学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
直並列抵抗回路の端子間電圧
電気理論 · 分圧の法則 / 並列回路の電圧
図の直流回路において、直流電源の電圧が120 Vである。スイッチSを閉じたとき、端子a-b間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
並列に接続された各枝路にかかる電圧は電源電圧と等しくなり、互いに他の枝路の開閉や抵抗値の影響を直接受けません。同一の直列抵抗による分圧回路では、抵抗値の比に応じて電源電圧が按分されます。
解き方
- 電源から見て右側の分岐回路(50 Ωが2個直列)は、左側のスイッチ回路と並列に接続されていることを確認します。
- 並列回路であるため、スイッチSを閉じても右側の直列回路全体に印加される電圧は120 Vのままであることを把握します。
- 端子a-b間の電圧は直列接続された2つの50 Ωのうち下側の抵抗にかかる電圧なので、120 × (50 / 100) = 60 V を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 30 Vは回路全体の合成抵抗や誤った分圧計算から導かれた値であり、誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 40 Vは抵抗3個の分圧などと混同した計算値であり、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 50 Vは抵抗値と混同した値であり、正しい分圧計算結果ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 並列回路のため右側枝路の印加電圧は120 Vであり、等しい2つの抵抗で2等分されるため60 Vが正解です。
覚えるポイント
- 並列に接続された枝路の電圧は電源電圧と等しく、他方の開閉に影響されない。
間違えやすいところ
- スイッチSを閉じることで左側の抵抗が影響し端子電圧が変わると錯覚してしまう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・一般電気工学理論
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
コイルの周波数変化と交流電流
電気理論 · 誘導リアクタンス / オームの法則(交流)
抵抗が無視できるコイルに 100 V, 50 Hz の交流電圧を加えたところ 6 A の電流が流れた。このコイルに 100 V, 60 Hz の交流電圧を加えたときに流れる電流[A]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
インダクタンス L のコイルに周波数 f の交流電圧を加えたとき、誘導リアクタンスは X_L = 2πfL [Ω] となり周波数に比例します。したがって、電圧が等しければ流れる電流は周波数に反比例して減少します。
解き方
- 誘導リアクタンスの公式 X_L = 2πfL より、周波数 f とリアクタンスが比例関係にあることを確認します。
- 電圧 V = 100 V が一定であるため、電流 I は周波数 f に反比例する関係(I ∝ 1/f)を導きます。
- 比例計算により 6 A × (50 Hz / 60 Hz) = 5 A を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 4 Aは周波数比の計算を誤った結果であり、不適です。
- 選択肢 ロ正解
- 周波数が50 Hzから60 Hzへと1.2倍になるため、電流は反比例して 6 ÷ 1.2 = 5 A となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 6 Aは周波数が変化してもリアクタンスが変わらないとした誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 7 Aは周波数が増加すると電流も増加すると誤認した結果であり、不適です。
覚えるポイント
- コイルのリアクタンスは周波数に比例し、電流は周波数に反比例する。
間違えやすいところ
- コンデンサ(電流が周波数に比例)の性質と混同してしまうこと。
出題の前提:電気工学交流理論
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗を求める計算式
電気理論 · 導線の電気抵抗 / 抵抗率 / 導線断面積
抵抗率 ρ [Ω・m]、直径 D [mm]、長さ L [m] の導線の電気抵抗[Ω]を表す式として、正しいものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
均一な導線の電気抵抗 R は、導線の長さ L に比例し、断面積 A に反比例します(R = ρ L / A)。断面積を求める際は直径の単位を [mm] から [m] に正しく換算(10^-3 倍)し、2乗により 10^-6 となる点に注意します。
解き方
- 直径 D [mm] をメートル単位の半径 r [m] に直すと、r = (D / 2) × 10^-3 [m] と表せます。
- 断面積 A [m^2] を計算すると、A = π r^2 = π (D^2 / 4) × 10^-6 = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] となります。
- 電気抵抗の基本式 R = ρ × (L / A) に断面積 A を代入し、分母の分数を整理して R = (4 ρ L / (π D^2)) × 10^6 [Ω] を得ます。
- 選択肢 イ正解
- 断面積 A = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] を正しく導いて代入・整理した式であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 分子に L^2 が含まれており、抵抗が長さに比例するという基本関係に反するため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 分母が D の1乗になっており、断面積が直径の2乗に比例することに反するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 長さが2乗になり直径が1乗になっており、次元が一致しないため誤りです。
覚えるポイント
- 円形導線の断面積は A = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] であり、抵抗 R = 4ρL / (πD^2) × 10^6。
間違えやすいところ
- 直径 D [mm] を [m] に換算する際の 10^-3 の2乗(10^-6)の係数処理を誤ること。
出題の前提:電気工学基礎理論
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電熱器による水の加熱と所要電力量
電気理論 · 熱量と電力量の換算 / 比熱の計算
電熱器を用いて 60 kg の水の温度を 20 K 上昇させるのに必要な電力量[kW・h]として、正しいものを1つ選べ。ただし、水の比熱は 4.2 kJ/(kg・K) とし、熱効率は 100 % とする。
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解答
ハ
解説
熱量 Q [kJ] は質量 m [kg]、比熱 c [kJ/(kg・K)]、温度変化 ΔT [K] の積(Q = mcΔT)で求まります。また、1 kW・h は 1000 W × 3600 s = 3.6 × 10^6 J = 3600 kJ であるため、kJ単位の熱量を3600で除することで電力量[kW・h]に換算できます。
解き方
- 公式 Q = m × c × ΔT より必要な熱量を計算します:Q = 60 × 4.2 × 20 = 5040 kJ。
- 1 kW・h = 3600 kJ であることを用いて熱量を電力量[kW・h]に換算します。
- 5040 ÷ 3600 = 1.4 kW・h を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 1.0 kW・hは熱量計算または換算係数の取り方を誤った値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.2 kW・hは計算の途中で数値を誤った結果であり不適です。
- 選択肢 ハ正解
- 5040 kJ ÷ 3600 kJ/(kW・h) = 1.4 kW・h となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6 kW・hは除算の計算ミス等による値であり誤りです。
覚えるポイント
- 1 kW・h = 3600 kJ(3.6 × 10^6 J)の関係を用いて電力量と熱量を換算する。
間違えやすいところ
- 1 kW・h を 3600 kJ ではなく 60 や 1000 で割ってしまう換算ミス。
出題の前提:電気理論熱量計算
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式Y結線回路の線電流
電気理論 · 三相交流回路 / Y結線(スター結線) / 相電圧と線間電圧
線間電圧 200 V の対称三相3線式電源に、各相の抵抗が 10 Ω の対称スター(Y)結線負荷を接続した回路がある。この回路に流れる線電流 I [A] として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ロ
解説
スター(Y)結線回路において、線間電圧 V と相電圧 V_p の関係は V = √3 V_p(V_p = V / √3)であり、線電流 I と相電流 I_p は等しくなります(I = I_p)。各相の負荷インピーダンスに加わる電圧が相電圧である点に注意して電流を求めます。
解き方
- 負荷がY結線であることから、相電圧 V_p = 200 / √3 [V] を求めます。
- 1相あたりの抵抗が 10 Ω であるため、相電流 I_p = V_p / 10 = 20 / √3 [A] を計算します。
- Y結線では線電流 I = 相電流 I_p であるため、I = 20 / 1.73 ≒ 11.6 A を導出します。
- 選択肢 イ不正解
- 8.3 Aは誤った係数(200 / (10 × √3^2) など)による計算値であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 相電圧 200/√3 V を 10 Ω で除した線電流 20 / 1.73 ≒ 11.6 A となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 14.3 Aは不適切な計算による値であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 20.0 Aは相電圧を線間電圧200 Vと混同して 200 / 10 = 20 A と計算した誤りです。
覚えるポイント
- Y結線では、相電圧 = 線間電圧 / √3、線電流 = 相電流。
間違えやすいところ
- Δ結線(相電圧 = 線間電圧、線電流 = √3 × 相電流)の公式と混同してしまうこと。
出題の前提:電気工学三相交流理論
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路の電圧降下と送電端電圧
配電理論 · 単相2線式回路 / 電圧降下 / 線路抵抗
図のような単相2線式回路において、各電線の抵抗が r = 0.1 Ω であり、末端の負荷 c-c' 間に 10 A、中間の負荷 b-b' 間に 10 A が流れている。c-c' 間の電圧が 99 V のとき、送電端 a-a' 間の電圧[V]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
単相2線式配電線路では、往復2本の電線それぞれで電圧降下が生じます(1線あたりの抵抗 r の場合、往復で 2r)。各区間の電線に流れる電流はその地点より下流側で消費される負荷電流の合計となり、送電端電圧は受電端電圧に各区間の電圧降下を加算して求められます。
解き方
- 区間b-cの電線に流れる電流は末端の負荷電流 10 A であり、往復抵抗は 0.1 + 0.1 = 0.2 Ω なので、電圧降下は 10 × 0.2 = 2 V です。
- b-b'間の電圧は受電端電圧に電圧降下を加えて V_bb' = 99 + 2 = 101 V となります。
- 区間a-bの電線には2つの負荷電流の合計 10 + 10 = 20 A が流れるため、電圧降下は 20 × 0.2 = 4 V です。
- 送電端 a-a' 間の電圧は V_aa' = 101 + 4 = 105 V を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 102 Vは往路のみの電圧降下しか考慮していないなど、誤った計算による値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 103 Vは区間a-bの電流増加を考慮しなかった場合の誤った計算値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 104 Vは電圧降下の計算で電線本数や電流の足し合わせを誤った値です。
- 選択肢 ニ正解
- b-c間で2 V、a-b間で4 Vの電圧降下が生じるため、99 + 2 + 4 = 105 V となり正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下は往復2本分(2I r)で計算し、電源側ほど電流が大きくなる。
