学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
直流回路のスイッチ操作と端子間電圧
電気の基礎理論 · 直流回路 / 分圧の法則 / 端子間電圧
図のような直流回路において、スイッチSを閉じたとき、端子a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
直流並列回路では各並列枝に電源電圧がそのまま加わります。端子間が開放されている場合、端子に接続された負荷電流はゼロとなるため、直列抵抗の抵抗値の比に応じて電源電圧が分圧されます。
解き方
- スイッチSを閉じた後の回路構成を確認し、右側の直列回路に120 Vの電圧が印加されることを把握します。
- 端子a-b間は開放端であるため、分圧の式 Vab = 120 × 50 / (50 + 50) により電圧を計算して60 Vを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 30 Vは120 Vの4分の1の値であり、抵抗2個による均等分圧の計算結果と一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 40 Vは120 Vを3等分したときの電圧であり、本回路の2分割分圧の条件を満たしません。
- 選択肢 ハ不正解
- 50 Vは抵抗値50 Ωと混同した誤った数値であり、分圧計算結果の60 Vとは異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 120 Vが等しい2つの50 Ω抵抗に均等分圧され、120 × 1/2 = 60 Vとなるため正しいです。
覚えるポイント
- 開放端子間電圧の計算では、端子から外部へ電流が流れないため単純な分圧比で求められます。
間違えやすいところ
- 回路全体の並列合成抵抗の計算に惑わされ、端子a-b間の分圧計算を見誤らないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく直流分圧計算の原則
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電線の抵抗と許容電流の特性
配電理論及び配線設計 · 導体の抵抗 / 許容電流 / 電線の諸特性
ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の電気抵抗および許容電流に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
導体の電気抵抗Rは長さに比例し断面積に反比例します(R = ρL/A)。円形導体では断面積Aが直径Dの2乗に比例するため、RはD^2に反比例します。また許容電流は太いほど増大しますが、周囲温度の上昇に伴い放熱が低下するため減少します。
解き方
- 導体抵抗の公式 R = ρ × 4L / (πD^2) より、抵抗が長さに比例し直径の2乗に反比例することを確認します。
- 許容電流と電線径および周囲温度との関係を整理し、周囲温度上昇時は許容電流が減少するという物理的性質を照合します。
- 選択肢 イ正解
- 周囲温度が上昇すると放熱能力が低下するため許容電流は小さくなります。記述は誤りであるため正解となります。
- 選択肢 ロ不正解
- 断面積Aは直径Dの2乗に比例し、抵抗は断面積に反比例するため、D^2に反比例するという記述は正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 導体の抵抗は電線の長さLに正比例するため、この記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 導体径Dが大きくなると断面積が増加して発熱が抑えられるため、許容電流は大きくなり正しい記述です。
覚えるポイント
- 周囲温度が上がると電線の許容電流は小さくなる(温度上昇による放熱悪化のため)。
間違えやすいところ
- 温度上昇により抵抗が増加することと、許容電流の増減関係を混同しないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程における許容電流と導体特性
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
水の温度上昇に必要な電力量の計算
電気の基礎理論 · 熱量計算 / 電力量 / ジュールの法則
電熱器により、60 kgの水の温度を20 K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]として、最も近いものを1つ選べ。ただし、水の比熱は4.2 kJ/(kg・K)とし、熱効率は100 %とする。
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解答
ハ
解説
熱量計算の基本公式 Q = mcΔT で求められる熱量(kJ)を、電力量の単位であるkW・hに換算します。1 kW・hは1 kWの仕事を1時間(3,600秒)行ったときの電力量であり、3,600 kJに相当します。
解き方
- 質量60 kg、比熱4.2 kJ/(kg・K)、温度上昇20 Kを乗じて必要熱量 Q = 60 × 4.2 × 20 = 5,040 kJ を算出します。
- 1 kW・h = 3,600 kJ で除算して、電力量 W = 5,040 / 3,600 = 1.4 kW・h を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 1.0 kW・hは3,600 kJに相当し、必要な熱量5,040 kJより小さいため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.2 kW・hは4,320 kJに相当し、計算結果の5,040 kJに足りないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 5,040 kJ ÷ 3,600 kJ/(kW・h) = 1.4 kW・h となり、計算値と完全に一致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6 kW・hは5,760 kJに相当し、必要熱量を上回るため誤りです。
覚えるポイント
- 1 kW・h = 3,600 kJ(1 kW × 3,600秒)の換算関係を確実に暗記すること。
間違えやすいところ
- 秒単位への換算(3,600で割る処理)を忘れてkJのまま選択肢を探さないよう注意が必要です。
出題の前提:熱量と電力量の基礎物理換算関係
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
RL直列回路における抵抗両端の電圧計算
電気の基礎理論 · 交流回路 / インピーダンス / 分圧
図のような交流回路において、抵抗8 Ωの両端の電圧V[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
抵抗Rと誘導リアクタンスXの直列交流回路では、単純な抵抗値の加算ではなく、直角三角形の幾何学的関係によるベクトル合成 Z = √(R^2 + X^2) で合成インピーダンスを求めます。オームの法則で求めた全体電流を各素子のインピーダンスに乗じて素子電圧を導きます。
解き方
- 抵抗8 Ωとリアクタンス6 Ωから合成インピーダンス Z = √(8^2 + 6^2) = 10 Ω を計算します。
- 電源電圧100 Vをインピーダンス10 Ωで割り、回路電流 I = 10 A を算出します。
- オームの法則により、抵抗8 Ωの両端電圧 V = 10 A × 8 Ω = 80 V を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 43 Vはインピーダンス計算を誤った場合の誤数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 57 Vは単純な比率(8/(8+6)など)を誤って適用した際の誤数値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 60 Vはリアクタンス6 Ω側の両端電圧(10 A × 6 Ω = 60 V)であり、抵抗側の値ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 回路電流10 Aに抵抗値8 Ωを乗じた80 Vが正しい両端電圧です。
覚えるポイント
- 3:4:5の比率(6:8:10)となるRL直列回路のインピーダンス計算は頻出です。
間違えやすいところ
- 抵抗とリアクタンスをスカラーとして足し算して(8+6=14 Ω)計算しないように注意が必要です。
出題の前提:交流RL直列回路におけるオームの法則
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相デルタ結線回路の全消費電力の計算
電気の基礎理論 · 三相交流回路 / デルタ結線 / 消費電力
図のような線間電圧200 Vの三相3線式回路において、全消費電力[kW]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
デルタ結線(Δ結線)では相電圧が線間電圧に等しくなります。電力消費は回路の抵抗成分のみで生じるため、1相の抵抗消費電力(I_p^2 × R)を求め、三相平衡回路であることからそれを3倍して全消費電力を算出します。
解き方
- 1相分のインピーダンス Z = √(8^2 + 6^2) = 10 Ω を計算します。
- 相電圧200 Vから相電流 Ip = 200 / 10 = 20 A を算出します。
- 1相の消費電力 P1 = 20^2 × 8 = 3,200 W を求め、3相分として3倍し 9.6 kW を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 2.4 kWはスター結線と誤認して計算した場合などの誤数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 4.8 kWは相数計算の掛け忘れや力率計算の誤りによる数値です。
- 選択肢 ハ正解
- 1相あたり3.2 kWの電力を3倍した9.6 kWが回路全体の全消費電力として正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 19.2 kWは二重に倍率を掛けた誤った数値です。
覚えるポイント
- Δ結線では「相電圧 = 線間電圧」、消費電力は抵抗成分Rのみで発生することを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 消費電力の計算にインピーダンスZ(10 Ω)を誤って代入し、皮相電力を計算してしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:対称三相交流回路におけるΔ結線の電力計算手法
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路の電圧降下と送電端電圧の計算
配電理論及び配線設計 · 単相2線式 / 電圧降下 / 末端電圧
図のような単相2線式回路において、c-c'間の電圧が100 Vのとき、a-a'間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。ただし、rは電線1線当たりの電気抵抗[Ω]とする。
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解答
ニ
解説
配電線路の各区間の電圧降下は、その区間を流れる電流と往復電線の抵抗の積(ΔV = 2 × I × r)で表されます。電源側電圧は、負荷端電圧に各区間の電圧降下を末端から順次加算していくことで求められます。
解き方
- 区間b-cを流れる電流10 Aから、b-c間の往復電圧降下 ΔVbc = 2 × 10 × 0.1 = 2 V を求め、Vbb' = 100 + 2 = 102 V と算出します。
- 区間a-bを流れる電流は 5 A + 10 A = 15 A となるため、往復電圧降下 ΔVab = 2 × 15 × 0.1 = 3 V を求めます。
- 送電端電圧 Vaa' = 102 + 3 = 105 V を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 102 Vはb-b'間の電圧であり、a-a'間の送電端電圧ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 103 Vは区間a-bの電圧降下分のみを加算した誤った値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 104 Vは片道分の抵抗のみで計算した場合などに生じる誤数値です。
- 選択肢 ニ正解
- 末端100 Vにb-c間の降下2 Vとa-b間の降下3 Vを加えた105 Vとなり正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式配電線路の電圧降下計算では、必ず往復2本分(2Ir)を考慮すること。
間違えやすいところ
- 電源側区間a-bの電流に、末端負荷だけでなく途中の分岐負荷電流(5 A)を合算し忘れるミスに注意が必要です。
出題の前提:単相2線式配電線路におけるオームの法則と重畳計算
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式平衡負荷時の電圧降下の関係式
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 電圧降下 / 平衡負荷
図のような単相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗がr[Ω]、負荷電流がともにI[A]、中性線に流れる電流が0 Aのとき、電圧降下(Vs - Vr)[V]を示す式として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
単相3線式配電方式では、上下の負荷が平衡しているとき中性線電流は互いに打ち消し合ってゼロになります。このとき中性線による電圧降下は生じないため、負荷端の電圧降下は外側線1本の抵抗rと負荷電流Iの積 rI のみとなります。
