学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
直並列合成抵抗の計算
電気の基礎理論 · 合成抵抗 / オームの法則 / 並列回路
図に示された直流回路において、端子a-b間の合成抵抗[Ω]として正しいものを1つ選びなさい。なお、回路の上側分岐は2Ωの抵抗と「6Ωと3Ωの並列回路」の直列接続で構成され、下側分岐は2Ωと2Ωの直列接続で構成され、両分岐が端子a-b間に並列接続されている。
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解答
ロ
解説
複雑に見える回路網は、直列接続部分と並列接続部分にブロック分けして順次合成抵抗を計算することで簡約化できます。2つの抵抗R1とR2の並列合成抵抗は和分の積(R1×R2/(R1+R2))で求められ、同一抵抗Rが2個並列の場合はR/2となります。
解き方
- 上側分岐の並列部分(6Ωと3Ω)の合成抵抗を計算し、(6×3)/(6+3) = 2Ω を求めます。
- 上側分岐全体の抵抗を直列加算により 2Ω + 2Ω = 4Ω と求めます。
- 下側分岐全体の抵抗を直列加算により 2Ω + 2Ω = 4Ω と求めます。
- 端子a-b間における上側4Ωと下側4Ωの並列合成抵抗を計算し、4/2 = 2Ω を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 計算途中で並列抵抗の逆数和を誤るなどした場合に生じる誤りです。正しい合成抵抗は2Ωです。
- 選択肢 ロ正解
- 上側分岐4Ωと下側分岐4Ωの並列接続となるため、全体の合成抵抗は2Ωとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直列と並列の接続関係を取り違えて合成計算を行うと導かれる誤った数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 上下いずれか片方の分岐の抵抗値4Ωを回路全体の合成抵抗と混同した誤りです。
覚えるポイント
- 2つの並列抵抗の合成は「和分の積」、同じ値Rの2並列はR/2となることを素早く使えるようにします。
間違えやすいところ
- 並列部分の計算と直列部分の計算の順序を混同して足し算を先行させないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づくオームの法則および合成抵抗計算
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流RL直列回路の分電圧の計算
配電理論及び配線設計 · 交流回路 / インピーダンス / 電圧降下
図のような単相交流回路において、電源電圧が200V、抵抗が12Ω、誘導性リアクタンスが16Ωの直列回路であるとき、抵抗12Ωの両端の電圧V[V]として最も近いものを1つ選びなさい。
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解答
ハ
解説
抵抗RとリアクタンスXの直列交流回路では、単純に抵抗値を代数加算することはできず、ベクトル的に直交するものとしてインピーダンスZ = √(R^2 + X^2)を計算します。全体の電流を求めた後、各素子の両端電圧はオームの法則により求められます。
解き方
- 抵抗12Ωとリアクタンス16ΩからインピーダンスZ = √(12^2 + 16^2) = 20Ω を算出します(3:4:5の直角三角形の比率)。
- 電源電圧200Vをインピーダンス20Ωで割り、回路を流れる電流I = 200 / 20 = 10A を計算します。
- 抵抗の両端電圧公式V = I × Rに数値を代入し、10A × 12Ω = 120V を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 抵抗とリアクタンスの単純比率を誤って適用した場合などに算出される誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- インピーダンスの計算に誤りがある場合に算出される誤った数値です。
- 選択肢 ハ正解
- インピーダンス20Ωから電流10Aが求まり、抵抗12Ωの端子電圧は120Vとなるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- リアクタンス16Ω側の両端電圧(10A×16Ω=160V)と混同した誤りです。
覚えるポイント
- 抵抗12Ωとリアクタンス16Ωは3:4:5の比率であり、インピーダンスは即座に20Ωと導けます。
間違えやすいところ
- 交流回路の電圧を抵抗とリアクタンスの比(12/(12+16)×200)で単純比例配分してしまうミスに注意します。
出題の前提:交流回路のインピーダンスおよびオームの法則
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗と比較
電気の基礎理論 · 電線抵抗 / 断面積 / 抵抗率
直径2.6mm、長さ10mの銅導線と抵抗値が最も近い同材質の銅導線として、適切なものを1つ選びなさい。
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解答
ニ
解説
導線の電気抵抗Rは導電材料の抵抗率ρ、電線の長さL、断面積Aを用いてR = ρ × (L / A)で表されます。材質が同一である場合、L/Aの値が元の導線に最も近いものが最も近い抵抗値を持ちます。直径Dの円形断面の断面積はA = πD^2 / 4です。
解き方
- 基準導線(直径2.6mm、長さ10m)の断面積を計算し、A = π × 1.3^2 ≒ 5.31 mm2 を求めます。
- 基準導線の比率 L/A は 10 / 5.31 ≒ 1.88 です。
- 各選択肢の断面積および L/A を比較します(イ: L/A=20/2.01≒9.95、ロ: 10/8=1.25、ハ: 5/8.04≒0.62、ニ: 10/5.5≒1.82)。
- 基準値1.88に最も近似している選択肢ニ(断面積5.5mm2、長さ10m)を正答と判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 断面積が約2.01mm2と細く長さが20mと2倍長いため、抵抗値は約5倍となり不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 断面積が8mm2と太いため、抵抗値は基準(約5.31mm2)よりも大幅に小さくなります。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径3.2mm(断面積約8.04mm2)で長さも5mと半分のため、抵抗値は基準の約3分の1となり不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 直径2.6mmの断面積は約5.31mm2であり、公称断面積5.5mm2で同じ長さ10mの導線が最も近い抵抗値となります。
覚えるポイント
- 単線直径2.6mmの断面積は約5.3mm2であり、より線規格の公称断面積5.5mm2にほぼ相当します。
間違えやすいところ
- 直径と断面積を混同し、直径2.6mmをそのまま断面積の数値として比較しないように注意します。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく導体の電気抵抗計算式(R = ρL/A)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器による水の温度上昇と電力量
電気の基礎理論 · 熱量 / 電力量 / 比熱
電熱器により、質量60kgの水の温度を20K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]として、最も近いものを1つ選びなさい。ただし、水の比熱は4.2kJ/(kg・K)とし、熱効率は100%とする。
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解答
ハ
解説
物体の温度上昇に必要な熱量は Q = m × c × ΔT で求められます。熱エネルギーの単位ジュール[J]と電力量[kW・h]の間には、1 kW・h = 1 kW × 3600 s = 3600 kJ の換算関係が成り立ちます。
解き方
- 公式 Q = m × c × ΔT に質量60kg、比熱4.2kJ/(kg・K)、温度上昇20Kを代入し、必要熱量 Q = 60 × 4.2 × 20 = 5040 kJ を計算します。
- 1 kW・h = 3600 kJ の関係を用いて、電力量 W [kW・h] = 5040 / 3600 を計算します。
- 除算を実行して 1.4 kW・h を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 3600による除算の計算過程に誤りがある場合の数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 比熱の計算を取り違えた場合などに生じる誤った数値です。
- 選択肢 ハ正解
- 熱量5040kJを3600kJ/kW・hで割ると1.4kW・hとなり正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 温度上昇や比熱の係数計算を誤った場合に導かれる不適切な数値です。
覚えるポイント
- 1 kW・h = 3600 kJ (1 W・s = 1 J)の換算は筆記試験の熱量計算で頻出の超重要公式です。
間違えやすいところ
- 熱量計算で1時間=3600秒で割るべきところを、60秒で割ってしまわないように単位の換算に注意します。
出題の前提:熱量および電力量の基礎換算理論
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
対称三相スター結線回路の線電流計算
配電理論及び配線設計 · 三相交流 / スター結線 / 線電流
線間電圧200Vの対称三相3線式交流電源に、1相あたり抵抗8Ωと誘導性リアクタンス6Ωの直列回路からなる対称三相スター(Y)負荷が接続されている。この回路に流れる線電流I[A]として、最も近いものを1つ選びなさい。
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解答
ロ
解説
三相Y(スター)結線回路では、線間電圧Vと相電圧Vpの間に V = √3 × Vp の関係があり、線電流Iと相電流Ipは等しくなります(I = Ip)。各相の電流は、相電圧を1相のインピーダンスZ = √(R^2 + X^2)で割ることで求められます。
解き方
- 1相あたりのインピーダンスを計算し、Z = √(8^2 + 6^2) = 10Ω を求めます。
- スター結線の相電圧を計算し、Vp = 200 / √3 V とします。
- 相電流(=線電流I)を計算し、I = Vp / Z = 20 / √3 A を導きます。
- 問題指定の √3 = 1.73 を用いて 20 / 1.73 ≒ 11.56 A を算出し、四捨五入して 11.6 A を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 相電圧の計算で誤って200/3などの計算を行った場合に導かれる誤った値です。
- 選択肢 ロ正解
- 相電圧200/√3 Vをインピーダンス10Ωで割ると約11.6Aとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- √2で除算するなど交流実効値計算を誤って混同した数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 線間電圧200Vをそのまま相電圧として計算した場合(200V/10Ω=20A、デルタ結線の相電流相当)の誤りです。
覚えるポイント
- スター結線は相電圧=線間電圧/√3、線電流=相電流。デルタ結線は相電圧=線間電圧、線電流=√3×相電流です。
間違えやすいところ
- スター結線なのに線間電圧200Vを直接インピーダンス10Ωで割って20Aと答えてしまうミスが多発します。
出題の前提:三相交流回路の結線理論および電気設備の技術基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配線の電圧降下計算
配電理論及び配線設計 · 単相2線式 / 電圧降下 / 電線路抵抗
電線のこう長8mの単相2線式配線により、消費電力2000Wの抵抗負荷に電力を供給した結果、負荷の両端の電圧は100Vであった。この配線における電圧降下[V]として、最も近いものを1つ選びなさい。ただし、電線の電気抵抗は長さ1000m当たり3.2Ωとする。
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解答
イ
解説
単相2線式配線では、電流を行きと帰りの2本の電線で流すため、配線全体の電圧降下は電線1本あたりの電圧降下の2倍(v = 2・I・r)となります。電線の抵抗は長さに比例して求めます。
解き方
- 負荷電力2000Wと負荷電圧100Vから、線路に流れる電流 I = 2000 / 100 = 20A を計算します。
- こう長8mにおける電線1本当たりの抵抗 r = 3.2 × (8 / 1000) = 0.0256Ω を求めます。
- 単相2線式の電圧降下公式 v = 2 × I × r に数値を代入し、v = 2 × 20 × 0.0256 = 1.024V を算出します。
- 最も近い整数値である1Vを選定します。
- 選択肢 イ正解
- 計算された電圧降下は約1.024Vであり、最も近い値は1Vのため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の抵抗を過大に見積もった場合や計算桁の誤りによる不適切な値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算手順の誤りにより導出された不適切な数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流または抵抗計算の係数を誤って計算した場合の数値です。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下係数は「2」、単相3線式の中性線平衡時は「1」、三相3線式は「√3」です。
