学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
正弦波交流の最大値と実効値の計算
一般問題 · 交流回路 / 実効値 / 最大値
最大値が 148 V である正弦波交流電圧の実効値 [V] として、最も近いものを一つ選べ。ただし、√2 = 1.41 とする。
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解答
ロ
解説
正弦波交流において、実効値 V と最大値 Vm の間には V = Vm / √2(Vm = √2 × V)の関係が常に成立します。実効値は直流と同じ熱作用(電力)をもたらす交流の大きさを表します。
解き方
- 実効値の公式 V = Vm / √2 に、与えられた最大値 Vm = 148 V を代入する。
- 問題の指定値 √2 = 1.41 を用いて除算を行い、148 ÷ 1.41 ≒ 105 V を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 85 V は誤った計算結果であり、実効値の公式 V = Vm / √2 による値と一致しません。
- 選択肢 ロ正解
- 最大値 148 V を √2(1.41)で割ると約 104.97 V となり、105 V が正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 148 V は問題で与えられた最大値そのものであり、実効値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 209 V は最大値に √2 を誤って乗算した値(148 × 1.41 ≒ 208.7 V)であり誤りです。
覚えるポイント
- 正弦波交流の実効値=最大値÷√2(最大値=実効値×√2、√2≒1.41)
間違えやすいところ
- 最大値から実効値を求める計算で、除算すべきところを誤って乗算してしまう間違い。
出題の前提:問題冊子注記(√2=1.41)および電気基礎理論に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
直並列合成抵抗の計算
一般問題 · 直流回路 / 合成抵抗 / 並列接続 / 直列接続
図に示す回路において、端子 a-b 間の合成抵抗 [Ω] として、正しいものを一つ選べ。回路は、端子 a-b 間に並列に接続された最上段の 6 Ω の抵抗と、端子 a から分岐した 2 Ω と 2 Ω の並列部分、それに直列接続された 3 Ω と 6 Ω の並列部分から構成されている。
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解答
ロ
解説
複雑な直並列回路は、まず部分的な並列接続や直列接続の合成抵抗を順次求め、段階的に回路を簡略化していくことで端子間の合成抵抗を導出します。並列合成は和分の積(または等値抵抗の除算)を用います。
解き方
- 回路中央側の前段(2 Ω と 2 Ω の並列)の合成抵抗を 2 / 2 = 1 Ω、後段(3 Ω と 6 Ω の並列)の合成抵抗を (3 × 6) / (3 + 6) = 2 Ω とそれぞれ求める。
- 求めた前段と後段は直列接続であるため加算して 1 + 2 = 3 Ω とし、この枝全体と最上段の 6 Ω との並列合成抵抗 (3 × 6) / (3 + 6) = 2 Ω を計算する。
- 選択肢 イ不正解
- 1 Ω は 2 Ω と 2 Ω の並列部分のみの抵抗値であり、回路全体の合成抵抗ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 中央枝の合成抵抗 3 Ω と上段の 6 Ω の並列合成抵抗を計算すると 2 Ω となり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 3 Ω は中央枝のみの合成抵抗であり、上段の 6 Ω との並列合成を考慮していないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 4 Ω は計算結果として誤りであり、回路の直並列関係から導出されません。
覚えるポイント
- 同じ抵抗Rがn個並列ならR/n、2つの抵抗R1とR2の並列は(R1×R2)/(R1+R2)
間違えやすいところ
- 最上段にある 6 Ω の並列抵抗を見落とし、直列側のみの 3 Ω を解答として選んでしまう間違い。
出題の前提:電気工学の基礎理論(オームの法則および直並列合成抵抗の計算)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流回路における力率の計算
一般問題 · 交流回路 / 力率 / インピーダンス / 電圧三角形
図のような交流回路で、電源電圧が 102 V、抵抗の両端の電圧が 90 V、リアクタンスの両端の電圧が 48 V であるとき、負荷の力率 [%] として、最も近いものを一つ選べ。
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解答
ハ
解説
抵抗 R とリアクタンス X の直列回路では、電源電圧 V、抵抗の両端電圧 VR、リアクタンスの両端電圧 VX の間に直角三角形の関係(V^2 = VR^2 + VX^2)が成り立ちます。力率 cosθ は有効成分の比率を表し、cosθ = VR / V で計算できます。
解き方
- 直列回路の力率の定義式 cosθ = VR / V に、抵抗の電圧 VR = 90 V と電源電圧 V = 102 V を代入する。
- 90 ÷ 102 ≒ 0.882 を計算し、百分率で表すため 100 を掛けて約 88 % を導く。
- 選択肢 イ不正解
- 47 % はリアクタンスの両端電圧を用いた無効率(48 ÷ 102 ≒ 0.471)の値であり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 69 % は計算結果として誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 力率は cosθ = VR / V = 90 / 102 ≒ 0.882 であり、百分率で 88 % となるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 96 % は計算結果として誤りです。
覚えるポイント
- 直列回路の力率 cosθ = 抵抗の電圧 VR ÷ 電源電圧 V
間違えやすいところ
- 力率(cosθ)を求める際に、誤ってリアクタンスの電圧 VX を分子にしてしまう間違い。
出題の前提:交流回路の基礎理論(電圧三角形と力率の定義)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗と抵抗率の関係式
一般問題 · 導線の抵抗 / 抵抗率 / 断面積 / 単位換算
電気抵抗 R [Ω]、直径 D [mm]、長さ L [m] の導線の抵抗率 [Ω・m] を表す式として、正しいものを一つ選べ。
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解答
イ
解説
導線の電気抵抗 R [Ω] は、抵抗率を ρ [Ω・m]、長さを L [m]、断面積を A [m^2] とすると R = ρ × (L / A) と表されます。直径 D [mm] を用いて断面積を [m^2] 単位で表す際には、1 mm = 10^-3 m であるため 10^-6 の単位換算係数が必要となります。
解き方
- 直径 D [mm] をメートル単位(D × 10^-3 m)として断面積 A [m^2] を求めると、A = π × ( (D × 10^-3) / 2 )^2 = (π D^2 / 4) × 10^-6 [m^2] となる。
- 抵抗の式 R = ρ × (L / A) を抵抗率 ρ について解くと ρ = (R × A) / L となり、断面積 A の式を代入して整理すると ρ = (π D^2 R) / (4 L × 10^6) となる。
- 選択肢 イ正解
- 断面積 A = π D^2 × 10^-6 / 4 を用いて ρ = R A / L を変形した正しい式です。
- 選択肢 ロ不正解
- 分母の長さ L が 2 乗(L^2)になっており、物理的な次元が一致しないため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径 D が 2 乗されておらず、断面積の計算が正しく反映されていないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径 D が 2 乗されておらず、さらに分母の L が 2 乗されているため誤りです。
覚えるポイント
- 導線の抵抗 R = ρ(L/A) より ρ = R・A / L。直径 D [mm] からの断面積 A = (π/4) D^2 × 10^-6 [m^2]
間違えやすいところ
- 直径 D [mm] の 2 乗忘れや、ミリメートルからメートルへの単位換算に伴う 10^-6 の乗算忘れ。
出題の前提:電気抵抗の幾何学的定義式(R = ρL/A)および SI 単位換算に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式デルタ結線回路の全消費電力の計算
電気理論 · 三相交流回路 / 消費電力 / インピーダンス
線間電圧200Vの対称三相3線式電源に、各相の抵抗が6Ω、誘導性リアクタンスが8Ωである対称デルタ結線負荷が接続されている。この回路の全消費電力 [kW] として、正しいものを1つ選べ。
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解答
ハ
解説
三相平衡回路におけるデルタ結線では、各相の負荷にかかる相電圧は電源の線間電圧と同一になります。消費電力は負荷の抵抗成分のみで生じるため、各相のインピーダンスから相電流を求めた後、1相分の電力(Ip²R)を3倍して全消費電力を算出します。
解き方
- 各相のインピーダンスZを抵抗R = 6ΩとリアクタンスX = 8Ωのベクトル合成から計算する(Z = √(6² + 8²) = 10Ω)。
- デルタ結線における相電圧Vp = 200Vより、相電流Ip = Vp / Z = 200 / 10 = 20Aを求める。
- 1相分の消費電力P1 = Ip² × R = 20² × 6 = 2400Wを計算し、全消費電力P = 3 × P1 = 7.2kWを導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 2.4kWは1相分の消費電力であり、三相全体の3倍にする処理が行われていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 4.8kWは2相分の電力に相当し、三相全体の消費電力として誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 三相全体の消費電力は3 × 20² × 6 = 7200W = 7.2kWとなり正しい値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 9.6kWは皮相電力(3 × 200V × 20A = 12kVA)にリアクタンス比を誤って適用した場合などの誤った計算結果です。
覚えるポイント
- デルタ結線では線間電圧と相電圧が等しくなり、消費電力は抵抗成分だけで消費される。
間違えやすいところ
- 皮相電力(VI)と有効電力(I²R)を混同したり、3相分にするのを忘れて1相分だけで答えてしまうミスが多い。
出題の前提:問題注記にある数値(√2=1.41、√3=1.73、π=3.14)および三相交流回路の基本公式に基づく計算。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式配電線路の電圧降下の計算
配電理論 · 電圧降下 / 三相3線式
三相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が0.15Ω、線電流が10A、力率が100%(三相抵抗負荷)のとき、送電端電圧Vsと受電端電圧Vrの間の電圧降下 (Vs - Vr) [V] として、最も近いものを1つ選べ。ただし、√3 = 1.73とする。
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解答
ロ
解説
三相3線式回路の線間電圧降下は、各相のベクトル差を考慮することにより、単相回路の1線分電圧降下(I×R)の√3倍、すなわちΔV = √3・I・Rで計算されます。
解き方
- 三相3線式の電圧降下計算式ΔV = √3 × I × Rを確認する。
- 与えられた数値I = 10A、R = 0.15Ω、√3 = 1.73を式に代入して計算する(1.73 × 10 × 0.15 = 2.595V)。
- 得られた結果に最も近い選択肢(2.6V)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 1.5Vは電線1本分の電圧降下(I×R = 10 × 0.15 = 1.5V)であり、√3倍がされていません。
- 選択肢 ロ正解
- 三相3線式の電圧降下式ΔV = √3・I・Rより、1.73 × 10 × 0.15 = 2.595V ≒ 2.6Vとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 3.0Vは単相2線式(2・I・R = 2 × 1.5 = 3.0V)の計算式を適用した場合の誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 4.5Vは3本分の単なる積算(3・I・R = 4.5V)とした誤りです。
覚えるポイント
- 三相3線式の電圧降下は√3・I・R、単相2線式は2・I・R、単相3線式は1・I・Rとなる。
間違えやすいところ