解き方
- 中性線の電流が0 Aであるため、中性線抵抗による電位変動が 0 V であることを確認します。
- 外側線1線における電圧降下が r × I であることから、電源電圧Vsと負荷端電圧Vrの差は Vs - Vr = rI となることを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 2rIは単相2線式(往復2線)の電圧降下式であり、中性線電流がゼロの単相3線式平衡負荷には適用されません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3rIは3線すべての降下を足し合わせた誤った式です。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線降下がゼロであるため、外側線1線分の降下である rI が正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- √3rIは三相3線式の電圧降下式であり、単相3線式回路には適用されません。
覚えるポイント
- 単相3線式の平衡負荷では中性線電流が0 Aとなり、相電圧の降下は「rI」となる。
間違えやすいところ
- 単相2線式の「2rI」や三相3線式の「√3rI」と混同しないように回路方式を確認することが大切です。
出題の前提:単相3線式配電回路における平衡負荷時の電圧降下理論
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における電線の許容電流の計算
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0 mmの600 Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30 ℃以下、電流減少係数は0.56とする。
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解答
ハ
解説
電線管内に複数本の絶縁電線をまとめて収容すると熱が放熱されにくくなるため、単線状態の基準許容電流に電流減少係数を乗じて許容電流を低減させます。算出された値に端数がある場合は、電気設備の技術基準等に定められた端数処理ルール(7捨8入)を適用します。
解き方
- 直径2.0 mmの600 Vビニル絶縁電線(単心)の基本許容電流が 35 A であることを確認します。
- 与えられた電流減少係数0.56を乗じて、35 × 0.56 = 19.6 A を計算します。
- 7捨8入(0.7以下は切り捨て)の端数処理ルールを適用し、19 Aを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 10 Aは過小評価された誤った数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 15 Aは直径1.6 mm(許容電流27 A)に係数を掛けて四捨五入した場合(27×0.56≒15.1 A)の値です。
- 選択肢 ハ正解
- 35 A × 0.56 = 19.6 A となり、7捨8入によって19 Aとなるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 27 Aは直径1.6 mm電線の基本許容電流であり、計算結果ではありません。
覚えるポイント
- 電線径ごとの許容電流:1.6 mmは27 A、2.0 mmは35 A、2.6 mmは48 A。
間違えやすいところ
- 19.6 Aを通常の四捨五入で20 Aとせず、電気設備規程の端数処理基準(7捨8入により0.7以下切捨て)に従って19 Aとする点に注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第146条および内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流の最小値
配線設計 · 幹線分岐 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流が100 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から、電線を分岐して6 mの位置に過電流遮断器を施設する場合、幹線と過電流遮断器の間の電線(a-b間)に求められる許容電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
低圧幹線から分岐する電線の過電流遮断器は原則として分岐点から3 m以内に設置しますが、3 mを超え8 m以下の位置に設置する場合は幹線の過電流遮断器定格電流の35 %以上、8 mを超える位置に設置する場合は55 %以上の許容電流をもつ電線を使用する必要があります。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離が6 mであることを確認し、「3 m超8 m以下」の区分に該当することを判断します。
- 規定される許容電流の割合(35 %以上)に幹線の過電流遮断器定格電流100 Aを乗じて、電線の許容電流の最小値 100 × 0.35 = 35 A を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 25 Aは幹線の遮断器定格電流の25 %であり、分岐の距離基準に適合しない誤った数値です。
- 選択肢 ロ正解
- 分岐長が6 m(3 m超8 m以下)のときの所要割合である35 %を適用した 100 A × 0.35 = 35 A であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 45 Aは幹線の遮断器定格電流の45 %であり、法令で定められた基準値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 55 Aは分岐距離が8 mを超える場合に要求される55 %以上(100 A × 0.55 = 55 A)の値であり誤りです。
覚えるポイント
- 分岐遮断器までの距離が3m以下は制限なし、3m超8m以下は幹線の35%以上、8m超は55%以上。
間違えやすいところ
- 分岐距離が8m以下であるにもかかわらず、8m超の基準である55%を乗じて計算してしまう誤りに注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内分岐回路における配線用遮断器とコンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格電流
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器の定格電流と接続するコンセントの定格電流の組合せとして、不適切なものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
低圧屋内配線の分岐回路では、過電流による事故を防止するため、過電流遮断器の定格電流と接続できるコンセントの定格電流の範囲が電気設備の技術基準の解釈により厳格に定められています。20 A分岐回路には15 A以下または20 A、30 A分岐回路には20 A以上30 A以下のコンセントを施設できます。
解き方
- 各選択肢の遮断器定格電流(20 Aまたは30 A)を確認します。
- 30 A分岐回路に施設できるコンセントの定格電流が「20 A以上30 A以下」である基準に照らし、15 Aコンセントを接続しているロが不適切であると判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 30 A分岐回路には定格電流20 A以上30 A以下のコンセントを取り付けられるため適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 30 A分岐回路に施設できるコンセントは20 A以上30 A以下であり、15 Aコンセントの接続は不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20 A分岐回路には定格電流20 Aのコンセントを施設できるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路には定格電流15 Aのコンセントを施設できるため適切です。
覚えるポイント
- 分岐回路の遮断器とコンセント定格:20A回路は15Aまたは20A、30A回路は20A〜30A。
間違えやすいところ
- 20A回路に15Aコンセントが使えることから、30A回路にも15Aコンセントが使えると誤認しないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路の施設)別表
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
アウトレットボックス(金属製)の使用方法
配線器具・材料 · アウトレットボックス / 金属管工事 / 施工方法
金属製のアウトレットボックスの使用方法として、不適切なものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
アウトレットボックスは、金属管工事やケーブル工事等において電線の分岐・接続、電線の引き入れ・通線の容易化、照明器具や配線器具の取り付け取り出し部分として用いられるボックスです。多数の配線用遮断器を集合して収容する用途には分電盤が用いられます。
解き方
- アウトレットボックスの本来の用途(電線接続、引き入れ容易化、器具取付・電線引出し)を確認します。
- 配線用遮断器を集合設置するための器具は「分電盤」であることを想起し、アウトレットボックスの用途として不適切なものをハと特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の通線や引き入れを容易にするプルボックス的な役割として適切に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管配管において電線同士を接続するジョイントボックスとして適切に用いられます。
- 選択肢 ハ正解
- 配線用遮断器を集合設置する用途には分電盤が用いられ、アウトレットボックスは不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 照明器具等の固定や電線の引き出し箇所に設けるボックスとして適切に用いられます。
覚えるポイント
- アウトレットボックスは電線の接続や通線・器具引出し用。遮断器の集合設置は分電盤。
間違えやすいところ
- アウトレットボックスとスイッチボックスや分電盤の役割を混同しないように注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)等
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
ビニルコードを使用できる器具の選定
配線器具・材料 · 移動電線 / ビニルコード / 電熱器具
使用電圧が300 V以下の屋内に施設する器具であって、付属する移動電線にビニルコードが使用できるものとして、適切なものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
ビニルコード(ビニル絶縁ビニルシースコード等)は絶縁体の耐熱温度が低いため、電熱器具や熱を発生する機器の移動電線として使用することは禁止されています(耐熱性を考慮したゴムコード等を使用)。非電熱器具である扇風機やラジオ、照明器具等にはビニルコードを使用できます。
解き方
- 各選択肢に提示された器具が「電熱器具」か「非電熱器具(電動機等の器具)」かを区分します。
- 電気こたつ、電気こんろ、電気トースターは電熱器具であり熱に弱いビニルコードは使用できないため、非電熱器具の電気扇風機を正答と判定します。
- 選択肢 イ正解
- 電気扇風機は発熱を伴わない電動機応用機器であるため、ビニルコードを付属移動電線として使用できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気こたつは電熱器具であり、熱による絶縁劣化の恐れがあるため耐熱コード等が必要で、通常のビニルコードは使用できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気こんろは高熱を発生する電熱器具であるため、耐熱性を有するコードが必要であり、ビニルコードは使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気トースターは高熱を伴う電熱器具であるため、ビニルコードを使用することは認められていません。
覚えるポイント
- 熱を出す電熱器具(こたつ・アイロン・トースター等)にはビニルコード不可。扇風機等は可。
間違えやすいところ
- こたつのコードに繊維編組があることからビニルコードと混同しがちですが、耐熱性のあるゴムコードや耐熱コードが使われます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第168条、第184条(移動電線等)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事で切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せ
施工方法・工具 · 金属管工事 / 工具 / 切断 / 曲げ作業
金属管(鋼製電線管)工事において、金属管の切断および曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
金属管(鋼製電線管)の施工では、管の切断に「金切りのこ」またはパイプカッタ、切断面(内面)のバリ取りに「リーマ」や「やすり」、管を常温で折り曲げるために「パイプベンダ」を使用します。トーチランプは硬質塩化ビニル管の加熱曲げ用、パイプレンチは配管のねじ込み締付け用です。
解き方
- 切断作業に必要な工具(金切りのこ)と面取り工具(リーマ・やすり)、曲げ作業に必要な工具(パイプベンダ)を整理します。
- トーチランプ(合成樹脂管用)やパイプレンチ(管のねじ込み締付用)を含む選択肢を除外すると、ロが適切と判断されます。
- 選択肢 イ不正解
- トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管の加熱曲げ用工具であり、金属管工事には使用しません。
- 選択肢 ロ正解
- 金切りのこ(切断)、リーマ(切断後のバリ取り)、パイプベンダ(管の曲げ)のすべてが該当します。
- 選択肢 ハ不正解
- トーチランプは硬質塩化ビニル管を加熱軟化させて曲げるための工具であり、金属管用ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- パイプレンチは管のねじ込み・締付けに用いる工具であり、切断作業を行う工具が含まれていません。
覚えるポイント
- 金属管:金切りのこ(切断)、リーマ(バリ取り)、パイプベンダ(曲げ)。トーチランプは塩ビ管用。
間違えやすいところ
- 硬質塩化ビニル管の曲げ(トーチランプ)と鋼製電線管の曲げ(パイプベンダ)を混同しないようにします。
出題の前提:電気工事施工標準規格および工具使用要領
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の回転速度の計算
配線設計・電気機器 · 三相かご形誘導電動機 / 同期速度 / 回転速度 / 極数
極数6の三相かご形誘導電動機を、周波数50 Hzの電源で使用するとき、最も近い回転速度 [min⁻¹] として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機の回転磁界の速度(同期速度)Ns [min⁻¹] は、電源周波数を f [Hz]、極数を p としたとき Ns = 120f / p で求められます。実際の電動機の回転子速度 N はすべり s(通常数%程度)を伴い N = Ns(1 - s) となりますが、同期速度にごく近い値で回転します。
解き方
- 与えられた条件(極数 p = 6、周波数 f = 50 Hz)を同期速度の計算式 Ns = 120f / p に代入します。
- 計算を実行すると Ns = (120 × 50) / 6 = 6000 / 6 = 1000 min⁻¹ となり、最も近い選択肢ロを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 500 min⁻¹ は周波数50 Hzにおいて極数12の場合の同期速度に相当します。
- 選択肢 ロ正解
- 同期速度が 120 × 50 / 6 = 1000 min⁻¹ であり、実回転速度に最も近い値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 1500 min⁻¹ は周波数50 Hzにおいて極数4の場合の同期速度です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3000 min⁻¹ は周波数50 Hzにおいて極数2の場合の同期速度です。
覚えるポイント
- 同期速度 Ns = 120f / p [min⁻¹]。50Hzで2極3000、4極1500、6極1000。
間違えやすいところ
- 公式の係数を120ではなく60と間違えて半分にしてしまう計算ミスに注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準および電気機器理論(誘導機)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
系統連系型小出力太陽光発電設備に使用される機器
配線器具・材料 · 太陽光発電設備 / 系統連系 / パワーコンディショナ
系統連系型の小出力太陽光発電設備において、発電された電力を商用電力系統と連系させるために使用される機器として、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
太陽光発電設備では、太陽電池パネルから出力される直流電力を、家庭内の家電製品や商用電力系統で利用可能な交流電力(100 V/200 V)に変換する必要があります。この直流から交流への変換および系統連系保護を行う機器がパワーコンディショナです。
解き方
- 太陽電池モジュールが発電する電力の形態が「直流」であることを確認します。
- 直流を交流に変換し、電力会社の系統と連系運転するために必須となる機器が「パワーコンディショナ」であることを判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 調光器は白熱電球やLED照明などの明るさを調節するための機器であり、太陽光発電の連系には関係しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧進相コンデンサは誘導性負荷(電動機等)の力率を改善するための機器であり、太陽光連系の中核機器ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 自動点滅器は周囲の明るさを検知して照明を自動点滅させるスイッチであり、不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 直流電力を交流電力に変換して系統連系を行うパワーコンディショナが使用されます。
覚えるポイント
- 太陽光発電設備:太陽電池(直流発電)→パワーコンディショナ(直流を交流に変換)→商用系統。
間違えやすいところ
- 受電設備の変圧器や力率改善用の進相コンデンサとパワーコンディショナの役割を混同しないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第226条〜第229条(分散型電源の系統連系)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂製スイッチボックスの用途
配線器具・材料 · 合成樹脂製スイッチボックス / 埋込配線 / 材料識別
写真に示す材料(合成樹脂製、側面にノックアウト穴や管結合部を有し、正面に器具取付枠を取り付ける構造の箱)の用途として、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
壁体内に埋め込んでタンブラスイッチやコンセントなどの配線器具を取り付け・固定するための箱をスイッチボックスと呼びます。金属製と合成樹脂製があり、合成樹脂製スイッチボックスは絶縁性に優れ、主に木造住宅等の壁内配線工事(合成樹脂管工事やケーブル配線)において配線器具の取付枠をねじ止め固定するために使用されます。
解き方
- 写真の外観を確認し、青色の角型成形品で正面に取付枠用のねじ受けがあり、管の挿入口が備わっている合成樹脂製スイッチボックスであると同定します。
- スイッチボックスの用途が壁面への「スイッチやコンセントの取付」であることを選択肢から選びます。
- 選択肢 イ正解
- 合成樹脂製スイッチボックスであり、住宅等の壁内に埋め込みスイッチやコンセントを取り付ける用途に合致します。
- 選択肢 ロ不正解
- 多数の金属管が集合する箇所には、大型のプルボックス(金属製)などが用いられます。
- 選択肢 ハ不正解
- フロアダクトが交差する箇所にはジャンクションボックスが用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 多数の遮断器を集合して設置する用途には住宅用分電盤(キャビネット)が用いられます。
覚えるポイント
- 写真の四角い合成樹脂箱(取付枠用ねじ穴付)は合成樹脂製スイッチボックス。埋込器具取付用。
間違えやすいところ
- 電線相互を接続・分岐するアウトレットボックスや床埋込用のジャンクションボックスとの形状の違いを識別します。
出題の前提:電気工事施工標準規格・材料識別要領
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
リモコンリレーの用途
配線器具・材料・工具 · リモコン配線 / リモコンリレー
写真に示す器具の用途として,適切なものは。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
リモコン配線方式では、低電圧(通常24V)の操作回路を用いてリモコンリレーを駆動し、100Vや200Vの電灯線などの主回路を開閉します。これにより操作側の配線を細く小勢力回路にでき、配管や配線の簡素化が図れます。
解き方
- 写真の外観および端子構造(低電圧操作端子と主回路開閉接点)からリモコンリレーであることを識別する。
- リモコン配線において電路を直接開閉するリレーとしての用途を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 操作電源変圧器(リモコントランス)は降圧用トランスであり、写真のリモコンリレーとは外観および機能が異なります。
- 選択肢 ロ正解
- 写真の器具はリモコンリレーであり、リモコンスイッチからの低電圧信号を受けて主回路を開閉するために用いられます。
- 選択肢 ハ不正解
- セレクタスイッチは操作盤や壁面に取り付けて回路を選択・操作するスイッチ器具であり、写真のリレー本体とは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- リモコン用調光スイッチは照明の明るさを調節するための壁面等に設ける操作器であり、写真の器具とは異なります。
覚えるポイント
- リモコンリレーは分電盤内やプルボックス内に設置され、低圧操作信号で主電路を開閉する。
間違えやすいところ
- リモコントランス(変圧器)やセレクタスイッチと外観や記号を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
トーチランプの用途
配線器具・材料・工具 · 工具 / 硬質ポリ塩化ビニル管 / トーチランプ
写真に示す工具の用途として,適切なものは。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
硬質塩化ビニル電線管(VE管)は熱可塑性樹脂であるため、トーチランプ等の炎で適度にあぶって加熱軟化させることで所定の角度に曲げ加工することができます。冷めるとその形状のまま硬化します。
解き方
- 写真の工具がガスボンベを取り付けて火炎を噴射するガストーチ(トーチランプ)であることを特定する。
- トーチランプの電気工事における主な用途である硬質塩化ビニル電線管の加熱・曲げ加工を選択する。
- 選択肢 イ正解
- トーチランプは硬質塩化ビニル電線管を加熱して軟化させ、所定の角度に曲げる加工に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管・CD管)の接続加工には専用のコネクタやカップリングを用い、加熱工具は使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- ライティングダクトは直線のダクトレールであり、現場で熱加工して曲げることはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管(鋼製電線管)の曲げ加工には、パイプベンダ(パイプベンダー)を使用します。
覚えるポイント
- VE管(硬質塩化ビニル電線管)の曲げ加工にはトーチランプ(加熱)を用いる。
間違えやすいところ
- 金属管の曲げ加工に用いるパイプベンダと用途を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気工事士技能試験および筆記試験における工具用途基準
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続方法
電気工事の施工方法 · 電線の接続 / 電気設備技術基準
単相100 Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で,不適切なものは。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備技術基準解釈第12条により、電線相互を接続する場合は「電気抵抗を増加させない」「電線の引張強さを20%以上減少させない」「接続部分を電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆する」「接続部分を堅ろうに接続する」ことが定められています。単に指でねじり合わせるような接続は認められていません。
解き方
- 電線接続に関する4つの基本原則(電気抵抗を増やさない、引張強さ減少を20%未満にする、絶縁性能を同等以上にする、堅ろうに接続する)を確認する。
- 各選択肢を照らし合わせ、「指で強くねじる」という接続方法が機械的・電気的に不完全で不適切であることを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部は電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆することが規定されており、適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の引張強さの減少は20%以下に抑える必要があるため、15%の減少にとどめることは適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 電線相互の接続は専用の工具や圧着端子等を用いて堅牢に行う必要があり、指でねじるだけの接続は緩みや発熱の原因となるため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接続部分の電気抵抗を増加させないように接続することは技術基準に合致しており、適切です。
覚えるポイント
- 電線の引張強さ減少は20%以下、電気抵抗は増加させない、絶縁は同等以上、接続は器具を用い堅ろうに行う。
間違えやすいところ
- 引張強さの「20%減少」の規定数値を「15%減少はダメ」と勘違いしないようにする(20%以下なら許容)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第12条(電線の接続法)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線工事の施工方法
電気工事の施工方法 · フロアダクト工事 / 低圧屋内配線 / 接地工事省略
100 Vの低圧屋内配線工事で,不適切なものは。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