間違えやすいところ
- 単相2線式配線で行きの電線1本分のみ(約0.5V)で計算を終えたり、逆に往復電線長16mにさらに2を掛けて4倍にしてしまうミスに注意します。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく低圧配電線路の電圧降下計算式
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の負荷端電圧の計算
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 中性線電流 / 電圧降下
図のような単相3線式回路において、電源電圧が各相105V、電線1線当たりの抵抗が0.1Ωのとき、a-b間の電圧[V]として正しいものを1つ選びなさい。なお、a-b間には10Aの抵抗負荷、b-c(中性線と下線)間にも10Aの抵抗負荷が接続されている。
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解答
ハ
解説
単相3線式回路では、上側回路の負荷電流と下側回路の負荷電流が等しい場合、中性線に流れる電流の向きが互いに逆となって完全に打ち消し合い、中性線電流は0Aとなります。このため中性線による電圧降下は発生せず、電圧線1本分の電圧降下のみを電源電圧から差し引くことで端子間電圧が求まります。
解き方
- 上側負荷電流10Aと下側負荷電流10Aから、中性線電流 IN = 10 - 10 = 0A であることを確認します。
- 上側の電線(電圧線)における電圧降下をオームの法則により v = 10A × 0.1Ω = 1.0V と計算します。
- 電源相電圧105Vから電圧降下1.0Vを減算し、Vab = 105 - 1.0 = 104V を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 中性線に2倍の電流が流れるなどと誤って仮定して3V降下させた場合の誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 中性線にも10A流れると誤認して電圧降下を2線分(2.0V)引いてしまった場合の典型的な誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線電流が0Aで電圧降下は上線1本分の1.0Vのみとなるため、105 - 1 = 104Vとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線路の抵抗による電圧降下を全く考慮していない誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式回路が平衡負荷のとき、中性線電流は0Aとなり、中性線での電圧降下は生じません。
間違えやすいところ
- 単相2線式と同様に電線2本分の電圧降下(2×I×r)を機械的に引いて103Vとしてしまう間違いに注意します。
出題の前提:単相3線式配電線路の理論及び電圧降下計算
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブルの許容電流計算
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / VVRケーブル
低圧屋内配線工事に使用する600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(銅導体)、導体の直径2.0mm、3心の許容電流[A]として、適切なものを1つ選びなさい。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.70とする。
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解答
ロ
解説
電線の許容電流は、導体の太さごとに定められた基底の許容電流値に、同一管・ケーブル内の心数に応じた電流減少係数を乗じて算出します。導体直径2.0mm(銅単線)の基底許容電流は35Aです。計算結果に端数が生じる場合は端数処理基準(四捨五入等)に従って整数値に丸めます。
解き方
- 導体直径2.0mmの絶縁電線の許容電流(基準値)が35Aであることを確認します。
- 与えられた電流減少係数0.70を乗じ、35 × 0.70 = 24.5A を計算します。
- 端数処理を行い、最も近い規定値である24Aを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mmの電線(許容電流27A)に係数0.70を乗じた値(27×0.70=18.9≒19A)と混同した誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 基準値35Aに減少係数0.70を乗じた24.5Aの端数処理により24Aとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径2.6mm(許容電流48A)などの別の線径や異なる減少係数による誤った計算値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流減少係数を乗じる前の電線1本当たりの基底許容電流35Aそのままの値であり不適切です。
覚えるポイント
- 銅単線の許容電流基準値:1.6mm=27A、2.0mm=35A、2.6mm=48A、3.2mm=62Aは必須暗記事項です。
間違えやすいところ
- 心数による電流減少係数を掛け算し忘れて、素の許容電流35Aを選択肢から選んでしまわないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第146条および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流の計算
配線設計 · 分岐回路 / 許容電流 / 過電流遮断器
図のように、定格電流125Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、10mの位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値[A]として、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
低圧幹線から分岐する電線の過電流遮断器までの長さが8mを超える場合、分岐電線の許容電流は幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上でなければなりません。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの配線長が10m(8m超)であることを確認します。
- 幹線の過電流遮断器定格125Aに規定の比率0.55を乗じ、125 × 0.55 = 68.75Aを求めます。
- 68.75A以上の許容電流を満たす最小整数である69Aを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 44Aは幹線の定格電流に対して約35%であり、8m超の分岐回路の基準(55%以上)を満たしていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 57Aは幹線の定格電流に対して約45%であり、規定の55%以上(68.75A以上)に達していません。
- 選択肢 ハ正解
- 分岐長が8mを超えるため幹線の定格電流の55%以上が必要であり、125×0.55=68.75Aより69Aが正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 89Aは幹線の定格電流に対して約71%であり、最小限必要とされる許容電流値ではありません。
覚えるポイント
- 分岐長3m以下は制限なし、3m超8m以下は幹線の35%以上、8m超は幹線の55%以上が必要です。
間違えやすいところ
- 分岐長が3m超8m以下の場合の係数0.35と、8m超の場合の係数0.55を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路における遮断器・電線太さ・コンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
イ
解説
分岐回路の配線用遮断器の定格電流に応じて、使用できる電線の太さ(最小太さ)および接続できるコンセントの定格電流の範囲が電気設備技術基準により定められています。
解き方
- 各選択肢の配線用遮断器の定格電流を確認します(20Aまたは30A)。
- 20A回路の基準(電線太さ1.6mm以上、コンセント定格20A以下)と照合します。
- 30A回路の基準(電線太さ2.6mm以上、コンセント定格20A以上30A以下)と照合します。
- すべての要件を満たしている選択肢を選定します。
- 選択肢 イ正解
- 20A分岐回路において、電線の太さは1.6mm以上(2.0mmは適合)、コンセント定格は20A以下(20Aは適合)であるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30A分岐回路では電線の太さが直径2.6mm(断面積5.5mm^2)以上必要であるため、2.0mmは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は20A以下でなければならず、30Aコンセントは施設できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 30A分岐回路に施設できるコンセントの定格電流は20A以上30A以下でなければならず、15Aコンセントは施設できません。
覚えるポイント
- 20A配線用遮断器:電線1.6mm以上、コンセント20A以下。30A配線用遮断器:電線2.6mm以上、コンセント20A以上30A以下。
間違えやすいところ
- 30A分岐回路に定格15Aのコンセントを取り付けられると誤認しやすいので注意しましょう(20A以上30A以下が必要)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器の動作特性と構造
配線器具・機器 · 漏電遮断器 / 零相変流器 / 定格感度電流
漏電遮断器に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
漏電遮断器は零相変流器(ZCT)で漏れ電流を検出し回路を遮断します。感度電流による分類では、高感度形は定格感度電流30mA以下、中感度形は30mA超1000mA以下と区分されています。
解き方
- 高速形漏電遮断器の動作時間規定(定格感度電流で0.1秒以内)を確認します。
- 零相変流器(ZCT)による地絡電流検出原理を確認します。
- 漏電遮断器の感度区分(高感度形は30mA以下)を確認し、選択肢ハの誤りを特定します。
- 点検用テストボタン(模擬漏電電流回路)の有無を確認します。
- 選択肢 イ不正解
- 高速形漏電遮断器の定格感度電流における動作時間は0.1秒以内と規定されているため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電遮断器内部の零相変流器(ZCT)で往復電流の差(地絡電流)を検出するため正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- 高感度形漏電遮断器の定格感度電流は30mA以下(人体防護用は30mA以下・0.1秒以内)であるため、誤った記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器には正常に作動するかを確認するためのテストボタン等の模擬テスト装置が備わっているため正しい記述です。
覚えるポイント
- 高感度形漏電遮断器の定格感度電流は30mA以下、動作時間は0.1秒以内(高速形)が基本です。
間違えやすいところ
- 高感度形(30mA以下)と中感度形(30mAを超え1000mA以下)の数値基準を混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 8201-2-2、電気設備技術基準等の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
直接埋設式地中電線路に使用できる電線の種類
施工方法 · 地中電線路 / 直接埋設式 / ケーブル配線
低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものはどれか。
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解答
イ
解説
電気設備の技術基準において、地中電線路(直接埋設式・管路式・暗きょ式)には絶縁電線(IV線やDV線、OW線等)をそのまま使用することは認められておらず、必ずケーブルを使用することが義務付けられています。
解き方
- 地中電線路の施設要件として「電線はケーブルでなければならない」という規則を想起します。
- 選択肢に挙げられた電線の種別(絶縁電線かケーブルか)を判別します。
- CVはケーブルであり地中埋設に使用可能、IV・DV・OWは絶縁電線のため地中埋設には使用できないことを確認します。
- 選択肢 イ正解
- CVケーブルはシースを備えたケーブルであり、直接埋設式の地中配線に使用することができます。
- 選択肢 ロ不正解
- IVは屋内配線等に用いる絶縁電線であり、外装(シース)のない電線は地中電線路に使用できません。
- 選択肢 ハ不正解
- DVは架空引込線に用いる引込用ビニル絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- OWは架空配線等に用いる屋外用ビニル絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
覚えるポイント
- 地中電線路には必ず「ケーブル」を使用します。絶縁電線(IV、DV、OW等)は直接埋設できません。
間違えやすいところ
- 屋外用ビニル絶縁電線(OW)という名称から地中埋設にも耐えられると誤認しがちですが、架空専用の絶縁電線です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の同期速度と回転速度の計算
配線器具・機器 · 誘導電動機 / 同期速度 / 回転速度
