学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
電線の抵抗および許容電流の特性
電気理論 · 導体の電気抵抗 / 許容電流 / 周囲温度の影響
ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
導体の電気抵抗Rは導電率(抵抗率ρ)、長さL、断面積A(直径DのときA=πD^2/4)によってR=ρ・L/Aで表されるため、長さに比例し断面積(直径の2乗)に反比例します。また、電線の許容電流は絶縁体の熱劣化を防ぐために流せる最大電流であり、導体が太い(Dが大きい)ほど発熱が少なく許容電流は大きくなりますが、周囲温度が高くなると放熱しにくくなるため許容電流は減少します。
解き方
- 導体抵抗の式R=ρ・(4L)/(πD^2)を確認し、長さLとの比例関係および直径Dの2乗との反比例関係を照合する。
- 許容電流と電線径および周囲温度との熱的関係を検討し、周囲温度が上昇すると許容電流が減少することを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 導体の抵抗は長さLに比例するため、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 断面積Aは直径Dの2乗に比例し、抵抗は断面積に反比例するため、D^2に反比例するという記述は正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 周囲温度が上昇すると電線の許容最高温度までの許容上昇温度が小さくなるため、許容電流は小さくなります。記述は「大きくなる」となっており誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径Dが大きくなると導体抵抗が小さくなり発熱が抑制されるため、許容電流は大きくなります。この記述は正しいです。
覚えるポイント
- 抵抗は長さに比例し、断面積(直径の2乗)に反比例する。
- 周囲温度が上がると放熱しにくくなるため、電線の許容電流は減少する。
間違えやすいところ
- 周囲温度の上昇に伴い電線が耐えられる電流が増えると勘違いしてしまう誤り。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および電気理論の基礎
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流RL直列回路の電圧計算
電気理論 · 交流回路 / RL直列回路 / 分圧 / インピーダンス
図のような電源電圧100 Vの交流回路において、抵抗6 Ωと誘導リアクタンス8 Ωが直列に接続されている。リアクタンス8 Ωの両端の電圧V [V]はいくらか。
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解答
ニ
解説
交流直列回路における全体のインピーダンスZは、抵抗RとリアクタンスXをベクトル的に合成したZ = √(R^2 + X^2)で計算されます。回路に流れる電流Iはオームの法則I = V/Zにより求まり、各素子の端子電圧は電流と素子のインピーダンスの積で求められます。
解き方
- 回路全体のインピーダンスZ = √(6^2 + 8^2) = √(36 + 64) = √100 = 10 [Ω] を計算する。
- 回路に流れる電流I = 100 / 10 = 10 [A] を求める。
- リアクタンス8 Ωの両端電圧V = I × X = 10 × 8 = 80 [V] を計算する。
- 選択肢 イ不正解
- 43 Vは誤った分圧比などの計算による値であり、不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 57 Vは抵抗とリアクタンスの単純加算による分圧を誤適用した値などに近く、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 60 Vは抵抗6 Ωの両端電圧(10 A × 6 Ω = 60 V)であり、リアクタンス両端の電圧ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 回路電流10 Aにリアクタンス8 Ωを乗じた80 Vであり、正しい値です。
覚えるポイント
- 直列回路のインピーダンスはスカラーの和ではなく三平方の定理で合成する(3:4:5の比率が頻出)。
- リアクタンス端子電圧V_X = I × X。
間違えやすいところ
- 抵抗端子電圧(60 V)とリアクタンス端子電圧(80 V)を取り違えてしまう誤り。
- 抵抗とリアクタンスを単純に足してインピーダンスを14 Ωとして計算してしまう誤り。
出題の前提:交流回路の基礎理論(オームの法則・交流インピーダンス)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相交流回路の電流計算
電気理論 · 有効電力 / 力率 / 交流電流計算
単相200 [V]の回路に、消費電力2.0 [kW]、力率80 [%]の負荷を接続した場合、回路に流れる電流 [A]はいくらか。
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解答
ニ
解説
単相交流回路において、有効電力(消費電力)P [W]は線間電圧V [V]、線電流I [A]、負荷の力率cosθを用いてP = V・I・cosθで計算されます。力率が1未満の場合、皮相電力S = V・Iは有効電力よりも大きくなるため、回路に流れる電流IはI = P / (V・cosθ)となります。
解き方
- 消費電力をW単位に換算する(2.0 kW = 2000 W)。
- 単相電力の公式P = V・I・cosθを変形し、I = P / (V・cosθ)を導出する。
- 数値を代入してI = 2000 / (200 × 0.8) = 2000 / 160 = 12.5 [A]を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 5.8 Aは三相電力の式で誤って計算した場合などの値であり、誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 8.0 Aは力率を逆に掛け算してしまった場合などに生じる誤った計算結果です。
- 選択肢 ハ不正解
- 10.0 Aは力率を100%(cosθ = 1.0)として計算した値(2000 / 200 = 10 A)であり、力率80%が考慮されていません。
- 選択肢 ニ正解
- I = 2000 / (200 × 0.8) = 12.5 Aとなり、計算結果と完全に一致します。
覚えるポイント
- 単相電力の公式:P = V I cosθ [W]。
- 単位換算でkWを1000倍してWにすることを忘れない。
間違えやすいところ
- 力率cosθで割るべきところを、誤ってcosθを掛けてしまう誤り。
- 三相交流の公式(√3 V I cosθ)と混同してしまう誤り。
出題の前提:単相交流電力の基本公式
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
進相コンデンサによる力率改善と受電端電圧の変化
電気理論 · 力率改善 / 進相コンデンサ / 線路の電圧降下
図のように、電線路の各線の抵抗がrである配電線において、遅れ力率の負荷に対してコンデンサCを並列に設置して、力率を100 [%]に改善した。このときの負荷両端の電圧Vの変化として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
送電端の電圧をVs、電線路の抵抗をr(往復で2r)、線路電流をIとすると、負荷端電圧VはV = Vs - 2Irとなります。遅れ力率負荷に並列に進相コンデンサを接続して力率を100%にすると、遅れ無効電流が進相電流によって相殺され、回路の皮相電流Iが最小になります。これにより線路での電圧降下2Irが減少し、負荷端電圧Vは上昇します。
解き方
- 力率改善前後の線路電流の変化を考察する。力率を100%に改善すると無効電流が打ち消され、全体の線路電流Iは減少する。
- 線路抵抗による電圧降下ΔV = 2Irを検討する。電流Iが減少するため、電圧降下は小さくなる。
- 受電端電圧V = 電源電圧 - 電圧降下 より、電圧降下が減少することで端子電圧Vは設置前と比べて高くなることを導く。
- 選択肢 イ正解
- 線路電流の減少により線路抵抗による電圧降下が小さくなるため、負荷両端の電圧Vは高くなります。
- 選択肢 ロ不正解
- 線路の電圧降下が減少するため、負荷両端の電圧が低くなることはありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 線路抵抗rが存在するため電流の減少に伴い受電端電圧は変化し、一定ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- コンデンサの設置によって負荷両端の電圧が零になることはありません。
覚えるポイント
- 力率を改善すると線路電流が減少し、線路の電力損失および電圧降下が低減する。
- 電圧降下が小さくなると、負荷側の端子電圧は上昇する。
間違えやすいところ
- 力率を100%にするとコンデンサが電圧を消費すると誤解し、端子電圧が低下すると考えてしまう誤り。
出題の前提:配電線路の特性および力率改善の効果
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相スター結線回路の線間電圧計算
電気理論 · 三相交流回路 / スター結線 / 線間電圧 / 相電圧
図のような各相8 [Ω]の抵抗からなる対称三相スター(Y)負荷に三相交流電源を接続したとき、各線に15 [A]の線電流が流れた。電源の線間電圧E [V]はいくらか。ただし、√3 = 1.73とする。
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解答
ハ
解説
対称三相スター(Y)結線負荷において、線電流I_lと相電流I_pは等しく(I_l = I_p)、線間電圧Eと相電圧V_pの間にはE = √3・V_pの関係があります。負荷抵抗Rに電流I_pが流れるとき、1相あたりの電圧降下(相電圧)はV_p = I_p・Rであり、これに√3を乗じることで電源の線間電圧が得られます。
解き方
- スター結線の特徴より、相電流Ip = 線電流Il = 15 [A]であることを確認する。
- 1相あたりの相電圧Vp = Ip × R = 15 × 8 = 120 [V]を計算する。
- 線間電圧E = √3 × Vp = 1.73 × 120 = 207.6 [V] を計算し、四捨五入して最も近い208 [V]を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 120 Vは相電圧Vpの値(15 A × 8 Ω)であり、線間電圧(相電圧の√3倍)になっていません。
- 選択肢 ロ不正解
- 169 Vは120 × √2 ≒ 169.7 Vを求めてしまった誤った値です。
- 選択肢 ハ正解
- E = √3 × 120 V = 1.73 × 120 = 207.6 Vであり、四捨五入して208 Vとなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 240 Vは相電圧を単に2倍してしまった誤った値です。
覚えるポイント
- スター(Y)結線:線間電圧 = √3 × 相電圧、線電流 = 相電流。
- デルタ(Δ)結線:線間電圧 = 相電圧、線電流 = √3 × 相電流。
間違えやすいところ
- スター結線なのにデルタ結線と混同してしまう誤り。
- 相電圧120 Vを求めたところで計算を終えてしまい選択肢イを選んでしまう誤り。
出題の前提:三相交流回路(対称スター結線)の基本理論
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管収容電線の許容電流の計算
配線設計と電気工事材料 · 許容電流 / 電線管収容 / 電流減少係数
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0 [mm]の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A]はいくらか。ただし、周囲温度は30 [℃]以下、電流減少係数は0.56とする。
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解答
ハ
解説
電線管内に複数本の絶縁電線をまとめて収めると、放熱が悪化し相互加熱が生じるため、許容電流は単線施設時よりも減少します。規定の単線の許容電流に、収容本数に応じた電流減少係数を乗じて算出します(計算結果の端数は四捨五入等で処理)。
解き方
- 直径2.0 mmの600Vビニル絶縁電線(銅導体)の基底の許容電流が35 [A]であることを確認する。
- 与えられた電流減少係数0.56を乗じる:35 × 0.56 = 19.6 [A]。
- 端数処理規定(小数点以下は七捨八超入または四捨五入)に従い、19 [A]を導く。
- 選択肢 イ不正解
- 10 Aは過少であり、計算結果と一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 15 Aは直径1.6 mm(許容電流27 A)に係数0.56を乗じた値(約15.1 A)に相当し、直径2.0 mmの計算ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 35 A × 0.56 = 19.6 Aとなり、端数整理により19 Aとなるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 27 Aは直径1.6 mm電線の単線施設時の許容電流、または2.0 mm電線に3本以下(係数0.70)を掛けた場合の端数処理後の値などに近く、不適切です。
