CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 令和7年度分の概要
偽装請負の判断
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 請負契約 / コンプライアンス
A社がB社に作業の一部を請負契約で委託している。作業形態a〜cのうち、偽装請負とみなされる状態だけを全て挙げたものはどれか。 a B社の従業員が、A社内において、A社の責任者の指揮命令の下で、請負契約で取り決めた作業を行っている。 b B社の従業員が、A社内において、B社の責任者の指揮命令の下で、請負契約で取り決めた作業を行っている。 c B社の従業員が、B社内において、A社の責任者の指揮命令の下で、請負契約で取り決めた作業を行っている。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
請負契約では、発注元が受託会社の従業員に直接指揮命令をしてはいけません。作業する場所がどこでも同じです。直接指示を出すと偽装請負になります。発注者が指揮命令をしたい場合は労働者派遣契約などを結ぶ必要があります。
解き方
- 作業を指示する権限が発注元のA社と受注元のB社のどちらにあるかを確かめる。
- A社が直接指揮命令をしているaとcを、偽装請負として選び出す。
- 選択肢 ア不正解
- aだけでなく、B社内で作業していてもA社が直接指示するcも偽装請負なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- bはA社内の作業でも、指示を出すのが雇用元のB社なので適法です。
- 選択肢 ウ正解
- A社が作業員に直接指示するaとcは、どちらも偽装請負なので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- bはB社の指示で行う適法な形なので、これを含めている点が誤りです。
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覚えるポイント
- 請負は受注側の責任者が指揮命令し、発注側が指示を出すと偽装請負になる
間違えやすいところ
- 発注側の社内で働くこと自体が禁止だと思い込みやすいので注意する。
出題の前提:労働者派遣法および厚生労働省の「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クラウドセキュリティの国際規格
ストラテジ系 · 情報セキュリティマネジメントシステム / ISMS / クラウドサービスセキュリティ
従来の情報セキュリティマネジメントシステム規格を基礎に追加で制定されたもので、クラウドサービスに対応した情報セキュリティ管理体制を構築するためのガイドライン規格として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
クラウドサービス向けの情報セキュリティ規格はISO/IEC 27017です。ISMSの規格であるISO/IEC 27001や27002を土台にしています。クラウドを使う提供者と利用者に特有の管理策を定めています。
解き方
- 問題文の「ISMS規格を基礎にする」「クラウドサービスに対応する」という手がかりを確かめる。
- 選択肢の規格番号から、ISMSの27000シリーズでクラウド向けのISO/IEC 27017を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ISO 14001は環境の管理に関する国際規格なので当てはまりません。
- 選択肢 イ不正解
- JIS Q 15001は個人情報の保護を扱う日本の規格で、クラウド向けではありません。
- 選択肢 ウ正解
- ISO/IEC 27017はクラウドの提供と利用に特化した情報セキュリティの国際規格なので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- ISO 9001は製品やサービスの品質を管理する国際規格なので当てはまりません。
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覚えるポイント
- ISO/IEC 27017はクラウドセキュリティ、JIS Q 15001は個人情報保護
間違えやすいところ
- ISO 9001や14001など、他の有名な管理規格と混同しないようにする。
出題の前提:ISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ管理策)の定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
官民データ活用推進基本法における対象組織
ストラテジ系 · 官民データ活用推進基本法 / オープンデータ / 行政IT
政府は、官民データ活用推進基本法に定められた“官民データ活用推進基本計画”を策定し、官民データの公開や活用の促進に取り組んでいる。次の組織体のうち、官民データを所有しているものだけを全て挙げたものはどれか。 a 県庁 b 大学 c 電力事業者 d 独立行政法人
解答・解説を表示
解答
イ
解説
官民データ活用推進基本法の「官民データ」は、国や地方公共団体だけでなく民間事業者や大学のデータも含みます。公的機関と民間の区別なく、電子的な記録を広く指す言葉です。
解き方
- 官民データ活用推進基本法の「官民データ」に、各組織が入るかどうかを判断する。
- 県庁、大学、電力事業者、独立行政法人のすべてが対象になることを確かめる。
- 選択肢 ア不正解
