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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題10の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題10の概要
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令和7年度第一種下期技能試験 課題10(VT・VCB開閉表示灯回路・電圧計回路の配線施工)

配線設計・技能施工 · 計器用変圧器(VT)結線 / VCB補助接点・表示灯回路 / リングスリーブ圧着接続

図1の配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて高圧受電設備におけるVT(計器用変圧器2台)、VCB補助接点、表示灯回路、電圧計回路の配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図1に従う。 2. VT、VCB補助接点、表示灯はそれぞれ代用端子台を使用する。 3. VT代用端子台の結線及び配置は図3に従い、接地線(緑色)はVT1のv端子に接続する。VT二次側のわたり線はより線2mm²(白色)を使用する。不足電圧継電器(U<)に至る配線はVT1のu端子及びVT2のv端子に結線する。 4. VCB開閉表示灯回路の接続は図4に従う。 5. 電圧計はT相とR相間に接続する。 6. 電線の色別は、接地線に緑色、接地側電線に白色、VT二次側からジョイントボックス間はR相:赤色、S相:白色、T相:黒色とする。 7. ジョイントボックスを経由する電線はすべてリングスリーブ接続とする。 8. ジョイントボックスは打抜き済みの穴(4箇所)だけをすべて使用する。

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解答

VT二次側のV結線および接地線・U<配線の施工、VCB補助接点への渡り線を用いた電源供給と表示灯(赤・緑)信号線の結線、電圧計(T-R相間)への接続、ならびにジョイントボックス内でのリングスリーブ接続(刻印「○」が4箇所、刻印「小」が1箇所)を正しく完了する。

解説

計器用変圧器(VT=電圧を測るために下げる変成器)の二次側V結線では、2台の中間の共通端子(VT1のv端子とVT2のu端子)をわたり線でつなぎ、そこをS相(接地側)とします。残りの端子からR相とT相を取り出します。開閉表示灯回路では、VCBの補助接点(a接点・b接点)を通して電源(T相)を表示灯に分け、S相を共通の帰り道(もどり線)にします。ジョイントボックスとVCB補助接点の間は3心ケーブルなので、電源を入れる端子a1とb1の間をわたり線でつないで、心線を節約します。リングスリーブ圧着では、より線2mm²×2本は刻印「○」、2mm²×3本は刻印「小」と、電線の太さの合計で使う金型(ダイス)が決まり、これが合否を分けます。

解き方

  1. 支給された材料の長さと配置図を確かめ、ケーブルと電線を切って被覆をはぎ取ります。
  2. VT端子台2台に、二次側のわたり線(白)、接地線(緑)、U<回路(CVV 2-2C)、二次側の引き出し線(CVV 2-3C)を、極性(+と−の向き)に気をつけて結線します。
  3. VCB補助接点端子台で、T相の黒線を端子a1につなぎ、a1とb1の間を黒のわたり線で渡したうえで、a2とb2の信号線をつなぎます。
  4. 表示灯端子台に、接地側(c:白)と各表示灯の信号線(a:赤ランプ、b:緑ランプ)をつなぎます。
  5. ジョイントボックスの中で施工条件どおりT-R相間に電圧計をつなぎ、リングスリーブで決められた圧着マーク(○:4箇所、小:1箇所)どおりにしっかり圧着します。

小問ごとの答え

小問 VT代用端子台の結線:VT1(下側T1)のu端子にR相(赤)、v端子に接地線(緑)およびわたり線(白)。VT2(上側T2)のu端子にわたり線(白)、v端子にT相(黒)。VT1のu端子とVT2のv端子にU<用配線(CVV 2-2C)を接続。
施工条件3に基づき、VT1のv端子に緑色接地線(ED)を接続し、VT1のv端子とVT2のu端子間を白色より線2mm²でわたり接続してV結線の接地側S相を構成します。不足電圧継電器(U<)への配線はVT1のu端子とVT2のv端子(線間電圧検出)に接続します。
小問 VCB補助接点端子台の結線:CVV 2-3Cの黒色線を端子a1に接続し、端子a1と端子b1の間を黒色わたり線で接続。端子a2(赤ランプ用)および端子b2(緑ランプ用)から残りの2心を用いてジョイントボックスへ配線。
ジョイントボックスとVCB補助接点間は3心のCVV 2-3Cで配線されるため、T相電源側の黒色線1本を端子a1に入力し、端子a1から端子b1へ黒色のわたり線を渡して両接点に電源を供給します。赤ランプ用(a2)および緑ランプ用(b2)の戻り信号線を残り2心で接続します。
小問 表示灯代用端子台の結線:端子cに共通接地側(S相・白)、端子aに赤ランプ用信号線、端子bに緑ランプ用信号線を接続。
表示灯代用端子台の内部結線図に従い、端子cは赤・緑ランプ共通の接地側(S相・白)端子であり、端子aは赤ランプ、端子bは緑ランプの個別端子としてVCB補助接点のa2・b2からの信号線をそれぞれ接続します。
小問 ジョイントボックス内接続と圧着マーク:より線2mm²の2本接続4箇所(刻印「○」)、より線2mm²の3本接続1箇所(刻印「小」)。
R相(VT赤+電圧計)、S相(VT白+表示灯c白)、赤ランプ信号線(a2+表示灯a)、緑ランプ信号線(b2+表示灯b)の4箇所は2mm²×2本でリングスリーブ小・刻印「○」となります。T相(VT黒+VCB補助接点a1黒+電圧計)は2mm²×3本でリングスリーブ小・刻印「小」となります。

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覚えるポイント

  • VCB補助接点への配線は3心ケーブル1本であるため、a1-b1間は渡り線でT相電源を供給する。
  • より線2mm²同士の圧着マークは、2本接続で「○」、3本接続で「小」となる。

間違えやすいところ

  • ジョイントボックスとVCB補助接点の間に黒線が2本いると勘違いし、心線が足りなくなったり、いらない所を間違ってつないだりする。
  • 電圧計をつなぐ先を、施工条件(T相とR相の間)とちがう相(R-S相間など)に間違ってつなぐ。
  • より線2mm²を2本つなぐ所を「小」スリーブで圧着し、圧着マークを間違えて「小」にしてしまう。

出題の前提:令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(2025年11月22日実施)課題10の配線図・施工条件および公式解答例

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題10

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題10の問題・解答資料です。