学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
電熱器の消費電力量と発熱量の計算
電気の基礎理論 · ジュールの法則 / 発熱量 / 電力量
消費電力が500 Wの電熱器を1時間30分間使用したときに発生する熱量 [kJ] として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
電熱器などの抵抗負荷による発熱量(熱エネルギー)は、ジュールの法則に基づき、電力 P [W] に通電時間 t [s](秒数)を乗じることでジュール [J] 単位として算出されます。1 kJ は 1,000 J であるため、時間の単位を分や時間から秒へ正確に換算することが基本となります。
解き方
- 使用時間である1時間30分を秒単位に換算する(1時間30分 = 90分 = 90 × 60 = 5400秒)。
- 発熱量の公式 H = P × t に消費電力 500 W と時間 5400 秒を代入し、H = 500 × 5400 = 2,700,000 J = 2700 kJ を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 時間を分(90分)のまま 500 × 90 = 45,000 として計算した誤った数値です。時間は秒に換算する必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 時間を1.5時間のまま 500 × 1.5 = 750 として計算した誤りです。熱量 [J] の算出には秒単位を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 1時間(3600秒)分の発熱量 500 × 3600 = 1800 kJ のみを計算しており、残り30分が加算されていません。
- 選択肢 ニ正解
- H = 500 W × 5400 s = 2,700,000 J = 2700 kJ であり、計算結果と完全に一致します。
覚えるポイント
- 発熱量 H [J] = 電力 P [W] × 時間 t [秒] = 1 W・s
間違えやすいところ
- 時間の単位を秒 [s] に直さず、時間 [h] や分 [min] のまま計算してしまうミス
出題の前提:電気設備の基礎理論(ジュールの法則に基づく発熱量計算)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
直流回路の合成抵抗と全電流の計算
電気の基礎理論 · 合成抵抗 / 直流回路 / オームの法則
図のような直流回路において、電源電圧が16 Vのとき、回路に流れる全電流 I [A] の値として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
はしご形(ラダー型)抵抗回路では、電源から最も遠い端(右端)から順次、並列接続と直列接続の合成抵抗を求めて電源側へ向かって折りたたむように計算していきます。全体の合成抵抗 R [Ω] が求まれば、オームの法則 I = V / R により全電流を算出できます。
解き方
- 回路右端の並列に接続された2つの 4 Ω 抵抗の合成抵抗を計算する(4 / 2 = 2 Ω)。
- この 2 Ω に直列接続された上側の 2 Ω 抵抗を加算する(2 + 2 = 4 Ω)。
- この 4 Ω と中央の並列 4 Ω 抵抗を合成する(4 / 2 = 2 Ω)。
- さらに電源側上部の直列 2 Ω 抵抗を加算して全合成抵抗を求める(2 + 2 = 4 Ω)。
- 電源電圧 16 V を全合成抵抗 4 Ω で除算し、全電流 I = 16 / 4 = 4 A を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- すべての抵抗を単純に直列接続として足し合わせた場合などに生じる誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 全合成抵抗を 8 Ω と誤認したときの計算結果であり不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 回路全体の合成抵抗が 4 Ω となり、電流 I = 16 V / 4 Ω = 4 A で正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成抵抗の計算途中で直列抵抗の加算を忘れるなど、全抵抗を 2 Ω と誤った場合の数値です。
覚えるポイント
- 同じ値 R の抵抗2本の並列合成抵抗は R/2 となる
間違えやすいところ
- 回路の途中の並列部分と直列部分を取り違えて合算してしまうミス
出題の前提:直流回路のオームの法則および抵抗の直並列接続合成則
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の抵抗値の比較と等価サイズ
配電理論及び配線設計 · 導体抵抗 / 電線の太さと長さ / 抵抗率
直径2.6 mm、長さ20 mの銅導線と抵抗値が最も近い同材質の銅導線として、適切なものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
導線の電気抵抗 R [Ω] は、抵抗率を ρ、長さを L、断面積を A とすると R = ρ × (L / A) で表されます。同材質(抵抗率 ρ が等しい)の導線同士を比較する場合、L / A の値が基準導線の値に最も近いものが最も近い抵抗値を示します。長さが同じであれば、断面積が最も近いものが正解となります。
解き方
- 基準導線の断面積を計算する(半径 1.3 mm より、A = π × 1.3² ≈ 3.14 × 1.69 ≈ 5.31 mm²)。長さは 20 m である。
- 各選択肢について長さを断面積で割った比(L / A)または断面積を比較する。ニは断面積 5.5 mm²、長さ 20 m であり、断面積が 5.31 mm² に極めて近く、長さも同一であるため抵抗値が最も近い。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6 mmの断面積は約2.01 mm²であり、長さ40 mでの L/A は約19.9となり基準の約3.77と大きく異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 断面積8 mm²、長さ20 mの L/A は 2.5 であり、ニの 5.5 mm²(L/A ≈ 3.64)の方が基準値 3.77 に近いです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径3.2 mmの断面積は約8.04 mm²であり、長さ10 mでの L/A は約1.24となり基準値から大きく外れます。
- 選択肢 ニ正解
- 直径2.6 mmの断面積は約5.31 mm²であり、長さが同じ20 mである断面積5.5 mm²の導線が最も近い値となります。
覚えるポイント
- 電線の断面積 A = π × (直径/2)²。直径2.6 mm の公称断面積相当は 5.5 mm²
間違えやすいところ
- 直径と断面積を混同し、直径2.6 mmに対して直径3.2 mmや1.6 mmを直感で選んでしまうミス
出題の前提:導体抵抗の計算式 R = ρ × (L / A)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
対称三相交流スター結線回路の線間電圧計算
電気の基礎理論 · 三相交流 / Y結線 / 線間電圧 / 相電圧
図のような各相6 Ωの抵抗がスター結線(Y結線)された対称三相負荷に三相交流電圧を加えたところ、線電流が20 Aであった。線間電圧 E [V] として、正しいものを1つ選べ。ただし、√3 = 1.73 とする。
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解答
ハ
解説
対称三相スター(Y)結線回路では、線電流 I と相電流 Ip は等しく(I = Ip)、線間電圧 E は相電圧 Vp の √3 倍(E = √3 × Vp)となります。負荷各相の抵抗と流れる相電流から相電圧を求め、それに √3 を掛けることで線間電圧が求まります。
解き方
- スター結線であるため、各相の負荷に流れる相電流 Ip は線電流 I と等しく 20 A であることを確認する。
- 1相分の抵抗が 6 Ω であることから、相電圧 Vp = Ip × R = 20 × 6 = 120 V を計算する。
- スター結線の線間電圧公式 E = √3 × Vp に √3 = 1.73 を代入し、E = 1.73 × 120 = 207.6 V を算出し、最も近い 208 V を導く。
- 選択肢 イ不正解
- 相電圧 Vp = 120 V の値そのものであり、線間電圧を求めるための √3 倍が行われていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 100 V に √3 を乗じた値(173 V)であり、相電圧の計算結果と合致しません。
- 選択肢 ハ正解
- E = √3 × (20 A × 6 Ω) = 1.73 × 120 V = 207.6 V ≈ 208 V であり適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 相電圧を単純に2倍(120 × 2 = 240 V)した誤った計算値です。
覚えるポイント
- Y結線では「線電流 = 相電流」「線間電圧 = √3 × 相電圧」
間違えやすいところ
- デルタ結線とスター結線の電圧・電流関係(√3倍する対象)を逆にしてしまうミス
出題の前提:三相交流回路の計算(問題注記: √3 = 1.73 を使用)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相交流回路の力率と電流の計算
電気の基礎理論 · 単相交流回路 / 力率 / 有効電力 / オームの法則
単相200 Vの回路に、消費電力2.0 kW、力率80 %の負荷を接続した場合、回路に流れる電流 [A] の値として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ニ
解説
単相交流回路における有効電力(消費電力)P [W] は、電圧 V [V]、電流 I [A]、力率 cosθ を用いて P = V × I × cosθ と表されます。力率が 100 % 未満の場合、同じ電力を消費するためには皮相電力分だけ大きな電流が回路に流れます。
解き方
- 与えられた数値を整理する(電圧 V = 200 V、消費電力 P = 2.0 kW = 2000 W、力率 cosθ = 0.80)。
- 単相電力の公式を変形して電流を求める式 I = P / (V × cosθ) とする。
- 数値を代入し、I = 2000 / (200 × 0.80) = 2000 / 160 = 12.5 A を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 力率を誤って掛け算側にして計算するなど、公式の変形を誤った数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 皮相電力を 10 A と求めた後に力率 0.8 を乗算して 8.0 A とした誤りです。電流を求める際は力率で除算します。
- 選択肢 ハ不正解
- 力率を考慮せず(力率100%として)I = 2000 / 200 = 10.0 A と計算した数値です。
- 選択肢 ニ正解
- I = 2000 W / (200 V × 0.8) = 12.5 A であり、計算結果と一致します。
覚えるポイント
- 単相電力 P = V × I × cosθ、電流 I = P / (V × cosθ)
間違えやすいところ
- kW を W に換算し忘れるミスや、力率を割るのではなく掛けてしまうミス
出題の前提:交流回路の有効電力計算
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の平衡時における電圧降下
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 電圧降下 / 中性線電流
図のような単相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗が r [Ω]、負荷電流が上下相ともに I [A]、中性線に流れる電流が 0 [A] のとき、電圧降下 (Vs - Vr) [V] を示す式として、正しいものを1つ選べ。
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解答
イ
解説
単相3線式回路において両外側線の負荷電流が等しい平衡状態では、中性線に流れる電流は打ち消し合って 0 A となります。そのため中性線における抵抗による電圧降下は生じず、受電端電圧 Vr と電源電圧 Vs の差(電圧降下)は、電流 I が流れている外側の電圧線1線分(抵抗 r)のみの電圧降下 r × I に等しくなります。
解き方
- 回路の条件を確認する。各相の負荷電流が等しく平衡しており、中性線電流は 0 A である。
- 中性線の電圧降下が 0 × r = 0 V であることから、電源端と受電端の電位差は外側線1本の抵抗 r に流れる電流 I による電圧降下のみとなり、Vs - Vr = r I を導出する。
- 選択肢 イ正解
- 平衡負荷では中性線電流が 0 であるため、電圧降下は外側線1線分のみとなり r I が正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- √3 r I は三相3線式配電線路における線間電圧降下の式であり、単相3線式には適用されません。
- 選択肢 ハ不正解
- 2 r I は単相2線式配電線路(往復2線分の抵抗)における電圧降下の式です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3本の電線抵抗をすべて加算した誤った式です。
覚えるポイント
- 単相3線式の平衡時の電圧降下は線1本分の r I(単相2線式は 2 r I)
間違えやすいところ
- 単相2線式の 2 r I と混同して中性線の降下まで含めてしまうミス