- 独立行政法人(d)も官民データに含まれるので、dを外したこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 県庁、大学、電力事業者、独立行政法人のすべてが官民データを持つ組織に当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- 電力事業者などの民間企業(c)のデータも含まれるので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 大学(b)が作る研究データなども含まれるので誤りです。
覚えるポイント
- 官民データは「公的機関(官)」だけでなく「民間企業・大学等(民)」のデータも含む
間違えやすいところ
- 「官」の字につられて、民間企業や大学を対象外だと思ってしまう間違い。
出題の前提:官民データ活用推進基本法第2条(定義)に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
経営資源の分析手法(VRIO分析)
ストラテジ系 · 経営戦略 / 経営資源 / VRIO分析
投資の優先度などの経営の戦略を策定するために、経済価値、希少性、模倣困難性及び組織の四つの要素で評価することによって、自社のもつ資源を分析する手法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
経営資源を4つの要素で評価する手法がVRIO分析です。経済価値・希少性・模倣困難性・組織の4つで、競争優位が続くかを調べます。Value・Rarity・Inimitability・Organizationの頭文字を取った名前です。
解き方
- 問題文の4要素「経済価値」「希少性」「模倣困難性」「組織」の英語の頭文字を確かめる。
- その頭文字を並べた名前にあたる「VRIO分析」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 4Pは商品・価格・流通・販売促進を扱うマーケティングの手法です。
- 選択肢 イ不正解
- PPMは市場の成長率と占有率の2軸で事業を見る手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- SWOT分析は強み・弱み・機会・脅威で内外の環境を調べる手法です。
- 選択肢 エ正解
- VRIO分析は経済価値・希少性・模倣困難性・組織で経営資源を評価するので適切です。
覚えるポイント
- VRIO:Value(価値)、Rarity(希少性)、Inimitability(模倣困難性)、Organization(組織)
間違えやすいところ
- 社外も見るSWOT分析と、社内の資源に注目するVRIO分析を混同しない。
出題の前提:経営戦略論におけるリソース・ベースト・ビュー(RBV)およびVRIOフレームワークに基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
棚卸資産の評価方法と売上原価の関係
ストラテジ系 · 会計 / 棚卸資産評価 / 売上原価
A社ではB商品の仕入れと販売を行っている。ある期のB商品の仕入単価は期首から上昇し続け、期末が最も高くなった。当該期の売上原価を“期首棚卸高+当期商品仕入高-期末棚卸高”で計算するとき、期末棚卸高の計算に期末の仕入単価を用いると、B商品の期末棚卸高及び売上原価は、期中の仕入単価の平均値を用いる場合に比べてどのようになるか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
仕入単価が上がり続けると、期末単価は平均単価より高くなります。期末棚卸高はその高い単価で計算するので大きくなります。売上原価は期末棚卸高を引いて出すので、引く額が増えて売上原価は下がります。
解き方
- 期末の仕入単価と期中の平均単価を比べ、期末の方が高いので期末棚卸高が上がることを確かめる。
- 売上原価=期首+仕入-期末の式に当てはめ、引く期末棚卸高が増えると売上原価が下がると導く。
- 選択肢 ア不正解
- 期末棚卸高は上がりますが、売上原価は引いて計算するので下がり、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 使う単価が違うので、期末棚卸高も売上原価も変わります。
- 選択肢 ウ正解
- 高い期末単価を使うので期末棚卸高は上がり、売上原価は下がります。
- 選択肢 エ不正解
- 期末棚卸高は上がり売上原価は下がるので、この選択肢は逆で誤りです。
覚えるポイント
- 期末棚卸高が増加すると、引き算されるため売上原価は減少する
間違えやすいところ
- 仕入単価が上がると売上原価も上がると、思い込みやすいので注意する。
出題の前提:企業会計原則における棚卸資産の評価基準および売上原価計算式に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
特定電子メール法の規制対象
ストラテジ系 · 特定電子メール法 / オプトイン / オプトアウト
特定電子メール法は、電子メールによる一方的な広告宣伝メールの送信を規制する法律である。企業担当者が行った次の電子メールの送信事例のうち、特定電子メール法の規制対象となり得るものはどれか。
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解答
イ
解説
特定電子メール法では、事前に同意した人にだけ広告宣伝メールを送れます(オプトイン方式)。拒否されたら送らないというオプトアウト方式は原則として違法です。広告宣伝メールを一方的に送る行為を規制する法律です。
解き方
- 特定電子メール法の原則である「事前の同意が必要(オプトイン)」を確かめる。
- 同意なく送って拒否後に止めるオプトアウトは違反なので、選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 公表された法人のアドレスで受信拒否がなければ例外なので、規制の対象外です。
