学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
合成抵抗の計算
電気の基礎理論 · 直流回路 / 直並列合成抵抗
図のような回路で、端子 a-b 間の合成抵抗 [Ω] として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
回路の接続状態を整理し、直列接続部分の抵抗を加算した上で、並列接続の合成抵抗の公式(各抵抗の逆数の和の逆数)を適用して回路全体の合成抵抗を求めます。
解き方
- 回路の接続を読み取り、下側ブランチにある2個の3Ω抵抗が直列接続(3 + 3 = 6Ω)であることを確認します。
- 端子a-b間に並列接続されている3本の枝(3Ω、3Ω、6Ω)の並列合成抵抗を計算し、R = 1 / (1/3 + 1/3 + 1/6) = 6/5 = 1.2Ω を導出します。
- 選択肢 イ不正解
- 3Ωの抵抗が3本並列接続された場合の合成抵抗(1.0Ω)であり、下側の直列接続(6Ω)を正しく計算していません。
- 選択肢 ロ正解
- 3Ω、3Ω、6Ωの並列合成抵抗の計算式 1 / (1/3 + 1/3 + 1/6) = 1.2Ω に合致しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算手順の誤りによる数値であり、並列合成抵抗の計算結果として不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3Ωと6Ωの2並列回路(2.0Ω)に相当し、中央の3Ω抵抗を計算に含めていません。
覚えるポイント
- 並列回路の合成抵抗は各枝の逆数の和の逆数で計算します。
間違えやすいところ
- 下側の直列2抵抗(3Ω+3Ω)を1個の3Ωと見誤りやすいので注意が必要です。
出題の前提:問題図の回路構成に基づく電気回路理論の基本計算
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
並列交流回路の消費電力
電気の基礎理論 · 交流回路 / 消費電力 / 並列回路
図のような回路で、抵抗 R に流れる電流が 4 [A]、リアクタンス X に流れる電流が 3 [A] であるとき、この回路の消費電力 [W] として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
交流回路において、消費電力(有効電力)は純抵抗成分でのみ発生し、誘導性または容量性のリアクタンス成分では電力を消費しません(力率ゼロのためエネルギーの授受のみ行う)。
解き方
- リアクタンス成分Xでは有効電力が消費されないことを確認します。
- 並列回路にかかる電源電圧100Vと、抵抗Rを流れる電流4Aから、有効電力 P = V × I_R = 100 × 4 = 400W を計算します。
- 選択肢 イ不正解
- リアクタンスXに流れる無効電流から計算した無効電力 100 × 3 = 300var の値です。
- 選択肢 ロ正解
- 抵抗成分で消費される電力 P = 100V × 4A = 400W と正しく計算されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 全電流 I = √(4^2 + 3^2) = 5A から求めた皮相電力 100 × 5 = 500VA の値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流の単純な和 (4 + 3 = 7A) に電圧100Vを掛けた誤った計算値です。
覚えるポイント
- 消費電力(有効電力)は抵抗Rのみで消費され、リアクタンスXでは消費されません。
間違えやすいところ
- 全電流5Aを求めて皮相電力500VAを消費電力と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:交流回路の有効電力・無効電力の定義に基づく基礎計算
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電線の電気抵抗と長さ・直径の関係
電気の基礎理論 · 導体の抵抗 / 抵抗率 / 断面積と長さ
直径 1.6 [mm]、長さ 8 [m] の軟銅線と電気抵抗が等しくなる直径 3.2 [mm] の軟銅線の長さ [m] として、正しいものはどれか。ただし、軟銅線の抵抗率は同一とする。
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解答
ニ
解説
均質な導体の電気抵抗 R [Ω] は、抵抗率 ρ、長さ L [m]、断面積 A [m^2]、直径 D [m] を用いて R = ρ・(L / A) = ρ・(4L / (π・D^2)) で表されます。したがって抵抗は長さに比例し、直径の2乗に反比例します。
解き方
- 直径の変化比を求めます。3.2 / 1.6 = 2倍となるため、断面積は 2^2 = 4倍になります。
- 抵抗値を一定に保つ条件より、断面積が4倍になれば長さも4倍にする必要があるため、8m × 4 = 32m を導出します。
- 選択肢 イ不正解
- 直径が2倍になったことで長さを半分(8÷2=4m)にしてしまう誤りです。断面積は4倍になるため抵抗はさらに小さくなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 直径が変化しているにもかかわらず長さが変わらないとしており誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径比の2倍だけ長さを2倍(8×2=16m)とした誤りです。断面積は直径の2乗に比例します。
- 選択肢 ニ正解
- 直径が2倍(断面積が4倍)になるため、抵抗値を同一にするには長さを4倍の32mにする必要があります。
覚えるポイント
- 電線の抵抗は長さに比例し、直径の2乗(断面積)に反比例します。
間違えやすいところ
- 直径が2倍だから長さも2倍と早合点し、断面積が4倍になることを見落としがちです。
出題の前提:導体の電気抵抗の公式 R = ρ・L / A に基づく比率計算
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
水の加熱に必要な電力量の計算
電気の基礎理論 · 電力量 / 熱量計算 / ジュール熱
電熱器により、60 リットルの水を 20 [℃] 上昇させるのに必要な電力量 [kW・h] として、正しいものはどれか。ただし、1リットルの水の温度を 1 [℃] 上昇させるのに必要なエネルギーは 4.2 [kJ] とし、熱効率は 100 [%] とする。
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解答
ハ
解説
電力量 1 [kW・h] は 1 [kW] の電力を 1 時間(3600 秒)使用したときのエネルギーであり、1 [kW・h] = 3600 [kJ] に換算されます。必要熱量 [kJ] を 3600 [kJ/(kW・h)] で割ることで電力量が求まります。
解き方
- 水60Lを20℃上昇させるための総熱量 Q = 60 × 20 × 4.2 = 5040 kJ を計算します。
- 1 kW・h = 3600 kJ の関係を用いて、電力量 W = 5040 / 3600 = 1.4 kW・h を算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 熱量換算の計算結果と一致しない誤った数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算途中で比率を誤った結果であり、正しい電力量ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 必要熱量 5040 kJ を 3600 kJ/(kW・h) で除算した 1.4 kW・h に正確に合致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 熱量換算の計算結果と一致しない誤った数値です。
覚えるポイント
- 1 kW・h = 3600 kJ (3.6 × 10^6 J) の換算関係を確実に暗記しましょう。
間違えやすいところ
- 1時間を60秒と誤認して60で割るなど、3600秒への換算を忘れるミスがあります。
出題の前提:ジュール熱および電力量の単位換算に基づく基本計算
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の力率の計算式
電気の基礎理論 · 三相交流回路 / 力率 / 電力量
定格電圧 V [V]、定格電流 I [A] の三相誘導電動機を定格状態で時間 t [h] の間、連続運転したところ、消費電力量が W [kW・h] であった。この電動機の力率 [%] を表す式として、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
三相電力の式 P = √3・V・I・cosθ [W] と、電力量の定義 W [kW・h] = P [kW] × t [h] を結びつけ、単位の整合性(kWからWへの10^3換算と力率百分率の10^2換算で計10^5)を確認して式を整理します。
解き方
- 三相電力を P = √3・V・I・cosθ [W] と置き、電力量 W [kW・h] = (P × 10^(-3)) × t = (√3・V・I・cosθ・t) / 1000 と立式します。
- 式を cosθ について整理し、さらにパーセント表示のため100を掛けて、力率 [%] = (W / (√3・V・I・t)) × 10^5 を導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 分子と分母が逆になっており、力率の式として成立していません。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相交流の係数 √3 が 3 になっており誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 三相電力の定義式と単位換算(10^3 × 10^2 = 10^5)に正確に合致します。
- 選択肢 ニ不正解
- 分子分母が逆であり、かつ三相の係数が 3 になっているため二重に誤りです。
覚えるポイント
- 三相電力 P = √3・V・I・cosθ における √3 を忘れずに用いることが重要です。
間違えやすいところ
- 単相の式と混同して √3 を抜かす、あるいは係数3と取り違えるミスが多く見られます。
出題の前提:三相交流電力および電力量の基礎定義式
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管収容時の電線の許容電流
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 絶縁電線
合成樹脂製可とう電線管(PF管)による低圧屋内配線工事で、管内に断面積 5.5 [mm^2] の 600V ビニル絶縁電線(銅導体)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A] として、正しいものはどれか。ただし、周囲温度は 30 [℃] 以下、電流減少係数は 0.70 とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に電線を収めて施設する場合、放熱が悪くなるため、電線1本当たりの許容電流は「単線の基底許容電流 × 電流減少係数」によって低減補正されます。
解き方
- 断面積 5.5 mm^2 の 600V ビニル絶縁電線の許容電流が 49 A であることを特定します。
- 与えられた電流減少係数 0.70 を乗じて 49 × 0.70 = 34.3 A を計算し、四捨五入(または端数整理)により 34 A を導出します。
- 選択肢 イ不正解
- 3.5 mm^2(許容電流37A)に減少係数0.70を掛けた値(約26A)です。
- 選択肢 ロ正解
- 5.5 mm^2 の許容電流 49A に減少係数 0.70 を掛けた 34A であり正解です。
- 選択肢 ハ不正解
- 5.5 mm^2(49A)とは異なる計算値であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電流減少係数を掛ける前の電線単体の基底許容電流(49A)そのものです。
覚えるポイント
- 5.5 mm^2 銅導体の許容電流は 49A です(2.0 mm^2/35A、3.5 mm^2/37A、5.5 mm^2/49A)。
間違えやすいところ
- 電線管収容時の電流減少係数(3本以下では0.70)を掛け忘れるミスに注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第146条(許容電流表)および出題条件
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配線の電圧降下と電線の太さ
配電理論及び配線設計 · 電圧降下 / 単相2線式 / 電線の太さ選定
図のような単相2線式配線において、抵抗負荷に 10 [A] の電流が流れたとき、線路の電圧降下を 1 [V] 以下にするための電線の太さの最小値 [mm^2] として、正しいものはどれか。ただし、電線の抵抗は断面積 1 [mm^2]、長さ 1 [m] 当たり 0.02 [Ω] とする。
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解答
