学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】の概要
直流回路の合成抵抗の計算
電気理論 · 直流回路 / オームの法則 / 合成抵抗
抵抗値がすべて30Ωの抵抗器とスイッチS1、S2からなる回路において、スイッチS1を閉じ、スイッチS2を開いたときの端子a-b間の合成抵抗[Ω]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
回路の合成抵抗を求める際は、開いたスイッチにより電流経路が遮断され動作から切り離される開放部分と、閉じたスイッチにより導通する経路を正確に判別し、有効な直列・並列接続の簡略回路に書き直して計算します。
解き方
- スイッチS2が開いているため、接続が途切れたS2側の抵抗には電流が流れず回路から無視できます。
- スイッチS1を閉じることで有効となる経路をたどると、30Ωの抵抗2個が直列に接続された回路となります。
- 直列合成抵抗の公式R=R1+R2より、30+30=60Ωを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 45Ωは、30Ω直列1個と30Ω並列2個(合成15Ω)が組み合わさった場合の値であり、本問のスイッチ状態の計算結果と異なります。
- 選択肢 ロ正解
- スイッチS2側の開放により電流が流れない部分を除外すると、30Ω抵抗2個の直列回路となり、合成抵抗は30+30=60Ωで正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 75Ωは、直列2個(60Ω)と並列部分(15Ω)が合算された場合の値であり、本問のスイッチ開閉状態と異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 120Ωは、回路内の30Ω抵抗4個がすべて直列に接続された場合の合成抵抗であり、本問の接続状態に適合しません。
覚えるポイント
- スイッチが開いている枝は電流が流れないため計算から除外して回路を簡略化する。
間違えやすいところ
- スイッチの開閉状態を取り違えたり、開放されて電流が流れない部分の抵抗まで直列・並列計算に含めてしまうミスに注意する。
出題の前提:電気設備の基礎理論(直流回路計算)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の抵抗率を求める計算式
配電理論 · 電線の電気抵抗 / 抵抗率 / 導線の断面積
電気抵抗R[Ω]、直径D[mm]、長さL[m]の円形断面導線の抵抗率[Ω・m]を表す式として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
導線の電気抵抗R[Ω]は、抵抗率ρ[Ω・m]と長さL[m]に比例し、断面積A[m²]に反比例します。単位換算において直径Dの単位がミリメートル[mm]で与えられている場合、断面積のメートル換算に伴い10⁻⁶の係数が発生します。
解き方
- 直径D[mm]をメートル単位に換算し、半径(D/2)×10⁻³[m]として断面積A=π(D/2×10⁻³)²=πD²×10⁻⁶/4[m²]を求めます。
- 電気抵抗の基本式R=ρ(L/A)を抵抗率ρについて変形し、ρ=RA/Lとします。
- 断面積Aの式を代入して整理すると、ρ=πD²R/(4L×10⁶)[Ω・m]が得られます。
- 選択肢 イ不正解
- 直径Dが2乗されておらず円の面積計算になっていないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 分母がL²となっており、分母の係数4も欠落しているため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 断面積A=πD²×10⁻⁶/4[m²]をρ=RA/Lに正しく代入・整理した式であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径Dの2乗が反映されておらず、長さLが2乗されているため誤りです。
覚えるポイント
- 抵抗率ρ=RA/Lであり、直径D[mm]からm²への断面積換算で10⁻⁶が現れる。
間違えやすいところ
- 直径Dを半径と混同して分母の4を忘れたり、mmからmへの単位変換に伴う10⁻⁶の二乗処理を見落とすミスが多い。
出題の前提:電気設備の基礎理論(導線の電気抵抗と抵抗率)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器の発熱量計算
電気理論 · ジュール熱 / 消費電力 / 電力量
消費電力が300Wの電熱器を2時間使用したときの発熱量[kJ]として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
電熱器などの抵抗負荷による発熱量(ジュール熱)は、消費電力[W]に通電時間[s]を乗じることでジュール[J]として求まります。1kJ=1000Jであり、時間の単位が時間[h]の場合は秒[s](1時間=3600秒)に換算する必要があります。
解き方
- 使用時間2時間を秒単位に換算します(2×3600=7200秒)。
- 発熱量の公式H=P×tに消費電力300Wと7200秒を代入し、300×7200=2,160,000Jを算出します。
- JからkJへ単位を変換するため1000で割り、2160kJを得ます。
- 選択肢 イ不正解
- 300Wに2時間をそのまま乗じた600[W・h]であり、秒換算を行っていないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 時間の換算や計算過程に誤りがある数値です。
- 選択肢 ハ正解
- H=300W×(2×3600s)=2,160,000J=2160kJとなり、計算結果が一致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 1時間あたりの発熱量などを誤って計算した値であり誤りです。
覚えるポイント
- 発熱量H[J]=P[W]×t[s]であり、1時間=3600秒の換算を忘れない。
間違えやすいところ
- 時間の単位である「2時間」のまま300×2=600としてしまい、秒への単位換算を怠るミス。
出題の前提:電気設備の基礎理論(電力と電力量・熱量)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流直列回路の消費電力の計算
電気理論 · 交流回路 / インピーダンス / 消費電力
交流電圧100Vの電源に、抵抗8Ωと誘導性リアクタンス6Ωが直列に接続された回路の消費電力[W]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
交流回路において電力を消費するのは抵抗成分のみであり、リアクタンス成分は電力を消費しません。回路全体のインピーダンスZ=√(R²+X²)から回路電流I=V/Zを求め、抵抗における消費電力P=I²R(またはP=VI cosθ)によって有効電力を計算します。
解き方
- 回路のインピーダンスZを公式Z=√(R²+X²)により算出します:Z=√(8²+6²)=√(64+36)=√100=10Ω。
- オームの法則より回路に流れる電流Iを求めます:I=V/Z=100/10=10A。
- 抵抗で消費される電力Pを計算します:P=I²R=10²×8=100×8=800W。
- 選択肢 イ不正解
- リアクタンスでの無効電力Q=I²X=10²×6=600varと混同しているため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- インピーダンス10Ωから求めた電流10Aに基づき、P=10²×8=800Wが正しく求まります。
- 選択肢 ハ不正解
- 皮相電力S=VI=100×10=1000V・Aと混同しているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- V²/R=100²/8=1250Wとして計算しており、リアクタンスによる電流制限を考慮していないため誤りです。
覚えるポイント
- 消費電力(有効電力)は抵抗のみで消費されるためP=I²Rで求める。
間違えやすいところ
- リアクタンスを含めた皮相電力VIや、リアクタンスの無効電力を消費電力と取り違えるミス。
出題の前提:電気設備の基礎理論(単相交流回路)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相交流回路における線間電圧の計算
配電理論 · 三相交流 / スター結線 / 相電圧と線間電圧
各相の抵抗が6Ωのスター結線(Y結線)三相対称負荷に三相交流電源を接続したところ、各線に20Aの線電流が流れた。線間電圧E[V]として、最も近いものを1つ選べ。ただし、√3=1.73とする。
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解答
ハ
解説
三相交流のスター結線(Y結線)において、線電流Ilと相電流Ipは等しく(Il=Ip)、線間電圧Eと相電圧Vpの間にはE=√3 Vpの関係が成り立ちます。各相のオームの法則で相電圧を求めた後、√3倍することで線間電圧を導きます。
解き方
- スター結線のため、相電流Ipは線電流Ilと等しく20Aであることを確認します。
- 1相あたりの相電圧Vpをオームの法則より計算します:Vp=Ip×R=20×6=120V。
- スター結線の関係式E=√3×Vpを用い、線間電圧Eを求めます:E=1.73×120=207.6V。最も近い選択肢は208Vです。
- 選択肢 イ不正解
- 120Vは相電圧Vpの値であり、線間電圧への換算(√3倍)が行われていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 100Vに√3を乗じた値など、誤った相電圧を基にした計算値です。
- 選択肢 ハ正解
- 相電圧120Vに√3=1.73を乗じた207.6Vに最も近い208Vとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 相電圧を単純に2倍した値であり、三相交流の位相差に基づく√3倍の関係と異なります。
覚えるポイント
- スター結線(Y結線)は線電流=相電流、線間電圧=√3×相電圧。
間違えやすいところ
- 相電圧(120V)をそのまま線間電圧と誤答したり、デルタ結線の関係(線間電圧=相電圧)と混同するミス。
出題の前提:電気設備の基礎理論(三相交流回路)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配線路の電圧降下と送電端電圧の計算
配電理論 · 単相2線式 / 電圧降下 / 線路抵抗
図のような単相2線式回路において、末端のd-d'間の電圧が100Vのときの電源側a-a'間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。ただし、電線1線当たりの抵抗は、a-b間が0.05Ω、b-c間が0.1Ω、c-d間が0.1Ωとし、下側の電線も同値とする。また、負荷電流はb-b'間が10A、c-c'間が5A、d-d'間が5Aである。
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解答
ニ
解説
単相2線式配電線路では、往復の2本の電線それぞれに電流が流れるため、区間の電圧降下はv=2×I×rとなります。末端側から各区間に流れる負荷電流を順次加算して区間電流を求め、各区間の電圧降下を合計して受電端電圧に加えることで送電端電圧を求めます。
解き方
- 各区間の通過電流を計算します:c-d間は5A、b-c間は5+5=10A、a-b間は10+5+5=20A。
- 往復2線分の電圧降下を各区間ごとに計算します:c-d間は2×5×0.1=1.0V、b-c間は2×10×0.1=2.0V、a-b間は2×20×0.05=2.0V。
- 全区間の電圧降下の合計を求めます:1.0+2.0+2.0=5.0V。
- d-d'間の電圧100Vに電圧降下5.0Vを加え、a-a'間の電圧100+5.0=105Vを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 一部の区間の電圧降下のみを加算した場合の誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 片道分の電線抵抗のみで計算した場合などに生じる誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 区間電流の加算処理に誤りがある場合の数値です。
- 選択肢 ニ正解
- 全区間の往復分の電圧降下の合計が5Vとなり、100V+5V=105Vで正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下は往復2線分を考慮してv=2Irで計算する。
間違えやすいところ
- 片道分の電線抵抗だけで計算して電圧降下を半分にしてしまったり、電源側へ向かう電流の累積加算を忘れるミス。
出題の前提:電気設備の基礎理論(配電理論・電圧降下計算)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の電圧計算
配電理論 · 単相3線式 / 中性線電流 / 電圧降下
電源電圧が各相104V(線間208V)の単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.05Ωである。上相および下相にそれぞれ20Aの抵抗負荷が接続されているとき、a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
単相3線式配電路において、両外側線(電圧線)に接続された負荷電流が等しい平衡状態では、中性線に流れる電流はゼロ(In=0A)となります。この場合、中性線による電圧降下は発生しないため、負荷にかかる端子間電圧は「電源相電圧-電圧線1本の電圧降下(I×r)」で求まります。
