学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
合成抵抗とオームの法則による電圧計の指示値の計算
電気の基礎理論 · 直流回路 / オームの法則 / 分流の法則 / 並列回路
図の直流回路において、電流計Aの測定値が1 Aを示した。このとき、右側の4 Ωの抵抗に並列接続された電圧計Vの指示値[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
並列接続された各枝の両端には等しい電圧が加わります。各枝の抵抗値からオームの法則を用いて電流を求め、それらの和として回路の全電流を算出した後、直列抵抗での電圧降下を求めます。
解き方
- 電流計がある枝の抵抗8 Ωと電流1 Aから、並列回路部分の両端の電圧が8 Vであることを求めます。
- 並列接続された他の2つの枝(4Ω+4Ω=8Ωの枝、4Ωの枝)に流れる電流をそれぞれ計算し、合流する全電流が4 Aであることを導きます。
- 全電流4 Aが電圧計の接続された4 Ωの抵抗を流れるため、オームの法則により指示値16 Vを算出します。
- 選択肢 イ正解
- 並列部の全電流4 Aが右側の抵抗4 Ωに流れるため、電圧降下は4 A × 4 Ω = 16 Vとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 全電流を8 Aなどと誤って過大に算出した場合に導かれる誤った値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 回路全体の合成抵抗や電流の計算過程で数値を混同した誤った値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 並列回路の各枝の電流加算を誤り、全電流を12 Aと計算した場合などの誤りです。
覚えるポイント
- 並列回路では各枝にかかる電圧が等しく、各枝の電流の合計が合流後の全電流になります。
間違えやすいところ
- 並列部分の枝ごとの抵抗値を取り違えたり、直列部分の抵抗に流れる電流を並列枝の1本分の電流と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:電気理論における直流回路のオームの法則およびキルヒホッフの電流則に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチの開閉による端子間の合成抵抗の計算
電気の基礎理論 · 合成抵抗 / 直列接続 / スイッチ回路
図のような回路において、スイッチS1を閉じ、スイッチS2を開いたときの端子a-b間の合成抵抗[Ω]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
回路中のスイッチを開くとその経路は開放(断線)状態となり電流が流れません。スイッチを閉じた経路のみを追跡し、電流の流れる閉回路を構成する抵抗の直列・並列接続関係を整理して合成抵抗を求めます。
解き方
- スイッチS2が開いているため、S2側へ接続される回路には電流が流れないことを確認し、該当部分を除外して回路を簡略化します。
- スイッチS1が閉じていることで有効となる回路経路をたどり、端子aから端子bに至る間に30 Ωの抵抗が2個直列に接続されていることを把握します。
- 直列接続の合成抵抗の公式 R = R1 + R2 より、30 Ω + 30 Ω = 60 Ω を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 並列接続(30 Ωと30 Ωの並列で15 Ω)が直列に加わった45 Ωと誤認した計算です。
- 選択肢 ロ正解
- S2側の経路が切り離され、有効な2つの30 Ωの抵抗が直列接続となるため、30 + 30 = 60 Ωとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 抵抗3個分の直列・並列合成抵抗(30 + 15 + 30 = 75 Ωなど)と誤認した計算です。
- 選択肢 ニ不正解
- 回路内のすべての抵抗(30 Ω × 4個 = 120 Ω)が直列に接続されていると誤認した値です。
覚えるポイント
- 開放されたスイッチの先にある負荷には電流が流れないため、合成抵抗の計算対象から除外します。
間違えやすいところ
- 電流の流れない開放端の抵抗まで合成抵抗の計算に含めてしまう誤りが見られます。
出題の前提:電気理論における直流回路の合成抵抗計算に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の抵抗と断面積・長さの関係
電気の基礎理論 · 導体の電気抵抗 / 断面積換算 / 単線とより線
直径 2.6 mm、長さ 10 m の銅導線と電気抵抗値が最も近い同材質の銅導線として、適切なものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
導線の電気抵抗Rは長さLに比例し、断面積Aに反比例します(R = ρ × L / A)。材質が同一の場合、L / A の値が最も近い導線が同等の抵抗値を持ちます。
解き方
- 直径2.6 mmの円形断面積を計算します:A = π × (1.3)² ≈ 3.1416 × 1.69 ≈ 5.31 mm²。
- 基準導線の L/A 比を求めます:10 / 5.31 ≈ 1.88。
- 各選択肢の L/A 比を比較します(イ: 20 / 2.01 ≈ 9.95、ロ: 10 / 5.5 ≈ 1.82、ハ: 5 / 8.04 ≈ 0.62、ニ: 10 / 8 = 1.25)。比率が最も近いのはロです。
- 選択肢 イ不正解
- 断面積が約2.01 mm²と小さく長さが20 mと長いため、抵抗値は約5倍以上大きくなります。
- 選択肢 ロ正解
- 直径2.6 mmの断面積は約5.31 mm²であり、公称断面積5.5 mm²で長さが同一(10 m)の導線が最も抵抗値が近くなります。
- 選択肢 ハ不正解
- 断面積が約8.04 mm²と太く長さが半分の5 mであるため、抵抗値は基準の約3分の1になります。
- 選択肢 ニ不正解
- 長さは同じ10 mですが、断面積8 mm²は5.31 mm²に対して約1.5倍太いため、抵抗値の差が大きくなります。
覚えるポイント
- 直径2.6 mmの単線の断面積は約5.3 mm²であり、より線の公称断面積5.5 mm²に相当します。
間違えやすいところ
- 断面積の計算で直径を2で割らずに半径ではなく直径のまま2乗してしまう計算ミスに注意してください。
出題の前提:導体の抵抗率、断面積、長さによる電気抵抗の算出基準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流RL直列回路における負荷の力率の計算
電気の基礎理論 · 交流回路 / 力率 / ベクトル図 / インピーダンス
図のような交流回路において、電源電圧が102 V、抵抗の両端の電圧が90 V、リアクタンスの両端の電圧が48 Vであるとき、負荷の力率[%]として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
交流のRL直列回路では、抵抗の電圧降下VRとリアクタンスの電圧降下VLは位相が90°異なるため、電源電圧Vは直角三角形の斜辺(V = √(VR² + VL²))となります。このとき力率cosθは VR / V で定義されます。
解き方
- 回路の各電圧が V = √(90² + 48²) = √(8100 + 2304) = √10404 = 102 V の関係を満たしていることを確認します。
- 力率の定義式 cosθ = VR / V に値を代入します:cosθ = 90 / 102 ≈ 0.882。
- 百分率表示に換算して、力率約88 %を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- リアクタンスの電圧比 48 / 102 ≒ 47 % を力率と取り違えた誤りです(これは無効率sinθに相当)。
- 選択肢 ロ不正解
- 単なる電圧の引き算や比率の誤った計算法により導かれた数値です。
- 選択肢 ハ正解
- 抵抗電圧90 Vを全体の電源電圧102 Vで除算した値(90 / 102 ≒ 0.882 → 88 %)であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 単純な算術和 (90+48) に対する比率など、誤ったベクトル関係を用いた計算値です。
覚えるポイント
- 交流直列回路の力率は「抵抗電圧 ÷ 電源電圧(VR / V)」で瞬時に求められます。
間違えやすいところ
- 交流回路の電圧を直流のように単純加算(90 + 48 = 138 V)してしまうミスや、リアクタンス電圧との比率を力率と混同するミスに注意しましょう。
出題の前提:交流回路理論におけるインピーダンスおよび力率の定義に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
対称三相交流Y結線回路における線間電圧の計算
配電理論 · 三相交流回路 / Y結線(スター結線) / 相電圧と線間電圧 / オームの法則
図のような各相6 Ωの純抵抗からなる三相平衡スター(Y)負荷に三相交流電源を接続したところ、各線に20 Aの線電流が流れた。このときの線間電圧E [V]として、最も近いものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
三相平衡スター(Y)結線では、線電流Iと相電流Ipは等しく(I = Ip)、線間電圧Eは相電圧Vpの√3倍(E = √3 × Vp)になります。
解き方
- Y結線の特徴から相電流Ipを求めます:Ip = 線電流I = 20 A。
- 1相あたりの相電圧Vpを計算します:Vp = Ip × R = 20 A × 6 Ω = 120 V。
- 線間電圧Eを相電圧から求めます:E = √3 × Vp = 1.73 × 120 = 207.6 V ≒ 208 V。
- 選択肢 イ不正解
- 相電圧の大きさである120 Vを線間電圧として誤って選択したものです。
- 選択肢 ロ不正解
- 100 Vに√3を乗じた値(173 V)など、基準となる相電圧の計算を誤った値です。
- 選択肢 ハ正解
- 相電圧120 Vに√3(1.73)を乗じた線間電圧207.6 Vに最も近く、正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 相電圧を単純に2倍した240 Vなど、三相交流の位相差関係を考慮しない誤りです。
覚えるポイント
- Y結線は「線電流=相電流」「線間電圧=√3 × 相電圧」、Δ結線は「線間電圧=相電圧」「線電流=√3 × 相電流」です。
間違えやすいところ
- Y結線とΔ結線における電圧と電流の√3倍の関係を取り違えてしまうミスが頻出します。
出題の前提:三相交流回路理論に基づく出題(問題用紙冒頭注記の √3 = 1.73 を使用)。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の電圧降下と端子間電圧の計算
配電理論 · 単相3線式回路 / 中性線電流 / 電圧降下 / キルヒホッフの法則
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.1 Ω、負荷電流が図に示す値(上相20 A、下相10 A)であるとき、端子a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
単相3線式の中性線には両外相線の電流の差(アンバランス電流)が流れます。負荷端の電圧は、電源電圧から外相線による電圧降下と中性線による電圧降下をベクトル的に(純抵抗負荷では代数的に)差し引いて求めます。
解き方
- 外相線の電流と中性線の電流を求めます:上外相線は20 A、中性線は 20 − 10 = 10 A(負荷側から電源側へ流れる)。
- 各線の電圧降下をオームの法則で計算します:上外相線は 20 A × 0.1 Ω = 2 V、中性線は 10 A × 0.1 Ω = 1 V。
- 端子a-b間の電圧を計算します:Vab = 103 V − 2 V − 1 V = 100 V。
- 選択肢 イ不正解
- 中性線の電圧降下を誤って2倍引いてしまうなど、過大な降下分を減算した誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 上相線の電圧降下2 Vと中性線の電圧降下1 Vを電源電圧103 Vから減じることで、103 − 3 = 100 Vが得られ正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 上相線の降下2 Vのみを引いて中性線の電圧降下を無視した計算(103 − 2 = 101 V)による誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 中性線の電流10 Aによる電圧降下1 Vのみを引いた誤った値です。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線電流は「上相電流と下相電流の差」となり、軽負荷側では端子電圧が上昇し、重負荷側では低下します。
間違えやすいところ
- 中性線に流れる電流を20 A + 10 A = 30 Aと足し算してしまう誤解に注意してください。
出題の前提:配電理論における単相3線式回路の電圧降下の計算基準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 絶縁電線 / 低圧屋内配線工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)4本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30 ℃以下、電流減少係数は0.63とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に複数本の絶縁電線を収めると放熱が悪くなるため、電線本来の許容電流に「電線数に応じた電流減少係数」を乗じて許容電流を低減補正します。