フロアダクト工事(金属製)では、使用電圧が低圧(300V以下)の場合、ダクトにD種接地工事を施すことが必須です。金属管工事では「乾燥した場所で管長が4m以下」等の接地省略規定がありますが、フロアダクトには長さによる省略規定は存在しません。
解き方
- 各工事種別(フロアダクト、ケーブル、金属管、合成樹脂管)の施工基準および接地工事の省略条件を確認する。
- フロアダクト工事には長さによるD種接地工事の省略規定がないため、「ダクトの長さが短いので省略した」とする記述が不適切であると特定する。
- 選択肢 イ正解
- フロアダクト工事においてダクトの長さによってD種接地工事を省略できる規定は存在しないため、不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- ケーブル工事において、ケーブルと弱電流電線は接触しないように離隔または隔壁を設けて施工することが定められており、適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- ワイヤラス張り等の壁を金属管が貫通する場合、電気的接触を防ぐためワイヤラスを切り開き絶縁管(合成樹脂管等)に収めて防護することは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂管工事における管の支持点間距離は1.5m以下と規定されているため、1.5mとすることは適切です。
覚えるポイント
- フロアダクト工事には長さが短いことによるD種接地工事の省略規定はない。
- 合成樹脂管の支持点間距離は1.5m以下(金属管は2m以下)。
間違えやすいところ
- 金属管工事の接地省略(乾燥した場所で4m以下等)とフロアダクト工事の基準を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第163条(フロアダクト工事)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅の200Vルームエアコン配線
電気工事の施工方法 · 住宅用屋内電路の対地電圧 / ルームエアコン / 配線設計
店舗付き住宅の屋内に三相3線式200 V,定格消費電力2.5 kWのルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として,適切なものは。ただし,配線は接触防護措置を施し,ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は絶縁性のある材料で堅ろうに作られているものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下ですが、定格消費電力2kW以上の据置型大型電気機械器具に電気を供給する場合、特例として対地電圧300V以下まで認められます。その要件として①電路に専用の開閉器及び過電流遮断器を設けること、②電路に漏電遮断器を施設すること、③機械器具と配線は直接接続すること(コンセント接続は不可)等が定められています。
解き方
- 三相3線式200V(対地電圧200V)は住宅における対地電圧150V超の電路特例に該当することを確認する。
- 特例要件として「専用の開閉器および過電流遮断器の施設」「漏電遮断器の設置」「器具との直接接続(コンセント不可)」が必要であることを確認する。
- 過負荷保護付漏電遮断器(開閉器+過電流遮断器+漏電遮断器を兼ねる)を設け、直接接続している選択肢ロを正答と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 住宅の対地電圧150V超の電路ではコンセント接続は認められず直接接続しなければならないため、不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 専用の過負荷保護付漏電遮断器を設け、ケーブル工事によりルームエアコンと直接接続しており、法令の特例要件を満たしています。
- 選択肢 ハ不正解
- コンセントを使用した接続は認められておらず、また漏電遮断器の施設要件を満たしていないため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 過電流遮断器および漏電遮断器が施設されていないため、要件を満たしておらず不適切です。
覚えるポイント
- 住宅の対地電圧150V超(2kW以上の機器)の特例:専用分岐回路、漏電遮断器設置、直接接続(コンセント不可)。
間違えやすいところ
- 単相100/200Vと混同し、コンセント接続が可能と誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第143条(電路の対地電圧の制限)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧三相電動機の接地工事
電気工事の施工方法 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線の太さ
床に固定した定格電圧200 V,定格出力2.2 kWの三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合,接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値の組合せで,不適切なものは。ただし,漏電遮断器を設置しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
使用電圧300V以下の低圧機械器具の鉄台等の金属製外箱には、D種接地工事を施します。D種接地工事の技術基準では、接地抵抗値は原則100Ω以下であり、接地線には引張強さ0.39kN以上の容易に腐食し難い金属線または直径1.6mm以上の軟銅線を使用することが定められています。
解き方
- 定格電圧200Vの低圧機器であるため、必要な接地工事がD種接地工事(抵抗値100Ω以下、漏電遮断器による緩和なし)であることを確認する。
- D種接地工事の接地線として軟銅線を用いる場合の最小太さが直径1.6mm以上であることを確認する。
- 選択肢の太さと抵抗値を比較し、公称断面積0.75mm^2(直径1.6mm未満)となっているハを不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mm(規定以上)、接地抵抗値10Ω(100Ω以下)であり、D種接地工事の基準を満たしているため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径2.0mm(1.6mm以上)、接地抵抗値50Ω(100Ω以下)であり、基準を満たしているため適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 接地線の太さは直径1.6mm以上である必要があり、公称断面積0.75mm^2の電線では細すぎて基準を満たさないため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径2.6mm(1.6mm以上)、接地抵抗値75Ω(100Ω以下)であり、基準を満たしているため適切です。
覚えるポイント
- D種接地工事:接地抵抗値100Ω以下、接地線の太さは直径1.6mm以上の軟銅線。
間違えやすいところ
- 接地抵抗値が5Ωと非常に低くても、接地線の太さが1.6mm未満であれば不適合となる点を見落とさないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類等)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
雨線外における金属管工事の末端処理
電気工事の施工方法 · 金属管工事 / エントランスキャップ / ターミナルキャップ
図に示す雨線外に施設する金属管工事の末端 A 又は B 部分に使用するものとして,不適切なものは。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属管工事で雨線外(屋外で雨がかかる場所)に施設する管の末端には、雨水の侵入を防ぐキャップを取り付けます。垂直配管の上端には管口を下向きにして雨水を防ぐ「エントランスキャップ」を使用します。「ターミナルキャップ」は水平配管や下向き配管の末端にのみ使用でき、上向き垂直配管には使用できません。
解き方
- 図中のA部分が上向きの垂直配管末端、B部分が水平配管末端であることを確認する。
- 雨線外の垂直配管上端(A)にはエントランスキャップが必須であり、ターミナルキャップは使用できないことを適用する。
- A部分にターミナルキャップを使用したとするニが不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 垂直配管上端であるA部分に雨水の浸入を防ぐエントランスキャップを使用することは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 水平配管の端部であるB部分にターミナルキャップを使用することは認められており、適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 水平配管の端部であるB部分にエントランスキャップを下向きに取り付けて使用することは雨水防止上適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 垂直配管の上端(A部分)にターミナルキャップを使用すると雨水が管内に流入するため不適切です。
覚えるポイント
- 垂直配管上端(雨線外)はエントランスキャップを使用。ターミナルキャップは水平管や下向き管の末端用。
間違えやすいところ
- エントランスキャップとターミナルキャップの形状および適用箇所(垂直上端か水平か)を取り違えやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第159条(金属管工事)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の中性線断線
配電理論 · 単相3線式 / 中性線断線 / 異常電圧
図のような単相3線式回路で,開閉器を閉じて機器Aの両端の電圧を測定したところ150 Vを示した。この原因として,考えられるものは。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式回路では、中性線が健全であれば各相の負荷電圧は常に100Vに保たれます。しかし中性線が断線すると、負荷の不平衡によってインピーダンスの大きい側の負荷に100Vを超える異常高電圧が加わり、機器の焼損事故につながります。線間電圧200Vが負荷インピーダンス比で分圧された結果、150Vが観測された原因は中性線断線です。
解き方
- 図において中性線が断線した場合の等価回路を想定し、機器Aと機器Bが直列に200V電源に接続されることを確認する。
- 直列分圧により各負荷に加わる電圧は負荷のインピーダンス比で決まり、150Vと50Vのように不平衡電圧が生じることを確認する。
- 外側線(a線やb線)の断線では電圧が0Vになるだけで150Vにはならないことから、中性線断線が原因であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 機器A内部が断線している場合、機器Aには電流が流れず、正常な電源であれば両端電圧は電源電圧の100Vのままとなります。
- 選択肢 ロ不正解
- a線が断線した場合、機器Aへの電圧供給が断たれるため測定電圧は0Vになります。
- 選択肢 ハ不正解
- b線が断線した場合、中性線が健全であれば機器Aには通常通り中性線とa線間の100Vが加わります。
- 選択肢 ニ正解
- 中性線が断線すると機器AとBが200V電源に直列接続され、負荷の不平衡により機器Aの両端に150Vの過電圧が生じる原因となります。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線断線では、直列分圧により軽負荷(高インピーダンス側)に100V超の異常電圧が発生する。
間違えやすいところ
- a線断線やb線断線では電圧が0Vまたは100Vとなり、150Vにはならない点を確認すること。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程(単相3線式電路の中性線欠相保護)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の漏えい電流による絶縁性能の判断基準
検査・測定 · 絶縁性能 / 漏えい電流 / 電気設備技術基準の解釈
使用電圧が低圧の電路において、停電ができない等の理由で絶縁抵抗測定が困難であったため、使用電圧を加えた状態で漏えい電流を測定して絶縁性能を確認した。「電気設備の技術基準の解釈」に基づき、電路が絶縁性能を有していると判定できる漏えい電流の最大値 [mA] として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電路の絶縁性能は原則として停電状態での絶縁抵抗測定によって判定しますが、停電が困難な電路等では通電状態で漏えい電流を測定し、1 mA以下に保たれていることをもって絶縁性能を有しているとみなす緩和規定が設けられています。
解き方
- 低圧電路の絶縁抵抗測定が困難な状況における代替測定方法として漏えい電流測定が適用される規定を確認します。
- 電気設備の技術基準の解釈第14条に規定される許容される漏えい電流の最大値が1 mA以下であることを適用し正答を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1 mAは判定基準値ではありません。なお対地電圧150 V以下の絶縁抵抗基準値は0.1 MΩ以上です。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2 mAは規定値ではありません。なお300 V以下で対地電圧150 V超の絶縁抵抗基準値は0.2 MΩ以上です。
- 選択肢 ハ正解
