学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】の概要
直流回路の合成抵抗と全電流の計算
電気理論 · 直流回路 / オームの法則 / 合成抵抗
図のような直流回路において、電源電圧16 Vが接続されているとき、電源から流れ出る電流 I[A]の大きさを求めなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
直流回路の全電流を求めるには、電源から見た回路全体の合成抵抗を求め、オームの法則(I=V/R)を適用します。はしご形回路では電源から最も遠い右端の枝から順に並列・直列の合成を繰り返します。
解き方
- 回路の右端にある2本の4 Ω抵抗の並列合成抵抗を計算すると、4 / 2 = 2 Ω となります。
- 求めた2 Ωに上の直列抵抗2 Ωを加えると 2 + 2 = 4 Ω となり、中央の4 Ω抵抗と並列合成して 4 / 2 = 2 Ω となります。
- さらに電源側の直列抵抗2 Ωを加えると、全合成抵抗は 2 + 2 = 4 Ω となります。
- オームの法則より、全電流 I = 16 V / 4 Ω = 4 A を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の4 Aと一致しないため誤りです。合成抵抗を16 Ωと誤認した場合の値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算結果の4 Aと一致しないため誤りです。合成抵抗を8 Ωと誤認した場合の値です。
- 選択肢 ハ正解
- 回路全体の合成抵抗が4 Ωであり、I = 16 / 4 = 4 A と正しく計算されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算結果の4 Aと一致しないため誤りです。合成抵抗を2 Ωと誤認した場合の値です。
覚えるポイント
- 並列に接続された同一抵抗Rが2個ある場合、合成抵抗はR/2になります。
間違えやすいところ
- はしご形回路の計算で電源側から合成しようとして計算が合わなくなるミスに注意しましょう。
出題の前提:電気設備技術基準および一般的な電気理論の出題基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電線の電気抵抗と許容電流の特性
配線設計 · 許容電流 / 導体抵抗 / ビニル絶縁電線
ビニル絶縁電線(単線)の電気抵抗又は許容電流に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線の抵抗は導体の長さに比例し断面積(直径の2乗)に反比例します。許容電流は絶縁体の最高許容温度によって制限されるため、周囲温度が高くなると許容される発熱量が減少し許容電流は低下します。
解き方
- 導体抵抗の公式 R = ρ × (L / A) = ρ × (4L / (πd^2)) より、抵抗が長さに比例し直径の2乗に反比例することを確認します。
- 電線の発熱と放熱の関係から、周囲温度が上昇した場合は温度マージンが狭まり許容電流が小さくなる(電流減少係数が小さくなる)ことを確認し、誤りの記述を判定します。
- 選択肢 イ正解
- 周囲温度が上昇すると放熱条件が悪化し許容電流は小さくなるため、この記述は誤りであり正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 導体の直径が大きくなると断面積が増加して発熱が抑えられるため許容電流は大きくなり、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の抵抗は導体の長さに比例するため、記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 断面積は直径の2乗に比例するため、抵抗は直径の2乗に反比例し、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 周囲温度が高くなると電線の許容電流は小さくなります。
間違えやすいところ
- 電線の太さ(断面積)と抵抗値の関係(反比例)を比例と勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の電線の種類及び太さ)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器による水の温度上昇と所要電力量
電気理論 · 電力量 / 熱量 / 比熱
電熱器により、90 kgの水の温度を20 K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]として、最も近いものを1つ選びなさい。ただし、水の比熱は4.2 kJ/(kg・K)とし、熱効率は100 %とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
質量 m[kg]、比熱 c[kJ/(kg・K)]の物体の温度を ΔT[K]上昇させるのに要する熱量は Q=m・c・ΔT[kJ]です。1 kW・h は 3600 kJ であるため、電力量 W[kW・h]は熱量 Q を 3600 で除算して求められます。
解き方
- 水が必要とする熱量を計算します。Q = 90 × 4.2 × 20 = 7560 kJ。
- 熱効率が100 %であるため、供給すべき電力量を単位換算します。W = 7560 / 3600 = 2.1 kW・h。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の2.1 kW・hと一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算結果の2.1 kW・hと一致しません。
- 選択肢 ハ正解
- 計算式 7560 kJ / 3600 kJ/(kW・h) = 2.1 kW・h に合致しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算結果の2.1 kW・hと一致しません。
覚えるポイント
- 1 kW・h = 3600 kJ(= 860 kcal)の換算関係を暗記しておきましょう。
間違えやすいところ
- 1 kW・h を 3600 秒で換算するのを忘れ、60で割ってしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:一般的な電気工学・熱工学の理論出題基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
RL直列交流回路における電圧の計算
電気理論 · 交流回路 / RL直列回路 / インピーダンス / 分圧
抵抗12 Ωとリアクタンス16 Ωが直列に接続された交流回路に電源電圧200 Vを加えたとき、抵抗12 Ωの両端の電圧 V[V]として、最も近いものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
抵抗RとリアクタンスXの直列回路のインピーダンスは Z=√(R^2+X^2) で求められます。回路電流 I=V/Z を計算した後、抵抗の両端の電圧降下をオームの法則 V_R=I・R によって算出します。
解き方
- 回路の合成インピーダンス Z = √(12^2 + 16^2) = √(144 + 256) = √400 = 20 Ω を求めます。
- 回路全体に流れる電流 I = 200 V / 20 Ω = 10 A を計算します。
- 抵抗12 Ωの両端電圧 V = 10 A × 12 Ω = 120 V を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の120 Vと一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 単純な抵抗比分圧などで誤った計算をした際の値です。
- 選択肢 ハ正解
- インピーダンス20 Ωより流れる電流が10 Aとなり、10 A × 12 Ω = 120 V で正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- リアクタンス16 Ω側の端子電圧(10 A × 16 Ω = 160 V)の値です。
覚えるポイント
- 3:4:5の直角三角形(12:16:20)の比率を覚えておくとインピーダンス計算が素早く行えます。
間違えやすいところ
- 抵抗とリアクタンスを単純に足して 12 + 16 = 28 Ω としてしまわないようベクトル合成を行いましょう。
出題の前提:一般的な電気理論の交流回路出題基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式Δ結線回路の1線断線時の電流
電気理論 · 三相交流 / Δ結線 / 断線事故 / オームの法則
電源電圧 E[V]の三相3線式回路において、図のようにb相の給電線路(✕印点)で断線した場合、断線後のa-c間の抵抗 R[Ω]に流れる電流 I[A]を示す式を選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相3線式Δ結線回路で1線路が断線した際、健全な残り2線間に直接接続されている相負荷には、電源の線間電圧 E[V]がそのまま印加されます。オームの法則に基づき、その抵抗に流れる電流は印加電圧を抵抗値で割ることで求まります。
解き方
- 図より✕印がついている断線箇所はb相の給電線路であることを確認します。
- a相およびc相の給電線は電源と負荷の端子a、cに健全に接続されており、端子a-c間の電圧は線間電圧 E[V]のままであることを確認します。
- a-c間に接続された抵抗 R[Ω]に加わる電圧は E[V]であるため、流れる電流は I = E / R となります。
- 選択肢 イ不正解
- 直列となった他の2相(a-b-c間)に流れる電流の式であり、a-c間の抵抗を流れる電流ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- Y結線等の計算と混同した誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 健全なa-c相間の線間電圧Eが直接印加されているため、I = E / R で正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 断線後の全電流などと混同した誤りです。
覚えるポイント
- 断線問題では、求められている抵抗の両端に健全な相間電圧が直接加わっているかを確認しましょう。
間違えやすいところ
- 断線によって回路全体が単相直並列回路になることから、無条件に直列側の電流 E/(2R) を選んでしまう誤答が非常に多いです。
出題の前提:一般的な電気理論の三相交流回路出題基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路の電圧降下と電線の最小太さ
配線設計 · 電圧降下 / 単相2線式 / 導体抵抗
線路の長さ50 m、負荷電流25 Aの単相2線式電線路において、線路の電圧降下(Vs - Vr)を4 V以内にするための電線の最小太さ(断面積)[mm2]を求めなさい。ただし、電線の太さごとの1 km当たり導体抵抗は表(5.5 mm2: 3.33 Ω/km, 8 mm2: 2.31 Ω/km, 14 mm2: 1.30 Ω/km, 22 mm2: 0.82 Ω/km)のとおりとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相2線式回路の電圧降下は往復2本分の電線抵抗を考慮し、ΔV=2・I・R で計算されます。線路長 L[km]、1 km当たりの導体抵抗 r0[Ω/km]とすると、ΔV=2・I・L・r0 となり、規定の電圧降下以下を満たす r0 を選定します。
解き方
- 線路長 50 m = 0.05 km、負荷電流 25 A より、電圧降下の式を立てます。ΔV = 2 × 25 × 0.05 × r0 = 2.5 × r0[V]。
- 電圧降下を4 V以内とする条件 2.5 × r0 ≦ 4 より、r0 ≦ 4 / 2.5 = 1.60 Ω/km を導きます。
- 表の導体抵抗から 1.60 Ω/km 以下を満たす電線の太さを探すと、14 mm2(1.30 Ω/km)と22 mm2(0.82 Ω/km)が該当し、このうち最小太さは14 mm2となります。
- 選択肢 イ不正解
- 5.5 mm2の導体抵抗は3.33 Ω/kmであり、電圧降下が 2.5 × 3.33 = 8.325 V となり4 Vを超過します。
- 選択肢 ロ不正解
- 8 mm2の導体抵抗は2.31 Ω/kmであり、電圧降下が 2.5 × 2.31 = 5.775 V となり4 Vを超過します。
- 選択肢 ハ正解
- 14 mm2の導体抵抗は1.30 Ω/kmであり、電圧降下が 2.5 × 1.30 = 3.25 V となり4 V以内に収まる最小の太さです。
- 選択肢 ニ不正解
- 22 mm2は4 V以内を満たしますが、条件を満たす電線の中で「最小」の太さではないため不適です。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下係数は「2」、3相3線式は「√3」、単相3線式は「1」です。
間違えやすいところ
- 単相2線式で往復2本分の考慮を忘れ、係数を1として計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:内線規程および電気設備技術基準の解釈に基づく設計計算手法による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