間違えやすいところ
- 電源側の区間a-bに流れる電流を10 Aとして計算し、4 Vではなく2 Vとしてしまうミス。
出題の前提:配電線路の電圧降下計算基準
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の電力損失
配電理論 · 単相3線式回路 / 中性線電流 / 線路の電力損失
図のような単相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗が 0.1 Ω、2つの100 V抵抗負荷に流れる電流がともに 20 A のとき、この電線路全体の電力損失[W]として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
単相3線式回路において、上下の負荷電流が平衡している(等しい)場合、中性線に流れる電流はゼロ(I_N = 0)になります。このとき中性線による電圧降下および電力損失は生じないため、全線路損失は外側線2線分の損失(2 × I^2 × r)となります。
解き方
- 上下の負荷電流がいずれも 20 A であることから、中性線電流 I_N = 20 - 20 = 0 A であることを確認します。
- 上側の電線で発生する電力損失 P1 = I^2 × r = 20^2 × 0.1 = 40 W を計算します。
- 下側の電線で発生する電力損失 P2 = I^2 × r = 20^2 × 0.1 = 40 W を計算します。
- 電線路全体の電力損失 P = P1 + P2 + 0 = 80 W を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 40 Wは外側線1線分のみの電力損失であり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 69 Wは三相交流回路の損失計算などと混同した不適切な数値です。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線の電流が0 Aで損失が無く、外側線2線分で 40 W × 2 = 80 W となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 120 Wは中性線にも20 Aが流れると誤認して3線分(40 W × 3)を足した誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式で負荷が平衡しているとき、中性線の電流および損失はゼロになる。
間違えやすいところ
- 中性線にも電流が流れると勘違いして3線分の損失を合計してしまうこと。
出題の前提:配電線路損失計算理論
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管収容時の電線の許容電流
配線設計 · 電線の許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径 2.0 mm の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は 30 ℃以下、電流減少係数は 0.56 とする。
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解答
ロ
解説
電線管に複数の電線を収めると放熱が悪くなるため、絶縁電線の基本許容電流に管内電線数に応じた電流減少係数を乗じて許容電流を算出します。算出された値に端数が生じた場合、電気設備の技術基準の解釈等の規定により小数点以下第1位を七捨八入します。
解き方
- 直径 2.0 mm の600Vビニル絶縁電線の基準許容電流が 35 A であることを確認します。
- 問題文に与えられた電線5本収容時の電流減少係数 0.56 を乗じます:35 × 0.56 = 19.6 A。
- 許容電流の端数処理基準(七捨八入)に従い、小数点以下が0.6であるため切り捨てて 19 A を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Aは直径1.6 mm電線(許容電流27 A)で計算した値(27 × 0.56 = 15.12 → 15 A)であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 35 A × 0.56 = 19.6 A となり、七捨八入による端数処理で 19 A となるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 27 Aは直径1.6 mmの基準許容電流そのものであり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 35 Aは電流減少係数を乗じる前の単線1本単独での許容電流です。
覚えるポイント
- 単線の許容電流:1.6 mmは27 A、2.0 mmは35 A、2.6 mmは48 A。端数処理は七捨八入。
間違えやすいところ
- 19.6 Aを通常の四捨五入で 20 A と誤解してしまうこと(電線許容電流は七捨八入のため0.7以下は切捨て)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
幹線からの分岐回路における電線の許容電流の最小値
配線設計 · 分岐回路 / 過電流遮断器 / 許容電流
図のように定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、10 mの位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値 [A] として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
低圧幹線から分岐する電線の太さは、分岐点から過電流遮断器までの長さによって規定されます。3 m以下なら制限なし、3 m超8 m以下なら幹線遮断器の定格電流の35 %以上、8 mを超える場合は55 %以上の許容電流を有する電線を選定する必要があります。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離(10 m)を確認し、8 m超の区分に該当することを判断します。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流(60 A)に55 %(0.55)を乗じて、最小許容電流を求めます(60 × 0.55 = 33 A)。
- 選択肢 イ不正解
- 15 Aは幹線の定格電流60 Aの25 %であり、規定の計算値と一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 21 Aは60 A × 0.35 = 21 Aの計算値であり、分岐距離が3 m超8 m以下の場合に適用される基準です。
- 選択肢 ハ不正解
- 27 Aは60 Aの45 %相当であり、電気設備の技術基準の解釈に定められた区分とは異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 分岐点から遮断器までの距離が10 m(8 m超)のため、幹線の定格電流の55 %以上が必要となり、60 × 0.55 = 33 Aが正解です。
覚えるポイント
- 分岐長が3 m超8 m以下は35 %以上、8 m超は55 %以上の許容電流が必要です。
間違えやすいところ
- 距離が10 mであるにもかかわらず、3 m超8 m以下の基準(35 %)を誤って適用して21 Aを選んでしまう誤り。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路における遮断器・電線・コンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
ロ
解説
低圧分岐回路における遮断器の定格電流と電線の太さ・コンセントの定格電流には厳密な規定があります。20 A分岐回路では電線1.6 mm以上・コンセント20 A以下、30 A分岐回路では電線3.2 mm(断面積5.5 mm²)以上・コンセント20 A以上30 A以下でなければなりません。
解き方
- 各選択肢の配線用遮断器の定格電流を確認します。
- 遮断器定格に対して規定されている電線の太さの最小値(20 A回路は1.6 mm以上、30 A回路は2.6 mmまたは3.2 mm以上)を満たしているか確認します。
- 遮断器定格に対応するコンセントの定格電流の範囲(20 A回路は20 A以下、30 A回路は20 A以上30 A以下)を満たしているかを照合します。
- 選択肢 イ不正解
- 30 A分岐回路に施設できるコンセントの定格電流は20 A以上30 A以下のため、15 Aのコンセントは施設できません。
- 選択肢 ロ正解
- 20 A分岐回路では電線太さが直径1.6 mm以上(選択肢は2.0 mm)、コンセント定格電流が20 A以下(選択肢は20 A)であり適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 30 A分岐回路の電線の太さは断面積5.5 mm²以上(直径3.2 mm以上)が必要なため、2.0 mmは細すぎて不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 20 A分岐回路に施設できるコンセントの定格電流は20 A以下のため、30 Aのコンセントは施設できません。
覚えるポイント
- 20 A配線用遮断器回路:電線1.6 mm以上、コンセント20 A以下。30 A回路:電線5.5 mm²(3.2 mm)以上、コンセント20 A〜30 A。
間違えやすいところ
- 30 A分岐回路で許容されるコンセント定格(20 A〜30 A)と、20 A分岐回路で許容されるコンセント定格(20 A以下)を取り違えること。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条 別表第5(分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の自動動作時間
電気機器・器具 · 配線用遮断器 / 過電流遮断器 / 動作時間
低圧電路に使用する定格電流20 Aの配線用遮断器に25 Aの電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間 [分] の限度(最大の時間)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線用遮断器(MCCB)は、過負荷電流による電線の過熱を防ぐため、定格電流に応じた動作時間の限度が定められています。定格電流30 A以下のものでは、定格電流の1.25倍の電流に対して60分以内、2倍の電流に対して2分以内に動作することが義務付けられています。
解き方
- 流れた電流25 Aが定格電流20 Aの何倍かを計算します(25 ÷ 20 = 1.25倍)。
- 定格電流30 A以下の配線用遮断器において、1.25倍の過電流が流れた際の制限時間は60分以内である規定を適用します。
- 選択肢 イ不正解
- 20分は配線用遮断器の規定動作時間には存在しない数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30分は該当する規定基準値ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 定格電流30 A以下の配線用遮断器に1.25倍の電流(25 A)が流れた場合、動作時間の限度は60分以内と規定されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 120分(2時間)は定格電流30 A超50 A以下の配線用遮断器に1.25倍の電流が流れたときの動作時間限度です。
覚えるポイント
- 定格電流30 A以下の配線用遮断器:1.25倍で60分以内、2倍で2分以内に動作。
間違えやすいところ
- 30 A超50 A以下の動作時間限度である120分と混同してしまうこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第33条(配線器具の施設)およびJIS C 8201-2-1
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
ノックアウトパンチャの用途
工具・計測器 · ノックアウトパンチャ / 工具の用途 / 金属管工事
ノックアウトパンチャの用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気工事における各種工具にはそれぞれ固有の用途があります。ノックアウトパンチャは、下穴を開けた金属板(キャビネットや制御盤など)をダイスとパンチで挟み込み、油圧等の強い力で真円の穴を打ち抜く専用工具です。
解き方
- ノックアウトパンチャの機能(金属板を打ち抜いて丸穴を開けること)を想起します。
- 各選択肢の工具名と対比し、金属製キャビネットの穴あけ用途である「ロ」を正答と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 太い電線管を曲げるのに用いる工具はパイプベンダ(または油圧式パイプベンダ)です。
- 選択肢 ロ正解
- ノックアウトパンチャは、配電盤や金属製キャビネットに丸穴を開けるために用いる工具です。
- 選択肢 ハ不正解
- コンクリート壁に穴を開けるのに用いる工具は振動ドリルやコアドリル等です。
- 選択肢 ニ不正解
- 太い電線を圧着接続する場合に用いる工具は手動油圧式圧着工具などです。
覚えるポイント
- ノックアウトパンチャ=金属製キャビネット・ボックスの穴あけ用工具。
間違えやすいところ
- コンクリート穿孔用の工具や、電線管を曲げるパイプベンダと用途を取り違える誤り。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験標準問題(工具の識別と用途)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の同期速度の計算