覚えるポイント
- 単線の許容電流:1.6 mm→27 A、2.0 mm→35 A、2.6 mm→48 A。
- 許容電流 = 単線許容電流 × 電流減少係数。
間違えやすいところ
- 直径2.0 mmの基準許容電流(35 A)を1.6 mm(27 A)と混同してしまう誤り。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈 第146条(低圧配線等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の配電線路電力損失の計算
配線設計と電気工事材料 · 単相3線式 / 線路電力損失 / 中性線電流
図のような単相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗が0.1 [Ω]、負荷に流れる電流がいずれも10 [A]のとき、この電線路の電力損失 [W]はいくらか。ただし、負荷は抵抗負荷とする。
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解答
ロ
解説
単相3線式回路の電力損失は、各線路(上相外側線、中性線、下相外側線)を流れる電流Iと各電線の抵抗rによってP = Σ(I^2・r)で計算されます。100V負荷が上下で平衡している場合、中性線に流れる電流の差引きは0 Aとなります。外側線には100V負荷の電流と200V負荷の電流の和が流れます。
解き方
- 回路各線の電流を求める。上線電流は100V負荷電流10 Aと200V負荷電流10 Aの和で20 [A]となる。
- 中性線電流は上下の100V負荷が共に10 Aで平衡しているため10 - 10 = 0 [A]となる。
- 下線電流は100V負荷電流10 Aと200V負荷電流10 Aの和で20 [A]となる。
- 全体の電力損失Ploss = (20^2 × 0.1) + (0^2 × 0.1) + (20^2 × 0.1) = 40 + 0 + 40 = 80 [W]を算出する。
- 選択肢 イ不正解
- 30 Wは3本の線に各10 Aが流れると誤認して算出した場合(3 × 10^2 × 0.1 = 30 W)の値であり誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 上線と下線にそれぞれ20 Aが流れ、中性線は0 Aとなるため、電力損失は20^2 × 0.1 × 2 = 80 Wとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 120 Wは誤った電流分配や抵抗の積算による値であり不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 160 Wは中性線にも20 A流れると誤認した場合などの計算結果であり不適切です。
覚えるポイント
- 単相3線式の外側線電流 = 100V負荷電流 + 200V負荷電流。
- 上下の100V負荷が等しいとき中性線電流は0 Aとなり、中性線での電力損失は発生しない。
間違えやすいところ
- 200V負荷の電流を足し忘れて外側線の電流を10 Aとしてしまう誤り。
- 中性線にも電流が流れると考えて損失を余分に足してしまう誤り。
出題の前提:単相3線式配電線路の電流分配および電力損失の計算
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
三相3線式回路の電圧降下の計算式
配線設計と電気工事材料 · 三相3線式 / 電圧降下 / 抵抗負荷
図のような三相3線式回路で、電線1線当たりの抵抗がr [Ω]、線電流がI [A]であるとき、送電端線間電圧V1と受電端線間電圧V2の差である電圧降下(V1 - V2) [V]を示す式として、正しいものはどれか。ただし、負荷は抵抗負荷とする。
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解答
ロ
解説
三相3線式配電線路における線間電圧降下ΔV = V1 - V2は、1線当たりのインピーダンスによる相電圧の降下ベクトルを線間電圧ベースに変換することにより、近似的にΔV = √3・I・(r・cosθ + x・sinθ) で表されます。純抵抗負荷(cosθ = 1)でリアクタンスが無視できる場合、式はΔV = √3・I・rとなります。
解き方
- 三相3線式の電圧降下(線間)の公式ΔV = √3・I・(r・cosθ + x・sinθ)を想起する。
- 問題の条件「抵抗負荷」よりcosθ = 1、リアクタンス分は0として代入する。
- 電圧降下を表す式が√3 I rとなることを導く。
- 選択肢 イ不正解
- √3 I^2 rは電力の単位(W)の次元になっており、電圧降下の式として誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 三相3線式抵抗負荷における電圧降下の正しい式(√3 I r)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 2 I rは単相2線式回路における電圧降下の式です。
- 選択肢 ニ不正解
- 係数2は不要であり、誤った式です。
覚えるポイント
- 電圧降下の比較:単相2線式は 2Ir、単相3線式は Ir、三相3線式は √3Ir。
間違えやすいところ
- 単相2線式の2Irや単相3線式のIrと混同してしまう誤り。
- 電力損失の式(3 I^2 rなど)と次元を取り違えてしまう誤り。
出題の前提:低圧屋内配線の電圧降下計算式(電気設備技術基準の解釈等)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線の太さを決める電流の最小値
配線設計 · 低圧幹線 / 電動機の許容電流 / 需要率
図のように、三相誘導電動機2台(定格電流各30 A)と三相電熱器2台(定格電流各15 A)が接続された低圧屋内幹線がある。幹線の太さを決定する根拠となる許容電流の最小値 [A] として、適切なものを1つ選べ。ただし、需要率は100 [%] とする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電動機などの起動電流が大きい負荷を複数含む低圧幹線では、電動機定格電流の合計(ΣIm)とその他の負荷電流の合計(ΣIh)を比較して最小許容電流を求めます。ΣImがΣIhを超える場合、ΣImが50 A以下のときは1.25倍、50 Aを超えるときは1.1倍の係数をΣImに乗じ、それにΣIhを加算して幹線の許容電流を決定します。
解き方
- 電動機の合計電流ΣIm=30+30=60 A、電熱器の合計電流ΣIh=15+15=30 Aを算出する。
- ΣIm(60 A)>ΣIh(30 A)であり、かつΣIm>50 Aであることを確認する。
- 規定に基づき幹線の最小許容電流 I ≧ 1.1×ΣIm + ΣIh = 1.1×60 + 30 = 96 A を計算する。
- 選択肢 イ不正解
- すべての定格電流を単に足し合わせた値(60+30=90 A)であり、電動機に対する割増し係数が考慮されていません。
- 選択肢 ロ正解
- ΣImが50 Aを超えるため、1.1×60+30=96 Aとなり、計算結果と一致します。
- 選択肢 ハ不正解
- ΣImが50 A以下の場合の割増係数1.25を誤って適用した値(1.25×60+30=105 A)です。
- 選択肢 ニ不正解
- すべての負荷合計に係数を乗じるなど誤った計算により導かれた値です。
覚えるポイント
- ΣIm ≦ 50 A のときは I ≧ 1.25×ΣIm + ΣIh
- ΣIm > 50 A のときは I ≧ 1.1×ΣIm + ΣIh
間違えやすいところ
- ΣImが50 Aを超えているにもかかわらず、1.25倍を掛けてしまう計算ミスが多いです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条(低圧幹線等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
30 A 分岐回路の電線太さとコンセントの組合せ
配線設計 · 分岐回路 / 過電流遮断器 / コンセントの定格
定格電流30 Aの配線用遮断器で保護される低圧屋内配線の分岐回路において、電線(軟銅線)の太さと接続できるコンセントの組合せとして、適切なものを1つ選べ。ただし、電流減少係数は無視するものとする。
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解答
イ
解説
分岐回路の過電流遮断器の定格電流に応じて、使用できる電線の太さの最小値と、接続できるコンセントの定格電流の範囲が電気設備の技術基準により厳格に定められています。30 A配線用遮断器の場合、電線は断面積5.5 mm²(直径2.6 mm)以上、コンセント定格電流は20 Aまたは30 Aでなければなりません。
解き方
- 定格電流30 Aの配線用遮断器の分岐回路における電線太さの基準(直径2.6 mm以上、断面積5.5 mm²以上)を確認する。
- 30 A分岐回路に接続可能なコンセント定格電流の範囲(20 A以上30 A以下)を確認する。
- 電線サイズが5.5 mm²以上、かつコンセント定格が20 Aまたは30 Aを満たす選択肢(イ)を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 電線の断面積が5.5 mm²以上であり、コンセント定格電流が20 Aであるため、30 A分岐回路の基準に適合しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線の太さは満たしていますが、30 A分岐回路に15 Aコンセントを接続することは認められていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電線の太さは直径2.6 mmで満たしていますが、30 A分岐回路に15 Aコンセントを接続することはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- 30 A分岐回路において電線の太さは直径2.6 mm以上が必要であり、直径2.0 mmは細すぎるため不適切です。
覚えるポイント
- 30 A分岐回路:電線2.6 mm(5.5 mm²)以上、コンセント20 A〜30 A
- 20 A分岐回路:電線1.6 mm(2.0 mm²)以上、コンセント20 A以下
間違えやすいところ
- 30 A分岐回路には15 Aの一般用コンセントを取り付けられない点を見落としやすいです。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
リングレジューサの使用目的
電気工事の施工方法 · 金属管工事 / 配管用部材 / リングレジューサ
金属管工事において使用される「リングレジューサ」の使用目的として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属管工事において、ボックスにあらかじめ開けられたノックアウト穴の径が接続する金属管の外径より大きい場合、そのままではロックナットで確実に固定できません。この径の差を調整し、確実な機械的固定および電気的接地接続を得るためにリングレジューサを使用します。
解き方
- リングレジューサの構造(外径と内径の異なるリング状金具の組み合わせ)を把握する。
- ボックスの穴径が管の外径より大きい場合の隙間調整・固定という目的と一致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 両方回せない金属管相互の接続に使用するのは「ユニオンカップリング」です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管相互を直角に接続する際に使用するのは「ノーマルベンド」や「ユニバーサルエルボ」などです。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管の管端に取り付けて電線被覆を保護する部材は「絶縁ブッシング」です。
- 選択肢 ニ正解
- アウトレットボックスのノックアウト穴径が接続管の外径より大きい場合にサイズ調整用として用いるため正しいです。
覚えるポイント
- リングレジューサ:ボックス穴が大きいときに隙間を埋める金具
- 絶縁ブッシング:管端で電線被覆を保護する部材
- ユニオンカップリング:両方回せない金属管同士を接続する部材
間違えやすいところ
- 金属管相互の太さが異なる接続に用いる「異径カップリング」と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の作業と使用工具の組合せの正誤
電気工事の施工方法 · 工事用工具 / 金属管切断 / プリカナイフ
電気工事の作業と、その作業で使用する工具の組合せとして、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電線管の種類や施工箇所に応じて適切な専用切断工具や穴あけ工具が決められています。薄鋼電線管は剛性のある鋼管であるため金切りのこ等で切断し、螺旋状の可とう性を持つ2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)には専用のプリカナイフを使用します。
解き方
- 各選択肢の作業内容と使用工具を対比する。
- プリカナイフが2種金属製可とう電線管用であり、剛性の薄鋼電線管の切断には使用できない点を見抜く。
- 選択肢 イ不正解
- 金属製キャビネットやボックスに油圧やネジの力で穴をあける工具はノックアウトパンチャであり適切です。
- 選択肢 ロ正解
- プリカナイフは2種金属製可とう電線管専用の切断工具であり、薄鋼電線管の切断には金切りのこ等を用いるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 木造の天井板や柱などに比較的大きな円穴をあける工具として羽根ぎりを用いるのは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 架空配線などで電線やメッセンジャワイヤの張力を調整してたるみを取るために張線器(シメラ)を用いるのは適切です。