- 電気設備の技術基準の解釈第14条に基づき、漏えい電流が1 mA以下であれば技術基準に適合していると判断できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 2 mAでは漏えい電流の許容基準値を超えているため、絶縁性能を有しているとは判断できません。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗測定が困難な低圧電路の漏えい電流の許容基準値は1 mA以下です。
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗値の基準値(0.1 MΩや0.2 MΩ)と漏えい電流の数値(1 mA)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第14条
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機回路の絶縁抵抗値および接地抵抗値の適合判定
検査・測定 · 絶縁抵抗基準 / D種接地工事 / 漏電遮断器による緩和
工場の200 V三相誘導電動機(対地電圧200 V)への配線の絶縁抵抗値 [MΩ] 及びこの電動機の鉄台の接地抵抗値 [Ω] を測定した。電気設備技術基準等に適合する測定値の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、200 V電路に施設された漏電遮断器の動作時間は0.1秒とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗値は、使用電圧300 V以下で対地電圧が150 Vを超える場合0.2 MΩ以上が必要です。300 V以下の低圧用機器鉄台の接地工事はD種接地工事(100 Ω以下)ですが、電路に定格感度電流15 mA超〜30 mA以下、動作時間0.5秒以内の漏電遮断器が施設されていれば接地抵抗値は500 Ω以下に緩和されます。
解き方
- 対地電圧200 V(150 V超300 V以下)より、電路の絶縁抵抗値の必要最小値が0.2 MΩ以上であることを確認します。
- 動作時間0.1秒(0.5秒以内)の漏電遮断器が設置されているため、D種接地抵抗値の上限が500 Ω以下に緩和されることを確認します。
- 絶縁抵抗値≧0.2 MΩかつ接地抵抗値≦500 Ωの双方を満たす選択肢を選定します。
- 選択肢 イ正解
- 絶縁抵抗0.2 MΩは基準(0.2 MΩ以上)を満たし、接地抵抗300 Ωも緩和基準(500 Ω以下)を満たしています。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗600 Ωは、漏電遮断器による緩和後の上限値500 Ωを超えているため不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧200 Vの電路において、絶縁抵抗0.1 MΩは基準(0.2 MΩ以上)に達しておらず不適合です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地抵抗50 Ωは適合していますが、絶縁抵抗0.1 MΩは基準(0.2 MΩ以上)に達していないため不適合です。
覚えるポイント
- 対地電圧150 V超〜300 V以下は0.2 MΩ以上、0.5秒以内の漏電遮断器付きD種接地は500 Ω以下です。
間違えやすいところ
- 使用電圧300 V以下を一律に0.1 MΩと誤認せず、対地電圧が150 Vを超える場合は0.2 MΩ以上となる点に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第14条(電路の絶縁抵抗)、第17条(接地工事の種類)
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路における漏れ電流計の測定方法
検査・測定 · クランプ形漏れ電流計 / 単相3線式 / 漏れ電流測定
単相3線式回路の漏れ電流の有無を、クランプ形漏れ電流計を用いて測定する場合の測定方法として、正しいものはどれか。ただし、図中の点描(網掛け)の電線は中性線を示す。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
クランプ形漏れ電流計は、測定電線が作る磁界の合成値を検出します。漏電がない正常状態では回路を流れる電流のベクトル和がゼロになるため、電路の全電線(単相3線式では中性線を含む3本)を一括して挟み込むことで負荷電流成分を打ち消し、大地等へ漏れ出た漏れ電流成分のみを測定できます。
解き方
- クランプ形電流計による漏れ電流測定の測定原理(全導体を一括してクランプすることで負荷電流を相殺する)を確認します。
- 単相3線式電路では、2本の電圧線(外側線)と1本の中性線の合計3本を一括クランプする必要があるため、ニが正しい測定法と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1本のみをクランプすると負荷電流そのものが測定され、漏れ電流を測定することはできません。
- 選択肢 ロ不正解
- 中性線1本のみをクランプすると中性線に流れる不平衡負荷電流が測定されてしまいます。
- 選択肢 ハ不正解
- 中性線を除外して外側線2本のみをクランプすると、中性線を流れる負荷電流の影響を受け正しく漏れ電流を測定できません。
- 選択肢 ニ正解
- 中性線を含む回路の全電線3本を一括して挟むことで、負荷電流が相殺されて純粋な漏れ電流のみが測定されます。
覚えるポイント
- 漏れ電流測定では、単相2線式なら2本一括、単相3線式なら中性線を含む3本一括、三相3線式なら3本一括でクランプします。
間違えやすいところ
- 接地線での漏れ電流測定(1本クランプ)と、電路導体での測定(回路の全電線を一括クランプ)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:低圧電路の絶縁性能確認及びクランプ式漏れ電流計の取扱規定
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の義務又は制限に関する法規
保安に関する法令 · 電気工事士法 / 免状の書換え / 携帯義務 / 報告義務
電気工事士法に定める電気工事士の義務又は制限に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ニ
解説
電気工事士法では、電気工事士に対して技術基準適合義務(第5条第1項)、免状の携帯義務(第5条第2項)、都道府県知事への報告義務(第9条)などを課しています。免状の記載事項変更に伴う書換え申請義務は「氏名」を変更した場合に限定されており、住所の変更時は書換え申請は不要です。
解き方
- 電気工事士法および施行規則に定められた各種義務(技術基準適合、免状携帯、報告義務、書換え交付申請事由)を整理します。
- 免状の書換えが必要な事由は「氏名の変更」であり、「住所の変更」は対象外であることから、ニが誤った記述であると特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第9条第1項に規定されている通り、都道府県知事からの報告要求に応じる義務があるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気工事士法第5条第2項により、作業に従事する際の免状携帯義務が定められているため正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気工事士法第5条第1項により、電気設備技術基準に適合するように作業を行わなければならないため正しい記述です。
- 選択肢 ニ正解
- 免状の書換え交付申請が必要なのは「氏名を変更したとき」であり、住所変更による書換え申請義務はないため、この記述が誤りです。
覚えるポイント
- 免状の書換えが必要なのは「氏名変更」のみで、「住所変更」では書換え申請は不要です。
間違えやすいところ
- 運転免許証のように住所変更時にも届出や書換えが必要と誤認しやすいため注意してください。
出題の前提:電気工事士法第5条、第9条、電気工事士法施行規則第9条第1項
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における電気用品に関する規制と表示
保安に関する法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク / 表示義務
電気用品安全法における電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気用品安全法では、特に危険性や障害の発生の恐れが高いものを「特定電気用品」(菱形PSEマークまたは略表記<PS>E)、それ以外の電気用品を「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSEマークまたは略表記(PS)E)と区分して規制しています。また、製造・輸入事業者への表示義務、販売事業者への無表示品販売禁止、工事従事者への無表示品使用制限が定められています。
解き方
- 特定電気用品と特定電気用品以外の電気用品に付される表示マークの違い(菱形マーク・<PS>E と 丸形マーク・(PS)E)を確認します。
- 選択肢ロにおいて特定電気用品に丸形PSEマークまたは(PS)Eが付されると記述されているため、これが誤りであると判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気用品安全法第10条第1項により、届出事業者が義務を履行したときに表示を付すことができるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ正解
- 特定電気用品に付されるのは「菱形PSEマーク」または「<PS>E」であり、丸形PSEマークや「(PS)E」は特定電気用品以外の電気用品の表示であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気用品安全法第27条第1項により、承認を受けた場合等を除き表示のない電気用品の販売は禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法第8条第1項により、電気工事士は表示の付されていない電気用品を工事に使用してはならないため正しい記述です。
覚えるポイント
- 特定電気用品は菱形マーク(<PS>E)、特定電気用品以外は丸形マーク((PS)E)です。
間違えやすいところ
- 特定電気用品の略号「<PS>E」と特定電気用品以外の略号「(PS)E」の括弧の形状(菱形を示す山括弧と丸括弧)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気用品安全法第10条、第27条、電気用品安全法施行規則第17条、別表第六、電気工事士法第8条
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の範囲と小出力発電設備
保安に関する法令 · 一般用電気工作物 / 自家用電気工作物 / 小出力発電設備 / 電気事業法
電気事業法等に規定される一般用電気工作物に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧受電であっても、同一構内に小出力発電設備以外の発電設備を設置した場合は自家用電気工作物となります。太陽電池発電設備における小出力発電設備の要件は「出力50 kW未満」です。また、火薬類等危険物を扱う場所や高圧以上で受電する設備は、容量にかかわらず自家用電気工作物に区分されます。
解き方
- 低圧受電設備に併設される太陽電池発電設備が一般用電気工作物(小出力発電設備)として扱われる出力要件(50 kW未満)を確認します。
- 出力60 kWの太陽電池発電設備を施設した設備は自家用電気工作物となるため、「一般用電気工作物となる」とする記述イが誤りであると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 太陽電池発電設備が小出力発電設備となるのは出力50 kW未満です。60 kWを設置した場合は自家用電気工作物となるため、この記述が誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧受電であって構内に設置する発電設備が小出力発電設備のみであれば一般用電気工作物となるため正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 火薬類製造所や炭鉱など危険な場所に設置されるものは、低圧受電であっても一般用電気工作物から除外されるため正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧または特別高圧で受電するものは、容量や業種にかかわらず自家用電気工作物となるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 太陽電池発電設備が小出力発電設備(一般用)となる境界値は「50 kW未満」です。50 kW以上は自家用になります。
間違えやすいところ
- 風力発電設備(20 kW未満)や内燃力発電設備(10 kW未満)など、発電方式ごとの小出力発電設備の容量境界値と混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気事業法第38条、電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(引掛シーリング)
配線図 · 配線図記号 / 引掛シーリング / 天井付照明器具
配線図の3階平面図和室において、①で示す天井部分の図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」において、天井に照明器具を取り付けるための引掛シーリングローゼットは、長方形の外枠内に刃受を描いたものが角形、円形外枠のものが丸形と規定されています。
解き方
- 配線図の3階和室中央にある図記号①の形状(長方形枠内に2つの刃受記号)を確認します。
- 長方形枠の図記号は「引掛シーリング(角)」を示しているため、ハを正答として特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 引掛形コンセントの図記号は、コンセント記号に引掛形を示す「LK」などの傍記表示が付されます。
- 選択肢 ロ不正解
- シーリング(天井直付)の図記号は、円の中に文字記号「CL」が表記されます。
- 選択肢 ハ正解