電気の基礎理論 · 三相誘導電動機 / 同期速度 / 周波数 / 極数
定格周波数60 Hz、極数4の低圧三相かご形誘導電動機における回転磁界の同期速度 [min⁻¹] はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
三相誘導電動機の固定子巻線に三相交流を通ずると回転磁界が発生します。この回転磁界の回転速度を同期速度 Ns [min⁻¹] と呼び、電源周波数を f [Hz]、極数を p とすると、Ns = 120f / p の関係式で表されます。
解き方
- 同期速度の公式 Ns = (120 × f) / p を確認します。
- 周波数 f = 60 Hz、極数 p = 4 を公式に代入します(Ns = 120 × 60 / 4 = 1800 min⁻¹)。
- 選択肢 イ不正解
- 1200 min⁻¹は周波数60 Hz、極数6の場合の同期速度です(120 × 60 / 6 = 1200)。
- 選択肢 ロ不正解
- 1500 min⁻¹は周波数50 Hz、極数4の場合の同期速度です(120 × 50 / 4 = 1500)。
- 選択肢 ハ正解
- 公式 Ns = 120f / p に f = 60、p = 4 を代入すると、120 × 60 / 4 = 1800 min⁻¹ となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 3000 min⁻¹は周波数50 Hz、極数2の場合の同期速度です(120 × 50 / 2 = 3000)。
覚えるポイント
- 同期速度の公式:Ns = 120f / p [min⁻¹]。60 Hz・4極なら1800 min⁻¹。
間違えやすいところ
- 周波数を50 Hzとして計算して1500 min⁻¹を選んでしまうケアレスミス。
出題の前提:電気設備技術基準・電気理論(交流回転機)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
蛍光灯と白熱電灯の特性比較
電気機器・器具 · 蛍光灯 / 白熱電灯 / 発光効率 / 力率 / 寿命
蛍光灯を、同じ消費電力の白熱電灯と比べた場合、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
白熱電灯はフィラメントの熱放射(ジュール熱)により発光するため投入エネルギーの多くが熱として逃げ、発光効率が低くなります。一方、蛍光灯は水銀蒸気中の放電で生じた紫外線が蛍光体に当たって可視光に変換されるため、発光効率が高く、寿命も長くなります。ただし、安定器などのインダクタンス成分により力率は白熱電灯(力率100 %)より劣ります。
解き方
- 白熱電灯と蛍光灯の発光原理の違い(熱放射発光と放電発光)を比較します。
- 効率・寿命・力率・雑音の各要素について長所・短所を照合し、発光効率が高いとする記述を正答と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 白熱電灯は純抵抗負荷のため力率がほぼ100 %(1.0)ですが、蛍光灯は安定器を含むため力率が劣ります。
- 選択肢 ロ不正解
- 蛍光灯は放電現象や点灯回路により電磁雑音(ノイズ)を発生しやすいため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 蛍光灯の寿命は一般に約6000〜12000時間あり、白熱電灯(約1000〜2000時間)に比べて長寿命です。
- 選択肢 ニ正解
- 蛍光灯は白熱電灯に比べて発光効率が約3〜5倍高く、同じ明るさであれば消費電力が少なくなります。
覚えるポイント
- 蛍光灯は白熱電灯に比べて「発光効率が高い」「長寿命」「力率は劣る」「雑音が出やすい」。
間違えやすいところ
- 白熱電灯が純抵抗負荷(力率100 %)であることを失念し、蛍光灯のほうが力率が良いと誤認すること。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験標準問題(照明器具の特性)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気機器器具の力率の比較
電気機器・器具 · 力率 / 電熱器 / 誘導負荷 / 電気トースター
力率の最も良い電気機器器具はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電熱器(トースター、アイロン、電気ストーブ等)は純抵抗負荷であり、力率はほぼ100 %(1.0)です。一方、モーター(誘導電動機)を使用する電気洗濯機や電気冷蔵庫はインダクタンス成分により遅れ力率(60〜80 %程度)となり、電源回路・整流回路を内蔵するLEDランプも高調波や波形歪みの影響で力率が100 %には達しません。
解き方
- 各機器の内部負荷の種類(抵抗負荷、誘導負荷、電子回路等)を分析します。
- 電熱器具である電気トースターが純抵抗負荷であり、力率100 %であることを特定します。
- 選択肢 イ正解
- 電気トースターはニクロム線等のヒーターによる電熱器具(純抵抗負荷)であるため、力率は約100 %(1.0)で最も良いです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気洗濯機はモーター(誘導負荷)を使用しているため、遅れ位相となり力率は劣ります。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気冷蔵庫はコンプレッサーを駆動するモーター(誘導負荷)を使用しているため力率は劣ります。
- 選択肢 ニ不正解
- 電球形LEDランプは内部に整流平滑回路等の電源制御装置を持つため、力率は電熱器具ほど高くありません。
覚えるポイント
- 電熱器(アイロン、トースター、ヒーター等)は純抵抗負荷なので力率はほぼ100 %。
間違えやすいところ
- 省エネ機器である電球形LEDランプのほうが力率も優れていると誤認してしまうこと。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験標準問題(各種電気機器の力率)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す測定器の用途(接地抵抗計)
工具・計測器 · 測定器 / 接地抵抗計 / アーステスタ
写真に示す測定器の用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
接地抵抗計(アーステスタ)は、接地工事の施工後に規定の接地抵抗値(A種〜D種)以下となっているかを確認する測定器です。通常、被測定接地極(E)、電位用補助接地極(P)、電流用補助接地極(C)の3端子方式で測定を行います。
解き方
- 写真の外観を確認し、測定器本体の目盛および赤・黄・緑の3色コードと補助接地棒のセットから「接地抵抗計」であると特定します。
- 接地抵抗計の機能である「接地抵抗の測定」を選択肢から選びます。
- 選択肢 イ正解
- 写真の測定器は接地抵抗計(アーステスタ)であり、接地極の接地抵抗を測定する用途に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- 絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計(メガ)を用います。メガはLINE端子とEARTH端子の2端子が基本です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気回路の電圧の測定には回路計(テスタ)や交流電圧計を用います。
- 選択肢 ニ不正解
- 周波数の測定には周波数計を用います。
覚えるポイント
- 緑・黄・赤の3本コードと補助接地杭が付属する測定器=接地抵抗計(アーステスタ)。
間違えやすいところ
- 目盛板の見た目が似ている絶縁抵抗計(メガー)と写真を見間違えてしまうこと。
出題の前提:第二種電気工事士 筆記試験標準問題(計器の外観と用途の識別)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
張線器(シメラ)の用途
配線器具・工具・材料 · 工具の用途 / 架空電線工事 / 張線器
写真に示す工具の主な用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
張線器(シメラ)は、ワイヤロープやラチェット機構等を備え、架空電線やメッセンジャーワイヤ等を引っ張ってたるみを調整(緊線作業)するために用いられる工具です。
解き方
- 提示された写真の外観から、ラチェット機構とワイヤロープ、フックを備えた張線器(シメラ)であることを確認する。
- 張線器の用途である「架空線のたるみを調整する(緊線する)」を選択肢から特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 太い電線を曲げてくせをつけるのに用いる工具は、主にケーブルベンダーなどです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線管の回転止めやすい止めに用いる工具は、パイプレンチやチェーンレンチなどです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の支線(ステー)は電柱を支える線材そのものであり、本写真の工具ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 張線器(シメラ)は、架空線の張力を調整してた走みを所定値に張るために用いる工具です。
覚えるポイント
- 張線器(シメラ)は架空電線のたるみ調整・緊線作業に用いる工具。
間違えやすいところ
- 巻尺や支線そのものと混同しないよう、フックやラチェットを持つ引張工具として覚える。
出題の前提:電気設備の技術基準・内線規程における架空電線路の施工工具
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
EM-EEFケーブルの名称
配線器具・工具・材料 · ケーブルの種類 / エコケーブル / EM-EEF
写真に示す材料の名称はどれか。なお、材料の表面には「タイシガイセン EM 600V EEF/F 1.6mm JIS JET <PS>E ○○社 タイネン 2014」が記されている。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
EM(エコマテリアル)電線・ケーブルは、絶縁体やシースにハロゲンを含まない耐燃性ポリエチレン等のポリオレフィン系材料を用いた環境配慮型ケーブルです。EEFはポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシース平形を指します。
解き方
- 表面の印字「EM 600V EEF/F」を確認する。
- 記号の「EM」はエコマテリアル(耐燃性)、「EEF」は絶縁体E(ポリエチレン)・シースE(ポリエチレン)・F(平形)を表すことを照合する。
- 対応する正式名称「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 無機絶縁ケーブルはMIケーブルと呼ばれ、酸化マグネシウムなどの無機物と金属シースで構成されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形は、記号「VVF」で表記されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルは、記号「CV」で表記されます。
- 選択肢 ニ正解
- 「EM EEF/F」は、600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形の名称と合致します。
覚えるポイント
- EM-EEF(エコマテリアル平形)はポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形。
間違えやすいところ
- VVF(ビニル絶縁ビニルシース)とEM-EEF(ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシース)の名称混同に注意。
出題の前提:JIS C 3605 等に基づく配線用電線・ケーブルの規格表示
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の終端接続部における絶縁処理
配線工事の施工方法 · 電線の接続 / 絶縁処理 / テープ巻き基準
600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 1.6 mm を使用した低圧屋内配線工事で、絶縁電線相互の終端接続部の絶縁処理として、不適切なものはどれか。ただし、使用するビニルテープは JIS に定める厚さ約 0.2 mm の絶縁テープとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線接続部の絶縁処理では、電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力を有するようにテープを巻く必要があります。自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm)を用いる場合は半幅以上重ねて1回(2層)以上巻き、さらにその上に保護用としてビニルテープなどを半幅以上重ねて1回(2層)以上巻かなければなりません。
解き方
- 各接続方法における絶縁処理の規定を確認する。
- ビニルテープ(厚さ約0.2mm)は半幅以上重ねて2回(4層)以上(イは3回なので適切)。
- 黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)は半幅以上重ねて1回(2層)以上(ロは3回なので適切)。
