学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
合成抵抗の計算
電気の基礎理論 · 合成抵抗 / オームの法則 / 直並列回路
図のような回路において、端子a-b間の合成抵抗[Ω]として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ロ
解説
抵抗の合成は、並列なら「和分の積」、同じ値の並列なら「抵抗値÷本数」で求めます。直列部分はただ足し算です。先にそれぞれの枝をまとめてから、最後に並列を計算すると求められます。
解き方
- 回路内の2つの6 Ωの並列部分をまとめると、6÷2=3 Ω になります。
- その3 Ωと直列の3 Ωを足すと、下側の枝全体は 3+3=6 Ω になります。
- 上側の3 Ωと下側の6 Ωを並列合成すると、(3×6)÷(3+6)=2 Ω になります。
- 選択肢 イ不正解
- 正しい答えは2 Ωなので、1 Ωは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 回路を段階的にまとめると3 Ωと6 Ωの並列になり、(3×6)÷(3+6)=2 Ω で正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 3 Ωは並列部分の片側の枝の抵抗で、回路全体の合成抵抗ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 正しい答えは2 Ωなので、4 Ωは誤りです。
覚えるポイント
- 同値抵抗Rがn個並列の場合はR/n、2つの異なる抵抗の並列は和分の積で計算します。
間違えやすいところ
- 直列と並列のつながり方を見まちがえ、足し算と和分の積を逆にしないよう注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈等の基礎理論(直流回路の計算)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
オームの法則と電力の式
電気の基礎理論 · オームの法則 / 電力 / 電気抵抗
抵抗R[Ω]に電圧V[V]を加えると、電流I[A]が流れ、P[W]の電力が消費される場合、抵抗R[Ω]を示す式として、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
イ
解説
オームの法則(V=IR)と電力の式(P=VI=I²R=V²/R)を使うと、Rを表す式が作れます。Rは V/I、P/I²、V²/P のどれでも表せます。
解き方
- オームの法則 V=IR より R=V/I となり、「ニ」は正しい式です。
- 電力の式 P=I²R より R=P/I² となり、「ロ」は正しい式です。
- 電力の式 P=V²/R より R=V²/P となり、「ハ」は正しい式です。
- 「イ」に P=VI を入れると PI/V=I² となり、Rと等しくありません。だから誤りで、これが正解です。
- 選択肢 イ正解
- PI/V に P=VI を入れると I² になり、抵抗Rを表しません。だから誤りで、これが正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- P=I²R から R=P/I² と変形できるので、正しい式です。
- 選択肢 ハ不正解
- P=V²/R から R=V²/P と変形できるので、正しい式です。
- 選択肢 ニ不正解
- オームの法則 V=IR から R=V/I と変形できるので、正しい式です。
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覚えるポイント
- オームの法則 V=IR と電力式 P=VI=I^2・R=V^2/R の3形を確実に暗記しましょう。
間違えやすいところ
- P・V・Iを変形するとき、二乗の位置や分子・分母を混同しないように整理して確かめましょう。
出題の前提:基礎理論(直流回路の電力・抵抗関係式)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器による所要電力量の計算
配電理論及び配線設計 · 熱量 / 電力量 / 比熱
電熱器により、60 kgの水の温度を20 K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]として、最も近いものを1つ選びなさい。ただし、水の比熱は4.2 kJ/(kg・K)とし、熱効率は100 %とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
熱量Q[kJ]は、質量m[kg]×比熱c[kJ/(kg・K)]×温度変化ΔT[K]で求めます。電力量1 kW・hは3600 kJ(1 kW×3600秒)にあたります。
解き方
- 水を温めるのに必要な熱量Qを求めます:Q=60×4.2×20=5040 kJ。
- 熱効率100%なので、電力量WはQを3600で割って求めます:W=5040÷3600=1.4 kW・h。
- 選択肢 イ不正解
- 計算値は1.4 kW・hなので、1.0 kW・hは誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算値は1.4 kW・hなので、1.2 kW・hは誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 熱量5040 kJを3600 kJ/(kW・h)で割ると1.4 kW・hになり、正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算値は1.4 kW・hなので、1.6 kW・hは誤りです。

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覚えるポイント
- 1 kW・h = 3600 kJ の換算関係は熱量計算の必須基礎知識です。
間違えやすいところ
- 熱量を電力量に直すとき、3600ではなく60で割ってしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:基礎理論(熱量と電力量の換算)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
誘導性交流回路の電圧と電流の波形
電気の基礎理論 · 交流回路 / インダクタンス / 位相差
交流電源にインダクタンスLのみが接続された図のような正弦波交流回路において、電源電圧vに対する電流iの波形として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コイル(インダクタンスL)だけの回路では、電流iは電源電圧vより90°(1/4周期)遅れます。コイルが電流の変化をさまたげる向きに起電力を生むためです。
解き方
- 回路の素子がコイル(インダクタンスL)だけの純誘導性回路であることを確かめます。
- コイルだけの回路では、電流iの位相が電源電圧vより90°遅れることを思い出します。
- 各波形から、vが立ち上がってから90°遅れてiが立ち上がるイを選びます。
- 選択肢 イ正解
- 電圧vより電流iが90°遅れた波形で、コイルだけの回路として正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電流iが電圧vより90°進む波形で、これはコンデンサ(静電容量C)だけの回路です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧vと電流iが同じ位相の波形で、これは抵抗Rだけの回路です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧vと電流iが逆位相(180°の差)の波形で、誤りです。
覚えるポイント
- コイル(L)は電流が90°遅れ、コンデンサ(C)は電流が90°進みます。
間違えやすいところ
- コイルとコンデンサで、電流が「遅れ」か「進み」かを混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:基礎理論(交流回路素子の位相特性)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相交流回路の線間電圧の計算
配電理論及び配線設計 · 三相交流 / スター結線 / 線間電圧と相電圧
図のような各相6 Ωの三相スター(Y)負荷に三相交流電圧を加えたとき、各線に20 Aの電流が流れた。線間電圧E[V]として、最も近いものを1つ選びなさい。ただし、√3 = 1.73とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スター(Y)結線では「線電流=相電流」です。また「線間電圧=√3×相電圧」の関係があります。
解き方
- 負荷がスター(Y)結線なので、相電流Ip=線電流Il=20 A となります。
- 1相の抵抗R=6 Ωにかかる相電圧を求めます:Vp=20×6=120 V。
- 線間電圧E=√3×Vp=1.73×120=207.6 V を計算し、最も近い208 Vを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 120 Vは相電圧の値で、線間電圧ではないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算値は208 Vなので、173 Vは誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 線間電圧E=√3×120=207.6≒208 V となり、正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算値は208 Vなので、240 Vは誤りです。
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覚えるポイント
- Y結線は「線間電圧=√3×相電圧、線電流=相電流」、Δ結線は「線間電圧=相電圧、線電流=√3×相電流」です。
間違えやすいところ
- 相電圧(120 V)をそのまま線間電圧と思い込み、選択肢イを選ばないよう注意しましょう。
出題の前提:配電理論(三相交流回路の計算・問題文指定の√3=1.73適用)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式回路断線時の全消費電力
配電理論及び配線設計 · 三相交流 / 断線事故 / 消費電力
線間電圧200 Vの三相3線式回路において、各相30 Ωのデルタ負荷が接続されている。図中の✕印の箇所(線路の1本)で断線した場合、負荷の全消費電力[kW]として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、配線の抵抗は無視し、電源電圧は一定とする。
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解答
ニ
解説
デルタ結線の三相負荷が1線断線すると、残る2線間の単相回路になります。抵抗R1個と、直列になった2Rの並列回路として電力を計算します。
解き方
- 断線後のつながりを整理し、30 Ωの枝と30+30=60 Ωの枝が200 V電源に並列につながる単相回路になると分かります。
- 各枝の電力を求めます:30 Ωの枝は200²/30 W、60 Ωの枝は200²/60 W。
- 合計を求めます:(40000/30)+(20000/30)=60000/30=2000 W=2.0 kW。
- 選択肢 イ不正解
- 計算値は2.0 kWなので、0.7 kWは誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算値は2.0 kWなので、0.9 kWは誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.3 kWは30 Ω1個分(約1.33 kW)だけを計算した値で、誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 断線後の全消費電力は2000 W=2.0 kW となり、正しいです。
覚えるポイント
- デルタ結線の1線断線時の消費電力は、正常時の全電力のちょうど半分(1/2)になります。
間違えやすいところ
- 断線で直列になった2つの抵抗の電力を足し忘れないようにしましょう。
出題の前提:配電理論(三相交流の欠相・断線回路の計算)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の電圧降下と端子電圧
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 電圧降下 / 中性線電流
図のような単相3線式回路において、電源電圧が各104 V、電線1線当たりの抵抗が0.2 Ωで、上下の負荷にそれぞれ10 Aの電流が流れているとき、a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式で両側の負荷電流が等しくつり合っているとき、中性線に流れる電流は0 Aになります。中性線の電圧降下は0 Vとみなせます。