覚えるポイント
- プリカナイフ:2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)の切断
- 金切りのこ:薄鋼・厚鋼金属管の切断
- ノックアウトパンチャ:分電盤や鋼板ボックスへの丸穴あけ
間違えやすいところ
- 金属管だからといって可とう電線管用のプリカナイフで薄鋼電線管が切れると誤解しやすいです。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験基準(工具の用途)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
直接埋設式による低圧地中電線路に使用できる電線
電気工事の施工方法 · 地中電線路 / 直接埋設式 / ケーブル
低圧の地中電線路を直接埋設式により施設する場合に、使用できる電線として法令上適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備技術基準において、地中電線路(直接埋設式、管路式、暗きょ式)には感電や漏電防止のため、絶縁電線ではなく「ケーブル」を使用することが義務付けられています。OW、DV、IVはいずれも絶縁電線(単線コード・絶縁被覆線)であり、ケーブルではないため地中埋設には使用できません。
解き方
- 地中電線路の電線種別に関する規定(ケーブルを使用すること)を確認する。
- 選択肢の電線名称から「ケーブル」に分類されるものを識別する。
- CVケーブルが唯一のケーブルであるため、これを正答とする。
- 選択肢 イ不正解
- OWは屋外用ビニル絶縁電線であり、ケーブルではないため地中埋設には使用できません。
- 選択肢 ロ正解
- CVはケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)であり、地中電線路に使用できるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- DVは引込用ビニル絶縁電線であり、架空引込等に使用する絶縁電線のため地中埋設には使用できません。
- 選択肢 ニ不正解
- IVは屋内配線等に用いる600Vビニル絶縁電線であり、ケーブルではないため地中埋設には使用できません。
覚えるポイント
- 地中電線路(直接埋設式・管路式・暗きょ式)には必ず「ケーブル」を使用する
- IV・OW・DVなどの絶縁電線は地中に埋設できない
間違えやすいところ
- 金属管や合成樹脂管に収めればIV線でも地中に埋設できると勘違いしやすいですが、地中電線路は電線管内であってもケーブルを使用する必要があります。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
水銀灯用安定器の使用目的
配線器具・機械器具 · 放電灯 / 高圧放電灯 / 安定器
高圧放電灯である水銀灯に用いる安定器の使用目的として、最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
放電灯(水銀灯、蛍光灯など)は放電開始後に電流が増加すると内部インピーダンスが低下し、電源に直結していると過大電流が流れて破損に至る負特性を持ちます。そのため、直列にインダクタンス(安定器)を挿入して電流の急増を抑え、放電を安定して維持させる役割を果たします。
解き方
- 放電灯の特性(放電現象に伴う負性抵抗特性)を理解する。
- 電流制限を行い放電を安定継続させるという安定器本来の主目的を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 放電灯の負性抵抗特性による過大電流を防ぎ、放電を安定させるのが安定器の本来の使用目的です。
- 選択肢 ロ不正解
- 力率を改善するのは並列に設けるコンデンサの役割であり、誘導性リアクタンスである安定器自体の主目的ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 雑音防止はノイズフィルタ等の役割であり、安定器の主たる使用目的ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 放電管から生じる光束自体を増加させることが安定器の目的ではありません。
覚えるポイント
- 安定器の役割:負特性を持つ放電灯の電流を制限し、放電を安定させる
- 力率改善用コンデンサ:誘導性の安定器による遅れ力率を改善する
間違えやすいところ
- 安定器に力率改善用コンデンサが内蔵されていることがあるため「力率を改善する」と誤認しやすいですが、主目的は「放電の安定」です。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験基準(電気機器および材料)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す工具の用途(ホールソー)
電気工事の施工方法 · 工具 / ホールソー / 穴あけ
写真に示す工具(中心にドリルを備えた円筒状の刃を持つ工具)の用途として、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
ホールソーはセンタードリルと円筒状の外周刃先から構成される工具で、金属板(鉄板、鋼板、ステンレス板など)に電線管貫通用などの真円穴をあける際に電動ドリルに取り付けて使用されます。
解き方
- 写真の工具形状(センタードリル付きの円筒形切削刃)から「ホールソー」であることを特定する。
- ホールソーの一般的な用途である「鉄板や各種金属板の穴あけ」を選択肢から探す。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管切り口の面取り(バリ取り)に使用する工具は「クリックボール」と「リーマ」です。
- 選択肢 ロ不正解
- 木柱の穴あけには木工用ドリルぎりなどを使用します。
- 選択肢 ハ正解
- 写真はホールソーであり、鉄板や各種合金板などの金属板に丸穴をあける用途に使用するため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- コンクリート壁への穴あけには振動ドリル用ビットやコアドリルを使用します。
覚えるポイント
- ホールソー:金属板(鋼板・鉄板)に大径の丸穴をあける工具
- リーマ:金属管の内面バリを取る工具
間違えやすいところ
- コンクリート用コアドリルや木工用座ぐりカッタと外観が似ているため、刃先の形状や用途の区別に注意が必要です。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験基準(写真鑑別:工具)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
写真に示す材料の名称(金属製可とう電線管)
配線器具・機械器具 · 材料写真鑑別 / 電線管 / 金属製可とう電線管
写真に示す材料(内側に亜鉛めっき鋼帯が螺旋状に巻かれ、外側に柔軟な被覆等を持つ管)の名称として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線管には直線状の剛性管(金属管、硬質塩化ビニル管など)と、手で自由に曲げられる可とう電線管があります。可とう電線管には金属製(プリカチューブなど)と合成樹脂製(PF管、CD管)があり、写真は外装および芯に金属構造を持つ金属製可とう電線管です。
解き方
- 写真の電線管の外観(螺旋状の巻き構造を持つ柔軟な管)を確認する。
- 合成樹脂製の蛇腹管(PF管・CD管)ではなく、金属構造をもつ「金属製可とう電線管」であることを判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 合成樹脂線ぴは壁面などに貼り付けて電線を収容する角型の樹脂製モール状部材です。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質塩化ビニル電線管(VE管)は曲がらないストレートな硬質プラスチック管です。
- 選択肢 ハ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管やCD管)は全体がプラスチック製の蛇腹管です。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は金属帯を螺旋状に成形した金属製可とう電線管(2種金属製可とう電線管)です。
覚えるポイント
- 金属製可とう電線管:プリカチューブ(金属帯の螺旋構造)
- 合成樹脂製可とう電線管:PF管(耐候性あり・自己消火性)、CD管(オレンジ色・コンクリート埋設専用)
間違えやすいところ
- PF管やCD管(合成樹脂製可とう管)と金属製可とう管の外観上の質感や構造の違いをしっかり区別しましょう。
出題の前提:第二種電気工事士筆記試験基準(写真鑑別:材料)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の写真鑑別(線付防水ソケット)
配線器具・材料・工具 · 受金器具 / 防水ソケット
写真に示す器具の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電球を取り付けるソケットには、スイッチの有無や防水性能など用途に応じた種類があります。ゴムなどで覆われリード線が直接引き出されている器具は、水滴が浸入しにくい構造の線付防水ソケットです。
解き方
- 写真の器具の外観を確認すると、全体が黒い絶縁ゴム(または樹脂)で一体成形され、2本のリード線が引き出されている構造であることがわかります。
- この形状は防滴・防水構造を持つ線付防水ソケットの特徴に合致するため、該当する選択肢を特定します。
- 選択肢 イ不正解
- キーソケットは器具本体に回転式の点滅つまみ(キー)が付いた屋内用ソケットであるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- ランプレセプタクルは台座を造営材にネジ留め固定して電球を装着する受金器具であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- プルソケットは点滅用の引きひも(プルスイッチ)が器具に付いたソケットであるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 器具全体が防水構造となっており、接続用リード線があらかじめ取り付けられている線付防水ソケットです。
覚えるポイント
- 屋外等の水滴がかかる場所で使用するリード線付きのソケットは「線付防水ソケット」です。
間違えやすいところ
- プルソケット(ひも付き)やキーソケット(つまみ付き)など、スイッチ付きソケットとの形状混同に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準・内線規程における照明受金器具の鑑別
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の写真鑑別(タイムスイッチ)
配線器具・材料・工具 · 制御スイッチ / タイムスイッチ
写真に示す器具の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
設定された時刻や時間間隔に従って回路の入り切りを自動制御する器具をタイムスイッチと呼びます。時計機構と連動したダイヤルおよび設定ピンが備えられているのが外観上の大きな特徴です。
解き方
- 写真の機器前面を見ると、円形の24時間ダイヤルおよび時間設定ピンが確認できます。
- 設定時刻に合わせて自動的に電源の入り切りを制御する器具であるタイムスイッチ(図記号TS)であると判断します。
- 選択肢 イ正解
- 円形ダイヤルを備え、設定時刻に負荷回路を開閉制御するタイムスイッチの写真です。
- 選択肢 ロ不正解
- 調光器は照明の明るさをスライドや小型ロータリーつまみで無段階に連続調節する器具です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電力量計は使用した電力量(kWh)を積算表示する計器で、積算計量表示機構や大型端子部を持ちます。
- 選択肢 ニ不正解
- 自動点滅器(フォトスイッチ)は周囲の明るさ(照度)を検知して点滅を行う器具(図記号A)です。
覚えるポイント
- 24時間ダイヤル機構を備えた自動開閉器具はタイムスイッチ(配線図記号:TS)です。
間違えやすいところ
- 周囲の明暗で動作する自動点滅器(CDS内蔵等)と、時刻で動作するタイムスイッチの用途と外観を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:配線図用図記号(JIS C 0303)および低圧受配電機器鑑別
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線相互の接続要件
電気工事の施工方法 · 電線接続 / 電気設備技術基準
単相100〔V〕の屋内配線工事における絶縁電線相互の接続方法として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電気設備の技術基準第12条において、電線相互を接続する際は「電線の電気抵抗を増加させないこと」「電線の引張強さを20%以上減少させないこと」「接続部分を十分被覆して同等以上の絶縁効力を持たせること」などが義務付けられています。
解き方
- 電線接続の基本ルールを確認します:①電気抵抗は増加させないこと(0%増加)、②引張強さは20%以上減少させないこと(減少は20%未満に抑える)。
- 各選択肢を照合すると、引張強さの減少15%は許容範囲内ですが、電気抵抗が10%増加しているニは明確に基準違反です。
- 選択肢 イ不正解
