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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題6の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題6の概要
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三相3線式変圧器Δ-Δ結線と電動機運転表示灯回路の施工

配線設計・実技施工 · 変圧器Δ-Δ結線 / 変圧器代用端子台 / リングスリーブ接続 / ランプレセプタクル結線 / 開閉器代用端子台

図1の配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて三相3線式変圧器(Δ-Δ結線、B種接地施工)、電流計(変圧器二次側S相挿入)、3極開閉器、運転表示灯(開閉器負荷側UV相接続)および電動機回路を完成させる配線施工を行いなさい。

解答・解説を表示

解答

変圧器代用端子台3台によるΔ-Δ結線(T1のv端子にB種接地線IV 5.5mm²緑を結線、渡り線IV 5.5mm²黒3本によりT1-uとT2-v、T2-uとT3-v、T3-uとT1-vを接続し、T1-uからR相・赤、T2-uからS相・白、T3-uからT相・黒をVVR 2.0-3Cで引出)、アウトレットボックス内での電線相互接続(全6箇所をリングスリーブ小で圧着:刻印「小」3箇所、刻印「○」3箇所)、開閉器代用端子台(電源側RSTにVVF 1.6-3Cの赤白黒を結線、負荷側UVWに電動機側VVF 1.6-3Cの赤白黒を結線し、かつ負荷側U端子・V端子から表示灯用VVF 1.6-2Cの黒白を結線)、ランプレセプタクル(受金ねじ部に白線結線)を正しく施工する。

解説

Δ-Δ結線は、各相の巻き終わり(v端子)と次の相の巻き始め(u端子)を渡り線で順に環状につなぎ、接続点から三相のR・S・Tを取り出す結線です。こうすると3台の変圧器で三相を作り出せるからです。また、高圧が低圧側に漏れたときの電位上昇(電圧が異常に高くなること)を防ぐため、決められた端子(この問題ではT1のv端子)にB種接地線をつけます。電流計は測る線(この問題ではS相)に直列に入れ、電線の太さの組み合わせに合ったリングスリーブと圧着の刻印を選びます。

解き方

  1. 施工条件と配線図を読み、変圧器代用端子台(T1〜T3)のΔ結線の渡り線と接地線の位置、電流計を入れる相(S相)、表示灯をつなぐ相(UV相)を整理して複線図をかく。
  2. 支給材料の長さに合わせて各ケーブル・電線を切り、シース(外側の皮)と絶縁被覆を決められた長さでむく。
  3. 変圧器代用端子台3個に、一次側のKIP電線、二次側の渡り線(IV 5.5mm²黒)、二次側引出線(VVR 2.0-3C)、B種接地線(IV 5.5mm²緑)をねじでつなぐ。
  4. 開閉器代用端子台の電源側(R, S, T)と負荷側(U, V, W、表示灯線も一緒に締める)を指示された色のとおりにつなぐ。
  5. アウトレットボックスにゴムブッシングとPF16コネクタを取り付け、電線を引き込み、リングスリーブ(小)で指定の刻印(「小」または「○」)で圧着する。
  6. ランプレセプタクルは極性(受金ねじ部に白線)を守ってつなぎ、全体の配線・寸法・欠陥の有無を点検する。

小問ごとの答え

小問 変圧器代用端子台の結線:一次側KIP結線、二次側渡り線(IV 5.5mm²黒)によるΔ結線、二次側引出線(VVR 2.0-3C)、B種接地線(IV 5.5mm²緑)
一次側端子台(V, U)にKIP 8mm²各2本計6本を結線する。二次側は図4のΔ-Δ結線図に従い、IV 5.5mm²黒の渡り線を用いてT1のu端子とT2のv端子、T2のu端子とT3のv端子、T3のu端子とT1のv端子をそれぞれ接続する。二次側引出線(VVR 2.0-3C)は、R相(赤)をT1のu端子、S相(白)をT2のu端子、T相(黒)をT3のu端子に接続する。施工条件4-①に基づき、B種接地線(IV 5.5mm²緑)は変圧器T1のv端子に確実に接続する。
小問 開閉器代用端子台の結線:電源側端子(R, S, T)にVVF 1.6-3C(赤, 白, 黒)、負荷側端子(U, V, W)に電動機用VVF 1.6-3C(赤, 白, 黒)および表示灯用VVF 1.6-2C(U:黒, V:白)
図3に従い上側端子台の電源側Rに赤、Sに白、Tに黒(VVF 1.6-3C)を接続する。下側端子台の負荷側は、施工条件7-④に従い電動機へ向かうVVF 1.6-3CのU相に赤、V相に白、W相に黒を接続する。さらに施工条件6に基づき、運転表示灯用ケーブル(VVF 1.6-2C)を負荷側U端子に黒色、V端子に白色を重畳して締め付ける。
小問 アウトレットボックス内の電線接続と圧着刻印:リングスリーブ小を使用し、刻印「小」3箇所、刻印「○」3箇所の合計6箇所
①R相接続:VVR 2.0(赤)+VVF 1.6(赤)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「小」。②S相電流計送り:VVR 2.0(白)+電流計送りIV 1.6の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「小」。③T相接続:VVR 2.0(黒)+VVF 1.6(黒)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「小」。④S相電流計戻り:電流計戻りIV 1.6+開閉器電源側VVF 1.6(白)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「○」。⑤表示灯非接地側:開閉器負荷側からのVVF 1.6(黒)+表示灯へ向かうVVF 1.6(黒)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「○」。⑥表示灯接地側:開閉器負荷側からのVVF 1.6(白)+表示灯へ向かうVVF 1.6(白)の2本をリングスリーブ小で圧着、刻印「○」。
小問 ランプレセプタクルおよび配管の施工:受金ねじ部端子に白線、中心接触片端子に黒線を結線。PF16コネクタをボックスに取り付け。
施工条件7-⑤に従い、ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に接地側電線である白色を結線し、中心接触片側端子に非接地側の黒色を結線する。また、施工条件9・10に従い、アウトレットボックスの打抜き済みノックアウト穴のみを使用し、ゴムブッシングを取り付けるとともに、合成樹脂製可とう電線管用ボックスコネクタ(PF16)をボックス側に確実に固定する。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

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覚えるポイント

  • 変圧器二次側のB種接地線(IV 5.5mm²緑)の接続先は「T1のv端子」であること。
  • 電流計は回路に対して直列に挿入するため、S相の往路と復路をボックス内で正しく振り分けること。
  • リングスリーブの圧着マークは2.0mm+1.6mmが「小」、1.6mm+1.6mmが「○」となること。

間違えやすいところ

  • B種接地線を、指定されたT1のv端子ではなく別の端子につないでしまう誤り。
  • 電流計の回路(IV 1.6mm×2本)を直列ではなく並列につないでしまい、S相を短絡させるミス。
  • 開閉器負荷側の表示灯の渡り線をつなぐ端子(U相とV相の間)を取り違えてしまうこと。
  • 2.0mmと1.6mmの組み合わせなのに「○」で圧着してしまう、刻印違いの欠陥。

出題の前提:令和7年度第一種電気工事士技能試験(上期・7月5日実施)候補問題No.6の試験問題、配線図および施工条件に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題6

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題6の問題・解答資料です。