解き方
- 直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)の基準許容電流が35 Aであることを特定します。
- 与えられた電流減少係数0.63を乗算します:35 A × 0.63 = 22.05 A。
- 端数処理を行い、最も適切な許容電流値として22 Aを導出します。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6 mm電線(許容電流27 A)に0.63を掛けた値(27 × 0.63 ≒ 17 A)を取り違えた誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 直径2.0 mmの許容電流35 Aに電流減少係数0.63を乗じた 35 × 0.63 = 22.05 A から22 Aが得られ正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電流減少係数を誤った値(約0.85など)で計算した数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 管内収容による電流減少係数を考慮していない、単線1本の基準許容電流そのままの値です。
覚えるポイント
- 単線の許容電流:1.6 mmは27 A、2.0 mmは35 A、2.6 mmは48 Aです。3本以下は0.70、4本は0.63の減少係数を掛けます。
間違えやすいところ
- 直径1.6 mm(27 A)と直径2.0 mm(35 A)の許容電流の数値を逆に覚えてしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈に基づく低圧屋内配線の許容電流規定。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式電線路の電力損失の計算
配電理論 · 三相3線式回路 / 電線路の電力損失 / ジュール熱
図のような三相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗値が0.15 Ω、線電流が10 Aのとき、この電線路全体の電力損失[W]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
電線路の電力損失は各電線の抵抗で消費されるジュール熱(I²r)の総和です。三相平衡三相3線式電線路では、電線3本に等しい線電流Iが流れるため、電線路全体の全電力損失は Ploss = 3 × I² × r で計算されます。
解き方
- 電線1線当たりの抵抗による電力損失を計算します:P1 = I² × r = 10² × 0.15 = 15 W。
- 三相3線式電線路は電線が3本あるため、3倍して全体の電力損失を求めます:Ploss = 3 × 15 W = 45 W。
- 選択肢 イ不正解
- √3で割るなど不適切な係数計算を行った結果による誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線1線分の損失(10² × 0.15 = 15 W)のみを求め、電線3本分とするのを忘れた誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 3倍すべきところを誤って√3倍(15 × 1.73 ≒ 26 W)してしまった誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 三相3線式の全損失の公式 3 × I² × r に代入した 3 × 10² × 0.15 = 45 W であり正しいです。
覚えるポイント
- 電線路の電力損失は、単相2線式なら2 × I²r、三相3線式なら3 × I²rです。電線の本数を掛ける点に注意します。
間違えやすいところ
- 三相交流の公式で多用される√3を電力損失の計算でも誤って掛けてしまうミス(√3 × I²rとしてしまう)が非常に多いです。
出題の前提:配電理論における三相交流配電線の電力損失算定基準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路と配線器具の組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / 許容電流 / コンセント
低圧屋内配線の分岐回路設計において、配線用遮断器の定格電流、電線の太さ(軟銅線)、および接続するコンセントの定格電流の組合せとして、電気設備の技術基準に適合する適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
イ
解説
低圧屋内配線の分岐回路には、過電流による過熱や火災を防ぐため、配線用遮断器の容量に応じた電線の最小太さおよびコンセント定格電流の規定が定められています。20 A配線用遮断器回路には太さ1.6 mm以上の電線と20 A以下のコンセントを用い、30 A回路には太さ2.6 mm(断面積5.5 mm2)以上の電線と20 A以上30 A以下のコンセントを用います。
解き方
- 分岐回路の遮断器容量ごとに要求される電線の最小太さを確認します(20 A回路は1.6 mm以上、30 A回路は2.6 mm以上)。
- 遮断器容量ごとに接続可能なコンセント定格電流の範囲を確認します(20 A回路は20 A以下、30 A回路は20 A以上30 A以下)。
- 各選択肢の条件を照合し、電線太さとコンセント定格の双方が規格を満たしている組合せを選定します。
- 選択肢 イ正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路において、電線太さ2.0 mm(基準1.6 mm以上)および定格電流20 Aのコンセント(基準20 A以下)は規定に適合しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 A配線用遮断器の回路には直径2.6 mm以上の電線を使用する必要があるため、2.0 mmの電線を使用している本選択肢は不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは20 A以下であるため、30 Aのコンセントを接続することは認められません。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは20 A以上30 A以下であるため、15 Aのコンセントを接続することはできません。
覚えるポイント
- 20 A分岐回路:電線1.6 mm以上、コンセント20 A以下
- 30 A分岐回路:電線2.6 mm以上、コンセント20 A以上30 A以下
間違えやすいところ
- 30 A分岐回路に一般的な15 Aコンセントを接続できると誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線から分岐する過電流遮断器の施設等)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流の最小値
配線設計 · 幹線分岐 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、分岐点から10 mの位置に新たな過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器までの電線(a-b間)に求められる許容電流の最小値 [A] はどれか。
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解答
ニ
解説
幹線から分岐して過電流遮断器に至る電線は、分岐点からの長さによって許容電流の制限が段階的に緩和されます。電線の長さが3 m以下の場合は制限なし、3 mを超え8 m以下の場合は幹線遮断器定格の35 %以上、8 mを超える場合は幹線遮断器定格の55 %以上の許容電流を有する電線を選定しなければなりません。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの電線の長さが10 mであり、8 mを超える区分に該当することを確認します。
- 8 mを超える場合に要求される幹線の過電流遮断器に対する許容電流比率が55 %以上であることを適用します。
- 幹線の遮断器定格電流60 Aに0.55を乗じ、最小許容電流を計算します(60 × 0.55 = 33 A)。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Aは60 Aの25 %に相当し、距離10 mの分岐配線に対する許容電流要件を満たしていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 21 Aは60 Aの35 %(3 m超8 m以下の場合に適用される比率)であり、10 mの場合には不足します。
- 選択肢 ハ不正解
- 27 Aは60 Aの45 %に相当する計算値であり、規定の55 %要件を満たしていません。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐電線の長さが8 mを超えるため、幹線保護遮断器の定格電流60 Aの55 %以上が必要となり、60 × 0.55 = 33 Aが最小値となります。
覚えるポイント
- 分岐長3 m以下:制限なし
- 分岐長3 m超8 m以下:幹線過電流遮断器定格の35 %以上
- 分岐長8 m超:幹線過電流遮断器定格の55 %以上
間違えやすいところ
- 長さが8 mを超えているにもかかわらず、3 m超8 m以下の基準である35 %(21 A)で計算してしまうミスが見られます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線から分岐する過電流遮断器の施設等)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器の構造と仕様に関する正誤判定
配線器具・測定器 · 漏電遮断器 / 定格感度電流 / 零相変流器 / 高速形
漏電遮断器に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
漏電遮断器は、電路に生じる往復電流の差(不平衡電流)を零相変流器(ZCT)で検出して電路を自動遮断する装置です。人体への感電保護を目的とする高感度形は定格感度電流が30 mA以下で動作時間が0.1秒以内のものが標準的に用いられます。1000 mAなどの大きな感度電流は中感度形に分類されます。
解き方
- 漏電遮断器の各分類における定義(高速形、高感度形、中感度形など)を確認します。
- 高感度形の定格感度電流が30 mA以下であることを確認し、選択肢「ロ」の数値(1000 mA以下)が誤りであることを判定します。
- 高速形の動作時間(0.1秒以内)、零相変流器の役割、テストボタンの存在について正しいことを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- 高速形漏電遮断器の動作時間は、定格感度電流において0.1秒以内と規格で規定されているため正しい記述です。
- 選択肢 ロ正解
- 高感度形漏電遮断器の定格感度電流は30 mA以下(主に15 mAまたは30 mA)であるため、1000 mA以下とする記述は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電遮断器は内部に備えた零相変流器(ZCT)により、地絡事故時に生じる往復電線の電流の不平衡(地絡電流)を検出します。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器には健全性を点検するために、模擬的な漏電電流を流して動作確認を行うテストボタン等の装置が設けられています。
覚えるポイント
- 高感度形:定格感度電流30 mA以下
- 高速形:動作時間0.1秒以内
- 地絡検出:零相変流器(ZCT)を使用
間違えやすいところ
- 高感度形の感度電流(30 mA以下)と中感度形(50 mA〜1000 mA以下)の区分を混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 8201-2-2(漏電遮断器)および電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
ねじなしボックスコネクタの施工方法と特徴
配管工事 · 金属管工事 / ねじなし電線管 / ねじなしボックスコネクタ / 接地
金属管工事において使用される「ねじなしボックスコネクタ」に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
ねじなし電線管(E管)は管端にねじ切りを行わないため、ボックスへの固定には専用のねじなしボックスコネクタを用います。電線管の固定はコネクタ付属の止めネジを締め込みますが、締め付け不足や過剰を防止するため、規定トルクに達すると頭部が自然にねじ切れる破断構造(頭部ねじ切り式)が採用されています。
解き方
- ねじなしボックスコネクタの役割(E管と金属製ボックスの結合)と付属部品(絶縁ブッシング、接地用端子ねじ)の構成を確認します。
- 止めネジの施工基準を確認し、管を確実に保持するために「頭部が破断するまで(ねじ切れるまで)締め付ける」ことが施工規則である点を想起します。
- 頭部をねじ切らないように締め付けるとする選択肢「ニ」が誤りであることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- ねじなし電線管をアウトレットボックス等の金属製箱体に結合する際に用いる専用金具であるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 管とボックス間の電気的導通や接地を確保するため、ボンディング用電線を留める接地端子ねじが備えられています。
