学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
並列・直列接続の合成抵抗の計算
電気理論 · 合成抵抗 / 並列接続 / 直列接続
図のような回路において、端子 a-b 間の合成抵抗 [Ω] を求めなさい。回路は、端子 a 側に 3 Ω の抵抗 3 個の並列接続があり、それに続いて 3 Ω の抵抗 2 個の並列接続が直列に接続されて端子 b に至る構成である。
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解答
ロ
解説
同一の抵抗値 R の抵抗を n 個並列接続した場合の合成抵抗は R/n と表されます。回路全体が並列ブロック同士の直列接続になっているときは、各並列ブロックの合成抵抗を先に求め、それらの値を単純に加算して全体の合成抵抗を求めます。
解き方
- 端子 a 側の 3 個の並列ブロックの合成抵抗 R1 を求めます:R1 = 3 Ω / 3 = 1.0 Ω。
- 端子 b 側の 2 個の並列ブロックの合成抵抗 R2 を求めます:R2 = 3 Ω / 2 = 1.5 Ω。
- 直列接続された R1 と R2 を加算して全体の合成抵抗 Rab を求めます:Rab = 1.0 + 1.5 = 2.5 Ω。
- 選択肢 イ不正解
- 計算過程で抵抗の逆数の和などを誤って処理した誤答数値です。正しくは 2.5 Ω となります。
- 選択肢 ロ正解
- 3個並列の 1.0 Ω と 2個並列の 1.5 Ω を加算することで、正しい合成抵抗 2.5 Ω が得られます。
- 選択肢 ハ不正解
- 並列部分を誤って直列として単純加算し、ブロックごとに 9 Ω と 6 Ω などとして計算した誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 回路内の全抵抗 5 個(3 Ω × 5)をすべて直列として単純加算した値であり、誤りです。
覚えるポイント
- 同じ値 R の抵抗が n 個並列接続されている部分の合成抵抗は R/n で即座に計算できます。
間違えやすいところ
- 並列接続の抵抗を単純に足し算してしまわないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の基礎理論(オームの法則および直並列接続の合成抵抗計算)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流RL直列回路における抵抗両端の電圧
配電理論 · RL直列回路 / インピーダンス / 電圧降下
電源電圧 200 V の単相交流回路において、抵抗 12 Ω と誘導性リアクタンス 16 Ω が直列に接続されている。この回路において、抵抗 12 Ω の両端の電圧 V [V] を求めなさい。
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解答
ハ
解説
交流のRL直列回路では、抵抗 R と誘導性リアクタンス X_L の電圧の位相が 90 度異なるため、全体のインピーダンス Z はスカラー和ではなくベクトル和 Z = √(R² + X_L²) で求めます。回路全体の電流 I を求めた後、抵抗両端の電圧 V_R = I × R を計算します。
解き方
- 回路の合成インピーダンス Z [Ω] を計算します:Z = √(12² + 16²) = √(144 + 256) = √400 = 20 Ω。
- 電源電圧 200 V から回路に流れる電流 I [A] を計算します:I = 200 / 20 = 10 A。
- オームの法則により、抵抗 12 Ω の両端の電圧 V [V] を計算します:V = 10 A × 12 Ω = 120 V。
- 選択肢 イ不正解
- 抵抗とリアクタンスの比率計算やインピーダンスの算出を誤った数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 単純な比例配分(12/(12+16)×200 ≒ 85.7)等からの誤った計算結果です。
- 選択肢 ハ正解
- インピーダンス 20 Ω より流れる電流が 10 A と求まり、抵抗両端の電圧は 10 A × 12 Ω = 120 V と正しく導かれます。
- 選択肢 ニ不正解
- これは誘導性リアクタンス 16 Ω の両端にかかる電圧(10 A × 16 Ω = 160 V)の値であり、問われている抵抗の電圧ではありません。
覚えるポイント
- 3:4:5 の比率(12:16:20)を覚えておくと、√(12² + 16²) = 20 Ω が素早く計算できます。
間違えやすいところ
- 交流回路の電圧や抵抗は単純なスカラーの足し算(12 + 16 = 28 Ω)にしてはいけません。
出題の前提:電気理論における単相交流直列回路のインピーダンス計算
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁電線の抵抗と許容電流の特性
配線設計 · 導体抵抗 / 許容電流 / 周囲温度
ビニル絶縁電線(単線)の導体抵抗および許容電流に関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
イ
解説
導体の電気抵抗 R は長さに比例し、断面積 A(=導体の直径の2乗に比例)に反比例します(R = ρ・L/A)。一方、電線の許容電流は絶縁体の最高許容温度を超えない範囲で流せる上限電流であり、周囲温度が高くなると電線が放熱しにくくなるため、許容電流は小さくなります。
解き方
- 周囲温度と許容電流の関係を確認します:周囲温度が上がると許容電流は減少するため、「イ」は誤りです。
- 導体直径と許容電流の関係を確認します:直径が太くなると断面積が増加し、放熱面積も増えるため許容電流は増加し、「ロ」は正しい記述です。
- 導体抵抗の式 R = ρ・(L/A) より、抵抗は電線の長さ L に比例し(「ハ」は正)、断面積 A = π(D/2)² より直径 D の2乗に反比例します(「ニ」は正)。
- 選択肢 イ正解
- 周囲温度が上昇すると電線の放熱条件が悪化して許容電流は小さくなるため、この記述は誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 導体の直径が大きくなると断面積が大きくなり、流せる電流(許容電流)は大きくなるため正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の抵抗は長さに比例するため正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 断面積は直径の2乗に比例するため、抵抗は断面積(=直径の2乗)に反比例し正しい記述です。
覚えるポイント
- 電線の許容電流は「周囲温度が上がると下がる(小さくなる)」と覚えましょう。
間違えやすいところ
- 断面積は直径の2乗に比例するため、抵抗は直径そのものではなく「直径の2乗」に反比例する点を見落としがちです。
出題の前提:電気設備技術基準および内線規程における電線の許容電流と抵抗の基礎知識
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
ジュールの法則による接触抵抗からの発熱量計算
電気理論 · ジュールの法則 / 発熱量 / 接触抵抗
電線の接続不良により、接続点の接触抵抗が 0.2 Ω となった。この電線に 15 A の電流が流れるとき、接続点から 1 時間に発生する熱量 [kJ] として、正しいものを求めなさい。ただし、接触抵抗の値は変化しないものとする。
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解答
ニ
解説
抵抗 R [Ω] に電流 I [A] が時間 t [秒] 流れたときに発生するジュール熱 Q [J] は、Q = I² R t で表されます。時間を計算する際は、1 時間を 3600 秒に換算し、さらに単位が [J] から [kJ](1 kJ = 10³ J)となることに注意して 1000 で除算します。
解き方
- 1時間を秒単位に換算します:t = 1 時間 = 3600 秒。
- 電力 P [W] を計算します:P = I² R = 15² × 0.2 = 225 × 0.2 = 45 W(J/s)。
- 1時間に発生する総熱量 Q [J] を求めます:Q = 45 W × 3600 秒 = 162,000 J。
- 単位を kJ に換算します:162,000 J / 1000 = 162 kJ。
- 選択肢 イ不正解
- 計算の換算係数を誤って処理した場合などの数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 毎秒の発熱量(電力)45 W をそのまま熱量とした誤りです。1時間(3600秒)を乗じていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電流の二乗ではなく電流をそのまま掛けるなどの誤算から生じた数値です。
- 選択肢 ニ正解
- Q = 15² × 0.2 × 3600 = 162,000 J = 162 kJ となり、正しい値です。
覚えるポイント
- ジュールの法則 Q = I² R t を使う際、時間 t は必ず「秒(s)」で代入します。
間違えやすいところ
- 1時間を 60 秒と誤認したり、単位 [kJ] への換算(1/1000)を忘れたりするミスが多く見られます。
出題の前提:ジュールの法則(Q = I² R t)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の消費電力量と力率を表す式
配電理論 · 三相電力 / 消費電力量 / 力率
定格電圧 V [V]、定格電流 I [A] の三相誘導電動機を定格状態で時間 t [h] の間、連続運転したところ、消費電力量が W [kW・h] であった。この電動機の力率 [%] を表す式として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
イ
解説
三相交流回路における有効電力 P [W] は P = √3 V I cosθ です。単位を [kW] に直すと P [kW] = (√3 V I cosθ) / 1000 となります。電力量 W [kW・h] はこれに時間 t [h] を乗じたものなので、W = (√3 V I t cosθ) / 1000 となります。力率をパーセント表示にする場合は、cosθ に 100 を乗じます。
解き方
- 三相電力の消費電力量の基本式を立てます:W = (√3 V I cosθ × t) / 1000 [kW・h]。
- 力率 cosθ について式を変形します:cosθ = (1000 × W) / (√3 V I t)。
- 百分率 [%] で表すため、cosθ に 100 を掛けます:力率 [%] = cosθ × 100 = (100,000 × W) / (√3 V I t) = {W / (√3 V I t)} × 10⁵。
- 選択肢 イ正解
- 三相電力の係数 √3 と単位換算(kWへの換算 10⁻³ と百分率化 10²)を正しく反映した式です。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相交流の線間電圧と線電流を用いる電力計算では √3 を用いるべきところを、3 としているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 分子と分母(W と √3 V I t)が逆転しているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 分子分母が逆転しており、かつ係数も √3 ではなく 3 となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 三相電力 P は「P = √3 V I cosθ」であり、単相3線式の「P = 2 V I cosθ」などと混同しないようにします。
間違えやすいところ
- 線間電圧・線電流を用いた三相交流電力の公式で「√3」を「3」と取り違えてしまうミスが典型です。
出題の前提:三相交流電力・電力量の定義式
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の電圧降下と線間電圧の計算
配線設計 · 単相3線式 / 平衡負荷 / 中性線電流 / 電圧降下
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が 0.2 Ω であるとき、a-b 間の電圧 [V] を求めなさい。なお、電源電圧は各相 104 V(外線間 208 V)であり、上相と下相にそれぞれ 10 A の抵抗負荷が接続されている。
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解答
ハ
解説
単相3線式回路において、上相負荷と下相負荷の電流の大きさと力率が等しい平衡状態では、中性線に流れる電流は互いに打ち消し合って 0 A となります。したがって中性線での電圧降下は発生せず、負荷両端の電圧降下は外線1線分(I × r)のみを考慮すれば求まります。
解き方
- 中性線に流れる電流を求めます:上相負荷 10 A、下相負荷 10 A なので、中性線電流 In = 10 - 10 = 0 A です。
- 上相の外線における電圧降下 v を求めます:v = I × r = 10 A × 0.2 Ω = 2 V。
- 中性線における電圧降下 vn を求めます:vn = In × r = 0 A × 0.2 Ω = 0 V。
- a-b 間の負荷電圧 Vab を求めます:Vab = 電源電圧 - v - vn = 104 V - 2 V - 0 V = 102 V。
- 選択肢 イ不正解
- 2線分の往復電圧降下(4 V)を中性線にも流れるとして二重に引いてしまった誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 往復2線分の電圧降下(2 V × 2 = 4 V)を片側の負荷電圧から引いて 104 - 4 = 100 V と計算した誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線電流が 0 A であるため外線1線分の電圧降下 2 V のみが引かれ、104 - 2 = 102 V と正しく求まります。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧降下分を誤って電源電圧に加算してしまった数値です。
