学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
直流直並列回路における端子間電圧の計算
電気理論 · 直流回路 / 分圧の法則 / キルヒホッフの法則
図のような直流回路において、a-b端子間の電圧 [V] として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、100Vの直流電源2台が直列に接続され、接続点が端子aとなっており、その両端に40Ωと60Ωの直列抵抗が並列接続され、その中間接続点が端子bとなっています。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
回路内の2点間の電圧を求める場合、任意の共通ノード(基準点)を0Vと仮定して各点の電位を決定し、その電位の差を計算すると確実かつ容易に求められます。
解き方
- 回路の基準点(0V)を設定し、端子aの電位が100Vであることを確認します。
- 抵抗回路全体にかかる合計電圧200Vから回路電流を計算し、端子bの電位を求めます。
- 端子aと端子bの電位の差を計算して端子間電圧20Vを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 電位差は|120V-100V|=20Vとなり正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算過程で分圧比や電位差の減算を誤った値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 40Ωにかかる電圧や端子電位の誤認による数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電源電圧を半分にするなどの誤った仮定に基づく値です。
覚えるポイント
- 直列回路の電位差は共通の基準点を決めて各端子の電位を比較することで符号や大きさを間違えずに計算できます。
間違えやすいところ
- 上側電源と下側電源の極性を無視して全体の電圧を0Vとしてしまう誤りがあります。
出題の前提:電気設備の基礎理論(オームの法則およびキルヒホッフの電圧則)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流直列回路における抵抗両端の電圧降下
配電理論 · 交流回路 / インピーダンス / 電圧降下
電源電圧100Vの単相交流回路において、抵抗8Ωと誘導リアクタンス6Ωが直列に接続されている。この抵抗8Ωの両端の電圧V [V] として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ニ
解説
交流回路のインピーダンスはスカラーの単純加算ではなく、抵抗成分とリアクタンス成分を直角三角形の直交成分としてベクトル合成(平方根の和)で求めます。
解き方
- 抵抗8Ωと誘導リアクタンス6Ωから回路全体の合成インピーダンスZ=√(8^2+6^2)=10Ωを算出します。
- オームの法則より電源電圧100Vをインピーダンス10Ωで割って回路電流10Aを求めます。
- 回路電流10Aに抵抗8Ωを乗じて、抵抗両端の電圧80Vを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 単純な比例配分等の誤った計算法による値です。
- 選択肢 ロ不正解
- リアクタンス側の電圧と混同または計算ミスによる値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 誘導リアクタンス6Ω側の両端電圧(10A×6Ω=60V)です。
- 選択肢 ニ正解
- 電流10Aと抵抗8Ωの積により得られる電圧80Vであり正しいです。
覚えるポイント
- 3:4:5や6:8:10の直角三角形比率は交流インピーダンス計算で頻出の組み合わせです。
間違えやすいところ
- 抵抗とリアクタンスをそのまま足して8+6=14Ωとして計算してしまうミスに注意が必要です。
出題の前提:電気設備の基礎理論(単相交流回路のインピーダンス計算)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗を求める計算式
電気理論 · 導電材料 / 電気抵抗 / 導線抵抗の公式
抵抗率ρ [Ω・m]、直径D [mm]、長さL [m] の導線の電気抵抗 [Ω] を表す式として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ロ
解説
導線の電気抵抗Rは、抵抗率ρと長さLに比例し、断面積Aに反比例します(R=ρL/A)。単位をSI基本単位(メートル)に統一して式を展開します。
解き方
- 直径D [mm] をメートル単位(D×10^-3 m)に変換して断面積Aを求めます。
- 断面積の計算式A=π(D×10^-3/2)^2=(πD^2/4)×10^-6 [m^2] を整理します。
- 抵抗の公式R=ρL/Aに断面積Aを代入し、分母の分数を反転させて係数をまとめます。
- 選択肢 イ不正解
- 分子にLの2乗が含まれており、抵抗が長さに比例するという基本関係に反します。
- 選択肢 ロ正解
- 断面積を正しく計算して代入した式であり、正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 分母の直径Dが2乗されておらず、面積の次元になっていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 長さの2乗が分子にあり、かつ直径の2乗がないため誤りです。
覚えるポイント
- 断面積は半径の2乗×π、すなわち (π/4)×直径^2 であり、mmをmに換算すると10^-6がかかります。
間違えやすいところ
- 直径Dをそのままメートルとして計算してしまい、10^6の位取りを逆にしてしまう誤りがあります。
出題の前提:電気設備の基礎理論(導体の電気抵抗計算)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器の消費電力と発熱量の計算
電気理論 · 発熱量 / 電力量 / ジュールの法則
消費電力が400Wの電熱器を、1時間20分使用した時の発熱量 [kJ] として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ロ
解説
熱量・電力量の基本単位であるジュール [J] は、電力 [W] と時間 [s(秒)] の積(1J=1W・s)です。kJ(キロジュール)を求める際は、使用時間を秒に換算してから計算します。
解き方
- 使用時間1時間20分を秒単位に換算します((60+20)分×60秒=4800秒)。
- 発熱量の公式H=P×tに消費電力400Wと時間4800秒を代入します。
- 得られた値1,920,000Jを1000で割り、キロジュール単位(1920kJ)に換算します。
- 選択肢 イ不正解
- 時間を誤って計算した場合などの不適切な数値です。
- 選択肢 ロ正解
- 400W×4800秒=1,920,000J=1920kJとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 1時間あたりの熱量計算の取り違いなどによる数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算間違いによる誤った数値です。
覚えるポイント
- 1J=1W・sであり、1Wh=3600J=3.6kJという換算関係も覚えておくと便利です。
間違えやすいところ
- 時間の換算において、分を秒に変換せず「400W×80分」として計算してしまうミスが多発します。
出題の前提:電気設備の基礎理論(熱量・電力量計算)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式Δ結線回路の全消費電力の計算
配電理論 · 三相交流回路 / Δ結線 / 消費電力
図のような電源電圧200Vの対称三相3線式回路において、負荷がΔ結線されており、各相の負荷が抵抗6Ωと誘導リアクタンス8Ωの直列回路であるとき、全消費電力 [kW] として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ハ
解説
三相負荷の全消費電力は、各相の抵抗で消費される電力の3倍となります。Δ結線では各相の負荷に線間電圧がそのまま印加される点がポイントです。
解き方
- 1相あたりのインピーダンスZ=√(6^2+8^2)=10Ωを計算します。
- Δ結線の相電圧は線間電圧と同じ200Vであるため、相電流I_p=200V/10Ω=20Aを求めます。
- 1相あたりの消費電力をP_1=I_p^2×R=20^2×6=2400Wと計算します。
- 全消費電力P=3×P_1=3×2400W=7200W=7.2kWを求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 1相分の消費電力(2.4kW)であり、3相分の全消費電力になっていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 2相分の電力など計算途中での誤認による値です。
- 選択肢 ハ正解
- 3×(20A)^2×6Ω=7200W=7.2kWであり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 皮相電力(3×200V×20A=12kVA)から力率を誤って掛けた場合などの誤りです。
覚えるポイント
- 消費電力は有効電力(抵抗で消費される電力)のみを指し、リアクタンスでの無効電力は含みません。
間違えやすいところ
- Δ結線とY結線を混同し、相電圧を200/√3として計算してしまう誤りに注意してください。
出題の前提:電気設備の基礎理論(三相交流回路の電力計算)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配線における配線電圧降下の計算式
配電理論 · 電圧降下 / 単相2線式 / 線路抵抗
図のように、電線のこう長 L [m] の配線により、抵抗負荷に電力を供給した結果、負荷電流が10Aであった。配線における電圧降下 V1 - V2 [V] を表す式として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、電線の電気抵抗は長さ1m当たり r [Ω] とする。
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解答
ニ
解説
単相2線式の配線における電圧降下は、電流Iと電線往復2本分の抵抗(2×r×L)の積として表され、ΔV=2×I×r×Lとなります。
解き方
- 単相2線式配線であるため、電線が往復で2本使われていることを確認します。
- 電線1本あたりの抵抗rLに対し、往復2本分の合計抵抗を2rLと求めます。
- 配線全体の電圧降下をオームの法則ΔV=I×(2rL)より、10×2rL=20rLと導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 電流が考慮されておらず、電線1本の抵抗を表す式にすぎません。
- 選択肢 ロ不正解
- 往復の電線抵抗を表しているだけで、電流10Aが乗じられていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線1本分(片道分)の電圧降下(10×rL)であり、単相2線式の往復が考慮されていません。
- 選択肢 ニ正解
- 往復2本分の電線抵抗2rLに電流10Aを乗じた20rLであり正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下は2IrL、三相3線式は√3IrL、単相3線式は1相分でIrLとなります。
間違えやすいところ
- 片道の電線抵抗rLだけを掛けて10rLを選んでしまうミスが非常に多いです。
出題の前提:電気設備の基礎理論(配線設計と電圧降下)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管内に収める絶縁電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)6本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.56とする。
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解答
イ
解説
電線管内に複数本の電線を収めると放熱が悪くなるため、電線の基本許容電流に管内収容本数に応じた「電流減少係数」を乗じて許容電流を低減補正します。
解き方
- 直径1.6mmの絶縁電線の基本許容電流が27Aであることを確認します。
- 基本許容電流27Aに問題文記載の電流減少係数0.56を乗じます(27×0.56=15.12A)。