- 接続部は元の絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力がある被覆テープ等で十分被覆する必要があるため適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 引張強さの減少は20%未満に抑える(20%以上減少させない)必要があるため、15%の減少は規定に適合し適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- リングスリーブE形は屋内配線の電線終端圧着接続に広く用いられる正規部材であり適切です。
- 選択肢 ニ正解
- 電線相互の接続では「電気抵抗を増加させないこと」が規定されているため、10%増加させる施工は不適切です。
覚えるポイント
- 電線接続の3原則:電気抵抗を増加させない、引張強さを20%以上減少させない、絶縁性能を同等以上に被覆する。
間違えやすいところ
- 引張強さの「20%以上減少させない」という基準を誤解し、15%の減少を不適切と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第12条(電線の接続)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
D種接地工事の省略条件
接地工事と漏電遮断器 · D種接地工事 / 接地省略条件 / 漏電遮断器
定格感度電流30〔mA〕、動作時間0.1〔秒〕の漏電遮断器が電路に取り付けられているとき、D種接地工事を省略できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
機器の外箱接地を漏電遮断器で省略できるのは「対地電圧150V以下」の場合に限られます。三相200V(対地電圧200V)では漏電遮断器を設けても外箱接地は省略できません。三相200V機器で接地を省略できるのは、乾燥した木製の床などの絶縁性の物の上で取り扱う場合に限られます。一方、金属管配管の接地は乾燥場所で4m以下、または対地電圧150V以下かつ乾燥場所で8m以下の場合に省略可能です。
解き方
- イ:金属管工事で管長4m以下かつ乾燥した場所であるため、対地電圧にかかわらず金属管の接地工事を省略できます。
- ロ:三相200V(対地電圧200V)の機械器具であり、漏電遮断器の設置による省略(対地電圧150V以下が必要)は適用できません。またコンクリート床は絶縁物とみなされないため省略できません。
- ハ:三相200V機器であっても、乾燥した木製の床等の絶縁性の物の上で取り扱う場合は接地工事を省略できます。
- ニ:単相3線式100/200Vの対地電圧は150V以下(100V)であり、乾燥した場所で管長8m以下であるため金属管の接地工事を省略できます。
- 選択肢 イ不正解
- 乾燥した場所に施設する管長4m以下の金属管工事であるため、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ロ正解
- 対地電圧が200Vであり漏電遮断器による省略要件を満たさず、コンクリート床は絶縁性の床とは認められないため省略できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 乾燥した木製の床などの十分な絶縁性を持つ床面の上で取り扱う構造であるため、接地工事を省略できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する管長8m以下の金属管工事であるため、接地工事を省略できます。
覚えるポイント
- 漏電遮断器で機械器具の接地を省略できるのは「対地電圧150V以下」に限られ、三相200V(対地電圧200V)には適用できません。
間違えやすいところ
- コンクリート床は乾燥して見えても導電性物質であり、木製床のような絶縁性の床とはみなされません。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具等の金属製外箱等の接地)、第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内配線の施設場所と工事種類
電気工事の施工方法 · 配線工事の適用場所 / ライティングダクト工事 / 金属ダクト工事
使用電圧100〔V〕の屋内配線において、施設場所に応じた工事の種類として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧屋内配線の各工事方式には、施工可能な場所(露出、点検できる隠ぺい、点検できない隠ぺい)と環境(乾燥した場所、湿気の多い場所など)の規定があります。ライティングダクト工事・金属ダクト工事・金属線ぴ工事は原則として乾燥した場所で用いられます。
解き方
- 各選択肢の施工場所と配線工事の規定を照らし合わせます。
- 金属線ぴ工事:露出場所または点検できる隠ぺい場所(乾燥)に限定されるため、点検できない隠ぺい場所であるイは不適。
- ライティングダクト工事:露出場所または点検できる隠ぺい場所(乾燥)に施設可能であるため、ロは適切。
- 金属ダクト工事:乾燥した露出場所や点検できる隠ぺい場所に限定され、湿気の多い場所であるハは不適。
- 平形保護層工事:コンクリート床や壁等の乾燥した露出場所または点検できない隠ぺい場所に限定され、湿気の多い場所であるニは不適。
- 選択肢 イ不正解
- 金属線ぴ工事は露出場所または点検できる隠ぺい場所(乾燥)に限り施工できるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- ライティングダクト工事は乾燥した場所であれば点検できる隠ぺい場所に施設できるため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事は乾燥した場所に限られ、湿気の多い場所には施設できないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 平形保護層工事は乾燥した場所に施設されるものであり、湿気の多い場所には施設できません。
覚えるポイント
- 金属線ぴ・金属ダクト・ライティングダクトは、いずれも「乾燥した場所」に限り施工可能です。
間違えやすいところ
- 金属管・合成樹脂管・ケーブル工事はほぼすべての場所に施工できますが、ダクト類や線ぴは施工場所の制限が厳しいので混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条(低圧屋内配線の施設場所別の工事の種類)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
漏電遮断器の施設と省略要件
接地工事と漏電遮断器 · 漏電遮断器 / ライティングダクト工事 / 省略条件
単相3線式100/200Vの屋内配線工事で、漏電遮断器を省略できないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧電路には原則として感電防止のための漏電遮断器を施設します。ただし、対地電圧150V以下の機械器具を乾燥した場所に施設する場合や、乾燥した木製床等の絶縁性床面上で取り扱う場合、水気のない乾燥場所に施設する機器などは省略可能です。しかし、開口部から充電部に触れる危険があるライティングダクトを人が容易に触れる場所に施設する場合には、漏電遮断器の施設が義務付けられています。
解き方
- 各工事条件における漏電遮断器の省略可否を検討します。
- イ:ライティングダクト工事において、人が容易に触れるおそれのある場所に施設する場合は漏電遮断器の設置が必須となります。
- ロ:小勢力回路(最大使用電圧60V以下)は感電危険度が極めて低いため漏電遮断器の省略が可能です。
- ハ:対地電圧150V以下(100V)かつ乾燥した天井面の照明器具回路であり、漏電遮断器を省略できます。
- ニ:湿気のない乾燥した場所に施設する電動機であり、外箱接地の施工や乾燥環境要件により電路の漏電遮断器を省略可能です。
- 選択肢 イ正解
- ライティングダクトを人が容易に触れるおそれのある場所に施設する場合、漏電遮断器の施設は省略できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 小勢力回路は対地電圧・電圧が非常に低く、電路への漏電遮断器の施設は不要(省略可能)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 対地電圧150V以下で乾燥した場所に施設する照明器具回路であるため、漏電遮断器を省略できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 水気のない乾燥した場所に施設する電気機械器具の電路であるため、漏電遮断器を省略可能です。
覚えるポイント
- 人が容易に触れるおそれのある場所にライティングダクトを施設する場合は、漏電遮断器の省略はできません。
間違えやすいところ
- 乾燥した場所に設置された機器であっても、構造的に開口充電部がある器具(ライティングダクトなど)には特有の防護条件がある点に注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第36条(地絡遮断装置の施設)、第171条(ライティングダクト工事)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブル工事とガス管の接近・交差基準
電気工事の施工方法 · ケーブル工事 / 離隔距離 / ガス管
ケーブル工事による低圧屋内配線で、ケーブルがガス管と接近する場合の工事方法として、「電気設備の技術基準の解釈」に記述されている内容として正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
低圧屋内配線とガス管・水道管・弱電流電線等との接近・交差において、合成樹脂管工事や金属管工事では離隔距離を10cm以上(難燃性管なら接触しないこと)としますが、十分な被覆保護性能を持つケーブル工事を用いる場合は「接触しないように施設すること」と定められています。
解き方
- 問題で指定されている工事種別(ケーブル工事)および相手側配管(ガス管)を確認します。
- 電気設備の技術基準の解釈における低圧配線と他種配管の接近離隔基準を適用すると、ケーブル工事の場合は「接触しないこと」が規定条件となります。
- 選択肢 イ正解
- ケーブル工事による低圧屋内配線がガス管と接近・交差する場合は「接触しないように施設すること」と規定されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 直接接触させて施設することは火災や電食・損傷の原因となるため認められていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 10cm以上の離隔は裸電線等の他工法に見られる規定であり、ケーブル工事では接触しないことで足ります。
- 選択肢 ニ不正解
- 30cm以上の離隔距離を求める規定はないため誤りです。
覚えるポイント
- 低圧ケーブル工事と弱電流電線・ガス管・水管との離隔は「接触しないように施設する」です。
間違えやすいところ
- 高圧電路や裸電線での離隔距離の数値(10cmや15cmなど)と、低圧ケーブル工事の規定を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第168条(低圧屋内配線と弱電流電線等又は水管、ガス管等との接近又は交差)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
直読式接地抵抗計の補助接地極の配置
検査・測定 · 接地抵抗計 / 測定方法 / 補助接地極
直読式接地抵抗計を用いて接地抵抗を測定する場合、被測定接地極Eに対する2つの補助接地極P(電圧用)およびC(電流用)の適切な配置はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
接地抵抗測定(交流電位差計法)では、被測定接地極Eと電流用補助接地極Cとの間に交流電流を流し、その中間電位が平坦になる地点に電圧用補助接地極Pを配置して電位降下を測定します。このため、E—P—Cを一直線上に等間隔(約10mごと)に並べることが原則です。
解き方
- 接地抵抗計の端子の意味を確認します:E(Earth:被測定極)、P(Potential:電圧用補助極)、C(Current:電流用補助極)。
- 正しい配置順序は「EからP、PからC」の順(E - P - C)で一直線上に約10mずつ離して並べる配置です。
- 選択肢の図を照合すると、Eから10mでP、さらに10mでCが一直線に並んでいるハが適切です。
- 選択肢 イ不正解
- Eを中央にして両側にPとCを配置する配置(P-E-C)では正しい電位勾配を測定できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 配置順序がE-C-Pになっており、電流極Cの外側に電圧極Pを配置することは誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- Eから直線上に約10m離してP、さらに約10m離してCを一直線に配置する手順として完全に正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 補助接地極を直角方向に2mずらして配置する測定方法は不正確であり誤りです。
覚えるポイント
- 補助接地極の配置順序は「E・P・C(え・ぴ・し)」の順で、一直線上に約10m間隔で打ち込みます。
間違えやすいところ
- P(電圧極)とC(電流極)の位置関係が逆になったり、Eを挟んで両側に配置したりしないようにしましょう。
出題の前提:接地抵抗計(JIS C 1304)の測定原理および電気設備検査方法
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
しゅん工検査の項目
検査・測定 · しゅん工検査 / 完成検査項目