解き方
- 上下の負荷電流がともに10 Aなので、中性線電流IN=10-10=0 A、中性線の電圧降下vN=0 V と分かります。
- 上側の外側線の電圧降下を求めます:v=10 A×0.2 Ω=2 V。
- a-b間の端子電圧を求めます:Vab=104 V-2 V=102 V。
- 選択肢 イ不正解
- 96 Vは電圧降下を大きく見すぎた誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 100 Vは中性線にも電流が流れると誤解し、往復分の4 Vを引いた値です。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線電流が0 Aなので上の外側線だけで2 V下がり、104-2=102 V となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧降下があるので、電源電圧104 Vより高くなることはありません。
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覚えるポイント
- 単相3線式で平衡負荷の場合、中性線電流は0 Aとなり中性線の電圧降下は発生しません。
間違えやすいところ
- 中性線にも電流が流れると思い込み、単相2線式のように往復2線分の電圧降下を引いてしまうミス。
出題の前提:配電理論(単相3線式電線路の電圧降下)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
管内多条敷設時の電線の許容電流
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 合成樹脂管工事
低圧屋内配線の合成樹脂管工事で、管内に直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)を4本収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、周囲温度は30℃以下とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線管に複数の電線を入れると放熱が悪くなります。そのため基本の許容電流に「電流減少係数」を掛けて許容電流を求めます。
解き方
- 直径2.0 mmのビニル絶縁電線(単線)の許容電流が35 A であることを確かめます。
- 管内に入れる電線が4本のときの電流減少係数が0.63 であることを確かめます。
- 計算します:35 A×0.63=22.05 A。四捨五入(7捨8入)して22 Aを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 17 Aは1.6 mmの電線を4本入れた場合(27×0.63=17.01 A)の値で、誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 19 Aは1.6 mmの電線が3本以下の場合(27×0.70=18.9 A)の値で、誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 2.0 mmの許容電流35 Aに、4本の係数0.63を掛けると22.05≒22 A となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 24 Aは2.0 mmの電線が3本以下の場合(35×0.70=24.5 A)の値で、誤りです。

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覚えるポイント
- 単線の許容電流:1.6 mmは27 A、2.0 mmは35 A、2.6 mmは48 A。電流減少係数:3本以下は0.70、4本は0.63、5~6本は0.56。
間違えやすいところ
- 4本のときの電流減少係数を3本以下の「0.70」と混同して、24 Aを選ばないよう注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧屋内配線の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
幹線の分岐回路における電線の許容電流の最小値
配電理論及び配線設計 · 分岐回路の過電流遮断器 / 幹線の分岐保護
定格電流 50 A の過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、分岐点から 7 m の位置に過電流遮断器を施設するとき、分岐点 a から b 間の電線に必要とされる許容電流の最小値[A]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
分岐する電線は、分岐点から 3 m 以内に過電流遮断器を付けるのが原則です。電線の許容電流が幹線の遮断器の 35 % 以上なら 8 m まで、55 % 以上なら距離に関係なく付けられます。許容電流が大きいほど発熱の心配が少なく、遠くに遮断器を置いても安全だからです。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの長さが 7 m です。これは 3 m を超え 8 m 以下なので、35 % の条件に当てはまると確認します。
- 幹線の遮断器の定格電流 50 A に 35 %(0.35)をかけ、必要な許容電流の最小値が 17.5 A になると求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 12.5 A は 50 A の 25 % で、決められた割合に足りません。
- 選択肢 ロ正解
- 距離が 3 m を超え 8 m 以下なので 35 % 以上が必要です。50 A × 0.35 = 17.5 A なので適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 22.5 A は 50 A の 45 % で、35 % で求めた値とちがいます。
- 選択肢 ニ不正解
- 27.5 A は 50 A の 55 % で、分岐点から 8 m を超える位置に遮断器を付けるときの値です。

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覚えるポイント
- 分岐点からの距離が 3 m 以下なら許容電流の制限なし
- 分岐点からの距離が 3 m 超 8 m 以下なら幹線の遮断器定格電流の 35 % 以上
- 分岐点からの距離が 8 m 超(制限なし)なら幹線の遮断器定格電流の 55 % 以上
間違えやすいところ
- 3 m 超 8 m 以下の 35 % と、8 m 超の 55 % を混同し、55 % で計算してしまうミスに注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線から分岐する過電流遮断器の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧分岐回路の遮断器・電線太さ・コンセント定格の組合せ
配電理論及び配線設計 · 分岐回路の種類 / 配線用遮断器の定格 / コンセントの定格
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ(軟銅線)、およびコンセントの定格の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは 3 m、配線用遮断器からコンセントまでは 8 m とし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
分岐回路では、遮断器の定格電流に合った太さの電線とコンセントを使わなければなりません。過熱や発火を防ぐため、決められた組合せ以外は使えないからです。
解き方
- 各選択肢について、遮断器の定格電流に対応する電線の最小太さとコンセントの定格電流の決まりを確認します。
- ハの 40 A の回路は電線 8 mm² 以上、コンセント 30 A か 40 A なので、条件をすべて満たしています。
- 選択肢 イ不正解
- 20 A の遮断器の回路につなげるコンセントは 20 A 以下なので、30 A のものは使えません。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 A の遮断器の回路には直径 2.6 mm(断面積 5.5 mm²)以上の電線が必要で、2.0 mm では足りません。
- 選択肢 ハ正解
- 40 A の遮断器の回路は断面積 8 mm² 以上の電線と、定格 30 A 以上 40 A 以下のコンセントを使うので適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A の遮断器の回路につなげるコンセントは 20 A 以上 30 A 以下なので、15 A のものは使えません。
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覚えるポイント
- 20 A回路:電線 1.6 mm 以上、コンセント 20 A 以下
- 30 A回路:電線 2.6 mm(5.5 mm²)以上、コンセント 20 A ~ 30 A
- 40 A回路:電線 8 mm² 以上、コンセント 30 A ~ 40 A
間違えやすいところ
- 30 A の分岐回路に 15 A のコンセントをつなげると間違えやすいので注意します(使えるのは 20 A 以上 30 A 以下)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧屋内配線等の施設)別表第5
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属線ぴ工事の特徴と用途
配線設計及び電気工事の施工方法 · 金属線ぴ工事 / 配線工事の種類
金属線ぴ工事に使用する金属製線ぴに関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属製線ぴは、乾燥した場所の壁や天井に固定して絶縁電線を収める配線材料です。薄い金属板でできた溝形の樋(とい)とカバーからなり、見た目を整える露出配線に使います。コンクリートへの埋め込みやケーブルの吊り支持には使えません。
解き方
- 金属製線ぴ工事を使える場所(露出した乾燥した場所など)と、用途(造営材に固定して電線を通す)を整理します。
- ほかの選択肢はフロアダクト、ライティングダクト、ケーブルラックなどの別の材料の説明だと確かめ、イを選びます。
- 選択肢 イ正解
- 金属製線ぴは壁などの造営材に固定し、屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線を収めるので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- コンクリートの床に埋め込んで絶縁電線を収めるのはフロアダクト(フロアダクト工事)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 本体と導体が一体で、照明器具などを直接取り付けるのはライティングダクトです。
- 選択肢 ニ不正解
- 天井などからつるしてケーブルを並べて支えるのはケーブルラックなどです。
覚えるポイント
- 金属線ぴ:壁などに固定して電線を収める金属製のモール状部材
- フロアダクト:床コンクリート内に埋設するダクト
- ライティングダクト:照明器具を任意の位置に取り付ける給電レール一体部材
間違えやすいところ
- 線ぴ(モール)とダクト類(フロアダクト、金属ダクト、ライティングダクト)の使い道を混同しないように整理します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第161条(金属線ぴ工事)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁電線・ケーブルの最高許容温度
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 · エコケーブル / 最高許容温度 / EM-EEF
600 V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)の絶縁物の最高許容温度[℃]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線やケーブルに流せる電流の大きさは、絶縁体が耐えられる温度(最高許容温度)で決まります。絶縁体の材質ごとに温度が決められ、ビニルは 60 ℃、ポリエチレン(EM-EEF)は 75 ℃、架橋ポリエチレン(CV など)は 90 ℃ です。
解き方
- 問題のケーブルの絶縁体が「ポリエチレン」であることを確かめます。
- ポリエチレン絶縁体の最高許容温度は 75 ℃ なので、当てはまるロを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 60 ℃ は 600V ビニル絶縁電線(IV)や VVF ケーブルなどの最高許容温度です。
- 選択肢 ロ正解
- ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(EM-EEF)の最高許容温度は 75 ℃ なので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 90 ℃ は 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)などの最高許容温度です。
- 選択肢 ニ不正解
- 120 ℃ はケイ素ゴム絶縁電線などの特別な耐熱電線に使われる温度です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- IV電線・VVFケーブル(ビニル):60 ℃
- EM-EEFケーブル(ポリエチレン):75 ℃
- CVケーブル(架橋ポリエチレン):90 ℃
間違えやすいところ
- EM-EEF の耐燃性ポリエチレン(75 ℃)と、CV などの「架橋」ポリエチレン(90 ℃)を混同しないように注意します。
出題の前提:JIS C 3605、電気設備の技術基準の解釈 別表第1
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管加工用工具の用途
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 · 金属管工事 / パイプベンダ / 工具の選定
ねじなし電線管の曲げ加工に使用する工具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属管の曲げ加工にはパイプベンダを使います。金属管(ねじなし電線管・薄鋼電線管)を常温で曲げるとき、管がへこまないように溝が付いたこの工具を使います。樹脂管を曲げるときは、トーチランプなどで加熱して柔らかくします。
解き方
- 対象の管が「ねじなし電線管」(金属管)であることを確かめます。
- 金属管を曲げる工具として、選択肢の中からパイプベンダを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- トーチランプは火で熱し、硬質ポリ塩化ビニル電線管(合成樹脂管)を曲げるときに使う工具です。
- 選択肢 ロ不正解
- ディスクグラインダは金属やコンクリートを削ったり切ったりする電動工具です。
- 選択肢 ハ不正解
- パイプレンチは厚鋼電線管などのねじ切り管をつなぎ、締め付けるときに使う工具です。
- 選択肢 ニ正解
- パイプベンダはねじなし電線管や薄鋼電線管などの金属製電線管を曲げる専用の工具なので正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 金属管の曲げ加工:パイプベンダ
- 硬質ポリ塩化ビニル管の加熱曲げ:トーチランプ
- 金属管のねじ込み締結:パイプレンチ
間違えやすいところ
- 金属管を曲げるときと、合成樹脂管を曲げるとき(加熱するトーチランプ)を混同しないように確かめます。
出題の前提:第二種電気工事士 学科試験 電気工事用工具規格基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
スターデルタ始動を行う電動機
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 · 誘導電動機 / スターデルタ始動法 / かご形誘導電動機
必要に応じ、スターデルタ(Y-Δ)始動を行う電動機として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
スターデルタ(Y-Δ)始動は、三相かご形誘導電動機で使われます。この電動機は直接始動すると定格電流の 5〜7 倍もの大きな始動電流が流れるため、始動時だけスター結線にして印加電圧を 1/√3 倍(始動電流を 1/3)にし、回転が上がったらデルタ結線に切り替えます。
解き方
- スターデルタ始動が「三相」交流で、巻線の結線を切り替える始動法であることを確かめます。
- 三相巻線形誘導電動機は二次抵抗法、直流機は始動抵抗器を使うので、三相かご形誘導電動機が正解だと判断します。
- 選択肢 イ正解
- 一般用三相かご形誘導電動機は、始動電流を抑えるために必要に応じてスターデルタ始動法が使われます。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相巻線形誘導電動機は、回転子の二次回路に外の可変抵抗をつないで始動する二次抵抗始動法を使います。
- 選択肢 ハ不正解
- 直流分巻電動機は直流電源で動く電動機で、電機子回路に直列に始動抵抗器を入れて始動します。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相誘導電動機は単相電源で動き、コンデンサ始動形や分相始動形などの始動方式を使います。
覚えるポイント
- スターデルタ始動:一般用三相かご形誘導電動機(始動電流を1/3に低減)
- 二次抵抗始動:三相巻線形誘導電動機
- 単相誘導電動機:コンデンサ始動形・分相始動形・くま取りコイル形
間違えやすいところ
- 同じ三相誘導電動機でも、「かご形」はスターデルタ始動、「巻線形」は二次抵抗始動だと混同しないようにします。
出題の前提:第二種電気工事士 学科試験 電気機器基準(誘導電動機の始動法)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
太陽光発電設備の構成機器
配電理論及び配線設計 · 太陽光発電設備 / パワーコンディショナ / 系統連系
系統連系型の小出力太陽光発電設備において、使用される機器として正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
系統連系型の太陽光発電設備には、パワーコンディショナが欠かせません。太陽電池は直流を発電するので、家庭内の交流負荷に送ったり逆潮流(売電)したりするには、交直変換(インバータ機能)と系統連系の保護機能を持つこの機器が必要です。
解き方
- 系統連系型太陽光発電設備で必要な機能(直流から交流への変換と保護)を確かめます。
- その役割を担う機器が、選択肢の中のパワーコンディショナ(インバータ装置)だと選び出します。
- 選択肢 イ不正解
- 調光器は白熱電球や LED 照明などの明るさを連続して変えるための配線器具です。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧進相コンデンサは、誘導電動機などの遅れ力率を改善するために並列につなぐ機器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 自動点滅器は周りの明るさ(照度)を感じ取り、街路灯や屋外灯などを自動で点けたり消したりする器具です。
- 選択肢 ニ正解
- パワーコンディショナは太陽電池が発電した直流を交流に変え、系統連系を行う機器なので正しいです。
覚えるポイント
- 太陽光発電:太陽電池(直流)→ パワーコンディショナ(交流変換)→ 屋内配線・電力系統
- パワーコンディショナの役割:DC/AC変換、最大電力点追従制御(MPPT)、系統連系保護
間違えやすいところ
- 進相コンデンサや変圧器と混同せず、直流と交流の変換と系統連系の保護を行う機器としてパワーコンディショナを確実に覚えます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第226条~第229条(小出力発電設備等の系統連系)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配管材料の写真鑑別(ノーマルベンド)
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 · 金属管工事 / 配管材料 / ノーマルベンド
写真に示す、金属管の直角曲げ配管部分に使用される材料の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
ノーマルベンドは、金属管を 90 度に直角曲げするときに使う既製の継手です。太い電線管では現場でパイプベンダによる曲げが難しいため、あらかじめ工場で 90 度の滑らかな曲線に加工されたこの材料を使います。
解き方
- 写真の形が 90 度に曲げられた金属管(両端に接続部がある)であることを確かめます。
- 直角曲げ用の既製の配管継手であるノーマルベンドの名称を、選択肢から選びます。
- 選択肢 イ不正解
- ユニバーサルは管が直角に交わる角などで、電線を引き入れやすくする点検口付きの継手金具です。
- 選択肢 ロ正解
- 写真は直角に曲げられた既製の金属管継手で、ノーマルベンドの名称が正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ベンダ(パイプベンダ)は配管材料ではなく、金属電線管を曲げるための工具です。
- 選択肢 ニ不正解
- カップリングは電線管どうしを同じ直線上でつなぐ円筒状の継手金具です。
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覚えるポイント
- ノーマルベンド:90度に曲げられた既製の金属管継手材料
- カップリング:直線接続用の継手金具
- ユニバーサル:角部等で電線を引き入れやすくするカバー(蓋)付き継手
間違えやすいところ
- 工具の「パイプベンダ」と材料の「ノーマルベンド」を、名前が似ているので取り違えないように注意します。
出題の前提:JIS C 8330 配線用鋼製電線管附属品規格
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の用途識別(人感スイッチ)
配線器具・材料・工具 · 熱線式自動点滅器 / 人感センサ
写真に示す壁面埋込形器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
人感スイッチ(熱線式自動点滅器)は、人の接近で照明を自動で点けたり消したりする器具です。なぜなら、人体から出る赤外線の変化をセンサーで感じ取り、スイッチの接点を自動で開いたり閉じたりするからです。
解き方
- 写真の器具は、レンズのような検知部をもつ壁埋込形の人感センサ(熱線式自動点滅器)です。まずこの形を見分けます。
- 次に、人の接近を感じて点けたり消したりする用途に合う選択肢を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 照明の明るさを変える器具は調光器(ライトコントローラ)なので、誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 人の動きや接近を感じて照明を自動で点滅させる用途に合っているので、正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 力率改善(電気のむだを減らすこと)には低圧進相コンデンサを使うので、誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 周囲の明るさに応じて点滅させる器具は光電式自動点滅器なので、誤りです。
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覚えるポイント
- レンズ面のあるスイッチは人の体温・接近を検知する熱線式自動点滅器(人感スイッチ)です。
間違えやすいところ
- 明るさで点滅する光電式自動点滅器(CDS式)と、人の動きで点滅する熱線式自動点滅器を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事用工具の用途(張線器)
配線器具・材料・工具 · 張線器 / シメラ / 架空線
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
張線器(シメラ)は、架空線や支線を引っ張って、たるみ(たわみ)を正しく調整するための工具です。なぜなら、ラチェットやカムの仕組みで電線を強く締め上げ、適正な張り具合にできるからです。
解き方
- 写真の工具は、ラチェットの仕組みとフック・つかみ部がある張線器(シメラ)です。まずこれを確認します。
- 次に、張線器の役割である「電線のたるみを調整すること」に合う記述を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の支線として残す部材ではなく、工事のときに使う工具なので、誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 太い電線を曲げてくせをつける工具ではないので、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線管の締め付けやすべり止めに使う工具はパイプレンチやチェーントングなので、誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 張線器(シメラ)は電線を引っ張って架空線のたるみを調整するので、正しいです。
覚えるポイント
- 巻取りベルトやラチェットが付いた張線器(シメラ)は架空線のたるみ調整に使用します。
間違えやすいところ
- 架空線を支える部材(支線ワイヤやターンバックル)と、工事に使う持ち運びできる工具を混同しないようにしましょう。