- 自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm)は半幅以上重ねて1回(2層)以上巻いた後、さらに保護テープ等を重ね巻きする必要があるため、ハの記述は不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- JIS適合ビニルテープ(厚さ約0.2mm)は半幅重ねで2回(4層)以上巻くこととされており、3回(6層)巻くのは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)は半幅重ねで1回(2層)以上巻けばよく、3回(6層)巻くのは適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 自己融着性絶縁テープは半幅以上重ねて1回(2層)巻いた後、さらに保護用としてビニルテープ等を半幅重ねで1回(2層)以上巻く必要があるため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 差込形コネクタは内部に絶縁被覆構造を有しているため、原則としてテープ巻きを行う必要はなく、適切です。
覚えるポイント
- 自己融着性テープ(0.5mm)は1回(2層)巻いた上で、外側に保護テープを1回(2層)巻く。
間違えやすいところ
- 差込形コネクタにテープ巻きが必要と誤解しないよう注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続法)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅における屋内配線工事の適合性
配線工事の施工方法 · 合成樹脂管工事 / CD管 / 金属管工事
木造住宅の単相3線式100/200V屋内配線工事で、不適切な工事方法はどれか。ただし、使用する電線は600Vビニル絶縁電線、直径1.6mm(軟銅線)とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
合成樹脂製可とう電線管のうち、CD管(オレンジ色)は自己消火性がないため、コンクリート埋設専用です。木造住宅の床下、壁内、天井裏などの隠ぺい場所や露出場所の配管には、自己消火性のあるPF管を使用しなければなりません。
解き方
- 各選択肢の材料・施工場所の基準を照合する。
- VE管相互の接続でTSカップリングの使用は適切。
- PF管の支持点間距離は1.5m以下であるため、1.0mでの固定は適切。
- 金属管工事は点検できない隠ぺい場所にも施工可能で適切。
- CD管は直接コンクリート埋設以外の屋内配管(木造の壁内・天井裏等)に使用できないため、ニが不適切と決定する。
- 選択肢 イ不正解
- 同径の硬質ポリ塩化ビニル管相互の接続にTSカップリングを用いるのは標準的な施工であり適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- PF管の支持点間距離は1.5m以下と規定されているため、1.0m間隔での固定は適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管工事は、点検できない隠ぺい場所を含むあらゆる場所に施設可能であり適切です。
- 選択肢 ニ正解
- CD管は自己消火性がないため、コンクリート埋設専用です。木造の壁内部や天井裏に配管することは認められていません。
覚えるポイント
- CD管(オレンジ色)はコンクリート埋設専用。木造隠ぺい配管にはPF管を使用する。
間違えやすいところ
- PF管とCD管の施工可能場所の差異を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊場所における低圧屋内配線工事の組合せ
配線工事の施工方法 · 特殊場所 / 危険物配線 / 金属線ぴ工事の施工制限
特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組合せで、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
可燃性ガス、粉じん、危険物などの存在する特殊場所では、火災や爆発を防止するため施工できる配線工事の種類が制限されます。危険物等の存在する場所で認められる工事方法は「金属管工事」「合成樹脂管工事(CD管除く、肉厚2mm以上)」「ケーブル工事」の3種類のみです。
解き方
- 石油を貯蔵する危険物の存在する場所で施工可能な工事種別を想起する。
- 危険物等が存在する場所で許容されるのは、金属管工事、合成樹脂管工事、ケーブル工事の3種類である。
- 金属線ぴ工事は乾燥した露出場所等に限定され、危険物貯蔵場所には施設できないため、ハが不適切であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 可燃性ガスのある場所において、厚鋼電線管等で防護したケーブル工事は施工可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 可燃性粉じんのある場所において、管の厚さが2mm以上の硬質ポリ塩化ビニル管(VE28など)を用いた合成樹脂管工事は施工可能です。
- 選択肢 ハ正解
- 危険物の存在する場所に施工できるのは金属管・合成樹脂管・ケーブル工事のみであり、金属線ぴ工事は施工できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 可燃性ガスのある場所において、厚鋼電線管を使用した耐圧防爆等の金属管工事は施工可能です。
覚えるポイント
- 危険物等が存在する場所で施工できるのは「金属管・合成樹脂管・ケーブル」の3種類のみ。
間違えやすいところ
- 金属線ぴ工事は頑丈に見えるが、特殊場所(危険物、可燃性ガス、粉じん場所)では使用できない。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第176条〜第178条(特殊場所の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件
接地工事・検査 · 接地工事の省略 / D種接地工事 / 対地電圧
D種接地工事を省略できないものはどれか。ただし、電路には定格感度電流 15 mA、動作時間 0.1 秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧用の機器や配線管のD種接地工事は一定の条件で省略可能です。漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以下)を設置した場合でも、「水気のある場所」に施設する電気機械器具の接地は省略できません(乾燥した場所等に限られます)。
解き方
- 各選択肢の接地工事省略条件を検討する。
- イ:乾燥した場所で対地電圧300V以下の管の長さ4m以下(金属管3m)は接地省略可能。
- ロ:水気のある場所に施設する機械器具は、高速高感度形漏電遮断器を設けても省略不可。
- ハ:乾燥した木製の床など絶縁性の高い場所で取り扱う場合は接地省略可能。
- ニ:対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する管長8m以下(7m)は接地省略可能。
- 以上より、省略できないものは「ロ」と判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 対地電圧300V以下で乾燥した場所に施設する金属管の長さが4m以下であるため、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ロ正解
- 水気のある場所に施設する電気機械器具は、たとえ高感度高速形漏電遮断器を施設していても接地工事を省略できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 乾燥した木製の床など、十分な絶縁性物の上で取り扱うよう施設する場合は接地工事を省略できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する金属管の長さが8m以下であるため、接地工事を省略できます。
覚えるポイント
- 水気のある場所に施設する機器は漏電遮断器があっても接地を省略できない。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器(15mA・0.1秒以下)があればいかなる場所でも省略できると誤認しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の接地),第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
ビニル平形コードの施設場所
配線工事の施工方法 · コードの施設 / ショウウィンドウ / 造営材への留め付け
100Vの低圧屋内配線に、ビニル平形コード(断面積 0.75 mm²)2心を絶縁性のある造営材に適当な留め具で取り付けて、施設することができる場所又は箇所はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コードやキャブタイヤケーブルは原則として移動用電線であり、固定配線(造営材への留め付け)には使用できません。しかし例外として、乾燥したショウウィンドウ・ショウケース内の外部から見えやすい場所に限り、断面積0.75mm²以上のコードを絶縁性ステップル等で造営材に固定して施設することが認められています。
解き方
- 屋内配線におけるコードの造営材留め付け工事の特例基準を思い出す。
- コードの固定配線が例外的に認められるのは「乾燥したショウウィンドウまたはショウケース内」かつ「外部から見えやすい箇所」である。
- 選択肢イがこの規定条件に完全に一致することを確認する。
- 選択肢 イ正解
- 乾燥したショウウィンドウ内の外部から見えやすい箇所には、断面積0.75mm²以上のコードを造営材に留め付けて施設できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 押し入れの壁面にコードを造営材に固定して施設することは認められていません(ケーブル工事等が必要)。
- 選択肢 ハ不正解
- 和室の壁面などの一般屋内露出場所にコードを固定配線することはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 床下収納庫などの隠ぺい・点検箇所にコードを固定配線することはできません。
覚えるポイント
- コードの造営材固定配線ができるのは「乾燥したショウウィンドウ・ショウケース内の見えやすい箇所」のみ。
間違えやすいところ
- 点検できる押し入れや床下収納庫なら固定配線できると誤認しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第167条(コード等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
計器の結線方法(電圧計・電流計・電力計)
接地工事・検査 · 測定器の接続 / 電圧計 / 電流計 / 電力計
単相交流電源から負荷に至る回路において、電圧計、電流計、電力計の結線方法として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気計測において、電流計(A)は負荷電流を測定するため負荷に対して直列に接続し、電圧計(V)は線間電圧を測定するため電路に並列に接続します。また電力計(W)は、電流を検出する電流コイルを直列に、電圧を検出する電圧コイルを並列にそれぞれ正しく接続する必要があります。
解き方
- 電流計(A)が電路に直列、電圧計(V)が線間に並列に接続されているか各回路図を確認する。
- 電力計(W)の記号において、直列側(太線または2端子直列)が電流コイル、並列側(細線または2端子並列)が電圧コイルとして正しく配置されているかを確認する。
- イの図では、電圧計Vが並列、電流計Aおよび電力計の電流端子が直列、電力計の電圧端子が並列に正しく接続されているため、イを正解と決定する。
- 選択肢 イ正解
- 電圧計Vが電路に並列、電流計Aが直列、電力計Wの電流端子が直列・電圧端子が並列に接続されており正しい結線です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電力計の電圧測定側が直列に、電流測定側が並列に接続されており誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電流計Aが電源に並列(短絡状態)、電圧計Vが直列に挿入されており誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電力計Wの結線において電流コイルと電圧コイルの接続が逆になっており誤りです。
覚えるポイント
- 電流計(A)は直列、電圧計(V)は並列。電力計(W)は電流直列・電圧並列。
間違えやすいところ
- 電流計を並列に接続すると短絡事故になるため、絶対に直列接続であることを押さえる。
出題の前提:電気計測の基礎原理(JIS C 1202等 計器結線法)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
接地抵抗測定における電極配置
検査・測定 · 接地抵抗計 / 電極配置 / 測定法
直読式接地抵抗計を用いて接地抵抗を測定する場合において、被測定接地極Eに対する2つの補助接地極P(電圧用)およびC(電流用)の配置として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
接地抵抗計(交流電位差計法)では、被測定接地極Eと電流用補助接地極Cの間に交流電流を流し、その電流によって生じる電位降下をEと電圧用補助接地極Pの間で測定して抵抗値を求めます。正確な測定を行うためには、各極の電位勾配の影響を避けるため、一直線上にE・P・Cの順で各電極間を10m程度離して地面に打ち込む必要があります。