一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了した際に行うしゅん工検査において、一般的に実施されない検査項目として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
一般用電気工作物のしゅん工検査(完成検査)は、電気設備が技術基準に適合しているかを確認するために行われます。主な項目は外観を調べる目視点検、漏電を防ぐための絶縁抵抗測定、感電防止対策を確認する接地抵抗測定、回路が正しく結線されているか確認する導通試験(点灯確認・極性試験)です。電線そのものの抵抗を測る導体抵抗測定は行いません。
解き方
- 低圧屋内配線の完成時に義務づけられている標準的な検査項目を洗い出す。
- 選択肢の各検査内容と照合し、通常実施されない特殊な測定(導体抵抗測定)を誤りとして特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 配線器具の取り付け状態や電線の損傷などを確認する目視点検は、しゅん工検査で必ず行われます。
- 選択肢 ロ不正解
- 電路の漏電を未然に防止し安全を確認するため、絶縁抵抗測定は必須の検査項目です。
- 選択肢 ハ不正解
- 感電保護を目的として施工された接地工事(D種接地など)の規定値を確認するため、接地抵抗測定は行われます。
- 選択肢 ニ正解
- 電線の導体抵抗測定は施工規格の確認として一般のしゅん工検査では行われないため、これが正解です。
覚えるポイント
- しゅん工検査は「目視点検」「絶縁抵抗測定」「接地抵抗測定」「導通試験」の4つが基本。
間違えやすいところ
- 導通試験(回路がつながっているかの確認)と導体抵抗測定(電線自身の微小抵抗値測定)を混同しないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準及び解釈、電気事業法施行規則に基づく竣工検査項目
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電動機の絶縁抵抗測定方法
検査・測定 · 絶縁抵抗計 / 大地間絶縁抵抗測定
絶縁抵抗計(メガー)を用いて、低圧三相誘導電動機と大地間との絶縁抵抗を測定する方法として、適切な接続構成はどれか。ただし、絶縁抵抗計のLは線路端子(ライン)、Eは接地端子(アース)を示す。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
絶縁抵抗計には大地側に接続する接地端子「E(Earth)」と、測定対象の電路導体に接続する線路端子「L(Line)」があります。電動機と大地間の絶縁を測定する際は、E端子を大地(接地極や接地線)へ確実に接続し、L端子を電動機巻線の端子に当てて高電圧を印加し、巻線と外箱・大地間の絶縁状態を測定します。
解き方
- 測定器のE端子は大地(Earth)、L端子は被測定回路(Line)に接続するのが基本原則であることを確認する。
- 「電動機と大地間」の測定であるため、E端子を接地極に、L端子を電動機の電路(端子)に接続している図(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- L端子とE端子の接続が逆になっており、安全上および測定器の仕様上適切ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 巻線端子間に接続すると相間(線間)の測定になり、巻線の直流抵抗によりメーターを振り切るため不適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 大地(接地極)にE端子を、電動機の電源端子(巻線側)にL端子を正しく接続しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 外箱にL端子を接続すると、外箱と大地の間の抵抗測定になってしまい、電動機巻線の絶縁状態を測定できません。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗計のE端子は「大地(アース)」へ、L端子は「電路(ライン)」へ接続する。
間違えやすいところ
- 線間絶縁測定(LとEを電線間に当てる)と大地間絶縁測定(Eを大地、Lを電路に当てる)の手順を取り違えやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準に基づく絶縁抵抗測定の標準手順
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式電路の電圧測定
検査・測定 · 単相3線式 / 線間電圧 / 対地電圧
赤色、白色、黒色の3種類の絶縁電線を使用した単相3線式100/200Vの低圧屋内配線において、電線相互間および電線と大地間の電圧をテスタで測定した。測定結果の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、中性線は白色とする。
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解答
ロ
解説
単相3線式100/200V配線では、中性線(通常は白色被覆)が変圧器のB種接地工事によって接地されています。そのため、接地された中性線と大地間の電圧は0Vとなり、電圧側電線(赤色線・黒色線)と大地間の対地電圧はそれぞれ100Vとなります。また、両電圧側電線(赤色と黒色)の相互間の線間電圧は200V、各電圧側電線と中性線(白色)の相互間は100Vを示します。
解き方
- 各電線の役割を整理する(白色:接地された中性線、赤色・黒色:各相の電圧側電線)。
- 大地間電圧を確認する(中性線=0V、赤色線=100V、黒色線=100V)。
- 電線相互間電圧を確認する(赤-黒=200V、赤-白=100V、黒-白=100V)。
- これらの条件をすべて満たしている選択肢「ロ」を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 赤色線と大地間は100V、白色線と大地間は0Vでなければならず、誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 外側線相互間(赤-黒)が200V、中性線(白)と大地間が0V、外側線(黒)と大地間が100Vであり、全て正しい値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 赤色線と白色線間の線間電圧は100Vであり、赤色線と大地間は100Vであるべきなので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 赤色線と黒色線間の線間電圧は200V、黒色線と大地間の対地電圧は100Vであるべきなので誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線(白)は大地間0V、外側線(赤・黒)は大地間各100V、両外側線間は200V。
間違えやすいところ
- 外側線と大地間の対地電圧を200Vと勘違いしやすい(対地電圧は中性点接地により100Vに制限される)。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第19条(低圧電路の接地)等に基づく対地電圧・線間電圧規定
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事士法の違反行為
法令 · 電気工事士法 / 免状の携帯義務 / 免状の交付
電気工事士法の規定に違反している行為として、該当するものはどれか。
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解答
ニ
解説
電気工事士法では、無資格作業の防止と身分確認の観点から、電気工事の作業に従事する際は電気工事士免状を「携帯」することが義務付けられています(不携帯での作業は過料の対象)。一方、試験合格後の免状交付申請は任意であり、複数の都道府県での工事に従事する際に大臣へ届け出る義務はなく、住所変更による免状書換え申請の義務規定もありません。
解き方
- 電気工事士法に定められた電気工事士の義務(免状の携帯義務など)を思い出す。
- 選択肢「ニ」にある「営業所に保管したまま作業に従事した」行為が、免状携帯義務違反に該当することを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 試験合格後に免状の交付申請を行うかどうかは個人の自由であり、申請しなくても違反にはなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気工事士は交付された免状により全国どこでも作業に従事でき、経済産業大臣への届出義務はありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 住所変更時に免状の書換えや知事への届出を行う義務は法律上定められていないため、違反にはなりません。
- 選択肢 ニ正解
- 電気工事の作業に従事する際は免状を必ず携帯しなければならず、営業所に置いたまま作業することは法違反です。
覚えるポイント
- 電気工事士は電気工事作業に従事する際、免状の常時携帯義務がある。
間違えやすいところ
- 氏名変更時の書換え申請義務と、住所変更(届出不要)の規定を混同しないようにする。
出題の前提:電気工事士法第5条第3項(携帯義務)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品の区分
法令 · 電気用品安全法 / 特定電気用品 / PSEマーク
電気用品安全法において、特定電気用品(菱形PSEマーク対象品)に該当するものはどれか。
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解答
ハ
解説
電気用品安全法では、電気用品を特に構造・使用条件等から危険が生じるおそれの高い「特定電気用品(菱形PSEマーク)」と、それ以外の「特定電気用品以外の電気用品(丸形PSEマーク)」に分類しています。配線用遮断器、漏電遮断器、コード、差し込みプラグなどは特定電気用品に指定されています。蛍光ランプや換気扇は「特定電気用品以外の電気用品」であり、金属製電線管は電気用品の指定対象外です。
解き方
- 特定電気用品(ヒューズ、開閉器・遮断器、変圧器、コード等)の代表品目を思い出す。
- 選択肢の各品目を照合し、配線用遮断器(定格電流100A以下等)が特定電気用品であることを特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 蛍光ランプは「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE)に該当します。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属製電線管は電気用品安全法の対象電気用品ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 定格電流20Aの配線用遮断器は、火災や感電等の危険性が高いため「特定電気用品」(菱形PSE)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 換気扇は電動力応用機械器具として「特定電気用品以外の電気用品」(丸形PSE)に該当します。
覚えるポイント
- 遮断器、開閉器、コード、差込接続器などは「特定電気用品(菱形PSE)」。
間違えやすいところ
- 換気扇や蛍光灯などの身近な電気機器を特定電気用品と勘違いしやすいので注意する。
出題の前提:電気用品安全法第2条および電気用品安全法施行令別表第一
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
一般用電気工作物の定義と範囲
法令 · 電気事業法 / 一般用電気工作物 / 自家用電気工作物
電気事業法における「一般用電気工作物」に関する記述として、正しいものはどれか。
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解答
ロ
解説
一般用電気工作物とは、低圧受電(600V以下)の需要場所であって、構内に発電設備がないか、または「小出力発電設備(太陽電池50kW未満、風力20kW未満、内燃力10kW未満など)」のみが設置されている電気工作物を指します。高圧受電設備や、小出力発電設備を超える発電設備(または出力に関わらず10kWを超える内燃力発電機などの非常用発電装置)を設置した場合は、すべて「自家用電気工作物」となります。
解き方
- 一般用電気工作物の基本要件(低圧受電+構外にわたる電線路がない+小出力発電設備以外の発電設備がない)を確認する。
- 非常用予備発電装置(出力25kW)は内燃力発電であり、10kW以上であるため小出力発電設備にならず自家用になることを確認(イは不適)。
- 高圧受電は容量や業種に関わらずすべて自家用電気工作物となることを確認(ハ、ニは不適)。
- 低圧受電に小出力発電設備を併設しても一般用電気工作物となる記述「ロ」を正解とする。
- 選択肢 イ不正解
- 内燃力を用いる非常用予備発電装置は10kW以上(25kW)であるため小出力発電設備に該当せず、自家用電気工作物となります。
- 選択肢 ロ正解
- 低圧受電の需要設備に小出力発電設備を併設した設備は、一般用電気工作物として扱われます。
- 選択肢 ハ不正解
- 高圧で受電する電気工作物は、需要場所の業種に関係なく全て自家用電気工作物となります。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧で受電するものは一般用電気工作物ではなく、すべて自家用電気工作物に区分されます。
覚えるポイント
- 低圧受電+小出力発電設備(太陽光50kW未満、内燃力10kW未満など)=一般用電気工作物。高圧受電は即「自家用」。
間違えやすいところ
- 「非常用発電装置」の出力基準(10kW未満が小出力発電設備)を見落として一般用と誤認しやすい。
