学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
試験の概要
交流コイルのリアクタンスと電流の特性
電気理論 · 交流回路 / インダクタンス / 誘導リアクタンス
巻数 n のコイルに周波数 f の交流電圧 V を加えて電流 I を流す場合、電流 I に関する説明として誤っているものはどれか。
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解答
ハ
解説
コイルに交流電圧を加えたときの電流は、誘導リアクタンス X=2πfL に反比例します。リアクタンスとは、交流の流れを妨げる働きのことです。コイルの自己インダクタンス L は巻数の2乗と磁路の透磁率に比例するため、巻数を増やすか鉄心を入れると L が大きくなり、電流は減ります。
解き方
- コイルの誘導リアクタンス X=2πfL と、電流 I=V/X の式を確かめる。
- 自己インダクタンス L が巻数の2乗と透磁率に比例することをおさえる。
- 周波数 f、電圧 V、巻数 n、鉄心の有無で電流 I がどう変わるか比べ、誤りを探す。
- 選択肢 イ不正解
- 巻数を増やすと L が大きくなって電流が減るので、この記述は正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 鉄心を入れると透磁率が上がって L が大きくなり、電流が減るので正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 周波数を高くするとリアクタンスが大きくなり、電流は逆に減るので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧を上げると電流は比例して増えるので、この記述は正しいです。
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覚えるポイント
- 誘導リアクタンス X_L = 2πfL [Ω]
- 自己インダクタンス L は巻数の2乗に比例する
間違えやすいところ
- コンデンサの容量リアクタンス 1/(2πfC) と混同し、周波数が上がると電流が増えると間違えやすいので注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準・解釈および電気理論の基礎
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
直並列直流回路の各部電流の計算
配電理論 · 直流回路 / オームの法則 / キルヒホッフの法則
直流電圧 72 V の電源に抵抗 2 Ω が直列に接続され、その先に 2 Ω、10 Ω、R の3つの抵抗が並列接続されている。電源から流れる全電流が 20 A であるとき、抵抗 R に流れる電流 I_R [A] を求めよ。
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解答
イ
解説
直並列回路では、電源電圧から直列抵抗での電圧降下を引いた値が、並列部分にかかる電圧になります。並列部分では、各枝路に流れる電流の合計が全体の電流に等しくなります(キルヒホッフの電流則)。この2つを使えば各部の電流を求められます。
解き方
- 直列の抵抗 2 Ω による電圧降下を 20 × 2 = 40 V と計算する。
- 並列部分にかかる電圧を 72 - 40 = 32 V と求める。
- 並列の 2 Ω と 10 Ω に流れる電流を出し、それぞれ 16 A、3.2 A とする。
- 全電流 20 A から 16 A と 3.2 A を引き、I_R = 20 - 16 - 3.2 = 0.8 A を出す。
- 選択肢 イ正解
- 並列部分の電圧 32 V から他の枝路の電流を出し、全電流 20 A から引くと 0.8 A で正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 並列部分の電圧を誤って計算したときに出る値で、正しくありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 3.2 A は 10 Ω の抵抗に流れる電流で、抵抗 R の電流ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 16 A は 2 Ω の抵抗に流れる電流で、抵抗 R の電流ではありません。
覚えるポイント
- キルヒホッフの第1法則:合流点に流入する電流の和は流出する電流の和に等しい
- 直列部の電圧降下を引いてから並列部の電圧を求める
間違えやすいところ
- 電源電圧 72 V がそのまま並列部分にかかると勘違いして計算しないよう注意します。
出題の前提:電気理論の基礎(直流回路の計算)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
正弦波交流の周期・周波数と角速度の関係
電気理論 · 交流回路 / 正弦波交流 / 角速度
正弦波交流電圧において、波形の周期が 20 ms(周波数 50 Hz)であるとき、角速度 ω [rad/s] の値として最も近いものはどれか。
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解答
ハ
解説
角速度 ω は ω=2πf で求められます。角速度とは、1秒間に位相がどれだけ進むかを表す量です。周波数 f は1秒間の波の回数を表し、1回で 2π ラジアン進むため、ω=2πf の関係になります。
解き方
- 周波数 f=50 Hz を確かめる(周期 T=20 ms から f=1/0.02=50 Hz)。
- 角速度の式 ω=2πf に数値をあてはめる。
- ω=2 × 3.1416 × 50 = 314.16 rad/s を計算し、最も近い選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 50 は周波数 f [Hz] の値そのもので、角速度 ω ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 100 は 2 かける f の値で、円周率 π をかけていないので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- ω=2πf = 2 × 3.14 × 50 = 314 rad/s となり正解です。
- 選択肢 ニ不正解
- 628 は 50 Hz の角速度を2倍にした値で、正しい値ではありません。
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覚えるポイント
- 角速度 ω = 2πf = 2π/T [rad/s]
- 50 Hz のとき ω ≒ 314 rad/s、60 Hz のとき ω ≒ 377 rad/s
間違えやすいところ
- 円周率 π をかけ忘れて 2f=100 と答えてしまう間違いに注意します。
出題の前提:電気理論の基礎(交流の基礎概念)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
RLC直列交流回路の力率計算
電気理論 · 交流回路 / RLC直列回路 / インピーダンス / 力率
抵抗 R=4 Ω、誘導リアクタンス X_L=6 Ω、容量リアクタンス X_C=3 Ω が直列に接続された交流回路の力率 [%] はいくらか。
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解答
ニ
解説
RLC直列回路では、抵抗 R と合成リアクタンス X=X_L-X_C を組み合わせてインピーダンス Z を求めます。力率 cosθ は、インピーダンス Z に対する抵抗成分 R の割合で、cosθ=R/Z で表されます。抵抗の割合が大きいほど力率は1に近づきます。
解き方
- 直列の合成リアクタンス X=X_L-X_C=6-3=3 Ω を計算する。
- 合成インピーダンス Z=√(4^2+3^2)=5 Ω を求める。
- 力率の式 cosθ=R/Z にあてはめて 4/5=0.8 を出し、80 % を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 力率 50 % は計算が合っておらず、正しい値ではありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 60 % は無効率 sinθ=3/5=0.6 を%にした値で、力率ではありません。
- 選択肢 ハ不正解
- 70 % は R と X が等しいときの値で、この問題の条件とは合いません。
- 選択肢 ニ正解
- Z=5 Ω より cosθ=R/Z=4/5=0.8、つまり 80 % で正しいです。
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覚えるポイント
- 直列回路のインピーダンス Z = √(R^2 + (X_L - X_C)^2)
- 力率 cosθ = R / Z
間違えやすいところ
- X_L と X_C を引き算せず足し算して、合成リアクタンスを 9 Ω としてしまうミスに注意します。
出題の前提:電気理論の基礎(交流回路のインピーダンスと力率)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.3 ↗(www.shiken.or.jp)
三相交流回路の線電流の計算(Δ-Y変換)
電気理論 · 三相交流回路 / Δ-Y変換 / 線電流 / 対称三相回路
線間電圧 200 V の三相3線式電源に、各線路に 4 Ω の抵抗が直列接続され、その先に各相 3 Ω の抵抗で構成された対称Δ結線負荷が接続されている。回路を流れる電流 I の値 [A] はいくらか。
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解答
ロ
解説
平衡三相回路で直列インピーダンスとΔ結線負荷が混ざる場合は、Δ結線負荷を等価なY結線に変換してから1相分の回路で考えます。ΔからYへの変換では、抵抗値は 1/3 倍になります。1相分の相電圧(線間電圧の 1/√3 倍)を1相分の合成抵抗で割れば、線電流が求まります。
解き方
- Δ結線負荷の 3 Ω をY結線に変換し、R_Y = 3/3 = 1 Ω とする。
- 1相分の合成抵抗 R = 4 + 1 = 5 Ω を求める。
- 相電圧 V_p = 200/√3 V を確かめる。
- オームの法則より I = V_p/R = (200/√3)/5 = 40/√3 A を出す。
- 選択肢 イ不正解
- Δ-Y変換をしないで合成抵抗を誤って計算したときに出る値で、正しくありません。
- 選択肢 ロ正解
- Δ負荷を 1 Ω のY負荷に直すと1相は 5 Ω、そこに 200/√3 V がかかるので I=40/√3 A で正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 線間電圧 200 V をそのまま合成抵抗 5 Ω で割った値で、相電圧への換算を忘れています。
- 選択肢 ニ不正解
- 計算の途中で √3 のかけ算と割り算を逆にしたときに出る誤った値です。
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覚えるポイント
- 平衡Δ負荷の各相インピーダンスをY負荷に変換すると 1/3 倍になる
- 三相Y回路の相電圧は線間電圧の 1/√3 倍である
間違えやすいところ
- Δ結線の各相の抵抗を3倍にしてしまう、または線間電圧から相電圧への換算(1/√3)を忘れるミスが多いので注意します。
出題の前提:電気理論の基礎(三相交流回路の計算)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp)
単相2線式配電線路の電圧降下と線間電圧
配電理論 · 単相2線式 / 配電線路 / 電圧降下
単相2線式の配電線路において、電線1線当たりの抵抗が A-B 間で 0.1 Ω、B-C 間で 0.2 Ω である。送電端 A 点の線間電圧が 210 V で、B 点および C 点にそれぞれ 10 A の抵抗負荷があるとき、受電端 C 点の線間電圧 [V] を求めよ。ただし線路リアクタンスは無視する。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
単相2線式では、電流が行きと帰りの2本の電線を流れるため、電圧降下は 2×I×R で計算します。途中に分岐負荷があるときは、各区間に流れる電流の合計を区間ごとに求めます。送電端の電圧から区間ごとの電圧降下を順に引くと、受電端の電圧が求まります。
解き方
- 各区間に流れる電流を整理する(A-B間は 10+10=20 A、B-C間は 10 A)。
- A-B間の電圧降下 v_AB = 2 × 20 × 0.1 = 4 V を計算する。
- B-C間の電圧降下 v_BC = 2 × 10 × 0.2 = 4 V を計算する。
- 全体の電圧降下 4 + 4 = 8 V を出し、210 V から引いて 202 V を求める。
- 選択肢 イ不正解