- 単相2線式の係数「2」と三相3線式の係数「√3」を取り違えて計算してしまうミスが多い。
出題の前提:問題注記にある数値(√3=1.73)および電気設備技術基準に基づく配電線路計算式。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管内に収めた電線の許容電流の計算
配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に断面積5.5 mm²の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] として、正しいものを1つ選べ。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.70とする。
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解答
ハ
解説
電線管内に電線をまとめて収めると放熱が悪くなるため、電線の単線・より線ごとの基底許容電流に、管内に収める本数に応じた電流減少係数を乗じて許容電流を低減補正します。
解き方
- 断面積5.5 mm²のより線(IV線)の許容電流が49Aであることを確認する。
- 問題に与えられた電線数3本に対応する電流減少係数0.70を基本許容電流に乗じる(49 × 0.70 = 34.3A)。
- 端数処理(四捨五入)を行い、許容電流34Aを求める。
- 選択肢 イ不正解
- 19Aは直径1.6mmの電線(許容電流27A)に減少係数0.70を乗じた値(約19A)であり誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 24Aは直径2.0mmの電線(許容電流35A)に減少係数0.70を乗じた値(約24.5A)であり誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 5.5 mm²の許容電流49Aに電流減少係数0.70を乗じると34.3Aとなり、四捨五入して34Aとなるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 49Aは電流減少係数を乗じる前の単線(管内に収めない状態)における許容電流です。
覚えるポイント
- より線5.5 mm²の許容電流は49A、単線1.6mmは27A、2.0mmは35A、2.6mmは48A。
間違えやすいところ
- 電線の断面積に対応する許容電流を正しく覚えておらず、単線の太さ(2.0mmや2.6mmなど)の許容電流と混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の許容電流)。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線を保護する許容電流の最小値の計算
配線設計 · 幹線の太さ / 許容電流 / 電動機回路
定格電流20Aの三相電動機3台と、定格電流15Aの電熱器1台が接続された低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選べ。ただし、需要率は100%とする。
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解答
ロ
解説
幹線の太さを決定する許容電流は、電動機などの始動電流や過負荷を考慮して規定されています。電動機定格電流の合計IMが電熱器等の合計IHより大きい場合、IMが50A以下なら1.25倍、IMが50Aを超える場合は1.1倍した値にIHを加算します。
解き方
- 電動機の合計電流IMを計算する(20A × 3 = 60A)。
- 電熱器の合計電流IHを計算する(15A × 1 = 15A)。
- IM > IH であり、かつ IM = 60A > 50A であることを確認し、適用する係数を1.1倍と判定する。
- 規定の計算式 IW = 1.1 × IM + IH に数値を代入し、1.1 × 60 + 15 = 81Aを算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 75Aは電動機と電熱器の定格電流の総和(60 + 15 = 75A)であり、電動機に対する割増し係数が考慮されていません。
- 選択肢 ロ正解
- IMが50Aを超えるため1.1 × 60 + 15 = 81Aとなり、幹線の許容電流の最小値として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 90AはIM ≦ 50A用の係数1.25を誤って適用した場合(1.25 × 60 + 15 = 90A)の計算値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 195Aは幹線の過電流遮断器の施設基準の計算等と混同した極めて過大な数値です。
覚えるポイント
- IM > IHのとき、IM ≦ 50Aなら1.25・IM + IH、IM > 50Aなら1.1・IM + IH。
間違えやすいところ
- IMが50Aを超える場合に、誤って1.25倍の係数を使ってしまい90Aを選んでしまうミスが多い。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条(低圧幹線等の施設)。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における許容電流の最小値
配線設計 · 幹線分岐 / 過電流遮断器 / 許容電流
図のように定格電流60Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、分岐点から5mの位置に過電流遮断器を施設するとき、分岐点aから遮断器bまでの電線に求められる許容電流の最小値[A]として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ロ
解説
低圧幹線から分岐して過電流遮断器を施設する場合、電線の長さが3m以下のときは制限がありませんが、3mを超え8m以下のときは幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の35%以上、8mを超えるときは55%以上の許容電流を持つ電線を選定する必要があります。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの配線長が5mであることを確認し、「3m超8m以下」の基準(35%以上)を適用します。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流60Aに0.35を乗じ、60 × 0.35 = 21Aを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 15Aは幹線の定格電流60Aの25%に相当する誤った値です。3m超8m以下では35%以上が必要です。
- 選択肢 ロ正解
- 分岐長が5m(3m超8m以下)の場合、幹線の過電流遮断器定格電流60Aの35%以上が必要となり、60A × 0.35 = 21Aで正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 27Aは45%で計算した誤った数値です。規定の35%以上の計算結果と一致しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 33Aは幹線の過電流遮断器定格電流60Aの55%(8mを超える場合に適用)の計算値(60 × 0.55 = 33A)であり、本問の5mには該当しません。
覚えるポイント
- 分岐長3m以下は制限なし、3m超8m以下は幹線の35%以上、8m超は幹線の55%以上が必要です。
間違えやすいところ
- 分岐長が5m(3m超8m以下)であるにもかかわらず、8m超の場合に適用する55%(33A)を誤って計算しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の遮断器・電線の太さ・コンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格
低圧屋内配線の分岐回路の設計で、配線用遮断器の定格電流、分岐回路の電線の太さ(軟銅線)、及びコンセントの定格電流の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3m、配線用遮断器からコンセントまでは8mとし、コンセントは兼用コンセントではないものとする。
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解答
イ
解説
分岐回路の過電流遮断器の定格電流に応じて、使用できる電線の太さの最小値とコンセントの定格電流の範囲が電気設備の技術基準の解釈で規定されています。20A配線用遮断器では電線1.6mm以上・コンセント20A以下、30A遮断器では電線2.6mm以上(断面積5.5mm2以上)・コンセント20A以上30A以下が必要です。
解き方
- 各選択肢の配線用遮断器の定格(20Aまたは30A)に対する規定電線太さと許容コンセント定格を確認します。
- イでは20A遮断器に対して電線2.0mm(1.6mm以上を満足)、コンセント20A(20A以下を満足)であり、規定に適合していると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 20A配線用遮断器に対し、電線2.0mm(1.6mm以上)、コンセント20A(20A以下)を使用しており適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 30A分岐回路の電線の太さは直径2.6mm以上(断面積5.5mm2以上)が必要であるため、2.0mmは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 20A分岐回路に接続できるコンセントの定格電流は20A以下でなければならないため、30Aコンセントは施設できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 30A分岐回路に施設できるコンセントの定格電流は20A以上30A以下であるため、15Aコンセントは施設できません。
覚えるポイント
- 20A分岐回路(配線用遮断器):電線1.6mm以上、コンセント15Aまたは20A。30A分岐回路:電線2.6mm以上、コンセント20Aまたは30A。
間違えやすいところ
- 30A分岐回路に15Aの通常のコンセントを設置できると誤認しやすいので注意しましょう(30A回路は20A以上30A以下のコンセントのみ可)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条 別表第4(低圧屋内幹線から分岐する分岐回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気機器の組合せの正誤
機器・材料 · ネオン変圧器 / 水銀灯 / 零相変流器 / 電動機始動器
組み合わせて使用する機器として、その組合せが明らかに誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
各種電気機器は専用の制御器や変成器と組み合わせて使用されます。高圧放電灯である水銀灯には放電を安定させるための「水銀灯用安定器」が必要であり、ネオン変圧器はネオン管灯回路に高電圧(数千ボルト)を印加するために用いられる機器です。
解き方
- 各機器の用途と組み合わされる対の機器を確認します。
- ネオン変圧器はネオン管灯用であり、高圧水銀灯用には専用安定器を用いるため、イの組合せが明らかに誤りと判定します。
- 選択肢 イ正解
- ネオン変圧器はネオン管灯専用の昇圧変圧器であり、高圧水銀灯には水銀灯用安定器を用いるため、この組合せは明らかに誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 零相変流器(ZCT)は地絡電流(漏れ電流)を検出し、漏電警報器や漏電遮断器と組み合わせて使用するため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 光電式自動点滅器(CDS等)は周囲の明るさを感知して自動で照明を点滅させるもので、庭園灯や街路灯と組み合わせて使用され適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- スターデルタ始動器は三相かご形誘導電動機の始動電流を低減するために組み合わせて使用されるため適切です。
覚えるポイント
- ネオン変圧器はネオン管用、高圧水銀灯には安定器、零相変流器は漏電遮断器・警報器と組み合わせます。
間違えやすいところ
- 放電灯関連のトランスや安定器を用途と混同しないよう整理しておきましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第144条(ネオン放電灯の施設)、第145条(高圧放電灯の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事における絶縁ブッシングの用途
工事・施工 · 金属管工事 / 絶縁ブッシング / 電線保護
金属管工事において、絶縁ブッシングを使用する主な目的として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
金属管の端面は切断やねじ切りによって鋭利なバリが生じやすく、そのまま電線を通線すると被覆を傷つけて地絡や短絡の原因になります。そのため、管端に絶縁ブッシングを装着して滑らかにし、電線の絶縁被覆を保護することが義務付けられています。
解き方
- 絶縁ブッシングの機能(金属管端の保護部材)を想起します。
