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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題5の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題5の概要
30:00

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変圧器代用端子台(V結線)と開閉器・表示灯・動力用コンセントの施工

配線設計・実技施工 · V結線変圧器二次側配線 / リングスリーブ圧着判定 / 金属管工事(ねじなし電線管E19) / 接地極付3Pコンセント結線

配線図および施工条件に従い、変圧器代用端子台(2P×2個によるV結線)、開閉器代用端子台(6P)、アウトレットボックス、ねじなし電線管(E19)、接地極付3Pコンセント、電源表示灯(白ランプ)・運転表示灯(赤ランプ)を取り付ける工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 変圧器代用端子台(T1、T2)の二次側結線: ・接地線(IV 5.5mm²、緑色)は変圧器T1のv端子に接続する(B種接地工事)。 ・変圧器代用端子台の二次側端子のわたり線には太さ2.0mm(白色)を使用し、T1のv端子とT2のu端子を渡り配線してS相とする。 ・変圧器二次側配線(VVF 2.0-3C)の色別は、R相:赤色、S相:白色、T相:黒色とする。 2. 他の負荷(施工省略):S相とT相間に接続する。 3. 表示灯の接続:電源表示灯(白)はS相とT相間、運転表示灯(赤)は開閉器負荷側のY相とZ相間に接続する。 4. ボックスから電源表示灯および運転表示灯へ至る配線には、VVF 1.6-2C各1本を使用する。 5. 開閉器代用端子台(6P)の配線:電源側(R・S・T)および負荷側(X・Y・Z)はそれぞれ赤・白・黒の順で接続する。 6. 動力用コンセント(接地極付3P 15A 250V):ねじなし電線管(E19)を経由するIV 1.6mm×3本(赤・白・黒)をX・Y・Z端子に接続し、接地極端子(E)には接地線(IV 1.6mm、緑色)を接続する。 7. ジョイントボックスを経由する電線はすべてリングスリーブにより接続し、ボックスの打抜き済みノックアウト穴のみを使用する。

解答・解説を表示

解答

変圧器V結線二次側(T1-vとT2-uを2.0mm白でわたり配線、T1-vにB種接地5.5mm²緑を接続)からVVF2.0-3Cでボックスへ導入。ボックス内圧着結線は、R相(2.0赤+1.6赤)をリングスリーブ小・刻印「小」、S相(2.0白+1.6白×3本)をリングスリーブ中・刻印「中」、T相(2.0黒+1.6黒×3本)をリングスリーブ中・刻印「中」、X相(1.6赤+1.6赤)をリングスリーブ小・刻印「○」、Y相(1.6白+1.6白×2本)をリングスリーブ小・刻印「小」、Z相(1.6黒+1.6黒×2本)をリングスリーブ小・刻印「小」で行う。動力用3Pコンセントの接地極EにIV1.6緑を接続し、ねじなし電線管コネクタ止めねじ頭部をねじ切る。

解説

単相変圧器2台のV結線では、T1のv端子とT2のu端子を2.0mmの白色わたり線でつなぎ、共通の接地側相(S相)としてB種接地工事を施します。2台の変圧器の中間の端子をそろえることで、三相の電源を取り出せるからです。電源表示灯(白)は開閉器を入れる前でも点灯するよう変圧器二次側(S-T相)から給電し、運転表示灯(赤)は開閉器を入れたときだけ点灯するよう開閉器の負荷側(Y-Z相)につなぎます。リングスリーブは、心線の断面積の合計に合わせてサイズ(小・中)と刻印(○・小・中)を選びます。

解き方

  1. 材料表と配線図を見て、ケーブルと電線を必要な長さに切ります。変圧器代用端子台(2P×2)には、わたり線(2.0mmの白)とB種接地線(5.5mm²の緑)を取り付けます。
  2. アウトレットボックスの打ち抜き済みの穴に、ゴムブッシングとねじなしボックスコネクタを取り付けます。ねじなし電線管E19と絶縁ブッシングを装着します。
  3. 動力用コンセント、パイロットランプ(電源表示灯・運転表示灯)、開閉器代用端子台(6P)へ配線します。電線の色のきまりに従って、わたり配線と引き出し配線を行います。
  4. アウトレットボックスの中に各電線を引き込みます。複線図に合わせて電線の色をそろえ、リングスリーブ(○刻印が1箇所、小刻印が3箇所、中刻印が2箇所)で圧着して結線します。