ハ
解説
単相2線式配線における線路の電圧降下式は v = 2・I・r = 2・I・(ρ・L / A) です。行きと帰りの2線分の抵抗を考慮する必要があるため係数2が掛かります。
解き方
- 電線1本の抵抗 r = 0.02 × 35 / A [Ω] を求め、往復2線分の抵抗が 2r であることを確認します。
- 電圧降下の条件式 v = 2 × I × r = 2 × 10 × (0.02 × 35 / A) = 14 / A ≦ 1 [V] を解き、A ≧ 14 mm^2 を導出します。
- 選択肢 イ不正解
- A = 5.5 mm^2 では電圧降下が 14 / 5.5 ≒ 2.55V となり、1V以下を満たしません。
- 選択肢 ロ不正解
- 片道1線分のみで計算した誤り(7 / A ≦ 1 より A = 7 → 8 mm^2)です。単相2線式では往復2線分が必要です。
- 選択肢 ハ正解
- 往復2線分の電圧降下式 14 / A ≦ 1V を満たす最小の断面積 14 mm^2 と正しく計算されています。
- 選択肢 ニ不正解
- 14 mm^2 より太い電線ですが、最小値を問われているため不適切です。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下式は v = 2 I r(往復2線分)です。
間違えやすいところ
- 片道の長さ35mのみの1線分で計算して断面積を半分の7mm^2(選択肢8mm^2)と誤答するケースが多いです。
出題の前提:単相2線式配線の電圧降下計算式 v = 2Ir
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の線路電力損失
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 線路損失 / 中性線電流
図のような単相3線式回路において、電線1線当たりの抵抗が 0.1 [Ω]、抵抗負荷に流れる電流がともに 10 [A] のとき、この電線路の電力損失 [W] として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
単相3線式回路において負荷が平衡している場合、中性線電流はゼロとなるため中性線の線路損失は発生せず、線路損失は両側の電圧線2本分(2・I^2・r)のみとなります。
解き方
- 中性線に流れる電流 I_N = 10 - 10 = 0A より、中性線の損失が 0W であることを確認します。
- 電圧線2本の電力損失の合計 P = 2 × I^2 × r = 2 × 10^2 × 0.1 = 20W を計算します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1線分のみの電力損失(10^2 × 0.1 = 10W)であり、もう1本の電圧線分が含まれていません。
- 選択肢 ロ正解
- 平衡時の電圧線2本分の電力損失 2 × (10^2 × 0.1) = 20W に正しく合致しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 電流が流れていない中性線も含めて3本分(3 × 10W = 30W)として計算した誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 負荷電流20A(10+10)として誤って計算した値です。
覚えるポイント
- 単相3線式の平衡負荷時、中性線の電流は0Aであり、電力損失は電圧線2本分です。
間違えやすいところ
- 3本すべての電線に10Aが流れると誤認して3倍(30W)にしてしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:単相3線式回路の電流分布および線路損失計算
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線からの分岐回路における電線の許容電流
配線設計・電気理論 · 分岐回路 / 許容電流 / 過電流遮断器
図のように定格電流60 Aの過電流遮断器で保護された低圧幹線から分岐し、分岐点から7 mの位置に過電流遮断器を施設するとき、分岐点から過電流遮断器までの電線(a-b間)に必要な許容電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
イ
解説
低圧幹線から分岐して電線を施設する場合、分岐点から3 mを超え8 m以下の位置に過電流遮断器を取り付けるときは、分岐電線の許容電流を幹線の過電流遮断器の定格電流の35 %以上としなければなりません(8 mを超える場合は55 %以上)。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの電線の長さ(7 m)を確認し、「3 m超8 m以下」の基準区分に該当することを判断する。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流60 Aに基準の割合0.35(35 %)を乗じて、電線の最小許容電流(60 × 0.35 = 21 A)を算出する。
- 選択肢 イ正解
- 長さが3 mを超え8 m以下であるため、60 A × 0.35 = 21 A 以上が必要となり、正しい数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 33 Aは定格電流60 Aの55 %(33 A)であり、これは分岐点からの長さが8 mを超える場合に適用される値のため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 42 Aは計算結果の21 Aと合致しないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 60 Aは幹線の過電流遮断器と同じ定格電流であり、過大であるため誤りです。
覚えるポイント
- 分岐長3 m以下:制限なし(任意の許容電流)
- 分岐長3 m超8 m以下:幹線の遮断器定格の35 %以上
- 分岐長8 m超:幹線の遮断器定格の55 %以上
間違えやすいところ
- 8 m以下を「8 m超」の規定(55 %)と混同して60 × 0.55 = 33 Aを選んでしまう誤りに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐)
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の分岐回路と器具の組合せ
配線設計・電気設備技術基準 · 分岐回路 / 配線用遮断器 / コンセント定格 / 電線の太さ
低圧屋内配線の分岐回路において、配線用遮断器の定格電流、分岐回路の電線の太さ(軟銅線)、および接続するコンセントの定格電流の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。ただし、分岐点から配線用遮断器までは3 m、配線用遮断器からコンセントまでは8 mとする。
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解答
ニ
解説
低圧屋内配線の分岐回路では、配線用遮断器の定格電流に応じて、施設できる電線の最小太さおよびコンセントの定格電流が規定されています。定格20 A遮断器分岐回路では、電線は直径1.6 mm以上(または断面積2.0 mm2以上)、コンセントは定格電流20 A以下が適合します。定格30 A遮断器分岐回路では、電線は直径2.6 mm以上(断面積5.5 mm2以上)、コンセントは20 A以上30 A以下でなければなりません。
解き方
- 各選択肢における配線用遮断器の定格、電線の太さ、コンセント定格の規定を突き合わせる。
- 定格30 A遮断器に対し電線2.0 mm(イ)は太さ不足、コンセント15 A(ハ)は定格不足であるため除外する。
- 定格20 A遮断器に対しコンセント30 A(ロ)は過大であるため除外する。
- 定格20 A遮断器に対し電線2.0 mm(1.6 mm以上を満たす)および20 Aコンセント(20 A以下を満たす)である「ニ」を正解と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 30 A配線用遮断器の分岐回路では、電線の太さは直径2.6 mm(断面積5.5 mm2)以上、コンセントは定格20 A以上30 A以下が必要なため、電線2.0 mmは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 20 A配線用遮断器の分岐回路に接続できるコンセントは定格電流20 A以下であるため、30 Aコンセントは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 30 A配線用遮断器の分岐回路に施設できるコンセントは定格電流20 A以上30 A以下であるため、15 Aコンセントは不適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 20 A配線用遮断器の回路には、太さ1.6 mm以上の電線および定格20 A以下のコンセントを使用できるため、電線2.0 mmと20 Aコンセントの組合せは適切です。
覚えるポイント
- 20 A遮断器分岐:電線1.6 mm以上、コンセント20 A以下
- 30 A遮断器分岐:電線2.6 mm(5.5 mm2)以上、コンセント20 A~30 A
間違えやすいところ
- コンセントの定格電流は遮断器の定格以下(30 A回路なら20 A~30 A)でなければならない点を見落としがちになる。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条別表(分岐回路の過電流遮断器と電線の太さ・コンセントの組合せ)
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
エントランスキャップの使用目的
配管・配線材料・工具 · 金属管工事 / 配管材料 / エントランスキャップ
金属管工事等において使用される「エントランスキャップ」の使用目的として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
屋外から屋内への引き込み箇所など、雨水を受けるおそれのある場所で垂直に立ち上げた電線管の管端には、管内への雨水の浸入を防ぐためエントランスキャップを取り付けます。
解き方
- エントランスキャップの形状(下向きに電線引き出し口が開いている構造)と役割を想起する。
- 雨水浸入防止という目的に合致する選択肢「ニ」を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- フロアダクトの終端部を閉そくするために用いる器具は「エンド」などであり、エントランスキャップではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- コンクリート打ち込み時の浸入防止には管端用のプラグ(管端キャップ)やテープ等を用い、エントランスキャップは用いません。
- 選択肢 ハ不正解
- 管が直角に屈曲する部分に設ける器具は「ノーマルベンド」や「ユニバーサルエルボ」などです。
- 選択肢 ニ正解
- 垂直な電線管の上端部に配置し、下向きに電線を引き出すことで雨水の管内浸入を防ぐ目的で使用するため正しいです。
覚えるポイント
- エントランスキャップ:垂直配管の上端部で雨水浸入を防止
- ターミナルキャップ:水平配管の端部で雨水浸入を防止
間違えやすいところ
- ターミナルキャップ(水平方向)とエントランスキャップ(垂直方向の上端部)の使い分けを取り違えないように注意する。
出題の前提:内線規程・電気設備技術基準
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器に内蔵されている零相変流器の役割
配線器具・測定器・保護装置 · 漏電遮断器 / 零相変流器(ZCT) / 地絡保護
漏電遮断器に内蔵されている「零相変流器(ZCT)」の役割として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
正常な回路では往路と復路の電流のベクトル和がゼロになりますが、地絡(漏電)が発生するとその不平衡分である零相電流が生じます。零相変流器(ZCT: Zero-phase Current Transformer)はこの不平衡電流(地絡電流)を検出するセンサです。
解き方
- 零相変流器(ZCT)が検出する対象が「零相電流=地絡電流(漏れ電流)」であることを確認する。
- 選択肢の中から「地絡電流の検出」を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 零相変流器は回路の不平衡電流を捉えて地絡電流(漏電)を検出する器具であるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 短絡電流などの大きな過電流は、電磁引き外し素子等によって検出されるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 過電流の検出は熱動式(バイメタル)や電磁式の引き外し装置で行うため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 不足電圧の検出は不足電圧引き外し装置等で行うため誤りです。
覚えるポイント
- 零相変流器(ZCT)=地絡電流(漏電)の検出
