学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】の概要
直並列合成回路における端子間電圧の計算
電気理論 · 直流回路 / 分圧の法則 / ブリッジ回路・並列回路
図の直流回路において、電源電圧が100 V、4個の抵抗がすべて30 Ωであるとき、スイッチSを閉じた状態におけるa-b端子間の電圧[V]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
回路の開放端子電圧を求める際は、電流が流れない経路の電圧降下が0であることを利用し、各接続点の電位を決定して電位差を算出します。
解き方
- 端子bを含む下側の基準ラインの電位を0 Vと設定する。
- 電源100 Vに直列に接続された2つの30 Ωの分圧比から、中央の接続点Sの電位が50 Vであることを求める。
- 端子aは開放されているため右側の30 Ω抵抗には電流が流れず、端子aの電位はS点と同じ50 Vとなることからa-b間電圧を50 Vと導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 30 Vは分圧計算として誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 40 Vは分圧計算として誤った値です。
- 選択肢 ハ正解
- スイッチSを閉じることで電源100 Vが等しい2つの抵抗で2等分され、開放端子a-b間の電圧は50 Vとなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 60 Vは分圧計算として誤った値です。
覚えるポイント
- 開放端子に接続された抵抗には電流が流れないため、電圧降下は生じない。
間違えやすいところ
- 端子aの先にある30 Ωの抵抗にも電流が流れると誤認して合成抵抗を複雑に計算してしまう。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく直流回路の電圧・電位計算
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗を求める計算式
電気理論 · 導線の抵抗 / 抵抗率 / 単位換算
抵抗率ρ[Ω・m]、直径D[mm]、長さL[m]の導線の電気抵抗[Ω]を表す式として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
導線の電気抵抗Rは長さに比例し、断面積に反比例します。直径の単位がmmで与えられている場合は、断面積の計算時にmへの単位換算(10^-6倍)を適切に行う必要があります。
解き方
- 直径D[mm]をメートル単位 D×10^-3[m]に換算する。
- 円の断面積 A = π × (D×10^-3 / 2)^2 = (π D^2 / 4) × 10^-6[m^2]を求める。
- 抵抗の公式 R = ρ × (L / A) に代入して整理し、(4ρL / (π D^2)) × 10^6 を導出する。
- 選択肢 イ正解
- 断面積の計算および単位換算が正しく行われた正しい数式です。
- 選択肢 ロ不正解
- 長さLが2乗になっており、分子の係数4も欠落しているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 分母の直径Dが2乗されておらず、断面積の次元になっていないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 長さLが2乗され、直径Dが2乗されていないため誤りです。
覚えるポイント
- 抵抗公式 R = ρL/A において、直径D[mm]の円の面積Aは (π/4)D^2 × 10^-6[m^2]となる。
間違えやすいところ
- mmからmへの単位換算で10^-3を2乗して10^-6になる点を見落としたり、分子・分母の指数を反転させてしまう。
出題の前提:電気工学の基礎理論(導線の導電率・抵抗率と電気抵抗)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電力量と電力および電流の計算
電気理論 · 電力量 / 消費電力 / オームの法則
抵抗に100 Vの電圧を2時間30分加えたとき、電力量が4 kW・hであった。この抵抗に流れる電流[A]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電力量W[kW・h]は電力P[kW]と使用時間t[h]の積で表されます。分単位を時間単位(小数)に正しく変換してから電力および電流を計算します。
解き方
- 使用時間2時間30分を時間単位に変換して 2.5 h とする。
- 電力 P = W / t = 4 kW・h / 2.5 h = 1.6 kW = 1600 W を算出する。
- 電流 I = P / V = 1600 W / 100 V = 16 A を計算する。
- 選択肢 イ正解
- 電力1600 Wを電圧100 Vで割ることで16 Aが得られ正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 24 Aは計算結果と一致しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 32 Aは計算結果と一致しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 40 Aは計算結果と一致しません。

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覚えるポイント
- 電力量 W [kW・h] = P [kW] × t [h]、1時間30分は1.5時間、2時間30分は2.5時間。
間違えやすいところ
- 2時間30分を2.3時間として計算してしまい、端数処理を誤る。
出題の前提:電気工学の基礎理論(電力・電力量の定義式)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流並列回路における消費電力の計算
電気理論 · 交流回路 / 並列回路 / 有効電力 / 消費電力
電源電圧100 Vの交流回路において、抵抗Rに流れる電流が4 A、リアクタンスXに流れる電流が3 Aであるとき、この回路の消費電力[W]として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
交流回路の消費電力(有効電力)は抵抗負荷においてのみ生じ、リアクタンス成分は電力を消費しません。並列回路では各枝路に電源電圧がそのまま加わります。
解き方
- リアクタンスXでは電力を消費しない(消費電力0 W)ことを確認する。
- 並列接続であるため、抵抗Rには電源電圧100 Vがそのまま加わっていることを確認する。
- 抵抗Rでの消費電力 P = V × I_R = 100 × 4 = 400 W を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 300 Wはリアクタンスでの無効電力(100 V × 3 A = 300 var)であり、消費電力ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 抵抗Rでの電力消費 P = 100 V × 4 A = 400 W となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 500 VAは回路全体の皮相電力(全電流 √(4^2 + 3^2) = 5 A より 100 V × 5 A = 500 VA)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 700は各電流の単純和に電圧を掛けた誤った値です。
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覚えるポイント
- 交流回路で「消費電力」と問われたら、抵抗Rでのみ電力が消費される。
間違えやすいところ
- 皮相電力(500 VA)や無効電力(300 var)を消費電力と混同してしまう。
出題の前提:交流回路理論(有効電力・無効電力・皮相電力の概念)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式回路(デルタ結線)の全消費電力の計算
電気理論 · 三相交流回路 / デルタ結線 / 消費電力 / インピーダンス
線間電圧200 Vの対称三相3線式電源に、1相当たり抵抗8 Ωと誘導性リアクタンス6 Ωの直列負荷がデルタ(Δ)結線されている回路の全消費電力[kW]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相交流回路の全消費電力は、1相当たりの消費電力(I_p^2 × R)を3倍して求めます。デルタ結線では「相電圧 = 線間電圧」となる点が基本です。
解き方
- 1相のインピーダンス Z = √(8^2 + 6^2) = 10 Ω を求める。
- デルタ結線のため相電圧は線間電圧と同じ200 Vであり、相電流 I_p = 200 / 10 = 20 A を算出する。
- 1相の消費電力 P_1 = (20)^2 × 8 = 3200 W を計算する。
- 全消費電力 P = 3 × P_1 = 3 × 3200 W = 9600 W = 9.6 kW を導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 2.4 kWは誤った計算値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 4.8 kWはスター結線と誤認した計算等の誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 1相あたり3.2 kWの消費電力が3相分あるため、全消費電力は9.6 kWとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 19.2 kWは誤った計算値です。
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覚えるポイント
- 三相交流の全消費電力は常に「3 × (1相の消費電力)」で計算可能。デルタ結線は相電圧=線間電圧。
間違えやすいところ
- 消費電力の計算でインピーダンスZ(10 Ω)を掛けてしまう、またはスター結線とデルタ結線の相電圧関係を混同する。
出題の前提:電気工学の基礎理論(対称三相交流回路の電力計算)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式配線の電力損失の計算
配電理論 · 配線設計 / 電力損失 / 三相3線式
図のような三相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗が0.15 Ω、線電流が10 Aのとき、この配線の全電力損失[W]として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
配線の電力損失は、各電線の抵抗により生じるジュール熱の総和です。三相3線式回路で線電流I、1線の抵抗rの場合、全電力損失は 3 × I^2 × r となります。
解き方
- 電線1本当たりの電力損失 P_1 = I^2 × r = 10^2 × 0.15 = 15 W を計算する。
- 三相3線式では線路が3本あるため、全損失 P = 3 × P_1 = 3 × 15 = 45 W を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Wは電線1本当たり(1線分)の電力損失です。
- 選択肢 ロ不正解
- 26 Wは √3 倍した誤った計算値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 30 Wは単相2線式(2線分)として計算した値です。
- 選択肢 ニ正解
- 3線分の電力損失 3 × I^2 × r = 3 × 10^2 × 0.15 = 45 W であり正しいです。
覚えるポイント
- 三相3線式の配線電力損失は 3 × I^2 × r(電線3本分)で計算する。
間違えやすいところ
- 三相だからといって √3 を掛けてしまったり、1線分(15 W)のまま回答してしまう。
出題の前提:配電理論(三相3線式線路の電力損失)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式から単相3線式への変更に伴う電力損失の変化
配電理論 · 単相2線式 / 単相3線式 / 配線の電力損失 / 負荷平衡
図1のような単相2線式回路を、図2のような単相3線式回路に変更した場合、配線の電力損失はどうなるか。ただし、負荷電圧は100 V一定で、負荷A、負荷Bはともに消費電力1 kWの抵抗負荷とし、電線の抵抗は1線当たり0.2 Ωとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
単相3線式では負荷が平衡している場合、中性線に電流が流れず、外側線間電圧が2倍となることで線電流が半分になり、配線の電力損失が大幅に低減(1/4)されます。
解き方
- 図1の線電流 I_1 = (1000 + 1000) / 100 = 20 A を求め、電力損失 P_loss1 = 2 × (20)^2 × 0.2 = 160 W を計算する。
- 図2では負荷が平衡しているため各外側線の電流は 1000 / 100 = 10 A、中性線電流は 0 A となり、電力損失 P_loss2 = 2 × (10)^2 × 0.2 = 40 W を計算する。
- 160 W から 40 W に減少しているため、「小さくなる」と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 外側線に電流が流れるため電力損失は0にはなりません。