小問ごとの答え

小問 変圧器代用端子台(V結線)の接続:一次側:T1のU・V端子、T2のU・V端子にそれぞれKIP(8mm²)を施工条件・結線図通りに接続する。二次側:T1のu端子にR相(2.0赤)、T1のv端子とT2のu端子の間に2.0mm白色わたり線を渡してS相(2.0白)を取り出し、さらにT1のv端子にB種接地線(IV 5.5mm²、緑色)を接続する。T2のv端子にT相(2.0黒)を接続する。
施工条件4に従い、接地線(緑5.5mm²)は変圧器T1のv端子に結線します。二次側の渡り線には太さ2.0mmの白色電線を用い、T1のv端子とT2のu端子を結合させて共通のS相接地側相とします。変圧器二次側からボックスへ向かうケーブル(VVF 2.0-3C)は、R相=赤、S相=白、T相=黒とします。
小問 開閉器代用端子台(6P)の接続:電源側端子(R・S・T):端子台Rに赤色、Sに白色、Tに黒色(VVF 1.6-3C)を接続する。負荷側端子(X・Y・Z):端子台Xに赤色、Yに白色、Zに黒色(VVF 1.6-3C)を接続する。
施工条件3・8に従い、開閉器代用端子台の電源側端子R・S・Tにはボックス側からのVVF 1.6-3C(赤・白・黒)を順に接続し、負荷側端子X・Y・Zにはボックスへ戻るVVF 1.6-3C(赤・白・黒)を順に接続します。
小問 ランプレセプタクル・埋込連用取付枠(表示灯)の接続:上段に運転表示灯(赤色パイロットランプ)、下段に電源表示灯(白色パイロットランプ)を取付枠に取り付ける。電源表示灯(白ランプ)にはVVF 1.6-2C(白・黒)を接続し、運転表示灯(赤ランプ)には別のVVF 1.6-2C(白・黒)をそれぞれ接続する。
図1の配置図および施工条件6・7に従い、電源表示灯(白ランプ)と運転表示灯(赤ランプ)にはそれぞれジョイントボックスから独立したVVF 1.6-2Cを1本ずつ接続します。
小問 接地極付3Pコンセントおよび金属管(E19)工事の施工:ねじなし電線管E19の一端にねじなしボックスコネクタ(止めねじ頭部をねじ切る)を取り付けてボックスに固定し、管端に絶縁ブッシング(19)を取り付ける。電線管内にIV 1.6mm×3本(赤・白・黒)を通線し、接地極付3PコンセントのX端子に赤色、Y端子に白色、Z端子に黒色を結線する。接地端子(E)にはD種接地線(IV 1.6mm、緑色)を接続する。
施工条件8-(4)より、コンセントへの配線はX相=赤、Y相=白、Z相=黒とし、接地極端子Eには緑色のIV 1.6mmを結線します。ねじなしボックスコネクタはボックス側に取り付け、ねじ切り作業を確実に行います。
小問 ジョイントボックス内接続と圧着マーク(リングスリーブ):計6箇所の接続: 1. R相接続:変圧器R相(2.0赤)+開閉器電源側R(1.6赤)の計2本 ⇒ リングスリーブ小、刻印「小」 2. S相接続:変圧器S相(2.0白)+他の負荷(1.6白)+電源表示灯(1.6白)+開閉器電源側S(1.6白)の計4本 ⇒ リングスリーブ中、刻印「中」 3. T相接続:変圧器T相(2.0黒)+他の負荷(1.6黒)+電源表示灯(1.6黒)+開閉器電源側T(1.6黒)の計4本 ⇒ リングスリーブ中、刻印「中」 4. X相接続:開閉器負荷側X(1.6赤)+動力コンセントX(1.6赤)の計2本 ⇒ リングスリーブ小、刻印「○」 5. Y相接続:開閉器負荷側Y(1.6白)+運転表示灯(1.6白)+動力コンセントY(1.6白)の計3本 ⇒ リングスリーブ小、刻印「小」 6. Z相接続:開閉器負荷側Z(1.6黒)+運転表示灯(1.6黒)+動力コンセントZ(1.6黒)の計3本 ⇒ リングスリーブ小、刻印「小」
JIS C 9711に基づく圧着工具のダイス選定: ・2.0mm 1本+1.6mm 1本(計3.14+2.01=5.15mm²)はスリーブ小・刻印「小」。 ・2.0mm 1本+1.6mm 3本(計3.14+6.03=9.17mm²)は8mm²を超えるためスリーブ中・刻印「中」。 ・1.6mm 2本(計4.02mm²以下)はスリーブ小・刻印「○」。 ・1.6mm 3本(計6.03mm²)はスリーブ小・刻印「小」となります。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

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覚えるポイント

  • 1.6mm×2本の圧着マークは「○」、2.0mm×1本+1.6mm×1本および1.6mm×3本の圧着マークは「小」、2.0mm×1本+1.6mm×3本の圧着マークは「中」です。
  • 変圧器代用端子台の二次側わたり線は太さ2.0mm(白色)を用い、T1-vとT2-uを接続してS相とします。
  • 電源表示灯はS-T相(開閉器電源側)、運転表示灯はY-Z相(開閉器負荷側)に接続します。

間違えやすいところ

  • 1.6mmを2本つなぐX相で、まちがえて「小」で圧着してしまう。正しくは「○」刻印です。
  • S相とT相の接続(2.0mmが1本+1.6mmが3本)で、スリーブ小を使ったり、中スリーブなのに「小」で圧着したりしてしまう。正しくはスリーブ中・刻印「中」です。
  • 変圧器T1のv端子にB種接地線(IV 5.5mm²の緑)をつなぎ忘れたり、端子台のネジの締め付けがゆるかったりする。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじの頭を、ねじ切るのを忘れてしまう。
  • 電源表示灯(白ランプ)と運転表示灯(赤ランプ)の上下の位置を間違えたり、つなぐ場所(開閉器の電源側と負荷側)を取り違えたりする。

出題の前提:令和8年度第一種電気工事士技能試験(候補問題No.5)公表仕様および施工条件

出典:電気技術者試験センター『令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題5

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和8年度第一種電気工事士上期技能試験(7月4日) 課題5の問題・解答資料です。