出題の前提:単相3線式配電線路の電圧降下理論
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式回路の電線路における電力損失計算
配電理論及び配線設計 · 三相3線式 / 電力損失 / 電線抵抗
図のような三相3線式回路で、線電流が10 A、電線路のこう長が20 mのとき、この電線路の電力損失 [W] として、正しいものを1つ選べ。ただし、電線1線の抵抗は1 m当たり0.01 Ωとする。
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解答
ニ
解説
電線路の電力損失は、導線の電気抵抗によって発生するジュール熱損失です。三相3線式回路では3本の線路それぞれに線電流 I [A] が流れるため、電線1線の抵抗を r [Ω] とすると電線路全体の電力損失 P_loss は 3 × I² × r [W] で求められます。
解き方
- 電線1線当たりの抵抗 r を計算する(r = 0.01 Ω/m × 20 m = 0.2 Ω)。
- 三相3線式の全電力損失の公式 P = 3 × I² × r に線電流 I = 10 A および r = 0.2 Ω を代入する。
- P = 3 × 10² × 0.2 = 3 × 100 × 0.2 = 60 W を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1線分のみの電力損失(I² r = 100 × 0.2 = 20 W)を答えた誤りです。三相3線式は3本分必要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相の計算で誤って √3 を掛けるなどした場合(約 34.6 W)の誤った数値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相2線式として電線2本分の損失(2 × I² r = 40 W)を計算した誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- P = 3 × I² × r = 3 × 10² × 0.2 = 60 W であり、計算結果と合致しています。
覚えるポイント
- 電線路の電力損失:三相3線式は 3 I² r、単相2線式は 2 I² r
間違えやすいところ
- 電線1本分の損失(I² r)のままにしてしまう、あるいは単相2線式(2 I² r)と取り違えるミス
出題の前提:三相3線式配電線路の電力損失計算
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の中性線断線時における負荷電圧
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 中性線断線 / 分圧計算
図のような単相3線式回路(電源電圧100/200 V)で、消費電力100 W(抵抗100 Ω)と500 W(抵抗20 Ω)の2つの負荷が接続されている。中性線の×印点で断線した場合、a-b間の負荷にかかる電圧 [V] として、正しいものを1つ選べ。ただし、断線によって各負荷の抵抗値は変化しないものとする。
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解答
ハ
解説
単相3線式の中性線が断線すると、両外側線間の線間電圧(200 V)に対して上下の負荷が直列に接続された回路となります。直列回路にかかる電圧は各負荷の抵抗値に比例して分圧されるため、抵抗値が大きい方の軽負荷(小電力負荷)側に高い異常電圧が印加されます。
解き方
- 断線後の回路状態を把握する。中性線が切れることで、a-b間の負荷(100 Ω)とb-c間の負荷(20 Ω)が直列接続され、両端に 200 V が印加される。
- 直列回路の全抵抗を計算する(R_total = 100 + 20 = 120 Ω)。
- 分圧の法則を用いて a-b間の電圧 V_ab を計算する(V_ab = 200 × (100 / 120) = 200 × 5 / 6 ≈ 166.7 V)。
- 四捨五入して最も近い値 167 V を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 20 Ω の負荷(b-c間)にかかる電圧 V_bc = 200 × (20 / 120) ≈ 33.3 V を求めた誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 断線前の正常時の a-b間電圧(100 V)であり、断線後の回路変化が考慮されていません。
- 選択肢 ハ正解
- 分圧計算により V_ab = 200 × (100 / 120) ≈ 166.7 V となり、167 V で正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 外側線間の全電源電圧 200 V そのものであり、直列負荷による分圧がなされていません。
覚えるポイント
- 中性線断線時は200 Vを抵抗比で分圧する。W数が小さい(抵抗が大きい)方に過電圧がかかる
間違えやすいところ
- 100 Wと500 WのW数の比で分圧してしまい、500 Wの方に高電圧がかかると取り違えるミス(抵抗値はW数に反比例)
出題の前提:単相3線式回路の中性線欠相(断線)時の電圧計算
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
管内配線における電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管配線
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径 2.0 [mm] の 600V ビニル絶縁電線(軟銅線)4本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] として適切なものはどれか。ただし、周囲温度は 30 [℃] 以下、電流減少係数は 0.63 とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に複数本の絶縁電線を収めると放熱が悪くなるため、単線の許容電流に電線数に応じた電流減少係数を乗じて電線1本当たりの許容電流を求めます。計算結果に生じた端数は7捨8超によって四捨五入に類似した整理を行います。
解き方
- 直径 2.0 mm の単線(軟銅線)の許容電流値が 35 A であることを確認します。
- 問題で与えられた電線管内4本収容時の電流減少係数 0.63 を単線の許容電流に乗じます(35 × 0.63 = 22.05 A)。
- 端数処理規定(小数点以下が0.7以下は切り捨て、0.8以上は切り上げ)に従い、22 A を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 17 A は直径 1.6 mm の許容電流 27 A に電流減少係数 0.63 を乗じた値(約 17.01 A)に相当し、直径 2.0 mm の計算結果ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 直径 2.0 mm の許容電流 35 A に電流減少係数 0.63 を乗じた 22.05 A を端数処理(7捨8超)した 22 A であり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 30 A は断面積 3.5 mm2 の許容電流 37 A などの減少計算結果に近い誤った数値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 35 A は直径 2.0 mm 絶縁電線の管内低減前の許容電流値であり、電流減少係数を乗じていないため誤りです。
覚えるポイント
- 直径 1.6 mm は 27 A、直径 2.0 mm は 35 A、直径 2.6 mm は 48 A を暗記する。
間違えやすいところ
- 電流減少係数を掛け忘れて元の許容電流 35 A(ニ)を選んでしまう誤り。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の電線の種類及び太さ)に基づく許容電流表
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の遮断器・電線の太さ・コンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器、分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして、適切なものはどれか。ただし、分岐点から配線用遮断器までは 3 [m]、配線用遮断器からコンセントまでは 8 [m] とし、電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。また、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
イ
解説
分岐回路の過電流遮断器の定格電流に応じて、過熱事故を防ぐために使用可能な電線の最小太さと接続できるコンセントの定格電流範囲が法令で厳格に定められています。
解き方
- 20A配線用遮断器回路の技術基準を確認します(電線太さ 1.6 mm 以上、コンセント定格 20 A 以下)。
- 30A配線用遮断器回路の技術基準を確認します(電線太さ 2.6 mm または断面積 5.5 mm2 以上、コンセント定格 20 A 以上 30 A 以下)。
- 各選択肢を照合し、電線の太さとコンセントの定格電流の両方を満たしている組合せを判別します。
- 選択肢 イ正解
- 配線用遮断器 20 A に対し、電線は 1.6 mm 以上である 2.0 mm を使用し、コンセント定格も 20 A 以下である 20 A となっているため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30 A 配線用遮断器の分岐回路では電線の太さは直径 2.6 mm(断面積 5.5 mm2)以上が必要なため、2.0 mm では不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20 A 配線用遮断器の回路に接続できるコンセントは定格電流 20 A 以下でなければならないため、30 A コンセントは施設できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A 配線用遮断器の回路に施設できるコンセントは定格電流 20 A 以上 30 A 以下のため、15 A コンセントは施設できません。
覚えるポイント
- 30A分岐回路は電線2.6mm以上、コンセント20A〜30A。20A分岐回路は電線1.6mm以上、コンセント20A以下。
間違えやすいところ
- 30A遮断器回路に一般的な15Aコンセントを接続できると誤認してしまうこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の定格電流2倍における自動動作時間
配線設計・機器 · 配線用遮断器 / 動作時間 / 過電流保護
低圧電路に使用する定格電流 20 [A] の配線用遮断器に 40 [A] の電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間 [分] の限度(最大の時間)として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
配線用遮断器には定格電流の大きさごとに過電流引き外し特性(動作時間限度)が規定されており、定格電流 30 A 以下の場合、定格電流の 1.25 倍で 60 分以内、2 倍の電流で 2 分以内に遮断動作する必要があります。
解き方
- 配線用遮断器の定格電流が 20 A(30 A 以下)であることを確認します。
- 通電電流 40 A が定格電流の何倍であるかを計算します(40 A ÷ 20 A = 2 倍)。
- 定格電流 30 A 以下の遮断器が 2 倍の電流で遮断すべき最大時間限度が 2 分であることを適用します。
- 選択肢 イ不正解
- 1 分は配線用遮断器の規格動作時間限度ではなく、ヒューズ(定格30A以下・2倍電流で2分以内等)等の他規格とも異なります。
- 選択肢 ロ正解
- 定格電流 30 A 以下の配線用遮断器が定格電流の 2 倍(40 A)の電流を通じた場合の自動動作時間の限度は 2 分です。
- 選択肢 ハ不正解
- 4 分は定格電流が 30 A を超え 50 A 以下の配線用遮断器に定格の 2 倍の電流が流れた場合の動作時間限度です。
- 選択肢 ニ不正解
- 60 分は定格電流の 1.25 倍の電流が流れた場合に自動的に動作しなければならない時間限度です。
覚えるポイント
- 定格30A以下の配線用遮断器の動作限度は、1.25倍で60分以内、2倍で2分以内。
間違えやすいところ
- 1.25倍電流時の時間限度である60分(ニ)や、30A超50A以下規格の4分(ハ)と混同すること。
出題の前提:電気用品の技術上の基準を定める省令及び配線器具規格(JIS C 8201-2-1等)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁電線・ケーブルの絶縁物最高許容温度
電気材料・配線材料 · 最高許容温度 / CVケーブル / HIV電線 / IV電線
絶縁物の最高許容温度が最も高いものはどれか。
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解答
ニ
解説
電線やケーブルに使用される絶縁材料によって連続使用できる最高許容温度が異なります。ビニル(PVC)は 60 ℃、耐熱ビニル(二種ビニル)は 75 ℃、架橋ポリエチレン(XLPE)は 90 ℃ です。
解き方
- 各選択肢の電線・ケーブルの絶縁体材料を特定します(IV・VVRはビニル、HIVは二種ビニル、CVは架橋ポリエチレン)。
- それぞれの絶縁物の最高許容温度(ビニル: 60 ℃、二種ビニル: 75 ℃、架橋ポリエチレン: 90 ℃)を比較し、最も高いもの(CVケーブル)を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 600V 二種ビニル絶縁電線(HIV)の最高許容温度は 75 ℃ であり、CVケーブルの 90 ℃ より低いです。
