学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月8日) 課題8の概要
平成30年度第一種電気工事士技能試験 課題8(変圧器・電磁開閉器・押しボタン・電流計回路)
配線設計・実技施工 · 三相3線式変圧器二次側配線 / 電磁開閉器(電磁接触器・サーマルリレー)制御回路 / 電流計挿入回路 / リングスリーブ圧着接続
図1の配線図、図2・図3の端子台説明図、図4の制御回路図および施工条件に従い、支給材料を用いて配線工事を完成させなさい。 【施工条件の要点】 1. 変圧器代用端子台(3P)は図2、電磁開閉器代用端子台(6P)は図3に従って結線する。 2. 制御回路の結線は図4に従い、電磁開閉器の端子相互間の渡り配線には黄色電線(IV 2mm²)を使用する。 3. 電流計は変圧器二次側のv相に接続する。 4. 電線の色別: ① 接地線は緑色(IV 5.5mm²)を使用し、変圧器二次側のv端子(B種接地)に結線する。 ② 接地側電線は、電流計の回路を除きすべて白色を使用する。 ③ 変圧器二次側の配線は、u相に赤色、v相に白色、w相に黒色を使用する。 ④ 制御回路の電源に使用する電線および押しボタン(CVV 2-3C)に使用する電線の色別は図4による(赤:PBOFF電源側、白:PB中間点〜13番、黒:PBON負荷側〜14番)。 ⑤ ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子には白色電線を結線する。 5. ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設け、リングスリーブにより接続する。打抜き済みの穴をすべて使用する。 6. 押しボタン内部の既設配線は取り外したり変更したりしない。
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解答
変圧器二次側(u:赤, v:白, w:黒)と電磁開閉器一次側(R:赤, S:白, T:黒)、電流計(v相直列挿入)、運転表示灯(MS負荷側U-W間からランプレセプタクルへ)、押しボタン(CVV 3芯でOFF赤・渡り白・ON黒を結線)を正確に配線し、電磁開閉器端子相互間(14-A2、A1-95、96-T)を黄色電線で渡り接続する。アウトレットボックス内接続はリングスリーブ刻印「小」×3箇所、「○」×3箇所で圧着する。
解説
三相誘導電動機の始動制御回路(電磁開閉器の自己保持回路およびサーマルリレー保護回路)では、主回路と操作回路の電圧・相の割り振りを正確に把握する必要があります。本課題では、PBON(押しボタンスイッチのa接点)と電磁開閉器の自己保持接点(端子13-14)が並列に接続され、PBOFF(b接点)およびサーマルリレーのブレーク接点(端子95-96)が電磁コイル(A1-A2)と直列に接続されます。また、電流計は回路電圧線路(v相)に対して直列に挿入されるため、ボックス内で電源側のv相と電磁開閉器側のS端子配線の間に電流計の2芯ケーブルを割り込ませる結線を行います。
解き方
- 単線図と施工条件から複線図を起こし、主回路(3相200V)、制御回路(自己保持・サーマル)、電流計直列挿入、運転表示灯回路の結線経路と電線色を整理する。
- 支給ケーブル(VVR 2.0-3C、VVF 1.6各種、CVV 2-3C、KIP、IV線)を指定寸法に合わせて切断し、シースおよび絶縁被覆を剥ぎ取る。
- 変圧器代用端子台、電磁開閉器代用端子台、押しボタン、ランプレセプタクルに各電線を施工条件の色別・極性に合わせて結線する。
- 電磁開閉器代用端子台内部の指定渡り配線(14-A2間、A1-95間、96-T端子間)を黄色電線(IV 2mm²)で施工する。
- アウトレットボックスにゴムブッシングを装着して各ケーブルを通線し、電線の太さと本数の組み合わせに応じたリングスリーブの適切な選定と圧着刻印(小または○)を実施する。
覚えるポイント
- 電磁開閉器の黄色渡り線は「14-A2」「A1-95」「96-T」の3箇所。
- 電流計はv相に直列挿入するため、ボックス内で電源側v相と電磁開閉器S端子側を直接繋がず、電流計用VVFを介して接続する。
- 電線接続のリングスリーブ刻印:2.0mm+1.6mmは「小」、1.6mm×2本は「○」。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部には必ず白色電線を結線する。
間違えやすいところ
- 電流計を変圧器二次側のv相に直列ではなく並列に短絡接続してしまう誤り。
- 電磁開閉器端子台の13-14(自己保持接点)、A1-A2(電磁コイル)、95-96(サーマル接点)の渡り配線を間違えて結線するミス。
- リングスリーブ圧着工具のダイス選定ミス(2.0mm+1.6mmの組み合わせを「○」で圧着してしまう等)。
- 押しボタンスイッチ内の既設渡り線を誤って外したり変更したりしてしまう施工ミス。
出題の前提:平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月8日実施)定期公表課題8の施工条件および公式正解作品例に基づく。
出典:電気技術者試験センター『平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月8日) 課題8』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月8日) 課題8
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成30年度第一種電気工事士技能試験(12月8日) 課題8の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