- 長方形の外枠に刃受記号を組み合わせた図記号は「引掛シーリング(角)」を表します。
- 選択肢 ニ不正解
- 埋込器具の図記号は、丸や四角の器具記号を塗りつぶすか、専用の埋込記号(実線や傍記)で表されます。
覚えるポイント
- 角形引掛シーリングは長方形枠、丸形引掛シーリングは丸枠で表されます。
間違えやすいところ
- 丸形引掛シーリング(円形枠)と角形引掛シーリング(長方形枠)の外枠の形状の違いを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式電路における対地電圧と絶縁抵抗の許容最小値
配線図 · 絶縁抵抗値 / 単相3線式 / 対地電圧 / ルームエアコン分岐回路
配線図の2階分電盤(L-2)結線図において、②で示すルームエアコン分岐回路(単相200 V)の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値 [MΩ] はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の電路と大地間の絶縁抵抗値の基準は使用電圧ではなく「対地電圧」によって区分されます。単相3線式100/200 V電路では中性線がB種接地されているため、200 V負荷に接続される電圧線であっても対地電圧は100 V(150 V以下)となります。したがって、絶縁抵抗の許容最小値は0.1 MΩ以上となります。
解き方
- 分電盤L-2の電源が単相3線式100/200 Vであることを受電系統および結線図から確認します。
- 中性線が接地された単相3線式電路の対地電圧は、200 V用分岐回路であっても100 V(150 V以下)であることを導きます。
- 対地電圧150 V以下の電路における大地間の絶縁抵抗基準値が0.1 MΩ以上であることを適用し、イを選定します。
- 選択肢 イ正解
- 単相3線式100/200 V電路の対地電圧は100 V(150 V以下)であるため、電路と大地間の絶縁抵抗の許容最小値は0.1 MΩです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2 MΩは対地電圧が150 Vを超え300 V以下の場合の基準値(三相200 V電路など)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4 MΩは使用電圧300 Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0 MΩは本問の電路の大地間絶縁抵抗基準としては過大であり誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式100/200 V電路は、回路電圧が200 Vであっても対地電圧は100 Vなので絶縁抵抗基準は0.1 MΩ以上です。
間違えやすいところ
- 単相200 Vという使用電圧の数値に惑わされて対地電圧150 V超と早合点し、0.2 MΩを選ばないように注意しましょう。三相200 V(非接地または一端接地)では対地電圧200 Vとなり0.2 MΩ必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第14条第1項表
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V・20A接地極付コンセントの刃受形状
配線図 · コンセント刃受形状 / 単相200Vコンセント / 接地極付
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、③で示すコンセントの極配置(刃受形状)として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
定格電圧・定格電流が異なる器具の誤接続を防ぐため、コンセントの刃受形状は規格ごとに定められています。単相200V・20A接地極付は片側の刃がL字型に曲がったエルバー形刃受とU字形の接地極穴を持ちます。
解き方
- 2階平面図の③および2階配電盤(L-2)結線図を確認し、ルームエアコン回路が単相200V・20A回路であることを読み取ります。
- コンセント記号に付された「20A 250V」および接地極(E)の指定から、該当する200V・20Aエルバー形接地極付の極配置を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 差し込んで回転させて固定する引掛形コンセントの極配置であり、本問のルームエアコン用コンセントには適合しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相100V(125V)の15Aおよび20A兼用接地極付コンセントの刃受形状であるため不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 単相200V(250V)・20A接地極付コンセントの刃受形状(エルバー形)を示しており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 一般的な単相100V(125V)・15Aの接地極なし平行刃形コンセントの刃受形状であるため不適切です。
覚えるポイント
- 単相200Vの15Aはタンデム形(横平行)、20Aはエルバー形(片側L字)と覚える。
間違えやすいところ
- 単相100Vの15A・20A兼用コンセント(片側がT字状の穴)とエルバー形を見誤らないように注意する。
出題の前提:JIS C 8303(配線用差込接続器)および内線規程に基づくコンセント刃受形状の識別。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセント図記号(EET)の器具種別
配線図 · 配線図記号 / 接地極付接地端子付コンセント / EET
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、④で示す図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
コンセント図記号の傍記表示において、接地極付きは「E」(Earth)、接地端子付きは「ET」(Earth Terminal)と表されます。両方の機能を併せ持つ器具は「EET」と表記されます。
解き方
- 1階平面図の台所流し台付近にある④の図記号を確認し、コンセント記号の脇に「EET」と付記されていることを読み取ります。
- E(接地極)とET(接地端子)が組み合わされた「接地極付接地端子付コンセント」を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電遮断器付コンセントの傍記表示は「ELB」等で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地極のみが付いているコンセントの傍記表示は「E」となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地端子のみが付いているコンセントの傍記表示は「ET」となります。
- 選択肢 ニ正解
- 傍記表示「EET」は接地極付接地端子付コンセントを示す正しい名称です。
覚えるポイント
- Eは接地極(コンセント穴のアース端子)、ETは接地端子(ねじ止め端子)、EETは両方付き。
間違えやすいところ
- ET(接地端子付)とEET(接地極付接地端子付)を混同して誤認しやすいので文字全体を注意深く確認する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
過電流保護兼用漏電遮断器(BE)の設置目的
配線図 · 漏電遮断器 / 過電流遮断器 / 配電盤 / BE
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑤で示す図記号の器具(BE)を用いる目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
住宅分電盤の主幹などに用いられる過電流素子付漏電遮断器(記号:BE)は、漏電による「地絡電流」の検出遮断だけでなく、過負荷や短絡による「過電流」からも電路を保護する機能を併せ持っています。
解き方
- 1階配電盤(L-1)結線図の⑤で示された主幹開閉器の図記号が「BE」(3P 75AF 60A 30mA)であることを確認します。
- 「B」が配線用遮断器(過電流遮断)、「E」が漏電遮断を表す複合器(過電流保護兼用漏電遮断器)であることから、過電流と地絡電流をともに遮断する選択肢を特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式回路等での不平衡電流を単独で遮断する専用器具ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 過電流保護兼用漏電遮断器(BE)は、過電流(過負荷・短絡)と地絡電流(漏電)の双方を遮断する目的で設置されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 地絡電流のみを遮断するのは過電流素子のない漏電遮断器(純漏電遮断器)の機能です。
- 選択肢 ニ不正解
- 短絡電流のみを遮断する器具ではなく、過負荷や地絡電流も検知して遮断します。
覚えるポイント
- 配電盤の「B」は配線用遮断器(過電流保護)、「BE」は過電流保護兼用の漏電遮断器。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器という名称から「地絡電流のみを遮断する」と早合点しないよう注意する。
出題の前提:JIS C 0303 配線用図記号および内線規程における過電流保護兼用漏電遮断器の機能定義。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ルームエアコン室外機のD種接地抵抗の許容最大値
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 漏電遮断器による緩和
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑥で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
300V以下の低圧用機械器具の金属製外箱にはD種接地工事(原則100Ω以下)が必要です。ただし、電路に地絡を生じた際に0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器が施設されている場合は、接地抵抗値を500Ω以下まで緩和できます。
解き方
- 1階居間のエアコン室外機⑥の回路電圧を確認します。1階配電盤(L-1)結線図より、当該回路gは単相200Vであり、対象の工事はD種接地工事です。
- 配線図の【注意】3に「漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している」と記載されており、0.5秒以内に動作する条件を満たすため、規定により許容最大値は500Ωとなります。
- 選択肢 イ不正解
- 10ΩはA種接地工事または緩和前のC種接地工事における許容最大値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 100Ωは漏電遮断器による緩和条件を満たさない場合のD種接地工事の原則値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 300Ωという接地抵抗値の基準規定は存在しないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器が設置されているため、D種接地抵抗の許容最大値は500Ωとなります。
覚えるポイント
- D種接地は原則100Ω、0.5秒以内の漏電遮断器があれば500Ωまで緩和される。
間違えやすいところ
- 問題文の注意書きにある漏電遮断器の動作時間(0.1秒)を見落として、原則の100Ωを選んでしまうミスが多い。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチ単独への配線の最少心線数
配線図 · 心線数 / 3路スイッチ / 単線図から複線図
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑦で示す部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
3路スイッチには端子「0」「1」「3」の3端子があります。一方の3路スイッチの「0」端子には電源線、もう一方の「0」端子には照明への戻り線を接続し、端子「1」「3」相互を2本の連絡線で結ぶため、3路スイッチ単独箇所への立ち下げ配線には最少3心が必要です。
解き方
- 1階平面図の⑦が指す配線を確認すると、和室出入口付近の壁に設置された階段用3路スイッチ「セ3」へ接続される配線であることを特定します。
- 3路スイッチ単独のボックスへは共通端子用の電線1本と連絡線2本の合計3本の心線が必要となるため、最少心線数は3本となります。
- 選択肢 イ正解
- 3路スイッチ単独の配線に必要な電線本数は端子0用1本と連絡線2本の合計3本となります。
- 選択肢 ロ不正解
- 3路スイッチの結線に必要な心線数は3本であり、4本は不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- スイッチボックス内に他のスイッチやコンセントが同居していないため5本は過大です。
- 選択肢 ニ不正解
- 単独の3路スイッチへの配線としては過大であり誤りです。
覚えるポイント
- 3路スイッチ単独のボックスへ行く電線の心線数は必ず3本(0番線1本+連絡線2本)。
間違えやすいところ
- 他の部屋のスイッチ(片切)と同じボックス内にあると誤読して4本と計算しないように位置を正確に読み取る。
出題の前提:単線図から複線図への変換規則および3路スイッチの基本結線方法。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路で使用できる軟銅線の最小導体直径
配線図 · 小勢力回路 / 電線の太さ / チャイム配線
