本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題7の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題7の概要
30:00

問題番号から選ぶ

変流器(CT)・過電流継電器(OCR)・変圧器を含む高圧受電設備回路の施工

第一種電気工事士 技能課題 · 受電設備 / CT回路 / 過電流継電器 / 接地工事 / リングスリーブ圧着

図1に示す配線図及び支給材料に基づき、施工条件に従って高圧受電設備(変圧器・CT・OCR・電流計回路)の配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図1に従うこと。 2. 変圧器、CT及び過電流継電器は指定の端子台で代用する。 3. CTの結線: ① CTのK側を高圧の電源側とする。 ② CTの1端子に結線できる電線本数は2本以下とする。 ③ CTの接地線(ED:IV 2mm² 緑色)はCT二次側のl端子に結線する。 ④ CT二次側端子のわたり線は太さ2mm²(白色)を使用する。 ⑤ CTのk端子からはR相、T相それぞれ過電流継電器のC1R、C1T端子に結線する。 4. 電流計はT相の電流を測定するように直列に接続すること。 5. 変圧器の接地線(EB:IV 5.5mm² 緑色)はv端子に結線すること。 6. 電線の色別: ① 接地線は緑色を使用する。 ② CT二次側からジョイントボックスへの配線(CVV 2-3C)は、R相に赤色、T相に黒色を使用する(l端子共通線は白色)。 ③ 変圧器二次側の配線(VVF 2.0-3C)は、u相に赤色、v相に白色、w相に黒色を使用する。 7. ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設け、リングスリーブによる接続とすること。 8. ジョイントボックスは打抜き済みの穴だけをすべて使用し、ブッシングを取り付けて電線を通すこと。

解答・解説を表示

解答

変圧器代用端子台(一次側U/V/Wに高圧KIP 8mm²、二次側u/v/wにVVF 2.0-3Cの赤/白/黒、v端子にEB接地線IV 5.5mm²)、CT代用端子台2個(K側に電源側KIP、L側に変圧器側KIP、二次側k端子にCVV 2-3Cの赤/黒、l端子間に2mm²白わたり線、R相lにED接地線IV 2mm²、T相lにCVV白線を接続)、OCR端子台(C1R/C2RおよびC1T/C2Tに各CVV 2-2C接続)、アウトレットボックス内圧着4箇所(CVV 2mm²×2本刻印「○」が3箇所、CVV 2mm²×3本刻印「小」が1箇所)を施工条件通り結線・完成させる。

解説

CT(変流器)は、高圧の大きな電流を、継電器や計器で扱える小さな電流(標準で5A)に変えて送り出す機器です。そのままでは高圧・大電流で計器を安全に測れないからです。CTの二次側を開いたままにすると高い電圧が出てとても危険なので、過電流継電器や電流計は必ず直列につなぎます。また、高圧と低圧が混ざったときに電位が上がるのを防ぎ安全を保つため、CT二次側の一端(l端子)にD種接地工事(ED)を行います。

解き方

  1. 施工条件と単線図から複線図を作り、CT二次側回路を直列につなぐ位置(OCRと電流計の関係)や、共通のl端子の接地・わたり配線を確かめます。
  2. アウトレットボックスの打抜き穴4か所にゴムブッシングを取り付け、寸法に合わせて各種ケーブルとKIP・IV線を切って被覆をはぎ取ります。
  3. CT端子台(2個)、変圧器端子台、OCR端子台に、施工条件の相色・端子記号・本数制限(2本以下)を守って各電線をしっかりねじ締め接続します。
  4. アウトレットボックスの中で電線を整理し、2mm²心線の本数(2本接続3か所は「○」、3本接続1か所は「小」)に合わせてリングスリーブ小で圧着接続します。

小問ごとの答え

小問 CT端子台の結線:一次側:電源側KIP 8mm²をK端子、変圧器側KIP 8mm²をL端子に接続。二次側:R相k端子に赤線、T相k端子に黒線、R相l端子にわたり線(白)とED接地線(IV 2mm² 緑)、T相l端子にわたり線(白)と共通線(CVV 白)を接続。
CTの極性(電源側K・負荷側L)を正しく守り、二次側k端子から信号線、l端子を渡り線で共通接続します。1端子あたりの電線接続本数制限(2本以下)を守るため、接地線はR相l端子へ、ボックスへの共通戻り線はT相l端子へそれぞれ2本ずつ分散して接続します。
小問 変圧器端子台の結線:一次側:U/V/W端子に各高圧KIP 8mm²(R相/S相/T相)を接続。二次側:u端子に赤線、v端子に白線およびEB接地線(IV 5.5mm² 緑)、w端子に黒線を接続。
一次側は三相高圧線(S相はCTを経由せず直接V端子へ)を接続します。二次側の相色指定(u相:赤、v相:白、w相:黒)に従い配線し、B種接地線(IV 5.5mm²)は施工条件で指定されたv端子に共締め接続します。
小問 過電流継電器(OCR)端子台の結線:R相用CVV 2-2CをC1R・C2R端子に、T相用CVV 2-2CをC1T・C2T端子にそれぞれ接続。
施工条件により、CTのk端子側からの電流が継電器のC1R・C1T端子に入り、C2R・C2T端子からCTの二次側共通回路(l線)へ戻るように配線します。
小問 アウトレットボックス内のリングスリーブ接続と刻印:接続箇所4箇所:①CT R相k(赤)+OCR C1R(CVV 2-2C)[刻印「○」]、②CT T相k(黒)+OCR C1T(CVV 2-2C)[刻印「○」]、③OCR C2T(CVV 2-2C)+電流計行き(CVV 2-2C)[刻印「○」]、④CT l共通(白)+OCR C2R(CVV 2-2C)+電流計戻り(CVV 2-2C)[刻印「小」]。
T相電流計はT相OCRと直列になるように挿入します。接続する心線はすべて公称断面積2mm²です。2mm²電線2本の接続はリングスリーブ小を用いて圧着マーク「○」となり、2mm²電線3本の接続はリングスリーブ小を用いて圧着マーク「小」となります。
小問 ボックスのブッシング及び外観処理:打抜き済みノックアウト穴(19mm×2箇所、25mm×2箇所)すべてにゴムブッシングを装着し電線を通す。
支給されたゴムブッシング(19用2個、25用2個)に切り込みを入れてすべての打抜き穴に取り付け、電線の被覆を保護して入線させます。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • 2mm²電線2本のリングスリーブ小による圧着刻印は「○」、3本接続は「小」である。
  • CT二次側の1端子あたり接続制限は最大2本であり、l端子への接地線と共通線の接続箇所に注意する。
  • 電流計は測定対象相(本問ではT相)の二次電流ループに直列に接続する。

間違えやすいところ

  • 2mm²電線2本の圧着マークを「小」と間違えて刻印してしまうミス。
  • CT端子台の1端子に、わたり線・接地線・共通線の3本をまとめて締め付けてしまい、本数制限違反(欠陥)となるミス。
  • 変圧器端子台の接地線(EB)を、u端子やw端子、または一次側に間違えて接続してしまうミス。

出題の前提:令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(2025年7月5日実施)課題7・公式施工条件および解答例

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題7』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題7

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題7の問題・解答資料です。