- 各選択肢の目的と照らし合わせ、「電線の被覆を損傷させないため」に合致するハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管を造営材に固定するために使用するのは、サドルやりストラップ等です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管相互を接続するために使用するのは、カップリング(ねじなしカップリング等)です。
- 選択肢 ハ正解
- 絶縁ブッシングは管端に取り付けて、通線時や使用時に管端の角で電線の被覆を傷つけるのを防ぐ目的で使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線の接続を容易にするのはボックス類(アウトレットボックスなど)やコネクタであり、ブッシングの目的ではありません。
覚えるポイント
- 絶縁ブッシングは「金属管端での電線被覆の損傷防止」のために取り付けます。
間違えやすいところ
- 管とボックスを機械的に固定するロックナットと、管端で電線を保護する絶縁ブッシングの役割を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路に使用できる電線
配線設計 · 地中配線 / 直接埋設式 / ケーブル
低圧の地中配線を直接埋設式により施設する場合に使用できる電線として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備の技術基準の解釈により、地中電線路(直接埋設式、管路式、暗きょ式)には、水分や外傷に対する高い保護性能が求められるため、絶縁電線ではなく「ケーブル」を使用することが定められています。OW、IV、DVなどの絶縁電線は地中に直接施設できません。
解き方
- 地中配線(地中電線路)における電線の種類に関する規定を確認します(ケーブルを使用すること)。
- 選択肢の各電線の種別を判定し、絶縁電線(OW、IV、DV)を除外して、ケーブルであるCVケーブルを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- OWは屋外用架空配線などに使用される絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- IVは一般屋内配線用の絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ハ不正解
- DVは引込線用の架空用絶縁電線であり、地中配線には使用できません。
- 選択肢 ニ正解
- CVは低圧ケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)であり、地中配線に使用することができます。
覚えるポイント
- 地中電線路には直接埋設式・管路式・暗きょ式のいずれであっても「ケーブル」を使用します。
間違えやすいところ
- IVやOWなどの絶縁電線は、管路式であっても地中電線路として電線単体で使用することは認められていません。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せ
工具・器具 · 金属管工事 / 金切りのこ / パイプベンダ / やすり
金属管(鋼製電線管)の切断及び曲げ作業に使用する工具の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管工事の加工作業では、管を切断するために金切りのこを用い、切断面の外側・内側のバリ取りにやすりやリーマを用います。また管を常温で所定の角度に曲げるにはパイプベンダを使用します。トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管(合成樹脂管)の加熱曲げ用、パイプレンチはねじ切り電線管の締め付け用です。
解き方
- 金属管の「切断」に必要な工具(金切りのこ)と「曲げ」に必要な工具(パイプベンダ)を確認します。
- トーチランプ(合成樹脂管加熱用)やパイプレンチ(管のねじ込み用工具)が含まれる選択肢を除外すると、イが正解となります。
- 選択肢 イ正解
- 金切りのこ(切断)、やすり(切断面の面取り・バリ取り)、パイプベンダ(曲げ)であり、金属管の切断および曲げ作業に適切な工具の組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管の加熱曲げ用であり、パイプレンチは管のねじ込み接続用工具であるため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- トーチランプは合成樹脂管の加熱曲げ加工に用いるものであり、金属管の曲げにはパイプベンダを使用するため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- パイプレンチは電線管相互のねじ込み締め付けに使用する工具であり、切断作業には金切りのこが必要です。
覚えるポイント
- 金属管の切断:金切りのこ、曲げ:パイプベンダ、バリ取り:クリックボール+リーマまたはやすり。
間違えやすいところ
- トーチランプは硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)用工具であり、金属管には使用しない点に注意しましょう。
出題の前提:電気工事士技能試験・筆記試験における金属管施工工具標準仕様
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気食器洗い機用コンセントの選定
配線設計 · コンセント種別 / 接地極 / 接地端子 / 食器洗い機
住宅で使用する電気食器洗い機用のコンセントとして、最も適しているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
水気や湿気のある場所(台所や洗面所など)で使用される電気機械器具(電気食器洗い機、洗濯機、電子レンジなど)には、感電防止のため接地(アース)の施設が求められます。機器の電源プラグは接地極付プラグの場合とアース線が独立している場合の両方があるため、どちらの接続にも対応できる「接地極付接地端子付コンセント」の施設が標準的に推奨されています。
解き方
- 電気食器洗い機が水気のある台所に設置される機器であることを踏まえ、接地の確実な接続が必要であることを確認します。
- 接地極付プラグにも単独のアース線にも両方対応可能な「接地極付接地端子付コンセント」を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 接地端子のみでは、接地極付(3極)プラグを持つ機器をそのまま差し込んで接地を取ることができません。
- 選択肢 ロ不正解
- 抜け止め形コンセントはプラグの脱落を防止するためのものであり、感電保護用の接地接続機能がありません。
- 選択肢 ハ正解
- 接地極付プラグと接地線(アース線)付きプラグの両方の接続に対応できるため、水回りで使用する電気食器洗い機用として最も適しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 引掛形コンセントはプラグを回転させてロックする構造のもので、主に天井器具や特定機器の脱落防止に用いられます。
覚えるポイント
- 水回り機器(洗濯機、食洗機、電子レンジ等)には「接地極付接地端子付コンセント」が最適です。
間違えやすいところ
- 「接地端子付」だけでなく「接地極付」も備わっているコンセント(接地極付接地端子付)が現代の標準的選定となる点に留意しましょう。
出題の前提:内線規程 3202-3節(住宅用配線システム・コンセントの選定)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す配線材料(カップリング)の用途
配線器具・材料 · 合成樹脂製可とう電線管 / PF管 / CD管 / カップリング
写真に示す材料の用途として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線管の接続材(継手)は接続する管の種類によって構造が異なります。両端が合成樹脂製可とう電線管(蛇腹状の管)をワンタッチで差し込んで保持できる同径の受口になっているものは「合成樹脂製可とう電線管用カップリング」であり、管相互の接続に用いられます。
解き方
- 写真の外観を確認し、内部に爪があり可とう管のリブに引っ掛けて保持する同径の両側受口構造を持つカップリングであることを識別します。
- 異種管の接続(コンビネーションカップリング)ではなく、同一の「合成樹脂製可とう電線管相互を接続する」用途であるハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 硬質塩化ビニル電線管相互の接続には、TSカップリング(接着剤を使用して差し込む平滑な継手)を用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 鋼製電線管と合成樹脂製可とう電線管の接続には、片側がねじ構造等のコンビネーションカップリングを用います。
- 選択肢 ハ正解
- 写真は合成樹脂製可とう電線管用カップリングであり、可とう管(PF管・CD管)相互を接続する用途に用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管と硬質塩化ビニル電線管を接続するには、片側が接着受口となった異種管継手(コンビネーションカップリング)を用います。
覚えるポイント
- 両側が同じ蛇腹受け口の継手は「合成樹脂製可とう電線管相互の接続用カップリング」です。
間違えやすいところ
- 異種管を接続するコンビネーションカップリングとの形状の違い(両端の口径・構造が同一である点)を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第158条(合成樹脂管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
手回し工具(クリックボール)の用途
配線器具・工具 · 工具 / 金属管工事 / クリックボール / リーマ
写真に示す工具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
クリックボールはクランク状の柄を持つ手動の回転工具です。チャック部にリーマを取り付けて回転させることで、金切りのこ等で切断した金属管の内側の鋭利なバリ(かえり)を取り除く面取り作業に使用されます。
解き方
- 提示された写真の外観から、クランク状のハンドルとチャック部を持つクリックボールであることを特定します。
- クリックボールに装着して金属管のバリ取りを行うリーマとの組合せ用途である「ロ」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- コンクリートへの穴あけには振動ドリルやハンマードリル等を用い、クリックボールは使用しません。
- 選択肢 ロ正解
- 写真のクリックボールにリーマを取り付けることで、金属管の切断面内側の面取りを行うことができます。
- 選択肢 ハ不正解
- 羽根ぎりは主に木材への穴あけに用いられる刃物であり、鉄板の穴あけには適しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属ダクトのバリ取りにはやすり等を用い、クリックボールと面取器を組み合わせる用途は一般的ではありません。
覚えるポイント
- クリックボールはリーマと組み合わせて金属管内面の面取りに使用する工具です。
間違えやすいところ
- 電気ドリルやホルソ、羽根ぎりなど木工・鉄工用電動工具のアタッチメントと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験 問17
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リモコンリレーの用途識別
配線器具・材料 · リモコン配線 / リモコンリレー / 配線器具
写真に示す器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リモコンリレーは、分電盤やリモコンリレー盤内に取り付けられ、低電圧(交流24V等)の操作回路からのパルス信号を受けて主回路(100V/200V電路)を機械的にラッチして入切する制御器具です。
解き方
- 写真の器具の外観(「ON」「OFF」の手動操作レバーおよび主回路用・制御用端子)を確認し、リモコンリレーであることを判別します。
- リモコン配線の電路開閉リレーとしての用途に合致する「イ」を選択します。
- 選択肢 イ正解
- 写真の器具はリモコン配線用のリモコンリレーであり、主回路の負荷開閉に用いられます。
- 選択肢 ロ不正解
- リモコン配線の操作電源変圧器はリモコントランスであり、箱型の変圧器形状をしています。
- 選択肢 ハ不正解
- リモコンリレー操作用セレクタスイッチは壁面等に取り付けるスイッチであり、写真の盤内設置用リレーとは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- 調光スイッチは照明の明るさを調節するための操作器であり、写真の器具とは異なります。
覚えるポイント
- 手動開閉レバー(ON/OFF表示)と端子を持つ盤内機器はリモコンリレーです。
間違えやすいところ
- リモコントランス(変圧器)やリモコンスイッチと器具の外観を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験 問18
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着マークとサイズの選定
配線工事材料・施工方法 · リングスリーブ / 圧着マーク / 終端接続
低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線(軟銅線)をリングスリーブ用圧着工具とリングスリーブE形を用いて終端接続を行った。接続する電線に適合するリングスリーブの種類と圧着マーク(刻印)の組合せで、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