- 選択肢 ロ不正解
- 600V ビニル絶縁電線(IV)の最高許容温度は 60 ℃ であり、最も低いです。
- 選択肢 ハ不正解
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)の絶縁体はビニルであり、最高許容温度は 60 ℃ です。
- 選択肢 ニ正解
- 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)の最高許容温度は 90 ℃ であり、選択肢の中で最も高いです。
覚えるポイント
- 絶縁物の最高許容温度:IV・VVF・VVRは60℃、HIVは75℃、CVは90℃。
間違えやすいところ
- 耐熱性のある二種ビニル(HIV)を最高と勘違いし、架橋ポリエチレン(CV)の90℃を見落とすこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条関連表
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の回転速度の計算
電気機器 · 三相かご形誘導電動機 / 同期速度 / 回転速度 / 極数と周波数
極数 6 の三相かご形誘導電動機を周波数 60 [Hz] で使用するとき、最も近い回転速度 [min-1] はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機の回転磁界の回転速度(同期速度 Ns)は極数を p、周波数を f とすると Ns = 120f / p [min-1] で与えられます。回転子の実際の回転速度は同期速度より数パーセント小さい(すべりを伴う)値となります。
解き方
- 同期速度を求める公式 Ns = 120f / p を用います。
- 周波数 f = 60 Hz、極数 p = 6 を代入して同期速度を算出します(Ns = 120 × 60 / 6 = 1200 min-1)。
- 実回転速度は同期速度の直下にあるため、提示された選択肢から最も近い 1200 min-1 を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 600 min-1 は周波数 60 Hz において極数が 12 極の場合の同期速度です。
- 選択肢 ロ正解
- 極数 6、周波数 60 Hz における同期速度は 1200 min-1 であり、最も近い回転速度として適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 1800 min-1 は周波数 60 Hz において極数が 4 極の場合の同期速度です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3600 min-1 は周波数 60 Hz において極数が 2 極の場合の同期速度です。
覚えるポイント
- 同期速度の計算公式:Ns = 120f / p [min-1]。60Hz・6極は1200min-1。
間違えやすいところ
- 極数 p を 4 極として計算して 1800 min-1(ハ)を選んでしまう誤り。
出題の前提:電気機器工学基礎理論(誘導電動機の同期速度公式)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
コンクリート壁への金属管取り付け工具と材料
配管・工事用工具・材料 · 金属管工事 / コンクリート壁施工 / 振動ドリル / カールプラグ
コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
コンクリートなどの硬質壁面に配管を支持する場合、振動ドリル等を用いて下穴を穿孔し、プラグ(アンカー材料)を挿入した上でねじ止めを行いサドル金具で管を保持します。木造用留め具であるステップル等は使用できません。
解き方
- コンクリートに下穴をあける工具(振動ドリル)を確認します。
- 下穴に挿入してねじの保持力を得る材料(カールプラグ)を確認します。
- 金属管を壁面に固定するための支持材(サドル)と締付具(木ねじ等)の組合せを特定します。
- 選択肢 イ不正解
- ホルソは金属板等に大径の穴をあける工具であり、ステップルは木造等でのケーブル留め具のため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管の固定にステップルやコンクリート釘を直打ちする方法は適切ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 振動ドリルでコンクリート壁に穿孔し、カールプラグを差し込んでサドルを木ねじで固定する組合せは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- ホルソはコンクリート壁のサドル留めには不要であり、雌ねじのない下穴にボルト単独では固定できません。
覚えるポイント
- コンクリートへの配管固定:振動ドリル(穿孔)+カールプラグ(インサート)+サドル+木ねじ。
間違えやすいところ
- ステップルを金属管の固定に用いることができると混同すること。
出題の前提:内線規程・電気設備施工技術標準(管の支持工法)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊環境(霧やトンネル等)に適した照明光源
電気応用・照明 · ナトリウムランプ / トンネル照明 / 光の透過性 / 放電灯
霧の濃い場所やトンネル内等の照明に適しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
光の散乱(レイリー散乱等)は波長が短い光ほど強く生じるため、波長の長い光ほど霧や煙などの微粒子の中を透過しやすくなります。ナトリウム蒸気の放電による光(約589nm等の黄色〜橙色)は透視性に非常に優れています。
解き方
- トンネル内や霧の濃い場所では排気微粒子や水滴による散乱が少ない長波長光源が求められることを確認します。
- 選択肢の光源特性を比較し、透過性に優れた橙黄色光を放つナトリウムランプを選定します。
- 選択肢 イ正解
- ナトリウムランプは透過性に優れた橙黄色の光を放ち、散乱しにくいため霧やトンネル内の照明に最適です。
- 選択肢 ロ不正解
- ハロゲン電球は演色性に優れ店舗やスポットライト等に用いられますが、トンネル等で要求される高効率・高透過性光源としては一般的ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 水銀ランプは青緑色系で波長が短く、散乱しやすいため霧や煙の濃い場所には適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 蛍光ランプは広配光で屋内全般照明に適していますが、濃霧中での透過性は劣ります。
覚えるポイント
- トンネルや霧の濃い場所の照明には透過性に優れた「ナトリウムランプ」(橙黄色)を使用する。
間違えやすいところ
- 道路・街路灯でかつて広く使われていた水銀ランプ(ハ)と混同すること。
出題の前提:照明工学標準・道路照明基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
通線ワイヤ(呼線)の写真判別と用途
配線器具・工具材料 · 通線ワイヤ / 呼び線 / 配管通線作業
写真に示す物(巻取り式のリールに収められた、先端に金具を持つワイヤ工具)の用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
屈曲のある電線管内に電線を直接押し込んで配線することは困難なため、可とう性と弾力性のある通線ワイヤを先に管に通し、先端のアイ金具に電線を固定して引き戻すことで管内配線を行います。
解き方
- 写真の外観(プラスチックケースに巻き取られたスチールまたはPET樹脂製の通線用ワイヤ)から工具の名称が「通線ワイヤ(呼び線)」であることを同定します。
- 各選択肢の用途記述を検討し、通線作業に合致する「電線管に電線を通線するのに用いる」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- アウトレットボックスの大きすぎる穴と管を接続する部材はリングレジューサの説明であり、写真の工具とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線やメッセンジャワイヤのたるみを取る(引き締める)工具は張線器(シメラ)の説明です。
- 選択肢 ハ正解
- 写真は通線ワイヤ(呼び線)であり、電線管内に電線を引き込んで通線するために使用する工具です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線管端部で絶縁被覆を保護する部材は絶縁ブッシングの説明です。
覚えるポイント
- リール状に巻かれた通線工具=呼び線(通線ワイヤ)。電線管への通線作業に用いる。
間違えやすいところ
- ワイヤの形状から架線用の張線器(シメラ)などの記述(ロ)と混同すること。
出題の前提:第二種電気工事士技能・筆記試験工具鑑別基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す材料の用途判別
配線器具・材料・工具 · PF管用サドル / 合成樹脂製可とう電線管
写真に示す材料の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
合成樹脂製可とう電線管(PF管やCD管)を造営材に取り付ける際は、管の脱落やたわみを防ぐために専用のサドルを用いて規定の間隔(1.0m以下)で確実に支持します。
解き方
- 写真の外観から、両側にねじ留め用の穴があり中央が円筒状の管を保持する形状をした合成樹脂製サドルであることを確認する。
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)を壁や天井などの造営材に固定・支持する用途であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 写真の器具はPF管を造営材に固定・支持するためのPF管用サドルであるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 照明器具の固定にはアウトレットボックスや専用の取付金具、ボルト等を使用するため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルを結束・束線するにはインシュロック(結束バンド)などを使用するため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属線ぴの支持には専用の金属線ぴ用クリップやサドルを用いるため誤りです。
覚えるポイント
- PF管用サドルはPF管を造営材に固定するために用い、支持点間距離は1.0m以下と定められています。
間違えやすいところ
- 金属管用の片サドルや両サドルと材質・形状の用途を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す器具の用途判別
配線器具・材料・工具 · リモコン変圧器 / 遠隔制御設備
写真に示す器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リモコン配線工事では、安全のために操作回路の電圧を低電圧(一般にAC24V)に降圧して配線します。商用電源(100V)からこの操作用電源を供給するためにリモコン変圧器が用いられます。
解き方
- 写真の器具の銘板に「100V」「24V」の入出力電圧表記とヒューズ定格があることを確認する。
- 一次側100Vから二次側24Vへと変圧するリモコン配線の操作電源変圧器(リモコントランス)であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- リモコンスイッチは操作者がオン・オフを切り替える操作パネル上のスイッチであるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光スイッチは照明の明るさを調節するための器具であり、トランスではないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- リモコンリレーは操作信号を受けて主回路の接点を開閉する電磁継電器であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 交流100Vをリモコン回路の操作電源である交流24Vに降圧するリモコン変圧器であるため正しいです。
覚えるポイント
- リモコン変圧器はリモコン操作回路の電源として100Vを24Vに落とすためのトランスです。
間違えやすいところ
- 操作信号を開閉する「リモコンリレー」と、電源を供給する「リモコン変圧器」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条(小勢力回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブの選定と圧着マーク
配線工事の施工方法 · リングスリーブE形 / 圧着マーク / 電線接続
低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
リングスリーブE形と専用工具による圧着では、接続する電線の合計断面積(1.6mm=約2mm²、2.0mm=約3.5mm²)に応じてスリーブのサイズと圧着マーク(極小「○」、小、中、大)がJIS規格で定められています。1.6mm×2本のみ小スリーブで「○」、合計断面積約3.5〜8mm²(1.6mm×3〜4本、1.6mm×1本+2.0mm×1本、2.0mm×2本など)は小スリーブで「小」を使用します。
解き方
- 各選択肢の電線の合計断面積および規定の組み合わせを照合する。