出題の前提:電気事業法第38条(一般用電気工作物)および電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式電路の対地絶縁抵抗の最小値
配線図・検査 · 絶縁抵抗値の基準 / 対地電圧 / 単相3線式回路
配線図において、①で示す部分(単相3線式100/200Vから供給されるルームエアコン用200V分岐回路)の電路と大地間との絶縁抵抗として、許容される最小値〔MΩ〕はどれか。
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解答
イ
解説
電路の絶縁抵抗の基準値は「対地電圧」によって定められています。 ・対地電圧150V以下:0.1 MΩ以上 ・対地電圧150Vを超える低圧電路(300V以下):0.2 MΩ以上 ・300Vを超える低圧電路:0.4 MΩ以上 単相3線式100/200V電路は中性点が接地されているため、線間電圧が200Vであっても電線と大地間の電圧(対地電圧)は100Vであり、「対地電圧150V以下」が適用されます。
解き方
- 配線図①の電源回路を確認する(分電盤結線図より単相3線式100/200V回路の200Vエアコン分岐回路)。
- 電路と大地間の対地電圧を求める(中性点接地のため対地電圧は100V)。
- 対地電圧150V以下の基準値である「0.1 MΩ以上」を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 単相3線式の対地電圧は100V(150V以下)であるため、絶縁抵抗の許容最小値は0.1MΩです。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2MΩは、三相3線式200Vなど対地電圧が150Vを超える場合の基準値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 0.4MΩは、使用電圧が300Vを超える低圧電路に適用される基準値です。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.0MΩは新設時の望ましい施工目標値などで用いられることはありますが、法令上の許容最小値ではありません。
覚えるポイント
- 単相3線式の200V回路でも、中性点接地により対地電圧は100Vなので絶縁抵抗値は「0.1MΩ以上」。
間違えやすいところ
- 線間電圧200Vという数値だけに注目して、対地電圧150V超の基準値「0.2MΩ」を選んでしまう誤りが多い。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第58条(低圧電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
小勢力回路に使用する電線の最小太さ
配線図・工事材料 · 小勢力回路 / チャイム回路 / 電線の太さ
配線図において、②で示す部分(押しボタン等の小勢力回路)で使用できる軟銅線(ケーブルを除く)の最小太さの直径〔mm〕はどれか。
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解答
ロ
解説
チャイムやインターホンなどに使われる最大使用電圧60V以下の回路を「小勢力回路」と呼びます。電気設備の技術基準の解釈第181条により、小勢力回路の配線において、ケーブルを使用しない場合の絶縁電線(軟銅線)の太さは直径0.8mm以上でなければならないと定められています(ケーブルを使用する場合は直径0.5mm以上)。
解き方
- 配線図②がチャイム用の小勢力回路であることを図面から読み取る。
- 問題文の条件「軟銅線(ケーブルを除く)」を確認する。
- 小勢力回路でケーブル以外の軟銅線に求められる最小太さの基準値「直径0.8mm」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.5mmは、小勢力回路でケーブルを使用する場合に許容される最小太さです。
- 選択肢 ロ正解
- 小勢力回路にケーブル以外の絶縁電線(軟銅線)を使用する場合、最小の導体太さは直径0.8mm以上と規定されています。
- 選択肢 ハ不正解
- 1.2mmは小勢力回路の電線太さの規定値ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 1.6mmは通常の100V/200V低圧屋内配線における最小太さの基準値です。
覚えるポイント
- 小勢力回路の電線太さ:ケーブル以外=直径0.8mm以上、ケーブル=直径0.5mm以上。
間違えやすいところ
- 通常の屋内配線の最小太さ(1.6mm)や、ケーブル使用時の太さ(0.5mm)と混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第181条(小勢力回路の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相200V・20A用コンセントの極配置(刃受)
配線図 · コンセント / 刃受の極配置 / 定格電圧・電流
配線図の③で示す部分は、ルームエアコン(定格 250 V・20 A)用コンセントである。このコンセントの極配置(刃受)として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
コンセントの極配置(刃受形状)は、誤接続による機器破損や感電事故を防ぐため、電圧(125V/250V)および電流容量(15A/20A)ごとに規格化されています。250V・20A専用プラグを接続する接地極付コンセントは、片方の電源極がL字形に曲がったエルバー形となっています。
解き方
- 問題文より、定格電圧250 V、定格電流20 Aのエアコン用接地極付コンセントであることを確認します。
- 250V・20A専用の刃受は、接地極の穴の下部に左右の電源端子があり、片方がL字形(エルバー形)になっている形状(ニ)を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 縦平行の2本スリットは、単相125V・15A用の一般的な非接地コンセントの極配置です。
- 選択肢 ロ不正解
- 平行な2本スリットと半円状の接地極穴の組み合わせは、125V・15A用の接地極付コンセントです。
- 選択肢 ハ不正解
- 横向き1本とT形スリットに接地極穴が組み合わされた形状は、単相250Vの15A・20A兼用接地極付コンセントです。
- 選択肢 ニ正解
- 一方の極がL字形(エルバー形)で接地極穴を持つ形状は、単相250V・20A用コンセントの正しい極配置です。
覚えるポイント
- 単相250V・20A専用コンセントの刃受は片側がL字形(エルバー形)
間違えやすいところ
- 15A/20A兼用(片側がT形刃受)の形状と、20A専用(エルバー形)の形状を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器に規定される極配置に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線用遮断器の機能・目的
配線図 · 配線用遮断器 / 過電流保護 / 図記号
配線図の④で示す図記号(分電盤結線図の分岐回路に設置された「B」の記号)の器具を用いる目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線用遮断器(図記号「B」)は、定格電流を超える過電流(過負荷電流および短絡電流)を検知して電路を自動遮断し、配線や負荷機器の焼損事故を防止する保護装置です。漏電(地絡)を遮断する機能は備えていません。
解き方
- 分電盤結線図中の④が指す図記号を確認すると、四角の中に「B」と表記された配線用遮断器であることが分かります。
- 配線用遮断器の本来の目的・機能である「過電流を遮断する」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 単相3線式回路等の中性線欠相保護リレーなどの機能であり、配線用遮断器単体の目的ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡電流(漏電)のみを遮断するのは漏電警報器や漏電リレーの協調遮断の役割であり、配線用遮断器の機能ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 配線用遮断器は、過負荷および短絡によって発生する過電流を安全に遮断するために用いられます。
- 選択肢 ニ不正解
- 過電流と地絡電流の両方を遮断するのは過電流保護兼用漏電遮断器(図記号「BE」)の目的です。
覚えるポイント
- 四角に「B」は配線用遮断器で「過電流の遮断」、四角に「BE」は漏電遮断器で「過電流および地絡電流の遮断」
間違えやすいところ
- 主幹に用いられている漏電遮断器(BE)の機能(過電流+地絡遮断)と混同しないように記号文字を確認する必要があります。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号に基づく器具の名称と機能です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電力量計の図記号の名称
配線図 · 電力量計 / 図記号 / 計器
配線図の⑤で示す図記号の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
構内電気設備の配線図記号において、四角枠または円枠内に測定単位記号を入れて計器を表します。「W」は電力計、「Wh」は電力量計(積算電力量計)を表します。
解き方
- 分電盤結線図の⑤が指す記号を確認すると、四角の中に「Wh」と記載されています。
- 「Wh」はワット時(電力量の単位)を示すことから、この器具の名称は「電力量計」と特定できます。
- 選択肢 イ不正解
- 電力計の図記号は、枠内に「W」と表記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- タイムスイッチの図記号は、枠内に「TS」と表記されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線用遮断器の図記号は、枠内に「B」と表記されます。
- 選択肢 ニ正解
- 四角枠内に「Wh」と表記される図記号は電力量計を示します。
覚えるポイント
- 四角に「Wh」は電力量計、四角に「W」は電力計、四角に「TS」はタイムスイッチ
間違えやすいところ
- 電力計(W)と電力量計(Wh)を単位の文字の有無で取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号に基づく計器の図記号です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
自動点滅器の図記号の傍記表示
配線図 · 自動点滅器 / スイッチ図記号 / 傍記表示
配線図の⑥で示す部分は屋外灯の自動点滅器である。図記号の傍記表示として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
配線図記号において点滅器(黒丸)の機能別傍記記号は定められており、自動点滅器(Automatic)は「A」、位置表示灯内蔵(確認表示灯・パイロットランプ等)は「L」、遅延スイッチは「D」、タイムスイッチは「TS」や「T」、プルスイッチは「P」などで区別されます。
解き方
- 問題文より、⑥で示す器具は「屋外灯の自動点滅器」であることを確認します。
- 自動点滅器を示す傍記アルファベットは「A(オート/オートマチック)」であるため、「A(3A)」を選択します。
- 選択肢 イ正解
- 自動点滅器を表す傍記記号は「A」であり、電流容量を付記して「A(3A)」と表記します。
- 選択肢 ロ不正解
- 「L」は位置表示灯(ホタルスイッチ)などを表す傍記記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- 「T」はタイムスイッチ(限時スイッチ)などを表す傍記記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- 「P」はプルスイッチ(ひも操作式スイッチ)を表す傍記記号です。
覚えるポイント
- 自動点滅器の傍記は「A」、位置表示灯は「L」、確認表示灯は「PL」、プルスイッチは「P」
間違えやすいところ
- 街路灯や屋外灯を自動制御する光電式自動点滅器をフォトスイッチと呼ぶことがありますが、傍記記号は「P」ではなく「A」です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号に基づくスイッチ傍記表示です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
車庫(別棟)への引込口開閉器の省略条件
配線図 · 引込口開閉器 / 開閉器の省略 / 電気設備技術基準の解釈
配線図の⑦で示す引込口開閉器が省略できる場合の、住宅と車庫との間の電路の長さの最大値[m]はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備の技術基準の解釈(第148条等)において、同一敷地内にある母屋等から別棟(車庫や物置など)へ電気を供給する低圧幹線では、電源側の開閉器で完全に電路を遮断でき、かつ電路のこう長(電線路のこう長)が15 m以下である場合には、受電側の引込口開閉器を省略できると定められています。
解き方
- 別棟(車庫)への供給回路における引込口開閉器の施設義務と省略規定を法令基準から想起します。
- 電源側電路から供給される電路の長さが15m以下である場合に引込口開閉器を省略できるため、「15」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 8mは過電流遮断器の設置距離等の規定(3m超8m以下)で登場する数値であり、引込口開閉器省略の基準ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 10mではありません。引込口開閉器の省略可能距離は15m以下と定められています。