- 電圧降下を 10 V と大きく計算しすぎたときの値で、正しくありません。
- 選択肢 ロ正解
- 区間ごとの往復の電圧降下を合わせると 8 V なので、210 - 8 = 202 V で正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- B 点の電圧 206 V を答えにした、または片道分だけ引いた誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- B-C間の片道分の電圧降下 2 V だけを引いたときに出る誤りです。
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覚えるポイント
- 単相2線式の電圧降下 v = 2IR(電線が往復2本あるため2倍する)
- 区間電流は末端側の負荷電流を足し上げて求める
間違えやすいところ
- 単相2線式なのに「2倍」を忘れ、片道1本分の電圧降下で計算してしまうミスに注意します。
出題の前提:配電理論(配電線路の電圧降下計算)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp)
負荷増設時の変圧器皮相電力容量の計算
配電理論 · 交流回路 / 電力 / 皮相電力 / 力率
ある変圧器に、有効電力 90 kW、無効電力 120 kvar(遅れ力率 60 %)の負荷が接続されている。ここに有効電力 70 kW、力率 100 % の負荷を増設した場合、変圧器にかかる全負荷の容量 [kV・A] を求めよ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電力の合成では、有効電力どうし、遅れ無効電力どうしをそれぞれ足し合わせます。皮相電力(容量)は、たがいに直角をなす有効電力 P と無効電力 Q から、S=√(P^2+Q^2) で求めます。単純に足し算するのではなく、三平方の関係を使う点が大切です。
解き方
- 増設前後の有効電力を合わせて P = 90 + 70 = 160 kW を求める。
- 増設前後の無効電力を合わせて Q = 120 + 0 = 120 kvar を確かめる。
- 皮相電力の式 S = √(160^2 + 120^2) = 200 kV・A を計算する。
- 選択肢 イ不正解
- 皮相電力の計算で数値を誤った値で、正しくありません。
- 選択肢 ロ不正解
- 増設前の皮相電力 √(90^2+120^2)=150 kV・A の値で、増設分が入っていません。
- 選択肢 ハ正解
- 合成後の有効電力 160 kW と無効電力 120 kvar より、S=√(160^2+120^2)=200 kV・A で正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 有効電力と無効電力をそのまま足した 90+120+70=280 の誤った値です。

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覚えるポイント
- 皮相電力 S = √(P^2 + Q^2) [kV・A]
- 力率 100 % の負荷は無効電力 Q = 0 kvar である
間違えやすいところ
- 増設前の皮相電力 150 kV・A に増設分の有効電力 70 kW をそのまま足して 220 kV・A としないよう注意します。
出題の前提:配電理論(交流電力および皮相電力の合成計算)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.4 ↗(www.shiken.or.jp)
三相変圧器の百分率インピーダンス(%Z)の算定式
配電理論 · 変圧器 / 百分率インピーダンス / 三相交流
定格一次電圧が V_n [V]、定格容量が S [V・A]、一次側に換算した内部インピーダンスが 1 相分あたり Z [Ω] である三相変圧器がある。この変圧器の百分率インピーダンス %Z [%](基準容量 S [V・A])を示す式として正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
百分率インピーダンス %Z は、定格電流が流れたときに内部インピーダンスで生じる電圧降下を、定格相電圧で割って百分率にした値です。三相変圧器では定格線電流 I_n=S/(√3 V_n)、相電圧 V_p=V_n/√3 を使います。これを整理すると、分母に電圧の2乗 V_n^2 が現れます。
解き方
- 定格電流 I_n = S/(√3 V_n) と相電圧 V_p = V_n/√3 を確かめる。
- 百分率インピーダンスの定義式 %Z = (I_n × Z / V_p) × 100 を書き出す。
- I_n と V_p を代入して √3 を約分し、%Z = (Z S / V_n^2) × 100 を導く。
- 選択肢 イ不正解
- 分母の電圧が1乗の V_n になっていて、次元が合わないので誤りです。
- 選択肢 ロ不正解
- 電圧とインピーダンスの比の向きが逆になっていて誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 定義式を展開した %Z = (ZS / V_n^2) × 100 と一致するので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 容量 S が2乗になっていて、次元が合わないので誤りです。

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覚えるポイント
- %Z = (Z × S / V_n^2) × 100 [%] (V_n は線間電圧、S は三相容量)
- 単位を合わせる場合、P [kV・A] と V [kV] なら %Z = (Z × P) / (10 × V^2)
間違えやすいところ
- 分母の定格電圧が V_n か V_n^2 かで迷いやすいので、単位や次元のつじつまを確かめることが大切です。
出題の前提:高圧受電設備および配電理論(変圧器のインピーダンス特性)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
完全地絡時における機器外箱の対地電圧の計算
配電・接地 · 接地工事 / 対地電圧 / 分圧の計算
変圧器(一次側 6600 V / 二次側 210 V)の低圧側電路において、二次側の1線にB種接地工事(接地抵抗値 10 Ω)が施されている。この電路に接続された負荷の金属製外箱にはD種接地工事(接地抵抗値 40 Ω)が施されている。金属製外箱のA点で完全地絡事故が発生したとき、A点の対地電圧[V]として最も近い値を選びなさい。ただし、電路のインピーダンス、金属製外箱及び変圧器のインピーダンスは無視するものとする。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
完全地絡のとき、外箱の対地電圧はD種接地抵抗(40Ω)の両端に生じる電圧になる。地絡電流はB種接地抵抗(10Ω)とD種接地抵抗(40Ω)を直列に流れて変圧器へ戻る。だから電源電圧210Vが二つの抵抗の比で分けられ、40Ω側だけが外箱の対地電圧として現れる。
解き方
- 地絡したときの回路全体の抵抗は、B種の10ΩとD種の40Ωを足して50Ωになる。
- そこを流れる地絡電流は 210 ÷ 50 = 4.2 A になる。
- 外箱の対地電圧はD種側の電圧降下なので、4.2 × 40 = 168 V になる。
- 選択肢 イ不正解
- 外箱に現れるのはD種側の電圧です。この値は計算が合わず、正しくありません。
- 選択肢 ロ正解
- 40Ω側の電圧降下は 210 V を 10Ω と 40Ω で分けた値になり、4.2 × 40 = 168 V となるので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 210 V は電路の線間電圧そのもので、接地抵抗での電圧降下を考えていないため誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 420 V は二次側の線間電圧 210 V より大きく、計算として誤っています。
覚えるポイント
- 機器外箱の対地電圧は、地絡電流と外箱の接地抵抗の積(分圧)で求まる。
間違えやすいところ
- 外箱の電圧なのに、B種接地抵抗(10Ω)側の電圧降下を答えてしまう間違いに注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条・第24条などに基づく接地計算問題
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
かご形誘導電動機のスターデルタ始動法
電気機器 · 誘導電動機 / スターデルタ始動 / 始動特性
かご形誘導電動機の Y-Δ 始動法に関する記述として、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
Y-Δ始動法は、始動時の電流を全電圧始動の 1/3 に抑える方法である。始動時だけ巻線をY結線にすると、各相にかかる電圧が定格(線間電圧)の 1/√3 倍になる。トルクは電圧の2乗に比例するので、始動トルクも 1/3 になる。
解き方
- Y結線では、各相の巻線にかかる電圧が線間電圧(定格電圧)の 1/√3 倍になることを確かめる。
- 電圧が 1/√3 倍になると、始動電流も始動トルクも 1/3 倍になる性質を使う。
- 選択肢 イ不正解
- 始動時はY結線にして、回転が上がってから通常運転のΔ結線に切り替えるので正しいです。
- 選択肢 ロ正解
- Y結線での始動トルクは、Δ結線で全電圧始動したときの 1/3 になるので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 全電圧始動のときより、Y始動の線電流は 1/3 に減るので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- Y結線では各相の巻線に線間電圧の 1/√3 倍がかかるので正しいです。
覚えるポイント
- Y-Δ始動では相電圧は1/√3倍、始動電流と始動トルクはともに1/3倍となる。
間違えやすいところ
- 始動トルクが相電圧に比例して 1/√3 倍になると思いがちだが、実際は電圧の2乗に比例して 1/3 倍になる。
出題の前提:三相誘導電動機の特性及びY-Δ始動法に関する標準的理論
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
トップランナーモータへの更新時の留意点
電気機器 · トップランナー制度 / 高効率誘導電動機 / 始動電流
トップランナー方式で製造されていない既設の三相誘導電動機について、ファン等の負荷機器はそのままで、電動機のみ同容量のトップランナー方式のものに更新する場合における留意点の記述として、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
トップランナーモータ(高効率電動機)は、始動電流が大きくなる特徴がある。効率を上げるために銅損を減らして巻線抵抗を小さくしているからである。またすべりが小さくなり、定格回転速度がわずかに高くなる。
解き方
- トップランナーモータは内部の抵抗や漏れリアクタンスが小さく、始動電流が大きくなることを思い出す。
- 始動電流が増えると遮断器やサーマルリレーが誤って動くおそれがあるため、保護装置の見直しが必要だと確認する。
- 選択肢 イ不正解
- 鉄心や巻線を大きくして効率を上げるため、外形や質量が大きくなることがあり正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- すべりが小さくなって回転速度が少し上がるので、ファンの風量が増えるなどに注意が必要で正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- トップランナーモータは始動電流が「大きく」なるため、保護装置の見直しが必要です。記述は誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 発生トルクが大きくなる傾向があるため、直結している機械の強度確認が必要で正しいです。
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覚えるポイント
- 高効率モータは「始動電流が大きい」「すべりが小さく回転速度が増加する」点に注意する。
間違えやすいところ
- 省エネ機器なら始動電流も小さくなると誤解しやすいので注意する。
出題の前提:省エネ法に基づくトップランナー基準対象電動機の電気的・機械的特性
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
LEDランプの特徴と発光原理
電気応用 · LED照明 / エレクトロルミネセンス / 発光効率
LEDランプの記述として、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
LEDの発光原理は、電気を流すと光るエレクトロルミネセンス(電界発光)である。半導体のpn接合に電流を流し、電子と正孔が再結合するときのエネルギーを光に変える。光を当てて光るホトルミネセンス(蛍光・りん光)とは別の現象である。
