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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(11月24日) 課題6の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(11月24日) 課題6の概要
30:00

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変圧器Δ-Δ結線と三相電動機・電流計・運転表示灯回路の施工

技能試験 · 三相変圧器Δ-Δ結線 / 変圧器二次側接地(B種接地) / 開閉器(モータブレーカ)端子結線 / 電流計回路配線(PF管) / リングスリーブによる圧着接続

配線図及び施工条件に従い、変圧器代用端子台(2P×3個)、開閉器代用端子台(3P)、ジョイントボックス(アウトレットボックス)、合成樹脂製可とう電線管(PF16)、ランプレセプタクルを用いて三相変圧器Δ-Δ結線・開閉器・運転表示灯および電流計回路の配線工事を完成させなさい。

解答・解説を表示

解答

変圧器代用端子台(T1〜T3)の二次側をΔ結線し、T1のv端子にB種接地線(緑色5.5mm²)を接続。二次側からVVR 2.0-3Cでジョイントボックスへ配線し、S相にはPF16電線管経由の電流計回路(IV 1.6mm×2)を直列に挿入する。開閉器(3P端子台)の電源側にはジョイントボックスからのVVF 1.6-3C(R:赤、S:白、T:黒)を接続し、負荷側から電動機(施工省略)用VVF 1.6-3C(U:赤、V:白、W:黒)を接続するとともに、U-V端子間からVVF 1.6-2Cを取り出しジョイントボックス経由でランプレセプタクル(受金ねじ部に白線)へ接続する。ジョイントボックス内はリングスリーブ小を用いて「小」刻印3箇所、「○」刻印3箇所で圧着接続する。

解説

Δ-Δ結線では、まず各相の端子の極性を合わせて環状(輪の形)になるように結線し、低圧側の1端子(この問題ではT1変圧器のv端子)にB種接地工事を施します。接地をすると電路の基準が安定し、安全が保てるからです。三相回路であるS相の電流を測るときは、その相の線を一度開いて電流計を直列に挿入します。運転表示灯は、開閉器の負荷側で指定された端子相間(U-V間)から並列に分岐させ、負荷を投入すると連動して点灯させます。

解き方

  1. 施工条件と配線図・変圧器結線図から複線図をかき、各端子台の電線の色・極性、電流計を直列に入れる道すじ、スリーブの刻印を決めます。
  2. 支給された材料の長さに合わせて各ケーブルと絶縁電線を切って被覆をはぎ、アウトレットボックスのノックアウト穴にゴムブッシングとPF管コネクタを取り付けます。
  3. 変圧器代用端子台(一次側のKIP線、二次側のIV 5.5mm²渡り線・接地線・VVRケーブル)と、開閉器代用端子台、ランプレセプタクルを結線します。
  4. アウトレットボックスの中に各電線を引き込み、リングスリーブ小を使って圧着マーク「小」3箇所と「○」3箇所を確実に圧着し、端末を整えます。

小問ごとの答え

小問 配線工事の完成:変圧器代用端子台・開閉器端子台・PF管・アウトレットボックス・ランプレセプタクルを接続し、適正な圧着刻印および電線色別で施工を完了する。
配線図および施工条件に従って各器具を配置し、高圧一次側(KIP 8mm²×6本、端子台外側100mm露出)、変圧器二次側渡り線(IV 5.5mm²黒)によるΔ結線、B種接地(IV 5.5mm²緑をT1のv端子へ結線)、VVRケーブル外装処理、PF16管ボックスコネクタ取付、開閉器負荷側のU-V相への運転表示灯回路接続、リングスリーブ圧着(刻印小×3、刻印○×3)、受金ねじ部への接地側白線結線を欠陥なく施工します。
小問 変圧器代用端子台結線(T1, T2, T3):二次側Δ結線(渡り線IV 5.5mm²黒):T1-vとT2-u、T2-vとT3-u、T3-vとT1-uを渡り配線。接地線IV 5.5mm²(緑)はT1-v端子に結線。二次側負荷線(VVR 2.0-3C)はT1-u端子に赤(R相)、T2-u端子に白(S相)、T3-u端子に黒(T相)を接続する。
施工条件4に従い、図4の変圧器結線図に基づき一次側は端子U・VにそれぞれKIP線を結線します。二次側はu-v端子間を渡り線(IV 5.5mm²黒)を用いて閉ループΔ(デルタ)を形成し、T1のv端子に緑色接地線(EB)を接続します。相引き出しは赤(R相=T1のu端子)、白(S相=T2のu端子)、黒(T相=T3のu端子)を接続します。
小問 開閉器代用端子台結線(3P):電源側端子(上段):Rに赤、Sに白、Tに黒(VVF 1.6-3C)。負荷側端子(下段):U端子に赤(電動機用)と黒(表示灯用)、V端子に白(電動機用)と白(表示灯用)、W端子に黒(電動機用)を接続する。
施工条件6・7に従い、開閉器の電源側R・S・T端子にジョイントボックスからのVVF 1.6-3C(赤・白・黒)を接続します。負荷側端子の電動機配線はUに赤、Vに白、Wに黒を結線し、さらに運転表示灯(ランプレセプタクル)への電源としてU相およびV相間にVVF 1.6-2C(Uに黒、Vに白)を並列結線します。
小問 ジョイントボックス内接続及び刻印:合計6箇所をリングスリーブ小で圧着。(1)変圧器R相(2.0赤)+開閉器R相(1.6赤)⇒刻印「小」、(2)変圧器S相(2.0白)+電流計行き(1.6黒または白)⇒刻印「小」、(3)電流計帰り(1.6白または黒)+開閉器S相(1.6白)⇒刻印「○」、(4)変圧器T相(2.0黒)+開閉器T相(1.6黒)⇒刻印「小」、(5)表示灯電源(1.6黒)+レセプタクル中心接触片(1.6黒)⇒刻印「○」、(6)表示灯接地側(1.6白)+レセプタクル受金ねじ部(1.6白)⇒刻印「○」。
施工条件5により変圧器二次側のS相に電流計が直列に入るよう結線します。電線太さの組み合わせにより、2.0mm+1.6mm(計2本)の3箇所は圧着マーク「小」、1.6mm+1.6mm(計2本)の3箇所は圧着マーク「○」となります。
小問 ランプレセプタクル結線:受金ねじ部側端子に白色線、中心接触片側端子に黒色線をねじ締め接続する。
施工条件7⑤「ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子には、白色の電線を結線する」に基づき、極性を遵守してのの字曲げ加工等により確実に結線します。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

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覚えるポイント

  • 2.0mm電線1本と1.6mm電線1本の接続時のリングスリーブ刻印は「小」となる。
  • 電流計は回路に対して直列に接続するため、変圧器S相(白)と開閉器S相(白)の間に電流計の2本を割り込ませる。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子には必ず接地側極(白色線)を接続する。

間違えやすいところ

  • 2.0mmと1.6mmの2本をつなぐときに、誤って極小ダイス(刻印「○」)で圧着してしまうミス。
  • 電流計回路を変圧器S相の線に対して並列につないでしまい、短絡(ショート)させてしまう間違い。
  • 開閉器の負荷側からの表示灯の取り出しを、U-W相間や電源側端子から誤ってつないでしまう間違い。
  • アウトレットボックスで、打ち抜き済みのノックアウト穴以外を無理に打ち抜いて使ってしまう欠陥。

出題の前提:令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(2024年11月24日実施)候補問題No.6の施工条件及び公表解答例に基づく。

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(11月24日) 課題6』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(11月24日) 課題6

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第一種電気工事士下期技能試験(11月24日) 課題6の問題・解答資料です。