学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
スイッチ開閉時の端子間電圧の計算
電気理論 · 直流・交流回路の基礎 / 短絡回路 / 分圧の法則
図のような回路において、スイッチSを閉じたときのa-b端子間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
スイッチを抵抗と並列に接続して閉じると、電流は抵抗がほぼゼロのスイッチ側を通過するため、並列にある抵抗は短絡(バイパス)されて回路から無視できます。直列に接続された等しい抵抗には、電源電圧が均等に分圧されます。
解き方
- スイッチSを閉じたことで短絡される中央の30Ω抵抗を除外して等価回路を考えます。
- 電源から見て左側の30Ωと端子側の30Ωの直列回路となるため、分圧の法則により端子間電圧V_ab=100×(30/(30+30))=50Vを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- スイッチSを閉じた状態では30Ωの抵抗2個の直列分圧となるため、電圧は30Vにはなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- 抵抗比は1対1であり100Vが均等に分割されるため、40Vにはなりません。
- 選択肢 ハ正解
- スイッチSにより中央の抵抗が短絡され、30Ωの抵抗2個による均等分圧となり50Vが正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直列に接続された2個の30Ω抵抗のうち片方にかかる電圧であるため、60Vにはなりません。
覚えるポイント
- 抵抗と並列に接続されたスイッチを閉じると、その抵抗は短絡されて電流が流れなくなります。
間違えやすいところ
- スイッチSを閉じたときに中央の抵抗が並列接続として残ると誤認して合成抵抗を過剰に計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく直流・交流回路計算
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流回路におけるコイルの誘導リアクタンスと電流の計算
電気理論 · 交流回路 / 誘導リアクタンス / 周波数特性
コイルに100 V、50 Hzの交流電圧を加えたところ6 Aの電流が流れた。この同一コイルに100 V、60 Hzの交流電圧を加えたときに流れる電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、コイルの抵抗は無視できるものとする。
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解答
ロ
解説
インダクタンスLを持つコイルの誘導リアクタンスはX_L=2πfL[Ω]で表され、周波数fに比例して大きくなります。オームの法則I=V/X_Lより、印加電圧Vが一定であれば流れる電流Iは周波数fに反比例します。
解き方
- コイルの誘導リアクタンスが周波数に比例し、電流が周波数に反比例する関係を把握します。
- 周波数が50Hzから60Hzへと60/50=1.2倍になるため、電流は50/60倍となり、I=6×(50/60)=5Aと計算します。
- 選択肢 イ不正解
- 周波数が50Hzから60Hzに変化したときの電流比(50/60)を適用すると5Aとなるため、4Aは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 周波数が1.2倍になるとリアクタンスが1.2倍となり、電流は6/1.2=5Aに減少するため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 周波数が変化するとコイルのリアクタンスが変化するため、電流は6Aのまま変わりません。
- 選択肢 ニ不正解
- 周波数が高くなるとリアクタンスが増加して電流は減少するため、7Aのように増加することはありません。
覚えるポイント
- コイルの誘導リアクタンスX_L=2πfLは周波数に比例し、流れる電流は周波数に反比例します。
間違えやすいところ
- コンデンサの容量リアクタンス(周波数に反比例して電流が増加)の特性と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:交流回路の誘導リアクタンスとオームの法則
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導体の抵抗および許容電流の特性
配線設計 · 導体抵抗 / 許容電流 / 周囲温度
ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
電線の導体抵抗Rは長さに比例し、断面積Aに反比例します(R=ρ×L/A)。断面積Aは直径Dの2乗に比例するため、RはDの2乗に反比例します。一方、許容電流は発熱と放熱のバランスにより決まり、周囲温度が高くなると安全に流せる許容電流は減少します。
解き方
- 電線の電気抵抗の公式R=ρ×L/A=4ρL/(πD^2)から、抵抗がLに比例しD^2に反比例することを確認します。
- 許容電流と周囲温度・導体径の関係を照らし合わせ、周囲温度が上昇すると許容電流は減少する事実から誤りの選択肢を特定します。
- 選択肢 イ正解
- 周囲温度が上昇すると絶縁物の過熱を防ぐために許容電流は減少するため、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径Dが大きくなると断面積が広がり発熱が抑えられるため、許容電流は大きくなり正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の抵抗は長さLに正比例するため、正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 断面積AはπD^2/4であり、抵抗は断面積に反比例するためD^2に反比例し正しい記述です。
覚えるポイント
- 周囲温度が高くなると電線の許容電流は小さくなります(電流減少係数などを適用)。
間違えやすいところ
- 導体抵抗の比例・反比例関係と、発熱・許容電流の特性を混同しないよう整理しておきましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈および電線の許容電流算定基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
接続部の接触抵抗による発熱量の計算
電気理論 · ジュールの法則 / 発熱量 / 電力と電力量
電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が0.2 Ωとなった。この電線に15 Aの電流が流れると、接続点から1時間に発生する熱量[kJ]として、正しいものを1つ選べ。ただし、接触抵抗の値は変化しないものとする。
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解答
ニ
解説
ジュールの法則により、抵抗Rに電流Iが時間t[秒]流れたときに発生する熱量Q[J]は、Q=I^2×R×tで求められます。時間を秒(1時間=3600秒)に換算し、最後にkJ(1kJ=1000J)の単位に直します。
解き方
- 接続点での消費電力を計算します:P=I^2×R=15^2×0.2=225×0.2=45[W]。
- 1時間(3600秒)の発熱量を計算します:Q=45×3600=162,000[J]=162[kJ]。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の162kJと一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 45は消費電力[W]の値であり、1時間(3600秒)の熱量[kJ]ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算過程で時間を分(60)などで誤って換算した場合などに生じる誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 消費電力45Wに3600秒を乗じることで162,000J=162kJとなり正解です。
覚えるポイント
- ジュールの法則Q=I^2×R×t[J]の計算では、時間tの単位は「秒」である点に注意が必要です。
間違えやすいところ
- 時間を3600秒に換算せず1時間の「1」をそのまま掛けて電力P[W]の数値で答えてしまうミスが頻出です。
出題の前提:ジュールの法則に基づく発熱量の計算
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
対称三相交流回路(スター結線)の線間電圧の計算
電気理論 · 三相交流回路 / スター結線(Y結線) / 線間電圧と相電圧
図のような三相交流負荷(各相6 Ωのスター結線)に三相交流電圧を加えたとき、各線に20 Aの電流が流れた。線間電圧E [V]として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
スター結線(星形結線)の対称三相交流回路では、線電流I_lと相電流I_pは等しく(I_l=I_p)、線間電圧Eは相電圧V_pの√3倍(E=√3×V_p)となります。
解き方
- スター結線であることから、相電流I_p=線電流I_l=20Aであることを確認します。
- 1相あたりの負荷抵抗6Ωに相電流を掛けて相電圧V_p=20×6=120Vを求めます。
- 線間電圧E=√3×V_p=1.73×120=207.6Vを計算し、選択肢の208Vを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 120Vは相電圧の値であり、線間電圧はこれを√3倍する必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算手順が誤っており、208Vになりません。
- 選択肢 ハ正解
- 相電圧120Vに√3(≒1.73)を乗じた約208Vが正しい線間電圧です。
- 選択肢 ニ不正解
- デルタ結線と誤認したり相電圧を2倍したりした誤った計算値です。
覚えるポイント
- スター結線(Y):線電流=相電流、線間電圧=√3×相電圧。デルタ結線(Δ):線間電圧=相電圧、線電流=√3×相電流。
間違えやすいところ
- 求めた相電圧120Vを線間電圧と勘違いしてイを選んでしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:三相交流回路の結線方式と電圧・電流の関係
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配線の電圧降下の計算
配線設計 · 電圧降下 / 単相2線式 / 線路抵抗
図のように、電線のこう長16 mの配線により、消費電力2000 Wの抵抗負荷に電力を供給した結果、負荷の両端の電圧は100 Vであった。配線における電圧降下[V]として、最も近いものを1つ選べ。ただし、電線の電気抵抗は長さ1000 m当たり3.2 Ωとする。
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解答
ロ
解説
単相2線式配線における電圧降下vは、電流が往復の電線2本を流れるためv=2×I×r(I:線電流、r:電線1本の抵抗)で計算されます。
解き方
- 負荷電流Iを計算します:I=P/V=2000/100=20A。
- 長さ16mの電線1本の抵抗rを計算します:r=3.2×(16/1000)=0.0512Ω。
- 単相2線式の往復電圧降下v=2×I×r=2×20×0.0512=2.048V≒2Vを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1本分(片道)のみの電圧降下(約1.02V)を計算してしまった場合の数値です。
- 選択肢 ロ正解
- 往復2本分の抵抗による電圧降下2×20×0.0512=2.048Vより、約2Vが正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算結果の約2Vと異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算結果の約2Vと異なります。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下計算の公式はv=2Irです。往復2本分の抵抗を忘れないようにしましょう。
間違えやすいところ
- 電線1本分(片道)の電圧降下I×rだけを計算して1Vとしてしまう誤りが非常に多いです。
出題の前提:内線規程および低圧配電線路の電圧降下計算式
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の端子間電圧の計算
配線設計 · 単相3線式 / 中性線電流 / 電圧降下
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.2 Ωのとき、a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
単相3線式回路において、中性線を挟む両側の負荷電流が等しい(平衡負荷)場合、中性線電流はゼロとなり中性線による電圧降下は発生しません。したがって、負荷端子間電圧は電源電圧から外側線1本分の電圧降下(I×r)を差し引いた値となります。
