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日商簿記検定 · 学習ガイド

第168回 1級 商業簿記・会計学の問題・解答解説

1級の年度別過去問と、2・3級の公式サンプル問題を区別しています。問題文・答案用紙は公式PDFで確認できます。日本商工会議所が案内する解答・解説へのリンクは公式サンプル問題ページにあります。

第168回 1級 商業簿記・会計学の概要
30:00

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決算整理後財務諸表等の作成(商品売買・減価償却・社債・退職給付・税効果等)

商業簿記 · 収益認識 / 固定資産減価償却 / 社債の定時償還 / 退職給付会計 / 税効果会計

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解答・解説を表示

解答

貸借対照表、損益計算書、販売費及び一般管理費の内訳表の各数値を算定・作成する。

解説

決算整理では、期末時点の取引事実を財務諸表に反映させます。具体的には、収益認識会計基準(割戻し・検収基準)、棚卸資産の期末評価と振替、有形固定資産の耐用年数に応じた償却限度額、社債の利息と定時償還、退職給付の数理計算と過去勤務費用の償却、一時差異に伴う税効果会計を、まとめて適用して各財務諸表を作ります。

解き方

  1. 商品売買および棚卸資産の決算整理を行い、売上高(売上割戻・返金負債の調整)、売掛金残高、期末商品残高、および見本費振替高を算定する。
  2. 固定資産の減価償却費、投資有価証券の時価評価と自己株式振替、社債の利払い・未払利息・定時償還、退職給付費用の各項目を算定・調整する。
  3. 一時差異の期末残高を確定して税効果会計を適用し、法人税等および法人税等調整額を求めて損益計算書および貸借対照表を完成させる。

小問ごとの答え

小問 貸借対照表:資産の部:現金預金98,000、売掛金32,500、貸倒引当金△650、商品60,240、建物80,000、建物減価償却累計額△72,000、備品40,000、備品減価償却累計額△35,790、土地47,550、ソフトウェア4,500、投資有価証券22,700、差入保証金10,000、差入保証金貸倒引当金△1,000、繰延税金資産6,360など。負債の部:買掛金25,000、返金負債1,650、1年内償還予定社債10,000、未払法人税等1,230、未払費用250、社債15,000、退職給付引当金11,900など。純資産の部:資本金60,000、資本準備金60,000、繰越利益剰余金111,940、その他有価証券評価差額金△560、自己株式△4,000。
売掛金はB社検収分500千円を加算し32,500千円(貸倒引当金2%で650千円)。商品は期末実地棚卸高60,000千円に未検収積送品240千円を加算し60,240千円。社債は当期償還分を反映して残高25,000千円のうち10,000千円を1年内償還予定とし、残り15,000千円を固定負債とする。退職給付引当金は期末11,900千円、自己株式は取得価額4,000千円を純資産の控除とする。
小問 損益計算書:売上高293,450千円(総売上298,500−売上割戻5,050)、売上原価170,760千円、売上総利益122,690千円、販売費及び一般管理費68,032千円、営業利益54,658千円、受取配当金2,800千円、営業外費用2,300千円(社債利息1,200、差入保証金貸倒引当金繰入1,000、株式交付費100)、経常利益55,158千円、税引前当期純利益55,158千円、法人税等合計15,960千円(法人税等16,230−法人税等調整額270)、当期純利益39,198千円。
売上割戻はA社分750千円を追加して合計5,050千円を控除。売上原価は見本費振替2,000千円および未検収積送品原価240千円を考慮して170,760千円。営業外費用には社債利息年額1,200千円、貸倒引当金繰入額1,000千円、自己株式付随費用100千円が含まれる。
小問 販売費及び一般管理費の内訳表:営業費59,350千円、見本費2,000千円、貸倒引当金繰入額150千円、減価償却費2,832千円(建物720千円、備品2,112千円)、ソフトウェア償却1,800千円、退職給付費用1,900千円、合計68,032千円。
棚卸減耗分2,000千円は見本費として計上。建物の減価償却費は旧定額法で残存価額到達までの720千円、備品は改訂償却率0.334を適用し2,112千円、ソフトウェアは定額法で1,800千円、退職給付費用は勤務費用2,600+利息費用400−期待運用収益1,400+過去勤務費用償却300=1,900千円を計上する。

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覚えるポイント

  • 自己株式の取得に要した付随費用は取得原価に含めず、発生時の営業外費用(費用)として処理する。
  • 定率法の償却額が償却保証額を下回る期以降は、改訂取得原価に改訂償却率を乗じて減価償却費を算定する。

間違えやすいところ

  • 検収基準において期末未検収の出荷済み商品(積送品)を期末商品原価に含め忘れるミスが多い。
  • 社債の1年内償還予定額を流動負債へ振り替える処理を見落としやすい。

出題の前提:問題文に記載された条件(20X4年3月31日決算、旧定額法・定率法等の各種償却条件、法定実効税率30%)に基づく。

出典:日本商工会議所『第168回 1級 商業簿記・会計学』
公式問題 p.2 ↗(www.kentei.ne.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.kentei.ne.jp)

第168回 1級 商業簿記・会計学

参照した公式資料

日本商工会議所が公開した第168回 1級 商業簿記・会計学の問題・解答資料です。