JIS C 9711に適合するリングスリーブ用圧着工具の圧着マーク「○(極小)」は、1.6 mm電線2本(または1.6 mm 1本と0.75~1.25 mm2 1本など合計断面積3.5 mm2以下)の接続にのみ使用されます。1.6 mmと2.0 mmの組合せでは小スリーブを使用し、圧着マークは「小」とします。
解き方
- 各選択肢の電線の組み合わせにおける合計断面積(または相当本数)を計算します。
- スリーブサイズ(小・中)および圧着マーク(○・小・中)の規格上の適合関係を確認します。
- 「1.6 mm×1本+2.0 mm×1本」では小スリーブ・刻印「小」で圧着すべきところ、圧着マークを「○」としている「ロ」が不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 直径1.6 mm 2本の接続には小スリーブを使用し、圧着マークを「○」とするため適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 直径1.6 mm 1本と2.0 mm 1本の接続には小スリーブを用いますが、圧着マークは「小」でなければならず不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6 mm 4本の接続(換算断面積約8 mm2)には小スリーブを用い、圧着マークを「小」とするため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径1.6 mm 1本(約2 mm2)と2.0 mm 2本(約3.5 mm2×2=7 mm2)の合計約9 mm2には中スリーブを用い、圧着マークを「中」とするため適切です。
覚えるポイント
- 圧着マーク「○」を使用するのは、1.6 mm 2本の接続時(小スリーブ使用)などの極小サイズ結線のみです。
間違えやすいところ
- 小スリーブだからといって全て「小」マークにするわけではなく、1.6 mm 2本のみ「○」になるルールと、1.6 mm+2.0 mm時は「小」になる規定を取り違えやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・JIS C 9711規格基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の施設・省略条件
電気設備の技術基準・解釈 · D種接地工事 / 接地工事の省略 / 漏電遮断器 / 水気のある場所
機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事に関する記述で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備の技術基準の解釈第29条において、低圧機械器具への漏電遮断器設置(定格感度電流15mA以下または30mA以下、動作時間0.1秒以下)により接地工事を省略できる規定がありますが、「水気のある場所」に施設するものについてはこの省略規定が適用されません。
解き方
- 各選択肢の接地線の太さおよび省略条件を法令基準と照合します。
- D種接地の接地線は直径1.6 mm以上(移動用コードの場合は0.75 mm2以上)、二次側非接地3kVA以下の絶縁変圧器二次側負荷は接地省略可能です。
- 水気のある場所では漏電遮断器による接地工事の省略は認められないため、「ニ」が不適切と特定します。
- 選択肢 イ不正解
- D種接地工事の接地線には引張強さ1.04 kN以上の金属線または直径1.6 mm以上の軟銅線を使用するため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 移動して使用する電気機械器具の接地線として、多心コード等の断面積0.75 mm2以上の1心を使用できるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 容量3 kVA以下で二次側電路が非接地の絶縁変圧器の負荷側機械器具は接地を省略できるため適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 水気のある場所に施設する電気機械器具は、感度電流30 mA・0.1秒以下の漏電遮断器を設置しても接地工事を省略できないため不適切です。
覚えるポイント
- 「水気のある場所」では、漏電遮断器を取り付けてもD種接地工事を省略できません。
間違えやすいところ
- 乾燥した場所や湿気の多い場所(水気のない場所)であれば漏電遮断器により省略可能ですが、水気のある場所は例外として省略不可となる点を見落としやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具等の金属製外箱等の接地)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続要件
電気設備の技術基準・解釈 · 電線の接続 / 電気抵抗 / 引張強さ / 絶縁効力
単相 100 [V] の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線を接続する際は、接続部における発熱や断線を防ぐため、①電気抵抗を増加させないこと、②電線の引張強さを20%以上減少させないこと、③接続部分を絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆すること、などが義務付けられています。
解き方
- 電線接続の基本要件(電気抵抗を増加させない、引張強さ減少を20%未満に抑える、同等以上の絶縁被覆)を確認します。
- 差込形コネクタは器具自体が絶縁被覆性能を有するため、テープ巻きは不要です。
- 「電気抵抗が5%増加した」としている「ニ」が法令要件に反するため、不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部分は絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分に被覆する必要があるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の引張強さを20%以上減少させないこととされているため、15%の減少であれば技術基準に適合し適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 差込形コネクタは器具自体で十分な絶縁効力を持つため、外側にビニルテープを巻かなくても適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 技術基準では「電線の電気抵抗を増加させないこと」と定められているため、5%増加した接続は不適切です。
覚えるポイント
- 電線相互の接続では「電気抵抗は増加させない」「引張強さは20%以上減少させない」。
間違えやすいところ
- 引張強さは「20%以上減少させない(=80%以上保持)」ですが、電気抵抗はわずかな増加も認められていない(増加させない)点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条(電線の接続法)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅内200V対地電圧の特例工事
電気設備の技術基準・解釈 · 住宅用電路 / 対地電圧の制限 / ルームエアコン / 過負荷保護付漏電遮断器
店舗併用住宅の屋内に三相3線式 200 [V]、定格消費電力 2.5 [kW] のルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として、適切なものはどれか。 ただし、配線は接触防護措置を施し、ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は絶縁性の材料で堅ろうに作られているものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下ですが、定格消費電力2kW以上の大型電気機械器具等への供給電路では、対地電圧300V以下とし、①専用の開閉器・過電流遮断器の施設、②漏電遮断器の施設、③器具と屋内配線の直接接続、④簡易接触防護措置等を施すことで施設が認められます。
解き方
- 三相3線式200V(対地電圧200V)を住宅内に施設するための特例要件を確認します。
- 電路には専用の漏電遮断器(過負荷保護付)等の開閉器・過電流保護装置の施設が必要です。
- 接続方法は直接接続が必要であり、コンセント接続は認められません。
- 専用の漏電遮断器を設け、直接接続している「ニ」が適切であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 住宅内200V配線ではコンセントによるプラグ接続は認められず、直接接続する必要があるため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁接触器だけでなく、専用の開閉器・過電流遮断器および漏電遮断器を施設する必要があるため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- コンセント接続は認められず、また漏電遮断器の施設要件を満たしていないため不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 過負荷保護付の専用漏電遮断器を施設し、エアコンと直接接続して配線しているため特例要件に適合し適切です。
覚えるポイント
- 住宅内の対地電圧150V超機器(エアコン等)は「専用開閉器・過電流遮断器+漏電遮断器」「直接接続」が必須条件です。
間違えやすいところ
- 一般の100Vエアコンのようにコンセント接続が可能であると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第143条(住宅等の屋内電路の対地電圧の制限)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
屋内配線工事の種類と施設場所
電気設備の技術基準・解釈 · 低圧屋内配線 / 工事の種類 / ライティングダクト工事 / 施設場所
使用電圧 100 [V] の屋内配線の施設場所による工事の種類として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧屋内配線工事において、各種ダクトや線ぴ工事は施設可能な場所に厳格な制限があります。金属ダクト工事は乾燥した場所に限られ、金属線ぴ工事は展開した場所または点検できる隠ぺい場所に限られます。平形保護層工事は乾燥した場所の床面に限られます。
解き方
- 電気設備技術基準の解釈第156条(施設場所と工事の種類)の規定を確認します。
- ライティングダクト:展開場所および点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所に施工可能。
- 金属ダクト:乾燥した場所のみ可能(湿気の多い場所は不可)。
- 金属線ぴ:展開場所または点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所のみ可能(点検できない隠ぺい場所は不可)。
- 条件を満たしている「イ」が適切であると判断します。
- 選択肢 イ正解
- ライティングダクト工事は「展開した場所であって、乾燥した場所」に施設できるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属ダクト工事は乾燥した場所にのみ施設可能であり、湿気の多い場所には施設できないため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属線ぴ工事は展開した場所または点検できる隠ぺい場所に限られ、点検できない隠ぺい場所には施設できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 平形保護層工事は乾燥した場所の床面に施工するものであり、湿気の多い場所には施設できません。
覚えるポイント
- 金属ダクト・金属線ぴ・ライティングダクト・平形保護層工事は、いずれも「乾燥した場所」にのみ施設可能です。
間違えやすいところ
- 金属管工事や合成樹脂管工事、ケーブル工事のように湿気の多い場所や隠ぺい場所に万能施工できる工事と混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条(低圧屋内配線の施設場所による工事の種類の制限)
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の中性線欠相(断線)
配電理論・電気計測 · 単相3線式 / 中性線欠相 / 電圧不平衡 / 回路計算
図のような単相3線式100/200 [V] 回路で、開閉器を閉じて機器Aの両端の電圧を測定したところ 150 [V] を示した。この原因として、考えられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式電路において中性線が断線すると、100V負荷機器同士が200V電路に直列接続されます。負荷のインピーダンスが不平衡である場合、インピーダンスの大きい機器側に100Vを超える過電圧(本問では150V)が印加され、機器の焼損原因となります。
解き方
- 正常時であれば、a線-中性線間、中性線-b線間にはそれぞれ規定の100Vが印加されます。
- a線またはb線が断線した場合、機器AまたはBの電圧は0Vになります。
- 機器Aの内部断線であれば、機器Aの端子電圧は100Vのままか0Vです。
- 測定電圧が150V(100Vを超過)となっていることから、中性線断線による直列分圧(中性線欠相障害)である「ハ」が原因と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 機器Aの内部が断線している場合、端子間には正常な電源電圧100 Vが印加されたままとなり、150 Vにはなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- a線が断線した場合、機器Aには電源から電圧が供給されなくなるため電圧は0 Vを示します。