覚えるポイント
- 単相3線式回路が平衡している場合、中性線電流は 0 A であり中性線の電圧降下は 0 V です。
間違えやすいところ
- 単相2線式のように「往復で 2 線分の電圧降下を引く」と思い込んでしまい、104 - 4 = 100 V と間違えるケースが多いです。
出題の前提:単相3線式電路における電圧降下の計算基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の中性線断線時における負荷電圧
配線設計 · 単相3線式 / 中性線断線 / 分圧の法則
図のような単相3線式回路(電源電圧は中性線間 100 V、外線間 200 V)において、消費電力 1000 W(10 Ω)と 200 W(50 Ω)の2つの抵抗負荷が接続されている。中性線の × 印点で断線した場合、a-b 間(1000 W 負荷側)の電圧 [V] を求めなさい。ただし、断線によって各負荷の抵抗値は変化しないものとする。
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解答
ロ
解説
単相3線式の中性線が断線すると、負荷の接続点(中性点)が電源から切り離され、両外線間電圧(200 V)が2つの負荷に直列印加されます。その結果、各負荷には抵抗値に比例した電圧が分圧されて印加されます。抵抗値の小さい側(容量の大きい側)には低い電圧が、抵抗値の大きい側(容量の小さい側)には過電圧が加わります。
解き方
- 断線後の回路状態を整理します:中性線が切れると、両外線間の 200 V に 10 Ω と 50 Ω が直列に接続された回路となります。
- 回路の直列合成抵抗を計算します:R_total = 10 Ω + 50 Ω = 60 Ω。
- 分圧の法則を用いて a-b 間(10 Ω 側)の端子電圧 Vab を求めます:Vab = 200 V × (10 Ω / 60 Ω) = 200 / 6 ≒ 33.3 V。
- 選択肢から最も近い整数値「33」を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 全電圧 100 V を基準として分圧計算(100 × 10/60 ≒ 16.7 V)してしまった誤りです。断線時は外線間電圧 200 V が印加されます。
- 選択肢 ロ正解
- 両外線間 200 V が 10 Ω と 50 Ω に分圧され、200 × (10 / 60) ≒ 33 V と正しく導かれます。
- 選択肢 ハ不正解
- 断線前の正常時の相電圧(100 V)のまま変化しないとした誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 50 Ω 側(200 W 負荷側)にかかる電圧(200 × 50/60 ≒ 167 V)の値であり、問われている a-b 間の電圧ではありません。
覚えるポイント
- 中性線断線時は「外線間電圧 200 V が直列分圧される」点に注目します。容量が大きい(W が大きい)負荷ほど抵抗は小さく、かかる電圧は低くなります。
間違えやすいところ
- もう片方の抵抗にかかる電圧(167 V)を答えてしまったり、印加される電圧を 200 V ではなく 100 V として計算してしまう誤りがあります。
出題の前提:単相3線式配線の中性線欠相(断線)時の異常現象に関する電気理論
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に断面積 3.5 mm² の 600 V ビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] を求めなさい。ただし、周囲温度は 30 ℃ 以下、管内に収める電線数による電流減少係数は 0.70 とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に電線を収めて施設する場合、放熱が阻害されるため、電線の許容電流に「電流減少係数」を乗じて電線1本あたりの許容電流を低減させます。断面積 3.5 mm² のより線の基底許容電流は 37 A(周囲温度 30 ℃ 以下)と法令(解釈)で定められています。
解き方
- 断面積 3.5 mm² の 600 V ビニル絶縁電線の許容電流(周囲温度 30 ℃ 以下)を確認します:37 A。
- 問題に与えられた電流減少係数 0.70 を乗じます:37 A × 0.70 = 25.9 A。
- 端数処理(四捨五入等)を行い、整数値 26 A を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 直径 1.6 mm の電線(許容電流 27 A)に係数 0.70 を掛けた値(約 19 A)であり、誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 3.5 mm² の許容電流 37 A に電流減少係数 0.70 を乗じると 25.9 A となり、四捨五入して 26 A と正しく求まります。
- 選択肢 ハ不正解
- 断面積 5.5 mm² の電線(許容電流 49 A)に 0.70 を掛けた値(約 34 A)であり、誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 断面積 5.5 mm² の素の許容電流(49 A)の値であり、誤りです。
覚えるポイント
- 電線の許容電流:単線 1.6 mm → 27 A、2.0 mm → 35 A、2.6 mm → 48 A。より線 2.0 mm² → 27 A、3.5 mm² → 37 A、5.5 mm² → 49 A。
間違えやすいところ
- 3.5 mm² の許容電流(37 A)を 2.0 mm²(27 A)や 5.5 mm²(49 A)の値と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流の最小値
配線設計 · 分岐回路 / 許容電流 / 過電流遮断器
定格電流50Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、分岐点から7mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器までのa-b間の電線に要求される許容電流の最小値[A]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧屋内幹線から分岐して過電流遮断器を施設する場合、分岐点から遮断器までの電線長さに応じて電線の許容電流の下限が定められています。長さが3m以下のときは制限なし(任意)、3mを超え8m以下のときは幹線の過電流遮断器定格電流の35%以上、8mを超えるときは幹線の過電流遮断器定格電流の55%以上の許容電流が必要です。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離を確認する(問題条件では7m)。
- 距離が3m超8m以下であることから、幹線の過電流遮断器定格電流に対する必要な割合(35%以上)を適用する。
- 計算式 50 A × 0.35 = 17.5 A により、電線の許容電流の最小値を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 12.5Aは50Aの25%であり、分岐開閉器の施設基準に該当する割合ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 3m超8m以下における規定値である35%を乗じた値(50 A × 0.35 = 17.5 A)であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 22.5Aは50Aの45%であり、内線規程等の基準値と一致しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 27.5Aは50Aの55%であり、分岐点から遮断器までの長さが8mを超える場合に適用される値です。
覚えるポイント
- 分岐点からの距離が3m超8m以下なら35%以上、8m超なら55%以上
間違えやすいところ
- 3m超8m以下と8m超の規定(35%と55%)を取り違えて計算してしまうミス
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路とコンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さおよびコンセントの組合せとして、適切なものを1つ選べ。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、電線は軟銅線(単線またはより線)を使用し、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧分岐回路の過電流遮断器の定格電流に応じて、使用可能な電線の最小太さおよび接続できるコンセントの定格電流が技術基準によって規定されています。20A配線用遮断器分岐回路では、電線は1.6mm以上、コンセントは20A以下です。30A配線用遮断器分岐回路では、電線は2.6mm以上(5.5mm²以上)、コンセントは20A以上30A以下でなければなりません。
解き方
- 各選択肢の配線用遮断器定格に対する電線の最小太さ基準を確認する(20A分岐回路は1.6mm以上、30A分岐回路は2.6mmまたは5.5mm²以上)。
- 各選択肢の配線用遮断器定格に対するコンセント定格電流の基準を確認する(20A分岐回路は20A以下、30A分岐回路は20A以上30A以下)。
- イ、ロ、ハ、ニの各要素を照合し、すべて適合しているニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 30A配線用遮断器分岐回路の電線は太さ2.6mm(断面積5.5mm²)以上が必要なため、2.0mmは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 20A配線用遮断器分岐回路に接続できるコンセントは20A以下であるため、30Aコンセントは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 30A配線用遮断器分岐回路に接続できるコンセントは20A以上30A以下であるため、15Aコンセントは不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 20A配線用遮断器回路において、電線太さ2.0mm(1.6mm以上を満たす)と20Aコンセント(20A以下を満たす)の組合せは適合しています。
覚えるポイント
- 30A分岐回路の電線は2.6mm(5.5mm²)以上、コンセントは20A〜30A
間違えやすいところ
- 20A分岐回路に30Aコンセントを接続できると誤認すること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用工具の組合せ
配線工事用材料・工具 · 電気工事の種類 / 工具 / 金属管工事 / クリックボール
電気工事の種類と、その工事で使用する工具の組合せとして、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
各工事種別で使用される配管・配線材料に応じた専用工具の用途を理解することが重要です。金属管工事では金切りのこ、パイプカッタ、パイプベンダ、クリックボール、リーマ、ねじ切り器などが用いられます。合成樹脂管にはトーチランプ、金属線ぴには金切りのこ、電線接続には圧着工具がそれぞれ適正に使用されます。
解き方
- 各工事の種類で必要とされる加工(管の切断、面取り、曲げ、ねじ切り等)を整理する。
- 提示された各工具の本来の用途を確認する(ボルトクリッパ:ボルト・太い鉄線の切断、パイプベンダ:金属管の曲げ、クリックボール:木工きりやリーマ等の回転、圧着ペンチ:端子・スリーブの圧着)。
- 金属管の内面バリ取り作業でリーマを取り付けて回す工具として、金属管工事とクリックボールの組合せが適合すると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- ボルトクリッパはボルトや太い鉄線の切断に用いる工具であり、金属線ぴの切断には金切りのこ等が使われます。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプベンダは金属管を曲げるための工具です。合成樹脂管(VE管)の曲げ加工にはトーチランプなどが用いられます。
- 選択肢 ハ正解
- 金属管工事において、切断後の管端のバリを取るリーマを取り付けて手動回転させる工具としてクリックボールが使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 圧着ペンチは電線と圧着端子・スリーブを圧着接続する工具であり、バスダクト相互のボルト締め接続には用いられません。
覚えるポイント
- クリックボールは金属管の面取り用リーマを取り付けて回す工具
間違えやすいところ
- パイプベンダを硬質塩化ビニル管(合成樹脂管)の曲げ工具と混同してしまうこと
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 配線工事用材料・工具基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属製アウトレットボックスの用途
配線工事用材料・工具 · アウトレットボックス / 用途 / 金属管工事
金属製アウトレットボックスの使用方法として、不適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
アウトレットボックス(金属製)は、金属管工事やケーブル工事において、配線の分岐点・電線相互の接続部を保護するため、電線の引き入れを容易にするためのプルボックス的用途、および照明器具や配線器具の取付部分で電線を引き出すために使用されます。複数の配線用遮断器を集合して収納する用途には分電盤が用いられます。
解き方
- アウトレットボックスの主たる機能(電線の接続・分岐箇所の保護、電線引き入れ・引き出し口)を想起する。
- 各選択肢の用途がアウトレットボックスの機能に該当するか検討する。