解き方
- 上相と下相の負荷電流がともに10Aであるため、中性線電流I_N=10-10=0Aであることを確認します。
- 中性線の電圧降下が0Vであるため、a-b間の電圧降下は上側外側線のv=10×0.2=2Vのみとなります。
- 電源電圧104Vから電圧降下2Vを減算し、V_ab=104-2=102Vを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧降下を過大に見積もった誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 往復2本分の電圧降下4Vを差し引いた100Vとするのは単相2線式と混同した誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線電流が0Aのため中性線降下は0Vとなり、外側線1本分の降下2Vを引いた102Vが正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧降下分が電源電圧に加算されており誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式で負荷が平衡しているとき、中性線の電流は0Aであり中性線での電圧降下は生じません。
間違えやすいところ
- 単相2線式と同様に電線2本分の電圧降下を引いてしまい100Vと計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:単相3線式配電線路の電圧降下計算
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
管内配線における電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)4本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30 ℃以下、電流減少係数は0.63とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に複数本の電線を収めて施設する場合、電線からの放熱が悪くなるため、電線本来の許容電流に「電流減少係数」を乗じて電線1本当たりの許容電流を算出します。直径2.0 mmの絶縁電線の許容電流は35 Aです。
解き方
- 直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線の基準許容電流が35Aであることを確認します。
- 問題文に示された電線4本収容時の電流減少係数0.63を乗じます:35×0.63=22.05A。
- 端数を整理して最も適切な整数値である22Aを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mm(許容電流27A)に電流減少係数0.63を乗じた場合の値(約17A)です。
- 選択肢 ロ正解
- 直径2.0mmの許容電流35Aに減少係数0.63を乗じると22.05Aとなり、22Aが正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算結果の22Aと一致しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 35Aは電線管に収める前の電線単体の許容電流であり、電流減少係数が適用されていません。
覚えるポイント
- 単線の許容電流基準値:直径1.6mmは27A、直径2.0mmは35A、直径2.6mmは48Aです。
間違えやすいところ
- 直径2.0mmの許容電流35Aと、直径1.6mmの許容電流27Aを取り違えて計算してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の電線の許容電流
配線設計 · 低圧屋内配線 / 分岐回路 / 許容電流
定格電流100 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、分岐点から6 mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器までの電線(a-b間)に求められる許容電流の最小値[A]を求めなさい。
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解答
ロ
解説
低圧屋内幹線からの分岐回路では、原則として分岐点から3 m以内に過電流遮断器を設けます。ただし、電線の長さが8 m以下であれば幹線の過電流遮断器定格の35 %以上、8 mを超える場合は55 %以上の許容電流を持つ電線を使用することで、過電流遮断器を後方に施設できます。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離が6 mであることを確認し、3 m超8 m以下の規定を適用する。
- 幹線の過電流遮断器定格電流100 Aに0.35を乗じ、必要な許容電流の最小値35 Aを算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 25 Aは定格100 Aの25 %であり、規定の35 %に達していないため不適です。
- 選択肢 ロ正解
- 分岐長が6 m(3 m超8 m以下)の条件を満たすため、100 Aの35 %である35 Aが最小値となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 45 Aは基準値より大きい値ですが、電線に求められる許容電流の最小値としては誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 55 Aは分岐のこう長が8 mを超える場合に求められる最小値(幹線の55 %)です。
覚えるポイント
- 分岐点からの距離が3 m超8 m以下の電線の許容電流は幹線遮断器の35 %以上、8 m超は55 %以上。
間違えやすいところ
- 分岐距離が8 mを超える場合の55 %と混同して55 Aを選んでしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の遮断器とコンセントの組合せ
配線設計 · 低圧屋内配線 / 分岐回路 / コンセント
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器の定格電流とコンセントの定格電流の組合せとして、不適切なものを1つ選びなさい。
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解答
ニ
解説
低圧屋内配線の分岐回路において、配線用遮断器の定格電流に応じて接続できるコンセントの定格電流が定められています。20 A分岐回路には15 A以下または20 A、30 A分岐回路には20 A以上30 A以下のコンセントを取り付ける必要があります。
解き方
- 分岐回路の遮断器定格電流(20 Aまたは30 A)を確認する。
- 各定格電流に対して技術基準上接続可能なコンセントの定格範囲(20 A遮断器は20 A以下、30 A遮断器は20 A〜30 A)と照合して不適切なものを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路には15 A以下のコンセントを接続できるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路には定格20 Aのコンセントを接続できるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 30 A配線用遮断器の分岐回路には20 A以上30 A以下のコンセントを接続できるため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 30 A配線用遮断器の分岐回路に定格15 Aのコンセントを接続することは認められていないため不適切です。
覚えるポイント
- 30 A分岐回路に接続可能なコンセントは20 Aまたは30 Aであり、15 Aは施設不可。
間違えやすいところ
- 20 A配線用遮断器には15 Aと20 Aの双方が使えるのに対し、30 A遮断器では15 Aが使えない点を見落としやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路の施設)別表第5
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の動作時間限度
配線器具・材料 · 過電流遮断器 / 配線用遮断器 / 動作時間
低圧電路に使用する定格電流20 Aの配線用遮断器に、25 A(定格電流の1.25倍)の電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)を答えなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電路に施設する過電流遮断器(配線用遮断器)は、定格電流に応じた過電流に対して一定時間内に電路を自動遮断する性能が電気設備技術基準で義務付けられています。定格電流30 A以下の配線用遮断器は、定格電流の1.25倍で60分以内、2倍で2分以内に遮断する必要があります。
解き方
- 配線用遮断器の定格電流が20 A(30 A以下区分)であることを確認する。
- 流れる電流が25 A(定格の1.25倍)であることから、規定の自動動作時間限度である60分を導き出す。
- 選択肢 イ不正解
- 20分という規定は存在しないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 30分という規定は配線用遮断器の1.25倍の動作時間限度としては誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 定格電流30 A以下の配線用遮断器に1.25倍の電流を通じたときの動作時間限度は60分です。
- 選択肢 ニ不正解
- 120分は定格電流が30 A超50 A以下の配線用遮断器における1.25倍電流通過時の動作限度時間です。
覚えるポイント
- 定格電流30 A以下の配線用遮断器は、1.25倍の電流で60分以内、2倍で2分以内に動作。
間違えやすいところ
- 定格電流30 A超50 A以下の120分(2時間)の規定と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第33条(低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
IV電線の最高許容温度
配線器具・材料 · 絶縁電線 / 許容温度 / IV電線
低圧屋内配線用として使用される600 Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁物の最高許容温度[℃]を答えなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線に電流が流れるとジュール熱により温度が上昇します。絶縁被覆の劣化や溶融を防ぐため、絶縁物の種類ごとに耐熱性能に応じた最高許容温度が定められています。600 Vビニル絶縁電線(IV)やVVFケーブルのビニル絶縁体は60 ℃です。
解き方
- 電線の種類が600 Vビニル絶縁電線(IV)であることを確認する。
- ビニル(ポリ塩化ビニル)絶縁材料の最高許容温度が60 ℃であることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 30 ℃は許容電流を計算する際の基準周囲温度であり、最高許容温度ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 45 ℃という最高許容温度の区分はありません。
- 選択肢 ハ正解
- 600 Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁物(ビニル)の最高許容温度は60 ℃です。
- 選択肢 ニ不正解
- 75 ℃は耐熱ビニル絶縁電線(HIV)などの最高許容温度です。
覚えるポイント
- IV電線・VVFなどのビニル絶縁体の最高許容温度は60 ℃、基準周囲温度は30 ℃。
間違えやすいところ
- 基準周囲温度30 ℃や、耐熱電線(HIV)の75 ℃と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧電線等の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の同期速度の計算
電気機器 · 誘導電動機 / 同期速度 / 回転磁界
定格周波数60 Hz、極数4の低圧三相かご形誘導電動機における回転磁界の同期速度[min⁻¹]を求めなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相誘導電動機の固定子巻線に三相交流を通じると回転磁界が発生します。その回転速度(同期速度 Ns)は、電源周波数 f [Hz]と極数 p [極]により Ns = 120f / p [min⁻¹]として求められます。
解き方
- 問題文から電源周波数 f = 60 Hz、極数 p = 4 を確認する。
- 同期速度の計算式 Ns = 120f / p に各数値を代入し、(120 × 60) / 4 = 1800 min⁻¹ を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 1200 min⁻¹は60 Hz・6極のときの同期速度です。
