学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
合成抵抗の計算
電気理論 · 合成抵抗 / オームの法則 / 直流回路
端子a-b間に接続された抵抗回路において、端子aから上側の枝に3Ωの抵抗があり、下側の枝には並列に接続された2つの6Ωの抵抗と直列に接続された3Ωの抵抗がある。この回路の端子a-b間の合成抵抗[Ω]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
並列接続された同一抵抗2個の合成抵抗は元の値の半分になります。直列部分はそのまま加算し、最終的に並列接続された各枝の合成抵抗を「和分の積」の公式を用いて求めます。
解き方
- 下側の枝にある並列抵抗(6Ωと6Ω)の合成抵抗を計算すると、(6×6)/(6+6) = 3Ω となります。
- 下側の枝全体の抵抗は、並列部分の3Ωと直列抵抗の3Ωを足して 3 + 3 = 6Ω となります。
- 端子a-b間は上側の枝(3Ω)と下側の枝(6Ω)の並列接続となるため、合成抵抗は (3×6)/(3+6) = 18/9 = 2Ω と求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果は2Ωであり、1Ωは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 下側の枝全体の合成抵抗6Ωと上側の枝3Ωの並列合成抵抗を計算すると2Ωとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 上側の枝単体の抵抗値や下側の直列1個分の値と混同しており誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算手順の誤りによる数値であり不適切です。
覚えるポイント
- 並列接続の合成抵抗は「和分の積」、同じ抵抗Rがn個並列ならR/nで素早く計算できます。
間違えやすいところ
- 直列部分と並列部分の接続順序を見誤り、回路全体の構成を誤認してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問1
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗の比較
配電理論 · 電気抵抗 / 導線の断面積 / 導電率
直径2.6 mm、長さ10 mの銅導線と抵抗値が最も近い同材質の銅導線として、適切なものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
導線の電気抵抗Rは長さに比例し、断面積に反比例します(R = ρ・L/A)。同一材質であれば、L/A(長さ/断面積)の比率が最も近いものが抵抗値の最も近い導線となります。
解き方
- 直径2.6 mmの断面積A0を計算します。A0 = π × (2.6/2)² ≈ 3.1416 × 1.69 ≈ 5.31 mm² です。長さは10 mなので、L/A0 = 10 / 5.31 ≈ 1.88 です。
- 選択肢イのL/Aを計算すると、10 / 5.5 ≈ 1.82 となり、基準値1.88に極めて近い値となります。
- 選択肢ロは 10 / 8 = 1.25、ハは断面積約2.01 mm²で 20 / 2.01 ≈ 9.95、ニは断面積約8.04 mm²で 5 / 8.04 ≈ 0.62 となり、最も近いのはイです。
- 選択肢 イ正解
- 直径2.6 mmの断面積(約5.31 mm²)と公称断面積5.5 mm²はほぼ等しく、長さも同じ10 mであるため抵抗値が最も近くなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 断面積が8 mm²と大きいため、抵抗値は基準より大幅に小さくなります。
- 選択肢 ハ不正解
- 断面積が小さく長さが2倍あるため、抵抗値は基準の約5倍以上となり不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 断面積が大きく長さが半分であるため、抵抗値は基準の約3分の1となり不適切です。
覚えるポイント
- 電線の太さの換算目安として、直径2.6 mmは断面積5.5 mm²、直径2.0 mmは断面積3.5 mm²、直径1.6 mmは断面積2.0 mm²に近いです。
間違えやすいところ
- 直径と断面積を取り違えたり、直径の2乗に断面積が比例することを忘れて計算を誤るケースがあります。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問2
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器の発熱量計算
電気理論 · 電力量 / ジュールの法則 / 発熱量
消費電力が500 Wの電熱器を、1時間30分使用したときの発熱量[kJ]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
電熱器の発熱量(熱量)は、消費電力P[W]に通電時間t[秒]を掛けたジュールの法則(H = P × t [J])によって計算されます。求める単位が[kJ]である場合は、ジュール[J]を1000で割ります。
解き方
- 使用時間を秒単位に換算します。1時間30分 = 90分 = 90 × 60 = 5400秒 です。
- 電熱器の発熱量を計算します。H = 500 W × 5400 s = 2,700,000 J となります。
- 単位をキロジュール[kJ]に変換するため1000で割ると、2,700 kJ と求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 500 Wに90分をそのまま掛けて単位換算を行わなかった誤った計算値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 500 Wに1.5時間を掛けて電力量[Wh]を求めた値(750 Wh)であり、発熱量[kJ]ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 1時間分の発熱量(1800 kJ)のみを計算した数値であり誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 500 W × 5400 s = 2,700,000 J = 2700 kJ となり、正しい発熱量です。
覚えるポイント
- 発熱量[J]の計算では時間を必ず「秒」に直します(1 Wh = 3.6 kJ、1 kWh = 3600 kJ)。
間違えやすいところ
- 1時間30分を1.5秒や90秒などと誤って換算したり、時間の単位を秒に変換せず計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問3
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
コンデンサ交流回路の波形と位相
電気理論 · 交流回路 / コンデンサ / 位相差
交流電源にコンデンサCが接続された正弦波交流回路において、電源電圧vに対する電流iの波形として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
コンデンサに交流電圧を加えると、電荷の充放電に伴い、流れる電流の位相は端子電圧よりも90°(1/4周期)進みます。時間軸上の波形では、電流の山(ピーク)が電圧の山よりも時間的に早く現れます。
解き方
- コンデンサ回路における電圧と電流の位相関係を確認します。コンデンサ単独の回路では、電流は電圧に対して90°進みます。
- 電圧vが0°(ゼロクロスして正に立ち上がる点)のとき、電流iは既に正の最大値(90°進んだ状態)となっている波形を選択肢ハから特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧と電流が同位相の波形であり、純抵抗回路の波形を示しているため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電流が電圧より90°遅れている波形であり、インダクタ(コイル)回路の波形であるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 電流が電圧より90°進んでおり、コンデンサ回路の特性を正しく表しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 位相差が180°(逆位相)となっている波形であり不適切です。
覚えるポイント
- 「コンデンサは電流が進み90°、コイルは電流が遅れ90°」と覚えましょう。
間違えやすいところ
- 波形グラフで時間軸の進み遅れの向きを取り違え、コイル回路の遅れ位相(波形ロ)と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問4
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相交流回路の線電流計算
配電理論 · 三相交流回路 / Y結線 / 線電流
線間電圧210 Vの対称三相3線式電源に、各相の抵抗が10 Ωの抵抗負荷がY(スター)結線された回路がある。この回路に流れる線電流I [A] として、最も近いものを1つ選べ。ただし、√3 = 1.73とする。
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解答
ロ
解説
対称三相交流のY結線(スター結線)負荷では、相電圧Vpは線間電圧Vの1/√3倍(Vp = V/√3)になります。また、Y結線では線電流Iと相電流Ipは等しくなります(I = Ip)。
解き方
- 負荷1相にかかる相電圧Vpを求めます。Vp = 210 / √3 V です。
- 相電流Ipをオームの法則により計算します。Ip = Vp / R = (210 / √3) / 10 = 21 / √3 A です。
- Y結線のため線電流Iは相電流Ipと等しくなります。I = 21 / 1.73 ≈ 12.13 A となり、最も近い値は12.1 Aです。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順の誤りによる数値であり不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- I = 210 / (√3 × 10) = 21 / 1.73 ≈ 12.1 A となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 誤った計算係数を適用した数値であり不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相回路のように線間電圧をそのまま抵抗値で割った値(21 A)に近い誤った数値です。
覚えるポイント
- Y結線は「線間電圧 = √3 × 相電圧」「線電流 = 相電流」、Δ結線は「線間電圧 = 相電圧」「線電流 = √3 × 相電流」です。
間違えやすいところ
- Δ結線と混同して線電流をさらに√3倍してしまったり、相電圧を求める際に√3で割るのを忘れるミスが多く見られます。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問5
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式の中性線断線事故
配電理論 · 単相3線式 / 中性線断線 / 分圧
単相3線式回路(100/200 V)において、中性線と一方の電圧線間に消費電力100 W(抵抗100 Ω)、もう一方の電圧線間に消費電力500 W(抵抗20 Ω)の抵抗負荷が接続されている。図中の中性線の×印点で断線した場合のa-b間(100 W負荷の両端)の電圧[V]として、最も近いものを1つ選べ。ただし、断線によって負荷の抵抗値は変化しないものとする。
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解答
ハ
解説
単相3線式の中性線が断線すると、中性線への電流経路が断たれ、2つの負荷が両外側の電圧線間(電源電圧200 V)に直列接続された状態になります。各負荷には抵抗値に比例した電圧が分圧されて加わります。
解き方
- 断線後、100 Ωと20 Ωの負荷が電源電圧200 Vに直列に接続される回路構成を把握します。
- 分圧の公式を適用してa-b間(100 Ωの負荷)の電圧を計算します。V_ab = 200 × 100 / (100 + 20) = 200 × 100 / 120 = 1000 / 6 ≈ 166.7 V となります。
- 最も近い整数値である167 Vを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- もう一方の20 Ωの負荷にかかる電圧(約33 V)であり、a-b間の電圧ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 断線前の正常時の電圧(100 V)であり誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 直列回路の分圧の計算により約167 Vとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 両外線間の線間電圧そのものであり、1つの負荷にかかる電圧ではありません。
