学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
直流ブリッジ・分圧回路の端子間電圧計算
電気の基礎理論 · 直流回路 / 分圧の法則 / 電位差
図のような直流回路において、a-b間の電圧[V]として、正しいものはどれか。なお、回路は直列に接続された2つの100V直流電源と、並列に接続された20Ωおよび30Ωの直列抵抗から構成され、a点は電源の中間点、b点は2つの抵抗の接続点である。
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解答
ロ
解説
回路内の2点間の電圧は、共通の基準点(0V)を設定してそれぞれの電位を求めた上で、その電位差の絶対値として計算します。直列回路に加わる電圧は、抵抗値の比に比例して配分(分圧)されます。
解き方
- 回路の最下端を基準電位0Vと定め、端子aの電位を100Vと求めます。
- 右側の20Ωと30Ωの直列回路全体の合成抵抗50Ωを求め、回路に流れる電流I=200V/50Ω=4Aを算出します。
- 基準点から見た端子bの電位を4A×30Ω=120Vとして求め、端子aとの電位差|100V-120V|=20Vを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 電位差の計算において分圧比や電位設定を誤った場合の誤答です。正しくは20Vとなります。
- 選択肢 ロ正解
- 基準電位0Vに対して端子aが100V、端子bが120Vとなるため、端子間の電位差は20Vとなり正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 30Ωの抵抗値などの数値を混同した誤答です。端子間電圧は20Vです。
- 選択肢 ニ不正解
- 上側の20Ωにかかる電圧4A×20Ω=80Vなどから誤って導かれた誤答です。
覚えるポイント
- 回路の各部の電圧を求めるときは、共通の基準電位(0V)を決めて各端子の電位を比較すると符号ミスを防げます。
間違えやすいところ
- 電源の中間点と抵抗の分圧点を取り違えて、単純に抵抗の端子間電圧を答えてしまうミスに注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び電気基礎理論に基づく出題
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
交流回路の誘導リアクタンスと電流の周波数特性
電気の基礎理論 · 交流回路 / 誘導リアクタンス / オームの法則
コイルに100[V]、50[Hz]の交流電圧を加えたら6[A]の電流が流れた。このコイルに100[V]、60[Hz]の交流電圧を加えたときに流れる電流[A]として、正しいものはどれか。ただし、コイルの抵抗は無視できるものとする。
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解答
ニ
解説
抵抗を無視できるコイルの誘導リアクタンスはXL=2πfLで表され、周波数fに比例します。オームの法則I=V/XLより、電圧Vが一定であれば電流Iはリアクタンスに反比例し、周波数fにも反比例します。
解き方
- 誘導リアクタンスXL=2πfLであり、電流I=V/(2πfL)より、電圧一定下では電流Iと周波数fが反比例関係にあることを確認します。
- 50Hzで6A流れることから、比例計算を行い、60Hzでの電流I2=6A×(50Hz/60Hz)=5Aを算出します。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順の誤りによる数値であり、反比例の計算結果と一致しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 周波数が変化したときの変化比率を誤って半減させた計算値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 周波数変化と電流の関係を誤って計算した値です。正しくは5Aです。
- 選択肢 ニ正解
- 周波数が50Hzから60Hzへと6/5倍になるため、電流は5/6倍となって6A×(5/6)=5Aとなり正しいです。
覚えるポイント
- コイルのリアクタンスは周波数に比例し、流れる交流電流は周波数に反比例します。
間違えやすいところ
- コンデンサ(周波数に電流が比例)の特性と混同して、周波数増加に伴い電流が増加すると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:交流理論のオームの法則及び誘導リアクタンスの定義
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
各種電気・照明量の単位
配電理論及び配線設計 · 照明 / 単位 / 照度
照度の単位として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
光に関する単位として、光源から放たれる全光量は光束[lm](ルーメン)、照らされる面の明るさ(単位面積あたりの光束)は照度[lx](ルクス)で表されます。電気分野の基本単位の識別が重要です。
解き方
- 各選択肢の単位が表す物理量を整理します。Fは静電容量、lmは光束、Hはインダクタンス、lxは照度です。
- 照度に対応する単位がルクス[lx]であることを確認します。
- 選択肢 イ不正解
- F(ファラド)は静電容量の単位であるため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- lm(ルーメン)は光源が放つ全体の明るさを表す光束の単位であるため誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- H(ヘンリー)はコイルなどのインダクタンスの単位であるため誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- lx(ルクス)は物体の表面が受ける光の明るさを表す照度の単位であり正しいです。
覚えるポイント
- 光束はルーメン[lm]、照度はルクス[lx]、光度はカンデラ[cd]です。
間違えやすいところ
- 光束の単位[lm]と照度の単位[lx]を混同しやすいので注意してください。
出題の前提:計量法および電気設備工学における国際単位系(SI)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
導線の電気抵抗と寸法(断面積・長さ)の関係
配電理論及び配線設計 · 電気抵抗 / 導線の抵抗 / 断面積
直径2.6[mm]、長さ10[m]の銅導線と抵抗値が最も近い銅導線はどれか。
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解答
ロ
解説
同一材料の導線の抵抗Rは、抵抗率ρ、長さL、断面積Aを用いてR=ρ×(L/A)で表されます。したがって、L/Aの値が最も等しい導線が最も近い抵抗値を示します。
解き方
- 基準導線の断面積Aを計算します。A=π×(2.6/2)^2≒5.309mm²。L/A=10/5.309≒1.884となります。
- 各選択肢のL/Aの比率を計算して比較します。イは20/(π×0.8^2)≒9.95、ロは10/5.5≒1.818、ハは5/(π×1.6^2)≒0.622、ニは10/8=1.25です。
- 基準の1.884に最も近いのは1.818である選択肢ロと判断します。
- 選択肢 イ不正解
- L/Aが約9.95となり、断面積が小さく長さが長いため抵抗値が基準の約5倍以上になります。
- 選択肢 ロ正解
- 断面積約5.31mm²に対して5.5mm²とほぼ等しく、長さも同じ10mであるため抵抗値が最も近いです。
- 選択肢 ハ不正解
- L/Aが約0.62となり、太くて短いため抵抗値は基準の約3分の1になります。
- 選択肢 ニ不正解
- L/Aが1.25となり、断面積8mm²は5.31mm²と比べてかなり太いため抵抗値が小さくなります。
覚えるポイント
- 単線直径2.6mmの断面積は約5.3mm²(公称断面積5.5mm²のより線と同等規模)と覚えておくと即断できます。
間違えやすいところ
- 導線の断面積計算で直径を2乗する際に、半径の2乗×πではなく直径のまま計算してしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:導線の電気抵抗計算式(R=ρL/A)に基づく比較
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
力率改善用進相コンデンサによる線路電流の変化
配電理論及び配線設計 · 交流回路 / 力率改善 / 進相コンデンサ
図のような交流回路で、負荷に対してコンデンサCを設置して、力率を100[%]に改善した。このときの電源側電流計の指示値の変化として、正しいものはどれか。
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解答
ハ
解説
交流回路の全電流Iは、有効電流Irと無効電流Ixのベクトル合成(√(Ir²+Ix²))です。進相コンデンサは負荷の遅れ無効電流を打ち消すため、合成無効電流が減少し、力率が100%になると有効電流のみとなって全電流は最小になります。
解き方
- 負荷の遅れ無効電流に対して、並列コンデンサが進み無効電流を流すことを確認します。
- 力率が100%になることで無効電流成分が完全に相殺され、回路全体の電流が有効電流成分のみに減るため、電流計の指示値は設置前より減少すると導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 力率が100%になっても負荷で電力を消費する有効電流は流れるため、電流は零にはなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- 無効電流が相殺されるため、線路電流は増加ではなく減少します。
- 選択肢 ハ正解
- 遅れ無効電流が打ち消され、有効電流のみが電源から供給されるようになるため電流計の指示値は減少します。
- 選択肢 ニ不正解
- コンデンサの並列接続により無効電流が打ち消されるため、指示値は変化します。
覚えるポイント
- 力率改善の主たる目的は、無効電力を相殺して線路電流を減少させ、線路の電圧降下や電力損失を低減することです。
間違えやすいところ
- 負荷自体に流れる電流は変わらないが、電源とコンデンサを含む主幹側(電流計の位置)の電流は減少するという回路の位置関係を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:交流負荷の力率改善理論
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路の電圧降下と送電端電圧の計算
配電理論及び配線設計 · 単相2線式 / 電圧降下 / 配電線路
図のような単相2線式回路において、c-c'間の電圧が100[V]のとき、a-a'間の電圧[V]として、正しいものはどれか。ただし、各電線の電気抵抗rはすべて0.1[Ω]とする。
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解答
ニ
解説
単相2線式回路の電圧降下は、往復2本の電線抵抗を考慮して「v=2×I×r」で求められます。末端側から各区間の電流を累積し、末端電圧に各区間の電圧降下を順次加算していくことで電源端の電圧を算出します。
解き方
- b-c区間に流れる電流は末端負荷の10Aです。電線往復2線分の電圧降下はVbc=2×I×r=2×10A×0.1Ω=2Vとなります。
- したがってb-b'間の電圧は、c-c'間の電圧にこの降下分を足して100V+2V=102Vとなります。
- a-b区間に流れる電流はb点負荷5Aと末端負荷10Aの合計で15Aです。a-b間の電圧降下はVab=2×15A×0.1Ω=3Vとなります。
- a-a'間の電圧は、b-b'間の電圧にa-b間の降下分を足して102V+3V=105Vと求まります。
- 選択肢 イ不正解
- b-b'間の電圧102Vのみを計算した段階の値です。
- 選択肢 ロ不正解
- a-b区間の降下のみを考慮した誤った計算値です。
- 選択肢 ハ不正解
- 片道分の抵抗しか考慮しなかった場合などに導かれる誤答です。
- 選択肢 ニ正解
- 各区間の往復電線による電圧降下2Vおよび3Vを末端電圧100Vに加算した105Vとなり正しいです。
覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下計算では、必ず往復2本分(2Ir)を計算することを忘れないでください。
間違えやすいところ
- a-b区間に流れる電流を5Aだけとして計算してしまう(末端の10Aを合算し忘れる)誤りに注意しましょう。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程に基づく配線路の電圧降下計算法
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路の中性線断線時における負荷電圧計算