- 1.6mm×1本+2.0mm×1本は合計約5.5mm²であり、小スリーブ・圧着マーク「小」の組み合わせが規格通り適合していることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 2.0mm×2本は小スリーブを使用しますが、圧着マークは「小」でなければならず「○」は誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 1.6mm×1本と2.0mm×1本の接続は合計断面積約5.5mm²となり、小スリーブを使用して圧着マーク「小」とするのが適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.6mm×4本は合計約8mm²であり、小スリーブを使用して圧着マーク「小」で圧着するため「中スリーブ/中」は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6mm×2本+2.0mm×1本は合計約7.5mm²であり、小スリーブを使用して圧着マーク「小」で圧着するため誤りです。
覚えるポイント
- 小スリーブで圧着マーク「○」となるのは、1.6mm×2本(または1.6mm×1本+0.75mm²などの微小サイズ)のときだけです。
間違えやすいところ
- 1.6mm×3本や1.6mm×4本、1.6mm×1本+2.0mm×1本を中スリーブと勘違いしやすいですが、これらは小スリーブ(マーク小)で接続可能です。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊場所における低圧配線工事の施設制限
配線工事の施工方法 · 特殊場所 / 危険場所 / 防爆配線
特殊場所とその場所に施工する低圧屋内配線工事の組合せで、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
可燃性ガスや引火性物質の蒸気が存在する危険場所(第1種・第2種危険箇所に該当する場所)では、防爆構造が要求され、施工できる配線工事は厚鋼電線管による金属管工事または適切な防護を施したケーブル工事に限定されます。合成樹脂管工事は認められていません。
解き方
- 各場所がどのような危険場所に分類されるかを確認する(イ:可燃性ガス・高圧ガス、ロ:可燃性粉じん、ハ:引火性液体蒸気、ニ:引火性揮発性蒸気)。
- 可燃性ガスや引火性蒸気が存在する場所で施工可能な工事種別は「金属管工事(厚鋼電線管)」または「ケーブル工事」のみであり、合成樹脂管工事は不可であるためイが不適切と判定する。
- 選択肢 イ正解
- プロパンガス等の可燃性ガスが存在する場所では合成樹脂管工事は認められておらず、金属管工事またはケーブル工事とする必要があるため不適切(正答)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 可燃性粉じんのある場所では、厚鋼電線管を使用した金属管工事またはケーブル工事が認められているため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 石油を貯蔵する危険場所では、厚鋼電線管で保護したケーブル工事が認められているため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 吹き付け塗装作業を行う危険場所では、厚鋼電線管を使用した金属管工事が認められているため適切です。
覚えるポイント
- 可燃性ガスや引火性物質がある危険場所で施工できるのは「金属管工事」と「ケーブル工事」の2種類のみです。
間違えやすいところ
- 合成樹脂管工事が可燃性粉じん場所でも認められる特殊ケース(CD管除く硬質塩化ビニル管等)と混同しないようにしましょう。ガス危険場所では合成樹脂管は不可です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第176条(可燃性ガス等の存在する場所の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事の基準
配線工事の施工方法 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / 合成樹脂管工事 / 差込み深さ / 支持点間距離
硬質塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
硬質塩化ビニル電線管相互または管とボックスの接続における管の差込み深さは、接着剤を使用する場合は管の外径の0.8倍以上、接着剤を使用しない場合は管の外径の1.2倍以上としなければなりません。
解き方
- 接着剤の有無による差込み深さの規定を確認する(接着剤使用時:0.8倍以上、不使用時:1.2倍以上)。
- 選択肢イでは「接着剤を使用しないで」「0.8倍」としており、1.2倍以上の基準を満たさないため不適切であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 接着剤を使用しない場合の差込み深さは管の外径の1.2倍以上(接着剤を使用する場合は0.8倍以上)でなければならないため不適切(正答)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂管の支持点間距離は1.5m以下と規定されているため、1mとした施工は適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 湿気の多い場所や水気のある場所では、管とボックスとの接続箇所に防湿装置を施す規定があるため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 300V以下の低圧用金属製プルボックスには原則D種接地工事が必要であり、施工基準に適合しているため適切です。
覚えるポイント
- 硬質塩化ビニル管の差込み深さは「接着剤ありで0.8倍以上」「接着剤なしで1.2倍以上」です。
間違えやすいところ
- 接着剤使用時(0.8倍)と不使用時(1.2倍)の数値を逆に覚えてしまわないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の施工条件
配線工事の施工方法 · 金属可とう電線管工事 / 接地工事の省略 / 曲げ半径
使用電圧 200 [V] の電動機に接続する部分の金属可とう電線管工事として、不適切なものはどれか。ただし、管は 2 種金属製可とう電線管を使用する。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
金属可とう電線管工事において、使用電圧が300V以下の場合には管にD種接地工事を施すのが原則です。管の長さが4m以下である場合に限り接地工事を省略できますが、4mを超える場合は省略できません。
解き方
- 金属可とう電線管工事の接地工事省略基準(300V以下かつ乾燥した場所等で管の長さが4m以下)を確認する。
- 管の長さが6mであるため省略規定の条件(4m以下)を超えており、D種接地工事を省略することはできないためハが不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属可とう電線管とボックスを直線状に接続する金具としてストレートボックスコネクタを使用するのは適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 可とう電線管の曲げ半径は管の内径の6倍以上と定められており、適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 接地工事を省略できる管の長さは4m以下であるため、長さ6mでD種接地工事を省略した施工は不適切(正答)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 可とう電線管と鋼製電線管の接続にコンビネーションカップリングを使用するのは適切です。
覚えるポイント
- 金属可とう電線管工事・金属管工事で接地工事を省略できる管の長さの上限は4m以下です。
間違えやすいところ
- 金属管工事の乾燥した場所での制限(4mまたは簡易接触防護措置で8m)と混同しないようにしましょう。可とう管工事では4m以下が基準です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第160条(金属可とう電線管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
屋外金属管工事の末端処理器具の選定
配線工事の施工方法 · エントランスキャップ / ターミナルキャップ / 雨線外
図に示す雨線外に施設する金属管工事の末端 A 又は B 部分に使用するものとして、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
雨線外の屋外配管末端では、管内への雨水の浸入を防ぐ端末処理が必要です。垂直配管の上端(図のA)には下向きに開口するエントランスキャップを使用します。ターミナルキャップは水平配管の端部(図のB)や下向き垂直配管の端部に使用され、垂直配管の上端には使用できません。なおエントランスキャップは水平配管の末端(B)に下向きに取り付けることも可能です。
解き方
- 図のA部分が「垂直配管の上端」であり、B部分が「水平配管の端部」であることを確認する。
- 垂直配管の上端Aにターミナルキャップを取り付けると雨水が浸入してしまうため、Aにはエントランスキャップを使用しなければならず、ロが不適切であると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 垂直配管上端のA部分に雨水侵入を防ぐエントランスキャップを使用するのは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- ターミナルキャップを垂直配管上端のA部分に使用すると雨水が管内に浸入するため不適切(正答)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 水平配管末端のB部分にエントランスキャップを下向きに取り付けて使用することは認められており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 水平配管末端のB部分にターミナルキャップを使用することは施工基準に適合しており適切です。
覚えるポイント
- 垂直配管の上端(雨線外)には必ずエントランスキャップを用い、ターミナルキャップは使えません。
間違えやすいところ
- エントランスキャップは垂直配管専用と思われがちですが、水平配管の端末に下向きに取り付けて使用することも可能です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧検電器の使用方法と留意事項
検査・測定・法令 · 低圧検電器 / 検電作業 / 安全作業手順
低圧検電器に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路の停電確認を行う際は、開閉器の遮断不良や逆送電、接地側電線のみの断線などによって一部の相だけに電圧が残留している危険があるため、必ずすべての相(電線)に対して検電器を当てて無電圧を確認しなければなりません。
解き方
- 各選択肢の記述について、安全作業手順および検電器の機能に照らして正誤を検討する。
- 選択肢イの「いずれかの一相が充電されていないことを確認できた場合は、他の相についての充電の有無を確認する必要がない」という記述は、全相の確認を義務付ける安全ルールに反するため誤りと判断する。
- 選択肢 イ正解
- 停電確認時はすべての相について個別に充電の有無を確認する必要があるため、この記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 内蔵電池式検電器は使用前にテストボタン等で回路が正常に動作することを確認するため正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 検電器は充電部への接触時にブザー音(音響)やLED等のランプ(発光)で検知を知らせるため正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 検電器の握り部を確実に持ち、検知部を被検電部に接触させて確認するのは正しい使用方法です。
覚えるポイント
- 検電はすべての相(すべての電線)について必ず実施し、使用前には必ず動作確認(テスト)を行います。
間違えやすいところ
- 1相が0Vであっても他の相が充電されているケース(欠相や単相給電事故など)があるため、一部の相だけの測定で判断してはいけません。
出題の前提:労働安全衛生規則 第339条(停電電路に対する作業)および電気安全作業要領
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電動機の接地工事(D種接地工事の緩和条件)
電気工事の施工方法 · D種接地工事 / 接地抵抗値 / 接地線 / 漏電遮断器
工場の三相200V三相誘導電動機の鉄台に施設した接地工事の接地抵抗値を測定し、軟銅線の接地線の太さを検査した。「電気設備の技術基準の解釈」に適合する接地抵抗値[Ω]と接地線の太さ(直径[mm])の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、電路に施設された漏電遮断器の動作時間は0.1秒とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
300V以下の低圧機器の金属製外箱等にはD種接地工事を施します。D種接地の抵抗値は原則100Ω以下ですが、感電保護用の漏電遮断器(動作時間0.5秒以内)を施設する場合は500Ω以下に緩和されます。また、接地線には直径1.6mm以上の軟銅線を使用する必要があります。
解き方
- 使用電圧が三相200V(300V以下)であることから、必要な接地工事がD種接地工事であることを確認する。
- 電路に動作時間0.1秒(0.5秒以内)の漏電遮断器が設置されているため、接地抵抗値の上限が500Ω以下に緩和されることを判定する。
- D種接地工事の接地線として求められる最小太さが直径1.6mm以上であることを照合し、条件を両方満たす選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗値100Ω以下は適合していますが、接地線の直径1.0mmは規定の1.6mm以上を満たしていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗値200Ωは500Ω以下を満たしていますが、接地線の直径1.2mmは規定の1.6mm以上を満たしていません。