- 選択肢 ロ正解
- 電力損失は160 Wから40 Wへと小さくなるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 線電流が減少するため電力損失は変化します。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相3線式化により電流が分散・低減するため、電力損失は大きくなりません。
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覚えるポイント
- 単相3線式で平衡負荷の場合、中性線電流はゼロになり、電力損失は単相2線式に比べて大幅に減少する。
間違えやすいところ
- 電線の本数が2本から3本に増えたから損失が増加すると誤解してしまう。
出題の前提:配電理論(配電方式による線路損失の比較)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管収容時の電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 管内配線
合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5 mm^2の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)7本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、最も近いものはどれか。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.49とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線管内に多数の電線を収めると放熱が悪くなるため、絶縁電線の許容電流は単線・より線それぞれの許容電流に電流減少係数を乗じて算出します。5.5 mm^2の許容電流は49 Aです。
解き方
- 断面積5.5 mm^2の600Vビニル絶縁電線の許容電流が49 Aであることを確認する。
- 与えられた電流減少係数0.49を乗じて計算する(49 × 0.49 = 24.01 A)。
- 最も近い選択肢の24 Aを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 13 Aは計算結果と一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 17 Aは断面積2.0 mm^2(許容電流35 A)などに減少係数を掛けた場合などの誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 49 A × 0.49 = 24.01 A より、最も近い値は24 Aで正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 29 Aは減少係数の適用誤りなどによる値です。

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覚えるポイント
- 電線の許容電流:1.6 mm→27 A、2.0 mm→35 A、2.6 mm→48 A、3.5 mm^2→37 A、5.5 mm^2→49 A、8 mm^2→61 A。
間違えやすいところ
- 断面積5.5 mm^2の許容電流(49 A)の数値を覚え違いしてしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線からの分岐回路における電線許容電流の最小値
配線設計・電気工事 · 幹線分岐 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐し、分岐点から10 mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から遮断器までの電線(a-b間)に必要な許容電流の最小値[A]として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧屋内幹線から分岐回路を設ける場合、電線の保護のため原則として分岐点から3 m以内に過電流遮断器を施設しなければなりません。ただし、電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流に対して一定比率以上(8 m以下は35%以上、8 m超は55%以上)確保されている場合は、施設位置を延長することができます。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離が10 mであり、8 mを超える条件に該当することを確認します。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流60 Aに55%(0.55)を乗じ、最小許容電流値33 Aを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Aは幹線の過電流遮断器定格電流60 Aの25%であり、規定の許容電流を満たしていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 21 Aは60 Aの35%であり、分岐点からの距離が3 m超8 m以下の場合に適用される値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 27 Aは60 Aの45%であり、電気設備の技術基準に定められた規定値ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐点から8 m超の位置に遮断器を設置するため、60 A × 0.55 = 33 Aとなり正しい値です。

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覚えるポイント
- 分岐回路の遮断器位置:3 m以下は制限なし、3 m超8 m以下は幹線遮断器の35%以上、8 m超は55%以上の許容電流が必要。
間違えやすいところ
- 10 mであるため35%(8 m以下)の係数と取り違えて21 Aを選んでしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線の分岐回路等の過電流遮断器の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路における過電流遮断器と電線の太さおよびコンセントの適切な組合せ
配線設計・電気工事 · 分岐回路の種類 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ(軟銅線)、および接続するコンセントの組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、コンセントは兼用コンセントではないものとします。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
分岐回路は配線用遮断器の定格電流ごとに、過熱事故を防止するために電線の最小太さおよび接続できるコンセントの定格電流範囲が電気設備技術基準および内線規程により厳格に規定されています。
解き方
- 各選択肢の遮断器定格電流(20 A、30 A、40 A)における電線太さの基準とコンセント定格電流の規定範囲を確認します。
- 40 A分岐回路の基準(電線8 mm2以上、コンセント30 Aまたは40 A)に完全に合致するハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 20 A分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は20 A以下(15 Aまたは20 A)であるため、30 Aコンセントは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 A分岐回路で使用する電線の太さは直径2.6 mm(断面積5.5 mm2)以上が必要なため、2.0 mmは不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 40 A分岐回路は電線が8 mm2以上、コンセントが30 A以上40 A以下と定められており、条件をすべて満たしています。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は20 A以上30 A以下であるため、15 Aコンセントは不適切です。
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覚えるポイント
- 分岐回路の組合せ:20A回路(1.6mm以上・コンセント≦20A)、30A回路(2.6mm/5.5mm2以上・コンセント20A/30A)、40A回路(8mm2以上・コンセント30A/40A)。
間違えやすいところ
- コンセントの定格電流は遮断器定格以下なら何でもよいと誤解し、30 A回路に15 Aコンセントを選んでしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条 別表第5
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
通線を容易にする電気工事材料の識別
配線器具・材料・工具 · プルボックス / 配管工事 / 通線工事
多数の金属管が集合する場所等で、電線の引き入れや分岐などの通線を容易にするために用いられる器具・材料として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管相互の接続や多数の電線管が集中する箇所では、管内での電線の引っ張り抵抗が大きくなり通線が困難になります。中継地点として十分な作業空間を持つ箱(プルボックス)を設けることで、電線被覆の損傷を防ぎ通線作業を容易にします。
解き方
- 設問の条件である「多数の金属管が集合する場所」「通線を容易にする」という用途を確認します。
- 配管工事において電線の引き入れ中継用として用いられるボックスがプルボックスであると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 分電盤は開閉器や過電流遮断器、漏電遮断器を集合して収め、電力を分岐配電するための設備です。
- 選択肢 ロ正解
- プルボックスは多数の金属管が集合する箇所や長い直線管路の途中に設け、通線を容易にするために用いられます。
- 選択肢 ハ不正解
- フィクスチュアスタッドはアウトレットボックス内に照明器具などの重量物を支持・固定するために取り付けるボルト金具です。
- 選択肢 ニ不正解
- スイッチボックスは壁埋込形の点滅器やコンセントを取り付けるために用いられる小型のボックスです。
覚えるポイント
- プルボックス(Pull Box):配管が集中する場所や長距離・多数屈曲箇所で電線の引き入れを容易にする箱。
間違えやすいところ
- 照明器具を直接取り付けるアウトレットボックスやスイッチを収めるスイッチボックスと用途を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:内線規程・金属管工事施工基準
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
各種絶縁電線およびケーブルの絶縁物最高許容温度の比較
配線器具・材料・工具 · 許容温度 / 架橋ポリエチレン / 電線材料
次の絶縁電線およびケーブルのうち、絶縁物の最高許容温度が最も高いものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線やケーブルの絶縁物は材質ごとに耐熱性能(最高許容温度)が規定されています。一般的なビニル絶縁体(IV、VVR、VVF)は60℃、耐熱性を高めた二種ビニル(HIV)は75℃、熱架橋処理により分子構造を強固にした架橋ポリエチレン(CV)は90℃です。
解き方
- 各選択肢の電線・ケーブルの絶縁物材料と最高許容温度を照合します(CV: 90℃、HIV: 75℃、VVR: 60℃、IV: 60℃)。
- 最高許容温度が最も高いCV(90℃)を選定します。
- 選択肢 イ正解
- 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)の最高許容温度は90℃で、選択肢の中で最も高くなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度は75℃であり、CV(90℃)より低いです。
- 選択肢 ハ不正解
- ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)の最高許容温度は60℃であり、CVより低いです。
- 選択肢 ニ不正解
- ビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は60℃であり、CVより低いです。
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覚えるポイント
- 絶縁物の最高許容温度:CV=90℃、HIV=75℃、IV・VVF・VVR=60℃。
間違えやすいところ
- 二種ビニル(HIV)の「耐熱」という名称からHIVが最高温度であると早合点しないように注意しましょう。
出題の前提:日本産業規格(JIS C 3605、JIS C 3307等)および電線許容電流基準
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
コンクリート壁への金属管取り付けに使用する材料・工具の組合せ
施工方法 · 金属管工事 / カールプラグ / サドル / 振動ドリル
コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料および工具の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
コンクリート造営材に管路を固定する場合、直接木ねじをねじ込むことはできません。振動ドリル等で穿孔した下穴にプラグ(カールプラグ等のインサート材料)を挿入し、そこに木ねじをねじ込むことでプラグを拡張させて強固に固定します。管の保持にはサドルを使用します。
解き方
- 金属管を壁面に固定するための支持材(サドル)と締結具(木ねじ・カールプラグ)を確認します。
- コンクリート穿孔用の工具として振動ドリルが必要であることを確認し、完全に一致する組合せを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- ステープルは木造営材へのケーブル留めに用い、ホルソは鋼板や盤の穴あけ工具のため、コンクリート壁への金属管支持には不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 振動ドリルで下穴をあけ、カールプラグを挿入してサドルを木ねじで固定する正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- ステープルは金属管の支持器具ではなく、コンクリート壁への金属管施工としては不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- ホルソはコンクリート壁の穿孔工具ではなく金属板等の穴あけ工具であるため不適切です。
覚えるポイント
- コンクリート壁への金属管固定:振動ドリル(下穴あけ)+カールプラグ(インサート材)+サドル(管支持)+木ねじ(締結)。
間違えやすいところ
- 木造用のステープルや鉄板用のホルソ(ホールソー)が混ざっている選択肢を誤って選ばないよう注意しましょう。
出題の前提:内線規程・金属管配線施工基準
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相かご形誘導電動機の同期速度の計算
電気機器・測定器 · 誘導電動機 / 同期速度 / 周波数と極数
定格周波数60 Hz、極数4の低圧三相かご形誘導電動機の同期速度[min-1]として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
誘導電動機の回転磁界の回転速度を同期速度と呼びます。電源周波数を f[Hz]、磁極の極数を p とするとき、毎分同期速度 Ns[min-1]は公式 Ns = 120f / p により求められます。
解き方
- 与えられた定格周波数 f = 60 Hz、極数 p = 4 を同期速度の算定公式に当てはめます。
- Ns = (120 × 60) / 4 = 7 200 / 4 = 1 800 min-1 を計算します。
- 選択肢 イ不正解
- 1 200 min-1は、60 Hzで極数が6極の場合の同期速度です(120 × 60 / 6 = 1 200)。
- 選択肢 ロ不正解
- 1 500 min-1は、50 Hzで極数が4極の場合の同期速度です(120 × 50 / 4 = 1 500)。
- 選択肢 ハ正解
- 公式 Ns = 120 × 60 / 4 により 1 800 min-1 となり正しい値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3 000 min-1は、50 Hzで極数が2極の場合の同期速度です(120 × 50 / 2 = 3 000)。
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覚えるポイント
- 同期速度の計算式:Ns = 120f / p [min-1]。60 Hz・4極なら1 800 min-1、50 Hz・4極なら1 500 min-1。
間違えやすいところ
- 東日本周波数の50 Hzで計算して1 500 min-1(選択肢ロ)を選んでしまう計算ミスに注意しましょう。
出題の前提:電気工学理論(回転機・誘導電動機)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
組み合わせて使用する電気機器の組合せ正誤
配線器具・材料・工具 · 機器の組合せ / ネオン変圧器 / 高圧放電灯
組み合わせて使用する機器の組合せとして、明らかに誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
各電気機械器具はその動作特性や点灯方式に適合した専用機器と組み合わせて安全に使用されます。放電灯や誘導機の始動制御機器、漏電検出装置にはそれぞれ規格に合致した適合器具の選定が求められます。
解き方
- 各選択肢の主機器と接続機器の対応関係を1つずつ精査します。
- ネオン変圧器はネオン放電管用の高電圧発生装置であり、水銀灯には水銀灯用安定器が必要であるためイが誤りと特定します。
- 選択肢 イ正解
- ネオン変圧器はネオン管灯用であり、高圧水銀灯の点灯には水銀灯用安定器を組み合わせるため明らかに誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 光電式自動点滅器は周囲の明るさを感知して屋外灯や庭園灯を自動点滅させる器具であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 零相変流器(ZCT)で漏れ電流を検出し、漏電警報器(受信機)を作動させるため正しい組合せです。
- 選択肢 ニ不正解
- スターデルタ始動装置は三相かご形誘導電動機の始動電流を抑えて起動するために用いる正規の組合せです。
覚えるポイント
- 放電灯の組合せ:ネオン管灯にはネオン変圧器、水銀灯には水銀灯用安定器、蛍光灯には蛍光灯用安定器。
間違えやすいところ
- 放電灯全般にトランスが使えると錯覚し、ネオン変圧器と水銀灯の不一致を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(放電灯用安定器等の施設)等
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
エコマテリアル電線(EM-EEF)の特徴と正誤
配線器具・材料・工具 · EM-EEF / 環境配慮型電線 / ハロゲンフリー
写真に示す材料の表面には「タイシガイセン EM 600V EEF/F1.6mm JIS JET <PS>E ○○社 タイネン 2014」と印字されている。この材料の特徴として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
EM-EEFは「エコマテリアル(Eco Material)」電線と呼ばれ、絶縁体およびシースに耐燃性ポリエチレンを用いたノンハロゲン・環境配慮型の平形ケーブルです。最高許容温度が75℃(VVFの60℃より高い)で、燃焼時に有害なハロゲン化水素ガスやダイオキシンを発生せず、リサイクル性に優れる特徴を持ちます。
解き方
- 表面の「EM 600V EEF」表記から、当該材料が耐燃性ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(エコマテリアル電線)であることを確認します。
- エコマテリアル電線はノンハロゲン(ハロゲン元素を含まない)材料で作られているため、「有害なハロゲン系ガスが発生する」という記述が誤りであると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- ポリエチレン系材料で構成されており被覆の分別・再利用が容易でリサイクル性に優れるため、記述は正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- エコマテリアル電線はノンハロゲン材料であるため、燃焼時に有害なハロゲン系ガスを発生せず、この記述は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- EM-EEFの絶縁物最高許容温度は75℃であり、VVF(60℃)より高いため、記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 表面に「タイネン」とある通り、耐燃性(難燃性)が付与されているため、記述は正しいです。
覚えるポイント
- EM-EEF(エコ電線):ノンハロゲン(有毒ガス・ダイオキシン発生なし)、許容温度75℃(VVFは60℃)、リサイクル性良好、難燃性あり。
間違えやすいところ
- 通常の塩化ビニル電線(VVF)は塩素(ハロゲン)を含み有毒ガスが出ますが、EM電線はその欠点を克服した電線であることを押さえておきましょう。
出題の前提:JIS C 3605・電気設備技術基準における環境配慮型材料規格
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
器具の識別と用途(自動点滅器)
配線器具・工具・材料 · 自動点滅器 / EEスイッチ / 照明制御
写真に示す器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
光電式自動点滅器(EEスイッチ)は、外光の明るさを検知して夕方に自動で回路を閉じ(点灯)、明け方に自動で回路を開く(消灯)器具で、屋外の街路灯や庭園灯の制御に用いられます。
解き方
- 写真の外観から、受光部が上部に付いた屋外用の自動点滅器(EEスイッチ)であることを判別する。
- 器具の役割である「周囲の明るさ(照度)に応じた照明の自動点滅」に対応する選択肢を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- LED電球などの明るさを調節するのに用いる器具は調光器(ライトコントローラ)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 人の接近(赤外線の変化)を検知して点滅させる器具は熱線式自動スイッチ(人感センサ)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 蛍光灯の力率改善に用いる器具は進相コンデンサです。
- 選択肢 ニ正解
- 自動点滅器は、周囲の照度変化を感知して屋外灯などを自動的に点滅させる用途で使用されます。
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覚えるポイント
- 自動点滅器(EEスイッチ)は周囲の明るさで点滅させる器具で、記号はAです。
間違えやすいところ
- 人の接近を感知する人感センサ(熱線式自動スイッチ)と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号及び一般配線材料仕様
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
工具の識別と用途(ケーブルストリッパ)
配線器具・工具・材料 · 工具 / VVFストリッパ / 電線被覆のはぎ取り
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
VVFストリッパは、一般住宅などの低圧屋内配線工事で多用されるVVFケーブル専用のストリッパであり、シース外装や導体被覆の寸法に合わせた刃が設けられており心線を傷つけずに剥ぎ取ることができます。
解き方
- 写真に写っている工具の刃部の形状や構造から、VVF用ケーブルストリッパであることを識別する。
- 平形ビニルシースケーブル(VVF)の外装や絶縁被覆を剥ぎ取る用途であることを確認する。
- 選択肢 イ正解
- 写真はVVFストリッパであり、VVFケーブルのシース外装や絶縁被覆を剥ぎ取る用途に適合します。
- 選択肢 ロ不正解
- CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の外装剥ぎ取りには専用のCV線ストリッパや電工ナイフを用います。
- 選択肢 ハ不正解
- VVRケーブル(丸形ビニル絶縁ビニルシースケーブル)の外装剥ぎ取りには主に電工ナイフを用います。
- 選択肢 ニ不正解
- VFFコードなどの細いコードの被覆剥ぎ取りにはワイヤーストリッパを用います。

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覚えるポイント
- VVFストリッパは平形のVVFケーブルの外装および絶縁被覆を剥ぎ取るための工具です。
間違えやすいところ
- 丸形ケーブル(VVR等)には刃の形状が適合せず、シースを綺麗に剥くことはできません。
出題の前提:第二種電気工事士実技・学科試験における標準工具仕様
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線の接続条件
工事種類・施工方法 · 電線相互の接続 / 電気技術基準 / 電気抵抗 / 引張強さ
単相100Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線相互を接続する場合の基本原則は、①電気抵抗を増加させないこと、②電線の引張強さを20%以上減少させないこと(引張強さを80%以上維持すること)、③接続部分を同等以上の絶縁効力で被覆することです。
解き方
- 電線接続時の技術基準(電気抵抗の増加禁止、引張強さ減少20%以下、十分な絶縁被覆)を想起する。
