学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
端子間の合成抵抗の計算
一般問題 · 合成抵抗 / 並列接続 / 開放回路
図のような回路において、端子a-b間の合成抵抗[Ω]を求めよ。
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解答
イ
解説
回路計算では電源や端子に接続されて電流の通り道(閉回路)を形成している部分のみを考慮します。端子から先の経路がどこにも接続されていない開放端の抵抗には電流が流れないため、合成抵抗の計算から除外して考えます。
解き方
- 回路の結線をたどり、端子aおよび端子bがどの抵抗の端子に接続されているかを特定する。
- 右上の5Ωの右端がどこにも接続されていない開放端であるため除外する。
- 端子a-b間に並列接続されている2つの5Ωの合成抵抗を計算し、5/2 = 2.5Ωを求める。
- 選択肢 イ正解
- 端子bは中央に接続されており、2つの5Ω抵抗の並列回路となるため2.5Ωとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 抵抗1個分のみの5Ωとなっており、並列回路の計算が反映されておらず誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 並列の2.5Ωに右側の5Ωを直列加算した値(7.5Ω)であり、開放端を除外できておらず誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- すべての抵抗5Ωを直列接続として合算した値(15Ω)であり誤りです。
覚えるポイント
- 電流が流れない開放端の抵抗は合成抵抗の計算から除外する
間違えやすいところ
- 図の見た目だけで3個の抵抗がすべて接続されていると錯覚すること
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流回路の力率の計算
一般問題 · 交流回路 / 力率 / RL直列回路
図のような交流回路で、電源電圧が204V、抵抗の両端の電圧が180V、リアクタンスの両端の電圧が96Vであるとき、負荷の力率[%]を求めよ。
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解答
ニ
解説
抵抗とリアクタンスの直列回路において、全体の電源電圧V、抵抗電圧V_R、リアクタンス電圧V_Xの間にはV = √(V_R^2 + V_X^2)の直角三角形の関係が成り立ちます。力率cosθは有効成分の比率であるため、V_R / Vで計算できます。
解き方
- 電源電圧V = 204V、抵抗電圧V_R = 180V、リアクタンス電圧V_X = 96Vの条件を確認する。
- 力率の公式 cosθ = V_R / V に値を代入して 180 / 204 を計算し、約88%を導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の88%と一致せず誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- リアクタンス電圧と電源電圧の比(96/204≒47%)であり、無効率を計算しているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算結果の88%と一致せず誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 力率は 180 / 204 ≒ 0.882 となり、約88%となるため正しいです。
覚えるポイント
- 直列回路の力率は抵抗電圧を電源電圧で割ることで求められる
間違えやすいところ
- リアクタンスの電圧を用いて力率を計算してしまうこと
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗の比較
一般問題 · 導線の抵抗 / 抵抗率 / 断面積と長さ
A、B 2本の同材質の銅線がある。Aは直径1.6mm、長さ20m、Bは直径3.2mm、長さ40mである。Aの抵抗はBの抵抗の何倍か求めよ。
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解答
イ
解説
電線の電気抵抗Rは抵抗率ρ、電線の長さL、断面積Sを用いて R = ρ × (L / S) と表されます。断面積は直径Dの2乗に比例するため、抵抗は長さに比例し、直径の2乗に反比例します。
解き方
- 導線の抵抗比の公式 R_A / R_B = (L_A / L_B) × (D_B / D_A)^2 を立てる。
- 与えられた数値 L_A=20, L_B=40, D_A=1.6, D_B=3.2 を代入して (20/40) × (3.2/1.6)^2 = 0.5 × 4 = 2 を算出する。
- 選択肢 イ正解
- Aの抵抗はBの抵抗の2倍となるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算結果の2倍と一致せず誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径の比の2乗のみを考慮し、長さの半減(20mと40m)を反映していないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算結果の2倍と一致せず誤りです。
覚えるポイント
- 電線の抵抗は長さに比例し直径の2乗に反比例する
間違えやすいところ
- 断面積が直径の2乗に比例することを忘れて直径に反比例として計算すること
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
進相コンデンサによる力率改善と線路電流
一般問題 · 力率改善 / 進相コンデンサ / 交流電流
図のような交流回路で、負荷に対してコンデンサCを設置して力率を100%に改善した。このときの電流計の指示値の変化として、正しいものを求めよ。
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解答
ニ
解説
誘導性負荷に並列に進相コンデンサを接続すると、負荷の遅れ無効電流を進相コンデンサの進み無効電流が相殺します。これにより回路全体の無効電力が減少し、全体の皮相電流が有効電流に近づくため、電源側の線路電流は減少します。
解き方
- 力率改善前の全電流が有効電流と遅れ無効電流の合成ベクトルであることを確認する。
- コンデンサによって無効電流が相殺され、力率100%では有効電流のみが流れるため、全電流が減少することを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 負荷で電力が消費されているため有効電流は流れ続けており、零にはなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- 無効電流が相殺されて全体の電流は変化するため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- コンデンサの設置により無効電流が低減されるため、電流が増加することはなく誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 無効電流分が相殺されて有効電流のみの大きさになるため、電流計の指示値は減少して正しいです。
覚えるポイント
- 力率を100%に改善すると無効電流がゼロになり線路電流は最小になる
間違えやすいところ
- 力率改善により電力が変化して電流が増加すると誤解すること
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式回路の断線前後の中性点電圧
一般問題 · 三相交流 / Y結線 / 中性点電位 / 断線事故
図のような三相3線式200Vの回路で、c-o間の抵抗が断線した。断線前と断線後のa-o間の電圧V[V]の値の組合せとして、正しいものを求めよ。
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解答
イ
解説
対称三相Y結線負荷の相電圧は線間電圧の1/√3倍です。一相が断線すると残りの二相の単相直列回路となり、2つの抵抗が同一値であれば線間電圧がちょうど2等分されます。
解き方
- 断線前の相電圧を公式 V = 200 / √3 ≒ 115.5V から約116Vと求める。
- 断線後はa-b間の200Vに同一抵抗2個が直列接続されるため、分圧により 200 / 2 = 100V を求める。
- 選択肢 イ正解
- 断線前は相電圧約116V、断線後は単相直列の分圧で100Vとなるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 断線後も電圧が変わらないとしており誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 断線前と断線後の電圧の値が逆になっており誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 断線前の相電圧の計算に線間電圧の1/√3ではなく1/2を用いており誤りです。
覚えるポイント
- 三相Y結線の相電圧は線間電圧の1/√3倍、単相2直列の分圧は線間電圧の1/2
間違えやすいところ
- 断線前も単なる分圧として100Vと誤算してしまうこと
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
配線の電圧降下の計算
一般問題 · 電圧降下 / 単相2線式 / 線路抵抗
図のように、電線のこう長10mの配線により、消費電力1500Wの抵抗負荷に電力を供給した結果、負荷の両端の電圧は100Vであった。配線における電圧降下[V]を求めよ。ただし、電線の電気抵抗は長さ1000m当たり5.0Ωとする。
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解答
ハ
解説
単相2線式配線における電圧降下vは、電線1本当たりの抵抗をr、負荷電流をIとすると、行きと帰りの2本分の電線抵抗により v = 2Ir で計算されます。
解き方
- 負荷電流を I = 1500W / 100V = 15A と計算する。
- 電線1本当たりの抵抗を r = 5.0Ω × (10m / 1000m) = 0.05Ω と計算する。
- 単相2線式の電圧降下の式 v = 2 × I × r に代入して 2 × 15 × 0.05 = 1.5V を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果の1.5Vと桁が異なり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線1本分のみの電圧降下(15A × 0.05Ω = 0.75V)であり、往復2本分を考慮していないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 往復2本分の電圧降下として 2 × 15 × 0.05 = 1.5V となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線抵抗または電流を2倍に重複して計算した値であり誤りです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下は往復2本分でv=2Irとなる
間違えやすいところ
- 片道1本分の電圧降下Irだけで計算してしまうこと
出題の前提:平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験 配線設計
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
管内配線における電線の許容電流の計算
一般問題 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)2本を収めて施設する場合、電線1本当たりの許容電流[A]を求めよ。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.7とする。
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解答
ロ
解説
電線を金属管等に収めて施設すると放熱が悪くなるため、単線の許容電流に電流減少係数を乗じて許容電流を低減させます。直径2.0mmの単線の許容電流は35Aであり、これに指定の低減係数を乗じます。
解き方
- 直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線の基準許容電流が35Aであることを確認する。
- 電流減少係数0.7を乗じて 35 × 0.7 = 24.5A を算出し、規定に従い24Aを求める。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6mmの電線に電流減少係数0.7を乗じた値(27 × 0.7 = 18.9 ≒ 19A)であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 35A × 0.7 = 24.5A となり、端数処理により24Aとなるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6mmの電線の基準許容電流の値(27A)であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流減少係数を乗じる前の単線(直径2.0mm)の基準許容電流の値(35A)であり誤りです。