- 選択肢 ハ正解
- 動作時間0.1秒の漏電遮断器により接地抵抗値は500Ω以下でよく(300Ωは適合)、接地線の太さも直径1.6mm以上を満たしています。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地線の直径2.0mmは適合していますが、接地抵抗値600Ωは緩和後の上限である500Ωを超えているため不適合です。
覚えるポイント
- D種接地の抵抗値は原則100Ω以下、0.5秒以内の漏電遮断器があれば500Ω以下、接地線は1.6mm以上
間違えやすいところ
- 漏電遮断器による緩和条件(0.5秒以内・500Ω以下)を忘れて原則の100Ω以下のみで判断してしまう誤り
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の鉄台等の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
三相交流回路の相順(相回転)測定器
検査・測定 · 相順 / 相回転 / 検相器 / 測定器
三相誘導電動機の回転方向を確認するため、三相交流の相順(相回転)を調べる計測器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
三相誘導電動機は三相交流の電源位相(相順)の接続順序によって回転方向が決まります。電動機を意図した方向に安全に回転させるため、電源投入前に三相交流の相順(回転磁界の向き)を検相器を用いて確認します。
解き方
- 三相誘導電動機の逆回転を防ぐために、電源側の相順(相回転)を測定する必要性を把握する。
- 相順を調べるための専用計測器である「検相器」を選択肢から特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 回転計(タコメーター)は回転体の回転速度(rpm等)を測定する計測器であり、相順を調べるものではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 検相器は三相交流の相順(相回転)を調べ、正相か逆相かを確認するための測定器です。
- 選択肢 ハ不正解
- 検流計(ガルバノメーター)は微小な直流電流の有無や向きを検出する機器であり、三相の相順測定には適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 回路計(テスタ)は電圧・電流・抵抗を測定する機器であり、三相交流の相順を判定する機能はありません。
覚えるポイント
- 三相交流の相順(相回転)を調べる測定器は検相器(フェーズテスタ)
間違えやすいところ
- 回転方向の確認という設問文から「回転計」を早合点して選んでしまう間違い
出題の前提:一般用電気工作物の検査方法・測定器の用途
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
停電困難時における漏えい電流による絶縁性能の判断基準
検査・測定 · 絶縁性能 / 漏えい電流 / 電気設備の技術基準の解釈 / 停電測定困難
低圧屋内配線の絶縁抵抗測定を行いたいが、その電路を停電して測定することが困難なため、漏えい電流により絶縁性能を確認した。「電気設備の技術基準の解釈」に定める絶縁性能を有していると判断できる漏えい電流の最大値[mA]はどれか。
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解答
ニ
解説
低圧電路の絶縁性能は原則として絶縁抵抗計で測定しますが、停電が困難な電路等では、常時使用電圧が加わった状態での漏えい電流が1mA以下に保たれていれば、技術基準に適合する絶縁性能を有しているものとみなされます。
解き方
- 低圧屋内配線の停電測定が困難な場合、漏えい電流値によって絶縁性能を代替判断できる規定を確認する。
- 電気設備の技術基準の解釈第14条に基づき、その基準値となる漏えい電流の最大許容値が1.0mAであることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1は対地電圧100V以下の絶縁抵抗基準値0.1MΩの数値と混同した誤りです。漏えい電流の基準値は1.0mA以下です。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2は300V以下の絶縁抵抗基準値0.2MΩの数値と混同した誤りです。漏えい電流の基準値は1.0mA以下です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4は300V超の絶縁抵抗基準値0.4MΩの数値と混同した誤りです。漏えい電流の基準値は1.0mA以下です。
- 選択肢 ニ正解
- 電気設備の技術基準の解釈において、漏えい電流が1.0mA以下であれば絶縁性能を保っていると判断できます。
覚えるポイント
- 停電困難な電路の漏えい電流による絶縁判断基準は1.0mA以下
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ)の数字と漏えい電流の基準値(1.0mA)を混同してしまうミス
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第14条(電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の義務・制限(免状の書換え申請先)
法令 · 電気工事士法 / 免状携帯義務 / 免状書換え / 技術基準適合義務
電気工事士の義務又は制限に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
電気工事士法において、電気工事士免状の交付や書換え・再交付事務は都道府県知事が行うことと規定されています。また、作業従事時の免状携帯義務、技術基準適合義務、適正表示のある電気用品の使用義務が課されています。
解き方
- 電気工事士法における免状の交付権者および管理権者が「都道府県知事」であることを確認する。
- 各選択肢の記述(携帯義務、電気用品の適正表示使用義務、書換え申請先、技術基準適合義務)を照合する。
- ハの申請先が経済産業大臣と記載されている点が誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 電気工事士法第5条第2項により、電気工事の作業に従事するときは免状を携帯する義務があり、記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気工事士法第5条により、適正な表示が付された電気用品を使用する義務があり、記述は正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 免状の書換え交付申請は「都道府県知事」に対して行うものであり、「経済産業大臣」ではないため誤り(正解)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法第5条第1項により、作業は電気設備技術基準に適合するよう行わなければならず、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 電気工事士免状の交付・書換え・再交付の窓口は「都道府県知事」
間違えやすいところ
- 電気主任技術者(経済産業大臣)と電気工事士(都道府県知事)の免状交付権者を混同する誤り
出題の前提:電気工事士法 第4条(電気工事士免状)、第5条(電気工事士の義務等)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の表示
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク / 表示事項
電気用品安全法における特定電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ロ
解説
電気用品安全法において、危険性や事故発生の可能性が高い電気用品は「特定電気用品」に指定され、適合性検査を経て「ひし形PSEマーク(略記: <PS>E)」を表示します。一方、「特定電気用品以外の電気用品」には「丸形PSEマーク(略記: (PS)E)」を表示します。
解き方
- 特定電気用品に表示される法定マークが「ひし形PSEマーク」であることを想起する。
- 「丸形PSEマーク」は特定電気用品以外の電気用品に付されるものであることを確認する。
- ロでは特定電気用品に丸形PSEの表示を付すことができるとされているため、これが誤りであると特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造事業者は技術基準適合確認等の要件を満たせば、特定電気用品にひし形PSEマークを表示できるため正しい記述です。
- 選択肢 ロ正解
- 丸形PSEマークは「特定電気用品以外の電気用品」に表示する記号であり、特定電気用品に付すことはできないため誤り(正解)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 表示スペースが確保困難な電線やヒューズ等では、ひし形記号に代えて「<PS>E」と略記表示できるため正しい記述です。
- 選択肢 ニ不正解
- 販売事業者は承認を受けた例外等を除き、適正な表示が付されていない電気用品を販売してはならないため正しい記述です。
覚えるポイント
- 特定電気用品は「ひし形PSE」(略称<PS>E)、特定電気用品以外は「丸形PSE」(略称(PS)E)
間違えやすいところ
- 製造と輸入でPSEマークの形状が分かれていると勘違いする誤り(輸入であっても特定電気用品はひし形PSE)
出題の前提:電気用品安全法 第10条(表示)、第27条(販売の制限)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の適用範囲(小規模発電設備)
法令 · 一般用電気工作物 / 小出力発電設備 / 内燃力発電 / 太陽電池発電 / 自家用電気工作物
同一構内に設置される電気設備のうち、一般用電気工作物の適用を受けないものはどれか。ただし、発電設備は電圧600[V]以下で、低圧受電するものとする。
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解答
ロ
解説
低圧受電であっても、小出力発電設備の上限を超える発電設備を設置すると自家用電気工作物となります。小出力発電設備の基準は、太陽電池が50kW未満、風力・水力が20kW未満、内燃力・燃料電池が10kW未満です。2種類以上の合算設備では合計50kW未満である必要があります。
解き方
- 各発電設備の種類ごとの小出力発電設備(一般用電気工作物)の容量上限を確認する(太陽電池: 50kW未満、風力: 20kW未満、内燃力: 10kW未満、燃料電池: 10kW未満)。
- 選択肢ロの内燃力発電設備の出力15kWを判定すると、10kW未満の制限を超えているため、一般用電気工作物ではなく自家用電気工作物に該当することを導く。
- 他の選択肢(イ: 太陽光10kW、ハ: 燃料電池5kW、ニ: 太陽光15kW+風力5kWで計20kW)はいずれも基準未満で一般用電気工作物であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 太陽電池発電設備は50kW未満(本問は10kW)であるため、一般用電気工作物に該当します。
- 選択肢 ロ正解
- 内燃力発電設備の小出力基準は10kW未満です。本問の出力15kWはこれを超えるため自家用電気工作物となり、一般用電気工作物の適用を受けません。
- 選択肢 ハ不正解
- 燃料電池発電設備は10kW未満(本問は5kW)であるため、一般用電気工作物に該当します。
- 選択肢 ニ不正解
- 太陽光(50kW未満)と風力(20kW未満)の合計が20kW(50kW未満)であるため、一般用電気工作物に該当します。
覚えるポイント
- 小出力発電設備の上限:太陽電池50kW未満、風力20kW未満、内燃力10kW未満、燃料電池10kW未満
間違えやすいところ
- 内燃力発電設備の上限(10kW未満)を太陽電池と同じ50kW未満や風力の20kW未満と混同してしまうミス
出題の前提:電気事業法施行規則 第48条(小出力発電設備)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路の直接埋設深さ(重量物の圧力を受ける場所)
配線図 · 地中電線路 / 直接埋設式 / 埋設深さ / 配線図
配線図の①で示す部分の地中電線路を直接埋設式により施設する場合の埋設深さの最小値[m]はどれか。ただし、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所とする。
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解答
ハ
解説
電線を直接埋設式で地中に施設する場合、外力による電線の損傷を防止するため埋設深さが定められています。車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では1.2m以上、受けない場所では0.6m以上の深さに埋設することが規定されています。
解き方
- 配線図①の引込線部分(駐車場や道路周辺の地中埋設線)を確認する。
- 設問条件が「車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所」であることを確認する。
- 直接埋設式において重量物の圧力を受ける場所の最小埋設深さである1.2mを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.3mは規定値として存在せず、浅すぎて電線が損傷する危険があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.6mは「車両その他の重量物の圧力を受けるおそれのない場所」に施設する場合の最小深さです。
- 選択肢 ハ正解