配電理論及び配線設計 · 単相3線式 / 中性線断線 / 分圧
図のような負荷が接続されている単相3線式回路において、図中の中性線上の×印点で断線した場合、b-c間の電圧[V]として、正しいものはどれか。ただし、断線によって各負荷の抵抗値は変化しないものとする。
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解答
ニ
解説
単相3線式の中性線が断線すると、両外線間の全電圧(200V)が各相の負荷の直列接続回路に直接印加されます。このとき、各負荷にかかる電圧はそれぞれの抵抗値の比率によって分圧されます。
解き方
- 中性線断線後の等価回路を考えます。a-b間の負荷抵抗10Ωとb-c間の負荷抵抗40Ωが直列になり、両端に200Vが加わります。
- 合成抵抗はR=10Ω+40Ω=50Ωです。回路に流れる電流はI=200V/50Ω=4Aとなります。
- b-c間の負荷電圧はVbc=I×Rbc=4A×40Ω=160Vと求まります(分圧比200V×40/(10+40)=160Vでも求められます)。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順の誤りによる数値です。
- 選択肢 ロ不正解
- 負荷a-b側にかかる電圧(4A×10Ω=40V)を取り違えた等の誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 断線前の100Vから不適切な補正を行った誤答です。
- 選択肢 ニ正解
- 200Vが10Ωと40Ωに直列印加され、40Ω側には分圧の法則より200×(40/50)=160Vがかかるため正しいです。
覚えるポイント
- 単相3線式の中性線が断線すると、軽負荷(抵抗大・容量小の機器)側に過電圧がかかり機器焼損の原因になります。
間違えやすいところ
- 電力が小さい負荷(250W)の方が抵抗値が大きい(40Ω)という関係を見落とし、電力の比でそのまま計算してしまう誤りに注意してください。
出題の前提:単相3線式回路の異常現象(中性線欠相)の電気的特性
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管収容時の電線許容電流計算(電流減少係数)
配電理論及び配線設計 · 許容電流 / 電流減少係数 / 金属管工事
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6[mm]の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]として、正しいものはどれか。ただし、周囲温度は30[℃]以下、電流減少係数は0.56とする。
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解答
ロ
解説
電線管内に多数の絶縁電線を収めると放熱が悪くなるため、電線本来の許容電流に「電流減少係数」を乗じて許容電流を求めます。計算結果に端数が生じた場合は、小数点以下第1位を四捨五入(7つ切り8つ上げ等の規定に従い端数整理)します。
解き方
- 直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線(単線)の基底許容電流が27Aであることを特定します。
- 与えられた電流減少係数0.56を乗じます。許容電流=27A×0.56=15.12A。
- 端数処理を行い、最も近い整数値である15Aを導きます。
- 選択肢 イ不正解
- 計算値よりも小さすぎる誤った値です。
- 選択肢 ロ正解
- 27A×0.56=15.12Aとなり、四捨五入して15Aとなるため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径2.0mm電線の許容電流(35A×0.56≒19.6A)などと混同した誤答です。
- 選択肢 ニ不正解
- 減少係数を掛ける前の電線単体の許容電流(27A)そのままの値であるため誤りです。
覚えるポイント
- 600Vビニル絶縁電線の許容電流:1.6mmは27A、2.0mmは35A、2.6mmは48Aです。必ず暗記しておきましょう。
間違えやすいところ
- 電線管収容時の低減係数を掛け忘れて、基準の27Aを選択肢から選んでしまう間違いに注意してください。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線の許容電流)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧幹線から分岐する電線の許容電流
配電設計 · 分岐回路 / 過電流遮断器 / 許容電流
定格電流125 Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から電線を分岐し、10 mの位置に過電流遮断器を施設する場合、分岐点から過電流遮断器に至る電線(a-b間)の許容電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
ハ
解説
低圧屋内幹線の分岐回路では、分岐点から過電流遮断器までの距離に応じて電線の許容電流が規定されています。長さが3 m以下なら制限なし、3 mを超え8 m以下なら幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上、8 mを超える場合は55%以上の許容電流が必要です。
解き方
- 分岐点から過電流遮断器までの距離が10 mであり、8 mを超える条件に該当することを確認します。
- 幹線の過電流遮断器の定格電流125 Aに55%(0.55)を乗じて、電線に必要な許容電流の下限値を計算します(125 × 0.55 = 68.75 A)。
- 68.75 A以上を満たす最小の数値として69 Aを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 35%掛けの計算値(約43.8 A)に近く、距離が8 m以下の条件と誤認した誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算結果の68.75 Aを下回っているため不適となります。
- 選択肢 ハ正解
- 125 A × 0.55 = 68.75 A 以上となる最小値であるため正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 必要な許容電流の最小値よりも過大な数値であり誤りです。
覚えるポイント
- 分岐長が8mを超える場合は幹線遮断器定格電流の55%以上が必要
間違えやすいところ
- 3m超8m以下の35%基準と、8m超の55%基準を混同しないようにする
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電動機が接続された低圧屋内幹線の許容電流の算定
配電設計 · 幹線の太さ / 電動機 / 需要率
定格電流10 Aの電動機10台が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。需要率が80 %であるとき、この幹線の太さを決定するための電流の最小値 [A] として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
モーター等の定格電流の合計IMを求める際、需要率が指定されている場合はこれを考慮します。需要率考慮後のIMの合計が50 A以下のときは1.25倍、50 Aを超えるときは1.1倍した値以上の許容電流をもつ電線を選定します。
解き方
- 電動機の定格電流の総和に需要率を乗じて、実際の設計定格電流を求めます(10 A × 10 × 0.8 = 80 A)。
- 求めた電流合計(80 A)が50 Aを超えているため、乗じる係数が1.1であることを確認します。
- 80 A × 1.1 = 88 A を算出し、最小値とします。
- 選択肢 イ正解
- 需要率を考慮した合計80 Aに対し、50 A超過時の係数1.1を乗じた88 Aであり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 需要率を考慮する前の定格電流の合計値(100 A)であり不適です。
- 選択肢 ハ不正解
- 需要率を考慮せずに100 Aに1.1倍を乗じた値(110 A)であり誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 需要率や適用係数の誤適用により過大に算定された値です。
覚えるポイント
- 電動機合計が50A超なら1.1倍、50A以下なら1.25倍を乗じる
間違えやすいところ
- 需要率の計算を忘れて全定格電流の合計からそのまま倍率計算をしてしまうこと
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第148条(低圧幹線の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事の種類と使用工具の組合せ
電気工事の施工方法 · 工具 / 金属管工事 / 合成樹脂管工事
電気工事の種類と、その工事に使用する工具との組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
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解答
ハ
解説
各工事種別(金属管、合成樹脂管、線ぴ等)で使用される電線管・材料には、その材質(金属・樹脂)や加工内容(切断・曲げ・ねじ切り)に適した専用工具が規定されています。
解き方
- 各選択肢の工具の主用途を確認します(パイプベンダは金属管曲げ用、ねじ切り器は金属管ねじ加工用、ボルトクリッパはボルト・線材切断用、金切りのこは金属管等の切断用)。
- 工事種別と工具の材質・加工目的が一致している選択肢を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- パイプベンダは金属管を曲げる工具であり、合成樹脂管工事にはトーチランプなどを使用します。
- 選択肢 ロ不正解
- リード型ねじ切り器は金属管にねじを切るための工具であり、合成樹脂線ぴ工事には用いません。
- 選択肢 ハ正解
- 金切りのこは金属管を切断する工具として金属管工事に適切に使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- ボルトクリッパは太いボルトや棒鋼等の切断用工具であり、金属線ぴ工事の切断には金切りのこ等を用います。
覚えるポイント
- パイプベンダ・リード型ねじ切り器は金属管工事の工具
間違えやすいところ
- 合成樹脂管を曲げる工具と金属管を曲げる工具の用途を混同しやすい
出題の前提:電気工事士実技・筆記共通工具知識
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
蛍光灯と白熱電灯の特性比較
電気機器・材料 · 蛍光灯 / 白熱電灯 / 発光効率 / 力率
蛍光灯を、同じ消費電力の白熱電灯と比べた場合の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
蛍光灯は放電現象と蛍光体による発光を利用するため熱放射ロスが小さく高効率で長寿命です。一方で安定器(チョークコイルやインバータ)を有するため電磁雑音の発生や力率の低下(白熱電灯の力率100%に比べ劣る)という特性を伴います。
解き方
- 白熱電灯と蛍光灯の各項目(発光効率、雑音、寿命、力率)を比較検討します。
- 白熱電灯は抵抗負荷のため力率が100%で雑音がほぼ皆無ですが、発光効率が低く短寿命です。
- 蛍光灯は白熱電灯よりも発光効率が高く長寿命であるため、正しい記述は「発光効率が高い」となります。
- 選択肢 イ正解
- 蛍光灯は白熱電灯に比べて熱損失が少なく発光効率が格段に高いため正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 放電や点灯回路に起因する電磁雑音は、抵抗負荷である白熱電灯よりも蛍光灯のほうが多く発生します。
- 選択肢 ハ不正解
- 蛍光灯の寿命は一般に白熱電灯の数倍から十数倍あり、寿命が長いです。
- 選択肢 ニ不正解
- 白熱電灯の力率はほぼ100%ですが、蛍光灯は安定器を含むため力率が劣ります。
覚えるポイント
- 蛍光灯は白熱電灯に比べ発光効率が高く長寿命だが、力率は劣り雑音を発生しやすい
間違えやすいところ
- 白熱電灯の力率が100%(純抵抗)であることを忘れ、蛍光灯の方が力率が良いと誤認すること
出題の前提:一般照明器具の電気的特性(電気設備技術基準・内線規程関連)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
金属製アウトレットボックスの用途
配線器具・材料・工具 · アウトレットボックス / 金属管工事 / 配線設計
アウトレットボックス(金属製)の使用方法として、不適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