解き方
- LEDが半導体のpn接合をもち、電流を流すと直接光る素子であることを確認する。
- 電気エネルギーを直接光に変える現象がエレクトロルミネセンスだと特定する。
- 選択肢 イ不正解
- LEDはLight Emitting Diode(発光ダイオード)の略で、照明用の光源として使われます。
- 選択肢 ロ不正解
- 白色LEDは、青色LEDの光で黄色の蛍光体を光らせ、色を合わせて白色光にしています。
- 選択肢 ハ不正解
- LEDランプの発光効率は、白熱電球(約15 lm/W)よりずっと高い(100 lm/W以上)ので正しいです。
- 選択肢 ニ正解
- LEDの発光原理はエレクトロルミネセンス(注入型EL)で、ホトルミネセンスではないので誤りです。
覚えるポイント
- LEDの発光原理はエレクトロルミネセンス(EL)、蛍光灯はホトルミネセンス。
間違えやすいところ
- 白色LEDが蛍光体を使うことから、発光原理全体をホトルミネセンスと混同しないようにする。
出題の前提:照明工学における光源の種類および発光原理の基礎知識
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.5 ↗(www.shiken.or.jp)
蓄電池の特性と電解液
電気応用・機器 · 蓄電池 / 鉛蓄電池 / アルカリ蓄電池
蓄電池に関する記述として、正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
蓄電池には鉛蓄電池とアルカリ蓄電池(ニッケルカドミウム電池など)がある。鉛蓄電池は電解液に希硫酸を使い、1セル約2.0Vで、充放電により比重が変わる。アルカリ蓄電池は水酸化カリウム水溶液を使い、1セル約1.2Vで、比重はほとんど変わらない。
解き方
- 鉛蓄電池の電解液が希硫酸であることを確認する。
- アルカリ蓄電池の性質(比重がほぼ変わらない、過充電・過放電に強い、1セル約1.2V)と比べる。
- 選択肢 イ正解
- 鉛蓄電池の電解液には希硫酸が使われているので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- アルカリ蓄電池の電解液は比重がほとんど変わらないので、比重で放電の程度は分かりません。放電度を比重で見るのは鉛蓄電池です。
- 選択肢 ハ不正解
- アルカリ蓄電池は丈夫で、過放電や過充電にも強いので誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 1セルの公称電圧は鉛が約2.0V、アルカリが約1.2Vで、鉛蓄電池の方が高いので誤りです。
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覚えるポイント
- 鉛蓄電池:電解液は希硫酸、セル電圧約2.0V、比重で残量測定可能。アルカリ蓄電池:セル電圧約1.2V、比重変化なし。
間違えやすいところ
- 鉛蓄電池とアルカリ蓄電池の公称電圧(2.0Vと1.2V)の高い低いを取り違えやすい。
出題の前提:蓄電池設備に関する電気工学および保守運用の基礎知識
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
配線資材の識別(バスダクト)
配線設計・施工 · バスダクト / 幹線設備 / 配線材料
写真に示す、天井等から吊り下げ支持され、内部に大容量導体を収容した配線材料の名称を選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
バスダクトは、ビルや工場の大容量の幹線に使う配線部材である。金属製のダクトの中に、帯状の導体(バスバー)を絶縁物で固定して組み込んである。導体まで一体になった製品である点が特徴である。
解き方
- 写真の形(角型の金属製の箱、吊り金具での支持、接続部のつくり)を確認する。
- 大電流を送るためのダクトで、中に母線導体が組み込まれたバスダクトだと特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 金属ダクトは電線をまとめて入れるだけの空の金属製の樋で、導体バーが組み込まれた製品ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 写真の器具は導体バーが組み込まれた幹線用のバスダクトなので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- トロリーバスダクトは下側が開いていて、移動する機器に給電する集電装置を走らせる構造です。
- 選択肢 ニ不正解
- 銅帯は配電盤の中などで使う、露出した銅の帯板そのもので、外装ケースは含みません。
覚えるポイント
- バスダクトは工場・ビルの大電流幹線に用いられる導体入りダクトシステム。
間違えやすいところ
- 電線を通すだけの「金属ダクト」と混同しないよう注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第165条(バスダクト工事)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
三相誘導電動機の構造名称
電気機器 · 誘導電動機 / 構造 / 回転子鉄心
写真の三相誘導電動機の分解構造において、矢印で示す回転子の中央積層部分の名称を選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
誘導電動機の回転子は、けい素鋼板を積み重ねた回転子鉄心をもつ。そのスロットに、かご形導体(アルミや銅のバー)を埋め込む。両端は短絡環でつないで一つの回路にした構造である。
解き方
- 写真が分解した誘導電動機の回転子(ロータ)を示していることを確認する。
- 矢印の位置が回転軸(シャフト)ではなく、円筒状の鉄心の部分だと見分ける。
- 選択肢 イ不正解
- 固定子巻線は電動機のフレーム側にある固定子に巻かれた巻線で、取り出した回転子の部分ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 矢印が指しているのは、回転子の磁気回路になる回転子鉄心(積層鉄心)なので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 回転軸は中心を貫いているシャフトの部分を指します。
- 選択肢 ニ不正解
- ブラケットは電動機の両端で軸受を支えるふた(軸受板)のことです。

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覚えるポイント
- 回転子の中央にある積層円筒部は「回転子鉄心」、貫通する棒は「回転軸(シャフト)」。
間違えやすいところ
- 固定子側の部品(固定子巻線など)と回転子側の部品を取り違えないこと。
出題の前提:三相かご形誘導電動機の基本構造に関する知識
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
汽力発電所の再熱サイクル系統構成
発電・送配電 · 汽力発電 / 再熱サイクル / 系統構成
図は汽力発電所の再熱サイクルを表した系統図である。図中の Ⓐ,Ⓑ,Ⓒ,Ⓓ の機器の組合せとして、正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
再熱サイクルは、高圧タービンで仕事をした蒸気をもう一度加熱してから中・低圧タービンへ送る方式である。再加熱はボイラの中の再熱器で行う。これにより熱効率が上がり、低圧タービン羽根が湿った蒸気で削られる(エロージョン)のを防げる。
解き方
- 給水ポンプからつながる加熱・蒸発の装置が「ボイラ(Ⓐ)」だと確認する。
- ボイラの出口から高圧タービンへ向かう管の上にあるのが「過熱器(Ⓑ)」である。
- 高圧タービンの出口蒸気をもう一度加熱して低圧タービンへ送るのが「再熱器(Ⓒ)」である。
- 低圧タービンの出口蒸気を水に戻して給水ポンプへ送るのが「復水器(Ⓓ)」だと確認する。
- 選択肢 イ不正解
- Ⓐが再熱器、Ⓑが復水器となっていて、蒸気の流れと合いません。
- 選択肢 ロ不正解
- Ⓐが過熱器、Ⓑが復水器となっていて、系統の構成として誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- Ⓐボイラ、Ⓑ過熱器、Ⓒ再熱器、Ⓓ復水器の並びは再熱サイクルの構成と一致するので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- Ⓐが復水器、Ⓓが再熱器となっていて、順序が逆になっています。
覚えるポイント
- 蒸気の流れ:ボイラ → 過熱器 → 高圧タービン → 再熱器 → 低圧タービン → 復水器。
間違えやすいところ
- 過熱器(ボイラの蒸気を過熱)と再熱器(高圧タービン出口の蒸気を再加熱)の位置を取り違えやすい。
出題の前提:火力発電所における汽力発電プラントの再熱熱サイクル構成
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
太陽電池発電設備の機器接続順序
配電・受電設備 · 太陽光発電 / パワーコンディショナ / 接続箱
高圧電力系統に連系する太陽電池発電設備(マイクロインバータは不使用)において、太陽電池モジュールから電力系統に至る構成機器の接続順序として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
機器を流れる順序は、太陽電池モジュール→接続箱→パワーコンディショナ→変圧器→電力系統です。接続箱は複数の直流配線を一つにまとめる役割を持ちます。パワーコンディショナが直流を交流に変え、変圧器が高圧に上げてから系統へ送ります。
解き方
- 太陽電池モジュールが出す直流が、まず接続箱に集められる流れを確認します。
- パワーコンディショナで交流に変えた後、変圧器で高圧に上げる順番を選びます。
- 選択肢 イ不正解
- 接続箱がパワーコンディショナより後ろにあり、直流をまとめる順番が逆なので誤りです。
- 選択肢 ロ正解
- モジュール→接続箱→パワーコンディショナ→変圧器→電力系統の順で正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 接続箱が変圧器の後ろにあり、系統のつなぎ方として誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 変圧器がパワーコンディショナより前にあり、直流を交流に変える順番が逆なので誤りです。
覚えるポイント
- 直流側:モジュール→接続箱、交直変換:PCS、交流側:変圧器→電力系統
間違えやすいところ
- 接続箱とパワーコンディショナの順番を逆にしないように注意します。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第226条~第229条(分散型電源の系統連系)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
長距離送電線路のフェランチ効果
送配電 · 送電線路 / フェランチ効果 / 対地静電容量
長距離送電線路における「フェランチ効果」の説明として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
フェランチ効果とは、受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象です。軽負荷や無負荷のとき、送電線の対地静電容量による進み電流(充電電流)が流れます。そのため電圧降下が負になり、受電端の電圧が送電端を上回ります。
解き方
- フェランチ効果の原因が、送電線の静電容量による進み電流(充電電流)であることを確認します。
- 進み電流によって受電端電圧が送電端電圧より高くなる選択肢を選びます。
- 選択肢 イ正解
- 受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象がフェランチ効果なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 普通の遅れ負荷のときの電圧降下の説明で、フェランチ効果とは逆なので誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 電圧がいつも等しくなる現象ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 電圧がいつも不安定になる現象を指す言葉ではありません。
覚えるポイント
- フェランチ効果=軽負荷時の進み電流により受電端電圧>送電端電圧となる現象
間違えやすいところ
- 普通の負荷時の電圧降下と混同して「低くなる」を選ばないようにします。
出題の前提:電気理論・送配電工学(送電特性)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.6 ↗(www.shiken.or.jp)
中性点接地方式の比較
送配電 · 中性点接地方式 / 抵抗接地方式 / 誘導障害 / 地絡電流