- 選択肢ニにある「電気抵抗が5%増加した」という条件が基準に明確に違反していると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部分は絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆する必要があるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 引張強さの減少は20%以下に抑える必要があるため、15%の減少であれば技術基準に適合し適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 差込形コネクタ自体が規定の絶縁効力を有しているため、テープ巻きによる追加絶縁は不要であり適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線の電気抵抗は一切「増加させないこと」と定められており、5%増加した施工は不適切です。
覚えるポイント
- 電線相互の接続では「電気抵抗を増加させない」「引張強さを20%以上減少させない」が鉄則です。
間違えやすいところ
- 引張強さの20%減少許容と混同して、電気抵抗もわずかな増加なら許容されると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続法)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブル工事の施工方法
工事種類・施工方法 · ケーブル工事 / 曲げ半径 / 支持点間距離 / 直接埋設禁止
低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
ケーブル工事では、造営材に沿って取り付ける場合の支持点間距離は原則2m以下(接触防護措置を施し垂直に取り付ける場合は6m以下)とし、曲げ半径は外径の6倍以上(単心等は8倍以上)とすること、コンクリート内へ直接埋設しないことなどが定められています。
解き方
- ケーブル工事の各施工基準(支持点間距離、弱電流電線との混触防止、埋設条件、曲げ内側半径)を照合する。
- 選択肢ニの内側半径8倍が規定(6倍以上)を満たしている適切な施工であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 造営材の側面に垂直に取り付ける場合の支持点間距離の最大値は6m以下であるため、8mは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 強電流電線と弱電流電線は、原則として同一の管内に収めて施設することはできません。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルをコンクリート壁の中に直接埋設することは認められておらず、管等に収める必要があります。
- 選択肢 ニ正解
- 丸形多心ケーブルの曲げ内側の半径は外径の6倍以上と定められており、8倍にした施工は適切です。
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覚えるポイント
- ケーブルの支持点間距離は原則2m以下(垂直取り付けは6m以下)、曲げ半径は外径の6倍以上です。
間違えやすいところ
- 垂直配線時の支持点間距離の緩和限度は6mであり、8mは長すぎるため違反となります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第164条(ケーブル工事)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
太陽光発電系統連系と漏電遮断器
配線設計・保護 · 太陽光発電設備 / 系統連系 / 漏電遮断器 / 逆接続可能型
住宅(一般用電気工作物)に系統連系型の発電設備(出力5.5kW)を、図のように太陽電池、パワーコンディショナ、分電盤内漏電遮断器、商用電源側の順に接続する場合、取り付ける漏電遮断器の種類として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
一般的な漏電遮断器は電源側から負荷側への一方向の通電を前提として設計されています。太陽光発電のような系統連系設備では逆潮流が発生するため、電源側と負荷側の両方向からの給電に対応できる「逆接続可能型」の過負荷保護付漏電遮断器を選定する必要があります。
解き方
- 発電設備(太陽電池・パワーコンディショナ)からの電力が系統側へ逆流(逆潮流)する回路構成を確認する。
- 逆方向からの電力供給でも過電流保護・漏電遮断が確実に動作する「逆接続可能型」を要すると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 電路の過負荷保護を行う必要があるため、過負荷保護なしの漏電遮断器は不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 逆潮流がある系統連系回路では、通常の過負荷保護付漏電遮断器では逆接続時に誤動作や保護不能の恐れがあります。
- 選択肢 ハ不正解
- 高感度形であっても逆接続に対応していない一般型は系統連系回路には不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 発電設備から商用電源側への逆潮流に対応するため、「過負荷保護付 逆接続可能型」の漏電遮断器が最も適切です。

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覚えるポイント
- 太陽光発電等の系統連系用ブレーカには「逆接続可能型」を使用します。
間違えやすいところ
- 通常の漏電遮断器を逆向きに配線すると消弧能力や過電流引き外し機構が正常に働かない恐れがあります。
出題の前提:内線規程・系統連系規程及び電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の接地線太さと接地抵抗値
接地工事 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線の太さ / 三相誘導電動機
床に固定した定格電圧200V、定格出力1.5kWの三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合、接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値の組合せで、不適切なものはどれか。ただし、漏電遮断器は設置しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
使用電圧300V以下の低圧用機械器具の鉄台等の接地工事は「D種接地工事」です。D種接地工事の接地抵抗値は100Ω以下(漏電遮断器で0.5秒以内に遮断する場合は500Ω以下)、接地線の太さは直径1.6mm以上の軟銅線を使用することが義務付けられています。
解き方
- 使用電圧200V(300V以下)より、施すべき接地工事がD種接地工事であることを確認する。
- 漏電遮断器がないため、規定の接地抵抗値は100Ω以下、接地線の太さは直径1.6mm以上であることを照合する。
- 公称断面積0.75mm²は直径1.6mm(断面積約2.0mm²)未満であり規定を満たさないため不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mm以上を満たし、接地抵抗値も100Ω以下(10Ω)であるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径1.6mm以上を満たし、接地抵抗値も100Ω以下(50Ω)であるため適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 固定機器のD種接地線の太さは直径1.6mm以上が必要であり、0.75mm²は細すぎて不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径1.6mm以上を満たし、接地抵抗値も100Ω以下(75Ω)であるため適切です。
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覚えるポイント
- D種接地工事は接地抵抗値100Ω以下、接地線は直径1.6mm以上の軟銅線です。
間違えやすいところ
- 接地抵抗値が5Ωと十分に小さくても、電線の太さの規定(直径1.6mm以上)を満たさなければ違反となります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の施工方法と材料
工事種類・施工方法 · 金属可とう電線管工事 / カップリング / TSカップリング / ストレートボックスコネクタ
低圧屋内配線の金属可とう電線管(2種金属製可とう電線管)工事で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
2種金属製可とう電線管工事において、管とボックスの接続にはストレートボックスコネクタ等を用い、金属管との相互接続にはコンビネーションカップリングを使用します。また、管の曲げ半径は内径の6倍以上、管内には絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)を使用します。
解き方
- 金属可とう電線管工事の施工条件(曲げ半径内径6倍以上、絶縁電線の使用、各種接続用継手)を確認する。
- 異種管相互(金属可とう電線管と金属管)の接続具がTSカップリングとなっている記述に注目し、これがVE管用であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2種金属製可とう電線管の曲げ内側半径は管の内径の6倍以上と定められており適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 管内には屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線(IV線など)を収めることができるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管とボックスの接続にはストレートボックスコネクタを使用するため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- TSカップリングは硬質ポリ塩化ビニル管用の継手であり、金属管との接続にはコンビネーションカップリングを用いるため不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 金属可とう電線管と金属管(異種管)の接続にはコンビネーションカップリングを用います。
間違えやすいところ
- TSカップリングは接着剤を用いて硬質塩化ビニル管(VE管)同士を繋ぐためのカップリングです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第160条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
回路計(テスタ)の使用方法と原理
検査・測定・計装 · 回路計 / テスタ / 電圧測定 / レンジ選定
回路計(テスタ)に関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
回路計(テスタ)は電圧・電流・抵抗を測定する携帯用測定器です。電圧測定時には過大入力による破損を防ぐため直近上位(または最大)レンジを選択します。抵抗測定時には内蔵電池からの直流電圧を出力して測定します。なお、絶縁抵抗測定には高電圧を印加できる専用の絶縁抵抗計(メガー)が必要です。
解き方
- 回路計の機能、電源、測定レンジの選定手順を思い出す。
- 電圧測定時に想定値の直近上位レンジを選択する記述が測定の安全確保基準として正しいことを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- アナログ式の回路計であっても、抵抗測定機能などのために内蔵電池が必要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路と大地間の絶縁抵抗測定には専用の高電圧を印加する絶縁抵抗計(メガー)が必要であり、回路計の低圧測定値は代用できません。
- 選択肢 ハ正解
- 測定器の破損を防ぎ適正な精度で読み取るため、想定値の直近上位レンジを選定して測定します。
- 選択肢 ニ不正解
- 抵抗を測定する際に回路計の端子から出力されるのは、内蔵電池による直流電圧です。
覚えるポイント
- テスタで電圧を測定するときは、想定される値の直近上位のレンジを選択します。
間違えやすいところ
- テスタの抵抗レンジでは低電圧しか出ないため、絶縁破壊を伴う高電圧が必要な絶縁抵抗測定は行えません。
出題の前提:電気計測一般基準(JIS C 1202 回路計準拠)
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗値の判定
検査・測定・法令 · 絶縁抵抗 / 電気設備技術基準 / 対地電圧
低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を測定した。「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧電路の絶縁抵抗値は,対地電圧が150V以下の場合は0.1MΩ以上,使用電圧が300V以下で対地電圧が150Vを超える場合は0.2MΩ以上,使用電圧が300Vを超える場合は0.4MΩ以上と定められています。
解き方
- 各電路の対地電圧または使用電圧を確認し,求められる絶縁抵抗値の技術基準値を判断する。