- 選択肢 ハ不正解
- 管端部で引き入れ電線の絶縁被覆が傷付くのを防止するため、コネクタ先端に絶縁ブッシングを取り付けて使用します。
- 選択肢 ニ正解
- 確実な機械的固定および電気的導通を得るため、止めネジは頭部がねじ切れるまで締め付けなければならず、「ねじ切らないように」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- ねじなしコネクタの止めネジは頭部がねじ切れるまで回す
- 電線引き入れ口には絶縁ブッシングを装着する
間違えやすいところ
- 通常のねじ締めのように「ねじを切ってはいけない」と錯覚しがちですが、トルク管理のために故意にねじ切る設計となっています。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気機器・器具の組合せの正誤判定
機器・材料 · ネオン変圧器 / 高圧放電灯 / 自動点滅器 / 始動器
組み合わせて使用する機器の組合せとして、明らかに誤っているものはどれか。
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解答
イ
解説
各種電気機器はその動作原理や電気的特性に応じた専用の制御機器・電源機器と組み合わせて使用されます。ネオン管には高電圧を供給する漏れ変圧器(ネオン変圧器)が必須であり、水銀灯などのHIDランプには電流を安定させるための放電灯用安定器が個別に組み合わされます。
解き方
- 各選択肢に示された機器の用途と組み合わされる相手機器の仕様を整理します。
- ネオン変圧器の用途はネオン放電灯専用であり、高圧水銀灯は水銀灯用安定器と組み合わせることを確認します。
- 明らかに誤った組合せである「イ」を正答と判定します。
- 選択肢 イ正解
- ネオン変圧器はネオン放電灯(ネオン管)に用いるものであり、高圧水銀灯の点灯には水銀灯用安定器を用いるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 光電式自動点滅器(CDS等)は周囲の明るさを検知して屋外照明を点滅させるものであり、庭園灯の制御として適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 零相変流器(ZCT)で回路の地絡漏れ電流を検出し、漏電警報器(火災警報・受信機)に信号を送る組合せは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- スターデルタ始動器は三相かご形誘導電動機の始動電流を約1/3に抑える始動方式として標準的に組み合わせて用いられます。
覚えるポイント
- ネオン変圧器 = ネオン放電管
- 高圧水銀灯 = 水銀灯用安定器
- 零相変流器(ZCT) = 漏電警報器・漏電遮断器
間違えやすいところ
- 高圧水銀灯という名称から「高圧」のネオン変圧器と接続できると誤解しないように注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
移動電線(ビニルコード)を使用できる電気器具の選定
電線・コード · ビニルコード / 移動電線 / 電熱器具 / 電動器具
使用電圧が300 V以下の屋内に施設する器具であって、付属する移動電線にビニルコードを使用できるものはどれか。
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解答
ハ
解説
ビニルコード(ビニル絶縁電線)は耐熱温度が低いため、本体や接続部が高温になる電熱器具(トースター、こたつ、こんろ、アイロン等)には使用が禁止されており、耐熱性に優れたゴムコードや袋打コードなどを使用する必要があります。一方、発熱を伴わない扇風機やラジオなどの電気機械器具にはビニルコードが使用できます。
解き方
- 提示された各電気器具が高熱を発する電熱器具か、発熱を伴わない電動力・電子機器かを区別します。
- 電気トースター、電気こたつ、電気こんろは電熱器具であり、熱による被覆溶融の危険があるためビニルコードは使用不可と判断します。
- 電気扇風機は発熱部を持たない器具であるため、付属する移動電線にビニルコードが使用可能であると選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気トースターは高熱を発する電熱器具であるため、耐熱性の低いビニルコードの使用は認められていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気こたつは電熱器具であり、熱や屈曲に対する耐性が求められるため袋打コード等の専用耐熱コードを用います。
- 選択肢 ハ正解
- 電気扇風機は発熱を伴わない電動機応用機器であるため、移動電線としてビニル平形コードなどを使用できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気こんろは高温になる電熱器であるため、ビニルコードを移動電線として用いることはできません。
覚えるポイント
- ビニルコード使用可:扇風機、洗濯機、照明器具などの非電熱器具
- ビニルコード使用不可:アイロン、こたつ、トースター、こんろ等の電熱器具
間違えやすいところ
- 電熱器具全般に通常のビニルコードが使えない点を見落とし、器具の外観だけで判断しないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第168条(電線およびコード)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における切断及び曲げ作業用工具の組合せ
工具・計測 · 金属管工事 / パイプベンダ / リーマ / 金切りのこ
金属管(鋼製電線管)工事において、電線管の切断および曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
鋼製電線管(金属管)の加工では、金属管を切断するための金切りのこ(またはパイプカッタ)、切断した管端の内側のバリ(かえり)を取り除き電線被覆を保護するためのリーマ、管を所定の角度に冷間曲げするためのパイプベンダを使用します。トーチランプは硬質塩化ビニル管の加熱曲げ用工具です。
解き方
- 金属管の加工作業(切断、面取り、曲げ)に必要な各工具の用途を整理します。
- 切断工具:金切りのこ、面取り工具:リーマ(またはやすり)、曲げ工具:パイプベンダであることを確認します。
- トーチランプ(合成樹脂管用)やパイプレンチ(ねじ込み配管締付け用)が含まれる選択肢を除外します。
- 選択肢 イ正解
- 金切りのこ(切断用)、リーマ(切断面内側のバリ取り用)、パイプベンダ(管曲げ用)のすべてが金属管加工に適した組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- トーチランプは合成樹脂管の加熱加工用工具であり、パイプレンチは管相互の締め付け用であるため、切断および曲げ作業の組合せとして不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- トーチランプは硬質塩化ビニル管を軟化させて曲げるための工具であり、金属管工事には使用しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 切断工具が含まれておらず、パイプレンチは管のねじ込み締付け用工具であるため不適切です。
覚えるポイント
- 金属管の切断:金切りのこ、パイプカッタ
- バリ取り:リーマ(内側)、やすり(外側)
- 金属管の曲げ:パイプベンダ(トーチランプは合成樹脂管用)
間違えやすいところ
- トーチランプを金属管の曲げ作業用と誤認しないように注意してください(金属管はパイプベンダで冷間曲げします)。
出題の前提:第二種電気工事士技能試験候補問題および標準作業手順
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す電気工事材料の用途判定
機器・材料 · 金属線ぴ工事 / 金属モール / ジョイントカップリング / 材料鑑別
写真に示す材料(「25 mm (金属製)」と記載された金属製の樋状部材および接続金具)が使用される工事はどれか。
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解答
イ
解説
金属線ぴは、乾燥した露出場所などで複数の絶縁電線を収めるために用いられる樋状の配線材料です。幅4 cm以下のものを第1種金属製線ぴ(メタルモール)、幅4 cmを超え5 cm以下のものを第2種金属製線ぴと呼びます。写真の材料は幅25 mm(4 cm以下)の第1種金属線ぴに使用される継手金具(カップリング)です。
解き方
- 写真の外観および記載された「25 mm (金属製)」という仕様を確認します。
- 幅25 mmの金属製線路部材は、幅4 cm以下の第1種金属製線ぴ(メタルモール)に該当することを特定します。
- 対応する工事種別が金属線ぴ工事であると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 写真は幅25 mmの第1種金属製線ぴ(金属モール)用のカップリング金具であり、金属線ぴ工事に使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属ダクト工事で使用されるダクトは幅が5 cmを超える大型の鋼板製樋であり、幅25 mmの部材は使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管工事では柔軟に曲がる管状の可とう管や専用コネクタが用いられ、写真のモール継手は使用しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管工事では鋼製の丸形電線管やねじなし管が用いられ、写真のような扁平な樋形線ぴ部材は使用しません。
覚えるポイント
- 金属線ぴ:幅5 cm以下(第1種は4 cm以下、第2種は4 cm超5 cm以下)
- 金属ダクト:幅5 cm超(板厚1.2 mm以上の鋼板)
間違えやすいところ
- 金属線ぴと金属ダクトを幅の寸法基準(5 cmの境界)で混同しないようにしてください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第160条(金属線ぴ工事)および第162条(金属ダクト工事)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
合成樹脂製埋込スイッチボックスの用途
配線器具・材料 · 合成樹脂製スイッチボックス / ボックス類
写真に示された合成樹脂製の材料について、その正しい用途を選択しなさい。
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解答
ニ
解説
埋込スイッチボックスは、壁内に埋め込んでスイッチやコンセントなどの配線器具を固定し、電線相互の接続部を保護・収容するために用いられる器具です。合成樹脂製は軽量で絶縁性に優れています。
解き方
- 写真の外観から、長方形の前面開口部とノックアウト穴を持つ合成樹脂製の埋込スイッチボックス(1個用)であることを特定する。
- 埋込スイッチボックスの用途である「住宅の壁面等へのスイッチやコンセントの取付」を選択肢から探す。
- 選択肢 イ不正解
- フロアダクトが交差する箇所に用いるのは、床面に設置されるジャンクションボックスです。
- 選択肢 ロ不正解
- 多数の遮断器を集合して設置するために用いるのは、住宅用分電盤や配電盤のキャビネットです。
- 選択肢 ハ不正解
- 多数の金属管が集合する箇所に用いるのは、金属製のアウトレットボックスやプルボックスです。
- 選択肢 ニ正解
- 写真の器具は合成樹脂製スイッチボックスであり、住宅等の壁内に埋め込んでスイッチやコンセントを取り付けるために用います。
覚えるポイント
- 合成樹脂製スイッチボックスは埋込連用器具(スイッチ・コンセント)の取付に使用する。
間違えやすいところ
- 電線管相互を中継・分岐するアウトレットボックスやプルボックスと用途を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程における配線器具およびボックス類の選定基準に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
VVF用ストリッパの用途
配線用工具 · VVFストリッパ / ケーブル被覆剥ぎ取り
写真に示された専用工具の用途として、最も適切なものを選択しなさい。
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解答
ハ
解説
VVFストリッパは、VVFケーブルの平形シースや心線の絶縁被覆の寸法に合わせた専用の刃が設けられており、電線導体を傷つけることなく外装や被覆を効率的に剥ぎ取ることができる電工作業専用の工具です。
解き方
- 写真の工具の外観(平形ケーブル対応の刃形状、心線・シース切欠き部など)からVVF用ストリッパであることを識別する。
- 該当する被覆剥ぎ取り対象ケーブルが平形ビニルシースケーブル(VVF)であることを導き出す。
- 選択肢 イ不正解
- VVRケーブルは丸形ケーブルであり、通常は電工ナイフや丸形専用のケーブルストリッパを用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 低圧CVケーブルは丸形構造であり、電工ナイフなどを使用して被覆を剥ぎ取ります。
- 選択肢 ハ正解
- 写真の工具はVVFストリッパであり、VVFケーブルの外装(シース)および絶縁被覆を剥ぎ取るのに用います。
- 選択肢 ニ不正解
- VFFコード(ビニル平形コード)の被覆剥ぎ取りにはワイヤストリッパ等を用い、写真のような大型のVVF用は使用しません。
覚えるポイント