送電用変圧器の中性点接地方式に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電磁誘導障害の大きさは地絡電流の大きさに比例します。直接接地方式は地絡電流が最も大きいので誘導障害も最大になります。抵抗接地方式は抵抗で地絡電流を抑えるため、誘導障害は小さくなります。
解き方
- 各接地方式(非接地、直接接地、抵抗接地、消弧リアクトル接地)の特徴と地絡電流の大きさを比べます。
- 地絡電流が大きい直接接地方式の方が誘導障害が大きいので、ハの記述が誤りだと分かります。
- 選択肢 イ不正解
- 非接地方式は地絡電流は小さいですが、間欠地絡などの異常電圧(サージ)が出やすいので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 直接接地方式は中性点を導線で直接接地し、地絡電流が最大になるので正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- 抵抗接地方式は地絡電流を抑えるので誘導障害は直接接地方式より小さく、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 ニ不正解
- 消弧リアクトル接地方式は対地静電容量と並列共振させ、地絡アークを消す方式なので正しいです。
覚えるポイント
- 地絡電流:直接接地 > 抵抗接地 > 非接地 ≒ 消弧リアクトル
- 通信線への誘導障害は地絡電流の大きさに比例する
間違えやすいところ
- 健全相の対地電圧の上がり方と、地絡電流(誘導障害)の大小を取り違えないようにします。
出題の前提:送配電工学(中性点接地方式の比較)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
高頻度開閉用機器
配電・受電設備 · 高圧真空電磁接触器 / 開閉設備 / VMC
次の機器のうち、高頻度開閉を目的に使用されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
高頻度の開閉に使うのは真空電磁接触器(VMC)です。VMCは電気的・機械的な寿命が長く、何度も開閉する用途に向いています。ただし短絡電流は切れないため、限流ヒューズ(PF)などと組み合わせて使います。
解き方
- 各開閉機器(断路器、負荷開閉器、電磁接触器、遮断器)の主な用途と開閉に耐える回数を比べます。
- モータ制御など高頻度の開閉に向く機器が高圧真空電磁接触器だと特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧断路器(DS)は無電圧の電路を開閉・切り離す機器で、高頻度の開閉には使いません。
- 選択肢 ロ不正解
- 高圧交流負荷開閉器(LBS)は普通の負荷電流を開閉しますが、頻繁な開閉には向きません。
- 選択肢 ハ正解
- 高圧交流真空電磁接触器(VMC)は寿命が長く、高頻度の開閉に向くので正しいです。
- 選択肢 ニ不正解
- 高圧交流遮断器(VCBなど)は事故電流(短絡電流)を切るのが主な役目で、日常の高頻度開閉用ではありません。
覚えるポイント
- 高頻度開閉(高圧モータ等)=高圧交流真空電磁接触器(VMC)
間違えやすいところ
- 事故電流を切る高圧遮断器(VCB)を、高頻度開閉用と取り違えないようにします。
出題の前提:高圧受変電設備の機器仕様(JIS C 4605等)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
高調波発生源とならない機器
配電・受電設備 · 高調波 / 進相コンデンサ / インバータ / 整流器
次のうち、高調波の発生源とならない機器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
高調波は、半導体を使った電力変換装置や非線形負荷で、正弦波の電流がゆがむことで発生します。進相コンデンサは線形の受動素子なので、自分では高調波を作りません。
解き方
- 各機器が非線形負荷や電力変換装置かどうかを確かめます。
- 交流アーク炉、半波整流器、インバータは高調波を出すのに対し、進相コンデンサは出さないと特定します。
- 選択肢 イ不正解
- 交流アーク炉はアークの非線形性で多くの高調波を出す、代表的な発生源です。
- 選択肢 ロ不正解
- 半波整流器などの整流回路は、ダイオードのスイッチングで高調波を出します。
- 選択肢 ハ正解
- 進相コンデンサは線形の受動機器で、高調波の発生源ではないので該当します。
- 選択肢 ニ不正解
- 動力制御用インバータはパワー半導体を高速でスイッチングするため、主な高調波の発生源です。
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覚えるポイント
- 高調波の発生源=電力変換装置(インバータ、整流器)、アーク炉などの非線形機器
間違えやすいところ
- 進相コンデンサは高調波の障害を受けやすい機器ですが、自分からは高調波を出さない点に注意します。
出題の前提:高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
計器用変圧器(VT)の用途
配電・受電設備 · 計器用変圧器 / VT / 計器用変成器
写真に示す機器の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
写真の機器は計器用変圧器(VT)です。高圧の電圧はそのまま計器に入れられないため、計器や継電器に合う110Vなどの低い電圧に変えます。
解き方
- 問題写真の外観(高圧端子ブッシングや接地端子のあるモールド変圧器の形)から、計器用変圧器(VT)だと見分けます。
- VTの用途である「高電圧を低電圧に変成する」を選びます。
- 選択肢 イ正解
- 計器用変圧器(VT)の用途そのものなので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 大電流を小電流に変成するのは変流器(CT)の用途です。
- 選択肢 ハ不正解
- 零相電圧を検出するのは零相計器用変圧器(ZVT)やEVTの用途です。
- 選択肢 ニ不正解
- 突入電流を抑えるのは直列リアクトル(SR)の用途です。

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覚えるポイント
- VT(計器用変圧器):高電圧→低電圧(定格二次電圧110V)
- CT(変流器):大電流→小電流(定格二次電流5A)
間違えやすいところ
- CT(変流器)やZVT(零相計器用変圧器)の外観や用途と取り違えないようにします。
出題の前提:JIS C 1731-1(計器用変成器)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
GR付PASの動作機能
配電・受電設備 · PAS / SOG開閉器 / SO機能 / 過電流ロック
過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ形(SOG)の地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
GR付PASは高圧の負荷開閉器なので、短絡電流を切ることができません。無理に切ろうとすると開閉器が壊れるか爆発します。そこで過電流ロック(SO)で開放を止め、配電線が無電圧になってから開放します。
解き方
- PASが高圧の「負荷開閉器」で、短絡遮断能力を持たないことを確認します。
- 短絡事故時は、配電事業者の変電所遮断器が動くまでPASを開放させない(ロックする)流れをとらえ、ニが誤りだと見抜きます。
- 選択肢 イ不正解
- 構内の事故が配電線全体に広がる波及事故を防ぐ機器なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 地絡電流は小さいのでPAS自身で安全に切り、配電線を止めずに事故電路を切り離せるので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 短絡時は過電流ロックし、変電所遮断器が動いて無電圧になった後に開放するので正しいです。
- 選択肢 ニ正解
- PASには短絡電流を切る能力がないため、配電線を止めずに自力で短絡遮断はできず、誤り(正解)です。
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覚えるポイント
- PASは負荷電流・地絡電流は遮断可能だが、短絡電流は遮断できない(過電流ロックが必要)
間違えやすいところ
- 遮断器(CB)と負荷開閉器(LBS・PAS)の遮断能力の違いを見落とさないようにします。
出題の前提:JIS C 4607(引込開閉器)および高圧受電設備規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
電線・ケーブルの記号と構造
配電・受電設備 · VVF / キャブタイヤケーブル / 絶縁電線 / ケーブル
600 V 以下で使用される電線又はケーブルの記号に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
VVFの「F」はFlat(平形)を表し、主に屋内で造営材などに固定して使うケーブルです。移動用の電気機器につなぐ、曲げやすいビニルキャブタイヤケーブルはVCTやVCTFと呼びます。
解き方
- 各電線記号(IV、DV、VVF、CV)の正式な名称と用途を確認します。
- VVFはキャブタイヤケーブルではなく「ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」なので、ハの記述が誤りだと判断します。
- 選択肢 イ不正解
- IVは600Vビニル絶縁電線の記号なので正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- DVは引込用ビニル絶縁電線の記号なので正しいです。
- 選択肢 ハ正解
- VVFはビニル絶縁ビニルシースケーブル平形で、ビニルキャブタイヤケーブル(VCTなど)ではないため誤り(正解)です。
- 選択肢 ニ不正解
- CVは架橋ポリエチレンで絶縁しビニルでシースしたケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の記号なので正しいです。

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覚えるポイント
- VVF=600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(固定配線用)
- キャブタイヤケーブル=VCT、VCTF、1CT、2PNCTなど
間違えやすいところ
- VVFとVCT(キャブタイヤケーブル)の名称と用途を混同しないようにします。
出題の前提:JIS C 3342(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.7 ↗(www.shiken.or.jp)
爆燃性粉じん危険場所における金属管工事用材料
配線工事・電気機器 · 特殊場所の施設 / 金属管工事 / 防爆工事
爆燃性粉じんのある危険場所において、金属管工事により施工する場合に使用できない材料はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
爆燃性粉じんがある危険場所では、電気の火花や高い熱で粉じんに引火しないように、防爆構造で工事します。金属管は、管どうしや管とボックスを5山以上のねじでしっかりつなぎます。
解き方
- 設置場所が爆燃性粉じんの危険場所かどうかを確かめ、使う工事の種類(金属管工事・防爆構造)をとらえる。
- 使う金具が防爆仕様(5山以上のねじで結合できる構造)かを見分け、ふつう用の配管材料は除く。
- 選択肢 イ不正解
- 防爆構造のシーリングフィッチングは、配管の中を爆発性のガスが移動するのを防ぐためにコンパウンドを詰める器具で、使えます。
- 選択肢 ロ正解
- 写真のふつうのユニバーサルエルボは防爆の性能がなく、管と5山以上のねじでつなぐこともできないので使えません。
- 選択肢 ハ不正解
- 耐圧防爆構造のフレキシブルフィッチング(防爆形のたわみ管継手)は、振動をやわらげたり曲げて配線するために危険場所でも使えます。
- 選択肢 ニ不正解
- 防爆構造のユニオンカップリングは、管を回さずにしっかりねじでつなげる防爆の継手なので、危険場所で使えます。

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覚えるポイント
- 爆燃性粉じん場所の金属管配管は、厚鋼電線管を使用し5山以上のねじ結合を行う防爆構造でなければならない。
間違えやすいところ
- 一般場所用のユニバーサルエルボやプルボックスを、危険場所でも使えると間違えないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第177条(粉じん危険場所の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
電線管用工具の名称と用途
配線工事・電気機器 · 電工工具 / 金属管工事