- 測定値と基準値を比較し,基準値未満となっている不適合な組み合わせを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式100/200Vの中性線が接地されている場合,対地電圧は100V(150V以下)となるため基準値は0.1MΩ以上となり,0.16MΩは適合しています。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が200V(150Vを超える)であるため,必要な絶縁抵抗値は0.2MΩ以上です。測定値0.18MΩは基準を満たしておらず不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式100Vの使用電圧の場合,対地電圧は150V以下であるため基準値は0.1MΩ以上であり,0.12MΩは適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 分電盤での一括測定で対地電圧150V以下の基準である0.1MΩを大幅に上回る1.5MΩが確認できているため,個別測定を省略する処置として適合しています。
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覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上
- 対地電圧150V超かつ300V以下は0.2MΩ以上
間違えやすいところ
- 単相3線式200V回路の対地電圧を200Vと勘違いして0.2MΩ必要と誤認すること
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器設置電路のD種接地抵抗値および絶縁抵抗値
検査・測定・法令 · D種接地工事 / 接地抵抗 / 動作時間0.1秒
使用電圧100Vの低圧電路に,地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合せとして,「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが,低圧電路で地絡時に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設ける場合は500Ω以下に緩和されます。また,使用電圧100V(対地電圧150V以下)の電路の絶縁抵抗値は0.1MΩ以上が必要です。
解き方
- 0.1秒遮断の装置が設置されているため,D種接地抵抗値aの上限が500Ω以下であることを確認する。
- 使用電圧100V(対地電圧150V以下)の電路における絶縁抵抗値bの下限が0.1MΩ以上であることを確認する。
- 接地抵抗値aが500Ωを超えている組み合わせを不適合として選定する。
- 選択肢 イ正解
- 漏電遮断器の動作時間による緩和規定が適用されても接地抵抗値は最大で500Ω以下でなければならず,600Ωは不適合です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗値500Ωは緩和上限値以下であり,絶縁抵抗値1.0MΩも0.1MΩ以上を満たしているため適合します。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗値100Ωは基準を満たし,絶縁抵抗値0.2MΩも0.1MΩ以上を満たしているため適合します。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地抵抗値10Ω,絶縁抵抗値0.1MΩともに基準を満たしているため適合します。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 0.5秒以内動作の地絡遮断装置があればD種接地抵抗は500Ω以下まで緩和される
間違えやすいところ
- 遮断時間に関わらず500Ωを超えてもよいと誤認すること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条,電気設備技術基準 第58条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相交流回路における電圧計・電流計・電力計の結線
配線設計・測定 · 計器結線 / 電圧計 / 電流計 / 電力計
単相交流電源から負荷に至る回路において,電圧計,電流計,電力計の結線方法として,正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
交流回路の測定において,電流計(A)および電力計(W)の電流測定回路は負荷と直列に挿入し,電圧計(V)および電力計(W)の電圧測定回路は線間に並列に接続します。
解き方
- 回路各計器のうち,電流計が直列,電圧計が並列に結線されているか確認する。
- 電力計の2本の配線(電流経路と電圧経路)について,直列端子側が電流路に直列,並列端子側が線間に接続されているか確認する。
- 条件をすべて正しく満たす結線図(ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 電力計の配線において,電流端子側が線間に並列に接続されているため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧計が直列に挿入され,電力計の電流端子が並列に接続されているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電流計が電源間に並列に接続されており,短絡状態となるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 電流計と電力計の電流側が電路に直列接続され,電圧計と電力計の電圧側が線間に並列接続されており,正しい結線です。
覚えるポイント
- 電流計は電路に直列,電圧計は電路に並列,電力計は直列(電流)と並列(電圧)の両方を結線する
間違えやすいところ
- 電流計を並列,電圧計を直列に接続する結線ミス
出題の前提:電気設備の技術基準・測定器の基礎理論
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
第二種電気工事士の業務範囲
法令 · 電気工事士法 / 一般用電気工作物 / 自家用電気工作物
「電気工事士法」において,第二種電気工事士であっても従事できない作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
第二種電気工事士は一般用電気工作物の工事全般に従事できます。自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)の低圧部分の電気工事に従事するには,第一種電気工事士の免状または認定電気工事従事者認定証が必要です。なお,地中電線用の管の埋設等の軽微な作業は電気工事士法の適用除外です。
解き方
- 対象が一般用電気工作物か自家用電気工作物かを確認する。
- 自家用電気工作物の場合,電気工事士法施工規則に定める「軽微な作業」に該当するか確認する。
- 自家用電気工作物の低圧配線接続作業は第一種または認定電気工事従事者が必要であり,第二種単独では行えないことを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 一般用電気工作物の配線器具への電線接続は,第二種電気工事士が従事できる本来的作業です。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般用電気工作物への接地線の取り付けは,第二種電気工事士が従事できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 地中電線用の管を設置する作業は軽微な作業(付帯作業)とされており,資格がなくても従事できます。
- 選択肢 ニ正解
- 自家用電気工作物の電線接続作業は第一種電気工事士または認定電気工事従事者が必要であり,第二種電気工事士は従事できません。
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覚えるポイント
- 第二種電気工事士は自家用電気工作物の電気工事には原則従事できない(認定講習受講で認定電気工事従事者になれば低圧部分可能)
間違えやすいところ
- 地中電線用の管の埋設や基礎工事は電気工事士法で規制される電気工事ではなく軽微な作業であることを見落とすこと
出題の前提:電気工事士法 第3条,同法施行規則 第2条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法とPSEマーク
法令 · 電気用品安全法 / PSEマーク / 特定電気用品
「電気用品安全法」の適用を受ける電気用品に関する記述として,誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法において,特定電気用品にはひし形のPSEマーク(文字表記では<PS>E),特定電気用品以外の電気用品には丸形のPSEマーク(文字表記では(PS)E)の表示が付されます。
解き方
- 各マークの定義(ひし形=特定電気用品,丸形=特定電気用品以外)を確認する。
- <PS>Eがひし形マークの代替表記であることを照合する。
- ハで「特定電気用品以外の電気用品を示す」と記述されている誤りを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 丸形PSEマークは「特定電気用品以外の電気用品」を示す正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- ひし形PSEマークは「特定電気用品」を示す正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- <PS>Eはひし形記号の代用表記であり,「特定電気用品」を示します。「特定電気用品以外」とする記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法および電気用品安全法により,所定の表示(PSEマーク等)が付された電気用品でなければ工事に使用できません。
覚えるポイント
- ひし形および<PS>Eは特定電気用品
- 丸形および(PS)Eは特定電気用品以外の電気用品
間違えやすいところ
- 輸入した電気用品だからといってマークの意味が逆転することはない
出題の前提:電気用品安全法 第10条,電気工事士法 第8条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の保護対策に関する省令の条文穴埋め
法令 · 電気設備技術基準 / 過電流遮断器 / 地絡遮断器
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電路の保護対策について記述した文章である。次の空欄 (A) 及び (B) の組合せとして,正しいものはどれか。 「電路の [ (A) ] には,過電流による過熱焼損から電線及び電気機械器具を保護し,かつ,火災の発生を防止できるよう,過電流遮断器を施設しなければならない。 また,電路には, [ (B) ] が生じた場合に,電線若しくは電気機械器具の損傷,感電又は火災のおそれがないよう, [ (B) ] 遮断器の施設その他の適切な措置を講じなければならない。ただし,電気機械器具を乾燥した場所に施設する等 [ (B) ] による危険のおそれがない場合は,この限りでない。」
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備技術基準において,過電流遮断器は「電路の必要な箇所」に施設し,電路に「地絡」が生じた際の感電・火災防止のため「地絡遮断器(漏電遮断器)」等の施設措置を講じることが定められています。
解き方
- 前段の過電流による過熱焼損保護の対象箇所として「必要な箇所」が入ることを確認する。
- 後段の感電や火災防止のために乾燥した場所等の例外規定がある対象が「地絡(遮断器)」であることを照合する。
- (A)「必要な箇所」,(B)「地絡」の組合せを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 省令の条文通り,(A)には「必要な箇所」,(B)には「地絡」が入るため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- (A)は「すべての分岐回路」ではなく,(B)も「過電流」ではないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- (A)は正しいですが,(B)に「過電流」を入れると文意(感電防止や乾燥した場所の除外等)と合致せず誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- (B)は正しいですが,(A)が「すべての分岐回路」となっているため誤りです。
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覚えるポイント
- 過電流遮断器は「電路の必要な箇所」に施設する
- 感電・火災防止の乾燥場所除外規定があるのは「地絡」
間違えやすいところ
- (A)を「すべての分岐回路」と技術基準解釈の分岐回路規則と混同してしまうこと
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第63条,第36条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(確認表示灯)
配線図 · 図記号 / スイッチ / 確認表示灯
配線図の①で示す図記号の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スイッチの図記号(黒丸)に傍記される文字について,「L」は確認表示灯(パイロットランプ内蔵),「H」は位置表示灯(ほたるスイッチ)を表します。
解き方
- 配線図中の①の記号を確認すると,点滅器(黒丸)の傍記に「L」が付されている。
- 傍記「L」が「確認表示灯内蔵スイッチ」であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 白熱灯の記号は丸に斜め十字(丸にバツ)などであり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 通路誘導灯の記号は四角形に誘導灯の表示を伴うものであり誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 黒丸に文字「L」が添えられた記号は,負荷の作動状態を確認できる確認表示灯内蔵スイッチです。