アウトレットボックスは、金属管等の配線において電線相互の接続箇所の保護、電線の引き入れの容易化、またはスイッチ・コンセントや照明器具への配線の引き出し口(終端)として用いられるボックスです。
解き方
- アウトレットボックス本来の3大用途(電線の接続、電線の引き入れ・分岐、器具の取り付け引き出し)を確認します。
- 配線用遮断器の集合設置は分電盤(キャビネット)の役割であり、アウトレットボックスの用途外であることを判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 管の屈曲箇所等で通線を容易にするプルボックス・アウトレットボックスの正しい用途です。
- 選択肢 ロ正解
- 配線用遮断器を集合して設置するのは分電盤であり、アウトレットボックスの用途として不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 配線相互の接続部を保護・収納する正しい使用方法です。
- 選択肢 ニ不正解
- 器具取り付け部で電線を引き出すために用いる正しい使用方法です。
覚えるポイント
- アウトレットボックスは接続・引き入れ・器具取付用で、遮断器集合用は分電盤
間違えやすいところ
- プルボックスやスイッチボックスとの細かな違いだけでなく、分電盤との用途の違いを見落とさないこと
出題の前提:内線規程・配線器具の標準用途
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の逆回転方法
電気機器・材料 · 三相誘導電動機 / 回転磁界 / 相回転
三相誘導電動機を逆回転させるための方法として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
三相交流によって生じる回転磁界の向きは、電源相の相回転順序(R-S-T)によって定まります。3本中いずれか2本(例:RとT)を入れ替えると相回転順序が反転し回転磁界が逆向きとなるため、回転子は逆回転します。3本すべてを巡回的に入れ替えても相回転順序は変わりません。
解き方
- 三相誘導電動機の回転原理である回転磁界の特性を想起します。
- 電源線の3本中2本を入れ替えることで回転方向が逆転することを確認します。
- 3本とも入れ替える場合は相順が変わらず逆回転しない点、始動器やコンデンサは回転方向反転の手段でない点を確認します。
- 選択肢 イ不正解
- 3本とも順送りに入れ替えても相回転順序は同一であり、回転方向は変わりません。
- 選択肢 ロ正解
- 三相電源の結線のうち任意の2本を入れ替えると回転磁界が逆回転するため正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- コンデンサを取り付けても三相電動機の回転方向を反転させることはできません。
- 選択肢 ニ不正解
- スターデルタ始動器は始動電流を抑制するための装置であり、逆回転させるための装置ではありません。
覚えるポイント
- 三相誘導電動機の回転方向反転は「3本中2本を入れ替える」
間違えやすいところ
- 3本とも入れ替えると逆回転すると勘違いしやすいので注意する
出題の前提:電気機器一般原理(三相誘導機の回転原理)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具の鑑別(配線用遮断器)
配線器具・材料・工具 · 配線用遮断器 / 器具鑑別 / 安全ブレーカ
写真に示す器具の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線用遮断器(安全ブレーカ)は、過電流(過負荷・短絡)時に電路を自動的に遮断する器具です。漏電遮断器とは異なり、テストボタンや漏電表示ボタンが備わっていません。
解き方
- 写真の器具の外観(黒色樹脂ケース、開閉レバー、定格「20A」の表示、テストボタンの有無)を確認します。
- テストボタンが付いていないため漏電遮断器ではなく、小形の配線用遮断器(安全ブレーカ)であると判別します。
- 選択肢 イ不正解
- 漏電遮断器には漏電検出時のトリップ動作用テストボタンが必ずありますが、写真の器具にはありません。
- 選択肢 ロ不正解
- リモコンリレーは遠隔操作用リレーユニットであり、形状が全く異なります。
- 選択肢 ハ正解
- 過電流を保護する小形配線用遮断器(安全ブレーカ)であるため正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電磁接触器は電磁石により主接点を開閉する装置であり、形状が異なります。
覚えるポイント
- 配線用遮断器にはテストボタンがなく、漏電遮断器にはテストボタンがある
間違えやすいところ
- ブレーカの形だけで漏電遮断器と配線用遮断器を混同しないようにする
出題の前提:配線用遮断器 JIS C 8201-2-1
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
配線材料の鑑別(銅線用裸圧着端子)
配線器具・材料・工具 · 圧着端子 / 材料鑑別 / 配線接続
写真に示す材料の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
圧着端子は、電線の導体先端に圧着工具で固着し機器の端子ねじに接続するための接続材料です。被覆のない金属部が露出しているものを「裸圧着端子」と呼びます。電線相互を突き合わせ接続するものは圧着スリーブと呼ばれます。
解き方
- 写真の形状(筒状の電線挿入部と、ねじ止め用の穴が空いた丸形の舌片部)を確認します。
- 絶縁被覆のない金属一体形状であることから、銅線用裸圧着端子(R形端子)であると特定します。
- 選択肢 イ正解
- 電線挿入部とねじ止め用穴のある舌片部を持つ銅線用裸圧着端子(丸形)であり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 銅管端子は銅管を加工して作られた大容量配線用の端子で、形状が異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- 裸圧着スリーブは電線相互を接続するための筒状の材料であり、ねじ止め穴はありません。
- 選択肢 ニ不正解
- ねじ込み形コネクタは樹脂製キャップ内に電線をねじ込んで接続する器具であり、外観が全く異なります。
覚えるポイント
- 舌片に穴がありねじ留めする圧着金具は「圧着端子」、筒状で電線同士をつなぐのは「圧着スリーブ」
間違えやすいところ
- 圧着端子と圧着スリーブの名称を用途と合わせて正しく区別する
出題の前提:JIS C 2805 銅線用圧着端子
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
通線ワイヤの用途
配線器具・工具・材料 · 通線工具 / 電線管工事
写真に示す材料・工具(通線ワイヤ)の主な用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線管工事において、配管が長尺であったり屈曲部があったりすると電線を直接押し込むことが困難になります。そのため、弾力性があり滑りのよい通線ワイヤ(スチールワイヤやポリエステル製ワイヤ等)を先に管内に通し、先端に電線を結びつけて牽引(通線)します。
解き方
- 写真の外観を確認し、弾力性のある巻かれたラインと先端金具から通線ワイヤ(呼線)であると識別する。
- 各選択肢の用途を照合し、管内に電線を通線・引き入れするための器具であることを判断する。
- 選択肢 イ不正解
- ボックスの穴径より細い金属管を接続する用途はリングレデューサの説明です。
- 選択肢 ロ不正解
- 電線やメッセンジャワイヤのたるみを取る(張力をかける)器具は張線器(シメラ)です。
- 選択肢 ハ正解
- 写真の器具は通線ワイヤ(呼線)であり、電線管内に電線を通線・引き入れるために使用します。
- 選択肢 ニ不正解
- 管端に取り付けて電線の絶縁被覆を保護する部材は絶縁ブッシングです。
覚えるポイント
- 通線ワイヤは電線管へ電線を引き込むための呼び線として用いる。
間違えやすいところ
- 絶縁ブッシングやリングレデューサなど管端処理部品の役割と工具の用途を混同しないようにする。
出題の前提:電気工事施工における一般的な工具・器具の識別および用途区分
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
防雨型コンセントの用途
配線器具・材料 · 配線器具 / コンセント / 防雨構造
写真に示す器具の外観および構造から判断される用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
屋外や水滴がかかる恐れのある場所に露出して取り付けるコンセントは、プラグ差込口への水の浸入を防ぐため、下向き開口や保護カバー、パッキン等の防雨保護構造を備えた防雨型器具(WP)を用います。
解き方
- 写真の器具が保護カバーや下向き差込口を備えた屋外用の防雨型コンセントであることを識別する。
- 雨水のかかる屋外等の環境で使用するコンセントであるという選択肢を選定する。
- 選択肢 イ不正解
- 粉じんの多発する場所には防じん構造の特殊器具を用います。写真のものは一般的な防雨型です。
- 選択肢 ロ不正解
- コード相互を延長接続するための移動用コネクタ(コードコネクタボディ)ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 可燃性ガス等の爆発の危険性がある場所には耐圧防爆構造などの防爆形器具を用います。
- 選択肢 ニ正解
- 水滴の浸入を防ぐカバー構造を備えた屋外用防雨型コンセントであり、雨水のかかる場所に使用します。
覚えるポイント
- 防雨型コンセント(WP)は屋外や軒下など雨水のかかる場所で使用する。
間違えやすいところ
- 防爆型器具や防じん型器具と防雨型器具の形状・用途の違いを取り違えないように注意する。
出題の前提:電気設備技術基準・内線規程における特殊場所および屋外配線器具の施設要件
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅用分電盤の過電流遮断器施設
配電設計・工事基準 · 単相3線式 / 分電盤 / 過電流遮断器 / 中性線
単相3線式100/200[V]屋内配線の住宅用分電盤の工事を施工した。その施工内容として不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単相3線式回路の中性線は接地されていますが、両外側線(100Vおよび200Vの電圧線)は対地電圧を持ちます。過電流素子はすべての非接地側導通極(電圧線)に設けなければなりません。単相200V回路は2線とも非接地側であるため2極2素子(2P2E)が必須です。単相100V回路では中性線側に素子がない2極1素子(2P1E)を使用できますが、素子のある極には電圧線を接続します。また、主開閉器等の中性極には欠相保護を妨げないよう銅バー等で直結します。
解き方
- 単相3線式の各相と対地電圧の関係(中性線は接地、両外側の線は対地100Vの電圧線)を確認する。
- 単相200V回路は両極とも電圧線であるため、過電流保護素子が両極(2P2E)必要であることを確認し、2P1Eを用いている選択肢イが不適切であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 単相200V回路は両極とも電圧線であるため2極2素子(2P2E)が必要であり、2極1素子の使用は不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相100V分岐回路に2極2素子(2P2E)の配線用遮断器を使用することは安全上問題なく適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 中性線にヒューズ等の単極遮断器が入ると中性線欠相事故の原因となるため、中性極は銅バー等で直結するのが適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 2P1E遮断器を使用する場合、過電流素子のない極に接地側の中性線を接続することは適切な施工です。
覚えるポイント
- 単相3線式の200V回路には必ず2極2素子(2P2E)の遮断器を用いる。
間違えやすいところ
- 100V回路に2P2Eを用いることは過剰保護であっても違反ではないが、200V回路に2P1Eを用いるのは明確に違反となる。
出題の前提:電気設備技術基準解釈第149条(低圧配線中の過電流遮断器の施設箇所等)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属板張り壁の貫通工事
配線設計・工事基準 · 金属系サイディング / 壁貫通 / 漏電・火災防止 / ケーブル工事
木造住宅の金属板張り(金属系サイディング)の壁を貫通する部分の低圧屋内配線工事として、適切なものはどれか。ただし、金属管工事、可とう電線管工事に使用する電線は、600Vビニル絶縁電線とする。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
