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電気工事士試験 · 学習ガイド

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題9の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題9の概要
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2019年度 第一種電気工事士 技能試験 課題9(変圧器・タイムスイッチ・自動点滅器連動回路)の施工

配線工事 · 変圧器代用端子台 / タイムスイッチ / 自動点滅器 / リングスリーブ接続 / 差込形コネクタ接続

配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて変圧器(代用端子台)、タイムスイッチ(代用端子台)、自動点滅器(代用端子台)、ランプレセプタクル、ジョイントボックスA(アウトレットボックス)、ジョイントボックスBからなる配線回路を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. 変圧器代用の端子台は説明図に従って使用すること(一次側U・Vに6600V、二次側u・o・vから1φ2W 200Vおよび1φ2W 100V、B種接地工事EB)。 3. タイムスイッチ代用の端子台は説明図に従って使用し、端子S2を接地側とすること。 4. 自動点滅器代用の端子台は説明図に従って使用すること(端子1:非接地側、端子2:接地側、端子3:負荷側)。 5. ランプレセプタクル回路の接続は展開接続図に従い、タイムスイッチの接点と自動点滅器の接点が直列に接続されてランプレセプタクル「イ」および他の負荷を点滅制御する回路とすること。 6. タイムスイッチの電源用電線には、2心ケーブル1本を使用すること。 7. 電線の色別:接地線は緑色、接地側電線はすべて白色、変圧器二次側から自動点滅器・タイムスイッチ及び他の負荷に至る非接地側電線は黒色、ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子には白色を接続すること。 8. 電線相互の接続:ジョイントボックスAはリングスリーブ、ジョイントボックスBは差込形コネクタによる接続とすること。 9. アウトレットボックスは打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。

解答・解説を表示

解答

変圧器端子台のo端子に接地線(緑)と100V接地側(白)を結線し、タイムスイッチ端子台の電源(S1・S2)に2心ケーブル1本、接点(L1・L2)に別の2心ケーブルを接続して自動点滅器(端子1・2・3)と直列回路を構成する。ボックスA内はリングスリーブ(中×1、小×3[刻印:小×1、○×2])、ボックスB内は差込形コネクタ(2本用×1、3本用×2)を用いて正しく接続・施工する。

解説

タイムスイッチと自動点滅器の接点を直列に接続する回路(AND回路)は、設定時間帯かつ暗いときのみ照明を点灯させる屋外防犯灯・街路灯制御の標準的な構成です。変圧器二次側の端子台接続では、中性線(o端子)に接地側電線とB種接地線を正しくまとめ、単相2線式100Vおよび200Vを正確に取り出す知識が必須となります。

解き方

  1. 変圧器・タイムスイッチ・自動点滅器代用端子台の内部結線図と展開接続図から複線図を作成し、各接続点の電線太さ・本数・色および接続方法(A部:圧着、B部:コネクタ)を特定する。
  2. アウトレットボックスの打抜き穴4箇所にゴムブッシングを装着し、寸法図に従って各ケーブルの切断・外装剥ぎ取り・心線被覆剥ぎ取りを行う。
  3. 変圧器代用端子台、タイムスイッチ代用端子台、自動点滅器代用端子台、ランプレセプタクルへの器具結線を規定の極性・色別で施工する。
  4. ボックスA内をリングスリーブ(4箇所:中1、小3)、ボックスB内を差込形コネクタ(3箇所:2極1、3極2)で結線し、心線露出・噛み込み・誤結線がないことを確認する。