極数6の三相かご形誘導電動機を周波数50Hzで使用するとき、最も近い回転速度[min⁻¹]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機の同期速度Nsは、電源周波数f[Hz]と極数pにより Ns = 120f / p [min⁻¹] で求められます。実際の回転速度はすべり(数%程度)を考慮するため同期速度よりわずかに遅くなります。
解き方
- 同期速度の計算式 Ns = 120 × f / p を適用します。
- 周波数 f = 50Hz、極数 p = 6 を代入し、Ns = (120 × 50) / 6 = 1000 min⁻¹ を算出します。
- 実際の回転速度は同期速度よりわずかに遅い値(約950〜970min⁻¹前後)となるため、選択肢の中から最も近い1000を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 500 min⁻¹は周波数50Hz・極数12の同期速度に相当し、極数6の回転速度としては低すぎます。
- 選択肢 ロ正解
- 同期速度が Ns = (120 × 50) / 6 = 1000 min⁻¹ であり、電動機の定格回転速度として最も近い値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 1500 min⁻¹は周波数50Hz・極数4の同期速度に相当するため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3000 min⁻¹は周波数50Hz・極数2の同期速度に相当するため不適切です。
覚えるポイント
- 同期速度の公式:Ns = 120f / p [min⁻¹]。50Hz・6極なら1000min⁻¹、4極なら1500min⁻¹、2極なら3000min⁻¹。
間違えやすいところ
- 極数pと周波数fの比率計算で120を掛け忘れたり、極数を極対数と混同して計算を誤らないように注意しましょう。
出題の前提:電気工学・電気機器の基礎理論(三相誘導電動機の特性)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用工具の適切な組合せ
施工方法・工具 · 金属管工事 / リーマ / 工事用工具
電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属管の切断口は鋭利なバリ(かえり)が生じるため、電線の被覆を傷つけないようクリックボールに取り付けたリーマで面取り加工を行います。
解き方
- 各選択肢の工事種別と工具の用途を突き合わせます。
- バスダクト工事とガストーチランプ(硬質塩化ビニル管の加熱曲げ用)の不整合を確認します。
- 合成樹脂管工事とパイプベンダ(金属管曲げ用)の不整合を確認します。
- 金属管工事とリーマ(切断面の内側の面取り・バリ取り用)の組合せが正しいことを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- ガストーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管の曲げ加工等に使用する工具であり、バスダクト工事には使用しません。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプベンダは金属管を曲げ加工するための工具であり、合成樹脂管工事には使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- ボルトクリッパは太い電線やボルトなどを切断する工具であり、金属線ぴ工事の主要工具ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 金属管を切断した際、管の内側に生じるバリ(かえり)を削り落とすためにリーマを用いるため適切です。
覚えるポイント
- 金属管工事の工具:パイプベンダ(曲げ)、金切りのこ(切断)、リーマ(バリ取り)、ねじ切り器(ねじ切り)。
間違えやすいところ
- 金属管用のパイプベンダと、合成樹脂管用のガストーチランプの用途を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
系統連系型太陽光発電設備に用いられる機器
配線器具・機器 · 太陽光発電設備 / パワーコンディショナ / 系統連系
系統連系型の太陽電池発電設備において使用される機器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
太陽電池は直流電力を発電するため、商用系統(交流)と連系させて家庭内等で使用・売電するには、直流から交流への変換機能(インバータ)および系統保護制御機能を持つパワーコンディショナが不可欠です。
解き方
- 太陽光発電設備の出力が直流(DC)であることを確認します。
- 商用電力系統が交流(AC)であるため、直流から交流へ変換するインバータ・保護装置が必要であることを想起します。
- この直流/交流変換と系統連系保護を担う装置がパワーコンディショナ(ロ)であることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 低圧進相コンデンサは交流負荷の力率改善のために使用される機器であり、系統連系変換用ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- パワーコンディショナは太陽電池の直流を商用交流に変換し、系統連系の制御を行う必須の機器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 調光器は照明器具の明るさを調整するためのスイッチ・制御器具です。
- 選択肢 ニ不正解
- 自動点滅器は周囲の明るさを検知して自動で点滅させるスイッチであり、街路灯等に使用されます。
覚えるポイント
- 太陽電池(直流)を電力系統(交流)につなぐ機器は「パワーコンディショナ(インバータ+保護装置)」です。
間違えやすいところ
- 力率を改善する低圧進相コンデンサや照明器具制御用の調光器など、目的の異なる機器と混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第226条~第229条(分散型電源の系統連系設備)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
エコマテリアルケーブル(EM-EEF)の名称識別
鑑別・材料 · ケーブル識別 / EM-EEF / 耐燃性ポリエチレン
写真に示す材料の名称はどれか。なお、材料の表面には「タイシガイセン EM 600V EEF/F 1.6mm JIS JET <PS>E ○○社 タイネン 2017」が記されている。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
「EM」はエコマテリアル(Ecomaterial)の略で、ハロゲンを含まず環境負荷の低い材料を示します。「EEF」はポリエチレン(E)絶縁・耐燃性ポリエチレン(E)シースの平形(F)ケーブルを表します。
解き方
- 材料の表面印字「EM 600V EEF/F」および「タイネン」を確認します。
- 記号の構成(EM=エコマテリアル、E=ポリエチレン絶縁、E=ポリエチレンシース、F=平形)を読み解きます。
- 「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」に該当する選択肢ハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 無機絶縁ケーブル(MIケーブル)は酸化マグネシウム等の無機物を絶縁体とした金属被覆ケーブルであり、印字や形状が異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の記号は「VVF」であり、「EM-EEF」ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 表面印字「EM 600V EEF/F」より、600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(エコケーブル)が正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルの記号は「CV」であり、「EM-EEF」とは異なります。
覚えるポイント
- EM-EEF(F)=エコマテリアル(ポリエチレン絶縁・耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形)。VVFのエコ版です。
間違えやすいところ
- 外観がVVFと酷似しているため、表面に印刷された記号「EM EEF」や「タイネン」を見落とさないように注意しましょう。
出題の前提:JIS C 3605、JIS C 3005、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
リモコンリレーの用途判別
配線器具・材料・工具 · リモコン配線 / リモコンリレー
写真に示す電気器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リモコン配線方式では、低電圧(一般に24V)の操作回路から信号を送り、分電盤内などに設置されたリモコンリレーの電磁コイルを励磁・復帰させて負荷の主回路を開閉制御します。
解き方
- 写真の外観を確認し、分電盤の協約寸法等に取り付けられるリモコンリレーであることを識別する。
- リモコンリレーは遠隔操作信号を受けて負荷回路を開閉する電磁継電器(リレー)であるため、用途として適切な選択肢を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- セレクタスイッチは手元で回路を選択・操作するためのスイッチであり、写真の器具ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 操作電源変圧器(リモコントランス)は商用電源から操作用24Vへ降圧する機器であり、写真の器具ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 写真の器具は分電盤内等に取り付けられ、操作回路の指令により主回路を開閉するリモコンリレーです。
- 選択肢 ニ不正解
- リモコン用調光スイッチは照明の明るさを調節するためのスイッチであり、写真の器具ではありません。
覚えるポイント
- リモコンリレーは負荷開閉用リレー、リモコントランスは24V変圧器、リモコンスイッチは壁面等の操作スイッチ。
間違えやすいところ
- リモコンリレーとリモコントランス(変圧器)の器具外観を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験問17
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブルストリッパの用途判別
配線器具・材料・工具 · 工具 / VVFストリッパ
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
VVFストリッパは、平形ビニルシースケーブル(VVF)の外装シースや心線の絶縁被覆を導体に傷をつけることなく迅速かつ正確に剥ぎ取るために設計された専用工具です。
解き方
- 写真の工具の刃部およびガイド形状から、平形ケーブル(VVF)対応の手動ストリッパであることを特定する。
- 平形ケーブル用工具であるため、丸形コードやCV・VVR等の丸形ケーブルではなくVVFケーブルの被覆剥ぎ取り用であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- VFFコードの被覆剥ぎ取りにはワイヤストリッパ等が適しており、写真のVVF用工具ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- CVケーブルは丸形構造であり、本工具の平形用刃部では外装や絶縁被覆を剥ぎ取れません。
- 選択肢 ハ不正解
- VVRケーブルは丸形ビニルシースケーブルであり、写真の平形専用ストリッパは適合しません。
- 選択肢 ニ正解
- 写真の工具はVVFストリッパであり、VVFケーブルのシースおよび絶縁被覆の剥ぎ取りに使用します。
覚えるポイント
- VVFストリッパはVVFケーブル(平形)の外装シースと絶縁被覆を剥ぎ取る専用工具。
間違えやすいところ
- 同じビニルシースでも丸形であるVVRケーブルやCVケーブルと混同しないようにする。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験問18
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁電線の接続施工基準
電気工事の施工方法 · 電線接続 / 電気設備技術基準の解釈
単相 100 V の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線を接続する場合、電気抵抗の増加による異常発熱を防ぐため「電気抵抗を増加させないこと」、断線を防ぐため「引張強さを20%以上減少させないこと(80%以上保持)」、感電・漏電を防ぐため「同等以上の絶縁効力で被覆すること」が法令で義務付けられています。
解き方
- 電線接続時の法令基準(電気抵抗、引張強さ、絶縁性能、接続器具)を整理する。
- 引張強さは20%減少以内(15%減少は適合)、絶縁効力は同等以上、終端部のリングスリーブ使用は適合であるのに対し、電気抵抗は「増加させてはならない(0%)」であるため、10%増加は不適合と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部分は絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆する必要があり、適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 電線の接続において電気抵抗を増加させてはならず、10%増加させる施工は基準違反で不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線相互の終端部圧着接続にリングスリーブ(E形)を使用することは標準的な施工であり、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線の引張強さの減少は20%以下に抑える必要があり、15%の減少(85%保持)は基準を満たしています。