- 選択肢 ニ不正解
- 位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)の場合は傍記文字が「H」となります。
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覚えるポイント
- スイッチ傍記のLは確認表示灯(パイロットランプ)
- スイッチ傍記のHは位置表示灯(ほたるスイッチ)
間違えやすいところ
- L(確認表示灯)とH(位置表示灯)を逆に覚えてしまうこと
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(ワイドハンドル形点滅器)
配線図 · 図記号 / 点滅器 / ワイドハンドル形
配線図の②で示す図記号の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線用図記号において,通常の点滅器は「●」で表されますが,四角形で囲んだ「[●]」は操作板が大型のワイドハンドル形点滅器を表します。
解き方
- 配線図②の図記号を読み取ると,四角形の中に黒丸が配置された形状である。
- この図記号はワイドハンドル形点滅器を表す記号であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 一般形点滅器の図記号は四角枠のない単なる黒丸「●」です。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器の図記号は矢印が付加されたものや傍記「調」が付くものであり誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 調光器を表す記号ではないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 四角枠で囲まれた黒丸記号はワイドハンドル形点滅器を示しており,正しいです。
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覚えるポイント
- 黒丸のみは一般形点滅器
- 四角で囲まれた黒丸はワイドハンドル形点滅器
間違えやすいところ
- 調光器などの他の特殊機能スイッチと混同すること
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
エアコン用コンセントの接地抵抗の許容最大値
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / 漏電遮断器による緩和
配線図の③で示すルームエアコン用コンセントの接地工事において、許容される接地抵抗の最大値[Ω]として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
300V以下の低圧機械器具の金属製外箱等にはD種接地工事を施す必要があり、抵抗値は原則100Ω以下です。ただし、電路に地絡が生じた際に0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器が設置されている場合は、500Ω以下に緩和されます。
解き方
- ③の器具が接続される電路の電圧(200V)から、必要な接地工事の種類がD種接地工事であることを確認する。
- 配線図の注記より、動作時間0.1秒以内(0.5秒以内)の漏電遮断器が施設されているため、接地抵抗値が500Ω以下に緩和される規定を適用する。
- 選択肢 イ不正解
- 10ΩはA種接地工事または緩和前のB種接地工事などで求められる非常に厳しい基準値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 100Ωは漏電遮断器による緩和規定を適用しない場合のD種接地工事の原則値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 300Ωという規定値は電気設備の技術基準の解釈に存在しない数値です。
- 選択肢 ニ正解
- 0.1秒で動作する漏電遮断器で保護されているため、D種接地工事の抵抗値は500Ω以下まで許容されます。
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覚えるポイント
- 0.5秒以内に遮断する漏電遮断器があれば、D種接地抵抗は500Ω以下に緩和される。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の設置条件を見落として、原則値である100Ωを選んでしまう誤りが多いです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス間の最少電線本数(心線数)の特定
配線図 · 配線設計 / 複線図 / 3路スイッチ / 電線本数
配線図の④で示す部分(居間中央のジョイントボックスと右壁面の間)の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
複線図において、コンセントには常時電圧がかかるよう接地側白線と非接地側黒線の2本が必要です。同一箇所にある3路スイッチへは非接地側黒線を渡り線として供給できるため、スイッチ間の連絡線2本を追加した計4本が最少電線数となります。
解き方
- ④の先にある器具を確認すると、2口コンセントと照明「サ」用の3路スイッチが設置されている。
- コンセント動作用として接地側電線1本および非接地側電線1本の計2本を配線する。
- 3路スイッチの電源側端子(0番)にはコンセントの非接地側電線を渡して接続し、残る端子(1番・3番)から連絡線2本を配線するため、合計本数は2+2=4本となる。
- 選択肢 イ不正解
- 2本ではコンセントの電源供給のみとなり、3路スイッチの連絡線を配線できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本では3路スイッチの配線のみとなり、常時電源が必要なコンセントへ接地側白線を送れません。
- 選択肢 ハ正解
- コンセント用電源線2本と3路スイッチ用連絡線2本を組み合わせ、最少4本で接続できます。
- 選択肢 ニ不正解
- スイッチの非接地側をコンセントと別系統で送ると5本になりますが、最少心線数は共用した4本です。
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覚えるポイント
- コンセント併設の3路スイッチは非接地側を渡り線にすることで4本で結線できる。
間違えやすいところ
- コンセントを見落として3路スイッチ単体の3本と誤認したり、電源線を共用せず5本と計算するミスがあります。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(ジョイントボックス)の識別
配線図 · 図記号 / ジョイントボックス / プルボックス
配線図の⑤で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
JIS C 0303において、四角形(正方形)に対角線が1本入った記号はジョイントボックスを示します。対角線が2本交差(×印)しているものはプルボックス、丸に斜線や文字が入るものは丸形露出ボックスやVVF用ジョイントボックスと区別されます。
解き方
- ⑤で示されている図記号の形状を確認すると、正方形に対角線が1本引かれている。
- JIS配線図記号の規定に照らし合わせ、対角線1本の正方形はジョイントボックスであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- プルボックスの図記号は、四角形(正方形)の中に対角線が2本(×印)入ったものです。
- 選択肢 ロ不正解
- VVF用ジョイントボックスは、丸形の中に斜線または記号を配した図記号で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- ジャンクションボックス単独として本図記号(正方形に対角線1本)を定義する規定はありません。
- 選択肢 ニ正解
- 正方形に対角線が1本記入された図記号は、JIS規格におけるジョイントボックスです。
覚えるポイント
- 正方形に対角線1本はジョイントボックス、対角線2本(×)はプルボックス。
間違えやすいところ
- プルボックスの図記号(×印)と対角線1本のジョイントボックスを混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ヒートポンプ給湯器電路の絶縁抵抗の最小値
配線図 · 検査・測定 / 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 単相3線式
配線図の⑥で示すヒートポンプ給湯器への電路において、電路と大地間の絶縁抵抗として許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の基準値は対地電圧によって区分されます。単相3線式100/200V配線の中性線は接地されているため、使用電圧が200Vであっても電線と大地間の対地電圧は100V(150V以下)となり、許容される最小絶縁抵抗値は0.1MΩです。
解き方
- ⑥で示される回路m(ヒートポンプ給湯器)は、単相3線式100/200Vから供給される200V回路であることを確認する。
- 中性線が接地されているため対地電圧は100V(150V以下)となり、省令第58条に基づき必要な絶縁抵抗の最小値は0.1MΩと決定する。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が150V以下の低圧電路であるため、絶縁抵抗の最小許容値は0.1MΩとなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超える300V以下の低圧電路(三相3線式200Vなど)に適用される値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.3MΩという絶縁抵抗の基準値区分は電気設備技術基準に存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
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覚えるポイント
- 単相3線式200V回路の対地電圧は100Vなので絶縁抵抗基準値は0.1MΩ以上。
間違えやすいところ
- 使用電圧200Vの数値だけを見て、対地電圧が150Vを超えると錯覚し0.2MΩを選んでしまうミスがあります。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第58条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(熱線式自動スイッチ)の名称
配線図 · 図記号 / スイッチ / 熱線式自動スイッチ
配線図の⑦で示す玄関内壁面に施設された図記号(黒丸に傍記H)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
点滅器の図記号(黒丸)に付される傍記文字によりスイッチ機能が識別されます。傍記「H」は人体の体温(熱線)を感知して動作する「熱線式自動スイッチ」を示します。なお、「A」は自動点滅器、「T」はタイマ付スイッチ、「D」は遅延スイッチです。
解き方
- ⑦で示されたスイッチの図記号を確認すると、黒丸の横に傍記記号「H」が記載されている。
- 傍記「H」は熱線感知(Human / Heat)を表す熱線式自動スイッチであると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- タイマ付スイッチの配線図記号における傍記文字は「T」です。
- 選択肢 ロ不正解
- 遅延スイッチ(ディレイ)の配線図記号における傍記文字は「D」です。
- 選択肢 ハ不正解
- 自動点滅器(オートスイッチ)の配線図記号における傍記文字は「A」です。
- 選択肢 ニ正解
- 黒丸に傍記「H」が付された図記号は、熱線式自動スイッチ(人感センサスイッチ)を示します。
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覚えるポイント
- 点滅器の傍記文字:Hは熱線式、Aは自動点滅器、Tはタイマ、Dは遅延。
間違えやすいところ
- 公道側にある自動点滅器「A」と見間違えて「自動点滅器」を選択してしまうミスに注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路で使用できる軟銅線の最小太さ
配線図 · 小勢力回路 / 電線の太さ / チャイム回路
配線図の⑧で示すチャイム部分の小勢力回路において、使用できる電線(軟銅線)の最小太さの直径[mm]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
最大使用電圧が60V以下のチャイムやブザーなどに給電する小勢力回路では、一般的な低圧屋内配線(直径1.6mm以上)とは異なり、電線(軟銅線)の最小太さは「直径0.8 mm以上」と規定されています。
解き方
- ⑧の部分がチャイム変圧器等に接続される小勢力回路であることを確認する。
- 電気設備の技術基準の解釈第181条に基づき、小勢力回路用軟銅線の最小導体径が直径0.8mm以上であることを適用する。
- 選択肢 イ正解