- 選択肢 ロ不正解
- 1500 min⁻¹は50 Hz・4極のときの同期速度です。
- 選択肢 ハ正解
- 周波数60 Hz、極数4のとき、Ns = 120 × 60 / 4 = 1800 min⁻¹ となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 3000 min⁻¹は50 Hz・2極のときの同期速度です。
覚えるポイント
- 同期速度の公式は Ns = 120f / p。4極・60 Hzなら1800 min⁻¹、50 Hzなら1500 min⁻¹。
間違えやすいところ
- 周波数50 Hzと60 Hzを読み違えて1500 min⁻¹を選んでしまうミスに注意してください。
出題の前提:電気工学理論(回転機の特性)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事に使用する工具
施工方法・工具 · 金属管工事 / 管の加工 / 電工作業工具
金属管(鋼製電線管)の切断および曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属管(鋼製電線管)の施工では、管の切断に金切りのこやパイプカッタ、管端の内面取りにリーマややすり、曲げ加工にパイプベンダを用います。トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管の曲げ加熱用、パイプレンチはねじ込み配管の締付け用工具です。
解き方
- 切断・バリ取り用工具(金切りのこ、パイプカッタ、リーマ、やすり等)と曲げ用工具(パイプベンダ)の役割を整理する。
- トーチランプ(合成樹脂管用)やパイプレンチ(ねじ締付け用)が含まれていない適切な組合せ「やすり、金切りのこ、パイプベンダ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- トーチランプは合成樹脂管の曲げ加熱用、パイプレンチは管のねじ込み締付け用であり不適です。
- 選択肢 ロ正解
- 金切りのこ(切断)、やすり(切断面のバリ取り)、パイプベンダ(曲げ)はすべて切断および曲げ作業に適合します。
- 選択肢 ハ不正解
- トーチランプは合成樹脂管の曲げ作業に用いる工具であるため不適です。
- 選択肢 ニ不正解
- パイプレンチは管の接続・締付けに用いる工具であり、切断および曲げ作業には使用しません。
覚えるポイント
- 金属管の曲げはパイプベンダ。トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)の曲げに使用。
間違えやすいところ
- 金属管工事でも管の加熱が必要と誤認してトーチランプを選んでしまうミスがあります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)および施工実務基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電球形LEDランプの特徴
配線器具・材料 · 光源 / LEDランプ / 白熱電球
白熱電球と比較した場合における、電球形LEDランプ(制御装置内蔵形)の特徴として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電球形LEDランプは半導体素子の発光を利用するため、白熱電球と比較して発光効率が非常に高く、長寿命(約20〜40倍)です。一方で、点灯用の内部電子回路があるため力率が白熱電球(力率100 %)より低く、構造が複雑なため価格も高価になります。
解き方
- 白熱電球と電球形LEDランプの電気的・光学的特徴(効率、力率、寿命、価格)を比較する。
- LEDランプの最大の利点の一つである長寿命に反する「寿命が短い」という記述を誤りと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 白熱電球は純抵抗負荷で力率100 %ですが、LEDランプは内蔵コンバータ回路のため力率が低く、記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- LEDランプは消費電力あたりの全光束(lm/W)が白熱電球よりも格段に高く、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 内部回路や放熱構造を持つため白熱電球より初期購入価格が高く、記述は正しいです。
- 選択肢 ニ正解
- 電球形LEDランプは白熱電球に比べて寿命が格段に長いため、「寿命が短い」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- LEDランプは白熱電球と比較して、発光効率が高く、長寿命。力率は低く、価格は高い。
間違えやすいところ
- 白熱電球は純抵抗のため力率が1(100 %)であるのに対し、LEDは力率が低いという特徴を誤認しやすいです。
出題の前提:照明工学・省エネルギー基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
クリックボールの用途
施工方法・工具 · 工具 / クリックボール / 金属管面取り
写真に示す手回し工具(クリックボール)の用途として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
クリックボールはラチェット機構を備えた手回し式のドリル器具です。先端のチャックに四角軸のリーマを取り付け、金属管の切断面内側にあてて手動で回すことで管端のバリを除去(面取り)し、通線時の電線被覆の損傷を防止します。
解き方
- 写真の工具の外観(クランク状の柄、握り玉、チャック部)からクリックボールであることを識別する。
- 電気工事におけるクリックボールの代表的な用途が「リーマを装着して金属管の内面取りを行う作業」であることを導く。
- 選択肢 イ正解
- クリックボールは先端にリーマを装着し、切断した金属管の管端バリ取り(面取り)に用いるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- ダクトのバリ取りには一般にやすりを用い、クリックボールは使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 羽根ぎりは主に木材に穴を開けるための刃物であり、鉄板への穴あけには用いられません。
- 選択肢 ニ不正解
- コンクリートへの穴あけには振動ドリルやハンマドリルを用い、手回し式のクリックボールは使用しません。
覚えるポイント
- クリックボール + リーマ = 金属管の管端内面の面取り(バリ取り)。
間違えやすいところ
- 電動ドリルやホルソ等と混同せず、手動でリーマを保持・回転させる器具であると理解しておく必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質ポリ塩化ビニル電線管用継手の用途判別
配線器具・材料・工具 · 電線管材料 / TSカップリング / 硬質ポリ塩化ビニル管
掲載された写真の配管材料が用いられる用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
TSカップリング(Taper Sized Coupling)は、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互を接着剤を用いて差し込み接続する継手です。管の内径側にテーパが設けられており、管を確実に緊結固定できます。
解き方
- 写真の外観を確認し、合成樹脂製(グレー色)で直線状の両端受口形状をもつTSカップリングであることを識別する。
- TSカップリングの用途である硬質塩化ビニル電線管(VE管)相互の直線接続に合致する記述を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管と硬質ポリ塩化ビニル管の接続にはコンビネーションカップリングを用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PFS管など)相互の接続には専用のPF管用カップリングを用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管とCD管の接続には異種管接続用の専用カップリングを用います。
- 選択肢 ニ正解
- 硬質塩化ビニル電線管(VE管)相互を接続するTSカップリングの用途として正しいです。
覚えるポイント
- グレー色の筒状樹脂継手(TSカップリング)は硬質塩化ビニル管相互の接続用
間違えやすいところ
- 金属管とVE管を接続するコンビネーションカップリングと混同しないこと
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
進相コンデンサの外観識別
配線器具・材料・工具 · 機器識別 / 力率改善 / 低圧進相コンデンサ
掲載された写真に示されている電気機器の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧進相コンデンサは、交流誘導負荷(電動機など)による遅れ力率を改善するために並列接続して使用される機器です。銘板には静電容量(μF)や定格電圧、定格容量(kvar)などが表示されます。
解き方
- 写真の機器外観および銘板の表示単位(50μF等の表記)を確認する。
- 静電容量を示すμFの表示から、低圧進相コンデンサであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 水銀灯用安定器は放電灯の点灯電流を安定させる装置で、外観や表記が異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 変流器(CT)は大電流を小電流に変流する機器で、通常は環状などの貫通形形状を有します。
- 選択肢 ハ不正解
- ネオン変圧器はネオン管放電用の高電圧トランスであり、外観形状が異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 銘板に静電容量が記載された箱形の低圧進相コンデンサの外観と一致します。
覚えるポイント
- μF表示のある金属ケース入りの箱形機器は低圧進相コンデンサ
間違えやすいところ
- 放電灯用安定器やネオン変圧器などの重量物トランス類と見誤らないようにする
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第19条、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブによる電線圧着接続と刻印マーク
施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / 電線相互の接続
低圧屋内配線工事において、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ(E形)と専用圧着工具を用いて接続した。適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組み合わせとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 9711に基づくリングスリーブ用圧着工具の圧着マーク選定では、接続する心線の断面積の合計(1.6mmを2.0mm²、2.0mmを3.5mm²換算)によって適合するスリーブおよび刻印が規定されています。1.6mm×2本のみ小スリーブで刻印「○(極小)」を用い、断面積合計約3.5mm²〜8mm²(1.6mm×3〜4本、2.0mm×1〜2本等)では小スリーブで刻印「小」を用います。8mm²を超える場合に中スリーブを用います。
解き方
- 各選択肢の電線の組み合わせにおける断面積換算合計を計算する(1.6mm≒2mm²、2.0mm≒3.5mm²)。
- 断面積合計および本数から、使用するリングスリーブのサイズ(小または中)と規定の刻印(○、小、中)を判定する。
- 選択肢 イ正解
- 1.6mm×1本+2.0mm×1本は合計約5.5mm²のため、小スリーブを使用し圧着マークは「小」とします。
- 選択肢 ロ不正解
- 2.0mm×2本は合計約7.0mm²のため小スリーブで刻印は「小」であり、「○」ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mm×4本は合計約8.0mm²のため、中スリーブではなく小スリーブ(刻印「小」)で接続可能です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6mm×2本+2.0mm×1本は合計約7.5mm²のため、小スリーブ(刻印「小」)を使用します。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本のみ「小スリーブ・刻印○」、それ以外の小スリーブ範囲は「小スリーブ・刻印小」
間違えやすいところ
- 2.0mmを1本でも含むと中スリーブが必要と誤解しやすいが、合計8mm²以下は小スリーブで圧着可能
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
点検できない隠ぺい場所における低圧配線工事の種類
配線工事の施工場所 · 工事種別の施設場所 / 隠ぺい場所 / 点検できない隠ぺい場所