- VVFストリッパは平形ケーブル(VVF)の外装シースと心線絶縁被覆を剥ぎ取る工具である。
間違えやすいところ
- 丸形ケーブル(VVRやCV)と平形ケーブル(VVF)を混同して誤認しやすいので注意する。
出題の前提:第二種電気工事士技能試験および筆記試験における作業工具の分類に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の施工基準
工事施工法 · 金属可とう電線管工事 / 接地工事の省略条件 / 曲げ半径
使用電圧200Vの電動機に接続する部分の金属可とう電線管工事(管は2種金属製可とう電線管を使用)として、不適切なものを選択しなさい。
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解答
ロ
解説
金属可とう電線管工事では原則としてD種接地工事が必要ですが、乾燥した場所であって管の長さが4m以下の場合に限り、接地工事を省略することが認められています(電気設備の技術基準の解釈第160条)。
解き方
- 金属可とう電線管工事においてD種接地工事が省略できる条件(乾燥した場所で管長4m以下)を確認する。
- 選択肢ロは管長が6mとなっているため、省略要件を満たさず不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属可とう電線管とアウトレットボックス等をストレートに接続する場合、ストレートボックスコネクタを使用するのは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- D種接地工事を省略できる管の長さは4m以下であるため、6mで省略することはできず不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管の曲げ半径は、管の内側の曲げ半径を管の内径の6倍以上(露出配線等で取り外し可能な場合は3倍以上)とする基準に適合しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属可とう電線管と鋼製金属管とを接続する場合、異種管接続用のコンビネーションカップリングを使用するのは適切です。
覚えるポイント
- 金属可とう電線管のD種接地工事の省略条件は「管の長さ4m以下(乾燥した場所)」である。
間違えやすいところ
- 金属管工事の接地省略条件(乾燥した場所で4m以下、対地電圧150V以下・水気のない場所で8m以下)と数値を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第160条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式住宅用分電盤の遮断器結線
配線設計・屋内配線 · 単相3線式100/200V / 住宅用分電盤 / 2極1素子遮断器 / 2極2素子遮断器
単相3線式100/200V屋内配線の住宅用分電盤の工事を施工した。その施工内容として不適切なものを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式100/200V回路において、100V回路は電圧線と中性線(接地側)を用いるため2極1素子(2P1E:素子側に電圧線、素子なし側に中性線)または2P2Eを使用できます。一方、200V回路は2本とも電圧線となるため、短絡・過電流から電路を保護するために両極に素子がある2極2素子(2P2E)が必須です。また中性線には過電流素子やヒューズを入れず銅バー等で直結します。
解き方
- 単相200V回路の配線用遮断器の極数と素子数の基準(両線が電圧線のため必ず2P2Eが必要)を確認する。
- 選択肢ニで200V回路に2極1素子(2P1E)を用いている記述を不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相100V回路に2極1素子(2P1E)を用い、過電流素子のない中性極側に中性線を接続するのは正しい施工です。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相100V回路に2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を使用することは安全上問題なく適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 主開閉器の中性極には、中性線の欠相を防ぐためにヒューズを入れず銅バー(導体バー)を取り付ける必要があります。
- 選択肢 ニ正解
- 単相200V回路は2極とも非接地側の電圧線であるため、過電流保護のために必ず2極2素子(2P2E)を使用しなければならず、2極1素子を使用するのは不適切です。
覚えるポイント
- 単相3線式の200V分岐回路には必ず2極2素子(2P2E)遮断器を使用する。
間違えやすいところ
- 100V分岐回路は2P1Eでも2P2Eでも良いが、200V回路は2P2Eでなければならない点を取り違えやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条および内線規程(過電流遮断器の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管配線における電磁的不平衡の防止
配線工事・電気理論 · 電磁的不平衡 / 金属管配線 / 往復電線同一管内収容
電磁的不平衡を生じないように、電線を金属管に挿入する方法として適切な結線図を選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
交流電流が流れる電線の周囲には交番磁界が生じます。往復電線を別々の金属管に入れると、管に磁束が鎖交してうず電流が流れ、管が過熱します。回路の全電線を同一金属管に一括して挿入すれば、電流の瞬時値の総和が常にゼロとなり磁界が打ち消し合うため、過熱を防止できます。
解き方
- 電磁的不平衡防止の原則「同一回路のすべての往復電線を同一の金属管内に収める」を確認する。
- 選択肢ハは単相2線式の往復2線が同一の管に収められており、磁界が相殺されるため適切であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 3相3線式回路の3本を2本の管(1本と2本)に分けて挿入すると磁束が相殺されず、管がうず電流で過熱します。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相2線式の往復線を別々の金属管に挿入すると、激しいうず電流が生じて金属管が異常過熱するため極めて危険です。
- 選択肢 ハ正解
- 単相2線式の往路と復路の電線を同一管内に収めているため、電流が作る磁界が互いに相殺されて電磁的不平衡が生じず適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3相3線式回路では3本すべての電線を同一の金属管に収める必要があり、分けて挿入すると電磁的不平衡が生じます。
覚えるポイント
- 金属管に交流電線を通すときは、同一回路の往復電線すべてを必ず「1本の同じ管」に収める。
間違えやすいところ
- 直流回路では電磁誘導が起きないが、交流回路では磁性体管(鋼製電線管)の発熱が起きる点を見落とさないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の図記号と施工方法の対応
配線図記号 · 配線図記号 / 配管の種類 / 天井隠ぺい配線
低圧屋内配線の図記号と、それに対応する施工方法の組合せとして、正しいものを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号において、配線位置は実線=露出配線、破線=天井隠ぺい配線、点線=床隠ぺい配線、一点鎖線=地中配線を表します。また電線管記号は、無記号=薄鋼、G=厚鋼、E=ねじなし、VE=硬質塩化ビニル管、PF=合成樹脂製可とう管、F2(またはF)=金属製可とう管などを表します。
解き方
- 各選択肢の線種(実線・破線・点線・一点鎖線)が表す配線場所を確認する。
- 傍記されている管の種類記号(E, PF, 記号なし数値, F2)と施工方法の管の種類の組合せを照合する。
- 選択肢 イ不正解
- 一点鎖線は地中配線を示し、「E」はねじなし電線管を示します。厚鋼電線管は「G」、天井隠ぺいは破線であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 実線は露出配線ですが、「PF」は合成樹脂製可とう電線管です。硬質塩化ビニル電線管は「VE」であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 点線は床隠ぺい配線であり、「16」の無記号管は薄鋼電線管です。合成樹脂製可とう電線管は「PF」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 破線は天井隠ぺい配線を表し、記号「F2」は2種金属製可とう電線管を表しているため正しい組合せです。
覚えるポイント
- 線種:実線=露出、破線=天井隠ぺい、点線=床隠ぺい。管記号:E=ねじなし、G=厚鋼、VE=硬質ビニル、PF=合成樹脂可とう、F2=2種金属可とう。
間違えやすいところ
- 天井隠ぺい配線(破線)と床隠ぺい配線(点線)を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属板張り壁の貫通配線工事
工事施工法 · 金属板張り壁貫通 / 防護管 / 電気的絶縁
木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものを選択しなさい。ただし、電線には600Vビニル絶縁電線(IV)またはケーブルを用いるものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
メタルラス張りや金属板張りの木造壁を電線が貫通する場合、万一の電線損傷時に金属壁全体が充電されて木材の火災や感電事故を引き起こすおそれがあります。そのため、貫通部では金属板を十分切り開いたうえで、合成樹脂管等の絶縁性防護管に収めて確実に電気的絶縁を保つことが義務付けられています。
解き方
- 金属板張り壁の貫通部における技術基準(金属板と電線・配管とを電気的に接続してはならず、電気的に絶縁しなければならない)を確認する。
- 合成樹脂管を用いて電気的に絶縁して施工している選択肢ニを正解と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属板張りと金属管を電気的に接続して貫通させる施工は認められていません。電気的に絶縁する必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属板張りと金属管を接触させて貫通させると漏電時に壁が充電される危険があり、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属可とう電線管を壁の金属板張りと電気的に接続することは禁止されており、絶縁管で絶縁しなければなりません。
- 選択肢 ニ正解
- 壁の金属板張りを十分に切り開き、合成樹脂管にケーブルを収めて電気的に絶縁して貫通させる施工は技術基準に適合しています。
覚えるポイント
- 金属板張り・ラス張りの壁貫通は「金属板を切り開き」「合成樹脂管等に収めて電気的に絶縁」する。
間違えやすいところ
- 「接地工事をして金属板と電気的に接続すれば安全」と誤解しやすいが、火災防止のため電気的絶縁が必須である。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第144条(貫通部の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
導通試験の目的と用途
検査・測定 · 導通試験 / テスタ(回路計) / 検電
導通試験を実施する目的として、誤っているものを選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
導通試験は回路計(テスタ)の抵抗測定レンジなどを用いて、配線が途切れず正しく繋がっているか(断線の有無、器具への結線の正誤・未接続)を確認する試験です。電源が印加された(充電された)状態で導通試験を行うと回路計の故障や事故の原因となるため、必ず停電状態で行います。
解き方
- 導通試験の定義(断線、誤配線、未接続の有無を確認する無電圧試験)を確認する。
- 選択肢ロの「充電の有無の確認」は検電器の役割(検電作業)であるため、誤り(不適切)と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- スイッチやコンセント等の器具端子に電線が接続されていない未接続の発見は、導通試験の正当な目的です。
- 選択肢 ロ正解
- 充電の有無を確認するのは検電器などによる検電作業の目的であり、停電状態で行う導通試験の目的ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線図通りに正しい経路で電線が接続されているかの正誤を判別することは、導通試験の目的です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線内部の芯線が途中で切れていないか(断線の有無)を発見することは、導通試験の主要な目的です。
覚えるポイント
- 導通試験は停電状態で電線の断線・誤配線・未接続を調べる試験。充電の有無は検電器で確認する。
間違えやすいところ
- 導通試験で電圧の有無(充電有無)まで測定できると勘違いしないように注意する(通電中の導通測定は器具破損につながる)。
出題の前提:電気設備の検査・点検基準および内線規程における竣工検査項目に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁抵抗の最小値(単相3線式100/200V)
電気関係法令 · 絶縁抵抗 / 電気設備技術基準