- 端数処理(7捨8超)を行い、電線1本当たりの許容電流15Aを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 27A×0.56=15.12Aを端数処理した15Aであり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径2.0mmの電線(基本許容電流35A)に0.56を乗じた値(19.6A→20A)に近い値などです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径2.0mmを用いた場合の許容電流(35×0.56=19.6→20A)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流減少係数を乗じる前の直径1.6mmの基本許容電流(27A)です。
覚えるポイント
- 電線の基本許容電流:直径1.6mmは27A、2.0mmは35A、2.6mmは48Aです。
間違えやすいところ
- 電流減少係数を乗じるのを忘れて、基本許容電流の27Aをそのまま答えてしまう誤りがあります。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第146条(低圧屋内配線等の電線の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電動機と電熱器が接続された低圧屋内幹線の許容電流の決定
配線設計 · 低圧屋内幹線 / 許容電流 / 過電流遮断器
図のように、三相の電動機(定格電流10A)と電熱器2台(定格電流15A、20A)が低圧屋内幹線に接続されている場合、幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、需要率は100%とする。
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解答
イ
解説
低圧屋内幹線の太さを決める許容電流I_Wは、電動機等の定格電流合計I_Mと他の負荷の定格電流合計I_Hを比較し、I_M≦I_Hの場合はI_W≧I_M+I_H、I_M>I_Hの場合はI_Mの大きさに応じて1.25倍または1.1倍の係数を掛けて算出します。
解き方
- 電動機の定格電流の合計I_M=10Aを求めます。
- 電熱器の定格電流の合計I_H=15+20=35Aを求めます。
- I_M(10A)とI_H(35A)の大小を比較し、I_M≦I_Hであることを確認します。
- I_M≦I_Hであるため、最小値は単純加算のI_M+I_H=10+35=45Aとなります。
- 選択肢 イ正解
- I_M≦I_Hのため割増しがなく、10A+35A=45Aとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- I_Mに誤って1.25倍や1.1倍を乗じるなどした計算誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 条件判断を誤って不要な割増し電流を加算した場合の誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 幹線の保護用過電流遮断器の容量計算等と混同した数値です。
覚えるポイント
- I_M≦I_Hなら割増しなし(I_M+I_H)。I_M>I_Hの場合のみ、I_M≦50Aなら1.25倍、I_M>50Aなら1.1倍します。
間違えやすいところ
- 電動機があると無条件に1.25倍してしまうミスが多く見られます。まずはI_MとI_Hの大小比較を行う必要があります。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第148条(低圧幹線の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路の設計(過電流遮断器・電線太さ・コンセントの組合せ)
配線設計・電気設備技術基準 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / 電線の太さ / コンセント定格
低圧屋内配線の分岐回路の設計において、配線用遮断器の定格電流、分岐回路の電線の太さ、およびコンセントの定格電流と個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、電線の数値は軟銅線の太さを示し、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
ハ
解説
低圧屋内配線の分岐回路では、過電流遮断器の定格電流ごとに電線の太さ(最小太さ)および接続できるコンセントの定格電流が技術基準によって定められています。遮断器定格電流が20 Aの場合、電線は直径1.6 mm以上、コンセント定格は20 A以下です。遮断器定格電流が30 Aの場合、電線は直径2.6 mm(または断面積5.5 mm2)以上、コンセント定格は20 A以上30 A以下でなければなりません。
解き方
- 分岐回路における遮断器定格と電線太さ・コンセント定格の対応関係(20 A遮断器:1.6 mm以上・20 A以下、30 A遮断器:2.6 mm以上・20 A以上30 A以下)を確認する。
- 各選択肢の遮断器・電線・コンセントの組み合わせを法令基準に照らし合わせて正誤を判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 20 Aの配線用遮断器に対して定格電流30 Aのコンセントを接続することは認められていません(20 A遮断器回路に接続できるコンセントは20 A以下)。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 Aの配線用遮断器回路に用いる電線は直径2.6 mm以上(断面積5.5 mm2以上)が必要であるため、直径2.0 mmは不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 20 Aの配線用遮断器に対し、電線が直径2.0 mm(基準の1.6 mm以上を満たす)、コンセント定格電流が20 A(20 A以下を満たす)であるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 Aの配線用遮断器回路に接続できるコンセントは定格電流20 A以上30 A以下でなければならず、15 Aのコンセントは施設できません。
覚えるポイント
- 20 A配線用遮断器:電線1.6 mm以上、コンセント20 A以下
- 30 A配線用遮断器:電線2.6 mm以上、コンセント20 A以上30 A以下
間違えやすいところ
- 20 A分岐回路に30 Aコンセントを付けて良いと誤認する間違い
- 30 A分岐回路に一般的な15 Aコンセントを付けて良いと勘違いする間違い
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線から分岐する過電流遮断器等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における過電流遮断器設置位置の制限距離
配線設計・電気設備技術基準 · 幹線分岐 / 過電流遮断器の設置箇所 / 許容電流比率
図のように、定格電流100 Aの配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線から、太さ5.5 mm2(許容電流34 A)のVVRケーブルで低圧屋内電路を分岐する場合、接続点aから配線用遮断器bまでの長さの最大値[m]として、正しいものはどれか。ただし、低圧屋内幹線に接続される負荷は電灯負荷とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧幹線から分岐して電路を施設する場合、過電流遮断器は分岐点から3 m以下に設けるのが原則です。ただし、分岐線の許容電流が幹線の過電流遮断器定格電流の35 %以上の場合は8 m以下まで、55 %以上の場合は距離の制限がなくなります。
解き方
- 分岐線の許容電流IW(34 A)と幹線の過電流遮断器定格電流IB(100 A)から比率 IW / IB を算出する(34 / 100 = 0.34 = 34 %)。
- 比率が35 %未満であるため、電路長の最大制限が3 mであることを判定する。
- 選択肢 イ正解
- 許容電流比率が34 %であり、35 %未満であるため、過電流遮断器までの最大こう長は原則どおり3 mとなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 分岐回路の距離制限の規定において5 mという区分は存在しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 最大こう長が8 m以下となるのは、許容電流比率が35 %以上55 %未満の場合です。本問は34 %なので該当しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 制限なしとなるのは、分岐線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の55 %以上の場合です。
覚えるポイント
- 分岐線許容電流が幹線遮断器定格の35 %未満:3 m以下
- 35 %以上55 %未満:8 m以下
- 55 %以上:制限なし
間違えやすいところ
- 34 Aと35 %を混同して8 m以下と誤答するパターン
- 5.5 mm2の許容電流を暗記値で計算し間違えるパターン(問題文で34 Aと与えられているため注意)
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条第2項
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属製アウトレットボックスの使用方法の適否
配線器具・工事材料 · アウトレットボックス / 配線工事方法
アウトレットボックス(金属製)の使用方法として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
アウトレットボックスは、金属管工事やケーブル工事等において、電線相互の接続箇所の保護、電線の通線(引き入れ)の容易化、あるいは器具取り付け時の配線引き出し口として使用されます。配線用遮断器等の開閉機器を集合設置する用途には分電盤ボックス(キャビネット)が用いられます。
解き方
- アウトレットボックスの本来の用途(接続点の保護、通線の補助、器具の取付・引出口)を想起する。
- 配線用遮断器の集合配置に用いる器具(分電盤・キャビネット)との違いを確認し、誤っているものを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の引き入れ(通線)を容易にするためのプルボックスや通過箇所として使用することは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 配線用遮断器を集合して設置するのは分電盤(キャビネット)の役割であり、アウトレットボックスの用途として不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管相互の接続箇所や電線相互の接続部を収める接続箱としてアウトレットボックスを使用することは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 照明器具などの取付部分で配線を引き出すためにアウトレットボックスを使用することは適切です。
覚えるポイント
- アウトレットボックス:電線の接続、引き入れ、器具取付引き出しに用いる
- 配線用遮断器の集合設置:分電盤(キャビネット)を用いる
間違えやすいところ
- プルボックスとアウトレットボックスを混同して用途を限定的に捉えてしまうミス
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気機器および器具の組合せの正誤判定
配線器具・機器 · 機器の組合せ / ネオン変圧器 / 零相変流器 / スターデルタ始動器
組み合わせて使用する機器で、その組合せとして、明らかに誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
各種電気機器にはそれぞれ用途に応じた専用の補機や器具が接続されます。放電灯では、ネオン管にはネオン変圧器、高圧水銀灯には水銀灯用安定器が組み合わされます。また、漏電検出には零相変流器(ZCT)と漏電警報器(火災警報器等)、周囲照度による自動点滅には光電式自動点滅器と屋外照明灯、誘導電動機の始動電流低減にはスターデルタ始動器が組み合わされます。
解き方
- 各選択肢に記載された機器とそれに組み合わされる機器の対応関係を照合する。
