本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題7の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題7の概要
30:00

問題番号から選ぶ

高圧受電設備(変圧器・CT・過電流継電器・電流計回路)の施工

技能試験 · 変圧器回路 / 変流器(CT) / 過電流継電器(OCR) / 電流計回路 / リングスリーブ圧着

図1の配線図及び材料表に従い、支給材料を用いて<施工条件>を満たす配線工事を完成させなさい。 【主な条件】 1. 変圧器代用端子台(3P)、CT代用端子台(2P×2個)、過電流継電器(OCR)代用端子台(4P)を使用する。 2. CTの結線:K側を高圧電源側とし、二次側l端子にD種接地線(IV 2mm² 緑色)を結線する。CTの1端子に結線できる電線本数は2本以下とする。二次側端子のわたり線は太さ2mm²(白色)を使用する。CTのk端子からはR相・T相それぞれをOCRのC1R・C1T端子へ結線する。 3. 電流計はR相の電流を測定するように接続する。 4. 変圧器のB種接地線(IV 5.5mm² 緑色)はv端子に結線する。 5. 電線色別:接地線は緑色、CT二次側からボックスへ至る配線はR相に赤色・T相に黒色、変圧器二次側(VVF 2.0-3C)はu相=赤・v相=白・w相=黒とする。 6. ジョイントボックスを経由する電線はすべてリングスリーブにより接続し、打抜き済みの穴(19mm用2箇所、25mm用2箇所)だけをゴムブッシングを用いてすべて使用すること。

解答・解説を表示

解答

CTのK側を電源側・L側を変圧器側とし、二次側l端子同士を白線(2mm²)でわたり配線してD種接地線(IV 2mm² 緑)を接続する。ジョイントボックス内では、CTのR相(赤)を電流計経由でOCRのC1Rへ直列接続し、CTのT相(黒)をOCRのC1Tへ直接接続する。OCRのC2R・C2Tからの戻り線2本とCTのl端子からの共通線(白)の計3本をリングスリーブ小(刻印「小」)で接続し、その他のより線2mm²同士の2本接続3箇所はすべてリングスリーブ小(刻印「○」)で圧着接続する。変圧器代用端子台の二次側v端子にB種接地線(IV 5.5mm² 緑)を接続する。

解説

CT(変流器)の二次側回路は、計器や継電器の電流コイルと直列につなぎます。高圧が低圧側へ流れ込む事故を防ぐため、二次側は1点だけD種接地します。接地と渡り配線は二次側の共通線(l端子側)で行い、電流計は測りたい相(この問題ではR相)の回路にだけ直列に入れます。

解き方

  1. CT・OCR・変圧器端子台の端子の並びと内部の結線図を確認し、電流計をR相に直列で入れる複線図をかく。
  2. CTの二次側で、渡り線(白)と接地線(緑)、CVVの白線を、1つの端子につき2本以下になるようにl端子へつなぐ。
  3. アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングをはめ込み、各ケーブルを通して、リングスリーブで圧着する(より線2mm²は2本なら刻印「○」、3本なら「小」)。

答えの内訳

CT端子台および一次・二次側の結線:K端子に電源側KIP、L端子に変圧器側KIPを接続。二次側k端子にCVV(R相=赤、T相=黒)を接続し、l端子間を白わたり線(2mm²)で結び、CVV白線とD種接地線(IV 2mm² 緑)を各端子2本以下となるようl端子へ接続する。
施工条件3より、CTの上側K端子を高圧電源側、下側L端子を変圧器側とします。二次側は、R相CTのk端子にCVV 2-3Cの赤線、T相CTのk端子に黒線を接続します。CTのl端子は共通接地側となるため、R相側とT相側のl端子間を2mm²白線でわたり接続します。CVV 2-3Cの白線(コモン線)とD種接地線(IV 2mm² 緑)をそれぞれのl端子に1本ずつ分散して接続することで、「1端子に結線できる電線本数は2本以下」を満たします。
変圧器代用端子台の結線:一次側U・V・WにCTからのKIPを接続。二次側uに赤、vに白、wに黒(VVF 2.0-3C)を接続し、v端子にB種接地線(IV 5.5mm² 緑)を共締め接続する。
施工条件5および6-③に従い、変圧器代用端子台(3P)の上側一次端子U・V・WにKIP 8mm²を接続し、下側二次端子u・v・wに負荷側のVVF 2.0-3Cを結線します。色はu=赤、v=白、w=黒です。また、B種接地線(IV 5.5mm² 緑)をv端子に白線とともにネジ締め接続します。
過電流継電器(OCR)および電流計回路の結線:ジョイントボックスを経由し、OCR端子台のC1R・C2RにR相用CVV 2-2C、C1T・C2TにT相用CVV 2-2Cを接続。電流計回路用CVV 2-2CはR相CT二次回路に直列挿入する。
施工条件3-⑤および4に基づき、電流計はR相のみ測定するため、CTのR相k端子からの配線(赤)とOCRのC1R端子への配線との間に電流計(CVV 2-2C)を直列に接続します。T相は電流計を経由せず、CTのT相k端子からの配線(黒)をOCRのC1T端子へ直接接続します。OCRのC2R端子およびC2T端子からの配線はコモン線(CTのl端子側)へ接続します。
ジョイントボックス内の接続と圧着マーク:リングスリーブ小を使用し、より線2mm²の2本接続3箇所は刻印「○」、より線2mm²の3本接続1箇所は刻印「小」で圧着する。
第一種電気工事士技能試験の判定基準において、より線2mm²は単線1.6mmと同等として扱われます。したがって、①CT(R相赤)+電流計行きの2本、②電流計戻り+OCR(C1R)行きの2本、③CT(T相黒)+OCR(C1T)行きの2本の計3箇所は、より線2mm²×2本(1.6mm×2本相当)の接続となり、リングスリーブ小で圧着マーク「○」となります。④CT(l共通白)+OCR(C2R)戻り+OCR(C2T)戻りの3本接続は、より線2mm²×3本(1.6mm×3本相当)の接続となるため、リングスリーブ小で圧着マーク「小」となります。
アウトレットボックスとゴムブッシングの施工:打抜き済みの4箇所の穴(19mm用2箇所、25mm用2箇所)すべてにゴムブッシングを取り付け、電線を通線する。
施工条件8「打抜き済みの穴だけをすべて使用すること」に基づき、ボックスの打抜き済みノックアウト穴(左面、上面2箇所、右面など)に適合するサイズのゴムブッシング(19用2個、25用2個)に切り込みを入れて装着し、ケーブル(CVV 2-3C、CVV 2-2C×3本)を通線します。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • 第一種技能試験では、より線2mm²は単線1.6mmと同等としてリングスリーブの適合サイズ・刻印(2本=「○」、3本=「小」)を判定する。
  • CTの二次側l端子は共通(コモン)線側であり、D種接地工事を施す。
  • 変圧器の二次側v端子にはB種接地(緑色 5.5mm²)を接続する。

間違えやすいところ

  • 電流計をT相の回路につないだり、共通線(渡り線)側につないでしまう配線の間違い。
  • より線2mm²の2本接続を断面積の合計4mm²とかん違いし、「小」で圧着してしまう間違い(正しくは「○」)。
  • CTのl端子に3本以上の電線をまとめて締め、施工条件(1端子2本以下)に反してしまう間違い。

出題の前提:令和8年度第一種電気工事士技能試験候補問題No.7 施工条件及び公表解答例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題7』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題7

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題7の問題・解答資料です。