学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
平行平板キャパシタ内の電界の強さの計算
電気理論 · 静電界 / 平行平板コンデンサ / 電界の強さ
図のような平行平板キャパシタにおいて、電極間に 100 V の電圧を加えたとき、電極間に何も挟んでいない(空気)キャパシタ内の電界の強さ E[V/m]として、最も近いものはどれか。 ただし、電極間の距離 d = 1 × 10⁻³ m とし、平行平板間の電界は平等電界とする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
平等電界では、電位差 V は電界の強さ E と極板間距離 d の積になります。つまり V = E × d の関係です。同じ距離なら、電界が強いほど大きな電圧が必要になります。
解き方
- 問題文から、電極間の電圧 V = 100 V と、極板の間隔 d = 1 × 10⁻³ m を読み取ります。
- 平等電界の式 E = V / d に値を入れて、電界の強さ 1 × 10⁵ V/m を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 指数の計算を間違えていて、1 × 10⁵ V/m にならないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 距離の逆数を求める計算を間違えていて、正しい電界の強さにならないので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 正しい値より桁が1つ小さいので誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- E = 100 ÷ (1 × 10⁻³) = 1 × 10⁵ V/m となるので正しいです。
覚えるポイント
- 平等電界の強さは E = V / d [V/m] で求められます。
間違えやすいところ
- 10⁻³ で割るとき、指数の符号を間違えて値を小さくしてしまう誤り。
出題の前提:電気設備の基礎理論に基づく平等電界の定義式
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
直流合成回路のスイッチ操作による端子電圧変化
配線理論 · 直流回路 / オームの法則 / 分圧の計算
図のような直流回路において、スイッチ S が開いているとき、抵抗 R の両端の電圧は 36 V であった。スイッチ S を閉じたときの抵抗 R の両端の電圧[V]として、最も近いものはどれか。 回路条件:直流電源電圧 60 V、上部に直列抵抗 2 Ω、並列枝にスイッチ S と直列の 6 Ω、および抵抗 R。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
直列回路では、電圧は抵抗の大きさに比例して分かれます。並列部分は合成抵抗にまとめると、回路全体を簡単に考えられます。
解き方
- スイッチを開いた状態で 2 Ω の電圧降下を求め、回路に流れる電流から抵抗 R の値を出します。
- スイッチを閉じた状態で 6 Ω と R の並列合成抵抗を求め、電源電圧 60 V がどう分かれるかを計算します。
- 選択肢 イ不正解
- これは抵抗 R の値(3 Ω)そのもので、両端の電圧ではないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- これはスイッチを開いたときの電流(12 A)で、電圧ではないので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- これはスイッチを開いたときの 2 Ω での電圧降下(24 V)で、閉じたときの電圧ではないので誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 並列部分の合成抵抗が 2 Ω になり、電源電圧 60 V の半分の 30 V がかかるので正しいです。
覚えるポイント
- 並列合成抵抗の公式 R0 = (R1 × R2) / (R1 + R2) を素早く適用できるようにします。
間違えやすいところ
- スイッチを閉じると抵抗 R の値そのものが変わると勘違いしてしまう誤り。
出題の前提:直流回路の分圧およびオームの法則
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
交流 RL 直列回路の電流の計算
電気理論 · 交流回路 / インダクタンス / インピーダンス
図のように、角周波数が ω = 500 rad/s、電圧 100 V の交流電源に、抵抗 R = 3 Ω とインダクタンス L = 8 mH が直列に接続されている。回路に流れる電流 I の値[A]として、最も近いものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
RL 直列回路のコイルの抵抗分(誘導性リアクタンス)は XL = ωL で求めます。R と XL は直角の関係にあるので、インピーダンスは Z = √(R² + XL²) になります。
解き方
- 角周波数 ω とインダクタンス L から、誘導性リアクタンス XL = ωL を計算します。
- 抵抗 R と XL を組み合わせてインピーダンス Z を求め、I = V / Z で電流を計算します。
- 選択肢 イ不正解
- 計算の手順が違っていて、正しい電流の値にならないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 抵抗とリアクタンスをそのまま足して 100 ÷ 7 ≈ 14.3 A としたもので、誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- Z = √(3² + 4²) = 5 Ω なので、I = 100 ÷ 5 = 20 A となり正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 抵抗だけで割って 100 ÷ 3 ≈ 33.3 A としたもので、誤りです。
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覚えるポイント
- インピーダンスはスカラーの単純加算ではなく二乗和の平方根で計算します。
間違えやすいところ
- 8 mH を 8 H と読み間違えて桁を間違えたり、3 + 4 = 7 Ω と単純に足してしまう誤り。
出題の前提:交流回路のインピーダンス計算およびオームの法則
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
半波整流回路における抵抗の消費電力の計算
配線理論 · 交流回路 / ダイオード / 消費電力
図のような交流回路において、10 Ω の抵抗の消費電力[W]として、最も近いものはどれか。 電源電圧は交流 100 V とし、理想ダイオードが抵抗と直列に挿入されている。ただし、ダイオードの電圧降下や電力損失は無視する。
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解答
ハ
解説
半波整流の波形の実効値は、全波のときの 1/√2 倍になります。そのため、抵抗で消費する電力は全波のときの 1/2 倍になります。
解き方
- ダイオードがない全波交流のときの消費電力 P0 = V² / R を求めます。
- 半波整流では電流が流れる時間が半分になるので、電力を 1/2 にして消費電力を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 計算した値と大きく違うので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算した値と合わないので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 全波のときの電力 1 000 W の半分の 500 W となるので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- これはダイオードがない全波交流のときの電力(1 000 W)なので誤りです。
覚えるポイント
- 正弦波交流の半波整流回路における抵抗消費電力は全波交流接続時の半分になります。
間違えやすいところ
- 半波整流だからといって電圧を半分(50 V)にしてしまい、電力を 1/4 の 250 W と誤って計算する点。
出題の前提:半波整流回路の実効値と消費電力の理論
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
三相Δ結線並列負荷の全消費電力の算定
配線理論 · 三相交流 / Δ結線 / 消費電力
図のような三相交流回路において、電源電圧は線間電圧 V[V]、抵抗 R = 5 Ω、誘導性リアクタンス XL = 3 Ω である。回路の全消費電力[W]を示す式はどれか。 なお、負荷は各相に抵抗 R と誘導性リアクタンス XL が並列に接続されたΔ結線である。
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解答
イ
解説
Δ結線の負荷では、各相にかかる電圧が線間電圧と同じになります。並列につないだコイルなどのリアクタンスは電力を消費せず、電力を消費するのは抵抗だけです。
解き方
- Δ結線では、各相の抵抗にかかる電圧が線間電圧 V と同じであることを確かめます。
- 1相分の抵抗の消費電力を P1 = V² / R で求め、それを 3 倍して三相分にします。
- 選択肢 イ正解
- 1相分の消費電力 V² / 5 を 3 倍した 3V² / 5 なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- リアクタンス XL = 3 Ω を消費電力の式に間違えて入れた式なので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 1相分の消費電力のままで、3相分を合計していないので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 抵抗値 5 Ω が使われていないので誤りです。
覚えるポイント
- Δ結線の相電圧は線間電圧と等しく、全電力は1相分の電力の3倍となります。
間違えやすいところ
- R と XL が並列なのに、直列のときのインピーダンスの式を使ってしまう誤り。
出題の前提:三相交流回路(Δ結線並列負荷)の有効電力計算
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式電路におけるスイッチ開閉と端子電圧変化
配線理論 · 単相3線式 / 電圧降下 / 中性線電流
図のような単相 3 線式電路において、スイッチ A 及びスイッチ B を閉じているとき、図中の電圧 V は 102 V であった。スイッチ A は閉じたままで、スイッチ B を開いた場合、電圧 V はどのように変化するか。 ただし、電源電圧は各相 104 V 一定で、電線 1 線当たりの抵抗は 0.2 Ω であり、負荷抵抗は 10.2 Ω 一定であるとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単相3線式で2つの負荷がつり合っていると、中性線には電流が流れません。しかし片方の負荷を切ると、中性線にも電流が流れ、その抵抗で電圧が下がります。
解き方
- スイッチ A・B を閉じたつり合い状態では、中性線に電流が流れず、電圧降下は外側線1本分だけであることを確かめます。
- スイッチ B を開いた後の単相2線回路の全抵抗を求め、電流と負荷電圧 V' を計算して、変化の大きさを出します。
- 選択肢 イ正解
- 開いた後の電圧は約 100 V になり、初めの 102 V から 2 V 下がるので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 中性線にも電流が流れて電圧降下が増えるので、変化しないというのは誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 中性線で新たに電圧降下が生じるので、電圧が上がることはなく誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧は下がるので、上がるとした選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 単相3線式回路が片負荷になると、中性線にも往復電流の一部が流れて電圧降下が倍増します。
間違えやすいところ
- 中性線の抵抗を忘れて、スイッチを開いた後も電線1本分の電圧降下で考えてしまう誤り。
出題の前提:単相3線式配電線路の電圧降下およびオームの法則
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相3線式配電線路における線路電力損失の計算