- 配線用遮断器を集合して収める設備は分電盤(キャビネット)であり、アウトレットボックスの用途ではないことからニを不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 配管距離が長い場合や屈曲箇所で電線の引き入れを容易にするための通線箱として使用するのは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 天井面などの照明器具取り付け位置で電線を引き出す開口部として使用するのは適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 管内での電線接続は禁止されているため、電線相互を接続・分岐する場所としてアウトレットボックスを使用するのは適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 配線用遮断器などの開閉器を集合して設置・収納する用途には分電盤が用いられるため、アウトレットボックスの用途としては不適切です。
覚えるポイント
- 配線用遮断器を集合設置するのはアウトレットボックスではなく分電盤
間違えやすいところ
- ボックス内で電線を接続すること(適切な用途)を違反と勘違いすること(管内接続は禁止だがボックス内は認められる)
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)等
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
600Vビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度
配線材料 · 絶縁電線 / 許容温度 / IV電線
低圧屋内配線として使用する600Vビニル絶縁電線(IV)の絶縁物の最高許容温度[℃]として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線の許容電流は導体の温度が絶縁物の耐熱限界を超えないように定められています。一般に使用される600Vビニル絶縁電線(IV線やVVFケーブル)のビニル絶縁物の最高許容温度は60℃です。なお、耐熱ビニル絶縁電線(HIV)は75℃、架橋ポリエチレン絶縁電線(EM-EEやCVなど)は90℃です。
解き方
- 問題で問われている電線の種類(600Vビニル絶縁電線・IV線)を確認する。
- ビニル(塩化ビニル)を絶縁被覆とする電線の最高許容温度である60℃を選択肢から見出す。
- 選択肢 イ不正解
- 30℃は許容電流計算の基準周囲温度などとして用いられる温度であり、最高許容温度ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 45℃はIV線の最高許容温度ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 600Vビニル絶縁電線(IV線)の絶縁物の最高許容温度は60℃であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 75℃は二種ビニル絶縁電線(HIV)などの耐熱絶縁電線の最高許容温度です。
覚えるポイント
- IV電線・VVFの最高許容温度は60℃、HIVは75℃
間違えやすいところ
- 周囲温度の基準30℃や耐熱電線の75℃と混同すること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の電線の種類)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の逆回転方法
電気機器 · 三相誘導電動機 / 回転磁界 / 相回転 / 逆回転
三相誘導電動機を逆回転させるための方法として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
三相誘導電動機は、三相交流によって固定子内部に生じる回転磁界によって回転します。三相(R-S-T)のうち任意の2相(例えばR相とS相)の接続を入れ替えると相回転の順序が逆転し、回転磁界の向きが反転するため、回転子の回転方向も逆向きになります。3本とも順送りに入れ替えた場合は回転方向は変わりません。
解き方
- 三相誘導電動機の回転原理が回転磁界によるものであることを把握する。
- 回転磁界の向きを反転させるには、3本の電源線のうち任意の2本を入れ替える必要があることを確認する。
- 選択肢の中から「いずれか2本を入れ替える」と記述されているロを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 3本の結線を3本とも入れ替えると相順が維持されるため、回転方向は変わらず正回転のままです。
- 選択肢 ロ正解
- 三相電源の3本の結線のうち、いずれか2本を入れ替えることで回転磁界が反転し、電動機が逆回転します。
- 選択肢 ハ不正解
- 進相コンデンサを取り付けても力率が改善されるだけで、回転方向は反転しません。
- 選択肢 ニ不正解
- スターデルタ始動器は始動電流を抑えるための装置であり、回転方向を反転させるためのものではありません。
覚えるポイント
- 三相誘導電動機を逆回転させるには「3本中2本を入れ替える」
間違えやすいところ
- 3本すべてを入れ替えてしまうと回転方向が反転しないことへの理解不足
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 電気機器分野基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
霧やトンネル内に適した照明用光源
電気応用 · 照明 / 光源 / ナトリウムランプ / 透光性
霧の濃い場所やトンネル内等の照明に適している光源として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧ナトリウムランプや高圧ナトリウムランプは、橙黄色の単色に近いスペクトル光を発します。この波長の光は、大気中の霧の微小水滴や煙による散乱(レイリー散乱・ミー散乱)を受けにくいため、透過力が強く遠くまで見通しやすいという特徴を持ち、道路照明やトンネル照明、濃霧の発生しやすい場所に古くから多用されてきました。
解き方
- 霧の濃い場所やトンネル内で求められる照明性能(散乱しにくく透過力・透視性が高い光)を整理する。
- 波長が長く透過力に優れた橙黄色の光を発する光源であるナトリウムランプを選択する。
- 選択肢 イ正解
- ナトリウムランプが放つ橙黄色の光は波長が長く、霧や排気ガス等の微粒子による散乱が少ないためトンネルや濃霧箇所の照明に最も適しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 蛍光ランプは白色系統の光であり、微粒子による散乱を受けやすいため霧中での視認性向上には適しません。
- 選択肢 ハ不正解
- ハロゲン電球は演色性に優れますが、効率や寿命、透過性の観点からトンネル照明の代表光源としては適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 水銀ランプは青緑色の光を含み波長が短いため、ナトリウムランプと比較して霧や煙による散乱を受けやすい特性があります。
覚えるポイント
- トンネルや霧の濃い場所=ナトリウムランプ(橙黄色で透過力が高い)
間違えやすいところ
- 水銀ランプや蛍光ランプとナトリウムランプの光学特性を混同すること
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 電気応用・照明分野基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す電気工事材料(ジョイントボックス)の用途
配線器具・材料写真鑑別 · 鑑別 / VVF用ジョイントボックス / 用途
写真に示す材料の用途として、正しいものを1つ選べ。 (青色透明な樹脂製のVVF用ジョイントボックスのカバーとベースの写真が提示されている)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
住宅などの屋内ケーブル配線工事において、天井裏などでVVFケーブル相互を接続する箇所には、絶縁被覆の保護および接続部の露出防止のためにVVF用ジョイントボックスを取り付けることが義務付けられています。写真は透明樹脂成型された代表的な製品です。
解き方
- 写真の外観(青色透明樹脂成形品、ケーブル挿入口、カバー留め具)から材料をVVF用ジョイントボックスと同定する。
- VVF用ジョイントボックスの用途である「ケーブル接続部の保護・収容」と合致する選択肢イを選定する。
- 選択肢 イ正解
- 写真はVVF用ジョイントボックスであり、ケーブル配線工事においてVVFケーブルを相互接続する箇所に用いるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- スイッチやコンセントを取り付けるのに用いる器具箱は埋込連用取付枠やスイッチボックスです。
- 選択肢 ハ不正解
- 合成樹脂管工事において電線を接続する箇所には、合成樹脂製露出スイッチボックスやアウトレットボックスが用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 天井からコードを吊り下げるために用いる器具はシーリングローゼット(引掛シーリング)やコードハンガなどです。
覚えるポイント
- プラスチック透明カバーのボックス=VVF用ジョイントボックス(ケーブル接続用)
間違えやすいところ
- スイッチボックスや露出スイッチボックスの機能と混同してしまうこと
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験 写真鑑別問題基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す配線器具の名称判別
配線器具・工具・材料 · 器具の鑑別 / 漏電遮断器
写真に示されている電気器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。器具表面には定格電流20Aの表示、漏電表示用のテストボタン、定格感度電流30mAなどの記載がある。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
漏電遮断器は、電路の地絡電流を検出して自動的に電路を開放する保護器具です。配線用遮断器にはない漏電テストボタン(動作確認ボタン)や定格感度電流(例:30mA)の表示が表面に設けられている特徴から判別します。
解き方
- 写真の器具の外観および銘板の印字を確認します。
- 「定格感度電流30mA」の文字および漏電引き外しテスト用の押しボタンが付いていることから、漏電遮断器であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 配線用遮断器には地絡電流を検出する機構やテストボタン、感度電流の表示はありません。
- 選択肢 ロ正解
- テストボタンおよび定格感度電流30mAの記載があるため、漏電遮断器の名称として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電磁接触器は電磁石の力で主接点を開閉する装置であり、写真の外観とは全く異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電警報器は地絡時に警報を発する装置であり、手動開閉ハンドル付きの安全ブレーカ形状ではありません。
覚えるポイント
- 漏電遮断器には必ずテストボタン(黄色や赤色など)と感度電流の記載がある。
間違えやすいところ
- 外形が似ている小型配線用遮断器(安全ブレーカ)と見落としがちなので、銘板の文字やテストボタンの有無をしっかり確認すること。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第36条、JIS C 8201-2-2等
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す工具の用途判別
配線器具・工具・材料 · 電気工事用工具 / ガストーチ
写真に示す工具(ガストーチ)の用途として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
硬質塩化ビニル電線管(VE管)は熱可塑性樹脂であるため、ガストーチ等の炎であぶって熱を加え、軟らかくした状態で曲げて水冷等で硬化固定させる加熱曲げ加工を行います。
解き方
- 写真の工具がガスボンベに取り付けて炎を吹き出すガストーチであることを確認します。
- 電気工事においてガストーチは、熱可塑性をもつ硬質塩化ビニル電線管(VE管)を加熱して曲げる加工に利用されるため、該当する選択肢を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管の曲げ加工にはパイプベンダを使用します。加熱して曲げることはありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管・CD管)の接続には専用のカップリングやコネクタを使用し、加熱工具は用いません。
- 選択肢 ハ不正解
- ライティングダクトは現場で曲げ加工するものではなく、既製のジョイント器具を組み合わせて施工します。
- 選択肢 ニ正解
- 硬質塩化ビニル電線管を加熱軟化させて曲げ加工を行う用途として適切です。
覚えるポイント
- ガストーチ(トーチランプ)は硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)の加熱曲げ加工に用いる。
間違えやすいところ
- 金属管用のパイプベンダと用途を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第157条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続部における絶縁処理方法の適否
配線工事の施工方法 · 電線の接続 / 絶縁処理 / 絶縁テープ
600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 1.6 mm を使用した低圧屋内配線工事で、絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として、不適切なものを1つ選びなさい。ただし、ビニルテープは JIS に定める厚さ約 0.2 mm の絶縁テープとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線の接続部分を絶縁テープで被覆する場合、接続部と同等以上の絶縁効力を持たせる規定があります。JIS規格のビニルテープ(厚さ約0.2mm)では半幅以上重ねて2回(4層)以上巻く必要があります。自己融着性絶縁テープ(厚さ0.5mm)の場合は半幅重ね1回(2層)巻き+保護テープ1回(2層)巻きと定められています。