写真に示す電線管を曲げるために使用する工具の名称として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
金属管工事で電線管を直角などに曲げるとき(ノーマル曲げやオフセット曲げ)は、管をつぶさずきれいに曲げる専用の工具であるパイプベンダを使います。
解き方
- 写真の形から、管をみぞに引っかけててこの力で曲げるヘッドと長いハンドルを確かめる。
- 電線管を曲げる工具の名前であるパイプベンダを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブルジャッキは、電線ドラムを持ち上げて支え、なめらかに線を引き出すための台です。
- 選択肢 ロ正解
- 写真の工具は、金属の電線管を手で曲げるためのパイプベンダ(パイプベンダー)です。
- 選択肢 ハ不正解
- 延線ローラは、太いケーブルを管路やトラフに引き込むとき、こすれや傷をへらすために敷くローラーです。
- 選択肢 ニ不正解
- ワイヤストリッパは電線の絶縁をむく手工具で、写真の形とはまったくちがいます。
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覚えるポイント
- パイプベンダは金属電線管を滑らかに曲げ加工するための工具である。
間違えやすいところ
- 電線ドラムを支えるケーブルジャッキや、ドラムコロ、ケーブルストリッパなどの形と混同しやすい。
出題の前提:一般工具の規格および電気工事施工法
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
ケーブル工事による低圧屋内配線の施設基準
法令・施設基準 · ケーブル工事 / 支持点間距離 / 低圧屋内配線
使用電圧300V以下のケーブル工事による低圧屋内配線において、不適切な施工法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
低圧屋内配線のケーブル工事では、電線のたるみや重さによる傷を防ぐため、造営材の下面や側面に沿って取り付けるときの支持点間の距離は2m以下と決まっています。
解き方
- それぞれの記述について、支持点間の距離、弱電流電線やガス管との離し方、防護管の接地を省ける条件を確かめる。
- 造営材の側面に沿うケーブルの支持点間の距離は2m以下なので、3mとする記述を誤りとする。
- 選択肢 イ不正解
- ケーブル工事の低圧配線が弱電流電線やガス管などと近づいたり交わったりするときは、ふれないように施設する必要があり、適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 造営材の側面に沿ってケーブルを留めるときは、支持点間の距離を2m以下にしなければならず、3mは不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- かわいた場所で、電線を入れる金属製の防護管の長さが4m以下なら、D種接地工事を省けるので適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 点検できる隠ぺい場所(天井裏など)にビニルキャブタイヤケーブルを施設することは、基準に合っていて適切です。
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覚えるポイント
- 造営材に沿って施設するケーブル工事の支持点間距離は原則2m以下である。
間違えやすいところ
- 垂直配線のときの支持点間の距離(6m以下)と、造営材の側面に沿う水平配線のときの距離(2m以下)を混同しない。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第164条、第168条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
太陽電池発電設備の施設基準
法令・施設基準 · 太陽電池発電設備 / 接地工事 / 低圧電路の保護
小規模発電設備である太陽電池発電設備の記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
太陽電池モジュールの直流電路で使用電圧が300Vを超えるときは、金属製の外箱などにC種接地工事(抵抗10Ω以下)を施します。また、両側から電圧がかかることがあるので、漏電遮断器は逆接続可能型にします。
解き方
- 直流の使用電圧が450V(300Vを超える低圧)であることを確かめ、必要な接地工事の種類(C種接地工事)と決められた抵抗値(10Ω以下)をくらべる。
- 接地抵抗が120Ωで、0.5秒で遮断する装置の条件も書かれていないので、認められないとして誤りとする。
- 選択肢 イ不正解
- 太陽電池発電設備の配線工事として、ケーブル工事での配線は認められており適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 系統連系の回路では電源側と負荷側の両方から電圧がかかることがあるので、逆接続可能型の遮断器を選ぶのは適切です。
- 選択肢 ハ正解
- 使用電圧が300Vを超える低圧の機械器具のC種接地工事の抵抗は原則10Ω以下なので、120Ωとするのは誤りです。
- 選択肢 ニ不正解
- 太陽電池モジュールにつなぐ負荷側の電路には、点検や保守の安全のため、接続点の近くに開閉器を設ける必要があり適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 300V超の低圧機器の金属製外箱はC種接地工事であり、規定接地抵抗値は原則10Ω以下である。
間違えやすいところ
- 地絡を0.5秒以内に遮断する装置があるときの500Ωへのゆる和条件を考えず、100Ωを超える抵抗をいつでも認められると間違えないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条、第200条(太陽電池発電設備の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
地中電線路の施設基準
法令・施設基準 · 地中電線路 / ケーブル / 埋設表示
地中電線路の施設に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地中電線路は湿気や地下水、外からの力、腐食にいつもさらされます。そのため、電線には絶縁体と丈夫な保護被覆(シース)を持つケーブルだけを使わなければなりません。
解き方
- 地中電線路に使える電線の種類(ケーブルだけ)について法令の基準を確かめる。
- ロの記述に「絶縁電線を使用した」とあるので、これが明らかに不適切だと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 長さ15mを超える高圧などの地中電線路には埋設表示が必要で、管と地表面の真ん中あたりに埋設シートを設けるのは適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 地中電線路にはケーブルを使わなければならず、絶縁電線を使うことは認められていないので不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 低圧用の金属製の接続箱などの金属部分には、D種接地工事を施すと決められており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 暗きょ式で施設するときは、火が広がらないよう、ケーブルを不燃性か自消性のある難燃性の管に入れるなどの対策が適切です。
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覚えるポイント
- 地中電線路に使用できる電線は「ケーブル」のみであり、絶縁電線は不可である。
間違えやすいところ
- 管路式で電線管の中に入れる場合でも、絶縁電線(IV線など)は使えず、必ずケーブルを使わなければならない。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.8 ↗(www.shiken.or.jp)
GR付PASの機能と保護協調
配線図・受電設備 · GR付PAS / 地絡方向継電器 / 波及事故防止
自家用電気工作物の受電点に設置する地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)に関する記述として、不適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
GR付PASは、需要家の中の地絡事故のときに開閉器を切り、波及事故を防ぎます。構内ケーブルが長いと、外部事故の電流が対地静電容量を通して流れ込み誤動作するため、電圧と電流の位相差で構内か構外かを判別する地絡方向継電器(DGR付PAS)を使います。
解き方
- GR付PASの役割(区分開閉器、過電流ロック、保護協調)を確かめる。
- 対地静電容量が大きい需要家でもらい事故を防ぐのに必要な機器が「地絡方向継電器(DGR)」だと照合し、地絡過電圧継電器としたニを不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- GR付PASは、高圧受電の責任分界点(第1柱など)に置く気中の負荷開閉器として広く使われます。
- 選択肢 ロ不正解
- 一般送配電事業者の変電所の保護継電器より早く構内の地絡を切りはなす保護協調がとても大切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 負荷開閉器は短絡電流などの大電流を切れないので、過電流を感じたときにしばらく切らない過電流ロック機能(SO機能)が必要です。
- 選択肢 ニ正解
- 対地静電容量が大きいときにほかの需要家の地絡による不要動作を防ぐには、零相電圧と零相電流の位相差をとらえる「地絡方向継電器(DGR)」が必要で、地絡過電圧継電器とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 高圧ケーブル配線が長く対地静電容量が大きい場合は、もらい事故防止のためGRではなくDGR(地絡方向継電器)を使用する。
間違えやすいところ
- 地絡方向継電器(DGR)と地絡過電圧継電器(OVGR/OVR)の目的や働きのちがいを混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第38条、内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧引込線および引込柱の施工基準
配線図・受電設備 · 高圧屋内配線 / 離隔距離 / 接地線の防護
引込柱及び高圧引込ケーブルの施工に関する記述として、不適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
高圧ケーブルと低圧電線が近づいたり交わったりするときは、誘導障害や接触事故を防ぐため、間に耐火性の隔壁を置く場合などを除いて0.15m以上はなします。また、ケーブルを垂直に張るときの支持点間の距離は6m以下にできます。
解き方
- 接地線の機械的・人体接触の防護の基準(地表上2m、地表下0.75mを合成樹脂管で覆う)を確かめる。
- 高圧ケーブル配線と低圧配線の離隔距離の基準(0.15m以上)と照合し、0.1mとしたロを不適切と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 人がさわるおそれがある場所の接地線は、地下0.75mから地表上2mまで、厚さ2mm以上の合成樹脂管(CD管を除く)などで覆う必要があり適切です。
- 選択肢 ロ正解
- 高圧ケーブル配線と低圧電線との離隔距離は原則0.15m以上必要で、0.1mでは基準に足りず不適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- ケーブルを造営材に垂直に取り付ける場合、人がさわるおそれのない構造なら支持点間の距離を6m以下にでき、適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- 屋上などで丈夫なトラフにケーブルを入れ、簡単に開けられない鉄のふたをする接触防護は適切です。
覚えるポイント
- 高圧配線と低圧配線・弱電流電線等の離隔距離は原則0.15m(15cm)以上である。
間違えやすいところ
- 低圧電線どうしの離隔(ふれない程度など)と、高圧・低圧間の離隔距離(0.15m以上)を混同しないようにする。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第168条、第173条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
車両道路下における地中電線路の防護材料と埋設深さ
法令・施設基準 · 地中電線路 / 管路式 / 埋設深さ
車両その他の重量物の圧力を受ける舗装車道下の地中にケーブルを施設する場合、使用する防護材料と埋設深さ(舗装下面からの深さ)の組合せとして、技術基準上不適切なものはどれか。ただし、材料はJIS規格に適合するものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