平衡負荷を持つ単相3線式回路の電力損失
配線設計 · 単相3線式 / 電力損失 / 中性線電流
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.1 Ω、抵抗負荷に流れる電流が上下ともに15 Aのとき、この電線路の電力損失[W]として正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式線路の電力損失は各電線のジュール熱損失(I^2・R)の総和です。両外側線の負荷電流が等しい平衡状態では、中性線電流は相殺されて0 Aとなるため、中性線による電力損失は発生せず、外側線2本分のみを計算します。
解き方
- 上下の負荷電流がともに15 Aであるため、中性線に流れる電流は 15 - 15 = 0 A となり、中性線の損失は 0 W です。
- 上側および下側の外側線に流れる電流はそれぞれ15 Aであり、電線1線当たりの損失は I^2 × r = 15^2 × 0.1 = 225 × 0.1 = 22.5 W です。
- 電線路全体の電力損失は外側線2本分を合計して、22.5 + 22.5 = 45 W となります。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1本分の損失(約22.5 W)のみを計上した誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算結果の45 Wと一致しません。
- 選択肢 ハ正解
- 外側線2本分の損失を合算した 2 × 15^2 × 0.1 = 45 W で正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 中性線にも15 Aが流れると誤認して3本分を計算した値(67.5 W≒68 W)です。
覚えるポイント
- 単相3線式の平衡負荷では中性線電流は0 Aとなり電力損失も0 Wになります。
間違えやすいところ
- 電線が3本あるからといって無条件に3線分の損失を足し算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:一般的な配電理論の出題基準による。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管収容時における絶縁電線の許容電流
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 低圧屋内配線
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として正しいものを1つ選びなさい。ただし、周囲温度は30 ℃以下、電流減少係数は0.70とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線管に複数の電線を収めると放熱が悪くなるため、電線1本当たりの許容電流は「電線の許容電流(基底値)× 電流減少係数」で求めます。計算結果に生じる端数は、小数点以下第1位を四捨五入(7以下切捨て・7超切上げ等の内線規程基準)して整数値とします。
解き方
- 直径1.6 mmの600Vビニル絶縁電線(単線)の周囲温度30 ℃以下における許容電流が27 Aであることを確認します。
- 電線3本を管内に収める場合の電流減少係数0.70を乗じます。27 × 0.70 = 18.9 A。
- 端数処理を行い、最も近い規定値である19 Aを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 27 A × 0.70 = 18.9 A を四捨五入して19 Aとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径2.0 mmの電線(許容電流35 A)に係数0.70を掛けた値(24.5 A)と混同した誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6 mm電線の管内収容前の単線許容電流(27 A)そのものです。
- 選択肢 ニ不正解
- より太い電線(直径2.0 mmの単線値など)の許容電流値です。
覚えるポイント
- 単線1.6 mmの許容電流は27 A、2.0 mmは35 A、2.6 mmは48 Aです。
間違えやすいところ
- 電線管収容時の電流減少係数(3本以下は0.70)を掛け忘れるミスに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条および別表第1
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線の分岐回路における電線の許容電流
配線設計 · 幹線からの分岐 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、10 mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器に至るa-b間の電線に必要な許容電流の最小値[A]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧幹線から分岐する電線は、原則として分岐点から3 m以内に過電流遮断器を設けます。ただし、分岐電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上であれば8 m以下まで、55%以上であれば距離の制限なく過電流遮断器を施設できます。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの配線長が10 mであり、8 mを超えていることを確認する。
- 8 mを超える場合に求められる幹線の過電流遮断器定格電流に対する割合(55%以上)を適用し、60 A × 0.55 = 33 Aを算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Aは定格電流の25%であり、規定の35%や55%に満たないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 21 Aは60 Aの35%に相当し、分岐長が3 m超8 m以下の場合に適用される値であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 27 Aは60 Aの45%に相当し、電気設備の技術基準に定められた比率と一致しないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐長が8 mを超えるため55%以上の許容電流が必要であり、60 A × 0.55 = 33 Aとなるため正しいです。
覚えるポイント
- 分岐回路の過電流遮断器の位置:3 m以下は制限なし、8 m以下は幹線遮断器定格の35%以上、8 m超は55%以上。
間違えやすいところ
- 分岐長が8 m以下の場合の35%(21 A)と、8 m超の場合の55%(33 A)を取り違えて計算してしまうミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路とコンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / 電線の太さ / コンセントの定格電流
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器の定格電流、分岐回路の電線の太さ、およびコンセントの定格電流の組合せとして、不適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧分岐回路では、過電流遮断器の定格電流に応じて電線の太さ(最小太さ)および接続できるコンセントの定格電流が定められています。20 A配線用遮断器分岐回路は電線1.6 mm以上・コンセント20 A以下、30 A配線用遮断器分岐回路は電線2.6 mm(5.5 mm2)以上・コンセント20 A以上30 A以下とする必要があります。
解き方
- 各選択肢の遮断器定格電流(20 Aまたは30 A)を確認する。
- 遮断器定格に応じた電線の最小太さ(20 A:1.6 mm以上、30 A:2.6 mmまたは5.5 mm2以上)と接続可能コンセント定格(20 A:20 A以下、30 A:20 A以上30 A以下)を照合する。
- 選択肢 イ不正解
- 20 A配線用遮断器回路において電線1.6 mm以上、15 Aコンセントの組合せは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 30 A配線用遮断器回路には2.6 mm(5.5 mm2)以上の電線が必要であるため、2.0 mmとするのは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20 A配線用遮断器回路において電線2.0 mm(1.6 mm以上)、20 Aコンセントの組合せは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A配線用遮断器回路において電線5.5 mm2以上、20 Aコンセントの組合せは適切です。
覚えるポイント
- 30 A配線用遮断器回路の電線は2.6 mm(5.5 mm2)以上、コンセントは20 Aまたは30 Aを使用する。
間違えやすいところ
- 30 A分岐回路に20 Aコンセントを取り付けられることを見落とし、ニを不適切と誤認するミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条別表(低圧屋内配線の分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂管用2号コネクタの使用目的
配線器具・材料・工具 · 合成樹脂管工事 / 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / ボックスコネクタ
合成樹脂管工事に使用される2号コネクタの使用目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)工事において、電線管相互の直線接続にはTSカップリング、管とボックス等の接続には2号コネクタ(またはボックスコネクタ)、管端の電線被覆保護には端末ブッシングが使用されます。
解き方
- 2号コネクタの形状と配管施工における役割(ボックスへの接続具)を想起する。
- 選択肢の中から「硬質ポリ塩化ビニル電線管とアウトレットボックス等の接続」に該当するものを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管相互の接続にはTSカップリングを用いるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管をアウトレットボックス等に結合・固定するために2号コネクタを用いるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 管端の電線を保護するために用いるのは端末ブッシング(VEブッシング)であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管と合成樹脂製可とう電線管の接続にはコンビネーションカップリングを用いるため誤りです。
覚えるポイント
- 合成樹脂管工事:管相互はTSカップリング、管とボックスは2号コネクタ、管端保護は端末ブッシング。
間違えやすいところ
- 金属管用のロックナットや絶縁ブッシングの役割と混同して管端保護を選んでしまう間違い。
出題の前提:JIS C 8432(硬質塩化ビニル電線管用附属品)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁電線・ケーブルの最高許容温度の比較
電線・ケーブル · 最高許容温度 / 絶縁材料 / CVケーブル / HIV電線
絶縁物の最高許容温度が最も高いものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線やケーブルの絶縁物は材質によって連続使用できる最高許容温度が規定されています。一般的なビニル絶縁(IV、VVF、VVR)は60℃、耐熱性を高めた二種ビニル絶縁(HIV)は75℃、架橋ポリエチレン絶縁(CV)は90℃です。
解き方
- 選択肢に示された各絶縁材料の最高許容温度を確認する(CV:90℃、HIV:75℃、VVR:60℃、IV:60℃)。
- 最高許容温度が最も高い値(90℃のCV)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- CVケーブルの絶縁物である架橋ポリエチレンの最高許容温度は90℃で最も高いため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- HIV電線の二種耐熱ビニルの最高許容温度は75℃であり、CV(90℃)より低いため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- VVRケーブルのビニル絶縁体の最高許容温度は60℃であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- IV電線のビニル絶縁体の最高許容温度は60℃であるため誤りです。
覚えるポイント
- 絶縁物の最高許容温度:CV=90℃、HIV=75℃、IV・VVR・VVF=60℃。
間違えやすいところ
- HIVの「二種耐熱」の名称から最高温度と誤認し、90℃の架橋ポリエチレン(CV)を見落とすミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 3605、JIS C 3307
