受の数と形を確認する。
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(モータブレーカ)
配線図 · 配線図記号 / モータブレーカ / 配線用遮断器
配線図において、⑩で示す部分に取り付けるモータブレーカ(電動機保護兼用配線用遮断器)の図記号として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
構内電気設備の配線図記号において、配線用遮断器(ブレーカ)は長方形の中に「B」を表記します。漏電遮断器は「BE」、手元開閉器は「S」で表されます。モータブレーカ(電動機保護兼用配線用遮断器)は遮断器として「B」記号が用いられます。
解き方
- 配線図の⑩が示す1階工場の3.7 kW電動機回路に設置された機器の図記号を確認する。
- 図面上で長方形に「B」と示されている記号が選択肢イと一致することを確認する。
- 選択肢 イ正解
- 長方形枠の中に「B」と表記する記号は配線用遮断器(モータブレーカ)を示しており正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 長方形の中に「BE」と表記された記号は漏電遮断器(過負荷保護付漏電遮断器)を示します。
- 選択肢 ハ不正解
- 長方形の中に丸囲み「S」を配した記号は専用のスイッチ類であり、ブレーカ記号ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 長方形の中に「S」と表記された記号は開閉器(スイッチ)を示します。
覚えるポイント
- B=配線用遮断器(モータブレーカ含む)、BE=漏電遮断器、S=開閉器。
間違えやすいところ
- モータブレーカだからといって「M」の文字単独の記号を探してしまわないように注意する(遮断器はBが基本)。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地抵抗測定器の識別
配線図 · 接地抵抗計 / アーステスタ / 測定器
配線図の15ページにおいて、⑪で示す部分の接地抵抗を測定するために使用する測定器として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
接地工事の施工後に規定値以下の接地抵抗値が得られているかを確認するため、接地抵抗計(アーステスタ)を使用します。接地抵抗計は測定端子(E、P、C)を備え、補助接地棒2本を地面に打ち込んで測定を行います。
解き方
- 配線図の⑪を確認すると、建物の接地端子・接地極の図記号を指していることがわかります。
- 接地抵抗を測定する計器は接地抵抗計(アーステスタ)であり、測定用コード3本と補助接地棒2本がセットになっている写真ニを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 絶縁抵抗計(メガー)の外観であり、電路の絶縁性能を測定する計器のため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相交流の相回転(相順)を調べる検相器の外観であるため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧・電流・抵抗を簡易測定する回路計(アナログテスタ)の外観であるため不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 補助接地棒2本と3色の測定コードを備えた接地抵抗計(アーステスタ)であり、接地抵抗測定に用いるため適切です。
覚えるポイント
- 接地抵抗計にはE(接地極)、P(電圧用)、C(電流用)の3端子と補助接地棒2本が付属します。
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗計(メガー)と接地抵抗計の外観を混同しないよう、補助接地棒の有無を確認することが大切です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類及び施設方法)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ圧着接続
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 動力回路 / 電線断面積
配線図の15ページにおいて、⑫で示すジョイントボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リングスリーブ(E形)によるより線の圧着接続では、接続する電線の公称断面積の合計によってスリーブのサイズを選定します。合計断面積が8 mm2を超え14 mm2以下なら中スリーブ、14 mm2を超え22 mm2以下なら大スリーブを選定します。
解き方
- ボックス⑫に接続される配線を確認すると、動力回路(三相3線式200V)のCV 5.5-3C(断面積5.5 mm2、3心)が3本集まっています。
- 三相の各相(R相、S相、T相)ごとに5.5 mm2のより線を3本ずつ相互接続するため、1接続点あたりの合計断面積は5.5 mm2×3=16.5 mm2となります。
- 断面積合計16.5 mm2は14 mm2を超え22 mm2以下の範囲に該当するため大スリーブを選定し、3相分で大スリーブが合計3個必要となります。
- 選択肢 イ不正解
- 小スリーブはより線合計断面積8 mm2未満に用いるため、16.5 mm2の接続には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブの適用範囲は断面積合計8 mm2超14 mm2以下であり、16.5 mm2の接続には耐えられません。
- 選択肢 ハ正解
- 断面積5.5 mm2の電線3本の合計16.5 mm2に対しては大スリーブが適合し、3相分で最少3個必要となるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 小スリーブではサイズが全く不足しており、電線3本を圧着挿入できません。