木造造営物の金属板張り、金属網張り、またはトタン壁などを貫通する低圧配線は、万一の絶縁劣化による漏電電流が金属板に流れて発熱・火災を引き起こす危険があります。そのため、配線貫通部は金属板を電線から離れるよう十分に切り開き、さらに合成樹脂管などの絶縁管に収めて壁の金属部と電気的に完全に絶縁しなければなりません。
解き方
- 木造住宅の金属板張り(ラス張り・金属系サイディング等)壁の貫通基準(電気的絶縁措置)を確認する。
- 金属管や金属製可とう電線管を金属板と接触・接続させる施工は漏電延焼の危険があるため不可であることを確認する。
- ケーブルを合成樹脂管(絶縁管)に収め、金属板を切り開いて電気的に絶縁して貫通施工している選択肢ハを適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管を金属板張りと接触・接続させて貫通施工することは漏電波及の危険があり認められません。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属板張りと金属管を接触させて貫通させる施工は禁止されています。絶縁管に収める等して離隔する必要があります。
- 選択肢 ハ正解
- 壁の金属板を十分に切り開き、ケーブルを合成樹脂管に収めて電気的に絶縁して貫通させる施工は技術基準に適合し適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属製可とう電線管を壁の金属板と電気的に接続して貫通させる施工は不適切です。
覚えるポイント
- 金属板張り・金属網張りの壁貫通部は、金属板を切り開き合成樹脂管(絶縁管)に収めて電気的に絶縁する。
間違えやすいところ
- 金属管を接触させてD種接地を施せばよいと誤認しやすいが、木造壁の金属板への接触自体が漏電火災防止のため禁止されている。
出題の前提:電気設備技術基準解釈第156条等(低圧屋内配線と他の工作物等との離隔・貫通防護)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧進相コンデンサの接続場所
配電設計・機器施設 · 低圧進相コンデンサ / 力率改善 / 誘導電動機 / 手元開閉器
三相誘導電動機回路の力率を改善するために使用する低圧進相コンデンサの取り付け場所および接続方法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機の遅れ力率を改善するための進相コンデンサは、回路の無効電力を打ち消すため電動機と「並列」に接続します。また、電動機停止時にコンデンサのみが系統に接続されたまま残ると、進み力率による電圧上昇や電力損失を招くため、電動機の運転・停止と連動して開閉される「手元開閉器(開閉器)の負荷側」に個別に設置するのが最も効果的かつ適切です。
解き方
- 力率改善用コンデンサは電圧源に対して負荷(電動機)と並列に接続することを確認する(直列接続の選択肢を除外)。
- 電動機の停止時に無駄な進相電流が流れないよう、手元開閉器と連動して切り離される「手元開閉器の負荷側」に取り付ける配置を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 主開閉器の電源側では電動機の停止中もコンデンサが常時通電され、進み力率による電圧上昇等の悪影響を生じるため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続することで、電動機の運転と同時に投入・遮断され、配線の力率も最も効果的に改善されます。
- 選択肢 ハ不正解
- コンデンサを電動機と直列に接続すると正常な運転電圧が電動機に印加されなくなるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 手元開閉器の電源側では、電動機を停止してもコンデンサに電圧がかかったままとなり、軽負荷時の力率進み過ぎを招くため不適切です。
覚えるポイント
- 低圧進相コンデンサは電動機と同時に入り切りできるよう「手元開閉器の負荷側に並列」に接続する。
間違えやすいところ
- コンデンサを直列に接続すると誤解したり、開閉器の電源側に接続して常時通電させてしまう配置と取り違えたりしないように注意する。
出題の前提:内線規程における低圧進相コンデンサの施設基準(原則として負荷と連動開閉する負荷側並列接続)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
特殊場所における工事の種類
配線設計・工事基準 · 危険場所 / 可燃性ガス / 工事種類の制限 / 防爆工事
工事場所と低圧屋内配線工事の種類との組合せとして、電気設備技術基準上、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
可燃性ガス(プロパンガス等)や引火性物質の蒸気(塗装作業場、危険物貯蔵場所等)が存在する場所、および可燃性粉じん(小麦粉等)が存在する場所は危険場所(防爆対象場所)に該当します。これらの危険場所では、火花等による点火・引火・爆発を防ぐため、配線工事は原則として「厚鋼電線管を使用した金属管工事」または「ケーブル工事」に制限されており、合成樹脂管工事を行うことはできません。
解き方
- 各選択肢の設置場所の環境(可燃性ガス、粉じん、引火性液体蒸気等)を確認する。
- 危険場所で認められている基本工事(厚鋼電線管による金属管工事、ケーブル工事等)と照合する。
- 選択肢イのプロパンガス小分け場所(可燃性ガスが存在する場所)において、合成樹脂管工事を適用しているのは基準違反(不適切)であると判断する。
- 選択肢 イ正解
- 可燃性ガスが存在する場所で合成樹脂管工事を行うことは認められておらず(金属管工事またはケーブル工事に限定)、不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 小麦粉などの可燃性粉じんのある場所において、厚鋼電線管を使用した金属管工事を施工することは適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 石油を貯蔵する危険場所において、厚鋼電線管で防護したケーブル工事を行うことは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 引火性の蒸気が存在する塗装作業場において、厚鋼電線管を使用した金属管工事を施工することは適切です。
覚えるポイント
- 可燃性ガスや可燃性粉じん等の危険場所では合成樹脂管工事は不可。金属管(厚鋼)またはケーブル工事とする。
間違えやすいところ
- 金属管工事であればどんな管でもよいわけではなく、危険場所では厚鋼電線管(またはねじなし電線管等の特定条件)が必要である点も重要。
出題の前提:電気設備技術基準解釈第176条(可燃性ガス等のある場所の施設)および第177条(粉じんのある場所の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質塩化ビニル管の接続手順
施工・工具 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / TSカップリング / 管相互接続 / 作業手順
硬質塩化ビニル電線管を切断し、その切断箇所にTSカップリングを使用して管相互を接続する場合、工具及び材料の使用順序として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
硬質塩化ビニル電線管(VE管)をTSカップリングで接着接続する正しい手順は次の通りです。1. 金切りのこ等で管を直角に切断する。2. 切断部のバリやカエリを面取器(リーマやナイフ)で除去する。3. 管端および継手内側のゴミ・油分・水分をウエス等で清掃する。4. 接着剤を均一に塗布する。5. 速やかにTSカップリングに奥までしっかり挿入して固定する。
解き方
- 切断後の管端処理として、電線損傷防止や挿入性向上のための「面取り」が必要であることを確認する。
- 接着剤を塗布する直前に接合面を「ウエス」で清掃し乾燥状態にすることを確認する。
- 接着剤を塗布した後にカップリングへ「挿入」する手順の流れから、選択肢ニが正しい順序であると決定する。
- 選択肢 イ不正解
- 切断後のバリ取り・面取りの工程が抜けているため不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 面取りを行わずに接着剤を塗布し、挿入後にウエスを使用する順序となっているため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- カップリング挿入後に接着剤を塗る順序となっており、接着接合の手順として誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 金切りのこで切断後、面取器でバリを取り、ウエスで清掃した上で接着剤を塗布してTSカップリングへ挿入する手順が最も適切です。
覚えるポイント
- VE管接続順序:切断 → 面取り → 清掃(ウエス) → 接着剤塗布 → 挿入。
間違えやすいところ
- 面取りの前にウエスで拭いてしまう、または接着剤塗布前に清掃を怠ると接着強度が低下する点に注意する。
出題の前提:硬質ポリ塩化ビニル電線管の標準施工要領(内線規程・JEAC等)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
導通試験の目的
検査・測定 · 導通試験 / テスタ / 回路計 / 検電
屋内配線工事完了後に行う導通試験の目的として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
導通試験は、電源を切った状態(無電圧・無充電状態)でテスタ(回路計の抵抗レンジ等)やブザーを用い、電線が途切れることなくつながっているか(連続性)を確かめる試験です。これにより断線の有無、誤配線・誤接続、器具端子の締め忘れや未接続を検出します。電路に電圧がかかっているか(充電されているか)の確認は検電器(または電圧計)を用いて行い、導通試験器を通電中の回路に接続すると測定器を破損するため厳禁です。
解き方
- 導通試験の定義(無電圧状態で行う電気的導通・接続確認試験)を確認する。
- 断線の発見、配線の接続判別、未接続の発見はいずれも導通の有無による確認事項であることを確認する。
- 充電(電圧が加わっていること)の確認は検電の目的であり、導通試験の目的ではないと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 電線の断線があると電流が流れず非導通となるため、断線を発見することは導通試験の正しい目的です。
- 選択肢 ロ不正解
- 想定した配線ルート通りに導通があるかを調べることで、回路接続の正誤を判別することは導通試験の目的です。
- 選択肢 ハ不正解
- スイッチやコンセント端子等の未接続があれば非導通となるため、未接続を発見することは導通試験の目的です。
- 選択肢 ニ正解
- 充電(通電)の有無を確認するのは「検電」であり、無電圧状態で行うべき導通試験の目的としては誤りです。
覚えるポイント
- 導通試験は電源遮断状態(無電圧)で行う。充電の確認は検電器を使う。
間違えやすいところ
- 導通試験を通電状態で行うとテスタがショート破損する。通電の有無を測る試験ではない。
出題の前提:屋内配線工事の検査要領(自主検査・竣工検査基準)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式回路における漏れ電流の測定方法
検査・測定 · クランプ形漏れ電流計 / 漏れ電流測定 / 単相3線式回路
単相3線式回路において、クランプ形漏れ電流計を用いて回路全体の漏れ電流の有無を測定する方法として、適切なものはどれか。ただし、中央の破線状の導線は中性線を示す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
クランプ形漏れ電流計は、クランプ内を通過する電流のベクトル和によって生じる磁束を検出します。正常な回路では往復電流の総和がゼロとなり磁束が打ち消し合いますが、漏電があると漏れ電流分だけ磁束の不平衡が生じるため、中性線を含む電路の全導線を一括して挟む必要があります。
解き方
- 回路が単相3線式であることを確認し、全導線(電圧線2本および中性線1本の計3本)を把握する。
- 負荷電流を相殺して漏れ電流成分のみを測定するため、3本の電線をすべて一括してクランプする図(イ)を選択する。
- 選択肢 イ正解
- 中性線を含む電路の電線3本を一括してクランプすることで、正常時の往復電流が相殺され、漏れ電流のみを正確に測定できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 中性線を除外して電圧線2本だけをクランプすると、中性線に流れる不平衡負荷電流が検出されてしまい、漏れ電流の測定になりません。
- 選択肢 ハ不正解
- 中性線1本のみをクランプすると、単相負荷による中性線の不平衡電流(負荷電流)を測定することになります。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧線1本のみをクランプすると、その電線に流れている負荷電流を測定することになり、漏れ電流は測定できません。