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用する工具の組合せ
配線器具・材料・工具 · 金属管工事 / クリックボール / 施工工具
電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線工事ごとに専用の工具が定められています。金属管の曲げにはパイプベンダ、合成樹脂管の曲げにはトーチランプ、線ぴや管の切断には金切りのこ、穴あけにはクリックボールやホルソ、電線の接続には圧着ペンチ(圧着工具)を用います。
解き方
- 各選択肢の工事種類と対応工具の用途を比較検討する。
- クリックボールが穴あけ器具として金属管工事のノックアウト穴あけ作業等で使用される適切な組合せであることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- ボルトクリッパは太い電線やボルトを切断する工具であり、金属線ぴ工事の線ぴ切断には金切りのこ等を用いるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプベンダは金属管を曲げるための工具であり、合成樹脂管の加熱曲げ加工にはガストーチランプ等を用いるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- クリックボールは手動で木工用や金属用ドリル刃を回して穴あけを行う工具で、金属管工事等で使用されるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- バスダクト相互の接続はボルト締め等で行われ、電線用圧着ペンチは使用しないため誤りです。
覚えるポイント
- パイプベンダは金属管曲げ用、ガストーチランプは硬質塩ビ管曲げ用、クリックボールは穴あけ用。
間違えやすいところ
- パイプベンダを塩化ビニル管の配管用と混同してしまう間違い。
出題の前提:第二種電気工事士技能・筆記試験標準施工要領
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の電源周波数変更による回転速度の変化
電気機器・測定 · 三相誘導電動機 / 同期速度 / 周波数
周波数60 Hzの電源で無負荷運転されている三相誘導電動機を、周波数50 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相誘導電動機の同期速度 Ns[min-1]は Ns = 120f / P(fは電源周波数[Hz]、Pは極数)で表されます。回転速度は同期速度にほぼ追従するため、電源周波数fが低くなると回転速度は比例して減少します。
解き方
- 三相誘導電動機の速度算定式 Ns = 120f / P を確認する。
- 周波数fが60 Hzから50 Hzへ低下するため、回転速度が減少することを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 同期速度が周波数に比例して変化するため、回転速度が変化しないとする記述は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 周波数50 Hzになっても回転磁界は正常に発生して回転を続けるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 電源周波数が低くなると同期速度が低下するため、回転速度は減少して正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 周波数が低下した場合は回転速度は低下(減少)するため、増加とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 三相誘導電動機の回転速度は電源周波数に比例する(60 Hzから50 Hzになると速度低下)。
間違えやすいところ
- 周波数が低下すると電流やトルクが増える現象と混同し、回転速度まで増加すると勘違いするミス。
出題の前提:三相誘導電動機の原理(同期速度公式 Ns = 120f / P)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
高周波点灯専用形(Hf)蛍光灯の特徴
配線器具・材料・工具 · 蛍光灯 / インバータ式 / 高周波点灯専用形 / 点灯管
点灯管を用いる従来の蛍光灯と比較した、高周波点灯専用形(Hf)蛍光灯の特徴として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
高周波点灯専用形(Hf形)蛍光灯は、インバータ回路で商用周波数(50/60 Hz)を数万Hz(約20 kHz〜50 kHz)の高周波に変換して点灯させる方式です。これにより発光効率の向上、ちらつきの低減、小型軽量化、瞬時点灯などの利点を持ちます。
解き方
- 高周波点灯専用形蛍光灯の特性(高周波インバータ制御、高効率、ちらつき解消、瞬時点灯)を整理する。
- 各選択肢を照合し、「点灯に要する時間が長い」が正反対の誤った記述であることを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 数十kHzの高周波で放電点灯させるため、商用電源周波数によるちらつき(フリッカ)がほとんどなく適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 高周波駆動により放電効率が向上し、器具全体の発光効率が高くなるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 高周波電力を生成するために電子式のインバータ回路が内蔵・使用されているため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- スイッチを入れると点灯管を介さず電子回路で瞬時に点灯するため、「時間が長い」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 高周波点灯専用形蛍光灯(Hf):インバータ使用、ちらつきなし、高効率、即時点灯。
間違えやすいところ
- 点灯管(グロースタータ)方式と電子スタート(インバータ)方式の始動時間の長短を取り違えるミス。
出題の前提:照明器具の構造および性能基準(Hf器具の特性)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線材料の写真判別(EM-EEFケーブル)
配線器具・材料・工具 · EM-EEF / エコ電線 / 材料写真鑑別
写真に示す電気材料の名称として、正しいものはどれか。なお、ケーブル断面は平形であり、シース表面に環境配慮マーク等の印字がある。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧屋内配線で用いられるEM-EEFケーブルは、絶縁体にポリエチレン、シースに耐燃性ポリエチレンを使用した平形ケーブルで、燃焼時にハロゲン系ガスやダイオキシンを発生しない環境配慮型(エコケーブル)電線です。外観は灰色や青灰色の平形で、表面に「耐燃性ポリエチレン」や「EM-EEF」等の印字が施されています。
解き方
- 写真のケーブル断面形状が平形であることを確認する。
- 拡大写真に印字された「耐燃性ポリエチレン」などの表記を確認し、EM-EEF(ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形)と識別する。
- 選択肢 イ不正解
- 無機絶縁ケーブル(MIケーブル)は金属シース内に無機絶縁物を充填した丸形ケーブルであり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)はシース材料が塩化ビニルであり誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は通常丸形断面構造であり誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 表面に耐燃性ポリエチレンの表記がある平形エコケーブル(EM-EEF)を示しているため正しいです。
覚えるポイント
- EM-EEF:エコマテリアル平形ケーブル=ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形。
間違えやすいところ
- 形状が似ている通常のビニル外装平形ケーブル(VVF)と表面印字を見落として混同するミス。
出題の前提:JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル規格)
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
進相コンデンサの外観識別
配線器具・材料・工具 · 進相コンデンサ / 力率改善
写真に示す機器の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧進相コンデンサは、誘導性負荷(電動機等)による遅れ力率を改善して線路損失や電圧降下を低減する目的で、負荷と並列に接続して用いられる機器です。外観は直方体の金属ケースで、銘板にマイクロファラド(μF)単位の静電容量が記載されている特徴があります。
解き方
- 写真の機器の外形(金属ケース、上部端子)および銘板表記(「40 μF」「200 V」等)を確認する。
- 静電容量を示すμFの単位が記載されていることから、低圧進相コンデンサと識別する。
- 選択肢 イ不正解
- 水銀灯用安定器は放電灯の電流を制限・安定化する装置であり、銘板にはランプ適合形式や力率などが記載され形状も異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 変流器(CT)は大電流を小電流に変流して計器等に入力する環状または貫通形の機器であり、写真のものとは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- ネオン変圧器はネオン管を点灯させるための高電圧変圧器であり、通常は高圧用端子ブッシングなどを備えた構造をしています。
- 選択肢 ニ正解
- 写真の機器は直方体の金属容器に端子を備え、静電容量40 μFの表示がある低圧進相コンデンサです。
覚えるポイント
- 進相コンデンサは静電容量の単位である「μF」の表示と金属製直方体ケースが識別の決め手です。
間違えやすいところ
- ネオン変圧器や高圧進相コンデンサと混同しないよう、銘板の定格電圧(200V)と容量単位(μF)を確認することが重要です。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程における機器識別基準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
検相器の用途識別
検査・測定・計器 · 検相器 / 相順測定
写真に示す器具の用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
三相誘導電動機は、電源の相順(R-S-T相の順序)によって回転方向が決まります。逆相で接続すると機器が逆回転して事故や破損を招くため、結線前に検相器を用いて相順が正しい(正相である)ことを確認します。
解き方
- 写真の測定器(3本の測定コードとクリップ、回転盤または相順表示ランプを持つ表示部)を確認する。
- 3本の測定クリップ(三相の各相に接続)を備えた外観から、相順を判別する検相器であると判定する。
- 選択肢 イ正解
- 検相器は三相交流回路の各線に接続し、相順が正相(時計回り)か逆相かを調べるために用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相回路の電圧を測定するには、回路計(テスタ)や交流電圧計を使用します。
- 選択肢 ハ不正解
- 三相電動機の回転速度の測定には、タコメータ(回転計)を使用します。
- 選択肢 ニ不正解
- 電動機の軸受け温度の測定には、放射温度計や接触式熱電対温度計などの温度計を使用します。
覚えるポイント
- 3本のクリップコードと回転円板(またはLEDランプ)を持つ器具は、相順を調べる「検相器」です。
間違えやすいところ
- 検電器(充電の有無を検知)と検相器(三相の相順を判別)の名称・用途を混同しないようにしましょう。
出題の前提:内線規程および電気測定に関する基本器具の用途分類に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続要件
工事施工方法 · 電線の接続 / 電気抵抗 / 引張強さ
単相 100 V の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線相互を接続する場合の基本原則(電気設備技術基準第7条・解釈第12条)として、①電線の電気抵抗を増加させないこと、②電線の引張強さを20%以上減少させないこと(引張強さを80%以上保持すること)、③接続部分を絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆することが規定されています。
解き方
- 電線接続時の技術基準の各要件(抵抗の増加防止、引張強さの減少制限、絶縁被覆)を想起する。
