本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

令和6年度第一種電気工事士上期技能試験(7月6日) 課題2の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和6年度第一種電気工事士上期技能試験(7月6日) 課題2の概要
30:00

問題番号から選ぶ

配線工事の施工(変圧器・自動点滅器・3路切替回路)

技能試験 · 単相変圧器の端子台結線 / 自動点滅器とタンブラスイッチによる切替回路 / リングスリーブ圧着マークと差込形コネクタ接続

配線図および施工条件に基づき、高圧受電設備から単相3線式変圧器を経て100Vおよび200Vを取り出し、片切スイッチ・3路スイッチ・自動点滅器を組み合わせた照明点滅切替回路と他負荷への分岐配線を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従う。 2. 変圧器代用の端子台は図2の内部結線(一次側U・V、二次側u・o・v)に従い、210/105Vを出力する。 3. 自動点滅器代用の端子台は図3(1:非接地、2:接地側、3:点滅出力)に従う。 4. ランプレセプタクル回路は図4の展開接続図に従い結線する。 5. 接地線は緑色、接地側電線はすべて白色、変圧器二次側から点滅器イ・自動点滅器・他の負荷(1φ2W 100V)に至る非接地側電線は黒色を使用する。配線用遮断器のN極端子及びランプレセプタクルの受金ねじ部端子には白色電線を結線する。 6. ジョイントボックスA部分はリングスリーブ、VVF用ジョイントボックスB部分は差込形コネクタにより接続する。 7. アウトレットボックスAは打抜き済みの穴(4箇所)だけをすべて使用し、ゴムブッシングを取り付ける。

解答・解説を表示

解答

変圧器二次側のu-o間から100V(IV 5.5mm2黒・白で配線用遮断器へ)、u-v間から200V(VVF 2.0-2Cをu端子とv端子のみに接続)、o端子にB種接地線(IV 5.5mm2緑)を結線する。ボックスAはリングスリーブ圧着(2.0mm+1.6mm×2の2箇所は刻印「小」、1.6mm×2の2箇所は刻印「○」)、ボックスBは差込形コネクタ(電源黒3本用、接地白3本用、連絡線2本用)を用いて各器具・スイッチ間を正確に結線する。

解説

単相3線式変圧器(210/105V)の中性点o端子は、B種接地工事をする接地側の端子です。100Vを取り出すときは中性線o(白)と電圧線u(黒)を使い、200Vを取り出すときは両端の電圧線uとvを使います。これは中性点を接地して基準となる電位を決めるためです。点滅回路では、手動と自動の切り替えを3路スイッチの固定接点(端子1と3)で行い、共通端子0から負荷へ電源を送ります。

解き方

  1. 単相3線式変圧器の二次側端子台で、100V回路(u-o)、200V回路(u-v)、B種接地線(o端子)の取り出しを見分けて結線します。
  2. アウトレットボックスAの打抜き穴4箇所すべてにゴムブッシングを付け、配線用遮断器・ランプレセプタクル・スイッチ・ボックスBからのケーブルを引き入れます。
  3. 展開接続図(図4)をもとに、片切スイッチと3路スイッチの渡り配線、自動点滅器(端子台)への電源線と出力線を整理して複線図を決めます。
  4. ボックスAはリングスリーブの合う大きさと刻印(「小」または「○」)を守って圧着し、ボックスBは決められた本数用の差込形コネクタで結線します。