覚えるポイント
- より線5.5 mm2が2本なら合計11 mm2で中スリーブ、3本なら合計16.5 mm2で大スリーブを用います。
間違えやすいところ
- 電灯回路の単線1.6 mmや2.0 mmの計算と混同し、動力配線の断面積5.5 mm2を見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)適合リングスリーブ規格
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタ選定
配線図 · 差込形コネクタ / 電灯回路 / 複線図 / 最少個数
配線図の15ページにおいて、⑬で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電灯回路のジョイントボックス内の接続では、複線図を展開して各接続点に集まる電線本数を求めます。接続本数に応じて2本用、3本用などの差込形コネクタを選定し、余分な極数を使わずに最少個数を決定します。
解き方
- 配線図の⑬周辺を確認し、電源、点滅器群、照明器具への配線系統を把握して複線図を作成します。
- 電源からの接地側電線(白線)は、負荷側へ分岐するため3本接続(3本用コネクタ×1個)となります。
- 非接地側電線(黒線)および各点滅器からのスイッチ返り線は、それぞれ2本同士の接続が3箇所(2本用コネクタ×3個)生じます。
- 以上より、使用する差込形コネクタの最少個数は2本用が3個、3本用が1個の組合せ(イ)となります。
- 選択肢 イ正解
- 2本接続が3箇所、3本接続が1箇所となるため、2本用3個・3本用1個の組合せが正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本接続は1箇所のみであり、3本用が2個必要になる結線ではないため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 2本接続が3箇所あるため、2本用が1個では足りず不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 2本接続が3箇所あるため、2本用2個では1箇所接続が不足するため不適切です。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの色分け例として、一般に2本用は赤、3本用は青、4本用は黄で識別されます。
間違えやすいところ
- スイッチへの渡り線や電源の分岐本数を複線図上で数え間違えないように整理することが肝要です。
出題の前提:内線規程 節1335(電線相互の接続)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
点滅器取付け工事に使用されない材料
配線図 · 点滅器 / 埋込スイッチボックス / 連用取付枠 / 露出配管
配線図の15ページにおいて、⑭で示す点滅器の取付け工事に使用されることのない材料はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
建築物の屋内埋込配線工事において、壁内にタンブラスイッチを取り付ける際は、埋込スイッチボックス(金属製または樹脂製)を壁内に固定し、器具を取り付けた連用取付枠(金属枠または絶縁枠)をねじ止めして化粧プレートを取り付けます。露出用部材は埋込工事には使用しません。
解き方
- 配線図の⑭を確認すると、2階事務室の間仕切壁に設置される埋込連用点滅器(スイッチ「イロハ」)です。
- 選択肢の写真を確認すると、イは埋込スイッチボックス、ロは金属製連用枠、ハは絶縁用連用枠であり、いずれも埋込工事に使用されます。
- 写真ニは露出配管工事に用いる露出スイッチボックスであるため、壁面埋込工事には使用されません。
- 選択肢 イ不正解
- 埋込スイッチボックスであり、スイッチを壁内に埋め込んで収容するために使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属製の埋込連用取付枠であり、スイッチ器具を取り付けてボックスに固定するために使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 樹脂製の埋込連用取付枠(絶縁枠)であり、スイッチ器具の取付けに使用されます。
- 選択肢 ニ正解
- 露出配管工事で壁面等に露出設置するためのスイッチボックスであり、埋込工事では使用されません。
覚えるポイント
- 埋込工事には埋込スイッチボックスと連用取付枠(金属または樹脂)を用い、露出ボックスは使いません。
間違えやすいところ
- 絶縁枠(ハ)を特殊な枠と誤認して除外しないよう、金属枠と絶縁枠の双方が埋込工事で広く用いられる点に留意します。
出題の前提:内線規程 第3節(配線器具の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセント図記号と器具外観の識別
配線図 · コンセント / 接地極付 / 接地端子付 / 図記号
配線図の15ページにおいて、⑮で示す図記号のコンセントの外観写真として、適切なものはどれか。
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解答
ハ
解説
構内電気設備の配線用図記号において、コンセント記号に「E」が付記されたものは接地極付(アース差込穴あり)、「ET」が付記されたものは接地端子付(アース線用ねじ端子・カバーあり)を表します。「E ET」と併記された場合は両方の機能を備えたコンセントとなります。
解き方
- 配線図の⑮を確認すると、2口コンセント記号の脇に「E」「ET」の文字が付記されています。
- これは接地極付かつ接地端子付の埋込ダブルコンセントを示しています。