- 選択肢「電気抵抗が10%増加した」は、「電気抵抗を増加させないこと」という法令基準に明らかに反していると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部分は、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆しなければならないため、適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 電線の電気抵抗は「増加させないこと」が定められており、10%増加させるのは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 終端部の電線相互接続に銅線用裸圧着スリーブ(リングスリーブE形)を使用することは標準的な施工方法であり、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 引張強さの減少は「20%以内」に抑える(80%以上を維持する)こととされており、15%の減少は許容範囲内であるため適切です。
覚えるポイント
- 電線相互の接続では「電気抵抗は増加させない(0%)」「引張強さの減少は20%以下に抑える」が鉄則です。
間違えやすいところ
- 引張強さの基準(20%以上減少させない=80%以上維持)と電気抵抗の基準(一切増加させない)の数値を混同しやすいので注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第12条(電線の接続法)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋側配線工事の施設制限
配線設計・電気設備技術基準 · 低圧屋側配線 / 金属線ぴ工事 / ケーブル工事
同一敷地内の車庫へ使用電圧 100 V の電気を供給するための低圧屋側配線部分の工事として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧屋側配線工事(電気設備の技術基準の解釈第110条)として施工できる工事方法は、がいし引き工事(展開した場所)、合成樹脂管工事、金属管工事、バスダクト工事、ケーブル工事などに限られます。金属線ぴ工事は雨線外等の屋外や屋側配線として施工することは認められていません。
解き方
- 設問の配線箇所が「屋側配線(建物の外壁等)」であることを確認する。
- 低圧屋側配線で許容されている工事種別(合成樹脂管、金属管、ケーブル工事等)と禁止されている工事種別を照合する。
- 金属線ぴ工事は屋内の乾燥した場所に限定されており、屋側配線には施工できないと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- CVケーブルを用いたケーブル工事は、低圧屋側配線として施工可能であり適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE)を用いた合成樹脂管工事は、低圧屋側配線として施工可能であり適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 金属線ぴ工事は乾燥した屋内の露出場所等に限定されており、屋側配線工事としては施工できません。
- 選択肢 ニ不正解
- VVRケーブルを用いたケーブル工事は、低圧屋側配線として施工可能であり適切です。
覚えるポイント
- 金属線ぴ・金属ダクト・平形保護層工事は「屋内専用」であり、屋側配線や屋外配線には施工できません。
間違えやすいところ
- 金属管工事(屋側・屋外施工可能)と金属線ぴ工事(屋内乾燥場所限定)を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第110条(低圧屋側配線工事)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅屋内配線の施工場所と管種適合
工事施工方法 · CD管 / PF管 / VE管 / 金属管
木造住宅の単相 3 線式 100/200 V 屋内配線工事で、不適切な工事方法はどれか。ただし、使用する電線は 600V ビニル絶縁電線、直径 1.6 mm(軟銅線)とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
合成樹脂製可とう電線管のうち、CD管(コンクリート・ダクト)は非自己消火性であるため、コンクリート埋設以外の露出場所や隠ぺい場所への直接配管は禁止されています(不燃材料で覆う等の特殊な場合を除く)。一方、PF管(プラスチック・フレキシブル)は自己消火性があり、露出・隠ぺい場所ともに広く使用できます。
解き方
- 各選択肢の施工方法と管種(CD管、PF管、VE管、金属管)および施工場所(木造隠ぺい場所等)を確認する。
- CD管は直接木造の隠ぺい場所(床下、壁内、天井裏)に配管できない規定があるため、選択肢イが不適切と判断する。
- 選択肢 イ正解
- CD管はコンクリート埋設専用であり、自己消火性がないため木造建物の壁・天井裏・床下等に直接配管することは認められておらず不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- PF管などの合成樹脂製可とう電線管の支持点間距離は1.5 m以下と定められており、1.0 mで固定することは適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管相互の接続にTSカップリングを使用することは適切な施工方法です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事は、点検できない隠ぺい場所(壁内や天井裏など)を含め、あらゆる場所に施工が認められているため適切です。
覚えるポイント
- 「CD管はコンクリート埋設専用(オレンジ色)」「PF管はオールマイティ(露出・隠ぺい両用)」と覚えましょう。
間違えやすいところ
- 可とう管の支持点間距離は「1.5 m以下」(金属管は2 m以下)であるため、1.0 m固定を誤りと勘違いしないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第156条(低圧屋内配線の施設場所等の制限)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊場所における低圧配線工事の種類
配線設計・電気設備技術基準 · 特殊場所 / 危険物貯蔵所 / 可燃性粉じん / 可燃性ガス
特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組合せとして、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
危険場所・特殊場所における低圧屋内配線工事は、電気設備の技術基準の解釈(第176条~第178条)により厳格に制限されています。可燃性ガス・危険物・粉じんの存在する場所では、防爆性や気密性の観点から「金属管工事(厚鋼電線管等)」または「ケーブル工事」が基本となり、合成樹脂管工事は可燃性粉じん等の限られた場所でのみ管の厚さ2mm以上等の条件付きで認められます。金属線ぴ工事はこれら特殊場所では一切認められていません。
解き方
- 各選択肢の場所の危険性区分(可燃性ガス、可燃性粉じん、危険物の貯蔵場所)を分類する。
- 各危険場所で許容される低圧屋内配線工事の種類を確認する。
- 危険物の存在する場所に施工できるのは「金属管工事」または「ケーブル工事」のみであり、「金属線ぴ工事」は施工不可であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 可燃性ガスのある場所では、厚鋼電線管等で保護したケーブル工事は施工が認められており適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 可燃性粉じんのある場所では、肉厚2 mm以上の合成樹脂管(VE28は肉厚3.5 mm)を用いた合成樹脂管工事が認められており適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 石油を貯蔵する危険物の存在する場所に施工できる工事は「金属管工事」または「ケーブル工事」に限られ、金属線ぴ工事は施工できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 可燃性ガスのある場所における厚鋼電線管を使用した金属管工事は、最も標準的な防爆施工であり適切です。
覚えるポイント
- 危険物取扱所・可燃性ガス等の危険場所で施工できるのは基本的に「金属管工事」と「ケーブル工事」の2種類です。
間違えやすいところ
- 金属線ぴ工事や金属ダクト工事は金属製であっても気密・防爆性能がないため、危険場所には施工できない点に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第177条(危険物等の存在する場所の施設)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の施工基準
工事施工方法 · 金属可とう電線管 / D種接地工事の省略 / 曲げ半径
使用電圧 200 V の電動機に接続する部分の金属可とう電線管工事として、不適切なものはどれか。ただし、管は 2 種金属製可とう電線管を使用する。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧の金属可とう電線管工事では管にD種接地工事を施す必要がありますが、乾燥した場所であって管の長さが4 m以下の場合には接地工事を省略することができます。また、管の曲げ半径は管内径の6倍以上とし、管とボックスの接続にはボックスコネクタ、金属管との接続にはコンビネーションカップリングを用います。
解き方
- 金属可とう電線管工事の施工基準(ボックス接続、異種管接続、曲げ半径、接地省略規定)を照合する。
- D種接地工事の省略条件である管長「4 m以下」に対し、選択肢の「管の長さが6 m」は超過しているため省略不可と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 可とう電線管とアウトレットボックス等の接続にストレートボックスコネクタを使用するのは適切な施工です。
- 選択肢 ロ正解
- 金属可とう電線管のD種接地工事を省略できる管の長さは4 m以下(乾燥した場所)であり、6 mでは省略できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管を曲げる場合、管の内側の曲げ半径は管の内径の6倍以上とする規定に適合しており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属可とう電線管と鋼製金属管の相互接続にコンビネーションカップリングを使用することは適切な施工です。
覚えるポイント
- 金属管・金属可とう電線管の接地工事省略条件は、乾燥した場所で「管長4 m以下」(対地電圧150V以下の金属管は8m以下)です。
間違えやすいところ
- 金属管のコードペンダント等の例外規定(8m以下)と可とう電線管の省略規定(4m以下)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第160条(金属可とう電線管工事)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
回路計(テスタ)の取扱いと測定方法
検査・測定・計器 · 回路計 / テスタ / 電圧測定レンジ / 絶縁抵抗測定との相違
回路計(テスタ)に関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
回路計(テスタ)は直流・交流電圧、直流電流、抵抗などを測定できる携帯用計測器です。電圧測定時は内部メーターの過大入力保護のため、想定電圧より直近上位のレンジ(測定値がわからないときは最大レンジ)を選択します。また、抵抗測定レンジでは内蔵乾電池による「直流電圧」を端子間に出力して電流から抵抗を算出します。電路の絶縁抵抗測定には高圧の直流電圧(通常125V~500V)を印加する絶縁抵抗計(メガー)が必要であり、数ボルトの回路計で代替することはできません。
解き方
- 回路計の構造(電源、抵抗測定原理)と測定レンジの選定規則を確認する。
- 電圧レンジ選定に関する規定「想定される値の直近上位のレンジを選ぶ」が正しい記述であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- アナログ式の回路計でも、抵抗測定用などに乾電池を内蔵しているため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路の絶縁抵抗測定には、規定の高圧直流電圧(125V/250V/500V等)を印加する絶縁抵抗計(メガー)が必要であり、数V程度の低圧直流を用いる回路計の抵抗測定値は使用できません。
- 選択肢 ハ正解
- 測定対象の破損やメーターの振り切れを防止するため、測定値が予測できる場合はその直近上位のレンジを選定します。
- 選択肢 ニ不正解
- 回路計で抵抗を測定する際は、内蔵電池の「直流電圧」を被測定物に出力して測定するため誤りです。
覚えるポイント
- 回路計の電圧測定は「直近上位レンジ」を選択する(想定できない場合は最大レンジから)。
間違えやすいところ
- 回路計(テスタ)の低圧抵抗測定と、絶縁抵抗計(メガー)の高圧印加による絶縁抵抗測定を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気計測器の取扱要領およびJIS C 1202(回路計)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗の判定基準
配線設計・電気設備基準 · 絶縁抵抗 / 電気設備技術基準 / 対地電圧
