本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

試験の概要
30:00

問題番号から選ぶ

電線の抵抗および許容電流の特性

電気理論 · 導体の電気抵抗 / 許容電流 / 周囲温度の影響

ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものはどれか。

解答・解説を表示

解答

ハ

解説

導体の電気抵抗Rは導電率(抵抗率ρ)、長さL、断面積A(直径DのときA=πD^2/4)によってR=ρ・L/Aで表されるため、長さに比例し断面積(直径の2乗)に反比例します。また、電線の許容電流は絶縁体の熱劣化を防ぐために流せる最大電流であり、導体が太い(Dが大きい)ほど発熱が少なく許容電流は大きくなりますが、周囲温度が高くなると放熱しにくくなるため許容電流は減少します。

解き方

  1. 導体抵抗の式R=ρ・(4L)/(πD^2)を確認し、長さLとの比例関係および直径Dの2乗との反比例関係を照合する。
  2. 許容電流と電線径および周囲温度との熱的関係を検討し、周囲温度が上昇すると許容電流が減少することを確認する。
選択肢 イ不正解
導体の抵抗は長さLに比例するため、この記述は正しいです。
選択肢 ロ不正解
断面積Aは直径Dの2乗に比例し、抵抗は断面積に反比例するため、D^2に反比例するという記述は正しいです。
選択肢 ハ正解
周囲温度が上昇すると電線の許容最高温度までの許容上昇温度が小さくなるため、許容電流は小さくなります。記述は「大きくなる」となっており誤りです。
選択肢 ニ不正解
直径Dが大きくなると導体抵抗が小さくなり発熱が抑制されるため、許容電流は大きくなります。この記述は正しいです。

覚えるポイント

  • 抵抗は長さに比例し、断面積(直径の2乗)に反比例する。
  • 周囲温度が上がると放熱しにくくなるため、電線の許容電流は減少する。

間違えやすいところ

  • 周囲温度の上昇に伴い電線が耐えられる電流が増えると勘違いしてしまう誤り。

出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および電気理論の基礎

出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)

平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。