解き方
- 上相負荷電流20Aと下相負荷電流20Aが等しいため、中性線電流がIn=20-20=0Aであることを確認します。
- 中性線の電圧降下が0Vとなるため、上の電圧線1線での電圧降下ΔV=I×r=20×0.05=1.0Vを計算します。
- 電源電圧104Vから電圧線の電圧降下1.0Vを減算し、a-b間の電圧104-1.0=103Vを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧降下を誤って4Vと過大に見積もった計算結果であり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算過程での数値の取り違えによる誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式と同様に往復2線分の降下(2V)を差し引いて104-2=102Vとする典型的な誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 平衡負荷のため中性線電流は0Aであり、電圧線1線分の降下1Vのみを引いた103Vが正しいです。
覚えるポイント
- 単相3線式で上下の負荷電流が同じ(平衡)とき、中性線電流は0Aで電圧降下は電圧線1本分のみ。
間違えやすいところ
- 中性線にも電流が流れると勘違いして往復分(2本分)の電圧降下を差し引いてしまうミス。
出題の前提:電気設備の基礎理論(単相3線式回路の電圧降下)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
管内配線の電線の許容電流計算
配電理論 · 許容電流 / 電流減少係数 / 合成樹脂管工事
低圧屋内配線の合成樹脂管工事において、管内に直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)を4本収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30℃以下とする。
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解答
ハ
解説
電線を管やダクト等にまとめて収めて施設する場合、熱の放散が悪くなるため、電線1本当たりの許容電流に収容本数に応じた「電流減少係数」を乗じて許容電流を低減させます。直径2.0mmの基準許容電流は35A、4本収容時の減少係数は0.63です。
解き方
- 直径2.0mmの絶縁電線の許容電流(周囲温度30℃以下)が35Aであることを確認します。
- 同一管内に電線を4本収める場合の電流減少係数が0.63であることを確認します。
- 計算式「許容電流=基準許容電流×電流減少係数」より、35×0.63=22.05Aを計算し、端数処理により22Aを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mm電線(27A)に減少係数0.63を乗じた27×0.63=17.01A(17A)と混同しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径1.6mm電線に3本以下の減少係数0.70を乗じた27×0.70=18.9A(19A)などの誤った組み合わせです。
- 選択肢 ハ正解
- 直径2.0mmの許容電流35Aに4本の電流減少係数0.63を乗じた35×0.63=22.05A≒22Aとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径2.0mm電線(35A)に3本以下の減少係数0.70を乗じた35×0.70=24.5A(24A/25A)と混同しています。
覚えるポイント
- 電線太さと許容電流:1.6mmは27A、2.0mmは35A。4本収容時の減少係数は0.63。
間違えやすいところ
- 電線の太さ(1.6mmの27Aと2.0mmの35A)の数値を混同したり、収容本数4本の減少係数(0.63)と3本以下の係数(0.70)を取り違えるミス。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流の決定
配電理論及び配線設計 · 幹線からの分岐回路 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流40Aの過電流遮断器で保護された単相2線式の低圧幹線から分岐し、分岐点から10mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器に至るa-b間の電線に要求される許容電流の最小値[A]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧幹線から分岐して電線を施設する場合、分岐点から開閉器や過電流遮断器までの電線長さに応じて、保護すべき電線の許容電流の下限が定められている。電線長が3m以下の場合は制限なし、3mを超え8m以下の場合は幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上、8mを超える場合は55%以上の許容電流が必要となる。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離が10mであり、8mを超える区分に該当することを確認する。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流40Aに対して55%の割合を乗じる計算(40×0.55)を行い、許容電流の最小値22Aを算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 10Aは定格電流40Aの25%に過ぎず、8m超の分岐回路に必要な55%以上の基準を満たしていない。
- 選択肢 ロ不正解
- 14Aは40Aの35%に相当し、分岐長が3m超8m以下の場合に適用される基準値であり誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 18Aは40Aの45%であり、内線規程等の分岐回路の基準として規定されている数値ではない。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐長が8mを超えるため40A×0.55=22A以上が必要となり、最小値として22Aが適切である。
覚えるポイント
- 分岐長8m超は幹線の55%以上、3m超8m以下は幹線の35%以上。
間違えやすいところ
- 分岐距離10mを3m超8m以下の区分と混同し、35%の計算(14A)を選択してしまうミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第149条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧分岐回路の遮断器・電線の太さ・コンセントの組合せ
配電理論及び配線設計 · 分岐回路の設計 / 配線用遮断器 / コンセントの定格
低圧屋内配線の分岐回路において、配線用遮断器、分岐回路の電線(軟銅線)の太さ、およびコンセントの定格電流の組合せとして、電気設備に関する技術基準に適合する適切なものはどれか。なお、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧屋内配線の分岐回路では、過電流遮断器の定格電流に応じて使用できる電線の太さ(最小値)およびコンセントの定格電流が厳格に規定されている。20A分岐回路(配線用遮断器)では電線1.6mm以上かつコンセント20A以下、30A分岐回路では電線2.6mm(または5.5mm²)以上かつコンセント20A以上30A以下でなければならない。
解き方
- 各選択肢の過電流遮断器の定格電流(20Aまたは30A)に着目する。
- 30A回路では電線径2.6mm以上、コンセント定格が20Aまたは30Aであることを照合する。
- 20A回路では電線径1.6mm以上、コンセント定格が20A以下(15Aまたは20A)であることを照合し、条件を満足する組合せを選定する。
- 選択肢 イ正解
- 30A分岐回路に太さ2.6mmの電線を用い、20Aのコンセントを接続する組合せは規定に適合する。
- 選択肢 ロ不正解
- 20A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは定格電流20A以下であるため、30Aコンセントは不適切である。
- 選択肢 ハ不正解
- 30A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは20A以上30A以下であるため、15Aコンセントは不適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 20A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは定格電流20A以下であるため、30Aコンセントは不適切である。
覚えるポイント
- 30A分岐回路のコンセントは20A以上30A以下、20A分岐回路のコンセントは20A以下。
間違えやすいところ
- 30A分岐回路に一般的な15Aコンセントが接続できると誤認してしまうこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第149条別表第4
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事用材料リングレジューサの用途
配線器具・材料・工具 · 金属管工事 / リングレジューサ / アウトレットボックス
金属管工事において使用される配管材料である「リングレジューサ」の使用目的として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
アウトレットボックスにはあらかじめ規定寸法の打ち抜き穴(ノックアウト)が設けられているが、接続する金属管のサイズがノックアウト径より小さい場合、そのままでは確実に固定できない。この隙間を埋めて適切な接続・固定を行うためにリングレジューサが用いられる。
解き方
- 設問の器具「リングレジューサ」の機能(径の異なる接続部の調整リング)を確認する。
- 金属管相互の直角接続器具(ユニバーサル等)、管端保護具(絶縁ブッシング)、管相互固定具(ユニオンカップリング)と区別して正しい記述を特定する。
- 選択肢 イ正解
- アウトレットボックスのノックアウト径が金属管外径より大きい場合にサイズ調整のために挟み込んで使用する。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管相互を直角に接続するために使用されるのは、ユニバーサルエルボやノーマルベンドなどである。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管の管端に取り付けて通線時の電線被覆を保護するために用いる器具は絶縁ブッシングである。
- 選択肢 ニ不正解
- 両方とも回転させることができない固定された金属管相互を接続するために用いるのはユニオンカップリングである。
覚えるポイント
- リングレジューサ=ノックアウト穴が管より大きいときの隙間調整。
間違えやすいところ
- 絶縁ブッシング(電線被覆保護)やユニオンカップリング(管相互接続)の用途と混同すること。
出題の前提:内線規程・電気設備技術基準の解釈第159条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電線(ゴムコード)の許容電流に基づく電熱器具の最大消費電力
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / コード / 電熱器具
公称断面積1.25mm²のゴムコード(絶縁物が天然ゴムの混合物)の許容電流に基づいて使用できる、最も消費電力の大きな電熱器具はどれか。ただし、電熱器具の定格電圧は100V、力率は100%とし、周囲温度は30℃以下とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線やコードは流せる電流の上限(許容電流)が断面積ごとに定められている。公称断面積1.25mm²のゴム絶縁コードの許容電流は12Aである。定格電圧100Vの電熱器具(力率100%)に安全に給電できる最大消費電力はP = V × I = 100V × 12A = 1200W以下でなければならない。
解き方
- 公称断面積1.25mm²のゴムコードの許容電流が12Aであることを思い出す。
- 定格電圧100Vにおけるコードの最大電力容量を計算する:P = 100V × 12A = 1200W。
- 選択肢の各消費電力を比較し、1200W以下で使用可能であり、かつその中で最大の1000Wを選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 600Wの器具は使用可能であるが、1000Wの器具よりも小さいため「最も消費電力の大きな」という条件を満たさない。
- 選択肢 ロ正解
- 1000W器具の負荷電流は10Aであり、コードの許容電流12A(1200W)以下で使用できる最大のものとなる。
- 選択肢 ハ不正解
- 1500Wの器具では定格電流が15Aとなり、コードの許容電流12Aを超過するため使用できない。
- 選択肢 ニ不正解
- 2000Wの器具では定格電流が20Aとなり、コードの許容電流12Aを大幅に超過するため使用できない。
覚えるポイント
- コードの許容電流:0.75mm²は7A、1.25mm²は12A、2.0mm²は17A。
間違えやすいところ
- 一般配線用の単線許容電流(1.6mmで27Aなど)と混同して1500Wを選んでしまうミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第146条別表第1
