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電気工事士試験 · 学習ガイド

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題5の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題5の概要
30:00

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変圧器V結線と三相負荷・表示灯回路の施工(候補No.5)

第一種電気工事士技能試験 · 変圧器V結線 / B種接地工事 / 開閉器代用端子台 / 接地極付3Pコンセント / パイロットランプ配線 / リングスリーブ圧着

図1の配線図および支給材料を用い、施工条件に従って配線工事を完成させなさい。 【配線図概要】 ・高圧側:電源3φ3W 6600VよりKIP 8mm2×3(100mm)を変圧器一次側に接続。 ・変圧器部:単相変圧器2台(2P端子台2個で代用、T1・T2)によるV結線(一次側6600V/二次側210V)。T1の二次側v端子にB種接地線(IV 5.5mm2、緑)を結線。二次側渡り線は太さ2.0mm(白色)を使用。 ・低圧幹線:変圧器二次側(u=R相[赤]、v-u渡り=S相[白]、v=T相[黒])からジョイントボックスへVVF 2.0-3C(200mm)で配線。 ・分岐回路:  ①他の負荷へ(施工省略):VVF 1.6-2C(100mm)をS相・T相間に接続。  ②開閉器代用端子台(6P)電源側(R・S・T):VVF 1.6-3C(200mm)で接続。  ③開閉器負荷側(X・Y・Z):VVF 1.6-3C(150mm)でジョイントボックスへ戻す。  ④表示灯回路:埋込連用取付枠に運転表示灯(赤)と電源表示灯(白)を取り付け、VVF 1.6-2C×2(150mm)で配線。電源表示灯はS相・T相間に接続し、運転表示灯は開閉器負荷側のY相・Z相間に接続。  ⑤動力用コンセント:開閉器負荷側からVVF 1.6-3C(200mm)で埋込コンセント(3P接地極付 15A 250V)の各相端子(X[赤]・Y[白]・Z[黒])へ接続。アース端子には接地線(IV 1.6mm、緑、100mm、施工省略)を結線。 ・ジョイントボックス内の電線接続はすべてリングスリーブ圧着とし、打抜き済みの穴のみをすべて使用する。

解答・解説を表示

解答

変圧器代用端子台(2P×2)をV結線(T1のv端子とT2のu端子を2.0mm白線で渡り配線、T1のv端子にIV 5.5mm2緑色B種接地線を結線)し、二次側各相(R:赤、S:白、T:黒)をジョイントボックスへ接続する。ボックス内ではS相・T相から他の負荷および電源表示灯(白ランプ)へ分岐し、開閉器代用端子台(6P)電源側R・S・Tへ給電する。開閉器負荷側X・Y・Zからは運転表示灯(赤ランプ、Y-Z間)および接地極付3Pコンセント(X:赤、Y:白、Z:黒、接地端子:IV 1.6mm緑)へ配線する。ボックス内リングスリーブ接続は、X相(1.6mm×2)を「○」、R相(2.0mm+1.6mm)・Y相(1.6mm×3)・Z相(1.6mm×3)を「小」、S相(2.0mm+1.6mm×3)・T相(2.0mm+1.6mm×3)を「中」で圧着する。

解説

三相3線式変圧器のV結線では、単相変圧器2台を用いて一次側の同極性を結線し、二次側の一方の変圧器の二次端子(v)ともう一方の変圧器の二次端子(u)を短絡(渡り線接続)することでS相を形成し、残りの端子からR相・T相を取り出します。また、B種接地工事は二次側の混触による対地電圧上昇を防ぐため、規程された相(本問ではT1のv端子)に緑色絶縁電線を用いて確実に施工します。負荷側の開閉器や表示灯回路では常時通電側(電源側S-T)と負荷投入時点灯側(開閉器負荷側Y-Z)を明確に区別して配線します。

解き方

  1. 単線図および施工条件から複線図を作成し、変圧器V結線・接地位置・各回路の接続相と心線色、リングスリーブの適合サイズ・刻印マークを決定する。
  2. 支給ケーブルおよび絶縁電線を配線図に示された寸法(ジョイント部・端子部への仕上がり余裕を加味)に合わせて切断し、シースおよび絶縁被覆を剥ぎ取る。
  3. 変圧器代用端子台(2P×2)に一次側KIP電線、二次側渡り線(2.0mm白)、B種接地線(IV 5.5mm2緑)、VVF 2.0-3Cを正しく接続する。
  4. 開閉器代用端子台(6P)、埋込連用取付枠(運転表示灯・電源表示灯)、接地極付3Pコンセントの各器具へ指定された電線色で結線する。
  5. アウトレットボックスにゴムブッシングを取り付けてケーブルを通線し、複線図に従ってリングスリーブで適合するマーク(○、小、中)により圧着接続する。