覚えるポイント
- 電線接続の原則:電気抵抗を増加させない、引張強さを20%以上減少させない、絶縁被覆を同等以上にする。
間違えやすいところ
- 引張強さは20%「減少以内」が許容されるが、電気抵抗はいかなる増加も許容されない(0%)点を取り違えやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属板張り壁貫通工事の施工基準
電気工事の施工方法 · 金属板張り壁貫通 / ケーブル工事 / 電気設備技術基準の解釈
木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものはどれか。ただし、金属管工事、金属可とう電線管工事に使用する電線は、600V ビニル絶縁電線とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
木造住宅の金属板張り(金属系サイディングやラス張り)の壁を低圧屋内配線が貫通する場合、漏電による火災や感電を防止するため、電線または防護管は壁の金属体と電気的に完全に絶縁して貫通させなければなりません(電気設備技術基準の解釈第149条・第156条等)。
解き方
- 金属板張り壁の貫通部施工基準(金属板と配線設備の電気的接触を避け、絶縁体を介して貫通させること)を確認する。
- 金属管や金属可とう電線管を金属板と接触・接続する工法(ロ・ハ・ニ)は不可であり、合成樹脂管等の絶縁管に収めて電気的絶縁を確保するケーブル工事(イ)が適切と判断する。
- 選択肢 イ正解
- ケーブルを合成樹脂管に収めて金属板張りと電気的に絶縁して貫通させる施工は法令に適合し適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管を金属板張りと接触させて貫通させると漏電時に壁全体に危険が及ぶため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管を壁の金属板張りと電気的に接続して貫通させる施工は認められず不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属板張りと金属管を電気的に接続することは禁止されており、D種接地を施しても貫通部の接触は認められません。
覚えるポイント
- 金属板張り(ラス張り)壁貫通部では、金属体と電気的に接触させず合成樹脂管等の絶縁管で絶縁する。
間違えやすいところ
- 金属管にD種接地工事を施せば金属板と接続・接触させてもよいと誤認しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条、第181条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅における各種配管工事の適合性
電気工事の施工方法 · CD管 / 配管工事 / 電気設備技術基準の解釈
木造住宅の単相3線式 100/200V 屋内配線工事で、不適切な工事方法はどれか。ただし、使用する電線は 600V ビニル絶縁電線、直径 1.6 mm(軟銅線)とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
CD管(オレンジ色)は自己消火性がないため、コンクリート埋設専用として規定されています。木造住宅の造営材内(床下・壁内・天井裏)や露出場所では、自己消火性のあるPF管を使用しなければなりません(不燃性材料で覆う場合等を除く)。
解き方
- 各配管工事の適用場所および施工基準を照合する。
- 硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)のTSカップリング接続(イ)、金属管の点検できない隠ぺい場所への施工(ハ)、PF管の支持点間距離1.0m以下(1.5m以下が基準)(ニ)はいずれも適切である。
- CD管を木造住宅の床下・壁内・天井裏に配管することは自己消火性基準違反となるため、不適切と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- VE管相互の接続にTSカップリングを使用することは正しい標準施工です。
- 選択肢 ロ正解
- CD管は自己消火性がないためコンクリート埋設専用であり、木造の隠ぺい場所に直接配管することはできません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管工事は点検できない隠ぺい場所を含め、すべての場所に施設することが認められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)の支持点間距離は1.5m以下と規定されており、1.0mでの支持は適切です。
覚えるポイント
- CD管(オレンジ色)はコンクリート埋設専用。木造住宅の露出・隠ぺい配管には自己消火性のあるPF管を用いる。
間違えやすいところ
- 金属管は湿気や隠ぺい場所などあらゆる場所に施工可能である点を見落とし、金属管を隠ぺい不可と誤認しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条、第158条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件および施工法
電気工事の施工方法 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 電気設備技術基準の解釈
機械器具の金属製外箱に施す D 種接地工事に関する記述で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
対地電圧150V以下の機械器具を水気のある場所以外の乾燥した場所に施設する場合や、定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以内の漏電遮断器を取り付ける場合は接地工事を省略できます。ただし、「水気のある場所」に施設する場合は漏電遮断器があっても接地工事の省略は認められません。
解き方
- 接地工事の省略条件(対地電圧150V以下・乾燥場所、二重絶縁構造、絶縁変圧器二次側非接地、漏電遮断器設置)を整理する。
- 漏電遮断器設置による接地省略規定は「水気のある場所」では適用除外(省略不可)となるため、「ハ」が不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- D種接地工事の接地線には直径1.6mm以上の軟銅線(IV電線等)を使用するため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 二重絶縁構造の機器であっても、移動電線に0.75mm2以上の多心コードの1心を用いて接地を施すことは可能です。
- 選択肢 ハ正解
- 水気のある場所では、高感度高速形漏電遮断器を設置してもD種接地工事を省略することはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 容量3kVA以下の絶縁変圧器の二次側非接地電路に負荷を接続する場合、接地工事を省略できます。
覚えるポイント
- 水気のある場所や湿気の多い場所では、漏電遮断器を取り付けても接地工事は省略できない。
間違えやすいところ
- 感度電流15mA・0.1秒以下の漏電遮断器があればどんな場所でも接地工事が省略できると誤認しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管収容時の電流減少係数
配線設計・許容電流 · 電流減少係数 / 許容電流 / 電線管工事
低圧屋内配線工事で、600V ビニル絶縁電線を金属管に収めて使用する場合、その電線の許容電流を求めるための電流減少係数に関して、同一管内の電線数と電線の電流減少係数との組合せで、誤っているものはどれか。ただし、周囲温度は 30 ℃以下とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
絶縁電線を管・ダクト等の同一管内に収めると放熱が悪くなるため、電線数に応じた電流減少係数を乗じて許容電流を求めます。基準となる電流減少係数は、3本以下:0.70、4本:0.63、5または6本:0.56、7〜15本:0.49です。
解き方
- 同一管内の電線数に対する電流減少係数の基準値(3本以下: 0.70、4本: 0.63、5〜6本: 0.56)を確認する。
- 電線数2本の場合の係数は「3本以下」に該当するため0.70となるべきであり、0.80とする選択肢イが誤りであると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 同一管内の電線数が3本以下の電流減少係数は0.70であり、2本で0.80とする記述は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線数4本のときの電流減少係数は0.63であり正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線数5本のときの電流減少係数は0.56であり正しい組合せです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線数6本のときの電流減少係数は0.56であり正しい組合せです。
覚えるポイント
- 電流減少係数:3本以下=0.70、4本=0.63、5〜6本=0.56(語呂:ナミ・ムサシ・コロス)。
間違えやすいところ
- 電線が2本の場合は0.80になると勘違いしやすいが、規定は「3本以下」で一律0.70である。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
アナログ式回路計による抵抗測定手順
検査・測定・法令 · 回路計 / テスタ / 抵抗測定手順
アナログ式回路計(電池内蔵)の回路抵抗測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
アナログ回路計(テスタ)で抵抗を測定する場合、テストリードを短絡させて「0Ω調整(ゼロオーム調整)」を行ってから測定します。測定値は目盛板の指示値に選択した測定レンジの倍率(×1、×10、×1kなど)を乗じる(掛ける)ことで算出します。
解き方
- アナログテスタの抵抗測定手順(電池確認、レンジ設定、0Ω調整、測定端子の接続、指示値の読み取り)を確認する。
- 指示値の換算において、レンジ倍率(×10等)は指示値に「掛ける」のが正しく、「割る」とするニが誤りであると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 抵抗測定は内蔵電池の電源を使用するため、電池容量が正常であることの確認は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 指針が中央付近で見やすくなるよう、想定値に合った適切な倍率レンジを選択するのは適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 測定端子同士を短絡(ショート)させ、0Ω調整つまみで指針を0Ωに合わせるゼロ調整は必須です。
- 選択肢 ニ正解
- 指示値には測定レンジの倍率を掛けて測定値を求めるため、「倍率で割って測定値とする」記述は誤りです。
覚えるポイント
- アナログテスタの抵抗測定:測定前には必ずテストリードを短絡して0Ω調整。測定値=指示値×レンジ倍率。
間違えやすいところ
- レンジ倍率を指示値に「掛ける」のか「割る」のかを混同しやすいので注意する。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験問24
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式100/200V回路の測定電圧の判定
検査・測定 · 単相3線式 / 電圧測定 / 対地電圧 / 中性線
単相3線式100/200V屋内配線において、電線の絶縁被覆の色として赤色、白色、黒色の3種類が使われていた。この配線の中性線が白色であるとき、電線相互間および電線と大地間の測定電圧の組み合わせとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式100/200V電路では、中性線が変圧器二次側でB種接地工事されているため、中性線と大地間の電位差は0Vとなります。中性線と各電圧線間の線間電圧および各電圧線と大地間の対地電圧はいずれも100Vとなり、両電圧線間の線間電圧は200Vとなります。
解き方
- 中性線(白色線)は接地されているため、白色線と大地間の電圧は0Vであることを確認します。
- 電圧線である赤色線および黒色線と、接地された大地(中性線と同電位)との間の電圧はそれぞれ100Vであることを確認します。
- 電圧線相互間である赤色線と黒色線との間の線間電圧は200Vであることを確認し、各選択肢を照合します。
- 選択肢 イ不正解
- 赤色線と大地間は100V、白色線(中性線)と大地間は0V、黒色線と大地間は100Vとなるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 白色線と黒色線間は100Vですが、赤色線と大地間は100V、黒色線と大地間も100Vとなるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 赤色線と白色線間は100Vであり、赤色線と大地間は100Vとなるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 赤色線と黒色線間は200V、中性線である白色線と大地間は0V、赤色線と大地間は100Vであり、すべて適切です。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線は接地されているため対地電圧0V、電圧線の対地電圧は100V、電圧線間の線間電圧は200V。
間違えやすいところ
- 電圧線間の200Vと対地電圧の100Vを混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第143条(対地電圧の制限)および単相3線式配線の基本結線
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
直読式接地抵抗計による測定配置
検査・測定 · 接地抵抗測定 / 接地抵抗計 / 補助接地極