- ネオン変圧器が高圧水銀灯ではなくネオン管灯用であることを確認し、誤りの選択肢を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 周囲の明るさに応じて屋外照明を自動点灯・消灯させるため、光電式自動点滅器と庭園灯を組み合わせて使用するのは正しい組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- 零相変流器(ZCT)で漏洩電流を検出し、漏電警報器へ信号を送って警報を発する組合せは正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- ネオン変圧器はネオン放電灯(ネオン管)に用いるものであり、高圧水銀灯には水銀灯用安定器を組み合わせるため、この組合せは明らかに誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 一般用低圧三相かご形誘導電動機の始動電流を抑制するためにスターデルタ始動器を組み合わせるのは正しい組合せです。
覚えるポイント
- ネオン変圧器 = ネオン放電灯(ネオン管)
- 高圧水銀灯 = 水銀灯用安定器
- 零相変流器(ZCT) = 漏電警報器・漏電遮断器
間違えやすいところ
- 高圧放電灯全般に変圧器を使うと混同してしまうミス
出題の前提:電気設備の技術基準・電気機器の用途規格
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の電源周波数変更に伴う無負荷回転速度の変化
電気機器 · 三相誘導電動機 / 同期速度 / 周波数変化
三相誘導電動機が周波数50 Hzの電源で無負荷運転されている。この電動機を周波数60 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の状態として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
誘導電動機の回転速度は回転磁界の速度(同期速度Ns = 120f / P)にほぼ比例します(無負荷時はすべりが非常に小さいため同期速度に極めて近い速度で回転します)。極数Pが一定の電動機では、電源周波数fが増加すれば回転速度も比例して高くなります。
解き方
- 誘導電動機の同期速度の公式 Ns = 120f / P を確認する。
- 極数Pが同じ電動機で周波数が50 Hzから60 Hzへと高くなった場合、Nsが増加することから、実際の回転速度も増加すると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 周波数が変化すると磁界の回転速度が変わるため、電動機の回転速度は変化します。
- 選択肢 ロ不正解
- 50 Hz用と60 Hz用で周波数が変わっても誘導電動機は正常に回転します。
- 選択肢 ハ不正解
- 周波数が減少(60 Hz→50 Hz)した場合は回転速度が減少しますが、本問は50 Hzから60 Hzへの変更なので増加します。
- 選択肢 ニ正解
- 同期速度は周波数に比例するため、50 Hzから60 Hzに上昇すると回転速度は増加します。
覚えるポイント
- 同期速度 Ns = 120f / P [min-1]
- 周波数fが増加すると、回転速度は増加する(50 Hz→60 Hzで1.2倍)
間違えやすいところ
- 周波数と回転速度の関係を反比例と勘違いして「減少する」を選んでしまうミス
出題の前提:電気機器理論(誘導機の回転原理)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用工具の適切な組合せ
工事用工具・施工方法 · 金属管工事 / リーマ / 工具の用途
電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
各工事種別で使用される代表的工具: ・金属管工事:金属管の切断(金切りのこ)、バリ取り(クリックボールとリーマ)、曲げ加工(パイプベンダ)、ねじ切り(ねじ切り器/オスタ型ねじ切り器)。 ・合成樹脂管(VE管)工事:管の切断(樹脂管カッタ)、管の加熱曲げ加工(ガストーチランプ)。 ・ボルトクリッパ:太いボルトや棒鋼を切断する工具。
解き方
- 各工事種別で必要とされる作業内容と、選択肢に挙げられた工具の用途を照合する。
- 金属管の面取り(バリ取り)にリーマが用いられることを確認し、適切な組合せを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 金属管を切断した後の管の内側のバリ(かえり)を取り除くためにリーマを用いるため、適切な組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプベンダは金属管を常温で曲げ加工するための工具です。硬質ポリ塩化ビニル管などの合成樹脂管の曲げにはガストーチランプ等で加熱して加工します。
- 選択肢 ハ不正解
- ボルトクリッパは太い鋼線やボルトなどを切断する工具であり、金属線ぴの切断には金切りのこなどが用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- ガストーチランプは合成樹脂管の加熱曲げ加工などに使用するものであり、バスダクト工事では使用しません。
覚えるポイント
- 金属管工事:リーマ(内面のバリ取り)、パイプベンダ(管曲げ)
- 合成樹脂管工事:ガストーチランプ(加熱曲げ)
間違えやすいところ
- パイプベンダを樹脂管用と誤解するミス
- ガストーチランプの用途を金属管の溶接やバスダクト工事と混同するミス
出題の前提:電気工事施工方法および工具規格
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電球形LEDランプの特徴
配線器具・照明機器 · LEDランプ / 白熱電球 / 発光効率 / 力率 / 寿命
白熱電球と比較して、電球形LEDランプ(制御装置内蔵形)の特徴として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電球形LEDランプと白熱電球の比較特性: 1. 発光効率:LEDは非常に高く、白熱電球の数倍(省エネルギー)。 2. 寿命:LEDは約40,000時間と非常に長く、白熱電球(約1,000~2,000時間)の数十倍。 3. 価格:LEDの方が高価。 4. 力率:白熱電球は純粋な抵抗負荷のため力率100 %(1.0)だが、電球形LEDランプは内蔵コンバータ回路の影響で力率が50~70 %程度と低い。
解き方
- 電球形LEDランプの各特性(寿命、効率、価格、力率)を白熱電球と比較する。
- 「同じ明るさで消費電力が少ない=発光効率が高い」という特徴が正しいと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 電球形LEDランプの定格寿命は約40,000時間であり、白熱電球(約1,000~2,000時間)と比較して大幅に長いです。
- 選択肢 ロ正解
- LEDランプは発光効率(lm/W)が高いため、白熱電球と同じ明るさを得るための消費電力が大幅に少なくなります。
- 選択肢 ハ不正解
- 製造コストや制御基板を内蔵していることから、白熱電球よりも初期購入価格は高いです。
- 選択肢 ニ不正解
- 白熱電球は純抵抗負荷のため力率はほぼ100 %ですが、電球形LEDランプは内蔵電源回路(整流器・コンデンサ等)があるため力率は白熱電球より低くなります。
覚えるポイント
- LEDランプの特徴:長寿命・高発光効率(省エネ)・初期価格高・力率は白熱電球(100 %)より低い
間違えやすいところ
- 「高性能だから力率も高い」と思い込んでしまうミス(白熱電球は力率100 %なのでLEDの方が低い)
出題の前提:照明工学・電気機器規格
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す電気工事用工具(ホールソー)の用途
工事用工具・施工方法 · ホールソー / 穴あけ工具 / 配電盤加工
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
穴あけ用工具の分類: ・ホールソー:電気ドリルに装着し、金属板(鉄板・ステンレス板・鋼板等)にパイプ貫通用などの円形の穴をあける工具。 ・木工用きり・ドリルビット:木柱や木材の穴あけに用いる。 ・振動ドリルビット・コアドリル:コンクリート壁やモルタル壁の穴あけに用いる。 ・リーマ:管の切り口のバリ取りに用いる。
解き方
- 写真の工具の外観(外周に円筒状の刃、中心にセンタードリルがある構造)からホールソーであることを特定する。
- ホールソーの主用途が「配電盤・キャビネット等の鉄板・金属板への丸穴あけ」であることを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管の切り口の面取りには、リーマ(クリックボールに装着して使用)を用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 木柱や木材の穴あけには木工用ドリル刃や木工用ホールソーを用いますが、本工具は金属板用ホールソーです。
- 選択肢 ハ正解
- 写真の工具は金属板用ホールソーであり、鉄板や各種金属板・ボックスに配管用の丸穴をあけるのに使用します。
- 選択肢 ニ不正解
- コンクリート壁の穴あけには、コンクリートドリルやダイヤモンドコアドリルを使用します。
覚えるポイント
- ホールソー(円筒状ののこ刃+センタードリル):鉄板・金属板の穴あけ用
間違えやすいところ
- コンクリート用コアドリルや木工用きりと外見・用途を混同するミス
出題の前提:電気工事用工具の種類および用途
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電磁開閉器の構成部品の識別
配線器具・材料・工具 · 開閉器 / 電磁接触器 / 熱動継電器
写真に示す器具の丸枠で囲まれた部分の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電磁開閉器(MS)は、電動機などの負荷回路を遠隔・自動で開閉する「電磁接触器(MC)」と、過負荷による過電流を検知して回路を遮断させる「熱動継電器(サーマルリレー、THR)」を組み合わせた器具です。上部の接点駆動部が電磁接触器、下部のバイメタル機構部が熱動継電器です。
解き方
- 提示された器具全体が電動機の制御等に用いられる電磁開閉器であることを判別する。
- 丸枠で囲まれた上部ユニット(主接点を電磁コイルで開閉する部分)が電磁接触器であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電遮断器(ELB)は漏電(地絡電流)を検知して自動遮断する機器であり、写真の器具ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 電磁接触器は電磁石の吸引力で主接点を投入・遮断する装置であり、丸枠で示された上部部分に該当します。
- 選択肢 ハ不正解
- 熱動継電器(サーマルリレー)は過電流によるバイメタルの湾曲を利用して作動する器具で、電磁開閉器の下部部分に配置されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電警報器は変流器(ZCT)等と連動して漏電を警報する装置であり、写真の器具とは異なります。
覚えるポイント
- 電磁開閉器 = 電磁接触器(上部) + 熱動継電器(下部)
間違えやすいところ
- 電磁接触器と器具全体(電磁開閉器)または下部の熱動継電器を取り違えて解答してしまう。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 鑑別問題基準
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂製可とう電線管用サドルの用途
配線器具・材料・工具 · 合成樹脂管工事 / PF管 / 支持具
写真に示す材料の用途として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
合成樹脂製可とう電線管(PF管やCD管)を造営材に施設する際には、管の自重や張力による垂れ下がりを防ぐため、専用のサドルを用いて規定の間隔(1.0m以下)で固定・支持します。内面にある突起(リブ)が管の蛇腹溝と噛み合って管の滑りを防止します。
解き方
- 写真の形状(合成樹脂製で円弧状の内側に波付管の溝に適合する突起があるサドル)を確認する。
- この材料がPF管(合成樹脂製可とう電線管)を造営材に固定・支持するための部材であることを判断する。
- 選択肢 イ正解
- 写真の材料はPF管用サドルであり、PF管を造営材に支持・固定する用途に適合します。
- 選択肢 ロ不正解
- 照明器具の固定にはボルト、木ねじ、引掛シーリング器具などの専用支持部材を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルの束線には結束バンド(インシュロック等)やスパイラルチューブなどを使用します。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属線ぴの支持には専用の金属製サドルや支持金具が用いられます。
覚えるポイント
- PF管用サドルは管の波打ち(蛇腹)に合わせた突起があり、支持点間距離は1.0m以下とする。
間違えやすいところ