解き方
- 接地極の記号を確認する。Eは被測定接地極(Earth)、Pは電圧用補助接地極(Potential)、Cは電流用補助接地極(Current)である。
- 正しい配置順序がEから見て一直線上に「E - P - C」の順序であり、電極間がそれぞれ約10m離れている選択肢ハを選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 正三角形の頂点に配置する方法は、補助接地極相互の電位干渉を受けるため適切ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 被測定接地極Eを中央にしてPとCを両側に配置するP-E-Cの並びは誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 被測定接地極E、電圧極P、電流極Cを直線上に概ね10m間隔でE-P-Cの順に配置するのが正しい測定方法です。
- 選択肢 ニ不正解
- E-C-Pの配置では、電流極Cの内側に電圧極Pを配置できないため誤りです。
覚えるポイント
- 接地抵抗測定の配置順は「E・P・C(え・ぴ・しー)」の並びで一直線に各10m間隔
間違えやすいところ
- P(電圧極)とC(電流極)の順番を逆にしてE-C-Pと覚えてしまう誤りに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準および内線規程に基づく接地抵抗測定方法
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
回路計(テスタ)の取り扱いと特徴
検査・測定 · 回路計 / テスタ / 電圧測定レンジ
回路計(テスタ)に関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
回路計(マルチテスタ)は電圧・電流・抵抗を1台で測定できる携帯型計測器です。電圧測定時には測定器破損を防ぐために最大レンジまたは予想値の直近上位レンジから測定します。抵抗測定時には内蔵電池から直流電圧を出力して被測定抵抗に電流を流し測定します。また、テスタの出力電圧は数ボルト程度と低いため、高電圧を印加して漏れ電流を測る電路の絶縁抵抗測定には使用できません。
解き方
- 各選択肢の回路計の構造と使用法に関する記述を検討する。
- アナログ式でも抵抗測定等のために電池を内蔵するためイは誤り。
- 絶縁抵抗測定には専用の高電圧を出力する絶縁抵抗計(メガー)が必要なためロは誤り。
- 電圧測定時に想定値の直近上位レンジを選択することは適切な安全手順であるためハが正しい。
- 抵抗測定端子の出力電圧は直流電圧であるためニは誤り。
- 選択肢 イ不正解
- アナログ式テスタも抵抗測定レンジ(オーム測定)や導通試験のために乾電池を内蔵しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路の絶縁抵抗測定には専用の絶縁抵抗計(直流250Vや500Vを印加)を用いなければならず、低電圧測定のテスタの値は使用できません。
- 選択肢 ハ正解
- 未知または想定される電圧を測定する場合、メータの振り切れや回路破損を防ぐため直近上位のレンジを選択します。
- 選択肢 ニ不正解
- 抵抗測定時の回路計の端子出力は内蔵電池による直流電圧です。
覚えるポイント
- 回路計の電圧測定レンジは直近上位レンジ(不明時は最大レンジ)を選ぶ
- 絶縁抵抗測定の代用に回路計は使えない
間違えやすいところ
- テスタで抵抗が測れることから絶縁抵抗も測れると誤認してしまう。
出題の前提:電気計測器の基本的取扱い基準
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線工事完了時の一般検査項目
検査・測定 · 竣工検査 / 目視点検 / 絶縁抵抗測定 / 接地抵抗測定 / 導通試験
一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了したときの検査で、一般的に行われている検査項目の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
一般用電気工作物の低圧屋内配線工事完了時には、配線や器具の施工状態を確認する「目視点検」、結線の誤りや断線がないかを確認する「導通試験」、漏電を防止するための「絶縁抵抗測定」、感電防止のための「接地抵抗測定」が現場で一般的に行われます。絶縁耐力試験(高電圧を印加する耐電圧試験)や温度上昇試験は、機器の製造規格試験等で行われるものであり、一般的な一般用屋内配線の竣工検査では行われません。
解き方
- 低圧屋内配線工事の完了時に実施する検査項目を想起する(目視点検、導通試験、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定)。
- 絶縁耐力試験や温度上昇試験が含まれている選択肢(イ、ハ、ニ)を除外する。
- 適切な4項目が揃っている選択肢ロを正解とする。
- 選択肢 イ不正解
- 温度上昇試験は現場の低圧配線完了時の一般検査項目には含まれません。
- 選択肢 ロ正解
- 目視点検、導通試験、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定のすべてが一般に行われる検査項目です。
- 選択肢 ハ不正解
- 絶縁耐力試験および温度上昇試験は、低圧屋内配線の一般的な竣工検査項目ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 低圧屋内配線において絶縁耐力試験は一般には行われません(絶縁抵抗測定で確認します)。
覚えるポイント
- 低圧屋内配線の一般検査は「目視」「導通」「絶縁抵抗」「接地抵抗」の4つ
間違えやすいところ
- 高圧受電設備で行われる「絶縁耐力試験」を低圧一般用工作物の日常検査と混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準および内線規程・竣工検査基準
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士でなければ従事できない作業
法令 · 電気工事士法 / 電気工事士の作業範囲 / 軽微な作業
電気工事士法において、一般用電気工作物の工事又は作業で電気工事士でなければ従事できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気工事士法施工令において、配電盤を造営材に取り付ける作業や、電線相互・電線管の接続、ボックスの設置などは電気工事士でなければできない作業と定められています。一方、電柱・柱の設置、キャブタイヤケーブルのねじ止め(端子への接続)、二次電圧36V以下の小型変圧器の二次側配線(インターホン・火災感知器等)は「軽微な作業」または電気工事士法の適用除外作業と規定されており、資格がなくても従事できます。
解き方
- 各作業が「電気工事士でなければ従事できない作業」か「軽微な作業(除外作業)」かを分類する。
- イ(キャブタイヤケーブルのねじ止め)は軽微な作業に該当する。
- ロ(二次電圧36V以下の配線)は軽微な作業に該当する。
- ハ(電柱の設置等の基礎作業)は電気工事士の資格を要しない作業である。
- ニ(配電盤の造営材への取付)は電気工事士の独占作業であるため、ニが正解となる。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧600V以下で使用する電気機器の端子にキャブタイヤケーブルをねじ止めする作業は軽微な作業であり、資格不要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 二次電圧が36V以下の小型変圧器の二次側配線工事は軽微な作業に該当し、資格不要です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線を支持する柱や腕木等の設置作業は、電気工事士でなくても従事できます。
- 選択肢 ニ正解
- 配電盤を造営材に取り付ける作業は、電気工事士でなければ従事できない電気工事作業です。
覚えるポイント
- 配電盤の造営材取付は電気工事士の資格が必須
- 機器端子へのキャブタイヤケーブルねじ止めや36V以下の二次側配線は軽微な作業
間違えやすいところ
- 配電盤の取付を単なる大工仕事のような軽微な作業と誤認しないこと。
出題の前提:電気工事士法第3条、同法施行令第2条(軽微な作業等)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品の該当品目の組み合わせ
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / 配線器具
電気用品安全法の適用を受ける次の配線器具のうち、特定電気用品の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、定格電圧、定格電流、極数等から全てが「電気用品安全法」に定める電気用品であるとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気用品安全法において、特に危険や障害の発生するおそれが高い電気用品を「特定電気用品(菱形PSEマーク)」、それ以外のものを「特定電気用品以外の電気用品(丸形PSEマーク)」として区分しています。配線用遮断器、漏電遮断器、タイムスイッチ、フロートスイッチ、カバー付ナイフスイッチ、差込み接続器などは特定電気用品です。一方、タンブラースイッチ、電磁開閉器、ライティングダクトなどは特定電気用品以外の電気用品に区分されます。
解き方
- 選択肢の各器具が特定電気用品(菱形PSE)か否かを判定する。
- イ:タンブラースイッチは「特定電気用品以外」、カバー付ナイフスイッチは「特定電気用品」であるため不適。
- ロ:電磁開閉器は「特定電気用品以外」、フロートスイッチは「特定電気用品」であるため不適。
- ハ:ライティングダクトは「特定電気用品以外」、差込み接続器は「特定電気用品」であるため不適。
- ニ:タイムスイッチ、配線用遮断器はともに「特定電気用品」であるため適合する。
- 選択肢 イ不正解
- カバー付ナイフスイッチは特定電気用品ですが、タンブラースイッチは特定電気用品以外の電気用品です。
- 選択肢 ロ不正解
- フロートスイッチは特定電気用品ですが、電磁開閉器は特定電気用品以外の電気用品です。
- 選択肢 ハ不正解
- 差込み接続器(コンセントやプラグ)は特定電気用品ですが、ライティングダクトは特定電気用品以外の電気用品です。
- 選択肢 ニ正解
- タイムスイッチと配線用遮断器は、どちらも特定電気用品(菱形PSE対象)に分類されます。
覚えるポイント
- 配線用遮断器、漏電遮断器、タイムスイッチ、フロートスイッチは特定電気用品(菱形PSE)
- タンブラースイッチ、ライティングダクト、電磁開閉器は特定電気用品以外(丸形PSE)
間違えやすいところ
- 日常的に使うタンブラースイッチを特定電気用品と誤認しやすいので注意する。
出題の前提:電気用品安全法施行令別表第一および別表第二
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の範囲と定義
法令 · 電気事業法 / 一般用電気工作物 / 小出力発電設備
一般用電気工作物に関する記述として、正しいものはどれか。ただし、発電設備は電圧600V以下とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
一般用電気工作物とは、原則として低圧(600V以下)受電であって、構内に小出力発電設備以外の発電設備がないものをいいます。小出力発電設備とは、太陽電池発電設備であれば出力50kW未満、風力・水力であれば20kW未満、内燃力であれば10kW未満などを指します。これを超える発電設備を設置した場合や、受電電圧が高圧(600V超)以上のものはすべて自家用電気工作物となります。
解き方
- 一般用電気工作物の要件を確認する(低圧受電かつ小出力発電設備のみ)。
- イ:小出力発電設備であれば低圧受電と合わせて一般用電気工作物となるため正しい。
- ロ:太陽電池発電設備で小出力発電設備となるのは50kW未満であるため、55kWを併設すると自家用電気工作物となり誤り。
- ハ・ニ:高圧で受電する設備は業種や容量にかかわらず自家用電気工作物となるため誤り。
- 選択肢 イ正解
- 低圧受電の場所に小出力発電設備(太陽電池50kW未満など)を併設しても、全体として一般用電気工作物として扱われます。
- 選択肢 ロ不正解
- 太陽電池発電設備が小出力発電設備となるのは50kW未満であり、55kWを設置すると自家用電気工作物になります。
- 選択肢 ハ不正解
- 高圧受電の設備は容量や業種にかかわらず自家用電気工作物に該当します。
- 選択肢 ニ不正解
- 受電電圧が高圧である設備は、需要場所の業種に関係なくすべて自家用電気工作物です。
覚えるポイント
- 太陽電池発電の小出力発電設備の限度は「50kW未満」
- 高圧受電はすべて自家用電気工作物
間違えやすいところ
- 太陽電池設備の小出力基準を50kW以下(正しくは50kW未満)または高出力と混同しないようにする。
出題の前提:電気事業法第38条、電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における屋外配線の工事方法
配線図 · 配線図記号 / ケーブル工事 / 屋外配線
木造2階建住宅の配線図において、①で示す部分の工事方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図において波線は露出配線を表し、本図面の注記により配線は基本的にケーブル工事によります。木造住宅の外壁等の屋外露出配線においては、雨線外でも施工可能な耐候性・耐水性のあるケーブル工事(丸形VVRケーブルなど)が施工法として適合します。金属線ぴ工事は屋外や乾燥した場所以外には施工できず、選択肢の中で屋外露出配線に適した工事方法はケーブル工事のみです。