直読式接地抵抗計を用いて接地抵抗を測定するとき、被測定接地極Eに対する2つの補助接地極P(電圧用)およびC(電流用)の適切な配置関係として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
接地抵抗の測定では、被測定接地極Eと電流用補助極Cの間に交流電流を流し、Eと電圧用補助極Pとの間の電圧降下を測定することで接地抵抗値を求めます。正確な測定のためには、電位分布が安定する直線上の配置(E-P-Cの順で各間隔5〜10m程度)が必要です。
解き方
- 被測定接地極Eを基点とし、補助極P(電圧用)とC(電流用)の正しい並び順が「E - P - C」であることを確認します。
- 配置形状が直線上で、相互の間隔がそれぞれ約10m程度離されている配置パターン(ハ)を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- P極とC極の間に被測定極Eを配置する並び順は誤りです。正しい順序はE-P-Cです。
- 選択肢 ロ不正解
- E極、C極、P極の順序では電位分布を正しく測定できないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 被測定極E、電圧極P、電流極Cが一直線上に約10m間隔でこの順序に配置されており最も適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 正三角形に配置すると各電極の電位干渉が生じて正確に測定できないため誤りです。
覚えるポイント
- 接地抵抗計の端子・電極配置は「E・P・C」のアルファベット順に一直線に10m間隔。
間違えやすいところ
- P(電圧用)とC(電流用)の配置順序を逆にしないように注意する。
出題の前提:接地抵抗計(交流電位差計法)の使用方法・測定基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路における断線事故の現象
配線設計・理論 · 単相3線式 / 中性線断線 / 電圧不平衡 / 軽負荷・重負荷
図のような単相3線式回路において、開閉器を閉じた状態で機器Aの両端の電圧を測定したところ120Vを示した。この原因として考えられるものはどれか。
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解答
ロ
解説
単相3線式回路で中性線が断線すると、中性線による電位の固定が失われ、外側線間電圧200Vが各相の負荷の直列接続に印加されます。負荷インピーダンスが不平衡の場合、インピーダンスが大きい側(軽負荷側)に過電圧が加わり、機器の焼損などを引き起こします。
解き方
- 正常時であれば、a-中性線間、b-中性線間はそれぞれ100Vに維持されます。
- 中性線が断線すると、機器Aと機器Bが直列に接続されて200Vが印加され、それぞれのインピーダンスに応じた分圧状態(例えばAに120V、Bに80V)になります。
- a線またはb線が断線した場合は対応する負荷の電圧が0Vになり、機器Aが断線していれば測定電圧は0Vとなるため、120Vを示す原因は中性線の断線と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- a線が断線すると機器Aには電圧が印加されず、測定電圧は0Vとなるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 中性線が断線すると機器AとBの直列回路に200Vが加わり、負荷の大きさの違いによって機器Aに120V等の異常電圧が発生します。
- 選択肢 ハ不正解
- b線が断線した場合は、機器Aはa線と中性線間に正常に接続されたままなので100Vを示すため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 機器A内部で断線している場合、電流が流れず電圧計の接続状態によっては電源電圧100Vまたは0Vとなり、120Vにはならないため誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線断線事故では、負荷インピーダンスの比で200Vが分圧され軽負荷側に過電圧が発生する。
間違えやすいところ
- 外側線の断線では電圧が0Vになることと、中性線断線による過電圧現象を取り違えないこと。
出題の前提:単相3線式回路の異常現象と中性線断線保護
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の義務および作業範囲の制限
配線器具・材料・工具・法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 自家用電気工作物 / 免状携帯
電気工事士の義務又は制限に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
第二種電気工事士の作業範囲は「一般用電気工作物」に係る電気工事です。自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の低圧部分の工事作業に従事するには、第一種電気工事士であるか、第二種電気工事士等の資格者が講習等を受けて取得する「認定電気工事従事者」の資格が必要です。
解き方
- 第二種電気工事士の作業範囲が「一般用電気工作物」に限定されていることを確認します。
- 最大電力500kW未満の自家用電気工作物の低圧部分の工事には「認定電気工事従事者認定証」または「第一種電気工事士免状」が必要であり、第二種電気工事士免状単体では従事できないことを確認します。
- 誤った記述である選択肢ハを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第5条の2において、電気工事の作業に従事するときは免状を携帯しなければならないと定められており、記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 氏名を変更したときは、免状を交付した都道府県知事に書換え申請を行わなければならないと定められており、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 第二種電気工事士の作業範囲は一般用電気工作物であり、自家用電気工作物の低圧工事には認定電気工事従事者等の資格が必要であるため、この記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法第5条第1項において、電気設備技術基準に適合するよう作業を行わなければならないと定められており、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 第二種電気工事士の施工範囲は一般用電気工作物のみ。自家用低圧部分は認定電気工事従事者が必要。
間違えやすいところ
- 第二種電気工事士で500kW未満の自家用電気工作物の工事もできると勘違いしやすい。
出題の前提:電気工事士法第3条(電気工事士等の資格)、第5条(作業上の義務)、電気工事士法施行令
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の指定品目
配線器具・材料・工具・法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 配線器具 / 菱形PSE
電気用品安全法において、特定電気用品の適用を受けるものはどれか。
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解答
ニ
解説
電気用品安全法において、特に感電や火災などの危険性・障害の発生度が高い製品は「特定電気用品」(菱形PSEマーク対象)に分類されます。配線用遮断器や漏電遮断器、コードリール、変圧器、電線・ケーブルの一部などがこれに該当します。一方、蛍光ランプや換気扇などは一般の「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSEマーク対象)です。
解き方
- 提示された各機器が「特定電気用品」か「特定電気用品以外の電気用品」かを判別します。
- 蛍光ランプおよび換気扇は特定電気用品以外の電気用品(丸形PSE)であることを確認します。
- 金属製電線管は電気用品安全法の規制対象外であることを確認します。
- 配線用遮断器は過電流保護機能を持つ配線器具であり、特定電気用品(菱形PSE)であることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 蛍光ランプは「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE)に該当するため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属製電線管は電気用品安全法の対象(電気用品)ではないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 換気扇は電動力応用機械器具として「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE)に該当するため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 定格電流20Aの配線用遮断器は配線器具の「特定電気用品」(菱形PSE)に指定されているため適切です。
覚えるポイント
- 配線用遮断器、漏電遮断器、差込プラグ、コンセントなどは特定電気用品(菱形PSE)。
間違えやすいところ
- 換気扇や蛍光ランプを危険性が高そうだからと特定電気用品に選ばないようにする。
出題の前提:電気用品安全法施行令別表第一(特定電気用品)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における低圧区分の定義
配線器具・材料・工具・法令 · 電気設備技術基準 / 電圧の区分 / 低圧 / 直流と交流
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分として、正しい組合せはどれか。(※出題時点の法令規定に基づく)
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解答
ロ
解説
電圧の区分は「低圧」「高圧」「特別高圧」に分類されます。本試験出題時点の電気設備に関する技術基準を定める省令第2条における低圧の限度は、直流が750V以下、交流が600V以下と定められていました。(※なお、2021年改正により現行法令では直流900V以下、交流600V以下となっていますが、本問は出題時の基準に準拠しています。)
解き方
- 出題年度における低圧区分の数値を思い出します。
- 交流の低圧限度は600V以下であることを確認します。
- 直流の当時の低圧限度は750V以下(現行は900V以下)であることを確認します。
- 直流750V以下、交流600V以下となっている選択肢ロを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 直流が600V以下となっているため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 出題当時の省令において、低圧区分は「直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下」と定められており正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直流と交流の数値が逆になっているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流が750V以下となっているため誤りです。交流の低圧限度は600V以下です。
覚えるポイント
- 出題当時の低圧区分は直流750V以下・交流600V以下(現行法では直流900V以下・交流600V以下)。
間違えやすいところ
- 直流と交流の制限値を取り違えたり、交流を750Vと誤認したりしないように注意する。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条(出題時:平成30年度基準)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号:自動点滅器の傍記表示
配線図 · 配線図記号 / 自動点滅器 / 傍記表示 / スイッチ
配線図の①で示す部分は自動点滅器である。この図記号に付される傍記表示として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
配線図記号において、スイッチ(黒丸)に付記される文字記号にはそれぞれ意味があります。自動点滅器は「A(Automatic)」、プルスイッチは「P(Pull)」、確認表示灯内蔵スイッチ(位置表示灯)は「L」、防雨形は「WP(Waterproof)」、屋外形は「O(Outdoor)」などが用いられます。
解き方
- 問題文に「自動点滅器の傍記表示」と指定されていることを確認します。
- JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、自動点滅器の傍記表示が「A」であることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 「O」は屋外形(Outdoor)などを表す傍記表示であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 「P」はプルスイッチ(Pull switch)を表す傍記表示であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 「W」は防雨形(Waterproof、一般にはWP)などの表示に用いられるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 自動点滅器(オートスイッチ)の傍記表示は「A」であり正しいです。
覚えるポイント
- 自動点滅器の図記号は黒丸に傍記「A」(AutomaticのA)。
間違えやすいところ
- 遅延スイッチ(D)やプルスイッチ(P)と記号を混同しないように整理する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号:リモコンセレクタスイッチの名称
配線図 · 配線図記号 / リモコン配線 / リモコンセレクタスイッチ
