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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題9の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題9の概要
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変圧器・タイムスイッチ・自動点滅器を連動させた屋外灯制御回路の施工

配線図・実技施工 · 第一種電気工事士技能試験 / 変圧器結線 / タイムスイッチと自動点滅器の連動 / リングスリーブ圧着

図1の配線図及び各施工条件に従い、単相変圧器代用端子台(2次側210/105V)、タイムスイッチ(TS代用端子台)、自動点滅器(代用端子台)、露出形コンセント、アウトレットボックスA、ジョイント箇所Bを含む屋外灯連動点滅回路を完成させなさい。なお、電線相互の接続(A部分はリングスリーブ、B部分は差込形コネクタ)、端子台への極性・線色指定、アウトレットボックスのブッシング処理を適切に行うこと。

解答・解説を表示

解答

変圧器端子台のu相-o相から単相100V電源を取り出し、ジョイントボックスAを経由して常時100V回路(露出形コンセント、タイムスイッチ電源S1-S2)および点滅制御回路(タイムスイッチ接点L1-L2を介してジョイントボックスB経由で自動点滅器1-2-3端子台及び屋外灯)へ結線する。アウトレットボックスAでの接続はリングスリーブにより中2箇所・小(刻印○)1箇所の計3箇所を圧着し、ジョイントBでの接続は差込形コネクタ(2本用2個、3本用1個)を用いて接続する。

解説

この屋外灯の回路は、タイムスイッチ(時間で入り切りするスイッチ)の接点と自動点滅器(暗くなると入るスイッチ)の接点を直列につないだAND回路です。両方のスイッチが同時にONのときだけ屋外灯が点灯します。つまり、設定した時間帯の中で、さらに周囲が暗くなったときだけ電気が流れます。一方、コンセントとタイムスイッチのモーター用電源(S1-S2)には、変圧器から100Vがいつも送られます。

解き方

  1. 単線図と展開接続図から複線図を作り、いつも電気が流れる100V回路(コンセント、タイムスイッチのモーター)と、連動して制御する回路(タイムスイッチの接点より下流の自動点滅器と屋外灯)の電線ルートと電線の色を決めます。
  2. 支給材料表と寸法の指定に合わせてケーブルと電線を切り、シース(外側の被覆)と絶縁被覆(中の被覆)を、決められた長さだけ剥ぎ取ります。
  3. アウトレットボックスにゴムブッシング(電線の傷つきを防ぐ輪)を4個取り付け、各器具(変圧器端子台、タイムスイッチ端子台、自動点滅器端子台、露出形コンセント)に、プラス・マイナスの向きと線の色を守って結線します。
  4. ジョイントボックスAの中で、電線の本数と太さに合ったリングスリーブ(電線を圧着でつなぐ部品)を選び(中2箇所、小1箇所)、正しい刻印マークで圧着します。ジョイントBの中では差込形コネクタ(差し込むだけでつなげる部品)で結線します。

答えの内訳

変圧器代用端子台(5P)の結線:一次側U・V端子にKIP 8mm2を接続。二次側u端子に黒2本(100V電源用VVF 2.0-2C黒、200V施工省略VVF 2.0-2C黒)、o端子に白1本(100V接地側VVF 2.0-2C白)と緑1本(接地線IV 5.5mm2)、v端子に白1本(200V施工省略VVF 2.0-2C白)を接続する。
単相3線式変圧器の代用端子台において、u-o間から100Vを取り出します。中性点o端子にはB種接地工事の緑色電線と100V回路の接地側白色電線を共締め接続し、u端子には100V非接地側黒色電線と200V回路黒色電線を接続します。
タイムスイッチ代用端子台(4P)の結線:S1端子に黒(電源非接地側)、S2端子に白(電源接地側)、L1端子に黒(接点電源側)、L2端子に白(接点出力側)をそれぞれ接続する。
施工条件3「端子S2を接地側とする」および施工条件6「タイムスイッチの電源用電線には2心ケーブル1本を使用する」に従い、電源用VVF 1.6-2C(黒S1、白S2)と接点開閉用VVF 1.6-2C(黒L1、白L2)の2本を分けて結線します。
自動点滅器代用端子台(3P)の結線:1番端子に黒(タイムスイッチからの出力電源)、2番端子に白(接地側)、3番端子に赤(負荷屋外灯への点滅出力)を接続する。
展開接続図(図5)および端子台内部結線図(図4)に基づき、CdS回路電源かつ接点コモンとなる1番に黒線、接地側受電となる2番に白線、CdS接点出力となる3番に赤線を結線します。
露出形コンセントの結線:台座裏側のケーブル挿入穴に近い端子へ、接地側極端子「W」に白色線、反対側端子に黒色線を「のの字曲げ」で右巻きにねじ留めする。
施工条件8-④および施工条件11に基づき、電線は台座の裏側挿入穴から通し、挿入穴に近い側の端子を使用します。W表示端子に接地側白線を確実に巻き締めます。
ジョイントボックスA(アウトレットボックス)の接続と圧着刻印:①非接地側常時黒[変圧器2.0+コンセント1.6+TS電源(S1)1.6+TS接点(L1)1.6]の4本:リングスリーブ「中」で刻印「中」。②接地側常時白[変圧器2.0+コンセント1.6+TS接地(S2)1.6+ジョイントB送り白1.6]の4本:リングスリーブ「中」で刻印「中」。③点滅電源送り線[TS接点帰り(L2)白1.6+ジョイントB送り黒1.6]の2本:リングスリーブ「小」で刻印「○」。
4箇所のノックアウト穴すべてにゴムブッシング19を取り付けます。2.0mm1本と1.6mm3本の接続2箇所はスリーブ中・刻印「中」、1.6mm2本の接続1箇所はスリーブ小・刻印「○」で圧着します。
ジョイントB(VVF用ジョイント)の接続:①Aからの点滅電源黒1.6と自動点滅器1番黒1.6の2本:2本用差込形コネクタ。②Aからの接地側白1.6、自動点滅器2番白1.6、屋外灯(施工省略)白1.6の3本:3本用差込形コネクタ。③自動点滅器3番赤1.6と屋外灯(施工省略)黒1.6の2本:2本用差込形コネクタ。
施工条件9-②に基づきジョイントB部分は差込形コネクタで接続します。自動点滅器と屋外灯へ接地側白線を3本接続し、TSから来た電源黒と自動点滅器電源黒、自動点滅器負荷赤と屋外灯黒をそれぞれ2本接続します。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

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覚えるポイント

  • タイムスイッチの接点出力(L2)から自動点滅器への電源ラインが供給される展開接続構成を正確に把握すること。
  • 露出形コンセントは台座裏側からケーブルを入れ、挿入穴に近い端子を使用し、W端子に白線を接続すること。
  • リングスリーブ圧着時、2.0mm1本+1.6mm3本はスリーブ中・刻印「中」、1.6mm2本はスリーブ小・刻印「○」となること。

間違えやすいところ

  • タイムスイッチのL1-L2接点を通さずに、自動点滅器へ非接地側の黒い電源をいつもつないでしまう結線ミスです。
  • タイムスイッチ端子台へのケーブル接続で、施工条件(S2を接地側にする、電源用ケーブルを1本独立で使う)を間違えて、渡り線を組んでしまうミスです。
  • アウトレットボックスAでゴムブッシングを付け忘れたり、打ち抜き穴以外の不要なノックアウト(打ち抜き用の穴)を開けてしまったりする欠陥です。

出題の前提:令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(候補問題No.9)の公表問題・施工条件及び公式解答例に準拠。

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題9

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士下期技能試験(11月22日) 課題9の問題・解答資料です。