乾燥した「点検できない隠ぺい場所」における低圧屋内配線工事の種類として、施工可能な適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈において、点検できない隠ぺい場所(天井裏や壁内など点検口がない場所)に施設可能な低圧屋内配線工事は、防護性が高く堅牢な「合成樹脂管工事(CD管不可)」「金属管工事」「ケーブル工事」に限定されています。
解き方
- 設置場所の環境条件が「乾燥した場所」かつ「点検できない隠ぺい場所」であることを確認する。
- 施設場所別工事一覧に基づき、点検できない隠ぺい場所に適合する工事(合成樹脂管・金属管・ケーブル工事)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 合成樹脂管工事(CD管を除く)は点検できない隠ぺい場所でも施工が認められています。
- 選択肢 ロ不正解
- バスダクト工事は露出場所または点検できる隠ぺい場所(乾燥した場所)に限られます。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事は点検できる隠ぺい場所または露出場所に限られ、点検できない場所には施工できません。
- 選択肢 ニ不正解
- がいし引き工事は露出場所に限られ、隠ぺい場所には施工できません。
覚えるポイント
- 点検できない隠ぺい場所に施工可能なのは「合・金・ケ(合成樹脂管・金属管・ケーブル)」の3つ
間違えやすいところ
- 金属ダクトやバスダクトは点検できない隠ぺい場所には施設できない点に注意する
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第156条(低圧屋内配線の施設場所別の工事の種類)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
動力回路の施工方法における不適切事項の判定
施工方法 · 金属可とう電線管工事 / 接地工事省略 / ケーブル支持間隔
使用電圧200Vの三相電動機回路の施工方法として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
第1種金属製可とう電線管は防湿性・防水性を有さないため、湿気の多い場所や水気のある場所には施設できません(湿気・水気のある場所には2種金属製可とう電線管を使用する必要があります)。
解き方
- 各選択肢の施工場所条件(湿気、乾燥、管長、支持間隔)と法令基準を照合する。
- 第1種金属製可とう電線管が「湿気の多い場所」に施設可能であるか確認し、違反しているものを見出す。
- 選択肢 イ正解
- 第1種金属製可とう電線管は湿気の多い場所には施設できないため不適切です(2種を使用する必要がある)。
- 選択肢 ロ不正解
- 乾燥した場所に施設する管長4m以下の金属管工事では、D種接地工事を省略できるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルを造営材の面に沿って取り付ける場合の支持点間距離は2m以下とするため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事には600Vビニル絶縁電線(IV線)などの絶縁電線を使用するため適切です。
覚えるポイント
- 第1種金属可とう電線管は乾燥した露出・点検できる隠ぺい場所のみ施設可能
間違えやすいところ
- 2種金属製可とう電線管であれば湿気の多い場所にも施設できるが1種は不可である点を取り違えないこと
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第159条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧機械器具および電線管のD種接地工事の省略条件
保安・接地工事 · 接地工事の省略 / 感度電流 / 動作時間 / 絶縁性の床
電路に定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以下の電流動作型漏電遮断器が取り付けられているとき、D種接地工事を「省略できない」ものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧機械器具の接地工事の省略規定では、「乾燥した木製の床その他これに類する絶縁性の物の上で取り扱う場合」に接地を省略できますが、コンクリートは電気を通すため絶縁物とは認められません。また漏電遮断器による機器接地の省略は「定格感度電流15mA以下かつ動作時間0.1秒以下」の場合に限られ、30mAでは省略できません。一方、乾燥した場所に施設する金属管は、対地電圧150V以下なら8m以下、対地電圧150V超でも4m以下であれば接地を省略できます。
解き方
- 機械器具の接地省略条件(対地電圧、設置場所の絶縁性、漏電遮断器の仕様)と金属管の接地省略条件(管長、場所)を整理する。
- 各選択肢の条件を照合し、コンクリート床上の三相200V電動機が省略条件を満たさないことを特定する。
- 選択肢 イ正解
- コンクリート床は導電体として扱われ絶縁物ではないため、対地電圧200Vの機械器具の接地工事は省略できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 乾燥した木製の床(絶縁性の高い床)の上で取り扱う場合は接地工事を省略できるため該当しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する管長8m以下の金属管は接地を省略できるため該当しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 乾燥した場所に施設する管長4m以下の金属管は接地工事を省略できるため該当しません。
覚えるポイント
- コンクリート床は絶縁物とみなされないため機械器具の接地省略は不可
間違えやすいところ
- 漏電遮断器が30mA・0.1秒以下であっても、機器の接地省略要件(15mA以下・0.1秒以下)を満たさないことに注意
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第29条(機械器具等の金属製外箱等の接地)、第157条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂管工事における管の支持点間距離の最大値
配線工事の施工方法 · 合成樹脂管工事 / 支持点間距離 / 硬質ポリ塩化ビニル管
低圧屋内配線の合成樹脂管工事において、合成樹脂管(可とう管及びCD管を除く硬質管)を造営材の面に沿って取り付ける場合、管の支持点間の距離の最大値[m]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備技術基準の解釈第158条において、合成樹脂管(硬質ポリ塩化ビニル管VE管など)を造営材の面に沿って取り付ける場合の支持点間距離は「1.5m以下」と定められています(管端や接続部からは0.3m以内を支持)。金属管工事の2m以下やケーブル工事の2m以下と数値を区別して覚える必要があります。
解き方
- 工事の種類が「合成樹脂管工事(硬質管)」であることを確認する。
- 造営材の面に沿って取り付ける場合の規定値である1.5mを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)の支持点間距離(1m以下)の数値です。
- 選択肢 ロ正解
- 硬質ポリ塩化ビニル管工事の造営材沿い支持点間距離の最大値は1.5m以下です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管工事やケーブル工事における支持点間距離(2m以下)の数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 支持点間距離2.5mの規定は存在しません。
覚えるポイント
- 合成樹脂管(硬質)は1.5m以下、PF管は1m以下、金属管・ケーブルは2m以下
間違えやすいところ
- 金属管の2m以下やPF管の1m以下と混同しないように数値を整理しておく
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第158条第1項四号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
一般回路計(テスタ)で測定できない項目の判別
検査・測定 · 回路計 / テスタ / 漏れ電流計 / 測定項目
一般的な電気測定器具である回路計(テスタ)を用いて測定することが「できない」項目はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
一般の回路計(テスタ)は直流電圧、交流電圧、直流電流、抵抗(導通)を測定するための携帯用測定器です。微小な「漏れ電流(mA単位)」を直接測定する機能は備えておらず、クランプ式漏れ電流計や絶縁抵抗計を用いて測定・判定を行います。
解き方
- 一般的な回路計(マルチメータ・テスタ)がもつ基本測定レンジ(V, A, Ω)を想起する。
- 通常の回路計では測定できず、クランプ形漏れ電流計等の専用測定器を要する項目(漏れ電流)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 回路計にはDCV(直流電圧)測定レンジが備わっており測定可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 回路計にはACV(交流電圧)測定レンジが備わっており測定可能です。
- 選択肢 ハ不正解
- 回路計の内蔵電池を利用して回路の抵抗(Ω)や導通を測定できます。
- 選択肢 ニ正解
- 微小な漏れ電流の測定には専用のリーククランプテスタ等が必要であり、一般の回路計では測定できません。
覚えるポイント
- テスタで測れる基本量:直流電圧・交流電圧・直流電流・抵抗。漏れ電流はリーククランプで測定
間違えやすいところ
- テスタに電流レンジがあるため漏れ電流も測れると誤認しやすいが、微小漏れ電流は専用器が必要
出題の前提:JIS C 1202(回路計)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
アナログ形絶縁抵抗計の測定前点検および測定方法
検査・測定 · 絶縁抵抗計 / 接地端子 / 線路端子 / 測定前点検
電池内蔵のアナログ形絶縁抵抗計を用いた絶縁抵抗測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
絶縁抵抗計は内部の直流電源から高電圧を印加して漏れ電流を測る測定器であるため、測定対象の回路に商用電源等の電圧が加わっていると計器が故障する危険があります。必ず回路のブレーカ等を遮断し、停電(無電圧)状態を確認してから測定を実施します。
解き方
- 測定前の準備として、計器の電池容量(BATTERY CHECK)が適正範囲にあることを確認する。
- 端子間(EとL)を開放して無限大(∞)、短絡して0Ωを指すか指針の動作を確認する。
- 被測定回路の電源を確実に遮断し、検電器等で無電圧であることを確認した上で測定する。
- 選択肢 イ不正解
- 測定器内部の昇圧回路を正常に動作させるため、測定前に電池容量が正常であることを確認することは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地端子(E)と線路端子(L)を短絡した際に指針が確実に「0」を示すか確認することは、計器の正常動作確認として適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 被測定回路に電源電圧が加わった活線状態で測定すると計器の故障や感電の危険があるため誤りです。必ず停電させて行います。
- 選択肢 ニ不正解
- 半導体を用いた電子機器が回路に接続されている場合、過大な直流測定電圧で機器を破損させないよう、適正な低電圧レンジ等を選定することは適切です。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗の測定は必ず回路の電源を遮断した停電(無電圧)状態で行う。
間違えやすいところ
- 電圧測定や漏れ電流(クランプ)測定と混同して、活線状態で絶縁抵抗を測定できると誤認しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程における絶縁抵抗測定手順に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
屋外自動販売機の接地抵抗値と電路の絶縁抵抗値の判定
電気設備技術基準・解釈 · D種接地工事 / 漏電遮断器による緩和 / 絶縁抵抗値
使用電圧100Vの低圧電路に、地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合せとして、「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の対地電圧が150V以下の場合、電路の絶縁抵抗値は0.1MΩ以上必要です。また、D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、低圧電路に地絡を生じた際に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設ける場合は500Ω以下まで緩和されます。
解き方
- 使用電圧100V(対地電圧150V以下)の電路の絶縁抵抗値の基準を確認する(0.1MΩ以上)。
- D種接地工事の接地抵抗値の基準を確認する(原則100Ω以下、0.5秒以内自動遮断装置付きの場合は500Ω以下)。