- 選択肢 イ正解
- 同意なく送って拒否後に止める方式は禁止されており、規制の対象です。
- 選択肢 ウ不正解
- 事務連絡や料金請求のメールは広告でないため、規制の対象外です。
- 選択肢 エ不正解
- 取引のある相手への業務に関連する広告メールは例外なので、規制の対象外です。
覚えるポイント
- 特定電子メール法は「オプトイン(事前同意)」が原則、事後拒否前提は不可
間違えやすいところ
- 公表アドレスや取引先への送信が例外で認められる点を見落とさない。
出題の前提:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律第3条(送信の制限)に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
概念実証(PoC)
ストラテジ系 · DX / システム企画 / PoC
新しい概念やアイディアの実証を目的とした、開発の前段階における検証を表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
新しいアイデアが実現できるかを、本格開発の前に小さく試して確かめるのがPoC(概念実証)です。技術や理論の実現可能性や効果を、試作などで事前に検証します。
解き方
- 問題文の「アイデアの実証」「開発前の検証」に当たる英語Proof of Conceptを思い出す。
- それぞれの略語の意味を比べて、PoCを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CRMは顧客との関係を強めて企業の価値を高める経営手法です。
- 選択肢 イ正解
- PoCは新しいアイデアの実現可能性を試作で確かめる作業なので適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- RASはコンピュータの信頼性を表す指標(信頼性・可用性・保守性)です。
- 選択肢 エ不正解
- SLAはサービスの品質の水準を提供者と顧客で決めた取り決めです。
覚えるポイント
- PoC(Proof of Concept)= 概念実証(開発前の実現性検証)
間違えやすいところ
- SLAやCRMなど、他の3文字の略語と取り違えないようにする。
出題の前提:ITマネジメントおよびDX推進におけるPoC(概念実証)の定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
機械学習データの品質管理とバイアス低減
ストラテジ系 · AI / 機械学習 / データ品質管理
AIの機械学習で利用するデータの取扱いに関する記述のうち、バイアスの低減やデータの品質を確保するために考えられる対策として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 学習の目的に適したデータであることを確認する。 b データの入手元・作成履歴を確認する。 c データへのアノテーションの付与は学習目的に合わせて実施する。 d 人間の目でも同定が困難と考えられる画像認識用のデータは除外する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
機械学習の精度と公平さは、学習データの質で大きく変わります。目的に合うデータを選び、入手元を確かめ、正しいラベルを付け、判別できない低品質データは除くことが大切です。
解き方
- a〜dの各対策が、偏りの低減やデータの質の向上に役立つかを考える。
- 目的に合う・入手元を確かめる・正しいラベルを付ける・不要なデータを除く、のすべてが適切だと確かめる。
- 選択肢 ア不正解
- cとdもデータの質を保つ大切な対策なので、これらを含まないこの選択肢は誤りです。
- 選択肢 イ正解
- a、b、c、dのすべてが偏りの低減やデータの質の確保に役立つ対策です。
- 選択肢 ウ不正解
- bとcもデータの出どころや質を管理する大切な対策なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aの目的に合うデータの確認も基本の対策なので誤りです。
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覚えるポイント
- 機械学習のデータ品質は、出所の確認・目的への適合・正確なラベリング・ノイズ除外が基本
間違えやすいところ
- 人間でも見分けにくいデータ(ノイズ)は除いてよいと迷わないこと。
出題の前提:AI・機械学習におけるデータガバナンスおよび品質管理手法に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ハッカソンの定義
ストラテジ系 · ハッカソン / オープンイノベーション / アジャイル開発
ハッカソンに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ハッカソンは、エンジニアやデザイナーがチームを組み、短期間で集中してソフトやサービスを作り競うイベントです。「ハック」と「マラソン」を組み合わせた言葉です。
解き方
- 各選択肢が表すイベントや手法の意味を確かめる。
- チームで短期間に試作品を作って競うというハッカソンの説明に合うものを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 肯定側と否定側に分かれて議論するのは「ディベート」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 合宿で実践的な知識を学ぶのは「セキュリティ・キャンプ」などの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- チームで短期間に試作品を作って発表し競うイベントで、ハッカソンの説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- ゲーム以外の分野にゲームの要素を取り入れてやる気を高めるのは「ゲーミフィケーション」です。