- 変流器(CT)=通常の交流電流の変流・測定
間違えやすいところ
- 「変流器」という名前に引きずられて、過電流や短絡電流を検出するものと混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準・電気機器用語
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機に対する低圧進相コンデンサの並列接続目的
電気理論・電気機器 · 誘導電動機 / 進相コンデンサ / 力率改善
低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機は励磁のために遅れ無効電力を消費し力率が低下します。並列に進相コンデンサを接続すると、コンデンサから進み無効電流が供給されて遅れ電流が相殺され、回路全体の力率が改善され線路損失や電圧降下が低減されます。
解き方
- 進相コンデンサが回路に対して供給する進み無効電力の性質を理解する。
- 誘導電動機の遅れ無効電力を打ち消して力率を向上させる「回路の力率を改善する」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- コンデンサの並列接続によって機械的な振動を防止することはできません。
- 選択肢 ロ正解
- 進相コンデンサは電動機の遅れ力率を補償し、回路全体の力率を改善するために並列接続されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 電動機の回転速度は周波数や極数、すべりによって決まり、コンデンサで変動を防ぐことはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電源の周波数は発電設備側で決定され、負荷側のコンデンサで周波数変動を防ぐことはできません。
覚えるポイント
- 進相コンデンサの目的=力率の改善(無効電力の低減)
- 電動機と並列に接続して使用する
間違えやすいところ
- 速度制御用や周波数調整用の機器と混同しないよう、コンデンサは力率改善の役割であることを押さえる。
出題の前提:内線規程・電気設備技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気機械器具の力率の比較
電気機器・電気理論 · 力率 / 電熱器 / 誘導負荷
次の電気機械器具の中で、力率が最もよいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電熱器(トースター、白熱電球、アイロンなど)は純抵抗負荷であるため電圧と電流の位相差がなく、力率はほぼ100 %となります。一方、電動機(モータ)を用いる洗濯機や冷蔵庫は誘導負荷のため力率が低く(70〜90 %程度)、LED電球(制御装置内蔵形)も内部の整流回路やスイッチング電源の影響で力率が低下します。
解き方
- 各機器の動作原理・負荷の種類を分類する(電気トースター:電熱負荷=純抵抗負荷、洗濯機・冷蔵庫:電動機負荷=誘導性負荷、LED電球:電子回路負荷)。
- 純抵抗負荷である電気トースターの力率が約100 %で最もよいと特定する。
- 選択肢 イ正解
- 電熱線を用いた抵抗負荷であるため、電圧と電流の位相差が生じず力率はほぼ100 %で最も高いです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電動機(モータ)が内蔵されており、コイル成分(インダクタンス)によって遅れ位相となるため力率が低下します。
- 選択肢 ハ不正解
- コンプレッサーを駆動する電動機を使用するため、遅れ力率となり100 %には達しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 内部の整流器や電子スイッチング回路により高調波や位相差が生じ、力率は抵抗負荷より低くなります。
覚えるポイント
- 電熱器・アイロン・白熱電球・トースター=純抵抗負荷=力率ほぼ100 %
- モータ(洗濯機・冷蔵庫・扇風機)や放電灯=遅れ力率
間違えやすいところ
- LED電球は省エネだが力率が100 %というわけではない(制御回路を含むため力率は電熱器より劣る)点に注意する。
出題の前提:電気設備の基礎・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事用工具の識別(手動油圧式圧着器)
配線設計・電気工事用工具 · 工具の識別 / 手動油圧式圧着器 / 端子圧着
写真に示す電気工事用工具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
手動油圧式圧着器は、手動ポンプの油圧力を利用して太い電線(断面積の大きい電線)と圧着端子を確実に圧着接続するための工具です。ヘッド部に交換可能なダイスを備えているのが特徴です。
解き方
- 写真の工具の外観(手動ポンプ部、油圧シリンダ、圧着ダイスを装着するヘッド部)を確認する。
- 切断刃ではなく圧着用のダイスを備えていることから手動油圧式圧着器であると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 圧縮器は架空配線用などの圧縮接続スリーブを圧縮する専用工具であり、写真の圧着器とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- カッタは太いケーブルを切断するための刃を備えた工具であり、本写真の先端は圧着部のため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- ノックアウトパンチャは金属製キャビネット等に穴をあける工具であり、丸型の打ち抜き金型を備えているため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は手動油圧ポンプで太い電線の圧着端子を圧着施工する「手動油圧式圧着器」であるため正しいです。
覚えるポイント
- 手動油圧式圧着器:太い電線の圧着端子を油圧で圧着する工具
- ノックアウトパンチャ:金属板(ボックス等)に穴をあける工具
間違えやすいところ
- 油圧式カッタ(切断用)やノックアウトパンチャ(穴あけ用)と先端形状をよく見て区別する。
出題の前提:第二種電気工事士技能・筆記試験用工具識別
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事用工具の用途(張線器)
配線設計・電気工事用工具 · 張線器(シメラ) / 架空電線工事 / たるみ調整
写真に示す工具(張線器/シメラ)の用途として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
張線器(通称:シメラ)は、ワイヤ把持部(カムアロング)と巻き取り用ラチェット機構を備え、架空電線やメッセンジャーワイヤなどを引っ張って適切な張力やたるみ(弛度)を調整・固定する工具です。
解き方
- 写真の器具がワイヤロープ巻き取り機構と電線把持具からなる「張線器(シメラ)」であることを確認する。
- その主要用途である「架空線のたるみを調整するのに用いる」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 太い電線に曲げぐせをつける工具は「電線ベンダー(ハイヒッキー等)」などです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線管の締め付けや回転防止にはパイプレンチやチェーンレンチ等を用います。
- 選択肢 ハ不正解
- 支線そのものとして使用する材料ではなく、架線・張線作業時に張力をかけるための可搬式工具です。
- 選択肢 ニ正解
- 張線器は架空配線工事において電線を引っ張って張力を与え、たるみ(弛度)を調整するために用いる工具です。
覚えるポイント
- 張線器(シメラ):架空配線のたるみ(弛度)の調整に用いる
- 電線把持具(カムアロング)とラチェット巻き取り部がセットになっている
間違えやすいところ
- 電線の支線材料や電線管工具と混同しないよう、写真のラチェット巻き取り機構に注目する。
出題の前提:第二種電気工事士工具識別規格
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真器具の名称識別(電動機保護兼用配線用遮断器)
配線器具・工具・材料 · 配線用遮断器 / モーターブレーカ
写真に示す電気器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線用遮断器(MCCB)は過電流や短絡電流を自動遮断する器具です。電動機保護兼用型は、電動機の始動時に流れる大きな始動電流ではトリップせず、過負荷や短絡事故時に適切に作動する特性を持ちます。漏電遮断器のようなテストボタンや漏電表示ボタンはありません。
解き方
- 写真の機器外観を確認し、手動操作用ハンドル(レバー)と定格電流等の銘板表示を読み取ります。
- 漏電テストボタンの有無を確認して漏電遮断器を除外した上で、銘板に記された電動機保護兼用の表記から器具名を特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電警報器は零相変流器と連動して漏電を検知・発報する装置であり、手動開閉レバーを持つ本器具とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電磁開閉器(電磁接触器とサーマルリレーの組合せ)は電磁石により接点を開閉する器具であり、本写真の構造とは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電遮断器には漏電動作を確認するためのテストボタンが設けられていますが、本器具にはテストボタンがありません。
- 選択肢 ニ正解
- 写真の器具は銘板に電動機保護兼用の記載があり、始動電流で誤動作しない特性を持つ配線用遮断器です。
覚えるポイント
- 配線用遮断器と漏電遮断器はテストボタンの有無で見分けられます。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器と形状が似ていますが、テストボタンの有無や表示文字を注意深く確認する必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 8201-2-1
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
写真材料の名称識別(ケーブルラック)
配線器具・工具・材料 · ケーブルラック / 電気工事材料
写真の矢印で示す配線支持材料の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ケーブルラックは、工場やビルなどの電気室や廊下天井などにおいて、多数の太い電力ケーブルや制御ケーブルを載せて敷設・支持するために用いられるはしご状・トレイ状の金属支持構造物です。
解き方
- 写真の矢印で示された材料が、天井部に吊りボルトで水平に支持されているはしご状フレームであることを確認します。
- はしご状フレーム上に多数のケーブルが結束・支持されている特徴から、ケーブルラックであると判断します。
- 選択肢 イ正解
- はしご状(ラダー状)の金属製枠材でケーブルを支持・敷設する材料であり、ケーブルラックの構造と一致します。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属ダクトは断面が箱状(溝形)の金属製保護ダクトであり、はしご状の骨組みである写真の材料とは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- セルアダクトは床下構造のデッキプレートの溝を配線用ダクトとして利用するものであり、天井吊りの本材とは異なります。
- 選択肢 ニ不正解
- フロアダクトはコンクリート床内に埋め込んで床面配線を行う平たい金属ダクトであり、天井吊り支持材とは異なります。
覚えるポイント
- 天井から吊り下げて多数のケーブルを乗せるはしご状の金属枠はケーブルラックです。
間違えやすいところ
- 金属ダクトと混同しないように、開口したはしご状(ラダー形)の形状に着目して判別します。
出題の前提:内線規程、電気設備の技術基準の解釈
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
使用電圧300V以下の低圧屋内配線工事方法の適否
配線設計・施工方法 · ライティングダクト工事 / 金属可とう電線管工事 / フロアダクト工事 / 金属ダクト工事
使用電圧300V以下の低圧屋内配線の工事方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備の技術基準の解釈において、ライティングダクトは開口部を下に向けて施設することが原則と定められています(人が容易に触れない場所で横向きにする等の例外を除く)。上向きにすると塵埃や導電性異物が堆積して地絡・短絡事故を引き起こすおそれがあります。
解き方
- 各配線工事(可とう電線管、ライティングダクト、フロアダクト、金属ダクト)の施工基準を確認します。
- ライティングダクトの施工基準では、開口部を下向きに施設することが規定されており、上向き施設は誤りであると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 管内には電線の接続点を設けてはならず、より線を用いる施工は技術基準に適合した適切な工事です。
- 選択肢 ロ正解