覚えるポイント
- 中性線断線時は軽負荷(消費電力が小さく抵抗が大きい負荷)側に過電圧が加わり機器焼損の危険があります。
間違えやすいところ
- 消費電力が小さい負荷ほど抵抗値が大きいことを見落とし、分圧比を逆に計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問6
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式配線の電圧降下
配電理論 · 電圧降下 / 三相3線式 / 線電流
対称三相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.15 Ω、線電流が10 Aのとき、送電端電圧Vsと受電端電圧Vrの差である電圧降下(Vs - Vr) [V]として、最も近いものを1つ選べ。ただし、√3 = 1.73とする。
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解答
ロ
解説
三相3線式平衡回路における線間電圧降下ΔVは、線電流Iおよび電線1線当たりの抵抗rを用いて ΔV = √3・I・r で表されます。単相2線式の2・I・rと区別して覚える必要があります。
解き方
- 三相3線式の電圧降下の計算公式 ΔV = √3 × I × r を確認します。
- 与えられた条件 I = 10 A、r = 0.15 Ω、√3 = 1.73 を代入します。ΔV = 1.73 × 10 × 0.15 = 1.73 × 1.5 = 2.595 V となります。
- 四捨五入して最も近い選択肢の2.6 Vを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1本分の電圧降下(I × r = 10 × 0.15 = 1.5 V)をそのまま選んでおり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 公式 ΔV = √3 × I × r に基づき計算した2.595 Vに最も近い値であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式の電圧降下の公式(2 × I × r = 3.0 V)を用いて計算した誤った値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3本の電線の降下分を単純加算した数値(3 × I × r = 4.5 V)であり誤りです。
覚えるポイント
- 電圧降下の公式は、単相2線式が 2Ir、単相3線式が Ir、三相3線式が √3Ir です。
間違えやすいところ
- 三相3線式であるにもかかわらず、単相2線式の係数2を掛けてしまったり、√3を掛け忘れる間違いに注意が必要です。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問7
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管収容時の電線許容電流
配電理論 · 許容電流 / 電流減少係数 / 管内配線
合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5 mm²の600 Vビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30 ℃以下、電流減少係数は0.70とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管内に複数本の絶縁電線を収めて配線する場合、放熱が悪くなるため電線の許容電流に電流減少係数を乗じて許容電流を低減させます。許容電流値の端数は通常四捨五入して整数値とします。
解き方
- 断面積5.5 mm²の600 Vビニル絶縁電線(IV線)の単線1本当たりの許容電流が49 Aであることを確認します。
- 電線管内に3本収めるため、与えられた電流減少係数0.70を乗じます。49 A × 0.70 = 34.3 A となります。
- 端数処理(四捨五入)を行い、34 Aを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 断面積3.5 mm²の許容電流(37 A)に0.70を掛けた近似値(約26 A)であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 5.5 mm²の許容電流49 Aに電流減少係数0.70を掛けた34.3 Aを端数処理した34 Aであり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 許容電流や減少係数の適用を誤った計算値であり不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流減少係数を掛ける前の電線1本当たりの許容電流(49 A)そのものであり誤りです。
覚えるポイント
- 絶縁電線の許容電流:単線1.6mm→27A、2.0mm→35A、2.6mm→48A。より線2mm²→27A、3.5mm²→37A、5.5mm²→49A、8mm²→61A。
間違えやすいところ
- 電流減少係数を掛け忘れて元の許容電流49 Aを選んでしまったり、より線5.5 mm²の許容電流値を他の太さと混同するミスに注意しましょう。
出題の前提:2019年度第二種電気工事士下期筆記試験問8
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の電線の許容電流の最小値
配電理論および配線設計 · 低圧分岐回路 / 過電流遮断器の施設制限 / 許容電流
図のように定格電流 50 A の過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、7 m の位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b 間の電線の許容電流の最小値 [A] として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧屋内幹線からの分岐回路において、分岐点から過電流遮断器までの電線長が 3 m を超え 8 m 以下の場合は幹線の過電流遮断器の定格電流の 35 % 以上、8 m を超える場合は 55 % 以上の許容電流を持つ電線を使用する必要があります。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器を設置する位置までの距離が 7 m であるため、「3 m 超 8 m 以下」の規定(幹線の過電流遮断器の定格電流の 35 % 以上)を適用する。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流 50 A に 0.35 を乗じて許容電流の最小値を計算する: 50 × 0.35 = 17.5 A。
- 選択肢 イ不正解
- 12.5 A は定格電流 50 A の 25 % に相当し、規定の 35 % に満たないため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 3 m 超 8 m 以下の施設条件であるため、50 A × 0.35 = 17.5 A となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 22.5 A は定格電流 50 A の 45 % に相当し、規定の計算値と異なるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 27.5 A は長さが 8 m を超える場合に適用される 55 %(50 A × 0.55 = 27.5 A)の値であるため誤りです。
覚えるポイント
- 分岐点からの電線の長さが 3 m 以下なら制限なし、3 m 超 8 m 以下なら幹線遮断器の 35 % 以上、8 m 超なら 55 % 以上の許容電流が必要です。
間違えやすいところ
- 距離が 7 m であるのに 8 m 超の条件である 55 % を適用して 27.5 A と誤算しないように注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器と電線の太さ・コンセントの組合せ
配電理論および配線設計 · 分岐回路の施設 / 配線用遮断器 / コンセントの選定
定格電流 30 A の配線用遮断器で保護される分岐回路の電線(軟銅線)の太さと、接続できるコンセントの図記号の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
分岐回路を保護する過電流遮断器の定格電流が 30 A の場合、電線は断面積 5.5 mm² 以上(または直径 2.6 mm 以上)の軟銅線を使用し、接続できるコンセントの定格電流は 20 A 以上 30 A 以下とする必要があります。
解き方
- 30 A 分岐回路の電線の太さ基準を確認する。軟銅線の場合は断面積 5.5 mm² 以上(または直径 2.6 mm 以上)が必要であるため、断面積 3.5 mm² や直径 2.0 mm のものは不適合となる。
- 接続可能なコンセントの定格電流を確認する。30 A 分岐回路には定格電流 20 A 以上 30 A 以下のコンセントを接続できるため、定格 15 A(数字表記なし)のコンセントは不適合である。よって断面積 5.5 mm² かつ 20 A 2口コンセントの組合せが適切である。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の太さは適合していますが、コンセントの定格電流が 15 A(数字の併記がない通常のコンセント)であるため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 A 分岐回路の電線は断面積 5.5 mm² 以上が必要であり、3.5 mm² では細すぎるため不適切です。またコンセントも定格 15 A のため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- コンセントは 20 A で適合していますが、電線の太さが直径 2.0 mm では細すぎる(直径 2.6 mm 以上が必要)ため不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線の太さが断面積 5.5 mm² 以上を満たし、コンセントも 20 A(20 A 以上 30 A 以下)を満たしているため適切です。
覚えるポイント
- 30 A 分岐回路の電線は断面積 5.5 mm² 以上(直径 2.6 mm 以上)、コンセント定格電流は 20 A または 30 A です。
間違えやすいところ
- 20 A 分岐回路(電線 1.6 mm 以上、コンセント 15 A または 20 A)の規定と混同しないように注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条 別表第4(分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
食器洗い機用コンセントの選定
配線器具および材料・工具 · コンセントの種類 / 接地極 / 接地端子
住宅で使用する電気食器洗い機用のコンセントとして、最も適しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
水気や湿気のある場所に設置される電気器具(電気食器洗い機、洗濯機、電子レンジ等)は感電防止のための接地(アース)が重要であり、差し込みプラグ側の接地極および単独のアース線の双方を確実に接続できる接地極付接地端子付コンセントの設置が推奨されます。
解き方
- 電気食器洗い機の設置環境(水気・湿気のある場所)および感電防止のための接地工事の必要性を確認する。
- 接地極付プラグとアース線のいずれにも対応できるコンセントとして「接地極付接地端子付コンセント」を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 引掛形コンセントはプラグの脱落を防止する器具であり、接地機能が備わっていないため不適しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 抜け止め形コンセントはプラグの抜け防止を目的としたもので、水回りの接地接続用としては不適しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地端子付コンセントはアース線をねじ止めできますが、接地極付プラグを直接差し込めないため、最も適しているとは言えません。
- 選択肢 ニ正解
- 接地極付プラグにもアース線(接地端子)にも対応でき、感電保護の観点から最も適しています。
覚えるポイント
- 水回り機器(洗濯機、食器洗い機、電子レンジ等)には「接地極付接地端子付コンセント」が最適です。
間違えやすいところ
- 接地端子付コンセントと接地極付接地端子付コンセントの違いを見落とさないように注意してください。
出題の前提:内線規程 / 電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
各種絶縁物の最高許容温度の比較
配線器具および材料・工具 · 絶縁電線 / ケーブル / 最高許容温度
次の絶縁電線・ケーブルのうち、絶縁物の最高許容温度が最も高いものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