覚えるポイント
- クランプ形漏れ電流計による電路の漏れ電流測定は、接地線を除き電路の全導線を一括して挟む。
間違えやすいところ
- 単相3線式の中性線を含めずに電圧線2本だけを挟むと誤った測定値となるので注意する。
出題の前提:電気設備技術基準・解釈および電気工事士筆記試験出題基準に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
400V三相誘導電動機回路の絶縁抵抗値および接地抵抗値の判定
配線設計・電気設備基準 · 絶縁抵抗値 / 接地抵抗値 / C種接地工事 / 漏電遮断器
工場の400V三相誘導電動機への配線の絶縁抵抗値〔MΩ〕およびこの電動機の鉄台の接地抵抗値〔Ω〕を測定した。電気設備技術基準等に適合する測定値の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、400V電路に施設された漏電遮断器の動作時間は0.1秒とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
使用電圧が300Vを超える低圧電路では、絶縁抵抗値は0.4MΩ以上が要求されます。また、300V超の機器の金属製外箱・鉄台にはC種接地工事(基準値10Ω以下)が適用されますが、定格感度電流に応じた漏電遮断器で動作時間が0.5秒以内のものが施設されている場合は、接地抵抗値を500Ω以下まで緩和できます。
解き方
- 使用電圧が400V(300V超)であるため、電路の絶縁抵抗値の基準が0.4MΩ以上であることを確認する。
- 電動機鉄台の接地工事の種類がC種接地工事(原則10Ω以下)であることを特定する。
- 漏電遮断器の動作時間が0.1秒(0.5秒以内)であることから、接地抵抗値が500Ω以下に緩和されることを適用する。
- 絶縁抵抗値が0.4MΩ以上、かつ接地抵抗値が500Ω以下を同時に満たす選択肢ニ(0.6MΩ、50Ω)を導出する。
- 選択肢 イ不正解
- 接地抵抗値600Ωは、緩和後の基準値である500Ω以下を満たしていないため不適合です。
- 選択肢 ロ不正解
- 使用電圧が300Vを超える電路の絶縁抵抗値は0.4MΩ以上必要なため、0.2MΩは不適合です。
- 選択肢 ハ不正解
- 絶縁抵抗値0.4MΩは適合しますが、接地抵抗値600Ωが緩和規定の500Ω以下を超過しているため不適合です。
- 選択肢 ニ正解
- 絶縁抵抗値0.6MΩは0.4MΩ以上を満たし、接地抵抗値50Ωは0.5秒以内遮断による緩和値500Ω以下を満たすため適合します。
覚えるポイント
- 使用電圧300V超の低圧絶縁抵抗は0.4MΩ以上、C種接地工事は原則10Ω以下(0.5秒以内漏電遮断器で500Ω以下)。
間違えやすいところ
- 400V機器をD種接地工事(100Ω以下)と誤認したり、漏電遮断器による緩和条件(500Ω以下)を見落とすミスに注意する。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第29条(機械器具等の接地)および第56条(低圧電路の絶縁抵抗値)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
単相負荷の力率測定に必要な測定器の組合せ
検査・測定 · 力率 / 測定器 / 電圧計 / 電流計 / 電力計
交流回路において単相負荷の力率を求める場合、必要となる測定器の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
交流回路における単相負荷の力率(cosθ)は、皮相電力に対する有効電力の比であり、有効電力をP〔W〕、電圧をV〔V〕、電流をI〔A〕とすると「cosθ = P / (V × I)」で算出されます。したがって、電圧・電流・有効電力を測定する器具が必要です。
解き方
- 単相交流回路の力率算出式 cosθ = P / (V × I) を思い出す。
- 計算に必要な物理量が有効電力P、電圧V、電流Iの3つであることを確認する。
- それぞれを測定する電力計、電圧計、電流計の組合せである選択肢ロを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 絶縁抵抗計は電路の絶縁性能を測定する測定器であり、負荷の力率測定には使用しません。
- 選択肢 ロ正解
- 電圧計(V)、電流計(I)、電力計(P)により力率の計算式 cosθ = P / (V × I) に必要な3つの測定値をすべて得ることができます。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地抵抗計は接地工事の接地抵抗を測定する測定器であり、力率測定には使用しません。また電圧計が不足しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 漏れ電流計は漏電電流の測定器であり、有効電力を測定する電力計が含まれていないため力率を求められません。
覚えるポイント
- 単相回路の力率測定には電圧計・電流計・電力計の3点セットが必要(cosθ = P / VI)。
間違えやすいところ
- 接地抵抗計や絶縁抵抗計といった保全用測定器を通常の交流回路特性の測定器と混同しないようにする。
出題の前提:交流回路の測定理論および電気工学の基礎に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気工事業の業務の適正化に関する法律の規定
関係法令 · 電気工事業法 / 登録の有効期間 / 主任電気工事士 / 備付器具
「電気工事業の業務の適正化に関する法律」に定める内容として、適合していない(誤っている)ものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
「電気工事業の業務の適正化に関する法律」(電気工事業法)では、登録電気工事業者の登録の有効期間は5年と定められています。営業所ごとの主任電気工事士の設置義務、器具の備付義務、業務帳簿の5年間保存義務なども明確に規定されています。
解き方
- 各選択肢に示された電気工事業法の規定(主任電気工事士の要件、帳簿の保存期間、登録の有効期間、備付器具)を確認する。
- 登録電気工事業者の登録の有効期間が「5年」である規定に照らし、「7年」と記載されている選択肢ハが誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 第一種電気工事士、または免状取得後3年以上の実務経験を有する第二種電気工事士を主任電気工事士として営業所ごとに置く必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電気工事業者は営業所ごとに帳簿を備え、所定の事項を記載して5年間保存する義務があります。
- 選択肢 ハ正解
- 登録の有効期間は「5年」であり、7年ではありません。したがってこの記述は誤っています。
- 選択肢 ニ不正解
- 一般用電気工作物を扱う営業所には、絶縁抵抗計、接地抵抗計、回路計(テスター)の備え付けが義務付けられています。
覚えるポイント
- 登録電気工事業者の登録有効期間は5年(帳簿保存期間も5年)。備付器具は絶縁・接地・回路計の3つ。
間違えやすいところ
- 登録の有効期間(5年)と主任電気工事士の実務経験要件(3年)の年数を混同しないよう注意する。
出題の前提:電気工事業の業務の適正化に関する法律第3条、第19条、第24条、第26条に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気設備技術基準における電圧の区分(低圧)
関係法令 · 電圧区分 / 低圧 / 直流 / 交流
「電気設備に関する技術基準を定める省令」における低圧区分の組合せとして、正しいものはどれか(本試験出題当時)。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気設備に関する技術基準を定める省令第2条における電圧区分では、低圧は直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下と規定されています(高圧は直流750V超7000V以下、交流600V超7000V以下、特別高圧は7000V超)。※直流区分は現行基準では変更されていますが出題当時の基準に従います。
解き方
- 電気設備技術基準省令の電圧区分における低圧の定義を確認する。
- 直流が「750V以下」、交流が「600V以下」である組合せ(ハ)を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 直流と交流の数値が逆になっています。直流が750V以下、交流が600V以下です。
- 選択肢 ロ不正解
- 交流に700V以下という区分は存在しません。
- 選択肢 ハ正解
- 出題当時の規定に基づき、低圧は直流750V以下、交流600V以下です。
- 選択肢 ニ不正解
- 交流が700V以下となっている点が誤りです(正しくは交流600V以下)。
覚えるポイント
- 試験出題時の低圧区分:直流は750V以下、交流は600V以下。
間違えやすいところ
- 直流(750V以下)と交流(600V以下)の数値を逆に覚えてしまう間違いに注意する。
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令第2条(出題基準日時点)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
電気用品安全法の規定に関する正誤
関係法令 · 電気用品安全法 / PSEマーク / 表示義務 / 販売制限
電気用品安全法における電気用品に関する記述として、誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
電気用品安全法では、電気用品の製造・輸入事業者は技術基準適合等の義務を果たした上で、法に規定された表示(PSEマークなど)を付さなければなりません。JIS(日本産業規格)マークは産業標準化法に基づく規格適合の表示であり、電気用品安全法の規定とは異なります。
解き方
- 電気用品安全法における製造・輸入・販売事業者の義務と表示制度を確認する。
- 電気工事士の施工における表示のない電気用品の使用禁止規定を確認する。
- 輸入事業者が義務付けられている表示はPSEマーク等であり、JISマークではないため、選択肢ハが誤りであると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 製造または輸入事業者は、技術基準適合等の義務を履行した際に所定の表示(PSEマーク)を付すことができます。
- 選択肢 ロ不正解
- 法第27条により、所定の表示が付されていない電気用品の販売や販売目的の陳列は禁止されています。
- 選択肢 ハ正解
- 付すべき表示は電気用品安全法に基づく表示(PSEマーク等)であり、JISマークではありません。したがって誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気工事士法および電気用品安全法第28条により、表示のない電気用品を工事に使用することは禁じられています。
覚えるポイント
- 電気用品安全法の表示はPSEマーク。JISマークではない。
間違えやすいところ
- 国の安全基準を示すPSEマークと任意の標準規格であるJISマークを混同しないようにする。
出題の前提:電気用品安全法第10条、第27条、第28条に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
白熱電球コード吊りに使用できるコードと最小断面積
配線図 · コード吊り / 耐熱性コード / 丸打ちゴムコード / 最小断面積
配線図の①で示す部分において、コード吊りで白熱電球を取り付ける。使用できるコードの種類と導体の最小断面積の組合せとして、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
白熱電球はソケット部が高温になるため、吊り下げ用コードには耐熱性に優れたゴム絶縁コード(丸打ちゴムコードや袋打ちゴムコードなど)を用いなければなりません。熱に弱いビニルコードやビニルキャブタイヤコードは使用できません。また、照明器具の吊り下げに用いるコードの断面積は0.75mm²以上と定められています。
解き方
- 白熱電球のコード吊り下げに使用可能な電線種別(熱を受けやすいため丸打ちゴムコード等)を確認する。
- ビニル絶縁のコード(ビニルコード、ビニルキャブタイヤコード)は熱に弱いため除外する。
- コードの導体最小断面積が0.75mm²である基準を適用し、0.5mm²の選択肢を除外する。
- 「丸打ちゴムコード」かつ「0.75mm²」である選択肢ニを正答とする。
- 選択肢 イ不正解
- ビニルコードは白熱電球の発熱により絶縁被覆が軟化・劣化するため、コード吊り下げには使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- ビニルキャブタイヤコードも耐熱性が不足するため、白熱電球のコード吊りには使用できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 袋打ちゴムコードは使用可能ですが、コード吊りに用いるコードの最小断面積は0.75mm²以上であるため、0.5mm²は不適合です。