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用工具の適切な組合せ
工事の施工方法 · 電気工事の工具 / 金属管工事 / リーマ
電気工事の種類と、その施工作業で使用する代表的な工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
各工事種別に応じた電線管や材料の切断・曲げ・面取り等の加工に適した専用工具が定められている。金属管工事では、管端のバリで通線時に電線被覆が傷つくのを防ぐため、管の内面バリ取りにリーマ(クリックボールに装着して回転させる)が使用される。
解き方
- 各選択肢の工事種別と工具の本来の用途を突き合わせる。
- パイプベンダは金属管用、ボルトクリッパは太い線材や吊りボルト切断用、ガストーチランプは合成樹脂管の加熱曲げ用であることを確認し、金属管工事とリーマの組合せが正しいと判断する。
- 選択肢 イ正解
- 金属管を切断した後の管端内面のバリを取り除き電線被覆を保護するため、リーマを使用する。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプベンダは金属管を冷間曲げ加工するための工具であり、合成樹脂管の曲げには用いない。
- 選択肢 ハ不正解
- ボルトクリッパは太いボルトや棒鋼の切断工具であり、薄板でできた金属線ぴの切断には金切りのこなどを用いる。
- 選択肢 ニ不正解
- ガストーチランプは合成樹脂管(硬質塩化ビニル管等)を加熱軟化させて曲げるための工具であり、バスダクト工事では用いない。
覚えるポイント
- リーマ=金属管切断後の管端内面バリ取り工具。
間違えやすいところ
- 金属管用工具(パイプベンダ)と合成樹脂管用工法(ガストーチランプによる加熱)を取り違えてしまうこと。
出題の前提:内線規程・第二種電気工事士実技及び学科基準
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の始動電流を小さくする方法
電気機器・配線器具 · 三相誘導電動機 / スターデルタ始動 / 始動電流の低減
三相かご形誘導電動機を直入れ始動した際に流れる大きな始動電流を抑制し、始動電流を小さくするために用いられる方法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
三相誘導電動機を全電圧で直接始動すると定格の5〜7倍程度の大きな始動電流が流れ、電源系統の電圧降下や機器への負荷となる。始動時に固定子巻線をスター(Y)結線とすることで各巻線への印加電圧を定格の1/√3に下げ、始動電流および始動トルクをデルタ(Δ)結線直入れ始動時の1/3に低減するスターデルタ始動法が広く採用されている。
解き方
- 三相誘導電動機の始動時の特性と課題(大電流の抑制)を整理する。
- 始動電流を1/3に低減する装置としてスターデルタ始動器が用いられることを確認する。
- 他の選択肢(相順変更による逆転や進相コンデンサによる力率改善)の目的を区別する。
- 選択肢 イ不正解
- 3本すべての結線を順次入れ替えても相回転方向が同一であれば運転状態は変化せず、始動電流低減効果はない。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相電源の3本のうちいずれか2本を入れ替える結線変更は、電動機の回転方向を逆転(逆回転)させるための方法である。
- 選択肢 ハ不正解
- 進相コンデンサの設置は力率を改善するための対策であり、電動機自体の始動電流を低減する効果はない。
- 選択肢 ニ正解
- スターデルタ始動装置を取り付けることで、始動時の巻線結線をスター結線として始動電流を全電圧始動時の1/3に低減できる。
覚えるポイント
- スターデルタ始動=始動電流・始動トルクが直入れ時の1/3に低減。
間違えやすいところ
- 2本を入れ替える操作(回転方向の逆転)と始動電流抑制を混同してしまうこと。
出題の前提:電気工学一般及び電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の動作時間の限度(2倍の電流に対する動作)
配線器具・材料・工具 · 配線用遮断器 / 過電流遮断器 / 動作時間
低圧電路に使用する定格電流20Aの配線用遮断器に、その定格電流の2倍である40Aの電流が継続して流れた場合、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備の技術基準において、配線用遮断器(配線遮断器)には定格電流および超過電流に対する自動遮断時間の性能基準が定められている。定格電流30A以下の低圧用配線用遮断器の場合、定格電流の1.25倍の電流では60分以内、定格電流の2倍の電流では2分以内に自動的に電路を遮断することが義務付けられている。
解き方
- 遮断器の定格電流(20A)が「30A以下」の区分に該当することを確認する。
- 流れている電流(40A)が定格電流の「2倍」であることを確認する。
- 30A以下の配線用遮断器における2倍電流の動作時間基準(2分以内)を適用して正答を導く。
- 選択肢 イ不正解
- 1分は規定の動作時間限度ではなく誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- 定格電流30A以下の配線用遮断器に定格の2倍(40A)の電流が流れた場合、2分以内に動作しなければならない。
- 選択肢 ハ不正解
- 4分は定格電流が30A超50A以下の区分における2倍電流の動作限度時間であり、本問の20A遮断器には該当しない。
- 選択肢 ニ不正解
- 60分は定格電流の1.25倍の電流が流れた場合の動作限度時間である。
覚えるポイント
- 配線用遮断器(30A以下):1.25倍で60分以内、2倍で2分以内に遮断。
間違えやすいところ
- 1.25倍電流の限度時間(60分)や、30A超50A以下の2倍動作時間(4分)と混同すること。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第33条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質ポリ塩化ビニル電線管用TSカップリングの用途
配線器具・材料・工具 · TSカップリング / 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / 継手
問題用紙の写真に示されている配管材料(硬質ポリ塩化ビニル電線管用のストレート継手)の用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線管工事では管の種類や接続対象に応じた専用のカップリング(継手)を使用する。写真の継手は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)同士を接着剤等を用いて直線接続するための「TSカップリング」である。管の内側にストッパーの段差があり、両側から管を差し込んで接続する構造となっている。
解き方
- 写真の外観(灰色の樹脂製円筒形で段差付きのTS継手)から材料がVE管用TSカップリングであることを識別する。
- 異種管接続(コンビネーションカップリング)や可とう管用継手と区別し、硬質ポリ塩化ビニル電線管相互の直線接続器具であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 写真の器具はTSカップリングであり、硬質ポリ塩化ビニル電線管相互を差し込んで直線接続するために使用する。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管を接続するには、異種管接続用のコンビネーションカップリングを用いる。
- 選択肢 ハ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管等)相互の接続には、PF管専用のカップリングを用いる。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管とCD管の接続には、専用の異種管継手カップリングを用いる。
覚えるポイント
- TSカップリング=硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互の直線接続。
間違えやすいところ
- 金属管とVE管を接続するコンビネーションカップリングと外見・名称を混同すること。
出題の前提:内線規程及び電気設備の技術基準の解釈第158条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の鑑別(線付防水ソケット)
配線器具・材料・工具 · 受金器具 / 防水ソケット / 器具鑑別
写真に示す器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電灯用ソケットには用途に応じた構造があり、屋外や湿気の多い場所で吊り下げて雨水等の侵入を防ぐ構造を持ったものは防水ソケット(線付防水ソケット)と呼ばれます。
解き方
- 写真の器具の外観を確認すると、黒い防水被覆で覆われたソケット本体から電線が直接引き出されている形状であると把握します。
- キー(回転スイッチ)やつりひも(プルスイッチ)、ねじ留め用の台座座金がなく、防雨構造の引出線付きであることから「線付防水ソケット」と特定します。
- 選択肢 イ不正解
- キーソケットは、本体側面に点滅用の回転式つまみ(キー)が設けられたソケットです。
- 選択肢 ロ正解
- 写真は雨線外や湿気の多い場所で電球を取り付けるために用いられる線付防水ソケットです。
- 選択肢 ハ不正解
- プルソケットは、点滅操作を行うための引きひも(プルスイッチ)が付いたソケットです。
- 選択肢 ニ不正解
- ランプレセプタクルは、天井や壁面などの造営材に直接ねじ留めして固定するタイプの受金器具です。
覚えるポイント
- 線付防水ソケットは電線が直接出ており、屋外の提灯配線や防雨を要する箇所で用いられます。
間違えやすいところ
- 器具から直接電線が出ている形状を、引掛シーリングやペンダント器具と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
測定器の鑑別(絶縁抵抗計)
検査・測定 · 電気計測器 / 絶縁抵抗計 / 測定器鑑別
写真に示す測定器の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電路の絶縁状態を確認するために直流高電圧を印加して絶縁抵抗値を測定する機器を絶縁抵抗計(メガー)と呼び、指針目盛にはMΩ(メガオーム)が用いられます。
解き方
- 写真の測定器の目盛盤中央付近にある単位表記「MΩ」およびプローブの構成を確認します。
- MΩ単位で抵抗を測定し、回路の対地絶縁性能等を調べる測定器であることから「絶縁抵抗計」と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗計は接地極の接地抵抗(Ω単位)を測定する機器で、補助接地極コード(赤・黄)などが付属します。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏れ電流計は電線を挟み込んで漏れ電流(mA単位)を測定するクランプ式の測定器です。
- 選択肢 ハ正解
- 目盛盤に「MΩ」表記があり、高電圧を出力して電路の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗計です。
- 選択肢 ニ不正解
- 検相器は三相交流回路の相回転(回転方向)を調べる測定器で、クリップコードや回転表示部を持ちます。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗計の目盛盤には「MΩ」と記されており、接地抵抗計の「Ω」と明確に区別できます。
間違えやすいところ
- 接地抵抗計と絶縁抵抗計は外観が似ている場合がありますが、目盛単位(MΩかΩか)で確実に見分けましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ用圧着工具による接続刻印の適合
配線工事の施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / 終端接続
低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで、a~dのうちから不適切なものを全て選んだ組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。 a: 1.6mm 2本 / スリーブ種類: 小 / 圧着マーク: ○ b: 1.6mm 2本と2.0mm 1本 / スリーブ種類: 中 / 圧着マーク: 中 c: 1.6mm 4本 / スリーブ種類: 中 / 圧着マーク: 中 d: 1.6mm 1本と2.0mm 2本 / スリーブ種類: 中 / 圧着マーク: 中
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
リングスリーブE形の選定基準(JIS C 9711規格準拠)では、電線断面積の合計(1.6mmを2.0mm2、2.0mmを3.5mm2として換算)により選定します。合計が1.6mm×2本のみの場合はスリーブ「小」で刻印「○」、合計約8mm2以下まではスリーブ「小」で刻印「小」、合計約8mm2超14mm2以下はスリーブ「中」で刻印「中」を使用します。
解き方
- 各組合せの合計断面積を概算します。aは1.6mmが2本で合計約4.0mm2。専用の規定によりスリーブ「小」・刻印「○」で適切です。
- bは1.6mm×2本(4.0mm2)+2.0mm×1本(3.5mm2)=7.5mm2となり、8mm2以下なのでスリーブ「小」・刻印「小」が適合し、表の「中・中」は不適切です。
- cは1.6mm×4本=8.0mm2となり、8mm2以下なのでスリーブ「小」・刻印「小」が適合し、表の「中・中」は不適切です。