地中電線路を車両など重いものの圧力を受ける場所に施設するとき、埋設深さは原則1.2m以上です。管路式でJISに合う丈夫な管に入れる場合は条件付きでゆる和されますが、0.3mより浅くはできません。
解き方
- 車両など重いものの圧力を受ける舗装車道下の埋設深さの決まり(原則1.2m、管の種類ごとのゆる和基準)を確かめる。
- ポリエチレン被覆鋼管などの丈夫な管でも、舗装下面からの最小の深さは0.3m以上必要なため、0.2mとするイを不適切と判断する。
- 選択肢 イ正解
- ポリエチレン被覆鋼管を使う場合でも、舗装下面からの深さは最低0.3m以上必要で、0.2mは不適切です。
- 選択肢 ロ不正解
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管が決められた基準に合う場合、舗装下面から0.3m以上の深さに施設することが認められており適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 波付硬質合成樹脂管(FEP管)を使い、舗装下面から0.6m以上の深さで施設することは認められており適切です。
- 選択肢 ニ不正解
- コンクリートトラフなどを使い、重いものの圧力を受ける場所の標準の深さである1.2m以上に埋設するのは適切です。
覚えるポイント
- 重量物の圧力を受ける場所の埋設深さは原則1.2m以上であり、特例による緩和でも最低0.3m以上の埋設が必要である。
間違えやすいところ
- 金属管などの丈夫な配管なら深さ0.2mくらいでもよいと錯覚しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第120条(地中電線路の施設)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.10 ↗(www.shiken.or.jp)
PF・S形主遮断装置の構成機器
配線図・受電設備 · PF・S形 / 高圧交流負荷開閉器 / 限流ヒューズ
自家用電気工作物構内の高圧受電設備において、④に示すPF・S形の主遮断装置を構成する部材・機器として、必要でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
PF・S形受電方式では過電流継電器(OCR)は必要ありません。なぜなら、短絡電流の遮断は限流ヒューズ(PF)が担うからです。限流ヒューズと負荷開閉器(S)を組み合わせた設備だからです。
解き方
- PF・S形主遮断装置(限流ヒューズ付き高圧交流負荷開閉器)の基本構成と動きを確かめる。
- 短絡保護はヒューズ(PF)が瞬時に遮断し、ストライカ引外しでLBSを開放して欠相を防ぐ。この仕組みから不要な機器を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 過電流継電器(OCR)は遮断器を使うCB形設備で必要な機器です。PF・S形では限流ヒューズが保護を担うため必要ありません。
- 選択肢 ロ不正解
- いずれか1相の限流ヒューズが切れると、ストライカが飛び出して負荷開閉器を機械的に開きます。単相運転(欠相)を防ぐために欠かせない装置です。
- 選択肢 ハ不正解
- 限流ヒューズが切れるときのアーク飛散や、相間・対地の事故を防ぐために、相間や側面の絶縁バリヤ(隔壁)が必要です。
- 選択肢 ニ不正解
- PF・S形の「PF」は高圧限流ヒューズ(Power Fuse)の略です。短絡電流を速く遮断するために欠かせない機器です。
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覚えるポイント
- PF・S形の短絡保護は限流ヒューズ(PF)が行うためOCRは不要
- CB形(遮断器形)はCTと過電流継電器(OCR)を組み合わせて遮断を行う
間違えやすいところ
- 受電設備の遮断器と混同し、PF・S形にもOCRが必要だと考えてしまいやすい。
出題の前提:電気設備技術基準の解釈、高圧受電設備規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電設備機器の接地線の太さ
配線設計・施工基準 · 接地工事 / 接地線の太さ / 計器用変成器
⑤に示す高圧キュービクル内に設置した各種機器の接地工事に使用する軟銅線の太さに関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
ニ
解説
接地線の太さは接地工事の種類で決まります。A種接地工事では直径2.6mm以上(断面積約5.3mm²以上)の軟銅線が必要です。D種接地工事では直径1.6mm以上(断面積2.0mm²以上)の軟銅線が必要です。
解き方
- 各機器の金属製外箱や電路に必要な接地工事の種類(A種・B種・D種)を確かめる。
- 高圧機器の外箱(変圧器外箱、LBS、高圧コンデンサ)はA種接地工事(直径2.6mm以上)が必要だと確かめる。
- 高圧計器用変成器の二次側電路はD種接地工事(直径1.6mm以上、断面積2.0mm²以上)で、3.5mm²の軟銅線が規程を満たすと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧受電設備の変圧器の金属製外箱にはA種接地工事を施します。そのため、引張強さ1.04kN以上で直径2.6mm以上の軟銅線が必要です。
- 選択肢 ロ不正解
- 高圧交流負荷開閉器(LBS)の金属製部分にはA種接地工事が必要です。直径2.6mm以上の軟銅線を使わなければなりません。
- 選択肢 ハ不正解
- 高圧進相コンデンサの金属製外箱にはA種接地工事を施します。直径2.6mm以上(断面積約5.3mm²以上)が必要で、3.5mm²では足りません。
- 選択肢 ニ正解
- 高圧計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事を施します。直径1.6mm以上(2.0mm²以上)が必要なので、3.5mm²の使用は適切です。
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覚えるポイント
- A種接地線の太さは直径2.6mm以上(軟銅線)
- D種接地線の太さは直径1.6mm以上(より線なら公称断面積2.0mm²以上)
- 高圧計器用変成器の2次側電路はD種接地工事
間違えやすいところ
- 変圧器外箱の接地工事(A種)と低圧側中性点の接地工事(B種)を取り違えやすい。
- A種接地の2.6mm以上と、D種接地の1.6mm以上の基準を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第17条、第28条、第29条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.11 ↗(www.shiken.or.jp)
機械器具の外箱等の接地工事の種類
配線設計・施工基準 · 機器接地 / A種接地工事 / C種接地工事 / D種接地工事
人が触れるおそれがある場所に施設する機械器具の金属製外箱等の接地工事について、「電気設備の技術基準の解釈」に適合するものはどれか。ただし、絶縁台は設けないものとする。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
機器の接地工事の種類は電路の電圧で決まります。300V以下の低圧機器はD種接地工事です。300Vを超える低圧機器はC種接地工事です。高圧と特別高圧の機器の外箱・鉄心などはA種接地工事と定められています。
解き方
- 電技解釈第29条の機器外箱・鉄心の接地区分(低圧300V以下はD種、300V超はC種、高圧・特高はA種)を確かめる。
- 各選択肢の使用電圧と対象機器に当てはまる正しい接地工事の種類を照合する。
- 選択肢 イ不正解
- 使用電圧200V(300V以下の低圧)の電動機外箱に施すのは、B種ではなくD種接地工事です。
- 選択肢 ロ不正解
- 使用電圧6kVの高圧機器の外箱には、C種ではなくA種接地工事を施さなければなりません。
- 選択肢 ハ不正解
- 使用電圧400V(300Vを超える低圧)の電動機外箱に施すのは、D種ではなくC種接地工事です。
- 選択肢 ニ正解
- 使用電圧6kVの高圧変圧器で、外箱のない乾式変圧器の鉄心には、規定どおりA種接地工事を施します。
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覚えるポイント
- 高圧・特高の機器外箱・鉄心はA種接地工事
- 300V超の低圧機器外箱はC種接地工事
- 300V以下の低圧機器外箱はD種接地工事
間違えやすいところ
- 300V超の低圧(400V回路)をD種接地工事と勘違いしやすい。
- 変圧器のB種接地(混触防止用)と外箱接地(A種)の役割を混同しやすい。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の金属製外箱等の接地)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
地絡方向継電器(DGR)の試験項目
検査・試験・測定 · 地絡方向継電器 / 継電器試験 / 受電設備保守
高圧受電設備に使用されている地絡方向継電器(DGR)の保護装置試験として、行わないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
地絡方向継電器(DGR)は、零相電流(ZCT)と零相電圧(ZVT等)、その位相角を入力にして構内地絡事故を方向性をもって検出します。そのため試験項目は最小動作電流、最小動作電圧、位相特性、動作時間などです。
解き方
- 地絡方向継電器(DGR)の入力要素(零相電流・零相電圧・位相)を把握する。
- DGRの特性確認に必要な試験項目(動作電流、動作電圧、位相特性、動作時間)を整理する。
- 周波数は保護判断の対象外で、動作周波数試験は行わないと確かめる。
- 選択肢 イ不正解
- 決められた最小の零相電流で正しく動作するかを確かめる、欠かせない試験項目です。
- 選択肢 ロ不正解
- 決められた最小の零相電圧で正しく動作するかを確かめる、欠かせない試験項目です。
- 選択肢 ハ正解
- DGRは周波数を検出する機能を持たないので、動作周波数試験は行いません。周波数試験は周波数低下継電器や過周波数継電器で行います。
- 選択肢 ニ不正解
- 構内事故と構外事故を区別するための最大感度角や動作領域を確かめる、欠かせない試験項目です。
覚えるポイント
- DGRの試験項目:最小動作電流試験、最小動作電圧試験、位相特性試験、動作時間試験
- 周波数試験を行うのは周波数継電器(UFR、OFRなど)
間違えやすいところ
- 地絡継電器の位相特性試験があることを見落とし、試験項目でないと誤解しやすい。
出題の前提:高圧受電設備規程、電気保安協会点検指針
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
受電設備完成時の自主検査(竣工検査)項目
検査・試験・測定 · 竣工検査 / 自主検査 / 受電前検査
受電電圧 6 600 V の受電設備が完成した時の自主検査(竣工検査)として、一般に行わないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
受電設備の完成時の自主検査(竣工自主検査)は、据え付けた設備が技術基準に適合しているかを現場で安全に確かめるために行います。外観点検、絶縁抵抗・耐圧試験、接地抵抗測定、保護連動試験などを実施します。工場の性能試験である温度上昇試験は現場では行いません。
解き方
- 受電設備の竣工時に現場で行う自主検査項目(絶縁耐力、接地抵抗、保護装置連動など)を整理する。
- 各選択肢を現地自主検査と工場試験(形式試験・ルーチン試験)に分ける。
- 「変圧器の温度上昇試験」は工場での性能試験なので、現場では一般に行わないと判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 高圧電路の絶縁耐力試験は、電路の絶縁性能を確かめるために竣工時に必ず行う重要項目です。
- 選択肢 ロ不正解
- 各高圧機器の外箱などの接地抵抗値が規定値を満たすかを確かめるため、自主検査として必ず行います。
- 選択肢 ハ正解
- 変圧器の温度上昇試験は工場で行う規格確認試験です。大きな模擬負荷が必要なので、現場の完成自主検査では一般に行いません。
- 選択肢 ニ不正解
- 地絡継電器が設定値で正しく動作し、遮断器などをトリップできるかを確かめるため、完成時に必ず行います。
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覚えるポイント
- 竣工自主検査項目:外観点検、接地抵抗測定、絶縁抵抗測定、絶縁耐力試験、継電器連動試験
- 温度上昇試験は工場出荷前の形式・工場試験
間違えやすいところ
- 絶縁耐力試験と温度上昇試験を行う場所(現場か工場か)を混同しやすい。
出題の前提:電気設備技術基準、内線規程、自家用電気工作物保安管理規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
第一種電気工事士の独占作業範囲
法令 · 電気工事士法 / 作業範囲 / 自家用電気工作物