解き方
- 各接続方法および絶縁テープの種類に応じた巻き数の規定を確認します。
- 厚さ約0.2mmのビニルテープの場合は「半幅以上重ねて2回(4層)以上」巻く必要があるため、1回(2層)としているハが不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 自己融着性テープ(厚さ0.5mm)を半幅重ね1回(2層)巻き、その上に保護テープを半幅重ね1回(2層)巻く方法は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 厚さ約0.5mmの黒色粘着性ポリエチレンテープを半幅重ね2回(4層)巻く方法は、十分な絶縁性能を有するため適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 厚さ約0.2mmのビニルテープは、半幅重ねて2回(4層)以上巻く必要があり、1回(2層)では不足しているため不適切(正解)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 差込形コネクタは内部で確実に絶縁被覆される構造であるため、テープ巻きを行わなくても適切です。
覚えるポイント
- ビニルテープ(厚さ0.2mm)は半幅重ねで2回(4層)以上巻く。
間違えやすいところ
- 半幅以上重ねて1回巻くと層数としては2層になるが、0.2mmテープでは4層(2回巻き)が必要である点を混同しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の接地工事の条件判断
接地工事・保安 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線の太さ
床に固定した定格電圧 200 V、定格出力 2.2 kW の三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合、接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値の組合せで、不適切なものを1つ選びなさい。ただし、漏電遮断器を設置しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
300V以下の低圧用機械器具の鉄台・外箱にはD種接地工事を施します。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下で、接地線には直径1.6mm以上の軟銅線(移動して使用する電気機械器具用キャブタイヤコード等の場合は除くが、本問は固定設置)を用いなければなりません。
解き方
- 定格電圧200Vであることから、必要な接地工事の種類がD種接地工事であることを確認します。
- 漏電遮断器がない場合のD種接地抵抗値の基準(100Ω以下)と、固定機器の接地線の太さの基準(直径1.6mm以上の軟銅線)を比較します。
- 公称断面積0.75mm²は直径1.6mm(断面積約2.0mm²)より細く基準を満たさないため、ニが不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 直径2.6mmは1.6mm以上を満たし、75Ωは100Ω以下を満たしているため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径2.0mmは1.6mm以上を満たし、50Ωは100Ω以下を満たしているため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6mmは規定の下限を満たし、10Ωは100Ω以下を満たしているため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 固定設置の機器に対するD種接地線は直径1.6mm以上の軟銅線が必要であり、0.75mm²は細すぎて規定を満たさないため不適切(正解)です。
覚えるポイント
- D種接地工事:接地抵抗値100Ω以下、接地線は直径1.6mm以上の軟銅線。
間違えやすいところ
- 接地抵抗値が5Ωと非常に低いため一見良さそうに見えるが、接地線の太さの最小規定(1.6mm以上)を満たしていない点を見落とさないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類等)、第29条
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内ケーブル工事の施工方法の適否
配線工事の施工方法 · ケーブル工事 / 曲げ半径 / 金属管防護 / 弱電流電線との混触防止
100/200 V の低圧屋内配線工事で、600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
ケーブル工事では、被覆や導体の損傷を防ぐため、屈曲部の内側半径を仕上り外径の6倍以上(単心の場合は8倍以上)にして曲げる必要があります。防護用金属管の接地省略基準(乾燥場所で4m以下等)、コンクリート直接埋設の禁止(CD管や配管内への収容が必要)、弱電流電線との同一管収容制限などの技術基準も厳格に定められています。
解き方
- 各選択肢の施工条件が技術基準を満たしているか照合します。
- ロの曲げ半径「外径の6倍」は基準(6倍以上)に適合しているため適切と判定します。
- イ(金属管接地の省略は4m以下)、ハ(直接埋設不可)、ニ(弱電流電線と同一管不可)の誤りを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブル防護用金属管の接地工事を省略できるのは、乾燥した場所に施設し長さが4m以下の場合などです。10mの場合はD種接地工事を省略できません。
- 選択肢 ロ正解
- ケーブルの曲げ内側半径はケーブル外径の6倍以上とする規定に適合しているため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 通常のケーブル(VVF等)をコンクリート壁内に直接埋設することは認められておらず、電線管に収める必要があります。
- 選択肢 ニ不正解
- 強電流電線であるケーブルと弱電流電線は、原則として同一の管内に収めて施設することはできません。
覚えるポイント
- ケーブルの曲げ半径は仕上り外径の6倍以上(単心は8倍以上)。
- 防護用金属管の接地省略は乾燥場所で4m以下。
間違えやすいところ
- 金属管工事の接地省略条件(乾燥場所で4m以下、対地電圧150V以下で8m以下)と混同しないよう注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第164条(ケーブル工事)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
使用電圧300V以下の低圧屋内配線の各種工事基準
配線工事の施工方法 · 金属可とう電線管工事 / フロアダクト工事 / 金属ダクト工事 / ライティングダクト工事
使用電圧 300 V 以下の低圧屋内配線の工事方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
各種屋内配線工事には固有の施工基準があります。ダクトや管の内部では電線接続を行わないのが原則ですが、金属ダクト工事では容易に点検できる場合に限りダクト内接続が認められています。フロアダクトではジャンクションボックス内で接続します。ライティングダクト工事では導電部が露出しているため、終端部は必ずエンドキャップ等で閉そくしなければなりません。
解き方
- 各工事方法における電線接続およびダクト施工の規定を確認します。
- ライティングダクトの開口部終端は感電・短絡防止のため閉そく(エンドキャップ等の取り付け)が義務付けられていることを確認します。
- 「終端部は閉そくしないで施設した」としているニが明確に技術基準に反するため、不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 管内に接続部を設けずより線を用いた金属可とう電線管工事は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- フロアダクト工事において、電線の分岐・接続を点検容易な接続箱内で行うことは適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事では、接続部分を点検容易にし十分な絶縁被覆を施せばダクト内での電線接続が認められており、適切です。
- 選択肢 ニ正解
- ライティングダクトの終端部は安全のため必ず閉そくしなければならず、「閉そくしない」としているため不適切(正解)です。
覚えるポイント
- ライティングダクトの終端部は必ず閉そくする(エンドキャップの施工)。
- 金属ダクト内での接続は点検容易な場合に限り認められる。
間違えやすいところ
- 「金属ダクト内では接続できない」と誤認しやすいが、点検容易であれば金属ダクト内での接続は認められている点に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条、第162条、第163条、第165条
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅における200V電気機械器具の施設条件
電気設備の施設基準 · 対地電圧150V超の住宅屋内配線 / ルームエアコンの施設 / 直接接続
店舗付き住宅に三相 200 V、定格消費電力 2.8 kW のルームエアコンを施設する屋内配線工事の方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
住宅(住宅部分)における対地電圧は原則150V以下と定められています。ただし、定格消費電力2kW以上の据付型大型電気機械器具(ルームエアコンや電磁誘導加熱調理器等)を施設する場合に限り、専用開閉器の施設、漏電遮断器の施設、簡易接触防護措置、屋内配線との「直接接続(コンセント接続不可)」などの条件を満たすことで対地電圧300V以下の施設が特例として認められます。
解き方
- 三相200V電源の対地電圧は200Vであり、住宅における対地電圧の制限(原則150V以下)の特例基準が適用されることを把握します。
- 特例基準の要件(専用分岐回路、過電流遮断器および漏電遮断器の施設、簡易接触防護措置、屋内配線との直接接続)を確認します。
- ニの「コンセントで接続する」は直接接続の要件に違反するため、不適切と判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 対地電圧150Vを超える住宅用電路には漏電遮断器の設置が義務付けられているため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 専用の開閉器および過電流遮断器(専用の配線用遮断器)を施設することは基準に適合しており適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 屋内配線に簡易接触防護措置を施すことは基準の要件を満たしており適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 対地電圧150V超の特例では、機械器具は屋内配線と直接接続しなければならず、コンセント接続は不可であるため不適切(正解)です。
覚えるポイント
- 住宅で対地電圧150V超(300V以下)の機器を施設する場合、配線と「直接接続」すること(コンセント接続不可)。
間違えやすいところ
- 単相100/200Vの単相200V回路(中性線接地で対地電圧100V)ではコンセント接続が可能ですが、三相200V回路(対地電圧200V)では直接接続が必須となる違いに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第143条(対地電圧の制限)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の完成検査項目
検査・測定・試験 · 完成検査 / 竣工検査項目 / 絶縁耐力試験
一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了したときの検査で、一般に行われていないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
一般用電気工作物(低圧で受電する一般住宅や小規模商店など)の工事完了検査(自主検査・竣工検査)では、目視点検、絶縁抵抗の測定、接地抵抗の測定、導通確認試験等を行います。高電圧を規定時間印加して耐電圧性能を確認する絶縁耐力試験は、高圧や特別高圧の電路・自家用電気工作物等で実施されるものであり、低圧の一般用工作物では行いません。
解き方
- 一般用電気工作物の完成時に義務付けられている主な検査項目(目視点検、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定)を想起します。
- 各選択肢のうち「絶縁耐力試験」は低圧屋内配線の完成検査としては一般に実施されない高圧設備向けの試験であるため、イを選びます。
- 選択肢 イ正解
- 絶縁耐力試験は主に高圧以上の電路や機器で行われる試験であり、一般用電気工作物の低圧屋内配線工事の完成検査では行われないため正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路の絶縁状態を確認する絶縁抵抗の測定は、完成時の必須検査項目として一般に行われます。
- 選択肢 ハ不正解
- 施工した接地工事が基準値以下であるかを確認する接地抵抗の測定は、一般に行われる重要検査項目です。
- 選択肢 ニ不正解
- 施工状態、電線の損傷の有無、器具の取り付け状態などを確認する目視点検は一般に行われます。
覚えるポイント
- 一般用電気工作物の完成検査:目視点検、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、導通試験。(絶縁耐力試験は行わない)
間違えやすいところ
- 「絶縁抵抗測定」と「絶縁耐力試験」は名前が似ているが、低圧でメガーを用いて抵抗値を測るのが絶縁抵抗測定、高圧をかけて耐圧を試験するのが絶縁耐力試験である。