- dは1.6mm×1本(2.0mm2)+2.0mm×2本(7.0mm2)=9.0mm2となり、8mm2超14mm2以下なのでスリーブ「中」・刻印「中」で適切です。
- したがって不適切なものの組合せは「b,c」となります。
- 選択肢 イ不正解
- aは1.6mm電線2本の接続でスリーブ「小」、刻印「○」となり適切です。
- 選択肢 ロ正解
- bおよびcはともに合計断面積が8mm2以下であるためスリーブ「小」・刻印「小」が正しく、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- dは合計断面積が約9.0mm2でスリーブ「中」・刻印「中」が適合しており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- aおよびdはともに適切な選定と圧着刻印の組合せです。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本のみはスリーブ「小」で刻印「○」、1.6mm×4本まではスリーブ「小」で刻印「小」です。
間違えやすいところ
- 電線の本数が多くなると「中」スリーブを選びがちですが、1.6mm×4本(約8mm2)までは「小」スリーブ・刻印「小」が適合します。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具・リングスリーブ)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件
電気設備技術基準・解釈 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 漏電遮断器
D種接地工事を省略できないものを1つ選びなさい。ただし、電路には定格感度電流15mA、動作時間0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準の解釈第29条において、低圧用機械器具の外箱等の接地工事は、定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の漏電遮断器を施設することで省略できますが、「水気のある場所」ではこの特例が適用できず、接地工事を省略できません。
解き方
- 各選択肢の設置環境と接地省略規定を照らし合わせます。
- イは乾燥した場所で管の長さが4m以下(3m)であるため省略可能です(解釈第159条)。
- ロは乾燥した木製の床など絶縁性の物の上で取り扱うため省略可能です(解釈第29条)。
- ニは対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する管長8m以下(7m)の金属管であるため省略可能です(解釈第159条)。
- ハは「水気のある場所」であるため漏電遮断器が設置されていても接地工事を省略することはできません。
- 選択肢 イ不正解
- 乾燥した場所に施設する管長4m以下の金属管工事では、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 乾燥した木製の床など、絶縁性の物の上で取り扱う機械器具の外箱は接地工事を省略できます。
- 選択肢 ハ正解
- 水気のある場所に施設する電気機器は、高感度高速形の漏電遮断器を設置していても接地工事を省略できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 対地電圧150V以下の低圧配線で、乾燥した場所に施設する管長8m以下の金属管は接地工事を省略できます。
覚えるポイント
- 「水気のある場所」では、漏電遮断器(15mA・0.1秒以下)があっても接地工事を省略できません。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器があればあらゆる場所で接地が省略できると誤認しやすいため、「水気のある場所は不可」を徹底して覚えましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条、第159条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電動機回路の施工方法
配線工事の施工方法 · 金属可とう電線管工事 / ケーブル工事 / 金属管工事
使用電圧200Vの三相電動機回路の施工方法で、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属可とう電線管工事において、1種金属製可とう電線管は機械的強度や防水性が低いため乾燥した場所でのみ使用が認められています。湿気の多い場所や水気のある場所には2種金属製可とう電線管を使用しなければなりません。
解き方
- 各選択肢の工事種別および施工条件を確認します。
- イでは「湿気の多い場所」に「1種金属製可とう電線管」を使用しており、基準(乾燥した場所に限る)に反するため不適切と判定します。
- ロのケーブル工事における支持点間距離(造営材に沿う場合2m以下)、ハの金属管内の絶縁電線使用(OW線を除く)、ニの乾燥場所での管長4m以下の接地省略は、いずれも規程通り適切です。
- 選択肢 イ正解
- 1種金属製可とう電線管は湿気の多い場所には施設できず、2種金属製可とう電線管を用いる必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- ケーブル工事を造営材に沿って施設する場合の支持点間距離は2m以下と規定されており適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管工事には屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線(IVなど)を使用するため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 乾燥した場所に施設する金属管の長さが4m以下の場合、D種接地工事を省略できるため適切です。
覚えるポイント
- 1種金属製可とう電線管は「乾燥した場所」専用です。湿気の多い場所には「2種」を用います。
間違えやすいところ
- 金属管工事の接地省略(乾燥場所4m以下)と混同して、ニを誤りと判断しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第160条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧進相コンデンサの接続場所及び接続方法
配線設計・電気機器 · 進相コンデンサ / 力率改善 / 接続方法
三相誘導電動機回路の力率を改善するために、低圧進相コンデンサを接続する場合、その接続場所及び接続方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
個々の誘導電動機の力率を改善するためのコンデンサは、電動機の運転・停止と連動して投入・遮断されるように各電動機の手元開閉器の負荷側に並列接続するのが原則です。電源側に常時接続すると軽負荷時や停止時に進相電流が流れ過補償となる恐れがあります。
解き方
- 力率改善用コンデンサは負荷の遅れ無効電力を打ち消すため、負荷(電動機)に対して「並列」に接続することを確認します(直列接続の選択肢ハは誤り)。
- 電動機の運転時のみコンデンサが接続されるよう、開閉器の「電源側」ではなく「負荷側」に設ける必要があります(ニやロは不適切)。
- したがって、「手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続する」イが正解です。
- 選択肢 イ正解
- 手元開閉器の負荷側に並列接続することで、電動機の動作に連動して力率改善が行われ最も適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 主開閉器の電源側に常時並列接続すると、電動機の停止時にもコンデンサが接続されたままになり進み力率過補償等の原因となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 力率改善コンデンサは回路に「並列」に接続するものであり、直列接続では正常に動作しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 手元開閉器の電源側に接続すると、手元で電動機を停止してもコンデンサに電圧がかかり続けるため不適切です。
覚えるポイント
- 電動機の進相コンデンサは「手元開閉器の負荷側に並列接続」が鉄則です。
間違えやすいところ
- コンデンサを直列接続と勘違いしたり、電源側・負荷側の接続位置を逆に覚えないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第198条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事による低圧屋内配線の施工方法
配線工事の施工方法 · 金属管工事 / コンビネーションカップリング / 管相互の接続
金属管工事による低圧屋内配線の施工方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管工事で使用する接続部品には固有の用途があります。同種の金属管相互を接続する場合は「(ねじ付き)カップリング」を用います。「コンビネーションカップリング」は金属管と金属製可とう電線管など、異なる種類の管を接続するために用いられます。
解き方
- 各施工内容の妥当性を検討します。
- イについて、断面積8mm2の絶縁電線はより線であるため金属管内に収める電線として適切です。
- ロについて、金属管(薄鋼電線管)「相互」の接続にはカップリングを用いるべきであり、コンビネーションカップリングを用いるのは誤りです。
- ハの管とボックス接続におけるロックナットの使用、ニのボックス間屈曲箇所2箇所(基準は原則3箇所以下)はともに適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管に収める電線は断面積3.2mm(直径)を超えるものはより線とする必要があり、8mm2のより線を引き入れるのは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- コンビネーションカップリングは異種の管相互を接続する継手であり、金属管相互の接続にはカップリングを使用するため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管とアウトレットボックスの接続には、ボックスの内外をロックナットで挟み込んで締め付けるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線管のボックス間の屈曲箇所は3箇所以下と規定されており、屈曲箇所2箇所の施工は適切です。
覚えるポイント
- 同種管相互の接続は「カップリング」、異種管相互の接続は「コンビネーションカップリング」です。
間違えやすいところ
- カップリングという名称だけで判断せず、頭に「コンビネーション」が付くものは異種管接続用である点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧回路の試験項目と測定器
検査・測定 · 検相器 / 回転計 / 測定機器の用途
低圧回路を試験する場合の試験項目と測定器に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気工事における各種測定器の用途は定められています。三相交流回路において相の順序(回転方向)を調べる器具が「検相器」であり、電動機などの回転軸の回転数(rpmなど速度)を測定する器具は「回転計(タコメータ)」です。
解き方
- 各測定項目と使用測定器の組合せを確認します。
- イの導通試験に回路計(抵抗レンジ)、ロの絶縁抵抗測定に絶縁抵抗計、ハの負荷電流測定にクランプ形電流計を使用することはすべて正しい用途です。
- ニの検相器は「相順(相回転)」を測定する機器であり、「回転速度」の測定には用いられないため、誤っている記述と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の断線有無や結線確認を行う導通試験には、回路計(テスタ)の抵抗測定レンジやブザー機能を使用します。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路と大地間や電線相互間の絶縁状態を調べる絶縁抵抗測定には、絶縁抵抗計を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 回路を切断せずに電線を挟み込んで負荷電流を測定するには、クランプ形電流計を使用します。
- 選択肢 ニ正解
- 検相器は三相交流の相順を調べる器具です。回転速度の測定には回転計(タコメータ)を用いるため誤りです。
覚えるポイント
- 検相器は「相順(相回転・回転方向)」を調べるもの。回転「速度」を測るものは回転計(タコメータ)です。
間違えやすいところ
- 「検相」という名称の響きから、電動機の回転状況全般を測れる測定器と混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内電路と大地間の絶縁抵抗一括測定
検査・測定 · 絶縁抵抗測定 / 低圧屋内電路
分岐開閉器を開放して負荷を電源側から完全に切り離し、その負荷側の低圧屋内電路と大地との間の絶縁抵抗を一括して測定する方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧屋内電路と大地間の絶縁抵抗を一括測定する場合、電路の隅々まで測定電圧を行き渡らせる必要があります。点滅器を「切」にするとそれ以降の電線や器具が測定対象から外れてしまうため、点滅器はすべて「入」とし、常時接続されている負荷器具も接続した状態(使用状態)で電路全体を一括測定します。