- 車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所での直接埋設式の最小埋設深さは1.2mです。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.5mは基準値(1.2m以上)を超えており、最小値の規定ではありません。
覚えるポイント
- 直接埋設の深さ:重量物の圧力を受ける場所は1.2m以上、受けない場所は0.6m以上
間違えやすいところ
- 「重量物の圧力を受ける場所(1.2m)」と「受けない場所(0.6m)」の基準値を混同する間違い
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の名称(リモコンセレクタスイッチ)
配線図 · 配線図記号 / リモコン配線 / リモコンセレクタスイッチ
配線図の②で示す図記号の名称はどれか。
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解答
イ
解説
広範囲の照明を一括または個別に遠隔操作・選択するためにリモコンセレクタスイッチが使用されます。構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)において、リモコンセレクタスイッチは専用の図記号で表されます。
解き方
- 15ページの配線図において②で指示されている記号の位置(管理室付近の壁面)を確認する。
- 指示された図記号の形状(四角形内に操作ノブ等を表すシンボル)を識別する。
- 選択肢の中から該当する「リモコンセレクタスイッチ」を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 図記号②はリモコン配線において照明等の回路を選択・集中操作するためのリモコンセレクタスイッチです。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電警報器の図記号は丸または四角に「LGR」等の文字を付すなど異なる記号を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- リモコンリレーの図記号は丸の中に「R」等を表記したものであり、本図記号とは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 火災表示灯は消防設備等の図記号であり、本図記号とは異なります。
覚えるポイント
- リモコンセレクタスイッチの図記号は長方形内に操作部を描いた形状
間違えやすいところ
- リモコンリレー(分電盤やリモコン盤内に設置されるもの)とリモコンセレクタスイッチ(操作側)を取り違えるミス
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の図記号(天井直付シーリングライト)
配線図 · 図記号 / 照明器具 / シーリングライト
配線図の③で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
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解答
イ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、白丸「○」は白熱灯や一般的な照明器具を示し、文字記号「CL」を付記したものはシーリング(Ceiling light:天井直付器具)を表します。
解き方
- 配線図中の記号③を確認すると、丸の中に「CL」と表記されています。
- 記号の傍記表示「CL」は天井直付(シーリング)を意味するため、該当する選択肢を特定します。
- 選択肢 イ正解
- 丸にCLの記号は天井直付のシーリング器具を示す図記号であるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- ペンダントはコードなどで吊り下げる照明器具で、図記号には文字「P」を付記します。
- 選択肢 ハ不正解
- 埋込器具(ダウンライト等)は丸印の内側を半分塗りつぶすか、文字「DL」などを付記して表します。
- 選択肢 ニ不正解
- 引掛シーリング(丸形)は丸印の中に長方形(刃受穴)を配置した記号で表されます。
覚えるポイント
- CLはシーリング(天井直付)、DLはダウンライト(埋込)、Pはペンダントを表す。
間違えやすいところ
- 丸形の引掛シーリング(コンセント類)と照明器具本体(CL)の記号を混同しないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセント図記号の判別(床面取付)
配線図 · 図記号 / コンセント / 床面取付
配線図の④で示す図記号の器具として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
コンセントの配線用図記号は、取付位置や機能によって付加記号が定められています。床面取付形は記号の外側に黒塗りの三角形を付し、天井面取付形は記号の外側に文字「C」または黒塗りの三角形(逆向き等)を用い、二重床用は二重線枠などで区別されます。
解き方
- 集会室内に配置されている図記号④を確認します。
- コンセント図記号に床面取付を示す三角形の付加記号があることから、床面取付コンセントと判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 天井面に取り付けるコンセントは傍記表示「C」または天井取付用の指定記号で示されます。
- 選択肢 ロ正解
- 三角形が付加されたコンセント記号は床面に取り付けるコンセントを示すため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 二重床(フリーアクセスフロア)用コンセントは二重枠などの専用記号で表されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 非常用コンセントは消防用設備として定められた専用記号(丸に2Eや文字表記)で表されます。
覚えるポイント
- コンセント記号の外側に三角形が付いているものは床面取付(フロアコンセント)。
間違えやすいところ
- 壁付(無印)、天井付(C)、床面付(三角形付)の違いを取り違えやすい。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電磁開閉器の図記号
配線図 · 図記号 / 電磁開閉器 / 制御機器
配線図の⑤で示す図記号の機器として、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
電磁開閉器(マグネットスイッチ)は、電磁石の吸引力で主接点を開閉する電磁接触器(スイッチ部:記号S)に、過負荷保護を行う熱動継電器(サーマルリレー:過負荷保護BE)を組み合わせた器具であり、遠隔や自動制御信号により電動機等の負荷を安全に開閉します。
解き方
- 制御盤P-2内の図記号⑤を確認すると、四角内に「BE」および「S」が示されています。
- 「S」は開閉器、「BE」は過負荷保護機能(熱動継電器等)を表し、制御配線により動作する電磁開閉器に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 電動機の始動器(スターデルタ始動器等)は異なる専用記号で表記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 力率改善用進相コンデンサは並行2本線(コンデンサ記号)で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 熱線式自動スイッチ用センサは丸に「S」および熱線式マークで表記されます。
- 選択肢 ニ正解
- 「S」と「BE」の組み合わせ記号は、制御信号によって負荷を開閉する電磁開閉器を表すため正しいです。
覚えるポイント
- 四角の中に「S」「BE」がある記号は電磁開閉器(マグネットスイッチ)。
間違えやすいところ
- 単なる配線用遮断器(B)や手動開閉器(S)と電磁開閉器(BE・S)を混同しない。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の定格電流
配線図 · 配線用遮断器 / 分岐回路 / 定格電流
配線図の⑥で示す機器(分電盤L-1の分岐回路用配線用遮断器)の定格電流の最大値[A]として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
住宅や共用部などの低圧電灯分電盤において、数値が併記されていない分岐用配線用遮断器(B)は、電気設備技術基準の解釈に適合する一般的な分岐回路として定格電流20A(20A配線用遮断器分岐回路)のものが使用されます。
解き方
- 分電盤L-1の結線図における⑥の遮断器「B」を確認します。
- 主幹には「3P 100A」と記載されていますが、分岐回路a等の配線用遮断器には定格電流の記載が省略されています。
- 特記のない標準的な分岐用配線用遮断器の定格電流は20Aであると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 現代の住宅・建築物の分岐配線用遮断器では15Aではなく20Aが標準として選定されます。
- 選択肢 ロ正解
- 容量表記が省略されている一般分岐回路の配線用遮断器の定格電流は20Aであるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 30A分岐回路の場合は図面中に「30A」などの定格電流の数値が明記されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 一般的な電灯照明回路の分岐開閉器として40Aは過大であり不適切です。
覚えるポイント
- 配線図の分電盤分岐回路で数字が書かれていない「B」の定格電流は原則20A。
間違えやすいところ
- 主幹開閉器の容量(100A)や電灯回路の許容電流と混同して大きな値を選ばないこと。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第149条(低圧分岐回路の施設)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配電盤外箱の接地工事と接地抵抗値
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / 接地抵抗値
配線図の⑦で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]はいくらか。なお、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていないものとする。
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解答
ロ
解説
300V以下の低圧機械器具の金属製外箱にはD種接地工事を施します。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下です。電路に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する漏電遮断器を施設する場合は500Ω以下に緩和されますが、受電点側(電源側)に地絡遮断装置がない配電盤外箱自体の接地には緩和が適用できないため100Ω以下となります。
解き方
- ⑦が配電盤(使用電圧200V系・低圧、金属製外箱)の接地端子であることを確認します。
- 使用電圧が300V以下の低圧機器外箱の接地工事はD種接地工事に該当します。
- 問題文に「引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない」とあるため、漏電遮断器による緩和条件(500Ω)は適用されず、原則値の100Ω以下が最大値となります。
- 選択肢 イ不正解
- 10ΩはA種接地工事または300Vを超える低圧機器に施すC種接地工事の規定値です。
- 選択肢 ロ正解
- D種接地工事の原則の接地抵抗値は100Ω以下であるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 300Ωという規定値は内線規程・電気設備技術基準には存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電路の電源側に0.5秒以内に動作する地絡遮断器が設置されていないため、500Ωの緩和規定は適用できません。
覚えるポイント
- 300V以下の金属製外箱はD種接地工事(原則100Ω以下)。電源側に漏電遮断器がなければ500Ωに緩和できない。
間違えやすいところ
- 注記にある「漏電遮断器は0.1秒以内」に惑わされて500Ωを選んでしまうミスが多い(主幹の電源側に地絡保護がない点に注意)。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第17条(接地工事の種類及び施設方法)及び第29条に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線設計における最少電線本数(心線数)の算出
配線図 · 電線本数 / 複線図 / 3路スイッチ / 共用廊下
配線図の⑧で示す部分の最少電線本数(心線数)として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
3路スイッチを用いた回路と他回路が同一配管(または同一経路)を通過する場合、接地側電線(N)、非接地側電線(L)、3路スイッチ同士を結ぶ2本の連絡線、器具への返り線などの必要本数を複線図により整理して最少心線数を求めます。
解き方
- ⑧の部分を通る回路を特定します。廊下照明器具gを点滅させる3路スイッチ回路と、受水槽室等へ向かう電源供給線が関係しています。
- 照明回路gについて、電源からスイッチ・負荷を結ぶ複線図を作成します。3路スイッチ間の連絡線2本と、接地側電線1本が必要です。
- さらに受水槽室側の電源回路aへの電源供給線(非接地側線)などを共用・通過させるため、合計の最少電線本数は4本となります。
- 選択肢 イ正解