覚えるポイント
- 絶縁電線の許容電流:1.6mmは27A、2.0mmは35A、2.6mmは48A
間違えやすいところ
- 管内に収める際の電流減少係数を掛け忘れて単線の基準許容電流を選んでしまうこと
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
幹線の許容電流を決定する最小電流の計算
一般問題 · 幹線の太さ / 電動機 / 需要率 / 許容電流
図のように、三相の電動機と電熱器が低圧屋内幹線に接続されている場合、幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]を求めよ。ただし、需要率は100%とする。
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解答
ハ
解説
幹線に電動機等の誘導機負荷(定格電流の合計I_M)と他の電熱器等負荷(定格電流の合計I_H)が接続される場合、I_M ≦ 50A のときは I_M > I_H ならば幹線の許容電流I_Aは 1.25 × I_M + I_H 以上、I_M ≦ I_H ならば I_M + I_H 以上とする必要があります。
解き方
- 電動機の定格電流の合計 I_M = 10 + 30 = 40A と電熱器の合計 I_H = 15 + 15 = 30A を計算する。
- I_M ≦ 50A かつ I_M > I_H である条件を確認し、計算式 I_A = 1.25 × I_M + I_H に代入して 1.25 × 40 + 30 = 80A を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 単純に定格電流を合計した値(40 + 30 = 70A)であり、電動機の始動特性に対する割増係数が考慮されておらず誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 係数1.1を乗じた値(1.1 × 40 + 30 = 74A)であり、I_M ≦ 50A では係数1.25を用いるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- I_M ≦ 50A かつ I_M > I_H のため 1.25 × 40 + 30 = 80A となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 過電流遮断器の選定式など別の基準と混同した値であり誤りです。
覚えるポイント
- 電動機電流合計が50A以下のときは1.25倍、50Aを超えるときは1.1倍を乗じる
間違えやすいところ
- I_Mが50A以下の場合に1.1倍と混同して計算してしまうこと
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路の設計
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さおよびコンセントの組合せとして、不適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
ロ
解説
低圧屋内配線の分岐回路では、過電流遮断器の定格電流に応じて、使用できる電線の太さ(最小太さ)および接続できるコンセントの定格電流が電気設備の技術基準の解釈によって厳格に規定されています。
解き方
- 各選択肢の遮断器定格電流(20 Aまたは30 A)を確認する。
- 規定に基づき、20 A分岐回路は電線1.6 mm以上、コンセント20 A以下であることを確認する。
- 30 A分岐回路は電線2.6 mm以上、コンセント20 A以上30 A以下である基準と照合し、不適切な組み合わせを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 20 A配線用遮断器の回路に対し、電線1.6 mm以上、コンセント15 A(20 A以下)であり適合しています。
- 選択肢 ロ正解
- 30 A配線用遮断器の回路では電線の太さは直径2.6 mm以上が必要なため、2.0 mmとする本組み合わせは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20 A配線用遮断器の回路に対し、電線2.0 mm(1.6 mm以上)、コンセント20 Aであり適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A配線用遮断器の回路に対し、電線2.6 mm以上、コンセント20 A(20 A以上30 A以下)であり適合しています。
覚えるポイント
- 30 A分岐回路の電線太さは直径2.6 mm以上、コンセントは20 A以上30 A以下です。
間違えやすいところ
- 30 A回路に20 Aコンセントを接続できる規定を見落とし、ニを不適切と誤認しやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
幹線の分岐回路における電線の許容電流と長さの制限
配線設計 · 幹線の分岐 / 許容電流 / 電線の長さ
図のように定格電流 50 A の配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線から、VVRケーブル太さ 8 mm²(許容電流 42 A)で低圧屋内電路を分岐する場合、a-b間の長さの最大値 [m] はいくらか。ただし、低圧屋内幹線に接続される負荷は、電灯負荷とする。
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解答
ニ
解説
低圧幹線から分岐して過電流遮断器に至る電線は原則3 m以下としますが、電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上なら8 m以下、55%以上であれば長さの制限なく施設することができます。
解き方
- 幹線の過電流遮断器の定格電流に対する分岐電線の許容電流の割合を計算する(42 A ÷ 50 A = 0.84、すなわち84%)。
- 許容電流の割合が55%以上であるため、電線の長さに制限がない(制限なし)と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 分岐電線の許容電流が幹線過電流遮断器の35%未満の場合に適用される上限長さです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の分岐長に関する規定上の区分数値ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 分岐電線の許容電流が35%以上55%未満の場合に適用される上限長さです。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐電線の許容電流42 Aは50 Aの55%(27.5 A)以上であるため、長さの制限はありません。
覚えるポイント
- 許容電流が幹線遮断器定格の55%以上なら長さ制限なし、35%以上なら8 m以下です。
間違えやすいところ
- 35%と55%のしきい値の計算を混同し、8 mを選んでしまう間違いがあります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における絶縁ブッシングの用途
配管・配線工事 · 金属管工事 / 絶縁ブッシング / 電線被覆保護
金属管工事において、絶縁ブッシングを使用する主な目的はどれか。
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解答
イ
解説
金属管を切断・加工した管端の開口部には金属の鋭い縁があるため、ボックス内へ引き入れる電線の絶縁被覆を傷つけないよう、管端に樹脂や絶縁体で作られたブッシングを装着することが義務付けられています。
解き方
- 絶縁ブッシングの構造と取り付け位置(管端部)を把握する。
- 電線通線時の被覆保護という本来の目的と合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 金属管の管端で電線の絶縁被覆が傷つくのを防ぐことが絶縁ブッシングの主な目的です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管相互の接続にはカップリングを用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管を造営材に固定するためにはサドル等を用います。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線の接続を容易にする目的で使用する器具ではありません。
覚えるポイント
- 金属管端に取り付けるブッシングの目的は「電線の被覆保護」です。
間違えやすいところ
- カップリング(管相互の接続)やロックナット(ボックス固定)の役割と混同しやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電球形LEDランプの特徴
電気機器・照明 · 電球形LEDランプ / 白熱電球 / 省エネルギー / 力率・寿命
白熱電球と比較して、電球形LEDランプ(制御装置内蔵形)の特徴として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
LED(発光ダイオード)ランプは白熱電球に比べて長寿命であり、発光効率が高く省電力です。一方で内蔵された電源回路(制御回路)にコンデンサ等を含むため、白熱電球(抵抗負荷で力率100%)に比べて力率は低くなります。
解き方
- 白熱電球と電球形LEDランプの一般的な性能(寿命、発光効率、価格、力率)を比較する。
- LEDランプは長寿命(約4万時間)であるため、「寿命が短い」が誤りであると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 電球形LEDランプの寿命は白熱電球に比べてはるかに長いため、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 発光効率が高く、同じ明るさに対して消費電力が少ないことは正しい特徴です。
- 選択肢 ハ不正解
- 初期購入時の価格は白熱電球と比較して高価であるため、正しい特徴です。
- 選択肢 ニ不正解
- 内部に電源回路を持つため、純抵抗負荷である白熱電球に比べて力率は低くなります(正しい特徴)。
覚えるポイント
- LEDランプは高効率・長寿命・高価格であり、白熱電球に比べて力率が低いです。
間違えやすいところ
- LEDランプは省エネなので力率も高いと誤認し、ニを選んでしまう間違いがあります。
出題の前提:一般照明用光源の電気的・光学的特性
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧三相かご形誘導電動機の特性
電気機器・回転機 · 三相かご形誘導電動機 / 始動電流 / 同期速度 / 逆回転方法
一般用低圧三相かご形誘導電動機に関する記述で、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相誘導電動機の回転磁界の速度(同期速度 Ns)は周波数 f に比例し、極数 P に反比例します。また、三相のうち任意の2線を入れ替えると相回転が逆になり、逆回転させることができます。
解き方
- 各記述の正誤を誘導電動機の動作原理(始動電流、すべり特性、同期速度、相回転)に照らして検討する。
- 同期速度の式 Ns = 120f / P より、周波数fが60 Hzから50 Hzに下がると回転速度は減少するため、ハが誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- じか入れ始動時の始動電流は定格電流(全負荷電流)の4〜8倍程度流れるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 負荷が増加するとすべりが大きくなり、回転速度がわずかに低下するため正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- 周波数が低下すると同期速度に比例して電動機の回転速度も低下するため、増加するとする本記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 三相の電源線のうち任意の2本を入れ替えると回転磁界が反転して逆回転するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 同期速度 Ns = 120f / P より、電源周波数 f が低くなると回転速度は減少します。
間違えやすいところ
- 3本の結線のうち2本を入れ替えると逆回転する基本事項と周波数の比例関係を混同しないようにします。
出題の前提:三相誘導電動機の回転速度および始動特性
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