小問ごとの答え

小問 変圧器代用端子台(3P)の結線:一次側端子(上側)U・VにKIP電線各1本を接続。二次側端子(下側)は、u端子にIV 5.5mm2(黒)とVVF 2.0-2C(シース青色)の1線、o端子にIV 5.5mm2(白)と接地線IV 5.5mm2(緑)、v端子にVVF 2.0-2C(シース青色)のもう1線を接続する。
端子台説明図より二次側はu-o間が105V、u-v間が210Vです。1φ2W 100V回路はu(非接地側黒)とo(接地側白)から配線用遮断器へ供給し、B種接地線(緑)は中性点o端子に接続します。単相200V回路(VVF 2.0-2C)はu端子とv端子の両端から取り出すため、o端子には接続しません。
小問 配線用遮断器(100V 2極1素子)の結線:一次側に変圧器からのIV 5.5mm2(L端子に黒、N端子に白)を接続し、二次側にボックスAへ向かうVVF 2.0-2C(L端子に黒、N端子に白)を接続する。
施工条件により配線用遮断器の接地側極端子(Nと表示)には白色電線を接続し、非接地側(L)には黒色電線を結線します。
小問 アウトレットボックスAの電線接続と刻印:①非接地側(電源黒2.0mm+スイッチ回路黒1.6mm+ボックスB行き黒1.6mm)の3本:リングスリーブ小・刻印「小」 ②接地側(電源白2.0mm+レセプタクル白1.6mm+ボックスB行き白1.6mm)の3本:リングスリーブ小・刻印「小」 ③レセプタクル返り線(レセプタクル黒1.6mm+3路スイッチ0番からの赤1.6mm)の2本:リングスリーブ小・刻印「○」 ④点滅切替連絡線(ボックスBからの赤1.6mm+3路スイッチへの白1.6mm)の2本:リングスリーブ小・刻印「○」
太さ2.0mmが1本と1.6mmが2本の接続(合計断面積約7.16mm2)はリングスリーブ小で圧着マーク「小」を用います。1.6mm電線2本の接続はリングスリーブ小で圧着マーク「○」刻印となります。
小問 ジョイントボックスB部分の電線接続:①非接地側(ボックスAからの黒+自動点滅器1番への黒+他負荷への黒)の3本:差込形コネクタ3本用 ②接地側(ボックスAからの白+自動点滅器2番への白+他負荷への白)の3本:差込形コネクタ3本用 ③自動点滅出力線(自動点滅器3番からの赤+ボックスAへの赤)の2本:差込形コネクタ2本用
施工条件に基づきB部分は差込形コネクタで接続します。他負荷への100V電源と自動点滅器の電源(1番・2番)を並列に分岐し、3番からのCdS点灯出力をボックスA経由で3路スイッチへと送ります。
小問 自動点滅器代用端子台(3P)の結線:端子1に非接地側黒色線、端子2に接地側白色線、端子3に点滅出力線(赤色線)を結線する。
図3の内部結線図より、端子1-2間がCdS駆動用電源回路(1が非接地側黒、2が接地側白)、端子3がリレー接点を経由した照明負荷への出力端子となります。
小問 スイッチ部(片切・3路)およびランプレセプタクルの結線:電源黒を片切スイッチの片側に接続し、もう一方の端子から渡り線(黒)で3路スイッチの端子1(または3)へ接続する。3路スイッチのもう一方の固定接点端子3(または1)には自動点滅器出力連絡線(白)を接続し、共通端子0からランプレセプタクルへの返り線(赤)を出力する。ランプレセプタクルは受金ねじ部に白色線、中心接触片に黒色線を結線する。
図4の展開接続図に従い、片切スイッチを手動点灯用、自動点滅器を夜間自動点灯用とし、3路スイッチによって両者を切り替えてランプレセプタクルに供給します。
変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • 単相200V回路(1φ2W 200V)はu-v端子から取り出し、中性点o端子には接続しない。
  • アウトレットボックスAの打ち抜き済み穴4箇所には必ずゴムブッシングを取り付ける。
  • リングスリーブ小の圧着マークにおいて、2.0mm1本+1.6mm2本は刻印「小」、1.6mm2本は刻印「○」である。

間違えやすいところ

  • 変圧器端子台で、単相200V回路(VVF 2.0-2C)の線を間違えてo端子に結線してしまうミス。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部側に黒い線をつないでしまう極性の逆接続。
  • リングスリーブ接続で1.6mm電線2本を間違えて刻印「小」で圧着してしまう刻印の間違い。

出題の前提:令和6年度第一種電気工事士技能試験(候補問題No.2)公表問題および電気技術者試験センター公表解答(判定基準・欠陥判断基準に基づく)

出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士上期技能試験(7月6日) 課題2』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和6年度第一種電気工事士上期技能試験(7月6日) 課題2

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和6年度第一種電気工事士上期技能試験(7月6日) 課題2の問題・解答資料です。