- ケーブル留め金具や金属管用サドルと混同しないよう、樹脂製である点と内側の溝固定突起に着目する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号と施工方法の組合せの正誤判断
配線図 · 配線図記号 / 電線管の種類 / 配線工事方法
低圧屋内配線の図記号と、それに対する施工方法の組合せとして、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図記号において、管の種類記号として「数字のみ」は厚鋼電線管、「E」はねじなし電線管、「VE」は硬質ポリ塩化ビニル管、「PF」は合成樹脂製可とう電線管、「F2」は2種金属製可とう電線管を示します。また、実線は天井隠ぺい配線、破線は床隠ぺい配線、一点鎖線は露出配線を表します。
解き方
- 各選択肢の線種記号(実線:天井隠ぺい、破線:床隠ぺい、一点鎖線:露出配線)と管の略号を照合する。
- 選択肢ロにおいて、管の記号「E19」はねじなし電線管を示すのに対し、施工方法の説明が「硬質塩化ビニル電線管」となっている誤りを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 実線は天井隠ぺい配線を示し、管記号の数字単独「16」は厚鋼電線管を表すため正しい組合せです。
- 選択肢 ロ正解
- 「E19」はねじなし電線管を表す記号であり、硬質塩化ビニル電線管(記号VE)ではないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 破線は床隠ぺい配線(または図面指定による天井隠ぺい配線等)を表し、「PF16」はPF管を表すため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 「F2 17」は呼び17の2種金属製可とう電線管を表し、一点鎖線は露出配線を表すため正しい組合せです。
覚えるポイント
- 電線管記号:無印(数字のみ)=厚鋼、C=薄鋼、E=ねじなし、VE=硬質塩化ビニル管、PF/CD=合成樹脂可とう管、F2=2種金属可とう管
間違えやすいところ
- E管(ねじなし管)とVE管(硬質塩化ビニル管)を頭文字の類似から混同してしまう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の電線相互接続条件
電気工事の施工方法 · 電線の接続 / 電気抵抗 / 引張強さ / 差込形コネクタ
単相100 Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、技術基準等に照らして不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線を接続する際の基本原則(電技解釈第12条)として、①電線の電気抵抗を増加させないこと、②電線の引張強さを20%以上減少させないこと(引張強さを80%以上保持すること)、③接続部分を電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること、の3点が規定されています。差込形コネクタやリングスリーブ用絶縁キャップ等の専用絶縁器具を用いる場合はテープ巻きを省略できます。
解き方
- 電線の接続基準に関する技術基準の解釈第12条の規定要件(電気抵抗、引張強さ、絶縁被覆)を想起する。
- 電気抵抗については「増加させないこと(0%増加)」が義務付けられており、5%増加を認めている選択肢ニが不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部分は、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので被覆することが規定されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 引張強さは20%以上減少させないことと規定されているため、15%の減少は許容範囲内であり適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 差込形コネクタはそれ自体が絶縁構造を有しているため、接続後にビニルテープを巻かなくても適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 技術基準において電線の電気抵抗は「増加させないこと」と定められており、増加させる接続は不適切です。
覚えるポイント
- 電線接続の要件:電気抵抗は増加させない(0%)、引張強さは20%以上減少させない(80%以上維持)。
間違えやすいところ
- 引張強さの「20%以上減少させない」という数値要件と、電気抵抗の「増加させない(一切増加不可)」という完全条件を混同してしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続法)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線工事の施工場所と工事種別
電気工事の施工方法 · 金属管工事 / 金属可とう電線管工事 / ケーブル工事 / 接地工事省略
使用電圧200 Vの三相電動機回路の施工方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属可とう電線管工事において、1種金属製可とう電線管は強度が低いため「展開した乾燥した場所」のみ施工可能です。湿気の多い場所や点検できない隠ぺい場所には2種金属製可とう電線管を使用しなければなりません。また、金属管のD種接地工事は、乾燥した場所で管長4m以下の小部分であれば省略可能です。ケーブル工事の造営材支持点間距離は2m以下(接触防護措置を施す場合は1.5m以下等の例外あり)です。
解き方
- 各配線工法における施工可能場所、接地工事の省略条件、支持点間距離の基準を確認する。
- 1種金属製可とう電線管は「展開した乾燥した場所」に制限されるため、湿気の多い場所に施工している選択肢ロを不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管工事の管内には、600Vビニル絶縁電線(IV線)などの絶縁電線(屋外用OW線を除く)を使用するため適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 1種金属製可とう電線管は「展開した乾燥した場所」に限って施設できるため、湿気の多い場所に施設するのは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 乾燥した場所で管の長さが4m以下の場合は、金属管のD種接地工事を省略できるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 低圧屋内配線のケーブル工事において、造営材に沿って取り付ける場合の支持点間距離は2m以下と規定されており適切です。
覚えるポイント
- 1種金属製可とう電線管:展開した乾燥した場所のみ。
- 乾燥した場所の金属管接地省略:管長4m以下(直流300V・交流対地電圧150V以下の場合は乾燥場所で8m以下)。
間違えやすいところ
- 1種金属製可とう電線管と2種金属製可とう電線管(あらゆる場所に施工可能)の施工場所の制限を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の施工材料と方法
電気工事の施工方法 · 金属可とう電線管工事 / TSカップリング / コンビネーションカップリング
低圧屋内配線の金属可とう電線管工事として、不適切なものを1つ選びなさい。ただし、管は2種金属製可とう電線管を使用するものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線管相互の接続材料は、管の種類に応じて正しく使い分けます。金属可とう電線管と鋼製金属管を接続するときは異種管接続用の「コンビネーションカップリング」、ボックスとの接続には「ストレートボックスコネクタ(またはアングルボックスコネクタ)」を用います。TSカップリングは硬質塩化ビニル管(VE管)専用の接着剤塗布型継手です。
解き方
- 金属可とう電線管工事で使用する各種カップリングおよびコネクタの用途を確認する。
- 選択肢イの「TSカップリング」が硬質塩化ビニル管用の継手であり、金属可とう管と金属管の接続には使用できないことを特定する。
- 選択肢 イ正解
- 金属可とう電線管と金属管の接続にはコンビネーションカップリングを用います。TSカップリングはVE管用継手であるため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属可とう電線管相互やボックスとの接続部は、機械的に堅ろうで電気的に完全に接続する必要があり適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 管内には屋外用ビニル絶縁電線(OW)を除く絶縁電線(600Vビニル絶縁電線など)を使用するため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 管とボックスの接続にはストレートボックスコネクタを用いるのが標準的であり適切です。
覚えるポイント
- TSカップリング = VE管(硬質塩化ビニル管)用継手
- コンビネーションカップリング = 金属可とう管と鋼製金属管の接続用継手
間違えやすいところ
- 異種管相互接続用であるコンビネーションカップリングと、合成樹脂管用TSカップリングの用途を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
ネオン放電灯工事の施工基準
電気工事の施工方法 · ネオン放電灯工事 / がいし引き工事 / 支持点間距離 / ネオン電線
屋内の管灯回路の使用電圧が1000 Vを超えるネオン放電灯工事として、不適切なものを1つ選びなさい。ただし、接触防護措置が施してあるものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
管灯回路の使用電圧が1000Vを超える高圧のネオン放電灯工事(電技解釈第191条)では、配線方法としてがいし引き工事が認められていますが、電線にはネオン電線を使用し、支持点間距離は「1m以下」(一般の低圧がいし引き工事の2mとは異なる)としなければなりません。また、ネオン変圧器の外箱にはD種接地工事を施し、一次側電源回路は専用回路とします。
解き方
- ネオン放電灯工事の管灯回路(高圧側)におけるがいし引き工事の規定を確認する。
- 通常のがいし引き工事の支持点間距離は2m以下であるが、ネオン放電灯のがいし引き工事では「1m以下」に制限される規定を適用し、ハを誤りと特定する。
- 選択肢 イ不正解
- ネオン変圧器に電力を供給する電源回路は専用回路とし、配線用遮断器等の開閉器を設けるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接触防護措置が施された点検できる隠ぺい場所への管灯回路の施設は認められているため適切です。
- 選択肢 ハ正解
- ネオン放電灯の管灯回路をがいし引き工事で施設する場合、支持点間距離は1m以下とする必要があるため、2mとした工事は不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- ネオン変圧器の金属製外箱には、感電防止のためD種接地工事を施す必要があり適切です。
覚えるポイント
- ネオン放電灯のがいし引き工事:支持点間距離は「1m以下」(低圧通常のがいし引きの2m以下と混同しない)。
間違えやすいところ
- 低圧がいし引き工事の支持点間距離(2m以下)をそのままネオン放電灯回路に適用できると誤認してしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第191条(ネオン放電灯工事)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路用測定器とその測定用途
検査・測定・試験 · 検電器 / 回路計 / 回転計 / 電力計
低圧電路で使用する測定器とその用途の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電気設備で使用する各種計測器の主な用途は次の通りです。①検電器:電路の充電の有無の確認、②絶縁抵抗計(メガー):絶縁抵抗の測定(回路計の内蔵電池電圧では不可)、③検相器:三相交流の相順(相回転)の確認(回転計は電動機軸等の回転速度を測定するもの)、④電力量計:積算消費電力量の測定(電力計は瞬時電力の測定用)。
解き方
- 各選択肢の測定器名とその測定対象(用途)の組み合わせを照合する。
- 回路計は絶縁抵抗測定不可(絶縁抵抗計が必要)、回転計は回転速度測定(相順は検相器)、電力計は電力測定(電力量は電力量計)であることを確認し、検電器の用途が正しいハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 絶縁抵抗の測定には高電圧を印加できる絶縁抵抗計(メガー)を用います。回路計(テスタ)では測定できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相回路の相順(相回転)の確認には「検相器」を用います。回転計(タコメーター)は回転速度(rpm)を測る器具です。