コンクリート壁への金属管取り付け材料・工具
配管・配線工事 · 金属管工事 / コンクリート壁 / カールプラグ / 振動ドリル
コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
コンクリートに支持材(サドル等)を取り付ける際は、振動ドリルでコンクリート下穴を穿孔し、アンカー類(カールプラグ等)を埋め込んでから木ねじ等で部材を緊結します。ステップルは木造用で電線固定に用いるため金属管のコンクリート施工には適しません。
解き方
- 金属管の支持に用いる部材(サドル)と固定用の工具・材料を確認する。
- コンクリートへの穿孔工具(振動ドリル)、下穴用埋め込みプラグ(カールプラグ)、支持具(サドル)、留め具(木ねじ)の組合せを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- ホルソは金属板等の穴あけ用であり、ステップルはケーブルを木造等に留めるためのものです。
- 選択肢 ロ正解
- 振動ドリルで穴をあけ、カールプラグを差し込み、サドルを木ねじで固定する正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管の固定にステップルやコンクリート釘を直接用いる施工は行いません。
- 選択肢 ニ不正解
- ホルソはコンクリート壁への金属管固定には使用しません。
覚えるポイント
- コンクリートへのサドル固定には「振動ドリル+カールプラグ+木ねじ」のセットを用います。
間違えやすいところ
- 金属管の支持にケーブル用の「ステップル」を混同して選ばないように注意が必要です。
出題の前提:内線規程および各種電気工事施工方法
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
系統連系型太陽光発電設備に使用される機器
発電設備・新エネルギー · 太陽光発電設備 / 系統連系 / パワーコンディショナ / 直流交流変換
系統連系型の太陽光発電設備において使用される機器はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
太陽電池セルで発電される電力は直流(DC)であるため、商用電力系統(交流、AC)に接続して利用するには、直流を交流に変換し各種保護・連系制御を行う「パワーコンディショナ(インバータ主体の装置)」が必須となります。
解き方
- 太陽光発電設備特有の電力形態(直流発電)と商用電力系統(交流送電)の変換装置を思い出す。
- 直流から交流への変換および系統連系保護を行う「パワーコンディショナ」を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 太陽電池の直流電力を交流に変換して系統と連系させる機器はパワーコンディショナです。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧進相コンデンサは、誘導性負荷の力率を改善するために使用される機器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 調光器は、照明器具の明るさを調節するための機器です。
- 選択肢 ニ不正解
- 自動点滅器は、周囲の明るさに応じて照明を自動点滅させる器具です。
覚えるポイント
- 太陽光発電の直流を商用交流に変換・系統連系する機器は「パワーコンディショナ」です。
間違えやすいところ
- 力率改善用の低圧進相コンデンサなど、他の受変電・受電設備機器と混同しないようにします。
出題の前提:系統連系型小出力発電設備等の施設基準
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す配管用工具の用途
配線器具・工具 · 工具の用途 / 塩化ビニル管カッタ / 硬質ポリ塩化ビニル電線管
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
塩ビ管カッタはラチェット機構を備えた片手用の刃物工具で、合成樹脂製である硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)の切断に用いられます。金属管や金属ダクト等の金属材料の切断には金切りのこやパイプカッタを用います。
解き方
- 写真の工具(赤と黒のグリップ、くちばし状の受台と鋭利な刃)が「塩ビ管カッタ」であることを識別する。
- 塩ビ管カッタの切断対象である「硬質塩化ビニル電線管」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管の切断には金切りのこやパイプカッタ、高速切断機などを用います。
- 選択肢 ロ不正解
- ライティングダクトの切断には金切りのこなどを用います。
- 選択肢 ハ正解
- 写真に示す工具は塩ビ管カッタであり、硬質塩化ビニル電線管の切断に使用します。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属線ぴの切断には金切りのこなどを用います。
覚えるポイント
- 写真の形状(受台付きラチェット式ハサミ)の工具は硬質塩化ビニル電線管用カッタです。
間違えやすいところ
- 金属管を切断するパイプカッタ(回転させて切り込むローラー状の工具)と混同しやすいです。
出題の前提:第二種電気工事士技能・筆記試験における工具の種類と用途
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電動機保護兼用配線用遮断器の外観識別
配線器具・材料・工具 · 配線用遮断器 / モータブレーカ
写真に示す電気器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線用遮断器(MCCB)のうち、電動機(モータ)の始動電流ではトリップせず過負荷・短絡電流で作動するように作られたものを電動機保護兼用配線用遮断器(モータブレーカ)と呼びます。漏電遮断器にあるようなテストボタンは見られません。
解き方
- 器具のハンドル部や外観銘板を確認し、開閉機構と過電流引き外し機構を持つ配線用遮断器であることを確認する。
- 漏電テストボタンの有無を確認し(無いため漏電遮断器ではない)、銘板に記載されたモータ保護仕様(BBW-30CM等の型番表示)から電動機保護兼用配線用遮断器と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電警報器は零相変流器(ZCT)と連動して漏電を検知・警報する装置であり、開閉ハンドル付きの遮断器形状とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁開閉器(マグネットスイッチ)は電磁接触器とサーマルリレーを組み合わせた器具であり、手動トグルハンドルを有する本器具とは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電遮断器には漏電動作を試験するための押しボタン(テストボタン)が設けられていますが、本器具にはありません。
- 選択肢 ニ正解
- 手動開閉ハンドルを備え、電動機の過負荷保護と短絡保護を兼ね備えた配線用遮断器(電動機保護兼用)です。
覚えるポイント
- モータブレーカは電動機始動時の大電流で動作しない特性を持つ配線用遮断器である。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器と配線用遮断器を見分ける際はテストボタン(赤や灰色の小ボタン)の有無を確認する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 8201-2-1
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
照度計の外観識別
測定器・試験・検査 · 照度計 / 電気計測器
写真に示す測定器の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
照度測定には受光部(白色ドーム等の拡散窓を持つ光電セル)を備えた照度計が用いられます。受光素子に入射した光量に応じた電気信号を表示部にデジタルまたは指針で表示します。
解き方
- 測定器の形状を確認すると、手持ち表示器と丸い受光センサー部がカールコードで繋がれていることがわかる。
- 光を感知する受光部を備えていることから、照明の明るさ(ルクス:lx)を測る照度計であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 検相器は三相交流の相回転(相順)を調べる測定器で、3本の測定クリップを備えています。
- 選択肢 ロ不正解
- 周波数計は交流の周波数を測定する計器で、一般に配電盤組み込み形やマルチメータ機能として存在します。
- 選択肢 ハ不正解
- クランプ形電流計は電線を挟み込む円形または楕円形のクランプコア(CT部)を持っています。
- 選択肢 ニ正解
- 受光部と表示部から構成されており、作業面や室内の明るさを測定する照度計です。
覚えるポイント
- 照度計は受光素子(丸いドーム状受光部)が特徴的な測定器である。
間違えやすいところ
- 検相器や回転計と混同しないよう受光部の形状に着目する。
出題の前提:JIS C 1609-1 照度計
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊場所における低圧屋内配線工事の施設制限
配線設計・工事施工 · 特殊場所 / 危険物存在場所 / 防護装置
特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組合せとして、電気設備技術基準の解釈に照らして不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
危険物等が存在する場所(危険物・可燃性ガス・粉じんなど)では、爆発や火災の危険があるため配線工事の種類が厳しく制限されます。危険物存在場所でケーブル工事を行う場合は、損傷防止のため管その他の防護装置に収める必要があります。
解き方
- 各選択肢の設置場所と適用可能な工事種類(金属管工事、合成樹脂管工事、ケーブル工事等)の条件を照合する。
- 石油などの危険物が存在する場所におけるケーブル工事では、防護装置に収めることが義務付けられているため、収めない工事は誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 可燃性ガスのある場所では、厚鋼電線管による金属管工事またはMIケーブル等の特定のケーブルを用いたケーブル工事が認められています。
- 選択肢 ロ正解
- 危険物が存在する場所でのケーブル工事は、機械的損傷を防ぐため管その他の防護装置に収める必要があります。
- 選択肢 ハ不正解
- 可燃性粉じんのある場所では、厚鋼電線管等による金属管工事や管の肉厚2mm以上の硬質塩化ビニル電線管等を用いた合成樹脂管工事、ケーブル工事が認められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 可燃性ガスのある場所では、厚鋼電線管を用いた金属管工事(耐圧防爆または安全増防爆構造等に準拠)を施工できます。
覚えるポイント
- 危険物存在場所のケーブル工事は、管その他の防護装置に収めなければならない。
間違えやすいところ
- 可燃性ガスのある場所でもMIケーブルを使用すればケーブル工事が可能である点を見落としやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第176条・第177条・第178条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅用分電盤の結線と遮断器の選定
配線設計・工事施工 · 単相3線式 / 住宅用分電盤 / 中性線欠相保護
単相3線式100/200V屋内配線の住宅用分電盤の工事において、電気技術基準および内線規程に照らして不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式配線では、中性線には過電流素子を入れてはならず、過電流保護素子は電圧側電線に挿入する必要があります。2P1Eブレーカの場合、素子のない極(刃部)に中性線を接続し、素子のある極に電圧側電線を接続します。
解き方
- 住宅用分電盤の分岐遮断器の極数・素子数および結線ルールを確認する。
- 単相100V回路に2P1E遮断器を使用する場合、過電流引き外し素子側には電圧側電線を接続しなければ中性線欠相や過電流保護の観点から危険であるため、ニが不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相200V分岐回路は両線とも電圧側電線であるため、両極に過電流保護素子を持つ2極2素子(2P2E)遮断器を使用するのは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相100V回路に2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を使用することは安全上問題なく適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 主開閉器において中性極が単独で開閉して中性線欠相事故を起こさないよう、中性極に銅バーを取り付けて直結・一体化するのは適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 2P1E遮断器の素子がある側には電圧側電線を結線しなければならず、中性線を結線することは誤りです。