- 選択肢ハの器具は、差込口に接地極用の穴があり、かつ下部に接地端子用の扉(ねじ端子部)を備えているため、該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 接地極(E)のみを備え、接地端子(ET)が備わっていないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地極も接地端子も備えていない通常の2口ダブルコンセントであるため不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 接地極用の差込穴(E)とアース線用の接地端子(ET)の両方を備えた器具であり適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地端子(ET)のみを備え、プラグの接地極刃を受ける穴(E)がないため不適切です。
覚えるポイント
- 図記号「E」は接地極(アース刃受)、「ET」は接地端子(ねじ留め用)。両方あれば両方を備えた器具です。
間違えやすいところ
- 接地極(E)と接地端子(ET)の英文字と構造の違いを逆に混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線工事に必要なケーブルの識別
配線図 · VVRケーブル / ケーブル工事 / 心線数 / 丸形ケーブル
配線図の15ページにおいて、⑯で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、適切なものはどれか。ただし、心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図においてケーブルの種類が特記されている場合はその指示に従います。600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)は外装が丸形で内部に介在物を持ちます。単相2線式回路で最小心線数施工を行う場合は2心(白・黒)を選定します。
解き方
- 配線図の⑯を確認すると、1階外壁の屋外防雨形コンセント(WP)へ至る電路であり、配線図上に「VVR」の特記があります。
- 単相2線式100Vのコンセント回路であるため、配線に必要な最少心線数は電源線2本(白・黒)の2心です。
- 各写真を確認すると、ハは外装が丸形で介在物と2本の絶縁心線を持つVVR 2心ケーブルであるため適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 平形のVVF 2心ケーブルであり、配線図で指定されている丸形VVRケーブルではないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 平形のVVF 3心ケーブルであるため不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 丸形シース内に介在物と2本の絶縁線心(白・黒)を持つVVR 2心ケーブルであり適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- VVR 3心ケーブルであり、心線数が最少ではないため条件に合いません。
覚えるポイント
- VVRは丸形シースで中に紙などの介在物があります。一般電灯のVVF(平形)との形状差を覚えましょう。
間違えやすいところ
- 電灯配線は平形VVFと思い込んで図面中のVVR指定を見落とし、写真イを選ばないように注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第164条(低圧屋内配線等の施設場所及び工事の種類)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路防護用トラフの識別
配線図 · トラフ / 地中埋設式 / ケーブル防護 / 外観識別
配線図の15ページにおいて、⑰で示す部分に使用するトラフの外観として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地中電線路を直接埋設式によって施設する場合、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では、堅ろうなトラフ等の防護物にケーブルを入れて施設しなければなりません。トラフは樋状の本体と保護蓋から構成されます。
解き方
- 配線図の⑰を確認すると、駐車場地下を横断する地中引込配線部分に「トラフ」と記載されています。
- 各写真を確認すると、イは埋設標識シート、ロはU字溝状のトラフと蓋、ハは可とう管、ニは波付硬質合成樹脂管(FEP)です。
- したがって、ケーブルを物理的に保護するトラフの外観を示すロが正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 地中埋設物の掘削事故を防ぐために上方に敷設する埋設標識シートであるため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- U字状の受樋に蓋を取り付けてケーブルを防護する樹脂製トラフの外観であり適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PFS管またはCD管)であるため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 地中埋設管路工事などに使用する波付硬質合成樹脂管(FEP管)であるため不適切です。
覚えるポイント
- トラフはU字状の樋にフタをかぶせる形状の防護部材で、直接埋設式の保護に用いられます。
間違えやすいところ
- 管路式工法で用いるFEP管(ニ)や警告用の標識シート(イ)とトラフの名称・用途を混同しないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
進相コンデンサの外観識別
配線図 · 進相コンデンサ / 力率改善 / 機器外観 / 受電点
配線図の15ページにおいて、⑱で示す図記号の機器の外観写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