配線理論 · 単相3線式 / 電力損失 / 平衡負荷
図のような単相 3 線式配電線路において、負荷 A、負荷 B ともに消費電力 800 W、力率 0.8(遅れ)である。負荷電圧がともに 100 V であるとき、この配電線路の電力損失[W]として、最も近いものはどれか。 ただし、電線 1 線当たりの抵抗は 0.4 Ω とし、配電線路のリアクタンスは無視する。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
単相3線式で2つの負荷がつり合っていると、中性線に電流が流れないので、中性線での損失は 0 です。損失は外側線2本分だけで、2 × I²r で求めます。
解き方
- 有効電力・電圧・力率の関係 I = P / (V cosθ) を使って、線電流 I = 10 A を求めます。
- 中性線に電流が流れない(0 A)ことを確かめ、外側線2本分の損失 Ploss = 2 × I²r を計算します。
- 選択肢 イ不正解
- 電線1本分の損失(10² × 0.4 = 40 W)だけを求めた誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 計算の手順が違っていて、値が合わないので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 外側線2本分の合計で 2 × 10² × 0.4 = 80 W となるので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 中性線にも同じ電流が流れると考えて電線3本分(3 × 40 = 120 W)とした誤りです。
覚えるポイント
- 平衡単相3線式電路では中性線電流がゼロとなるため、損失は電線2本分で計算します。
間違えやすいところ
- 力率 0.8 で割るのを忘れて、電流を 800 / 100 = 8 A として計算してしまう誤り。
出題の前提:単相3線式線路の電力損失算定基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
単相変圧器の一次電流の計算
配線理論 · 変圧器 / 変成比 / アンペアターン
図のような配電線路において、一次側電圧 6 000 V の変圧器から二次側単相 3 線式(100 V / 100 V)で給電している。抵抗負荷 R1 に 50 A、抵抗負荷 R2 に 70 A の電流が流れているとき、変圧器の一次側に流れる電流 I[A]の値として、最も近いものはどれか。 ただし、変圧器と配電線路の損失及び変圧器の励磁電流は無視するものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
変圧器の損失と励磁電流を無視できるときは、一次側の電力と二次側の合計電力が等しくなります。電圧が違っても、電力はそのまま伝わります。
解き方
- 二次側の負荷 R1 と R2 が使う電力をそれぞれ求め、二次側の合計電力を足し合わせます。
- 一次側の入力電力と二次側の合計電力を等しいとおき、一次電圧 6 000 V で割って一次電流 I を求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 計算した 2 A より小さく、合わないので誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 一次側の電力 12 000 W を一次電圧 6 000 V で割ると 2 A になるので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 計算した値と合わないので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 二次側の電圧を 200 V として余分に足した場合などの誤った計算です。

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覚えるポイント
- 理想変圧器では一次電力=二次電力(V1 × I1 = Σ V2 × I2)が成り立ちます。
間違えやすいところ
- 負荷電流の差(70 - 50 = 20 A)から一次電流を逆算してしまう誤り。
出題の前提:変圧器の入出力電力関係および変成比の基本理論
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧屋内幹線からの分岐回路の過電流遮断器設置制限
配線設計 · 低圧幹線 / 分岐回路 / 許容電流
幹線を保護する過電流遮断器(配線用遮断器)の定格電流が 100 A の低圧屋内幹線から電線を分岐し、配線用遮断器を取り付ける。分岐点から開閉器までの電線の長さ a と、600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)の電線の太さ b の組合せとして、「電気設備の技術基準の解釈」に適合しない不適切なものはどれか。 なお、VVRの太さと許容電流は以下の通りとする。 ・直径 2.0 mm:24 A ・断面積 5.5 mm²:34 A ・断面積 8 mm²:42 A ・断面積 14 mm²:61 A
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧幹線の分岐点から過電流遮断器までの電線は、原則として3m以下にします。ただし、電線の許容電流が幹線の遮断器の定格電流に対して一定の割合以上あれば、距離を長くできます。3m超8m以下なら35%以上、8m超なら55%以上が必要です。
解き方
- まず、幹線の遮断器の定格電流100Aをもとに、距離ごと(3m以下、3m超8m以下、8m超)に必要な許容電流を計算します。
- 次に、各選択肢の電線の太さの許容電流が、決められた割合(35%または55%)を満たすか確かめます。
- 選択肢 イ不正解
- 長さが2m(3m以下)なので、電線の許容電流の制限はなく、適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 長さ5m(3m超8m以下)では許容電流35A以上が必要です。5.5mm²は34Aで足りないため、不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 長さ7m(3m超8m以下)では35A以上が必要です。8mm²は42Aなので、適合します。
- 選択肢 ニ不正解
- 長さ10m(8m超)では100Aの55%である55A以上が必要です。14mm²は61Aなので、適合します。

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覚えるポイント
- 分岐回路の長さが 3 m 超 8 m 以下なら幹線定格電流の 35 % 以上、8 m 超なら 55 % 以上の許容電流が必要です。
間違えやすいところ
- 3m超8m以下では35%(35A)以上が必要です。5.5mm²の34Aはわずか1A足りない点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧幹線からの分岐)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の回転速度の計算
電気機器 · 三相誘導電動機 / 同期速度 / 滑り / 回転速度
定格出力 22 kW、極数 4 の三相誘導電動機が、電源周波数 60 Hz、滑り 5 % で運転されている。このときの 1 分間当たりの回転速度 [min⁻¹] はいくらか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機では、回転する磁界の速さを同期速度といい、これは周波数fと極数pで決まります。実際の回転子は、同期速度より滑りsの分だけ遅くなります。
解き方
- 公式 Ns = 120f / p を使い、極数4、周波数60Hzのときの同期速度Nsを計算します(1800 min⁻¹)。
- 公式 N = Ns × (1 - s) に滑り s = 0.05 を入れ、回転速度Nを求めます(1710 min⁻¹)。
- 選択肢 イ不正解
- これは滑りを10%として計算した値(1800 × 0.90 = 1620 min⁻¹)で、誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- 同期速度1800 min⁻¹に(1 - 0.05)をかけた、正しい計算結果です。
- 選択肢 ハ不正解
- これは滑りを考えていない同期速度そのものの値(1800 min⁻¹)で、誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- これは滑りを足してしまった値(1800 × 1.05 = 1890 min⁻¹)で、誤りです。

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覚えるポイント
- 誘導電動機の同期速度 Ns = 120f / p [min⁻¹]、回転速度 N = Ns(1 - s) [min⁻¹] の公式を確実に覚えましょう。
間違えやすいところ
- 定格出力22kWは回転速度の計算には関係ありません。使おうとして迷わないように注意しましょう。
出題の前提:電気機器工学の基本計算式
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
変圧器の鉄損の性質
電気機器 · 変圧器 / 鉄損 / ヒステリシス損 / うず電流損
変圧器の鉄損に関する記述として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
変圧器の鉄損は、鉄心の中で生じるヒステリシス損とうず電流損を合わせたもの(無負荷損)です。一次電圧が上がると鉄心の磁束密度が高くなり、どちらの損失も増えるため鉄損は増加します。
解き方
- 鉄損がヒステリシス損とうず電流損の和であることを確かめ、それぞれの損失より大きいかどうかを考えます。
- 一次電圧が変わると、鉄心の磁束密度と鉄損(ヒステリシス損・うず電流損)がどう変わるかを考えます。
- 選択肢 イ不正解
- ヒステリシス損やうず電流損は周波数の影響を受けるので、周波数が変われば鉄損も変わります。
- 選択肢 ロ正解
- 一次電圧が高くなると磁束密度が増え、ヒステリシス損とうず電流損がどちらも増えるため、鉄損は増加します。
- 選択肢 ハ不正解
- 鉄損はヒステリシス損とうず電流損の和なので、うず電流損だけよりも必ず大きくなります。
- 選択肢 ニ不正解
- 鉄損はヒステリシス損とうず電流損の和なので、ヒステリシス損だけよりも必ず大きくなります。

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覚えるポイント
- 鉄損 = ヒステリシス損 + うず電流損であり、電圧の上昇に伴って磁束密度が増加するため鉄損は増加します。
間違えやすいところ
- 鉄損は負荷の大きさ(電流)にはほとんど左右されませんが、一次電圧や周波数の変化には影響されます。この点に注意しましょう。
出題の前提:変圧器の特性(JIS C 4304 等関連知識)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
LEDランプの構造・原理・動作特性
電気応用 · LEDランプ / 発光ダイオード / エレクトロルミネセンス / 順方向電圧
LED ランプに関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
発光ダイオード(LED)は、pn接合の半導体に順方向の電圧を加えると、電子と正孔(プラスの電荷)がくっつき、そのエネルギーが光として出る現象を利用します。この現象をエレクトロルミネセンスといいます。
解き方
- LEDの基本的な発光の仕組み(半導体のpn接合、注入型エレクトロルミネセンス)が正しいか確かめます。
- LEDチップ1つに必要な順方向電圧(数V程度)と、商用電源の電圧(100V)の違いを比べます。
- 選択肢 イ不正解
- LEDランプはpn接合の半導体に順方向電圧をかけて光らせる素子なので、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- LEDチップ1つの発光に必要な順方向電圧は数V(2〜4V程度)です。なので「直流100V以上」という記述は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気エネルギーを直接光に変える注入型エレクトロルミネセンス(EL)が発光の原理なので、この記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる方法は、白色光を得る代表的なやり方の一つなので、この記述は正しいです。
覚えるポイント
- LED 素子単体の順方向電圧は数 V 程度であり、商用 100 V 電源で点灯させるには電源回路(コンバータ)で降圧・整流します。
間違えやすいところ