覚えるポイント
- 2P1E遮断器の素子側極には必ず電圧側電線を結線する。
間違えやすいところ
- 主開閉器の中性極に銅バーを付ける(中性極欠相防止)措置を不適切と誤認しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
屋内配線の施設場所と工事の種類
配線設計・工事施工 · ライティングダクト工事 / 施工場所の制限 / 低圧屋内配線
使用電圧100Vの屋内配線の施設場所における工事の種類として、電気設備技術基準の解釈上、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧屋内配線工事において、金属管工事・合成樹脂管工事(CD管を除く)・ケーブル工事は展開場所・隠ぺい場所を問わず乾燥・湿気・水気のいずれの場所にも施工可能です。一方、ライティングダクト工事は開口部から湿気や水気が侵入する危険があるため、乾燥した場所にしか施設できません。
解き方
- 各工事種類(金属管、合成樹脂管、ケーブル、ライティングダクト)の施工可能な場所の制限条件を整理する。
- 金属管・合成樹脂管・ケーブルは湿気の多い隠ぺい/展開場所でも施工可能であるが、ライティングダクト工事は湿気の多い場所には施設できないため、ニが不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管工事は点検できない隠ぺい場所を含め、あらゆる環境条件(乾燥・湿気・水気)の場所に施工できます。
- 選択肢 ロ不正解
- CD管を除く合成樹脂管工事は、点検できない隠ぺい場所の湿気の多い場所でも施工可能です。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブル工事は展開場所・隠ぺい場所、乾燥・湿潤を問わず施工できます。
- 選択肢 ニ正解
- ライティングダクト工事は乾燥した場所に限られ、湿気の多い場所や水気のある場所には施設できません。
覚えるポイント
- ライティングダクト工事は乾燥した場所にのみ施設できる(湿気・水気のある場所は不可)。
間違えやすいところ
- CD管は点検できない隠ぺい場所に直接配線できない(コンクリート埋設専用)が、一般の合成樹脂管は可能である点に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条・第171条
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋側配線工事の種類
配線設計・工事施工 · 低圧屋側配線 / 金属線ぴ工事 / 工事の施設制限
同一敷地内の車庫へ使用電圧100Vの電気を供給するための低圧屋側配線部分の工事として、電気設備技術基準に照らし不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
屋側配線(建物の外壁等に沿って施設する配線)に使用できる工事方法は、ケーブル工事、合成樹脂管工事、金属管工事、がいし引き工事(展開場所)等に限られます。金属線ぴ工事や金属ダクト工事、ライティングダクト工事などは屋内専用であり、屋側配線には適用できません。
解き方
- 設問の配線区分が「屋側配線」であることを確認する。
- 屋側配線として施設できる工事種類(ケーブル工事、合成樹脂管工事、金属管工事等)と屋内専用の工事種類を比較する。
- 金属線ぴ工事は屋内配線専用の工事方法であるため、屋側配線工事として不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- CVケーブルを用いたケーブル工事は、低圧屋側配線工事として適合しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質塩化ビニル管(VE)を用いた合成樹脂管工事は、低圧屋側配線工事として認められています。
- 選択肢 ハ正解
- 金属線ぴ工事は屋内配線に限られた工事方法であり、屋側配線として施工することはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- VVRケーブルを用いたケーブル工事は、低圧屋側配線工事として適合しています。
覚えるポイント
- 金属線ぴ工事、金属ダクト工事、ライティングダクト工事は屋内専用であり屋側配線には施設できない。
間違えやすいところ
- 屋内配線と屋側配線の施設制限の違いを混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第111条(低圧屋側配線等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の施設方法と省略条件
接地工事・安全基準 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 漏電遮断器
D種接地工事の施工方法として、電気設備技術基準の解釈に照らして不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
D種接地工事は、低圧電路に0.5秒以内に作動する漏電遮断器を設けた場合に接地抵抗値を500Ω以下まで緩和できます。また、対地電圧150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設する場合等には接地を省略できますが、「水気のある場所」では漏電遮断器を取り付けても接地工事の省略は認められません。
解き方
- 接地工事の省略条件(対地電圧150V以下かつ水気のない場所等)と、水気のある場所での例外規定を確認する。
- 「水気のある場所」に施設する電動機は感電の危険性が非常に高いため、漏電遮断器があっても接地を省略できず、ロが不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- D種接地工事の接地線には、直径1.6mm以上の軟銅線を使用することが定められており適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 水気のある場所では、感度電流30mA・0.1秒以内の漏電遮断器を施設しても接地工事を省略することはできません。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器を設ける場合、D種接地工事の接地抵抗値は500Ω以下に緩和されるため、300Ωは適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 移動して使用する電気機器の接地線として多心キャブタイヤケーブルを使用する場合、0.75mm2以上の1心を用いることが認められており適切です。
覚えるポイント
- 水気のある場所に設置する機器は、漏電遮断器を設けても接地工事を省略できない。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器(0.5秒以内)による接地抵抗の緩和(500Ω以下)と、接地の省略条件を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台及び外箱の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
測定器とその用途の適合
測定器・試験・検査 · 測定器の用途 / 検相器 / 回転速度測定
低圧電路で使用する測定器とその用途の組合せとして、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
各種電気測定器には明確な用途があります。検相器(フェーズテスタ)は三相交流回路の相順(正相か逆相か)を確認して電動機が正常方向に回転するかを判定するための器具であり、回転数(rpm)を測る器具ではありません。
解き方
- 各測定器(クランプ電流計、テスタ、検相器、検電器)の本来の用途を確認する。
- 検相器の用途は「相順(相回転)の確認」であり、「回転速度の測定」ではないため、ハの組合せが誤りであると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- クランプ形電流計は電路を切断せずに電線を挟んで負荷電流を測定する計器であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- 回路計(テスタ)の抵抗測定レンジ(またはブザー機能)を用いて回路の導通を確認するのは正しい用途です。
- 選択肢 ハ正解
- 検相器の用途は三相交流の相順確認であり、電動機の回転速度(回転数)の測定には回転計を使用するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 検電器は被覆の上などから電路が充電されているか(電圧がかかっているか)を確認する器具であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 検相器は三相交流の相順(相回転)を調べる計器で、回転速度を測るものは回転計(タコメーター)である。
間違えやすいところ
- 「検相器」という名称の「相」と「回転速度」を結びつけて正当な用途と勘違いしないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準及び関係JIS規格(電気計測器)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
停電困難な低圧電路における漏えい電流の限度値
電気設備基準・解釈 · 絶縁抵抗 / 漏えい電流 / 電気設備技術基準の解釈第14条
低圧屋内配線の絶縁性能確認において、電路を停電して絶縁抵抗測定を行うことが困難であったため、漏えい電流を測定して判定することとした。「電気設備技術基準の解釈」に基づき、絶縁性能を有しているとみなすことができる漏えい電流の最大値[mA]として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧屋内配線の絶縁性能は原則として停電状態で絶縁抵抗測定を行いますが、病院や電算機室のように停電が困難な電路では、使用電圧が加わった状態でクランプ形漏れ電流計を用いて測定した漏えい電流が1mA以下であれば技術基準に適合していると判断されます。
解き方
- 低圧電路の絶縁性能規定(解釈第14条)における停電困難時の特例条件を確認する。
- 漏えい電流による良否判定の基準値が1mA以下であることを適用し、該当する値を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1mAは規定値より小さく誤りです。絶縁抵抗値の規定(0.1MΩ以上)と混同しないよう注意が必要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2mAは規定値ではありません。対地電圧150V超の単相等の絶縁抵抗基準値0.2MΩと混同しやすい誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 電気設備技術基準の解釈第14条において、停電が困難な場合は漏えい電流を1mA以下に保つことと定められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 2.0mAでは漏えい電流の基準値である1mAを超過しており、絶縁性能を維持しているとはみなせません。
覚えるポイント
- 停電困難な低圧電路の漏えい電流基準値は1mA以下
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ)の数値と漏えい電流の基準値(1mA)を取り違えないこと。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第14条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
接地抵抗計(電池式)の測定手順と取り扱い
検査・測定 · 接地抵抗計 / 零点調整 / 地電圧 / 補助接地極
電池式の接地抵抗計を用いた接地抵抗測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
接地抵抗計(交流ブリッジ法や交流電位降下法を利用)による測定前には、電池容量の確認、被測定極の地電圧の測定・許容範囲内確認、測定端子短絡による零点調整、被測定極と2本の補助接地極(P極・C極)を直線上に適正間隔(通常5〜10m程度等)で配置する手順を正しく踏む必要があります。
解き方
- 接地抵抗測定の手順(電池容量確認、地電圧確認、零点調整、補助極の配置)を整理する。
- 零点調整時の端子状態が「開放」か「短絡」かを確認し、誤っている記述を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 正しい記述です。内蔵電池の電圧が低下していると測定精度に影響するため、事前に電池容量を確認します。
- 選択肢 ロ正解