絶縁電線やケーブルに使用される絶縁材料には材質ごとに最高許容温度が規定されており、通常のビニル絶縁物は 60 ℃、耐熱ビニル(二種ビニル)は 75 ℃、架橋ポリエチレンは 90 ℃ と定められています。
解き方
- 選択肢に挙げられている電線・ケーブルの絶縁体の種類を確認する(HIVは二種ビニル、IVおよびVVRはビニル、CVは架橋ポリエチレン)。
- それぞれの最高許容温度(ビニル:60 ℃、耐熱ビニル:75 ℃、架橋ポリエチレン:90 ℃)を比較し、最も高い 90 ℃ の架橋ポリエチレン(CV)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 600 V 二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度は 75 ℃ です。
- 選択肢 ロ不正解
- 600 V ビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は 60 ℃ です。
- 選択肢 ハ正解
- 600 V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)の最高許容温度は 90 ℃ であり、選択肢の中で最も高いため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)の最高許容温度は 60 ℃ です。
覚えるポイント
- 最高許容温度は IV・VVF・VVR が 60 ℃、HIV が 75 ℃、CV が 90 ℃ です。
間違えやすいところ
- 二種ビニル(HIV)の 75 ℃ を最高許容温度と誤認し、架橋ポリエチレン(90 ℃)を見落とさないようにしてください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
ノックアウトパンチャの用途
配線器具および材料・工具 · 工具の用途 / ノックアウトパンチャ / 金属管工事
ノックアウトパンチャの用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ノックアウトパンチャ(油圧式または手動式)は、金属製キャビネットやボックスのノックアウト穴を打ち抜いたり、任意の場所に丸穴をあけたりする作業に使用される専用工具です。
解き方
- ノックアウトパンチャの名称および機能(金属板の打ち抜き穴あけ)を確認する。
- 選択肢の中から「金属製キャビネットに穴を開ける」用途を選択する。
- 選択肢 イ正解
- ノックアウトパンチャは金属製キャビネットや分電盤の鋼板に穴を開けるために用いる工具であり適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 太い電線を圧着接続する用途には、手動油圧式圧着工具などが用いられます。
- 選択肢 ハ不正解
- コンクリート壁に穴を開ける用途には、振動ドリルやハンマードリルなどが用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 太い電線管を曲げる用途には、パイプベンダ(油圧式パイプベンダ等)が用いられます。
覚えるポイント
- ノックアウトパンチャは「金属製キャビネットや鋼板への穴あけ」に用います。
間違えやすいところ
- コンクリートへの穴あけ用工具(ハンマードリル等)や電線管曲げ用工具(パイプベンダ)と混同しないようにしてください。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験(一般問題)工具の用途基準
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
スターデルタ始動の特徴
電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 · 三相誘導電動機 / スターデルタ始動 / じか入れ始動の比較
三相誘導電動機の始動において、全電圧始動(じか入れ始動)と比較して、スターデルタ始動の特徴として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
三相誘導電動機のスターデルタ始動では、始動時にスター結線とすることで巻線電圧を全電圧始動(デルタ結線)の 1/√3 倍に抑制します。これにより始動電流および始動トルクはともに全電圧始動時の 1/3 となります。
解き方
- スターデルタ始動時の各特性(巻線電圧は 1/√3 倍、始動電流は 1/3 倍、始動トルクは 1/3 倍、加速が緩やかになり始動時間は長くなる)を整理する。
- 全電圧始動と比較して「始動電流が小さくなる(1/3 になる)」と述べている選択肢を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 始動トルクが小さくなるため電動機の加速に時間がかかり、始動時間は長くなります。
- 選択肢 ロ正解
- 始動電流は全電圧始動(じか入れ始動)の 1/3 に小さくなるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 始動トルクは全電圧始動の 1/3 に小さくなるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 始動時の巻線に加わる電圧は線間電圧の 1/√3 倍(約 58 %)に小さくなるため誤りです。
覚えるポイント
- スターデルタ始動では、始動電流と始動トルクが全電圧始動の 1/3 に減少します。
間違えやすいところ
- 始動電流が小さくなる利点とともに始動トルクも小さくなってしまう点を取り違えないようにしてください。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験(一般問題)誘導電動機の始動法
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の自動動作時間限度
配線器具および材料・工具 · 配線用遮断器 / 過電流動作時間 / 定格電流の2倍
低圧電路に使用する定格電流 30 A の配線用遮断器に 60 A の電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線用遮断器(過電流遮断器)の動作時間基準において、定格電流 30 A 以下の器具は定格電流の 1.25 倍で 60 分以内、定格電流の 2 倍の電流を通じた場合は 2 分以内に自動的に動作しなければならないと規定されています。
解き方
- 配線用遮断器の定格電流が 30 A であり、流れる電流 60 A は定格電流のちょうど 2 倍(200 %)であることを確認する。
- 定格電流 30 A 以下の遮断器における定格電流 2 倍通電時の動作時間限度である「2 分」を適用する。
- 選択肢 イ不正解
- 1 分は動作時間の規定限度ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 定格電流 30 A 以下の配線用遮断器において、定格の 2 倍の電流が流れたときの動作時間限度は 2 分であるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 定格電流 30 A 超 50 A 以下の配線用遮断器で定格の 2 倍の電流が流れたときの限度が 4 分などであり、3 分は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 4 分は定格電流 30 A 超 50 A 以下の遮断器における 2 倍通電時の動作時間限度です。
覚えるポイント
- 定格電流 30 A 以下の配線用遮断器は、定格の 1.25 倍で 60 分以内、2 倍で 2 分以内に動作します。
間違えやすいところ
- 定格電流 30 A 以下の基準(2分)と 30 A 超 50 A 以下の基準(4分)を混同しないようにしてください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第33条(低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線材料の識別(銅線用裸圧着端子)
配線器具および材料・工具 · 電気工事用材料 / 端子 / 銅線用裸圧着端子
写真に示す材料の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
銅線用裸圧着端子は、電線の導体部分を圧着接合し、配線用遮断器や開閉器などのねじ止め端子部に接続するために用いる配線材料です。絶縁被覆のない裸端子で、先端にボルト締結用の穴があいています。
解き方
- 写真の形状を確認する。電線を挿入するバレル(筒部)と、ねじ留め用の丸形穴がある舌部で構成された裸の端子である。
- スリーブ(電線相互接続用)やねじ込み形コネクタとは異なり、機器端子にねじ留めする「銅線用裸圧着端子」であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 銅線用裸圧着スリーブ(リングスリーブ等)は電線相互の接続に用いる筒状の材料であり、ねじ止め用舌部はありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 銅管端子は太い銅管電線等に用いられる大型の端子で、形状が異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 写真は電線を圧着してねじ止め接続するための銅線用裸圧着端子(R形)であるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- ねじ込み形コネクタはボックス内で電線相互をねじ込んで接続する絶縁キャップ付きの接続具です。
覚えるポイント
- ねじ留め用の丸い穴があいている圧着端子は「銅線用裸圧着端子」です。筒状のスリーブと区別しましょう。
間違えやすいところ
- 電線同士を接続する「圧着スリーブ」と機器接続用の「圧着端子」の名称を混同しないようにしてください。
出題の前提:JIS C 2805(銅線用圧着端子)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の写真鑑別(タイムスイッチ)
配線器具・材料・工具 · タイムスイッチ / 器具鑑別
写真に示す電気器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
タイムスイッチは内蔵された時計機構(クォーツ式やモーター式)により、設定した時刻に合わせて接点を自動的に開閉する制御器具です。照明器具や看板などの点滅制御に広く用いられます。
解き方
- 外観中央にある24時間目盛り付きのダイヤル機構と設定ピンを確認します。
- 設定時刻に連動して回路を開閉する制御機器であるタイムスイッチであることを判別します。
- 選択肢 イ不正解
- 電力量計は使用した電力量(kWh)を積算計量する計器であり、外観形状が異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器は回転ノブやスライド操作等で照明の明るさを連続的に調整する器具です。
- 選択肢 ハ不正解
- 自動点滅器は受光素子(CdSセルなど)により周囲の明るさに応じて自動開閉する器具です。
- 選択肢 ニ正解
- 写真の器具は前面に24時間式ダイヤルを備えたタイムスイッチの外観と完全に一致します。
覚えるポイント
- ダイヤルに24時間表示や設定子が付いている器具はタイムスイッチと見分けます。
間違えやすいところ
- 受光部で明暗を感知して作動する自動点滅器(EEスイッチ)と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準・配線図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電工工具の写真鑑別(VVF用ストリッパ)
配線器具・材料・工具 · VVF用ストリッパ / 工具鑑別
写真に示す工具の用途として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
VVF用ストリッパ(VA線ストリッパ)は、600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)の外装シースのストリップ刃と、各線心(1.6 mmや2.0 mm)の絶縁被覆ストリップ刃を併せ持ち、電線を傷つけずに素早く被覆を剥ぎ取ることができる工具です。
解き方
- 工具の先端および刃部形状を確認し、平形ケーブル用ストリップ刃および心線ストリップ刃が備わっていることを読み取ります。
- VVFケーブルの外装および絶縁被覆を剥ぎ取るための専用工具であると判断します。
- 選択肢 イ正解
- VVFケーブル(平形)の外装シースおよび心線の絶縁被覆を剥ぎ取る作業に用いられる工具です。
- 選択肢 ロ不正解
- CVケーブルは丸形構造であり、本工具の平形用ストリップ刃では対応できません。
- 選択肢 ハ不正解
- VVRケーブルは丸形構造であり、平形用のVVFストリッパでは外装を剥ぎ取れません。
- 選択肢 ニ不正解
- VFFコードなどの細いコード類の被覆剥ぎ取りにはワイヤストリッパが用いられます。
覚えるポイント
- 平形ケーブルの刃部形状を持つストリッパはVVF専用工具です。
間違えやすいところ
- 丸形ケーブル(VVRやCV)の被覆剥ぎ取りには電工ナイフや丸形用ストリッパを用います。