出題の前提:電気事業法第57条、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www.shiken.or.jp)
電路と大地間の絶縁抵抗の一括測定方法
検査・測定 · 絶縁抵抗測定 / 停電測定 / 低圧屋内配線
分岐開閉器を開放して負荷を電源側から完全に切り離し、その負荷側の低圧屋内電路と大地間の絶縁抵抗を一括測定する方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路と大地間の絶縁抵抗を一括測定する際は、電路の全域および接続されている機器の絶縁状態を網羅的に確認するため、点滅器を「入」にして電路を隅々まで導通させ、負荷も接続状態にして測定を行います。
解き方
- 分岐開閉器を開放し、測定対象の回路を商用電源から完全に切り離します。
- 回路内のすべての点滅器を「入」にし、常時配線されている負荷を使用状態のまま電路全体に測定電圧を行き渡らせて大地間測定を行います。
- 選択肢 イ正解
- 点滅器をすべて「入」とし、常時接続の負荷を使用状態にしたまま測定することで、分岐回路全体と負荷器具の大地間絶縁を一括して検査できるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 点滅器を「切」にすると、点滅器から先の配線や照明器具の大地間絶縁状態が測定されないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 線間絶縁抵抗測定ではなく大地間の一括測定であるため、負荷器具を取り外す必要はありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 点滅器を「切」にして負荷を取り外すと、電路の大部分や機器の対地絶縁が測定対象から外れてしまうため不適切です。
覚えるポイント
- 電路と大地間の一括測定は点滅器「入」・負荷「接続(使用状態)」のままで行う。
間違えやすいところ
- 線間絶縁抵抗測定(負荷を取り外すまたは切にする)の手順と大地間一括測定の手順を混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第14条(電路の絶縁抵抗及び絶縁耐力)および内線規程に基づく竣工検査・定期点検基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
接地抵抗計(アーステスタ)の測定極配置
検査・測定 · 接地抵抗計 / 測定極配置 / E・P・C端子
直流式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して接地抵抗を測定する場合、被測定接地極と2箇所の補助接地極の配置として、適切なものはどれか。
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解答
ハ
解説
接地抵抗計で正確な測定を行うには、各接地極周辺の電位勾配が重なり合わないよう、被測定極(E)、電位補助極(P)、電流補助極(C)を一直線上にそれぞれ約10 m離して配置する必要があります。
解き方
- 被測定接地極(E)から一直線上の方向に測定ラインを設定します。
- Eから約10 m離れた位置に補助接地極P(電位極)を打ち込み、さらにそこから同方向に約10 m離れた位置に補助接地極C(電流極)を一直線上に配置します。
- 選択肢 イ不正解
- 補助接地極間の距離が1 m程度では極同士の電位領域が重なり合い、正確な測定ができないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 被測定極を中央にして左右に配置するのではなく、被測定極を端にして一方向に一直線に配置する必要があります。
- 選択肢 ハ正解
- 被測定接地極を端として一直線上に補助接地極を順次10 m程度離して配置する施工・測定要領に合致しており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3極を正三角形に配置すると各極間の電位干渉が起きやすくなり誤差が大きくなるため誤りです。
覚えるポイント
- 接地抵抗計の極配置は一直線上に「E(被測定極)— 10 m — P(電圧極)— 10 m — C(電流極)」と覚える。
間違えやすいところ
- 電位極Pと電流極Cの位置関係や、極間距離(10 m程度)を他の数値と誤認しやすい。
出題の前提:JIS C 1304(接地抵抗計)および内線規程における接地抵抗測定方法
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
計器の目盛板記号の意味と使用回路
電気計測 · 計器の記号 / 可動コイル形 / 指示電気計器の配置
電気計器の目盛板に表示されている図の記号(永久磁石と可動コイルを表すマーク、および水平置きを表す水平バー記号)の意味及び測定できる回路として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
指示電気計器の目盛板には動作原理や配置姿勢を示す記号が記載されます。馬蹄形磁石に可動枠を描いた記号は可動コイル形(直流用)、水平の棒「―」は水平配置、鉛直の棒「⊥」は鉛直配置を表します。
解き方
- 動作原理記号を読み取ります。永久磁石と枠状コイルの記号は「可動コイル形」であり、直流専用の計器です。
- 配置姿勢記号を読み取ります。平らな横線「―」は「水平置き」を指定しています。
- 以上から「可動コイル形で目盛板を水平に置いて、直流回路で使用する」を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 可動鉄片形の記号ではなく可動コイル形であり、可動鉄片形計器は通常交流測定に用いられるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 可動コイル形計器は直流専用であり、整流器なしで通常の交流回路に使用することはできないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 動作原理が可動鉄片形ではなく、また姿勢記号も鉛直(⊥)ではなく水平(―)であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 記号は可動コイル形(直流測定用)および目盛面水平配置を示しており、正しい記述です。
覚えるポイント
- 可動コイル形は直流専用、可動鉄片形は交直両用(主に交流用)。姿勢記号は「―」が水平、「⊥」が鉛直。
間違えやすいところ
- 可動コイル形記号と可動鉄片形(扇形に鉄片が入るような形)の記号の見分け違いに注意する。
出題の前提:JIS C 1102(直動式指示電気計器)に規定される目盛板の図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の義務と制限
法令 · 電気工事士法 / 免状の書換え / 電気工事士の義務
電気工事士法に定められている電気工事士の義務又は制限に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
電気工事士法では、作業従事時の免状携帯義務、技術基準適合義務、PSE適正表示用品の使用義務が定められています。免状記載事項のうち書換えを要するのは氏名の変更等であり、住所変更は書換えの対象外です。
解き方
- 各選択肢に記載された義務・手続きが電気工事士法等の法令に合致しているか照合します。
- 免状の書換え交付(電気工事士法施行規則第9条)は「氏名を変更したとき」等に定められており、住所変更時の書換え義務は規定されていないため、ハが誤りであると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第5条の6において作業従事時の免状携帯が明確に義務付けられているため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気工事士法第5条第1項において技術基準適合義務が定められているため正しい記述です。
- 選択肢 ハ正解
- 免状の書換えが必要なのは「氏名を変更したとき」等であり、住所変更での免状書換え申請は不要であるため、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法第5条第2項において適正表示のある電気用品の使用義務が定められているため正しい記述です。
覚えるポイント
- 免状の書換えが必要なのは「氏名の変更」であり、「住所の変更」では書換え不要。
間違えやすいところ
- 運転免許証の住所変更手続き(裏面記載など)と混同して、電気工事士免状も住所変更時に書換えが必要と思い込まないように注意する。
出題の前提:電気工事士法第5条(義務)、第5条の6(携帯義務)、電気工事士法施行規則第9条(免状の書換え交付)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士でなければ従事できない作業
法令 · 電気工事士法 / 軽微な作業 / 電気工事士の資格範囲
電気工事士法において、一般用電気工作物の工事又は作業で、電気工事士でなければ従事できないものはどれか。
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解答
ニ
解説
電気工事士法施行令第2条では資格が不要な「軽微な作業」が定められています。電力量計の取付・取外し、小型変圧器二次側(36V以下)の配線、柱や腕木の設置などは軽微な作業に含まれますが、電線管相互や電線管とボックスとの接続は電気工事士の独占作業となります。
解き方
- 電気工事士法施行令第2条(軽微な作業)に該当する項目を除外します。
- 電力量計の取付、36V以下の二次側配線、柱・腕木の設置は軽微な作業として資格不要です。
- 電線管とボックスの接続は軽微な作業に該当せず、電気工事士でなければ従事できない作業であるため、ニを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧600V以下で使用する電力量計や電流制限器を取り付ける・取り外す作業は、政令で定める軽微な作業であり資格不要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 小型変圧器(二次電圧36V以下)の二次側の配線工事は、弱電流電路等に準ずる軽微な作業として資格不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する作業は軽微な作業であり資格不要です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線管相互の接続、および電線管とボックスとの接続は軽微な作業に含まれず、電気工事士でなければ従事できません。
覚えるポイント
- 電線管どうし・電線管とボックスの接続、電線同士の接続は電気工事士でなければできない作業。
間違えやすいところ
- 電力量計の取付を重要な作業と考えて資格必須と誤認しやすいが、法令上の「軽微な作業」に該当するため注意する。
出題の前提:電気工事士法第3条、電気工事士法施行令第2条(軽微な作業)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品の判別
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 菱形PSE
電気用品安全法の適用を受ける次の電気用品のうち、「特定電気用品」(菱形PSEマーク対象)に該当するものはどれか。
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解答
イ
解説
電気用品安全法において、特に危険や障害の発生するおそれが多い電気用品は「特定電気用品」(菱形PSEマーク)に指定され、それ以外のものは「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSEマーク)と区分されます。開閉器や遮断器、コード類、変圧器などは特定電気用品に分類されます。
解き方
- 提示された各用品を特定電気用品(菱形PSE)と特定電気用品以外(丸形PSE)に分類します。
- 換気扇(電動力応用機器)、金属製電線管、蛍光ランプ(光源)は「特定電気用品以外の電気用品」です。
- 定格電流20Aの漏電遮断器は配線器具(遮断器類)として「特定電気用品」に該当するため、イを選びます。
- 選択肢 イ正解
- 漏電遮断器は事故時の遮断を担う重要保安部品であり、「特定電気用品」(菱形PSE対象)に指定されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 換気扇などの電動力応用家電・機器は「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE対象)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属製電線管や合成樹脂製電線管は「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE対象)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 蛍光ランプや白熱電球などの光源類は「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE対象)です。
覚えるポイント
- 特定電気用品(菱形PSE)の代表例:配線用遮断器、漏電遮断器、コンセント、プラグ、コード、タイムスイッチ等。
間違えやすいところ
- 換気扇や電線管を特定電気用品と混同しないよう、特定電気用品(116品目)の代表格を押さえる。
出題の前提:電気用品安全法第2条第2項、電気用品安全法施行令別表第一(特定電気用品)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の判別(調光器)
配線図 · 配線図記号 / 点滅器 / 調光器
配線図において、①で示す図記号(黒丸の右側に三角形または矢印状の調整マークが付いた記号、または「調」を付記した点滅器記号)の名称はどれか。
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解答