- 端子間を開放して零点調整を行うのではなく、端子間を短絡(ショート)させて零点調整を行うため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 正しい記述です。大地に迷走電流などによる地電圧が存在すると測定誤差の原因となるため、許容値以下であることを確認します。
- 選択肢 ニ不正解
- 正しい記述です。被測定接地極に対して電圧用補助極(P)および電流用補助極(C)を適正な距離と位置に配置する必要があります。
覚えるポイント
- 接地抵抗計の零点調整は端子間を短絡して実施する
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗計の無限大(開放)指示の確認と、接地抵抗計の短絡による零点調整の操作条件を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の検査・測定方法(接地抵抗測定要領)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式交流回路における計器の接続配置
配線図・計測 · 電圧計 / 電流計 / 電力計 / 計器の接続方法
単相2線式の交流回路において、負荷の電圧、電流、電力を測定するための回路を図に示す。図中の計器a、b、cの組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気計器を回路に接続する際、電圧計は内部抵抗が極めて大きいため測定点間に並列に接続し、電流計は内部抵抗が極めて小さいため電路に直列に接続します。電力計は電圧コイル(並列接続)と電流コイル(直列接続)の双方を備えて電力を測定します。
解き方
- 計器aが電源側の電線間に並列に接続されていることから、電圧計であることを判別する。
- 計器bが電路の片側に直列に挿入されていることから、電流計であることを判別する。
- 計器cが電流コイル(直列)と電圧コイル(並列)の両方へ配線されていることから、電力計であることを判別する。
- 選択肢 イ不正解
- aは並列接続されているため電圧計であり、電流計とする記述は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- aは電圧計、cは直列・並列両接続の電力計であるため、配置が誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 並列接続のaが電圧計、直列接続のbが電流計、電圧・電流両方を測定するcが電力計であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ニ不正解
- bは線路に直列接続されているため電流計であり、電力計とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 電圧計は並列接続、電流計は直列接続、電力計は両方の要素を接続
間違えやすいところ
- 電力計と電流計の直列接続部分の見た目を混同して取り違えないようにすること。
出題の前提:電気計測の基礎(電圧計・電流計・電力計の接続法)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士法における義務規定の適否
法令 · 電気工事士法 / 免状の携帯義務 / 免状交付申請 / 住所変更
電気工事士法に関する次の記述のうち、同法に違反しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気工事士法において、免状交付を受けた電気工事士が工事作業に従事する際は「免状の携帯」が義務付けられています(営業所保管の不携帯作業は違反)。一方、試験合格後の免状申請は任意、氏名変更時は書換えが必要ですが住所変更の届出義務は規定されておらず、全国どの都道府県でも作業に従事できます。
解き方
- 電気工事士法における作業時の免状携帯義務(法第5条の6)を確認する。
- 営業所に免状を置いたまま作業に従事する行為が携帯義務違反に該当することを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 違反ではありません。試験合格者が免状交付申請を行うかどうかは本人の自由であり、申請しなくても違法ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 違反しています。電気工事士法第5条の6により作業時の免状携帯が義務付けられているため、営業所保管のまま従事すると違反になります。
- 選択肢 ハ不正解
- 違反ではありません。免状の記載事項(氏名等)に変更が生過した場合は書換えが必要ですが、住所変更の届出義務は定められていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 違反ではありません。電気工事士免状は全国で有効であり、複数の都道府県で作業を行うにあたって経済産業大臣等への届出は不要です。
覚えるポイント
- 電気工事の作業に従事する際は電気工事士免状の携帯が必須
間違えやすいところ
- 住所変更に伴う届出義務があると思い込みやすいが、法で書換えが求められるのは氏名の変更等である。
出題の前提:電気工事士法 第5条の6(免状の携帯等)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の電気工事士作業と軽微な作業
法令 · 電気工事士法 / 電気工事士施行令 / 軽微な作業 / 配電盤 / 電線管
電気工事士法において、一般用電気工作物に係る工事の作業のうち、a、bともに電気工事士でなければ従事できない作業の組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気工事士法施行令第2条では、電気工事士でなくても従事できる「軽微な作業」が定められています。地中電線用の管の埋設・設置、柱の設置、接地極の地面への埋設、差込み接続器等へのコード接続などは軽微な作業または適用除外とされていますが、配電盤等の造営材への取付け、電線管の曲げや接続、電線管内への電線挿入は電気工事士の独占作業です。
解き方
- 各選択肢の作業aおよび作業bについて、軽微な作業に該当するか電気工事士必須作業かを分類する。
- イの「配電盤の取付け」と「電線管の曲げ」がともに電気工事士必須の作業であることを確認する。
- 選択肢 イ正解
- aの配電盤の取付け、bの電線管を曲げる作業は、いずれも軽微な作業ではなく電気工事士資格が必要です。
- 選択肢 ロ不正解
- aの地中電線用の管を設置する作業は軽微な作業であり、電気工事士でなくても従事できます。
- 選択肢 ハ不正解
- aの電線を支持する柱を設置する作業は軽微な作業であり、電気工事士でなくても従事できます。
- 選択肢 ニ不正解
- aの接地極を地面に埋設する作業は軽微な作業であり、電気工事士でなくても従事できます。
覚えるポイント
- 柱・管の地中埋設や接地極の埋設は軽微な作業(資格不要)
間違えやすいところ
- 接地極の埋設は資格不要だが、接地線を接地極へ接続する作業や配線への接続は電気工事士の作業である点に注意。
出題の前提:電気工事士法施行令 第2条(軽微な作業等)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の判別
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 配線器具 / タイムスイッチ
低圧の屋内電路に使用する次の配線器具のうち、電気用品安全法において「特定電気用品」(ひし形PSEマーク)の適用を受けるものはどれか。ただし、定格電圧、定格電流、使用箇所、構造等はすべて同法に定める電気用品に該当するものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気用品安全法において、特に構造や使用条件から危険が生じるおそれの高い品目は「特定電気用品」(ひし形PSE)に分類され、登録検査機関による適合性検査が義務付けられます。配線器具類のうち、タイムスイッチ、配線用遮断器、漏電遮断器、点滅器、差込み接続器などは特定電気用品ですが、カバー付ナイフスイッチやライティングダクトは「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE)に該当します。
解き方
- 提示された各器具の電気用品安全法上の分類(特定電気用品か特定電気用品以外か)を確認する。
- タイムスイッチが特定電気用品(別表第一)に指定されていることを確認し、該当を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- カバー付ナイフスイッチは特定電気用品以外の電気用品(丸形PSE)に分類されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁開閉器は電気用品安全法における特定電気用品には該当しません。
- 選択肢 ハ不正解
- ライティングダクトは特定電気用品以外の電気用品(丸形PSE)に分類されます。
- 選択肢 ニ正解
- タイムスイッチは電気用品安全法で定める「特定電気用品」に指定されています。
覚えるポイント
- タイムスイッチや各種遮断器、コンセントは特定電気用品(ひし形PSE)
間違えやすいところ
- カバー付ナイフスイッチなどの開閉器類が全て特定電気用品であると誤認しないように注意する。
出題の前提:電気用品安全法施行令 別表第一(特定電気用品)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号(分電盤・動力盤・制御盤)の識別
配線図 · 配線図記号 / JIS C 0303 / 分電盤 / 動力盤
配線図の①で示す部分(1階管理室内の「L-1」)に取り付ける器具(分電盤)の図記号として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、盤類の記号は次のように定められています。長方形の対角線で片側の三角形を塗りつぶしたものが「分電盤(電灯盤)」、対角線で対向する2つの三角形を塗りつぶしたものが「動力盤」、対角線1本のみが「制御盤」、半分または全部を黒塗りしたものが「配電盤」を表します。
解き方
- 配線図の①が指す盤「L-1」が単相3線式の電灯分電盤であることを読み取る。
- JIS規格の図記号から、分電盤を表す記号(対角線の片側が黒塗りされた長方形)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 長方形の中に対角線を引いた記号は「制御盤」を表す図記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- 長方形の対角線の2箇所を塗りつぶした記号は「動力盤」を表す図記号です。
- 選択肢 ハ正解
- 長方形の対角線の片側三角形を黒く塗りつぶした記号が「分電盤」を表す図記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- 長方形の半分を縦に塗りつぶした記号は「配電盤」を表す図記号です。
覚えるポイント
- 分電盤は片側三角が黒塗り、動力盤は対向する2つの三角が黒塗り
間違えやすいところ
- 分電盤(電灯盤)と動力盤の黒塗り部分のパターンの違いを混同しないこと。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号(配電盤・制御盤・分電盤)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の電線管記号(PF管)の判別
配線図 · 配線図記号 / PF管 / 合成樹脂製可とう電線管 / 電線管の種類
配線図の②で示す部分の配線工事(CV 5.5-2C (PF22))で用いる電線管の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線管の種類を表す略号として、PFは「合成樹脂製可とう電線管(プラスチックフレキシブル管)」、FEPは「波付硬質合成樹脂管」、VEは「硬質塩化ビニル電線管」、HIVEは「耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管」、CDは「合成樹脂製可とう電線管(コンクリート埋設専用)」などが用いられます。
解き方
- 配線図の②が示す工事仕様「CV 5.5-2C (PF22)」から管種記号「PF」を読み取る。
- 「PF」が合成樹脂製可とう電線管(自己消火性あり)であることを照合して選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 波付硬質合成樹脂管の略号は「FEP」であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質塩化ビニル電線管の略号は「VE」であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管の略号は「HIVE」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- PFは合成樹脂製可とう電線管を表す記号であり、正しい選択肢です。
覚えるポイント
- PFは合成樹脂製可とう管、VEは硬質塩化ビニル管、FEPは波付硬質合成樹脂管
間違えやすいところ