- 本問では動作時間0.1秒の遮断装置があるため、接地抵抗値の上限は500Ωとなる。
- 各選択肢を照合すると、イのa=600Ωは500Ω以下を満たさないため不適合と判定する。
- 選択肢 イ正解
- 接地抵抗値aが600Ωであり、0.1秒遮断器による緩和上限である500Ωを超えているため法令に適合しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗値500Ω以下、絶縁抵抗値0.1MΩ以上(1.0MΩ)をともに満たしているため適合します。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗値100Ω以下、絶縁抵抗値0.1MΩ以上(0.2MΩ)をともに満たしているため適合します。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地抵抗値100Ω以下(10Ω)、絶縁抵抗値0.1MΩ以上(0.1MΩ)をともに満たしているため適合します。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下の絶縁抵抗値は0.1MΩ以上、0.5秒以内遮断の漏電遮断器があればD種接地抵抗は500Ω以下。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の緩和規定を忘れて接地抵抗の上限を100Ωのまま判定したり、絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ)と取り違えないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類等)および第58条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気計器の目盛板記号の意味
検査・測定 · 電気計器 / 計器の動作原理記号 / 計器の取付姿勢記号
電気計器の目盛板に表示されている図のような記号の意味として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
指示電気計器の目盛板には動作原理や取付姿勢(使用状態)を示す記号が記されています。円弧状のコイルに鉄片が配置された記号は可動鉄片形(交流用計器に多い)を示し、垂直な直線に水平な基底線が付いた記号(⊥)は鉛直に立てて測定することを示します(水平配置は直線に下向きの台形様または単なる水平線記号)。
解き方
- 左側の動作原理記号を確認する。コイル内に2つの鉄片が描かれたマークは「可動鉄片形」である(馬蹄形磁石に丸いコイルは可動コイル形)。
- 右側の取付姿勢記号を確認する。水平線に対して垂直に立つマーク(⊥)は「鉛直(垂直)」を表す。
- 2つの意味を組み合わせ、「可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて使用する」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 動作原理が可動鉄片形であり、取付姿勢も水平ではなく鉛直であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 取付姿勢は鉛直で合っていますが、動作原理記号が可動コイル形ではなく可動鉄片形であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 動作原理は誘導形ではなく可動鉄片形であり、取付姿勢も鉛直であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 記号は左が可動鉄片形、右が鉛直取付(⊥)を表しているため正しい記述です。
覚えるポイント
- 可動鉄片形はコイルと鉄片の記号、可動コイル形は永久磁石の記号。⊥は鉛直、冖(水平線)は水平配置。
間違えやすいところ
- 可動コイル形(直流用、磁石の形)と可動鉄片形(交流用、巻線と鉄片)の記号デザインを混同しやすい。
出題の前提:JIS C 1102(直動式指示電気計器)表示記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
第二種電気工事士の従事できる作業範囲
法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 自家用電気工作物 / 一般用電気工作物
電気工事士法において、第二種電気工事士免状の交付を受けている者であっても従事できない電気工事の作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
第二種電気工事士の資格で作業できる範囲は「一般用電気工作物」の電気工事です。自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の低圧部分の工事は、第一種電気工事士または「認定電気工事従事者」の資格が必要です。ただし、電線管等の設置などの軽微な作業は誰でも(資格不要で)行うことができます。
解き方
- 各選択肢の電気工作物の種類(一般用/自家用)と作業内容を確認する。
- イ:自家用電気工作物の電線接続作業は、第一種電気工事士または認定電気工事従事者の範囲であり、第二種電気工事士は従事できない。
- ロ:地中電線用の管の設置作業は軽微な作業(政令で定める資格不要の作業)に該当するため、誰でも従事可能である。
- ハ・ニ:一般用電気工作物の工事であるため、第二種電気工事士が従事できる(ネオン工事であっても自家用特殊工事とは異なり一般用電気工作物内の作業は従事可能)。
- 選択肢 イ正解
- 自家用電気工作物の低圧配線接続作業は、第一種電気工事士または認定電気工事従事者でなければ行えず、第二種電気工事士は従事できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 地中電線用の管を設置する作業は電気工事士法施行令で定める軽微な作業であり、電気工事士の資格がなくても(第二種電気工事士も含め誰でも)従事できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 一般用電気工作物の接地工事は第二種電気工事士が従事できる正規の作業範囲です。
- 選択肢 ニ不正解
- 自家用電気工作物のネオン工事には特殊電気工事資格者が必要ですが、一般用電気工作物のネオン工事は第二種電気工事士が従事できます。
覚えるポイント
- 第二種電気工事士ができるのは「一般用電気工作物」。自家用(500kW未満)の低圧作業には認定電気工事従事者が必要。
間違えやすいところ
- 地中電線用の管の設置などの「軽微な作業」は資格不要である点を見落として、第二種ができない作業と誤認しやすい。
出題の前提:電気工事士法第3条、施行令第1条・第2条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品に関する表示と法規制
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク / 菱形PSE
電気用品安全法における特定電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法において、危険度や障害発生の恐れが高い製品は「特定電気用品」として指定され、所定の適合性検査等を経て菱形PSEマーク(文字表記では<PS>E)が表示されます。一方、特定電気用品以外の電気用品には丸形PSEマーク(文字表記では(PS)E)が表示されます。
解き方
- 特定電気用品に義務付けられているマークを確認する(菱形のPSEマーク)。
- ハの記述を確認すると、輸入した特定電気用品に「丸形PSEマーク」を付すことができると書かれている。
- 丸形PSEは「特定電気用品以外の電気用品」に付すものであるため、ハが誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造事業者は技術基準への適合や登録検査機関の適合性検査などの要件を満たせば、特定電気用品に菱形PSEマークを表示することができます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線やヒューズなど小型で表示スペースが狭い部品材料では、菱形枠の代わりに文字列<PS>Eとする略状表示が認められています。
- 選択肢 ハ正解
- 特定電気用品に付すのは菱形マーク(<PS>E)であり、丸形マーク((PS)E)は特定電気用品以外の電気用品に表示するものなので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 販売事業者は、承認を受けた特例等を除き、適法な表示(PSEマーク等)のない電気用品を販売してはならず(販売の制限)、正しい記述です。
覚えるポイント
- 特定電気用品は菱形PSE(<PS>E)、特定電気用品以外は丸形PSE((PS)E)。
間違えやすいところ
- 特定電気用品と特定電気用品以外のPSEマークの形状(菱形と丸形)を取り違えやすい。
出題の前提:電気用品安全法第10条(表示)、第27条(販売等の制限)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の定義と自家用電気工作物との区分
法令 · 電気事業法 / 一般用電気工作物 / 高圧受電 / 小規模発電設備
一般用電気工作物に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
一般用電気工作物とは、低圧(600V以下)で受電し、構外にわたる電線路がないなど一定の要件を満たす設備を指します。高圧以上で受電する電気設備は受電電力にかかわらず自家用電気工作物となります。また、低圧受電であっても危険場所(火薬類製造所等)や小出力発電設備の限度(太陽光50kW未満など)を超える発電設備を併設する場合は自家用電気工作物となります。
解き方
- 一般用電気工作物の受電電圧の原則を確認する(低圧受電であること)。
- ニの記述は「高圧で受電するものは、すべて一般用電気工作物となる」としており、高圧受電は自家用電気工作物であるため明らかに誤りである。
- イ・ロ・ハがいずれも電気事業法の定義および施行規則の規定に合致していることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 太陽電池発電設備で小出力発電設備となるのは50kW未満であるため、60kWを併設した場合は自家用電気工作物となり、記述は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧受電設備に小出力発電設備(太陽光50kW未満等)のみを併設する場合は一般用電気工作物として扱われるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 火薬類製造所や炭鉱など危険な場所に設置される電気設備は、低圧受電であっても自家用電気工作物となるため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 高圧で受電する設備は需要場所や容量にかかわらず「自家用電気工作物」に該当するため、一般用電気工作物とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 高圧受電は無条件で自家用電気工作物。低圧受電でも太陽光50kW以上や火薬類製造所等は自家用。
間違えやすいところ
- 小出力発電設備の太陽光の上限(50kW未満)と、一般用電気工作物かどうかの判定基準を混同しないようにする。
出題の前提:電気事業法第38条(電気工作物)、施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における引込低圧ケーブルの名称
配線図 · 配線図記号 / CVTケーブル / 波付硬質合成樹脂管 / 引込線
配線図において、①で示す引込部分の低圧ケーブル「CVT 38×2 (FEP)」の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線・ケーブルの略号において、DVは引込用ビニル絶縁電線、VVFはビニル絶縁ビニルシースケーブル平形、VVRは同丸形を表します。CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルであり、単心3本を撚り合わせたトリプレックス形ケーブルは「CVT」と表記されます。
解き方
- 図面中の引込配線表記「CVT 38×2 (FEP)」から電線種類「CVT」を読み取る。
- CVは「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」であり、Tは「Triplex(単心3本より線)」を意味する。
- 各選択肢の名称と照合し、「600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本より線)」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 引込用ビニル絶縁電線の略号は「DV」であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の略号は「VVF」であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形の略号は「VVR」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- CVTは「600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本より線)」の正式略号であり正しいです。