- 家庭用のLED電球は100V電源につなげますが、それはチップ自体の駆動電圧が100V以上という意味ではありません。混同しないようにしましょう。
出題の前提:照明工学および電気工学の基礎(半導体・照明光源)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
浮動充電方式の直流電源装置の構成
配電設計・機器 · 直流電源装置 / 浮動充電方式 / 整流器 / 蓄電池
浮動充電方式を採用した直流電源装置の系統構成図として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
浮動充電(フローティング充電)方式は、整流器の直流の線に蓄電池と負荷をいつも並列につないでおく方式です。ふだんは整流器から負荷へ電気を送りながら蓄電池をわずかな電流で充電します。停電時には蓄電池からすぐに負荷へ電気を送ります。
解き方
- 浮動充電方式の仕組みをもとに、交流電源からの整流器と、蓄電池・直流負荷のつながり方を整理します。
- 整流器の直流側に蓄電池と負荷が並列につながっている構成図(ニ)を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 蓄電池と負荷が直列に並んでいる構成で、浮動充電方式の並列接続とは違います。
- 選択肢 ロ不正解
- 交流電源に直流負荷が直接つながる構成になっており、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 交流電源側に蓄電池がつながる構成になっており、誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 交流電源から整流器を通し、その直流出力に蓄電池と負荷がいつも並列につながっているので、正しい構成です。
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覚えるポイント
- 浮動充電方式は「整流器」「蓄電池」「負荷」の3者が直流側で並列接続される構成です。
間違えやすいところ
- 整流器と蓄電池、負荷が直列か並列か、どのようにつながっているかを図の流れからしっかり読み取りましょう。
出題の前提:受変電設備・直流電源装置の標準設計
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
断熱材施工天井対応照明器具(S形マーク)の用途
配線設計・機器 · 照明器具 / ダウンライト / 断熱材施工天井 / S形適合品
写真の照明器具(ダウンライト)には「日本照明工業会 Sa・Sb・Sg形適合品」の表示マークが付されている。この器具の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
埋込型の照明器具(ダウンライト)を断熱材を使った天井に取り付けると、熱が逃げにくくなり、過熱による事故になるおそれがあります。そのため、断熱施工に対応した熱をさえぎる・耐える構造の器具には、S形(Sa・Sb・Sg形)適合マークが付きます。
解き方
- 写真の表示マークにある「日本照明工業会 Sa・Sb・Sg形適合品」の文字と、断熱材を表す波線の記号を確認します。
- S形適合品は「断熱材施工天井に対応」した埋込器具なので、その用途を選びます。
- 選択肢 イ正解
- S形(Sa、Sb、Sg形)適合マークは、断熱材施工天井に埋め込んで使える器具であることを示します。
- 選択肢 ロ不正解
- 非常用照明器具には蓄電池内蔵形など別の認定マークが付くので、誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 屋外用(防雨形・防湿形など)の防護等級(IPコードなど)を示す表示ではないので、誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- ライティングダクト用のプラグでつなぐ器具の表示ではないので、誤りです。
覚えるポイント
- ダウンライトの「S形適合品(Sa・Sb・Sg)」マークは、断熱材施工天井に埋込可能な器具の目印です。
間違えやすいところ
- M形(一般の埋込用で、断熱材施工天井には使えません)と、S形(断熱材施工天井用)の違いを混同しないように注意しましょう。
出題の前提:日本照明工業会規格(JIL 5002等)の断熱材施工用器具基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
自然冷媒ヒートポンプ給湯器の外観と特徴
電気応用 · 自然冷媒ヒートポンプ給湯器 / エコキュート / 二酸化炭素冷媒
写真に示す、主に屋外に設置され、機器内部で二酸化炭素(CO₂)を冷媒として利用する機器の名称はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
自然冷媒ヒートポンプ給湯器は、オゾン層を壊さず地球温暖化への影響も小さい二酸化炭素(CO₂)を冷媒に使い、大気中の熱を集めてお湯を沸かす、効率のよい給湯システムです。
解き方
- 問題文にある「屋外に設置」「二酸化炭素を利用」という条件を確認します。
- 写真に写っている貯湯タンクユニットとヒートポンプ室外機の見た目から、当てはまる給湯器の名前を特定します。
- 選択肢 イ正解
- 二酸化炭素を冷媒に使い、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットからできている給湯器です。
- 選択肢 ロ不正解
- 太陽光発電などの直流を交流に変える電力変換装置で、二酸化炭素は使いません。
- 選択肢 ハ不正解
- 都市ガスなどから水素を取り出して発電する機器(エネファームなど)で、二酸化炭素を冷媒に使うものではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 水を電気分解して水素と酸素を作る装置で、写真の見た目や用途と一致しません。
覚えるポイント
- 「二酸化炭素を冷媒に利用する給湯器」=「自然冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)」と連想できるようにしましょう。
間違えやすいところ
- 家庭用燃料電池(エネファーム)も屋外設置の貯湯タンクなどを備えるので見た目が似ています。ただ、「二酸化炭素を利用」という言葉が決め手になります。
出題の前提:省エネルギー機器・ヒートポンプシステム関連知識
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
自然循環ボイラの主要構成要素
発電設備 · 火力発電 / 自然循環ボイラ / 蒸発管 / 過熱器 / 節炭器
図は自然循環ボイラの系統構成図である。図中の①、②及び③に当てはまる構成機器の組合せとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
汽力発電用のボイラでは、給水ポンプから送られた水はまず「節炭器」で排ガスにより温められ、ドラムに入ります。ドラムの水は降水管を通って「蒸発管」で加熱され、気水混合物になってドラムに戻ります。分かれた飽和蒸気は「過熱器」でさらに加熱され、タービンへ送られます。
解き方
- ドラムと循環回路を作り、燃焼ガスの高温部にあって蒸気を作る①を「蒸発管」と判断します。
- ドラム上部から出た飽和蒸気が導かれ、タービンへ送られる経路にある②を「過熱器」と判断します。
- 給水ポンプからドラムへ向かう配管の途中にあり、煙突へ向かう燃焼ガスの熱を回収する③を「節炭器」と判断します。
- 選択肢 イ不正解
- ②が節炭器、③が過熱器になっていて、蒸気の出口と給水の位置が逆です。
- 選択肢 ロ不正解
- ①が過熱器、②が蒸発管になっていて、ボイラの水の循環の構成が誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- ①が過熱器、③が蒸発管になっていて、各機器の配置が誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- ①蒸発管、②過熱器、③節炭器の組み合わせは、系統図の水の流れと蒸気の流れに完全に一致します。
覚えるポイント
- ボイラの流路:給水 → 節炭器(予熱) → ドラム → 蒸発管(蒸発) → ドラム → 過熱器(過熱蒸気化) → タービン。
間違えやすいところ
- 過熱器は高温の蒸気を作るためドラムの出口側、節炭器は排ガスの熱を回収するため煙道の出口側にあります。この配置を混同しないようにしましょう。
出題の前提:火力発電設備(ボイラ構造・系統)の標準構成
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
揚水ポンプ用電動機の所要入力計算
電気応用 · 揚水ポンプ / 電動機入力 / 効率計算
全揚程が H [m]、揚水量が Q [m³/s] である揚水ポンプを駆動する電動機の入力 [kW] を表す式として、正しいものはどれか。ただし、電動機の効率を ηm、ポンプの効率を ηp とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電動機の入力は、水動力 9.8QH [kW] をポンプ効率 ηp と電動機効率 ηm で割った式で求まります。水に与える仕事(水動力)は流量 Q と全揚程 H から 9.8QH [kW] と決まります。実際には機械の損失があるため、必要な入力は水動力より大きくなります。だから効率で割って大きくします。
解き方
- 流量 Q [m³/s] と全揚程 H [m] から、水動力 P0 = 9.8QH [kW] を計算します。
- 水動力をポンプ効率 ηp と電動機効率 ηm で割り、電動機入力の式を導きます。
- 選択肢 イ正解
- 水動力 9.8QH を2つの効率 ηp と ηm で割った、正しい入力の式です。
- 選択肢 ロ不正解
- 揚程と流量が分母にあり、動力の式として成り立たないので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 流量 Q が分母にあり、効率も分子に掛けているので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 効率を掛けていますが、入力を求めるには損失を補うため効率で割る必要があります。

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覚えるポイント
- ポンプの水動力は 9.8QH [kW] であり、電動機入力はこれを効率 ηp・ηm で除した値となります。
間違えやすいところ
- 電動機入力の計算で、出力を出す感覚のまま効率を掛けてしまう誤りがあります。
出題の前提:電気設備の計算問題における揚水動力の基本公式に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
架空送電線の雷害対策
送配電 · 架空送電線 / 雷害対策 / アークホーン
架空送電線の雷害対策として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
架空送電線の雷害対策では、アークホーン(放電角)を取り付けてがいしを守ります。雷の電流が線に流れ込むと、がいしの表面でフラッシオーバ(絶縁を破る放電)が起こり、がいしが壊れることがあります。アークホーンに放電を逃がすことで、がいしの破損を防ぎます。
解き方
- 各選択肢の設備や対策が、何のために使われるかを確認します。
- 雷でがいしが壊れるのを防ぐ対策として、アークホーンの取付けを選びます。
- 選択肢 イ正解
- アークホーンはがいしの両端に放電のすき間を作り、アークをそこへ逃がしてがいしの焼損を防ぎます。
- 選択肢 ロ不正解
- がいしの洗浄装置は、表面の塩分やほこりによる絶縁低下を防ぐ塩害・汚損対策です。
- 選択肢 ハ不正解
- ダンパは、風による電線の細かな振動を抑えて断線を防ぐ対策です。
- 選択肢 ニ不正解
- シリコンコンパウンドの塗布は、がいし表面に水をはじく性質を持たせ、絶縁劣化を防ぐ塩害・汚損対策です。
覚えるポイント
- 雷害対策はアークホーンや架空地線、塩害対策はがいし洗浄やシリコンコンパウンド、振動対策はダンパです。
間違えやすいところ
- がいしの塩害対策(洗浄・撥水処理)と雷害対策(アークホーン)の目的を混同しないよう注意します。
出題の前提:高圧・特別高圧架空電線路の保守・保護技術に基づく標準的な対策知識です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
単相変圧器の並行運転条件
電気機器 · 変圧器 / 並行運転条件 / 損失と効率
同一容量の単相変圧器を並行運転するための条件として、必要でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
変圧器を並行運転するときは、電気的な性質を揃える必要があります。性質が違うと、内部に大きな循環電流が流れたり、片方の変圧器だけに負荷が偏ったりするからです。効率が違っても損失の出方が変わるだけで、並行運転を妨げる条件にはなりません。