解き方
- 分岐開閉器を開放して電源から回路を切り離すことを確認する。
- 電路内のすべての配線と器具に測定電圧を印加するため、点滅器をすべて「入」にする。
- 常時配線に接続されている負荷器具も大地間絶縁の確認対象とするため、接続(使用状態)のままとする。
- 選択肢 イ不正解
- 点滅器を「切」にすると、点滅器から照明器具等の間の配線や器具の大地間絶縁が測定されません。
- 選択肢 ロ正解
- 点滅器をすべて「入」にし、常時接続負荷も使用状態にしておくことで、電路全体の対地絶縁状態を一括測定できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 点滅器を「切」にし負荷を取り外すと、電路の多くの部分の対地絶縁が測定対象から外れてしまいます。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線相互間の絶縁測定では負荷を取り外しますが、電路と大地間の一括測定では常時接続負荷も接続したまま測定します。
覚えるポイント
- 対地間の一括測定は点滅器「入」・負荷は「接続(使用状態)」のまま行う。
間違えやすいところ
- 線間絶縁抵抗測定(負荷を取り外す)の手順と混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程に基づく竣工検査・定期点検の測定方法
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電池式接地抵抗計による測定
検査・測定 · 接地抵抗計 / 接地工事 / 測定手順
電池式の接地抵抗計に関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
接地抵抗計は土壌の電解作用による起電力を避けるため、交流電圧を用いて測定します。また、大地に迷走電流などによる地電圧が存在すると測定誤差の原因となるため、測定に先立って地電圧を測定し、規定値以下であることを確認します。電極の配置は被測定接地極(E)からP(電位極)、C(電流極)の順に配置します。
解き方
- 接地極の配置順序を確認する(E極、P極、C極の順に約5〜10m間隔で一直線上に配置)。
- 地電圧の影響を排除するため、測定前に地電圧を測定し許容値以下であることを確認する。
- 測定用電源は直流ではなく交流であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗計には指針式のアナログ形だけでなく、液晶等で表示するデジタル形も広く普及しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 土壌中の化学反応による電解作用(分極作用)を防ぐため、交流電圧が出力されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 補助極の配置順序は、被測定接地極(E極)を基点としてP極(電圧極)、C極(電流極)の順に直線上に配置します。
- 選択肢 ニ正解
- 大地に存在する地電圧は測定誤差の原因となるため、測定前に地電圧測定レンジで許容値以下であることを確認します。
覚えるポイント
- 接地極の配置順は「E・P・C」、測定前に必ず「地電圧」の確認を行う。
間違えやすいところ
- 補助電極の並び順(E-P-C)をP-E-Cなどと逆に覚えないようにする。
出題の前提:JIS C 1304 接地抵抗計および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
アナログ式回路計による抵抗測定
検査・測定 · 回路計 / テスタ / 抵抗測定 / ゼロ点調整
アナログ式回路計(電池内蔵)を用いた回路抵抗の測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
アナログ式回路計で抵抗を測定する際は、内蔵電池の電圧変動を補正するため、レンジ切り換えごとに0Ω調整(ゼロオーム調整)を行います。これはテストリード同士を接触(短絡)させて回路抵抗0Ωの状態を作り、ゼロオーム調整器で指針を0Ω目盛に合わせる操作です。テストリードを開放した状態では抵抗値は無限大(∞)となります。
解き方
- 回路計の電池容量を確認し、適切な抵抗レンジを選択する。
- 赤と黒のテストリードの先端を互いに接触(短絡)させる。
- 短絡状態で指針が目盛の「0Ω」を指すようにゼロオーム調整つまみで調整する(開放ではない)。
- 選択肢 イ不正解
- 内蔵電池の消耗は測定誤差やゼロ調整不能の原因となるため、事前に電池容量が正常であることを確認します。
- 選択肢 ロ不正解
- 目盛の中央付近で読み取ると測定精度が高くなるため、概略値に合わせて適切な倍率レンジを選択します。
- 選択肢 ハ正解
- 0Ω調整はテストリードを「短絡」させて行います。「開放」状態では指針は∞(無限大)を指します。
- 選択肢 ニ不正解
- 被測定物にリードを当てて指示値を読み取り、レンジ倍率(×1、×10、×1kなど)を乗じて抵抗値を求めます。
覚えるポイント
- アナログテスタの抵抗測定でのゼロ点調整はテストリード「短絡」で行う。
間違えやすいところ
- 電圧計の機械的ゼロ点調整(非測定時に0Vに合わせる)と抵抗測定時の0Ω調整(短絡して0Ωに合わせる)を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 1202 回路計の取扱い方法
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の義務と制限
法令 · 電気工事士法 / 免状の携帯 / 義務
電気工事士の義務又は制限に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気工事士法では、無資格作業の防止と身元確認のため、電気工事士が電気工事の作業に従事する際は電気工事士免状を常時携帯することが義務付けられています(第5条の6)。また、技術基準適合義務(第5条)、報告の義務(第9条)、氏名変更時の免状書換え申請義務(施行規則第9条)などが規定されています。
解き方
- 電気工事士の作業従事時の免状の扱いに関する法令条文を確認する。
- 電気工事士法第5条の6により、「免状を携帯していなければならない」と定められていることを適用する。
- 「事務所に保管していなければならない」とする記述が誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第9条により、都道府県知事は電気工事士に対し業務に関する報告を求めることができ、電気工事士は報告義務を負います。
- 選択肢 ロ正解
- 電気工事士法第5条の6により、電気工事の作業に従事するときは免状を「携帯」しなければならず、事務所保管では違反となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気工事士法第5条第1項により、電気工事士は電気設備技術基準に適合するように作業を行わなければなりません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法施行規則第9条により、氏名を変更したときは免状を交付した都道府県知事に書換えの申請をしなければなりません。
覚えるポイント
- 電気工事士は作業従事時に必ず免状を「携帯」しなければならない。
間違えやすいところ
- 電気工事業者の登録証(営業所への掲示)と電気工事士の免状(作業時の携帯)を取り違えないようにする。
出題の前提:電気工事士法第5条、第5条の6、第9条、施行規則第9条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の判別
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 配線器具
「電気用品安全法」の適用を受ける配線器具のうち、特定電気用品の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、定格電圧、定格電流、極数等から全てが「電気用品安全法」に定める電気用品であるとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法において、特に火災や感電などの危険・障害の発生するおそれが多い電気用品は「特定電気用品」(ひし形PSEマーク)に指定されています。配線器具類では、コードコネクタボディ、差込み接続器、点滅器(タンブラースイッチ、タイムスイッチ等)、配線用遮断器、漏電遮断器などが特定電気用品です。一方、カバー付ナイフスイッチ、電磁開閉器、フロートスイッチ、ライティングダクトなどは「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSEマーク)です。
解き方
- 各選択肢に挙げられた器具が特定電気用品(ひし形PSE)か特定電気用品以外(丸形PSE)かを判定する。
- イ:タンブラースイッチ(特定)、カバー付ナイフスイッチ(特定以外)。
- ロ:フロートスイッチ(特定)、電磁開閉器(特定以外)。
- ハ:タイムスイッチ(特定)、配線用遮断器(特定)。双方とも特定電気用品である。
- ニ:ライティングダクト(特定以外)、差込み接続器(特定)。
- 選択肢 イ不正解
- タンブラースイッチは特定電気用品ですが、カバー付ナイフスイッチは特定電気用品以外の電気用品です。
- 選択肢 ロ不正解
- フロートスイッチは特定電気用品ですが、電磁開閉器は特定電気用品以外の電気用品です。
- 選択肢 ハ正解
- タイムスイッチおよび配線用遮断器は、いずれも特定電気用品に分類されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 差込み接続器は特定電気用品ですが、ライティングダクトは特定電気用品以外の電気用品です。
覚えるポイント
- タイムスイッチ・配線用遮断器・タンブラースイッチは特定電気用品(ひし形PSE)。
間違えやすいところ
- カバー付ナイフスイッチや電磁開閉器を特定電気用品と誤認しやすいので注意する。
出題の前提:電気用品安全法施行令別表第一(特定電気用品)および別表第二
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の適用範囲
法令 · 電気事業法 / 一般用電気工作物 / 小出力発電設備
電気事業法において、一般用電気工作物の適用を受けるものはどれか。ただし、発電設備は電圧600V以下で、1構内に設置するものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧(600V以下)で受電する場所であっても、小出力発電設備以外の発電設備が設置されると自家用電気工作物となります。小出力発電設備の基準は、太陽電池発電設備が50kW未満、風力発電設備が20kW未満、内燃力発電設備が10kW未満などです。また、これらを複数組み合わせて設置する場合、合計出力が50kW以上になると小出力発電設備ではなくなり自家用電気工作物となります。高圧受電は容量に関わらず自家用電気工作物です。
解き方
- イ:太陽電池40kW+風力15kW=合計55kWとなり、合計出力が50kW以上であるため自家用電気工作物となる。
- ロ:内燃力発電設備は10kW未満が小出力発電設備であるため、20kWの内燃力発電設備があると自家用電気工作物となる。
- ハ:低圧受電で、太陽電池発電設備30kW(50kW未満)のみであるため、一般用電気工作物に適合する。
- ニ:高圧受電設備は容量に関わらず自家用電気工作物となる。
- 選択肢 イ不正解
- 2種類以上の発電設備を併設する場合、合計出力が50kW以上(40kW+15kW=55kW)となるため小出力発電設備とならず、自家用電気工作物です。
- 選択肢 ロ不正解
- 内燃力発電設備で小出力発電設備となるのは10kW未満であり、20kWは自家用電気工作物となります。
- 選択肢 ハ正解
- 低圧受電で太陽電池発電設備が50kW未満(30kW)であるため、一般用電気工作物の適用を受けます。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧で受電する電気工作物は、受電電力量にかかわらず自家用電気工作物となります。
覚えるポイント
- 小出力発電設備:太陽光50kW未満、風力20kW未満、内燃力10kW未満、複数合計50kW未満。
間違えやすいところ
- 複数の小出力発電設備を合算したときに50kW以上になると自家用電気工作物になる点を見落とさないようにする。
出題の前提:電気事業法第38条、電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の名称(ジョイントボックス)
配線図 · 配線図記号 / ジョイントボックス / 配線設計
配線図の3階平面図において、①で示す図記号(実線の正方形の箱)の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)において、電線の接続・分岐箇所に設ける四角形(□)の記号は「ジョイントボックス」を表します。なお、丸(○)の中に記号等を配したものはVVF用ジョイントボックス、四角形の中に斜線またはPBと記したものはプルボックスを表します。
解き方
- 3階平面図の①の図記号(実線の正方形 □)を確認する。
- JIS規格の配線図記号と照合し、正方形のボックス記号が「ジョイントボックス」であることを識別する。
- 選択肢 イ不正解
- プルボックスは一般に四角形内に斜線を入れたり、「PB」と表記したりして区別されます。
- 選択肢 ロ不正解
- VVF用ジョイントボックスの図記号は丸印(○)で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線図記号の標準名称としては「ジョイントボックス」が用いられます。
- 選択肢 ニ正解
- 実線の正方形の図記号は「ジョイントボックス(アウトレットボックス)」の名称を表します。
