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電気工事士試験 · 学習ガイド

平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日) 課題10の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日) 課題10の概要
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VT(計器用変圧器)二次側回路・VCB補助開閉表示回路の施工

技能試験 · 計器用変圧器(VT)のV結線 / VCB補助接点と開閉表示灯回路 / リングスリーブによる圧着接続 / 器具端子台の結線

図1の配線図、図2の端子台説明図、図3のVT結線図、図4のVCB開閉表示灯回路の展開接続図、および施工条件に従って、支給材料を用いて配線工事を完成させなさい。 【主な施工条件】 1. 配線及び器具の配置は図1に従う。 2. VT、VCB補助接点及び表示灯代用の端子台は図2に従って使用する。 3. VT代用の端子台の結線及び配置は図3に従い、次のように行う。  ① 接地線はVT(T1)のv端子に結線する。  ② VT代用端子台の二次側端子のわたり線は、より線2mm²(白色)を使用する。  ③ 不足電圧継電器(U<)に至る配線は、VT(T1)のu端子及びVT(T2)のv端子に結線する。 4. VCB開閉表示灯回路の接続は図4に従って行う。 5. 電圧計(V)はT相とR相間に接続する。 6. 電線の色別は次による。  ① 接地線は緑色を使用する。  ② 接地側電線は白色を使用する。  ③ VT二次側からジョイントボックスに至る配線は、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。 7. ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設け、リングスリーブにより接続する。 8. ジョイントボックスは打抜き済みの穴(4箇所)だけをすべて使用する。

解答・解説を表示

解答

VT二次側のV結線(T2のu端子とT1のv端子を白線わたり、T1のv端子に緑色接地線接地)を正しく行い、T相(黒)・S相(白)・R相(赤)をジョイントボックスへ送る。ボックス内ではT相3本接続(刻印小)、S相2本接続(刻印○)、R相と電圧計2本接続(刻印○)、補助接点a2・b2と表示灯a・bの各2本接続(各刻印○)の計5箇所をリングスリーブで圧着接続し、打抜き穴4箇所にゴムブッシングを取り付けて完成させる。

解説

VT(計器用変圧器)の二次側結線では、2台の単相VTを用いてV結線を構成します。V結線の第2変圧器のu端子と第1変圧器のv端子を接続して接地側S相とし、B種(現行の低圧側接地基準)接地工事として接地線を結線します。第一種電気工事士技能試験における圧着基準では、より線2mm²は単線1.6mmと同等の断面積として判定されるため、2mm²×2本の接続はリングスリーブ小を用いて「○」刻印、3本接続では「小」刻印とすることが求められます。

解き方

  1. 支給材料・寸法を確認し、各ケーブル(CVV 2-3C、CVV 2-2C、KIP 8mm²、IV 2mm²)を指定寸法に合わせて切断・被覆剥ぎを行う。
  2. アウトレットボックスの4箇所の打抜き穴にゴムブッシングを取り付け、VT側、表示灯側、VCB補助接点側、電圧計側の各ケーブルを通線する。
  3. VT代用端子台にKIP、IV接地線、渡り線(より線2mm²白)、CVVケーブルを結線し、二次側V結線と接地配線を施工条件どおりに完成させる。
  4. VCB補助接点端子台および表示灯端子台の各極にケーブルを接続し、a1-b1間の渡り配線を行う。
  5. ジョイントボックス内で相別および信号線を正しく照合し、リングスリーブを用いて適切なダイス刻印(小×1箇所、○×4箇所)で圧着接続する。