覚えるポイント
- ハッカソン=ハック+マラソンの造語で、短期間集中型の開発イベント
間違えやすいところ
- ゲーミフィケーションやアイデアソンなど、他の手法と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問9(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
生成AIにおけるハルシネーション
ストラテジ系 · 生成AI / ハルシネーション / AIの倫理と課題
生成AIにおいて,もっともらしいが事実とは異なる内容が出力されることを表す用語として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
生成AIが事実と違う内容をもっともらしく出す現象をハルシネーション(幻覚)といいます。生成AIは自然な文章を確率で作るため、内容の正しさを自分で保証できないからです。
解き方
- 生成AIが誤った内容をもっともらしく出す現象の名前を思い出す。
- その用語にあたるハルシネーション(選択肢エ)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- エコーチェンバーは、SNSで似た意見ばかり見て考えが偏る現象です。
- 選択肢 イ不正解
- シンギュラリティは、AIが人間の知能を超える分岐点を指す言葉です。
- 選択肢 ウ不正解
- ディープフェイクは、AIで本物そっくりに作った偽の画像や動画です。
- 選択肢 エ正解
- 生成AIが事実と違う情報を正しいように自然に出す現象がハルシネーションです。
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覚えるポイント
- ハルシネーション(幻覚)=生成AIのもっともらしい嘘・事実誤認の出力
間違えやすいところ
- ディープフェイク(意図的な偽物)とハルシネーション(AIの誤り)の違いを意識する。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問10(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
FMS(Flexible Manufacturing System)の特徴
ストラテジ系 · FMS / 生産管理 / スマートファクトリー
スマートファクトリーにおいても使用されている,FMS (Flexible Manufacturing System) に関する記述として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
FMSは、工作機械やロボットをコンピュータでつないで集中管理する生産システムです。段取り替えを速くし、多品種少量生産に柔軟に対応するのが目的です。
解き方
- FMSの構成要素(工作機械・産業用ロボット・集中管理)を確かめる。
- 生産ラインを結び付けて一つに制御するという説明に合う選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 技術革新を経営に生かして成長を目指すのは、MOT(技術経営)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 資材の流れを適時・適量に管理するのは、SCMや在庫管理の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 必要な部品を必要な時に必要な分だけ供給するのは、JIT生産方式です。
- 選択肢 エ正解
- 工作機械やロボットを結び付けてコンピュータで一括管理するので、FMSの説明として適切です。
覚えるポイント
- FMS=ロボットや工作機械を有機的に結合し多品種少量生産に対応する柔軟な生産システム
間違えやすいところ
- JIT(必要な時に必要な分を供給)とFMS(自動生産ラインの統合制御)を混同しない。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問11(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
商標法におけるサービスマーク
ストラテジ系 · 商標法 / サービスマーク / 知的財産権
商標法におけるサービスマークを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
サービスマークは、金融や運送などのサービス(役務)を他社と区別するための商標です。商品ではなく、形のないサービスに使う点が商品商標と異なります。
解き方
- 商標法での「商品」と「役務(サービス)」の違いをつかむ。
- サービスマークは役務を区別する商標なので、サービスについて書かれた選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 企業そのものを表すのは、コーポレートマークや商号の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 形のある商品を他社と区別するのは「商品商標」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 小売業者の独自商品を識別するのは「PB(プライベートブランド)」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 輸送や金融など形のないサービスを区別する商標がサービスマークです。
覚えるポイント