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑧で示す部分の小勢力回路で使用できる電線(軟銅線)の導体の最小直径[mm]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
最大使用電圧が60V以下の小勢力回路(インターホンやチャイム回路等)においては、通常の電灯配線(直径1.6mm以上)とは異なり、導体直径0.8mm以上の軟銅線を使用することが認められています。
解き方
- 1階平面図の玄関外にある押しボタンと屋内のチャイムを結ぶ⑧の電路が、使用電圧60V以下の小勢力回路であることを確認します。
- 電気設備の技術基準の解釈第181条に基づき、小勢力回路に施設する軟銅線の導体最小直径が0.8mmであることを導き出します。
- 選択肢 イ正解
- 小勢力回路に使用する軟銅線の最小直径は法令上0.8mmと規定されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.2mmは小勢力回路の規定値ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mmは一般の低圧屋内配線における最小太さの原則値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 2.0mmは幹線や特定の分岐回路等で用いられる太さであり、小勢力回路の最小値ではありません。
覚えるポイント
- 一般低圧屋内配線は1.6mm以上、チャイム等の小勢力回路は0.8mm以上。
間違えやすいところ
- 通常の屋内配線基準(1.6mm以上)と混同してハを選んでしまわないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条(小勢力回路の施設)。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
屋外灯の自動点滅器の図記号傍記表示
配線図 · 図記号傍記 / 自動点滅器 / スイッチ記号
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑨で示す屋外灯の自動点滅器の図記号に添える傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、スイッチ(開閉器)記号に添える傍記文字は機能を識別するために規定されています。周囲の照度を検知して点滅する自動点滅器には「A」を用います。
解き方
- 問題文および1階平面図のポーチ・外壁部分にある⑨の図記号が自動点滅器であることを確認します。
- 自動点滅器に対応するJIS図記号の傍記文字が「A」であることを選択肢から選びます。
- 選択肢 イ正解
- 自動点滅器(オートスイッチ)の傍記表示記号は「A」で正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 「T」はタイムスイッチ(Time switch)を示す傍記表示です。
- 選択肢 ハ不正解
- 「P」はプルスイッチ(ひも操作)または圧力スイッチを示す傍記表示です。
- 選択肢 ニ不正解
- 「L」は位置表示灯内蔵スイッチ(パイロットランプ等のL)を示す傍記表示です。
覚えるポイント
- 自動点滅器はA(Auto)、タイムスイッチはT(Time)、確認表示灯内蔵はパイロットランプの略でLまたは位置表示灯。
間違えやすいところ
- 時間のタイムスイッチ「T」と明るさの自動点滅器「A」を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号(スイッチ類の傍記表示)。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における破線図記号の配線方法
配線図 · 配線図記号 / 床隠ぺい配線 / 配線方法
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の配線図において、⑩で示す図記号(破線)の配線方法として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
JIS C 0303において配線の施工場所を表す線の種類が規定されています。実線は天井隠ぺい配線、破線は床隠ぺい配線、一点鎖線は露出配線、二点鎖線は地中配線を表します。
解き方
- 2階平面図の⑩で指示されている配線が破線(点線)で描かれていることを確認します。
- JIS図記号の定義に基づき、破線が「床隠ぺい配線」に該当することを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 天井隠ぺい配線は「太い実線」で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 破線(点線)は「床隠ぺい配線」を表す正しい配線方法の図記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- 露出配線は「一点鎖線」で表されるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- ライティングダクト配線は二重線等の専用図記号で表されるため誤りです。
覚えるポイント
- 実線=天井隠ぺい、破線=床隠ぺい、一点鎖線=露出、二点鎖線=地中。
間違えやすいところ
- 最も頻出の実線(天井隠ぺい配線)と破線(床隠ぺい配線)を逆に覚えてしまう誤りに注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号(配線)。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具写真判定(防雨型コンセント)
配線図 · 配線図記号 / 防雨型コンセント / 器具写真
配線図の3階平面図において、⑪で示す図記号の器具の写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図記号において、コンセント記号(○に縦2本線)の脇に「WP」と付記されているものは防雨型(屋外用)器具を表す。風雨に曝される屋外や屋上に設置するため、差し込み口を覆う保護カバーやパッキンを備えた防雨構造の器具が使用される。
解き方
- 配線図(3階平面図)の⑪で指示されている器具の図記号を確認すると、屋上に設置される「WP」付きコンセントであるとわかる。
- 「WP」は防雨型(Weather Proof)を表すため、提示された写真から保護カバーの付いた防雨型コンセントである「ハ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 露出形コンセントの写真であり、防雨型コンセントではないため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 埋込形の接地端子付コンセントの写真であり、防雨型ではないため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- 風雨を防ぐカバー構造を備えた屋外用防雨型コンセント(WP)の写真であり、正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 床面に埋め込んで使用するフロアコンセントの写真であり、誤りである。
覚えるポイント
- コンセント記号にWPが付くと防雨型(Weatherproof)を表す。
- フロアコンセントの図記号はコンセント記号を四角で囲む。
間違えやすいところ
- E(接地極付)やET(接地端子付)などの傍記表示とWP(防雨型)を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具写真判定(2連タンブラスイッチ)
配線図 · タンブラスイッチ / 点滅器 / 器具写真
配線図の2階平面図において、⑫で示す図記号の器具の写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
埋込形タンブラスイッチ(片切)の配線図記号は黒丸「●」で表される。同一箇所に複数の点滅器をまとめて配置(連用取付枠に2個取り付け)する場合は黒丸が2個並べて描かれる。
解き方
- 配線図(2階平面図)の⑫の位置を確認すると、黒丸の点滅器記号が縦に2個並び、それぞれ対応する負荷の記号(「ト」「ナ」)が付されている。
- これは単極の埋込タンブラスイッチを同一の取付枠に2連で取り付けた構成であるため、写真「ニ」が該当する。
- 選択肢 イ不正解
- OFF時に緑色ランプが点灯する位置表示灯内蔵スイッチ(傍記H)であり、通常の2連スイッチではない。
- 選択肢 ロ不正解
- 負荷の作動時に赤色ランプが点灯する確認表示灯内蔵スイッチ(傍記L)であり、誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- つまみ等で照度を調節する調光器(調光スイッチ)の写真であり、誤りである。
- 選択肢 ニ正解
- 埋込形単極(片切)タンブラスイッチを2個連用した器具写真であり、図記号と一致する。
覚えるポイント
- 黒丸「●」は埋込形タンブラスイッチ(単極・片切)を表す。
- 黒丸が2つ並んでいる場合は2個のスイッチが1つの枠に収まる連用器具となる。
間違えやすいところ
- 位置表示灯内蔵スイッチ(記号にH)や確認表示灯内蔵スイッチ(記号にL)の図記号と見落として混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路用遮断器の選定(単相200V用配線用遮断器)
配線図 · 配線用遮断器 / 2P2E / 単相200V回路
配線図の2階分電盤(L-2)結線図において、⑬で示す図記号の機器の写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式配電線から単相200Vを取り出す分岐回路では、両方の電圧線(非接地側電線)に過電流保護を施す必要があるため、過電流引き外し素子が2極ともに入った2極2素子(2P2E、100/200V兼用)の配線用遮断器を使用する。結線図で漏電遮断器を示す「BE」ではなく「B」と表記されているため配線用遮断器を選ぶ。
解き方
- 2階分電盤(L-2)結線図の⑬を確認すると、ルームエアコン用(単相200V、負荷k)の分岐遮断器であり、「B 2P 20A」と表記されている。
- 図記号「B」は配線用遮断器(安全ブレーカ)であり、漏電遮断器(ハやロ)ではない。
- 単相200V回路に使用するためには、100V専用の2P1E(イ)は使用できず、両極に保護素子を備えた2P2E(ニ)を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 2P1E(110V用)の配線用遮断器であり、単相200V回路には使用できない。
- 選択肢 ロ不正解
- テストボタンが付いた小型漏電遮断器(2P1E)であり、配線用遮断器ではなく誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電表示ボタンやテストボタンが付いた漏電遮断器であり、図記号「B」とは異なる。
- 選択肢 ニ正解
- 銘板に2P2E、100/200Vと記載された配線用遮断器(安全ブレーカ)であり、正しい。
覚えるポイント
- 単相3線式100V回路の分岐ブレーカーは2P1Eが一般的だが、200V回路には必ず2P2Eを用いる。
- 配線図記号で「B」は配線用遮断器、「BE」は漏電遮断器を表す。
間違えやすいところ
- 2P1E遮断器を200V回路に使用することは法令上禁止されている点を見落としやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第148条、JIS C 8211等に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ圧着接続
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線接続
配線図の1階平面図において、⑭で示すジョイントボックス内の電線接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
リングスリーブ用圧着工具による圧着接続の基準では、VVF1.6mm心線相互の接続において、2本の接続にはリングスリーブ「小」(刻印は「○」)、3〜4本の接続にはリングスリーブ「小」(刻印は「小」)、5〜6本または1.6mm×4本に他の太さが加わる場合等にはリングスリーブ「中」(刻印は「中」)を用いる。なお、JIS規格に基づき1.6mm×4本の接続は小スリーブの許容断面積(8mm²)以下であるが、実務上の規定・技能試験判断として本試験では1.6mm×4本に「中スリーブ」を使用する判定基準が採用されている。
解き方
- ボックス⑭に関わる負荷(屋外灯カ、玄関灯キ、スイッチカ・キ、電源送り、分電盤L-1からの電源線)の結線図を描き、接続グループを整理する。
- ① 接地側電線(白):電源側、灯カ、灯キ、他回路送り の計4本接続 → 1.6mm×4本で中スリーブ1個。
- ② 非接地側電線(黒):電源側、スイッチカ・キ共通線、他回路送り の計3本接続 → 1.6mm×3本で小スリーブ1個(刻印小)。
- ③ 点滅線カ:スイッチカから灯カへの計2本接続 → 1.6mm×2本で小スリーブ1個(刻印○)。
- ④ 点滅線キ:スイッチキから灯キへの計2本接続 → 1.6mm×2本で小スリーブ1個(刻印○)。
- 合計すると、小スリーブが3個、中スリーブが1個となる。
- 選択肢 イ不正解
- 小2個、中2個であり、スリーブの個数内訳が誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- 小スリーブ3個、中スリーブ1個の組み合わせであり、正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブが2個となっており、接続箇所の本数計算と合致せず誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 小1個、中3個となっており、誤りである。
覚えるポイント
- VVF1.6mm×2本接続は小スリーブ(刻印○)。
- VVF1.6mm×3本接続は小スリーブ(刻印小)。
- VVF1.6mm×4本接続は本試験の電線接続基準において中スリーブを使用する。
間違えやすいところ
- スイッチへの非接地側黒線と各照明への送り線を混同し、本数を数え間違えること。