- 選択肢 ハ正解
- 検電器は電路が通電状態(充電状態)にあるかどうかを確認するための測定器具であり、用途が正しく合致しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 消費電力量(kWh)の測定には「電力量計(積算電力計)」を用います。電力計は瞬時電力(WやkW)を測定する計器です。
覚えるポイント
- 充電の有無 = 検電器
- 相順(相回転) = 検相器
- 絶縁抵抗 = 絶縁抵抗計
- 電力量(積算) = 電力量計
間違えやすいところ
- 「電力計」と「電力量計」、および「回転計」と「検相器」の機能・名称の混同に注意する。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 測定器に関する出題基準
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗の基準適合性
検査・測定 · 絶縁抵抗 / 電気設備技術基準 / 対地電圧
低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を測定した。「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗値の規定値は、対地電圧150V以下の場合は0.1MΩ以上、対地電圧150V超300V以下の場合は0.2MΩ以上、300V超の場合は0.4MΩ以上と定められています。
解き方
- 各電路の対地電圧を判別し、要求される絶縁抵抗の基準値を特定する。
- 測定値が各基準値を満たしているか比較し、基準を下回る不適合な選択肢を見出す。
- 選択肢 イ正解
- 三相3線式200V回路(接地式)の対地電圧は200Vであり、150Vを超えるため0.2MΩ以上必要です。測定値0.18MΩは基準未満で不適合です。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相3線式100/200Vの中性線接地方式では対地電圧は100V(150V以下)となるため基準は0.1MΩ以上です。0.16MΩは適合しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式100V回路は対地電圧100V(150V以下)であり、基準は0.1MΩ以上です。0.12MΩは適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 分電盤で一括測定して基準値(0.1MΩ以上)を大きく上回る1.5MΩであれば個別測定を省略できます。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上、150V超300V以下は0.2MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上
間違えやすいところ
- 単相3線式の200V回路は対地電圧が100Vとなり基準が0.1MΩ以上である点と混同しないこと
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第58条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電動機の接地工事と電線の太さ
電気工事の施工方法 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線の太さ
三相200V、2.2kWの電動機の鉄台に施設した接地工事の接地抵抗値を測定し、接地線(軟銅線)の太さを検査した。接地抵抗値及び接地線の太さ(直径)の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、電路には漏電遮断器が施設されていないものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
300V以下の低圧用機械器具の金属製外箱等にはD種接地工事を施します。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下(0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器があれば500Ω以下)、接地線には直径1.6mm以上の軟銅線を使用します。
解き方
- 使用電圧300V以下であることからD種接地工事が必要であることを確認する。
- 漏電遮断器がない条件から接地抵抗値の基準が100Ω以下であることを特定する。
- 接地線の太さが直径1.6mm以上であることを踏まえ、両方を満たす選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗値50Ωは100Ω以下を満たしますが、接地線1.2mmは基準の1.6mm未満であるため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 接地抵抗値70Ω(100Ω以下)および接地線径2.0mm(1.6mm以上)はともにD種接地の基準を満たしています。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地線1.6mmは満たしていますが、漏電遮断器がないため接地抵抗値150Ωは基準の100Ω以下を超過しており不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地線2.6mmは満たしていますが、接地抵抗値200Ωは100Ω以下を超過しているため不適切です。
覚えるポイント
- D種接地工事は100Ω以下かつ直径1.6mm以上の軟銅線を使用する
間違えやすいところ
- 漏電遮断器(動作時間0.5秒以内)が施設されている場合の緩和規定(500Ω以下)と混同しないよう注意する
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条、第29条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
クランプ形漏れ電流計による単相3線式の測定方法
検査・測定 · クランプ形漏れ電流計 / 漏れ電流測定 / 単相3線式
単相3線式回路の漏れ電流を、クランプ形漏れ電流計を用いて測定する場合の測定方法として、正しいものはどれか。ただし、中央の線は中性線を示す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
交流電路の漏れ電流をクランプ形電流計で測定する場合、回路を構成するすべての電線を一括してクランプコアの内側に通します。これにより負荷電流による磁界が互いに打ち消し合い、大地へ漏洩した電流成分(ゼロ相電流)のみが検出されます。
解き方
- 回路の往復電線すべてを一括してクランプすることで正常な負荷電流を相殺する測定原理を確認する。
- 単相3線式回路を構成する3本の電線(線間電圧線2本+中性線1本)をすべてクランプしている図(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 中性線1本のみを挟むと、中性線に流れる不平衡負荷電流そのものが測定されてしまいます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧線2本のみを挟むと、中性線へ還流する電流が相殺されず負荷電流が検出されてしまいます。
- 選択肢 ハ正解
- 回路を構成する電線3本すべてを一括クランプすることで、正常電流が相殺され漏れ電流のみを正しく測定できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管などの導電性遮蔽物の外側からクランプすると測定誤差が生じ、正しい漏れ電流を測定できません。
覚えるポイント
- 漏れ電流測定は回路の全電線(単相3線式なら3本)を一括クランプする
間違えやすいところ
- 接地線の漏れ電流測定(接地線1本を挟む)と回路電路の漏れ電流測定(全電線を一括で挟む)を混同しないこと
出題の前提:低圧電路の絶縁性能の確認方法(内線規程・電技解釈)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の資格が必要な作業
法令 · 電気工事士法 / 軽微な作業 / 一般用電気工作物
電気工事士法において、一般用電気工作物に係る工事の作業で電気工事士でなければ従事できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気工事士法では、電気工事の安全を確保するため、軽微な作業(器具のコード接続、小勢力回路配線等)や電気事業者の設備作業(電力量計の取付等)を除き、電線管配管や電線の接続・挿入などの主要な屋内配線作業を電気工事士の独占業務と定めています。
解き方
- 各選択肢の作業内容が「軽微な作業」または「適用除外作業」に該当するかを照合する。
- 電線管に電線を収める作業は電気工事士でなければできない作業に該当することを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 電力量計の取り付けは電気事業者の作業範囲(電気工事士法の適用除外)に該当します。
- 選択肢 ロ不正解
- 二次電圧36V以下の小勢力回路の配線作業は「軽微な作業」に該当し、資格不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- ソケットや差込みプラグなどの器具端子にコードを接続する作業は「軽微な作業」であり、資格不要です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線管に電線を収める作業は軽微な作業に含まれず、電気工事士でなければ従事できません。
覚えるポイント
- 電線管への電線挿入や電線管相互の接続は電気工事士でなければできない
間違えやすいところ
- コードの端末接続や36V以下の二次側配線などの「軽微な作業」と資格必須作業を取り違えやすい
出題の前提:電気工事士法施行令第1条、電気工事士法施行規則第2条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の範囲
法令 · 一般用電気工作物 / 自家用電気工作物 / 小出力発電設備
一般用電気工作物の適用を受けないものはどれか。ただし、発電設備は電圧600V以下で、同一構内に設置するものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧受電(受電電力50kW未満)の設備であっても、小出力発電設備以外の発電設備を備えると「自家用電気工作物」となります。小出力発電設備の基準は、太陽電池50kW未満、風力20kW未満、水力20kW未満、燃料電池10kW未満、内燃力10kW未満などと定められています。
解き方
- 各選択肢の受電電圧と容量(低圧・50kW未満)を確認する。
- 付帯する発電設備の種類と出力が小出力発電設備の範囲内か判定する。
- 出力15kWの内燃力発電設備は10kW未満の条件を超えており自家用電気工作物になることを見出す。
- 選択肢 イ不正解
- 太陽電池発電設備は50kW未満が小出力発電設備であるため、15kWは該当し、一般用電気工作物となります。
- 選択肢 ロ不正解
- 太陽電池(50kW未満)と風力(20kW未満)の合計が50kW未満であり、それぞれ小出力発電設備の要件を満たすため一般用電気工作物となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 燃料電池発電設備は10kW未満が小出力発電設備であるため、5kWは該当し、一般用電気工作物となります。
- 選択肢 ニ正解
- 内燃力発電設備は10kW未満が小出力発電設備です。15kWは基準以上のため自家用電気工作物となり、一般用の適用を受けません。
覚えるポイント
- 小出力発電設備:太陽電池50kW未満、風力20kW未満、燃料電池10kW未満、内燃力10kW未満
間違えやすいところ
- 内燃力発電(発電機)の小出力基準が10kW未満であることを忘れ、太陽電池の50kW未満と混同しないこと
出題の前提:電気事業法第38条、電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における電圧の低圧区分
法令 · 電圧の区分 / 低圧 / 電気設備技術基準
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備に関する技術基準を定める省令第2条により、電圧は低圧・高圧・特別高圧の3つに区分されています。低圧は直流750V以下・交流600V以下、高圧は低圧を超え7000V以下、特別高圧は7000Vを超えるものと規定されています。
解き方
- 電気設備技術基準における低圧区分の定義を想起する。