単相3線式100/200Vの低圧屋内配線において、開閉器又は過電流遮断器で区切ることができる電路ごとの絶縁抵抗の最小値として、「電気設備に関する技術基準を定める省令」で定められている値[MΩ]の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備に関する技術基準を定める省令第58条において、低圧電路の絶縁性能は対地電圧に応じて基準値が定められています。対地電圧が150V以下の電路では、大地間および電線相互間ともに絶縁抵抗値は0.1MΩ以上であることが要求されます。
解き方
- 単相3線式100/200Vの中性線は接地されているため、各相と大地間の電圧(対地電圧)は100Vであり、150V以下に該当することを確認します。
- 対地電圧150V以下の電路における絶縁抵抗の技術基準値は、電路と大地間、電線相互間のいずれも0.1MΩ以上であることを適用します。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が100V(150V以下)であるため、大地間・電線相互間ともに0.1MΩ以上で正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 使用電圧が200Vであっても対地電圧が150V以下であるため、電線相互間の規定値は0.2MΩではなく0.1MΩです。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧が150V以下であるため、電路と大地間は0.2MΩではなく0.1MΩとなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4MΩは300Vを超える低圧電路に適用される値であり、単相3線式100/200V電路には該当しません。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下は電線相互・大地間ともに0.1MΩ以上
間違えやすいところ
- 使用電圧200Vを見て対地電圧150V超の0.2MΩを選んでしまう誤り
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
ネオン式検電器の用途
検査・測定 · 検電器 / 充電確認 / 安全作業
ネオン式検電器を使用する目的として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
検電器は電気工事や保全作業において感電事故を防ぐため、作業対象の電路に電圧が印加されているか(充電状態か否か)を直接触れる前に確認する安全確認器具です。ネオン管式は高抵抗を介した微小電流による発光を利用します。
解き方
- 測定器の種類と用途を整理し、「検電器」が電気の有無(充電状態)を確かめる器具であることを確認します。
- 各選択肢の用途と比較し、充電の有無の確認に合致する記述を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 照度の測定には照度計(ルクス計)を使用するため、検電器の用途ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 回路の導通確認にはテスタ(回路計)を使用するため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏れ電流の測定にはクランプ形漏れ電流計などを用いるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 電路に電圧が加わっているか(充電されているか)を確認する器具であり、記述として適切です。
覚えるポイント
- 検電器の主目的は電路の充電の有無(通電状態)の確認
間違えやすいところ
- 導通試験用器具や漏れ電流計と用途を混同する間違い
出題の前提:低圧屋内配線の点検・測定要領および労働安全衛生規則
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相負荷の力率測定に必要な計器
検査・測定 · 力率 / 測定器 / 交流電力
低圧屋内電路に接続されている単相負荷の力率を求める場合、必要な測定器の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相交流回路において、皮相電力Sは電圧Vと電流Iの積(S = V × I [V・A])、有効電力Pは P = V × I × cosθ [W] で表されます。したがって、力率 cosθ は P / (V × I) と計算できるため、V・I・Pを同時に測定する必要があります。
解き方
- 単相交流の有効電力の公式 P = V × I × cosθ を確認します。
- 力率の計算式 cosθ = P / (V × I) を導き、必要な測定物理量が有効電力P、電圧V、電流Iの3点であることを特定します。
- 周波数は力率の直接計算には不要であるため、電圧計・電流計・電力計の組み合わせを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 皮相電力の計算に必要な電流Iを測定するための電流計が含まれていないため力率を求められません。
- 選択肢 ロ不正解
- 有効電力Pを測定する電力計が含まれていないため、皮相電力しか求まらず力率を算出できません。
- 選択肢 ハ正解
- cosθ = P / (V × I) の計算に必要な電圧計(V)、電流計(I)、電力計(P)が正しく揃っています。
- 選択肢 ニ不正解
- 皮相電力の計算に必要な電圧Vを測定するための電圧計が含まれていないため誤りです。
覚えるポイント
- 単相交流の力率計算 cosθ = P / (V × I) には電圧計・電流計・電力計が必要
間違えやすいところ
- 交流の公式から周波数が必要と錯覚して周波数計入りの選択肢を選んでしまうミス
出題の前提:交流回路理論および電気測定法
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
第二種電気工事士の作業範囲
電気関係法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 自家用電気工作物
電気工事士法において、第二種電気工事士免状の交付を受けている者であっても従事できない電気工事の作業として、該当するものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
第二種電気工事士の従事範囲は原則として「一般用電気工作物」の電気工事です。自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の低圧部分の配線工事を行うには第一種電気工事士または認定電気工事従事者の資格が必要です。なお、地中配管等の軽微な作業は誰でも従事可能です。
解き方
- 各選択肢の工作物区分(一般用電気工作物か自家用電気工作物か)と作業内容を確認します。
- 自家用電気工作物の電線接続作業は、第二種電気工事士単独では従事できない(認定電気工事従事者資格等が必要)ことを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- 地中電線用の管を設置する作業は電気工事士法の「軽微な作業」に該当し、資格不要で誰でも従事可能です。
- 選択肢 ロ正解
- 自家用電気工作物の低圧電線の接続作業は、第一種電気工事士または認定電気工事従事者でなければ従事できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 一般用電気工作物の接地工事は第二種電気工事士の正規の作業範囲内であり従事可能です。
- 選択肢 ニ不正解
- ネオン工事の特種電気工事資格が必要なのは自家用電気工作物であり、一般用電気工作物のネオン工事は第二種電気工事士が従事可能です。
覚えるポイント
- 自家用電気工作物の低圧配線作業は第一種または認定電気工事従事者が必要
間違えやすいところ
- 地中配管の設置作業を電気工事士でなければできない作業と誤解する間違い
出題の前提:電気工事士法 第3条および施行規則
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法(表示記号)
電気関係法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
電気用品安全法の適用を受ける電気用品に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気用品安全法では、特に構造上危険が生じるおそれの高い器具を「特定電気用品」として菱形PSEマーク(略記号は<PS>E)で表示し、それ以外の電気用品は「特定電気用品以外の電気用品」として丸形PSEマーク(略記号は(PS)E)で表示します。
解き方
- 特定電気用品のマークが菱形(略記号<PS>E)であることを確認します。
- 特定電気用品以外の電気用品のマークが丸形(略記号(PS)E)であることを確認します。
- 選択肢ハの「<PS>Eが特定電気用品以外を示す」という記述が誤りであることを判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 丸形のPSEマークは特定電気用品以外の電気用品を示す正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 菱形のPSEマークは特定電気用品を示す正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- <PS>Eは特定電気用品の簡易略記表示であり、特定電気用品以外の電気用品は(PS)Eと表記するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気用品安全法第10条・第28条等により、所定の表示がない電気用品を電気工事に使用することは禁止されています。
覚えるポイント
- 菱形マーク・<PS>Eは特定電気用品、丸形マーク・(PS)Eは特定電気用品以外の電気用品
間違えやすいところ
- <PS>Eと(PS)Eの括弧形状の違いと区分の対応を混同するミス
出題の前提:電気用品安全法および施行規則
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の適用範囲
電気関係法令 · 一般用電気工作物 / 小出力発電設備 / 電気事業法
次のうち、一般用電気工作物の適用を受けるものとして正しいものを1つ選びなさい。ただし、発電設備は電圧600V以下で、1構内に設置するものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
一般用電気工作物とは、低圧(600V以下)で受電する場所であって構外にわたる電線路を持たない設備です。発電設備を設置する場合は小出力発電設備(太陽電池50kW未満、内燃力10kW未満など)に限られ、これを超える発電設備や高圧受電設備は自家用電気工作物となります。
解き方
- 受電電圧を確認し、高圧受電(選択肢イ・ハ)は容量にかかわらずすべて自家用電気工作物となるため除外します。
- 低圧受電に併設された発電設備の容量を確認します。内燃力発電設備は10kW以上(選択肢ロの15kW)で自家用扱いとなります。
- 太陽電池発電設備は50kW未満であれば小出力発電設備となり、低圧受電40kWと出力15kWの太陽電池を備えた設備は一般用電気工作物に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧受電の設備は容量にかかわらず自家用電気工作物となるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 非常用内燃力発電設備の小出力基準は10kW未満であるため、15kWを併設すると自家用電気工作物になります。
- 選択肢 ハ不正解
- コンビニエンスストアであっても高圧受電であるため自家用電気工作物に該当します。
- 選択肢 ニ正解
- 低圧受電かつ太陽光発電設備が50kW未満(15kW)であり小出力発電設備に該当するため、一般用電気工作物となります。
覚えるポイント
- 一般用電気工作物の小出力発電設備基準:太陽光50kW未満、内燃力10kW未満
間違えやすいところ
- 内燃力発電の小出力基準(10kW未満)を太陽光と同じ50kW未満と勘違いする誤り
出題の前提:電気事業法 第38条および施行規則
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチ配線部の最少電線本数
配線図 · 配線設計 / 3路スイッチ / 心線数
配線図の①で示す部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、電源からの接地側電線は、スイッチイを経由しないで照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
3路スイッチ回路では、各3路スイッチに共通端子(0)用の電線1本と、2箇所を結ぶ連絡線(端子1・2用)2本の計3本が接続されます。問題の条件より接地側電線(白線)がスイッチ側を経由しないため、この配線区間を通過する電線数は最小で3本となります。
解き方
- 図面より①の区間が2階のスイッチボックス(イ・ロ・ハ・3)から階段照明「イ」へ向かう配線であることを確認します。
- 照明「ロ」「ハ」のスイッチ配線は事務室側へ向かうため、階段照明「イ」側へ向かう管路には3路スイッチ「イ」に関係する電線のみが通ることを把握します。
- 接地側電線はスイッチを経由しない条件より、3路スイッチに必要な心線は共通線1本と連絡線2本の合計3本であることを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 3路スイッチに接続される共通線1本と連絡線2本の合計3本が最少電線本数となります。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地側電線がスイッチを経由しない指定があるため4本にはならず誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 事務室用スイッチ(ロ・ハ)の配線はこの管路を通らないため5本は過大です。