- 選択肢 ハ正解
- 中性線が断線すると、機器Aと機器Bが直列接続されて200 Vがインピーダンス比に応じて分圧され、機器Aに150 V等の異常電圧が印加されます。
- 選択肢 ニ不正解
- b線が断線した場合、機器Aは中性線を通じて100 Vが印加されたままであり、150 Vにはなりません。
覚えるポイント
- 単相3線式で片側の100V負荷に100Vを超える異常電圧が現れたら「中性線断線(欠相)」が原因です。
間違えやすいところ
- 線が断線すると電圧が0Vになると思いがちですが、中性線欠相の場合は外側線間の200Vが直列分圧されて過電圧が発生する点に注意が必要です。
出題の前提:平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験 問24
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
回路計(テスタ)の測定可能項目
検査・測定 · 回路計 / 測定器
一般に使用される回路計(テスタ)によって測定できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
回路計(テスタ)は、内蔵電池を利用して直流電圧・交流電圧・直流電流・回路の導通や抵抗を測定する携帯用測定器です。絶縁抵抗の測定には高電圧(125V〜1000V程度)が必要であるため、専用の絶縁抵抗計(メガー)を用います。
解き方
- 回路計(テスタ)で測定可能な項目(直流電圧、交流電圧、直流電流、回路抵抗など)を想起する。
- 選択肢の中から専用の測定器(絶縁抵抗計)が必要となる測定項目を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 絶縁抵抗の測定には高い直流電圧を印加する必要があるため、一般のテスタではなく絶縁抵抗計を用います。
- 選択肢 ロ不正解
- 回路計の抵抗測定レンジ(Ωレンジ)を使用して、回路の低〜中程度の抵抗や導通状態を測定できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 回路計の交流電圧レンジ(AC Vレンジ)を使用して交流電圧を測定することができます。
- 選択肢 ニ不正解
- 回路計の直流電圧レンジ(DC Vレンジ)を使用して直流電圧を測定することができます。
覚えるポイント
- 回路計(テスタ)で測れるのは「直流電圧・交流電圧・直流電流・抵抗」。絶縁抵抗や接地抵抗は専用測定器が必要。
間違えやすいところ
- 回路抵抗(低抵抗)と絶縁抵抗(高抵抗・高電圧印加)を混同し、テスタで絶縁抵抗も測れると誤認しないように注意する。
出題の前提:電気設備の測定器の機能および使用方法に関する一般知識に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
接地抵抗値と絶縁抵抗値の基準適合性
電気設備技術基準 · D種接地工事 / 絶縁抵抗値 / 低圧電路
使用電圧100 Vの低圧電路において、地絡時に0.1秒で自動遮断する装置がある。この電路の屋外にあるD種接地工事が必要な自動販売機の接地抵抗値 a [Ω] と、電路の絶縁抵抗値 b [MΩ] の組合せとして、法令・解釈に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、0.5秒以内に自動的に電路を遮断する漏電遮断器を設ける場合は500Ω以下に緩和されます。また、使用電圧100V(対地電圧150V以下)の電路における絶縁抵抗値は0.1MΩ以上が必要です。
解き方
- 動作時間0.1秒(0.5秒以内)の自動遮断装置があるため、D種接地抵抗値aの上限が500Ω以下であることを確認する。
- 使用電圧100V(対地電圧150V以下)の電路における絶縁抵抗値bの最小値が0.1MΩ以上であることを確認する。
- 各選択肢を照合し、aが500Ωを超えている選択肢「ニ」を不適合と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗値100Ω以下、絶縁抵抗値0.1MΩ以上をともに満たしているため適合しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電遮断器により接地抵抗値は500Ω以下でよく、絶縁抵抗値も0.1MΩ以上を満たしているため適合しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗値は上限の500Ωを満たし、絶縁抵抗値も0.5MΩ(0.1MΩ以上)を満たしているため適合しています。
- 選択肢 ニ正解
- 接地抵抗値600Ωは、緩和規定の500Ω以下を超過しているため基準に適合していません。
覚えるポイント
- D種接地抵抗値は原則100Ω以下。0.5秒以内の遮断装置があれば500Ω以下。対地電圧150V以下の絶縁抵抗は0.1MΩ以上。
間違えやすいところ
- 緩和規定により上限が500Ωになる点を見落とし、100Ω固定と思い込んだり、逆に600Ωでもよいと誤認したりしないこと。
出題の前提:電気設備技術基準第58条(電路の絶縁性能)および電気設備の技術基準の解釈第17条(接地工事の種類)に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
絶縁抵抗計(電池内蔵)の取り扱いと特徴
検査・測定 · 絶縁抵抗計 / 測定器
電池内蔵の絶縁抵抗計に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
絶縁抵抗計は、被測定物に直流の高電圧を印加し、その際に流れる微少な漏れ電流を測定することで絶縁抵抗を算出する測定器です。交流電圧を印加すると電路の静電容量成分による充電電流が流れてしまい、正確な絶縁抵抗を測定できません。
解き方
- 絶縁抵抗計の基本構造と出力電圧の性質(直流高電圧を印加する点)を確認する。
- 選択肢ロにおいて定格測定電圧が「交流電圧」と記載されている誤りを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 表示方式には数値で直接読み取るディジタル形と、指針が振れる指針形(アナログ形)の双方が存在するため記述は正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- 絶縁抵抗計が出力する定格測定電圧は直流電圧であり、交流電圧とする記述は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 測定器内部の電池容量が不足していると正確な高電圧が出力できず測定誤差が生じるため、事前に確認することは正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電子機器等の耐電圧を超えると破損する恐れがあるため、適切な測定電圧(例: 低い定格測定電圧の選定や接続切り離し)を選択する記述は正しいです。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗計(メガー)の出力電圧は「直流電圧」。交流電圧ではない。
間違えやすいところ
- 被測定回路が交流回路(AC100V/200V等)であることから、測定器の出力電圧も交流電圧であると勘違いしやすい。
出題の前提:JIS C 1302(絶縁抵抗計)および内線規程・電気工事士試験基準に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士の従事範囲(作業の区分)
電気工事士法 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 軽微な工事
電気工事士法において、一般用電気工作物の工事又は作業でa、bともに電気工事士でなければ従事できないものはどれか。
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解答
ニ
解説
電気工事士法施行令により、軽微な工事(資格不要)や電気事業者が行う作業が規定されています。蓄電池端子へのねじ止め、柱・暗きょの設置、電力量計の取付等は電気工事士の資格が不要な作業に該当します。一方、配電盤の取付や電線管の曲げ加工・電線挿入、接地極の埋設などは資格が必要です。
解き方
- 各選択肢の作業aおよびbについて、電気工事士の資格が必要な作業か軽微な作業等を判定する。
- イ:aは資格必要、bは資格不要(軽微な工事)。
- ロ:aは資格不要(土木工事等)、bは資格不要(電気事業者が取付)。
- ハ:aは資格不要(柱の設置)、bは資格必要。
- ニ:a・bともに電気工事士でなければ従事できない作業であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地極の埋設作業(a)は資格が必要ですが、蓄電池端子へのねじ止め(b)は軽微な工事として資格不要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 地中電線用の暗きょの設置(a)や電力量計の取付(b)は、いずれも電気工事士でなくても従事できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線を支持する柱の設置(a)は資格不要であり、電線管に電線を収める作業(b)のみ資格が必要です。
- 選択肢 ニ正解
- 配電盤を造営材に取り付ける作業(a)、電線管を曲げる作業(b)の双方が電気工事士の資格を必要とする作業です。
覚えるポイント
- 柱や暗きょの設置、電球の交換、二次電池端子へのねじ止め、電力量計の取付は電気工事士でなくても従事できる軽微な作業等。
間違えやすいところ
- 電力量計の取付は電力会社等の作業であり、電気工事士でなければできない作業と誤認しないようにする。
出題の前提:電気工事士法第3条、電気工事士法施行令第1条(作業の範囲)および第2条(軽微な作業)に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品の表示事項
電気用品安全法 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
電気用品安全法により、電気工事に使用する特定電気用品に付すことが要求されていない表示事項はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気用品安全法において、特に構造・使用条件から危険が生じるおそれが高い「特定電気用品」には、ひし形PSEマーク、届出事業者名、登録検査機関名(またはその略称等)、および規格で定められた定格値等の表示が義務付けられています。製造年月や製品寿命の表示は義務付けられていません。
解き方
- 特定電気用品に必要な3大表示事項(ひし形PSEマーク、届出事業者名、登録検査機関名)を想起する。
- 選択肢ニの「製造年月」が表示要求事項に該当しないことを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 特定電気用品であることを示すひし形PSEマーク(<PS>E記号)は必須の表示事項です。
- 選択肢 ロ不正解
- 製造・輸入の責任者を明確にするため、届出事業者名の表示は必須です。
- 選択肢 ハ不正解
- 適合性検査を行った適合性検査機関(登録検査機関名等)の表示は必須です。
- 選択肢 ニ正解
- 製造年月は電気用品安全法に基づく特定電気用品の表示事項として要求されていません。
覚えるポイント
- 特定電気用品の必須表示は「ひし形PSEマーク」「届出事業者名」「登録検査機関名」。製造年月は不要。
間違えやすいところ
- 製造年月は安全管理として書かれている製品もあるが、法律上義務付けられた表示事項ではない点に注意する。
出題の前提:電気用品安全法第10条(表示)および電気用品安全法施行規則第17条に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における電圧の低圧区分
電気設備技術基準 · 電圧の区分 / 低圧 / 直流と交流
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備技術基準において電圧区分は低圧・高圧・特別高圧に分類されます。低圧の区分は、直流では750V以下、交流では600V以下と定められています。これを超え7000V以下が高圧、7000Vを超えるものが特別高圧となります。
解き方
- 電圧の区分(低圧・高圧・特別高圧)に関する法定義義を想起する。
- 低圧の基準値が「直流750V以下」「交流600V以下」である組合せ(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 直流が600V以下となっているため誤りです(直流は750V以下)。
- 選択肢 ロ不正解
- 直流と交流の数値が逆になっており誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下が法令上の正しい定義です。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流が750V以下となっているため誤りです(交流は600V以下)。
覚えるポイント
- 低圧の区分:直流は750V以下、交流は600V以下。
間違えやすいところ
- 直流と交流の数値を混同して「交流が750V、直流が600V」と逆に覚えてしまわないように注意する。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条(電圧の種別等)に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の名称(確認表示灯)
配線図 · 配線図記号 / スイッチ / 確認表示灯
配線図の①で示す図記号の名称はどれか。