- 選択肢 ニ正解
- 丸打ちゴムコードは耐熱性があり使用可能で、最小断面積も0.75mm²を満たしているため適切です。
覚えるポイント
- 白熱電球のコード吊りは耐熱性のある丸打ちゴムコード等を使用し、断面積は0.75mm²以上。
間違えやすいところ
- ビニルコードは安価で一般的だが耐熱性が低いため白熱灯の吊り下げには使用禁止であることを忘れない。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第182条および内線規程に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の傍記表示「WP」の意味
配線図 · 配線図記号 / 傍記表示 / 防雨形 / コンセント
配線図の②で示す部分のコンセント図記号に添えられた傍記表示「WP」の意味として、正しいものはどれか。
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解答
イ
解説
JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)において、屋外や雨水のかかる場所に施設する器具の傍記表示として「WP」は「防雨形」を表します。なお、防滴形は「DP」、防爆形は「EX」、抜け止め形は「LK」、接地極付は「E」などの傍記表示が用いられます。
解き方
- 配線図の②(屋外外壁に設置されたコンセント)の傍記表示「WP」を確認する。
- JIS配線図記号における「WP」の定義が「防雨形」であることを特定する。
- 選択肢 イ正解
- 傍記表示「WP」は「防雨形」を表す図記号の傍記表示です。
- 選択肢 ロ不正解
- 防水形を表す傍記表示ではありません(JIS規格上の名称は防雨形です)。
- 選択肢 ハ不正解
- 屋外形という区分名称ではなく、雨水に対する保護性能を示す「防雨形」が正しい名称です。
- 選択肢 ニ不正解
- 防滴形を表す傍記表示は「DP」です。
覚えるポイント
- WP=防雨形、DP=防滴形、ET=接地端子付、E=接地極付。
間違えやすいところ
- WPの略から「防水形」と誤答しやすいが、規格上の正式名称は「防雨形」である。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
露出・隠ぺい配線の最少心線数の決定
配線図 · 複線図 / 3路スイッチ / コンセント配線 / 心線数
配線図の③で示す部分の最少電線本数(心線数)として、適切なものはどれか。ただし、電源からの接地側電線は、スイッチを経由しないで照明器具に配線するものとする。
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解答
ロ
解説
3路スイッチ回路では電源側スイッチに非接地側電線1本と連絡線2本が必要であり、同じ壁面にコンセントが併設される場合は接地側電線(常時給電の白線)も必要となります。電源の非接地側(黒線)はコンセントとスイッチの間で渡り配線して共用できるため、電線本数は接地側1本+非接地側1本+連絡線2本=4本となります。
解き方
- ③が指す壁面には3路スイッチ「3エ」とコンセント「d」が設置されていることを確認します。
- コンセントに必要な常時電源線(接地側白線・非接地側黒線の2本)と、3路スイッチに必要な連絡線2本を合計し、非接地側を渡り線で共用して最少4本と決定します。
- 選択肢 イ不正解
- 3路スイッチのみであれば3本で足りますが、同系統のコンセント「d」へ常時電源(白線)を供給する必要があるため3本では不足します。
- 選択肢 ロ正解
- コンセント用の接地側電線1本、共通の非接地側電線1本、3路スイッチ用の連絡線2本の合計4本が最少心線数となります。
- 選択肢 ハ不正解
- 非接地側電線をスイッチとコンセントで渡り配線により共用できるため、5本引く必要はありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 最少電線本数の計算として過大であり、適切な配線設計ではありません。
覚えるポイント
- コンセント併設スイッチの配線は白線(接地側)の引き込みが必須となる
間違えやすいところ
- 3路スイッチの3本だけに注目して併設コンセントを見落とし3本を選んでしまうミス
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
呼出器具(チャイム)の図記号
配線図 · 配線図記号 / チャイム / 呼出器具
配線図の④で示す部分に取り付けるチャイムの図記号として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
JIS C 0303「構内電気設備の配線用図記号」において、警報・呼出機器の図記号はそれぞれ音を発生する機構を象徴した形状で定義されています。音叉形状がチャイム、半円形がブザー、半球状の鈴の形がベルを表します。
解き方
- 問題図の④(玄関ホール付近)に示されている器具が呼出装置(チャイム)であることを確認します。
- JIS規格で規定された警報・呼出器具の図記号から、チャイムに該当する音叉形状の記号(イ)を選択します。
- 選択肢 イ正解
- 音叉を模したこの記号がチャイムを示す正しい配線図記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- この図記号はブザーを示す記号であるため不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- この図記号はベル(電鈴)を示す記号であるため不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 枠内に「T」を配した記号はベル用変圧器(トランス)などを示す記号でありチャイムではありません。
覚えるポイント
- チャイム記号は音叉の形、ブザーは半円、ベルは鈴の形
間違えやすいところ
- チャイムとブザー・ベルの類似した図記号を取り違えてしまう混同
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
過負荷保護付漏電遮断器の図記号と名称
配線図 · 配線図記号 / 漏電遮断器 / 過負荷保護付漏電遮断器
配線図の⑤で示す図記号(四角の中にBE)の名称として、正しいものはどれか。
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解答
ニ
解説
配線図記号において、黒塗りの四角または枠記号の中に「B」は配線用遮断器(Breaker)、「E」または「ELB」は漏電遮断器(Earth Leakage Breaker)、「BE」は過負荷保護装置を備えた漏電遮断器(Breaker with Earth leakage protection)を示します。
解き方
- ⑤が指す図記号が四角枠内に「BE」と記載されていることを確認します。
- 「B」が過電流保護(配線用遮断器)、「E」が漏電保護を示すことから、「BE」は過負荷保護付漏電遮断器であると判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 配線用遮断器の図記号は四角の中に「B」と表記されます。
- 選択肢 ロ不正解
- モータブレーカの図記号は四角の中に「M」または「MB」と表記されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 漏電警報器は警報を発する装置であり、図記号は四角に「LGA」などと表され遮断器記号とは異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 四角の中に「BE」と表記された記号は、漏電遮断器(過負荷保護付)の正式な図記号です。
覚えるポイント
- 図記号のBは配線用遮断器、BEは過負荷保護付漏電遮断器
間違えやすいところ
- 単なる漏電遮断器や配線用遮断器(B)と過負荷保護付(BE)の区別を怠ること
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管の種類と呼び径(VE管)
配線図 · 硬質ポリ塩化ビニル電線管 / 電線管の種類 / VE管
配線図の⑥で示す部分の配線で「(VE22)」とある記述の説明として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電線管の記号において、VEは硬質ポリ塩化ビニル電線管を示します。合成樹脂製可とう電線管はPF管やCD管です。また、VE管や厚鋼電線管(G管)の呼び径は管の内径の近似値(偶数呼び)で表され、薄鋼電線管(C管)やねじなし電線管(E管)は外径の近似値(奇数呼び)で表されます。
解き方
- 記号「VE」が硬質塩化ビニル電線管であることを確認します(合成樹脂製可とう電線管はPFまたはCD)。
- VE管の呼び径(22)が管の内径の近似値(mm)を表していることを適用し、「内径22mmの硬質塩化ビニル電線管」を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- VE管の呼びサイズは外径ではなく内径の近似値を表すため誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 合成樹脂製可とう電線管の記号はPF管またはCD管であり、外径表示でもないため誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- VEは硬質塩化ビニル電線管であり、22は内径の近似値〔mm〕を表すため正しい説明です。
- 選択肢 ニ不正解
- VE管は可とう性のない硬質な管であり、可とう電線管ではないため誤りです。
覚えるポイント
- VE管と厚鋼管(G)は内径、薄鋼管(C)とねじなし管(E)は外径が呼び径
間違えやすいところ
- VE管の呼び径を外径と混同することやPF管と管種を取り違えるミス
出題の前提:JIS C 8430 硬質ポリ塩化ビニル電線管
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
大容量負荷(電気温水器)の分岐回路電線の太さ選定
配線図 · 許容電流 / 電気温水器 / 電線の太さ選定
配線図の⑦で示す部分の電気温水器(深夜電力利用、単相2線式200V、消費電力8kW)に至る電線の最小太さとして、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
電熱負荷回路に施設する電線の許容電流は、機器の定格電流以上でなければなりません。単相2線式200Vで8kWの定格電流は I = P / V = 8000 / 200 = 40 [A] となります。絶縁電線・ケーブルの許容電流は、より線8mm²で42A、14mm²で61A、単線2.6mmで48Aですが、配線図ではVVRケーブルが指定されており太物ケーブルには通常より線8mm²が選定されます。
解き方
- 温水器の定格電流を計算します:I = 8000 [W] / 200 [V] = 40 [A]。
- 各電線サイズの許容電流を比較し、40Aを満たす最小サイズとして断面積8mm²(許容電流42A)を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 断面積14mm²(許容電流61A)でも電流容量は満たしますが、最小太さを求める問いに対して過大です。
- 選択肢 ロ正解
- 負荷電流40Aに対して許容電流42Aを有する断面積8mm²が最小太さとして適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 直径2.6mmは単線であり、本回路で使用する丸形ケーブル(VVR)の太物配線規格として不適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 直径2.0mmの許容電流は35Aであり、定格電流40Aに対して容量不足となるため使用できません。
覚えるポイント
- 8kW・200V回路の電流は40A、電線は許容電流42Aの8mm²以上
間違えやすいところ
- 単相100Vで計算して電流を80Aと誤認してしまう計算ミス
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第146条および内線規程
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
単相100V 20A接地極付コンセントの極配置
配線図 · コンセント極配置 / 単相100V 20A / 接地極付コンセント
配線図の⑧で示す部分(風呂横の脱衣室)に使用するコンセント(傍記表示:E20A)の極配置(刃受)として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