- 選択肢 ニ不正解
- 不要な電線を含めた本数であり誤りです。
覚えるポイント
- 単独の3路スイッチへ向かう配線の心線数は原則3本(共通線1本+連絡線2本)
間違えやすいところ
- 接地側電線をスイッチボックスに引き込む前提で本数を多く数えてしまう間違い
出題の前提:屋内配線設計基準および3路スイッチ回路の複線図展開
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
別棟への引込口開閉器の省略限度距離
配線図 · 引込口開閉器 / 電路長 / 電気設備技術基準解釈
配線図の②で示す引込口開閉器が省略できる場合の、工場と倉庫との間の電路の長さの最大値[m]として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
同一構内において1の需要場所から他の建物(別棟)へ電気を供給する場合、原則として各建物の引込口に開閉器を設ける必要があります。ただし、供給元幹線の過電流遮断器で保護され、かつ電路の長さが15m以下である場合には、引込口開閉器を省略することが認められています。
解き方
- 工場本館から別棟の倉庫へ電気を供給する屋外電路における引込口開閉器の施設基準を確認します。
- 電気設備技術基準の解釈において、引込口開閉器を省略できる電路長の限度値が15m以下であることを適用します。
- 選択肢 イ不正解
- 5mは過電流遮断器の施設制限など別の規定で現れる数値であり、引込口開閉器省略の基準としては誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 10mは省略の限度値として規定された距離ではないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 電気設備技術基準の解釈第148条で規定された省略限度距離の15mであり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mは規定値を超えており誤りです。
覚えるポイント
- 同一構内の別棟への配線で引込口開閉器を省略できる最大電路長は15m
間違えやすいところ
- 分岐回路の過電流遮断器の制限距離(3m、8mなど)と数値を混同するミス
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線に使用できる電線の選定
配線図 · 地中電線路 / 電線の種類 / ケーブル工事
配線図の③で示す地中配線部分(波付硬質合成樹脂管FEP内)に使用できる電線として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地中電線路を施設する場合、電気設備技術基準の解釈により電線には原則としてケーブルを使用することが規定されており、絶縁電線やコード類を地中に施設することは認められていません。
解き方
- 配線図の③が示す箇所が屋外駐車場の地中配線(波付硬質合成樹脂管FEP内)であることを確認します。
- 地中電線路にはケーブルを使用しなければならない法令基準に基づき、選択肢からケーブルに該当するものを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 引込用ビニル絶縁電線(DV線)は架空引込線等に用いられる絶縁電線であり、地中電線路には使用できません。
- 選択肢 ロ正解
- 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)はケーブルであり、地中電線路に適合するため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ゴム絶縁丸形コードは移動電線等に用いるコードであり、固定配線である地中電線路には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 屋外用ビニル絶縁電線(OW線)は屋外の架空配線等に用いる絶縁電線であり、地中電線路には使用できません。
覚えるポイント
- 地中電線路には必ずケーブルを使用する(管路式であっても絶縁電線は使用不可)。
間違えやすいところ
- 配管内に収める場合でも、地中電線路では絶縁電線(IV線やDV線)を使用できない点に注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電磁開閉器用押しボタンの図記号
配線図 · 配線図記号 / 押しボタン / 電磁開閉器
配線図の④で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」において、電動機を始動・停止させる電磁開閉器を遠隔操作するためのボタンスイッチは「電磁開閉器用押しボタン」として規定されています。
解き方
- 配線図の④で示されている図記号の形状(四角形内に操作ボタンの接点)を確認します。
- JIS規格の配線図記号に照らし合わせ、該当する機器名称が電磁開閉器用押しボタンであることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- ブザーの図記号は半円形に足が付いた形状などで表され、本問の図記号とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- パイロットランプ(確認表示灯)の図記号は丸印の中に十字を配した記号であり、本問とは異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 四角形内に押しボタン接点を示すシンボルは電磁開閉器用押しボタンを表しており、正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 握り押しボタン(ペンダントスイッチ等)はコード接続を示す記号等が付くため、本問の図記号とは異なります。
覚えるポイント
- 電動機の付近に設置される長方形枠の押しボタン記号は「電磁開閉器用押しボタン」を表す。
間違えやすいところ
- パイロットランプ(丸に十字)や警報用ブザーなどの類似表示記号と混同しないように区別しましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引込線取付点の地上高の最低値
配線図 · 架空引込線 / 引込線取付点高さ / 電気設備技術基準
配線図の⑤で示す引込線取付点の地表上の高さの最低値[m]として、正しいものはどれか。ただし、引込線は道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で交通に支障がないものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧架空引込線の取付点地上高は電気設備技術基準の解釈第116条により原則4m以上と定められています。ただし「道路を横断せず、かつ、技術上やむを得ない場合であって交通に支障がないとき」は2.5mまで緩和されます。
解き方
- 低圧架空引込線の取付点の地表上の高さに関する基準(原則4.0m以上)を確認します。
- 問題文の但し書き条件「道路を横断せず、技術上やむを得ない場合で交通に支障がない」を適用し、緩和規定値である2.5mを選定します。
- 選択肢 イ正解
- 道路を横断せず交通に支障がない場合の引込線取付点の最低地上高は2.5mに緩和されるため、正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 3.0mは歩道上などの他の電線路施設基準に見られる数値であり、本問の緩和規定値としては誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 3.5mは屋外配線の特定の施設条件等の数値であり、本問の引込線取付点高さの最低値としては誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 4.0mは原則の最低地上高ですが、本問の緩和条件が適用される場合の最低値としては誤りです。
覚えるポイント
- 低圧引込線取付点高さ:原則4.0m以上、道路横断なし・交通に支障なしの場合は2.5m以上。
間違えやすいところ
- 原則の4mと緩和条件の2.5mを読み違えて、但し書きを見落として「4.0」と答えないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第116条(低圧架空引込線等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器(過負荷保護付)の図記号
配線図 · 配線図記号 / 漏電遮断器 / 過負荷保護付
配線図の⑥で示す電灯分電盤結線図L-1内の図記号(BEと表記された遮断器)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
屋内配線図において、配線用遮断器は「B」、過負荷保護付漏電遮断器は「BE」、モータブレーカは「MB」、漏電警報器は「LGR」等の記号で区別して表記されます。
解き方
- 電灯分電盤結線図L-1の⑥が指すシンボルが四角形の中に「BE」と記載されていることを確認します。
- 「BE」が過負荷保護付漏電遮断器を示すJIS配線図記号であることを照合して特定します。
- 選択肢 イ正解
- 「BE」は過負荷保護付漏電遮断器を表す正しい配線図記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電警報器は通常「LGR」等で表され、電路遮断機構を持つ「BE」とは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- モータブレーカは四角形の中に「MB」と表記されるため、本問の記号とは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 通常の配線用遮断器は四角形の中に「B」と表記されるため、「BE」とは異なります。
覚えるポイント
- B=配線用遮断器、BE=過負荷保護付漏電遮断器、MB=モータブレーカ。
間違えやすいところ
- 「BE」の文字を見落として、単なる配線用遮断器「B」と混同しないように確認しましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V分岐回路に施設できない過電流遮断器
配線図 · 過電流遮断器 / 単相200V回路 / 2極1素子
配線図の⑦で示す部分(単相3線式電路からとる単相200V回路)に施設してはならない過電流遮断装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式100/200V電路からとる単相200V回路では、両方の電線が対地電圧100Vを持つ非接地側電線となります。過電流遮断器は各非接地側電線に過電流素子を配置しなければならないため、2極2素子または両極ヒューズが必要となり、2極1素子は使用不可です。
解き方
- 配線図の⑦が示す電路が単相3線式電路から引き出された単相200V分岐回路であることを確認します。
- 単相200V回路の2線は両方とも非接地側電線であるため、過電流素子のない極が生じる「2極1素子の配線用遮断器」は施設できないと判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 両極が非接地側電線であるため、2極の両方にヒューズを取り付けて各線を保護する構造は施設可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 2極2素子の配線用遮断器は両極の非接地側電線に過電流素子を備えているため、単相200V回路に適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 両極にヒューズを取り付けたカットアウトスイッチは両方の電圧線を保護できるため、施設可能です。
- 選択肢 ニ正解
- 2極1素子は素子のない極に過電流が流れた際に検知遮断できないため、両極が電圧線となる単相200V回路には施設してはなりません。
覚えるポイント
- 単相200V回路(両線が非接地側)には2極2素子が必要。2極1素子は使用できない。
間違えやすいところ
- 単相3線式の中性線欠相事故を防ぐためのヒューズ禁止規定と混同しないようにしましょう。本回路は中性線を使わない200V回路なので両極ヒューズは許容されます。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第38条(過電流遮断器の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の接地抵抗値と接地線の太さ
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗値の緩和 / 接地線の太さ
配線図の⑧で示す受電盤付近の接地工事における接地抵抗の最大値と、電線(軟銅線)の最小太さとの組合せで、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下、接地線の太さは直径1.6mm以上の軟銅線です。ただし、感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以内の漏電遮断器が施設されている電路では、接地抵抗値が500Ω以下に緩和されます。
解き方
- 配線図の注記3から「漏電遮断器は定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している」ことを確認します。