出題の前提:第二種電気工事士技能試験および筆記試験における工具規格
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブによる電線接続(適合スリーブと圧着マーク)
配線工事の施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / E形リングスリーブ
低圧屋内配線工事で、600 Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブ(E形)を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せとして、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 9711規格に基づくリングスリーブ圧着接続では、電線の断面積合計に応じて適切なスリーブとダイス刻印が定められています。1.6 mm(約2.0 mm²)2本のみは「小スリーブで刻印○」、1.6 mm 3〜4本や2.0 mm(約3.5 mm²)2本などは「小スリーブで刻印小」を使用します。
解き方
- 各選択肢の電線の組み合わせにおける断面積相当値を算出または規定の適用表と照合します。
- 2.0 mm 2本接続の標準適合は「小スリーブ」かつ圧着マーク「小」であるため、ハが不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 2.0 mm(公称断面積約3.5 mm²)3本は合計断面積が約10.5 mm²となり、中スリーブで刻印「中」が適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6 mm(公称断面積約2.0 mm²)3本は合計約6 mm²となり、小スリーブで刻印「小」が適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 2.0 mm 2本の接続は小スリーブを使用し刻印「小」で圧着するのが規定であり、中スリーブ・刻印中は不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6 mm 1本+2.0 mm 2本は合計約9 mm²となり、小スリーブの許容範囲を超えるため中スリーブ・刻印「中」が適切です。
覚えるポイント
- 2.0 mm電線2本の圧着接続は小スリーブ・刻印「小」を使用します。
間違えやすいところ
- 1.6 mm 2本接続のみ刻印が「○」となり、2.0 mm 2本接続は小スリーブで刻印が「小」となる点を取り違えやすいです。
出題の前提:JIS C 9711 屋内配線用電線接続工具および内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
屋内配線工事の種類と施設場所の適否
配線工事の施工方法 · ライティングダクト工事 / 配線工事の種類 / 施設場所の制限
使用電圧100 Vの屋内配線の施設場所における工事の種類で、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈において、配線工事の種類ごとに施設可能な場所(展開した場所、点検できる隠ぺい場所、点検できない隠ぺい場所)および環境(乾燥した場所、湿気の多い場所など)が厳格に規定されています。
解き方
- 各選択肢の工事種別と施設場所(隠ぺいの度合い、湿気の有無)を確認します。
- ライティングダクト工事の施設基準を照合し、点検できない隠ぺい場所には施工できないためイが不適切と決定します。
- 選択肢 イ正解
- ライティングダクト工事は点検できない隠ぺい場所には施設が認められていないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- CD管を除く合成樹脂管工事は、防湿措置を講じることで点検できない隠ぺい場所かつ湿気の多い場所でも施設できます。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブル工事は最も適用範囲が広く、展開した場所であって湿気の多い場所にも施工可能です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事は防湿装置を施すことで、展開した湿気の多い場所にも施工可能です。
覚えるポイント
- ライティングダクト工事は点検できない隠ぺい場所には施設できません。
間違えやすいところ
- 金属管工事や合成樹脂管工事(CD管除く)、ケーブル工事はあらゆる場所に施設可能ですが、ダクト系は隠ぺい場所に制限があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第173条(ライティングダクト工事)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線工事の施工方法の適否
配線工事の施工方法 · CD管 / PF管 / VE管 / 施工基準
木造住宅の単相3線式100/200 V屋内配線工事で、不適切な工事方法を1つ選びなさい。ただし、使用する電線は600 Vビニル絶縁電線、直径1.6 mm(軟銅線)とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
CD管(オレンジ色)は自己消火性がないため、直接コンクリートに埋設する場合などに限定して使用が認められています。一方、PF管は自己消火性があり、露出配管や木造の隠ぺい配管など幅広く使用できます。
解き方
- 各選択肢の電線管の種類と施設場所・施工条件を比較検討します。
- CD管はコンクリート埋設以外の造営材隠ぺい場所(木造住宅の壁内や天井裏等)への配管が禁じられているため、イが不適切と判断します。
- 選択肢 イ正解
- 自己消火性のないCD管はコンクリート埋設専用であり、木造の床下・壁内・天井裏への配管は禁止されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 自己消火性のあるPF管は造営材への固定間隔を1.5 m以下(今回は1.0 m)とすれば木造住宅でも適切に施工できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 同径の硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)相互の接続にTSカップリングを使用することは適切な施工方法です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事は点検できない隠ぺい場所を含むあらゆる場所に施設可能です。
覚えるポイント
- CD管はオレンジ色でコンクリート埋設専用、木造の隠ぺい場所には使えません。
間違えやすいところ
- PF管とCD管はどちらも可とう性のある合成樹脂管ですが、自己消火性の有無による使用制限の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件
接地工事・安全基準 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 対地電圧
D種接地工事を省略できないものを1つ選びなさい。ただし、電路には定格感度電流30 mA、定格動作時間0.1秒の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧機械器具の鉄台・外箱の接地省略条件には、対地電圧150 V以下で乾燥した場所に施設する場合や、乾燥した木製の床など絶縁性の高い場所の上で取り扱う場合、あるいは感度電流15 mA以下・動作時間0.1秒以内の高感度高速形漏電遮断器を取り付けた場合などがあります。コンクリート床は導電性があるため省略条件を満たしません。
解き方
- 管路工事の省略条件(乾燥場所で4 m以下、または対地電圧150 V以下かつ8 m以下)を確認し、イ・ロは省略可能と判断します。
- 機械器具の接地省略条件を確認し、ハは木製床(絶縁性の物)のため省略可能ですが、ニのコンクリート床は省略できず、漏電遮断器も30 mAのため省略不可と判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 乾燥した場所に施設する金属管の長さが4 m以下(3 m)であるため、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 対地電圧150 V以下(100 V)で乾燥した場所に施設する金属管の長さが8 m以下(6 m)であるため、省略できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 乾燥した木製の床その他これに類する絶縁性の物の上で取り扱うよう施設するため、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ニ正解
- コンクリート床は絶縁物とみなされず、感度電流30 mAの漏電遮断器では対地電圧200 Vの機器の接地省略条件(15 mA以下)を満たさないため省略できません。
覚えるポイント
- 機械器具の接地省略で漏電遮断器を根拠にする場合、感度電流は15 mA以下(0.1秒以内)が必要です。
間違えやすいところ
- 金属管の接地省略(乾燥場所で4 m以下、対地電圧150 V以下なら8 m以下)と機器外箱の省略条件を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台及び外箱の接地)および第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管挿入時の電磁的不平衡の防止
配線工事の施工方法 · 電磁的不平衡 / 金属管工事 / 交流回路
交流回路において電磁的不平衡を生じないように、電線を金属管に挿入する方法として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
交流電流が流れる電線を磁性体である金属管に個別に通すと、管の周囲に生じる交番磁束によって管に過大な渦電流が誘起され、異常発熱を起こします(電磁的不平衡)。回路の往復電流の総和をゼロ(ベクトル和=0)にするため、同一回路の全電線を同一管に収める必要があります。
解き方
- 各選択肢の配線図を確認し、金属管ごとに貫通する電線の電流のベクトル和がゼロになっているかを検証します。
- ロでは各金属管内に同一回路の往路・復路の電線(1回路分)がまとめて収められており、電磁的不平衡が生じない適切な挿入方法と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 三相の各線を別々の金属管に通すと、各管内に単相の交流磁束が生じ電磁的不平衡により管が異常発熱します。
- 選択肢 ロ正解
- 各回路の往復電線が同一管に収められているため、磁界が互いに打ち消し合い電磁的不平衡を生じません。
- 選択肢 ハ不正解
- 異なる回路の同極性電線を通すと、同一管内を流れる電流の向きが揃ってしまい、強い磁束が発生して不平衡を起こします。
- 選択肢 ニ不正解
- 三相3線のうち2本と1本に分割すると、電流のベクトル和がゼロにならず管が異常発熱します。
覚えるポイント
- 交流回路の電線を金属管に収めるときは「同一回路の全電線を同一管内に収める」が鉄則です。
間違えやすいところ
- 直流回路では電磁誘導による発熱が起きませんが、試験で問われるのは交流回路における現象です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
測定機器・測定器具の用途と使用方法
検査・測定・試験 · 回路計 / 検電器 / 接地抵抗計 / 絶縁抵抗計
屋内配線の検査を行う場合、器具の使用方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
回路計(マルチメータ・テスタ)は、スイッチの切り替えによって交流・直流の電圧、直流(機種により交流)の電流、および抵抗を簡便に測定する器具です。消費電力量(電力×時間)を積算測定する機能はありません。
解き方
- 各測定器具(検電器、接地抵抗計、回路計、絶縁抵抗計)の本来の測定対象を確認します。
- 回路計は電力量を測定できないため、ハが不適切であると判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 検電器を用いて電路や端子が充電されているかどうかを確認するのは正しい使用法です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗計(アーステスタ)を用いて接地極の接地抵抗値を測定するのは正しい使用法です。
- 選択肢 ハ正解
- 回路計(テスタ)は電圧・電流・抵抗を測定するものであり、電力量の測定はできないため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 絶縁抵抗計(メガー)を用いて電路の絶縁抵抗を測定するのは正しい使用法です。
覚えるポイント
- 回路計(テスタ)で測れるのは「電圧・電流・抵抗」であり、電力量は測れません。
間違えやすいところ
- 電力(W)や電力量(kWh)と、電圧(V)・電流(A)・抵抗(Ω)の測定器を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気工事の施工・検査基準における電気計測器の適用
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電路と大地間の絶縁抵抗の一括測定方法