- ライティングダクト工事では、異物侵入や接触防止のため開口部を下に向けて施設する必要があり、上向き施工は不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- フロアダクト内での電線分岐は、容易に点検できるジャンクションボックス内で行う必要があり、適切な施工です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属ダクト工事では、接続部分を容易に点検でき、十分な絶縁被覆を施せばダクト内で電線を分岐することが認められています。
覚えるポイント
- ライティングダクトの開口部は必ず下に向けて施工します。
間違えやすいところ
- 金属ダクトは点検容易であれば内部分岐可能ですが、金属管や金属可とう電線管の管内分岐は禁止されている点と混同しないようにします。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第172条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
危険場所(石油類貯蔵所)における低圧屋内配線工事
配線設計・施工方法 · 危険場所の施設 / 石油類貯蔵場所 / 防護装置
石油類を貯蔵する場所における低圧屋内配線の工事の種類として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
危険物等(引火性液体や可燃性ガス・石油類等)が存在する場所における低圧屋内配線は、防爆や機械的保護の観点から、金属管工事、合成樹脂管工事(厚さ2mm以上、CD管等除く)、または適切ながい装付きケーブルもしくは防護装置に収めたケーブル工事に限定されています。
解き方
- 石油類を貯蔵する場所(危険物等の存在する場所)に適用可能な工事種別(金属管、厚さ2mm以上の合成樹脂管、防護措置を講じたケーブル工事等)を確認します。
- 防護装置に収めない一般的な600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)による工事は基準を満たさないため、不適切と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 厚さ2mm未満の管やCD管を除いた合成樹脂管工事を、損傷のおそれがないように施工することは認められています。
- 選択肢 ロ不正解
- 薄鋼電線管または厚鋼電線管を使用した金属管工事は、危険場所の配線工事として適切に認められています。
- 選択肢 ハ不正解
- MIケーブルは無機絶縁の金属被覆(がい装)を有しており、防護装置なしでも危険場所に直接使用できます。
- 選択肢 ニ正解
- がい装のないCVケーブルを防護装置に収めずに直接露出配線することは、石油類貯蔵場所の施工基準に違反し不適切です。
覚えるポイント
- 危険物貯蔵場所でのケーブル工事は、がい装付きか防護装置に収めることが必須条件です。
間違えやすいところ
- 合成樹脂管工事はCD管や薄肉管(2mm未満)が禁止されている点、通常のケーブルには防護装置が必要な点に注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第177条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の終端接続部における絶縁処理
配線設計・施工方法 · 電線の接続 / 絶縁テープ巻き / リングスリーブ
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6[mm]を使用した低圧屋内配線工事で、絶縁電線相互の終端接続部分の絶縁処理として、不適切なものを1つ選びなさい。ただし、ビニルテープはJISに定める厚さ約0.2[mm]の絶縁テープとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気設備の技術基準の解釈において、電線の接続部分の絶縁被覆は元の電線と同等以上の絶縁効力を持つ必要があります。厚さ約0.2mmのビニルテープでは半幅以上重ねて2回(4層)以上、厚さ約0.5mmの自己融着性テープ等では1回(2層)以上巻いた上で保護テープを施す等の基準が定められています。
解き方
- 各接続方法および絶縁テープごとの規定巻き数(層数)の技術基準を確認します。
- JIS厚さ約0.2mmのビニルテープは2回(4層)以上の巻き付けが必要であるため、1回(2層)巻きの選択肢イが不適切であると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 厚さ約0.2mmのビニルテープは半幅以上重ねて2回(4層)以上巻く必要があるため、1回(2層)巻きは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 厚さ約0.5mmのポリエチレン絶縁テープは2層以上巻く規定となっており、2回(4層)巻く処理は適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 厚さ約0.5mmの自己融着性絶縁テープを2層巻き、保護テープを2層重ねて巻く処理は技術基準に適合し適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 差込形コネクタは内部で十分な絶縁構造を有しているため、原則としてテープ巻きを行う必要はなく適切です。
覚えるポイント
- 厚さ0.2mmのビニルテープは半幅重ねで2往復(2回・4層)以上巻きます。
間違えやすいところ
- 差込形コネクタはテープ巻き不要であることと、厚さ0.2mmビニルテープが4層(2回)必要である数値を混同しやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第12条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
管内電線数と電流減少係数の組合せ
配線設計・施工方法 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
低圧屋内配線工事で、600Vビニル絶縁電線を金属管に収めて使用する場合、その電線の許容電流を求めるための電流減少係数に関して、同一管内の電線数と電線の電流減少係数の組合せで、誤っているものを1つ選びなさい。ただし、周囲温度は30[℃]以下とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線管内に多数の電線を収めると相互の放熱が妨げられるため、許容電流に電流減少係数を乗じる必要があります。電気設備の技術基準の解釈による電流減少係数は、電線数3本以下が0.70、4本が0.63、5本または6本が0.56、7〜15本が0.49です。
解き方
- 電気設備の技術基準の解釈に規定された管内電線数に対する電流減少係数の基準値を整理します(3本以下: 0.70、4本: 0.63、5〜6本: 0.56)。
- 選択肢イの電線数2本における係数は0.70が正しく、0.80となっているためこれが誤りであると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 電線数3本以下の区分における電流減少係数は0.70であるため、2本で0.80とする記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 同一管内の電線数が4本の場合の電流減少係数は0.63であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- 同一管内の電線数が5本の場合の電流減少係数は0.56であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ニ不正解
- 同一管内の電線数が6本の場合の電流減少係数は0.56であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 電流減少係数は、3本以下: 0.70、4本: 0.63、5〜6本: 0.56です。
間違えやすいところ
- 電線数2本という別枠は存在せず、3本以下として一律に0.70が適用される点に注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
E26口金LED電球を直接取り付けられる器具
配線器具・工具・材料 · 照明器具 / 受金・口金 / ランプレセプタクル
単相100[V]の屋内配線工事で、口金E26の100[V]用LED電球を直接取り付けることができる器具として、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
白熱電球や電球形LEDランプに用いられるエジソンねじ口金(E26等)は、受金器具であるランプレセプタクルやソケットに直接取り付けて使用します。引掛シーリングローゼットは天井直付け照明器具等の配線接続部であり、電球を直接ねじ込む口金構造はありません。
解き方
- 口金E26(ねじ込み形ソケット構造)を持つ電球を接続する器具の特徴を確認します。
- 選択肢の中から電球の口金を受け止める受金部を持つ器具として、ランプレセプタクルを選択します。
- 選択肢 イ正解
- ランプレセプタクルは電球用のねじ込み受金を備えており、口金E26のLED電球を直接取り付けることができます。
- 選択肢 ロ不正解
- 直管形蛍光灯器具はピン構造の蛍光ランプ用ソケット(G13等)を備えており、ねじ込み口金の電球は取り付けられません。
- 選択肢 ハ不正解
- 円形蛍光灯器具は環形蛍光ランプ専用の端子(G10q等)を備えており、E26電球は取り付けられません。
- 選択肢 ニ不正解
- 引掛シーリングローゼットはペンダントライト等のプラグを接続・保持する器具であり、電球を直接取り付けることはできません。
覚えるポイント
- ねじ込み口金(E26やE17)の電球を直接取り付ける器具はランプレセプタクルです。
間違えやすいところ
- 引掛シーリングローゼットは照明器具本体を接続するための支持器具であり、電球そのものをねじ込むことはできません。
出題の前提:内線規程、配線器具規格(JIS C 8303、JIS C 8310)
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
漏えい電流による低圧電路の絶縁性能判定基準
検査・測定・法令 · 漏えい電流 / 絶縁性能 / 電気設備の技術基準の解釈
使用電圧が低圧の電路において、絶縁抵抗測定が困難であったため、使用電圧が加わった状態で漏えい電流により絶縁性能を確認した。「電気設備の技術基準の解釈」に定める絶縁性能を有していると判断できる漏えい電流の最大値[mA]として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電路の絶縁性能は原則として絶縁抵抗計で測定しますが、活線状態のままで測定せざるを得ない場合など停電が困難なときは、クランプ形漏れ電流計等で測定した漏えい電流が1mA以下であることを確認することで、絶縁性能を満たしているとみなすことができます。
解き方
- 電気設備の技術基準の解釈における漏えい電流測定による絶縁性能判定基準を確認します。
- 基準で定められた最大許容漏えい電流値は1mAであるため、ハを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1は300V以下の対地電圧150V以下の電路における絶縁抵抗基準値0.1MΩの数値であり、漏えい電流の基準ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2は対地電圧150V超300V以下の絶縁抵抗基準値0.2MΩの数値であり、漏えい電流の基準ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 電気設備の技術基準の解釈第14条に基づき、漏えい電流が1mA以下に保たれていれば絶縁性能を有すると判断されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 2mAは基準値を超過しており、絶縁性能を有していると判断する最大許容限度ではありません。
覚えるポイント
- 漏えい電流による絶縁判定基準は「1mA以下」です。
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗値(0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ)の数値と、漏えい電流値(1mA)を取り違えないように注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第14条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路における漏れ電流測定方法
検査・測定 · クランプ形漏れ電流計 / 漏れ電流測定 / 単相3線式
単相3線式回路の漏れ電流をクランプ形漏れ電流計を用いて測定する場合の測定方法として、正しいものはどれか。ただし、縞模様で表された線は中性線を示す。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
クランプ形漏れ電流計で電路の漏れ電流を測定する際は、正常時に往復する電流による磁束を完全に相殺させるため、電路の全導線(単相3線式の場合は電圧線2本と中性線1本の計3本)を一括して測定器のコア内に通す必要があります。これにより正常時の負荷電流による磁束はゼロとなり、外部へ漏洩している電流のベクトル和のみが検出されます。