覚えるポイント
- CVT=架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル・単心3本より線(トリプレックス)。
間違えやすいところ
- CV(架橋ポリエチレン)とVV(ビニル絶縁ビニルシース)を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル等)および構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ワイドハンドル形点滅器の図記号
配線図 · 配線用図記号 / 点滅器 / ワイドハンドル形スイッチ / 傍記表示
配線図において、②で示す部分はワイドハンドル形点滅器である。その図記号はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、単極スイッチ(一般形点滅器)は黒丸(●)で表されます。ワイドハンドル形スイッチは操作板が大型の一般的な埋込連用スイッチの一種であり、配線図上では通常の単極スイッチと同じ黒丸記号で表されます。
解き方
- 設問②の位置(出入口・管理室付近の壁面スイッチ)の配線図記号を確認する。
- 図面上には黒丸記号(●)が示されている。
- 選択肢の傍記記号を検証する:Dは調光器(Dimmer)、WPは防雨形(Waterproof)、Rは防滴形またはリモコンリレー。ワイドハンドル形は特段の傍記記号を用いず一般形点滅器記号(黒丸)で表される。
- 選択肢 イ正解
- ワイドハンドル形点滅器は通常の点滅器と同じ黒丸記号(●)で表記されるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 黒丸に傍記「D」は調光器(ライトコントローラ)の図記号であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 黒丸に傍記「WP」は防雨形点滅器の図記号であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 黒丸に傍記「R」は防滴形点滅器などの図記号であるため誤りです。
覚えるポイント
- 点滅器の基本記号は黒丸(●)。D=調光器、WP=防雨形、R=防滴形、L=確認表示灯内蔵、H=位置表示灯内蔵。
間違えやすいところ
- ワイドハンドル形に何か特別なアルファベット(Wなど)の傍記が付くと思い込んで迷わないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
図記号の識別(フロートスイッチ)
配線図 · 図記号 / フロートスイッチ / 給排水設備
配線図において、③で示す図記号の名称として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
構内電気設備の配線図記号(JIS C 0303)において、自動制御用スイッチは円の中に文字記号を入れて表されます。フロートスイッチは「FS」(Float Switch)、圧力スイッチは「PS」(Pressure Switch)と表記されます。
解き方
- 配線図の③で指定された箇所の図記号を確認すると、円の中に「FS」と記載されていることを読み取ります。
- JIS配線図記号の規定に照らし合わせ、FSがフロートスイッチであることを特定してニを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 圧力スイッチの図記号傍記は「PS」であり、「FS」ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁開閉器用押しボタンの図記号は押しボタン用図記号(PB)等で表され、「FS」ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- フロートレススイッチ電極の図記号は電極帯の専用記号で表され、「FS」ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 「FS」はフロートスイッチ(Float Switch)を示す図記号であり正しいです。
覚えるポイント
- FSはフロートスイッチ、PSは圧力スイッチ、TSはタイムスイッチです。
間違えやすいところ
- フロートスイッチ(FS)と圧力スイッチ(PS)の英字略号を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの傍記表示(引掛形)
配線図 · コンセント / 図記号 / 傍記表示 / 引掛形
配線図において、④で示す部分は引掛形のコンセントである。その図記号の傍記表示として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図におけるコンセント記号の傍記表示では、プラグを差し込んでひねって固定する引掛形に「T」を用います。差し込んでそのまま抜けないようにロックする抜止形には「LK」を用います。
解き方
- 問題文より引掛形コンセントの図記号傍記表示が問われていることを確認します。
- 引掛形の指定表示記号「T」を選択肢から特定します(抜止形のLKと混同しないよう注意します)。
- 選択肢 イ不正解
- 「ET」は接地端子付(Earth Terminal)を表す傍記表示です。
- 選択肢 ロ不正解
- 「EL」は漏電遮断器付(Earth Leakage breaker)を表す傍記表示です。
- 選択肢 ハ不正解
- 「LK」は抜止形(Lock)を表す傍記表示であり、引掛形ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 「T」は引掛形(Twist-lock)を表す傍記表示であり正しいです。
覚えるポイント
- 引掛形は「T」、抜止形は「LK」、接地極付は「E」、接地端子付は「ET」です。
間違えやすいところ
- 引掛形(T)と抜止形(LK)の傍記記号を混同しやすいため注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの図記号(二重床用)
配線図 · コンセント / 図記号 / 二重床用
配線図において、⑤で示す部分は二重床用のコンセントである。その図記号として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 0303におけるコンセントの図記号では、標準的な2極コンセント(単相100V用)は円の中に2本の平行線で表されます。床下に配線を通す二重床(フリーアクセスフロア)内に設置する二重床用コンセントは、このコンセント記号の外側を正方形枠で囲みます。
解き方
- 問題文で問われている「二重床用コンセント」の仕様を確認します。
- 通常の2極コンセント記号(円に平行線2本)を正方形で囲んだ図記号をイから選び出します。
- 選択肢 イ正解
- 円に平行線2本のコンセント記号を正方形枠で囲んだものであり、二重床用コンセントを正しく表しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 円の中に直線1本の図記号は、単極の点滅器(スイッチ)を表します。
- 選択肢 ハ不正解
- 円の中に直線1本を正方形枠で囲んだ記号は、フロア用等の点滅器記号でありコンセントではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 円の中に平行線2本のみの図記号は、壁付きの一般形コンセントを表します。
覚えるポイント
- 二重床用コンセントは「コンセント記号を正方形枠で囲む」と覚えます。
間違えやすいところ
- 壁付一般コンセント(ニ)や点滅器(ロ)の図記号と混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(電磁開閉器)
配線図 · 図記号 / 電磁開閉器 / 動力配線
配線図において、⑥で示す図記号の機器として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
動力盤や制御盤内において、外部からの制御信号(フロートスイッチや制御スイッチ等)により主回路を開閉する機器を電磁開閉器(電磁接触器)と呼び、正方形の中に「S」を配置した開閉器図記号で表されます。
解き方
- 配線図の⑥が指す部分を見ると、動力盤P-2内の回路で正方形の中に「S」が入った記号であることを確認します。
- この記号は制御配線からの信号で作動する電磁開閉器(電磁接触器)を意味するため、イを選択します。
- 選択肢 イ正解
- 四角枠に「S」の記号は、制御配線の信号によって主回路を開閉する電磁開閉器を表すため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- タイムスイッチの図記号は丸または四角の中に「TS」と記載されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 熱線式自動スイッチ用センサはセンサ用記号または自動点滅器用記号等で表されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流計付箱開閉器は箱開閉器記号に「A」等の傍記表示が付されます。
覚えるポイント
- 四角の中にSは開閉器(動力制御盤内では電磁開閉器・電磁接触器)を表します。
間違えやすいところ
- タイムスイッチ(TS)や手動点滅器(S)と取り違えないようにします。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の過電流遮断器の定格電流
配線図 · 分岐回路 / 過電流遮断器 / 定格電流
配線図において、⑦で示す機器(配線用遮断器)の定格電流の最大値[A]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備の技術基準および内線規程において、住宅や屋内配線の単相100V一般分岐回路(コンセント回路等)に施設する配線用遮断器の定格電流は20A(配線用遮断器分岐回路)と規定されています。
解き方
- 配線図の分電盤L-1において、⑦で示される分岐回路(回路記号h)の負荷先を確認すると、宅配ロッカーの一般用コンセント回路であることが分かります。
- 一般コンセント分岐回路に使用される配線用遮断器の定格電流は最大20Aであるため、ロを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 一般の配線用遮断器分岐回路の定格電流は20Aであり、15Aではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 一般の電灯・コンセント分岐回路を保護する配線用遮断器の定格電流は20Aであるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 30Aの分岐回路は太さ2.6mm以上の電線や専用コンセント等を要する特定用途であり、一般コンセント回路には適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 40Aは幹線保護用または大容量機器用であり、一般コンセント分岐回路には適用できません。
覚えるポイント
- 一般の電灯・コンセント分岐回路の配線用遮断器定格電流は20Aです。
間違えやすいところ
- 主幹ブレーカーの定格電流や動力用分岐回路の定格と混同しないようにします。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第149条(低圧屋内幹線及び分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地工事の種類と接地抵抗値
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / 接地抵抗
配線図において、⑧で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものを1つ選べ。なお、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧の機械器具等の金属製外箱に施す接地工事は、使用電圧が300V以下の場合は「D種接地工事」となります。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器が設置されている場合は500Ω以下に緩和されます。本問では引込線の電源側に地絡遮断装置が設置されていない条件のため、原則通りの100Ω以下が適用されます。
解き方
- P-L盤の使用電圧を確認すると三相3線式200Vおよび単相3線式100/200Vであり、使用電圧300V以下であるためD種接地工事と決定します。
- 地絡遮断装置(漏電遮断器)による500Ωへの緩和条件が成立しない(電源側に地絡遮断装置なし)ことを確認し、接地抵抗の許容最大値は100Ω(ハ)となります。
- 選択肢 イ不正解
- 使用電圧が300V以下の低圧機械器具外箱接地はC種ではなくD種接地工事です。
- 選択肢 ロ不正解
- C種接地工事ではなく、また接地抵抗値も50Ωではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 使用電圧300V以下のためD種接地工事であり、緩和条件がないため抵抗値の上限は100Ωとなり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 地絡遮断装置が設置されていないため、500Ωへの緩和規定は適用されず100Ωとなります。