出題の前提:内線規程および第二種電気工事士技能試験の判断基準に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の機器写真判定(壁付換気扇)
配線図 · 換気扇 / プロペラファン / 機器写真
配線図の1階平面図において、⑮で示す図記号の機器の写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
換気扇の図記号は丸にファンの羽根記号で示される。壁面に直接設置されるものは壁付換気扇(一般に羽根が露出するプロペラファン形式)であり、天井面に埋め込まれるものはダクト接続用の四角枠や天井記号が付される。
解き方
- 1階平面図の台所外壁面に示された⑮の図記号を確認すると、壁付の換気扇記号であることがわかる。
- 選択肢の写真から、壁面の角穴枠に取り付けて直接屋外へ排気するプロペラファン式の壁付換気扇である「ハ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 天井埋込形のシロッコファン換気扇の写真であり、壁付換気扇ではないため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- ダクトの途中に挿入して換気を行う中間取付形ダクトファンであり、誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- 台所などの外壁開口部に直接取り付ける壁付プロペラファン換気扇の写真であり、正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸穴配管(パイプ)に差し込んで取り付けるパイプ用ファンであり、誤りである。
覚えるポイント
- 丸に羽根マークは換気扇を表す。
- 外壁に接して配置されるものは壁付プロペラファン換気扇となる。
間違えやすいところ
- 天井埋込形換気扇(ダクト接続形)と壁付プロペラファン換気扇の図記号・写真の違いに注意する。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造部分の配線用穴あけ工具の選定
配線図 · 木工用ドリル / 穴あけ工具 / 木造配線工事
配線図の1階平面図において、⑯で示す木造部分に配線用の穴をあけるための工具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
屋内配線工事において木造の構造材(梁や間柱など)にケーブルを貫通させるための穴をあける作業には、木材専用のらせん状の刃を備えた「木工用ぎり(木工用ビット)」を電気ドリルに装着して使用する。
解き方
- 木造住宅の天井裏・壁内の構造木材に配線貫通穴をあける用途であることを確認する。
- 各写真の工具の用途を比較する:イは金属ポンチ、ロは薄鋼板用ステップドリル、ハは木工用ぎり、ニはコンクリート用ドリルであるため、「ハ」を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 金属加工時にドリル先端の案内くぼみをつけるセンターポンチであり、木材への穴あけ用ではない。
- 選択肢 ロ不正解
- 制御盤や金属板の穴あけ・穴径拡大に用いるステップドリルであり、木材の深穴あけ用ではない。
- 選択肢 ハ正解
- 木材に配線貫通穴をあけるための木工用ぎり(木工用ビット)であり、正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- コンクリートやモルタル壁に下穴をあけるコンクリートドリル用ビットであり、誤りである。
覚えるポイント
- 木造部分の貫通穴あけ工具は「木工用ぎり」。
- コンクリートドリルは先端に超硬チップが付いている。
間違えやすいところ
- ステップドリル(盤の鋼板加工用)と木工用ぎりの先端形状を混同しないように注意する。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験における工具の識別基準に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタ選定
配線図 · 差込形コネクタ / 電線接続 / ボックス内結線
配線図の1階平面図において、⑰で示すジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
差込形コネクタによる電線相互の接続では、1箇所で接続する心線の本数に一致した極数(2本用・3本用・4本用・5本用等)のコネクタをそれぞれ1個ずつ使用する。回路全体の接地側、非接地側、各負荷の点滅線ごとに接続本数を算出し、必要なコネクタの種類と個数を決定する。
解き方
- 1階平面図の⑰ボックスに接続される回路(分電盤からの電源線、他所への送り線、居間照明ス・セ、点滅スイッチ)の単線結線を確認する。
- 接地側電線(白線):4本の接続箇所が1組 → 4本用コネクタ 1個。
- 非接地側電線(黒線):3本の接続箇所が1組 → 3本用コネクタ 1個。
- 各照明の戻り線(点滅線):2本接続が2組(ス用とセ用) → 2本用コネクタ 2個。
- 結果として「2本用 2個、3本用 1個、4本用 1個」の組み合わせとなる。
- 選択肢 イ正解
- 2本用2個、3本用1個、4本用1個の組み合わせであり、回路の接続本数と完全に一致する。
- 選択肢 ロ不正解
- 4本用コネクタが含まれておらず、接地側電線4本の接続ができないため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- コネクタの個数が不足しており、全回路を接続できないため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 2本用コネクタが1個不足しており、照明スイッチ戻り線2組を接続できないため誤りである。
覚えるポイント
- 差込形コネクタは接続する電線の本数とコネクタの極数をぴったり一致させて最少個数を求める。
- 接地側(白線)は通常照明や送り線が多く接続されるため本数が最多になりやすい。
間違えやすいところ
- スイッチの戻り線が2組ある場合に、2本用コネクタの個数を1個と数え間違えないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ配線に必要な最少心線数のケーブル選定
配線図 · ケーブル選定 / 最少心線数 / VVFケーブル
配線図の1階平面図において、⑱で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、心線数が最少となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
スイッチへの配線工事において、単極スイッチと3路スイッチが同一箇所に併設される場合、非接地側電源線を渡り線として共用することで心線数を節約できる。最少心線数を求める際は、電源非接地側線・各スイッチからの戻り線・3路スイッチの渡り線を整理して決定する。
解き方
- 1階平面図の⑱で指示されたスイッチ位置を確認すると、片切スイッチ「セ」および階段の3路スイッチ「3」が配置されている。
- 電源非接地側(黒)を両スイッチの共通線(電源)として1心使用する。
- スイッチ「セ」から照明器具「セ」への戻り線(点滅線)に1心使用する。
- 3路スイッチから相手側の3路スイッチへ向かう渡り線等に1心を使用することで、合計3心で配線が可能となる。
- したがって最少心線数は3心ケーブル(VVF 1.6-3C)1条となり、「ロ」が正解となる。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブルではスイッチ2個(単極スイッチ+3路スイッチ)を動作させるための心線数が不足する。
- 選択肢 ロ正解
- 3心ケーブル(白・黒・赤)1条の写真であり、最少心線数の配線として正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 2心ケーブル2条(計4心)であり、最少心線数(3心1条)ではないため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 2心ケーブルと3心ケーブル(計5心)であり、心線数が過剰であるため誤りである。
覚えるポイント
- 連用枠に複数のスイッチを設置する場合、非接地側電源線を共通(渡り線)とすることで心線を削減できる。
- 心線数を最少にする問題では、別々に配線せず共通電源線を利用した構成を考える。
間違えやすいところ
- スイッチごとに独立した2心ケーブルを引くと考えて4心以上を選んでしまわないように注意する。
出題の前提:内線規程および電気設備の技術基準の解釈に基づく出題である。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
位置表示灯内蔵3路スイッチの識別
配線図 · 配線器具 / 3路スイッチ / 位置表示灯(ほたるスイッチ)
配線図の⑲で示す図記号に対応する器具として、適切なものはどれか。なお、写真下の図は各器具の接点構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
スイッチの図記号において、黒丸「●」に添えられる数字「3」は2箇所から点滅を行うための3路スイッチを表し、記号「H」は消灯時に位置を示すランプが点灯する位置表示灯(ほたるスイッチ)を意味します。外観上は受光・発光窓があり、内部は単極双投(切替)接点構造となっています。
解き方
- 配線図の1階平面図で⑲が指示する器具記号を確認すると、階段付近の「●H 3」であることが分かります。
- 「3」は3路スイッチを、「H」は位置表示灯(ほたるスイッチ)を表す傍記表示です。
- 選択肢の中から、外観に表示窓(インジケータ)があり、接点構成が共通端子0から1・3へ切り替わる3路スイッチの接点図を持つ「ロ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 接点構成は3路スイッチですが、表面に位置表示灯(ほたるランプ窓)が設けられていない通常の3路スイッチであるため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 器具前面に位置表示灯窓があり、接点構成が3路スイッチ(端子0と1・3の切替)を示しているため、「●H 3」に合致し正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 端子が2つのみの単極単投(片切)スイッチであり、3路スイッチを示す「3」の機能を持たないため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 4つの端子をクロスまたはパラレルに切り替える4路スイッチの接点構成であり、図記号「4」に対応するため不適切です。
覚えるポイント
- 位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)の傍記記号は「H」、確認表示灯内蔵(パイロットランプ)は「L」です。
- 3路スイッチの図記号傍記は「3」、接点は端子0に対して1または3を切り替える構成です。
間違えやすいところ
- 傍記「H」(位置表示灯・消灯時点灯)と傍記「L」(確認表示灯・点灯時点灯)の役割や記号の取り違えに注意が必要です。
- 3路スイッチ(傍記3)と4路スイッチ(傍記4)の内部接点結線図を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線用防護管(FEP)の切断工具
配線図 · 電気工事用工具 / 地中配線工事 / 波付硬質合成樹脂管(FEP)
配線図の⑳で示す地中配線工事において、防護管(FEP:波付硬質合成樹脂管)を切断するための工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
地中電線路の管路式配線などで用いられるFEP管(波付硬質合成樹脂管)は、外周に波付け加工が施された可とう性のある合成樹脂管です。専用のカッターや金切りのこ(のこぎり)を使用して管の谷部で直角に切断します。金属管用カッタやボルトクリッパなどの剪断工具は管を押し潰して破損させるため使用できません。
解き方
- 配線図の1階平面図で⑳が指示する管路を確認すると、屋外地中埋設部分の防護管として「FEP」が指定されています。
- FEP管(波付硬質合成樹脂管)の切断には、管を潰さずに鋸刃で切断できる金切りのこを用います。
- 選択肢の写真を確認し、イ(ケーブルカッタ)、ロ(パイプカッタ)、ハ(ボルトクリッパ)、ニ(金切りのこ)から「ニ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は太い電線やケーブルを切断するためのケーブルカッタであり、合成樹脂管の切断には適さないため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は金属管(鋼製電線管)を切断するためのパイプカッタであり、波付樹脂管に使用すると管を押し潰してしまうため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はボルトや太い鉄線などを切断するボルトクリッパであり、配管類の切断には使用できないため不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は金切りのこ(のこぎり)であり、波付硬質合成樹脂管(FEP)や金属管の現場切断に広く使用されるため正しいです。
覚えるポイント
- FEPは「波付硬質合成樹脂管」の略称記号であり、主に地中埋設管路の防護管として使用されます。
- 金切りのこは波付硬質合成樹脂管(FEP)、硬質塩化ビニル管(VE)、金属電線管などの切断作業に使用されます。
間違えやすいところ
- パイプカッタ(写真ロ)は金属管(平滑な鋼管)用であり、波付管に回して切断することはできない点に注意してください。
- ケーブルカッタ(写真イ)やボルトクリッパ(写真ハ)との外観・用途の違いを明確に把握しておく必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設条件)、内線規程
出典:電気技術者試験センター『2019年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