- 選択肢 ハ正解
- 他の工作物内に施設する開閉器で開閉できる場合、電路の長さが15m以下であれば受電側の引込口開閉器を省略できます。
- 選択肢 ニ不正解
- 20mではありません。法令上の規定限度は15mです。
覚えるポイント
- 同一構内別棟への配線で引込口開閉器を省略できる電路の最大長は「15m」
間違えやすいところ
- 分岐回路の遮断器からの距離規定(3m、8m)と、別棟の引込口開閉器省略距離(15m)を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条(低圧幹線等の施設)の規定に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
造営材の外面等における工事方法の適否
配線図 · ケーブル工事 / 屋外配線 / 木造住宅の配線工事
配線図の⑧で示す部分の工事方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
木造建築物や雨線外・屋外環境において、金属ダクト工事や金属線ぴ工事は乾燥した点検できる隠ぺい場所や露出場所に限られ、屋外や木造の外壁面等には施設できません。ケーブル工事は屋外を含めほとんどの場所・構造物に対して施工可能です。
解き方
- 1階平面図の⑧で指示されている配線部分を確認すると、屋外の引込線取付点から電力量計・分電盤周辺に至る幹線部分です。
- 木造住宅の外壁面・屋外において施工可能な工事種別を検討すると、金属線ぴ工事や金属ダクト工事は屋外に施工できず、ケーブル工事が適合します。
- 選択肢 イ正解
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)を用いたケーブル工事は、屋外・木造建築物の造営材外面にも施工できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 本問の当該幹線配線は図面指定によりケーブル工事とされており、選択肢の中で指定されている適切な標準施工法はケーブル工事です。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属ダクト工事は、乾燥した点検できる隠ぺい場所または展開した場所に限られ、屋外や住宅の外壁面等には施設できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属線ぴ工事は、乾燥した露出場所や点検できる隠ぺい場所に限られ、屋外の配線には施設できません。
覚えるポイント
- 金属線ぴ・金属ダクトは屋外施設不可。ケーブル工事は屋外・雨線外を含むあらゆる場所に適応可能
間違えやすいところ
- 金属線ぴや金属ダクトを金属管工事と同様にどこでも使えると誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第156条(低圧屋内配線の施設場所による工事の種類)等の規定に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチと階段灯間の最少心線数
配線図 · 複線図 / 心線数 / 3路スイッチ
配線図の⑨で示す部分(2階階段・廊下付近のジョイントボックス間配線)の最少電線本数(心線数)はどれか。ただし、電源からの接地側電線は、スイッチを経由しないで照明器具に配線するものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
3路スイッチ回路では、2つの3路スイッチ間を接続するために2本の「連絡線」が必要となります。さらにその配線経路を通じて先の部屋や器具へ電源を渡す場合、電源の非接地側電線(電圧側)と接地側電線(中性線)の2本が同時に通過するため、合計心線数は「連絡線2本+電源線2本=4本」となります。
解き方
- ⑨で示される配線区間を確認すると、1階からの電源を受け取る側のボックスと、2階の照明器具・スイッチが接続されるボックスを結ぶ通路部分です。
- 1階の3路スイッチ「タ」と2階の3路スイッチ「タ」を繋ぐ連絡線として2心が必要です。
- さらに2階の照明回路(洋室や便所など)に常時供給するための接地側電線(白)1本および非接地側電線(黒)1本が通過します。
- したがって、この区間に必要な最少電線心線数は 2 + 2 = 4 本となります。
- 選択肢 イ不正解
- 3本では3路スイッチの連絡線2本を通すと電源線(接地側または非接地側)が1本不足し、回路を成立させられません。
- 選択肢 ロ正解
- 3路スイッチの連絡線2本と、電源供給用の接地側電線・非接地側電線の計4本が必要となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 5本は過剰であり、最少電線本数としては4本で施工可能です。
- 選択肢 ニ不正解
- 6本は過剰です。合理的な配線計画では4本の心線で足りる設計となっています。
覚えるポイント
- 3路スイッチ間を通過するボックス間配線=「連絡線2本」+「通過する電源線(接地側・非接地側)」
間違えやすいところ
- 3路スイッチの連絡線(2本)だけ、あるいは通常のスイッチ回路(3本)と考えて電源線の通過本数を見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:屋内配線の複線図作成手順に基づく心線数計算です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
引掛シーリング(丸形)の図記号
配線図 · 引掛シーリング / 配線図記号 / 照明器具用差込接続器
配線図の⑩で示す図記号(二重丸の記号)の名称はどれか。
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解答
ロ
解説
天井に照明器具を取り付けるための引掛シーリングボディの図記号として、丸形は二重丸(同心円)、角形は二重の四角(同心長方形)が用いられます。
解き方
- 2階洋室天井の⑩が指す図記号を確認すると、同心円の「二重丸」で描かれています。
- 二重丸は「引掛シーリング(丸)」を表す規格化された図記号であるため、該当する選択肢を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 埋込器具の図記号は、器具外形に破線や斜線等の指定表記が用いられます。
- 選択肢 ロ正解
- 同心円の二重丸記号は、引掛シーリング(丸)を示す正しい図記号です。
- 選択肢 ハ不正解
- 天井コンセント(引掛形)は、コンセント記号に天井付「C」および引掛形「LK」の傍記が付されます。
- 選択肢 ニ不正解
- ペンダント(コード吊り照明)は、丸に「P」などの傍記または白丸に吊り下げ線等で示されます。
覚えるポイント
- 二重丸は「引掛シーリング(丸)」、二重の四角は「引掛シーリング(角)」
間違えやすいところ
- 白丸(通常の天井付照明器具)や、コンセント記号と混同しないように形状を正確に判別することが重要です。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号に基づく器具図記号です。
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
VVF用ジョイントボックス内の接続工具と材料の選定
配線図 · 圧着工具 / リングスリーブ / 絶縁材料
配線図の⑪で示すVVF用ジョイントボックス部分の配線接続工事において、リングスリーブ(E形)による圧着接続を行う場合、使用するものとして不適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
屋内配線におけるリングスリーブ(E形)を用いた電線相互の圧着接続には、JIS C 9711規格に適合したリングスリーブ専用の圧着工具(握り部が黄色)を使用することが義務付けられています。他の端子用圧着工具を使用すると適正な圧着マークや強固な接続が得られず危険です。
解き方
- 写真に示された各工具・材料の用途(リングスリーブ用圧着工具、端子用圧着工具、絶縁テープ、電工ナイフ)を確認する。
- リングスリーブE形の圧着接続に適合しない器具(一般端子用圧着ペンチ「ロ」)を不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- リングスリーブE形を圧着するためのJIS C 9711適合の専用工具であり、接続作業に必要かつ適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 絶縁被覆付圧着端子用などの一般圧着ペンチであり、リングスリーブ(E形)の接続には使用できないため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- リングスリーブ圧着後の露出充電部を絶縁被覆するために巻き付ける材料として適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線の外装シースや絶縁被覆を剥ぎ取る作業に使用する工具として適切です。
覚えるポイント
- リングスリーブ専用圧着工具のハンドル(柄)は黄色で、JISマークおよび刻印がある。
間違えやすいところ
- 他の端子用圧着ペンチ(赤色グリップ等)とリングスリーブ用圧着工具を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応するコンセントの鑑別
配線図 · コンセント / 配線図記号 / 漏電遮断器付コンセント
配線図の⑫で示す図記号の器具として、適切なものはどれか。なお、図記号には接地極・接地端子付でEL(漏電保護機能付)が付記されたコンセントが示されている。
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解答
ロ
解説
配線図記号でコンセントに「EL」と添え書きされているものは、漏電遮断器(Earth Leakage breaker)を内蔵したコンセントを表します。器具表面にはテストボタンや復帰ボタン等の漏電保護機構が備えられています。
解き方
- 配線図の⑫番の位置(1階洗面所付近のコンセント)を確認し、図記号の傍記「EL」を読み取る。
- 選択肢の写真から「漏電ブレーカ」の表示とテストボタン等が付いている器具「ロ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 通常の埋込ダブルコンセントであり、漏電遮断機能(EL)がありません。
- 選択肢 ロ正解
- 漏電遮断器を内蔵したコンセント(EL)であり、⑫の図記号と合致するため適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地極付ダブルコンセントであり、漏電保護機能は備えていません。
- 選択肢 ニ不正解
- 接地端子付ダブルコンセントであり、漏電遮断機能(EL)は備えていません。
覚えるポイント
- コンセント記号に付記される「EL」は漏電遮断器付(Earth Leakage)を示す。
間違えやすいところ
- 接地極付(E)や接地端子付(ET)のみのコンセントと漏電保護機能付(EL)を取り違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応するスイッチ器具と接点構成の識別
配線図 · スイッチ / 3路スイッチ / 接点構成
配線図の⑬で示す図記号の器具およびその接点構成を示すものとして、正しいものはどれか。
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解答
イ
解説
3路スイッチは2箇所から同一の照明を点滅させる回路等に用いられ、配線用図記号では黒丸の横に「3」と表記されます。内部は共通端子(0番)と2つの切替端子(1番・3番)で構成される単極双投の接点機構を持っています。
解き方
- 配線図⑬のスイッチ図記号を確認し、「3」の添え字から3路スイッチであることを確認する。
- 選択肢の中から、3路スイッチの接点構成(共通端子0から1または3へ切り替わる図)を示す写真・図記号「イ」を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 黒丸に「3」で表される3路スイッチであり、共通端子0と端子1・3を切り替える正しい接点構成を示しています。
- 選択肢 ロ不正解
- 単極スイッチ(片切スイッチ)の接点構成を示しており、3路スイッチではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 2極スイッチ(両切スイッチ、図記号「2」)の接点構成を示しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 4路スイッチ(図記号「4」)の接点構成を示しています。
覚えるポイント
- 黒丸に「3」は3路スイッチ、接点記号は端子0と端子1・3の切替。
間違えやすいところ
- 4路スイッチ(黒丸に「4」)の交差切替接点と混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応する照明器具の鑑別
配線図 · 照明器具 / 配線図記号 / シャンデリア
配線図の⑭で示す図記号(〇の中にCH)の器具として、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
構内電気設備の配線用図記号において、丸印の中にアルファベットが記載されているものは特定の照明器具を示します。「CH」はシャンデリア(Chandelier)を表し、豪華な複数灯の装飾照明器具を意味します。
解き方
- 配線図の⑭(リビングルーム天井の器具)の図記号を確認し、「CH」と書かれた丸印であることを確認する。