低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を測定した。「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧電路の絶縁抵抗値の基準は対地電圧に応じて定められており、対地電圧150V以下では0.1MΩ以上、対地電圧150V超の低圧では0.2MΩ以上が要求されます。
解き方
- 各電路方式の「対地電圧」を特定し、法令上要求される絶縁抵抗値(0.1MΩ以上または0.2MΩ以上)を確認する。
- 測定値と要求基準値を比較し、下回っている選択肢を不適合として選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式100/200V回路の中性線接地方式では対地電圧が100V(150V以下)となるため、要求基準は0.1MΩ以上です。0.16MΩは適合しています。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が200V(150V超)であるため、技術基準上0.2MΩ以上の絶縁抵抗が必要です。測定値0.18MΩは基準未満であり不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式100V回路は対地電圧が100V(150V以下)となるため、基準は0.1MΩ以上です。0.12MΩは適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 分電盤で電路を一括測定して得られた合成絶縁抵抗値が基準値(0.1MΩ)以上の1.5MΩであれば、各個別分岐回路もすべて0.1MΩ以上となるため個別測定を省略できます。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上、150V超は0.2MΩ以上。
間違えやすいところ
- 単相3線式の200V回路は対地電圧が100Vであるため、0.1MΩ以上で適合する点に注意が必要です。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
直読式接地抵抗計の測定極配置
検査・測定 · 接地抵抗計 / アーステスタ / 補助接地極
直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して直読で接地抵抗を測定する場合,補助接地極(2箇所)の配置として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
アーステスタによる測定では、電位の重なりによる測定誤差を防ぐため、被測定接地極(E)から一直線上に補助接地極P・Cをそれぞれ10m程度の間隔をあけて配置する必要があります。
解き方
- 接地抵抗測定の電極構成(被測定接地極E、補助極P、補助極C)を確認する。
- 被測定極を基点として一直線上に順次約10m離して配置する規定条件に合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 被測定極を中央にして左右に配置すると正確な測定電位が得られず不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 被測定接地極を端とし、一直線上に2箇所の補助接地極(P極・C極)を順次10m程度離して配置するのが適切な方法です。
- 選択肢 ハ不正解
- 1m程度の間隔では電極間の抵抗区域が重なり合ってしまい、正しい接地抵抗値を測定できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 正三角形に配置する測定方法は直読式接地抵抗計の手順として不適切です。
覚えるポイント
- 接地抵抗計の補助極は一直線上に10m間隔でE・P・Cの順に配置する。
間違えやすいところ
- 被測定極を中心に左右へ振り分ける配置や正三角形配置と誤認しないようにします。
出題の前提:JIS C 1304 接地抵抗計の測定方法
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式回路における漏れ電流測定方法
検査・測定 · クランプ形漏れ電流計 / 漏れ電流 / 測定方法
単相2線式100V回路の漏れ電流を,クランプ形漏れ電流計を用いて測定する場合の測定方法として,正しいものはどれか。ただし,緑色の太線は接地線を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路の漏れ電流測定では、往復する電流のベクトルの和(差動電流)を検出するため、対象回路の電線全数(単相2線式なら2本)を一括してクランプコアに通します。漏れがなければ磁束が相殺されゼロとなります。
解き方
- 測定対象が「単相2線式回路の漏れ電流」であることを確認する。
- 負荷電流を相殺して漏れ電流のみを検出するため、電路の電線2本を一括してクランプする図(イ)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 電路の2線(接地側および非接地側電線)を一括してクランプすることで、正常な負荷電流が相殺され回路全体の漏れ電流が正しく測定されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路の片側1本と接地線をクランプしても、負荷電流が相殺されず漏れ電流を正しく測定できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地線のみを測定する方法は機器単体の接地線漏れ電流測定であり、電路全体の漏れ電流測定としては不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電路の1本のみをクランプすると通常の負荷電流が測定されてしまいます。
覚えるポイント
- 回路の漏れ電流測定は電路の電線全数を一括クランプする。
間違えやすいところ
- 通常の負荷電流測定(電線1本クランプ)や接地線電流測定と混同しないように注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 / JIS C 1515 等
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気保安に関する関係法令の目的と根拠
法令 · 電気工事士法 / 電気事業法 / 電気用品安全法
電気の保安に関する法令についての記述として,誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
日本の電気工作物の維持・技術基準は「電気事業法」第39条等を根拠法として制定されています。電気工事士法は工事に従事する者の資格や義務を定める法律です。
解き方
- 各選択肢の法律名称とその根拠・目的・規定内容を照合する。
- 「電気設備に関する技術基準を定める省令」の委任元が電気事業法である点に着目し、誤りを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第1条に定められた目的の記述として正しく適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 「電気設備に関する技術基準を定める省令」は電気工事士法ではなく「電気事業法」の規定に基づいて定められているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気用品安全法第1条に規定されている法の目的の記述として適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気用品安全法第28条において、電気工事士は表示が付されているものでなければ電気工作物の設置・変更工事に使用してはならないと義務づけられています。
覚えるポイント
- 技術基準省令の根拠法は電気事業法であり、電気工事士法ではない。
間違えやすいところ
- 電気工事士が遵守する省令だからといって電気工事士法に基づく省令だと誤認しやすいです。
出題の前提:電気事業法 第39条、電気工事士法 第1条、電気用品安全法 第1条・第28条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における電気用品の区分と表示
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
「電気用品安全法」における電気用品に関する記述として,誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法では危険度が高い「特定電気用品(116品目)」には菱形のPSEマーク(または<PS>E)が、それ以外の「特定電気用品以外の電気用品(341品目)」には丸形のPSEマーク(または(PS)E)が付されます。
解き方
- 特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品の表示マーク(菱形と丸形)の違いを確認する。
- 選択肢ハの「特定電気用品には丸形PSE」という記述が誤りであることを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造・輸入事業者は技術基準適合などの義務を履行したときに規定のPSE表示を付すことができます。
- 選択肢 ロ不正解
- 特定電気用品の定義(構造や使用状況から特に危険・障害のおそれが多いもの)として法第2条第2項の規定通りです。
- 選択肢 ハ正解
- 特定電気用品に付されるのは「菱形PSEマーク」または記号「<PS>E」です。丸形PSEや(PS)Eは特定電気用品以外の表示であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士はPSE表示のない電気用品を工事に使用することが禁止されています(法第28条)。
覚えるポイント
- 特定電気用品は菱形マーク(<PS>E)、特定電気用品以外は丸形マーク((PS)E)。
間違えやすいところ
- 菱形PSEと丸形PSEの対象区分を逆に覚えてしまうミスが多いです。
出題の前提:電気用品安全法 第2条、第10条、第28条、施行規則別表第六
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における低圧区分の定義
法令 · 電圧区分 / 低圧 / 直流・交流
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せで,正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備技術基準において電圧は「低圧」「高圧」「特別高圧」に分類され、低圧は直流750V以下、交流600V以下と規定されています。
解き方
- 電気設備の技術基準を定める省令における低圧の境界値を確認する。
- 直流が750V以下、交流が600V以下となっている組合せ(ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 直流の区分が600V以下とされており誤りです(直流は750V以下)。
- 選択肢 ロ正解
- 低圧区分は「直流750V以下、交流600V以下」と正しく規定されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 直流と交流の数値が逆になっており誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流の区分が750V以下とされており誤りです(交流は600V以下)。
覚えるポイント
- 低圧区分:直流は750V以下、交流は600V以下。
間違えやすいところ
- 直流と交流の数値を混同して交流を750Vとしてしまわないように注意します。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条第1号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の名称(確認表示灯)
配線図 · 配線図記号 / 点滅器 / 確認表示灯
配線図の①で示す図記号の名称として,正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、スイッチ連動で負荷の動作状態(ON)を示す赤色などの表示灯は「確認表示灯」と呼ばれます。
解き方
- 15ページの配線図において①が指し示している図記号の位置と形状を確認する。
- 換気扇スイッチの横に配置された確認表示灯(パイロットランプ)の記号に対応する名称を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 白熱灯の図記号は丸印(一般照明)であり、該当しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 熱線式自動スイッチの図記号は点滅器記号に傍記「A」または「RAS」が付されるものであり、該当しません。
- 選択肢 ハ正解
- ①が示す図記号は換気扇の動作中を表示する確認表示灯です。
- 選択肢 ニ不正解
- 位置表示灯(ホタルスイッチ)は消灯時に点灯するもので、点滅器記号に傍記「L」が付されるため該当しません。
覚えるポイント
- 負荷の点灯状態を示すのが確認表示灯、スイッチの位置を示すのが位置表示灯。
間違えやすいところ
- 位置表示灯(ホタルスイッチ・L)と確認表示灯(パイロットランプ)を取り違えないように注意します。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の配線図記号(ペンダント)
配線図 · 配線図記号 / 照明器具 / ペンダント