- 直流が750V以下、交流が600V以下となっている選択肢(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 直流と交流の数値が逆になっています。直流が750V以下、交流が600V以下です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直流の低圧限度は600Vではなく750V以下です。
- 選択肢 ハ正解
- 直流750V以下、交流600V以下が法令に定められた正しい低圧の区分です。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流の低圧限度は300Vではなく600V以下です。
覚えるポイント
- 低圧:直流750V以下、交流600V以下
間違えやすいところ
- 直流と交流の電圧の数値を逆に覚えてしまうミスに注意する
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の傍記表示(エアコン屋外ユニット)
配線図 · 図記号 / 傍記表示 / ルームエアコン
配線図において、①で示す部分はルームエアコンの屋外ユニットである。その図記号の傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、ルームエアコン(RC)の室内ユニットにはIndoorを意味する「I」、屋外ユニット(室外機)にはOutdoorを意味する「O」を傍記します。
解き方
- 配線図の①で指示された機器がルームエアコンの屋外ユニット(室外機)であることを確認する。
- 屋内ユニット「I」と屋外ユニット「O」の記号規則に基づき、「O」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- Rはリモコンリレーや防雨形(WP等と併用)などに用いられる場合があり、屋外ユニットの表示ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- Bはブザーや配線用遮断器等の表示記号であり、エアコン屋外機を示すものではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- IはIndoor(室内ユニット)を示す傍記表示です。
- 選択肢 ニ正解
- OはOutdoor(屋外ユニット)を示す正しい傍記表示です。
覚えるポイント
- エアコン室内ユニットはI(Indoor)、屋外ユニットはO(Outdoor)
間違えやすいところ
- 屋内(Indoor: I)と屋外(Outdoor: O)を取り違えないように注意する
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ配線における最少電線本数の特定
配線図 · 複線図 / 心線数 / 片切スイッチ
配線図において、②の部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単相100Vの電灯回路において、片切スイッチのみが接続される末端分岐配線には、スイッチに電源を供給する非接地側電線1本と、スイッチから負荷(照明)へ戻る点滅状態の電線1本の計2心線が必要となります。
解き方
- 配線図の②の位置を確認し、接続されている器具が片切スイッチ「イ」であることを特定する。
- 複線図の接続関係を考慮し、電源非接地側電線と照明への返り線の合計本数を算出し、最少本数2本を導く。
- 選択肢 イ正解
- 片切スイッチ「イ」へ向かう配線であり、非接地側電線と照明器具への返り線の2本で配線可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 3路スイッチやコンセント併設箇所ではないため3本は不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- 当該区間には4本の電線を通過させる必要はありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 単なる片切スイッチへの分岐配線であり5本は過大です。
覚えるポイント
- 単独の片切スイッチへの立ち下がり配線は非接地側と返り線の2本
間違えやすいところ
- コンセントが併設されている箇所(接地側電線が加わり3本以上必要)と誤認しないこと
出題の前提:配線図施工条件およびJIS C 0303に基づく複線図化手法
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(確認表示灯内蔵点滅器)
配線図 · 点滅器 / 図記号
配線図中の③で示す図記号の機器名称として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
配線図記号において、点滅器記号の右側に黒丸等の表示灯マークが付されたものは確認表示灯内蔵点滅器を示します。消灯時に位置を示す位置表示灯内蔵(ホタルスイッチ)には「L」が付されます。
解き方
- 配線図中の③が指す点滅器の図記号を確認する。
- 記号の形状から確認表示灯を内蔵する点滅器であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 位置表示灯を内蔵する点滅器(ホタルスイッチ)の記号には、傍記表示として英文字の「L」が付されます。
- 選択肢 ロ正解
- スイッチが入っているときに点灯して動作確認ができる、確認表示灯を内蔵する点滅器を示しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 遅延スイッチ(オフディレイタイマ付スイッチ)の図記号には、傍記表示として「D」が付されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 熱線式自動スイッチの図記号には、傍記表示として「A」が付されます。
覚えるポイント
- 確認表示灯内蔵スイッチは負荷点灯時に点灯、位置表示灯内蔵(L)は消灯時に点灯します。
間違えやすいところ
- 位置表示灯(L: Location)と確認表示灯の図記号の見た目を混同しないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧ケーブルの識別(CVケーブル)
配線図 · ケーブルの種類 / 電線名称
配線図中の④で示す低圧ケーブルの名称として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
ケーブルの略称記号において、Cは架橋ポリエチレン(Crosslinked Polyethylene)、Vは塩化ビニルシース(Vinyl sheath)を表します。
解き方
- 配線図の④で指示されている引き出し線の記号「CV 5.5-2C」を読み取る。
- 記号「CV」に対応する名称が「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」であることを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形の略称記号はVVRです。
- 選択肢 ロ正解
- CVは600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルの正式な略称記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の略称記号はVVFです。
- 選択肢 ニ不正解
- 600V ゴム絶縁クロロプレンシースケーブルの略称記号は2RNCT等です。
覚えるポイント
- CVケーブルのCは架橋ポリエチレン(Crosslinked PE)、Vはビニルシースを示します。
間違えやすいところ
- VVF(ビニル平形)やVVR(ビニル丸形)と頭文字「C」の架橋ポリエチレンを混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 3605「600Vポリエチレンケーブル」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路の直接埋設深さの基準
電気工事の施工方法 · 地中電線路 / 直接埋設式 / 埋設深さ
配線図中の⑤で示す部分の地中電線路を直接埋設式により施設する場合、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所における埋設深さの最小値[m]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
地中電線路を直接埋設式で敷設する場合、重量物の圧力を受けるおそれがある場所では1.2m以上、その他の場所では0.6m以上の深さに埋設する必要があります。
解き方
- 問題文で「車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所」という条件を確認する。
- 直接埋設式の埋設基準深さである1.2m(本試験出題年度基準)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.3mは地中電線路の直接埋設式の規定値には該当しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.6mは車両等の重量物の圧力を受けるおそれのない場所における埋設深さの最小値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.9mは本問の埋設基準値ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 重量物の圧力を受けるおそれがある場所における直接埋設式の最小埋設深さは1.2mです。
覚えるポイント
- 直接埋設式:重量物の圧力を受ける場所は1.2m以上、受けない場所は0.6m以上です。
間違えやすいところ
- その他の場所の基準である「0.6m」と重量物の圧力を受ける場所の基準を混同しやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(屋外灯の種類)
配線図 · 照明器具 / 屋外灯 / 図記号傍記
配線図中の⑥で示す屋外灯の種類として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
放電灯の配線図記号における光源種類の傍記表示として、Hは水銀灯、Mはメタルハライド灯、Nはナトリウム灯、Fは蛍光灯を表します。
解き方
- 配線図中の⑥で示された屋外灯の図記号と付随する傍記記号「N200」を確認する。
- 記号の頭文字「N」がナトリウム灯を意味することを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 水銀灯を表す場合は「H」の文字が傍記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- メタルハライド灯を表す場合は「M」の文字が傍記されます。
- 選択肢 ハ正解
- 「N」はナトリウム灯(高圧または低圧ナトリウムランプ)を示しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 蛍光灯を表す場合は「F」の文字が傍記されます。
覚えるポイント
- 放電灯の傍記記号:H=水銀灯、M=メタルハライド灯、N=ナトリウム灯、F=蛍光灯。
間違えやすいところ
- 水銀灯(H: Mercury)やメタルハライド灯(M)とナトリウム灯(N)の頭文字を混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の絶縁抵抗の基準値
検査・測定・法令 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 測定基準値
配線図中の⑦で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、技術基準上許容される最小値[MΩ]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の最小許容値は、対地電圧が150V以下の場合は0.1MΩ、対地電圧150V超300V以下(接地式300V以下など)の場合は0.2MΩ、300V超の場合は0.4MΩと規定されています。
解き方
- ⑦の配線が接続されている分電盤L-1の電源系統が単相3線式100/200Vであることを確認する。
- 中性点接地されているため電路の対地電圧が150V以下(100V)となり、必要な最小絶縁抵抗値が0.1MΩであることを導く。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が150V以下の低圧電路であるため、許容される最小絶縁抵抗値は0.1MΩです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超える300V以下の電路(三相3線式200V電路など)における基準値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路における基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の竣工時測定等の目安値であり、法令上の最小許容限界値ではありません。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上、対地電圧150V超300V以下は0.2MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上です。