検査・測定 · 絶縁抵抗測定 / 低圧電路 / 安全測定
分岐開閉器を開放して負荷を電源側から完全に分離したうえで、負荷側の低圧屋内電路と大地との間の絶縁抵抗を一括して測定する適切な方法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧屋内電路と大地間の絶縁抵抗を一括測定する場合、電路の隅々まで測定用電圧を行き渡らせるためにスイッチ(点滅器)をすべて「入」にします。また、常時接続されている照明器具や機器を取り外さず使用状態のままにして機器を含めた電路全体の対地絶縁状態を確認します。
解き方
- 分岐開閉器を開放して電路が無電圧状態であることを確認する。
- 電路の全区間に測定電圧を印加できるよう、すべての点滅器を「入」にする。
- 常時接続されている機器等も取り外さず使用状態のままとし、電路一括と接地端子間で測定を行う。
- 選択肢 イ不正解
- 点滅器を「切」にすると、点滅器から負荷までの電路や機器の対地絶縁状態が測定対象から外れてしまうため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 点滅器を「切」にすると点滅器以降が測定できず、常時接続機器を取り外すとその機器の絶縁状態が測定されないため不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 点滅器をすべて「入」にし、常時接続されている負荷を使用状態にしたまま測定することで、電路全体の対地絶縁状態を確実に一括測定できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 常時配線に接続されている負荷を取り外してしまうと、通常使用時の設備全体の絶縁性能を確認できないため不適切です。
覚えるポイント
- 大地間の一括測定は「点滅器をすべて入・負荷は接続したまま」が基本です。
間違えやすいところ
- 線間絶縁抵抗測定(負荷を取り外して点滅器を入にする)と大地間絶縁抵抗測定の手順を混同しないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程における絶縁抵抗測定手順
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
使用電圧300V超の絶縁抵抗値と接地工事
電気設備技術基準 · 絶縁抵抗値 / C種接地工事 / 低圧電路基準
次の文中の空欄(A)、(B)及び(C)に当てはまる組合せとして、正しいものはどれか。 「使用電圧が300 Vを超える低圧の電路の電線相互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗は区分することのできる電路ごとに[(A)][MΩ]以上でなければならない。また、当該電路に施設する機械器具の金属製の台及び外箱には[(B)]接地工事を施し、接地抵抗値は[(C)][Ω]以下に施設することが必要である。ただし、当該電路に施設された地絡遮断装置の動作時間は0.5秒を超えるものとする。」
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗値は使用電圧区分により規定されており、300V超では電線相互間および対地間ともに0.4MΩ以上が必要です。また、300V超の低圧用機械器具の外箱にはC種接地工事(原則10Ω以下)が要求されます。
解き方
- 使用電圧300V超の低圧電路の絶縁抵抗基準が0.4MΩ以上であることを確認し、(A)に0.4を当てはめる。
- 300V超の機械器具に施す接地工事の種類がC種接地工事であることを確認し、(B)にC種を当てはめる。
- 地絡遮断装置の動作時間が0.5秒を超えるため、接地抵抗値低減特例(500Ω)は適用されず、C種の規定値である10Ω以下となり、(C)に10を当てはめる。
- 選択肢 イ正解
- (A)が0.4MΩ、(B)がC種接地工事、(C)が10Ωであり、すべての空欄の記述が正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡遮断装置の動作時間が0.5秒以内の場合に限り接地抵抗値が500Ω以下に緩和されますが、本問は「0.5秒を超える」ため10Ω以下でなければなりません。
- 選択肢 ハ不正解
- 300V超の低圧電路の絶縁抵抗は0.4MΩ以上であり、接地工事はC種(10Ω以下)であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 使用電圧300V超における接地工事はD種ではなくC種であり、接地抵抗値も10Ω以下であるため誤りです。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ、300V以下は0.2MΩ、300V超は0.4MΩです。300V超の機器接地はC種(10Ω)です。
間違えやすいところ
- 地絡遮断装置が0.5秒以内に動作する場合の500Ω特例と、0.5秒を超える場合の原則規定(10Ω)を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準第58条、電気設備技術基準の解釈第17条、第29条
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
交流測定回路における計器の接続方法
検査・測定 · 電圧計 / 電流計 / 電力計 / 計器結線
単相2線式交流回路において、負荷の電圧、電流、電力を測定するための結線図が示されている。図中の a、b、c で示す計器の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気計器の接続において、電圧計は測定箇所の線間に並列接続し、電流計は電路に直列接続します。電力計は電力を算出するため、電流を測定する電流コイル(直列接続)と電圧を測定する電圧コイル(並列接続)の双方を結線します。
解き方
- 図中のaの接続を確認すると、電源の2線間に並列に接続されているため「電圧計」である。
- 図中のbの接続を確認すると、負荷に至る電路の1線に直列に挿入されているため「電流計」である。
- 図中のcの接続を確認すると、電路に直列に挿入される端子と線間に接続される端子を持つ計器構成となっているため「電力計」である。
- したがって、a: 電圧計、b: 電流計、c: 電力計の組合せを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 並列接続のaが電流計、直列接続のbが電圧計となっているため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- aは電力計ではなく電圧計であり、cは電圧計ではなく電力計であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- bが電力計、cが電流計と逆になっているため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- aが電圧計(並列接続)、bが電流計(直列接続)、cが電力計(直並列接続)と正しく対応しています。
覚えるポイント
- 電圧計は並列、電流計は直列、電力計は直列と並列の両端子を持ちます。
間違えやすいところ
- 電流計を並列に誤接続すると短絡状態となり、過大電流で計器を破損させる恐れがあります。
出題の前提:電気計測の基礎・電気工事士試験基準
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士でなければ従事できない作業
法令 · 電気工事士法 / 一般用電気工作物 / 軽微な作業
電気工事士法において、一般用電気工作物の工事又は作業で、電気工事士でなければ従事できない(電気工事士の資格が必要な)ものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気工事士法施行令により、一般用電気工作物の軽微な作業(資格不要)が規定されています。金属管や合成樹脂管などの電線管相互の接続、電線管とボックス等の接続は軽微な作業から除外されており、電気工事士でなければ行えません。
解き方
- 各選択肢の作業が電気工事士法施行令第1条に定める「電気工事から除外される軽微な作業」に該当するか判定する。
- 二次電圧36V以下の小型変圧器二次側配線、柱や腕木の設置、電力計の取り付けはそれぞれ軽微な作業に該当し、資格不要である。
- 電線管とボックスを接続する作業は軽微な作業に含まれず、電気工事士でなければ従事できない作業であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 小型変圧器(二次電圧36V以下)の二次側配線は軽微な作業と規定されており、資格不要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線を支持する柱や腕木等の設置作業は電気工作物自体の電気的接続を伴わないため、軽微な作業として資格不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧600V以下で使用する電力量計その他の電気計器を取り付ける作業は、軽微な作業に該当し資格不要です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線管とボックスを接続する作業は軽微な作業に該当しないため、電気工事士でなければ従事できません。
覚えるポイント
- 電線管相互・ボックスとの接続、金属ダクトや線ぴの接続等は電気工事士の資格が必要です。
間違えやすいところ
- 電力計の取付や小型変圧器の二次側配線が資格必須であると誤認しやすいので除外規定の整理が重要です。
出題の前提:電気工事士法第3条、電気工事士法施行令第1条(軽微な作業)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法の規定と表示記号
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
電気用品安全法における電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法において、危険性が特に高い製品群は「特定電気用品」としてひし形のPSEマークが付されます。一方、それ以外の一般的な電気用品には丸形のPSEマークが付されます。両者のマークは明確に区分されています。
解き方
- 各選択肢の法令条文・規定との整合性を確認する。
- 特定電気用品に付される表示記号はひし形PSE(⟨PS⟩E)のみであり、丸形PSE((PS)E)は特定電気用品以外の電気用品用である。
- したがって、「特定電気用品には ⟨PS⟩E 又は (PS)E の表示が付されている」とするハの記述が誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造・輸入事業者は技術基準適合などの義務を履行した際に表示を付すことができるため、正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 特定電気用品の定義として法第2条第2項の規定に沿っており、正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- 丸形PSEマーク((PS)E)は特定電気用品以外の電気用品に付される表示であるため、この記述は誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法および電気用品安全法により、適切な表示のない電気用品を工事で使用することは禁じられており、正しい記述です。
覚えるポイント
- ひし形PSEマーク=特定電気用品、丸形PSEマーク=特定電気用品以外の電気用品です。
間違えやすいところ
- 特定電気用品にどちらのマークも表示できると混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:電気用品安全法第2条、第10条、電気工事士法第8条第2項
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における電圧の低圧区分
法令 · 電気設備技術基準 / 電圧区分 / 低圧の定義
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せとして、正しいものはどれか。(出題年度当時の基準に基づく)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、電圧は「低圧」「高圧」「特別高圧」の3区分に分類されています。本試験実施時点において、低圧は交流が600V以下、直流が750V以下と定義されていました。
解き方
- 電気設備の技術基準を定める省令における電圧の区分を確認する。
- 低圧区分は「交流は600V以下」「直流は750V以下」である。(※現行省令では直流は900V以下に改正されていますが、2019年試験当時は750V以下)。
- 該当する組合せである「イ」を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 出題時の省令第2条の規定どおり「交流600V以下、直流750V以下」であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直流が700V以下となっているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直流が600V以下となっているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流と直流の数値が逆転しているため誤りです。
