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日商簿記検定 · 学習ガイド

第159回 1級 工業簿記・原価計算の問題・解答解説

1級の年度別過去問と、2・3級の公式サンプル問題を区別しています。問題文・答案用紙は公式PDFで確認できます。日本商工会議所が案内する解答・解説へのリンクは公式サンプル問題ページにあります。

第159回 1級 工業簿記・原価計算の概要
30:00

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修正パーシャル・プランによる工程別総合原価計算(勘定記入)

工業簿記 · 標準原価計算 / 修正パーシャル・プラン / 工程別総合原価計算 / 正常仕損費

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解答・解説を表示

解答

① 9,500,000円、② 140,080,000円、③ 177,500,000円、④ 3,025,000円、⑤ 5,450,000円、⑥ 5,616,000円、⑦ 488,000円

解説

修正パーシャル・プランでは、仕掛品勘定の借方に、直接材料費と直接労務費を標準価格(標準単価・標準賃率×実際数量・実際時間)で、製造間接費を実際発生額で計上します。貸方には完成品・月末仕掛品・異常仕損品を標準原価で計上します。この借方と貸方の差額から、数量差異・時間差異・製造間接費差異をつかみます。

解き方

  1. 各作業別の直接材料費・直接労務費・製造間接費の標準単価と標準原価を把握し、投入点および進捗度に応じた仕掛品・完成品・仕損品の標準原価を計算する。
  2. 修正パーシャル・プランの記帳ルールに従って第1工程および第2工程の仕掛品勘定の借方・貸方の各項目を算定し、貸借差額として標準原価差異を導出する。

小問ごとの答え

小問 ①:9,500,000円
第1工程月初仕掛品(4,000個)は第1作業完了・第2作業未着手である。直接材料M-1は始点投入のため4,000個×2,000円=8,000,000円。加工費は第1作業(直接労務費150円+製造間接費225円=375円)が完了しているため4,000個×375円=1,500,000円。合計で8,000,000円+1,500,000円=9,500,000円となる。
小問 ②:140,080,000円
修正パーシャル・プランでは直接材料費の借方に「実際消費量×標準単価」を計上する。当月消費量70,040kg×標準単価2,000円=140,080,000円となる。
小問 ③:177,500,000円
第1工程の完成品標準原価は、M-1(2,000円)+直接労務費(150円+50円)+製造間接費(225円+75円)=2,500円である。完成品数量71,000個×2,500円=177,500,000円となる。
小問 ④:3,025,000円
第2工程月初仕掛品(1,000個)は第3作業の途中で進捗度50%である。前工程費は1,000個×2,500円=2,500,000円。直接材料M-2は第4作業始点投入のため未投入(0円)。加工費は第3作業(労務費450円+間接費600円=1,050円)の50%が進捗しているため1,000個×1,050円×50%=525,000円。合計で2,500,000円+525,000円=3,025,000円となる。
小問 ⑤:5,450,000円
第2工程月末仕掛品(1,000個)は第4作業途中で進捗度50%である。前工程費は1,000個×2,500円=2,500,000円。M-2は第4作業始点投入のため全量投入済みで1,000個×1,500円=1,500,000円。加工費は第3作業完了分(1,000個×1,050円=1,050,000円)と第4作業50%分(1,000個×(400円+400円)×50%=400,000円)の計1,450,000円。終点未達のため正常仕損費は負担せず、合計で2,500,000円+1,500,000円+1,450,000円=5,450,000円となる。
小問 ⑥:5,616,000円
仕損は終点発生であり、正常仕損量は良品(完成品)68,000個×3%=2,040個である。当月仕損品量3,000個のうち超過分の960個が異常仕損品となる。異常仕損品は終点まで加工されているため正味原価標準(5,850円)で評価し、960個×5,850円=5,616,000円となる。
小問 ⑦:488,000円
第2工程勘定の借方合計は、月初3,025,000円+前工程費177,500,000円+材料費(72,050kg×1,500円=108,075,000円)+労務費(21,460h×1,500円+14,295h×2,000円=60,780,000円)+間接費71,908,000円=421,288,000円。貸方合計(差異以外)は完成品(68,000個×5,850円×1.03=409,734,000円)+月末5,450,000円+異常仕損5,616,000円=420,800,000円。貸借差額として貸方に計上される標準原価差異は421,288,000円-420,800,000円=488,000円(借方差異)となる。

覚えるポイント

  • 修正パーシャル・プランでは直接材料費と直接労務費の借方計上額が「実際消費量(時間)×標準価格(賃率)」となる。
  • 工程終点発生の仕損において、正常仕損費は完成品のみに負担させ、異常仕損品は正味原価標準(正常仕損費加算前)で評価する。

間違えやすいところ

  • 月末仕掛品が終点の手前にあるにもかかわらず正常仕損費を負担させてしまう誤り。
  • 修正パーシャル・プランの仕掛品借方に実際価格(実際単価・実際賃率)で計算した金額を記入してしまう誤り。

出題の前提:原価計算基準および工程別標準総合原価計算の計算原則に基づく。

出典:日本商工会議所『第159回 1級 工業簿記・原価計算』
公式問題 p.2 ↗(www.kentei.ne.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.kentei.ne.jp)

第159回 1級 工業簿記・原価計算

参照した公式資料

日本商工会議所が公開した第159回 1級 工業簿記・原価計算の問題・解答資料です。