解き方
- 安全に並行運転するための必須条件(極性・変圧比・%インピーダンスの一致など)を整理します。
- 必須条件でない性質(効率や外形寸法など)を見分けて除外します。
- 選択肢 イ不正解
- 極性が違うと二次巻線に大きな循環電流が流れて焼けるため、極性の一致は必須です。
- 選択肢 ロ不正解
- 変圧比が違うと二次電圧に差ができ、無負荷でも循環電流が流れて過熱するため必須です。
- 選択肢 ハ不正解
- インピーダンス電圧が違うと容量に応じた負荷分担ができず、過負荷になるため必須です。
- 選択肢 ニ正解
- 効率が同じでなくても安全に並行運転できるため、必須条件ではありません。

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覚えるポイント
- 並行運転の必須条件は「極性の一致」「変圧比(電圧)の一致」「%インピーダンスの一致」「巻線抵抗とリアクタンス比の一致」です。
間違えやすいところ
- インピーダンス電圧と効率を混同しがちですが、負荷の分担に直接影響するのはインピーダンス電圧です。
出題の前提:変圧器の並行運転の基本原則(電気学会標準規格・各種技術基準)に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電設備の短絡保護装置の組合せ
配電・受電設備 · 短絡保護 / 過電流継電器 / 高圧真空遮断器
高圧受電設備の短絡保護装置として、適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
短絡保護の正しい組合せは、過電流継電器(OCR)と高圧真空遮断器(VCB)です。短絡では大きな電流が流れるので、まず OCR で異常な大電流を検出します。次に、短絡電流を遮断できる能力を持つ遮断器で切り離す必要があります。負荷開閉器(PASなど)には、その遮断能力がありません。
解き方
- 短絡保護で大電流を検出するのが過電流継電器(OCR)だと確認します。
- 短絡電流を安全に切れるのが高圧真空遮断器(VCB)だと確認し、両者の組合せを選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧柱上気中開閉器(PASなど)は負荷電流を開閉する機器で、短絡電流は遮断できません。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡継電器(GR)は地絡事故を検出する装置で、短絡保護が主な目的ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 地絡方向継電器(DGR)と気中開閉器(PAS)は地絡事故の保護用で、短絡保護用ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- 過電流継電器(OCR)で短絡電流を検出し、高圧真空遮断器(VCB)で確実に遮断する正しい組合せです。
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覚えるポイント
- 短絡保護は「過電流継電器(OCR)+遮断器(VCB)」、地絡保護は「地絡継電器(GR/DGR)+開閉器または遮断器」です。
間違えやすいところ
- 開閉器(スイッチ)と遮断器(ブレーカ)の違いを知らないと、高圧気中開閉器を遮断器と間違えます。
出題の前提:高圧受電設備規程および電気設備の技術基準における保護装置の選定規定に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置の選定
配電・受電設備 · キュービクル式受電設備 / 主遮断装置 / PF・S形 / CB形
キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置の選定として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
PF・S形(限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を使う主遮断装置)を使えるのは、受電設備容量 300 kV・A 以下のときだけです。主遮断装置には、高圧交流遮断器を使う「CB形」と、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を使う「PF・S形」があります。内線規程などで、PF・S形の容量の上限は 300 kV・A 以下と決められています。
解き方
- PF・S形が使える容量の基準(300 kV・A 以下)を確認します。
- 各選択肢の容量と主遮断装置の形式を照合し、容量を超えているロを探します。
- 選択肢 イ不正解
- CB形は容量の制限がなく、500 kV・A の受電設備でも主遮断装置として使えます。
- 選択肢 ロ正解
- PF・S形は 300 kV・A 以下でしか使えないため、400 kV・A の設備に使うのは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- CB形は 300 kV・A の受電設備にも問題なく使えます。
- 選択肢 ニ不正解
- 200 kV・A は 300 kV・A 以下なので、PF・S形を主遮断装置として使えます。
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覚えるポイント
- PF・S形キュービクルは受電設備容量 300 kV・A 以下に適用可能です(300 kV・A を超える場合は CB形)。
間違えやすいところ
- PF・S形の上限容量を 500 kV・A や 150 kV・A と間違えないよう、数値を確実に覚えておきます。
出題の前提:高圧受電設備規程(キュービクル式高圧受電設備の主遮断装置の施設要件)に準拠します。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電機器(直列リアクトル)の写真判別と用途
配電・受電設備 · 直列リアクトル / 高調波抑制 / 進相コンデンサ
写真に示す機器の用途として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
直列リアクトル(SR)は、進相コンデンサ(SC)と組み合わせて使い、高調波電流を抑える機器です。回路の誘導性リアクタンス(コイルの働き)を大きくすることで、第5高調波などの高調波電流を減らします。その結果、波形のひずみや機器の過熱を防ぎます。
解き方
- 写真の外観(鉄心に3相分の巻線が巻かれた形)から、直列リアクトル(SR)だと見分けます。
- 直列リアクトルの主な役割である「高調波電流の抑制」を、用途の選択肢から選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 大電流を小さい電流に変える機器は、計器用変流器(CT)です。
- 選択肢 ロ正解
- 写真の機器は直列リアクトルで、第5高調波などの高調波電流を抑えるために設置します。
- 選択肢 ハ不正解
- 負荷の力率を良くする機器は、進相コンデンサ(SC)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 高電圧を低い電圧に変える機器は、変圧器(トランス)や計器用変圧器(VT)です。
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覚えるポイント
- 写真で3相コイルが並ぶ開放型の鉄心入り機器は直列リアクトル(SR)で、用途は「高調波抑制」です。
間違えやすいところ
- 一緒に接続する進相コンデンサ(力率改善)や計器用変圧器(変圧)と役割を混同しないようにします。
出題の前提:高圧受電設備の機器構成および写真鑑別(直列リアクトルの用途)に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
SOG付PASの動作特性と動作協調
配電・受電設備 · GR付PAS / SOG開閉器 / 波及事故防止 / SO機能
過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ形(SOG)の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)を設置する場合の記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
SOG付PASは、地絡電流は自分で遮断できますが、短絡電流は自分では遮断できません。短絡時には過電流ロック機能(SO機能)が働き、PAS は自分では開きません。代わりに配電用変電所の遮断器が電路をいったん止め(停電)、その無電圧の間に蓄えた力で PAS を開放します。
解き方
- PAS は負荷開閉器で、短絡電流を遮断する能力がないことを確認します。
- 短絡時の正しい流れ(ロック → 変電所遮断器が遮断し無電圧になる → PAS を開放)と各選択肢を照合します。
- 選択肢 イ不正解
- 構内の事故が系統全体に広がるのを防ぐ設備であり、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡事故では地絡電流が比較的小さいため、配電線を止めずに PAS 自身が自動で開放します。
- 選択肢 ハ不正解
- 過電流蓄勢トリップ(SO機能)の正しい動きで、短絡時は変電所が遮断した後の無電圧時に開放します。
- 選択肢 ニ正解
- PAS は短絡電流を遮断できないため、配電線を止めずに短絡電流を切ることはできず、誤りです。
覚えるポイント
- PAS(負荷開閉器)は地絡電流は直接遮断できるが、短絡電流は遮断できず、変電所遮断後の無電圧時に開放します。
間違えやすいところ
- 地絡遮断と過電流ロック(無電圧トリップ)の動きの違いを、逆に考えないよう注意します。
出題の前提:高圧受電設備規程およびSOG動作協調に関する技術要件に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
金属可とう電線管工事の規格と特性
配線工事・電気工事 · 金属可とう電線管工事 / 第1種金属製可とう電線管 / 第2種金属製可とう電線管
低圧屋内配線の金属可とう電線管工事に使用する電線管に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
金属製可とう電線管は1種と2種があり、2種のほうが強度も耐水性も優れています。1種は帯鋼をらせん状に巻いた作りで、強度や耐水性が低く、原則として乾燥した場所に使います。2種は亜鉛めっき鋼帯にビニルを被せたものなどで、強度も耐水性も1種より上です。
解き方
- 1種と2種の金属製可とう電線管で、機械的強度と耐水性の違いを比べます。
- 1種のほうが耐水性に優れているとする選択肢イが、はっきりした誤りだと見つけます。
- 選択肢 イ正解
- 実際は2種のほうが強度も耐水性も優れているため、この記述は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 金属製可とう電線管は電気用品安全法の対象に含まれるため、正しい記述です。
- 選択肢 ハ不正解
- 電気設備の技術基準の解釈で、1種金属製可とう電線管の厚さは 0.8 mm 以上と決められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 金属可とう電線管は柔らかく、手で簡単に曲げて配管できる作りです。
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覚えるポイント
- 金属製可とう管は「2種の方が1種よりも強度・耐水性に優れる」と覚えておきます。
間違えやすいところ
- 数字が小さい「1種」のほうが性能が高いと勘違いしがちですが、可とう管では2種(プリカなど)が高性能です。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条(金属可とう電線管工事)および関係規格に基づきます。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
配線器具・材料の用途識別
配線器具・材料・工具 · 電線接続材料 / 支持金物・がいし
写真に示す電気工事用材料のうち、電線の接続に使用しないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電線をつなぐ材料と、電線を支える材料は別です。がいしは電線を支え、絶縁して固定するための部材で、電線同士をつなぐのには使いません。接続には圧縮端子・スリーブやコネクタを使います。
解き方
- 写真に写る4つの部材の名前と使い道を確認する。
- ロ・ハ・ニは電線同士をつなぐ部材で、イは架空電線を支え留めるがいしだと見分ける。
- 選択肢 イ正解
- 電線を絶縁して支え留める引留がいしで、電線同士の接続には使いません。
- 選択肢 ロ不正解
- 分岐接続部を圧縮して絶縁するコネクタで、電線の接続に使います。