「電気工事士法」において、第一種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ従事できない作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
電気工事士法で第一種電気工事士が作業できる自家用電気工作物は「最大電力500kW未満の需要設備」に限られます。500kW以上の需要設備や、発電所・変電所・送配電線路などの電気工作物は電気工事士法の適用外です。
解き方
- 電気工事士法での「自家用電気工作物」の定義(最大電力500kW未満の需要設備)を確かめる。
- 発電所・変電所・送配電線路、500kW以上の設備は電気工事士法の対象外(免状不要)だと確かめる。
- 最大電力400kW(500kW未満)の需要設備での受電用ケーブル収容作業が、第一種電気工事士の独占業務だと特定する。
- 選択肢 イ不正解
- 最大電力800kWの需要設備は500kW以上なので、電気工事士法の適用外です。第一種電気工事士でなくても従事できます。
- 選択肢 ロ不正解
- 発電所や変電所内の電気工作物は電気工事士法の適用外なので、第一種電気工事士の資格は必要ありません。
- 選択肢 ハ正解
- 最大電力400kW(500kW未満)の需要設備で高圧ケーブルを電線管に収める作業は、第一種電気工事士でなければ従事できません。
- 選択肢 ニ不正解
- 変電所内の電気設備は電気工事士法の適用外なので、第一種電気工事士免状を持たない者でも従事できます。
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覚えるポイント
- 第一種電気工事士の自家用作業範囲:最大電力500kW未満の需要設備
- 500kW以上の需要設備、発電所、変電所は電気工事士法の対象外
間違えやすいところ
- 高圧を扱う工事はすべて第一種電気工事士が必要と誤解し、発電所や500kW以上の設備まで含めてしまう。
出題の前提:電気工事士法 第2条、第3条、施行令第1条・第2条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
小規模発電設備の一般用電気工作物の区分
法令 · 電気事業法 / 一般用電気工作物 / 小規模発電設備 / 風力発電設備
小規模発電設備のうち、一般用電気工作物に含まれないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
一般用電気工作物となる小規模発電設備は限られています。低圧受電で、太陽電池(50kW未満)、水力(20kW未満・ダムを伴うものを除く等)、内燃力火力(10kW未満)、燃料電池(10kW未満)などです。風力発電設備は出力にかかわらず除外されています。
解き方
- 電気事業法施行規則第48条による一般用電気工作物(小規模発電設備)の定義と出力基準を確かめる。
- 太陽電池(50kW未満)、水力(20kW未満)、内燃力火力(10kW未満)が該当すると確かめる。
- 風力発電設備は一般用電気工作物から外れ、出力に関わらず事業用電気工作物になると判定する。
- 選択肢 イ不正解
- 太陽電池発電設備は出力50kW未満なら一般用電気工作物に含まれるので、10kW未満は該当します。
- 選択肢 ロ正解
- 風力発電設備は安全基準などの見直しにより、出力の大小に関わらず一般用電気工作物から外れ、事業用電気工作物とされます。
- 選択肢 ハ不正解
- 内燃力を原動力とする火力発電設備は、出力10kW未満なら一般用電気工作物に含まれます。
- 選択肢 ニ不正解
- 水力発電設備(ダムを伴わず、使用水量が毎秒1m³未満)は、出力20kW未満なら一般用電気工作物に含まれます。
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覚えるポイント
- 風力発電設備は出力にかかわらず一般用電気工作物に含まれない
- 太陽電池:50kW未満、水力:20kW未満、内燃力・燃料電池:10kW未満が一般用
間違えやすいところ
- 昔の基準(風力20kW未満)の記憶のまま、10kW未満なら風力も一般用だと考えて誤りやすい。
出題の前提:電気事業法第38条、電気事業法施行令第1条、電気事業法施行規則第48条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
主任電気工事士の選任要件と職務
法令 · 電気工事業法 / 主任電気工事士 / 実務経験
「電気工事業の業務の適正化に関する法律」において、主任電気工事士に関する記述として、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
電気工事業法第19条で、主任電気工事士の資格要件は次のとおりです。第一種電気工事士免状の交付を受けた者(実務経験は不要)です。または第二種電気工事士免状の交付を受けた後、3年以上の実務経験がある者です。
解き方
- 電気工事業の業務の適正化に関する法律での主任電気工事士の選任要件を確かめる。
- 第一種電気工事士は免状の交付だけで要件を満たし、第二種電気工事士は交付後「3年以上」の実務経験が必要だと把握する。
- 「2年の実務経験」と書かれたロを誤りとして選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 第一種電気工事士免状の交付を受けている者は、実務経験の年数を問わず、すぐに主任電気工事士になれます。
- 選択肢 ロ正解
- 第二種電気工事士が主任電気工事士になるには「3年以上」の実務経験が必要です。そのため「2年」とするこの記述は誤りです。
- 選択肢 ハ不正解
- 一般用電気工事の作業に従事する者は、資格の種類に関わらず、主任電気工事士の適切な指示に従わなければなりません。
- 選択肢 ニ不正解
- 主任電気工事士は、危険や障害が起きないように、一般用電気工事の作業管理の職務を誠実に行う義務があります。
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覚えるポイント
- 主任電気工事士:第一種免状所持者(経験不要)または第二種免状取得後「3年以上」の実務経験
- 作業者は主任電気工事士の指示に従う義務がある
間違えやすいところ
- 実務経験の年数を2年や5年と記憶違いしやすい。
- 第一種電気工事士でも、一般用電気工事の作業時は主任電気工事士の指示に従う義務がある点を見落としやすい。
出題の前提:電気工事業の業務の適正化に関する法律 第19条、第20条、第21条
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.12 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧受電設備の機器図記号(ZVD/ZVT)の判別
配線図 · 零相電圧検出器 / 地絡継電器 / 高圧受電設備
高圧受電設備の単線結線図において、引込口の区分開閉器(GR付PAS)内部に設けられた①で示す図記号の機器に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
地絡の向きを正しく見分けるには、零相電流と零相電圧の両方が必要です。零相電流はZCT(零相変流器)で、零相電圧はZVDやZVT(零相電圧検出器)で測ります。地絡方向継電器(DGR)付きの開閉器はこの2つを使います。
解き方
- 単線結線図の①が、区分開閉器の内部で電源側につながれたコンデンサ分圧形の図記号だと確かめる。
- この機器は零相電圧検出器(ZVD)で、零相電圧を検出する役割だと判断する。
- 選択肢 イ不正解
- 零相電流を検出するのはZCT(零相変流器)で、①の図記号とは違います。
- 選択肢 ロ正解
- ①は零相電圧検出器(ZVD)の図記号で、零相電圧を検出するので正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- 異常電圧(サージなど)を抑える避雷器などの図記号ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 短絡電流を検出するのはCT(変流器)と過電流継電器(OCR)の組み合わせです。
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覚えるポイント
- ZVD(ZVT)は零相電圧を検出し、ZCTは零相電流を検出する。
間違えやすいところ
- 零相電流を検出するZCTと、零相電圧を検出するZVDの図記号と役割を混同しやすいので注意する。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈及び構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧引込用CVTケーブルの構造識別
配線図 · CVTケーブル / 高圧ケーブル / 遮蔽層
高圧受電設備の単線結線図において、②で示す高圧引込部分に使用するCVTケーブルの断面構造として、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
高圧CVケーブルには、絶縁を守る半導電層と、接地用の銅シールド(遮蔽層)が必要です。CVTは、絶縁した単心ケーブルを3本より合わせた形をいいます。
解き方
- ②が高圧受電設備の引込み用の高圧ケーブルだと確かめる。
- 高圧ケーブルに必要な半導電層と銅シールドの有無を見て、トリプレックス形(3心より合わせ)の断面を選ぶ。
- 選択肢 イ正解
- 半導電層と銅シールドを持つ単心ケーブルを3本より合わせた形で、高圧CVTとして正しいです。
- 選択肢 ロ不正解
- 3心をまとめて1本の共通シースに入れた形で、CVTではなく高圧3心CVケーブルです。
- 選択肢 ハ不正解
- ビニル絶縁体で遮蔽層がない、低圧用のVVRケーブルなどの断面です。
- 選択肢 ニ不正解
- 半導電層や銅シールドがないので、低圧用のCVTケーブルの構造です。

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覚えるポイント
- 高圧CV・CVTケーブルには内部・外部半導電層および銅シールド(遮蔽層)が必須である。
間違えやすいところ
- 高圧用CVTと低圧用CVTの違い(半導電層・遮蔽層の有無)を見落としやすい。
出題の前提:JIS C 3606(高圧架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
電力需給用計器用変成器(VCT)の名称と略号
配線図 · 電力需給用計器用変成器 / VCT / 電力量計
高圧受電設備の単線結線図において、③で示す電力量計(Wh)回路に接続された機器の名称と文字記号(略号)の組合せとして、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
取り引きに使う電力量を量るため、変圧器(VT)と変流器(CT)を1つの油入容器などに収めた機器を電力需給用計器用変成器(VCT)といいます。その文字記号はVCTです。
解き方
- 単線結線図の③が受電点のすぐ後にあり、Wh(電力量計)につながる機器だと確かめる。
- 名称が「電力需給用計器用変成器」、略号が「VCT」である選択肢を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- EVTは接地型計器用変圧器の略号で、電力需給用計器用変成器の略号ではありません。
- 選択肢 ロ正解
- 電力需給用計器用変成器の略号はVCTで、組み合わせとして正しいです。
- 選択肢 ハ不正解
- ZVTは零相電圧検出器(零相変圧器)の略号です。
- 選択肢 ニ不正解
- ZCTは零相変流器の略号で、名称とも合っていません。
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覚えるポイント
- 電力需給用計器用変成器の略号はVCT(VT+CT)である。
間違えやすいところ
- EVT(接地型計器用変圧器)やZVT(零相電圧検出器)と略号を混同しないようにする。
出題の前提:構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)及び高圧受電設備規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧断路器(DS)の外観識別
機器・材料・工具 · 高圧断路器 / DS / 受電設備機器
高圧受電設備の単線結線図において、主遮断装置の手前④に設置する機器(断路器)の写真として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
断路器(DS)は、点検などで機器を電路から確実に切り離し、安全な作業スペースを作るための無負荷開閉器です。
解き方
- 単線結線図の④の図記号が断路器(DS)だと読み取る。
- 写真の中から、ブレード(刃形接触子)を持つ高圧断路器(ロ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- ヒューズ筒を付ける形の高圧カットアウト(PC)などの写真です。
- 選択肢 ロ正解