- CD管(オレンジ色・コンクリート埋設専用)とPF管の名称・用途を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号 / 電気設備技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の図記号(水銀灯の傍記表示)
配線図 · 配線図記号 / 照明器具 / 傍記表示
配線図の③で示す外灯は100 Wの水銀灯である。この図記号に添える傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
構内電気設備の配線図記号(JIS C 0303)において、放電灯などの光源の種類を表す傍記表示には特定のアルファベットが割り振られています。水銀灯は「H」、メタルハライドランプは「M」、高圧ナトリウム灯は「N」で表します。
解き方
- 設問より、対象器具が「100 Wの水銀灯」であることを確認する。
- 水銀灯を示す記号「H」と消費電力「100」を組み合わせた傍記表示「H100」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- Nは高圧ナトリウム灯(Sodium / Natrium)を示す傍記記号であるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- Hは水銀灯を示す記号であり、100 Wとあわせて「H100」と正しく表示されています。
- 選択肢 ハ不正解
- Mはメタルハライドランプ(Metal halide)を示す傍記記号であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- Wは白熱灯の記号として用いられるか、単にワット数を表すのみで水銀灯の識別記号ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 水銀灯の傍記表示は「H」、メタルハライドランプは「M」、ナトリウム灯は「N」と覚えます。
間違えやすいところ
- 水銀を英語のMercuryから「M」と勘違いしやすいですが、「M」はメタルハライドランプです。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(誘導灯)
配線図 · 配線図記号 / 誘導灯 / 防災設備
配線図の④で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303における配線図記号で、長方形の片側半分を黒塗りしたシンボルは「誘導灯」を示します。非常用照明器具は白丸に半分または全体を塗りつぶした丸形などの記号が用いられます。
解き方
- 配線図の④で指示されている長方形で半分が塗りつぶされた記号を確認する。
- この図記号が「誘導灯」を表すJIS配線図記号に合致することを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 非常用照明は一般に丸形の図記号の半分を塗りつぶした記号などで表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般用照明は通常の白丸または蛍光灯記号等で表されるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 長方形の半分が黒く塗りつぶされた記号は「誘導灯」を示しており正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 保安用照明は専用の異なる図記号または傍記表示で表されるため誤りです。
覚えるポイント
- 長方形の半分黒塗りは「誘導灯」、円形の半分黒塗りは「非常用照明灯」です。
間違えやすいところ
- 長方形の誘導灯と、丸形の非常用照明灯(あるいは白熱灯・蛍光灯の記号)を取り違えやすいので形状に注意します。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(押しボタンスイッチ)
配線図 · 配線図記号 / 押しボタンスイッチ / 電動機制御
配線図の⑤で示す図記号の器具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図記号において、電磁開閉器を遠隔操作するための押しボタン開閉器(押しボタンスイッチ)は正方形枠に押しボタンの記号を描きます。内部に表示灯が付加されたものは「確認表示灯付押しボタンスイッチ」を表します。
解き方
- 図面⑤の位置(給水加圧ポンプ付近の制御操作部)にある図記号の形状を確認する。
- 正方形枠内に押しボタンスイッチおよび確認表示灯のシンボルが配置されていることから、「確認表示灯付の電磁開閉器用押しボタン」であると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- ブザーは扇形またはラッパ状の専用図記号で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 電磁開閉器を操作するための押しボタン器具に状態表示灯が組み合わされた記号であり、正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- パイロットランプ単体は丸の中に十字などの記号で表されるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- フロートスイッチは液面検出用の専用図記号(FSや浮子の図示)で表されるため誤りです。
覚えるポイント
- 箱型(正方形)の中にボタンとランプが一体化された図記号は確認表示灯付押しボタン開閉器です。
間違えやすいところ
- フロートスイッチやブザーなどの警報・制御機器の図記号と混同しないよう形状を区別します。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(電力量計)
配線図 · 配線図記号 / 計器 / 電力量計
配線図の⑥で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
計器類の配線図記号は円の中に測定単位や機器略号を記します。電力計(ワットメーター)は「W」、電力量計(積算電力量計)はワット時に対応する「Wh」、タイムスイッチは「TS」と表します。
解き方
- 配線図⑥の電源引込直後の受電盤脇に位置する丸枠内の文字を確認する。
- 文字が「Wh」であることから、電力量計(Wh)の図記号であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 電力計の図記号は円の中に「W」と記載されるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- タイムスイッチの図記号は円または四角の中に「TS」と表記されるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線用遮断器は黒塗りの長方形記号(またはB表記)であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 円の中に「Wh」と表記される図記号は電力量計であり正しいです。
覚えるポイント
- 円内が「W」なら電力計(瞬時値)、「Wh」なら電力量計(積算値)です。
間違えやすいところ
- 「W(電力計)」と「Wh(電力量計)」の記号表示の違いを見落としやすいため注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路と大地間の絶縁抵抗の最小値
電気設備技術基準 · 絶縁抵抗 / 三相3線式 / 対地電圧
配線図の⑦で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、技術基準上許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備技術基準の解釈第58条において、低圧電路の絶縁抵抗値は以下のように規定されています。対地電圧150 V以下は0.1 MΩ以上、対地電圧150 V超300 V以下は0.2 MΩ以上、300 V超は0.4 MΩ以上です。三相3線式200 Vの対地電圧は200 V(非接地または1端子接地)であるため、150 V超300 V以下となります。
解き方
- ⑦で示される電路が配電盤P-2からの三相3線式200 Vの動力回路(汚水ポンプ・湧水ポンプ用)であることを確認する。
- 三相3線式200 V電路の使用電圧は200 Vであり、対地電圧も150 Vを超える(200 V)。
- 対地電圧150 V超300 V以下の低圧電路における絶縁抵抗の最小値は0.2 MΩであると導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1 MΩは対地電圧が150 V以下の電路(単相100 Vや単相3線式100/200 V回路など)に適用される値です。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が150 Vを超え300 V以下の低圧電路であるため、許容される最小値は0.2 MΩで正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4 MΩは使用電圧が300 Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0 MΩは新設時の目安値などに用いられることがありますが、技術基準の法定最小値としては誤りです。
覚えるポイント
- 低圧電路の絶縁抵抗基準:対地電圧150 V以下=0.1 MΩ、150 V超300 V以下=0.2 MΩ、300 V超=0.4 MΩ。
間違えやすいところ
- 単相3線式100/200 Vは中性線接地で対地電圧が100 V(0.1 MΩ)ですが、三相3線式200 Vは対地電圧200 V(0.2 MΩ)になる違いを混同しないようにします。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第58条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線設計(電路の最少心線数の決定)
配線設計・施工 · 配線設計 / 複線図 / 電線本数
配線図の⑧で示す部分の電線の最少心線数(電線本数)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
スイッチによって点滅制御される照明負荷群へ電源系統から送る際、下流の負荷への配線には「接地側電線(白線)」と「スイッチの開閉出力線(返り線)」の2本が必要です。常時非接地側線(黒線)が下流で不要な終端負荷群への送り配線であれば、心線数は2心となります。
解き方
- ⑧の配線経路を確認すると、管理室内のボックスからホール天井のダウンライト「オ」3台の回路へ電力を供給する配線である。
- ダウンライト「オ」の点滅スイッチ「オ」は管理室内に設置されている。
- ホールのダウンライト「オ」へ送るべき電線は、共用の接地側電線1本と、管理室のスイッチ「オ」を経由した点滅線1本の計2本のみとなる。
- したがって、最少心線数は2本(2心)と決定される。
- 選択肢 イ正解
- 接地側電線1本とスイッチ「オ」の点滅線1本の計2本で配線できるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 常時電圧線(非接地側線)をホール側に送る必要がないため、3本は過剰です。
- 選択肢 ハ不正解
- 他の回路の通過や3路スイッチ接続等の条件がないため、4本は不要です。
- 選択肢 ニ不正解
- この区間を通る負荷回路に対して5本は明らかに過大です。
覚えるポイント
- 照明器具単体や同一スイッチで点滅する末端照明群への接続は、接地側電線と点滅線の2本で足ります。
間違えやすいところ
- スイッチが器具と同じ側にあるのか、器具と電源を挟んだ反対側にあるのかを複線図で正確に把握する必要があります。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程(配線設計)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセント図記号の傍記表示(引掛形)
配線図 · 配線図記号 / コンセント / 引掛形
配線図の⑨で示す部分は引掛形のコンセントである。その図記号の傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コンセントの図記号に付記する機能・形状表示において、引掛形は「T」、接地端子付は「ET」、漏電遮断器付は「EL」、接地極付は「E」と規定されています(JIS C 0303)。
解き方
- 問題文より、対象のコンセントが「引掛形」であることを確認する。
- 引掛形コンセントの傍記表示が「T」であることを選択肢から見出す。
- 選択肢 イ正解
- 引掛形を示す傍記表示は「T」であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- ETは接地端子付(Earth Terminal)を示す傍記表示であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- ELは漏電遮断器付(Earth Leakage breaker付)を示す傍記表示であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- LKは抜け止め形(Lock)などに一部慣用される表記ですが、JIS図記号の引掛形は「T」です。