覚えるポイント
- 出題当時は交流600V以下・直流750V以下でした(令和3年改正により現在は直流900V以下です)。
間違えやすいところ
- 交流と直流の規定電圧値を逆に覚えてしまわないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条(2019年試験実施時点)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号「Wh」の計器使用目的
配線図 · 配線図記号 / 電力量計 / 積算電力量計
配線図の①で示す図記号の計器の使用目的として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、円の中に文字記号を配置して計器の種類を表します。「Wh」はワットアワー(Watt-hour)を意味し、使用した電力量(kWh等)を測定・積算する電力量計を示します。
解き方
- 配線図中の①で指示されている屋外引込口付近の記号を確認する。
- 丸の中に「Wh」と書かれた図記号であることから、これが電力量計であることを特定する。
- 電力量計の使用目的は「電力量を測定する」ことであるため、該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 負荷率を直接測定する計器ではなく、図記号「Wh」とは一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電力を測定する計器は電力計であり、図記号は「W」となります。
- 選択肢 ハ正解
- 図記号「Wh」は電力量計(積算電力量計)であり、電力量を測定する目的で使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 最大電力を測定する計器は最大需要電力計(デマンド計器)等であり、図記号「Wh」の単体使用目的ではありません。
覚えるポイント
- ○にWは電力計、○にWhは電力量計、○にAは電流計、○にVは電圧計です。
間違えやすいところ
- 「電力(W)」と「電力量(Wh)」を取り違えて選択しないように末尾の「h(hour)」に注意します。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路で使用できる最大電圧
配線図 · 小勢力回路 / チャイム配線 / 対地電圧・使用電圧
配線図の②で示す部分(チャイム用押しボタン)の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
チャイム、ブザー、インターホン等の呼出装置等に使用する回路のうち、小型変圧器等によって使用電圧が60V以下に制限されている回路を小勢力回路と呼びます。技術基準上、小勢力回路で使用できる最大電圧は60Vです。
解き方
- 配線図の②が玄関の押しボタン(チャイム回路)を指しており、小勢力回路に関する設問であることを確認する。
- 電気設備技術基準の解釈第181条に基づき、小勢力回路の使用電圧の最大限度である60Vを導き出す。
- 選択肢の中から「60」に該当する「ニ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 小勢力回路の最大使用電圧の制限値は24Vではなく60Vです。
- 選択肢 ロ不正解
- 小勢力回路の最大使用電圧の制限値は30Vではなく60Vです。
- 選択肢 ハ不正解
- 小勢力回路の最大使用電圧の制限値は40Vではなく60Vです。
- 選択肢 ニ正解
- 電気設備技術基準の解釈第181条の規定により、小勢力回路で使用できる電圧の最大値は60Vです。
覚えるポイント
- チャイムなどの小勢力回路の最大使用電圧は「60V」です。
間違えやすいところ
- 小勢力回路の変圧器二次側の実用電圧(12Vや24Vなど)と法令上の最大制限電圧(60V)を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第181条(小勢力回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図図記号の器具判別(確認表示灯内蔵点滅器)
配線図 · 図記号 / 点滅器 / 確認表示灯
配線図中の③で示す図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図における点滅器(スイッチ)の図記号は黒丸(●)で表され、特殊な機能を持つ場合はその右横にアルファベットの傍記が付けられます。「L」は確認表示灯(パイロットランプ)内蔵、「H」は位置表示灯(ホタルスイッチ)内蔵を表します。
解き方
- 配線図の③が指す図記号を確認すると、黒丸の横に「L」が傍記されている。
- 傍記文字「L」は確認表示灯内蔵点滅器を意味するため、該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 位置表示灯を内蔵する点滅器(ホタルスイッチ)の傍記は「H」であるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 傍記文字「L」は確認表示灯を内蔵する点滅器を表しているため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 遅延スイッチの傍記は「D」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 熱線式自動スイッチの傍記は「A」であるため誤りです。
覚えるポイント
- スイッチの傍記:Lは確認表示灯、Hは位置表示灯、Dは遅延、Aは熱線式自動。
間違えやすいところ
- 「L」を位置表示灯(Location等)と混同しやすいが、Lは確認表示灯(Light)、Hが位置表示灯(Hotaru)である。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図図記号の器具判別(漏電遮断器付コンセント)
配線図 · 図記号 / コンセント / 漏電遮断器付コンセント
配線図中の④で示す図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
コンセントの図記号において、接地極付は「E」、接地端子付は「ET」、漏電遮断器付は「EL」または図記号への付加表記で示されます。水気や湿気のある便所・洗面所等ではこれらが組み合わされた多機能コンセントが用いられます。
解き方
- 配線図の便所内にある④のコンセント記号と傍記を確認する。
- 接地極(E)、接地端子(ET)、漏電遮断器(EL)の各機能が付加された器具である「接地極付接地端子付漏電遮断器付コンセント」と判別する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地端子付のみのコンセント(傍記ET)ではないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電遮断器の機能が含まれているため、接地極付接地端子付のみとする説明は不十分で誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地極付のみのコンセント(傍記E)ではないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 接地極・接地端子・漏電遮断器が組み込まれたコンセントの図記号であるため正しいです。
覚えるポイント
- コンセントの傍記:Eは接地極、ETは接地端子、ELは漏電遮断器付。
間違えやすいところ
- 便所などの水回りコンセントでは漏電遮断器(EL)が一体化されていることを見落としやすい。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の図記号(ペンダント)
配線図 · 図記号 / 照明器具 / ペンダント
配線図中の⑤で示す部分にペンダントを取り付けたい。その図記号として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)において、一般形照明器具のうちペンダント(コードやチェーンで吊り下げる器具)は単純な白丸「○」で表されます。天井直付は二重丸、シャンデリアは「CH」、シーリングライトは「CL」と表記されます。
解き方
- 問題文より取り付けたい器具が「ペンダント」であることを確認する。
- JIS規格の図記号照合により、ペンダントは白丸「○」であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 丸の中に「CH」と書かれた図記号はシャンデリアを表すため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 二重丸の図記号は天井直付器具を表すため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 白丸「○」の図記号はペンダント照明器具を表すため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸の中に「CL」と書かれた図記号はシーリングライトを表すため誤りです。
覚えるポイント
- ペンダントは白丸「○」、シャンデリアは「CH」、天井直付は二重丸。
間違えやすいところ
- シーリングライト(CL)やシャンデリア(CH)の記号と混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図図記号の傍記表示(エアコン屋内ユニット)
配線図 · 図記号 / 傍記表示 / エアコン
配線図中の⑥で示す部分はルームエアコンの屋内ユニットである。その図記号の傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
セパレート形エアコンディショナの図記号では、長方形の中にRC(Room Air Conditioner)等で示され、屋内機(Indoor unit)には「I」、室外機(Outdoor unit)には「O」を傍記して区別します。
解き方
- 対象がルームエアコンの「屋内ユニット」であることを確認する。
- 屋内(Indoor)を表す頭文字「I」を傍記表示として選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 「O」は室外ユニット(Outdoor unit)を表す傍記であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 「R」はルームエアコン本体などの単独表示には用いられないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 「B」は配線用遮断器等の傍記でありエアコン屋内ユニットには用いないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 屋内ユニット(Indoor)を示す傍記表示は「I」であるため正しいです。
覚えるポイント
- エアコンのユニット傍記:Iは屋内機(Indoor)、Oは屋外機(Outdoor)。
間違えやすいところ
- 屋内機(I)と屋外機(O)の記号を逆に取り違えないよう注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの極配置(単相250V 20A 接地極付)
配線図 · コンセント / 極配置 / 定格電圧・電流
配線図中の⑦で示すコンセントの極配置(刃受)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧コンセントは定格電圧・電流および接地極の有無によって差し込み口(刃受)の形状が異なり、誤接続を防止する構造になっています。単相250V 20A 接地極付はエルバー形(両側が屈曲した平刃+丸形接地極)となります。
解き方
- 配線図の⑦で示されるコンセントの定格を確認すると「250V 20A E」である。
- 単相250V 20A 接地極付コンセントの刃受配置はエルバー形(イ)であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 両方の刃が外側に曲がったエルバー形であり、単相250V 20A 接地極付の極配置を示すため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 片側のみL字形となっている極配置は単相100V 20A 接地極付であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 片側が逆T字形となっている極配置は単相100V 15A/20A兼用 接地極付であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 平行な2本と丸穴の極配置は単相100V 15A 接地極付であるため誤りです。
覚えるポイント
- 250V 20A 接地極付はエルバー形(両端が曲がった刃+アース)。
間違えやすいところ
- 100V 20A用(IL形)や15A/20A兼用(片側T字)の極配置と混同しやすい。
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の最少電線本数(心線数)の算出
