学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題10の概要
計器用変圧器(VT)およびVCB開閉表示灯回路の施工
配線図・実技施工 · 計器用変圧器(VT) / VCB補助接点 / 開閉表示灯回路 / リングスリーブ圧着
令和8年度第一種電気工事士上期技能試験 課題10について、配線図および施工条件に基づき、計器用変圧器(VT)代用端子台、真空遮断器(VCB)補助接点代用端子台、表示灯代用端子台、ジョイントボックス内の電線相互接続および圧着刻印を含む施工方法の要点をまとめなさい。
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解答
ジョイントボックス内接続5箇所(S相白3本接続:刻印「小」、VT黒とVCB黒・VT赤と電圧計・VCB(a2)と赤表示灯・VCB(b2)と緑表示灯の各2本接続4箇所:刻印「○」)、VT端子台(一次側KIP接続、二次側T1(u)に赤相、T1(v)とT2(u)を白わたり線で接続し接地線ED接続、T2(v)に黒相、不足電圧継電器へT1(u)とT2(v)からCVV 2-2Cを結線)、VCB補助接点端子台(a1-b1間わたり黒、a2より赤表示灯回路、b2より緑表示灯回路)、表示灯端子台(cにS相共通白、aに赤ランプ、bに緑ランプ)を施工する。
解説
計器用変圧器(VT)を2台使うV結線では、低圧側の相の順番(R相・S相・T相)と接地する相を正しく決めることが大切です。ふつうは真ん中のS相(V相)をB種接地します。また真空遮断器(VCB)の表示灯は、入っているとき(a接点が閉じる)は赤ランプ、切れているとき(b接点が閉じる)は緑ランプが点くしくみです。
解き方
- 支給された材料・施工条件・配線図・展開接続図を見て複線図をかき、各端子台の極性(プラス・マイナスの向き)とわたり線のつながりを整理する。
- アウトレットボックスにゴムブッシングを取り付け、各ケーブルと電線のシース(外側の皮)や絶縁被覆を、決められた寸法どおりにむく。
- VT端子台(高圧側のKIP、二次側の結線、わたり線、接地線、不足電圧継電器への線)と、VCB・表示灯の端子台を結線する。
- アウトレットボックスの中で電線をそろえ、公式解答の刻印どおり(3本つなぎは「小」、2本つなぎは「○」)にリングスリーブで圧着接続する。
答えの内訳
- VT代用端子台の結線:一次側(高圧側):上側端子U・VにKIP 8mm2を接続。二次側(低圧側):T1のu端子に赤色(R相)、T1のv端子とT2のu端子間に白色より線2mm2のわたり線を接続し、T1のv端子に緑色接地線(ED)を接続する。T2のv端子に黒色(T相)を接続する。不足電圧継電器(U<)回路(CVV 2-2C)はT1のu端子およびT2のv端子に結線する。
- 施工条件3に基づき、接地線はVT(T1)のv端子に接続し、二次側わたり線は白色より線2mm2を使用します。また、不足電圧継電器へ至る配線はT1のu端子とT2のv端子から配線します。
- VCB補助接点および表示灯代用端子台の結線:VCB補助接点端子台:T相電源(黒色)をa1に接続し、a1とb1の間を黒色わたり線で接続する。a2端子から赤ランプ用電線、b2端子から緑ランプ用電線を引き出す。表示灯端子台:c端子にS相接地側電線(白色)、a端子にa2からの赤ランプ用電線、b端子にb2からの緑ランプ用電線を接続する。
- 展開接続図(図4)に従い、T相からa接点(a1-a2)を経て赤ランプへ、b接点(b1-b2)を経て緑ランプへ接続し、ランプの共通側(c端子)にS相接地側(白色)を接続します。
- ジョイントボックス内の電線接続と圧着刻印:リングスリーブ(小)を用いて5箇所を接続する。①S相電線3本(VT二次側白+電圧計白+表示灯c白)の接続:刻印「小」。②VT黒とVCB補助接点黒の接続:刻印「○」。③VT赤と電圧計線の接続:刻印「○」。④VCB補助接点(a2)と赤ランプ(a)の接続:刻印「○」。⑤VCB補助接点(b2)と緑ランプ(b)の接続:刻印「○」。
- 公式解答例の複線図に示された刻印指定に従い、2mm2電線3本のS相接続箇所は刻印「小」、2mm2電線2本相互の接続箇所4箇所はすべて刻印「○」で圧着します。
- アウトレットボックス・ケーブル処理:打抜き済みノックアウト穴4箇所すべてにゴムブッシング19を取り付け、左からVT二次側(CVV 2-3C)、上から表示灯(CVV 2-3C)、右から電圧計(CVV 2-2C)、下からVCB補助接点(CVV 2-3C)を挿入して施工する。
- 施工条件8により、打抜き済みの穴だけをすべて使用して各方向へのケーブルを導入します。

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覚えるポイント
- VTの二次側中性相(S相)のわたり線は白色より線2mm2を使用し、接地線(緑色)をT1のv端子に接続する。
- VCB補助接点回路はa接点(a1-a2)が赤ランプ(投入表示)、b接点(b1-b2)が緑ランプ(停止表示)に対応する。
間違えやすいところ
- VTの一次側端子(高圧側)と二次側端子(低圧側)のつなぐ場所をとり違える誤った接続。
- VCB補助接点のa接点とb接点を逆につなぎ、開閉表示灯の点く色が反対になってしまうミス。
- ジョイントボックス内のリングスリーブの刻印で、2本つなぎの場所をまちがえて「小」で圧着してしまう施工不良。
出題の前提:令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(2026年7月4日実施)課題10の公表問題・施工条件および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題10
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題10の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