覚えるポイント
- コンセントの傍記記号:T=引掛形、E=接地極付、ET=接地端子付、EL=漏電遮断器付。
間違えやすいところ
- 抜け止め形と引掛形を取り違えたり、接地端子(ET)と混同しないよう注意します。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引込線取付点の地上高
電気設備技術基準 · 引込線 / 地上高 / 緩和条件
配線図の⑩で示す引込線取付点の地表面上の高さの最低値[m]はどれか。ただし、引込線は道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で、交通に支障がないものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備技術基準の解釈第116条において、低圧架空引込線の取付点の高さは原則として地表面上4 m以上と規定されています。ただし、道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で交通に支障がないときは2.5 m以上まで緩和することが認められています。
解き方
- 引込線取付点の高さの原則規定(4.0 m以上)を確認する。
- ただし書き条件である「道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で、交通に支障がない」場合の緩和規定(2.5 m以上)を適用する。
- 選択肢 イ正解
- 道路を横断せず交通に支障がない場合の特例により、最低値は2.5 mとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 3.0 mは歩道橋上などの一部基準値であり、引込線取付点の緩和高さとしては誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 3.5 mは架空幹線などの別規定に見られる数値であり、引込線取付点の下限値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 4.0 mは緩和条件が適用されない場合の原則となる地上高であるため、特例条件下の最低値としては誤りです。
覚えるポイント
- 引込線取付点の地上高:原則は4.0 m以上、道路不横断かつ支障なしの緩和特例は2.5 m以上。
間違えやすいところ
- 原則の4.0 mと、例外条件(道路不横断・支障なし)の2.5 mを読み落として選択を誤らないようにします。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令・解釈第116条(低圧架空引込線等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の図記号と写真の識別(接地極付コンセント)
配線図 · コンセント / 図記号 / 定格電圧・電流
配線図の11で示す図記号に対応する器具として、正しいものを写真から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
コンセントの図記号において、接地極付は記号内に黒丸または「E」を付記して表されます。さらに電圧や電流の定格が一般用(15A 125V)と異なる場合は、傍記表示として「20A 250V」のように明記されます。250V 20A用の単相コンセントは、誤挿入を防ぐために刃受形状が鍵形(エルバー形)と丸形の接地極端子で構成されています。
解き方
- 配線図の11番を確認すると、集会所の壁面に「20A 250V E」と傍記された単相コンセント図記号が示されている。
- 写真の各コンセントの刃受形状および定格を識別し、20A 250V接地極付に該当するハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相100V用の一般的な15A 125V接地極付接地端子付コンセントの外観であり、傍記の20A 250Vには適合しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地端子(アースターミナル)のみを備えた15A 125Vコンセントであり、接地極(E)付20A 250Vではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 刃受が鍵形と横向きの組み合わせ(エルバー形)で下部に接地極穴がある20A 250V接地極付コンセントの外観であり、図記号と完全に一致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 刃受の片側がT形穴となっている20A 125V接地極付コンセントの外観であり、定格電圧が異なります。
覚えるポイント
- 250V・20Aの接地極付コンセントはエルバー形プラグを受け入れる特殊な刃受形状をしている。
間違えやすいところ
- 125V・20A(片側がT形)と250V・20A(エルバー形)の刃受形状を混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ圧着接続(集会所照明回路)
配線図 · リングスリーブ / 圧着マーク / 3路スイッチ / 配線本数
配線図の12で示す天井内のジョイントボックス内において、電線相互をリングスリーブで圧着接続する場合のリングスリーブの種類、個数および圧着マーク(刻印)の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
VVF1.6mmのリングスリーブによる接続基準:1.6mmを2本接続するときは「小スリーブ」を用いて圧着マークは「○」。1.6mmを3本または4本接続するときは「小スリーブ」を用いて圧着マークは「小」。1.6mmを5本または6本接続するときは「中スリーブ」を用いて圧着マークは「中」となります。
解き方
- ボックス12に接続される回路(配電盤L-1からの電源、3路スイッチ2箇所、照明器具「イ」3台、および他所への送り)の結線図を展開する。
- 接地側電線の接続:電源側、照明3台、他への送り線の計5本(1.6mm×5)を一括接続するため、中スリーブで刻印は「中」となる(1個)。
- 照明器具への点滅線(返り線)の接続:3路スイッチからの返り線と照明器具3台への計3本(または4本)を接続するため、小スリーブで刻印は「小」となる(1個)。
- 非接地側電線の接続:電源線と3路スイッチへの線の計2本(1.6mm×2)を接続するため、小スリーブで刻印は「○」となる(1個)。
- 合計で「中1個(刻印 中)」、「小2個(刻印 ○が1個、刻印 小が1個)」の組み合わせとなるニを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所の本数構成に合致しておらず、小スリーブが3個すべて刻印「小」となることはありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブを使用する箇所は5本接続の1箇所のみであり、中スリーブ2個は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 2本接続箇所があるため刻印「○」の小スリーブが必要ですが、刻印「小」のみ2個となっているため不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 1.6mm電線5本接続に中スリーブ(刻印中)1個、3本接続に小スリーブ(刻印小)1個、2本接続に小スリーブ(刻印○)1個を使用するため正しいです。
覚えるポイント
- リングスリーブ小の刻印は、1.6mm×2本のみ「○」、1.6mm×3〜4本および1.6mm×1本+2.0mm×1本は「小」となる。
間違えやすいところ
- 1.6mm×2本の接続時に圧着マーク「小」を選んでしまうミスが多いので「○」であることを徹底する。
出題の前提:内線規程、電気設備技術基準解釈、JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
端子圧着工具の選定(裸圧着端子用工具)
配線図 · 圧着工具 / 裸圧着端子 / 工具の識別
配線図の13の部分で、写真に示す裸圧着端子と接地線を圧着接続するための工具として、適切なものを写真から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線接続工具には用途ごとに厳格な指定があります。屋内配線で絶縁電線同士を接続するリングスリーブ用圧着工具は「黄色(黄)」のハンドル、端子台接続等に用いる裸圧着端子・スリーブ用圧着工具は「赤色(赤)」のハンドルと定められています。絶縁被覆付圧着端子用工具は成形確認機構付きのものが別途用いられます。
解き方
- 問43の写真に示された端子が「銅線用裸圧着端子(R形)」であることを確認する。
- 各選択肢の工具を用途別に識別する:イはリングスリーブ用圧着工具(黄柄)、ロはボルトクリッパ、ハはワイヤストリッパ/ペンチ、ニは裸圧着端子用圧着工具(赤柄)。
- 裸圧着端子の圧着には赤色ハンドルの裸圧着端子用圧着工具が適合するため、ニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ハンドルが黄色のリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711規格)であり、裸圧着端子の接続には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- ボルトや太い鋼線を切断するためのボルトクリッパであり、端子の圧着作業は行えません。
- 選択肢 ハ不正解
- 細線の被覆を剥ぎ取るワイヤストリッパであり、裸圧着端子の本締め圧着はできません。
- 選択肢 ニ正解
- ハンドルが赤色の裸圧着端子・スリーブ用圧着工具であり、裸圧着端子を確実に圧着成形する工具として適切です。
覚えるポイント
- 圧着工具のハンドル色:リングスリーブ用は「黄色」、裸圧着端子用は「赤色」。
間違えやすいところ
- リングスリーブ用(黄色ハンドル)と裸端子用(赤色ハンドル)を形状が似ているため混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 9711「屋内配線用電線接続工具・圧着工具」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
水位制御機器の図記号と写真の識別(電極保持器)
配線図 · 電極保持器 / 液面制御 / 図記号
配線図の14で示す図記号(LF3)の器具として、正しいものを写真から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
受水槽や湧水ピットの水位検出には、電極棒を水中に垂らして液面の導電性を検知する電極式液面制御方式が広く用いられます。水槽上部に設置して3本(上限・下限・コモン等)の電極棒を保持・端子台接続する器具を「電極保持器(電極ホルダー、記号LF3)」と呼びます。
解き方
- 配線図の14番を確認すると、地下1階ポンプ室の湧水ピットに丸印内に「LF3」と表記された記号がある。
- 「LF3」は3極用の電極保持器(電極ホルダー)を表す図記号である。
- 写真を確認すると、イは円筒形の樹脂製本体に電極棒を挿入固定する電極保持器であり、ロはフロートスイッチ、ハは押しボタン、ニは電磁開閉器であるため、イを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 棒電極を取り付けて液面を検出する電極保持器(電極ホルダー)の写真であり、LF3の記号と合致します。
- 選択肢 ロ不正解
- ケーブルで吊り下げられたフロートが液面傾斜により接点開閉する浮子形フロートスイッチの写真です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電動機等の手動発停を行う押しボタンスイッチの写真です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電磁接触器とサーマルリレーを一体化した電磁開閉器の写真です。
覚えるポイント
- LFは電極保持器(レベルフット/ホルダー)を表し、数字は電極棒の本数(LF3=3本)を示す。
間違えやすいところ
- フロートスイッチ(浮子式)と電極棒を支持する電極保持器の形状を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線ボックスの図記号と写真の識別(プルボックス)
配線図 · プルボックス / 図記号 / 配線部材
配線図の15で示す図記号の器具として、正しいものを写真から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管の屈曲箇所が多く電線の引き入れが困難な場所や、多数の電線管が合流・分岐する場所には「プルボックス」を設けます。配線図記号では四角形(正方形)に対角線2本を描いた記号で表されます。
解き方
- 配線図の15番を確認すると、地下1階ポンプ室の配管合流部に四角に対角線を引いた記号がある。
- この図記号は配線引き入れや分岐のための中継ボックスである「プルボックス」を示す。
- 写真ロは正方形の鋼板製プルボックスであり、図記号と完全に一致する。
- 選択肢 イ不正解