- 複線図を作成して整理すると、当該区間を通過する最少の電線本数は4本となるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 5本は不要な電線を含んだ本数であり誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 6本は電線接続を最適化していない計算であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 7本は過大な本数であり誤りです。
覚えるポイント
- 3路スイッチ回路では2本の連絡線がスイッチ間を走るため本数が増加する。
間違えやすいところ
- 単相100Vの接地側電線を共用できることを見落とし、別々に配線して本数を多く数えてしまう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈及び屋内配線設計標準に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
圧力スイッチの図記号
配線図 · 図記号 / 圧力スイッチ / ポンプ制御
配線図の⑨で示す図記号の名称として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
給水配管設備において、水圧の変動を感知して電動ポンプを自動発停させる制御機器として圧力スイッチが用いられます。配線用図記号では四角の中に「PS」(Pressure Switch)と表記します。
解き方
- 受水槽室の給水加圧ポンプ付近にある図記号⑨を確認します。
- 四角の中に「PS」と表記されていることから、圧力スイッチ(Pressure Switch)であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- フロートスイッチは液面レベルを検知する浮き子式スイッチで、図記号には「FS」を用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁開閉器用押ボタンは「押しボタン」を示す専用図記号で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- フロートレススイッチ電極帯は棒状電極を表す記号(またはFLS)で表記されます。
- 選択肢 ニ正解
- 「PS」の文字記号は圧力スイッチ(Pressure Switch)を表すため正しいです。
覚えるポイント
- PSは圧力スイッチ(Pressure Switch)、FSはフロートスイッチ(Float Switch)。
間違えやすいところ
- 同じ水処理設備で使われるフロートスイッチ(FS)と圧力スイッチ(PS)の頭文字を取り違えない。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電路の大地間絶縁抵抗値
配線図 · 絶縁抵抗 / 電気設備技術基準 / 対地電圧 / 動力回路
配線図の⑩で示す部分の電路(動力盤P-1から受水槽室外へ至る三相3線式200V回路)と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]はいくらか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧電路の絶縁性能(電気設備技術基準の解釈第58条)において、使用電圧区分が300V以下の電路のうち、対地電圧が150V以下の電路(単相3線式100/200V電路など)は0.1MΩ以上、対地電圧が150Vを超える電路(非接地方式または三相3線式200Vなど)は0.2MΩ以上と規定されています。
解き方
- ⑩で示す電路が、動力制御盤P-1(3φ3W 200V)から供給されている三相3線式200Vの動力電路であることを確認します。
- 三相3線式200V電路の対地電圧は200Vであり、「対地電圧150Vを超える」に該当します。
- 基準表より、使用電圧300V以下で対地電圧が150Vを超える場合の絶縁抵抗値の最小値は0.2MΩであると導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1MΩは単相3線式100/200V回路など、対地電圧が150V以下の場合の規定値です。
- 選択肢 ロ正解
- 三相3線式200V回路は対地電圧が150Vを超える(200V)ため、許容される最小値は0.2MΩとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路に対する規定値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の望ましい基準値として言及されることはありますが、法定の許容最小値としては誤りです。
覚えるポイント
- 低圧電路の絶縁抵抗:対地電圧150V以下は0.1MΩ、300V以下で対地電圧150V超は0.2MΩ、300V超は0.4MΩ。
間違えやすいところ
- 200V回路でも単相3線式(対地電圧100V=0.1MΩ)と三相3線式(対地電圧200V=0.2MΩ)の種別を混同しやすい。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第58条(低圧電路の絶縁性能)に基づく出題。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V接地極付コンセントへの配線ケーブルの選定
配線図 · ケーブル工事 / VVFケーブル / 接地極付コンセント
配線図の⑪で示す集会室のエアコン用コンセント(単相200V・20A・接地極付)への配線に使用するケーブルとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
屋内配線工事では原則としてVVF(平形)ケーブルが使用されます。単相200V接地極付コンセントには、電圧線2本に加えて接地線(アース線)1本を配線する必要があるため、合計3心の平形ケーブルを使用します。
解き方
- 配線図の⑪が単相200V・20Aの接地極付コンセント(極配置記号付き)であることを確認する。
- 電源線2本(電圧線2本)および接地極用のアース線1本が必要となるため、心線数が3本必要であることを割り出す。
- 配線図の施工条件「特記なき場合はVVFケーブル」に基づき、3心のVVFケーブルを示す写真「ニ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- キャブタイヤケーブル等は移動用電線として用いられ、固定配線である造営材へのケーブル工事には原則適合しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは丸形のVVRケーブルであり、特記がない限りVVFを用いる本設計条件に合致しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは2心のVVFケーブルであり、接地極付コンセントに必要なアース線を配線できません。
- 選択肢 ニ正解
- 写真ニは接地線を含む3心のVVFケーブルであり、単相200V接地極付コンセントの配線として適切です。
覚えるポイント
- 接地極付コンセントには電源線に加えて接地線が必要なため3心を使用する
- 特記なき屋内配線工事にはVVF平形ケーブルを使用する
間違えやすいところ
- 単相200Vだから2心で足りると誤認しアース線の存在を見落とすこと
- 丸形のVVRケーブルと平形のVVFケーブルを写真で見間違えること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、配線図の施工共通条件
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
コンセントの電圧および極性確認用測定器の選定
検査・測定 · 回路計 / テスタ / コンセントテスタ / 検電器
配線図の⑫で示すコンセントの電圧と極性を確認するための測定器の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コンセント竣工検査において、所定の定格電圧が供給されているかを確認するには交流電圧を測定できる回路計(テスタ)を用います。また、刃受の極性配置(接地側・非接地側およびアース端子の接続状態)を確認するにはコンセントテスタ(極性チェッカー)を用います。
解き方
- 問題で要求されている測定項目が「電圧」と「極性」であることを把握する。
- 電圧測定に必要な測定器は回路計(アナログテスター等)であることを特定する。
- 極性確認に必要な器具はコンセントに差し込んで判定できる極性チェッカーであることを確認する。
- 両方の測定器が揃っている写真「イ」を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 回路計(上)で交流電圧を測定し、極性チェッカー(下)で差し込み極性の正誤を確認できるため正しい組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- クランプ形電流計は負荷電流の測定用、検相器は三相交流の相順確認用であり、コンセントの電圧・極性確認には使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 絶縁抵抗計は電路の絶縁性能測定用、検相器は三相交流の相順確認用であり不適当です。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地抵抗計は接地極の接地抵抗値を測る計器であり、コンセントの極性確認用ではありません。
覚えるポイント
- コンセントの電圧測定には回路計(テスタ)を使用する
- コンセントの極性確認にはコンセントチェッカー(極性試験器)を使用する
間違えやすいところ
- 検相器と極性チェッカーの役割を混同すること
- 回路計と絶縁抵抗計・接地抵抗計の外観を見間違えること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、竣工検査手順
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
裸圧着端子用圧着工具の選定
配線工具 · 圧着工具 / 裸圧着端子 / JIS C 9711
配線図の⑬の部分で写真に示す圧着端子(銅線用裸圧着端子)と接地線を圧着接続するための工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線接続用圧着工具は用途ごとに厳密に規格化されています。銅線用裸圧着端子および裸圧着スリーブには柄が赤色の専用圧着工具(JIS C 9711)を用います。リングスリーブ用(柄が黄色)や絶縁被覆付端子用(柄が青や赤青黄など)とはダイスの形状が異なるため流用できません。
解き方
- 問題図に示された端子が被覆のない「裸圧着端子」であることを確認する。
- 配線図の⑬が分電盤のアース端子に接続する接地線(IV 5.5mm2等)の端子処理であることを確認する。
- 裸圧着端子用の手動圧着工具はJIS規格で柄(ハンドル)の色が「赤色」と定められていることを確認し、該当する工具「ハ」を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 柄が青色の工具は絶縁被覆付圧着端子用であり、裸端子の圧着には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 柄が黄色の工具は屋内配線の心線相互接続に用いるリングスリーブ用圧着工具です。
- 選択肢 ハ正解
- 柄が赤色の手動圧着工具は裸圧着端子・スリーブ用(JIS C 9711適合品)であり、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 手動油圧式圧着工具はより太い幹線ケーブル等の端子圧着に使用される大型工具です。
覚えるポイント
- 裸圧着端子・スリーブ用工具の柄は「赤色」
- リングスリーブ用圧着工具の柄は「黄色」
間違えやすいところ
- リングスリーブ用(黄柄)と裸端子用(赤柄)を混同すること
- 絶縁被覆付端子用工具と裸端子用工具を取り違えること
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
プルボックス内でのリングスリーブによる電線接続
配線設計・結線 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線接続の最少個数 / IV線
配線図の⑭で示すプルボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてIV1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
リングスリーブによる接続では、接続する心線の断面積(または直径)の合計によってスリーブのサイズが決まります。IV1.6の場合、2本〜4本の接続にはリングスリーブ「小」を使用します(2本圧着は刻印「○」、3〜4本は刻印「小」)。合計5箇所の接続点すべてがIV1.6の2〜4本接続であれば、リングスリーブ「小」5個となります。
解き方
- プルボックス⑭に接続されている配管内の電線(動力回路・制御回路等)の系統を確認し、接続点を整理する。
- ボックス内で相互に接続される接続箇所が合計5箇所であることを導出する。
- 各接続点で接続されるIV1.6の本数を確認すると、いずれも2本接続であり、すべてリングスリーブ「小」の許容範囲内(4本以下)である。
- したがって、リングスリーブ「小」が5個必要となり、中は0個である。
- 選択肢 イ不正解
- 中スリーブが必要となる本数(IV1.6が5本以上など)の接続点は存在しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブを使用する接続箇所はなく不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブは不要であり、接続箇所は5箇所すべて小スリーブで施工します。
- 選択肢 ニ正解
- 接続箇所は5箇所あり、すべての箇所でIV1.6の2本接続となるため、リングスリーブ小を5個使用します。
覚えるポイント
- IV1.6の2本〜4本接続にはリングスリーブ「小」を使用する
- IV1.6の2本接続の刻印マークは「○」
間違えやすいところ
- 通過するだけの線や他回路と接続しない線を余分に接続してしまうこと