間違えやすいところ
- 器具表記等に200とあっても、単相3線式の中性点接地配線では対地電圧は100V(150V以下)となる点を見落としやすいです。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(抜け止め形コンセント)
配線図 · コンセント / 抜け止め形 / 図記号
配線図中の⑧で示すコンセントの図記号の名称として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
コンセント図記号において、刃受部分を結ぶ円弧状の線が付加された記号(またはLK表示)は抜け止め形コンセントを示します。
解き方
- 配線図中の⑧が指すコンセント図記号の形状を確認する。
- 刃受記号に固定用スライド(円弧線)が組み合わされた形状から抜け止め形コンセントと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 引掛形コンセントの図記号には、器具横に「T」の文字が傍記されるか引掛特有の形状が用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地極付コンセントの図記号には、接地極を表す「E」の文字が傍記されます。
- 選択肢 ハ正解
- 図記号の形状から、プラグを回転させて抜けないようにロックする抜け止め形コンセントを示しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器付コンセントの図記号には「EL」の文字が傍記されます。
覚えるポイント
- 抜け止め形は刃受をつなぐ円弧形状、引掛形は傍記「T」、接地極付は傍記「E」です。
間違えやすいところ
- 抜け止め形(プラグを差し込んで少し回す固定式)と引掛形(T)を混同しないように区別します。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地工事の種類と接地抵抗値の緩和基準
配線図 · D種接地工事 / 漏電遮断器 / 接地抵抗の緩和
配線図中の⑨で示す部分の接地工事の種類および接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
300V以下の低圧機械器具の鉄台・金属製外箱にはD種接地工事を施します。電路に感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以内の漏電遮断器を設けた場合、D種接地工事の接地抵抗値は500Ω以下まで緩和されます。
解き方
- ⑨で保護される機器の使用電圧(三相200V=300V以下)から、必要な接地工事がD種接地工事であることを確認する。
- 配線図の共通注意事項【注意】3に「漏電遮断器は定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用」とあるため、接地抵抗値の上限が500Ωに緩和されることを適用する。
- 選択肢 イ不正解
- A種接地工事は高圧機器などに適用されるものであり、低圧200V電動機用には適用されません。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧200V機器に対する接地工事はA種ではなくD種接地工事です。
- 選択肢 ハ不正解
- 通常時は100Ω以下ですが、高感度高速形の漏電遮断器が施設されているため500Ω以下に緩和されます。
- 選択肢 ニ正解
- 300V以下のためD種接地工事であり、0.1秒動作・30mAの漏電遮断器により抵抗値上限が500Ωに緩和されます。
覚えるポイント
- 低圧300V以下はD種。0.5秒以内動作・100mA以下の漏電遮断器設置で500Ω以下に緩和。
間違えやすいところ
- 配線図冒頭の共通注意事項にある漏電遮断器の記載を見落として、緩和前の100Ωを選んでしまう誤りが多発します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台及び金属製外箱の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(電磁開閉器)
配線図 · 電磁開閉器 / マグネットスイッチ / 図記号
配線図中の⑩で示す図記号の機器として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電磁開閉器(MS: Magnetic Switch)は、外部の押しボタンスイッチなどの制御信号により電磁石を励磁して接点を開閉し、電動機等を遠隔または自動制御する装置です。
解き方
- 配線図中の⑩が指す図記号と記号内の文字「MS」を確認する。
- 「MS」がマグネットスイッチ(電磁開閉器)であり、制御信号で動作する開閉器であることを選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- MS(電磁開閉器)は、制御配線の電気信号を受けて電磁石の働きで主接点を開閉する機器です。
- 選択肢 ロ不正解
- 始動器(スターデルタ始動器など)は記号内に星・デルタ記号等が示されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 熱線式自動スイッチ用センサの記号には通常「A」等の傍記が用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 進相コンデンサの記号は長方形に極板シンボル(コンデンサ記号)が組み合わされた形状です。
覚えるポイント
- MS(Magnetic Switch)は電磁開閉器。押しボタン等の制御信号により遠隔開閉します。
間違えやすいところ
- 手動開閉器や漏電遮断器、進相コンデンサなど他の動力盤・電動機周辺器具の記号と混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図におけるリングスリーブの種類と個数の算定
配線図 · リングスリーブ / 複線図 / 圧着接続
配線図の⑪で示すVVF用ジョイントボックス内において、電線の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブE形を用いた圧着接続では、接続する心線の合計断面積および本数によって使用するスリーブサイズが決定されます。心線1.6mmが2本の場合は小スリーブ(刻印○)、1.6mmが3〜4本の場合は小スリーブ(刻印小)、1.6mmが5〜6本(または2.0mmを含む組合せ)の場合は中スリーブを用います。
解き方
- ⑪のボックス周辺の単線図から、電源線、照明器具回路、点滅器等のつながりを複線図に展開する。
- ボックス内で結線される各接続点ごとの電線本数を算出する(1.6mmの2本接続が5箇所、3本接続が1箇所)。
- 各接続箇所に必要なスリーブサイズを選定し、小サイズが計6個となることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 中スリーブが必要となるのは1.6mm電線が5本以上接続される箇所などですが、本接続箇所では最大でも3本接続であるため中スリーブは使用しません。
- 選択肢 ロ不正解
- すべての接続点が1.6mm電線2本または3本であるため、中スリーブは不要であり小スリーブのみで接続可能です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箇所の合計は6箇所(2本接続5箇所、3本接続1箇所)あるため、5個では1箇所不足します。
- 選択肢 ニ正解
- 2本接続が5箇所、3本接続が1箇所あり、いずれもリングスリーブ小で圧着可能なため、小6個が正解です。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本接続は小スリーブで刻印○、1.6mm×3〜4本接続は小スリーブで刻印小を使用する。
間違えやすいところ
- 3本接続の箇所で中スリーブが必要と誤認してしまうミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程、JIS C 2807(銅線用裸圧着スリーブ)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着工具の識別
工具・計測器 · リングスリーブ用圧着工具 / 圧着マーク / 工具の判別
配線図の⑫で示すVVF用ジョイントボックス部分の工事を、リングスリーブE形による圧着接続で行う場合に使用する工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線工事で電線同士をリングスリーブE形を用いて圧着接続する際は、JIS C 9711に適合した「リングスリーブ専用圧着工具」を使用しなければなりません。この工具は握り手が黄色に統一されており、圧着完了時に所定の刻印マーク(○、小、中、大)がスリーブに残る機構を備えています。
解き方
- 示された各圧着工具のハンドル色および先端のダイス形状を確認する。
- 黄色のハンドルはリングスリーブ用、赤色は裸圧着端子・スリーブ用、青色等は絶縁被覆付圧着端子用であることを判別する。
- リングスリーブ圧着に適合する黄色ハンドルの工具(ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ハンドルが赤色の工具は、端子盤などに電線を接続するための「裸圧着端子・裸圧着スリーブ用」工具です。
- 選択肢 ロ正解
- ハンドルが黄色でダイスにマーク刻印のある工具が、JIS適合の「リングスリーブ用圧着工具」です。
- 選択肢 ハ不正解
- ハンドルが青色や他の色の工具は、絶縁被覆付圧着端子用工具などであり、リングスリーブの接続には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- ダイス形状やハンドル色がリングスリーブ規格と異なり、別の配線・端子用の圧着工具です。
覚えるポイント
- リングスリーブ用圧着工具のハンドル(柄)は黄色、裸圧着端子用は赤色。
間違えやすいところ
- 同じ圧着工具であるため、裸圧着端子用(赤色)とリングスリーブ用(黄色)の外観・用途を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管相互の接続材料の識別
配線設計・工事材料 · ねじなし電線管 / ねじなしカップリング / 配管工事材料
配線図の⑬で示す電線管相互を接続するために使用されるものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
金属管工事において、ねじなし電線管(記号E)同士を接続する場合は、管にねじを切る必要がない「ねじなしカップリング」を使用します。止めねじを所定のトルクで締め付けることで、頭部がねじ切れて電気的・機械的な確実な接続が行われます。
解き方
- 図面⑬が指示している電線管の記号を確認する(記号「E19」はねじなし電線管)。
- 管相互を接続するための材料を特定する(ねじなしカップリング)。
- 写真から止めねじが両端部に付いた円筒形の「ねじなしカップリング」(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 厚鋼電線管(記号G)相互を接続するためのねじ付きカップリングです。
- 選択肢 ロ不正解
- 薄鋼電線管(記号C)相互を接続するためのカップリングです。
- 選択肢 ハ正解
- ねじなし電線管E19相互の直線接続に用いる止めねじ付きの「ねじなしカップリング」です。
- 選択肢 ニ不正解
- ねじなし電線管をアウトレットボックス等のボックス類に接続するための「ねじなしボックスコネクタ」です。
覚えるポイント
- Eはねじなし電線管、Cは薄鋼電線管、Gは厚鋼電線管を表す。
間違えやすいところ
- 管相互を接続する「カップリング」と、ボックスに接続する「ボックスコネクタ」を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における差込形コネクタの種類と個数の算定
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / 電線接続
配線図の⑭で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
差込形コネクタによる電線接続では、複線図を展開して接続点ごとの接続電線本数(極数)を求め、各接続点に適合する差込極数(2本用、3本用、4本用など)のコネクタを最小限の個数で選定します。
解き方
- ⑭のジョイントボックスを含む回路の電源、スイッチ、照明器具の結線を複線図で表す。