- 刃形接触子(ブレード)を持つ高圧断路器(DS)の写真で、適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 真空バルブを内蔵した高圧真空遮断器(VCB)の写真です。
- 選択肢 ニ不正解
- 限流ヒューズを取り付けるホルダを持つ高圧交流負荷開閉器(LBS)の写真です。

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覚えるポイント
- 断路器(DS)は無負荷状態で開閉し、回路の隔離・区分を行う。
間違えやすいところ
- 高圧断路器(DS)と高圧交流負荷開閉器(LBS)は外観が違うので注意する。
出題の前提:構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.14 ↗(www.shiken.or.jp)
計器用変圧器(VT)一次側限流ヒューズの外観と所要本数
配線図 · 計器用変圧器 / 高圧限流ヒューズ / V結線
高圧受電設備の単線結線図において、計器用変圧器(V-V結線)の一次側⑤の部分に施設する機器の外観写真と使用する本数の組合せとして、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ロ
解説
計器用変圧器(VT)の一次側には、VT専用の小さな高圧限流ヒューズを付けます。単相VTを2台使うV結線では、各VTの一次側の両極に付けるので、2台×2本=4本が必要です。
解き方
- ⑤がVT回路の一次側を保護するヒューズだと確かめる。
- VT用の一次側ヒューズは、細い円筒形の限流ヒューズ(写真イ・ロ)だと確かめる。
- 単相VT2台のV-V結線では両極に付けるので、合計4本と判断する。
- 選択肢 イ不正解
- VT用限流ヒューズですが、単相VT2台分としては2本では足りません。
- 選択肢 ロ正解
- VT用高圧限流ヒューズの外観で、単相VT2台の両極分の合計4本が適切です。
- 選択肢 ハ不正解
- 端子付きのパワーヒューズ(主回路・LBS用など)で、VT用ではありません。
- 選択肢 ニ不正解
- 主回路用パワーヒューズの外観で、VT一次側の保護用には適しません。

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覚えるポイント
- V結線VTの一次側保護ヒューズは、単相VT2台に対して各2本、計4本設ける。
間違えやすいところ
- 主回路の3相用ヒューズ(3本)と同じだと混同し、本数を間違えやすい。
出題の前提:高圧受電設備規程及び内線規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
計器用変圧器(VT)の外観識別
配線図 · 計器用変圧器 / VT / 受電設備機器
高圧受電設備の単線結線図において、電圧計(V)回路の電源として⑥に設置する機器の写真として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
計器用変圧器(VT)は、高圧(6 600 V)を測定しやすい低電圧(ふつう110 V)に変える機器です。電圧計や保護継電器の入力電源として使います。
解き方
- 単線結線図の⑥の図記号が計器用変圧器(VT)だと確かめる。
- 写真から変流器(CT)を除き、VTと表示された計器用変圧器(ニ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 環状の鉄心に導線を通す形の貫通形変流器(CT)の写真です。
- 選択肢 ロ不正解
- 一次端子と二次端子を持つ巻線形変流器(CT)の写真です。
- 選択肢 ハ不正解
- モールド形の計器用変流器(端子部にCTと表示)の写真です。
- 選択肢 ニ正解
- 端子部にVTと表示があるモールド形計器用変圧器の写真で、正しいです。

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覚えるポイント
- 計器用変圧器(VT)は高電圧を110 Vに変成し、変流器(CT)は大電流を5 Aに変成する。
間違えやすいところ
- 端子の「CT」と「VT」の表示を見落として取り違えないよう確認する。
出題の前提:構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
不足電圧継電器(UVR)の図記号と制御器具番号
配線図 · 不足電圧継電器 / UVR / 制御器具番号
高圧受電設備の単線結線図において、非常用予備発電装置への切替回路手前⑦に設置する不足電圧継電器の図記号と制御器具番号の組合せとして、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
不足電圧継電器(UVR)は、母線の電圧が決めた値より下がったのを検出する継電器です。制御器具番号は27、JISの図記号は電圧のUに「<」を付けた「U<」で表します。
解き方
- 単線結線図の⑦が、商用電源の停電時に非常用予備発電装置を起動・投入する継電器(UVR)だとつかむ。
- 不足電圧継電器の図記号「U<」と制御器具番号「27」の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 番号64は地絡過電圧継電器(OVGR)などを表す制御器具番号です。
- 選択肢 ロ不正解
- 番号27は不足電圧継電器ですが、図記号に地絡の接地記号が付いているので誤りです。
- 選択肢 ハ正解
- 不足電圧継電器の図記号「U<」と制御器具番号「27」が正しく一致しています。
- 選択肢 ニ不正解
- 図記号「U>」と番号59は過電圧継電器(OVR)を表します。
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覚えるポイント
- 不足電圧継電器(UVR)は「U<」で番号27、過電圧継電器(OVR)は「U>」で番号59である。
間違えやすいところ
- 不等号の向き(>は過電圧、<は不足電圧)を取り違えやすい。
出題の前提:電気用図記号(JIS C 0617)及び電気学会制御器具番号
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)の図記号
配線図 · 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器 / LBS / 図記号
高圧受電設備の単線結線図において、500 kV・A変圧器の一次側⑧に設置する機器(限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器)の図記号として、適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
ハ
解説
300 kV・Aを超える高圧変圧器の一次側には高圧カットアウト(PC)を使えず、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(LBS)などを付けます。図記号は負荷開閉器のスイッチ記号に、長方形のヒューズ記号を直列に組み合わせた形です。
解き方
- 単線結線図の変圧器容量が500 kV・Aで、一次側の開閉器にLBSが必要だと確かめる。
- 開閉接点と限流ヒューズが一体になったLBSのJIS図記号(ハ)を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- ヒューズが付いていない、ただの負荷開閉器の図記号です。
- 選択肢 ロ不正解
- 限流ヒューズが組み合わされていない開閉器の図記号です。
- 選択肢 ハ正解
- 負荷開閉器の接点に限流ヒューズが直列に組み合わされた、LBSの正しい図記号です。
- 選択肢 ニ不正解
- 限流ヒューズだけを示す図記号で、開閉器が含まれていません。

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覚えるポイント
- 300 kV・Aを超える変圧器の一次側保護・開閉装置にはヒューズ付LBS等が用いられる。
間違えやすいところ
- PC(高圧カットアウト)が使える容量(300 kV・A以下)と混同しないようにする。
出題の前提:構内電気設備の配線用図記号(JIS C 0303)及び高圧受電設備規程
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
直列リアクトルの役割
配線図 · 高圧受電設備 / 直列リアクトル / 進相コンデンサ / 放電コイル
高圧受電設備の単線結線図において,高圧進相コンデンサ回路に直列に接続された機器⑨(直列リアクトル)の役割として,誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ニ
解説
直列リアクトル(SR)は、突入電流の抑制と高調波による電圧波形のひずみ改善を担う。なぜなら、コンデンサに直列にコイルを入れると電流の急な変化を抑え、第5調波などの高調波の拡大を防げるからである。一方、残留電荷の放電は、コンデンサに並列に接続する放電コイル(DC)の役割である。
解き方
- 単線結線図の記号⑨が、進相コンデンサ回路に直列に接続された直列リアクトル(SR)であることを確かめる。
- 直列リアクトルの役割(突入電流の抑制、第5調波の抑制、波形ひずみの改善)と、放電コイルの役割(残留電荷の放電)を見分け、誤った記述を選ぶ。
- 選択肢 イ不正解
- 正しい記述である。直列リアクトル(SR)のコイルのはたらきで、電源を入れたときの過大な突入電流を抑える。
- 選択肢 ロ不正解
- 正しい記述である。系統から高調波電流が流れ込むのを防ぎ、電圧波形のひずみを改善する。
- 選択肢 ハ不正解
- 正しい記述である。リアクタンス比を約6%などに選び、主に第5調波電流の拡大と過熱の障害を防ぐ。
- 選択肢 ニ正解
- 誤った記述である(正解)。残留電荷を放電するのは、コンデンサに並列に接続する放電コイル(DC)である。
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覚えるポイント
- 直列リアクトル(SR):突入電流抑制、高調波(第5調波)拡大防止、波形ひずみ改善
- 放電コイル(DC):コンデンサ開放後の残留電荷の放電(高圧用は5秒以内に50V以下へ)
間違えやすいところ
- 直列に接続する直列リアクトル(SR)と、並列に接続する放電コイル(DC)の役割を混同しやすい。
出題の前提:高圧受電設備規程・JIS C 0617
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
高圧機器外箱の接地工事の種別と図記号
配線図 · 高圧受電設備 / 変圧器 / A種接地工事 / 配線用図記号
高圧受電設備の単線結線図において,三相変圧器の金属製外箱を示す⑩の部分に施す接地工事の図記号として,正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
高圧の電気機械器具の金属製外箱には、A種接地工事(EA)を施す。なぜなら、電気設備の技術基準の解釈第29条でA種接地工事が求められているからである。図記号では、接地極の横に種別の略号(A種はEA、B種はEB、C種はEC、D種はED)を付けて区別する。
解き方
- 単線結線図の⑩が、高圧(6600V)の三相変圧器の金属製外箱(破線枠)につながる接地線であることを確かめる。
- 電気設備の技術基準の解釈から、高圧の電気機械器具の外箱に必要な接地工事がA種接地工事(EA)だと導く。
- 選択肢 イ正解
- 正しい。EAはA種接地工事を表す図記号で、高圧機器である変圧器の金属製外箱に施す接地として合っている。
- 選択肢 ロ不正解
- 誤り。EBはB種接地工事を表し、高圧から低圧へ変える変圧器の低圧側電路(中性点など)に施す接地である。
- 選択肢 ハ不正解
- 誤り。ECはC種接地工事を表し、300Vを超える低圧用の機械器具の外箱などに施す接地である。
- 選択肢 ニ不正解
- 誤り。EDはD種接地工事を表し、300V以下の低圧用の機械器具の外箱などに施す接地である。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 高圧・特別高圧機器の外箱接地:A種接地工事(EA,接地抵抗10Ω以下)
- 変圧器二次側電路の接地:B種接地工事(EB)
- 低圧300V超の外箱:C種接地工事(EC,接地抵抗10Ω以下)
- 低圧300V以下の外箱:D種接地工事(ED,接地抵抗100Ω以下)
間違えやすいところ
- 変圧器の記号を見て、すぐB種接地(EB)を選びやすい。しかし、これは二次側の低圧電路の接地ではなく外箱の接地なので、A種接地(EA)が正解となる。
出題の前提:電気設備の技術基準の解釈 第29条,JIS C 0303
出典:電気技術者試験センター『令和6年度第一種電気工事士下期学科試験』
公式問題 p.13 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式問題 p.15 ↗(www.shiken.or.jp)
令和6年度第一種電気工事士下期学科試験
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和6年度第一種電気工事士下期学科試験の問題・解答資料です。