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解答
ハ
解説
点滅器(スイッチ)の図記号(黒丸「●」)に傍記されるアルファベットにより機能を表します。傍記「H」は負荷が点灯・動作中に点灯する「確認表示灯(パイロットランプ内蔵スイッチ)」を示し、傍記「L」は暗がりでスイッチの位置を示す「位置表示灯(ホタルスイッチ)」を示します。
解き方
- 15ページの配線図において丸番号①が指している図記号を確認する(和室等の入口付近にある点滅器で傍記「H」が付されたもの)。
- 黒丸に傍記「H」は確認表示灯(動作時点灯)を示す図記号であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 白熱灯の図記号は丸に斜線や白丸などであり、点滅器記号にHが付いたものではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 熱線式自動スイッチの傍記は「A」を用います。
- 選択肢 ハ正解
- 点滅器の図記号に添え字「H」が付いているものは確認表示灯内蔵スイッチ(確認表示灯)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 位置表示灯(ホタルスイッチ)の傍記は「L」を用います。
覚えるポイント
- スイッチの傍記記号:Hは確認表示灯(動作中点灯)、Lは位置表示灯(消灯時点灯)。
間違えやすいところ
- 位置表示灯(L: LightのL)と確認表示灯(H: 光る・表示のH)の記号文字を混同しやすいので整理して覚える。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図における機器の接地工事の種類
配線図 · 接地工事 / D種接地工事 / ルームエアコン
配線図の②で示す部分(居間のルームエアコン用コンセント部分)の接地工事の種類はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
低圧電路に接続する機械器具の金属製外箱等に施す接地工事は、使用電圧が300V以下の場合は「D種接地工事」、300Vを超える場合は「C種接地工事」と定められています。本回路は住宅内の単相200V回路(300V以下)であるため、D種接地工事を施します。
解き方
- 15ページの配線図において丸番号②の引出線が指す機器(居間の単相200V・20A 250Vルームエアコン用コンセントの接地極)を確認する。
- 使用電圧が200Vであり「低圧の300V以下」に該当することを確認する。
- 300V以下の低圧用機械器具に対する接地工事はD種接地工事であると決定する。
- 選択肢 イ不正解
- A種接地工事は、高圧・特別高圧機器の外箱や避雷器などに施す接地工事です。
- 選択肢 ロ不正解
- B種接地工事は、高圧・特別高圧から低圧に変成する変圧器の低圧側中性点等に施す接地工事です。
- 選択肢 ハ不正解
- C種接地工事は、使用電圧が300Vを超える低圧機械器具の外箱等に施す接地工事です。
- 選択肢 ニ正解
- 使用電圧が300V以下の低圧機械器具(単相200V)に施す接地工事であるため、D種接地工事となります。
覚えるポイント
- 低圧機器の外箱接地:300V以下は「D種接地工事」、300V超は「C種接地工事」。
間違えやすいところ
- 単相200V回路は100Vより高いためC種と誤認しがちですが、300V以下であればD種接地工事である点に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第29条(機械器具の金属製外箱等の接地)に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチボックスへの配線本数の決定
配線図 · 複線図 / 3路スイッチ / 片切スイッチ / 電線本数
木造住宅の配線図において、③で示す居間の壁面スイッチ部分に接続する配線の最少電線本数(心線数)として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、電源からの接地側電線はスイッチを経由せず直接照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
スイッチボックス内に片切スイッチと3路スイッチが同居する場合、電源の非接地側電線(黒線)を渡り線で共用し、片切スイッチの器具への負荷線1本と、3路スイッチ同士を結ぶ連絡線2本を配線します。接地側電線はスイッチを経由しないため、最少心線数は4本になります。
解き方
- 電源からの非接地側電線(黒)をスイッチボックスに引き込み、片切スイッチおよび3路スイッチの共通端子(0番)へ接続・渡り配線します(1本目)。
- 片切スイッチのもう一方の端子から点滅対象の照明器具へ向かう返り線を配線します(2本目)。
- 3路スイッチの固定接点端子(1番・3番)からもう一方の3路スイッチへ向かう連絡線2本を配線します(3本目・4本目)。
- 以上より、接地側電線を経由させない条件での最少電線本数は合計4本と求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 2本では単一の片切スイッチ回路しか構成できず、3路スイッチの連絡線を含めることができません。
- 選択肢 ロ不正解
- 3本では3路スイッチ回路のみ、または片切スイッチ2個回路分となり、本問の構成には不足します。
- 選択肢 ハ正解
- 非接地側共通線1本、片切スイッチ返り線1本、3路スイッチ連絡線2本の計4本が必要であり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- スイッチを経由しない接地側電線を引き込む必要はないため、最少本数として5本は過剰です。
覚えるポイント
- 片切スイッチ+3路スイッチのスイッチボックス配線は、非接地側1本+片切返り線1本+3路連絡線2本の計4本が基本です。
間違えやすいところ
- 問題文に「接地側電線はスイッチを経由しない」と明記されているにもかかわらず、白線をスイッチボックスまで通してしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(埋込器具)
配線図 · 配線図記号 / 埋込器具 / 照明器具
配線図中の④で示す図記号の器具名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
JIS C 0303における構内電気設備の配線用図記号において、照明器具の取り付け形態ごとに異なる図記号が定められています。長方形を斜線で分割・ハッチングした記号は天井埋込形の照明器具を示します。
解き方
- 配線図中の④が指す台所・居間境付近の図記号を確認します。
- 長方形に対角線状のハッチングが施された図記号は埋込器具(埋込形照明器具)の標準記号であることを照合します。
- 選択肢 イ不正解
- シーリング(天井直付)器具の図記号は円形(○)で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 四角形に対角線の斜線が入った図記号は埋込器具を表すため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- シャンデリアの図記号は円形から放射状に線が突き出た記号(またはCh表記)で表されます。
- 選択肢 ニ不正解
- ペンダント器具の図記号は円の内側を塗りつぶした記号(またはP表記)などで表されます。
覚えるポイント
- 丸は天井直付、丸に斜線や四角に斜線は埋込器具、丸にPはペンダント、丸にChはシャンデリアと区別して覚えましょう。
間違えやすいところ
- ダウンライト(DLと併記された丸)と細長い埋込蛍光灯器具の記号を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
別棟への引込口開閉器の省略条件
配線図 · 引込口開閉器 / 開閉器の省略 / 構内配線
配線図中の⑤で示す車庫の引込口開閉器が省略できる場合の、住宅と車庫との間の電路の長さの最大値[m]として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準の解釈第148条において、同一敷地内にある1の造営物から他の造営物へ低圧受電電路を分岐・配線する場合、受電点から電路の長さが15m以下であって、供給元で過電流遮断器等により保護されているときは、引込口開閉器を省略することが認められています。
解き方
- 住宅(親側建物)から車庫(別棟)へ低圧で電気を供給する電路における引込口開閉器の施設義務を確認します。
- 電技解釈の規定に基づき、開閉器を省略できる最大電路長は15m以下であるため、最大値は15mと判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 5mは分岐回路の遮断器設置位置の規定(8m以下など)と混同しやすく、引込口開閉器の省略規定としては誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 10mとする規定は引込口開閉器の省略基準には該当しません。
- 選択肢 ハ正解
- 同一敷地内の別棟への配線において、電路の長さが15m以下であれば引込口開閉器を省略できるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mでは規定の15mを超えてしまうため、引込口開閉器の省略はできません。
覚えるポイント
- 同一敷地内の別棟(車庫や離れなど)への電路が15m以下なら引込口開閉器を省略できます。
間違えやすいところ
- 幹線から分岐する過電流遮断器の省略基準距離(3m以下・8m以下)と数値を混同しないよう区別しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗の最小値
配線設計・電気設備基準 · 絶縁抵抗 / 対地電圧 / 単相3線式
配線図中の⑥で示す分電盤分岐回路の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]を選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備技術基準第58条および解釈第13条により、対地電圧150V以下の低圧電路における絶縁抵抗の最小値は0.1MΩ以上と定められています。単相3線式100/200V電路では中性線が接地されているため、両外線間の200V負荷回路であっても大地に対する対地電圧は100Vであり、基準値は0.1MΩが適用されます。
解き方
- ⑥で示す分岐回路が単相3線式100/200V受電からの200V回路であることを確認します。
- 単相3線式の中性線接地により、電線と大地間の対地電圧が100V(150V以下)であることを導きます。
- 対地電圧150V以下における電路の絶縁抵抗の基準値である0.1MΩ以上を適用します。
- 選択肢 イ正解
- 単相3線式の200V回路は対地電圧が100V(150V以下)であるため、絶縁抵抗値の最小値は0.1MΩとなり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは対地電圧が150Vを超え300V以下の場合(三相3線式200V電路など)の基準値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.3MΩという絶縁抵抗の基準値区分は電気設備技術基準に存在しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 0.4MΩは使用電圧が300Vを超える低圧電路(400V級回路など)に適用される基準値です。
覚えるポイント
- 単相3線式電路は使用電圧が200Vであっても中性線接地のため対地電圧は100V(150V以下=0.1MΩ)です。
間違えやすいところ
- 回路の使用電圧が200Vと書かれていることを見て、対地電圧も150V超であると勘違いし0.2MΩを選んでしまうミスが非常に多いです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第13条
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
200V分岐回路用配線用遮断器の選定
配線図 · 配線用遮断器 / 極数と素子数 / 200V回路
配線図中の⑦の部分(単相200V分岐回路)で施設する配線用遮断器の極数および素子数の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
単相3線式100/200V電路の200V回路は中性線を用いず、2本とも非接地側の電圧線を利用して接続します。両方の電線に過電流が流れる危険があるため、遮断器は両極を同時に開閉し、かつ両極それぞれに過電流引きはずし素子を備えた2極2素子(2P2E)を使用しなければなりません。
解き方
- 配線図の分電盤結線図より、⑦が単相200Vのルームエアコン用分岐回路であることを確認します。
- 単相200V回路は両線が電圧線となるため、過電流素子が2極すべてに必要なことを把握します。
- したがって2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 2極1素子(2P1E)は接地側電線を含む100V回路用であり、両線が電圧線である200V回路には使用できません。
- 選択肢 ロ正解
- 単相200V回路では両方の極に過電流素子が必要であるため、2極2素子(2P2E)が適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 3極2素子は三相3線式電路などで用いられる遮断器であり、単相回路には過剰かつ不適合です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3極3素子は動力等の三相回路に用いるものであり、単相2線式の200V回路には適しません。
覚えるポイント