出題の前提:第二種電気工事士技能・学科試験 工具一覧
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ用圧着工具と刻印の組合せ
配線設計・工事施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / 電線接続
低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブ(E形)を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リングスリーブの圧着では、つなぐ電線の断面積の合計に合うスリーブのサイズと圧着マーク(刻印)を選びます。たとえば1.6mmが2本なら小スリーブで「○」、1.6mmが3~4本か2.0mmが2本なら小スリーブで「小」を使います。
解き方
- 各選択肢の電線の組み合わせを、断面積(1.6mm≒2.0mm²、2.0mm≒3.5mm²)になおして確認します。
- 2.0mm×2本は合計で約7.0mm²となり、小スリーブの範囲に収まるので小スリーブ・「小」で圧着します。これに反するハが誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 2.0mm×3本は合計で約10.5mm²になるので、中スリーブ・「中」で接続するのが適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6mm×3本は小スリーブを使い、圧着マーク「小」で接続するのが適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 2.0mm×2本は小スリーブ・「小」で圧着するので、中スリーブ・「中」とするこの記述は不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6mm×1本と2.0mm×2本は小スリーブの範囲をこえるので、中スリーブ・「中」で接続するのが適切です。
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覚えるポイント
- 直径2.0mmが2本の場合は中スリーブではなく「小スリーブ・刻印小」を使用します。
間違えやすいところ
- 2.0mmの電線が入るとすぐ中スリーブと考えがちですが、2.0mmが2本までは「小スリーブ・小」です。
出題の前提:内線規程、JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅における低圧屋内配線工事の施設場所
配線設計・工事施工方法 · CD管 / 合成樹脂管工事 / ライティングダクト工事 / ケーブル工事
単相3線式100/200Vの電力が供給されている2階建て木造住宅の低圧屋内配線工事として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
オレンジ色のCD管(合成樹脂製可とう電線管)は、自分で火を消す力(自己消火性)がないため、コンクリートに埋め込む工事にしか使えません。天井裏や壁の中などに使うときは、自己消火性のあるPF管を使わなければなりません。
解き方
- 各選択肢について、工事をする場所(点検できる隠ぺい場所、湿気の多い場所、展開した場所)と工事の種類を照らし合わせます。
- ロは点検口のある天井裏(隠ぺい場所)にCD管を直接しつらえており、法令に合わないと判断します。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブル工事は乾燥・湿気、展開・隠ぺいを問わず、いろいろな場所に施工できるので、適切です。
- 選択肢 ロ正解
- CD管はコンクリート埋設用で、天井裏に直接しつらえることは認められていないので、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)を使う合成樹脂管工事は、湿気の多い場所や床下にも施工できるので、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- ライティングダクト工事は、展開した乾燥した場所にしつらえることが認められているので、適切です。
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覚えるポイント
- CD管はコンクリート埋設専用であり、露出や天井裏への敷設は不可です。PF管なら施工可能です。
間違えやすいところ
- CD管とPF管を混同しないようにしましょう。コンクリートに埋め込まない場所に使える可とう管はPF管です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電動機回路の施工方法(金属可とう電線管ほか)
配線設計・工事施工方法 · 金属可とう電線管工事 / 第1種金属製可とう電線管 / ケーブル支持点間距離 / 接地省略
使用電圧200Vの三相電動機回路の施工方法で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
第1種金属製可とう電線管は、防水性やさびにくさが低いため、乾燥した露出場所か、点検できる隠ぺい場所にしか使えません。湿気の多い場所や水気のある場所では、防水層のある第2種金属製可とう電線管を使う必要があります。
解き方
- 第1種金属製可とう電線管が使える場所(乾燥した露出場所、点検できる隠ぺい場所だけ)を確認します。
- イは湿気の多い場所で第1種を使うとしているので、技術基準に反し不適切だと判断します。
- 選択肢 イ正解
- 湿気の多い場所では第1種金属製可とう電線管は使えず、第2種を使う必要があるので、不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- ケーブル工事を造営材に沿って取り付けるとき、支持点間の距離は2m以下と決まっているので、適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管工事には、屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線(IVなど)を使えるので、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 乾燥した場所で管の長さが4m以下なら、金属管のD種接地工事を省けるので、適切です。
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覚えるポイント
- 第1種金属製可とう電線管は「乾燥した場所」専用です。湿気のある場所には使えません。
間違えやすいところ
- 金属管の接地を省ける条件(乾燥した場所で4m以下、または対地電圧150V以下で8m以下)の数値を正しく覚えておきましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件
配線設計・工事施工方法 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 漏電遮断器
次の施設条件のうち、D種接地工事を省略できないものはどれか。ただし、電路には定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以下の電流動作型漏電遮断器が取り付けられているものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
機械器具の鉄台などの接地を省くには、①対地電圧150V以下で乾燥した場所、②木製の床など絶縁性の物の上で使う、③水気のない場所で定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の漏電遮断器を使う、のいずれかが必要です。コンクリート床は電気を通すので、絶縁性の物とはみなされません。
解き方
- 各選択肢について、機器や配管と、設置する床面・場所の条件を確認します。
- イのコンクリート床は、乾いていても絶縁性とは認められません。また漏電遮断器も30mAで、機械器具の省略に必要な15mA以下ではないので、省略できないと判断します。
- 選択肢 イ正解
- コンクリートは絶縁性の物とみなされないので、省略の条件に当てはまらず、D種接地工事を省略できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 乾燥した木製の床など絶縁性の物の上で使うように施設するので、省略できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する管長8m以下の金属管なので、省略できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 乾燥した場所に施設する管長4m以下の金属管なので、省略できます。
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覚えるポイント
- コンクリート床は乾燥していても導電性があるため、接地省略の「絶縁性の物の上」にはなりません。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器による機械器具の接地省略には「定格感度電流15mA以下」が必要です。ふつうの30mAでは省略できない点に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台等の接地)、第159条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における電磁的不平衡の防止
配線設計・工事施工方法 · 金属管工事 / 電磁的不平衡 / 渦電流損
交流回路において電磁的不平衡を生じないように、電線を金属管に挿入する方法として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
交流の電線を金属管に通すときは、回路の行きと帰りの電線をすべて同じ管に入れます。なぜなら、そうすると電流の合計がゼロになり、管に磁束が生じないからです。分けて入れると管が磁気で熱をもち、異常に発熱します。
解き方
- 各図について、負荷ごとに回路の往復の電線がすべて同じ管にまとまっているかを確認します。
- イでは三相負荷の3本、単相負荷の2本がそれぞれ同じ管に収まっているので、適切だと判断します。
- 選択肢 イ正解
- 三相回路の3本、単相回路の2本がそれぞれ同じ金属管に収まっており、電磁的不平衡が生じないので、適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 同じ回路の往復の電線が別々の管に分かれているため、金属管が電磁誘導で発熱し、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相3線式回路の3本を分けて管に通しているため、電磁的不平衡が生じ、不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 三相回路の3本を2本と1本に分けて別々の管に通しているため、異常発熱の原因となり、不適切です。
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覚えるポイント
- 交流回路の金属管工事では「同一回路の電線すべてを同一管内に収める」ことが鉄則です。
間違えやすいところ
- 直流回路と交流回路の違いに注意しましょう。交流では磁束を打ち消す必要があるので、全導体をまとめます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の完成検査内容
検査・測定・保安法令 · 竣工検査 / 絶縁抵抗測定 / 接地抵抗測定 / 導通試験
一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了したときの検査内容について、空欄(A)、(B)及び(C)に当てはまる語句の組合せとして、適切なものはどれか。 ① 目視点検:目視で電気設備が適切に設置されているか確認する。 ② 絶縁抵抗の測定:[ (A) ]ごとに、所定の抵抗値以上であることを確認する。 ③ 接地抵抗の測定:[ (B) ]が、所定の抵抗値以下であることを確認する。 ④ 導通試験:[ (C) ]や導通チェッカーで配線の断線や、誤接続などがないか確認する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
屋内配線の竣工検査では、まず電路が停電(無充電状態)であることを確かめてから、絶縁抵抗計で測定します。接地抵抗計では工事で設けた測定接地極の抵抗値を測り、導通試験には抵抗が測れる回路計(テスタ)や専用チェッカーを使います。
解き方
- (A)について、絶縁抵抗の測定は電路が無充電状態(停電状態)で行うことを確認します。
- (B)について、測定するのは工事で設けた「測定接地極」そのものの抵抗値だと特定します。
- (C)について、導通の有無を測る計器は「回路計(テスタ)」で、検電器は電圧を見つける道具だと照らし合わせます。
- 選択肢 イ正解