- サービスマーク=役務(サービス)を識別するための商標(役務商標)
間違えやすいところ
- 形のある「商品」の商標と、形のない「役務」の商標を取り違えない。
出題の前提:商標法第2条第1項第2号(役務についての商標)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IT調達における文書(RFI)
ストラテジ系 · RFI / RFP / IT調達プロセス
新しいITソリューションの活用の是非を判断するために,そのITソリューションの提供者に,活用事例や技術情報などの提供を依頼する文書として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
RFI(情報提供依頼書)は、ベンダに製品情報や導入事例を求める文書です。まず情報を集める段階で使い、その後に具体的な提案や見積りを頼むときはRFP(提案依頼書)を出します。
解き方
- 活用事例や技術情報の提供をベンダに頼む文書がどれか確かめる。
- 情報提供を頼むRFI(Request for Information)を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- EDIは、企業間で商取引のデータを電子的にやり取りする仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- KPIは、目標への進み具合を測る重要業績評価指標です。
- 選択肢 ウ正解
- RFIは、システムの検討のため技術仕様や事例の提供を求める文書なので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- RFPは、要件を示して具体的な提案や見積りを頼む文書です。
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覚えるポイント
- RFI=情報提供依頼書(技術や事例の収集)、RFP=提案依頼書(提案と見積りの要求)
間違えやすいところ
- 情報集めのRFIと、提案・見積りを求めるRFPを混同しない。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問13(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IPランドスケープの概要
ストラテジ系 · IPランドスケープ / 知的財産戦略 / 経営戦略
事業,経営情報に知財情報を組み込んで分析し,現状の俯瞰や将来展望などの分析結果を事業責任者,経営者と共有し,事業戦略又は経営戦略に反映させることを表す用語として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
IPランドスケープは、特許などの知財情報と経営・市場情報を組み合わせて分析する手法です。将来の動きを広く見渡し、経営戦略に生かすために使います。
解き方
- 「知財情報を経営情報に組み込み、分析して戦略に生かす」という手がかりを確かめる。
- 知財を広く見渡して分析する「IPランドスケープ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CVCは、事業会社が本業との相乗効果を狙って未上場の企業に投資する活動です。
- 選択肢 イ正解
- 知財情報と経営・市場情報を合わせて分析し、経営陣と共有する手法なので設問に合います。
- 選択肢 ウ不正解
- MOT(技術経営)は、技術革新で新しい価値を生み出す経営の考え方です。
- 選択肢 エ不正解
- SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威で環境を整理する枠組みです。
覚えるポイント
- IPランドスケープ=知財情報(IP)と経営情報を融合して戦略策定に活かす分析手法
間違えやすいところ
- ただの知財管理と、経営戦略に生かすIPランドスケープの違いに注意する。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問14(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
カンパニー制組織の特徴
ストラテジ系 · 組織構造 / カンパニー制組織 / 事業部制
事業運営における意思決定の迅速化,組織の独立採算の推進を目的とし,一つの企業の中に事業領域ごとに独立した組織を設置する組織形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
カンパニー制組織は、社内の各事業を独立した会社のように運営する形です。事業部制より強い権限(人事や投資の決定権など)を各部に与え、素早い判断と独立採算を目指します。
解き方
- 問題文の「判断の迅速化」「独立採算」「事業ごとに独立した組織」という条件を確かめる。
- 事業部制より権限を強めた「カンパニー制組織」を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 各事業に独立した会社と同じ権限と責任を持たせ、迅速な判断と独立採算を促す形です。
- 選択肢 イ不正解
- 機能別組織は、営業・開発・人事など機能ごとに分けた組織です。
- 選択肢 ウ不正解
- プロジェクト組織は、特定の課題のために一時的に人を集める組織です。
- 選択肢 エ不正解
- マトリックス組織は、機能別と事業別など複数の系統に属する形の組織です。
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覚えるポイント
- カンパニー制組織=社内を独立企業のように扱い大幅な権限移譲と独立採算を行う
間違えやすいところ
