学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題10の概要
変成器(VT)・VCB補助接点・表示灯回路の施工
配線工事 · 計器用変成器(VT) / 真空遮断器(VCB)補助接点 / 開閉表示灯回路 / リングスリーブ圧着
令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日)課題10の配線図及び施工条件に基づき、VT代用端子台、VCB補助接点代用端子台、表示灯代用端子台の結線、アウトレットボックス内の電線相互の接続方法、電線の色別および圧着マーク等の施工要件をまとめなさい。
解答・解説を表示
解答
VT(T1・T2)端子台、VCB補助接点端子台、表示灯端子台を所定の極性・色別で接続し、アウトレットボックス内では計5箇所をリングスリーブ小(刻印「小」)により圧着接続する。
解説
計器用変成器(VT)のV結線では、2台の単相変圧器の二次側をV結線して三相110Vを取り出し、共通接続点(中性点)のS相にB種接地工事を施します。なぜなら、V結線は2台で三相電圧を作れるためです。また、VCBの開閉表示灯回路は、投入時にはa接点を通って赤ランプが点灯し、遮断時にはb接点を通って緑ランプが点灯します。なぜなら、a接点とb接点は開閉状態に応じて切り替わるからです。
解き方
- 支給材料表からケーブル(CVV 2-3C、CVV 2-2C)と電線の寸法の配り方を決め、切断と被覆(線を覆うゴムやビニール)のはぎ取りを行う。
- VT代用端子台(2個)の一次側KIP配線、二次側の渡り線(白)、接地線(緑)、U<(不足電圧継電器)への配線、二次側の幹線(赤・白・黒)を施工条件3に従って正確に結線する。
- アウトレットボックスの打抜き済みノックアウト(ケーブルを通す穴)4箇所すべてにゴムブッシングを付け、ケーブルを中に入れる。
- VCB補助接点端子台(4P)と表示灯端子台(3P)の渡り線・各極性の結線を行う。
- ボックス内の結線(S相2本、R相2本、T相3本、赤表示灯2本、緑表示灯2本)を行い、すべてリングスリーブ小・刻印「小」で圧着する。
答えの内訳
- 1. VT代用端子台の結線:一次側はKIP電線でT2(V)-T1(V)間を渡り接続等により配線。二次側はT2(u)とT1(v)間を白色渡り線で接続(S相)。T1(v)端子に緑色接地線(ED)を接続。T2(v)からT相(黒色)、T1(u)からR相(赤色)、渡り線からS相(白色)をアウトレットボックスへ送る。不足電圧継電器(U<)用CVV 2心はT2(v)とT1(u)端子へ接続する。
- 施工条件3に従い、VT(T1)のv端子に緑色接地線を接続し、二次側端子渡り線に2mm2白色線を使用します。不足電圧継電器への配線はT1のu端子およびT2のv端子に接続します。
- 2. VCB補助接点及び表示灯代用端子台の結線:VCB補助接点端子台(4P)のa1端子とb1端子にT相(黒色)を渡り配線し、a2端子から赤ランプ用、b2端子から緑ランプ用の線をアウトレットボックスへ送る。表示灯端子台(3P)のc端子(共通端子)にS相(白色)を接続し、a端子に赤ランプ用、b端子に緑ランプ用の線を接続する。
- 施工条件4及び図4展開接続図に基づき、T相電源をVCBのa接点・b接点の電源側(a1, b1)へ供給し、各負荷側接点(a2, b2)から表示灯端子台のa端子(赤)、b端子(緑)へ接続します。共通端子cにはS相(接地側白色)を接続します。
- 3. アウトレットボックス内の接続と圧着刻印:ボックス内接続箇所は全5箇所で、すべてリングスリーブ小・圧着刻印「小」を使用する。 ① S相接続:VTからの白線と表示灯c端子への白線の2本接続(刻印「小」) ② R相接続:VTからの赤線と電圧計(V)への電線(赤相側)の2本接続(刻印「小」) ③ T相接続:VTからの黒線、VCB補助接点(a1/b1)への黒線、電圧計(V)への電線(T相側)の計3本接続(刻印「小」) ④ 赤ランプ回路接続:VCB(a2)からの電線と表示灯(a)への電線の2本接続(刻印「小」) ⑤ 緑ランプ回路接続:VCB(b2)からの電線と表示灯(b)への電線の2本接続(刻印「小」)
- 施工条件5より電圧計はT相-R相間に接続するためS相には接続しません。電線はすべて2mm2であり、2本接続(4mm2)および3本接続(6mm2)はいずれもリングスリーブ小を用いて圧着マーク「小」で圧着します。
覚えるポイント
- 電圧計(V)は施工条件によりT相とR相間に接続するため、S相は電圧計へ接続しないこと。
- VT二次側接地線(緑色)の結線位置はVT(T1)のv端子と指定されていること。
- より線2mm2の2本接続および3本接続は、いずれもリングスリーブ小で圧着刻印「小」となること。
間違えやすいところ
- 電圧計への配線を、S相も含めた三相すべてボックス内で結線してしまうミス。
- VT端子台の接地線を、T1のv端子ではなく別の端子に誤ってつないでしまうミス。
- VCB補助接点のa接点(赤ランプ)とb接点(緑ランプ)の接続を取り違えてしまうミス。
出題の前提:令和7年度第一種電気工事士上期技能試験 試験問題・施工条件(電気技術者試験センター公表)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題10
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題10の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

