学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題3の概要
変圧器V結線(異容量V結線・電灯動力共用)とアウトレットボックスを用いた配線施工
配線工事 · 第一種電気工事士技能試験 / 変圧器V結線 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ / 複線図
配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて配線工事を完成させるための複線図の作成、変圧器代用端子台の結線、ジョイントボックスA(リングスリーブ)およびジョイントボックスB(差込形コネクタ)での電線接続、器具結線を施工する手順と接続仕様を答えなさい。
解答・解説を表示
解答
変圧器T1・T2端子台への一次側KIP配線および二次側結線(T1のvとT2のuを白2.0mmで渡り、T2のoにB種接地と単相100V白を接続、T2のvに単相100V黒を接続)、ボックスAでのリングスリーブ圧着(中1箇所、小3箇所(刻印:小1・○2))、ボックスBでの差込形コネクタ接続(2本用4箇所)、各器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、スイッチ、接地極付コンセント)の極性・色別適合結線を行う。
解説
異容量V結線(単相電灯・三相動力共用)では、共用変圧器(中性点タップ付・T2)の低圧側中性点端子(o端子)から接地側電線およびB種接地線を取り出し、端子台の各端子への正確な割り振りと極性判別を行う必要があります。また、接続点におけるリングスリーブ刻印は、接続する心線の断面積の合計に応じて適正に選定しなければなりません。
解き方
- 変圧器の内部結線図(図2・図3)を確認し、端子台T1(2P)およびT2(3P)への一次側高圧線(KIP)と二次側配線(三相200Vおよび単相100V、接地線)の複線図を整理する。
- ボックスA(リングスリーブ)およびボックスB(差込形コネクタ)における電線相互の接続関係を複線図に展開し、電線色・芯線径を特定する。
- 各接続点の電線太さと本数から、リングスリーブのサイズ(中・小)と圧着ダイス(中・小・○)および差込コネクタの極数を決定する。
- 施工条件に従い、器具端子(受金ねじ部、W端子、接地側極表示)に白線を確実に接続し、コンセントの接地端子へIV緑線を施工する。
小問ごとの答え
- 小問 配線工事:変圧器端子台への結線、ジョイントボックスA・Bでの電線相互接続、および器具接続を施工条件に従って施工する。
- 配線図および施工条件に基づき、変圧器端子台T1・T2、ボックスA・B、各負荷器具を正しく結線・圧着します。
- 小問 変圧器代用端子台結線:一次側:T1(U)・T2(V)に電源側KIP、T1(V)とT2(U)をKIP渡り線で接続。二次側:T1(u)に赤(R相)、T1(v)とT2(u)を白2.0mm渡り線で結びT2(u)に三相白(S相)、T2(v)に三相黒(T相)および単相黒、T2(o)にB種接地(IV 5.5mm2緑)および単相白を接続。
- 施工条件3に従い、T2のo端子にB種接地線と単相100Vの白(接地側)、T2のv端子に単相100Vの黒を結線し、二次側渡り線は太さ2.0mm白色を用います。
- 小問 ジョイントボックスA結線:リングスリーブ圧着:①接地側白4本(2.0mm×1、1.6mm×3)→スリーブ「中」刻印「中」、②非接地側黒3本(2.0mm×1、1.6mm×2)→スリーブ「小」刻印「小」、③スイッチ「イ」返り線2本(1.6mm×2)→スリーブ「小」刻印「○」、④スイッチ「ロ」返り線2本(1.6mm×2)→スリーブ「小」刻印「○」。
- 施工条件5(1)に従いA部分はリングスリーブで接続します。電線太さと本数に応じた適切なスリーブ選定および圧着工具のダイス刻印を行います。
- 小問 ジョイントボックスB結線:2本用差込形コネクタ4箇所:①接地側白2本、②非接地側黒2本、③スイッチ「イ」連絡線2本、④スイッチ「ロ」連絡線2本。
- 施工条件5(2)に従いB部分は差込形コネクタで接続します。それぞれ2本ずつの接続となり支給の2本用コネクタ4個を使用します。
- 小問 器具配線と極性:ランプレセプタクル:受金ねじ部に白線。引掛シーリング:接地側極に白線。埋込連用器具:取付枠に上からスイッチ(ロ)、接地極付コンセントを取り付け、コンセントW端子に白、接地端子にIV 1.6mm緑、黒線をコンセント非接地側に接続後スイッチへ渡り配線。
- 施工条件4(5)に基づき接地側端子(Wおよび受金ねじ部)に必ず白色を接続し、コンセント接地端子に緑色IV線を接続します。
覚えるポイント
- 異容量V結線の端子台結線では、中性点タップ「o」端子にB種接地線と単相接地側白線が接続される。
- リングスリーブ接続で2.0mm×1本+1.6mm×3本は合計断面積が8mm2を超えるため「中スリーブ・中刻印」となる。
間違えやすいところ
- T2のo端子とv端子の単相100V取り出し箇所を取り違えて200V回路に誤結線してしまうミス。
- ボックスAの接地側電線4本接続(2.0mm×1本+1.6mm×3本)で小スリーブを用いて圧着してしまうミス。
出題の前提:2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日)候補問題No.3の施工条件および配線図による。
出典:電気技術者試験センター『2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題3』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題3
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した2019年度第一種電気工事士技能試験(12月7日) 課題3の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