配線図の②で示す図記号(長方形内に丸が複数並んだスイッチ類の集合記号)の名称として、正しいものはどれか。
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解答
イ
解説
低圧遠隔制御(リモコンリレー)システムにおいて、多数のリモコンリレーを集中操作するために操作回路を選択するスイッチを「リモコンセレクタスイッチ」と呼びます。配線図記号では長方形の枠内に複数の丸が配置された形状で表されます。
解き方
- 配線図の②で示された記号および周辺の回路(リモコン配線や店舗照明の制御回路)を確認します。
- 長方形内に操作スイッチが配置された図記号が「リモコンセレクタスイッチ」を表していることを確認し、選択肢イを選びます。
- 選択肢 イ正解
- 図記号②は多数のリモコン回路を選択して集中制御する「リモコンセレクタスイッチ」を表しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電警報器は変流器や丸の中に「L」や警報器の専用記号で表されるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- リモコントランスは四角の中に変圧器記号や「T」などの表示で表されるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 表示スイッチ(確認表示灯・位置表示灯内蔵スイッチ)は単体の黒丸に「L」や「H」を付記する記号であるため誤りです。
覚えるポイント
- 長方形にスイッチが複数並んだリモコン集中操作盤の記号は「リモコンセレクタスイッチ」。
間違えやすいところ
- リモコントランス(操作電源変圧器)やリモコンリレー(電磁リレー)の図記号と混同しないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具設置場所の識別
配線図 · 配線図記号 / 照明器具 / 取付位置
図面において、③で示す図記号の器具の取り付け場所として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)において、照明器具は原則として天井面への取付け(天井直付)を標準とし、白丸などの基本記号で表されます。壁面取付けの場合は記号の側面に黒塗りの三角形等を付加し、床面設置の場合は床面を示す特定の記号で区別されます。
解き方
- 平面図中の③が指示している図記号の形状を確認する。
- 壁付記号や床面記号などの付加情報がない基本の天井直付照明器具であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 床面取付けの場合は、床面設置を示す固有の図記号が用いられるため誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- 壁付等の付加記号がない丸記号は天井面取付けの器具を示すため正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 壁面取付けの場合は、記号に壁付を示す三角マークなどの付加表記が必要となるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 二重床面(フリーアクセスフロア等)用器具を示す図記号ではないため誤りである。
覚えるポイント
- 照明器具記号に付加記号がなければ「天井面」への直付けを表す。
間違えやすいところ
- 壁面に近接して描かれている場合でも、壁付マーク(三角)がなければ天井面取付けである点を見落としやすい。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V接地極付コンセントの極配置(刃受形状)
配線図 · コンセント / 極配置 / 単相200V
図面において、④で示す部分に使用するコンセントの極配置(刃受)として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
コンセントは電圧・定格電流・極数ごとに誤挿入を防ぐため刃受形状(極配置)が規定されています。単相200V 20A 接地極付コンセントは、平行刃ではなく片側の刃受が直角に折れ曲がった逆L形となり、さらに接地極用のU字状刃受を備えています。
解き方
- 平面図④の傍記「E20A」および結線図の分岐回路から、単相200V 20A 接地極付コンセントであることを確認する。
- 定格電圧250V・定格電流20A・接地極付に対応する刃受の極配置パターン「ニ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 125V 15A 接地極付(平行2刃+接地極)の形状であるため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般的な125V 15A(平行2極)の形状であるため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相200V 15A用(または15A/20A兼用エルバー形状)の極配置であり、20A専用接地極付の指定には合致しないため誤りである。
- 選択肢 ニ正解
- 単相200V 20A 接地極付(定格250V 20A E)の正規の極配置であるため正しい。
覚えるポイント
- 単相200V 20A 接地極付は逆L型刃受と接地極穴の組合せである。
間違えやすいところ
- 100V用の接地極付形状や15A用の横向き平行刃と取り違えないよう注意が必要。
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管記号の呼称と寸法の判別
配線図 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / 管の呼び径 / VE管
図面において、⑤で示す部分の配線で「(VE28)」とある記述の意味として、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
電線管の規格呼称において、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)や厚鋼電線管(G管)は「内径の近似値(偶数)」を呼び径として用います。一方、薄鋼電線管(C管)や金属製可とう電線管などは外径の近似値(奇数等)を呼び名とします。また合成樹脂製可とう電線管は「PF」や「CD」の記号で表されます。
解き方
- 記号「VE」から管の種類が「硬質塩化ビニル電線管」であることを特定する。
- VE管の呼び径表記は内径の近似値ミリメートルであることを確認し、内径28mmと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- VE管の呼び径28は外径ではなく内径の近似値を表すため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- VEは可とう電線管(PF・CD等)ではなく直管の硬質塩化ビニル電線管であり、寸法も外径ではないため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- VEは硬質塩化ビニル電線管を示し、28は内径の近似値(内径28 mm)を示すため正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製可とう管ではなく硬質塩化ビニル電線管であるため誤りである。
覚えるポイント
- VE管・厚鋼電線管は内径呼称、薄鋼電線管は外径呼称である。
間違えやすいところ
- VE管と可とう管(PF管/CD管)の名称混同や、外径呼称との取り違えに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 / JIS C 8430
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電灯分電盤の接地工事の種類と接地抵抗値
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / 接地抵抗
図面において、⑥で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものはどれか。なお、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。
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解答
ハ
解説
使用電圧が300V以下の低圧の機械器具の金属製外箱にはD種接地工事を施します。D種接地工事の接地抵抗値は原則として100Ω以下です。電路に0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器を設けた場合には500Ω以下に緩和されますが、本問では電源側に地絡遮断装置がないため緩和されず100Ω以下となります。
解き方
- 分電盤の対象回路(単相3線式100/200V、使用電圧300V以下)から、必要な接地工事がD種接地工事であることを確認する。
- 電源側に地絡遮断装置(漏電遮断器)が設置されていない条件を確認し、抵抗値の緩和が受けられないため100Ω以下であることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 300Vを超える機器に適用されるC種接地工事ではないため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- C種接地工事の規定値ではなく、工事種別自体も異なるため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- 300V以下のためD種接地工事であり、地絡遮断装置の緩和条件が適用されないため最大値は100Ωとなり正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器による0.5秒以内の保護がないため、500Ωへの緩和は適用されず誤りである。
覚えるポイント
- D種接地工事の基本抵抗値は100Ω以下、0.5秒以内の漏電遮断器施設で500Ω以下に緩和。
間違えやすいところ
- 主開閉器が漏電遮断器(BE)ではなく配線用遮断器(B)であることを見落として500Ωと誤認しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(リモコントランス)の判別
配線図 · リモコン配線 / 配線図記号 / 変圧器
図面において、⑦で示す箇所に設置する機器の図記号として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
小勢力回路を用いたリモコンリレー制御方式では、商用電源(100V)から操作用低電圧(交流24V等)に変圧するリモコントランスを分電盤内に設けます。図記号はトランスの基本記号「○にT」の傍記に「R」を付したものが用いられます。なおベル用変圧器は「○にT」傍記「B」です。
解き方
- 結線図⑦が電灯分電盤内のリモコン回路動作用の変圧器(リモコントランス)であることを読み取る。
- 変圧器の記号(○にT)にリモコンを表す記号「R」を付記した図記号「ロ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ○の中に「T」傍記「B」はチャイム・ベル用変圧器の図記号であるため誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- ○の中に「T」傍記「R」はリモコントランスの図記号であり正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 黒丸の中に「D」は調光器(ディマー)の図記号であるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 黒丸の中に「R」はリモコンリレーの図記号であるため誤りである。
覚えるポイント
- リモコントランスは「○にT」傍記「R」、リモコンリレーは「●にR」である。
間違えやすいところ
- ベル用トランス(傍記B)やリモコンリレー(塗りつぶし丸にR)との混同に注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗の最小値
配線図 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 電気設備技術基準
図面において、⑧で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁性能(電技解釈第58条)において、電路の使用電圧区分に応じた絶縁抵抗の最小値が定められています。対地電圧が150V以下の電路では0.1MΩ以上、対地電圧150Vを超える電路(使用電圧300V以下)では0.2MΩ以上、使用電圧300Vを超える電路では0.4MΩ以上と規定されています。
解き方
- ⑧が接続されている回路の電源方式(単相3線式100/200V)を確認する。
- 中性点接地により、電線と大地間の電圧(対地電圧)が100Vであり「150V以下」に該当することを確認する。
- 対地電圧150V以下の電路における規定値として「0.1 MΩ」を導く。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が150V以下の低圧電路における絶縁抵抗の最小許容値は0.1MΩであるため正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超える場合(300V以下)の基準値であるため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路の基準値であるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の竣工検査値などで用いられる目安であり、法令上の最小許容限界値ではないため誤りである。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上、150V超300V以下は0.2MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上。
間違えやすいところ
- 線間電圧が200Vであっても、単相3線式であれば対地電圧は100V(150V以下)であることを見落としやすい。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の設置目的と機能