- (A)無充電状態の回路、(B)測定接地極、(C)回路計の組み合わせはすべて適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 絶縁抵抗の測定は充電状態ではできず、導通確認に検電器は使えないので、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗で確認するのは補助接地極ではなく、設けた測定接地極なので、不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 充電状態・補助接地極・検電器はどれも検査内容として不適切です。
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覚えるポイント
- 絶縁抵抗計測定は「無充電状態」、確認対象は「測定接地極」、導通試験は「回路計」です。
間違えやすいところ
- 補助接地極は測定のときに一時的に地面にさす極で、決められた値をもつ極ではない点に注意しましょう。
出題の前提:内線規程 検査要領、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
漏えい電流測定による低圧電路の絶縁性能判定
検査・測定 · 漏えい電流 / 絶縁性能 / 電気設備の技術基準の解釈
絶縁抵抗測定が困難なため、単相100/200Vの分電盤の各分岐回路に対し、使用電圧が加わった状態でクランプ形漏れ電流計を用いて漏えい電流を測定した。測定結果は、使用電圧100VのA回路が0.5mA、使用電圧200VのB回路が1.5mA、使用電圧100VのC回路が3mAであった。このうち絶縁性能が「電気設備の技術基準の解釈」に適合している回路として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
停電が難しく絶縁抵抗測定ができないときは、使用電圧を加えた状態の漏えい電流が1mA以下なら、絶縁性能が適合しているとみなされます。なぜなら、電気設備の技術基準の解釈第14条が漏えい電流の上限を1mAと決めているからです。
解き方
- 電技解釈第14条で、漏えい電流の許容値が「1mA以下」と決まっていることを確かめる。
- 測定値(A回路0.5mA、B回路1.5mA、C回路3mA)を1mAとくらべ、当てはまる回路を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- B回路の1.5mAとC回路の3mAは、基準の1mAをこえているので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- B回路の1.5mAは、許容値の1mAをこえていて不適合なので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 1mA以下を満たすのは、0.5mAのA回路だけなので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- A回路の0.5mAは1mA以下を満たしていて適合するので誤りです。
覚えるポイント
- 低圧電路の漏えい電流による絶縁判定基準は「1mA以下」であること。
間違えやすいところ
- 対地電圧150V以下と200V超で絶縁抵抗値が違うこと(0.1MΩ、0.2MΩ)と混同し、漏えい電流も電圧ごとに変わると勘違いしないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第14条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
直読式接地抵抗計による測定時の補助接地極の配置
検査・測定 · 接地抵抗測定 / 接地抵抗計 / 補助接地極
直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して直読で接地抵抗を測定する場合、被測定接地極に対する2箇所の補助接地極の配置として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
直読式接地抵抗計では、被測定接地極Eを端にして、補助電圧極Pと補助電流極Cを一直線上に約10mずつ間をあけて置きます。なぜなら、両極の電位の重なりで測りにくくなるのを防ぐためです。
解き方
- 3端子法の各端子の役割を整理する(Eは接地極、Pは電圧極、Cは電流極)。
- 測定の誤差をへらす標準の間隔(約10mずつの一直線配置)と選択肢を見くらべる。
- 選択肢 イ正解
- 被測定接地極から約10m、さらに約10mと一直線に置くので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 被測定接地極を中央にして左右に置く方法は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 1m程度では近すぎて、正しい電位の変化を測れないので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 正三角形に置く方法は、接地抵抗の直読測定では正しくありません。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 接地抵抗測定の補助接地極は「一直線上に順次10m程度離して配置」すること。
間違えやすいところ
- 端子のならび順(E-P-Cの順)や、間をあける距離を1mや5mと覚えちがえないこと。
出題の前提:JIS C 1304 接地抵抗計
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
指示電気計器の目盛板記号の意味
測定器・計器 · 指示電気計器 / 計器目盛板記号 / 可動鉄片形 / 取付姿勢
直読式指示電気計器の目盛板に、固定コイルと2つの鉄片を表す動作原理記号、および垂直線と水平基準線からなる記号(⊥)が表示されていた。これらの記号の意味の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
コイルと2つの鉄片をかいた記号は可動鉄片形の計器を表し、「⊥」の記号は目盛板を鉛直(垂直)に立てて使うことを表します。目盛板には、動くしくみと置き方の記号がそれぞれ付いているからです。
解き方
- 動くしくみの記号から、計器が「可動鉄片形」であると読みとる。
- 置き方の記号「⊥」が「目盛板を鉛直に立てて使う」という意味だと見きわめる。
- 選択肢 イ不正解
- 永久磁石可動コイル形の記号ではなく、水平使用の記号でもないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 永久磁石可動コイル形は蹄形磁石とコイルの記号で表すので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 誘導形の記号ではなく、水平設置の記号でもないので誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 動くしくみは可動鉄片形で、「⊥」は鉛直に立てて使う意味なので正しいです。
覚えるポイント
- 可動鉄片形はコイルと鉄片の記号、「⊥」は鉛直(垂直)使用、「横線」は水平使用を示す。
間違えやすいところ
- 永久磁石可動コイル形の記号(馬蹄形磁石のわく)と、可動鉄片形の記号をとりちがえないこと。
出題の前提:JIS C 1102-1 直動式指示電気計器
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気の保安に関する法令の記述
法令 · 電気事業法 / 電気工事士法 / 電気用品安全法 / 電気設備技術基準
電気の保安に関する法令についての記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
「一般用電気工作物」や「自家用電気工作物」を定めているのは電気事業法です。なぜなら、電気工作物の保安と分類は電気事業法で決めており、電気用品安全法は電気用品の製造・販売を規制する法律だからです。
解き方
- 各選択肢の法律の名前と、その目的・決めている内容をくらべて考える。
- 「一般用電気工作物等」や「自家用電気工作物」の定義は電気事業法だと確かめ、誤りの選択肢をさがす。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第1条の目的と合っており、記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気事業法に基づく経済産業省令なので、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気用品安全法第1条の目的と合っており、記述は正しいです。
- 選択肢 ニ正解
- 一般用電気工作物等の定義は電気事業法第38条にあり、電気用品安全法ではないので誤り(正答)です。
覚えるポイント
- 電気工作物の区分(一般用・自家用など)は「電気事業法」で定義されている。
間違えやすいところ
- 電気用品安全法が規制するのは「電気用品」であり、「電気工作物」の分類ではない点に注意すること。
出題の前提:電気事業法第38条、電気用品安全法第1条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の判別
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 配線用遮断器
「電気用品安全法」の適用を受ける次の電気用品のうち、特定電気用品(菱形PSEマーク対象)に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
定格電流20Aの配線用遮断器は、特定電気用品(菱形PSEマーク)に当てはまります。なぜなら、構造や使い方から危険や障害が起きるおそれが高いものが特定電気用品に指定されているからです。
解き方
- 各選択肢の製品が、電気用品安全法でどの区分(特定電気用品、特定電気用品以外、対象外)かを確かめる。
- 配線器具・過電流遮断器である配線用遮断器が「特定電気用品」だと見きわめる。
- 選択肢 イ正解
- 配線器具に分けられる配線用遮断器は、特定電気用品(菱形PSEマーク)なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 換気扇(電動力応用機械器具)は、特定電気用品以外の電気用品(丸形PSEマーク)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属製の電線管は電気用品安全法の対象ではなく、合成樹脂製の電線管などが対象です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気ストーブ(電熱器具)は、特定電気用品以外の電気用品(丸形PSEマーク)です。
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覚えるポイント
- 配線用遮断器、漏電遮断器、コード、差込接続器などは「特定電気用品」(菱形PSE)。
間違えやすいところ
- 消費電力が大きい電熱器具(電気ストーブなど)を、危険だからと特定電気用品にしてしまわないように注意すること。
出題の前提:電気用品安全法施行令別表第一および第二
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準を定める省令の規定内容
法令 · 電気設備技術基準 / 電線 / 配線 / 用語の定義
「電気設備に関する技術基準を定める省令」に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
「電気使用場所において施設する電線……」という記述は「電線」ではなく「配線」の定義なので誤りです。なぜなら、省令第1条では電線と配線を別の言葉として定めているからです。
解き方
- 省令第1条の用語の定義(電線、配線、電気機械器具など)を思い出す。
- 「電気使用場所において施設する電線……」が「配線」の定義だと確かめ、ハが誤りだと見きわめる。
- 選択肢 イ不正解
- 省令第2条で低圧・高圧・特別高圧の電圧の種類が定められているので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 省令第3条(保安原則)に定められた内容なので、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 示された定義は「電線」ではなく「配線」の定義なので、記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 省令第1条第1項第五号に、電気機械器具の定義として正しく定められているので正しいです。
覚えるポイント
- 「配線」=電気使用場所に施設する電線(機械器具内・電線路を除く)。
間違えやすいところ
- 「電線」と「配線」の定義のちがいを見落として、読みとばさないこと。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第1条、第2条、第3条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図:引込口配線部分の工事方法