- 選択肢 ハ不正解
- 銅電線同士を圧着してつなぐリングスリーブ(E形)で、接続に使います。
- 選択肢 ニ不正解
- 電線同士を突き合わせてまっすぐつなぐ圧縮スリーブで、接続に使います。
覚えるポイント
- がいしは絶縁支持材料であり、電線相互を電気的に接続する材料ではない。
間違えやすいところ
- がいし引き工事で使う部材だからといって、電線をつなぐ部材と混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
架線工具の名称識別
配線器具・材料・工具 · 張線器 / 工具
写真に示す架線工事等で使用される工具の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
架線工事では、電線や支線のたるみを調整し、決められた張力で引き留めるために張線器を使います。電線をワイヤグリップでつかみ、ラチェットで巻き取って張力をかける工具です。
解き方
- 写真の外観を見て、チェーンやラチェット、フックを備えた張力調整用の工具だと確認する。
- 当てはまる名前が「張線器」だと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- トルクレンチは決められた力でボルトやナットを締める工具で、写真の物とは違います。
- 選択肢 ロ不正解
- 呼び線挿入器は管内に通線ワイヤを送り込む器具で、写真の物とは違います。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルジャッキはケーブルドラムを持ち上げて支える台で、写真の物とは違います。
- 選択肢 ニ正解
- 写真は電線や支線の張力を調整する張線器(シメラ)です。
覚えるポイント
- 張線器(シメラ)は電線や支線に張力を加えて張るためのラチェット式工具。
間違えやすいところ
- パイプベンダーやケーブルジャッキなど、他の架線・配管器具と形を混同しないようにする。
出題の前提:電気工事施工管理・実務工具分類
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
バスダクト工事の施工基準
電気工事の施工方法 · バスダクト工事 / 支持点間距離 / 接地工事
バスダクト工事の記述として、「電気設備の技術基準の解釈」に基づき誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備の技術基準の解釈第165条では、バスダクトの支持点間の距離は水平に付けるとき3m以下、垂直に付けるとき6m以下と決められています。重さでたわんだり落ちたりしないようにするためです。終端部の閉そくや300V以下のD種接地も定められています。
解き方
- バスダクトを水平に付けるときの支持点間の距離は3m以下だと確認する。
- ロの「水平に付けて5m間隔」は3mを超えているので、基準に反すると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- ダクト同士や電線同士は丈夫に、電気的にも完全につなぐ必要があり、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- 水平に取り付けるときの支持点間の距離は3m以下なので、5m間隔にした施工は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 換気型を除き、異物が入らないようダクトの終端部は閉そくする必要があり、この記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 使用電圧が300V以下の低圧用ダクトにはD種接地工事をするので、この記述は正しいです。
覚えるポイント
- バスダクトの支持点間距離は水平3m以下、垂直6m以下。
間違えやすいところ
- 金属ダクトの支持点間の距離(2m以下)や、垂直に付けるときの6m以下と数値を混同しないこと。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第165条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
金属管工事の施工基準
電気工事の施工方法 · 金属管工事 / 接地工事の緩和 / 電線の種類
低圧配線における金属管工事の施工方法に関する記述として、「電気設備の技術基準の解釈」に照らして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属管の中には絶縁電線(OW線を除く)を入れ、管の中で電線をつないではいけません。使用電圧が300Vを超える金属管は原則C種接地工事ですが、人が触れないよう接触防護措置を施せばD種接地工事にできます。
解き方
- 各選択肢について、使う電線、管内での接続の可否、高圧配線で金属管が使えるか、300V超の接地の緩和を確認する。
- 300V超でも接触防護措置を施せばC種をD種に緩和できるという規定に合うニを正答とする。
- 選択肢 イ不正解
- 金属管工事に使う絶縁電線から屋外用ビニル絶縁電線(OW線)は外されているので、この施工は誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 高圧屋内配線はケーブル工事などで行う必要があり、高圧絶縁電線を金属管に入れるのは認められていません。
- 選択肢 ハ不正解
- 金属管の中では電線をつないではいけなく、ボックスなどの内部でつなぐ必要があり誤りです。
- 選択肢 ニ正解
- 使用電圧300V超では原則C種接地ですが、接触防護措置を施せばD種接地にできるので正しいです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 300V超の金属管工事は原則C種接地だが、接触防護措置でD種接地に緩和可能。
間違えやすいところ
- 金属管の中にOW線を使えないこと、高圧配線ではケーブルを使うことを見落としやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第159条、第168条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路の施工基準
電気工事の施工方法 · 地中電線路 / 使用電線 / 埋設表示
地中電線路の施設に関する記述として、「電気設備の技術基準の解釈」に照らして不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地中電線路には、絶縁電線ではなくケーブルを使わなければなりません。こう長が15mを超えるときは埋設表示シートを管と地表面のほぼ中間に埋め、金属製の接続箱には接地工事をします。
解き方
- 地中電線路に使える電線はケーブルだけだと確認する。
- ロは「絶縁電線を使った」とあるので、基準に反すると判断する。
- 選択肢 イ不正解
- こう長が15mを超えるときは埋設表示シートを管と地表面のほぼ中間に埋める必要があり、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- 地中電線路にはケーブルを使わなければならず、絶縁電線は使えないので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 低圧地中電線路に使う金属製の接続箱にはD種接地工事をするので、この記述は正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 暗きょ式では難燃性の管に収めるなど燃えにくい措置が必要で、この記述は正しいです。
覚えるポイント
- 地中電線路には必ず「ケーブル」を使用する(絶縁電線は不可)。
間違えやすいところ
- 地中の管の中に通す場合でも、絶縁電線ではなくケーブルが必要である。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.9 ↗(www.shiken.or.jp)
地中線用負荷開閉器(UGS)の機能と特性
受電設備・配線図 · UGS / 負荷開閉器 / 短絡保護協調
構内引込部に設置される地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(UGS)に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
地中線用負荷開閉器(UGS)は、構内で地絡事故が起きたとき自動で遮断し、配電系統への波及事故を防ぎます。ただし短絡電流を自分で遮断する能力はなく、短絡電流は上位の遮断器やヒューズが遮断します。
解き方
- UGSが遮断器(CB)ではなく負荷開閉器の仲間だと確認する。
- 負荷開閉器には短絡電流を遮断する能力がないので、ハが誤りだと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 一般送配電事業者側の遮断器より早く動作して波及を防ぐため、動作協調をとる必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡トリップ機構を備え、地絡が起きたら自動で遮断するので適切です。
- 選択肢 ハ正解
- UGSは負荷開閉器なので短絡電流を遮断できず、上位の遮断器やヒューズに任せるので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 短絡時に接点が溶けたり壊れたりしないよう、設置点の短絡電流以上の耐電流が必要なので適切です。

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覚えるポイント
- UGSやPASなどの高圧負荷開閉器には「短絡電流を遮断する能力」はない。
間違えやすいところ
- 短時間耐電流(短絡電流に耐える力)と、短絡電流を遮断する力とを混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 4620、高圧受電設備規程
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧地中引込線の施工方法
受電設備・配線図 · 地中電線路 / 埋設表示 / 管路式・直埋式
受電設備の構内高圧地中引込線を施設する場合の施工方法として、「電気設備の技術基準の解釈」に照らし不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気設備の技術基準の解釈第120条第3項により、地中電線路のこう長が15mを超えるときは、物件名・管理者名・電圧などを埋設シートなどで表示しなければなりません。15mを超えるのに電圧表示を省くことはできません。
解き方
- 埋設表示シートを埋める義務が生じる長さ(こう長15m超)を確認する。
- 長さ20mなのに電圧表示を省いたロの施工が基準違反だと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 波付硬質合成樹脂管(FEP)は地中電線を守る防護管として広く認められており適切です。
- 選択肢 ロ正解
- こう長が15mを超えるときは物件名・管理者名・電圧の表示が必要で、20mで電圧表示を省くのは誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 高圧ケーブルの金属シースやがい装が接地されていれば、鋼管の接地は省けるので適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 車両など重いものの圧力を受ける場所では、直接埋設で1.2m以上埋める必要があり適切です。
覚えるポイント
- 地中電線路のこう長が15mを超える場合は、埋設表示シート等による表示が必要。
間違えやすいところ
- 高圧ケーブルの遮蔽層が接地されていれば鋼管の接地を省ける規定と混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条第3項
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
受電室引込口および配線工事の施工
受電設備・配線図 · 外壁貫通部防水 / ケーブル支持 / 接地線防護
地下受電室への高圧ケーブル引込み及び接地工事の施工として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
建物の外壁を通す防水鋳鉄管には、地下水や雨水が入らないよう管端部に防水装置を付けなければなりません。水抜きの措置があっても、防水装置の設置を省くことはできません。
解き方
- 外壁を通す部分で水が入るのを防ぐ基準(防水装置を付ける)を確認する。