配線図の②で示す部分にペンダントを取り付けたい。図記号として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303では照明器具ごとに図記号が規定されており、シャンデリアは丸にCH、シーリングライトは丸にCL、プルスイッチ付ペンダント等はCP、一般的なペンダントは円に水平直線が用いられます。
解き方
- 問題で要求されている器具が「ペンダント」であることを確認する。
- JIS C 0303の照明器具記号に照らし、ペンダントを表す円に直線が入った図記号(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 丸の中にCHはシャンデリアを表す図記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- 丸の中にCPはコードペンダント(またはプルスイッチ付ペンダント)を表す記号です。
- 選択肢 ハ正解
- 円の中に水平な直線が入った記号はペンダントの図記号として適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸の中にCLはシーリングライトを表す図記号です。
覚えるポイント
- ペンダントは丸に横一本線、シャンデリアはCH、シーリングはCL。
間違えやすいところ
- ペンダントの頭文字PからCPを選んでしまう誤答に注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引込口開閉器の省略条件(電路の長さ)
配線設計・電気設備技術基準 · 引込口開閉器 / 同一敷地内 / 配線図
木造1階建住宅の配線図において、③で示す車庫の引込口開閉器を省略できる場合、住宅と車庫との間の電路の長さの最大値[m]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準の解釈第148条によると、同一敷地内にある他の建造物に低圧電力を供給する場合、その電路の途中に開閉器を施設し、かつ他の建造物に至る電路の長さが15m以下であれば、受電側の引込口開閉器を省略することが認められています。
解き方
- 配線図の③が住宅から車庫への引込口開閉器であることを確認する。
- 同一敷地内の別棟への低圧電路において引込口開閉器を省略できる基準長さを適用する。
- 規定されている「15m以下」より、許容される電路の最大値は15m(ハ)と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 5mは小勢力回路や幹線分岐の過電流遮断器設置制限等で現れる数値であり、引込口開閉器の省略限度ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 10mは同一敷地内の建造物間における引込口開閉器の省略基準値として規定されておらず誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 電気設備の技術基準の解釈第148条において、電路の長さが15m以下のときは引込口開閉器を省略できると定められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mは低圧架空引込線の別の基準等で見られる数値であり、引込口開閉器省略の基準値ではありません。
覚えるポイント
- 同一敷地内別棟への給電で引込口開閉器を省略できる電路の最大長は15m以下。
間違えやすいところ
- 幹線分岐回路の過電流遮断器設置制限距離(3mや8m)と数値を混同しないよう注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
対地電圧と絶縁抵抗の許容最小値
検査・測定・保安 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / ヒートポンプ給湯器
配線図において、④で示すヒートポンプ給湯器回路(単相3線式100/200Vから供給される200V回路)の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の基準値は「対地電圧」に基づき定められています。単相3線式100/200V回路の中性線は接地されているため、200V用負荷回路であっても電線と大地間の電位差(対地電圧)は100Vとなります。対地電圧が150V以下の場合、許容される絶縁抵抗値の最小値は0.1MΩ以上となります。
解き方
- 電源が単相3線式100/200V(中性線接地方式)であることを確認する。
- ④の回路は使用電圧200Vであるが、対地電圧は150V以下(100V)であると導く。
- 対地電圧150V以下の電路に要求される絶縁抵抗の最小値として0.1MΩ(イ)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 単相3線式100/200V回路の対地電圧は100V(150V以下)であるため、絶縁抵抗の許容最小値は0.1MΩとなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超える場合(三相3線式200V電路など)に適用される最小基準値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.3MΩという絶縁抵抗の判定基準区分は電気設備技術基準には存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路(400V回路など)に適用される基準値です。
覚えるポイント
- 単相3線式100/200V回路は使用電圧200Vであっても対地電圧は100Vなので絶縁抵抗基準は0.1MΩ以上。
間違えやすいところ
- 使用電圧が200Vであることを理由に対地電圧も200Vと誤認し、0.2MΩを選んでしまう誤り。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
200V分岐回路の配線用遮断器の選定
配線設計 · 配線用遮断器 / 2極2素子 / 単相200V回路
配線図の⑤で示す部分(単相3線式100/200Vの分電盤からヒートポンプ給湯器へ供給する200V分岐回路)に施設する配線用遮断器の極数及び素子数の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
単相3線式から200Vを供給する場合、中性線以外の2本の電圧線を使用するため、2線とも大地に対して電圧をもつ非接地側電線となります。過電流や地絡から回路を保護するためには非接地側電線の両極に過電流引きはずし素子を設ける必要があり、開閉2極・過電流素子2極の「2極2素子(2P2E)」を使用します。
解き方
- ⑤の分岐回路がヒートポンプ給湯器用の単相200V回路であることを確認する。
- 単相200V回路の電線は2本とも非接地側(電圧側)電線であることを把握する。
- 両極ともに過電流引きはずし素子が必要となるため、2極2素子(ロ)を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2極1素子(2P1E)は、一方の極が接地側電線である単相100V分岐回路に用いられる遮断器です。
- 選択肢 ロ正解
- 単相200V回路は両極とも電圧側電線となるため、両方の極に過電流素子をもつ2極2素子(2P2E)を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式の200V負荷回路に対して3極の遮断器を使用することは不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3極3素子(3P3E)は主に三相3線式回路等の主幹や分岐回路で使用される遮断器です。
覚えるポイント
- 単相100V分岐回路は2P1E、単相200V分岐回路は両極非接地のため2P2Eを使用する。
間違えやすいところ
- 100V用遮断器(2P1E)と200V用遮断器(2P2E)の極数・素子数の使い分けを混同すること。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(プルボックス)の識別
配線図 · 配線図記号 / プルボックス
配線図において、車庫の配線部分に示された⑥の図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)において、金属管や電線管相互の接続や電線の引き入れを容易にするために設ける正方形に対角線1本の図記号は「プルボックス」と規定されています。丸に斜め十字はアウトレットボックス(ジョイントボックス)、丸の中にVVFの表記はVVF用ジョイントボックスを示します。
解き方
- 配線図⑥に示された記号の外形(正方形に対角線1本)を確認する。
- 構内電気設備配線用図記号(JIS C 0303)のボックス類記号と照合する。
- 正方形に対角線1本はプルボックスの記号であるため「ハ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ジョイントボックス(アウトレットボックス)の図記号は、円形の中に斜め十字を描いた記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- VVF用ジョイントボックスは、円形の中に「VVF」の文字を記入した図記号で表されます。
- 選択肢 ハ正解
- 正方形に対角線1本を描いた図記号は「プルボックス」を表す正しい記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- ジャンクションボックスの図記号は四角形に「J」の表記等で区別され、本記号とは異なります。
覚えるポイント
- 正方形に対角線1本=プルボックス。円に斜め十字=ジョイントボックス。
間違えやすいところ
- プルボックス(正方形に対角線)とジョイントボックス(丸に十字)の記号を取り違えること。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路の最大使用電圧
電気設備技術基準 · 小勢力回路 / 使用電圧の限度 / チャイム
配線図の⑦で示す部分(チャイムの押しボタンからチャイムに至る小勢力回路)で使用できる電圧の最大値[V]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備の技術基準の解釈第181条において、電子ブザー、チャイム、ベル、表示器などに電気を供給する小勢力回路は、最大使用電圧が「60V以下」であることと規定されています。電源には小勢力回路用変圧器(ベルトランス等)を用い、短絡電流を安全な範囲に制限して使用します。
解き方
- 配線図⑦が玄関押しボタンとチャイムを結ぶ小勢力回路であることを確認する。
- 電気設備の技術基準の解釈における小勢力回路の使用電圧制限規定を確認する。
- 法令上の最大使用電圧である「60V」(ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 24Vは警報器等で広く使われる実用電圧ですが、小勢力回路としての最大許容電圧ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 30Vは小勢力回路の短絡電流区分(30V以下・30V超60V以下)で現れる数値であり、最大使用電圧ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 40Vという制限値は小勢力回路の規定には存在しません。
- 選択肢 ニ正解
- 電気設備の技術基準の解釈第181条により、小勢力回路で使用できる電圧の最大値は60Vです。
覚えるポイント
- 小勢力回路(チャイム・ブザー等)の最大使用電圧は60V以下。
間違えやすいところ
- 小勢力回路用変圧器の二次側短絡電流区分の数値(30V)と最大使用電圧(60V)を混同すること。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線管(波付硬質合成樹脂管)の傍記表示
配線図 · 波付硬質合成樹脂管 / FEP / 配線図記号
配線図の⑧で示す車庫への地中電線路部分に波付硬質合成樹脂管を施工したい。その図記号の傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303に基づく配線用図記号において、電線管の種類を示す傍記記号が定められています。地中電線路でケーブルの保護に用いられる波付硬質合成樹脂管は「FEP」と表示します。その他の合成樹脂管では、PF管(合成樹脂製可とう電線管)は「PF」、硬質ポリ塩化ビニル電線管は「VE」、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は「HIVE」と表記します。
解き方
- 問題で指定された電線管が「波付硬質合成樹脂管」であることを確認する。
- 配線図記号における各種合成樹脂管の傍記記号を照合する。
- 波付硬質合成樹脂管を表す記号「FEP」(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- PFは合成樹脂製可とう電線管(自己消火性のあるプラスチックフレキシブル管)の傍記表示です。
- 選択肢 ロ不正解
- HIVEは耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管の傍記表示です。
- 選択肢 ハ正解
- 波付硬質合成樹脂管(波付硬質ポリエチレン管)の図記号の傍記表示は「FEP」です。
- 選択肢 ニ不正解
- HIVPは水道配管用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管の規格呼称であり、電気設備図記号ではありません。