- 床面にコンセント等を設置するためのフロアボックス等であり、プルボックスではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 電線の引き入れや分岐・接続を容易にするためのプルボックスの写真であり、図記号に合致します。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管露出配線工事で用いられる鋳鉄製等の丸形露出ボックスの写真です。
- 選択肢 ニ不正解
- 鉄筋コンクリート工事でスラブ等に埋め込んで施工するコンクリートボックスの写真です。
覚えるポイント
- 四角に対角線「プルボックス」、四角に対角線片側のみ「ジョイントボックス」など図記号のパターンを整理する。
間違えやすいところ
- コンクリートボックス(底面が抜けていて型枠に釘止めする)とプルボックスを間違えないようにする。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ねじなし電線管工事で使用されない工具の識別
配線図 · ねじなし電線管 / 金属管工事 / 工具の用途
配線図の16で示す部分の工事において、使用されることのない工具を写真から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管には厚鋼電線管(G管)、薄鋼電線管(C管)、ねじなし電線管(E管)があります。記号「E」で示されるねじなし電線管は、管の肉厚が薄く、接続には止めねじ式コネクタやカップリングを用いるため、ねじ切り作業が一切行われません。切断用の金切鋸、切断後のバリ取り用リーマ、穴あけ・リーマ回し用のクリックボールは必要ですが、ねじ切り器は使用しません。
解き方
- 配線図の16番を確認すると、地下1階の電線管路に「(E19)」の傍記がある。
- 記号「E」は「ねじなし電線管」を意味し、管にねじを切らずに接続する工法である。
- 写真の工具を用途別に確認する:イはねじ切り器(ダイス)、ロは金切りのこ(切断用)、ハはクリックボール(回転用具)、ニはパイプリーマ(バリ取り用)。
- ねじなし電線管ではねじを切る工程がないため、写真イのねじ切り器は使用されない。
- 選択肢 イ正解
- 金属管に管用平行ねじを切るためのねじ切り器であり、ねじなし電線管(E管)の施工では一切使用されません。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管を所定の長さに切断するために用いる金切りのこであり、工事に使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- パイプリーマを取り付けて手動で回転させ、管端のバリ取りを行うクリックボールであり、使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管切断後の内面バリを取り除いて電線被覆の損傷を防ぐパイプリーマであり、使用されます。
覚えるポイント
- 記号「E」はねじなし電線管。ねじ切り工具(オスタ型ねじ切り器など)は使わない。
間違えやすいところ
- パイプリーマ(バリ取り)とねじ切り器を混同しないようにする。バリ取りはどの金属管でも必須。
出題の前提:電気設備技術基準解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定(ホール・受水槽室回路)
配線図 · 差込形コネクタ / 配線本数 / ボックス内結線
配線図の17で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものを写真から1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とし、地下1階に至る配線の電線本数(心線数)は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
差込形コネクタは、同じ極性同士の電線を一括接続するために用いられます。接続する電線本数に合わせて2本用(赤)、3本用(青)、4本用(黄または緑)等の極数を選定します。ボックス内の結線グループ数とその各グループの心線数を正確に導くことで、必要となるコネクタの種別と個数が定まります。
解き方
- ボックス17につながる配線を整理する:1階の照明回路(b回路)と地下1階受水槽室の照明(b回路)、スイッチ「b」など。
- 電線本数を最少にするため、接地側電線は各照明器具および電源供給先へ分岐し、計4本接続となる(4本用コネクタ×1個)。
- 非接地側電線は電源からスイッチへの送りなど計3本接続となる(3本用コネクタ×1個)。
- スイッチ「b」から照明「b」への点滅線は2本接続となる(2本用コネクタ×1個)。
- 必要な差込形コネクタは「4本用1個、3本用1個、2本用1個」となり、ハの写真と一致する。
- 選択肢 イ不正解
- 4本接続グループがあるため、2本用と3本用のみの組み合わせでは接続できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 4本用のコネクタが含まれておらず、個数の組み合わせも接続グループと一致しません。
- 選択肢 ハ正解
- 4本接続(4本用1個)、3本接続(3本用1個)、2本接続(2本用1個)の各接続グループに適合しており正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 2本用が2個となっており、接続箇所の総数・本数構成と一致しません。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの色分け目安:2本用(赤)、3本用(青)、4本用(緑/黄など)。極数に合わせたコネクタを選定する。
間違えやすいところ
- 階をまたぐ配線(地下1階への送り)の心線数を誤算して、接続電線本数を間違えないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ選定(ホール回路)
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線本数
配線図の18で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものを写真から1つ選びなさい。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
リングスリーブの選定基準:断面積の合計(VVF1.6mmは1本あたり約2.0mm²換算)により選定します。1.6mm電線が2〜4本(最大8mm²)までは「小スリーブ」、5〜6本(10〜12mm²)は「中スリーブ」を使用します。ボックス内の接続箇所ごとに電線本数を集計し、各スリーブのサイズを決定します。
解き方
- ボックス18につながる配線経路(照明回路DL、スイッチ、他ボックスへの電源送りなど)を展開する。
- 接地側電線の一括接続:1.6mm電線が5本接続となるため、サイズは「中スリーブ」1個となる。
- 非接地側電線の接続:電源およびスイッチへの送り線など1.6mm電線が4本接続となるため、「小スリーブ」1個となる。
- スイッチからの点滅線接続:照明器具への1.6mm電線が2本接続となるため、「小スリーブ」1個となる。
- 以上より、使用するリングスリーブは「小スリーブ2個、中スリーブ1個」となり、ロを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 小スリーブが3個となっており、接続箇所の総数(3箇所)を超えているため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 1.6mm電線5本接続に中スリーブ1個、4本接続に小スリーブ1個、2本接続に小スリーブ1個を使用し、計3個(小2、中1)で最少個数となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 5本接続の箇所があるため小スリーブのみでは許容断面積を超え、中スリーブが必要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブが含まれておらず、5本接続の箇所を小スリーブで圧着することはできません。
覚えるポイント
- VVF1.6mmの圧着:2〜4本は小スリーブ、5〜6本は中スリーブ。
間違えやすいところ
- 1.6mm×5本を小スリーブに無理やり入れようとするのは施工不良(規格外)であり、必ず中スリーブを使用する。
出題の前提:内線規程、電気設備技術基準解釈、JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
図記号が示す照明器具の判別(ダウンライト)
配線図 · 照明器具の図記号 / ダウンライト / 傍記表示
配線図中の⑲で示す図記号が表す器具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図記号において、照明器具は白丸を基本とし、器具の種別や取り付け方法に応じて文字記号が傍記されます。DLはダウンライト(天井埋込器具)、Pはペンダント、Fは蛍光灯を表します。
解き方
- 配線図15ページの⑲で指定された位置(1階出入口・ホール周辺の天井)の図記号を確認すると、白丸に「DL」と記載されている。
- 「DL」はDown Light(ダウンライト、天井埋込器具)を意味する図記号であるため、該当する器具写真を選択肢から特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は壁面や天井に取り付けて角度調整を行うスポットライトであり、図記号では白丸に矢印などを組み合わせた記号で表されます。
- 選択肢 ロ正解
- 写真は天井埋込形のダウンライトであり、図記号「丸印にDL傍記」に合致するため正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はコード等で吊り下げるペンダントライトであり、図記号では丸印に傍記「P」または鎖線記号で表されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は天井直付けの蛍光灯器具であり、図記号では細長い長方形や丸印に傍記「F」で表されます。
覚えるポイント
- DLはダウンライト(天井埋込形照明器具)、Pはペンダントライト、Wは防雨形を表す。
間違えやすいところ
- シャンデリア(CH)やペンダント(P)など他の住宅用照明の傍記記号と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303: 2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されている点滅器(スイッチ)の判別
配線図 · スイッチの図記号 / 3路スイッチ / 4路スイッチ / 押しボタンスイッチ
配線図において、使用されていないスイッチはどれか。ただし、写真の下の図は各スイッチ内部の接点構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図のスイッチ図記号は黒丸を基本とし、3路スイッチは「●3」、4路スイッチは「●4」、押しボタンスイッチは「□の中に○押」、位置表示灯内蔵スイッチは「●H」と表記されます。
解き方
- 各選択肢の器具と接点図を識別する:イは押しボタンスイッチ、ロは3路スイッチ、ハは4路スイッチ、ニは位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)である。
- 配線図(15ページ)全体を精査し、集会所に「3路スイッチ(●3)」2個と「4路スイッチ(●4)」1個、地下1階の給水加圧ポンプ付近に「押しボタンスイッチ」があることを確認する。
- 位置表示灯内蔵を示す「●H」の図記号は配線図内のどこにも存在しないため、ニが使用されていないスイッチであると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 地下1階の給水加圧ポンプ近傍に押しボタンスイッチ(図記号:四角内に丸押)が設けられており、配線図で使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 集会所(電灯イ)および共用廊下・ホール間(電灯c)に3路スイッチ(図記号:●3)が使用されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 集会所の電灯イを3箇所から点滅制御するために、中間に4路スイッチ(図記号:●4)が使用されています。
- 選択肢 ニ正解
- スイッチOFF時に点灯する位置表示灯内蔵スイッチ(図記号:●H)は、本配線図のどこにも使用されていないため正解です。
覚えるポイント
- 3箇所点滅回路では、両端に3路スイッチ(●3)が2個、中間に4路スイッチ(●4)が1個配置される。
間違えやすいところ
- 位置表示灯内蔵(●H、OFF時に点灯)と確認表示灯内蔵(●L、ON時に点灯)の図記号や接点構成の違いに注意してください。
出題の前提:JIS C 0303: 2000 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成29年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