- 水抜きを理由に防水鋳鉄管への防水装置を省いたロを誤りだと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧ケーブルを機械的に守るため合成樹脂被覆鋼管を使うのは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 防水鋳鉄管の管端部には防水装置が必要で、水抜きがあっても省いてはならず誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接地線の立ち上がりを傷から守るため硬質ポリ塩化ビニル管(VE管)を使うのは適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- ピット内のケーブル支持に、渦電流損を防げる樹脂製クリートを使うのは適切です。
覚えるポイント
- 地下外壁を貫通する防水鋳鉄管の管端には、確実に防水装置を取り付ける。
間違えやすいところ
- 二重壁などの水抜き措置があれば防水装置を省けると勘違いしやすい。
出題の前提:高圧受電設備規程、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブルラックの施工方法
配線工事 · ケーブルラック工事 / 接地工事 / 防火区画貫通
受電室等に施設されるケーブルラックの施工に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
金属製ケーブルラックには、原則としてD種接地工事(300Vを超える場合はC種接地工事)が必要です。感電や漏電を防ぐためです。また、防火区画を貫通する部分には適切な防火措置を施します。
解き方
- ケーブルラック工事の決まり(支え方、防火区画の貫通、ケーブル同士の間隔、接地工事)を確認する。
- 接地工事を省ける条件と比べ、「長さ15mで乾燥した場所」という理由で省くのは不適切だと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブルラックが受電室などの防火壁を貫通する所には、防火措置を施す必要があります。
- 選択肢 ロ不正解
- 電灯幹線と動力幹線はどちらも低圧の幹線なので、セパレータ(仕切板)で分ける必要はなく、省けます。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルラックは電線の重さに耐える強度を持たせ、アンカーボルトなどで丈夫に支えます。
- 選択肢 ニ正解
- 金属製ケーブルラックにはD種接地工事が必要で、長さ15mで乾燥していることを理由に省くことはできません。
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覚えるポイント
- 金属製ケーブルラックには原則としてD種接地工事(300V超はC種)が必要である
間違えやすいところ
- 金属管工事で乾燥した場所に認められる4m以下の接地省略と混同しないようにする
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第166条(低圧屋内配線の施設場所及び敷設方法)および内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電設備の絶縁耐力試験
検査・試験 · 絶縁耐力試験 / 直流耐電圧試験 / 試験電圧
高圧受電設備の絶縁耐力試験に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
最大使用電圧7000V以下の高圧電路の絶縁耐力試験では、最大使用電圧の1.5倍の交流電圧を電路と大地の間に10分間加えます。直流で試験する場合は、交流試験電圧の2倍(最大使用電圧の3倍)の直流電圧を加えます。
解き方
- 高圧電路の交流絶縁耐力試験の条件(最大使用電圧の1.5倍、10分間)を確認する。
- 直流で試験するときの試験電圧の決まり(交流試験電圧の2倍)を確認し、誤った記述を見つける。
- 選択肢 イ不正解
- 長い高圧ケーブルは静電容量が大きく充電電流が増えるため、リアクトルを並列につないで試験電源の容量を減らします。
- 選択肢 ロ不正解
- 試験の前後の絶縁不良の確認や残留電荷の放電のため、絶縁抵抗計で測定し安全を確認します。
- 選択肢 ハ正解
- 直流で試験するときの試験電圧は交流の試験電圧の「2倍」と決められており、1.5倍という記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧電路の交流絶縁耐力試験は、電路と大地の間に最大使用電圧の1.5倍の電圧を10分間加え、絶縁が破れないことを確認します。
覚えるポイント
- 高圧電路の直流耐電圧試験電圧は交流試験電圧の2倍(最大使用電圧の3倍)である
間違えやすいところ
- 交流試験電圧の「1.5倍」と、直流試験電圧の「2倍」という倍率を混同しやすい
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第15条(高圧又は特別高圧の電路の絶縁耐力)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
自家用電気工作物の接地工事種別
接地工事 · D種接地工事 / A種接地工事 / B種接地工事 / 計器用変成器
自家用電気工作物として施設する電路又は機器について、D種接地工事を施さなければならない箇所はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
接地工事の種類は、電圧の区分や使い道で決まります。高圧機器の外箱などはA種、300Vを超える低圧機器の鉄台などはC種、高低圧変圧器の低圧側中性点はB種、高圧計器用変成器の二次側電路はD種です。
解き方
- 各選択肢の機器や電路の電圧区分と、設置される場所を確認する。
- 法令(電技解釈)の接地工事の種類(A種・B種・C種・D種)をそれぞれ当てはめる。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧電路に施設する機械器具の鉄心や金属製の外箱には、A種接地工事を施さなければなりません。
- 選択肢 ロ不正解
- 使用電圧が300Vを超える低圧機器(400Vの電動機)の鉄台や金属製外箱には、C種接地工事を施さなければなりません。
- 選択肢 ハ正解
- 高圧計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事を施します。特別高圧の計器用変成器ならA種接地です。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧と低圧を結ぶ変圧器の低圧側中性点(中性点がなければ1つの端子)には、混触防止のためB種接地工事を施さなければなりません。
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覚えるポイント
- 高圧計器用変成器の二次側電路はD種接地工事、特別高圧用はA種接地工事である
間違えやすいところ
- 変圧器の低圧側中性点(B種)や400V電動機の鉄台(C種)と、D種接地を混同しないようにする
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第24条、第28条、第29条
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
平均力率の測定に必要な計器
電気計測 · 平均力率 / 電力量計 / 無効電力量計
需要家の月間などの1期間における平均力率を求めるのに必要な計器の組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
ある期間の平均力率は、その期間に使った有効電力量(単位:kW·h)と無効電力量(単位:kvar·h)の比から計算します。そのため、積算して測る電力量計と無効電力量計が必要です。
解き方
- 平均力率の計算式 cosθ = P / √(P^2 + Q^2) を思い出す。
- 式のP(有効電力量)を測る電力量計と、Q(無効電力量)を測る無効電力量計の組合せを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 電力計はその瞬間の値を測る計器なので、一定期間の積算値である平均力率は求められません。
- 選択肢 ロ正解
- 電力量計(有効電力量)と無効電力量計(無効電力量)の値から、期間中の平均力率を計算できます。
- 選択肢 ハ不正解
- 最大需要電力計は期間中の最大の電力量(デマンド)を測るもので、平均力率の計算には使いません。
- 選択肢 ニ不正解
- 最大需要電力計と電力計では、期間中の有効電力量と無効電力量の合計が分かりません。

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覚えるポイント
- 平均力率の算出には有効電力量計と無効電力量計の2つが必要である
間違えやすいところ
- 瞬時力率を測る力率計や瞬時電力を測る電力計と、積算値である電力量計を混同しないようにする
出題の前提:電力受給契約および電気計測に関する標準的運用基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
低圧電路の漏えい電流による絶縁判定
電気法規 · 漏えい電流 / 絶縁性能 / 電技解釈第14条
「電気設備の技術基準の解釈」において、停電が困難なため低圧屋内配線の絶縁性能を、使用電圧が加わった状態における漏えい電流を測定して判定する場合、使用電圧が 100 V の電路の漏えい電流の上限値 [mA] として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
低圧電路の絶縁性能は、ふつう絶縁抵抗値(100V電路なら0.1MΩ以上)で判定します。停電が難しいときは、活線状態でクランプ式漏れ電流計などを使い、漏えい電流が1mA以下なら基準に適合するとみなせます。
解き方
- 電気設備の技術基準の解釈第14条の、漏えい電流による判定基準を確認する。
- 使用電圧に関係なく、漏えい電流の上限値が1mA以下(1.0mA)であることを確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 0.1は対地電圧150V以下の電路の絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ以上)で、漏えい電流の基準値ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 0.2は対地電圧150V超300V以下の電路の絶縁抵抗の基準値(0.2MΩ以上)です。
- 選択肢 ハ正解
- 電技解釈第14条では、漏えい電流を測って絶縁を判定するときの上限値は1mA(1.0mA)以下と決められています。
- 選択肢 ニ不正解
- 2.0mAという決まりはなく、基準を超えているので不適切です。
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覚えるポイント
- 低圧電路の漏えい電流による絶縁判定基準は「1mA以下」である
間違えやすいところ
- 絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ)と漏えい電流の基準(1mA)の数値を混同しやすい
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第14条(電路の絶縁性能)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
特種電気工事資格者の作業範囲
電気工事士法 · 特種電気工事資格者 / ネオン工事 / 非常用予備発電装置工事
「電気工事士法」において、自家用電気工作物(最大電力 500 kW 未満の需要設備)に係る電気工事のうち「ネオン工事」又は「非常用予備発電装置工事」に従事することのできる者は誰か。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
自家用電気工作物(最大電力500kW未満)の電気工事は、原則として第一種電気工事士だけが行えます。ただし「ネオン工事」と「非常用予備発電装置工事」は特別な工事として除かれ、それぞれの「特種電気工事資格者」でなければ従事できません。
解き方
- 電気工事士法の特別な工事(ネオン工事、非常用予備発電装置工事)の扱いを確認する。
- 第一種電気工事士の作業範囲から除かれ、特種電気工事資格者証が必要だと導く。
- 選択肢 イ正解
- ネオン工事と非常用予備発電装置工事ができるのは、それぞれに対応する特種電気工事資格者(ネオン工事資格者・非常用予備発電装置工事資格者)です。
- 選択肢 ロ不正解
- 認定電気工事従事者は、自家用電気工作物の低圧部分の簡易電気工事ができる資格で、ネオン工事などには従事できません。
- 選択肢 ハ不正解
- 第一種電気工事士でも、特種電気工事資格者証がなければネオン工事や非常用予備発電装置工事には従事できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電気主任技術者は保安を監督する人で、電気工事士法による工事作業を行う資格ではありません。
覚えるポイント