解き方
- 測定対象の回路方式が単相3線式(電線数3本)であることを確認する。
- 漏れ電流以外の正常な負荷電流による磁束を互いに打ち消し合わせるため、中性線を含めた3本すべての電線を一括してクランプする測定方法を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 中性線のみをクランプすると、中性線に流れている負荷電流の不平衡成分が測定されてしまい、正確な漏れ電流は測れません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧線1本のみを挟むと、その電線に流れる負荷電流が測定されるため漏れ電流の測定方法として不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 中性線を除いて電圧線2本のみをクランプすると、中性線に流れる戻り電流が相殺されず、不平衡負荷電流を測定してしまいます。
- 選択肢 ニ正解
- 電圧線2本と中性線の計3本を一括クランプすることで、正常な往復電流が打ち消し合い、漏れ電流のみを正確に測定できます。
覚えるポイント
- クランプ形漏れ電流計による測定では、電路を構成する全ての導線(単相2線式なら2本、単相3線式なら3本、三相3線式なら3本)を一括してクランプする。
間違えやすいところ
- 接地線の漏れ電流測定(1本だけクランプ)と、電路導線の一括測定を混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および電気計測の実務測定手順に準拠
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
各種測定器の用途の正誤判断
検査・測定 · 測定器の用途 / 検電器 / 検相器 / 回路計
測定器の用途に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気計測において各測定器には固有の目的があります。電路に電圧がかかっている(充電状態である)かを確認する器具が「検電器」、三相交流回路の回転方向(相順)を判定する器具が「検相器」です。名称が類似していますが測定原理および用途が明確に異なります。
解き方
- 各選択肢に記載されている測定器の本来の機能と測定対象を確認する。
- 「検電器」は充電の有無を確認する器具であり、相順を調べる器具は「検相器」であるため、誤っている記述としてニを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- クランプ形電流計は電線を切断することなく挟むだけで電路の負荷電流を測定できる器具であり、記述は適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 回路計(テスタ)の抵抗測定レンジ(またはブザー機能)を用いて電路の導通試験を行うことは適切な用途です。
- 選択肢 ハ不正解
- 回転計(タコメータ)は電動機などの回転軸の回転速度(毎分回転数など)を測定する計器であり、記述は適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 三相交流の相順(相回転)を調べるために用いるのは「検相器」です。検電器は電路の充電の有無を検知する器具のため誤りです。
覚えるポイント
- 検電器は「充電の有無(電圧の有無)」を確認、検相器は「三相交流の相順(相回転)」を確認する。
間違えやすいところ
- 「検電器」と「検相器」の漢字と用途の類似による取り違えに注意する。
出題の前提:電気工事における一般的な計器類の用途区分に準拠
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の絶縁抵抗値の適否判定
電気関係法令 · 絶縁抵抗 / 電気設備の技術基準 / 対地電圧
低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を測定した。「電気設備に関する技術基準を定める省令」に適合していないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
「電気設備に関する技術基準を定める省令」第58条において、低圧電路の電路と大地間および電線相互間の絶縁抵抗基準値は次のように規定されています。 ・対地電圧150V以下:0.1MΩ以上 ・対地電圧150V超300V以下:0.2MΩ以上 ・使用電圧300V超:0.4MΩ以上 単相3線式100/200Vの中性線接地方式では対地電圧が100V(150V以下)となるのに対し、三相3線式200V(非接地方式等)では対地電圧が200Vとなる点に注意が必要です。
解き方
- 各選択肢の回路方式から「対地電圧」を特定する(単相3線式100/200V電路の対地電圧は100V、三相3線式200V電路の対地電圧は200V)。
- 対地電圧に応じた絶縁抵抗の判定基準(150V以下は0.1MΩ以上、150V超は0.2MΩ以上)と測定値を比較する。
- 三相3線式200V(対地電圧200V)の基準は0.2MΩ以上であり、0.18MΩは基準値を下回るため適合していないと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式100/200V電路の中性線が接地されているため、対地電圧は100V(150V以下)です。基準値は0.1MΩ以上であり、測定値0.12MΩは適合しています。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が200V(150V超300V以下)の場合の基準値は0.2MΩ以上です。測定値0.18MΩは基準を満たしておらず不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧100Vの電路基準は0.1MΩ以上です。一括測定値が1.2MΩと基準を上回っているため、全回路良好と判断して個別測定を省略することは認められます。
- 選択肢 ニ不正解
- 使用電圧100V(対地電圧100V)の電路の基準値は0.1MΩ以上であり、2.1MΩは基準を十分に満たして適合しています。
覚えるポイント
- 低圧電路の絶縁抵抗の基準:対地電圧150V以下は0.1MΩ以上、150V超300V以下は0.2MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上。
間違えやすいところ
- 単相3線式200V回路の使用電圧が200Vであっても、対地電圧は中性線と電圧線間の100V(基準0.1MΩ)となる点を見落としやすい。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士でなければ従事できない作業
電気関係法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 軽微な作業
電気工事士法において、一般用電気工作物の作業で、電気工事士でなければ従事できない作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気工事士法および同法施行令では、一般用電気工作物の工事のうち電気工事士の資格が必要な作業と、無資格でも従事できる「軽微な作業等」を定めています。電線管を曲げたり、ねじ切りしたり、管相互やボックス等へ接続する作業は電気工事士の独占業務です。一方、二次電圧36V以下の配線工事や、支持物(柱・腕木)の設置、電力量計の取付・取外し作業などは資格不要の作業とされています。
解き方
- 電気工事士法施行令第1条(電気工事士でなければ従事できない作業)と第2条(軽微な作業)を照合する。
- 電線管のねじ切り・ボックス接続は資格必須作業であり、小勢力回路配線・柱腕木の設置・電力量計の取付等は無資格でも行える作業であることを識別する。
- 選択肢 イ不正解
- 二次電圧36V以下の小型変圧器の二次側配線工事(小勢力回路)は、軽微な工事等に該当し資格がなくても従事できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線を支持するための柱や腕木等の支持物を設置する作業は、電気工事士の資格を要しない作業に定められています。
- 選択肢 ハ正解
- 金属管等の電線管をねじ切りし、電線管相互やすべてのボックス類に接続する作業は電気工事士でなければ従事できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電力量計の取り付けや取り外し作業は、電気事業法関連の受給規定等に基づき電力会社等が行う軽微な作業等に含まれ、電気工事士法上の独占業務ではありません。
覚えるポイント
- 金属管等の電線管の「曲げ」「ねじ切り」「管相互やボックスへの接続」は電気工事士でなければできない作業。
間違えやすいところ
- 電力量計の取り付けは電気工事士の資格が必要と誤認しやすいが、実際には電気工事士法の対象外(除外作業)となっている。
出題の前提:電気工事士法 第3条、電気工事士法施行令 第1条・第2条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法における特定電気用品の表示
電気関係法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
電気用品安全法における特定電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ロ
解説
電気用品安全法において、特に危険や障害の発生するおそれが高い電気用品は「特定電気用品」に指定され、届出事業者が適合性検査等を経て付す表示記号は「ひし形PSEマーク(〈PS〉E)」と規定されています。一方、「特定電気用品以外の電気用品」には「丸形PSEマーク((PS)E)」が付されます。輸入事業者であっても特定電気用品に丸形PSEマークを表示することは認められません。
解き方
- 電気用品安全法における「特定電気用品」の表示記号を確認する(特定電気用品=ひし形PSE、特定電気用品以外=丸形PSE)。
- 選択肢ロにおいて、輸入事業者が特定電気用品に「丸形PSEマーク」を付すとしている点が誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造事業者は技術基準への適合確認や登録検査機関の適合性証明書の保存等の義務を果たせば、特定電気用品にひし形PSEマークを表示できます。
- 選択肢 ロ正解
- 特定電気用品に付すことができるマークは「ひし形PSE」のみです。「丸形PSE」は特定電気用品以外の電気用品に付すマークであるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 販売事業者は、例外として承認等を受けた場合を除き、所定の表示のない電気用品を販売または販売目的で陳列することは禁じられています。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士は、経済産業大臣の承認等を受けた特例を除き、法令で定めるPSE表示のない電気用品を電気工作物の設置工事に使用してはなりません。
覚えるポイント
- 特定電気用品(危険度が高い)は「ひし形PSEマーク(〈PS〉E)」、特定電気用品以外は「丸形PSEマーク((PS)E)」。
間違えやすいところ
- 輸入事業者であっても、取り扱う品目が特定電気用品であれば丸形ではなく必ずひし形PSEマークを付す必要がある。
出題の前提:電気用品安全法 第10条、第27条、第28条および電気用品安全法施行規則
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における電圧の低圧区分
電気関係法令 · 電気設備の技術基準 / 電圧の区分 / 低圧の定義
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における電圧の低圧区分の組合せで、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
「電気設備に関する技術基準を定める省令」第2条において、電圧の区分は「低圧」「高圧」「特別高圧」の3つに分類されています。このうち低圧は「交流にあっては600V以下、直流にあっては750V以下」と定義されています(高圧は低圧を超え7000V以下、特別高圧は7000V超)。直流の方が交流よりも感電に対する危険性判定の基準が異なり、許容される低圧上限が高く設定されています。
解き方
- 技術基準省令第2条に規定された低圧の定義数値を想起する。
- 交流は「600V以下」、直流は「750V以下」である組合せ(選択肢ハ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 交流が750V以下、直流が600V以下となっており、交流と直流の数値が逆です。
- 選択肢 ロ不正解
- 直流も600V以下としていますが、技術基準上の直流低圧の上限は750V以下です。
- 選択肢 ハ正解
- 省令第2条の規定どおり、低圧は交流600V以下、直流750V以下です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直流の上限が700V以下と誤った数値になっています。正しくは750V以下です。
覚えるポイント
- 低圧の電圧区分:交流は600V以下、直流は750V以下。
間違えやすいところ
- 交流と直流の基準電圧値(600Vと750V)を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の名称(電磁開閉器用押しボタン)