- 「CH」はシャンデリアを意味するため、写真「ニ」のシャンデリア器具を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 壁付きの照明器具(ブラケット)であり、図記号では黒半円(壁付)や丸にBなどで表されます。
- 選択肢 ロ不正解
- 直管蛍光灯器具であり、図記号は細長い長方形で表されます。
- 選択肢 ハ不正解
- ダウンライト(埋込灯)であり、図記号では丸の中に「DL」と表記されます。
- 選択肢 ニ正解
- 図記号「CH」が示すシャンデリアの外観と一致するため適切です。
覚えるポイント
- 丸にCH=シャンデリア、丸にDL=ダウンライト、丸にL=白熱灯。
間違えやすいところ
- 丸にDL(ダウンライト)と丸にCH(シャンデリア)を記号で見間違えないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
測定器の鑑別(接地抵抗計)
配線図 · 測定器 / 接地抵抗計 / 接地工事
配線図の⑮で示す部分(電気温水器の接地極「ED」)の接地抵抗を測定するために用いる測定器として、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
接地工事の接地抵抗測定には、交流電流を用いて地中での分極作用を防止しながら測定を行う接地抵抗計(アーステスタ)が用いられます。被測定接地極(E)のほかに電圧用補助接地極(P)および電流用補助接地極(C)を打ち込んで測定するため、器具には3組の端子・リード線・棒が付属します。
解き方
- 配線図⑮が接地極(D種接地)の接地線・接地抵抗測定に関わる部分であることを読み取る。
- 掲載された計器の中から、補助接地極棒と測定用リード線を備えた接地抵抗計「ニ」を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 目盛板にMΩ表記がある絶縁抵抗計であり、電路の絶縁状態測定に用いる測定器です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線を挟んで電流を測定するクランプ形電流計(クランプメータ)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧・抵抗などを測定するアナログ回路計(テスタ)です。
- 選択肢 ニ正解
- 補助接地極(杭)とコードが付属した接地抵抗計であり、接地抵抗測定に用いるため適切です。
覚えるポイント
- 接地抵抗計(アーステスタ)には補助接地極棒2本とE・P・Cの測定コードがセットになっている。
間違えやすいところ
- MΩ表示の絶縁抵抗計とΩ表示の接地抵抗計の見た目や用途を取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、電気工事士法施行規則(検査器具)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応する開閉器・遮断器の鑑別
配線図 · 分電盤 / 漏電遮断器 / 過電流保護兼用漏電遮断器
配線図の⑯で示す部分(電気温水器回路の主幹部分)に取り付ける器具として、適切なものはどれか。配線図の単線図には「2P 50AF 40A 30mA」と記載された「BE」が示されている。
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解答
ハ
解説
配線図における「BE」は過電流保護兼用漏電遮断器(Breaker Earth leakage)を表します。単相200V回路の主幹開閉器として「2P」と指定されているため、端子数が電源側・負荷側ともに2極であるものを選びます(3極のものは3P用)。
解き方
- 配線図の⑯番を確認し、「BE」「2P 50AF 40A 30mA」という仕様を読み取る。
- 「BE」は過電流保護兼用漏電遮断器であり、「2P」であるため端子が2極の構成となっている器具写真「ハ」を選択する(ニは3極)。
- 選択肢 イ不正解
- 電磁接触器とサーマルリレーからなる電磁開閉器であり、BEではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- TSで表されるタイムスイッチ器具であり、配線遮断器・漏電遮断器ではありません。
- 選択肢 ハ正解
- 2極(2P)の漏電遮断器(過電流保護兼用)であり、⑯の仕様と完全に一致するため適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 3極(3P)の漏電遮断器であり、単相2線回路(2P指定)には不適です。
覚えるポイント
- BE=過電流保護兼用漏電遮断器。2Pは端子が2列、3Pは端子が3列。
間違えやすいところ
- 2極(2P)と3極(3P)の外観(端子の数)を見落として誤答するケースに注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事用材料の識別
配線図 · 金属管工事 / 配管材料 / ボックス
配線図の⑰で示す車庫への配線部分の工事(金属管工事・アウトレットボックス周り)において、使用されることのない材料はどれか。
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解答
イ
解説
金属管工事で電線相互を接続したり器具を取り付けたりする分岐点には、金属製のアウトレットボックスを使用します。また、管端の電線被覆保護には絶縁ブッシング、ボックスと管の結合にはロックナットやコネクタを用います。プラスチック製のVVF用ジョイントボックスはケーブル工事専用であり、金属管工事には使用できません。
解き方
- 配線図⑰の工事種別を確認すると、薄鋼電線管(金属管工事)が施工されている。
- 選択肢の材料を照合し、ケーブル配線工事にのみ使用される「VVF用ジョイントボックス」(イ)を不要な材料として特定する。
- 選択肢 イ正解
- ケーブル配線専用のプラスチック製VVF用ジョイントボックスであり、金属管工事には使用されないため正解です。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管を接続して電線を接続・分岐するためのアウトレットボックスであり使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管の管端に取り付けて引き出す電線の被覆を保護する絶縁ブッシングであり使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属管をアウトレットボックスに固定するためのボックスコネクタであり使用されます。
覚えるポイント
- VVF用ジョイントボックスはケーブル工事用。金属管工事の接続箱には金属製アウトレットボックスを用いる。
間違えやすいところ
- アウトレットボックスとジョイントボックスの用途区分を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準解釈 第159条(金属管工事)
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事に使用する工具の鑑別
配線図 · 金属管工事 / 電工用工具 / 金切りのこ / クリックボール
配線図の⑱で示す車庫部分の工事(金属管配線工事)において、使用されることのない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
金属管工事においては、管の切断に金切りのこを用い、切断口の内外バリを除去するためにリーマややすりを用います。管内に電線を引き入れる作業には通線ワイヤを用います。樹脂管(パイプ)カッタは硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)などの合成樹脂管を切断する専用工具であり、金属管を切断することはできません。
解き方
- 配線図⑱の工事種別が金属管工事であることを確認する。
- 選択肢の工具を分析し、合成樹脂管専用である「樹脂管用カッタ(パイプカッタ)」(ハ)を特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管切断後の管端の面取り・バリ取りに使用するやすりであり、使用します。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属管を切断するために使用する金切りのこ(フレームソー)であり、使用します。
- 選択肢 ハ正解
- 硬質塩化ビニル管等の樹脂管を切断するカッタであり、鋼製の金属管には刃が立たず使用できないため正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 配管完了後に管内に電線を通線・入線するための通線ワイヤ(呼線)であり、使用します。
覚えるポイント
- 樹脂管カッタはVE管等の合成樹脂管用工具。金属管の切断には金切りのこを用いる。
間違えやすいところ
- 樹脂管カッタと金属管を切断する工具を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備技術基準解釈 第159条(金属管工事)施工法
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内接続に必要なリングスリーブの選定
配線図 · リングスリーブ / 圧着接続 / 複線図
配線図の⑲で示す天井裏のジョイントボックスにおいて、電線相互の接続をすべてリングスリーブ(E形)による圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
リングスリーブE形による圧着接続では、接続する心線の太さ(直径1.6mmは断面積約2.0mm2、直径2.0mmは約3.14mm2・公称3.5mm2換算)と本数の合計断面積によってスリーブサイズ(極小・小・中・大)を選定する。合計断面積が8mm2を超え14mm2以下の場合は「中」スリーブ、3.5mm2以上8mm2以下の接続には「小」スリーブを使用する。直径2.0mm電線1本と1.6mm電線3本の接続は合計断面積が約9.5mm2となるため「中」スリーブを用いる。
解き方
- ジョイントボックス⑲に接続される電線(回路bからの電源線VVF 2.0-2C、各照明・スイッチ・コンセントへのVVF 1.6-2Cおよび1.6-3C)を整理する。
- 接地側(白線)、非接地側(黒線)、負荷への点滅線(返り線)の各接続グループごとに結線する電線の太さと本数を把握する。
- 接地側接続(2.0mm×1本+1.6mm×3本)および非接地側接続(2.0mm×1本+1.6mm×3本)の2箇所は合計断面積が8mm2を超えるため「中」スリーブ各1個(計2個)を選定する。
- 点滅線の接続(1.6mm相互の接続)2箇所にはそれぞれ「小」スリーブ各1個(計2個)を選定し、合計で小2個・中2個を算出する。
- 選択肢 イ正解
- 中スリーブが2個(接地側と非接地側の幹線分岐)、小スリーブが2個(負荷への接続)で必要最少個数と完全に一致している。
- 選択肢 ロ不正解
- 小スリーブが3個となっており、実際の接続点数(小2箇所、中2箇所)と合致しないため誤りである。
- 選択肢 ハ不正解
- 中スリーブが3個となっており、8mm2を超える太い接続箇所は2箇所のみであるため誤りである。
- 選択肢 ニ不正解
- 中スリーブが1個では、2.0mm1本と1.6mm3本の接続が2箇所あるため許容断面積を超過して圧着不能となり誤りである。
覚えるポイント
- 2.0mm×1本+1.6mm×3本以上の組み合わせは合計断面積が8mm2を超えるため必ず「中」スリーブを使用する。
間違えやすいところ
- 1.6mm電線のみの接続と、2.0mm電線が混在する接続を取り違えてスリーブのサイズ選定を誤るミスに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程およびJIS C 2810に基づく電線接続基準
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号に対応する器具写真の識別
配線図 · 配線図記号 / 換気扇 / 器具写真識別
配線図の⑳で示す図記号の器具に対応する外観写真として、適切なものはどれか。
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解答
ハ
解説
JIS C 0303構内電気設備の配線用図記号において、換気扇は円の中にファンの羽根を模した形状で表される。外壁面に直接面した壁に取り付けられる露出型換気扇(プロペラファン式)は丸に羽根の記号で示され、天井埋込形(ダクトファン)の四角枠を伴う記号などと区別される。
解き方
- 図面15ページの⑳が台所の外壁側に配置された「丸の中に羽根」の換気扇記号であることを確認する。
- 選択肢の写真イ(ペンダントライト)、ロ(天井埋込形換気扇)、ハ(壁面取付形プロペラファン換気扇)、ニ(火災感知器)を比較・分類する。
- 図記号の示す壁付換気扇と合致する器具は写真ハであると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 写真イはコード吊りペンダントライトであり、配線図記号では丸にPまたは黒丸等で表記されるため誤りである。
- 選択肢 ロ不正解
- 写真ロは正方形のルーバーグリルを持つ天井埋込形換気扇(ダクト用)であり、壁付のプロペラ換気扇記号とは異なるため誤りである。
- 選択肢 ハ正解
- 写真ハは壁面に取り付けるプロペラファン式換気扇であり、配線図記号⑳(丸にファンの羽根)と完全に一致する。
- 選択肢 ニ不正解
- 写真ニは差動式等の火災感知器(警報器)であり、感知器図記号で表されるため誤りである。
覚えるポイント
- 丸に羽根の図記号は換気扇を示し、外壁面に位置するものは壁付プロペラファン換気扇を表す。
間違えやすいところ
- 同じ換気扇でも天井埋込形(ダクト用)と壁付露出形(プロペラファン)の外観形状を取り違えないよう注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成23年度第二種電気工事士下期筆記試験の問題・解答資料です。