覚えるポイント
- 300V以下はD種(100Ω以下)、300V超はC種(10Ω以下)。0.5秒以内の遮断器で500Ωに緩和。
間違えやすいところ
- 遮断装置の有無の条件を見落として500Ωを選んでしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台及び金属製外箱の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
受水槽水位電極の最少電線心線数
配線図 · 電線本数 / フロートレススイッチ / 水槽電極
配線図において、⑨で示す部分(受水槽室からポンプ室に至る金属管[E19]内)の最少電線本数(心線数)として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
受水槽設備において自動給水制御や満水・減水の警報検知を行うフロートレス液面リレーでは、電極保持器に4本の電極棒(E1〜E4)を取り付けて使用します。各電極棒からの信号を制御盤へ送るため、電極棒の本数と同数である4本の電線が必要となります。
解き方
- 配線図⑨は受水槽室内の電極からポンプ室制御盤へ向かう配管[E19]内の電線本数を問うていることを確認します。
- 受水槽の水位制御・警報用電極棒は4本(問45の器具写真参照)で構成されているため、必要な電線の最少本数は4本(ハ)と求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 電極棒が4本あるため、2本の電線では制御回路を構成できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本は給水制御のみ(電極棒3本)の場合の本数であり、満水・減水警報を含む本設備には不足します。
- 選択肢 ハ正解
- 4本の電極棒に対応して各電極から制御盤へ送る電線が最少4本必要であるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 必要な電極棒の本数は4本であるため、最少本数として5本は誤りです。
覚えるポイント
- 受水槽のフロートレススイッチ電極棒が4本なら、接続する配線も4本必要です。
間違えやすいところ
- 3本の電極棒(給水制御のみ)と早合点して3本(ロ)を選ばないように注意します。
出題の前提:内線規程・給排水設備自動制御回路の施設
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の絶縁抵抗の最小値
配線図 · 絶縁抵抗 / 三相200V / 電気設備技術基準
配線図において、⑩で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備技術基準の解釈第58条において、低圧電路の絶縁抵抗の最小値は対地電圧に応じて次のように定められています。150V以下は0.1MΩ以上、150Vを超え300V以下は0.2MΩ以上、300Vを超える場合は0.4MΩ以上です。三相3線式200Vの電路は非接地式であり対地電圧が電路電圧と同じ200V(150V超)となるため、0.2MΩ以上が必要です。
解き方
- 配線図⑩で指定された電路を確認すると、盤P-1から受水槽室・ポンプ室周辺へ送電される三相3線式200V動力回路であることが分かります。
- 三相3線式200Vの対地電圧は200V(150V超300V以下)であるため、技術基準に基づき絶縁抵抗の最小許容値は0.2MΩ(ロ)となります。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1MΩは単相100V回路など、対地電圧が150V以下の場合の許容最小値です。
- 選択肢 ロ正解
- 三相3線式200V回路は対地電圧が150Vを超え300V以下となるため、0.2MΩが許容最小値であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の竣工時絶縁抵抗の目安等として用いられることはありますが、法令上の最小基準値ではありません。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ、150V超300V以下は0.2MΩ、300V超は0.4MΩです。
間違えやすいところ
- 三相3線式200Vの対地電圧を100Vと誤認して0.1MΩ(イ)を選ばないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第58条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブによる圧着マークの選定
配線図 · リングスリーブ / 圧着マーク / 複線図
配線図の⑪で示す部分の接続箇所において、電線相互の接続をリングスリーブ小3個を用いて圧着接続するとき、刻印マークの組合せとして正しいものを写真の中から選定しなさい。なお、使用する電線はすべてVVF 1.6 mmとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブE形を用いて電線を圧着接続する場合、心線径1.6 mmの電線2本のみの接続では圧着マーク「○」(極小)を刻印し、1.6 mmが3~4本の接続ではリングスリーブ小を用いて「小」マークを刻印します。
解き方
- ⑪のジョイントボックス周辺の配線(照明器具「エ」2灯、スイッチ「エ」2路)の複線図を展開し、電線の接続本数を把握する。
- 接地側電線(白)は電源から器具2台へ送るため1.6 mmが3本、非接地側電線(黒)は電源からスイッチ・他回路へ送るため1.6 mmが3本、点滅器から照明器具へ至る線は1.6 mmが2本の接続となることを確認する。
- 接続ごとの刻印マークを照合し、3本接続の2箇所は「小」、2本接続の1箇所は「○」となり、全体で「○」1個・「小」2個を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 1.6 mm電線3本接続の箇所が2つ(マーク「小」×2)と、1.6 mm電線2本接続の箇所が1つ(マーク「○」×1)であるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- スリーブが合計2個しか示されておらず、問題文の3個圧着の条件に合致しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6 mmが2本のみの接続箇所には「○」マークを使用しなければならないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 3本接続が2箇所あるため刻印「小」が2個必要であり、刻印「○」が2個となる配線構成ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 1.6 mm×2本の接続時はリングスリーブ小でマークは「○」
- 1.6 mm×3~4本または2.0 mm×1本+1.6 mm×1~2本のときはリングスリーブ小でマーク「小」
間違えやすいところ
- 1.6 mmを2本接続する際に、リングスリーブ小を使用するからといって刻印を「小」と誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの電圧および極性測定器具の選定
配線図 · 検査・測定器 / 回路計 / 検電器 / コンセント試験
配線図の⑫で示すコンセントの電圧と極性を確認するための測定器の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線工事完了後の竣工検査において、コンセントの受電電圧(対地電圧・線間電圧)を測定するには回路計(テスタ)を、刃受の長い側(接地側W)と短い側(非接地側)が正しく配線されているか判別・確認するには検電器を使用します。
解き方
- 写真の測定器具を特定する:イはテスタと接地抵抗計、ロはテスタと検電器、ハは検電器と絶縁抵抗計、ニはテスタと照度計。
- 電圧の確認には回路計(テスタ)、刃受の極性判定には検電器が必要であることを確認し、該当する組合せ(ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗計は接地極の接地抵抗値を測る器具であり、コンセントの極性判別には使用しません。
- 選択肢 ロ正解
- 回路計(テスタ)で交流電圧を測定し、検電器を用いてコンセント極性の正誤(非接地側の検知)を確認できるため正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 絶縁抵抗計は絶縁性能を確認する器具であり、交流電圧値自体の確認には適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 照度計は照明の明るさを測定する器具であり、極性の確認には使用できません。
覚えるポイント
- 電圧の確認には回路計(テスタ)を使用する
- コンセントの極性確認には検電器を使用する
間違えやすいところ
- 接地端子付きコンセントの測定器と混同して接地抵抗計や絶縁抵抗計を選ばないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応する機器の鑑別(タイムスイッチ)
配線図 · 機器鑑別 / 配線図記号 / タイムスイッチ
配線図の⑬で示す分電盤(L-1)内の図記号「TS」で表される機器の写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号「TS」は、設定した時刻や時間間隔で電気接点を自動的に開閉するタイムスイッチを示します。分電盤内に協約形等のモジュールとして組み込まれ、共用部照明等の自動点滅制御に用いられます。
解き方
- 配線図⑬の分電盤L-1内で「TS」と表記されている記号を確認し、これがタイムスイッチであることを特定する。
- 提示された各写真の機器を判別する(イ:フロートなしスイッチリレー、ロ:電磁開閉器、ハ:リモコンリレー/埋込連用等、ニ:タイムスイッチ)。
- ニがタイムスイッチの外観写真であることから正答を決定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真はフロートなしスイッチ用電極保持器関連のリレーユニットであり、記号TSの機器ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は電磁開閉器(電磁接触器+熱動継電器)であり、記号「MS」等で表されるものです。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は埋込形機器(調光器またはリモコン用等)であり、タイムスイッチではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は設定ダイヤルや液晶表示部、端子部を備えた盤用タイムスイッチ(TS)そのものであるため正しいです。
覚えるポイント
- TS=タイムスイッチ(設定時間で回路を開閉)
- 外観にはタイマー設定用の回転ダイヤルや液晶表示が備わっている
間違えやすいところ
- 電磁開閉器(MS)やフロートなしスイッチ(61F等)と外観を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管と金属製ボックスの接続材料の鑑別
配線図 · 配管材料 / ボックスコネクタ / 金属管工事
配線図の⑭で示す部分の工事において、金属管(ねじなし電線管等)と金属製プルボックス(アウトレットボックス)を接続するために使用される材料として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
ねじなし電線管相互の接続にはねじなしカップリングを使用しますが、電線管をアウトレットボックスやプルボックスに接続・固定するためには、管端にロックナットと絶縁ブッシングを取り付けられるボックスコネクタを使用します。
解き方
- 配線図⑭で指示されている箇所を確認すると、金属配管(E管)がプルボックスやボックスに接続する部分であると読み取れる。
- 選択肢の写真を確認する(イ:管相互を繋ぐカップリング、ロ:可とう管とのコンビネーションカップリング、ハ:ボックス接続用ボックスコネクタ、ニ:管端を保護するブッシング等)。
- 金属管をボックスに接続するための金具である「ねじなしボックスコネクタ」(ハ)を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は管相互をまっすぐに接続するための「ねじなしカップリング」であり、ボックスへの接続材料ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は金属管と可とう電線管を接続するための「コンビネーションカップリング」です。
- 選択肢 ハ正解
- 写真は管をボックスに固定するためのねじ部とロックナットを備えた「ねじなしボックスコネクタ」であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は管端に取り付けるブッシング類であり、管とボックスそのものを機械的に固定・接続する金具ではありません。
覚えるポイント
- 管と管の接続=カップリング
- 管とボックスの接続=ボックスコネクタ
間違えやすいところ