配線図 · 引込口配線 / 幹線工事 / ケーブル工事 / VVR
木造2階建住宅の配線図において、屋外の電力量計(Wh)から屋内の電灯分電盤へ至る①で示す幹線部分の工事方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
木造住宅の引込口配線(幹線)は、あらゆる場所に施工でき安全性が高いケーブル工事が適しています。そして、配線図の注意書きでも特記を除きケーブル工事と決められているからです。
解き方
- 配線図の①が示す場所(電力量計から屋内の分電盤への引込配線)を確かめる。
- 木造住宅の天井裏の隠れた場所にも合い、配線図の基本の指定にも合うケーブル工事を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 木造住宅の幹線を隠して配線する方法としては一般的でなく、配線図の指定にも合いません。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属線ぴ工事は乾燥した露出場所などに限られ、天井裏の隠れた場所には施工できません。
- 選択肢 ハ正解
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)を使うケーブル工事は、天井裏の隠れた場所にも安全に施工できるので適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 木造住宅の屋内幹線では、特記がない限り金属管工事は選ばれません。
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覚えるポイント
- 木造住宅の屋内配線工事は「ケーブル工事」が基本であり場所を選ばず施設可能。
間違えやすいところ
- 金属線ぴ工事は、点検できない隠れた場所(天井裏など)には施工できない決まりを忘れないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第186条(ケーブル工事)、配線図一般条件
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図:コンセント図記号の種類識別
配線図 · 配線図記号 / コンセント / 接地端子付
配線図の1階台所部分において、②で示す図記号(コンセント記号の脇に「ET」と表記)の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
コンセント記号の横の「ET」は、接地端子(アースターミナル)付きを表します。なぜなら、配線用の図記号では「E」が接地極付き、「ET」が接地端子付き、「EET」が両方付きを表すと決まっているからです。
解き方
- ②の矢印がさすコンセント記号と、その横の「ET」を確かめる。
- 「ET」が接地端子付き(Earth Terminal)という意味だと照らし合わせ、器具の種類を見きわめる。
- 選択肢 イ不正解
- 接地極付コンセントの記号は「E」なので誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 記号「ET」は、接地端子付コンセントを表すので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地極付接地端子付コンセントの記号は「EET」なので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器付コンセントの記号は「EL」なので誤りです。
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覚えるポイント
- コンセントの傍記記号:E=接地極付、ET=接地端子付、EET=接地極付接地端子付。
間違えやすいところ
- 「E」と「ET」の表記を混同して、接地極付きと接地端子付きをとりちがえないこと。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路の使用電圧の最大値
配線図 · 小勢力回路 / 使用電圧
配線図において、③で示す部分の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
小勢力回路で使える電圧の最大値は60Vです。チャイムやインターホンなどの小型の呼び出し装置に電力を送る回路だからです。技術基準で対地・線間とも60V以下と決められています。
解き方
- 配線図の③が押しボタン(チャイムの回路)だと確認する。
- 技術基準の解釈で、小勢力回路の最大使用電圧は60Vだと当てはめる。
- 選択肢 イ不正解
- 小勢力回路の上限は60Vなので、24Vは最大値ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 30Vは別の電圧区分で出てきますが、小勢力回路の最大値ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 小勢力回路の上限は60Vなので、40Vは誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 技術基準で小勢力回路の最大使用電圧は60V以下と決められているので正しいです。
覚えるポイント
- 小勢力回路の最大使用電圧は60V以下である。
間違えやすいところ
- 小出入力回路や制御回路など、ほかの低い電圧の区分と混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条(小勢力回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管記号(VE管)の名称とサイズ表示
配線図 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / 配線図記号
配線図において、④で示す部分の配線で「(VE28)」と表記されている電線管の名称と呼び径(サイズ)に関する説明として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
VE管のような硬質ポリ塩化ビニル電線管の呼び径は、管の内側の直径(内径)に近い偶数で表します。たとえばVE28なら内径約28mmの管です。一方、薄鋼電線管(C管)などは外側の直径(外径)に近い値で呼びます。
解き方
- 管の記号「VE」が硬質ポリ塩化ビニル電線管だと確認する。
- VE管の呼び径は内径がもとだと当てはめて、正しい選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- VEは硬質ポリ塩化ビニル電線管で、28は内径に近い値(mm)なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製の可とう電線管の記号はPFやCDなので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- VE管の呼び名は外径ではなく内径に近い値で表すので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製の可とう電線管ではなく、外径の値でもないので誤りです。
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覚えるポイント
- VE管と厚鋼電線管(G)は内径近似値、薄鋼(C)とねじなし(E)は外径近似値。
間違えやすいところ
- VE管とPF管(可とう管)の記号を取り違えたり、内径がもとと外径がもとの管種を混同したりする。
出題の前提:JIS C 8430(硬質ポリ塩化ビニル電線管)および配線図記号規格
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブルの種類と図記号(EM-CE)
配線図 · EM-CEケーブル / ケーブルの図記号
配線図において、⑤で示す図記号(EM-CE)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
エコマテリアル電線は、先頭にEMが付きます。Cは架橋ポリエチレンの絶縁体、Eは耐燃性ポリエチレンのシース(外側の覆い)を表します。EM-CEは丸形のケーブルです。
解き方
- 記号のEMが、耐燃性ポリエチレンなどを使ったエコマテリアルだと気づく。
- Cが架橋ポリエチレンの絶縁、末尾のEが耐燃性ポリエチレンのシースを表すと照らし合わせる。
- 選択肢 イ不正解
- 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線の記号は「EM-IE」なので誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- EM-CEは「600V 架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル」のことなので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 絶縁電線ではなく、外側の覆い(シース)があるケーブルなので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形の記号は「EM-EEF」なので誤りです。
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覚えるポイント
- EM-CE=架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル、EM-EEF=平形ケーブル。
間違えやすいところ
- 平形を表す末尾の「F」があるかどうかや、絶縁電線(IE)とケーブル(CE、EE)の違いを見落とす。
出題の前提:JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル等)および配線図図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用図記号の判別(VVF用ジョイントボックス)
配線図 · VVF用ジョイントボックス / 配線図記号
配線図において、⑥で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303の配線用図記号では、丸の中に小さい円を描いた記号は「VVF用ジョイントボックス」を表します。木造住宅などのケーブルの接続部分でよく使われます。中が空いた四角形はプルボックスです。
解き方
- 配線図⑥の記号の形(丸の中に小さい円)を確認する。
- JIS C 0303のVVF用ジョイントボックスの図記号だと見分ける。
- 選択肢 イ不正解
- ジャンクションボックスだけを表す図記号ではないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- ふつうのジョイントボックスではなく、VVF用に分けられた図記号なので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- この図記号はJIS C 0303で定められた「VVF用ジョイントボックス」なので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- プルボックスの図記号は四角形なので誤りです。
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覚えるポイント
- 丸二重円はVVF用ジョイントボックス、四角はプルボックスまたはアウトレットボックス。
間違えやすいところ
- アウトレットボックスやプルボックスとの形の違いを混同する。
出題の前提:JIS C 0303:2000(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチ回路の配線心線数
配線図 · 3路スイッチ / 心線数計算
配線図において、⑦で示す部分(2階洋室のジョイントボックスと3路スイッチ間)の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
3路スイッチへ配線するときは、心線が3本必要です。共通端子(0番)につなぐ線が1本、もう一方の3路スイッチとつなぐ渡り線(1番・3番)が2本だからです。
解き方
- ⑦がつながるスイッチが3路スイッチ「ハ」だけで、ほかに何もないと図面から読み取る。
- 3路スイッチに必要な心線(共通線1本+渡り線2本=3本)を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 片切スイッチなら2本で足りますが、3路スイッチは最低3本必要なので誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 3路スイッチは共通線1本と渡り線2本をつなぐので、最少心線数は3本で正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ほかにコンセントやスイッチがないので、4本は必要ありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 3路スイッチ1個に5本は多すぎるので誤りです。