- 小勢力回路の電線(軟銅線)として規定されている最小の太さは直径0.8mmです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径1.2mmは小勢力回路の規定値として定められた最小太さではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6mmは通常の低圧屋内配線で原則として要求される最小太さです。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径2.0mmは小勢力回路の最小基準値ではなく、分岐回路の幹線の許容電流等で用いられる太さです。
覚えるポイント
- 小勢力回路(60V以下)の電線最小太さは直径0.8mm以上。
間違えやすいところ
- 通常の低圧屋内配線の最小規定である直径1.6mmと混同してしまうケースがあります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第181条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配管記号FEPで示される電線管の種類
配線図 · 電線管 / FEP / 波付硬質合成樹脂管
配線図の⑨で示す地中配線部分の工事で用いる電線管の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管の種類はJIS C 0303等の記号により略称表記されます。地中埋設電線路の防護管としてよく用いられる「FEP」は波付硬質合成樹脂管(波付硬質ポリエチレン管)の記号です。硬質ポリ塩化ビニル管はVE、耐衝撃性はHIVEと表記されます。
解き方
- ⑨で指示された配線管の表記を確認すると「(FEP)」と記載されている。
- 各合成樹脂電線管の略号との対応関係から、FEPは波付硬質合成樹脂管であると識別する。
- 選択肢 イ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管の記号は「VE」です。
- 選択肢 ロ正解
- 「FEP」は波付硬質合成樹脂管を示す図記号略称です。
- 選択肢 ハ不正解
- 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管の記号は「HIVE」です。
- 選択肢 ニ不正解
- 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管(水道用等)は電線管記号「HIVP」で表されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- FEPは波付硬質合成樹脂管、VEは硬質ビニル管、HIVEは耐衝撃性硬質ビニル管。
間違えやすいところ
- 同じ合成樹脂管であるVE管やHIVE管の略号とFEPを混同しないように整理して覚えましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅の屋側配線で施工できない工事方法
配線図 · 工事種別 / 屋側配線 / 木造造営物 / 金属管工事
配線図の⑩で示す木造住宅の外壁(屋側)部分の配線工事として、施工できない工事方法はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈第111条により、木造の造営物に施設する低圧屋側電線路において認められている工事方法は「がいし引き工事(展開した場所)」「合成樹脂管工事」「ケーブル工事」の3種類に限られます。金属管工事は漏電時の発火危険から木造の屋側配線には施工できません。
解き方
- ⑩の配線箇所が木造住宅の外壁(屋側電線路)に施設されるものであることを把握する。
- 木造造営物の屋側配線に施設できる工事方法はがいし引き・合成樹脂管・ケーブル工事のみであり、金属管工事は施工できないと判断する。
- 選択肢 イ正解
- 木造の造営物に施設する屋側配線では、火災防止の観点から金属管工事は施工できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂管工事は木造の屋側配線として施工が認められています。
- 選択肢 ハ不正解
- がいし引き工事は、展開した場所であれば木造の屋側配線として施工可能です。
- 選択肢 ニ不正解
- ケーブル工事は木造造営物の屋側配線として一般的に施工可能です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 木造の屋側配線で施工できるのは「がいし引き」「合成樹脂管」「ケーブル」の3つのみ。
間違えやすいところ
- 屋内配線では万能である金属管工事が、木造の屋側配線では禁止されているという例外規定を見落としがちです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第111条
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの種類と個数
配線設計・施工方法 · 差込形コネクタ / 複線図 / 電線相互の接続
配線図の⑪で示すジョイントボックス内において、電線の接続をすべて差込形コネクタにより行う場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6 mmとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線における差込形コネクタの選定では、単線図から複線図を起こし、同一極性・同一点滅系統ごとに接続される心線数を正確に数えて適合する極数のコネクタを決定します。
解き方
- ⑪のボックスを経由する回路(居間・和室系統の照明「サ」および3路スイッチ回路等)の複線図を描き、電線の接続点を整理する。
- 接続点ごとに接続本数を集計すると、3本接続が1箇所(接地側電線)、2本接続が4箇所(非接地側電線、3路スイッチ連絡線2本、照明点滅線)となることを確認する。
- したがって、差込形コネクタは2本用が4個、3本用が1個の組合せ(ロ)が正解となる。
- 選択肢 イ不正解
- 2本用コネクタが3個では、3路スイッチの連絡線または点滅線の接続箇所が1箇所不足します。
- 選択肢 ロ正解
- 3本接続が1箇所、2本接続が4箇所あるため、3本用1個と2本用4個の組合せが適合します。
- 選択肢 ハ不正解
- 4本接続する箇所は存在しないため、4本用コネクタは不要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 4本接続箇所は存在せず、2本用コネクタの個数も実際の接続点数と一致しません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 差込形コネクタは接続する心線数と同じ極数のものを1接続点につき1個使用する。
間違えやすいところ
- 3路スイッチの連絡線2本を誤ってまとめて1つのコネクタに接続しないよう注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続法)およびJIS C 2813(屋内配線用差込形電線コネクタ)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブの種類と個数
配線設計・施工方法 · リングスリーブ / 圧着接続 / 複線図
配線図の⑫で示すジョイントボックス内において、電線の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6 mmとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
銅線用裸圧着スリーブ(リングスリーブE形)の選定において、1.6 mm電線2本〜4本の接続、または1.6 mm電線と2.0 mm電線の組み合わせで合計断面積が8 mm2以下となる接続にはリングスリーブ「小」を使用します。
解き方
- ⑫のボックスに集まる電線相互の接続関係を複線図から把握し、接続箇所の総数を割り出す(合計5箇所)。
- 各接続点で接続されるVVF 1.6 mmの本数を確認すると、いずれも2本または3本であり、4本以下である。
- 1.6 mm電線2〜4本の接続にはリングスリーブ「小」を用いるため、小が5個(ロ)が正解となる。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所は5箇所あるため、小4個では1箇所接続が不足します。
- 選択肢 ロ正解
- 5箇所の接続箇所すべてで電線サイズ・本数がスリーブ小の適用範囲内であるため、小5個が適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 5本以上の1.6 mm電線をまとめる箇所はないため、中スリーブは不要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを必要とする接続点(1.6 mmが5本以上など)は存在しません。
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覚えるポイント
- 1.6 mm電線2〜4本の接続にはリングスリーブ「小」を使用する。
間違えやすいところ
- 3本の接続で中スリーブが必要と勘違いしやすいが、1.6 mmが4本までは小スリーブで圧着できる。
出題の前提:JIS C 2810および内線規程に基づく電線接続圧着基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
点滅器取付け工事に使用する材料の識別
配線器具・材料・工具 · 配線器具 / 埋込連用取付枠 / 点滅器工事
配線図の⑬で示す点滅器(スイッチ)の取付け工事に使用する材料として、適切なものを写真の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
住宅の壁体内に配線器具を埋め込んで取り付ける場合、スイッチやコンセント本体を壁または埋込ボックス等に固定・支持するために埋込連用取付枠が必須となります。
解き方
- 配線図の⑬が木造住宅屋内壁面の埋込スイッチであることを確認する。
- 埋込連用器具(スイッチ)を壁の取付枠開口部に固定するために必要な部材を特定する。
- 選択肢の写真から、金属製の「埋込連用取付枠」であるイを選定する。
- 選択肢 イ正解
- 埋込連用取付枠であり、埋込点滅器を取り付けるための金物として適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 露出配管工事等で壁面にスイッチを露出設置するための金属製露出スイッチボックスです。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線器具を取り付けた後に表面を覆う化粧プレート(スイッチプレート)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事の露出分岐等に用いる丸形露出ボックスです。
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覚えるポイント
- 埋込スイッチや埋込コンセントを壁面に固定する支持枠を「埋込連用取付枠」と呼ぶ。
間違えやすいところ
- 器具を直接固定する取付枠と、仕上げとして表面にかぶせる化粧プレートを取り違えないこと。
出題の前提:内線規程および電気設備の技術基準の解釈に基づく配線器具施工方法による。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分電盤用配線用遮断器の識別
配線器具・材料・工具 · 配線用遮断器 / 単相3線式回路 / 2P2E
配線図の⑭で示す図記号(分電盤内の分岐回路用遮断器)の機器として、写真の中から適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式100/200V配線において、200V分岐回路に使用する過電流遮断器(配線用遮断器)は、中性線以外の両外側線に接続されるため、2極ともに過電流引き外し素子を有する2P2E品でなければなりません。
解き方
- 配線図15ページの分電盤結線図から⑭の位置を確認し、ヒートポンプ給湯器用の「200V 2P 20A B」回路であることを読み取る。
- 記号「B」は配線用遮断器を表し、電圧200Vであることから2P2E構造が必要であることを確認する。
- 各写真の銘板を確認し、テストボタンのない配線用遮断器であり、定格表示が「2P2E AC100/200V 20A」となっているハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 2P1E(2極1素子)の配線用遮断器であり、100V専用回路に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- テストボタン(黄色の押しボタン)を備えた漏電遮断器(過負荷保護付)です。
- 選択肢 ハ正解
- 2P2E 20Aの配線用遮断器(安全ブレーカ)であり、200V分岐回路の遮断器として適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電表示およびテストボタンを備えた漏電遮断器の写真です。
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覚えるポイント
- 単相3線式の200V回路には必ず2P2E(2極2素子)の配線用遮断器を用いる。
間違えやすいところ
- 配線用遮断器と漏電遮断器の違いは、テストボタンや漏電表示用押しボタンの有無で判別する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条および内線規程による。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ・コンセント連用器具の裏面配線
配線設計・施工方法 · 器具結線 / 片切スイッチ / コンセント配線