配線用差込接続器(JIS C 8303)の極配置において、単相100V用は刃が縦向き(平行)、単相200V用は横向き(タンデム形またはエルバー形)になります。100V 20A用は15Aプラグも差し込めるよう片側の刃受がT字または逆L字の兼用スロットとなっており、接地極(E)の丸穴が組み合わされます。
解き方
- 分電盤の分岐回路構成から、⑧が接続される回路が100V回路(c回路)であることを確認します。
- 傍記「E20A」より「単相100V 20A 接地極付」であるため、縦向きスロット(片側逆L字型)にアース穴のある極配置(ハ)を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 単相200V 20A接地極付(エルバー形)の極配置であり、100V回路には使用できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相100V 15A接地極付の極配置であり、20A定格の機器には適合しません。
- 選択肢 ハ正解
- 単相100V 20A接地極付(15A・20A兼用)の正しい極配置形状です。
- 選択肢 ニ不正解
- 単相200V 15A接地極付(タンデム形)の極配置であるため誤りです。
覚えるポイント
- 100Vコンセントは縦刃(20Aは片側逆L字)、200Vは横刃
間違えやすいところ
- エアコン用などの単相200V極配置(イやニ)と100V極配置を混同してしまうミス
出題の前提:JIS C 8303 配線用差込接続器
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
受電点(引込口)の配線図記号
配線図 · 配線図記号 / 受電点 / 引込口
配線図の⑨で示す図記号(外壁部にある白黒の直角三角形を組み合わせた記号)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
構内電気設備配線用図記号(JIS C 0303)において、架空引込線と建物の屋内配線との接続箇所を示す図記号として「受電点」が規定されています。黒塗り三角形と白抜き三角形を組み合わせた形状で表記されます。
解き方
- 配線図の⑨が外部電線路から建物外壁へと電線が引き込まれる箇所にあることを確認します。
- 白黒三角形の組合せ記号が「受電点」を表す図記号であることを知識に基づいて判断します。
- 選択肢 イ不正解
- 支線は電柱等を支持するワイヤであり、図記号は直線と波線等の組合せで表されます。
- 選択肢 ロ正解
- 白黒の直角三角形を組み合わせた記号は受電点(電力会社からの引込点)を示します。
- 選択肢 ハ不正解
- 立上りの図記号は丸に上向き三角(塗りつぶし)などで表されるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 引下げの図記号は丸に下向き三角などで表されるため誤りです。
覚えるポイント
- 白黒の直角三角形の組合せ記号は「受電点」を示す
間違えやすいところ
- 立上りや引下げなどの管路・配線の垂直方向移行記号と見誤ること
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
点滅器の傍記表示記号(確認表示灯内蔵)
配線図 · 配線図記号 / 確認表示灯 / パイロットランプ
配線図の⑩で示す図記号(傍記表示「L」のある点滅器記号)の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
点滅器(単極スイッチ)の図記号に添えられる傍記文字において、「L」は確認表示灯内蔵スイッチ(負荷ON時点灯)を表し、「H」は位置表示灯内蔵スイッチ(ホタルスイッチ、負荷OFF時点灯)を表します。また「D」は遅延スイッチ、「A」は自動点滅器などを表します。
解き方
- ⑩の図記号が点滅器記号(黒丸)にアルファベット「L」が傍記されていることを確認します。
- 傍記「L」は確認表示灯(パイロットランプ)内蔵を示す記号であると判断し、正答を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 位置表示灯を内蔵する点滅器(ホタルスイッチ)の傍記表示は「H」であるため誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 傍記表示「L」は確認表示灯を内蔵する点滅器を示す正しい名称です。
- 選択肢 ハ不正解
- 遅延スイッチの傍記表示は「D」であるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 熱線式自動スイッチの傍記表示は「A」や専用のセンサ記号で表されるため誤りです。
覚えるポイント
- スイッチの傍記:Lは確認表示灯(点灯時点灯)、Hは位置表示灯(消灯時点灯)
間違えやすいところ
- 位置表示灯(H:ホタル)と確認表示灯(L)のアルファベットを取り違えてしまう混同
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
3路スイッチの図記号と裏面端子構造
配線図 · 配線器具 / スイッチ / 図記号
配線図の2階寝室付近において、⑪で示す図記号の器具の裏面接続図として、適切なものはどれか。なお、写真下の図は器具裏面の一般形端子配列を示す。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
3路スイッチは2箇所から同一の照明器具を点滅させるために用いられる切替スイッチです。器具裏面には固定接点となる共通端子(0)と、2つの切替接点端子(1および3)が設けられています。
解き方
- 配線図の⑪を確認すると、黒丸の傍記に「3」とあるため3路スイッチ(3路タンブラスイッチ)であることが分かります。
- 裏面端子の接続図から、共通端子0と切替接点1・3で構成されているロを選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 片切スイッチ(単極スイッチ)2個を同一連枠に取り付けた裏面構造であり、3路スイッチではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 共通端子0番と切替端子1番・3番を持つ一般形3路スイッチの裏面端子構造を正しく示しています。
- 選択肢 ハ不正解
- 端子1〜4を持ち内部で接続を反転・平行に切り替える4路スイッチの裏面構造です。
- 選択肢 ニ不正解
- 裏面に表示灯回路が組み込まれた位置表示灯内蔵(ほたる)等のスイッチ構造であり、通常の3路スイッチではありません。
覚えるポイント
- 3路スイッチの図記号傍記は「3」、裏面端子番号は「0・1・3」となります。
間違えやすいところ
- 端子数が4つある4路スイッチ(記号「4」、端子1・2・3・4)と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及びJIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
エアコン等機器の絶縁抵抗測定器
測定器・検査 · 測定器 / 絶縁抵抗測定 / 配線器具
配線図中⑫で示す機器(ルームエアコン)等の絶縁抵抗値を測定するために使用する測定器として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電路や電気機器の絶縁性能を確認するためには、規定の直流電圧(125V〜1000Vなど)を出力して高い電気抵抗値(メグオーム:MΩ)を測定できる絶縁抵抗計(メガー)を用います。
解き方
- 問題文で「絶縁抵抗値を測定するもの」と指定されている測定器を特定します。
- 写真ハの目盛板に「MΩ」の表示があり、プローブと測定ボタンを備えた絶縁抵抗計を選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 補助接地棒や測定用コードが付属する接地抵抗計(アーステスタ)であり、接地抵抗測定に使用します。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧・低抵抗・直流電流などを測定する汎用の回路計(アナログテスタ)であり、高圧印加による絶縁抵抗測定は行えません。
- 選択肢 ハ正解
- 高抵抗(MΩ単位)を測定する直流電源内蔵の絶縁抵抗計であり、電路や機器の絶縁抵抗測定に適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線を挟んで負荷電流や漏れ電流を測定するクランプ形電流計です。
覚えるポイント
- 絶縁抵抗計は高抵抗を測るため目盛単位が「MΩ(メグオーム)」になっています。
間違えやすいところ
- 外観が似ている回路計(テスタ)や接地抵抗計(接地棒が付属)と目盛単位・付属品で判別できるようにしましょう。
出題の前提:電気設備技術基準第5条、電気設備技術基準の解釈第14条
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線図記号の判別(ダウンライト)
配線図 · 照明器具 / 図記号 / 鑑別
配線図の吹き抜け部分にある⑬で示す図記号(丸の中にDL)の器具の外観写真として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
構内電気設備の配線用図記号において、白丸の中に「DL」と表記された記号はダウンライト(Down Light:天井埋込形小型照明器具)を表します。
解き方
- 配線図の⑬が指す吹き抜け部分の図記号を確認すると、丸の中に「DL」と記載されています。
- 選択肢の写真から、天井面に埋め込んで施工する円形のダウンライト(写真ロ)を選択します。
- 選択肢 イ不正解
- 壁面に取り付けるブラケット器具(図記号は丸の側面に黒三角または半円)の外観です。
- 選択肢 ロ正解
- 天井面に埋め込んで下面を照らすダウンライト(DL)の外観写真です。
- 選択肢 ハ不正解
- 直付形の蛍光灯照明器具(図記号は細長い長方形または直付記号)の外観です。
- 選択肢 ニ不正解
- 屋外の壁面等に取り付ける防水形・防雨形ポーチライト器具の外観です。
覚えるポイント
- 丸の中に「DL」はダウンライト(埋込形)、「CH」はシャンデリア、「CL」はシーリングライトです。
間違えやすいところ
- 丸の中に「CL」(シーリング)や「L」(ルーバー)などの類似する照明記号と混同しないようにしましょう。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
架空引込線の引留支持材料
配線設計・施工方法 · 引込線工事 / 引込口 / 架線材料
配線図中⑭で示す引込口部分で引込用ビニル絶縁電線(DV線)を引き留める場合に使用するものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧架空引込線を建物の受電点・造営材に引き留める箇所では、張力に耐えつつ電気的絶縁を確保するため、玉がいし(引留がいし)や引留金具(バインド線付き引留具等)が用いられます。
解き方
- 配線図の⑭の位置を確認すると、屋外からの引込線(DV線)を建物に受け止める引込口支持点です。
- DV線の引き留めに使用する器具として、玉がいしと引留め具が組み合わされた写真ハを選定します。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管や合成樹脂管の雨線外管端に用いて雨水の侵入を防ぐエントランスキャップです。
- 選択肢 ロ不正解
- がいし引き工事において電線を支持・固定するために用いられるノブがいしです。
- 選択肢 ハ正解
- DV線等の架空引込線を家屋の造営材に引き留めるための玉がいし付き引込線引留具です。
- 選択肢 ニ不正解
- 配管を壁面等に立ち上げ支持するための支持金具(アングル材)です。
覚えるポイント
- 引込線の引き留めには「引込線引留具(玉がいし+引留金具)」を用います。
間違えやすいところ
- 管端からの雨水浸入を防ぐ「エントランスキャップ」と、張力を受けて引き留める「引留具」の役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第88条(低圧架空引込線の施設)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
住宅用分電盤の鑑別
配線図 · 分電盤 / 過電流遮断器 / 鑑別
配線図中⑮で示す部分(分電盤「L-1」)に設置する器具として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
住宅の屋内配線において幹線から複数の分岐回路(電灯・コンセント・エアコン回路)に分配・保護を行う場所には、主幹遮断器(漏電遮断器等)と各分岐回路用開閉器を一括収納した住宅用分電盤を設置します。
解き方
- 配線図の⑮は分電盤「L-1」を指しており、回路表から主幹に漏電遮断器(3P 50AF 50A 30mA)を備え、分岐11回路を持つことが読み取れます。
- 写真ニは主幹ブレーカと多数の分岐遮断器がコンパクトに整列配置された現代の標準的な住宅用分電盤です。
- 選択肢 イ不正解