配線図 · 配線用遮断器 / 過電流保護 / 過負荷・短絡
図面において、⑨で示す図記号の器具を用いる目的として、正しいものはどれか。
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解答
イ
解説
配線用遮断器(MCB/MCCB)は、定格電流を超える過負荷電流や短絡事故に伴う大電流(過電流)が流れた際に自動的に回路を遮断し、配線や負荷の焼損・火災を防ぐ保護装置です。漏電遮断器(BE)とは異なり、地絡電流(漏電)の遮断機能は持ちません。
解き方
- ⑨で指示された図記号(四角に「B」)が配線用遮断器であることを確認する。
- 配線用遮断器の機能・役割として「過電流の遮断」を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 配線用遮断器(B)の主たる役割は電路の過負荷・短絡による過電流の遮断であるため正しい。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡電流のみを遮断する装置は漏電警報器・漏電遮断装置であり配線用遮断器の機能ではないため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 過電流と地絡電流を同時に保護・遮断するのは漏電遮断器(BE)の役割であるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 三相回路等の不平衡電流を検出して遮断する目的の機器ではないため誤りである。
覚えるポイント
- 配線用遮断器(B)は過電流(過負荷・短絡)保護、漏電遮断器(BE)は過電流+地絡保護。
間違えやすいところ
- 配線用遮断器(B)と漏電遮断器(BE)を混同し、地絡保護も含めてしまう間違いが多い。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第33条 / JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電灯配線における最少電線本数の決定
配線図 · 複線図 / 電線本数 / 片切スイッチ配線
図面において、⑩の部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線の電灯回路において、区間を通る最少電線本数を求めるには複線図を作成します。一般に各照明器具に直接接続される「接地側電線(白)」、スイッチへ供給される「非接地側電線(黒)」、各スイッチから対応する照明器具へ向かう「点滅線(返り線)」を整理して合計します。
解き方
- ⑩を含む事務所内の照明器具およびタンブラスイッチの位置関係と電源供給経路を確認する。
- 電灯分電盤から供給される接地側電線(1本)と非接地側電線(1本)の配線経路を追跡する。
- ⑩の配線区間を経由するスイッチ制御線(返り線1本)を加え、必要心線数が「3本」であることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 接地側、非接地側の電源供給に加えてスイッチ制御線が必要なため、2本では配線できず誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- 電源の接地側電線、非接地側電線、および器具へのスイッチ返り線の合計3本が必要となり正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 当該区間を通過するスイッチ線は1本のみであるため4本は過大であり誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 複線図上で5本を必要とする分岐・通過条件は存在しないため誤りである。
覚えるポイント
- 複線図展開の基本は「接地側を全負荷へ」「非接地側を全スイッチへ」「スイッチから対応器具へ」。
間違えやすいところ
- スイッチへの常時非接地線と負荷への点滅線の役割を区別できず、本数を数え間違えやすい。
出題の前提:第二種電気工事士技能試験・筆記試験複線図作成基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の接続箇所におけるリングスリーブ圧着の組合せ
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線相互の接続
配線図の⑪で示す部分の接続工事をリングスリーブで圧着接続する場合のリングスリーブの種類、個数及び刻印の組合せとして、正しいものを1つ選べ。ただし、写真に示すリングスリーブ中央の○、小、中は刻印を表す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 9711に基づく圧着マーク(刻印)において、銅線用裸圧着スリーブ(リングスリーブ)の小スリーブで1.6mm電線2本のみを接続する場合は極小マーク「○」を刻印し、それ以外の小スリーブ使用範囲(断面積1.6mm2を超え8mm2以下)ではマーク「小」を刻印します。合計断面積が8mm2を超え14mm2以下(2.0mm2本+1.6mm1本など合計が中スリーブ適用範囲になる場合)は中スリーブを用い「中」を刻印します。
解き方
- 平面図の⑪付近の結線を確認する。電灯分電盤からの回路「カ」系統であり、VVF2.0-2Cが2本、VVF1.6-2Cが1本の計3本のケーブルが集まっている。
- 接地側(白線):2.0mmが2本、1.6mmが1本の計3本を接続するため、中スリーブを用いて圧着マークは「中」となる。
- 非接地側(黒線):2.0mmが2本、1.6mmが1本の計3本を接続するため、中スリーブを用いて圧着マークは「中」となる。
- スイッチ返り線:1.6mmが2本を接続するため、小スリーブを用いて圧着マークは「○」となる。
- 合計で小(刻印「○」)が1個、中(刻印「中」)が2個となる選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 1.6mm電線2本の接続に小スリーブ(刻印「○」)が1個、2.0mm電線2本+1.6mm電線1本の接続に中スリーブ(刻印「中」)が2個となり、正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6mm電線2本のみの接続におけるリングスリーブ小の圧着刻印は「○」でなければならず、「小」は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 2.0mm電線2本と1.6mm電線1本を接続する場合、合計断面積が規定値を超えるため小スリーブでは圧着できず、中スリーブが必要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 小スリーブではなく中スリーブが必要な接続箇所が2箇所あるため誤りです。
覚えるポイント
- リングスリーブ小で1.6mmを2本接続するときの刻印は「○」
間違えやすいところ
- 2.0mm電線2本と1.6mm電線1本の組み合わせを小スリーブで圧着できると誤認するミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質ポリ塩化ビニル電線管相互の接続材料
配線図 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / TSカップリング / 管相互の接続材料
配線図の⑫で示す電線管相互を接続するために使用される材料として、適切なものを写真から1つ選べ。
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解答
ハ
解説
電線管工事において、管相互を接続する継手(カップリング)は使用する管種に応じた専用のものを用います。硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互の接続にはTSカップリングを用い、管の端部に接着剤を塗布して十分に差し込んで接続します。
解き方
- 配線図の記号⑫が指している配線を確認すると、「600V CV 5.5-2C (VE28)」とあり、管種が硬質ポリ塩化ビニル管(VE)であることがわかる。
- VE管相互を接続する継手は「TSカップリング」である。
- 写真ハは樹脂製(PVC)のTSカップリングを示しているため、ハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は二種金属製可とう電線管用のカップリング(コンビネーションカップリング等)であり、硬質ポリ塩化ビニル管相互の接続には適しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真はねじなし電線管(E管)相互を接続するためのねじなしカップリングであり、VE管には使用できません。
- 選択肢 ハ正解
- 写真は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互を接続するために用いるTSカップリングであり、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は厚鋼電線管(G管)などの鋼製電線管相互を接続するための金属管用カップリングであり、VE管には使用できません。
覚えるポイント
- VE管の接続材料はTSカップリング(接着剤を使用)
間違えやすいところ
- 金属管用カップリング(ねじなし・厚鋼用)や可とう管用カップリングと写真の見分けを誤る点に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第157条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質ポリ塩化ビニル電線管工事で使用されない工具
配線図 · 硬質ポリ塩化ビニル管工事 / 電気工事用工具 / パイプカッタ
配線図の⑬で示す部分の配線工事で一般的に使用されることのない工具として、適切なものを写真から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
硬質ポリ塩化ビニル電線管(合成樹脂管)の施工では、管の切断に塩ビ管カッタや金切りのこ、バリ取りに面取り器(リーマ)、加熱曲げ加工にガストーチランプを用います。金属管用のパイプカッタは管を押し切り刃で切断する金属管専用工具であり、樹脂管には使用しません。
解き方
- 配線図⑬の施工対象が硬質ポリ塩化ビニル管(VE28)であることを確認する。
- 提示された工具の用途を照合する:イ=金属管用パイプカッタ、ロ=塩ビ管カッタ、ハ=塩ビ管用面取り器、ニ=ガストーチランプ。
- VE管工事で使用されない金属管用パイプカッタであるイを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 金属管を切断するためのパイプカッタであり、硬質ポリ塩化ビニル管工事では一般に使用されません。
- 選択肢 ロ不正解
- 樹脂管カッタ(塩ビ管カッタ)は硬質ポリ塩化ビニル電線管の切断に一般的に使用される工具です。
- 選択肢 ハ不正解
- 面取り器は切断した合成樹脂管の内外面のバリ取り・面取りに一般的に使用される工具です。
- 選択肢 ニ不正解
- ガストーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管を加熱軟化させて曲げ加工するために一般的に使用されます。
覚えるポイント
- VE管工事の3点セット:塩ビ管カッタ、面取り器、トーチランプ
間違えやすいところ
- 金属管用パイプカッタと塩ビ管カッタの形状や用途の混同に注意する。
出題の前提:電気工事士技能・筆記試験施工法基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
漏れ電流測定器の選定
配線図 · 漏れ電流測定 / クランプ形漏れ電流計 / 測定器
配線図の⑭で示す回路の漏れ電流を測定できるものとして、適切な測定器を写真から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路の絶縁状態を通電中に管理・点検する方法として、クランプ形漏れ電流計(リーククランプメータ)を用いて回路の全導体を一括してクランプし、往復電流の差として現れる零相電流(漏れ電流)を測定します。漏れ電流が1mA以下であれば絶縁性能が保たれていると判定されます。
解き方
- 問題文で求められている「漏れ電流を測定できる測定器」を確認する。
- 提示された測定器の写真を判別する:イ=クランプ形漏れ電流計、ロ=接地抵抗計、ハ=検相器、ニ=回路計(アナログテスタ)。
- 漏れ電流を測定できる測定器はクランプ形漏れ電流計であるため、イを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 写真は電路を挟んで微小な漏れ電流を測定できるクランプ形漏れ電流計であり、適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は接地抵抗計(アーステスタ)であり、接地極の接地抵抗を測定する機器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は検相器であり、三相交流回路の相順(正相・逆相)を確認するための機器です。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真はアナログ回路計(テスタ)であり、電圧・抵抗・通常の直流電流等を測定する機器です。
覚えるポイント
- 漏れ電流(ミリアンペア単位の微小電流)の測定にはリーククランプメータを使用する
間違えやすいところ
- 大電流測定用の負荷電流クランプメータと漏れ電流クランプメータを混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第14条(電路の絶縁性能)及び電気計測器の用途区分
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
タイムスイッチの図記号と外観
配線図 · タイムスイッチ / 配線図記号 / 機器の識別
配線図の⑮で示す図記号の部分に使用される機器として、写真の中から正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号「TS」はタイムスイッチ(Time Switch)を表し、あらかじめ設定した時刻に回路を自動的に開閉する制御器具です。分電盤内に組み込む協約寸法形タイムスイッチなどが用いられます。