解き方
- 配線図(15頁)の①の位置を確認する。1階屋外側の引込口付近から電気温水器に至る部分が波線で示されている。
- 波線の図記号は露出配線を示し、住宅の標準配線工事としてはケーブル工事が用いられる。
- 選択肢から屋外施工に適したケーブル工事(ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管工事の図記号(太い実線等)ではなく、波線(露出ケーブル配線)で図示されているため不適です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属可とう電線管工事を示す特記記号等は付されておらず不適です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属線ぴ工事は屋外や水気のある場所には施工できません。
- 選択肢 ニ正解
- 波線で示された屋外露出配線部分であり、丸形ケーブル(VVR等)を用いたケーブル工事が適切です。
覚えるポイント
- 配線図の波線は露出配線(一般住宅ではケーブル工事)を示す
- 屋外配線には水気や天候に耐えうるケーブル工事が一般的
間違えやすいところ
- 金属管や可とう管などの記号が付いていないにもかかわらず配管工事を選択してしまう誤り。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号および電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の器具取り付け位置(換気扇)
配線図 · 配線図記号 / 換気扇 / 壁付
木造2階建住宅の配線図において、②で示す図記号の器具の取り付け位置はどこか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
JIS C 0303による配線用図記号では、換気用ファンの記号(丸の中に羽根車状の線)の取り付け位置を表す際、一般(天井面露出)はそのまま、壁付の場合は壁側半分を黒く塗りつぶすか壁面線に接して表示します。天井埋込形の場合は枠線等が付加されます。本問の図記号は外壁面に配置された壁付換気扇を表しています。
解き方
- 配線図(15頁)の②が指す記号を確認する。1階の風呂(浴室)外壁にある換気扇記号である。
- 換気扇の円形記号の壁面側が黒く塗りつぶされており、壁付を示す図記号であることを確認する。
- 取り付け位置として「壁付」(選択肢ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 天井付換気扇の場合は記号全体が白抜きで壁から離れた位置に描かれます。
- 選択肢 ロ正解
- 図記号の一部が黒く塗りつぶされ壁面に取り付けられる「壁付」換気扇を示しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 床付を示す図記号ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 天井埋込形換気扇の場合は四角枠などの埋込表示記号が用いられます。
覚えるポイント
- 図記号の壁面側が黒く塗りつぶされているものは「壁付」器具を表す
間違えやすいところ
- 浴室の換気扇だからといって天井埋込形と先入観で判断しないこと。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(コンセント)
配線図 · 配線図記号 / コンセント
配線図において、③で示す図記号の器具の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図記号において、コンセントの傍記表示「E」は接地極(Earth ground)、「ET」は接地端子(Earth Terminal)を表します。したがって「EET」は接地極と接地端子の両方を備えた器具を示します。
解き方
- 図面中の③に記載されているコンセントの傍記文字「EET」を確認します。
- 最初の「E」が接地極付、続く「ET」が接地端子付を表すことから、「接地極付接地端子付コンセント」と判別します。
- 選択肢 イ不正解
- 接地端子付コンセントの傍記表示は「ET」のみとなります。
- 選択肢 ロ正解
- 傍記表示「EET」は接地極付接地端子付コンセントを示しているため正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地極付コンセントの傍記表示は「E」のみとなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏電遮断器付コンセントの傍記表示は「EL」となります。
覚えるポイント
- コンセントの傍記:E=接地極、ET=接地端子、EET=接地極付接地端子、EL=漏電遮断器付。
間違えやすいところ
- 接地極(E)と接地端子(ET)の略号を混同しないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(ライティングダクト)
配線図 · 配線図記号 / ライティングダクト
配線図において、④で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
ライティングダクトは、内部に導電バーが配されたレール状の配線器具であり、ダクト内の任意の位置に照明器具を取り付けることができます。図記号では細長い長方形で示され、傍記として「LD」が添えられます。
解き方
- 1階平面図の居間天井にある④の図記号(細長い長方形で「LD」と記載)を確認します。
- 「LD」はライティングダクト(Lighting Duct)の略称であるため、該当する名称を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 金属線ぴの図記号は、破線や特定の一点鎖線等で示され「M」などの文字が付記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- フロアダクトは床下に埋設・配設される配線用ダクトであり、図記号が異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 図記号および傍記「LD」はライティングダクトを示すため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂線ぴは樹脂製の配線モール等であり、「LD」とは表記されません。
覚えるポイント
- 細長い帯状の記号に「LD」の傍記はライティングダクト。
間違えやすいところ
- フロアダクトや金属線ぴと図記号の形状・文字記号を混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路の最大使用電圧
電気設備技術基準・解釈 · 小勢力回路 / 使用電圧の限度
配線図において、⑤で示す部分の小勢力回路で使用できる電圧の最大値[V]として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備技術基準の解釈第181条において、小勢力回路とは電子ブザー、チャイム、インターホン等に接続する最大使用電圧が60 V以下の電路を指します。このため、小勢力回路で使用できる電圧の最大値は60 Vです。
解き方
- ⑤で示された回路がチャイム(押しボタンと連動するチャイム設備)等の小勢力回路であることを確認します。
- 法令(電技解釈)における小勢力回路の最大使用電圧の規定(60 V以下)を適用します。
- 選択肢 イ不正解
- 24 Vは小勢力回路でよく用いられるトランスの二次側電圧の一例ですが、法令上の最大値ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 Vは小勢力回路の制限電圧区分の一つですが、許容される最大使用電圧ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 40 Vは法令上の小勢力回路の最大使用電圧の基準値ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 小勢力回路の最大使用電圧は電気設備技術基準の解釈により60 Vと規定されています。
覚えるポイント
- 小勢力回路の最大使用電圧は60 V以下。
間違えやすいところ
- 二次側電圧として実務で頻繁に使われる12 Vや24 Vを最大値と勘違いしないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条(小勢力回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(VVF用ジョイントボックス)
配線図 · 配線図記号 / ジョイントボックス
配線図において、⑥で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線工事において、ケーブルの接続箇所を示す図記号として中空の丸「○」はVVF用ジョイントボックスを表します。金属管工事等で用いられるアウトレットボックスは塗りつぶしの丸「●」、プルボックスは四角形「□」で表されます。
解き方
- 平面図中の⑥に示されている図記号が白抜きの丸(○)であることを確認します。
- JIS規格の配線用図記号に基づき、白抜きの円(○)はVVF用ジョイントボックス(ジョイントボックス)と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 一般的なアウトレットボックス(金属製等)は黒丸「●」で表されます。
- 選択肢 ロ正解
- 白抜きの円記号(○)はVVF用ジョイントボックスを表すため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- プルボックスの図記号は正方形(□)の中に文字等が配置される記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- ジャンクションボックス一般ではなく、記号○はVVF用ジョイントボックスとして定義されています。
覚えるポイント
- ○はVVF用ジョイントボックス、●はアウトレットボックス、□はプルボックス。
間違えやすいところ
- ●(アウトレットボックス)と○(VVF用ジョイントボックス)を逆にしてしまわないよう注意します。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線設計(最少電線心線数の決定)
配線図 · 心線数 / 点滅回路 / 複線図
配線図において、⑦で示す部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。ただし、電源からの接地側電線は、スイッチを経由しないで照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電灯点滅回路の配線において、スイッチ箱へは電源の非接地側電線を引き込み、スイッチ通過後の点滅線を負荷(照明器具)へ配線します。また、照明器具には電源の接地側電線が直接接続されます。対象区間に必要な電線の種類と本数を複線図から特定します。
解き方
- 2階洋室のジョイントボックスと、壁のスイッチ「ハ」および照明器具「ハ」の間の配線経路を確認します。
- ⑦で示された配線経路(ジョイントボックスから照明器具「ハ」とスイッチ「ハ」方向への配線区間)を通過する電線を整理します。
- 必要な心線は「接地側電線(白)」、「非接地側電線(黒)」、「スイッチハの点滅線」の3本であるため、最少心線数は3本となります。
- 選択肢 イ不正解
- 2本では常時電源、接地側、点滅線の3系統を賄うことができません。
- 選択肢 ロ正解
- 接地側電線、非接地側電線、点滅線の合計3本が必要であるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- この区間は片切スイッチ1個の回路であり、4本は過剰です。
- 選択肢 ニ不正解
- 5本を必要とする回路構成ではありません。
覚えるポイント
- 片切スイッチと照明器具がボックスから同じ方向に分岐する場合、電源(接地側・非接地側)+点滅線の計3本が必要。
間違えやすいところ
- スイッチ回路だから2本で足りると即断せず、その先にある照明器具への接地側電線の送りも考慮する必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準・内線規程に基づく屋内配線設計
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(スイッチ)
配線図 · 配線図記号 / ワイドハンドル形点滅器
配線図において、⑧で示す図記号(◆)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線用図記号において、黒丸「●」は一般形点滅器を表しますが、黒塗りのひし形「◆」はワイドハンドル形点滅器を表します。調光器の場合は一般に文字記号「C」や専用記号が用いられます。
解き方
- ⑧で指示されている記号が塗りつぶされたひし形(◆)であることを確認します。
- JIS C 0303において、塗りつぶしひし形(◆)は「ワイドハンドル形点滅器」と規定されています。
- 選択肢 イ不正解
- 一般形点滅器の図記号は塗りつぶしの黒丸(●)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器は調光器用の図記号または傍記記号「C」等で表されます。
- 選択肢 ハ正解
- 塗りつぶしのひし形(◆)はワイドハンドル形点滅器を表すため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- ワイド形調光器を示す図記号ではありません。
覚えるポイント