配線図 · 配線図記号 / 電磁開閉器用押しボタン / 操作スイッチ
配線図の①で示す図記号の名称はどれか。
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解答
ロ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、操作開閉器の図記号として以下が定められています。 ・正方形の中に黒丸(●):電磁開閉器用押しボタン(押しボタン開閉器) ・丸の中に黒丸(●):一般の押しボタン(チャイム用等) ・正方形の中にP:圧力スイッチ 配線図①は工場内の三相電動機近傍に配置され、電磁開閉器を遠隔で手動入切操作するためのボタンです。
解き方
- 配線図(15頁)の①の位置を確認し、四角の中に黒丸がある図記号であることを確認する。
- 電動機(2.2kW)の運転操作を行うスイッチであり、JIS記号で「電磁開閉器用押しボタン」に該当することを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 圧力スイッチの図記号は、正方形の中に「P」の文字を配置したものです。
- 選択肢 ロ正解
- 正方形の中に黒丸(●)を描いた図記号は「電磁開閉器用押しボタン」を示します。
- 選択肢 ハ不正解
- 呼び鈴・チャイム等に用いられる一般的な押しボタンの図記号は、丸の中に黒丸(●)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 握り押しボタン(ペンダントスイッチ等)の図記号には丸や四角に特有の傍記や記号形状が用いられ、本記号とは異なります。
覚えるポイント
- 四角形に黒丸=「電磁開閉器用押しボタン」、円に黒丸=「押しボタン」。
間違えやすいところ
- 四角形の中に黒丸がある「電磁開閉器用押しボタン」と、円の中に黒丸がある一般的な「押しボタン」を取り違えないようにする。
出題の前提:JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の機能・設置目的
配線図 · 配線用遮断器 / 過電流保護 / 遮断器の役割
配線図の②で示す図記号の器具を用いる目的のなかで正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図中の四角に「B」を付した記号は配線用遮断器(MCCB)を示します。配線用遮断器は、電線に許容値を超える電流が流れる過負荷状態や、電線相互が接触する短絡事故などの「過電流」を検知して自動遮断し、電線の過熱や焼損事故を防止する器具です。地絡電流(漏電)を検出・遮断する目的には漏電遮断器(図記号「BE」など)が用いられます。
解き方
- 配線図(15頁)の②が「B 30A」と記載された配線用遮断器であることを確認する。
- 配線用遮断器の基本的役割は「過電流(過負荷電流および短絡電流)の遮断」であることから、正解をイと判断する。
- 選択肢 イ正解
- 配線用遮断器(B)は、過負荷電流や短絡電流などの過電流を自動遮断して電線・機器を保護する器具です。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡電流のみを遮断する器具は地絡専用の漏電遮断器等であり、通常の配線用遮断器の機能ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 過電流と地絡電流の双方を遮断する器具は「過負荷保護付漏電遮断器(BE)」です。
- 選択肢 ニ不正解
- 配線用遮断器は不平衡電流を検知して遮断する器具ではありません。
覚えるポイント
- 「B」=配線用遮断器(過電流を遮断)、「BE」=漏電遮断器(過電流および地絡電流を遮断)。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器(BE)と配線用遮断器(B)の保護目的(地絡保護の有無)を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備技術基準およびJIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
屋外ユニットの図記号に傍記する表示記号
配線図 · 電気図記号 / エアコン / 室外機
配線図において、③で示すパッケージエアコン等の屋外ユニット(室外機)の図記号に傍記する表示記号として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、エアコンの室内ユニットには屋内を意味する「I(Indoor)」、屋外ユニットには屋外を意味する「O(Outdoor)」を傍記します。
解き方
- 配線図中の③で指定された機器が空調設備の屋外ユニット(室外機)であることを確認する。
- 屋内ユニット(I)と屋外ユニット(O)の図記号・傍記表示の対応規則を適用し、屋外ユニットに該当する記号を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- Bは一般に配電盤やブレーカー(Breaker)、またはプルボックス等の傍記などに用いられ、屋外ユニットの表示ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- Iは「Indoor」の頭文字であり、エアコンの室内ユニット(室内機)に傍記する記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- Rはリモコンスイッチや受信用(Receiver)などに用いられる文字記号であり、屋外ユニットの表示ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- Oは「Outdoor」の頭文字であり、屋外ユニット(室外機)を表す傍記記号として正しいです。
覚えるポイント
- エアコンの室内機は「I(Indoor)」、室外機は「O(Outdoor)」を傍記する。
間違えやすいところ
- 室内機「I」と室外機「O」の英単語対応を取り違えて選択しないよう注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
スイッチ・照明回路間の最少電線本数(心線数)の算出
配線図 · 複線図 / 配線設計 / 心線数
配線図の④で示す部分の最少電線本数(心線数)として、正しいものはどれか。ただし、電源からの接地側電線は、スイッチを経由しないで照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
照明回路の複線図展開では、電源からの「接地側電線(白)」をすべての負荷へ直接配線し、「非接地側電線(黒)」を点滅器(スイッチ)へ配線し、点滅器からの「返り線」を対応する照明器具へ配線します。区間を通過する心線の数を整理して最少電線本数を求めます。
解き方
- 配線図の事務所内にある照明器具「イ」およびスイッチ「イ」の配置と結線関係を確認する。
- ④の配管区間を通過する必要のある線(電源非接地側線1本、電源接地側線1本、スイッチの渡り線および返り線)を複線図から特定し、電線本数が4本であることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- 3本では電源の供給(非接地側・接地側)と複数の点滅器・器具間の制御線をすべて配線できません。
- 選択肢 ロ正解
- ④の区間を通過する電線は、電源の接地側線、非接地側線、およびスイッチ「イ」に係る結線を含めて計4本となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 5本は過剰であり、最少電線本数(心線数)としては誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 6本は過剰であり、最少電線本数(心線数)としては誤りです。
覚えるポイント
- 複線図の原則:接地側電線は負荷へ直結、非接地側電線はスイッチへ、スイッチ返り線を負荷へ配線する。
間違えやすいところ
- ジョイントボックス間を通る電源線とスイッチ返り線を正確に数えず、器具数だけで判断してしまうミスに注意する。
出題の前提:内線規程・JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
同一敷地内別棟への引込口開閉器の省略限度距離
配線図 · 引込口開閉器 / 電気設備技術基準の解釈 / 開閉器の省略
配線図の⑤で示す部分の電路で、倉庫の引込口に開閉器が省略できないのは、電路の長さが何メートルを超える場合か。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準の解釈第148条において、1つの需要場所で別棟へ電気を供給する場合、途中の電路の長さが15m以下であり、かつ電源側に専用の過電流遮断器がある場合は引込口開閉器の省略が認められます。15mを超えると省略できません。
解き方
- 工場本棟から倉庫(別棟)への引き込み回路における引込口開閉器の施設要件を確認する。
- 電気設備技術基準の解釈に基づき、引込口開閉器を省略できる限度長(15m以下)を確認し、省略できなくなる条件(15mを超える場合)を判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 8m以下であれば引込口開閉器を省略することが可能です。
- 選択肢 ロ不正解
- 10m以下であれば引込口開閉器を省略することが可能です。
- 選択肢 ハ正解
- 他の建造物に至る電路の長さが15mを超える場合、引込口に開閉器を省略することができなくなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mではなく、基準となる境界の長さは15mです。
覚えるポイント
- 同一敷地内の別棟への配線において、電路長が15m以下の場合は引込口開閉器を省略できる。
間違えやすいところ
- 分岐回路の過電流遮断器の施設制限距離(3m、8m)と、別棟引込口開閉器の省略距離(15m)を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
分岐回路の過負荷保護装置の定格電流の最大値
配線図 · 分岐回路 / 過電流遮断器 / 定格電流
配線図の⑥で示す配電盤L-1の分岐回路における過負荷保護装置(分岐配線用遮断器等)の定格電流の最大値〔A〕として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
一般の低圧屋内幹線から分岐する単相100Vおよび200Vの電灯・コンセント回路では、過電流遮断器として定格電流20Aの配線用遮断器(またはコード短絡保護用遮断器)を取り付けるのが標準的です。
解き方
- 配線図の分電盤「L-1」の単相100V/200V分岐回路(⑥の部分)を確認する。
- 一般的な電灯分岐回路を保護する過負荷保護装置の定格電流が20Aであることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 15Aはヒューズ配線における規格等であり、現代の配線用遮断器による一般分岐回路の最大定格電流としては20Aが用いられます。
- 選択肢 ロ正解
- 一般の電灯分岐回路に施設される配線用遮断器(過負荷保護装置)の定格電流の最大値は20Aです。
- 選択肢 ハ不正解
- 30A分岐回路とするには電線太さやコンセントの定格に特別な要件が必要であり、本問の一般分岐回路の規定値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 40Aは一般電灯分岐回路の過負荷保護装置の定格電流として不適切です。
覚えるポイント
- 通常の電灯・コンセント分岐回路の過電流遮断器定格電流は20A。
間違えやすいところ
- 幹線ブレーカーのアンペア数や主幹の30A/50Aと、分岐回路の20Aを混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
動力盤P-1の分岐回路に用いられる図記号の名称
配線図 · 電気図記号 / 漏電遮断器 / 動力盤
配線図の⑦で示す動力盤P-1内の図記号(四角内にBEと表記)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図において、配線用遮断器(B)に対して、漏電遮断機能(過負荷保護付)を持つものは「BE」と表記されます(単なる漏電遮断器や過負荷保護付漏電遮断器を表す記号)。
解き方
- 動力盤P-1の系統図において⑦で指されている文字記号「BE」を確認する。
- B(配線用遮断器)にE(漏電保護:Earth leakage)が付加された記号が「漏電遮断器(過負荷保護付)」に該当することを特定する。
- 選択肢 イ正解
- BEの記号は、過負荷保護付きの漏電遮断器(Earth Leakage Breaker)を表します。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電警報器の図記号は四角の中に「LGR」等の文字を表記します。
- 選択肢 ハ不正解
- モータブレーカ(電動機保護用配線用遮断器)の図記号は「MB」と表記します。
- 選択肢 ニ不正解
- 配線用遮断器の図記号は「B」と表記します。
覚えるポイント
- Bは配線用遮断器、BEは漏電遮断器(過負荷保護付)、MBはモータブレーカ。
間違えやすいところ