覚えるポイント
- 実線の四角形(□)はジョイントボックス、丸(○)はVVF用ジョイントボックス。
間違えやすいところ
- プルボックスの記号(四角に斜線等)と混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具名称(ワイドハンドル形点滅器)
配線図 · 配線図記号 / ワイドハンドル形点滅器 / 点滅器
配線図の2階平面図において、②で示す図記号の器具の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号において、通常の単極点滅器は黒丸(●)で表されますが、近年一般住宅で普及している大型の操作面をもつワイドハンドル形(コスモシリーズ等)の点滅器は、プレート・ハンドル形状を模した縦長の長方形(内部に縦線やハンドル意匠)の図記号で表されます。調光器の場合は矢印記号などが付加されます。
解き方
- 2階平面図の②で指示されている壁面の図記号を確認する。
- 図記号が長方形でワイドハンドルを模した形状であることを読み取る。
- 調光用矢印等の付加記号がないことから、「ワイドハンドル形点滅器」であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 一般形点滅器は黒丸(●)の図記号で表されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器は矢印等を組み合わせた記号で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 調光機能を示す記号(矢印等)は付されていません。
- 選択肢 ニ正解
- 縦長の長方形でハンドル意匠が描かれた図記号は、「ワイドハンドル形点滅器」を表します。
覚えるポイント
- 長方形のスイッチシンボルはワイドハンドル形点滅器を表す。
間違えやすいところ
- 黒丸(●)の一般形点滅器とワイドハンドル形の図記号を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ配線の最少心線数
配線図 · スイッチ配線 / 3路スイッチ / 心線数
配線図の2階平面図において、③で示すジョイントボックスからスイッチ(片切スイッチ「ト」および3路スイッチ「セ3」)へ至る部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スイッチ配線の心線数を決定する際は、非接地側共通線(電源線)、各器具への返り線(負荷線)、および3路・4路スイッチ相互をつなぐ連絡線の本数を過不足なく積み上げます。
解き方
- ③の配線先にある器具が、片切スイッチ「ト」と3路スイッチ「セ3」の2系統であることを確認します。
- ボックスからスイッチへ非接地側電線(黒)を共通で送り、器具「ト」への返り線が1本、3路スイッチの連絡線が2本必要であることを計算して合計4本と導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 2本では片切スイッチ1個分の配線しか行えず、3路スイッチを接続することができません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本では片切スイッチ1個と3路スイッチ1個の同時配線に必要な心線数に足りません。
- 選択肢 ハ正解
- 非接地側共通線1本、片切スイッチ返り線1本、3路スイッチ連絡線2本の合計4本が必要となります。
- 選択肢 ニ不正解
- 非接地側電線を共通渡り配線とするため、5本は不要であり最少心線数として誤りです。
覚えるポイント
- 3路スイッチの接続には非接地側(または照明側)1本と連絡線2本の計3本が必要となります。
間違えやすいところ
- 非接地側の電源線をスイッチごとに個別に引っ張ると本数を過大に見積もってしまうため注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 0303構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引込・幹線配線の工事種類
配線図 · 幹線設備 / ケーブル工事 / CVT
配線図の1階平面図において、④で示す屋外の電力量計(Wh)から1階分電盤(L-1)へ至る部分の工事の種類として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
住宅の引込線口や幹線配線において、大容量電流を流す箇所には許容電流が大きく施工性に優れたCVTケーブルを用いたケーブル工事が多く採用されます。
解き方
- 1階平面図の④で示される屋外の電力量計から分電盤L-1への配線経路および引き出し線を確認します。
- 木造住宅の幹線の布設方式としてケーブル工事(CVT)が指定されていることを選択肢から特定します。
- 選択肢 イ正解
- 引込幹線部分に用いられるCVTケーブルを用いたケーブル工事であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属線ぴ工事は屋内の乾燥した露出場所等に用いられる小型の線ぴ工事であり、本幹線部には適しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事は工場やビル等の露出幹線で多数の電線を収容する場所で用いられ、木造住宅では使用しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 図示されている幹線は電線管配線ではなくケーブル工事(CVT)による施工です。
覚えるポイント
- 住宅の幹線大容量部にはCVTケーブル(トリプレックス型)が広く使用されます。
間違えやすいところ
- 金属ダクト工事や金属管工事と早合点せず、住宅における標準的な幹線ケーブル工事を見極める必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第168条(低圧屋内部等の配線工事)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
主幹開閉器の機器名称
配線図 · 分電盤 / 漏電遮断器 / 中性線欠相保護付
配線図の1階分電盤(L-1)結線図において、⑤で示す主幹部分に施設する機器の名称および仕様として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
単相3線式100/200Vの主幹遮断器には、中性線の欠相事故による異常電圧を防ぐ「中性線欠相保護付」の3極2素子(3P2E)漏電遮断器(過負荷保護付)が用いられます。
解き方
- 1階分電盤結線図の主幹部⑤にある図記号「BE 75AF 60A 30mA (欠相保護付)」を確認します。
- 「BE」が過負荷保護付漏電遮断器を表し、単相3線式のため3極2素子の中性線欠相保護付であることを照合します。
- 選択肢 イ不正解
- 記号「BE」は漏電遮断器を表すため、配線用遮断器(B)とする記述は誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- BE記号および欠相保護付の記載に合致する「3極2素子漏電遮断器(過負荷保護付,中性線欠相保護付)」です。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相3線式電路の中性線に過電流素子は不要であり、また漏電保護機能が含まれていないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相3線式幹線のため極数は3極(中性線を含む3P)必要であり、2極では主幹開閉器として適合しません。
覚えるポイント
- 分電盤の「B」は配線用遮断器、「BE」は過負荷保護付漏電遮断器を表します。
間違えやすいところ
- 単相3線式の主幹は相線2本と中性線1本を同時に開閉するため3極2素子(中性線欠相保護付)となります。
出題の前提:内線規程及びJIS C 0303構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の絶縁抵抗の最小値
配線図 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 単相3線式
配線図の1階分電盤(L-1)結線図において、⑥で示す分岐回路(ルームエアコン 1φ200V)の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]を1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路の絶縁抵抗の基準値は使用電圧ではなく「対地電圧」によって区分されます。対地電圧が150V以下の場合は0.1MΩ以上、対地電圧が150Vを超える低圧電路の場合は0.2MΩ以上が必要です。
解き方
- 分岐回路⑥が単相3線式から給電される1φ200V回路であることを確認します。
- 中性点接地により対地電圧が100V(150V以下)となることを導き、電気設備技術基準の規定値0.1MΩを選定します。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が100V(150V以下)である電路の絶縁抵抗値の最小許容値は0.1MΩです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧150Vを超える単相200Vや三相200V電路に適用される値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の竣工検査等で目安とされる値ですが、法令上の許容最小値は0.1MΩです。
覚えるポイント
- 単相3線式100/200Vの電路は、200V分岐であっても対地電圧は100V(150V以下)のため0.1MΩ以上です。
間違えやすいところ
- 使用電圧が200Vだからといって0.2MΩを選定してしまう誤りが多いため、必ず対地電圧を確認します。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第58条(電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の配線図記号
配線図 · 配線図記号 / ペンダント / 照明器具
配線図の1階平面図において、⑦で示す部分に照明器具としてペンダントを取り付ける場合の図記号として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図で使用される照明器具の図記号はJIS規格で定められており、天井直付器具には「CL」、シャンデリアには「CH」、ペンダントには円の中に水平線を引いた記号を用います。
解き方
- 問題で要求されている器具がコードやチェーンで吊り下げる「ペンダント」であることを確認します。
- 各選択肢の記号を照合し、円内に水平線を描いた図記号「ニ」を正答として選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 円の中に「CL」と表記された記号はシーリングライト(天井直付灯)を表します。
- 選択肢 ロ不正解
- 円の中に「CH」と表記された記号はシャンデリアを表します。
- 選択肢 ハ不正解
- 投光器または旧来のシャンデリア類似の別種器具記号であり、ペンダントではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 円の中に水平線1本を引いた図記号はペンダント(吊り下げ灯)を表します。
覚えるポイント
- ペンダントの図記号は円を水平線で2分割したシンボルです。
間違えやすいところ
- シーリングライト(CL)やシャンデリア(CH)の文字付き記号と混同しないように形状を正確に覚えます。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地工事の種類と接地抵抗値
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗 / 漏電遮断器による緩和
配線図の1階平面図において、⑧で示す部分(居間の200V用コンセント)の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧300V以下の電気機器の外箱や接地端子にはD種接地工事を施します。電路に定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以内の漏電遮断器が施設されていれば、接地抵抗値は100Ωから500Ω以下に緩和されます。
解き方
- 対象器具が250V・20A定格コンセント(200V回路)であり、300V以下のためD種接地工事であることを確認します。
- 問題の【注意】3に「定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内の漏電遮断器を使用」とあるため、500Ω以下へ緩和される規定を適用します。
- 選択肢 イ不正解
- A種接地工事は高圧や特別高圧の機器に適用される接地工事であり低圧回路には不要です。
- 選択肢 ロ不正解
- A種接地の抵抗値上限は10Ωであり、数値としても工事種別としても誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 動作時間0.1秒以内の漏電遮断器が施設されているため、100Ωではなく500Ωまで許容されます。
- 選択肢 ニ正解
- D種接地工事であり、高速型漏電遮断器の設置により抵抗値は500Ω以下まで緩和されます。
覚えるポイント
- 0.5秒以内に作動する漏電遮断器があれば、D種接地抵抗は500Ω以下に緩和されます。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の施設条件を見落として通常の100Ω以下(ハ)を選択してしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類及び接地抵抗値等)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管の種類と略号(FEP)