配線図 · 複線図 / 電線本数 / 点滅回路
配線図中の⑧で示す部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線の心線数を決定するためには、単線図から複線図を展開します。コンセントには常時電源として非接地側線(黒)と接地側線(白)の2本が、点滅回路には照明器具への点滅線(返り線)が必要となり、共通経路ではこれらを合わせた心線数が配線されます。
解き方
- ⑧の部分を通る負荷を確認すると、常時給電が必要なベランダの防雨型コンセント(WP)と、スイッチ「チ」で制御される照明「チ」が含まれる。
- 接地側線(N)1本、常時非接地側線(L)1本、スイッチ「チ」の返り線1本の合計3本が必要であると求める。
- 選択肢 イ不正解
- 2本ではコンセントの常時電源線と照明の点滅線を同時に配線できないため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 接地側線・非接地側線・スイッチ返り線の合計3本が必要となるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 4本は不要であり、最少心線数は3本であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 5本は過大であり、最少心線数は3本であるため誤りです。
覚えるポイント
- 複線図を描く手順:1.接地側を負荷へ、2.非接地側をスイッチ・コンセントへ、3.スイッチから対応負荷へ。
間違えやすいところ
- コンセントに必要な常時電源線(白・黒)とスイッチの連絡線を混同して本数を誤算しやすい。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 / 内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の絶縁抵抗の最小値
電気関係法規・基準 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 電気設備技術基準
配線図中の⑨で示す部分の電線と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値 [MΩ] はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の最小許容値は、対地電圧150V以下の電路では0.1MΩ、対地電圧150Vを超える300V以下の電路では0.2MΩ、300Vを超える低圧電路では0.4MΩと定められています。単相3線式100/200V回路の対地電圧は100Vであるため、150V以下に該当します。
解き方
- ⑨で示す回路の電圧と配線方式を分電盤結線図より確認すると、回路(f)は単相100V(単相3線式電路から供給)である。
- 対地電圧は100V(150V以下)であるため、電気設備技術基準第58条に基づき絶縁抵抗の許容最小値は0.1MΩとなる。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧150V以下の電路における絶縁抵抗の最小許容値は0.1MΩであるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧150Vを超える300V以下の電路(単相200V等)における値であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧300Vを超える低圧電路における値であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の目安値などに用いられることはあるが、基準上の規定最小値ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 低圧電路の絶縁抵抗:対地電圧150V以下=0.1MΩ、対地電圧150V超300V以下=0.2MΩ、300V超=0.4MΩ。
間違えやすいところ
- 単相3線式配線であっても中性線接地により対地電圧は100V(150V以下)となる点に注意する。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図図記号の器具判別(埋込器具・ダウンライト)
配線図 · 図記号 / 照明器具 / 埋込器具
配線図中の⑩で示す図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図記号において、白丸の中に「DL」と傍記された記号はダウンライト(埋込形白熱灯・LED照明器具)を表し、分類としては「埋込器具」に該当します。
解き方
- ⑩が指す廊下の照明器具図記号を確認すると、丸の中に「DL」と書かれている。
- 「DL」はダウンライト(Down Light)を表すため、器具の種類としては「埋込器具」と特定する。
- 選択肢 イ不正解
- シーリング(天井直付)は二重丸で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 引掛シーリング(丸)は丸の中に角型突起のついた専用図記号で表されるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 丸にDLの図記号はダウンライト(埋込器具)を表しているため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 天井コンセント(引掛形)の図記号ではないため誤りです。
覚えるポイント
- DLはダウンライト=埋込器具。天井直付は二重丸。
間違えやすいところ
- DLの文字を見落として一般的な天井直付照明と間違えないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブの種類と最少個数
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線接続
配線図の⑪で示すアウトレットボックス内の電線接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ(E形)による圧着接続では、接続する心線の太さと本数(合計断面積)によってスリーブサイズ(極小・小・中・大)が決まる。VVF1.6のみを用いる場合、2本接続は小スリーブ(刻印○)、3本または4本接続は小スリーブ(刻印小)、5本または6本接続は中スリーブ(刻印中)を使用する。
解き方
- ⑪のボックスに接続される電源線、スイッチ配線、負荷配線等の心線本数を整理し、接続箇所ごとの本数を割り出す。
- 1.6mmが5本接続される非接地側と接地側にそれぞれ中スリーブ各1個、残り1箇所の接続に小スリーブ1個を適用して最少個数を求める。
- 選択肢 イ正解
- 非接地側および接地側のそれぞれ5本の1.6mm電線接続に中スリーブ2個、点滅回路の接続に小スリーブ1個が必要となるため正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6mm電線が5本集まる接続箇所が非接地側と接地側の2箇所あるため、中スリーブは2個必要であり誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mm電線が5本集まる箇所は小スリーブの許容範囲(4本まで)を超えるため中スリーブが必要であり誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- すべて小スリーブで接続することは電線の合計断面積が規定を超えるため施工できず誤り。
覚えるポイント
- 1.6mm電線のリングスリーブ選定:2本は極小(刻印○)、3〜4本は小(刻印小)、5〜6本は中(刻印中)。
間違えやすいところ
- 1.6mmが4本までは小スリーブで接続できるが、5本になると中スリーブが必要になる境界を見落としやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ間配線に必要なケーブルの心線数
配線図 · ケーブル工事 / 心線数 / 配線設計
配線図の⑫で示す部分(台所の点滅器とジョイントボックス間)の配線工事に使用するケーブルとして、心線数が最少のものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
2箇所の独立した負荷(照明「ト」と換気扇「チ」)を制御する点滅器が同一箇所に設置されている場合、ジョイントボックスとの間には非接地側電源線(共通線)1本と、それぞれの点滅器からの返り線2本の合計3本の心線が必要となる。住宅の屋内配線工事では原則としてVVF平形ケーブルが用いられる。
解き方
- ⑫が接続されているスイッチボックス内の器具構成を確認し、片切スイッチ「ト」と「チ」の2個が設置されていることを把握する。
- これらを独立して動作させるために必要な心線数を計算すると共通線1本+返り線2本の計3心となり、平形VVF3心ケーブル(ロ)を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブルではスイッチ2個に対する電源共通線と2系統の返り線を配線できないため誤り。
- 選択肢 ロ正解
- 2個のスイッチへの電源供給および返り線に必要な心線数は3心であり、標準的な平形VVF3心ケーブルであるため正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は丸形ケーブルであり、特記のない一般屋内配線で最少・標準的に用いられる平形VVFケーブルではないため不適切。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸形ケーブルであり、心線数も2心で不足しているため誤り。
覚えるポイント
- 同一箇所にある片切スイッチ2個に必要な配線は、非接地共通線1本+各スイッチ返り線2本の計3心。
間違えやすいところ
- スイッチごとに別々の電源線が必要と考えて4心と誤認したり、スイッチに接地線が必要と混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具判別(流し元灯)
配線図 · 図記号 / 照明器具 / 流し元灯
配線図の⑬で示す図記号の器具の名称として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
構内電気設備の配線用図記号において、細長い長方形で壁際に配置される図記号は壁付の直管形照明器具(流し元灯やブラケットなど)を示す。写真ニはキッチン等の棚下や壁に取り付ける流し元灯である。
解き方
- 配線図⑬の位置と記号形状を確認し、台所の流し台前壁面に設置される直管形の壁付照明器具であることを読み取る。
- 各写真の中から、直管形のランプを備えた棚下・壁付用の流し元灯であるニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真はダウンライト(天井埋込器具)であり、図記号DLで表されるため誤り。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真はコード吊り形のペンダントライトであり、図記号丸にPなどで表されるため誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は天井直付の角形引掛シーリング器具であり、図記号CL等で表されるため誤り。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は台所の流し元や作業台を照らす壁付・棚下用流し元灯であり、⑬の図記号と一致するため正しい。
覚えるポイント
- 壁面に接して配置される細長い長方形の照明記号は、壁付直管形照明器具(流し元灯など)を表す。
間違えやすいところ
- 天井配置の一般蛍光灯器具と壁付照明器具(流し元灯)の設置場所による記号の違いに注意する。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分電盤主幹の機器判別(漏電遮断器)
配線図 · 漏電遮断器 / 分電盤 / 図記号
配線図の⑭で示す部分(分電盤の主幹開閉器)に取り付ける機器の写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図において、四角の中に「BE」と記載された記号は過電流素子付漏電遮断器(漏電ブレーカ)を示す(Bは配線用遮断器、Eは漏電遮断器を意味する)。外観上の特徴として、漏電遮断器には漏電動作を試験するためのテストボタンや漏電表示ボタンが付いている。
解き方
- 配線図⑭の記号を確認し、分電盤主幹部に「BE」と表記されていることから過電流保護兼用漏電遮断器であることを特定する。
- 選択肢の写真から、テストボタンや漏電表示ボタンを備えた漏電遮断器であるハを選択する(ニはテストボタンのない配線用遮断器)。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は電磁接触器とサーマルリレーを組み合わせた電磁開閉器であり誤り。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は設定時刻に接点を開閉するタイムスイッチであり誤り。
- 選択肢 ハ正解
- テストボタンおよび漏電表示ボタンを備えた過電流保護兼用漏電遮断器(BE)であり正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は配線用遮断器(B)であり、テストボタンがなく漏電遮断機能を持たないため誤り。