- 動作時間0.5秒以内の漏電遮断器があるため、D種接地抵抗の最大値が500Ωに緩和されること、および接地線の最小太さが1.6mmであることを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗値が300Ωとされていますが、漏電遮断器による緩和後の最大抵抗値は500Ωであるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 動作時間0.1秒以内の漏電遮断器により最大接地抵抗値は500Ωとなり、接地線最小太さは1.6mmであるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗値300Ω、電線太さ2.0mmはいずれも規定基準(500Ω、1.6mm)と一致しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地抵抗値600Ωは許容限度(500Ω)を超えており誤りです。
覚えるポイント
- D種接地工事:通常100Ω以下(動作時間0.5秒以内の漏電遮断器があれば500Ω以下)、接地線は1.6mm以上。
間違えやすいところ
- 緩和時の抵抗値を300Ωやその他の数値と混同しないよう、500Ωという規定値を確実に覚えましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類及び施設方法)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電路の大地間絶縁抵抗の最小値
配線図 · 絶縁抵抗 / 三相3線式200V / 電気設備技術基準
配線図の⑨で示す三相3線式200Vの電動機分岐回路において、電路と大地間の絶縁抵抗として許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の最小値は、使用電圧300V以下で対地電圧が150V以下の場合は0.1MΩ、対地電圧が150Vを超える場合は0.2MΩと定められています。非接地式の三相3線式200V電路の対地電圧は200V(150V超)となります。
解き方
- 配線図の⑨が三相3線式200V(動力回路)であることを確認します。
- 非接地式三相3線式200V電路の対地電圧は200V(150V超)となるため、法令で定める絶縁抵抗の最小値0.2MΩを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1MΩは対地電圧150V以下の電路(単相100Vや単相3線式電路など)に対する規定値です。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が150Vを超える使用電圧300V以下の電路における絶縁抵抗の許容最小値は0.2MΩであるため、正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える電路に適用される規定値であり、200V電路には該当しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは法令上の許容最小基準値としては誤りです。
覚えるポイント
- 対地電圧150V以下:0.1MΩ以上、対地電圧150V超300V以下:0.2MΩ以上、300V超:0.4MΩ以上。
間違えやすいところ
- 三相3線式200Vは非接地式のため対地電圧が200V(150V超)となり、0.1MΩではなく0.2MΩが必要である点に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第58条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地極付接地端子付コンセントの刃受配置
配線図 · 配線図記号 / コンセント刃受 / 接地極付コンセント
配線図の⑩で示す洗面所のコンセント(図記号EET)の極配置(刃受形状)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
コンセント記号に付記される「E」は接地極(アースピン穴)付きを、「ET」は外部アース線を接続する接地端子付きを表します。「EET」は両方を備えるため、プラグ受け面には通常の電源極2穴に加えて接地極用の受刃穴が配置されます。
解き方
- 配線図の⑩で示されているコンセント記号の傍記「EET」を確認します。
- 接地極付(E)であることから、平行2極に加えて接地極穴を有する刃受形状「ロ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- イは接地極のない単なる平行2極(125V 15A用)のコンセント刃受であり、接地極付(E)ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 平行2極の下部に接地極用受刃を備えており、接地極付コンセントの極配置として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ハは250V用等の特殊な刃受形状であり、100V用の接地極付コンセントとは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- ニは差し込んで回す引掛形(LK)コンセントの刃受であり、本問の記号とは異なります。
覚えるポイント
- E=接地極付(刃受に穴がある)、ET=接地端子付(表面にアース線端子がある)。
間違えやすいところ
- 接地端子(ET)のみのコンセントと接地極(E)付きコンセントを混同しないように確認しましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
動力回路ジョイントボックス内の圧着接続用リングスリーブの選定
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 動力回路幹線
配線図の⑪で示すジョイントボックス内の電線接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブによる圧着接続では、接続する心線の合計断面積に応じてスリーブのサイズ(小・中・大)を選定する。小スリーブは合計断面積8mm2以下、中スリーブは8mm2を超え13.5mm2以下、大スリーブは13.5mm2を超え30mm2以下で使用する。断面積5.5mm2の電線3本を接続する場合は合計16.5mm2となるため大スリーブが適合する。
解き方
- 配線図⑪のジョイントボックスに接続される電線を確認する。動力回路CV5.5-3C(断面積5.5mm2の電線3心)が3本集まっている。
- 各相ごとに5.5mm2の電線3本を接続するため、1箇所あたりの合計断面積は5.5×3=16.5mm2となる。
- 合計断面積16.5mm2は中スリーブの許容範囲(13.5mm2以下)を超えるため大スリーブを選定し、三相3線式で3箇所あるため大スリーブ3個が必要となる。
- 選択肢 イ不正解
- 5.5mm2の電線3本を接続する箇所に中スリーブを用いることは規定の断面積範囲を超えるため不適切である。すべて大スリーブが必要である。
- 選択肢 ロ不正解
- 3箇所の接続はすべて5.5mm2電線3本の同条件であるため、中スリーブ1個と大スリーブ2個という組み合わせは誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブの適用範囲は合計断面積13.5mm2以下までであり、5.5mm2電線3本(16.5mm2)の接続には適用できない。
- 選択肢 ニ正解
- 合計断面積16.5mm2の接続箇所が三相分で3箇所あり、いずれも大スリーブを用いるため大3個が適切である。
覚えるポイント
- 5.5mm2×2本=11mm2(中スリーブ適合)
- 5.5mm2×3本=16.5mm2(大スリーブ適合)
間違えやすいところ
- 電線本数だけでなく公称断面積(5.5mm2)を考慮せず小や中スリーブを選んでしまう誤り。
- 三相3線式回路のため各相ごとに合計3箇所の接続が必要であることを忘れる誤り。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電灯回路ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / 電灯配線
配線図の⑫で示すジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
屋内配線のジョイントボックス内における差込形コネクタ接続では、複線図を作成して同一電位となる電線の接続グループと各グループの心線本数を割り出し、各接続箇所に必要な極数(本数用)のコネクタを1個ずつ割り当てる。
解き方
- 分電盤L-2から供給される電灯回路cについて、ボックス⑫に接続される配線を複線図化する。
- 接地側電線(白)は、電源からの白線1本と照明器具イ・ロ群へ向かう白線3本の計4本を1箇所で接続する(4本用1個)。
- 非接地側電線(黒)は、電源からの黒線1本とスイッチイ・ロへ向かう黒線および別方向送り黒線の計3本を接続する(3本用1個)。
- スイッチイの点滅線(3本接続)およびスイッチロの点滅線(3本接続)でそれぞれ3本用コネクタを用いるため、3本用が3個、4本用が1個となる。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所の合計数は4箇所であり、全体のコネクタ個数が3個では配線を完了できないため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 4本接続が必要な箇所は接地側電線の1箇所のみであり、4本用コネクタを2個使用する構成は誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 2本用のコネクタは使用せず、接地側の4本接続用が1個と3本接続用が3個必要であるため誤りである。
- 選択肢 ニ正解
- 接地側電線4本の接続に4本用コネクタ1個、非接地側および2系統の点滅回路の各3本接続に3本用コネクタ3個を用いる組合せが適切である。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの必要個数は接続グループの数と一致する
- 各接続グループの電線本数に応じた極数のコネクタを選定する
間違えやすいところ
- スイッチ間の渡り線や器具への送り配線の本数を数え間違えてコネクタの極数を誤るミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
階段部分の配線工事に必要なケーブルの選定
配線図 · ケーブル工事 / 3路スイッチ / 心線数
配線図の⑬で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、適切なものはどれか。ただし、使用するケーブルの心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
一般住宅や小規模ビルにおけるVVFケーブルを用いた配線工事では、2心または3心ケーブルを組み合わせて必要な心線数を満たす配線を行う。3路スイッチ回路の連絡線および異階への電源供給を同一ルートで送る場合、必要心線数の合計を求めて最少のケーブル組合せを決定する。
解き方
- ⑬の配線ルートが1階と2階の階段部分を結ぶ配線であることを確認する。
- 階段照明を操作する3路スイッチ相互間の連絡線として2本が必要であることを確認する。
- 下階の負荷回路へ電源を供給するための電源線(非接地側・接地側)として2本が必要となるため、合計必要心線数は4本となる。
- 入手可能かつ施工規定に適合する標準的なケーブル構成として、2心ケーブル2本(計4心)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブル1本(2心)では3路スイッチの連絡線2本分にしかならず、電源線などを通せないため不足する。
- 選択肢 ロ不正解
- 3心ケーブル1本(3心)では必要心線数4本に満たないため施工できない。
- 選択肢 ハ正解
- 合計4本の心線を配線するために、心線数を最少とする構成として2心ケーブル2本を用いるのが適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 3心ケーブル2本(計6心)では心線数が必要本数4本に対して過剰となり、最少心線数の条件に反する。
覚えるポイント
- 3路スイッチ間には2本の連絡線が必要
- 必要心線数が4本の場合は2心ケーブル2本を用いる
間違えやすいところ
- 3路スイッチの連絡線2本のみに着目して電源線の本数を見落とし、2心や3心1本を選んでしまうミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
倉庫ジョイントボックス内のリングスリーブ圧着接続と刻印
配線図 · リングスリーブ / 圧着刻印 / 複線図
配線図の⑭で示す部分の接続工事をリングスリーブで圧着接続した場合のリングスリーブの種類、個数及び刻印との組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてIV1.6とし、写真に示すリングスリーブ中央の記号は接続後の刻印を表す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 9711に適合する圧着工具を用いてリングスリーブ小で圧着接続する場合、IV1.6mm電線2本の接続ではダイス「○」を用いて刻印「○」を残す。IV1.6mm電線3本または4本の接続ではダイス「小」を用いて刻印「小」を残す。
解き方
- 倉庫内のボックス⑭における複線図を作成し、接続箇所と電線本数を整理する。
- 電源からの非接地側電線(黒)とスイッチ・コンセントへ向かう黒線の2本接続(IV1.6×2)には、スリーブ「小」・刻印「○」を用いる。
- スイッチaから照明器具へ向かう点滅線2本接続(IV1.6×2)には、スリーブ「小」・刻印「○」を用いる。
- 電源からの接地側電線(白)、コンセントへ向かう白線、照明器具へ向かう白線の3本接続(IV1.6×3)には、スリーブ「小」・刻印「小」を用いる。