- ねじなしカップリング(両側とも管を差し込む構造)とボックスコネクタ(片側におねじとロックナットがある構造)を見誤らないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
受水槽室・ポンプ室内で使用されていない機器の鑑別
配線図 · 機器鑑別 / 受水槽室 / ポンプ室 / 配線器具
配線図の⑮で示すポンプ室及び受水槽室内において、使用されていない機器はどれか。なお、写真下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図内の受水槽室・ポンプ室に描かれた機器記号(給水・排水ポンプ制御用のフロートレス電極、制御盤・モーター操作用押ボタン、照明制御用の点滅器など)と選択肢を照合し、当該室内に配置されていない機器を特定します。
解き方
- 15ページのポンプ室・受水槽室の図面を確認する。受水槽には電極棒(記号LF3、ハ)がある。
- ポンプ操作用に押しボタンスイッチ(記号PBS、ロ)がある。
- ポンプ室内の照明点滅回路を確認すると、3箇所点滅制御となっており4路スイッチ(記号4路、ニ)が配置されている。
- 室内に配置されているスイッチ等の構成から、イの機器(3路スイッチ)は当該室内に配置されていない(または出入口側など室外にある)ことを確認し、イを不使用機器として選定する。
- 選択肢 イ正解
- ポンプ室および受水槽室内の点滅器は4路スイッチが配置されており、3路スイッチ(イ)は室外(通路等)に配置されているため、室内で使用されていないものとして正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- ポンプを手動始動・停止するための押ボタン開閉器が室内で使用されているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 受水槽・汚水槽の水位検知用にフロートレススイッチ電極棒が室内で使用されているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- ポンプ室内の照明を複数箇所で操作するため、室内側に4路スイッチが使用されているため誤りです。
覚えるポイント
- 受水槽・汚水ピットのLF記号には電極棒(ハ)が用いられる
- 3箇所点滅回路の中間には4路スイッチ(ニ)が使用される
間違えやすいところ
- 3箇所以上から点灯操作を行う回路では、両端に3路スイッチ、中間に4路スイッチを配置します。部屋の内側にあるのがどちらかを平面図上で見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
プルボックス内圧着接続のリングスリーブ選定
配線図 · リングスリーブ / プルボックス / 電線接続本数
配線図の⑯で示すプルボックス内の電線接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてIV 1.6 mmとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
心線径1.6 mmの電線接続において、接続本数が2本~4本の場合はリングスリーブ「小」を使用します(5本~6本の場合は「中」を使用)。接続箇所ごとの本数を整理して適切なスリーブサイズと個数を求めます。
解き方
- ⑯のプルボックスを通過・分岐する回路(電源線、接地側・非接地側、スイッチ線、負荷連絡線など)の複線図を展開する。
- 電線の結線箇所が全部で5箇所(各箇所2本〜4本の1.6 mm電線)となることを算出する。
- 1箇所あたり1.6 mmが4本以下であるため、すべてリングスリーブ「小」が適合し、合計で小が5個必要となることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 5本以上の電線を束ねる接続箇所はなくリングスリーブ中を使用しないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- リングスリーブ中は不要であり、小が5個必要となるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箇所は全部で5箇所あるため、小4個では1箇所不足し誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- すべての接続箇所(5箇所)において1.6 mm電線が4本以下となるため、リングスリーブ小を5個使用するのが正しく適切です。
覚えるポイント
- リングスリーブ小の適用範囲:1.6 mm電線なら2本〜4本まで
- リングスリーブ中の適用範囲:1.6 mm電線なら5本〜6本(または2.0 mm電線との組合せ)
間違えやすいところ
- 全体の接続箇所数を数え間違えたり、4本接続でリングスリーブ中が必要と誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:内線規程、電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
プルボックス内差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / プルボックス / 電線接続本数
配線図の⑰で示すプルボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてIV 1.6 mmとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
差込形コネクタは、接続する電線の本数に適合した極数(2本用、3本用、4本用等)のものを使用します。複線図から各接続点の電線本数を求め、極数ごとの必要最少個数を決定します。
解き方
- ⑰のプルボックスに入る電線と機器(スイッチ、照明、コンセント、電源)の系統から複線図を作成する。
- 接続点ごとの電線本数を整理すると、4本接続の箇所が1箇所、2本接続の箇所が3箇所となることを導き出す。
- 4本用が1個、2本用が3個の組合せである選択肢ロを正答として選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 2本接続箇所が3箇所あるため、2本用が2個では1箇所不足します。
- 選択肢 ロ正解
- 4本接続箇所に4本用コネクタが1個、2本接続箇所3箇所に2本用コネクタが3個必要となるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 4本接続の箇所に対応できず、本数の組合せが合わないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 4本接続箇所を2本用コネクタで接続することはできないため誤りです。
覚えるポイント
- 差込形コネクタは電線接続本数と同じ差込口数のものを最少個数で使用する
- 2本用(赤等)、3本用(青等)、4本用(黄等)の形状・極数を見分ける
間違えやすいところ
- 複線図の描き間違いにより接続箇所ごとの本数や接続点の総数を誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
露出スイッチボックスの鑑別
配線図 · 露出配管工事 / 露出スイッチボックス / 点滅器
配線図の⑱で示す点滅器の取り付け工事において、使用するボックスとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図上で金属管(E19)を用いた露出配線において点滅器を取り付ける場合、管と確実に接続・固定できる金属製露出スイッチボックスを使用します。埋込用のボックスや合成樹脂管用のボックスは適合しません。
解き方
- 配線図⑱の周辺配線を確認すると、金属管(E19)を用いた露出配線が施されていることを読み取る。
- 選択肢の写真を確認する(イ・ロ:合成樹脂製ボックス、ハ:金属製露出スイッチボックス1個用、ニ:鋳鉄製等の特殊防爆・防水構造ボックス等)。
- ねじなし電線管E19とボックスコネクタで接続して壁面に露出取り付けする「金属製露出スイッチボックス」(ハ)を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 合成樹脂管(VE管)用の露出スイッチボックスであり、金属管工事には適さないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製のボックスであり、金属管配線には適合しません。
- 選択肢 ハ正解
- 金属管工事の露出スイッチ取り付けに使用する金属製露出スイッチボックス(1個用)であるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 特殊用途(ねじ込み式厚鋼電線管用等)のボックスであり、本問のねじなし金属管露出配管にはハが適切です。
覚えるポイント
- 金属管工事の露出スイッチ部には「金属製露出スイッチボックス」を用いる
- 合成樹脂製ボックスと金属製ボックスの材質による使い分けを確認する
間違えやすいところ
- 埋込工事用のアウトレットボックス・スイッチボックスと露出用のスイッチボックスを取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分電盤(金属製)の穴あけ工具の識別
配線図 · 工具の用途 / 金属製キャビネットの加工
配線図の⑲で示す分電盤(金属製)に電線管を接続するための穴をあける工具として、使用されることのないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属製分電盤やキャビネットに配管接続用の丸穴をあける作業には、下穴をあける電気ドリル、大径の穴を打ち抜く油圧式ノックアウトパンチャ、切削して穴をあけるホールソーなどが用いられます。
解き方
- 写真イ〜ニに示された各工具の名称と主な用途を特定する。
- 金属製分電盤(鋼板)の穴あけ加工に必要な工具と無関係な管切断用工具(プリカナイフ)を排除する。
- 選択肢 イ不正解
- 油圧式ノックアウトパンチャであり、金属製ボックスやキャビネットに電線管接続用のきれいな丸穴をあけるために使用されます。
- 選択肢 ロ正解
- 2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)を切断するためのプリカナイフであり、分電盤への穴あけには使用されません。
- 選択肢 ハ不正解
- 充電式電気ドリルであり、ノックアウトパンチャ用の下穴あけやホールソーを取り付けての穴あけ作業に使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- ホールソーであり、電気ドリル等の先端に取り付けて金属板に大径の丸穴をあける作業に使用されます。
覚えるポイント
- ノックアウトパンチャとホールソーは金属ボックスの穴あけ用、プリカナイフは可とう電線管切断用。
間違えやすいところ
- ノックアウトパンチャを使用する際は、事前に電気ドリルでボルトを通す下穴をあける必要がある点を混同しやすい。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程に基づく金属製ボックス加工用工具の用途
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記載の配線器具・材料の識別
配線図 · 配線図記号 / 配線器具 / コンセントの種類
配線図において使用されていない配線器具または材料はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
本配線図は鉄筋コンクリート造集合住宅の共用部であり、配線は埋込配線や管路配線が主体となります。コンセント類には埋込形器具や屋外防雨形が指定されており、造営材表面に露出配線する露出形コンセントは用いられません。
解き方
- 配線図内の各部屋(ホール、管理室、集会室、ポンプ室、受水槽室、駐車場)に記載された図記号を確認する。
- 選択肢の写真に示された各器具(アウトレットボックス、防雨形コンセント、露出形コンセント、埋込形コンセント)と図記号を照合し、図面に存在しない器具を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属製アウトレットボックスであり、電線相互の接続箇所(ジョイントボックス)として使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 屋外用防雨形コンセントであり、駐車場外壁などの「WP」と傍記されたコンセント記号の位置で使用されています。
- 選択肢 ハ正解
- 露出形コンセントであり、本配線図内には露出形コンセントを示す図記号が存在しないため使用されていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 埋込形接地極付接地端子付コンセントであり、集会室等の接地端子・接地極付きを示すコンセント記号の位置で使用されています。
覚えるポイント
- 壁面露出形のコンセントは通常の埋込配管・埋込ボックス仕様の配線図では使用されない。
間違えやすいところ
- 傍記「WP」の防雨形コンセントや接地極・接地端子付コンセントの図記号を見落としやすい。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号および配線図の読解
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