答えの内訳

技能試験問題:変圧器二次側から100V電源を供給し、タイムスイッチと自動点滅器の接点を直列に接続してランプレセプタクル「イ」及び他負荷を制御する複線回路を正しく結線・施工する。
配線図・展開接続図および施工条件に基づき、変圧器代用端子台、タイムスイッチ代用端子台、自動点滅器代用端子台、ランプレセプタクル、ジョイントボックスA(アウトレットボックス:リングスリーブ接続)、ジョイントボックスB(差込形コネクタ接続)を正確に施工します。
変圧器代用端子台の結線:一次側:U端子・V端子にKIP電線を接続。二次側:u端子に200V回路の黒色および100V回路の黒色、o端子にB種接地線IV(緑色)および100V回路の白色、v端子に200V回路の白色をそれぞれ接続する。
単相3線式210/105V変圧器から100V(u-o間)と200V(u-v間)を取り出します。o端子は中性点接地(B種接地EB)となるため、緑色のIV 5.5mm2電線と100Vの接地側白色電線を共締め接続します。
タイムスイッチ代用端子台の結線:電源用VVF 1.6-2C:端子S1に黒色、端子S2に白色を接続。接点用VVF 1.6-2C:端子L1に黒色(非接地側)、端子L2に白色(または黒色)を接続する。
施工条件3によりS2端子は接地側(白)と指定されています。施工条件6により電源用電線には2心ケーブル1本を使用するため、S1・S2用に1本、接点L1・L2用にもう1本のVVF 1.6-2Cを使用します。
自動点滅器代用端子台の結線:端子1に非接地側(黒色)、端子2に接地側(白色)、端子3に点滅器接点出力(赤色)を接続する。
自動点滅器内部のCdS回路用電源として端子1(非接地側黒)と端子2(接地側白)を接続し、内蔵リレー接点から負荷へ出力される端子3に赤色電線を接続します。
ジョイントボックスA(アウトレットボックス)の接続と刻印:中スリーブ(刻印「中」)×1箇所、小スリーブ(刻印「小」)×1箇所、小スリーブ(刻印「○」)×2箇所の計4箇所を圧着接続する。
①接地側白4本(電源2.0mm+レセプタクル1.6mm+TS電源1.6mm+B送り1.6mm)は中スリーブで刻印「中」。②非接地側黒3本(電源2.0mm+TS電源1.6mm+TS接点1.6mm)は小スリーブで刻印「小」。③TS出力(1.6mm)とB送り黒(1.6mm)の2本は小スリーブで刻印「○」。④レセプタクル黒(1.6mm)とBからの戻り赤(1.6mm)の2本は小スリーブで刻印「○」となります。
ジョイントボックスB(接続箇所B)の接続:差込形コネクタ2本用×1個、3本用×2個を使用して接続する。
①TS制御電源(Aからの黒1.6mm+自動点滅器端子1への黒1.6mm)の2本接続に2本用コネクタを使用。②接地側白(Aからの白1.6mm+自動点滅器端子2への白1.6mm+他負荷白1.6mm)の3本接続に3本用コネクタを使用。③負荷線(自動点滅器端子3からの赤1.6mm+Aへ戻る赤1.6mm+他負荷黒1.6mm)の3本接続に3本用コネクタを使用します。
ランプレセプタクルの結線:受金ねじ部側端子に接地側(白色電線)、中心接触片側端子に点滅線(黒色電線)を結線する。
感電防止のため、ソケットの受金ねじ部には必ず接地側電線(白色)を接続します。電線の「のの字曲げ」は右巻きとし、ねじの締め付け方向に合わせます。
アウトレットボックスと電線管・ブッシング処理:ボックスにあらかじめ打ち抜かれている4箇所のノックアウト穴すべてに19mm用ゴムブッシングを取り付け、電線を通線する。
施工条件9により打抜き済みの穴だけをすべて使用することが指定されているため、4箇所すべてに十字に切り込みを入れたゴムブッシングを装着してケーブルを引き込みます。

覚えるポイント

  • タイムスイッチの端子S2は必ず接地側(白色)とし、電源用配線には2心ケーブル1本を独立して使用すること。
  • リングスリーブ圧着のダイス選定:1.6mm×2本のみ「○」、2.0mm×1本+1.6mm×2本(計3本)は「小」、2.0mm×1本+1.6mm×3本(計4本)は「中」を使用すること。

間違えやすいところ

  • 変圧器のo端子にB種接地線(緑)だけでなく100V接地側(白)を共締めし忘れてしまう誤り。
  • タイムスイッチの端子台で電源(S1・S2)と接点(L1・L2)の間を誤ってケーブル内で混用し、施工条件6に違反してしまう誤り。
  • ボックスAで2.0mm×1本と1.6mm×3本の白4本接続を小スリーブで圧着してしまい、圧着不良(刻印誤り)で重大欠陥になるミス。

出題の前提:2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日実施)課題9 施工条件および公式正解作品例・複線図による。

出典:電気技術者試験センター『2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題9』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題9

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題9の問題・解答資料です。