- 全体でリングスリーブ小が3個、圧着刻印は「○」が2個と「小」が1個となる組合せを導き出す。
- 選択肢 イ不正解
- IV1.6mm電線3本の接続箇所があるため、すべての刻印が「○」になることはなく誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- IV1.6mm電線2本の接続箇所が2箇所あり、その刻印は「○」でなければならないため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- IV1.6mmの2本接続が2箇所(刻印○)、3本接続が1箇所(刻印小)となり、リングスリーブ小3個(刻印○が2個、小が1個)が正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 最大でも1.6mmが3本接続(断面積合計約6mm2)であるため中スリーブを使用する必要はなく、小スリーブで施工できるため誤りである。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本の圧着刻印は必ず「○」
- 1.6mm×3本または4本の圧着刻印は「小」
間違えやすいところ
- 1.6mm電線2本の接続にもスリーブ小だからといって刻印「小」で圧着してしまう施工不良の混同。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事において使用されない工具の判別
配線図 · 金属管工事 / 工具 / ねじなし電線管
配線図の⑮で示す部分の工事において、使用されることのないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管(鋼製電線管)工事の施工作業には、管を切断する金切りのこ、切断時に管を固定するパイプバイス、管を曲げ加工するパイプベンダ、管端のバリを取るリーマなどが用いられる。木工用の穴あけ工具であるクリックボールは金属管工事には使用しない。
解き方
- ⑮の図記号「IV1.6 (E19)」から、ねじなし電線管E19を用いた金属管配管工事であることを把握する。
- 選択肢に示された各工具の用途を確認する。金切りのこは管切断用、パイプバイスは管固定用、パイプベンダは曲げ加工用である。
- クリックボールは木材に貫通穴をあけるための工具であり、金属管配管作業において使用されないと判断する。
- 選択肢 イ正解
- クリックボールは木工用の手動穴あけ工具であり、金属管工事には使用されないため正答となる。
- 選択肢 ロ不正解
- 金切りのこは鋼製電線管を所定の長さに切断するために使用される工具である。
- 選択肢 ハ不正解
- パイプバイスは鋼製電線管を切断やねじ切り作業時に固定するために使用される工具である。
- 選択肢 ニ不正解
- パイプベンダは鋼製電線管を配管ルートに合わせて曲げ加工するために使用される工具である。
覚えるポイント
- クリックボール=木材の穴あけ用工具
- 金属管の加工工具=金切りのこ、パイプバイス、パイプベンダ、リーマ
間違えやすいところ
- 工具の外観写真を見てパイプバイスとパイプベンダの用途を取り違えるミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチおよびコンセントの器具裏面配線接続
配線図 · 器具裏面配線 / 埋込連用取付枠 / 極性
配線図の⑯で示す部分の配線を器具の裏面から見たものである。正しいものはどれか。ただし、電線の色別は、白色は電源からの接地側電線、黒色は電源からの非接地側電線、赤色は負荷に結線する電線とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
埋込連用取付枠に片切スイッチとコンセントを組み合わせて取り付ける場合、コンセントの「W」表示端子に電源の接地側電線(白)、反対側に非接地側電線(黒)を接続する。片切スイッチは非接地側電路を開閉するため、コンセントの非接地側端子から黒色渡り線をスイッチの電源側端子へ接続し、負荷側端子に負荷へ向かう電線(赤など)を結線する。
解き方
- ⑯の位置に設置される器具が片切スイッチaとコンセントの組み合わせであることを確認する。
- コンセントの裏面端子において、「W」の刻印がある接地側端子に白線、反対側の端子に黒線が接続されていることを確認する。
- 非接地側(黒)からスイッチの片側端子へ渡り線が結線され、スイッチの反対側端子から負荷(照明)へ向かう赤線が引き出されている接続を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地側電線(白)からスイッチへ渡り線を接続すると、スイッチが接地側を開閉することになり不適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- コンセントのW側端子に黒線が接続されており、極性の接続が逆であるため不適切である。
- 選択肢 ハ正解
- コンセントのW側に白線、反対側に黒線が接続され、黒線側からスイッチへ渡り線が結線され、赤線がスイッチ負荷側に接続されており正しい。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線の色別および器具端子の極性(W端子)への結線が正しく対応していないため不適切である。
覚えるポイント
- コンセントの「W」端子には必ず接地側電線(白)を接続する
- 片切スイッチは必ず非接地側電線(黒)側に設ける
間違えやすいところ
- 器具裏面から見た配置で「W」表示の位置を見落とし、左右の極性を逆に結線してしまうミス。
出題の前提:内線規程・電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線工事において使用されない材料の判別
配線図 · 地中配線 / 波付硬質合成樹脂管 / 埋設シート
配線図の⑰で示す部分の地中配線の工事において、使用する物として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
地中電線路を管路式で施設する場合、防護管として波付硬質合成樹脂管(FEP)などの地中電線管を用い、内部にケーブルを通線する。また、将来の掘削事故を防止するために埋設深さの途中に埋設標識シートを敷設する。金属管用の継手類はFEP管工事には適合しない。
解き方
- 配線図⑰が工場から駐車場への地中配線であり、「(FEP)」と注記されていることを確認する。
- 地中埋設工事に必要な資材として、防護管である波付硬質合成樹脂管(FEP)、地中布設用ケーブル、掘削警戒用の埋設標識シートが適切であることを確認する。
- ニに示された金属管用ノーマルベンドは鋼製電線管用の継手であり、FEP管工事には用いられないため不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 埋設標識シートは掘削工事によるケーブル損傷事故を防ぐために埋設管の上方に敷設するものであり、使用資材として適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 波付硬質合成樹脂管(FEP)は図面の指定どおり地中埋設用の防護管として使用する適切な資材である。
- 選択肢 ハ不正解
- 地中電線路にはケーブル(CVケーブルなど)を電線として使用するため適切である。
- 選択肢 ニ正解
- 金属管用ノーマルベンドは鋼製電線管の配管に用いる部材であり、波付硬質合成樹脂管による地中埋設工事には使用しないため正答となる。
覚えるポイント
- 地中埋設管=波付硬質合成樹脂管(FEP)
- 地中配線には埋設標識シートを敷設して掘削事故を防止する
間違えやすいところ
- 埋設標識シートを法令上不要な材料と勘違いしてしまうミス。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
太い動力ケーブル接続作業に使用されない工具の判別
配線図 · 工具 / 太線接続 / 圧着工具
配線図の⑱で示すジョイントボックス内の電線相互の接続作業に用いるものとして、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
導体断面積が14mm2のような太い電線の接続には、銅線用圧着端子(裸圧着端子)やB形スリーブを用い、規定の端子用圧着工具(手動油圧式圧着工具など)で圧着する。握り手が黄色のJIS C 9711適合圧着工具は屋内配線用のリングスリーブ専用工具であり、太線の端子圧着には使用できない。
解き方
- 配線図⑱がモータへ電源を供給する「CV 14-3C」ケーブルの接続箇所であることを確認する。
- 14mm2のケーブル切断にはケーブルカッター(イ)、シース剥ぎ取りには電工ナイフ(ハ)、端子圧着には手動油圧式圧着工具(ニ)が使用可能であることを確認する。
- リングスリーブ用圧着工具(ロ)は細い電線のリングスリーブ用であり、14mm2の接続作業には適合せず不適切であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブルカッターは太いCV14-3Cケーブルをきれいに切断するために使用される適切な工具である。
- 選択肢 ロ正解
- 黄色の柄のリングスリーブ用圧着工具は太線(14mm2)の圧着接続には使用できないため、不適切な工具として正答となる。
- 選択肢 ハ不正解
- 電工ナイフはケーブルの外装シースや絶縁被覆を剥ぎ取る作業に用いられる適切な工具である。
- 選択肢 ニ不正解
- 手動油圧式圧着工具は太い導体用圧着端子を確実に圧着結線するために用いられる適切な工具である。
覚えるポイント
- 握り手が黄色の圧着工具=リングスリーブ専用
- 太線(14mm2以上など)の端子圧着=手動油圧式圧着工具などを用いる
間違えやすいところ
- リングスリーブ用圧着工具ですべての電線圧着ができると誤解してしまうミス。
出題の前提:内線規程・JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図内の図記号に対応する器具の判別
配線図 · 計器 / 図記号 / 配線器具
配線図において、⑲で示す図記号の器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図記号において丸に「Wh」と表記されるものは電力量計(積算電力量計)を示します。実物写真から計器類、遮断器類、開閉器類の外観と機能を正しく見分ける必要があります。
解き方
- 15ページの2階平面図で⑲が指す図記号を確認すると、壁面に設置された電力量計「Wh」であると特定できます。
- 選択肢の写真を比較すると、イは電力量計、ロは配線用遮断器、ハは漏電遮断器、ニは電磁開閉器であるため、イが正解となります。
- 選択肢 イ正解
- 写真は電力量計(Wh)の外観であり、図記号⑲の指示内容と一致するため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は小型配線用遮断器(安全ブレーカ)であり、電力量計ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はテストボタン等を備えた漏電遮断器であり、電力量計ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は電磁接触器とサーマルリレーを組み合わせた電磁開閉器であり、電力量計ではありません。
覚えるポイント
- 電力量計(積算電力量計)の図記号は円の中に「Wh」と表記されます。
間違えやすいところ
- 電流計(A)や電圧計(V)など他の指示計器と電力量計(Wh)の文字表示を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されているコンセントの種類と個数の算定
配線図 · コンセント / 配線器具 / 数量拾い出し
この配線図で、使用されているコンセントとその個数の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図から指定された器具を正確に拾い出すには、図記号と傍記表示(口数表示、E、ET、防雨形WP等)の対応関係を把握しておく必要があります。
解き方
- 15ページの1階・2階平面図に記載されているコンセントの図記号を全て確認します。
- 1階工場に「2P 15A 125V 抜け止め形接地極付(LK WP)」が1個、同じく工場に「3P 30A 250V 接地極付(S E)」が1個、1階洗面所に「接地極付接地端子付 250V兼用(EET 2E)」が1個あります。2階の天井付近には引掛シーリングやRC(リモコンコンセント/リモコンリレー)等はありますが一般コンセントはありません。
- 選択肢ロの写真は接地極と接地端子が付いた250V兼用(2E)コンセントであり、洗面所に1個設置されているものと一致します。
- 選択肢 イ不正解
- シングルコンセント(1口の普通形コンセント)は配線図内に1個も存在しません。
- 選択肢 ロ正解
- 写真は接地極付接地端子付コンセント(2E)であり、1階洗面所に「EET 2E」として1個設置されているため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線図内に写真のダブルコンセント(2口の普通形コンセント)は設置されていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 床面に設置するフロアコンセントは配線図内に使用されていません。
覚えるポイント
- 配線図のコンセント記号に付く傍記(E:接地極、ET:接地端子、2E:刃受形状250V/125V兼用)の組み合わせを正確に把握する。
間違えやすいところ
- 2口コンセント記号の数字「2」と、250V兼用表示の「2E」を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成28年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