- ネオン工事・非常用予備発電装置工事は第一種電気工事士でも不可、特種電気工事資格者が必要
間違えやすいところ
- 第一種電気工事士なら自家用電気工作物のどんな工事もできると誤解しやすい
出題の前提:電気工事士法 第3条第3項、第4条の2
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
特定電気用品の該当品目
電気用品安全法 · 特定電気用品 / 配線用遮断器 / PSEマーク
「電気用品安全法」において、交流の電路に使用する定格電圧 100 V 以上 300 V 以下の機械器具であって、特定電気用品に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電気用品安全法では、感電や火災の危険が特に高いものを「特定電気用品」(菱形PSEマーク)に指定し、登録検査機関の検査を義務付けています。配線用遮断器(定格電流100A以下)や漏電遮断器などがこれにあたります。
解き方
- 特定電気用品(菱形PSE)と、それ以外の電気用品(丸形PSE)の分け方を整理する。
- 配線用遮断器(100A以下)が特定電気用品にあたることを確認する。
- 選択肢 イ正解
- 定格電流100A以下の配線用遮断器は、危険が生じやすい構造として「特定電気用品」に指定されています。
- 選択肢 ロ不正解
- 単相電動機は特定電気用品ではなく、「特定電気用品以外の電気用品」にあたります。
- 選択肢 ハ不正解
- 進相コンデンサなどの電力用コンデンサは、「特定電気用品以外の電気用品」にあたります。
- 選択肢 ニ不正解
- 丸形の中にPSE((PS)E)と表示されるものは「特定電気用品以外の電気用品」の表示です。特定電気用品は菱形の中にPSE(<PS>E)です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配線用遮断器(100A以下)や漏電遮断器は特定電気用品(菱形PSE)である
間違えやすいところ
- 丸形の(PS)Eと菱形の<PS>Eの表示記号の違いを混同しないようにする
出題の前提:電気用品安全法施行令 別表第一(特定電気用品)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
変圧器の混触防止措置
電気技術基準 · 混触防止 / 変圧器 / 接地
「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、「高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路とを結合する変圧器は,高圧又は特別高圧の電圧の侵入による低圧側の電気設備の損傷,感電又は火災のおそれがないよう,当該変圧器における適切な箇所に [ ]」と規定されている。空欄にあてはまるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
変圧器の一次側(高圧・特高)と二次側(低圧)が絶縁破壊などで混触すると、低圧側に異常な電圧が入り、感電や火災の危険があります。これを防ぐため、変圧器の低圧側(または混触防止板)に接地を施すことが義務です。
解き方
- 電気設備技術基準第24条の条文(変圧器の混触防止)を思い出す。
- 高圧の侵入による危険を防ぐため、適切な箇所に施す措置が「接地」だと選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 条文(第24条)の規定どおり、「接地を施さなければならない。」が正しい記述です。
- 選択肢 ロ不正解
- 断路器は停電状態で電路を切り離すためのもので、混触による高圧侵入を防ぐ基本の措置ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 開閉器は負荷電流などを開閉するためのもので、混触による電位上昇を抑える措置ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 遮断器は事故電流を遮断する機器で、混触時の低圧側の電位上昇を抑える根本的な対策は接地です。

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覚えるポイント
- 変圧器の混触による低圧側への電圧侵入防止には「接地」を施す(B種接地)
間違えやすいところ
- 遮断器や開閉器などの保護装置の施設と、混触時の電位上昇を抑える接地を混同しないようにする
出題の前提:電気設備に関する技術基準を定める省令 第24条(変圧器に係る混触防止)
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
地絡方向継電器の動作特性試験器の選定
配線図 · 地絡方向継電器 / 継電器試験 / 測定機器
高圧受電設備の単線結線図において、①で示す機器(地絡方向継電器:DGR)の動作特性試験に用いる試験器として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地絡方向継電器(DGR)の試験器には、電圧計と電流計、位相計(φ)が必要です。DGRは地絡のときの零相電圧(V0)と零相電流(I0)の大きさと位相差(ずれ)を見て構内の事故を判定するからです。位相差を調整して測れないと動作試験ができません。
解き方
- 単線結線図の①の図記号(地絡方向継電器 DGR)と、つながっている回路を確認する。
- DGRの特性試験(動作電流・動作電圧・位相特性・動作時間)に必要な電圧計・電流計・位相計(φ)を備えた試験器(ロ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- イは主に過電流継電器(OCR)の動作電流や動作時間を測る試験器で、位相角を測る機能がないため不適切です。
- 選択肢 ロ正解
- ロの計器面には電圧計(V)・電流計(A)・位相計(φ)があり、DGRの動作特性試験器として正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ハは高圧の耐電圧試験装置(kV・mAメーター付き)で、継電器の動作特性試験には使いません。
- 選択肢 ニ不正解
- ニは高圧や大容量機器の耐電圧・通電試験器で、DGRの特性試験器ではありません。
覚えるポイント
- DGR(地絡方向継電器)試験器には「V」「A」「φ(位相角)」の計器が配置されている。
間違えやすいところ
- 過電流継電器(OCR)の試験器と間違えやすい。OCRの試験器には位相計(φ)がない。
出題の前提:JIS C 0617 電気用図記号及び高圧受電設備試験基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧ケーブル引込部施工で使用しない工具・材料
配線図 · 引込線工事 / 端末処理材料 / 工具
高圧受電設備の単線結線図において、②で示す高圧ケーブル引込部分の施工で使用しないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
高圧ケーブルの端末では、導体の接続に圧縮端子やトルクシェアボルト端子、油圧式の圧着工具を使います。低圧制御配線用の小型の絶縁被覆付端子圧着工具は使いません。
解き方
- ②が屋外から屋内へ入る高圧ケーブルの受電点・端末部であることを確認する。
- 選択肢の工具や部材の用途を見て、高圧ケーブル端末工事に当てはまらない低圧制御配線用の工具(ロ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- イは高圧ケーブルの接続部などで使うトルクシェアボルト(頭が折れるボルト)を締めるレンチで、端末工事に使います。
- 選択肢 ロ正解
- ロは低圧用の絶縁被覆付端子の圧着工具で、高圧ケーブルの主回路端子接続には使わないため、これが答えです。
- 選択肢 ハ不正解
- ハは高圧架橋ポリエチレンケーブルの端末に使う材料(電界をやわらげるストレスコーン部材)で、施工に使います。
- 選択肢 ニ不正解
- ニは高圧ケーブル端末の端子部を覆う絶縁キャップで、端末処理施工に使います。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 黄色や赤色の成型確認マークがある小型圧着ペンチは低圧の絶縁被覆付圧着端子用工具である。
間違えやすいところ
- 高圧の導体接続には油圧式圧着器かボルト締め端子(トルクシェア式)を使う点に注意する。
出題の前提:内線規程・高圧ケーブル端末処理施工基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電設備の停電時の開路手順
配線図 · 開閉器 / 遮断器 / 断路器 / 停電手順
単線結線図の③で示す機器 a(柱上区分開閉器/PAS)、b(断路器/DS)、c(高圧遮断器/CB)において、高圧受電設備を点検時に停電させるための開路手順として、最も不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電路を止めるときは、まず負荷電流を切れる遮断器(CB)を開いて無負荷にし、そのあと断路器(DS)を開きます。断路器で負荷電流を切るのは絶対に避けます。
解き方
- 機器 a、b、c の種類を区別する(a:PAS/UGS、b:DS、c:CB)。
- 断路器(b)には負荷電流を切る能力がないことを確かめる。
- 負荷電流が流れたまま断路器 b を最初に開く手順(イ)を不適切と判断する。
- 選択肢 イ正解
- 遮断器(c)より先に断路器(b)を開いていて、負荷電流が流れたままなので大きなアーク事故になりやすく、最も不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 遮断器(c)で負荷を切ったあと、断路器(b)、区分開閉器(a)の順に開く標準的な正しい手順です。
- 選択肢 ハ不正解
- 区分開閉器(a:PAS)は負荷電流を切れるので、aを開けばbが無負荷になり安全に開けます。不適切とはいえません。
- 選択肢 ニ不正解
- 遮断器(c)で負荷を切ったあとに電源側の開閉器を開く手順で、断路器bは無負荷で開くため適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 停電操作:遮断器(負荷側)を「開」にしてから断路器を「開」にする。
間違えやすいところ
- 送電操作(断路器を閉じてから遮断器を入れる)と停電操作の順番を逆にしないよう注意する。
出題の前提:高圧受電設備規程・電気安全操作基準
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
計器用変圧器一次側限流ヒューズの施設目的
配線図 · 計器用変圧器 / 限流ヒューズ / 短絡保護
単線結線図において、④で示す計器用変圧器(VT)の一次側に設置するヒューズを使用する主な目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
計器用変圧器(VT)は電圧を測るための変成器で、二次側の負荷はとても小さいものです。一次側のヒューズはVT自身の保護というより、VTの内部で故障が起きたときに高圧母線全体へ事故が広がるのをすぐ切り離して防ぐために付けます。
解き方
- ④が計器用変圧器(VT)の一次側に直列に入ったヒューズであることを確認する。
- VT一次側ヒューズの役割が、高圧主回路への内部短絡の波及を防ぐことだと選択肢から導く。
- 選択肢 イ不正解
- ヒューズは溶けて回路を開く器具で、欠相(一相が欠けること)を防ぐ機能はありません。
- 選択肢 ロ不正解
- VTの二次側は計器だけなので過負荷になることはほとんどなく、過負荷保護が主な目的ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 雷サージから守るのは避雷器(LA)の役割で、ヒューズの目的ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- VTの内部で短絡が起きたとき、すぐに限流して高圧母線や受電主回路へ事故が広がるのを防ぐ目的なので正しいです。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- VT一次側ヒューズの目的は「VT内部短絡事故が主回路へ波及するのを防止すること」。
間違えやすいところ
- 避雷器の役割(雷サージ保護)や継電器の役割(過負荷保護)と混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
計器用テスト端子(VTT)の図記号
配線図 · 配線図記号 / 試験用端子 / 計器用変圧器回路
高圧受電設備の単線結線図において、⑤で示す図記号の器具の名称はどれか。
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解答
ニ
解説
配電盤の計測・継電器回路には、点検試験用のテスト端子を付けます。VTの二次側の電圧回路に付けるものを電圧端子(VTT)、CTの二次側の電流回路に付けるものを電流端子(CTT)といいます。