- 100V回路(片側接地)は2P1Eで可、200V回路(両側電圧線)は必ず2P2Eが必要です。
間違えやすいところ
- 単相100V用の安価な2P1Eと200V用の2P2Eの違いを混同しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条、内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の識別(タイムスイッチ)
配線図 · 配線図記号 / タイムスイッチ / 深夜電力
配線図中の⑧で示す図記号(深夜電力用電気温水器回路に設置された四角にTSの記号)の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
タイムスイッチ(Time Switch)は、設定した時間帯に自動で接点を開閉する制御装置で、図記号は正方形や長方形の中に文字「TS」を配して表されます。深夜電力契約による電気温水器の給電時間制御などに広く使用されます。
解き方
- ⑧が深夜電力回路のメーター(Wh)前後に直列に接続された四角内にTSの記号であることを確認します。
- アルファベット記号TSがタイムスイッチ(Time Switch)を意味することを照合します。
- 選択肢 イ不正解
- 小型変圧器の図記号は四角の中に文字「T」で表されるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- タンブラスイッチ(一般的な点滅器)の図記号は黒丸(●)で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 遅延スイッチの図記号は黒丸の脇に文字「D」などを付記して表されます。
- 選択肢 ニ正解
- 四角内にTSの記号はタイムスイッチを表すため正しいです。
覚えるポイント
- TS=タイムスイッチ、T=変圧器(トランスフォーマー)、D=遅延スイッチです。
間違えやすいところ
- 文字T(小型変圧器)とTS(タイムスイッチ)を見間違えないように注意しましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路に使用する電線の最小太さ
配線設計・電気設備基準 · 小勢力回路 / 電線の太さ / チャイム回路
配線図中の⑨で示すチャイム用変圧器から押しボタンに至る小勢力回路で使用できる電線(軟銅線)の最小太さの直径[mm]を選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈第181条において、呼び鈴・チャイム等の小勢力回路(使用電圧が最大60V以下の回路)の配線工事では、電線に直径0.8mm以上の軟銅線(またはこれと同等以上の強さ・太さのもの)を使用することが定められています。
解き方
- ⑨で示す配線がチャイム用小型変圧器二次側の押しボタンへ向かう小勢力回路であることを確認します。
- 電技解釈第181条の小勢力回路の規定に基づき、軟銅線の最小太さは直径0.8mm以上であることを導きます。
- 選択肢 イ正解
- 小勢力回路に使用できる軟銅線の最小太さは直径0.8mmであるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径1.2mmは小勢力回路の最小規格ではなく誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径1.6mmは一般低圧屋内配線の軟銅線の最小太さ規定であり、小勢力回路の最小値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径2.0mmは小勢力回路の電線太さの下限値ではありません。
覚えるポイント
- 通常の低圧屋内配線の銅線は直径1.6mm以上、小勢力回路は直径0.8mm以上です。
間違えやすいところ
- 一般低圧回路の原則である「1.6mm以上」を小勢力回路にもそのまま当てはめてしまわないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造住宅における屋側電線路の工事方法
電気工事の施工方法 · 低圧屋側電線路 / 木造造営物 / 金属管工事
本配線図(木造1階建住宅)の⑩で示す外壁面(屋側)部分の配線において、施工できない工事方法として正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈第111条【低圧屋側電線路の施設】に基づき、木造の造営物の屋側に施設できる工事方法は「がいし引き工事(展開した場所)」「合成樹脂管工事」「ケーブル工事」の3種類に限られます。木造建築物での漏電火災を防ぐため、金属管工事や金属ダクト工事等は木造の屋側には施設できません。
解き方
- 図面の前提条件が「木造1階建住宅」であり、⑩で示す配線が外壁(屋側)に施設される低圧屋側電線路であることを確認します。
- 電技解釈第111条における木造造営物の屋側電線路の施設制限を適用します。
- 木造の屋側電線路に施工できるのは合成樹脂管工事、がいし引き工事、ケーブル工事のみであり、金属管工事は施工できないと判断します。
- 選択肢 イ正解
- 木造造営物の低圧屋側電線路には金属管工事を施設できないため、本問の「施工できない工事」として正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂管工事は木造の低圧屋側電線路として施工が認められているため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- がいし引き工事は木造の低圧屋側電線路(展開した場所)として施工が認められているため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- ケーブル工事は木造の低圧屋側電線路として施工が認められているため誤りです。
覚えるポイント
- 木造の屋側電線路で使えるのは「合成樹脂管」「がいし引き」「ケーブル」の3つだけです(金属管工事は不可)。
間違えやすいところ
- 金属管工事は屋内配線において最も万能な工事方法であるため「金属管ならどこでもできる」と思い込んでしまう間違いに注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第111条
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
木造造営材への配線用穴あけ工具の選定
配線図 · 工具 / 木造工事 / 穴あけ工具
配線図の⑪で示された木造部分において、屋内配線を通すための貫通穴をあける用途として、最も適切な工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
屋内配線工事において木造造営材(柱や間柱、梁など)を貫通してケーブルを通線する際は、木材専用の木工用キリ(木工用ドリルビット)を電動工具に装着して穴あけを行う。
解き方
- 配線図の指示記号⑪が木造部分(柱・間柱など)の貫通箇所であることを確認する。
- 提示された各工具の写真から木工用穴あけに適した工具(木工用キリ)を識別する。
- 選択肢 イ不正解
- ステップドリル(スパイラルステップドリル)は、主に配電盤や金属板・樹脂板に段付き穴をあける工具であり木材の深穴あけには適さない。
- 選択肢 ロ正解
- 木工用キリ(木工用ドリルビット)であり、木造造営材に電線を通すための貫通穴をあけるのに最も適切である。
- 選択肢 ハ不正解
- ホールソーは金属ボックスや分電盤の鋼板に大口径の丸穴をあけるための工具であり、木造部分の配線貫通穴には適さない。
- 選択肢 ニ不正解
- クリックボールは手動でキリを回すための柄工具であり、電動ドリル用のビット単体として穴をあける刃先ではない。
覚えるポイント
- 木材への配線穴あけには木工用キリ(ビット)を使用する。
間違えやすいところ
- 金属板用のホールソーやステップドリルと木工用工具を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験配線図問題・施工工具の選定基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブによる圧着接続
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線相互の接続
配線図の⑫で示すVVF用ジョイントボックス内の電線相互の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6mmとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブの選定において、1.6mm銅線の接続本数が2本の場合は小スリーブ(刻印○)、3本または4本の場合は小スリーブ(刻印小)を使用する。1.6mm線が5本以上接続される箇所がない限り中スリーブは不要である。
解き方
- 配線図の⑫ボックスに接続される回路(接地側電線、非接地側電線、各スイッチから負荷への点滅線)の接続箇所数と各箇所の電線本数を割り出す。
- 接続箇所は合計5箇所で、それぞれの電線本数は2本接続または3本接続であり、すべて1.6mm線であることを確認する。
- 1.6mm線2〜4本の接続には小スリーブを用いるため、小スリーブ5個、中スリーブ0個の組合せを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 接続箇所が全5箇所であり、各箇所の電線本数がすべて1.6mmの2本または3本であるため、すべて小スリーブ5個で施工できる。
- 選択肢 ロ不正解
- 中スリーブを必要とする接続箇所(1.6mm電線が5本以上など)は存在しないため不適切である。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブを2個使用する必要はなく、小スリーブで足りるため不適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを3個使用する必要はなく、過剰なサイズ選定であるため不適切である。
覚えるポイント
- VVF1.6mm線は2本なら小スリーブ(刻印○)、3〜4本なら小スリーブ(刻印小)を使用する。
間違えやすいところ
- 接続本数が4本以下であれば1.6mm線は中スリーブではなく小スリーブを使用できる点を見落としやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第12条およびJIS C 9711屋内配線用圧着端子規格
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
差込形コネクタによる電線接続個数の選定
配線図 · 差込形コネクタ / 電線接続 / ボックス内配線
配線図の⑬で示すVVF用ジョイントボックス内の接続をすべて差込形コネクタとする場合、使用する差込形コネクタの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、使用する電線はすべてVVF1.6mmとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
差込形コネクタの選定では、複線図を作成して各接続点における接続心線数を明確にし、接続する電線本数に応じた極数(2本用、3本用、4本用など)のコネクタを過不足なく最少個数で割り当てる。
解き方
- ⑬のジョイントボックスに集まる電線の複線図を描き、接続グループを整理する。
- 電源からの接地側電線(白)が4本接続される接続点が1箇所あるため、4本用差込形コネクタが1個必要となる。
- その他のスイッチ連絡線や負荷への接続線は2本接続が4箇所あるため、2本用差込形コネクタが4個必要となる。
- 結果として「2本用4個、4本用1個」の組合せ(写真ニ)を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 3本用コネクタは不要であり、4本接続および2本接続の構成と一致しないため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 4本接続箇所があるため3本用では電線が収まらず、個数・極数ともに誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- すべてを4本用とするのは最少適合サイズの組合せとして不適切である。
- 選択肢 ニ正解
- 4本接続用の赤色コネクタ1個と、2本接続用の青色コネクタ4個の組合せが最少個数として適切である。
覚えるポイント
- 差込形コネクタは接続する芯線本数にぴったり一致する極数のものを選択する。
間違えやすいところ
- ボックス内の接地側(白線)が何本集まっているかを正確に数え落とさないようにする。
出題の前提:第二種電気工事士技能・筆記試験 内線規程および接続機材標準仕様
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
壁面点滅器の取付けに使用する材料の選定
配線図 · 埋込連用取付枠 / 点滅器 / 配線器具施工
配線図の⑭で示す壁面点滅器(スイッチ)の取付け工事に使用する材料として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
壁埋込形の点滅器(スイッチ)やコンセントを取り付ける際、器具ユニットを保持してスイッチボックスやはさみ金具に固定するために埋込連用取付枠を使用する。
解き方
- 配線図の⑭で指示されている記号が壁埋込の通常点滅器(片切スイッチ)であることを確認する。
- 埋込点滅器の器具固定に必須となる材料として写真イの埋込連用取付枠を特定する。
- 選択肢 イ正解
- 埋込連用取付枠の写真であり、壁埋込点滅器をボックスや壁面に取り付ける支持具として適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製の露出ボックス等であり、壁埋込スイッチの取付けには使用しない。
- 選択肢 ハ不正解
