学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
平成28年度第一種電気工事士技能試験(12月4日) 課題1の概要
平成28年度第一種電気工事士技能試験 候補問題No.1 配線工事の施工
技能試験 · 単相変圧器代用端子台 / 単相3線式電灯・動力共用配線 / 3路スイッチ回路 / 2極スイッチ配線 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続
図1の配線図および施工条件に従って、支給材料を用いて配線工事を完成させなさい。 【施工条件の要約】 1. 配線及び器具の配置は配線図に従うこと。 2. 変圧器代用端子台は図2、内部結線・送り配線は図3に従うこと。 3. 3路スイッチ結線:記号「0」端子に電源側又は負荷側の電線を接続し、記号「1」「3」端子にスイッチ相互間の電線を結線すること。 4. 電線の色別: ① 接地線は緑色を使用する。 ② 接地側電線はすべて白色を使用する。 ③ 100V回路の3路スイッチ及びコンセントに至る非接地側電線はすべて黒色を使用する。 ④ 200V回路の変圧器u相からコンセントに至る配線はすべて黒色を使用する。 ⑤ ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントの接地側極端子(W)には白色を結線する。 5. 接続方法:ジョイントボックスA部分はリングスリーブによる終端接続、ジョイントボックスB部分は差込形コネクタによる接続とする。 6. 埋込連用取付枠は、3路スイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。 7. ジョイントボックスは打抜き済みの穴(4箇所)だけをすべて使用すること。 8. ランプレセプタクルの台座ケーブル引込口は欠かずに、ケーブルを下部(裏側)から挿入すること。
解答・解説を表示
解答
変圧器代用端子台(u, o, v)から100Vおよび200Vを取り出し、ボックスA(リングスリーブ接続:刻印「小」×4、「○」×4)およびボックスB(差込形コネクタ接続:2本用×4)において施工条件通りの極性・電線色・刻印で正しく結線・完成させる。
解説
単相3線式変圧器(210/105V)の中性点o相を接地し、u-o間から100V、u-v間から200Vを取り出します。100V回路では3路スイッチ(2箇所操作)による灯具点滅制御および単相100Vコンセントを配線し、200V回路では2極スイッチによって両相を同時に開閉制御して単相200V接地極付コンセントへ電力を供給します。
解き方
- 支給された部材の寸法に合わせて各ケーブル(VVF 2.0-2C、VVF 1.6-2C、VVF 1.6-3C)および絶縁電線(KIP、IV)を寸法どおりに切断・被覆剥ぎ取りを行う。
- 変圧器代用端子台に一次側高圧線(KIP)と二次側各端子(u相に黒2本、o相に白+緑、v相に白)をネジ止め結線する。
- ジョイントボックス(アウトレットボックス)の打抜き済みノックアウト4箇所にゴムブッシングを取り付け、ケーブルをボックス内に挿入する。
- 施工条件6に従い、上部の3路スイッチ(イ)と100Vコンセント部分に埋込連用取付枠を使用する。250V接地極付コンセントは図示の器具として結線し、接地端子には緑線を接続する。
- ボックスA内をリングスリーブにより圧着(小刻印4箇所、○刻印4箇所)し、ボックスB内を差込形コネクタ4個で接続して全体を完成させる。
小問ごとの答え
- 小問 配線工事の完成:変圧器代用端子台二次側のu相(非接地黒)・o相(接地側白、B種接地緑)・v相(非接地白)を結線し、ボックスA(リングスリーブ)およびボックスB(差込コネクタ)を経由して各負荷・点滅器・接地極付コンセントへ適正に接続する。
- 施工条件に従い、変圧器端子台の一次側高圧線(KIP)と二次側各電圧線(100V回路:u-o間、200V回路:u-v間)を接続し、ボックスA・Bおよび各器具間を正確に結線します。
- 小問 端子台(変圧器代用)の結線:一次側:U端子・V端子にKIP 8mm2を接続。二次側:u端子に100V非接地(VVF2.0黒)および200V非接地(VVF2.0黒)、o端子に100V接地側(VVF2.0白)およびB種接地線(IV 5.5mm2 緑)、v端子に200V非接地(VVF2.0白)を接続。