三相誘導電動機などの遅れ力率を改善するために、電路と並列に進相コンデンサを接続します。配線図記号ではコンデンサを表す記号で示され、外観は直方体の金属ケース上部に端子が配置された構造をしています。
解き方
- 配線図の⑱を確認すると、低圧受電点の電力量計(Wh)近傍に並列接続された進相コンデンサの図記号を指しています。
- 選択肢の写真を確認すると、イは低圧進相コンデンサ、ロは自動点滅器、ハは配線用遮断器、ニは電磁開閉器です。
- したがって、進相コンデンサの外観であるイが正解となります。
- 選択肢 イ正解
- 回路の力率を改善するための低圧進相コンデンサの外観写真であり適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 周囲の照度を検知して照明を自動点滅させる自動点滅器(EEスイッチ)であるため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 過電流遮断を行う配線用遮断器(MCCB)であるため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電磁接触器とサーマルリレーを一体化した電磁開閉器であるため不適切です。
覚えるポイント
- 進相コンデンサは金属容器に3端子を備え、静電容量(μF)や定格電圧が銘板に明記されています。
間違えやすいところ
- 電磁開閉器(ニ)や配線用遮断器(ハ)など他の盤内機器と図記号および外観を取り違えないようにします。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事の管支持材料の選定
配線図 · 金属管工事 / 管支持材料 / パイプハンガー
配線図の⑲で示す部分において、金属管工事によって配管を行う場合に、電線管(金属管)の支持に用いる材料として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属管工事では、電線管を造営材等に確実に固定・支持するためにサドルやパイプラック・吊り金具等の専用支持金具を用います。一方、ボックスとの接続にはコネクタ、管相互の接続にはカップリング、電線の引き入れや屈曲部にはユニバーサル等の継手材料を用います。
解き方
- 設問で求められているのが配管の「支持に用いる材料」であることを確認する。
- 各写真の器具・材料の用途を識別し、管支持金具に該当するものを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- ねじなしボックスコネクタであり、金属管を金属製アウトレットボックス等に接続するために用いる材料であるため誤り。
- 選択肢 ロ正解
- 電線管(金属管)を形鋼等の造営材に吊り下げて固定・支持するためのパイプ支持金物(パイプラック)であるため正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 露出配管工事で電線の引き入れや分岐・曲げ部分に用いられる金属管用ユニバーサルフィッチング(露出形ボックス)であるため誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- ねじなし電線管相互を直線接続するために用いるねじなしカップリングであるため誤り。
覚えるポイント
- 金属管工事の支持にはサドルやパイプラック等の支持金物を用い、接続にはコネクタやカップリングを用いる。
間違えやすいところ
- 管同士を接続するカップリングやボックスへ結合するコネクタと、管を固定支持する金物を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
太径ケーブル接続作業で使用されない工具の判定
配線図 · 工具の選定 / ケーブル工事 / 圧着工具 / CVケーブル
配線図の⑳で示すジョイントボックス内における電線相互の接続作業において、使用されることのない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711、握り柄が黄色)は断面積が比較的小さい銅線用(合計断面積8mm²程度まで)のリングスリーブ圧着に限定されます。断面積14mm²などの太い動力用電線(CVケーブル)の相互接続には、裸圧着スリーブ(Bスリーブなど)と太線用圧着工具(手動油圧式圧着器等)を使用します。
解き方
- 配線図の⑳周辺の回路を確認し、動力盤P-1から電動機回路へ至る配線が「CV 14-3C(断面積14mm²)」等の太径ケーブルであることを読み取る。
- 提示された各工具(イ:リングスリーブ用圧着工具、ロ:ケーブルカッター、ハ:電工ナイフ、ニ:手動油圧式圧着器)の用途と適用サイズを対照し、太線相互の接続に使用できない工具を特定する。
- 選択肢 イ正解
- JIS C 9711規格のリングスリーブ専用圧着工具であり、CV14mm²などの太い電線相互の圧着接続にはサイズ超過で使用できないため、使用されないものとして正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 太いケーブルを切断するためのケーブルカッターであり、CV 14mm²などの切断作業に使用されるため誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルの外部シースや絶縁被覆を剥ぎ取るための電工ナイフであり、接続作業に使用されるため誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- 太い導体断面積の圧着スリーブを確実に圧着できる手動油圧式圧着工具であり、CV 14mm²等の接続作業に使用されるため誤り。
覚えるポイント
- リングスリーブ用圧着工具はハンドルが黄色で、太い導体(14mm²等)には油圧式圧着器等の専用工具を用いる。
間違えやすいところ
- 配線図の電線太さ(CV 14-3C)を見落とし、通常の屋内配線と同様にリングスリーブで接続できると思い込んでしまうミスが多い。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午後】の問題・解答資料です。

