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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題1の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題1の概要
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単相変圧器二次側配線(100V・200V回路/3路スイッチ/両切スイッチ回路)の施工

第一種電気工事士 技能試験 · 技能試験 / 複線図 / 変圧器代用端子台 / 3路スイッチ配線 / 両切スイッチ配線 / リングスリーブ圧着マーク

図1の配線図及び支給材料に基づき、施工条件に従って単相変圧器代用端子台(一次側6600V、二次側210/105V)から分岐する1φ2W 100V電灯回路(3路スイッチによるランプレセプタクル点滅及び100Vコンセント)と1φ2W 200V動力回路(両切スイッチによる250V接地極付コンセント制御)の配線工事を完成させるための複線図、各接続箇所の結線方法・電線色・圧着マーク、器具結線を求めよ。

解答・解説を表示

解答

変圧器二次側端子台(u, o, v)から100V(u-o)および200V(u-v)を取り出し、o端子にB種接地線(IV 5.5mm2 緑)を接続。ジョイントボックスAではリングスリーブ(小×4箇所、○×4箇所)で接続し、ジョイントボックスBでは2本用差込形コネクタ4個で接続する。上側連用枠に3路スイッチと100Vコンセントを組み、下側には3路スイッチ、250V接地極付コンセント(D種接地線IV 1.6mm緑)、両切スイッチ、ランプレセプタクルを結線する。

解説

単相変圧器の二次側から100Vと200Vを取り出し、接地(B種・D種)と極性(接地側は白)のきまりを守って配線します。100Vはu-o間、200Vはu-v間から取るためです。中性点のo端子にはB種接地が必要です。接地側を白にそろえると、安全で点検もしやすいからです。

解き方

  1. 単線図から施工条件(端子台の使い方、電線の色分け、スイッチの配線方法、ボックスの接続方法)をもれなく書き出す。
  2. 変圧器の二次側(u, o, v)から100V回路と200V回路、B種接地線を整理し、複線図を書いて各器具の端子接続と渡り線を決める。
  3. ボックスA(リングスリーブの刻印「小」「○」の見分け)とボックスB(差込形コネクタ)の接続本数と電線の太さを照合して施工を決める。

小問ごとの答え

小問 1. 変圧器代用端子台の結線:一次側U・VにKIP 8mm2、二次側o端子にB種接地線(IV 5.5mm2 緑)、u-o端子に100V回路(u相:黒、o相:白)、u-v端子に200V回路(u相:黒、v相:白)を接続する。
端子台説明図(図2)および変圧器結線図(図3)に従い、一次側に高圧絶縁電線KIPを結線します。二次側は中性点o端子にB種接地工事のIV 5.5mm2緑色電線を接続し、100V回路(VVF 2.0-2C)はu端子(黒・非接地側)とo端子(白・接地側)、200V回路(VVF 2.0-2C)はu端子(黒)とv端子(白)に結線します。
小問 2. ジョイントボックスAの接続と圧着マーク:接続は全てリングスリーブ(小)を用い、圧着マークは「小」が4箇所、「○(極小)」が4箇所となる。
ジョイントボックスA(アウトレットボックス)内の接続は以下の8箇所となります。 ①100V接地側(白):変圧器からの白2.0mm+上側コンセントへの白1.6mm+Bへの白1.6mm(2.0+1.6+1.6の3本)→ 刻印「小」 ②100V非接地側(黒):変圧器からの黒2.0mm+上側枠への黒1.6mm(2.0+1.6の2本)→ 刻印「小」 ③200V u相電源側(黒):変圧器からの黒2.0mm+両切スイッチへの黒1.6mm(2.0+1.6の2本)→ 刻印「小」 ④200V v相電源側(白):変圧器からの白2.0mm+両切スイッチへの白1.6mm(2.0+1.6の2本)→ 刻印「小」 ⑤200V負荷側(黒):両切スイッチからの黒1.6mm+250Vコンセントへの黒1.6mm(1.6+1.6の2本)→ 刻印「○」 ⑥200V負荷側(白):両切スイッチからの白1.6mm+250Vコンセントへの白1.6mm(1.6+1.6の2本)→ 刻印「○」 ⑦3路スイッチ連絡線1:上側3路からの電線1.6mm+Bへの電線1.6mm(1.6+1.6の2本)→ 刻印「○」 ⑧3路スイッチ連絡線3:上側3路からの電線1.6mm+Bへの電線1.6mm(1.6+1.6の2本)→ 刻印「○」
小問 3. ジョイントボックスBの接続:2本用差込形コネクタを4個使用して、接地側電線、負荷返り線、3路スイッチ連絡線2本をそれぞれ2本ずつ接続する。
ジョイントボックスB(VVF用ジョイントボックス部分)の接続は差込形コネクタ(2本用)を使用します。 ①接地側(白):Aからの白1.6mm+ランプレセプタクル受金ねじ部への白1.6mm ②負荷返り線:下側3路スイッチ「0」端子からの電線1.6mm+ランプレセプタクル中心接触片への黒1.6mm ③3路連絡線(1番):Aからの電線1.6mm+下側3路「1」端子からの電線1.6mm ④3路連絡線(3番):Aからの電線1.6mm+下側3路「3」端子からの電線1.6mm
小問 4. 器具結線及び施工条件の適用:上部枠に3路スイッチとコンセントを取り付けて黒線で渡り配線を行い、下部には3路スイッチ、250Vコンセント(緑色D種接地線接続)、両切スイッチ、ランプレセプタクル受金ねじ部(白線接続)を施工する。
施工条件に基づき、以下の点に厳密に従います。 ・埋込連用取付枠は3路スイッチ(イ)と100Vコンセントの組合せ部分に使用し、電源からの非接地側黒線をコンセント非接地側極に入力後、3路スイッチ「0」端子へ渡り配線します。 ・両切スイッチ(2P)には電源側2本(黒・白)と負荷側2本(黒・白)をそれぞれ正しく結線します。 ・250V接地極付コンセントの接地端子には、IV 1.6mm緑色電線を接続します。 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず接地側電線(白)を接続し、中心接触片端子に返り線(黒)を接続します。 ・アウトレットボックスの打ち抜き済みノックアウト穴にはゴムブッシングを正しく装着してケーブルを通線します。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

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覚えるポイント

  • リングスリーブ接続で1.6mm×2本のみ圧着マークは「○」、それ以外の「2.0mm+1.6mm」や「2.0mm+1.6mm+1.6mm」は「小」刻印となる。
  • 両切タンブラスイッチは電源側2本(黒・白)と負荷側2本(黒・白)を極性を保って個別に開閉する。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず接地側白線を結線する。

間違えやすいところ

  • 変圧器の二次側でu-o間(100V)とu-v間(200V)の接続を間違え、中性点o端子のB種接地線を取り違えるミス。
  • ジョイントボックスAのリングスリーブ圧着で、2.0mm+1.6mmの組合せを「○」で圧着してしまう刻印の誤り(重大欠陥)。
  • アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングを付け忘れたり、切込みが悪くケーブルの外皮を傷つけたりする不備。

出題の前提:令和7年度第一種電気工事士技能試験候補問題No.1(上期試験問題・施工条件及び公式解答例)

出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題1

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士上期技能試験(7月5日) 課題1の問題・解答資料です。