小問ごとの答え

小問 技能試験問題:VT二次側V結線・接地工事、VCB補助開閉表示灯回路結線、電圧計回路接続、およびジョイントボックス内リングスリーブ圧着(刻印:小×1箇所、〇×4箇所)を完了した作品の施工。
配線図・施工条件に基づき、VT代用端子台・VCB補助接点端子台・表示灯端子台・ジョイントボックス・各種ケーブルを正確に配線・結線します。
小問 VT代用端子台(2P×2個)の結線:【一次側】KIP 8mm²を使用し、T2(上側)のV端子・U端子、T1(下側)のV端子・U端子へ結線(T2のUとT1のV間をわたり接続)。 【二次側】T2のv端子:CVV(JB行き黒/T相)+CVV(U<行き黒)。 T2のu端子:T1のv端子へのわたり線(より線2mm²白色)。 T1のv端子:わたり線(より線2mm²白色)+接地線(IV 2mm²緑色)+CVV(JB行き白/S相)。 T1のu端子:CVV(JB行き赤/R相)+CVV(U<行き白)。
施工条件3に従い、VT(T1)のv端子に接地線(緑色)を接続し、T2のu端子とT1のv端子間を白色より線でわたり配線します。またU<行き配線はT1のu端子とT2のv端子に接続します。
小問 VCB補助接点端子台(4P)の結線:a1端子:JBからのCVV 2-3C黒線(T相電源)、およびb1端子への黒いわたり線。 b1端子:a1端子からの黒いわたり線。 a2端子:JBへのCVV 2-3C線(赤表示灯制御用、芯線色不問)。 b2端子:JBへのCVV 2-3C線(緑表示灯制御用、芯線色不問)。
図4の展開接続図に従い、補助接点a1およびb1にT相電源(黒色)を供給するため、端子台上でa1-b1間を黒線でわたり接続します。接点a2は赤ランプ、b2は緑ランプへの送り線となります。
小問 表示灯代用端子台(3P)の結線:c端子(共通接地側):JBからのCVV 2-3C白線(S相電源)。 a端子(赤ランプ):JBからのCVV 2-3C線(補助接点a2に連動する芯線)。 b端子(緑ランプ):JBからのCVV 2-3C線(補助接点b2に連動する芯線)。
図4に従い、表示灯の共通端子cにはS相(白色接地側)を接続し、a端子・b端子にはそれぞれVCB補助接点a2・b2からの出力を接続します。
小問 ジョイントボックス内の電線相互接続(リングスリーブ圧着):① T相接続:VTからの黒 + 電圧計への黒 + VCB補助接点への黒 の3本(2mm²×3本) → リングスリーブ小、刻印「小」 ② S相接続:VTからの白 + 表示灯端子台cへの白 の2本(2mm²×2本) → リングスリーブ小、刻印「○」 ③ R相接続:VTからの赤 + 電圧計への白 の2本(2mm²×2本) → リングスリーブ小、刻印「○」 ④ 赤ランプ回路接続:VCB補助接点a2からの線 + 表示灯端子台aへの線 の2本(2mm²×2本) → リングスリーブ小、刻印「○」 ⑤ 緑ランプ回路接続:VCB補助接点b2からの線 + 表示灯端子台bへの線 の2本(2mm²×2本) → リングスリーブ小、刻印「○」
より線2mm²は断面積換算で単線1.6mmと同等として扱われます。したがって2mm²×2本の接続は刻印「○」(極小)となり、2mm²×3本の接続は刻印「小」となります。
小問 アウトレットボックス・ブッシングの施工:あらかじめ打ち抜かれている4箇所のノックアウト穴(19mm)すべてに、支給されたゴムブッシング(19)に切り込みを入れて装着し、各ケーブルを挿通する。
施工条件8「ジョイントボックスは、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること」に従い、ノックアウト抜き作業は行わず、既存の4箇所にブッシングを確実に装着して使用します。

覚えるポイント

  • 第一種実技のより線2mm²は単線1.6mmと同等扱いとなり、2本接続はスリーブ小・刻印「○」、3本接続は刻印「小」となる。
  • VT二次側V結線ではT1のv端子に接地線(緑)とS相(白)、T2のu端子へのわたり線(白)が集約接続される。

間違えやすいところ

  • 2mm²×2本のリングスリーブ圧着で、刻印を「○」ではなく誤って「小」で圧着してしまう施工不良。
  • VT(T1)のv端子に接続すべき接地線(緑色)を、誤ってT2側や一次側端子に接続してしまう誤結線。
  • アウトレットボックスの不要なノックアウトを誤って叩き出して穴を開けてしまうこと(打抜き済み穴のみ使用の条件違反)。

出題の前提:平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日実施)課題10の配線図、端子台説明図、VT結線図、開閉表示灯回路展開接続図、施工条件、および電気技術者試験センター公表の解答例・欠陥判定基準に準拠。

出典:電気技術者試験センター『平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日) 課題10』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)

平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日) 課題10

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月9日) 課題10の問題・解答資料です。