覚えるポイント
- 図記号「BE」は過電流保護兼用漏電遮断器。写真ではテストボタンの有無で配線用遮断器(B)と見分ける。
間違えやすいところ
- 外観が酷似している配線用遮断器(B)と漏電遮断器(BE)を取り違えないよう、テストボタンの有無を必ず確認する。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
負荷電流の測定器の判別
配線図 · クランプ形電流計 / 計器 / 電流測定
配線図の⑮で示す回路(分電盤の電源幹線)の負荷電流を測定するために使用する測定器として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線回路の運転状態(通電中)において負荷電流を測定するには、電線周囲に生じる磁界を検出するクランプ形電流計を用いる。電線を挟み込むだけで回路を停電・遮断させずに交流電流を測定できる。
解き方
- ⑮が示す分電盤幹線の通電中における負荷電流を測定するのに適した機器を特定する。
- 選択肢の写真の中から、電線を挟むためのクランプ部を備えたクランプ形電流計(ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は回路計(アナログテスタ)であり、一般に大電流の通電中測定には適さないため誤り。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は受光部を備えた照度計であり、光の明るさを測定する機器であるため誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は測定端子やプローブを備えた接地抵抗計(アーステスタ)であり誤り。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は電線を挟み込んで通電電流を非接触で測定するクランプ形電流計であり正しい。
覚えるポイント
- 通電中の配線の負荷電流測定にはクランプ形電流計を使用する。
間違えやすいところ
- 回路計(テスタ)でも微小電流は直列接続で測定できるが、幹線の負荷電流を通電中に測定する場合はクランプ形電流計を用いる。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・電気計測
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具判別(調光器)
配線図 · 調光器 / 点滅器 / 図記号
配線図の⑯で示す図記号の器具の写真として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
配線図において照明器具の光度を連続的または段階的に調節する調光器(ライトコントローラ)は、黒丸スイッチ記号の横に調光記号等を付して表される。写真ロは埋込取付枠に取り付けられたダイヤル回転式の調光スイッチである。
解き方
- 配線図⑯の位置と対象器具(シャンデリア「チ」)を確認し、調光器の図記号であることを読み取る。
- 選択肢の写真から、中央に光量調整用の回転ツマミを備えた調光器(ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は「入」で消灯、「切」で点灯する位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)であり誤り。
- 選択肢 ロ正解
- 写真は照明の明るさを調節するためのダイヤルツマミを備えた調光器であり正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はコードの途中に取り付ける露出形の中間スイッチであり誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は「入」で点灯する確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットスイッチ)であり誤り。
覚えるポイント
- 調光器(ライトコントロール)は照明の明るさを変える器具で、ダイヤルやつまみ式の操作部が特徴。
間違えやすいところ
- 位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)や確認表示灯内蔵スイッチと外観を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着マークの組合せ
配線図 · リングスリーブ / 圧着マーク / 電線接続
配線図の⑰で示すジョイントボックス内の電線接続を、リングスリーブ小3個を使用して圧着接続した場合の、圧着接続後の刻印の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ用圧着工具による圧着マーク(刻印)の規定:VVF1.6心線のみを接続する場合、2本の接続にはリングスリーブ小を用い圧着マークは「○」とする。3本または4本の接続にはリングスリーブ小を用い圧着マークは「小」とする。
解き方
- ⑰のボックスにおける接続箇所数(3箇所:接地側電線、非接地側電線、点滅器からの返り線)の内訳を確認する。
- 返り線は1.6mmが2本のため刻印は「○」、非接地側および接地側の接続は1.6mmが3本または4本となるため刻印は「小」となり、○が1個、小が2個となる。
- 選択肢 イ正解
- 1.6mm電線2本接続の箇所に「○」が1個、3〜4本接続の箇所に「小」が2個刻印されるため正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 2本接続箇所はスイッチ返り線の1箇所のみであり、「○」が2個になることはないため誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mm電線2本の接続をリングスリーブ小で行う場合の刻印は「○」でなければならず、すべて「小」とはならないため誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- 3〜4本接続される接地側や非接地側の刻印は「小」となるため、「○」が3個になることはなく誤り。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本の圧着マークは「○」、1.6mm×3〜4本の圧着マークは「小」。
間違えやすいところ
- スリーブが「小」であっても、1.6mmが2本の場合は刻印を「小」ではなく「○」にしなければならない点に注意。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具判別(VVF用ジョイントボックス)
配線図 · VVF用ジョイントボックス / 図記号 / 接続器具
配線図の⑱で示す図記号のものの写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
木造住宅などの天井裏や隠ぺい場所でVVFケーブル同士を接続・保護するために、合成樹脂製の「VVF用ジョイントボックス」が広く用いられる。図記号は四角形をベースとしたジョイントボックス記号で表される。
解き方
- 配線図⑱の図記号を確認し、壁・天井内におけるケーブル接続箇所に設けられたVVF用ジョイントボックスの記号であることを読み取る。
- 各写真の中から、樹脂製(半透明カバー等)のVVF用ジョイントボックスであるイを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 写真はケーブル配線の接続点を保護する合成樹脂製(VVF用)ジョイントボックスであり正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は金属製のアウトレットボックス(四角形金属ボックス)であり誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はコンクリート打込み配管工事で用いるコンクリートボックスであり誤り。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は壁埋込スイッチやコンセントを取り付けるための金属製スイッチボックス(1個用)であり誤り。
覚えるポイント
- VVF用ジョイントボックスは、ケーブル工事の接続箇所をカバーする樹脂製のボックス。
間違えやすいところ
- 金属製アウトレットボックス(丸に斜線)とVVF用ジョイントボックスの記号および実物写真を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタ接続
配線設計・配線図 · 配線図 / 複線図 / 差込形コネクタ / 電線本数
配線図の⑲で示すジョイントボックス内の電線相互の接続をすべて差込形コネクタで行う場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
ジョイントボックス内の配線接続では、単線図から複線図を起こして接続点ごとの心線数を算出します。差込形コネクタは接続する心線数に対応した極数(2本用、3本用、4本用等)のものを選定し、最も少ない個数となるよう組み合わせます。
解き方
- ボックス⑲に接続される5本の2心ケーブル(電源線、照明「ル」線、点滅器「ル」線、コンセント線、他室への電源送り線)を把握する。
- 接地側電線(白線)の接続本数を数える(電源・照明「ル」・コンセント・送りの計4本)。
- 非接地側電線(黒線)の接続本数を数える(電源・点滅器「ル」・コンセント・送りの計4本)。
- 点滅器「ル」からの返り線と照明「ル」への接続線の本数を数える(計2本)。
- 4本接続が2箇所、2本接続が1箇所となるため、4本用コネクタ2個および2本用コネクタ1個の組み合わせを選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2本用が2個、4本用が1個の組み合わせでは、4本接続を行う2箇所のうち1箇所しか接続できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 2本用が2個、3本用が1個の組み合わせでは、4本の接続箇所を正しく接続することができません。
- 選択肢 ハ不正解
- 2本用が1個、3本用が2個の組み合わせでは、4本接続すべき電源・接地線の接続に対応できません。
- 選択肢 ニ正解
- 白線4本接続に4本用1個、黒線4本接続に4本用1個、スイッチ返り線2本接続に2本用1個を用い、4本用2個・2本用1個で適合します。
覚えるポイント
- ジョイントボックス内の結線は接地側(白)・非接地側(黒)・スイッチ返り線に分けて本数を整理する。
間違えやすいところ
- コンセントや別室への送り配線を見落として、電源と照明・スイッチだけの本数で計算してしまう間違いに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの判別
配線器具・材料 · 点滅器 / 3路スイッチ / 4路スイッチ / 位置表示灯内蔵スイッチ
配線図の図記号で使用されていないスイッチはどれか。ただし、写真下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
屋内配線図では、照明の点滅箇所数や機能に応じて異なるスイッチを使用します。1箇所点滅には単極スイッチ、2箇所点滅には3路スイッチ2個、3箇所以上からの点滅には両端に3路スイッチ2個と中間に4路スイッチを組み合わせて使用します。また、OFF時に位置を示す表示灯を内蔵したスイッチには図記号傍記「●」が付されます。
解き方
- 選択肢の写真および接点図から器具を判別する(イ:3路スイッチ、ロ:単極スイッチ、ハ:4路スイッチ、ニ:位置表示灯内蔵スイッチ)。
- 配線図全体を確認し、単極スイッチ(ロ)が洋室や台所などに多数配置されていることを確認する。
- リビング・ダイニングの照明「チ」に対して2箇所の3路スイッチ(「チ 3」)が使用されていることを確認する。
- 玄関の照明「ロ」のスイッチ③に位置表示灯内蔵スイッチを示す黒丸傍記(●)があることを確認する。
- 3箇所以上から点滅させる回路が存在しないため、4路スイッチ(ハ)が使用されていないと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- リビング・ダイニングの照明器具「チ」を2箇所から点滅制御するために「3」の傍記が付いた3路スイッチとして使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 洋室、便所、台所などの一般照明を1箇所から点滅させる単極スイッチとして多数使用されています。
- 選択肢 ハ正解
- 4路スイッチは3箇所以上から点滅を行う回路に必要ですが、本配線図にはそのような回路がないため使用されていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 玄関のスイッチ③に黒丸「●」の傍記が付されており、位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)として使用されています。
覚えるポイント
- 2箇所点滅は3路スイッチ2個、3箇所点滅は3路2個+4路1個を使用する。
間違えやすいところ
- 3路スイッチの存在を確認した後に、4箇所点滅等と混同して4路スイッチも使用されていると思い込まないよう注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