イ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、点滅器記号(●)に矢印や調整マーク、あるいは「調」の文字を付記した図記号は「調光器」(コントローラ)を示します。
解き方
- 配線図(15頁)の①が指している図記号を確認します(3階洋室の点滅器位置)。
- 黒丸の右側に調光を表す円弧・矢印または調整ノブ状の記号(調光器)が付記されていることを確認します。
- 名称として「調光器」を選択します。
- 選択肢 イ正解
- 図記号は照明の明るさを調節するためのスイッチである「調光器」を示すため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 素通し(接続点のない通過)の図記号とは全く異なるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 遅延スイッチの傍記表示記号は「D(Delay)」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- リモコンスイッチ(リレー制御用)の図記号には「R」が傍記されるため誤りです。
覚えるポイント
- 調光器の図記号はスイッチ記号に調光マークまたは「調」が付く。
間違えやすいところ
- 遅延スイッチ(D)やタイムスイッチ(TS)など、他の特殊スイッチの記号と混同しない。
出題の前提:JIS C 0303:2000「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの刃受配置(単相200V 20A 接地極付)
配線図 · コンセント / 極配置 / 単相200V / 接地極付コンセント
配線図において、②で示すコンセント(単相200V 20A 接地極付:表記「20A 250V E」)の極配置(刃受形状)として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
コンセントの刃受形状は定格電圧および電流ごとに誤挿入を防ぐため規格化されています。100V用は縦向き刃、200V(250V用)は横向き(水平)刃であり、定格20Aの専用コンセントは片方の刃受がカギ形(L字形)になっています。接地極付(E)はアース用の半円形穴を持ちます。
解き方
- 配線図(15頁)の②が指すコンセントの傍記文字を確認します。「20A 250V E」(ルームエアコン用コンセント)となっています。
- 「250V」用なので刃の向きは横向き(水平方向)です(100V用の縦刃であるイ・ハを除外)。
- 「20A」専用であるため、片側の横穴がL字形(カギ形)に曲がっている形状を探します(15A用の直線横穴2本であるニを除外)。
- したがって、接地極付き横刃で片側がカギ形の「ロ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 縦向き刃で片側がL字形であるため、単相100V(125V)20A接地極付の形状であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 横向き水平刃で片側がL字形(カギ形)、下部に接地極用穴を備えており、単相200V(250V)20A接地極付の形状として正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 2本の平行な縦刃と接地極穴の組み合わせであり、単相100V(125V)15A接地極付の形状であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 2本の直線的な水平横刃と接地極穴の組み合わせであり、単相200V(250V)15A接地極付の形状であるため誤りです。
覚えるポイント
- 100V用は「縦刃」、200V用は「横刃」。20A用は「片側がカギ形(L字)」になる。
間違えやすいところ
- 15A(両方直線)と20A(片側L字)の区別、および100V(縦刃)と200V(横刃)の方向の区別を混同しやすい。
出題の前提:JIS C 8303「配線用差込接続器」に基づく極配置規格
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中埋設管路における配線工事方法の選定
配線図 · 地中電線路 / ケーブル工事 / 管路式配線
配線図の③で示す屋外の地中埋設部分(FEP管内)の工事方法として、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
地中電線路を施設する場合は、電線に絶縁電線ではなくケーブルを使用しなければなりません。金属管工事や金属ダクト工事、金属線ぴ工事は乾燥した屋内などの露出・隠ぺい場所に施工するものであり、地中埋設管内に施設することは認められません。
解き方
- 配線図③が屋外の地中埋設管(FEP管:波付硬質合成樹脂管)を示す配線であることを確認する。
- 地中電線路の技術基準に基づき、地中配線に使用できる電線がケーブルであることを判断して適切な工事方法を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属線ぴ工事は乾燥した屋内の露出場所等に限定されており、地中埋設配線には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 地中電線路において管内に通す電線はケーブルでなければならず、通常の金属管配管による絶縁電線施工は適しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事は乾燥した屋内の露出場所に施設するものであり、地中埋設工事には適用できません。
- 選択肢 ニ正解
- 地中配線用保護管(FEP)内には600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル等のケーブルを収めて施設するため適切です。
覚えるポイント
- 地中電線路の電線には必ずケーブルを使用する。
間違えやすいところ
- 金属管なら地中に埋めてよいと誤認しがちだが、地中電線路の基本はケーブルである。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
屋外引込口近傍に設置する計器の図記号
配線図 · 配線図記号 / 電力量計 / 受電設備
配線図の④で示す屋外の受電点付近に取り付ける計器の図記号はどれか。
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解答
ニ
解説
一般住宅の引込線から分電盤に至る電路には、電気の使用量を測定するための電力量計(ワットアワーメーター)が設置されます。JIS配線用図記号では、計器箱内に収められる電力量計は文字記号「Wh」で表されます。
解き方
- 配線図の④が引き込み箇所から分電盤L-1に至る幹線上に配置されている計器であることを読み取る。
- 取引計量用に電源側と宅内側の境界に設ける計器が電力量計であることを特定し、記号「Wh」を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- CTは変流器(Current Transformer)を示す図記号であり、大電流の測定に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- Wは有効電力を測定する電力計(ワットメーター)を示す図記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- Sは開閉器(スイッチ)を示す図記号であり、計器ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- Whは積算電力量を測定する電力量計(ワットアワーメーター)を示す図記号であり正しいです。
覚えるポイント
- 引込口付近の計器は電力量計「Wh」である。
間違えやすいところ
- 電力計(W)と電力量計(Wh)の単位記号の混同に注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式200V回路の電路と大地間の絶縁抵抗最小値
配線図 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 電気設備技術基準
配線図の⑤で示す部分(分電盤L-1の回路g:単相200V)の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値 [MΩ] はどれか。
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解答
イ
解説
低圧電路の絶縁抵抗の基準値は対地電圧によって決定されます。対地電圧が150V以下の場合は0.1MΩ以上、対地電圧が150Vを超える(300V以下の)場合は0.2MΩ以上が必要です。単相3線式100/200Vでは中性線が接地されているため、200Vの負荷回路であっても各線と大地間の電圧(対地電圧)は中性線基準の100Vとなり、150V以下に分類されます。
解き方
- ⑤の回路が単相3線式100/200V電源から供給される単相200V回路であることを分電盤結線図から確認する。
- 中性線が接地された単相3線式電路における対地電圧が100V(150V以下)であることを導く。
- 対地電圧150V以下の電路に適用される絶縁抵抗の基準値が0.1MΩ以上であることを判定する。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が150V以下であるため、絶縁抵抗値の規定値は0.1MΩ以上となり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超える場合(三相3線式200Vなど)の基準値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路における基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の完成検査目標値などで用いられることはありますが、法令基準の許容最小値ではありません。
覚えるポイント
- 単相3線式100/200V回路は負荷電圧に関わらず対地電圧100V(150V以下)なので0.1MΩ以上。
間違えやすいところ
- 200V回路という線間電圧に惑わされて対地電圧150V超の0.2MΩと誤答しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第14条(電路の絶縁抵抗及び絶縁耐力)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の配線図記号の判別
配線図 · 図記号 / 照明器具 / シャンデリア
配線図の⑥で示す図記号の名称はどれか。
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解答
ハ
解説
JIS C 0303に基づく構内電気設備の配線用図記号において、装飾用吊り下げ照明器具であるシャンデリアは、照明器具を表す記号の内側または傍記に「CH」(Chandelier)の文字記号を表記して表します。
解き方
- 1階居間の天井中央に配置された引出線⑥の図記号を確認する。
- 記号内に「CH」と書かれていることから、シャンデリアを示す配線用図記号であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- シーリング(天井直付灯)は文字のない丸印「○」で表されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 埋込器具(ダウンライトなど)は丸の中に塗りつぶし部分がある記号や四角形の枠記号で表されます。
- 選択肢 ハ正解
- 文字「CH」を含む照明器具記号はシャンデリアを示す図記号であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- ペンダント(吊り下げ灯)は丸印から引出線または文字「P」などで示されます。
覚えるポイント
- CH記号はシャンデリア(Chandelier)を表す。
間違えやすいところ
- ペンダント(P)やブラケット(B)などの頭文字記号と混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器付き低圧電路におけるD種接地抵抗の許容値
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗 / 漏電遮断器による緩和
配線図の⑦で示す部分の接地工事(エアコン用アース棒)における接地抵抗の許容される最大値 [Ω] はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
300V以下の低圧用機械器具の金属製外箱等に施す接地工事はD種接地工事であり、その接地抵抗値は原則として100Ω以下です。ただし、電路に地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器等)を設けている場合は、接地抵抗値を500Ω以下に緩和することができます。問題の条件にて動作時間0.1秒以内の漏電遮断器が主幹に設置されているため緩和規定が適用されます。
解き方
- ⑦が200Vルームエアコンのコンセント等に接続される接地極(アース棒)であり、D種接地工事であることを確認する。
- 配線図の注意書きおよび結線図より、定格感度電流30mA・動作時間0.1秒以内の漏電遮断器で保護されていることを確認する。
- 0.5秒以内に遮断する漏電遮断器がある場合のD種接地抵抗値の緩和基準である500Ω以下を適用する。
- 選択肢 イ不正解
- 100Ωは感度0.5秒以内の漏電遮断器による緩和条件がない場合の原則値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 300Ωは接地工事の規定値として存在しない数値です。
- 選択肢 ハ正解
- 動作時間0.5秒以内の漏電遮断器が施設されているため、D種接地抵抗値は500Ω以下となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 600Ωは低圧接地工事の規格値ではありません。
覚えるポイント
- D種接地の原則は100Ω以下、0.5秒以内の漏電遮断器があれば500Ω以下。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器の設置条件を見落として原則の100Ωを選んでしまう誤りが多い。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチ回路の最少電線本数(心線数)の算出