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覚えるポイント
- 3路スイッチ単独への配線は共通線1本+連絡線2本で「3本」。
間違えやすいところ
- ふつうの片切スイッチと間違えて2本と判断してしまう。
出題の前提:JIS C 0303:2000 配線図記号および単線図・複線図の接続規則
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
点滅器の図記号(ワイドハンドル形)
配線図 · 点滅器 / ワイドハンドル形 / 配線図記号
配線図において、⑧で示す図記号(黒丸の傍記にW)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号で塗りつぶした黒丸は、点滅器(スイッチ)を表します。そばに「W」が付くと、押しやすい大きな操作板の「ワイドハンドル形点滅器」という意味です。
解き方
- 黒丸の記号が点滅器(スイッチ)だと確認する。
- そばの「W」が「ワイドハンドル形」を意味すると見分ける。
- 選択肢 イ不正解
- 調光器は矢印が付いた専用の記号なので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器の図記号ではないので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 一般形の点滅器には「W」が付かないので誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 黒丸にWが付いた記号は「ワイドハンドル形点滅器」なので正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 黒丸=点滅器、傍記W=ワイドハンドル形。
間違えやすいところ
- 防雨形(WP)とワイドハンドル形(W)を間違える。
出題の前提:JIS C 0303:2000(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式200V電路の絶縁抵抗値
配線図 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 技術基準
配線図において、⑨で示す部分(単相200Vのルームエアコン分岐回路)の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単相3線式200Vの回路でも、絶縁抵抗の最小値は0.1MΩです。中性点が接地されていて、電線と大地の間の電圧(対地電圧)は100Vになるからです。150V以下なら0.1MΩ以上でよいと技術基準で決まっています。
解き方
- 電源が単相3線式100/200Vだと、電灯分電盤の結線図で確認する。
- 中性点が接地されているので、単相200V回路の対地電圧は100V(150V以下)となると考える。
- 対地電圧150V以下の基準値である0.1MΩを選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 単相3線式の対地電圧は100V(150V以下)なので、0.1MΩ以上で正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超えるときの基準なので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.3MΩという決まりは低圧電路の絶縁抵抗にはないので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超えるときの基準なので誤りです。
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覚えるポイント
- 単相3線式の200V回路は対地電圧100Vなので絶縁抵抗基準値は0.1MΩ以上。
間違えやすいところ
- 線間電圧が200Vなので対地電圧も150V超と勘違いし、0.2MΩを選んでしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第14条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の接地抵抗値(漏電遮断器による緩和)
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗値の緩和 / 漏電遮断器
配線図において、⑩で示す部分(電灯分電盤の接地端子)の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧(300V以下)の回路の接地はD種接地工事で、もともとは100Ω以下です。ただし、100mA以下で0.5秒以内に働く漏電遮断器があれば、500Ω以下までゆるめられます。
解き方
- 住宅の100/200V回路なので、接地の種類がD種接地工事だと確認する。
- 主幹に30mAで0.1秒以内に働く漏電遮断器があると確認する。
- 漏電遮断器があるのでD種接地工事の抵抗値が500Ω以下にゆるめられると当てはめる。
- 選択肢 イ不正解
- 低圧300V以下なのでC種ではなくD種接地工事となり、誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- C種ではなくD種接地工事の対象なので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 動きの速い漏電遮断器があるので、100Ωではなく500Ω以下にゆるめられ、誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- D種接地工事で、0.1秒以内に働く漏電遮断器があるので最大値は500Ωとなり正しいです。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 0.5秒以内の漏電遮断器がある場合、D種接地の許容値は100Ωから500Ωに緩和される。
間違えやすいところ
- 配線図の共通条件にある漏電遮断器の条件を見落とし、ゆるめる前の100Ωを選んでしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / 電線接続
配線図の⑪で示すジョイントボックス内において、電線の接続をすべて差込形コネクタで行う場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものを1つ選べ。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
差込形コネクタは、つなぐ電線の本数と同じ極数のものを選びます。接続する場所ごとに電線の本数を数え、その本数に合うコネクタを過不足なく使います。
解き方
- ⑪のボックスにつながる回路(電源、照明器具「チ」「ツ」、点滅器「チ」「ツ」、コンセント)を調べ、複線図をかきます。
- 接地側の白い電線は4本(電源、照明2台、コンセント)をつなぐので、4本用コネクタが1個必要と分かります。
- 非接地側の黒い電線は3本(電源、スイッチ、コンセント)をつなぐので、3本用コネクタが1個必要と分かります。
- スイッチ「チ」「ツ」から各照明への戻り線は、それぞれ2本ずつつなぐので、2本用コネクタが2個必要と分かります。
- 選択肢 イ不正解
- 接地側は4本、非接地側は3本の接続があるので、2本用4個だけでは足りません。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地側は4本つなぐので、3本用では本数が足りません。
- 選択肢 ハ正解
- 4本用が1個(白4本)、3本用が1個(黒3本)、2本用が2個(各負荷の戻り線)で、ぴったり合っています。
- 選択肢 ニ不正解
- 4本をつなぐ所は1箇所だけなので、4本用3個は多すぎます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 差込形コネクタは接続する芯線本数と同極数のものを接続点ごとに1個ずつ割り当てます。
間違えやすいところ
- コンセントへ送る常時電源(非接地側・接地側)の本数を複線図で数え落とさないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・構内電気設備配線用図記号(JIS C 0303:2000)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の判別(ワイドハンドル形点滅器)
配線図 · 配線図記号 / スイッチ / ワイド形
配線図の⑫で示す図記号に対応する器具の外観写真として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
ワイドハンドル形点滅器は、押す面が広いスイッチです。配線図では黒丸の記号に長方形の枠などを添えて表します。操作しやすいため、屋内配線でよく使われます。
解き方
- 配線図⑫の図記号(ワイドハンドル形点滅器)を確かめます。
- 選択肢の写真(一般形、ワイドハンドル形、調光器など)と形を見くらべます。
- 選択肢 イ不正解
- 一般形タンブラスイッチの写真で、ワイドハンドル形ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 押す面が広く平らなワイドハンドル形スイッチの写真で、正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 回転つまみなどで明るさを調節する調光器の写真です。
- 選択肢 ニ不正解
- 押している間だけ電気が通る押ボタンスイッチの写真です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ワイドハンドル形は長方形の大型操作板を持つスイッチで、一般形の小型ハンドルと明確に区別します。
間違えやすいところ
- 一般形の点滅器とワイドハンドル形点滅器の写真を混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の判別(単相200V用コンセント)
配線図 · コンセント / 単相200V / 接地極付
配線図の⑬で示す図記号の器具の外観写真として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相200V用コンセントは、100V用と誤って差し込まないように、刃受の形が違うもの(エルバー形など)を使います。定格も250V用になります。
解き方
- 配線図⑬の回路と付記(200V用エアコン、20A 250V、接地極付)を確かめます。
- 選択肢から250V 20Aに対応するエルバー形のコンセントを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 単相100Vで使う15A 125V接地極付コンセント(平行刃+アース極)の写真です。
- 選択肢 ロ不正解
- 100Vで使う20A 125Vコンセントの写真です。
- 選択肢 ハ正解
- 単相200V用の20A 250V接地極付コンセント(エルバー形)の写真で、正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 15A 250Vタンデム形で、20A 250Vエルバー形とは刃受の形が違います。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 単相200V・20A用の接地極付コンセントはエルバー形(横向きの鍵形刃受)をしています。
間違えやすいところ
- 100V用の15A/20A兼用コンセントと200V用コンセントの刃受穴の並びを見間違えないようにします。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の選定(2P2Eブレーカ)
配線図 · 安全ブレーカ / 配線用遮断器 / 2P2E
配線図の⑭で示す図記号の器具の外観写真として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単相200Vの分岐回路には、2本の電圧線の両方に過電流を切る素子を持つ2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を使います。2P1Eは100V専用です。
解き方
- 分電盤の結線図で⑭を見ると、単相200V回路「n」用の「2P 20A 2E」と分かります。
- 漏電遮断器ではなく配線用遮断器(安全ブレーカ)で、銘板が2P2Eの写真を選びます。
- 選択肢 イ正解
- 2P2Eで200Vに対応した安全ブレーカ(配線用遮断器)の写真で、結線図の指定と合います。
- 選択肢 ロ不正解
- テストボタンが付いた漏電遮断器の写真で、配線用遮断器ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- テストボタンや定格感度電流の表示がある漏電遮断器の写真です。
- 選択肢 ニ不正解
- 100V回路にしか使えない2P1Eの配線用遮断器の写真です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 単相3線式の単相200V回路の分岐ブレーカには必ず2P2E(2極2素子)を使用します。