- モータブレーカ(MB)と漏電遮断器(BE)の表記記号を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧放電灯の図記号(傍記記号N)の光源種類
配線図 · 照明器具 / 放電灯 / 図記号傍記
配線図の⑧で示す照明器具(外灯)の記号において、傍記「N200」が付された器具で使用する光源はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
JIS C 0303において、放電灯の光源の種類を表す傍記記号として、水銀灯には「H」、メタルハライド灯には「M」、ナトリウム灯には「N」が用いられます。
解き方
- 配線図の⑧で指定された駐車場の外灯に付されている記号「N200」を確認する。
- 放電灯記号の頭文字の対応表(H: 水銀灯、M: メタルハライド灯、N: ナトリウム灯)から、Nがナトリウム灯であることを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 水銀灯を表す傍記文字は「H(Mercury/Hydrargyrum)」です(例:H200)。
- 選択肢 ロ不正解
- メタルハライド灯を表す傍記文字は「M(Metal halide)」です(例:M200)。
- 選択肢 ハ正解
- ナトリウム灯を表す傍記文字は「N(Natrium)」であり、⑧で使用する光源として正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 蛍光灯を表す図記号は長方形または記号「F」などが用いられます。
覚えるポイント
- 放電灯の記号:H=水銀灯、M=メタルハライド灯、N=ナトリウム灯。
間違えやすいところ
- 水銀灯の「H」とナトリウム灯の「N」の記号を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
三相250V接地極付コンセントの刃受極配置
配線図 · コンセント / 極配置 / 三相200V / 接地極付
配線図の⑨で示すコンセント(250V 3P 30A E)の極配置(刃受の形状)として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
コンセントの表示「3P」は3極(三相3線用)を示し、「E」は接地極(Earth terminal)を示します。したがって極配置は相線用の刃受3個と接地極用の刃受1個の計4つの刃受口が配置されたものになります。
解き方
- 配線図の⑨で指定されたコンセントの仕様(250V 3P 30A E)を確認する。
- 相線用3極+接地極1極(合計4極)を有する三相用接地極付コンセントの刃受形状を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 単相125V接地極付コンセントの刃受配置です。
- 選択肢 ロ正解
- 三相3極に接地極を加えた3P接地極付(4極)コンセントの極配置として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 引掛形コンセントの極配置であり、埋込形の標準記号には適合しません。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相250V接地極付コンセントの刃受配置です。
覚えるポイント
- 3P Eコンセントは三相3線用で、相線3つ+接地極1つの合計4つの穴(刃受)がある。
間違えやすいところ
- 単相250V用接地極付(2P E)と三相用(3P E)の刃受の穴の数を混同しないこと。
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
三相200V電動機外箱の接地抵抗の最大値と電線太さ
配線図 · D種接地工事 / 接地抵抗値の緩和 / 接地線太さ
配線図の⑩で示す三相誘導電動機(200V 2.2kW)部分の接地工事における、接地抵抗の最大値〔Ω〕と電線(軟銅線)の最小太さ〔mm〕との組合せとして、適切なものはどれか。なお、電路には定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内の漏電遮断器が施設されているものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備技術基準の解釈第29条において、低圧電路で定格感度電流100mA以下・動作時間0.5秒以内の漏電遮断器を施設する場合、D種接地抵抗値は500Ω以下に緩和されます。接地線の太さは直径1.6mm以上の軟銅線である必要があります。
解き方
- 三相3線式200Vの電動機外箱に施す接地工事がD種接地工事であることを確認する。
- 配線図の注意事項より、動作時間0.1秒以内の漏電遮断器が施設されていることを確認し、接地抵抗値が500Ω以下に緩和される条件を適用する。
- D種接地に用いる接地線の最小太さが直径1.6mm以上であることを確認し、500Ωと1.6mmの組合せを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電遮断器による緩和条件が考慮されておらず、最大値として500Ωまで許容されるため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 接地抵抗の制限値に300Ωという規定はありません。
- 選択肢 ハ正解
- 高速高感度形漏電遮断器による緩和で抵抗値は最大500Ω以下、接地線太さは1.6mm以上となるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 600Ωという規定はなく、接地線の最小太さも直径1.6mmであるため不適切です。
覚えるポイント
- D種接地工事は原則100Ω以下だが、0.5秒以内に作動する漏電遮断器があれば500Ω以下に緩和される。電線太さは直径1.6mm以上。
間違えやすいところ
- 漏電遮断器による緩和規定を見落として原則の100Ωを選んでしまうミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第19条、第29条
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号と器具写真の識別(プルボックス)
配線図 · プルボックス / 図記号 / 配線器具・材料
配線図の11番で示す図記号の材料・器具として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線の引き入れを容易にし、多数の管が交差・屈曲する場所で電線を接続または分岐・牽引するためにプルボックスが用いられます。配線図記号では四角形に対角線を引いて表します。
解き方
- 配線図の11番の引出線が指す図記号を確認する。正方形に対角線が描かれた記号である。
- この図記号はプルボックスを表すため、該当する外観写真(四角い箱に平板の蓋が付いた金属製プルボックス)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 四角形に対角線を描いた図記号はプルボックスを表し、写真イの外観と合致する。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは金属製露出スイッチボックスであり、配線図記号は四角形を塗りつぶす等の別の記号で表されるため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは八角形アウトレットボックスであり、丸印または八角形の記号で表されるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは樹脂製の露出ボックスであり、プルボックスの図記号とは異なるため誤りである。
覚えるポイント
- プルボックスの図記号は「四角形に対角線1本」である。
間違えやすいところ
- アウトレットボックス(丸に十字など)やスイッチボックスと混同しやすいので記号の形状を正確に区別する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の図記号と写真の識別(接地極付ダブルコンセント)
配線図 · コンセント / 図記号 / 接地極付
配線図の12番で示す図記号の器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
壁付コンセントの基本図記号は単線図上で半円で表されます。口数が2口以上の場合は数字の「2」などを傍記し、接地極付の場合は「E」を傍記します。
解き方
- 配線図の12番が指す事務所東側壁面の器具図記号を確認する。
- コンセント記号に口数「2」および接地極「E」が傍記されているため、接地極付2口コンセント(ニ)を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イは床面に取り付けるフロアコンセントであり、記号には床付を示す表記が必要となるため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは接地極付シングルコンセント(1口)であり、2口を示す傍記「2」に合致しない。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは接地極のない2口コンセントであり、接地極「E」の傍記に合致しない。
- 選択肢 ニ正解
- 写真ニは接地極付の2口コンセントであり、図記号の「2 E」の傍記と完全に合致する。
覚えるポイント
- コンセントの口数は数字で傍記(2口は2)、接地極付は「E」、接地端子付は「ET」を傍記する。
間違えやすいところ
- 接地極付(E)と接地端子付(ET)の刃受形状・端子形状の見た目を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事で使用される工具の識別
配線図 · 金属管工事 / 配線工事用工具 / 施工方法
配線図の13番で示す部分の配線工事(E19配管)において、使用されることのない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
E19は外径19.1mmのねじなし電線管であり金属管工事に該当します。金属管の固定にはパイプバイス、切断には金切りのこ、切断面の面取り・バリ取りにはヤスリを用いますが、木材に穴をあける木工用ドリルは金属管工事では使用しません。
解き方
- 配線図の13番を確認すると「(E19)」と記載されており、ねじなし電線管を用いた金属管工事であることが分かる。
- 各写真の工具を用途別に判定する。イはパイプバイス(管保持)、ロは金切りのこ(管切断)、ニはヤスリ(バリ取り)で金属管工事用である。
- ハは木材用ドリル(ギムネ)であり、鉄骨軽量コンクリート造の金属管工事では使用しないためこれを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- パイプバイスは電線管を切断・加工する際に管を固定するために使用されるため正しい工具である。
- 選択肢 ロ不正解
- 金切りのこは金属管を切断するために使用されるため正しい工具である。
- 選択肢 ハ正解
- 木工用ドリルは木造建物で木柱等に穴を開ける工具であり、金属管工事において使用されることはない。
- 選択肢 ニ不正解
- 平ヤスリ(金属用ヤスリ)は電線管の切断後のバリを除去して電線被覆を保護するために使用される。
覚えるポイント
- E記号はねじなし電線管(金属管工事)を表し、面取り用リーマやヤスリ、金切りのこ、パイプバイスを使用する。
間違えやすいところ
- 工事種別を見落として、一般的な木造内線工事の工具と混同しないように配管記号(E19)を確認する。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程における金属管工事の施工法
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ接続(サイズと個数の選定)
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 配線設計
配線図の14番で示すジョイントボックス内の電線相互の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、電源からの接地側電線はスイッチを経由しないで照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
リングスリーブE形の選定基準:1.6mm電線2本の場合は「極小(圧着マーク○)」を用いますが、スリーブ自体のサイズ呼称は「小」です。1.6mm電線3〜4本、または2.0mm電線1〜2本+1.6mm電線などの合計断面積に応じて「小」または「中」を選定します。本問ではすべて1.6mm電線の接続であり、接続箇所ごとに最大でも3本接続となるため、すべて小スリーブで施工できます。
解き方
- 14番ボックスに接続される回路の電線本数と接続箇所を整理する。接地側電線(N)の接続、非接地側電線(L)の接続、各スイッチと対応する照明器具間の返り線の接続に分類する。
- ボックス内の接続点数を数えると、接地側1箇所(1.6mmを3本)、非接地側1箇所(1.6mmを3本)、スイッチからの点滅線3箇所(それぞれ1.6mmを2本)の計5箇所となる。