- 露出増設用ボックスであり、通常の埋込配管・配線器具取付枠ではない。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属製アウトレットボックス(八角)であり、天井部の接続等に使用され点滅器の直接取付け枠ではない。
覚えるポイント
- 埋込形のスイッチやコンセントの施工には埋込連用取付枠を使用する。
間違えやすいところ
- ボックス類(金属ボックス・露出ボックス)と器具固定用の連用枠の用途の違いに注意する。
出題の前提:電気設備技術基準およびJIS C 8304配線用スイッチ通則
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電路の負荷電流測定器の識別
配線図 · クランプ形電流計 / 測定器 / 負荷電流測定
配線図の⑮で示す屋内電路において、運転中の負荷電流を測定するための測定器として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電路の通電運転中に負荷電流を測定する場合、電線を挟み込んで誘導磁界から電流値を測定するクランプ形電流計を使用する。回路を切断して直列に挿入する必要がないため安全かつ容易に測定できる。
解き方
- 問題文で求められている測定対象が「負荷電流」であることを把握する。
- 提示された各計器の外観(イ:テスタ、ロ:クランプメータ、ハ:照度計、ニ:接地抵抗計)を判別し、電流測定用のクランプ形電流計(ロ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 回路計(テスタ)は電圧・抵抗・微小直流電流を測定するもので、稼働中の配線負荷電流を電線被覆の上から測定することはできない。
- 選択肢 ロ正解
- クランプ形電流計であり、電路を切断せずに電線をクランプ部で挟んで負荷電流を測定する計器である。
- 選択肢 ハ不正解
- 受光部を有する照度計であり、照明の明るさを測定する機器である。
- 選択肢 ニ不正解
- 端子と接地棒リードを備えた接地抵抗計であり、接地極の接地抵抗値を測定する機器である。
覚えるポイント
- 稼働中電路の負荷電流測定には電線を挟み込むクランプ形電流計を用いる。
間違えやすいところ
- テスタは電路を切断して直列に繋ぐ必要があり、大電流の交流負荷測定には用いられない点に留意する。
出題の前提:電気設備の自主検査・測定基準およびJIS C 1302/1202計測器基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式屋内幹線に使用するケーブルの選定
配線図 · VVFケーブル / 平形ケーブル / 単相3線式
配線図の⑯で示す部分(単相3線式配線)に使用するケーブルとして、適切なものはどれか。なお、配線図の注記より平形VVFケーブルを用いるものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
単相3線式の配電方式では、中性線1本と電圧線2本の計3本の電線が必要である。問題の注意書で特記がない限り平形ケーブル(VVF)を使用することとされているため、平形3心ケーブルが選定される。
解き方
- 配線図の⑯が単相3線式100/200Vの電路であることを確認する。
- 単相3線式には3本の心線が必要であり、注記に「平形(VVF)」とあることから、平形3心ケーブル(写真ニ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 断面が円形のVVRケーブル(丸形3心)であり、注記の平形ケーブル指定と異なるため不適切である。
- 選択肢 ロ不正解
- 4心ケーブルであり、単相3線式の配線には心線数が合致しない。
- 選択肢 ハ不正解
- 平形2心ケーブルであり、心線が2本しかないため単相3線式回路には使用できない。
- 選択肢 ニ正解
- 平形3心ビニルシースケーブル(VVF 3心)の写真であり、単相3線式配線に適切である。
覚えるポイント
- 単相3線式回路には3心ケーブルが必要であり、注記に従い平形(VVF)を選ぶ。
間違えやすいところ
- 丸形(VVR)と平形(VVF)の外観の違い、および心線数(2心・3心)の混同に注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第168条および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
換気扇図記号に対応する器具の識別
配線図 · 換気扇 / パイプファン / 図記号
配線図の⑰で示す図記号の器具に該当するものとして、適切な写真はどれか。
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解答
ロ
解説
JIS C 0303に基づく配線図記号において、円の中に十字羽根が描かれた記号は換気扇を表す。便所等で外壁やダクトに直結する小型の換気扇器具として、円筒状の吐出口を持つパイプファンが該当する。
解き方
- ⑰の図記号が便所に描かれている換気扇(ファンの記号)であることを確認する。
- 選択肢の写真から、背面に円筒ダクト接合部を持ち前面ルーバーが付いたパイプ用換気扇(写真ロ)を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 煙感知器または丸形シーリング器具の写真であり、換気扇ではない。
- 選択肢 ロ正解
- 背面にパイプ接続口を持つパイプファン(換気扇)であり、⑰の図記号に合致する。
- 選択肢 ハ不正解
- 丸形引掛シーリングボディの写真であり、照明器具用の配線受口である。
- 選択肢 ニ不正解
- 屋外開口シャッター付きの壁面用プロペラ換気扇であるが、一般的なパイプファンと外観構造が異なる。
覚えるポイント
- 円にファン羽根のマークは換気扇の配線図記号である。
間違えやすいところ
- 換気扇の外観形状(パイプダクト接続形とシャッター露出形)を見分けること。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」換気扇
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていない配線器具(コンセント)の判定
配線図 · コンセント / 配線図記号 / 漏電遮断器付コンセント
この配線図において、使用されていないコンセントはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図に記載されているコンセントの各種図記号(接地極「E」、接地端子「ET」、抜止形「LK」、電圧・電流指定など)と写真の外観特徴を照合し、設計図面中に採用されていない器具を判別する。
解き方
- 配線図中のコンセント記号を精査する:台所・洗濯機・便所等に「EET」、居間エアコンに「20A 250V E」、また抜止形「LK」が確認できる。
- 選択肢ニの写真を確認すると、テストボタンおよびリセットボタンを備えた「漏電遮断器付コンセント」である。
- 配線図中に漏電遮断器付コンセントを示す図記号は存在しないため、使用されていないコンセントはニであると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地極付接地端子付コンセントであり、洗面所や台所(図記号「EET」)で使用されている。
- 選択肢 ロ不正解
- 差し込んでひねる抜止形コンセントであり、配線図中に使用されている。
- 選択肢 ハ不正解
- 単相200V用(エルバー形等の刃受)の接地極付コンセントであり、居間エアコン部分(20A 250V E)で使用されている。
- 選択肢 ニ正解
- 漏電遮断器付コンセントの写真であるが、本配線図のどこにも漏電遮断器付コンセントの図記号は使用されていないため正解となる。
覚えるポイント
- 配線図の否定設問(使用していない器具)では、図面内の特殊コンセント記号(EET, LK, 250V等)を消去法で照合する。
間違えやすいところ
- 問題文が「使用していないもの」を問う否定設問であることを見落として、図中にあるコンセントを選んでしまう誤りに注意する。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」および配線器具外観基準
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図で使用されていないスイッチの判別
配線図 · 配線器具 / 点滅器 / スイッチの結線図
この配線図(木造1階建住宅)において、使用されていないスイッチ(点滅器)として、正しいものを1つ選べ。ただし、写真の下の図は各スイッチの接点構成を示している。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
住宅用配線図における点滅器(スイッチ)の図記号は、黒丸「●」を基本として、3路スイッチには「●3」、4路スイッチには「●4」、2極スイッチには「●2」のように数字の添字を付記して識別します。4路スイッチは3箇所以上から同一照明を点滅させる回路で3路スイッチの間に挿入して使用されます。
解き方
- 配線図内のスイッチ記号(黒丸および添字)を探索し、使用されている点滅器の種類をリストアップする。
- 配線図中には通常の片切スイッチ「●」、玄関等の「セ」回路に3路スイッチ「●3」、和室の「コ」回路に2極スイッチ「●2」が確認できる。
- 「●4」と表記される4路スイッチは配線図のどこにも存在しないため、選択肢イが使用されていないスイッチであると判定する。
- 選択肢 イ正解
- 4路スイッチ(図記号は黒丸に数字の4を付記)は、本配線図のどの回路にも使用されていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 片切スイッチ(単極スイッチ、黒丸のみの図記号)は、台所や居間をはじめ多数の部屋で使用されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 3路スイッチ(黒丸に数字の3を付記)は、玄関ホール周辺の照明「セ」を2箇所から点滅させる回路などで使用されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 2極スイッチ(両切りスイッチ、黒丸に数字の2を付記)は、和室の照明器具「コ」を点滅させるスイッチとして使用されています。
覚えるポイント
- 3路スイッチは「●3」、4路スイッチは「●4」、2極スイッチは「●2」の添字が付く。
- 4路スイッチは3箇所以上での点滅制御を行う回路にのみ用いられる。
間違えやすいところ
- 2極スイッチ(●2)を2個用スイッチと見誤りやすいので注意する。
- 3路スイッチと4路スイッチの端子数・接点切り替え図の形状を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303:構内電気設備の配線用図記号に準拠
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線工事に使用する材料・工具の組合せの正誤判定
配線設計・施工・工具 · 電工工具 / リングスリーブ用圧着工具 / 電気工事用材料
この配線図の施工に関して、一般的に現場で使用する物の組合せとして、不適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線相互をリングスリーブE形を用いて圧着接続する際は、専用の「リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711適合品、黄色ハンドル)」を使用しなければなりません。ハンドルの色が赤色の工具は電線管や機器端子に用いる「裸圧着端子・スリーブ用圧着工具」であり、ダイスの形状や刻印が異なるためリングスリーブの圧着に使用してはなりません。
解き方
- 各選択肢の写真に写っている材料および工具の用途・規格を確認する。
- イはリングスリーブと絶縁テープであり、電線接続部を絶縁被覆する標準的な組合せである。
- ロは片サドルと合成樹脂製可とう電線管(PF管)であり、管を造営材に固定する適切な組合せである。
- ハはリングスリーブと裸圧着端子用圧着工具(赤色柄)であり、リングスリーブの圧着には黄色柄の専用工具を使用する必要があるため不適切である。
- ニはねじなし電線管(E管)とねじなしボックスコネクタであり、金属管工事における適切な組合せである。
- 選択肢 イ不正解
- リングスリーブで圧着接続した電線相互の接続部を絶縁処理するためにビニルテープを巻く施工は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)を造営材に固定支持するために片サドルを使用することは適切です。
- 選択肢 ハ正解
- リングスリーブの圧着には専用の「リングスリーブ用圧着工具(黄色ハンドル)」を使用する必要があり、写真の裸圧着端子用工具(赤色ハンドル)を使用するのは不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 配線図の車庫部分等で用いられているねじなし電線管(E19)をアウトレットボックスに接続する際、ねじなしボックスコネクタを用いるのは適切です。
覚えるポイント
- リングスリーブ用圧着工具のハンドル(柄)の色は「黄色」と定められている。
- 赤色のハンドルの工具は「裸圧着端子・スリーブ用」であり、リングスリーブには使用できない。
間違えやすいところ
- 圧着工具であればどれでもスリーブを圧着できると誤認しやすい。
- ねじなし電線管(E管)と薄鋼電線管(C管)の接続部品の特徴を混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)および電気設備技術基準の解釈に基づく
出典:電気技術者試験センター『平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成26年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