配線図 · 心線数 / 3路スイッチ / 配線設計
配線図の⑧で示す部分(1階階段昇り口の3路スイッチへの配線)の最少電線本数(心線数)はどれか。
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解答
ロ
解説
2箇所から同一の照明を点滅させる3路スイッチ回路では、各3路スイッチに固定端子(0番端子)と2つの切替端子(1番・3番端子)が存在します。ジョイントボックスから単独の3路スイッチへ配線する場合、電源側非接地線(または照明器具への返り線)1本と、もう一方の3路スイッチ間を結ぶわたり線2本の合計3本の心線が必要となります。
解き方
- ⑧が指している配線が、ジョイントボックスから階段昇り口の3路スイッチ「セ3」に至る単独配線であることを確認する。
- 3路スイッチを動作させるために必要な端子接続(共通端子0番に1本、連絡端子1・3番に各1本)から最少心線数が3本であることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 2本では通常の片切スイッチしか配線できず、3路スイッチの機能を果たすことができません。
- 選択肢 ロ正解
- 3路スイッチには共通線1本とわたり線2本の計3本が必要であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- このスイッチ位置には他の負荷やコンセントの送り配線がないため、4本は不要です。
- 選択肢 ニ不正解
- 単独の3路スイッチへの接続配線として5本は過剰です。
覚えるポイント
- ボックスから単独の3路スイッチへの配線心線数は3本。
間違えやすいところ
- 片切スイッチの2本と混同したり、接地線を引き込むと誤認して本数を増やしてしまう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号及び複線図作成基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
自動点滅器の図記号の識別
配線図 · 配線図記号 / 自動点滅器 / スイッチ
配線図の⑨で示す図記号(丸にA)の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 0303における配線用図記号では、明暗(照度)を感知して照明回路を開閉する自動点滅器を丸印の中に「A」(Automatic)を記した記号で表します。傍記された「(3A)」は定格電流が3アンペアであることを示しています。
解き方
- 屋外の引出線⑨が指す図記号が、丸の中に文字「A」が書かれたスイッチ記号であることを確認する。
- JIS規格のスイッチ記号の規定に照らし、丸にAが自動点滅器を表すことを特定する。
- 選択肢 イ正解
- 丸の中に「A」の記号は周囲の明るさで自動開閉する自動点滅器であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 熱線式自動スイッチ(人感センサースイッチ)は丸の中に「熱」または「H」と表記されます。
- 選択肢 ハ不正解
- タイムスイッチは丸の中に「TS」と表記されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 防雨形スイッチはスイッチ記号の傍記に「WP」(Water Proof)が付記されます。
覚えるポイント
- 丸にAは自動点滅器(オートスイッチ)。
間違えやすいところ
- アンペア計の丸にA(計器)とスイッチ類の丸にAを用途・回路位置で正しく区別する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線方法を示す配線図記号(線種)の識別
配線図 · 配線図記号 / 床隠ぺい配線 / 配線方法
配線図の⑩で示す図記号(破線)の配線方法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図における線の種類は配線場所・施工方法を表します。実線は天井隠ぺい配線、破線は床隠ぺい配線、一点鎖線は露出配線、点線は地中埋設配線を表すようJIS C 0303で標準化されています。
解き方
- 2階平面図の⑩が指す配線が一定間隔の破線(破線記号)で描かれていることを確認する。
- JIS配線図記号の線種規定に従い、破線が床隠ぺい配線に対応することを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 天井隠ぺい配線は実線「───」で表されます。
- 選択肢 ロ正解
- 破線「- - - - -」は床隠ぺい配線を表す図記号であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 露出配線は一点鎖線「─・─・─」で表されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 床面露出配線という専用の線種区分はなく、露出配線(一点鎖線)等で表されます。
覚えるポイント
- 実線=天井隠ぺい、破線=床隠ぺい、一点鎖線=露出配線。
間違えやすいところ
- 地中埋設配線(細い点線)や露出配線の一点鎖線と線種を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブによる接続
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 刻印
木造3階建住宅の配線図において、⑪で示す3階のジョイントボックス内の接続工事をリングスリーブにより圧着接続した場合、使用するリングスリーブの種類、個数および圧着マーク(刻印)の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とし、中央の記号は接続後の刻印を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ(E形)による圧着接続では、電線の太さと本数に応じたスリーブサイズと圧着工具のダイス選定が規定されています。VVF1.6mmを2本接続する場合は、リングスリーブ「小」を使用しダイス「〇(極小)」で圧着して刻印「〇」を残します。1.6mmを3〜4本接続する場合はスリーブ「小」でダイス「小」(刻印「小」)、1.6mmを5〜6本接続する場合はスリーブ「中」でダイス「中」(刻印「中」)を用います。
解き方
- 3階平面図の⑪で示すジョイントボックスに接続される回路(電灯・スイッチ回路)の電線本数を整理します。
- 接続箇所が4箇所あり、いずれの接続箇所も1.6mm電線2本同士の接続であることを確認します。
- 1.6mm電線2本の圧着接続基準(スリーブ「小」、刻印「〇」)を適用し、小4個・刻印〇4個の組合せを選択します。
- 選択肢 イ正解
- 接続点4箇所がすべてVVF1.6の2本接続となるため、リングスリーブ「小」を用いて刻印「〇」とする施工が4個となり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブを使用する5本以上の接続箇所はボックス⑪内に存在しないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブを使用する接続箇所は存在せず、小スリーブのみで施工するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 刻印「小」は1.6mm電線3〜4本等の接続時に生じる刻印であり、すべて2本接続のボックス⑪では用いられないため誤りです。
覚えるポイント
- 1.6mm電線2本の圧着接続にはリングスリーブ小を用い、刻印は〇となる。
間違えやすいところ
- リングスリーブ小を使用するとき、1.6mmが2本の場合は刻印が「〇」となり、3〜4本の場合の刻印「小」と異なる点に注意する。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈及び内線規程に基づく電線接続基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具図記号の判別
配線図 · 配線図記号 / ペンダントライト / 照明器具
木造3階建住宅の配線図において、⑫で示す図記号の器具写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
屋内の配線図記号において、照明器具は円を基本とし、取り付け方法や器具の種別によって記号が付加されます。白丸から吊り下げ線が出ている記号は「ペンダント(コード吊り)」を示し、文字「CH」が付くものはシャンデリア、文字「CL」が付くものはシーリングライト(天井直付)を表します。
解き方
- 1階平面図の⑫で指示された位置(台所・居間付近)の照明器具の配線図記号を確認します。
- 図記号が白丸からコードで吊り下げる形状の「ペンダント」であることを判別します。
- 各選択肢の写真を確認し、コード吊り下げ形器具であるハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は引掛シーリングボディであり、照明器具そのものではないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は天井直付形のシーリングライト(図記号CL)であり、ペンダントではないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 写真はコード吊り下げ形のペンダントライトであり、⑫の図記号と一致するため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真はシャンデリア(図記号CH)であり、⑫のペンダント図記号とは異なるため誤りです。
覚えるポイント
- 吊り下げ線のある丸記号はペンダント、CHはシャンデリア、CLはシーリングライトを表す。
間違えやすいところ
- ペンダント(吊り下げ)とシーリングライト(直付)、シャンデリア(CH)の図記号を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタによる接続
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / 電線接続
木造3階建住宅の配線図において、⑬で示す1階和室付近のVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
ジョイントボックス内の差込形コネクタの個数は、配線図から複線図を起こし、結線点ごとに接続される電線の本数を集計することで求められます。一般に、接地側(白線)のまとめ、非接地側(黒線)のまとめ、スイッチと負荷を結ぶ返り線ごとに接続箇所が分かれます。
解き方
- 1階平面図の⑬で示すジョイントボックスに接続される回路(和室照明「コ」、照明「ケ」、各スイッチ、コンセント)の複線図を描きます。
- 接地側電線(白)が4本集まる接続点(電源、照明2箇所、コンセント等)を確認し、4本用コネクタが1個必要と判断します。
- 非接地側電線(黒)が3本集まる接続点を確認し、3本用コネクタが1個必要と判断します。
- スイッチの返り線がそれぞれ2本ずつ結線される箇所が2箇所あることを確認し、2本用コネクタが2個必要と判断します。
- コネクタの内訳(2本用2個、3本用1個、4本用1個)と合致する選択肢ロを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 5本を接続する箇所はなく、接地側電線は4本接続であるため5本用コネクタを用いる組合せは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 4本接続が1箇所(4本用1個)、3本接続が1箇所(3本用1個)、2本接続が2箇所(2本用2個)となるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 3本接続となる非接地側電線の接続箇所があるため、4本用を2個とする組合せは不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 2本接続箇所は2箇所のみであり、2本用コネクタが3個必要となる構成ではないため誤りです。
覚えるポイント
- 複線図を展開し、白線(接地)、黒線(非接地)、返り線の各接続グループの本数を数える。
間違えやすいところ
- コンセント渡り線やスイッチ返り線の接続本数を数え間違えて、コネクタの極数を誤らないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ボックス間配線の必要心線数の選定
配線図 · 心線数 / VVFケーブル / 複線図
木造3階建住宅の配線図において、⑭で示す部分(1階のボックス間)の配線工事に必要なケーブルとして、心線数が最少となる適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線工事において、配線区間を通過する電線本数は複線図によって決定されます。住宅の一般屋内配線では特記がない限りVVFケーブル(平形)が用いられ、電源線(接地側・非接地側の2本)に加えてスイッチ返り線や渡り線の有無によって必要心線数(2心、3心など)が決まります。
解き方
- 1階平面図の⑭で指示されたボックス間を通過する電線の役割を複線図上で特定します。
- 次段の回路に電源を送るための常時電源2本(白・黒)が必要であることを確認します。
- スイッチから照明器具へ向かう制御線(返り線)が1本通過する必要があることを確認します。
- 合計で3本の心線が必要となり、指定のケーブル工事からVVF 3心(ロ)が適切であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 2心では電源線2本のみとなり、スイッチ返り線を通すことができないため施工できません。
- 選択肢 ロ正解
- 電源線2本(白・黒)と返り線1本の計3心が必要であり、VVFの3心平形ケーブルが最少心線として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 注意書きに特記のある場合を除きVVFケーブルを用いるとあり、丸形のVVRケーブルは使用しないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 必要心線数は3本であり、4心を使用することは最少心線数の条件に反するため不適切です。