- ●は一般形点滅器、◆はワイドハンドル形点滅器。
間違えやすいところ
- ●(一般形点滅器)と◆(ワイドハンドル形点滅器)の形状の差異を見落としやすいので注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗値の基準
電気設備技術基準・解釈 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 電路の絶縁
配線図において、⑨で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備技術基準第58条において、低圧電路の電路と大地間の絶縁抵抗の最小許容値は、対地電圧が150 V以下の場合は0.1 MΩ以上、対地電圧が150 Vを超える場合は0.2 MΩ以上(300 V以下の場合)と定められています。本電路は単相3線式の中性線が接地されており、対地電圧は100 Vです。
解き方
- 分電盤結線図の⑨が指す回路(分岐回路m)の使用電圧が単相100 Vであることを確認します。
- 単相3線式100/200 Vの中性線接地電路における対地電圧は100 V(150 V以下)です。
- 対地電圧150 V以下の電路に要求される絶縁抵抗の最小値として0.1 MΩを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 対地電圧が150 V以下であるため、許容される最小値は0.1 MΩとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2 MΩは対地電圧が150 Vを超える300 V以下の電路(単相2線式200 Vなど)に適用される値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.3 MΩという基準値は低圧電路の絶縁抵抗規定には存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4 MΩは使用電圧300 Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
覚えるポイント
- 低圧の絶縁抵抗:対地電圧150 V以下は0.1 MΩ以上、300 V以下で対地電圧150 V超は0.2 MΩ以上。
間違えやすいところ
- 回路に200 Vが含まれる単相3線式全体と混同しがちですが、100 V回路の対地電圧は100 V(150 V以下)なので0.1 MΩです。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地工事の種類の選定
電気設備技術基準・解釈 · 接地工事 / D種接地工事 / 電気温水器
配線図において、⑩で示す部分(電気温水器)の接地工事の種類として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備の技術基準の解釈第29条において、使用電圧が300 V以下の低圧の機械器具の鉄台および金属製外箱には「D種接地工事」を施すことが定められています(300 Vを超える低圧用機械器具にはC種接地工事)。本問の電気温水器は単相200 VであるためD種接地工事が該当します。
解き方
- 分電盤結線図の⑩が接続される電気温水器の電源仕様(単相2線式200 V)を確認します。
- 使用電圧が200 Vであり「300 V以下の低圧」に該当することを判断します。
- 300 V以下の低圧用機械器具の外箱接地工事の種類である「D種接地工事」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- A種接地工事は高圧または特別高圧の機器等に施す接地工事です。
- 選択肢 ロ不正解
- B種接地工事は変圧器の高圧側と低圧側の混触防止のために施す接地工事です。
- 選択肢 ハ不正解
- C種接地工事は使用電圧が300 Vを超える低圧用機械器具に施す接地工事です。
- 選択肢 ニ正解
- 300 V以下の低圧機械器具の外箱接地にはD種接地工事を施すため正しいです。
覚えるポイント
- 低圧用機械器具の外箱接地:300 V以下はD種接地工事、300 V超はC種接地工事。
間違えやすいところ
- 200 Vだからと高圧用のA種やB種を選んだり、300 V超のC種と混同しないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台及び金属製外箱の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
埋込スイッチボックスの識別
配線図 · 図記号 / 配線器具 / 埋込スイッチボックス
配線図において、⑪で示す図記号の器具写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
屋内配線図において、壁面内に埋め込んで各種配線器具を保持・収容するための箱は、長方形に斜線を引いた図記号で表され、実物としてはスライドボックス等の合成樹脂製埋込スイッチボックスが一般に使用される。
解き方
- 配線図2階平面図の洋室壁面に配置された⑪の引き出し線および図記号(長方形に斜線)を確認する。
- 長方形に斜線の記号が「埋込形スイッチボックス」を表すことを特定し、各選択肢の写真から該当する樹脂製埋込スイッチボックス(写真イ)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 埋込連用器具(スイッチ・コンセント)を壁内に固定するための合成樹脂製埋込スイッチボックス(1個用)の写真であり、図記号⑪と一致する。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は露出配管工事で壁面表面に取り付けて器具を収容する露出用スイッチボックスであり、埋込用ボックスの図記号とは異なる。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は金属製のアウトレットボックスであり、配線図では正方形や八角形の図記号で表される電線相互の接続用ボックスである。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真はコンクリート打込み配管工事で用いられるコンクリートボックスであり、木造住宅の埋込スイッチボックスとは異なる。
覚えるポイント
- 長方形に斜線=埋込形スイッチボックス
- 正方形に斜線=露出スイッチボックス
- 無地の長方形=プルボックス
間違えやすいところ
- アウトレットボックスやプルボックスの図記号と混同しやすいため、外形と内部斜線の有無を正確に見分ける必要がある。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具図記号(シャンデリア)の識別
配線図 · 図記号 / 照明器具 / シャンデリア
配線図において、⑫で示す図記号の器具写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
配線図記号における照明器具では、基本の白丸記号に器具種別を示す英文字が傍記される。CHはシャンデリア(Chandelier)、Pはペンダント(Pendant)、DLはダウンライト(Downlight)を表す。
解き方
- 配線図の2階寝室の中央に配置されている⑫の照明器具図記号と、傍記文字「CH」を確認する。
- 「CH」はシャンデリアを意味するため、複数の灯具を備えた豪華な装飾用吊り下げ照明器具である写真ロを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真はサーキュレーターファンを備えたシーリングファン付照明器具であり、シャンデリア(CH)の図記号とは異なる。
- 選択肢 ロ正解
- 複数の電球と装飾フレームで構成されるシャンデリアの写真であり、傍記CHの照明器具図記号と完全に一致する。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真はコード等で吊り下げる単灯のペンダントライトであり、配線図記号では「P」と傍記される器具である。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真は天井に直接取り付ける引掛シーリング配線器具または平形のシーリング器具であり、シャンデリアではない。
覚えるポイント
- CH=シャンデリア (Chandelier)
- P=ペンダント (Pendant)
- DL=ダウンライト (Downlight)
間違えやすいところ
- 吊り下げ器具であるペンダント(P)とシャンデリア(CH)の傍記アルファベットを混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
接地極付接地端子付コンセントの識別
配線図 · 図記号 / コンセント / 接地極 / 接地端子
配線図において、⑬で示す図記号の器具写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
コンセントの図記号傍記において、接地極付き(プラグのアースピンを差し込む穴があるもの)は「E」、接地端子付き(アース線を直接ねじ留めする機構があるもの)は「ET」、両方を併せ持つ器具は「EET」と表記される。
解き方
- 2階寝室の右下壁面に配置された⑬のコンセント図記号に添えられた傍記文字「EET」を確認する。
- 「EET」は接地極(E)と接地端子(ET)の両方を備えた器具を表すため、差込口に3つ目の接地穴があり下部に接地端子カバーを備えた写真ニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真は接地極(アース極用差込穴)のみを有する接地極付コンセント(傍記E)であり、接地端子(ET)がないため不適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真は通常の2極差込口にアース線接続用端子のみを付加した接地端子付コンセント(傍記ET)であり、EETとは異なる。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真は単相200V用でエル字形等の極配置を持つ接地極付コンセントであり、100V用EETコンセントとは異なる。
- 選択肢 ニ正解
- 接地極用穴(E)とアース線を接続する開閉式カバー付接地端子(ET)の両方を備えた接地極付接地端子付コンセント(EET)である。
覚えるポイント
- E=接地極(Earth pin差込穴)
- ET=接地端子(Earth Terminalねじ)
- EET=接地極付接地端子付
間違えやすいところ
- 写真の外観で接地極(穴)だけなのか、端子(下部のカバー内)だけなのか、両方あるのかを見誤りやすい。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
2極2素子配線用遮断器の識別
配線図 · 分電盤 / 配線用遮断器 / 2P2E / 単相200V回路
配線図において、⑭で示す図記号の器具写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式配電において単相200V機器へ電源を供給する分岐回路には、両電圧線に過電流引き外し素子を備えた「2P2E(2極2素子)」の遮断器を用いる。記号が「B」の場合は配線用遮断器であり、「BE」で示される漏電遮断器(テストボタン付き)とは区別される。
解き方
- 分電盤結線図の⑭を確認し、記号が配線用遮断器(B)であり、回路定格が「200V 2P 2E 20A」であることを読み取る。
- 漏電遮断器(テストボタン付きのロ・ニ)を除外する。
- 配線用遮断器の中で、100V専用の2P1E(写真イ)ではなく、200Vに対応した2極2素子(2P2E 110/220V、写真ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 銘板に2P1E 110Vとある100V専用の配線用遮断器であり、中性線欠相保護なしでは200V回路に使用できない。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電表示ボタンおよびテストボタンを備えた2P2E漏電遮断器であり、図記号BE(漏電遮断器)に対応する器具である。
- 選択肢 ハ正解
- 2P2E 110/220V 20A定格の配線用遮断器(安全ブレーカ)であり、単相200V回路nの保護器具として完全に一致する。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真はテストボタン付きの2P1E小形漏電遮断器(100V用)であり、200V用の配線用遮断器ではない。
覚えるポイント
- 単相200V回路には2P2E(2極2素子)ブレーカーを使用する
- 記号B=配線用遮断器、BE=漏電遮断器
間違えやすいところ
- テストボタンが付いている漏電遮断器(BE)と通常の配線用遮断器(B)の外観銘板を見落として誤認しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチへの配線ケーブル条数・心線数の算定
配線図 · 心線数 / 3路スイッチ / 片切スイッチ / VVFケーブル
配線図において、⑮で示す部分の配線工事に必要なケーブルとして、適切なものはどれか。ただし、使用するケーブルの心線数は最少とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
同一位置に設置された複数のスイッチ間では非接地側電線(電源側黒線)を渡り線で共通接続できる。片切スイッチは電源線1本と照明への点滅線1本、3路スイッチは電源線1本と相手側スイッチへの連絡線2本を要するため、合計必要心線数は 1(電源共通)+ 2(連絡線)+ 1(点滅線)= 4心 となる。
解き方
- ⑮のスイッチボックスに設置される器具を確認する(3路スイッチ「タ」および片切スイッチ「レ」)。