- ボックス内の結線箇所を整理し、各接続点における接続電線の本数を数える(2本接続が5箇所)。
- 2本用の差込形コネクタが5個必要であることを導き出す。
- 選択肢 イ不正解
- 結線箇所は全部で5箇所あるため、2本用4個では1回路分の接続が不足します。
- 選択肢 ロ正解
- 2本の電線を接続する箇所が5箇所存在するため、2本用差込形コネクタが5個で過不足なく接続できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 3本接続が必要な結線点は存在しないため、3本用コネクタを使用する構成は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- ⑭のボックス内では3本接続となる電線群は存在せず、すべて2本接続となります。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの選定では、複線図を作成して各接続点ごとの電線本数を正確に把握する。
間違えやすいところ
- 複線図の作成時に接地側電線や非接地側電線の渡り線の分岐数を誤って数えないように注意する。
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁抵抗計(メガー)の外観識別
工具・計測器 · 絶縁抵抗測定 / 絶縁抵抗計 / 測定器の識別
配線図の⑮で示す回路の絶縁抵抗値を測定するものとして、適切な測定器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧電路の絶縁状態を測定するには、直流高電圧(125V、250V、500Vなど)を印加して漏洩電流から絶縁抵抗値(MΩ)を測定する絶縁抵抗計(メガー)を用います。テスタの抵抗測定レンジでは印加電圧が極めて低いため、規定の絶縁抵抗測定には使用できません。
解き方
- 設問が求めている測定対象が「絶縁抵抗値」であることを確認する。
- 絶縁抵抗測定には絶縁抵抗計(メガー)が必須であることを想起する。
- 提示された測定器の写真から、プローブに測定スイッチが付いた絶縁抵抗計(ニ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は3本の測定コード(緑・黄・赤)や補助接地棒を用いる「接地抵抗計(アーステスタ)」です。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は電圧・電流・通常の低抵抗などを多目的に測定する「アナログ回路計(テスタ)」です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は受光部を備えて光の明るさを測定する「照度計」です。
- 選択肢 ニ正解
- 写真に示す測定器は、ラインプローブやアースクリップを備えた「絶縁抵抗計(メガー)」です。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計(メガー)、単位はMΩ(メガオーム)。
間違えやすいところ
- 接地抵抗計(3端子・コード3色)や一般的な回路計(テスタ)と外観を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準 第58条、電気設備の技術基準の解釈 第14条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着接続後の刻印マークの判定
施工方法 · リングスリーブ / 刻印マーク / 圧着マークの選定
配線図の⑯で示す部分(倉庫のジョイントボックス)の接続工事をリングスリーブ小3個を使用して圧着接続した場合の、圧着接続後の刻印マークの組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF 1.6とする。また、選択肢のマークにおける○および小は接続後の刻印を表す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ小を用いてVVF 1.6mm電線を圧着する場合、電線本数が2本のときは圧着工具のダイス「○(極小)」を使用して刻印「○」を残します。電線本数が3本または4本のときはダイス「小」を使用して刻印「小」を残します。
解き方
- ⑯のジョイントボックス周辺の単線図から複線図を作成する。
- ボックス内の3箇所の接続点における1.6mm電線の接続本数を求める(2本が1箇所、3本が2箇所)。
- 2本接続には「○」、3本接続には「小」の刻印が対応することから、「○、小、小」の組合せを特定する。
- 選択肢 イ正解
- 2本接続が1箇所(刻印○)、3本接続が2箇所(刻印小)であるため、「○、小、小」の組合せが正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- ○が2箇所、小が1箇所という内訳は結線本数と一致しません。
- 選択肢 ハ不正解
- すべて小刻印になるのは、3箇所とも3本または4本の接続となる場合であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- すべて○刻印になるのは、3箇所すべてが2本接続の場合のみであり誤りです。
覚えるポイント
- リングスリーブ小での1.6mm×2本接続は刻印「○」、1.6mm×3〜4本接続は刻印「小」。
間違えやすいところ
- スリーブが「小」だからといって、2本接続の箇所でも「小」刻印で圧着してしまう施工ミスに注意する。
出題の前提:JIS C 9711、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線工事で使用する工具の識別
配線設計・工事材料 · 地中配線 / ケーブルカッター / 工具の用途
配線図の⑰で示す地中配線工事(太い電力ケーブル等の切断・配線)で使用する工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
太い導体や強靭なシースを持つ高圧・低圧電力ケーブルを切断する際、通常のペンチやニッパでは刃が傷みやすく切断が困難です。円弧状の刃でケーブルを包み込むように切断するケーブルカッターを使用します。
解き方
- ⑰の配線が「CV 5.5-2C」を用いた地中配線工事であることを図面から読み取る。
- 太いケーブルを切断・施工するための工具としてケーブルカッターが必要であることを特定する。
- 提示された工具写真の中から、ケーブルカッター(ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管(鋼製電線管)のねじ込みや固定に用いるパイプレンチであり、ケーブル切断には適しません。
- 選択肢 ロ正解
- 太い電力ケーブルを円形を保ったまま容易に切断できる「ケーブルカッター」です。
- 選択肢 ハ不正解
- 配管内に通線ワイヤを通す際などに用いられるガイド具・通線用部品です。
- 選択肢 ニ不正解
- 硬質塩化ビニル電線管(VE管)を加熱して曲げ加工を行うためのガストーチランプです。
覚えるポイント
- 太いケーブルの切断には、刃が三日月状に交差するケーブルカッターを用いる。
間違えやすいところ
- ボルトクリッパ(全ねじボルトや硬線切断用)やパイプカッタと混同しないよう刃の形状を確認する。
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(自動点滅器)に対応する器具の識別
配線図 · 自動点滅器 / 図記号 / 器具写真
配線図の⑱で示す図記号(〇に「A」の傍記)の器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、点滅器を表す黒丸や白丸の傍記表示で「A」は自動点滅器(Automatic)、その他の例として「L」は位置表示灯内蔵、「H」は確認表示灯内蔵、「T」は遅延スイッチなどを表します。
解き方
- 配線図中の⑱の記号を確認する(スイッチ記号に傍記「A」がある)。
- 傍記「A」が自動点滅器(光電式自動点滅器)を表すことを特定する。
- 写真ニが外部の照度を検知する受光部を備えた自動点滅器であることを判別する。
- 選択肢 イ不正解
- 埋込形の位置表示灯内蔵スイッチ(傍記L)であり、自動点滅器ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電動機等の始動・停止を手動で行う押しボタン開閉器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 一般的な埋込タンブラスイッチ(片切または多路スイッチ)です。
- 選択肢 ニ正解
- 周囲の明暗を検知して自動的に負荷の開閉を行う「自動点滅器(光電式自動点滅器)」です。
覚えるポイント
- 傍記記号:Aは自動点滅器、Lは位置表示灯内蔵、Hは確認表示灯内蔵、Tは遅延スイッチ。
間違えやすいところ
- 「A」を電流計(Ammeter)と見誤ったり、熱線式自動スイッチと混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号と低圧進相コンデンサの鑑別
配線図 · 進相コンデンサ / 配線図記号 / 器具の鑑別
配線図の⑲で示す図記号の器具として、写真の中で適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図記号において、長方形の中に斜線を1本配した記号は低圧進相コンデンサを示します。誘導電動機などの誘導性負荷と並列に接続し、遅れ力率を改善して電圧降下や線路損失を低減させる目的で設置されます。
解き方
- 配線図の⑲で指定された図記号を確認すると、三相誘導電動機(2.2kW)の直前に並列接続された長方形に斜線1本の記号(進相コンデンサ)であると判断できる。
- 提示された各写真の器具から、静電容量(40μF等)が表記された金属ケース入りの低圧進相コンデンサであるイを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 三相誘導負荷の力率改善に用いられる低圧進相コンデンサの外観写真であり、⑲の図記号と合致するため適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 受水槽や高架水槽の水位制御等に用いられるフロートスイッチ(液面開閉器)の外観写真であり、誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 設定時刻に従って負荷の点滅制御を行うタイムスイッチの外観写真であり、⑲の進相コンデンサとは異なる。
- 選択肢 ニ不正解
- 過電流遮断や回路保護を目的として用いられる配線用遮断器の外観写真であり、誤りである。
覚えるポイント
- 進相コンデンサの図記号は長方形に斜線1本であり、電動機の力率改善のため並列に接続する。
間違えやすいところ
- 進相コンデンサの図記号と、変流器や電磁開閉器などの他の制御機器記号・外観を混同しないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの鑑別
配線図 · 点滅器 / 接点構成 / 配線図記号
配線図で使用されていないスイッチはどれか。ただし、写真下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図記号でスイッチ(点滅器)は黒丸で表され、付加情報として傍記が添えられます。無印は単極スイッチ、「WP」は防雨形、「3」は3路スイッチ、「4」は4路スイッチ、「2P」は2極(両切)スイッチを示します。
解き方
- 写真と接点構成図から、各選択肢のスイッチ種別を特定する(イ:防雨形片切、ロ:4路スイッチ、ハ:2極(両切)スイッチ、ニ:3路スイッチ)。
- 配線図全体を探索し、記号「●WP」、「●4」、「●2P」、「●3」の有無を確認する。
- 出入口付近の外壁に●WP、工場内の複数箇所点滅回路に●3および●4が確認できるが、●2Pは使用されていないため、ハが該当すると結論付ける。
- 選択肢 イ不正解
- 防雨形スイッチ(図記号:●WP)は、工場の下側出入口や北側出入口付近の外壁に配置されているため使用されている。
- 選択肢 ロ不正解
- 4路スイッチ(図記号:●4)は、工場内の照明を3箇所以上で点滅させる回路の中間スイッチとして使用されている。
- 選択肢 ハ正解
- 2極スイッチ(両切スイッチ、図記号:●2P)は、本配線図内のいずれの場所にも使用されていないため正解となる。
- 選択肢 ニ不正解
- 3路スイッチ(図記号:●3)は、事務所や工場の複数箇所点滅回路の端部スイッチとして使用されている。
覚えるポイント
- 3箇所点滅回路には3路スイッチ2個と4路スイッチ1個を使用する。2極(両切)スイッチは傍記「2P」で表す。
間違えやすいところ
- 3路スイッチ(接点端子3箇所)と4路スイッチ(接点端子4箇所)の回路結線図・内部接点構成を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成29年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