覚えるポイント
- 配線図の注意書きで特記なき場合はVVFケーブル平形を使用することを確認する。
間違えやすいところ
- 電源線2本だけで考えて2心と誤認したり、不要な4心を選んだりしないように複線図で必要本数を確定する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び試験問題の注意書き
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ選定と個数
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線本数
木造3階建住宅の配線図において、⑮で示す1階玄関付近のVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リングスリーブによる圧着接続において、使用する電線がすべてVVF1.6の場合、2〜4本の接続にはリングスリーブ「小」を用い、5〜6本の接続にはリングスリーブ「中」を用います。ボックス内の接続箇所ごとに集まる電線本数を集計してスリーブの種類と個数を決定します。
解き方
- 1階玄関周辺の配線図から⑮のジョイントボックスに集まる電線の複線図を作成します。
- 電源からの接地側電線(白)と各照明器具への接地側電線が合計5本接続される箇所を特定し、中スリーブが1個必要であることを確認します。
- 非接地側電線(黒)やスイッチからの返り線など、他の接続点4箇所がそれぞれ1.6mm電線2本または3本の接続(小スリーブ適合)であることを確認します。
- 以上より、小スリーブ4個、中スリーブ1個の組合せであるハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所は合計5箇所あるため、合計4個の選定は接続箇所が不足しており誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地側電線が5本接続される箇所には小スリーブではなく中スリーブが必要となるため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 5本接続の1箇所に中スリーブ、その他の4箇所に小スリーブを使用するため、小4個・中1個の組合せが正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを必要とする5本以上の接続箇所は1箇所のみであり、中スリーブ2個は誤りです。
覚えるポイント
- VVF1.6mm電線が5本接続される場合はリングスリーブ「中」を使用する。
間違えやすいところ
- 1.6mm電線4本までは小スリーブだが、5本になると中スリーブが必要になる境界を見落としやすい。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈及び内線規程に基づく電線接続基準
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅ケーブル工事で使用されない材料の判別
配線図 · 配線材料 / 露出スイッチボックス / 施工材料
木造3階建住宅の配線図の施工において、一般的に使用されることのない材料はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
木造住宅における屋内配線は、基本的に壁体内や天井裏を配線する隠ぺい配線のケーブル工事(VVF)で行われます。したがって、スイッチやコンセントの取付には合成樹脂製の埋込スイッチボックスが使用され、金属管や金属線ぴを用いた露出配管工事用の露出スイッチボックスは通常使用されません。
解き方
- 配線図の条件(木造3階建住宅、VVFを用いたケーブル工事中心)を確認します。
- 各選択肢の材料の用途を照合します:ロは木造造営材へのケーブル固定用、ハは屋外の引込線引き留め用、ニは埋設配管(FEP)等の保護用として使用されます。
- イの金属製露出スイッチボックスは金属管等の露出配線工事用器具であり、本建物の埋込配線では使用されないことを判断します。
- 選択肢 イ正解
- 木造住宅の屋内配線は埋込配線が主体であり、露出配管工事用の金属製露出スイッチボックスは使用されないため正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- ケーブル用ステップルは、木造の柱や梁などの造営材にVVFケーブルを支持固定するために必須の材料です。
- 選択肢 ハ不正解
- 引込線引留具(バインド線・碍子ラック等)は、屋外から引き込む電線を取り付けるために使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管は、屋外埋設部(FEP管)や防護を要する箇所で一般に使用されます。
覚えるポイント
- 木造住宅の埋込配線では合成樹脂製埋込ボックスを使い、金属製露出ボックスは使わない。
間違えやすいところ
- 露出用ボックスと埋込用ボックスの用途の違いを配線施工条件と結びつけて判断する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅屋内配線工事で使用されない工具の判別
配線図 · 電気工事用工具 / ステップドリル / 施工工具
木造3階建住宅の配線図の施工において、一般的に使用されることのない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
木造住宅におけるケーブル工事では、ケーブルの被覆を剥ぎ取る電工ナイフ、ステップルや釘を打ち込む木工用ハンマー、配管内に電線を引き通す通線ワイヤー(呼線)などの基本工具が使用されます。一方、ステップドリルは配電盤や金属製プルボックスなどの薄鋼板に丸穴をあけるための工具であり、木造住宅工事では通常用いられません。
解き方
- 提示された4種類の工具の名称と主要用途を特定します(イ:通線ワイヤー、ロ:電工ナイフ、ハ:ハンマー、ニ:ステップドリル)。
- 木造住宅におけるVVFケーブル配線工事の施工工程(切断・被覆剥ぎ・ステップル固定・管路通線)に必要な工具と照らし合わせます。
- 鋼板用穴あけ工具であるステップドリル(ニ)が本工事では一般に使用されない工具であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 通線ワイヤー(呼線)は、屋外埋設配管(FEP管)等にケーブルを引き通す通線作業に使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電工ナイフは、ケーブルの外装シースや絶縁被覆を剥ぎ取るために日常的に使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- ハンマー(玄能)は、木造造営材へのステップル打ち込みやボックス支持に使用されます。
- 選択肢 ニ正解
- ステップドリル(タケノコドリル)は金属板に大径穴をあける工具であり、木造住宅の配線工事では一般に使用されないため正解です。
覚えるポイント
- ステップドリルは分電盤キャビネットや金属ボックスの鋼板穴あけ工具である。
間違えやすいところ
- 木工用ドリルと金属用ステップドリルを混同しないように形状と用途をしっかり把握する。
出題の前提:電気工事施工標準及び一般的な工事用工具の用途区分
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの判別
配線図 · スイッチ記号 / 接点構成 / 両切スイッチ
木造3階建住宅の配線図において、使用されていないスイッチはどれか。ただし、写真下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
点滅器(スイッチ)の図記号と接点構成について、黒丸記号は単極(片切)スイッチを表し、黒丸の横に「3」が付くものは3路スイッチ、「4」が付くものは4路スイッチ、「2P」が付くものは両切(2極)スイッチを表します。3箇所以上から同一照明を点滅させる回路には3路スイッチ2個と4路スイッチが組み合わされます。
解き方
- 写真下の各接点構成からスイッチの種別を特定します(イ:単極スイッチ、ロ:4路スイッチ、ハ:2極スイッチ、ニ:3路スイッチ)。
- 配線図(15ページ)全体を精査し、使用されているスイッチ記号を確認します。
- 各室の照明用に単極スイッチ(イ)が多数存在し、階段・廊下付近に3路スイッチ「3」(ニ)および4路スイッチ「4」(ロ)が存在することを確認します。
- 2極スイッチ(2P)を示す記号は配線図内に存在しないため、ハが使用されていないスイッチであると決定します。
- 選択肢 イ不正解
- 片切スイッチ(単極スイッチ)は各部屋の照明制御用として図面内に多数使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 4路スイッチは2階階段・廊下付近の照明回路(4セ)として使用されています。
- 選択肢 ハ正解
- 両切スイッチ(2極スイッチ、2P)は図面内のどの回路にも使用されていないため正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3路スイッチは階段や通路の照明回路(セ3など)として各所で使用されています。
覚えるポイント
- 黒丸記号の横に数字のないものは片切、3は3路、4は4路、2Pは2極(両切)スイッチを示す。
間違えやすいところ
- 4路スイッチは通常あまり使われないと思い込みがちだが、本図面では「4セ」として実際に使用されている点を見落とさないこと。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線工事で使用されない材料・工具の組合せ
配線図 · 配線工事材料 / 工具 / 金属管工事 / ケーブル工事
木造3階建住宅の配線図において、施工に使用されることのない材料・工具の組合せとして、正しいものを選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
木造住宅の屋内配線工事では、一般にケーブル工事(VVFケーブル等)が用いられます。ケーブル工事の終端部や相互接続にはジョイントボックスやリングスリーブ、圧着工具などが使われますが、金属管工事用の電線管や片サドルは配線図中に施工指示がない限り使用されません。
解き方
- 配線図の注意事項を確認し、屋内配線工事が特記を除きVVFを用いたケーブル工事であることを把握する。
- 写真の各材料・工具を識別し、金属管工事に用いられる金属管と片サドルが本工事では不要であることを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- リングスリーブとリングスリーブ用圧着工具は、ケーブル相互の圧着接続施工で使用されるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 金属管用片サドルと金属管は金属管工事で使用するものであり、本配線図のケーブル工事では使用されないため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- リングスリーブと絶縁用ビニルテープは、電線接続部の絶縁被覆処理などで使用されるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属製アウトレットボックスとゴムブッシングは、電線の分岐・接続箇所や電線保護で使用されるため誤りです。
覚えるポイント
- 木造住宅の屋内配線工事は原則としてケーブル工事(VVF等)が適用される。
間違えやすいところ
- 金属製アウトレットボックスやゴムブッシングを金属管工事専用のものと思い込まないよう注意する。
出題の前提:平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験 配線図(木造3階建住宅)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されているコンセントと個数
配線図 · 配線器具 / コンセント図記号 / 接地極付接地端子付コンセント
木造3階建住宅の配線図において、実際に使用されているコンセント器具とその個数の組合せとして、正しいものを選択肢から1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図に用いられるコンセントの図記号において、「E」は接地極(アース極)付き、「ET」は接地端子(アースターミナル)付き、「EET」はその両方を備えた接地極付接地端子付コンセントを表します。器具の外観形状と配線図上の記号・設置個数を正確に対応させて判断します。
解き方
- 写真に示された各コンセントの器具種別(刃受形状、接地極の穴、接地端子の有無)を特定する。
- 配線図(1階〜3階)を精査して該当するコンセント記号(EET)の配置箇所と個数(1階台所に1個)を確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地極付コンセント(E)ですが、配線図内に記載されている該当器具の配置条件および個数と一致しないため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 2口コンセント(埋込ダブルコンセント)は、図面内の各部屋に多数設置されており合計2個ではないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地端子付コンセント(ET)は台所に設置されている「EET」とは器具形状が異なり、個数も一致しないため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 接地極付接地端子付コンセント(傍記EET)であり、1階台所に1個設置されているため正しい組合せです。
覚えるポイント
- 傍記「EET」は接地極(プラグ用アース穴)と接地端子(アース線用ネジ端子)の両方を備えた器具を示す。
間違えやすいところ
- 接地極付(E)、接地端子付(ET)、接地極付接地端子付(EET)の外観と記号の対応を混同しないようにする。
出題の前提:平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験 配線図(木造3階建住宅)
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成28年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