配線図 · 地中電線路 / 波付硬質合成樹脂管 / FEP
配線図の1階平面図において、⑨で示す地中引込配線工事で用いる管の種類として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線管の図記号および略号として、波付硬質合成樹脂管は「FEP」、硬質ポリ塩化ビニル電線管は「VE」、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管は「HIVE」と表記されます。
解き方
- 1階平面図の⑨の箇所にある配線表示に「(FEP)」と記されていることを確認します。
- 略号FEPに対応する管名称が「波付硬質合成樹脂管」であることを判断します。
- 選択肢 イ正解
- FEPは波付硬質合成樹脂管(波付硬質ポリエチレン管)の規格記号であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管の略号は「VE」です。
- 選択肢 ハ不正解
- 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管の略号は「HIVE」です。
- 選択肢 ニ不正解
- 耐衝撃性硬質塩化ビニル管(HIVP等)は水道用等に用いられる厚肉管であり、FEPではありません。
覚えるポイント
- 地中埋設管に用いられる「FEP」は波付硬質合成樹脂管を表します。
間違えやすいところ
- VE管(硬質塩化ビニル管)やHIVE管(耐衝撃性)との略号の混同に注意しましょう。
出題の前提:JIS C 3653(電力用ケーブルの地中埋設用保護管)及びJIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの傍記表示「LK」
配線図 · 配線図記号 / コンセント / 抜け止め形
配線図の3階平面図において、⑩で示す部分のコンセント図記号に添えられた傍記表示「LK」の種類として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
コンセントの図記号に付される代表的な傍記表示には、抜け止め形の「LK」、引掛形の「T」、接地極付の「E」、接地端子付の「ET」、防雨形の「WP」、漏電遮断器付の「EL」などがあります。
解き方
- 3階平面図⑩のコンセント図記号に添えられた文字記号が「WP LK」であることを確認します。
- 「LK」がLocking(抜け止め形)を意味する傍記表示であることを選択肢から選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 引掛形コンセントの傍記表示は「T(Twist-lock)」です。
- 選択肢 ロ不正解
- ワイド形はスイッチやプレートの意匠区分であり、LK表示とは関係ありません。
- 選択肢 ハ正解
- 傍記表示「LK」は抜け止め形コンセントを表す正式な記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器付コンセントの傍記表示は「EL」または「ETL」です。
覚えるポイント
- 抜け止め形は「LK」、引掛形は「T」、防雨形は「WP」です。
間違えやすいところ
- 抜け止め形(LK)と引掛形(T)はプラグの固定構造が異なり記号も異なるため混同に注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ裏面配線図の識別(3路スイッチと単極スイッチの連用)
配線図 · スイッチ結線 / 3路スイッチ / 単極スイッチ / 連用取付枠
配線図の3階平面図において、⑪で示す連用スイッチ部分(階段灯用3路スイッチ「セ3」および洋室照明用片切スイッチ「ネ」)の器具裏面から見た配線として、適切なものはどれか。ただし、電線の色別は、白色を電源からの接地側電線、黒色を電源からの非接地側電線とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スイッチ回路では、電源の非接地側電線(黒)をスイッチの電源端子へ接続し、負荷側へは点滅線(返り線)を接続します。3路スイッチの電源側では、非接地側電線を共通端子「0」に接続し、端子「1」「3」から2本の連絡線を取り出します。接地側電線(白)をスイッチに直接接続すると短絡事故を引き起こすため絶対に接続してはなりません。
解き方
- 3階平面図の⑪が階段灯用の3路スイッチ「セ3」と洋室照明用の片切スイッチ「ネ」の連用器具であることを読み取ります。
- 電源非接地側電線(黒)が片切スイッチの片側に入り、そこから黒色渡り線で3路スイッチの「0」番端子に正しく渡されていることを確認します。
- 片切スイッチのもう一方の端子から洋室器具「ネ」への接続線が、3路スイッチの端子「1」「3」から2階への連絡線2本が正しく出ている選択肢ハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- スイッチに電源からの接地側電線(白)が直接接続されており、負荷を介さず短絡する恐れがあるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 3路スイッチの渡り線が連絡端子である「1」端子に誤って接続されているため不適切です。渡り線は共通端子「0」に接続する必要があります。
- 選択肢 ハ正解
- 非接地側電線(黒)が片切スイッチに入り、共通端子「0」へ黒色渡り線で送られ、各負荷および連絡線が正しく接続されているため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 非接地側電線の渡り配線に不適切な端子接続や線色結線がなされており誤りです。
覚えるポイント
- 3路スイッチの電源側・負荷側で単独線が入るのは必ず共通端子「0」番である。
間違えやすいところ
- 3路スイッチの「0」端子と「1」「3」端子を混同して渡り線を連絡端子に接続してしまう誤りに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び一般配線設計基準に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
埋込連用スイッチ用取付材料の判別
配線器具・材料 · 埋込連用取付枠 / スイッチボックス / 点滅器施工
配線図の3階平面図において、⑫で示す点滅器(洋室の壁スイッチ「ネ」)の取付け工事に使用する材料として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
住宅の造営材壁面に設置される埋込形タンブラスイッチやコンセントは、通常「埋込連用配線器具」として規格化されており、これらを保持して壁やスイッチボックスに固定し、外装プレートを取り付けるために「埋込連用取付枠」を使用します。
解き方
- 3階平面図の⑫が洋室の壁に設置される埋込連用タンブラスイッチ(黒丸記号「ネ」)であることを確認します。
- 器具本体を組み込んで壁面やボックスに固定するための専用材料として、写真イの「埋込連用取付枠」を選定します。
- 選択肢 イ正解
- 埋込連用スイッチやコンセントを固定してボックス・プレートに取り付けるための「埋込連用取付枠」であり適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 露出配管や露出配線工事で器具を取り付ける際に用いる「露出スイッチボックス」であり、本問の埋込施工には適しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線管工事等で埋め込んで電線を収容する「金属製埋込スイッチボックス」であり、スイッチ単体を直接支持する枠そのものではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 照明器具の吊り下げや複数配線の分岐・接続に用いられる「八角形アウトレットボックス」です。
覚えるポイント
- 埋込連用配線器具(スイッチ・コンセント)を壁・プレートに取り付ける枠は「埋込連用取付枠」である。
間違えやすいところ
- スイッチボックス自体と器具を保持する取付枠を取り違えないよう区別する。
出題の前提:配線器具施工基準および内線規程に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V・20A接地極付コンセントの刃受形状の識別
配線器具・機器 · コンセント刃受形状 / 単相200V / 接地極付コンセント
配線図の2階平面図において、⑬で示す図記号(傍記「20A 250V E」)の器具の外観写真として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
コンセントは誤接続による事故を防ぐため、電圧および定格電流ごとに刃受形状が厳格に規定されています。単相100V用は「平行形」、単相200V用は15Aが「タンデム形(両極とも横平行)」、20Aが「エルバー形(一方の刃がL字形)」、20A兼用形が「エルバー兼タンデム形」となります。
解き方
- 配線図の2階洋室の⑬を確認すると、エアコン用コンセント記号に「20A 250V E」の傍記があります。
- 定格電圧250V(単相200V用)、定格電流20A、接地極付(E)の形状基準である「エルバー形刃受」の写真ロを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 刃受が平行形である単相100V 15A 接地極付コンセントのため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 片方の刃受がL字状になったエルバー形刃受を備えた単相200V 20A 接地極付コンセントであり適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 刃受が横向きのタンデム形である単相200V 15A 接地極付コンセントのため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 動力等に用いられる三相用(または引掛形)のコンセントであり本問の単相200V用とは異なります。
覚えるポイント
- 単相200V 15Aはタンデム形(横一文字)、単相200V 20Aはエルバー形(L字形)である。
間違えやすいところ
- 15A用タンデム形と20A用エルバー形を取り違えないように刃受形状の角部を注視する。
出題の前提:JIS C 8303(配線用差込接続器)規格に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内接続に必要なリングスリーブの選定
配線設計・結線 · リングスリーブ / 圧着マーク刻印 / 複線図 / 心線断面積
配線図の1階平面図において、⑭で示すジョイントボックス内の電線相互の接続をリングスリーブにより圧着接続する場合、使用するリングスリーブの種類、個数および圧着マーク(刻印)の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、電源線はVVF2.0(2心)、その他の電線はすべてVVF1.6とし、特記以外の心線サイズは1.6mmとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブ圧着では、接続する心線の合計断面積によりスリーブサイズおよび圧着工具のダイス(刻印マーク)を決定します。1.6mmを2本接続する場合のみ「小スリーブ」を用い圧着マークは「〇」となります。心線合計断面積が8mm2を超え14mm2以下の接続(例:2.0mm1本+1.6mm3本=約9.14mm2)には「中スリーブ」を用い、圧着マークは「中」となります。
解き方
- ボックス⑭に集まる電線を整理します:分電盤からの電源線VVF2.0が1本、負荷「サ」・スイッチ「サ」・東側コンセント・他室送りの各VVF1.6が4本。
- 接地側電線(白)の接続:2.0mm×1本+1.6mm×3本=合計断面積約9.14mm2(8mm2超)となるため中スリーブ(刻印:中)を1個使用します。
- 非接地側電線(黒)の接続:2.0mm×1本+1.6mm×3本=合計断面積約9.14mm2(8mm2超)となるため中スリーブ(刻印:中)を1個使用します。
- スイッチ「サ」から負荷「サ」への点滅線接続:1.6mm×2本=小スリーブ(刻印:〇)を1個使用します。
- 合計で「中2個(刻印中)、小1個(刻印〇)」となり、選択肢ニが正解となります。
- 選択肢 イ不正解
- 合計断面積が8mm2を超える接続が2箇所あるため、中スリーブを用いなければならず不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブが必要な接続箇所は非接地側と接地側の計2箇所あるため個数が不足しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mm電線2本の接続における小スリーブの適正圧着刻印は「〇(極小)」であり、「小」とするのは誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 中スリーブ2個(刻印:中)と、1.6mm2本接続用の小スリーブ1個(刻印:〇)の組合せであり完全に合致します。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本の圧着マークは小スリーブで「〇(極小)」刻印である。
間違えやすいところ
- 1.6mm×2本の接続時に小スリーブだからといってダイス「小」で圧着してしまう刻印誤りに注意する。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)基準に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタ種類と必要個数の選定