解き方
- ⑤が単線結線図の計器用変圧器(VT)二次側の電圧計(V)回路にあることを確認する。
- 切換スイッチ(VS)の手前に入ったテスト端子(TT)の記号で、電圧回路なので「試験用端子(電圧端子)」と決める。
- 選択肢 イ不正解
- 試験用の電流切換スイッチではなく、図記号も置かれている回路も合いません。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧切換スイッチは図の中で「VS」として別に示されていて、⑤はスイッチではなくテストプラグを差す試験用端子です。
- 選択肢 ハ不正解
- 試験用端子(電流端子:CTT)は変流器(CT)の二次側回路に入る端子で、⑤は電圧回路にあるため合いません。
- 選択肢 ニ正解
- VT二次側の電圧回路につながった試験用端子(電圧端子:VTT)の図記号として正しいです。
覚えるポイント
- VT回路に入るテスト端子はVTT(電圧端子)、CT回路に入るテスト端子はCTT(電流端子)。
間違えやすいところ
- 切換スイッチ(VS/AS)とテスト端子(VTT/CTT)の図記号の違いを混同しやすい。
出題の前提:JIS C 0617 電気用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
避雷器(LA)の図記号
配線図 · 避雷器 / 図記号 / 受電設備機器
単線結線図において、受電点付近の高圧母線から分岐して接地極に接続される⑥に設置する機器(避雷器:LA)の図記号として、一般的に使用されるものはどれか。
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解答
ニ
解説
避雷器(LA:Lightning Arrester)は、電路に入ってきた雷サージなどの過電圧を大地へ逃がして機器を守り、そのあと続流をすぐ遮断する装置です。今のJIS規格では、非直線素子の記号を通って接地へ向かう矢印で表します。
解き方
- 単線結線図の⑥の場所(高圧受電母線と大地の間、破線枠の中)から、機器が避雷器(LA)だと読み取る。
- JIS C 0617に合わせた避雷器(サージアレスタ)の図記号として「ニ」を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 開閉接点(スイッチの接点)を表す記号で、避雷器の記号ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 断路器や負荷開閉器などの構造に似た記号で、避雷器の図記号ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 矢印の向きや素子の表し方が、規格の避雷器記号と違っています。
- 選択肢 ニ正解
- JIS C 0617で定められた避雷器(サージアレスタ)の図記号として正しいです。

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覚えるポイント
- 避雷器(LA)の図記号は、長方形素子から大地(接地)へ矢印が抜ける記号。
間違えやすいところ
- 限流ヒューズやコンデンサなど、他の保護機器の図記号と混同しないこと。
出題の前提:JIS C 0617 電気用図記号
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
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変流器(CT)の役割
配線図 · 変流器 / 過電流継電器 / 計測装置
単線結線図において、⑦で示す機器(変流器:CT)の役割として、適切なものはどれか。
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解答
ハ
解説
変流器(CT:Current Transformer)は、電磁誘導を利用して高圧主回路の大きな交流電流を二次側の決まった小さな電流(ふつう5 A)に変え、過電流継電器(OCR)や電流計に送る計器用変成器です。
解き方
- 単線結線図の⑦が、過電流継電器や電流計につながった丸い記号(CT:変流器)だと読み取る。
- 変流器の役割である「高圧電路の電流を変成する」(ハ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 地絡電流を見つけるのは零相変流器(ZCT)の役割です。
- 選択肢 ロ不正解
- 高い電圧を低い電圧に変えるのは計器用変圧器(VT)の役割です。
- 選択肢 ハ正解
- 高圧主回路の大きな電流を、計器や継電器で使える小さな電流に変える変流器(CT)の役割として正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電路に入った過電圧を抑えるのは避雷器(LA)の役割です。

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覚えるポイント
- CT(変流器)は大電流を小電流に変成、VT(計器用変圧器)は高電圧を低電圧に変成する。
間違えやすいところ
- 地絡電流を検出する「零相変流器(ZCT)」と、ふつうの「変流器(CT)」の役割を間違えないようにする。
出題の前提:JIS C 1731 計器用変成器規格
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
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限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)の機器名称
配線図 · 高圧交流負荷開閉器 / 限流ヒューズ / 機器名称
高圧受電設備の単線結線図において、⑧で示す機器の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
LBS(Load Break Switch)は高圧交流負荷開閉器の略です。これに限流ヒューズ(PF:Power Fuse)を組み合わせると、ふつうの負荷電流の開閉と、過負荷・短絡事故電流の限流遮断の両方ができ、これを「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器」といいます。
解き方
- 単線結線図の⑧にある文字「LBS」と、直列に付いたヒューズの記号を確認する。
- LBSが高圧交流負荷開閉器なので、「限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(ニ)」を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 断路器はDSのことで、負荷を開閉する能力があるLBSとは別の機器です。
- 選択肢 ロ不正解
- 高圧カットアウトは図の中で「PC」として示される変圧器一次側の開閉器で、LBSとは違います。
- 選択肢 ハ不正解
- 遮断器(CB)はそれだけで短絡電流を遮断できるため、限流ヒューズ付遮断器という分類は一般的ではありません。
- 選択肢 ニ正解
- LBSの正式名称「高圧交流負荷開閉器」に限流ヒューズが付いた機器を表していて正しいです。

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覚えるポイント
- LBS = 高圧交流負荷開閉器(Load Break Switch)。PF付きは「限流ヒューズ付」。
間違えやすいところ
- PC(高圧カットアウト)やCB(遮断器)、DS(断路器)の略号・図記号と混同しないようにする。
出題の前提:JIS C 4605 高圧交流負荷開閉器
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
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低圧CVTケーブルの構造と選定
配線図 · 低圧ケーブル / CVTケーブル / ケーブルの構造
配線図の⑨で示す部分(変圧器の二次側低圧電路から動力制御盤に至る配線)に使用するCVTケーブルの断面構造として、適切なものはどれか。
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解答
ロ
解説
低圧用のCVTケーブルは、単心CV線(架橋ポリエチレンで絶縁した線)を3本より合わせた構造です。低圧(600 V)では電界をやわらげるための半導電層や銅シールド(遮蔽層)は必要ありません。一方、高圧用ではこの遮蔽層が欠かせません。
解き方
- 配線図の⑨がつながっている場所を確かめ、低圧(210 V)の幹線電路だと読み取る。
- 低圧CVTケーブルには遮蔽層(半導電層・銅シールド)が要らず、単心CV線を3本より合わせた形だと見分ける。
- 選択肢 イ不正解
- 半導電層や銅シールド(遮蔽層)があるので高圧用(6 600 V)のCVTケーブルの構造であり、ふさわしくありません。
- 選択肢 ロ正解
- 導体に架橋ポリエチレン絶縁とビニルシースを施した単心線を3本より合わせた低圧用(600 V)CVTケーブルの構造で、適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 遮蔽層がある高圧ケーブルで、しかもより合わせではなく共通のシースで一括して覆った3心高圧CVケーブルの断面なので、ふさわしくありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 導体にビニル絶縁を施し共通のシースで一括して覆った丸形ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVR)であり、CVTケーブルではないのでふさわしくありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 低圧CVTは導体・架橋PE・ビニルシースのみで構成され、遮蔽層(半導電層・銅テープ)は高圧用ケーブルに設けられます。
間違えやすいところ
- 配線図の場所が高圧側か低圧側かを確かめず、高圧CVTの構造であるイを選んでしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈、JIS C 3605(600 V ポリエチレンケーブル)に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
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スターデルタ始動盤から電動機に至る配線本数
配線図 · 誘導電動機 / スターデルタ始動 / 配線設計
配線図の⑩で示す動力制御盤内から三相誘導電動機に至る配線において、必要とする電線本数(心線数)はいくつか。
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解答
ニ
解説
三相かご形誘導電動機のスターデルタ(Y-Δ)始動法では、盤内で結線を切り替えて始動電流をおさえます。そのため電動機の3相巻線の両端、つまり合計6本のリード線をすべて盤内まで引き込む必要があります。
解き方
- 配線図の動力制御盤内の記号がスターデルタ(Y-Δ)始動器だと確かめる。
- 結線を外部で切り替えるのに必要な電動機の端子数(巻線の両端で合計6端子)を数え、電線本数が6本だと導く。
- 選択肢 イ不正解
- 直入れ始動や始動器が電動機側にあるときの一般的な本数で、スターデルタ始動盤からの配線には足りないためふさわしくありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 三相4線式の電源回路などの本数で、スターデルタ始動の電動機配線の本数としてはふさわしくありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 三相配線と接地線を合わせた場合でも、スターデルタ始動器の結線の形としてはふさわしくありません。
- 選択肢 ニ正解
- 電動機の三相巻線の始端3本と終端3本、合計6端子を盤内の始動器へつないでYからΔへ切り替えるので、6本が必要となり適切です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スターデルタ(Y-Δ)始動器から電動機へ引き出す電線本数は、主回路巻線両端の計6本(心線数6)となります。
間違えやすいところ
- 三相電動機だからといって、直入れ始動のときと同じ3本(イ)を選んでしまう誤りがよくあります。
出題の前提:内線規程および構内電気設備配線標準に基づく出題です。
出典:電気技術者試験センター『令和7年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和7年度第一種電気工事士下期学科試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和7年度第一種電気工事士下期学科試験の問題・解答資料です。