- 天井のジョイントボックス⑯とこのスイッチボックス間を通過する電線心線数を計算する。電源線1本、3路連絡線2本、ポーチ灯点滅線1本で合計4本必要である。
- 一般的なVVFケーブルの組合せとして、4心を満たす最少心線数の構成である「2心ケーブル2条」(写真ロ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 2心ケーブル1条では合計2心にしかならず、3路連絡線2本と電源線・点滅線を収容しきれず施工できない。
- 選択肢 ロ正解
- 2心ケーブル2条で合計4心となり、電源共通線1本、3路連絡線2本、ポーチ灯点滅線1本を無駄なく配線できる。
- 選択肢 ハ不正解
- 3心1条と2心1条では合計5心となり、1心余剰が生じるため心線数最少の条件に合致しない。
- 選択肢 ニ不正解
- 3心ケーブル2条では合計6心となり、必要心線数4心に対して大幅に余分となり不適切である。
覚えるポイント
- 片切スイッチ=電源+点滅線(2心)
- 3路スイッチ=電源+連絡線2本(3心)
- 同位置で電源を共通化すると 1+2+1=4心
間違えやすいところ
- 電源線をスイッチごとに別々に引き込むと考えて計5心必要と誤認したり、接地側電線をスイッチに配線してしまうミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内の差込形コネクタの選定
配線図 · 差込形コネクタ / 複線図 / ジョイントボックス / 心線接続
配線図において、⑯で示すボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はVVF1.6とし、ボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けるものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ジョイントボックス内での差込形コネクタの選定は、回路の複線図を展開して接続点ごとの心線数を確定して行う。接地側(白線)、非接地側(黒線)、負荷ごとの点滅線・中継連絡線をそれぞれ独立した接続単位として極数(2極・3極・4極等)を決定する。
解き方
- ボックス⑯に接続される配線を整理する:分電盤からの電源線回路a、他室への送り配線、玄関ホール灯、ポーチ灯「レ」、スイッチ部(3路「タ」および片切「レ」)への配線、階段側への連絡配線。
- 接地側白線の接続点をまとめる:電源、送り、玄関灯、ポーチ灯の計4本を接続するため「4本用コネクタ」が1個必要。
- 非接地側黒線の接続点をまとめる:電源、送り、スイッチへの電源線の計3本を接続するため「3本用コネクタ」が1個必要。
- 点滅線および連絡線をまとめる:片切スイッチ「レ」とポーチ灯を結ぶ点滅線(2本接続)で「2本用コネクタ」が1個、3路スイッチ「タ」の連絡線中継(各2本接続)で「2本用コネクタ」が2個必要。
- 必要な差込形コネクタを合算すると、2本用が3個、3本用が1個、4本用が1個となる。
- 選択肢 イ正解
- 2本用3個(点滅線1組+3路連絡線2組)、3本用1個(非接地側)、4本用1個(接地側)となり、複線図の全接続点と完全に一致する。
- 選択肢 ロ不正解
- 2本用が2個では、3路スイッチの連絡線2組と点滅線1組の計3組の2本接続のうち1箇所が接続できず不足する。
- 選択肢 ハ不正解
- 4本用コネクタが含まれておらず、接地側白線4本の接続が行えないため不適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- コネクタの総数が4個しかなく、ボックス内で独立して接続すべき5箇所の接続点に対して不足している。
覚えるポイント
- 複線図作成順序:①白線(接地側)を負荷へ、②黒線(非接地側)をスイッチへ、③点滅線をスイッチから負荷へ
- 3路スイッチの連絡線の中継はそれぞれ2本用コネクタ2個を使用する
間違えやすいところ
- 3路スイッチの2本の連絡線中継を見落として接続箇所を少なく数えてしまう間違いが非常に多い。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 2810
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブの選定
配線図 · リングスリーブ / 圧着マーク / 複線図 / VVF1.6
配線図において、⑰で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はVVF1.6とし、ボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けるものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線がすべてVVF1.6(断面積約2.0mm²相当)の場合のリングスリーブ選定基準は次の通りである: ・1.6mm×2本:小スリーブ(刻印「○」) ・1.6mm×3〜4本:小スリーブ(刻印「小」) ・1.6mm×5〜6本:中スリーブ(刻印「中」)
解き方
- 配線図1階の脱衣所・浴室付近に位置するボックス⑰に接続される各回路の複線図を展開する。
- 接地側電線(白線)の接続点では、電源・送り・各照明および換気扇等の器具が集中してVVF1.6が計5本接続されるため、中スリーブが1個必要となる。
- 非接地側電線およびスイッチからの点滅線接続点では、接続される1.6mm電線の本数がそれぞれ2本〜4本に収まるため、小スリーブが計2個必要となる。
- 以上より、使用するリングスリーブの種類と最少個数は「小 2個、中 1個」(写真ハ)となる。
- 選択肢 イ不正解
- 1.6mm電線が5本接続される箇所には小スリーブを使用できず圧着範囲外となるため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 接続点数およびスリーブの容量適合の両面において複線図の接続条件と合致しない。
- 選択肢 ハ正解
- 1.6mm電線5本接続の1箇所に中スリーブを1個、1.6mm電線2〜4本接続の2箇所に小スリーブを2個使用する組合せが適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを必要とする5本以上の接続点は1箇所のみであり、中スリーブ2個は過剰である。
覚えるポイント
- 1.6mm×2本=小スリーブ(刻印○)
- 1.6mm×3〜4本=小スリーブ(刻印小)
- 1.6mm×5本以上=中スリーブ(刻印中)
間違えやすいところ
- 1.6mmが5本接続される箇所に誤って小スリーブを選定してしまうミスに注意する(小スリーブは1.6mmなら4本まで)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程、JIS C 2810
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの識別
配線図 · 図記号 / スイッチ / 3路スイッチ / 4路スイッチ / 遅れスイッチ
この配線図で、使用されていないスイッチはどれか。ただし、各写真下の図は接点の構成を示す。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
スイッチの接点構成と配線図記号の対応: ・3路スイッチ:端子0-1-3の切替接点で、2箇所から点滅操作を行う場所に設置される。 ・遅れスイッチ:OFF操作後も一定時間電流を流し続ける接点を持ち、換気扇連動等に用いられる。 ・4路スイッチ:端子1-2-3-4の交差切替接点を持ち、3箇所以上から点滅操作を行う回路の中間スイッチとして使用される。
解き方
- 各選択肢の写真と下部の接点回路図から器具を判別する。イは3路スイッチ、ロは遅れスイッチ、ハは片切(位置表示灯付)スイッチ、ニは4路スイッチである。
- 配線図全体(1階・2階平面図)を走査して各スイッチの有無を確認する。階段灯「タ」等に3路スイッチ、1階トイレ換気扇に「遅」スイッチ、各居室に片切スイッチが存在する。
- 3箇所以上から点滅制御する照明回路および4路スイッチの図記号は存在しないため、使用されていないスイッチとして写真ニを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 階段照明「タ」等の点滅用として3路スイッチ(0, 1, 3端子)が配線図内で実際に使用されている。
- 選択肢 ロ不正解
- 1階トイレの換気扇用スイッチとして傍記「遅」が付された遅れ消灯スイッチが使用されている。
- 選択肢 ハ不正解
- 各居室・廊下等の一般照明の点滅制御用として片切スイッチ(または表示灯内蔵スイッチ)が多数使用されている。
- 選択肢 ニ正解
- 端子1, 2, 3, 4の交差接点を備えた4路スイッチは、本配線図内の照明点滅回路で一切使用されていない。
覚えるポイント
- 4路スイッチは3箇所以上点滅の中間に必須(端子1, 2, 3, 4)
- 3路スイッチは2箇所点滅の両端に使用(端子0, 1, 3)
- 「遅」の傍記は遅れスイッチを示す
間違えやすいところ
- スイッチの接点構成図から、3端子の3路スイッチと4端子交差接続の4路スイッチを見間違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の施工で使用する工具の判別(2階部分)
配線図 · 電気工事用工具 / 配線図の読解 / 木造住宅の屋内配線
木造2階建住宅の配線図において、2階部分の施工で一般的に使用されることのない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
木造住宅の配線工事では、特記のない屋内部分はVVFケーブルを用いたケーブル工事が基本となります。配線図の2階平面図を見ると電線管(VE管やPF管等)の配管指定記号は一切なく、すべてケーブル直接配線です。したがって、合成樹脂管の切断に用いられるエンビカッタは2階の施工では使用されません。
解き方
- 2階平面図を確認し、合成樹脂管や金属管などの電線管工事が指定されているか配線記号を調べる。
- 2階は管工事の表記がなくすべてVVFケーブル工事であることを確認し、各写真の工具用途と照合して管切断用のエンビカッタ(ハ)を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- VVF用ストリッパは、VVFケーブルのシースおよび絶縁被覆を剥ぎ取るために2階の配線施工で頻繁に使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- ボードカンナは、壁の石膏ボードにスイッチボックス等の埋込穴を開けた後の面取り加工に一般的に使用されます。
- 選択肢 ハ正解
- エンビカッタは硬質塩化ビニル管(VE管)や樹脂管を切断する工具ですが、2階には電線管工事が存在しないため使用されません。
- 選択肢 ニ不正解
- リングスリーブ用圧着工具は、2階天井裏のジョイントボックス内で電線相互を圧着接続するために必須で使用されます。
覚えるポイント
- 配線図の各階ごとの指定(管工事記号の有無)を正確に読み取ることが正解への鍵となります。
間違えやすいところ
- 1階の屋外配線にあるPF管工事と混同し、2階部分でも樹脂管切断工具が必要であると誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験配線図問題・一般工具の用途
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図の施工で使用する材料・器具の判別(全体)
配線図 · 配線器具・材料 / 金属管工事材料 / 合成樹脂管工事材料
木造2階建住宅の配線図の施工において、全体を通じて一般的に使用されることのないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線図において使用材料を判定する際は、図面全体で指定されている工事種類(ケーブル工事、合成樹脂管工事、金属管工事など)を把握することが重要です。本図面では屋内がVVFケーブル工事、屋外コンセントへの立ち下げ部分にPF管(PF16)が用いられていますが、ねじなし電線管等の金属管工事は一切採用されていないため、ねじなしコネクタは不要となります。
解き方
- 1階・2階の平面図および分電盤結線図を確認し、金属管工事の指示記号が存在しないことを確認する。
- 写真ロがねじなし電線管用ボックスコネクタであることを認識し、本配線図の工事全体で使用されない材料として選択する。
- 選択肢 イ不正解
- サドルは、1階屋外部分のPF管(PF16)やケーブルを造営材に固定・支持するために一般的に使用されます。
- 選択肢 ロ正解
- ねじなしコネクタは金属管(E管)をボックスに接続する部材ですが、本配線図に金属管工事の施工箇所はないため使用されません。
- 選択肢 ハ不正解
- PF管用ボックスコネクタは、1階庭・駐車場周りの防雨形コンセント(WP)へ配管されるPF16をボックス等へ接続する際に使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 端子台は、分電盤内や電気温水器回路の中継部、アース配線端子部などの結線箇所で使用されます。
覚えるポイント
- ねじなしコネクタはねじなし金属電線管(E管)専用の部材であり、金属管工事がない現場では使用しません。
間違えやすいところ
- ハのPF管用ボックスコネクタとロの金属管用ねじなしコネクタの形状を見誤り、配管工事用コネクタ同士で混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験配線図問題・電気工事材料の用途
出典:電気技術者試験センター『平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成27年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