覚えるポイント
- 地中埋設用ケーブル防護管である波付硬質合成樹脂管の傍記記号はFEP。
間違えやすいところ
- 屋内配線で多用される合成樹脂製可とう電線管(PF管やCD管)と地中用のFEP管を混同しないこと。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
接地工事の種類と許容最大接地抵抗値(漏電遮断器緩和)
施工方法・保安基準 · D種接地工事 / 接地抵抗 / 漏電遮断器による緩和
配線図の⑨で示す分電盤部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
使用電圧300V以下の低圧用電気工作物の金属製外箱等にはD種接地工事を施します。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、電路に地絡が生じた際に0.5秒以内に自動的に遮断する装置(感度電流100mA以下の漏電遮断器)を施設する場合は、接地抵抗値を500Ω以下まで緩和することが認められています。本配線図の主幹漏電遮断器は定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内であるため、この緩和要件を満たします。
解き方
- 配線図⑨の接地箇所が使用電圧300V以下の低圧回路(D種接地工事)であることを特定する。
- 配線図の注記および回路図から主幹漏電遮断器の仕様(30mA、0.1秒以内)を確認する。
- 動作時間0.5秒以内の漏電遮断器があるため、接地抵抗上限値が100Ωから500Ω以下に緩和されることを適用し「ニ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- C種接地工事は使用電圧が300Vを超える低圧機器に適用される接地工事であり本問には適用されません。
- 選択肢 ロ不正解
- 本問の電路は使用電圧300V以下であるためC種接地工事ではなくD種接地工事となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電遮断器の緩和規定がない場合は100Ω以下ですが、本配線図では高速形漏電遮断器があるため500Ω以下に緩和されます。
- 選択肢 ニ正解
- 300V以下のためD種接地工事であり、0.1秒動作の漏電遮断器が施設されているため接地抵抗の許容最大値は500Ωとなります。
覚えるポイント
- 定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以内の漏電遮断器があれば、D種接地抵抗は500Ω以下に緩和。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の施設条件を見落とし、通常のD種接地抵抗値である100Ωを選んでしまう誤り。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における電線心線数の決定(複線図)
配線図 · 複線図 / 電線本数 / 3路スイッチ
配線図において、⑩で示す部分(分電盤から下方の照明・スイッチ群へ向かう配線区間)の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
複線図を描いて電線本数を決定する際は、①接地側電線(白)を各負荷へ接続、②非接地側電線(黒)をスイッチや常時給電箇所へ接続、③スイッチから対応する負荷へ制御線(返り線)を接続、の基本原則に従います。さらに3路スイッチ回路では、2つのスイッチ相互を結ぶ2本の連絡線が必要です。区間を通過する電源線2本と制御線・連絡線を合わせることで最少心線数が求まります。
解き方
- ⑩の配線区間が分電盤側から下方のスイッチ群・負荷回路へ電力を供給する経路であることを確認する。
- 下方の回路へ常時電源を供給するために、接地側電線(白)1本と非接地側電線(黒)1本の計2本が必要であることを導く。
- 照明「ウ」を点滅させる3路スイッチ間の連絡線2本がこの区間を通過することを確認する。
- 電源線2本+3路スイッチ連絡線2本の合計4本(ハ)と決定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2本では電源供給の白・黒2線のみとなり、3路スイッチ回路の連絡線を通すことができません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本では片切スイッチの返り線1本分しか確保できず、3路スイッチ間の渡り線2本を収容できません。
- 選択肢 ハ正解
- 常時電源線2本(接地側・非接地側)と3路スイッチ連絡線2本の合計4本の心線が必要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 非接地側電源線をスイッチ群で共通接続して配線するため、5本を必要とせず最少4本で施工できます。
覚えるポイント
- ジョイントボックス間配線本数は「電源線2本(接地・非接地)+3路スイッチ渡り線等の制御線」で算出する。
間違えやすいところ
- 3路スイッチの渡り線が2本必要であることを失念し、電線本数を3本と誤ってしまうこと。
出題の前提:内線規程 配線設計基準
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図中の点滅器の支持・固定器具
配線図 · 点滅器の施工 / 埋込連用取付枠
配線図の洋室入口付近⑪で示す点滅器(スイッチ)を取り付ける工事において、壁内の造営材に器具を固定・支持するために使用するものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
住宅の屋内配線工事では、壁内に配線器具を埋め込んで取り付ける場合、埋込連用取付枠にスイッチやコンセントを装着した上で壁内のスイッチボックスやハサミ金具等に固定します。
解き方
- 配線図⑪の記号を確認し、洋室の壁に設置される通常の埋込形点滅器(片切スイッチ)であることを把握します。
- 配線器具を壁面造営材に確実に支持・固定するために用いる部品として、埋込連用取付枠(ハ)を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 露出配線工事でスイッチを取り付ける際に壁面に露出させて設置するボックスであり、通常の住宅の壁内埋込配線には使用しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 露出配線等で用いる表面実装用の露出ボックスであり、壁内への器具埋込施工には適しません。
- 選択肢 ハ正解
- 埋込連用スイッチやコンセントを組み合わせて壁面開口部に支持・固定するための金属製埋込連用取付枠であり、正しい部品です。
- 選択肢 ニ不正解
- 埋込ボックスそのものであり、器具単体を枠に取り付けて固定する「取付枠」としての機能とは異なります。
覚えるポイント
- 埋込スイッチの固定には埋込連用取付枠を使用する
間違えやすいところ
- 露出スイッチボックスと埋込連用取付枠の用途を混同しないように注意する
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の電線相互の圧着接続
配線図 · リングスリーブによる圧着接続 / 刻印マークの選定
配線図の⑫で示すボックス内における電線の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類、個数および圧着接続後の刻印の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用電線はすべてVVF1.6とし、傍記RASの器具は2線式とする。また、写真に示すリングスリーブ中央の〇、小、中は刻印を表す。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブE形の選定基準では、1.6mm電線2本の圧着接続にはリングスリーブ小を用いて刻印「〇」とし、1.6mm電線3〜4本の圧着接続にはリングスリーブ小を用いて刻印「小」とします。5本以上で中スリーブを用います。
解き方
- ボックス⑫に接続される配線を整理し、非接地側・接地側・連動線の結線数を算出します。
- 1.6mm電線2本接続が1箇所(スリーブ小・刻印〇)、1.6mm電線3本接続が2箇所(スリーブ小・刻印小)となることを求め、合計「小3個」の組合せを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- ボックス⑫内の接続箇所数は3箇所であり、5本以上の太い束が存在しないため中スリーブは使用しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6mm電線が5本以上接続される箇所はないため中スリーブは使用せず、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- すべて小スリーブで施工可能な電線本数であるため、中スリーブが含まれる選択肢は不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 1.6mm×2本の接続が1箇所(小スリーブ・刻印〇)、1.6mm×3本の接続が2箇所(小スリーブ・刻印小)で合計小スリーブ3個となり、適切です。
覚えるポイント
- 1.6mm電線2本のみの接続はリングスリーブ小で刻印〇となる
間違えやすいところ
- 1.6mmが3本の接続を中スリーブと誤認しないようにする
出題の前提:JIS C 9711 屋内配線用電線接続工具および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
配線回路の負荷電流の測定機器
配線図 · 計測機器 / クランプ形電流計 / 負荷電流測定
配線図の⑬で示す分電盤内の分岐回路において、電路を遮断することなく通電状態のまま負荷電流を測定するために使用する測定器として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
活線状態で回路の負荷電流を測定するには、電線の周囲に発生する磁界を変流器の原理で検出するクランプ形電流計(クランプメータ)を使用します。測定時は電線1線のみを挟み込みます。
解き方
- 問題で要求されている測定対象が「回路の負荷電流」であることを確認します。
- 電路を切断・遮断せずに安全に通電電流を計測できる機器として、磁気結合型のクランプ形電流計(ロ)を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 回路計(テスタ)は電圧や抵抗の測定に主に用いられ、配線を切断して直列に接続しないと電流測定ができないため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- クランプ形電流計は被覆の上から電線1線を挟むことで、回路を遮断することなく負荷電流を直接測定できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 受光部に当たる明るさ(照度lx)を測定する照度計であり、電流測定には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電路の絶縁性能(絶縁抵抗MΩ)を測定する機器であり、停電状態で直流高電圧を印加して測定するものです。
覚えるポイント
- 負荷電流測定には電線1線を挟むクランプ形電流計を使用する
間違えやすいところ
- 漏れ電流測定(2線一括クランプ)と負荷電流測定(1線クランプ)の手法を混同しないように注意する
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および電気計測器の取扱方法
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
片切スイッチとコンセントの裏面結線
配線図 · 配線器具の裏面結線 / 片切スイッチ / コンセントの渡り配線
配線図の車庫内に施設される⑭で示す部分(片切スイッチおよびコンセント)の配線を、器具の裏面から見た結線状態として、正しいものはどれか。ただし、電線の色別は、白色を電源からの接地側電線、黒色を電源からの非接地側電線、赤色を負荷(照明器具)に結線する電線とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スイッチは電路の非接地側(黒線)を開閉する必要があるため、電源の非接地側電線をコンセントからスイッチへ黒色の渡り線で供給します。接地側(白線)はコンセントのW端子のみに接続し、スイッチへ渡してはなりません。
解き方
- 電源からの白線(接地側電線)がコンセントの「W」表示のある端子に正しく接続されているかを確認します。
- 電源からの黒線(非接地側電線)がコンセントを経由し、黒色の渡り線によって片切スイッチの電源側端子に接続されていることを確認します。
- スイッチの負荷側端子から照明器具「タ」へ向かう赤線が正しく引き出されているハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 極性およびスイッチへの電源供給経路が正しく接続されておらず、誤った結線です。
- 選択肢 ロ不正解
- 負荷への点滅線である赤色線を渡り線として接続しており、回路が正常に動作しません。
- 選択肢 ハ正解
- 接地側白線がコンセントのW端子に入り、非接地側黒線がコンセントからスイッチへ黒色渡り線で接続され、スイッチから負荷へ赤線が出ているため完全に適正です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地側極(W)からスイッチへ渡り線を接続しており、スイッチを投入すると短絡(ショート)事故を引き起こすため誤りです。