- 1.6mm電線2本は小スリーブ(刻印○)、1.6mm電線3本も小スリーブ(刻印小)を使用するため、小スリーブが合計5個、中スリーブは0個となる。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箇所は計5箇所あるため、4個では1箇所不足しており誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 1.6mm電線3本までの接続は小スリーブで施工可能であり、中スリーブを使用する必要はないため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- 接続箇所は合計5箇所で、すべての接続が1.6mm電線3本以下であるため小スリーブ5個、中スリーブ0個で適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブを使用する接続(1.6mm電線5本以上や太径電線)は存在しないため誤りである。
覚えるポイント
- 1.6mm電線2本は小スリーブ(刻印○)、1.6mm電線3〜4本は小スリーブ(刻印小)を使用する。
間違えやすいところ
- 極小マークで圧着する場合も、スリーブ自体のサイズ名称は「小」スリーブである点を取り違えないこと。
出題の前提:JIS C 9711 圧着端子用工具・内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
リングスリーブ圧着接続用工具の識別
配線図 · リングスリーブ / 圧着工具 / 工具識別
配線図の15番で示すジョイントボックス部分の工事を、リングスリーブE形による圧着接続で行う場合に用いる工具として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準等により、リングスリーブ(E形)による電線相互の接続には、JIS C 9711に適合したリングスリーブ専用の圧着工具(握り柄の色が黄色)を使用することが義務付けられています。裸圧着端子用(赤色柄)や絶縁被覆付圧着端子用(黄色などの特殊成形)の圧着工具をリングスリーブに使用することは禁止されています。
解き方
- 設問で求められている「リングスリーブE形による圧着接続に用いる工具として不適切なもの」を確認する。
- 写真ハの工具は握り部が赤色でダイス形状が裸圧着端子用のものであり、リングスリーブ専用工具ではないため不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イは握り部が黄色のリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711適合品)であり、適切な工具である。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロはVVFストリッパーであり、ケーブル外装や絶縁被覆の剥ぎ取りに適切に使用される工具である。
- 選択肢 ハ正解
- 写真ハは裸圧着端子用圧着工具(赤色柄)であり、リングスリーブの圧着に使用することは認められていないため不適切である。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは電工ペンチ等であり、電線の切断等に使用される一般的な工具である。
覚えるポイント
- リングスリーブ用圧着工具のハンドル(柄)の色は「黄色」で、圧着ダイスに○、小、中、大の刻印がある。
間違えやすいところ
- 裸圧着端子用(柄が赤色)とリングスリーブ用(柄が黄色)を混同しないようにハンドルの色とダイス形状をチェックする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈・JIS C 9711
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
測定器の識別(絶縁抵抗計)
検査・測定 · 絶縁抵抗計 / メガー / 測定器
配線図の16番で示す動力回路の絶縁抵抗を測定するために使用する測定器はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路の絶縁性能を確認する絶縁抵抗測定には、直流高電圧を発生させて微小な漏えい電流から抵抗値を計測する「絶縁抵抗計(メガー)」を使用します。目盛の単位はメグオーム[MΩ]です。
解き方
- 問題文から「絶縁抵抗を測定するもの」を問われていることを確認する。
- 各写真の計器を判別する。イは目盛板にMΩ表記がある絶縁抵抗計、ロは回路計(テスタ)、ハは受光部のある照度計、ニは音や光で検電する検電器である。
- したがって絶縁抵抗を測定する器具として写真イを選択する。
- 選択肢 イ正解
- 写真イは絶縁抵抗計(メガー)であり、電路の絶縁抵抗測定に用いる測定器である。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは回路計(マルチメータ/テスタ)であり、低圧回路の電圧や導通確認に用いるもので絶縁抵抗測定用ではない。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは受光器を備えた照度計であり、室内の明るさ(ルクス)を測定する機器である。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは検電器であり、電路に電圧が印加されているか(充電状態)を確認する器具である。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計(目盛単位はMΩ)を用いる。接地抵抗測定には接地抵抗計を用いる。
間違えやすいところ
- 回路計(テスタ)の抵抗レンジ(Ω)でも抵抗は測れるが、直流高電圧を印加できないため絶縁抵抗測定には使用できない。
出題の前提:電気設備技術基準・電気工事士法施行規則における測定器
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
照明器具の識別(水銀ランプ・投光器)
配線図 · 水銀灯 / HIDランプ / 照明器具
配線図の17番で示す図記号の器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
工場や屋外駐車場などの高天井・大面積照明には、大光量を得られる高圧水銀ランプ(H)等のHIDランプ器具が使用されます。配線図記号では丸に文字(H)や、特定の放電灯器具記号で表示されます。
解き方
- 配線図17番が指している器具記号および傍記を確認する。
- 写真の各器具を照合する。イは室内用ペンダント白熱灯、ロは防雨型ブラケット白熱灯、ハは直管蛍光灯、ニは大型反射笠を持つ水銀ランプ器具である。
- したがって水銀ランプ器具であるニが正解となる。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イはコード吊りの白熱電球器具(ペンダント)であり、17番の図記号とは異なる。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは保護ガード付きの防雨形白熱灯器具であり、17番の図記号とは異なる。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは直管形蛍光灯器具であり、配線図記号の直線状記号等で表されるため誤りである。
- 選択肢 ニ正解
- 写真ニは水銀ランプ(高圧水銀灯)を使用する高天井・屋外用照明器具であり、17番の記号と合致する。
覚えるポイント
- 水銀灯の図記号の傍記は「H」である(メタルハライド灯はM、ナトリウム灯はN)。
間違えやすいところ
- 白熱灯や蛍光灯と高圧放電灯(水銀灯・ナトリウム灯等)の外観形状の違いを認識しておくこと。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
制御器具の識別(自動点滅器)
配線図 · 自動点滅器 / EEスイッチ / 器具写真
配線図の18番で示す図記号の器具に使用されているものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
周囲の明るさ(照度)を検知して自動的に点滅制御を行うスイッチを「自動点滅器(EEスイッチ)」と呼び、配線図記号ではスイッチの黒丸記号の横に「A」を傍記して表します。
解き方
- 配線図18番の引出線先にある図記号を確認すると、スイッチ記号に「A」と傍記されている。
- 傍記「A」は自動点滅器(Auto switch)を表す。
- 選択肢の写真の中から、自動点滅器(光センサ式受光部)である写真ロを選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イは防雨型の丸型タイムスイッチまたはリモコンリレー機器であり、自動点滅器ではない。
- 選択肢 ロ正解
- 写真ロは外光の明暗を検知して開閉する自動点滅器(EEスイッチ)本体であり、図記号「A」と完全に合致する。
- 選択肢 ハ不正解
- 写真ハは進相コンデンサであり、力率改善のために負荷と並列に接続する機器である。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは漏電リレーや電磁開閉器関連の器具であり、自動点滅器ではない。
覚えるポイント
- スイッチの傍記「A」は自動点滅器(EEスイッチ)、「T」はタイムスイッチ、「P」は位置表示灯内蔵(パイロット)を表す。
間違えやすいところ
- タイムスイッチ(T)と自動点滅器(A)はどちらも照明の自動制御に用いられるため、記号の英文字を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管の支持材料の識別
配線図 · 金属管工事 / 配線器具・材料 / サドル
配線図において、⑲で示す部分(ねじなし電線管 E19 による配線)で電線管を造営材等に支持するために使用される材料として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属管工事において、電線管を造営材(壁や天井など)に固定・支持するためにはサドルを用います。金属管相互の接続やボックスとの結合には別の専用部材(カップリングやコネクタ)を用います。
解き方
- 配線図の⑲で指定された配線種別を確認すると、「(E19)」と記されており、ねじなし電線管工事であることが分かります。
- 設問で求められている「管の支持に使用されるもの」に該当する材料はサドル(片サドル)であるため、写真イを選択します。
- 選択肢 イ正解
- サドル(片サドル)の外観写真であり、金属管を造営材等の固定面に支持・固定するために用いられるため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- ねじなし電線管をアウトレットボックス等のノックアウト穴に接続・結合するためのねじなしボックスコネクタです。
- 選択肢 ハ不正解
- ねじなし電線管相互を一直線上に接続するためのねじなしカップリングであり、支持材料ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線管相互を直角に屈曲接続し、通線や点検を行うためのユニバーサルエルボであり、支持材料ではありません。
覚えるポイント
- 金属管の支持点間距離は2m以下(電気設備技術基準解釈)でサドル等により固定します。
間違えやすいところ
- 管相互の接続材料(カップリング)やボックス接続金具(ボックスコネクタ)と支持具(サドル)を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)、JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号と器具の識別(電磁開閉器)
配線図 · 配線図記号 / 開閉器 / 電磁開閉器
配線図において、⑳で示す部分に使用される器具の写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
三相誘導電動機の遠隔制御や電動機の過負荷保護を目的として電磁開閉器(電磁接触器にサーマルリレーを組み合わせた機器、略号MS)が用いられます。JIS配線図記号では長方形枠内に電磁操作機構を表す記号で示されます。
解き方
- 配線図15ページの⑳を確認すると、電動機(2.2kW)の直前に配置された電磁開閉器の図記号であることが読み取れます。
- 各写真を確認し、電磁接触器の下部にサーマルリレー(熱動継電器)が一体化された写真ニが電磁開閉器であると判定します。
- 選択肢 イ不正解
- 設定時刻に従って接点を開閉するタイムスイッチの写真であり、⑳の器具ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 漏電遮断器(過負荷・短絡保護兼用)の写真であり、⑳の電磁開閉器の記号とは一致しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 負荷である三相誘導電動機(モータ)本体の写真であり、開閉器を示す⑳の図記号とは異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 電磁接触器とサーマルリレー(過負荷保護装置)が組み合わされた電磁開閉器の写真であり、配線図記号⑳と一致します。
覚えるポイント
- 電磁開閉器(MS)は電磁接触器(MC)と過負荷保護を行うサーマルリレー(TH)が合体した器具です。
間違えやすいところ
- 電磁開閉器と配線用遮断器・漏電遮断器の外観の違い(サーマルリレーのリセットボタンやつまみの有無)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成24年度第二種電気工事士上期筆記試験の問題・解答資料です。