- 旧式のカバー付ナイフスイッチを収めた開閉器箱であり、多回路の住宅用分電盤には適合しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 分岐回路数が数個程度のごく小規模な開閉器ボックスであり、本建物の11回路に対応できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 電力量計などを収納するための屋外用メーターボックス/開閉器ボックスです。
- 選択肢 ニ正解
- 主幹漏電遮断器と多数の分岐ブレーカを機能的にまとめた住宅用分電盤です。
覚えるポイント
- 住宅用分電盤は主幹(漏電遮断器)と多数の分岐回路用遮断器が横並びまたは2列に並んでいます。
間違えやすいところ
- 回路数が少ない増設用ボックスや屋外用メーターボックスと外観・回路規模を混同しないように確認しましょう。
出題の前提:内線規程、JIS C 8480(キャビネット形分電盤)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
ジョイントボックス内のリングスリーブ接続個数の算定
配線設計・施工方法 · リングスリーブ / 圧着接続 / 電線相互の接続
配線図中⑯で示す天井内ジョイントボックス内において、電線の接続をすべてリングスリーブによる圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せとして、適切なものはどれか。ただし、ボックスを経由する電線はすべて接続箇所を設け、照明器具「ア」への配線はVVF1.6-2Cとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リングスリーブ圧着接続において、接続する電線の断面積の合計に応じてスリーブのサイズを選定します。 ・1.6mm 2本:小スリーブ(極小ダイスで圧着) ・1.6mm 3〜4本、または2.0mm 1本+1.6mm 1〜2本:小スリーブ(小ダイスで圧着) ・2.0mm 3本以上、または2.0mm 2本+1.6mm 1本以上、または2.0mm 1本+1.6mm 3本以上:中スリーブ
解き方
- ボックス⑯に接続される電線を整理します:分電盤からの電源線(VVF2.0)、台所への送り線(VVF2.0)、居間への送り線(VVF2.0)、照明「ア」への配線(VVF1.6)、スイッチ「ア」への配線(VVF1.6)。
- 接地側(白線)の接続:電源(2.0)+台所送り(2.0)+居間送り(2.0)+照明「ア」(1.6) の計4本(2.0mmが3本、1.6mmが1本)。断面積合計は約11.4mm²となるため「中スリーブ」1個を選定します。
- 非接地側(黒線)の接続:電源(2.0)+台所送り(2.0)+居間送り(2.0)+スイッチ「ア」(1.6) の計4本(2.0mmが3本、1.6mmが1本)。同様に「中スリーブ」1個を選定します。
- スイッチ返り線の接続:スイッチ「ア」から照明器具「ア」への点滅線(1.6mmが2本)。小スリーブ(刻印○)1個を選定します。
- 合計すると「小 1個、中 2個」となります。
- 選択肢 イ正解
- 接地側(中1個)、非接地側(中1個)、点滅返り線(小1個)となり、小1個・中2個の組合せが正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 本接続箇所において断面積の合計が中スリーブの範囲(13.5mm²以下)に収まるため、大スリーブは使用しません。
- 選択肢 ハ不正解
- 2.0mm電線が3本含まれる接続箇所(接地側・非接地側)は小スリーブには収まらず中スリーブが必要となるため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 大スリーブは使用せず、中スリーブが2個必要となるため誤りです。
覚えるポイント
- 2.0mm電線が3本以上集まる接続箇所は小スリーブに入らないため「中スリーブ」となります。
間違えやすいところ
- 1.6mm×2本の圧着マークは「○(極小)」ですが、使用するスリーブ自体の種類は「小スリーブ」である点に注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈第12条、JIS C 2807(銅線用裸圧着スリーブ)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
硬質塩化ビニル管(VE管)工事で使用しない工具
工具・器具材料 · 合成樹脂管工事 / 工具 / 鑑別
配線図中⑰で示す部分の配線工事(VVF1.6-2Cを硬質塩化ビニル電線管VE22に収める工事)において、一般に使用されない工具はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
硬質塩化ビニル電線管(VE管)の曲げ加工は、トーチランプやガストーチで管を加熱軟化させて行います。常温でテコの原理により曲げるパイプベンダは金属電線管工事専用の工具です。
解き方
- 配線図の⑰を確認すると「VVF1.6-2C (VE22)」と指定されており、硬質塩化ビニル電線管(合成樹脂管)工事であることが分かります。
- 各工具の用途を照合します:ロは管切断用塩ビ管カッタ、ハは面取器、ニは加熱曲げ用トーチランプであり、いずれもVE管工事に使用します。
- 写真イのパイプベンダは金属管曲げ用工具であるため、VE管工事では使用されません。
- 選択肢 イ正解
- パイプベンダは薄鋼電線管等の金属管を冷間曲げ加工するための工具であり、VE管工事には使用しません。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質塩化ビニル管を迅速かつ直角に切断するための塩ビ管カッタであり、VE管工事で使用されます。
- 選択肢 ハ不正解
- 切断後の管端のバリを取り除いて電線の被覆を保護する面取器であり、VE管工事で使用されます。
- 選択肢 ニ不正解
- 硬質塩化ビニル管を局所加熱して軟化させ曲げ加工を行うトーチランプであり、VE管工事で使用されます。
覚えるポイント
- VE管の曲げ加工は「トーチランプで加熱」、金属管の曲げ加工は「パイプベンダ」を使用します。
間違えやすいところ
- 塩ビ管(VE)と金属管(E/C/G)で曲げ加工工具や面取り工具の使い分けを整理しておきましょう。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第157条・第158条
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
自動点滅器の図記号と器具外観
配線図 · 自動点滅器 / 図記号 / 鑑別
配線図中⑱で示す図記号(丸の中にA、傍記3A)の器具の外観写真として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
白丸の中に「A」と書かれた図記号は自動点滅器(Auto Switch:EEスイッチ)を表します。CdS等の光導電素子によって外光の明るさを検知し、屋外灯やポーチ灯などを自動点滅(夕方点灯・朝方消灯)させる器具です。
解き方
- 配線図の⑱を確認すると、屋外壁面に丸の中に「A」、傍記「3A」とあります。これは定格3Aの自動点滅器です。
- 選択肢の写真から受光窓と受光素子を内蔵した屋外用自動点滅器(写真イ)を選択します。
- 選択肢 イ正解
- 周囲の照度変化を感知して自動開閉する光電式自動点滅器(図記号:丸にA)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 40μFなどの容量が表示された低圧進相コンデンサ(図記号はコンデンサ記号または枠付き記号)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 設定した時刻に従って接点を開閉するタイムスイッチ(図記号:丸または四角の中にTS)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 電磁石により主接点を開閉し電動機等を制御する電磁開閉器(電磁接触器+サーマルリレー)です。
覚えるポイント
- 丸の中に「A」は自動点滅器、「TS」はタイムスイッチ、「T」は遅延スイッチです。
間違えやすいところ
- 自動点滅器(丸A)とタイムスイッチ(TS)はどちらも自動制御器具ですが、図記号および外観構造が全く異なります。
出題の前提:JIS C 0303(構内電気設備の配線用図記号)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
電力量計の図記号と計器外観の識別
配線図 · 計器図記号 / 電力量計 / 受電点・引込口
配線図の屋外引込線受電点付近において、⑲で示す図記号(四角形の中にWhと表記)に対応する計器の写真として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
配線図記号において、四角形の中に単位記号を記載するものは積算計器を表します。「Wh」は電力量(ワット時)を表すため電力量計(積算電力量計)を指します。一方、丸の中に文字が入る記号や目盛板に指針があるものは瞬時値を測定する指示電気計器(Aは電流計、Vは電圧計、Wは電力計、Hzは周波数計)です。
解き方
- 配線図15ページの引込線引き込み箇所に位置する⑲の図記号を確認し、四角の中に「Wh」と記されていることを読み取る。
- 「Wh」の図記号が積算電力量計(電力量計)であることを特定し、選択肢写真の中から電力量計である「ニ」を選択する。
- 選択肢 イ不正解
- 目盛板に「W」と記載されている指示計器は電力計であり、電力量計(Wh)とは異なります。
- 選択肢 ロ不正解
- 目盛板に「Hz」と記載されている指示計器は周波数計であり、電力量計(Wh)とは異なります。
- 選択肢 ハ不正解
- 目盛板に「A」と記載されている指示計器は交流電流計であり、電力量計(Wh)とは異なります。
- 選択肢 ニ正解
- 電力量を積算計量して表示する電力量計(積算電力量計)の写真であり、図記号「Wh」と合致するため正解です。
覚えるポイント
- 四角にWhは電力量計(積算電力計)、丸にWは指示電力計、丸にAは電流計、丸にVは電圧計。
間違えやすいところ
- 電力計(単位W、瞬時値)と電力量計(単位Wh、積算値)を図記号・実物写真ともに混同しないように注意する。
出題の前提:JIS C 0303 構内電気設備の配線用図記号
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
配線工事用材料と使用工具の組合せの適否
配線図 · 圧着工具 / リングスリーブ / 電気工事材料
本配線図に示された木造住宅の電気工事において、施工に使用する材料と工具等の組合せとして、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
電線相互をリングスリーブ(E形)で圧着接続する場合、圧着マーク(刻印)が正しく残るリングスリーブ専用の圧着工具(JIS C 9711規格でハンドル部が黄色)を使用することが義務付けられています。突起でへこみをつける裸圧着端子用圧着工具や絶縁被覆付端子用工具を用いてリングスリーブを圧着することは認められていません。
解き方
- 各選択肢に示された配線材料と工具の用途・組合せを照合する。
- 写真ニの工具は先端ダイスに突起がある裸圧着端子用圧着工具であり、リングスリーブの接続には使用できないため「不適切」と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- リングスリーブで圧着接続した電線接続部にビニル絶縁テープを巻いて絶縁被覆を施すため、適切な組合せです。
- 選択肢 ロ不正解
- 埋込連用取付枠にスイッチやコンセント等の配線器具を取り付け・取り外しする際にマイナスドライバーを使用するため、適切な組合せです。
- 選択肢 ハ不正解
- VVFケーブルを木造営材等にステップルで固定する際、ペンチを用いて作業することが一般的であり、適切な組合せです。
- 選択肢 ニ正解
- リングスリーブの圧着には専用の「リングスリーブ用圧着工具(黄色い柄で刻印が付くもの)」が必要であり、裸圧着端子用圧着工具を用いるのは誤りであるためこれが正解です。
覚えるポイント
- リングスリーブ専用圧着工具は握り部が黄色で○・小・中・大の刻印ダイスが付く。
間違えやすいところ
- 裸圧着端子用圧着工具とリングスリーブ用圧着工具は形状が似ているが、ダイス形状と刻印の有無が異なり互用できない点を見落としやすい。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈第12条(電線の接続)、JIS C 9711(屋内配線用電線接続工具)
出典:電気技術者試験センター『平成21年度第二種電気工事士筆記試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp)
平成21年度第二種電気工事士筆記試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成21年度第二種電気工事士筆記試験の問題・解答資料です。