覚えるポイント
- コンセントのW端子には必ず接地側の白線を接続する
間違えやすいところ
- スイッチへの渡り線を接地側(白)から取ってしまう短絡結線ミスに注意する
出題の前提:内線規程および電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の圧着接続用リングスリーブの選定
配線図 · リングスリーブの選定 / 電線本数とスリーブサイズ
配線図の⑮で示すジョイントボックス内における電線の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リングスリーブE形の選定では、接続するVVF1.6の合計断面積(1本あたり2.0mm2換算)により、合計が8mm2以下(1.6mmで2〜4本)は「小スリーブ」、8mm2を超え14mm2以下(1.6mmで5〜6本)は「中スリーブ」を用います。
解き方
- ボックス⑮を通過・終端する各回路(照明回路、コンセント回路、スイッチ渡り等)の複線図を作成します。
- 接続ごとの1.6mm電線本数を集計し、5本接続の箇所が2箇所(中2個)、4本以下の接続が4箇所(小4個)であることを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- 1.6mmが5本接続される箇所が2箇所存在するため、小スリーブのみで圧着することはできず不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 5本接続となる箇所が2箇所あるため中スリーブが2個必要であり、中1個では足りません。
- 選択肢 ハ正解
- 1.6mm電線の本数から、小スリーブを使用する箇所が4箇所、中スリーブを使用する箇所が2箇所となるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを要する接続箇所は2箇所のみであり、3個は過剰であるため誤りです。
覚えるポイント
- 1.6mm電線が5本および6本接続される場合は中スリーブを選定する
間違えやすいところ
- 1.6mmが4本までは小スリーブで圧着可能であることを見落としやすい
出題の前提:JIS C 9711および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
分電盤からジョイントボックス間の配線ケーブルの選定
配線図 · 分岐回路 / ケーブルの条数・心数
配線図の分電盤からジョイントボックス⑮に至る⑯で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、適切なものはどれか。ただし、心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
同一の建物内であっても、異なる分岐開閉器から供給される単相100V分岐回路相互で中性線(接地側電線)を共用することは内線規程により禁止されています。したがって各回路ごとに独立した2心ケーブルを敷設する必要があります。
解き方
- 配線図の分電盤結線図および配線経路を確認し、⑯の部分に2つの別系統の分岐回路が配線されていることを読み取ります。
- 分岐回路ごとに非接地側と接地側の2心が必要となるため、2心ケーブル(VVF 1.6-2C等)が2本(ハ)必要であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブル1本では1つの分岐回路しか配電できず、2系統の分岐回路を賄えません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3心ケーブル1本で中性線を共用することは技術基準・内線規程で禁止されているため施工できません。
- 選択肢 ハ正解
- 2系統の単相100V独立分岐回路をそれぞれ供給するため、2心ケーブル2本を敷設するのが最少心数で適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 心数が合計5心となり、最少心数の要件を満たさず過剰であるため不適切です。
覚えるポイント
- 異なる分岐回路の中性線(接地側電線)を共用してはならない
間違えやすいところ
- 3心ケーブルで中性線を共通にして2回路配線できると誤認しないように注意する
出題の前提:内線規程 分岐回路の施設規定
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / 極数別個数
配線図の⑰で示すジョイントボックス内における電線の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
差込形ピンコネクタは、接続する心線の本数に適合する極数(2本用、3本用、4本用など)のコネクタを接続箇所ごとに1個ずつ選定して施工します。
解き方
- ボックス⑰に関連する便所・風呂・洗面所の照明および換気扇回路の複線図を展開します。
- 電源接地側(白線)および非接地側(黒線)の結線本数を集計すると、3本接続が2箇所となります。
- 各点滅器(スイッチ)から対応する負荷(照明・換気扇)への接続線を数えると、2本接続が4箇所となります。
- これらを差込形コネクタの種類別にまとめると、2本用4個、3本用2個のニが求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 4本用の接続箇所は存在せず、2本用も4個必要であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 4本の電線を一括接続する箇所はないため、4本用コネクタを含む本選択肢は不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 3本接続が2箇所あり、4本接続は存在しないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 3本用コネクタが2個(接地側・非接地側)、2本用コネクタが4個(スイッチ負荷線)となり、最少個数の組合せとして完全に合致しています。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの選定では接続箇所の電線本数と同極数のコネクタを1対1で対応させる
間違えやすいところ
- 接地側電線の接続本数を誤って4本接続とカウントしないよう複線図を正確に追う
出題の前提:内線規程および電気設備技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていない配線器具(コンセント)の識別
配線図 · 図記号 / コンセントの種類
この木造住宅の配線図全体において、使用されていないコンセントの写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図上のコンセント図記号には、口数を表す数字(2など)や、接地極「E」、接地端子「ET」、防雨形「WP」などの傍記表示が付されます。各写真の端子構成・口数・定格電圧と図面の記号を照合して選定します。
解き方
- 配線図内に登場するコンセント記号を精査します(居間エアコンの20A 250V E、各室の2口コンセント、台所・洗面所の2EETや2Eなど)。
- 選択肢の写真を確認し、イは2口コンセント、ロはアース端子のみ付いた1口コンセント、ハはアース極・端子付2口コンセント、ニは250V 20A接地極付コンセントであることを識別します。
- 図面内に単独のアース端子付1口コンセント(ロ)が一切指定されていないことを確認し、ロを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 洋室や和室、寝室などに傍記「2」の埋込ダブルコンセントとして多数使用されています。
- 選択肢 ロ正解
- 接地極がなく接地端子のみを備えた1口コンセント(記号:ET)は本配線図のどこにも指定されておらず、使用されていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 台所や洗面所に傍記「2EET」として指定されており、使用されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 居間のルームエアコン用として傍記「20A 250V E」の記号で使用されています。
覚えるポイント
- 2EETは接地極および接地端子を有する2口コンセントを示す
間違えやすいところ
- 接地極付(E)と接地端子付(ET)の図記号・外観の違いを見落とさないようにする
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの識別
配線図 · スイッチの種類 / 3路スイッチ / 表示灯内蔵スイッチ / 両切スイッチ
木造1階建住宅の配線図において、使用されていないスイッチはどれか。ただし、各選択肢の写真下の図はスイッチ内部の接点構成を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図記号では、一般の片切スイッチは黒丸、3路スイッチは「3」、両切スイッチは「2P」、位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)は「L」、確認表示灯内蔵スイッチは「P」などの傍記表示で区別されます。それぞれの接点構成と用途を正確に把握することが重要です。
解き方
- 配線図全体からスイッチの図記号(片切、3路「3」、両切「2P」、位置表示灯内蔵「L」など)を探し出します。
- 各選択肢の写真および接点構成図から、スイッチの種類(一般片切、3路、両切、表示灯内蔵等)を判別し、配線図内に該当するものがない選択肢を特定します。
- 選択肢 イ正解
- 表示灯が組み込まれた3路スイッチの接点構成ですが、配線図内には表示灯付きの3路スイッチ(3L等)は指定されておらず、使用されていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 片切接点に表示灯が並列接続された位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)であり、配線図の居間右下の⑪(記号●L)などで使用されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 端子0と1・3を切り替える通常の3路スイッチであり、配線図内の玄関(ア3、ウ3)や居間・和室(サ3)などで使用されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 2極を同時に開閉する両切スイッチ(2P)であり、配線図内の車庫のスイッチ「タ 2P」や屋外灯のスイッチ「チ 2P」で使用されています。
覚えるポイント
- 配線図記号の傍記「3」は3路スイッチ、「2P」は両切スイッチ、「L」は位置表示灯内蔵(ほたる)スイッチを表します。
間違えやすいところ
- 3路スイッチと両切スイッチ(2P)の図記号や接点構成を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の施工に使用する材料・工具の適切な組合せ
配線図 · 金属管工事 / ねじなし電線管 / 接続材料 / 電工工具
木造1階建住宅の配線図の施工に関して、一般的に使用するものの組合せとして不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管工事において、配線図に「E」と記されている場合はねじなし電線管(管端にねじなし)を使用し、接続具もねじなし用のカップリングやボックスコネクタを用います。管端にねじが切られた薄鋼電線管(C管)とねじなしボックスコネクタは接合構造が合わず使用できません。
解き方
- 配線図中の車庫部分を確認し、金属管工事の指示が「(E19)」(外径19.1mmのねじなし電線管)であることを把握します。
- 各選択肢に示された材料・工具の適合性を確認し、ねじなしコネクタとねじ切り付き電線管という不整合な組合せであるイを選択します。
- 選択肢 イ正解
- 写真はねじなしボックスコネクタと管端にねじが切られた薄鋼電線管であり、接合構造が適合しないうえ、配線図で指定されているE19(ねじなし管)工事にも適合しないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は金属製露出スイッチボックスとねじなし電線管であり、車庫内の露出金属管工事(E19)においてスイッチやコンセントを取り付ける施工として適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はリングスリーブとJIS適合のリングスリーブ用圧着工具であり、配線図の各ジョイントボックス内における電線相互の接続施工として適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は差込形コネクタとケーブルストリッパであり、配線図のジョイントボックス内の電線接続および心線の被覆剥ぎ取り作業として適切です。
覚えるポイント
- 記号「E」はねじなし電線管であり管端にねじがなく、ボックスとの接続にはねじなしボックスコネクタを使用します。
間違えやすいところ
- 薄鋼電線管(C管・ねじあり)とねじなし電線管(E管・ねじなし)の特徴および使用器具の違いを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和4年度第二種電気工事士下期筆記試験【午前】の問題・解答資料です。