答えの内訳

技能試験問題:変圧器V結線端子台、開閉器端子台、運転・電源表示灯、接地極付3Pコンセントを施工条件通りに正しく結線し、リングスリーブ(○刻印1箇所、小刻印3箇所、中刻印2箇所)で圧着接続を完成させる。
変圧器二次側のV結線とB種接地線の位置、開閉器の電源側・負荷側の区別、電源表示灯(S-T間)と運転表示灯(Y-Z間)の接続先、動力用コンセントの相結線およびリングスリーブの適合サイズ・圧着マーク選定がすべて正確に行われている必要があります。
変圧器代用端子台(2P×2)の結線:一次側:T1(U・V)、T2(U・V)にKIP電線を結線。二次側:T1のu端子に赤線(R相)、T1のv端子とT2のu端子間に太さ2.0mm白線で渡り配線を行いS相白線およびIV 5.5mm2緑線(B種接地線)を結線、T2のv端子に黒線(T相)を結線する。
施工条件4に従い、接地線(IV 5.5mm2 緑)は変圧器T1のv端子に結線します。二次側の渡り線には太さ2.0mm(白色)を使用し、T1のv端子とT2のu端子を短絡してS相とします。VVF 2.0-3Cの赤線をT1のu端子、白線をT1のv端子(または渡り側)、黒線をT2のv端子に結線します。
開閉器代用端子台(6P)の結線:電源側端子Rに赤色、Sに白色、Tに黒色を結線(VVF 1.6-3C)。負荷側端子Xに赤色、Yに白色、Zに黒色を結線(VVF 1.6-3C)する。
開閉器代用端子台の説明図(図3)および施工条件7②③④に基づき、上流側のボックスから来るVVF 1.6-3Cを電源側R・S・Tにそれぞれ赤・白・黒で接続し、開閉器負荷側のX・Y・Z端子から出るVVF 1.6-3Cをそれぞれ赤・白・黒で接続します。
パイロットランプ(電源表示灯・運転表示灯)の結線:連用取付枠の上側に運転表示灯(赤)、下側に電源表示灯(白)を配置。電源表示灯にはS相(白)とT相(黒)を結線し、運転表示灯には開閉器負荷側のY相(白)とZ相(黒)を結線する。
施工条件6に基づき、電源表示灯(白ランプ)は常時点灯するため変圧器直下のS相とT相間に接続します。一方、運転表示灯(赤ランプ)は開閉器投入時に点灯するため開閉器負荷側のY相とZ相間に接続します。
接地極付3Pコンセントの結線:コンセント裏面端子のXに赤色、Yに白色、Zに黒色を結線し、接地極(アースマーク)端子にIV 1.6mm緑色電線を結線する。
施工条件7①および④に従い、負荷側からの配線はX相に赤、Y相に白、Z相に黒を接続します。接地端子には接地線(緑色)を確実にネジ留め・挿入結線します。
アウトレットボックス内のリングスリーブ接続と圧着マーク:①X相:1.6mm×2本(開閉器X赤、コンセントX赤)→ リングスリーブ小「○」刻印 ②R相:2.0mm×1本(電源R赤)+ 1.6mm×1本(開閉器R赤)→ リングスリーブ小「小」刻印 ③Y相:1.6mm×3本(開閉器Y白、コンセントY白、運転灯白)→ リングスリーブ小「小」刻印 ④Z相:1.6mm×3本(開閉器Z黒、コンセントZ黒、運転灯黒)→ リングスリーブ小「小」刻印 ⑤S相:2.0mm×1本(電源S白)+ 1.6mm×3本(他負荷白、開閉器S白、電源灯白)→ リングスリーブ中「中」刻印 ⑥T相:2.0mm×1本(電源T黒)+ 1.6mm×3本(他負荷黒、開閉器T黒、電源灯黒)→ リングスリーブ中「中」刻印
ボックス内は合計6接続となります。1.6mmの2本接続のみ「○」刻印、2.0mm1本+1.6mm1本および1.6mm3本接続は「小」刻印、2.0mm1本+1.6mm3本接続(断面積合計約9.17mm2)はリングスリーブ中を用いて「中」刻印で圧着します。

覚えるポイント

  • V結線の渡り線はS相を形成し、太さ2.0mm白色電線を使用する指定がある。
  • B種接地線(IV 5.5mm2緑)は指定された変圧器T1のv端子に接続する。
  • 電源表示灯はS-T相間(常時点灯)、運転表示灯は開閉器負荷側のY-Z相間(投入時点灯)に接続する。
  • 2.0mm電線1本+1.6mm電線3本の接続にはリングスリーブ中を用いて刻印「中」で圧着する。

間違えやすいところ

  • 変圧器代用端子台の接地線を誤ってT2側や一次側端子に接続してしまう施工ミス。
  • 電源表示灯と運転表示灯の接続先を取り違えたり、渡り線接続を誤ってショートさせてしまうミス。
  • アウトレットボックス内のS相・T相の圧着で、2.0mm×1+1.6mm×3をリングスリーブ小で無理に圧着してしまうミス。
  • 接地極付3Pコンセントの相結線(X:赤、Y:白、Z:黒)および接地端子の緑色電線接続の極性間違い。

出題の前提:2019年度第一種電気工事士技能試験(2019年12月7日実施)候補問題No.5 施工条件および電気技術者試験センター公式解答例

出典:電気技術者試験センター『2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題5』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題5

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題5の問題・解答資料です。