配線図の⑮で示す部分(車庫内の点滅器「タ」およびコンセント)の配線を、器具裏面から見たものとして、正しいものを1つ選びなさい。ただし、電線の色別は、白色を電源からの接地側電線、黒色を電源からの非接地側電線、赤色を負荷に結線する電線とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
コンセントとスイッチが同一連用枠に取り付けられる場合、電源の接地側(白線)はコンセントの接地側極(Wマーク側)に直接接続し、電源の非接地側(黒線)はコンセントまたはスイッチからもう一方へ渡り線で電源を共有させ、スイッチのもう一方の端子から負荷への点滅線(赤線)を取り出します。
解き方
- 車庫の壁面⑮にはスイッチ「タ」とコンセントが同一枠に設置されていることを配線図から確認する。
- コンセントの「W」側端子に接地側電線(白)が正しく接続されているかを確認する。
- 電源の非接地側電線(黒)がコンセントの非接地側端子に入り、黒の渡り線でスイッチ「タ」の一端に供給されていることを確認する。
- スイッチの他端から照明負荷「タ」へ赤色電線が接続されているハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 渡り線の配線関係または極性の接続位置が正しくありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地側白線がスイッチ側に接続されており、重大な配線誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- コンセントのW極に白線、非接地側に黒線が入り、黒の渡り線でスイッチへ接続され、赤線がスイッチ負荷側から出ている正しい結線です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電源線の極性や渡り線の接続端子が適切に接続されていません。
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覚えるポイント
- 片切スイッチには接地側電線(白)を接続してはならず、非接地側電線(黒)を接続する。
間違えやすいところ
- コンセントのW端子表示を見落として接地側と非接地側の接続を逆にしないよう確認する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条および内線規程に基づく器具配線規準による。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路に使用する適切なケーブルの選定
配線器具・材料・工具 · 地中電線路 / CVケーブル / 管路式配線
配線図の⑯で示す部分(住宅から車庫への地中埋設管路部分)に使用するケーブルとして、適切なものを写真の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧地中電線路は、直接埋設式・管路式・暗きょ式のいずれかにより施工し、電線には原則としてケーブルを使用します。特に地中埋設用としては、耐候性・耐水性に優れたCVケーブル等が一般的に選定されます。
解き方
- 配線図の⑯が住宅と車庫をつなぐ波付硬質合成樹脂管「(FEP)」による地中埋設部分であることを読み取る。
- 地中埋設管内に通線する適切な電線がケーブル(特にCVケーブル)であることを特定する。
- 写真から、黒色シースで内部に介在物と架橋ポリエチレン絶縁線心を有するCVケーブル(ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 屋内配線に汎用される平形ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 丸形ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVR)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 架空引込線に用いられる引込用ビニル絶縁電線(DV線)であり、ケーブルではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)であり、地中配線に適しています。
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覚えるポイント
- 地中電線路には必ずケーブルを使用し、絶縁電線(IV線やDV線等)をそのまま使用することはできない。
間違えやすいところ
- DV線は架空引込線専用であり、地中配線管路内に引き込むことはできない。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ刻印の判定
配線設計・施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / 複線図
配線図の⑰で示すボックス内の接続をリングスリーブで圧着接続した場合の、リングスリーブの種類、個数及び圧着接続後の刻印の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6 mmとする。また、写真に示すリングスリーブ中央の〇、小、中は刻印を表す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 9711準拠の圧着工具によりリングスリーブE形を圧着する場合、1.6 mm心線2本相互の接続にはリングスリーブ「小」を使用し、ダイス位置「○(極小)」で圧着して「○」の刻印を残します。1.6 mmを3本以上接続する場合はダイス位置「小」を使用します。
解き方
- 配線図15ページの⑰のボックスを経由する回路の複線図を描き、接続点ごとの電線本数を確認する。
- 4箇所の接続点すべてが「1.6 mm電線2本」の組合せであることを導き出す。
- 1.6 mm電線2本の圧着にはリングスリーブ「小」を使用し、圧着マーク(刻印)が「○」となるため、小4個・刻印「○」4個の組合せ(イ)が正解となる。
- 選択肢 イ正解
- 4箇所すべてが1.6 mm×2本の接続であるため、スリーブ「小」を用いて刻印「○」で圧着します。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6 mmが3本以上接続される箇所はないため、「小」の刻印が付く接続点はありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブを必要とする接続箇所は存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブおよびダイス「小」を使用する接続箇所は存在しません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- VVF 1.6 mm電線2本のみの圧着刻印は必ず「○(極小)」になる。
間違えやすいところ
- スリーブが「小」だからといってダイスを「小」に合わせて圧着すると誤圧着となり刻印違反になる。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)および第二種電気工事士実技試験技能基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
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配線図で使用されているコンセントの選定
配線器具・材料・工具 · 接地極付接地端子付コンセント / 図記号 / コンセント写真
この配線図(木造1階建住宅)全体の中で、実際に使用されているコンセントを写真の中から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号でコンセントの傍記表示「E」は接地極付、「ET」は接地端子付、「EET」は接地極付接地端子付を表します。洗濯機や電子レンジ等の水回り設備用としてEETコンセントが標準的に採用されます。
解き方
- 配線図15ページを確認し、台所(冷蔵庫・電子レンジ用等)や洗面所(洗濯機用)に「EET」と記されたコンセント記号があることを見出す。
- 各選択肢の写真を確認し、コンセント差込穴に接地極用穴があり、かつアース線を直接接続する接地端子(カバー付)を備えている器具を探す。
- ニの写真が接地極付接地端子付コンセント(EET)であるため、ニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 一般的な2口埋込コンセントです。
- 選択肢 ロ不正解
- 非常用電源等に用いられる赤色の特殊コンセント等です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地極のみを備えた接地極付コンセント(E)です。
- 選択肢 ニ正解
- 接地極と接地端子の両方を備えた接地極付接地端子付コンセント(EET)であり、配線図内に実際に配置されています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 図記号「EET」は「接地極付(接地用穴あり)」かつ「接地端子付(ねじ端子あり)」のコンセントを示す。
間違えやすいところ
- 接地極付(E)と接地端子付(ET)、およびその両方を備えた(EET)の外観上の違いを混同しないこと。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの識別
配線図 · 点滅器 / 4路スイッチ / 3路スイッチ / 両切スイッチ
木造1階建住宅の配線図において、使用されていないスイッチ(点滅器)として、適切なものはどれか。なお、各選択肢の写真下には接点構成の回路図が示されている。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
スイッチ(点滅器)は電路を開閉する器具であり、片切スイッチ(図記号「●」)、3路スイッチ(図記号「●3」)、4路スイッチ(図記号「●4」)、両切スイッチ(図記号「●2」)などがある。配線図上では黒丸の横に付された添字によってスイッチの種類を判別する。
解き方
- 配線図内の各照明回路に配置されているスイッチ記号(黒丸および添字)を確認する。
- 片切(●)、3路(●3)、両切(●2)の存在を確認し、配置されていない4路(●4)を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 4路スイッチの配線図記号は「●4」であるが、配線図内に3箇所以上から点滅制御を行う回路は存在せず、使用されていない。
- 選択肢 ロ不正解
- 単極スイッチ(片切スイッチ、図記号「●」)は、玄関、台所、洋室など多数の照明回路で使用されている。
- 選択肢 ハ不正解
- 3路スイッチ(図記号「●3」)は、玄関(ア)、台所・居間(ウ)、和室前(サ)などの2箇所点滅回路で使用されている。
- 選択肢 ニ不正解
- 両切スイッチ(2極スイッチ、図記号「●2」)は、車庫の照明回路(タ)の操作用として配線図上で使用されている。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 3路スイッチの図記号は「●3」、4路スイッチは「●4」、両切スイッチ(2極)は「●2」と表記される。
間違えやすいところ
- 車庫の壁面にあるスイッチ「●2」(両切スイッチ)を見落として、使用されていないと誤認しやすい。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
屋内配線工事に用いる工具・材料の組合せの正誤
配線図 · リングスリーブ用圧着工具 / 圧着接続 / 電気工事用工具 / 施工材料
木造1階建住宅の配線図の施工に関して、一般的に使用するものの組合せとして、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線相互をリングスリーブ(E形)で圧着接続する際は、JIS C 9711に適合した専用の圧着工具を使用しなければならない。この工具は握り手(柄)の絶縁被覆が黄色と規定されており、圧着マークが刻印される。赤色ハンドルの圧着工具は裸圧着端子用であり、ダイス形状が異なるため使用できない。
解き方
- 各選択肢の写真に示された材料および工具の種類と用途を確認する。
- ハの写真において、リングスリーブに対して柄が赤色の圧着工具が組み合わされている点に着目し、規格不適合と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- リングスリーブ圧着後の接続箇所をビニルテープ等の絶縁材料で巻き付けて被覆保護する施工は適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 車庫等の配管工事において電線管(金属管等)を造営材に固定支持するためにサドルを用いることは適切である。
- 選択肢 ハ正解
- リングスリーブの圧着には黄色ハンドルのJIS規格品工具が必要であり、赤色ハンドルの裸端子用工具を用いる組合せは不適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 地中引込部などで使用する波付硬質合成樹脂管(FEP管)の接続に専用のカップリング等の付属品を用いることは適切である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- リングスリーブ用圧着工具のハンドル色は「黄色」であり、接続部に圧着マーク(〇、小、中、大)が刻印される。
間違えやすいところ
- 裸圧着端子用(赤色ハンドル)や絶縁被覆付端子用など他の圧着工具と外見が似ているため、ハンドルの規定色を混同しやすい。
出題の前提:JIS C 9711 屋内配線用電線接続工具・電気設備技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和5年度第二種電気工事士上期学科試験【午前】の問題・解答資料です。