- 図3の変圧器結線図に基づき、二次側u相に2本の黒線(2.0mm)、o相に白線(2.0mm)とB種接地線(緑5.5mm2)、v相に白線(2.0mm)をそれぞれ確実にネジ止めします。
- 小問 ジョイントボックスA(アウトレットボックス)の接続と圧着マーク:①100V接地側(2.0白+1.6白×2=3本):リングスリーブ小・刻印「小」、②100V非接地側(2.0黒+1.6黒=2本):リングスリーブ小・刻印「小」、③3路スイッチ渡り線(1.6白+1.6黒=2本):リングスリーブ小・刻印「○」、④3路スイッチ渡り線(1.6白+1.6赤=2本):リングスリーブ小・刻印「○」、⑤200V電源u相側(2.0黒+1.6黒=2本):リングスリーブ小・刻印「小」、⑥200V電源v相側(2.0白+1.6白=2本):リングスリーブ小・刻印「小」。⑦2極スイッチの負荷側黒1.6mm+250V接地極付コンセントへの黒1.6mm、⑧同スイッチの負荷側白1.6mm+同コンセントへの白1.6mmは、それぞれ小スリーブ・刻印「○」で接続する。Aの接続は合計8箇所。
- 電線太さと本数に基づき適切なリングスリーブを選択し、2.0mmと1.6mmの組み合わせ4箇所は刻印「小」、1.6mm同士の2本接続4箇所は刻印「○」で確実に圧着します。
- 小問 ジョイントボックスBの接続(差込形コネクタ):2本用差込形コネクタ×4箇所を使用。①100V接地側白線同士(ボックスAからの1.6白+レセプタクル1.6白)、②3路スイッチ渡り線同士(ボックスAからの1.6黒+下側3路1.6黒)、③3路スイッチ渡り線同士(ボックスAからの1.6赤+下側3路1.6白)、④下側3路スイッチ0番端子からの負荷線とレセプタクル非接地側(下側3路1.6赤+レセプタクル1.6黒)。
- ボックスBを経由する4本の接続点をすべて支給された2本用差込形コネクタを用いて結線し、心線被覆の噛み込みや心線の露出がないよう奥まで確実に差し込みます。
- 小問 各器具・スイッチの結線と極性:上部枠:3路スイッチ(0番に非接地黒、1番・3番に渡り線)とコンセント(W端子に接地側白、非接地側に黒)。下部2極スイッチ:電源側2極と負荷側2極を独立開閉するように配線。250V接地極付コンセント:刃受端子に2極スイッチからの2線、接地端子にIV 1.6mm緑を結線。ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白線、中心接触片に黒線を結線。
- 3路スイッチの「0」端子指定、コンセントおよびランプレセプタクルの接地側極性配置、2極スイッチによる200V両切り制御、D種接地線の端子接続など、すべての施工条件を満足させます。
覚えるポイント
- 本問に示された接続の範囲で考えます。リングスリーブ圧着マーク:1.6mm×2本のみ「○」、2.0mmを含む接続は「小」を使用する。この圧着の説明を別の径・本数へ一般化せず、異なる接続では単線・より線の別も含めて適合表でスリーブと刻印を選び直します。
- 変圧器二次側の電線色:u相は100V・200Vともに黒色、o相は白色と緑色接地線、v相は白色。
間違えやすいところ
- 200V回路の変圧器u相に接続する電線を白色にしてしまう極性誤り(施工条件でu相からの配線は黒色と指定)。
- リングスリーブの圧着ダイス選択ミス(2.0mmと1.6mmの組み合わせで「○」を押してしまうなど)。
- アウトレットボックスのゴムブッシング装着忘れや、打ち抜かれていないノックアウト穴を誤って抜いてしまう欠陥。
出題の前提:平成28年度第一種電気工事士技能試験(12月4日実施)候補問題No.1の公表問題・施工条件および公式解答例に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『平成28年度第一種電気工事士技能試験(12月4日) 課題1』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
平成28年度第一種電気工事士技能試験(12月4日) 課題1
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した平成28年度第一種電気工事士技能試験(12月4日) 課題1の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