- 心線数が多くなると誤認して中スリーブを選んでしまうこと
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈、技能試験電線接続基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管配管工事に使用しない工具の選定
配線工事・工具 · 金属管工事 / ねじなし電線管 / ガストーチランプ
配線図の⑮で示す部分(ねじなし電線管E25による金属管配管)の工事において、使用されることのないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線管の種類に応じた加工工具を識別する必要があります。ねじなし電線管工事では、管の切断に「金切りのこ」、管端のバリ取り(面取り)にクリックボールに取り付けた「パイプリーマ」、管の締め付けや保持に「パイプレンチ」等を用います。一方、「ガストーチランプ」は合成樹脂管(硬質ポリ塩化ビニル管:VE管)の曲げ加工時の加熱に用いる工具です。
解き方
- 配線図の⑮を確認すると「IV1.6(E25)」と記載されており、記号「E」はねじなし電線管(金属管)を表すことを読み取る。
- 選択肢の各工具の用途を照合する。イは管端のバリ取り用(リーマ・クリックボール)、ロは配管締め付け用のパイプレンチ、ハは金属管切断用の金切りのこ、ニは加熱用ガストーチランプである。
- ガストーチランプは硬質塩化ビニル管の曲げ加工に用いるものであり、金属管工事では使用しないと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- クリックボールにリーマを取り付けて金属管切断後の管端の内面バリ取りに使用するため、使用されます。
- 選択肢 ロ不正解
- パイプレンチは金属管の配管作業やカップリング・ボックスコネクタの締め付け等に使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 金切りのこは金属管を切断するための基本的な工具として使用されます。
- 選択肢 ニ正解
- ガストーチランプは硬質塩化ビニル管(VE管)を熱して曲げ加工する工具であり、金属管工事では使用されません。
覚えるポイント
- Eはねじなし電線管(金属管)を表す
- ガストーチランプは硬質塩化ビニル管(VE管)の曲げ加工用
間違えやすいところ
- 記号EをVE(合成樹脂管)と見間違えてガストーチランプを必要と誤判断すること
- クリックボール(面取り具)の用途を正しく認識できないこと
出題の前提:電気工事士技能・筆記試験材料・工具基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
プルボックス内での差込形コネクタによる電線接続
配線設計・結線 · 差込形コネクタ / 電線接続の最少個数 / IV線
配線図の⑯で示すプルボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてIV1.6とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
プルボックス内での結線では、回路ごとの接続本数に応じて適切な極数の差込形コネクタを選びます。接続する電線が2本の場合は2極用コネクタ、3本の場合は3極用コネクタを用います。最少個数にするため、各接続点の心線数に合致したコネクタをそれぞれ1個ずつ割り当てます。
解き方
- プルボックス⑯に接続される動力・制御配線の結線図(複線図)を整理する。
- ボックス内で結線される各接続点における接続電線本数を集計する。
- 2本接続が3箇所、3本接続が1箇所の計4箇所接続であることを導く。
- 2極用コネクタが3個、3極用コネクタが1個の組み合わせ「ロ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 3本接続は1箇所のみであるため、3極用2個とする組み合わせは誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 2本接続箇所が3箇所(2極用3個)、3本接続箇所が1箇所(3極用1個)であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箇所の極数内訳に合致せず不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 4本接続する箇所は存在しないため不適切です。
覚えるポイント
- 差込形コネクタの極数は接続する電線本数と同数のものを選ぶ
- 2本接続には2極用(赤色等)、3本接続には3極用(青色等)を使用する
間違えやすいところ
- アース線や別回路の線を同一コネクタに混入させてしまうこと
- 回路の通過線と接続線を混同して本数を誤認すること
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
確認表示灯付押しボタンスイッチの図記号と外観
配線図 · 押しボタンスイッチ / 確認表示灯 / 図記号
配線図の⑰で示す図記号(確認表示灯付の押しボタンスイッチ操作開閉器)の器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電動機の遠隔手動発停用などに用いられる押しボタン開閉器には、動作状態を示すランプ(確認表示灯)が付いているものがあります。図記号において押しボタンスイッチに表示灯記号(丸に十字など、または傍記「確認表示灯」)が付記されている場合は、表示灯内蔵型の押しボタンスイッチを選定します。
解き方
- 配線図の受水槽室にある⑰の図記号を確認すると、押しボタンスイッチに確認表示灯が付加された記号である。
- 選択肢の写真を比較する。イは押しボタン(ON/OFF)の上に確認表示灯(赤色ランプ)が一体化されている。
- ニは確認表示灯のない通常の押ボタンスイッチ、ハは吊り下げ式、ロはフロートスイッチであるため、イが適切である。
- 選択肢 イ正解
- 写真イは上部に確認表示灯を備えた押しボタンスイッチであり、図記号⑰に適合します。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは液面の高低で接点を開閉するフロートスイッチであり不適当です。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは天井等から吊り下げて使用するペンダントスイッチであり不適当です。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは確認表示灯のない通常の押しボタンスイッチであり、図記号の条件を満たしません。
覚えるポイント
- 押しボタンスイッチの図記号に表示灯が付くものは「確認表示灯付押しボタンスイッチ」
- 電動機の運転状態を手元で確認するために用いられる
間違えやすいところ
- 確認表示灯の有無を見落として単なる押しボタンスイッチ(ニ)を選んでしまうこと
- フロートスイッチやペンダントスイッチと外観を混同すること
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
地中配線工事用波付硬質合成樹脂管(FEP)の切断工具
配線工事・工具 · 地中埋設工事 / FEP管 / 金切りのこ / 工具の選定
配線図の⑱で示す地中配線工事において、防護管(波付硬質合成樹脂管:FEP)を切断するための工具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地中電線路の管路式配線等に用いられるFEP(波付硬質合成樹脂管)は合成樹脂製の太い波付管です。これを安全かつ真っ直ぐに切断するためには、金切りのこ(樹脂用のこぎり)などの鋸状の切断工具を用います。ボルトクリッパやケーブルカッタは金属線や電線切断用であり、管を押しつぶしてしまうため不適当です。
解き方
- 配線図の⑱を確認すると「(FEP)」と注記があり、地中埋設管である波付硬質合成樹脂管であることを把握する。
- FEP管は比較的径の大きい樹脂管であるため、切断には「金切りのこ(ノコギリ)」が適していることを思い出す。
- 選択肢の写真から金切りのこである「ロ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- ボルトクリッパは太い鉄線やボルトなどを切断する工具であり、合成樹脂管の切断には使用しません。
- 選択肢 ロ正解
- 金切りのこ(のこぎり)はFEP管などの硬質合成樹脂管をきれいに切断する工具として適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電工ナイフはケーブルのシースや絶縁体の剥ぎ取りに用いるもので、太いFEP管の切断には危険で適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- ケーブルカッタは太い銅導体ケーブルを切断するための工具であり、電線管の切断には用いません。
覚えるポイント
- FEPは地中埋設用の波付硬質合成樹脂管
- 電線管の切断には金切りのこを用いる
間違えやすいところ
- 電工ナイフで無理に硬質管を切断できると考えてしまうこと
- ケーブルカッタを電線管切断用と誤認すること
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における器具・材料の要否判別
配線図 · 器具・材料の識別 / 配線図記号 / 露出スイッチボックス / 防雨形コンセント
配線図(平成26年度下期 問題2・15頁参照)において、施工上で使用されていない器具・材料として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図問題における器具材料の要否判別では、写真で示された各部材の名称・用途を正しく把握した上で、設計図(平面図・系統図・盤図等)内に対応する図記号や配管工法の指定が存在するかを一つずつ照合して判断します。
解き方
- 各写真の器具・材料を特定する(イ:金属製プルボックス、ロ:金属管用露出スイッチボックス、ハ:防雨形コンセント、ニ:単相200V用接地極付コンセント)。
- 配線図面(15頁)を参照し、各器具に対応する記号や施工箇所の有無を確認する。
- 防雨形コンセント(WP)の図記号が配線図のどこにも存在しないため、ハを使用していないと特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イは金属製プルボックスです。配線図中の⑭や⑯などでプルボックスの設置が明記されており、実際に使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは金属管用の露出スイッチボックスです。受水槽室やポンプ室等の金属管配管工事(E19やE25)におけるスイッチ設置等で使用されています。
- 選択肢 ハ正解
- 写真ハは防雨形コンセントです。配線図内に屋外用防雨形コンセントを示す図記号(傍記『WP』のあるコンセント)は記載されておらず、使用されていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは単相200V用接地極付コンセント(250V 20A)です。集会室の壁面に『20A 250V』表記の接地極付コンセント図記号があり、使用されています。
覚えるポイント
- 防雨形コンセントの図記号には『WP(Weather Proof)』が併記されることを確認する。
間違えやすいところ
- 単相200V用コンセントの刃受形状(エル型+接地極)を一般の100V用と混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づく出題条件
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における機器・制御機器の要否判別
配線図 · 機器の識別 / 配線図記号 / 電磁開閉器 / 換気扇
配線図(平成26年度下期 問題2・15頁参照)において、使用されていない機器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線図内の動力制御盤や分電盤の単線結線図・平面図を読み取り、描かれている各電気機器の図記号(TS、BE、電磁開閉器記号など)と実物写真の対応関係を正確に把握することで、図面中に存在しない機器を判別します。
解き方
- 各写真の機器を同定する(イ:タイムスイッチ、ロ:漏電遮断器、ハ:換気扇、ニ:電磁開閉器)。
- 配線図面(15頁)の盤図および平面図において各機器の記号を照合する。
- 分電盤L-1や制御盤P-1・P-2にタイムスイッチ(TS)、漏電遮断器(BE)、電磁開閉器(四角にS等)が配置されている一方、換気扇の図記号は存在しないためハを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イはタイムスイッチです。分電盤L-1内および動力制御盤P-1・P-2内に『TS』の記号で記載されており、実際に使用されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは漏電遮断器です。動力制御盤P-1・P-2内の分岐回路等に漏電遮断器を示す記号(BE)が記載されており、使用されています。
- 選択肢 ハ正解
- 写真ハは壁付換気扇(ファン)です。配線図の平面図および系統図のいずれにも換気扇を示す図記号は描かれておらず、使用されていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは電磁接触器とサーマルリレーが一体となった電磁開閉器です。動力制御盤P-1・P-2内で電動機回路の開閉器として使用されています。
覚えるポイント
- 動力盤内の図記号『TS』はタイムスイッチ、『S(四角囲み)』は電磁開閉器を表す。
間違えやすいところ
- 電磁開閉器と漏電遮断器の外観や回路記号の役割の違いを混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づく出題条件
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成26年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

