学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題9の概要
配線図に基づく高圧受電・自動点滅器及びタイムスイッチ連動屋外灯回路の施工
配線工事・電気工事実技 · タイムスイッチ回路 / 自動点滅器回路 / 変圧器代用端子台 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続
図1の配線図及び施工条件に従い、支給材料を用いて変圧器代用端子台、タイムスイッチ代用端子台、自動点滅器代用端子台、露出形コンセント、アウトレットボックス等から構成される単相2線式100V/200V配線工事を完成させなさい。
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解答
変圧器代用端子台(u端子に100V黒・200V黒、o端子に100V白・B種接地線緑、v端子に200V白を結線)、タイムスイッチ代用端子台(S1に黒、S2に白、L2・L1に開閉用連絡電線を結線)、自動点滅器代用端子台(1端子に黒、2端子に白、3端子に赤を結線)、露出形コンセント(W端子に白、他方に黒を結線)、ボックスA(リングスリーブ:接地側中スリーブ刻印「中」、非接地側中スリーブ刻印「中」、接点回路小スリーブ刻印「〇」×2箇所)、ボックスB(差込形コネクタ:接地側3本用×1、非接地側・接点回路2本用×3)を正しく結線・圧着して完成させる。
解説
この課題は、単相3線式変圧器の二次側から100Vと200Vの回路を取り出し、100V側でタイムスイッチと自動点滅器の接点を直列につないで、外灯を連動して点けたり消したりする回路を作るものです。なぜなら、2つの接点を直列にすると、両方が閉じたときだけ電気が流れるからです。接地側の白線(電気が戻る側)をすべての箇所に通すこと、非接地側の黒線(電気が行く側)を確実に送ること、直列接点の渡り線を正しくつなぐことが大切です。
解き方
- 単線図と展開接続図から複線図をかき、変圧器、タイムスイッチ、自動点滅器、コンセント、各ボックスの間の電線の色と本数を整理する。
- 変圧器の二次側、タイムスイッチ、自動点滅器の各代用端子台と露出形コンセントに、決められた色の電線を正しくネジでとめる。
- ジョイントボックスAでは、リングスリーブの大きさ(中2個、小2個)と圧着工具のダイス刻印(中、〇)を正しく選んで圧着接続する。
- ジョイントボックスBでは、差込形コネクタ(3本用1個、2本用3個)を使い、心線(電線の中の銅線)を決められた長さにむいて、奥まで確実に差し込んで接続を終える。
小問ごとの答え
- 小問 変圧器代用端子台の結線:一次側U・VにKIP、二次側uに100V黒と200V線、oに100V白と接地線(緑)、vに200V線を結線
- 一次側端子U・VにはKIP 8mm2を接続します。二次側のu端子には単相100V非接地側(VVF 2.0mm黒)と200V回路(VVF 2.0mm)、o端子には100V接地側(VVF 2.0mm白)とB種接地線(IV 5.5mm2緑)、v端子には200V回路の残りの線を接続します。
- 小問 タイムスイッチ代用端子台の結線:S1に黒色線、S2に白色線、L2及びL1に開閉接点用の連絡電線をそれぞれ結線
- 施工条件3より端子S2を接地側とするため、S2に白色線、S1に非接地側の黒色線を接続して内部モータMの電源とします。接点端子L2およびL1には、自動点滅器出力側および負荷「イ」へ至る2心の連絡電線をそれぞれ接続します。
- 小問 自動点滅器代用端子台の結線:端子1に黒色線、端子2に白色線、端子3に赤色線(負荷接点出力)を結線
- 図4・図5の展開接続図に従い、端子1に電源非接地側(黒)、端子2に共通接地側(白)を接続してCdS電源回路を形成し、開閉接点出力となる端子3にVVF 1.6-3Cの赤色線を結線します。
- 小問 露出形コンセントの結線:接地側極端子(W表示)に白色線、非接地側端子に黒色線を裏側挿入口近くの端子へ結線
- 施工条件8-④および11に従い、ケーブルは台座裏面の挿入口から引き込み、挿入口に近い側の端子を用いて「W」表示のある接地側極に白色線、他方に黒色線を極性を間違えずにネジ留めします。
- 小問 ジョイントボックスAの接続(リングスリーブ):接地側白4本:中(刻印「中」)、非接地側黒4本:中(刻印「中」)、接点連絡線2本:小(刻印「〇」)×2箇所
- ボックスAでは接地側(2.0mm×1+1.6mm×3)をリングスリーブ中で刻印「中」、非接地側(2.0mm×1+1.6mm×3)をリングスリーブ中で刻印「中」、接点回路の連絡線2組(各1.6mm×2)をリングスリーブ小で刻印「〇」により圧着接続します。
- 小問 VVF用ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):接地側白3本:3本用×1個、電源黒2本:2本用×1個、接点連絡線2本:2本用×2個
- ボックスBでは接地側(電源白・自動点滅器2白・負荷白)の1.6mm×3本を3本用コネクタで接続し、電源非接地側(電源黒・自動点滅器1黒の1.6mm×2本)、点滅器3赤とタイムスイッチへの線(1.6mm×2本)、タイムスイッチからの戻り線と負荷黒(1.6mm×2本)の計3組を各2本用コネクタで接続します。
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覚えるポイント
- リングスリーブ圧着において「2.0mm 1本+1.6mm 3本」は合計断面積が8mm2を超えるためリングスリーブ中(刻印「中」)を用いる。
- 自動点滅器端子台の端子番号(1:黒、2:白、3:赤)とタイムスイッチ端子台(S1:黒、S2:白、L2/L1:接点)の割り当てを間違えない。
間違えやすいところ
- ボックスAの「2.0mm 1本+1.6mm 3本」のつなぎ目で、間違えて小スリーブを使ったり、刻印「小」で圧着してしまう欠陥。
- 露出形コンセントの裏面の差し込み向きを間違えたり、W極に非接地側の黒色線をつないでしまう極性の誤り。
出題の前提:令和7年度第一種電気工事士技能試験(候補問題No.9)施工条件および公表解答例
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題9
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題9の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