解き方
- 配線図⑮の図記号を確認する。電灯分電盤結線図の回路「キ」の下部に「TS」の記号がある。
- 「TS」はタイムスイッチ(時間スイッチ)を表す図記号である。
- 選択肢の写真を照合する:ニがタイムスイッチ(協約寸法形)であるため、ニを選択する(※ロは露出・パネル取付用丸型タイマー、ハはリモコンリレー、イは漏電リレー/液面リレー)。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は漏電火災警報器受信機等のリレー機器であり、タイムスイッチではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は露出配線用または盤面取付用の24時間式タイマーであり、分電盤分岐部に取り付ける協約寸法形器具ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はリモコンリレー等の一括制御スイッチ機器であり、タイムスイッチではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は分電盤の協約寸法スペースに組み込んで使用する協約形タイムスイッチであり、図記号「TS」に該当します。
覚えるポイント
- 配線図記号「TS」はタイムスイッチ(Time Switch)
間違えやすいところ
- ロの丸型ダイヤルタイマーとニの分電盤協約形タイムスイッチの外観や用途の違いを見落とさないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
裸圧着端子用圧着工具の選定
配線図 · 圧着工具 / 裸圧着端子 / 工具の識別
配線図の⑯の部分で、写真に示す圧着端子と接地線(IV 5.5mm2)を圧着接続するための工具として、適切なものを写真から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
手動式圧着工具は用途によって色やダイス形状が明確に規格化されています。リングスリーブ(銅線用裸圧着スリーブ)用圧着工具のハンドルは「黄色」、裸圧着端子・スリーブ(端子接続)用圧着工具のハンドルは「赤色」、絶縁被覆付圧着端子用圧着工具のハンドルは「赤・青・黄の配色」等となっています。
解き方
- ⑯で示された端子の形状を確認すると、リング状の金属端子部をもつ「丸形裸圧着端子」である。
- 裸圧着端子と軟銅より線(IV 5.5mm2)を圧着する工具は「裸圧着端子用圧着工具」である。
- 裸圧着端子用工具はハンドルが赤色でダイスが半円形状(歯形)になっているニであるため、ニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ハンドルが黄色の工具はリングスリーブ(E形)用圧着工具であり、裸圧着端子の圧着には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 青色ハンドルの工具は通信線用や特殊端子用の圧着ペンチであり、電力用裸圧着端子の圧着には適しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は大型ケーブル用またはケーブルカッタ等の特殊工具であり、手動式の裸圧着端子用工具ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- ハンドルが赤色でJIS C 9711規格に適合した裸圧着端子・スリーブ用圧着工具であり、適切です。
覚えるポイント
- 裸圧着端子用工具は赤色ハンドル、リングスリーブ用工具は黄色ハンドル
間違えやすいところ
- リングスリーブ用圧着工具(黄色)と裸圧着端子用圧着工具(赤色)のハンドル色の規定を取り違えるミスに注意する。
出題の前提:JIS C 9711(電線圧縮・圧着工具)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチの図記号と器具構造
配線図 · 3路スイッチ / スイッチ構造 / 接点構成
配線図の⑰で示す図記号の器具として、適切なものを写真から1つ選べ。ただし、写真下の図は端子および接点の構成を示す。
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解答
ニ
解説
階段や廊下などの2箇所から同一の照明を点滅させる回路には「3路スイッチ」を用います。3路スイッチは端子番号「0」(電源または負荷側への接続用共通端子)と、「1」「3」(スイッチ相互をつなぐ連絡線用端子)を備え、操作ごとに0-1間と0-3間が交互に閉路する機構です。
解き方
- 配線図⑰のスイッチ記号を確認すると、黒丸の横に「3」と書かれており、「3路スイッチ」である。
- 3路スイッチの接点構成は、共通端子「0」に対して「1」と「3」が切り替わる単極双投である。
- 各選択肢の背面写真と接点図を比較し、共通端子0と切替端子1・3の配置が正確に合致するニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 接点記号の端子配置やつなぎ方が通常の3路スイッチの規格配置と異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 接点図は単極単投(片切スイッチ)を示しており、配線図記号「3」の3路スイッチではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 接点図は2極単投(両切スイッチ)を示しており、3路スイッチではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 共通端子0と切り替え端子1・3を備える3路スイッチの背面構造および接点構成図を示しており、適切です。
覚えるポイント
- 3路スイッチの端子番号は共通の「0」と連絡線の「1」「3」
間違えやすいところ
- 片切スイッチ(単極)や4路スイッチ、両切スイッチの接点構成図との混同に注意する。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)及び配線器具構造規格
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ接続(最少個数と種類)
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / ジョイントボックス / 複線図
配線図の⑱で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものを1つ選べ。ただし、接地配線も含めるものとする。
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解答
ロ
解説
単相200V回路のコンセント(接地極付)への配線では、電圧線2本(L1・L2)および接地線(PE)の合計3本の導線が配線されます。リングスリーブの選定基準では、2.0mm電線2本(約6.28mm2)までは小スリーブが使用できますが、2.0mm電線3本(約9.42mm2)を接続する場合は小スリーブの許容範囲(8mm2以下)を超えるため中スリーブ(8mm2を超え14mm2以下)を用います。
解き方
- 配線図⑱のジョイントボックスに接続される回路を確認する。電灯分電盤結線図の単相200V回路「a」から「VVF 2.0-3C」で引き込まれている。
- このボックスから冷蔵庫用のコンセント「No.1」および「No.2」へそれぞれ「VVF 2.0-3C」が配線されているため、ボックス内にはVVF 2.0-3Cが合計3本入っている。
- ボックス内の接続は、電圧線1(2.0mm×3本)、電圧線2(2.0mm×3本)、接地線(2.0mm×3本)の計3箇所である。
- 2.0mm電線3本の接続には中スリーブを使用する(8mm2超〜14mm2以下)。
- したがって、中スリーブが3個必要となるため、選択肢ロが正しい。
- 選択肢 イ不正解
- 2.0mm電線3本の接続には中スリーブを用いるため、大スリーブを使用するのは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- L1線(2.0mm×3本)、L2線(2.0mm×3本)、接地線(2.0mm×3本)の3箇所の接続にそれぞれ中スリーブを使用するため、中スリーブ3個が正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 小スリーブで圧着できる電線断面積の合計は8mm2以下(2.0mm電線なら2本まで)であるため、2.0mm電線3本の接続に小スリーブを使用することはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 3箇所すべての接続に中スリーブを用いるため、大スリーブ2個・中スリーブ1個とする組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 2.0mm電線3本のリングスリーブ圧着は「中スリーブ(刻印中)」
間違えやすいところ
- 2.0mm電線3本の接続を小スリーブで圧着できると誤認するミスや、接地線の接続箇所を数え忘れるミスに注意する。
出題の前提:電気設備技術基準解釈及び内線規程・JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / 3路スイッチ
配線図において、⑲で示すVVF用ジョイントボックス内の電線接続をすべて差込形コネクタで行う場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
3路スイッチを用いて照明を2箇所で点滅させる回路では、電源の非接地側電線が一方の3路スイッチ共通端子(0番)に接続され、他方の3路スイッチ共通端子(0番)から照明器具へ配線される。2つのスイッチ間は2本の連絡線で結ばれ、接地側電線は直接照明器具へ接続される。これらを中継するボックス内では各接続部がすべて2本同士の結線となる。
解き方
- ⑲のボックスに接続される回路を確認する。事務所の照明「c」を2箇所の3路スイッチで点滅させる回路であり、電源線(2心)、左側3路スイッチへの配線(3心)、右側3路スイッチおよび照明器具への配線(3心)が集まる。
- 回路の複線図を展開して接続点ごとの電線本数を整理する。接地側電線相互(2本)、電源非接地側とスイッチ0番端子(2本)、連絡線2組(各2本)、スイッチ0番端子と照明器具(2本)の計5箇所となり、すべて2本接続となる。
- 各接続箇所に最少の差込形コネクタを割り当てると、すべて2本用コネクタとなり、合計個数は5個となる。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所は計5箇所(すべて2本接続)存在するため、4個では1箇所分の接続器具が不足しており誤りである。
- 選択肢 ロ正解
- 接地側(2本)、電源非接地側(2本)、連絡線2組(各2本×2)、スイッチ戻り線(2本)の計5箇所すべてが2本接続となるため正しい。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箇所は全部で5箇所であるため、6個とする本選択肢は過剰であり誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 本回路には3本接続となる接続箇所は存在せず、すべて2本接続となるため誤りである。
覚えるポイント
- 3路スイッチ回路の中継ボックス内では、電源・負荷・連絡線の接続がすべて2本接続の組み合わせになるパターンが多い。
間違えやすいところ
- 片切スイッチ回路と混同し、電源非接地側や接地側が3本接続になると早合点してニを選んでしまう間違い。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験問題 配線図問49
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないコンセントの識別
配線図 · 配線図記号 / コンセント / 器具識別
本配線図において、施工に使用されていないコンセントはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号と実物器具の外観を一致させて判定する。コンセント記号に数字の「2」が付いていれば2口(ダブル)、傍記なしは単口(シングル)、傍記「EET」は接地極付接地端子付を示す。動力用の三相200V負荷(空調機や冷蔵庫)が配電盤から直結施工されている場合、接地3Pコンセントは図面に登場しない。
解き方
- 各写真の器具種別を確認する。イは埋込形2口、ロは埋込形1口、ハはアース端子カバーを備えた接地極付接地端子付、ニは丸型接地3Pコンセントである。
- 平面図全体を走査してコンセント記号を探す。店舗内や事務室内に「2」(ダブルコンセント)、単口コンセント記号、手洗場等に「EET」(接地極付接地端子付)が存在することを確認する。
- 動力分電盤に接続される三相200V機器は直結されており、接地3Pコンセントに対応する記号は見当たらないため、ニが未使用であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 店舗内の商品棚周辺や事務室内に傍記「2」のあるダブルコンセントが多数配置されているため誤り。
- 選択肢 ロ不正解
- 数字や文字の傍記がない標準の埋込形1口コンセント記号が図面内に存在するため誤り。
- 選択肢 ハ不正解
- 手洗場等に「EET」と傍記された接地極付接地端子付コンセントが配置されているため誤り。
- 選択肢 ニ正解
- 三相200V負荷に用いられる丸型接地3Pコンセントの図記号は配線図上に存在せず、使用されていないため正しい。
覚えるポイント
- コンセント記号の傍記(2=2口、E=接地極付、ET=接地端子付、EET=接地極付接地端子付、LK=抜け止め形、WP=防雨形)を正確に判別できるようにする。
間違えやすいところ
- 動力分電盤(三相200V)の負荷が存在することから、動力用の丸型接地3Pコンセントも使われていると早合点してしまうミス。
出題の前提:平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験問題 配線図問50
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