間違えやすいところ
- テストボタンの有無で漏電遮断器と安全ブレーカを見分け、銘板の「2P1E」「2P2E」を見落とさないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチ配線に必要なケーブルの選定
配線図 · 3路スイッチ / ケーブル心線数 / VVFケーブル
配線図の⑮で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、適切なものを1つ選べ。ただし、使用するケーブルの心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
3路スイッチは、2つの場所から同じ照明を点けたり消したりするのに使います。1台につき電源側(または負荷側)の電線1本と連絡線2本の、計3本が必要です。
解き方
- ⑮の配線がつながる器具を調べると、階段照明「サ」を操作する3路スイッチ「サ3」と分かります。
- 3路スイッチの結線に必要なのは端子0、1、3の3本なので、最少心線数は3心となります。
- 選択肢の写真から3心VVFケーブル(黒・白・赤)のロを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブルでは3路スイッチの3つの端子(0番、1番、3番)をつなげません。
- 選択肢 ロ正解
- 3路スイッチに必要な最少心線数の3心VVFケーブルで、正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 4心ケーブルは「最少心線数」という条件に合わず、適切ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- ふつうの低圧屋内電灯配線にシールド付ケーブルは使われません。
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覚えるポイント
- ボックスから単独の3路スイッチへの配線は連絡線2本+0番端子線の計3心が必要です。
間違えやすいところ
- 片切スイッチ(2心)と混同して2心ケーブルを選ばないようにします。
出題の前提:構内電気設備配線用図記号(JIS C 0303:2000)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着マークと個数の選定
配線図 · リングスリーブ / 圧着マーク / 複線図
配線図の⑯で示すボックス内の電線接続をリングスリーブで圧着接続する場合の、リングスリーブの種類、個数及び圧着接続後の刻印(圧着マーク)の組合せとして、正しいものを1つ選べ。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とし、ボックスからスイッチ(ク,ケ,コ)に至るケーブルの心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブE形では、1.6mm電線2本の接続は小スリーブで刻印「〇」にします。1.6mm電線が3本または4本の接続は小スリーブで刻印「小」にします。
解き方
- ⑯のジョイントボックスの複線図をかき、各接続点の1.6mm電線の本数を数えます。
- 各照明器具(ク、ケ、コ)とスイッチからの戻り線は、それぞれ1.6mmが2本なので、小スリーブ・刻印「〇」が3箇所となります。
- 電源からの接地側白線(4本)と非接地側黒線(3〜4本)は、小スリーブ・刻印「小」が2箇所となります。
- よって刻印〇が3個、刻印小が2個の選択肢イが正しいと分かります。
- 選択肢 イ正解
- 小スリーブの刻印「〇」が3個(負荷線2本の接続)と、刻印「小」が2個(電源の白線・黒線)で、ぴったり合います。
- 選択肢 ロ不正解
- 2本をつなぐ所が3箇所あるので、刻印「〇」は3個必要であり、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- この接続で5本以上をまとめて圧着する所はなく、中スリーブは要りません。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを使う接続箇所はありません。
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覚えるポイント
- リングスリーブ接続で「1.6mm×2本」は必ず小スリーブの「〇刻印」となります。
間違えやすいところ
- 1.6mm電線2本の圧着マークを「小」と間違えないよう、「〇(極小)」であることをよく確かめます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条、JIS C 2810
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ選定
配線図 · リングスリーブ / 中スリーブ / 小スリーブ
配線図の⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものを1つ選べ。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブは、1.6mm電線が1〜4本までなら小スリーブを使えます。5本以上(5〜6本)をまとめてつなぐときは中スリーブを選びます。
解き方
- ⑰のボックスにつながる電源線、負荷線、スイッチ線の複線図をかきます。
- 接続する電線が5本になる所(中スリーブを使う所)が1箇所あることを確かめます。
- 残りの2箇所(2〜4本の接続)は小スリーブを使うことを確かめます。
- 中スリーブ1個、小スリーブ2個となる選択肢ニが正しいと判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 5本の電線をつなぐ所があるので、小スリーブだけでは施工できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブが要る接続箇所があるので、小スリーブ4個は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブが要る5本以上の接続箇所は2箇所もなく、多すぎます。
- 選択肢 ニ正解
- 中スリーブ1個(5本の接続用)と小スリーブ2個の組合せが、最少個数として合っています。
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覚えるポイント
- 1.6mm電線が5本以上接続される結線箇所には中スリーブを使用します。
間違えやすいところ
- 小スリーブに入る最大本数(1.6mmは4本まで)を超えても小スリーブで圧着できると間違えないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条、JIS C 2810
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの判別
配線図 · スイッチ / 4路スイッチ / 接点構成
この配線図で、使用されていないスイッチとして、該当するものを1つ選べ。ただし、選択肢写真の下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
4路スイッチは、3つ以上の場所から照明を点けたり消したりするときだけ使います。2つの場所だけで操作するときは、3路スイッチ2個で足ります。
解き方
- 選択肢の各スイッチ(イ:4路、ロ:遅れ、ハ:3路、ニ:片切など)の接点の作りと種類を整理します。
- 配線図全体(1階・2階)をよく見て、使われているスイッチ記号を確かめます。
- 階段照明「サ」は1階と2階の2箇所(3路スイッチ2個)で点滅しており、4路スイッチ記号「4」がないので、イが使われていないと分かります。
- 選択肢 イ正解
- 4路スイッチ(接点番号1〜4でクロス接続を切り換える)はこの配線図になく、使われていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 遅れ機構付きの遅れスイッチは、浴室などの換気扇回路(記号D付点滅器)で使われています。
- 選択肢 ハ不正解
- 3路スイッチは、階段照明「サ」を点滅するスイッチ「サ3」として使われています。
- 選択肢 ニ不正解
- 各部屋や廊下の照明用に片切スイッチなどは多く使われています。
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覚えるポイント
- 4路スイッチは3箇所以上からの点滅制御にのみ使われ、配線図記号は黒丸に「4」と付記されます。
間違えやすいところ
- 3路スイッチ(2箇所の制御)と4路スイッチ(3箇所以上の中間制御)の用途や接点の作りを混同しないようにします。
出題の前提:構内電気設備配線用図記号(JIS C 0303:2000)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における2階施工で使用しない工具の識別
配線図 · 工具の用途 / 木造住宅配線工事 / ケーブル工事
木造2階建住宅の配線図において、2階部分の電気配線施工で一般的に使用されることのない工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
木造住宅の屋内配線は主にケーブル工事なので、金切りのこ(金属を切るのこぎり)は使いません。金属電線管工事がなく、金属を切る場面がないからです。
解き方
- 配線図の2階平面図で、工事の種類がVVFケーブルを使うケーブル工事だけかを確かめます。
- 各工具の使い道(ストリッパ、金切りのこ、圧着工具、ナイフ)と比べ、必要ない工具を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- VVF用ケーブルストリッパは、VVFケーブルの外側の覆いや心線の絶縁を剥がすのによく使われます。
- 選択肢 ロ正解
- 金切りのこは金属管などを切る工具です。2階に金属管工事がないので使われません。
- 選択肢 ハ不正解
- リングスリーブ用圧着工具は、ジョイントボックスの中で電線同士をつなぐのに使われます。
- 選択肢 ニ不正解
- 電工ナイフは、ケーブルを切ったり外側の覆いや絶縁を剥がしたりと、ケーブル工事で広く使われます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 金切りのこは金属管工事で使用し、ケーブル工事主体の一般木造住宅屋内では不要です。
間違えやすいところ
- 電工ナイフとストリッパは同じ目的で使えて代わりになるので、不要だと間違えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士下期学科試験 配線図問題条件注記に基づく
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の施工で使用しない材料・器具の識別
配線図 · 配線材料 / 管路資材 / 電気工事用部材
木造2階建住宅の配線図全体の施工において、一般的に使用されることのない材料・器具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
この配線図には金属管工事がないので、金属管用ねじなしカップリングは使いません。配管は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE28)だけだからです。
解き方
- 配線図全体(1階・2階・屋外配管)を見て、使う配管の種類(VE管など)を確かめます。
- 選択肢の部材(端子台、サドル、ねじなしカップリング、エントランスキャップ)の合う管種と用途を比べ、不要な部材を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 端子台は分電盤の中や屋外の接続部分、小勢力回路の機器の接続などに広く使われます。
- 選択肢 ロ不正解
- サドルは、配線図にあるVE28などの電線管を建物の材料に固定するのに使われます。
- 選択肢 ハ正解
- 金属管用ねじなしカップリングは金属の電線管同士をつなぐ部材です。金属管工事がないので使われません。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製エントランスキャップは、屋外の引き込み管(VE管など)の端から雨水が入るのを防ぎます。
覚えるポイント
- ねじなしカップリング(ねじ切り不要の止めねじ付)は金属管専用部材です。
間違えやすいところ
- エントランスキャップを金属管専用と間違えないようにしましょう(樹脂製のVE管にもよく使われます)。
出題の前提:令和7年度第二種電気工事士下期学科試験 配線図問題条件注記に基づく
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第二種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第二種電気工事士下期学科試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第二種電気工事士下期学科試験の問題・解答資料です。