配線設計・結線 · 差込形コネクタ / 複線図 / 分岐回路配線
配線図の1階平面図において、⑮で示すジョイントボックス内の電線相互の接続をすべて差込形コネクタで行う場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
差込形コネクタによる電線接続では、複線図を作成して各接続点(ノード)に集まる電線本数を求めます。n本の電線を接続する箇所には「n本用コネクタ」を1個割り当て、最も少ない個数で安全確実に結線を行います。
解き方
- 1階平面図のボックス⑮に接続される電線(和室⑰側からの電源線、天井照明器具「ス」、壁スイッチ「ス」、送り配線等)を洗い出し複線図を作成します。
- 電源非接地側電線(黒)が集まる箇所を整理すると、3本接続が1箇所となります(3本用コネクタ×1個)。
- 接地側電線(白)および各点滅線・連絡線の接続箇所を整理すると、2本接続が計3箇所となります(2本用コネクタ×3個)。
- 以上より、使用する差込形コネクタの最小個数は「3本用1個、2本用3個」であるハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 4本用コネクタ1個のみでは回路の各接続点(非接地側、接地側、点滅線)を接続しきれないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 2本用コネクタの個数が1個不足しており、配線を完成させることができません。
- 選択肢 ハ正解
- 3本用コネクタ1個と2本用コネクタ3個の組合せで、ボックス内の全接続点を過不足なく接続できるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 4本用の接続箇所は存在せず、過剰なコネクタ構成となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの選定では、接続点ごとの電線本数を複線図から正確にカウントする。
間違えやすいところ
- ボックスを通過する線やスイッチへの非接地側共通線を数え落としてコネクタの極数を誤認しないようにする。
出題の前提:内線規程及び電気設備技術基準に基づく屋内配線工事基準に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V分岐回路用遮断器の判別
配線器具・機器 · 配線用遮断器 / 2P2E / 単相200V分岐回路 / 安全ブレーカ
配線図の1階分電盤結線図において、⑯で示す図記号([B] 2P 20A)の機器の外観写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式電線路から単相200Vを取り出す分岐回路では、両方の電線が大地に対して対地電圧(100V)を持つ電圧線となるため、過電流保護素子(素子数E)を両極に設ける必要があります(2P2E)。図記号が「[B]」であるため漏電遮断器([BE])ではなく配線用遮断器を選択します。
解き方
- 配線図の分電盤結線図から、⑯が分岐回路「c」にあり、負荷が「ルームエアコン 1φ200V」であることを確認します。
- 図記号が配線用遮断器「[B]」であり漏電遮断器ではないこと、および200V回路のため「2P2E(110/220V兼用)」が必要であることを把握します。
- 各写真を確認し、漏電テストボタンのない配線用遮断器で「2P2E」表示のある写真ハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 2P1E(110V専用、過電流素子1個)の配線用遮断器であり、単相200V回路には使用できないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- テストボタンを備えた漏電遮断器([BE])であり、図記号[B]の配線用遮断器とは異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 単相200V回路に適した2極2素子(2P2E 110/220V 20A)の配線用遮断器であり適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 100V専用(2P1E)の小型漏電遮断器であり、記号・電圧ともに不適合です。
覚えるポイント
- 単相200V分岐回路には両極保護の「2P2E」配線用遮断器を使用する。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器(テストボタン付き)と配線用遮断器の外観記号([B]と[BE])を取り違えないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第148条および内線規程に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
和室ジョイントボックス内のリングスリーブ必要個数の算定
配線設計・結線 · リングスリーブ / 圧着接続 / 複線図 / 心線断面積
配線図の1階平面図において、⑰で示す和室のジョイントボックス内の電線接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
VVF1.6電線相互のリングスリーブ圧着において、合計心線断面積が8mm2以下(1.6mm電線で4本以下)の場合は「小スリーブ」を使用できますが、5本接続(断面積10mm2)になると小スリーブの許容断面積を超えるため「中スリーブ(8mm2超~14mm2以下)」を使用しなければなりません。
解き方
- ボックス⑰に集まる配線(すべて1.6mm)を整理し複線図を展開します。
- 電源非接地側(黒)の結線箇所は、電源・スイッチ・コンセント・外部送りの計5本接続(1.6mm×5本=10mm2)となるため、中スリーブを1個選定します。
- 接地側(白)の結線箇所は4本接続(1.6mm×4本=8mm2)であり、小スリーブの最大許容範囲内であるため小スリーブを1個選定します。
- 照明器具「コ」の点滅線接続(2本接続)等の残る2箇所も小スリーブ(各1個)となります。
- 以上より、中スリーブ1個、小スリーブ3個(合計4箇所)のイが正解となります。
- 選択肢 イ正解
- 非接地側5本接続に中スリーブ1個、接地側および点滅線の接続に小スリーブ3個を使用するため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブが必要となる5本接続箇所は非接地側の1箇所のみであり、中スリーブ2個は過剰です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箇所は計4箇所あるため、小スリーブ2個では接続箇所が1つ不足します。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6mm電線5本の接続(10mm2)に小スリーブ(8mm2まで)を使用することは規定違反となるため誤りです。
覚えるポイント
- 1.6mm電線は4本まで小スリーブ、5本以上(~6本まで)は中スリーブとなる。
間違えやすいところ
- 1.6mmが5本集まる結線を見落とし、すべて小スリーブで圧着できると早合点しないよう注意する。
出題の前提:内線規程およびリングスリーブ用圧着工具性能規格に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの種類の識別
配線器具・機器 · 位置表示灯内蔵スイッチ / 確認表示灯内蔵スイッチ / 調光器 / 3路スイッチ
本配線図に記載されている図記号から判断して、この木造3階建住宅の電気工事で「使用されていない」スイッチはどれか。ただし、選択肢の写真下の図は各スイッチの接点および内蔵回路の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
住宅用スイッチの図記号傍記表示として、位置表示灯(ほたるスイッチ)は「H」、確認表示灯(運転時点灯)は「L」、3路スイッチは「3」、4路スイッチは「4」と記載されます。調光器はコントローラ記号や特記記号で表現されます。
解き方
- 配線図(1階~3階平面図)に登場するスイッチの図記号と傍記記号を網羅的に確認します。
- 1階玄関に「●H(ほたるスイッチ)」、階段回路に「●3(3路スイッチ)」、2階洋室に調光器記号が存在することを確認します。
- パイロットランプ連動の「●L(確認表示灯内蔵スイッチ)」が図面内に一切使用されていないことを特定し、選択肢ロを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 玄関の照明用等に「●H」(位置表示灯内蔵スイッチ)が記載されており、工事で使用されています。
- 選択肢 ロ正解
- 確認表示灯内蔵スイッチ(図記号●L)は配線図内に全く見当たらないため、使用されていないスイッチとして適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 2階洋室の照明器具「ト」の操作用として②の位置に調光器が使用されているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 階段灯の点滅制御等に「●3」(3路スイッチ)が複数使用されているため誤りです。
覚えるポイント
- ほたるスイッチは傍記「H」(OFF時点灯)、確認表示灯は傍記「L」(ON時点灯)である。
間違えやすいところ
- 傍記記号の「H(ほたる)」と「L(確認表示灯)」の動作仕様や接点回路を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に準拠。
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていない材料・部材の判別
配線図 · 配線材料 / 配線器具 / 金属管工事 / エントランスキャップ
配線図に示された木造3階建住宅の電気工事において、施工で使用されていないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
木造住宅における屋内配線ではケーブル工事や合成樹脂管工事が主流であり、設計図に金属管配線が存在しない場合は金属管専用の部材は一切使用されません。
解き方
- 配線図全体の表記を確認し、金属管工事の指示記号が存在しないことを確かめます。
- 示された各部材の用途を識別し、金属管用材料に該当するニが本工事で不要であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 合成樹脂製(VE用)エントランスキャップであり、屋外の引込口や立ち上がり配管で雨水侵入を防ぐために使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル管相互を接続するTSカップリングであり、屋外露出の合成樹脂管工事などで使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- アウトレットボックスのノックアウト穴の縁で電線被覆が傷つくのを防止するゴムブッシングであり、本工事で使用されます。
- 選択肢 ニ正解
- 金属管の端部に取り付ける金属管用エントランスキャップですが、本配線図に金属管工事はないため使用されません。
覚えるポイント
- 金属管用エントランスキャップはねじ込み等の金属部があり、金属管工事が存在しない現場では使用しません。
間違えやすいところ
- 合成樹脂製(VE用)エントランスキャップと金属管用エントランスキャップの材質や形状の違いを見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の施工で使用される工具・材料の判別
配線図 · 電気工事用工具 / パイプベンダー / トーチランプ / 接地極
配線図に示された木造3階建住宅の電気工事の施工に関して、一般的に使用されることのないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気工事用の工具および材料は適用される工事種別(配線工法)に固有であり、現場で施工されない工法に属する専用工具は使用されません。
解き方
- 配線図から工事内容(ケーブル工事、地中FEP管工事、合成樹脂管工事、D種接地工事など)を把握します。
- 選択肢の各工具・部材の用途を対比し、金属管を常温曲げ加工するパイプベンダー(ロ)が不要であることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 通線ワイヤー(呼線)であり、地中埋設管(FEP管)等へ電線を引き通す入線作業で使用されます。
- 選択肢 ロ正解
- 金属管を曲げ加工するパイプベンダーですが、本配線図には金属管工事が一切ないため施工で使用されません。
- 選択肢 ハ不正解
- ガストーチランプであり、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)を加熱して曲げ加工する際に使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地棒(アース棒)であり、配線図内の屋外コンセント等に対するD種接地工事の接地極施工で使用されます。
覚えるポイント
- 金属管用パイプベンダーは金属管工事専用であり、木造住宅のケーブル配線や合成樹脂管配管では使いません。
間違えやすいところ
- 合成樹脂管(VE管)を加熱して曲げるトーチランプと、金属管を曲げるパイプベンダーの用途を取り違えないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和3年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】の問題・解答資料です。