- 事業部制とカンパニー制は似ているが、カンパニー制の方が独立度と権限が高い。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問15(シラバス準拠)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正アクセス禁止法で規制される行為
ストラテジ系 · 不正アクセス禁止法 / 識別符号 / 法と情報セキュリティ
他人の電子メールの利用者IDとパスワードの取扱いに関する記述のうち,不正アクセス禁止法で規制されている行為だけを全て挙げたものはどれか。 a 正当な理由なく本人に無断で第三者に提供する。 b 他人の電子メールの利用者IDとパスワードを無効にするマルウェアを作成する。 c 本人に無断で使用して,メールサーバ上の電子メールを閲覧する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
不正アクセス禁止法は、無断でログインする行為と、他人のID・パスワードを不正に提供する行為を禁じます。マルウェアの作成はこの法律ではなく、刑法(不正指令電磁的記録作成等罪)で規制されます。
解き方
- 各記述が不正アクセス禁止法で規制されるかを、法律の条文をもとに判断する。
- a(ID・パスワードの不正提供)は同法第5条で禁止されている行為である。
- b(マルウェアの作成)は刑法の対象であり、不正アクセス禁止法ではない。
- c(無断でログインして見る行為)は同法第3条の不正アクセス行為として禁止されている。
- 規制されるのはaとcだけなので「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- bのマルウェア作成は刑法で罰せられる行為で、不正アクセス禁止法ではありません。
- 選択肢 イ正解
- a(ID・パスワードの不正提供)とc(不正アクセス行為)がこの法律で禁止されています。
- 選択肢 ウ不正解
- bは刑法の対象で、aも含まれていないので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- cだけでなく、ID・パスワードを無断で提供するaも禁止されているので不十分です。
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覚えるポイント
- 不正アクセス禁止法=不正アクセス行為だけでなく、ID・パスワードの不正取得・保管・提供も処罰対象
間違えやすいところ
- ウイルスやマルウェアの作成は不正アクセス禁止法ではなく刑法が扱う点に注意する。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律 第3条・第5条、刑法第168条の2
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロセスマイニングの定義
ストラテジ系 · プロセスマイニング / 業務改革
プロセスマイニングに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
プロセスマイニングは、業務システムの操作ログを集めて分析する手法です。実際の仕事の流れを見える化し、ムダや課題を見つけて改善します。
解き方
- 問題で問われている「プロセスマイニング」の基本的な考えを整理する。
- 各選択肢を確かめ、操作ログから業務の流れを見える化・分析する「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 操作ログを集めて業務の流れを見える化・分析し改善する説明なので、最も適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 業務の流れを根本から作り直すのは、BPRの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 大量の文章から役立つ情報を取り出すのは、テキストマイニングです。
- 選択肢 エ不正解
- 計算で取引承認に協力して暗号資産を得るのは、暗号資産のマイニングです。
覚えるポイント
- プロセスマイニング:システムのログデータから業務プロセス全体を可視化・分析する手法
間違えやすいところ
- テキストマイニング(文章分析)や暗号資産のマイニングと混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問17)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITにおけるアクセシビリティ
ストラテジ系 · アクセシビリティ / ユーザビリティ
ITにおけるアクセシビリティに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
アクセシビリティは、障害の有無や年齢に関わらず、誰もが情報やサービスを使いやすくする配慮のことです。高齢者や障害者も含め、すべての人が支障なく利用できるかを考えます。
解き方
- 「アクセシビリティ」の意味(多様な人が利用できること)を確かめる。
- 各選択肢と比べ、適切な説明の「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 多様な人が製品を使えるように配慮する設計なので、アクセシビリティの説明として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客データを生かして顧客との関係を保つのは、CRMの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 利用して得られる感情や印象、体験は、UX(ユーザー体験)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 情報へのアクセス権限を管理する仕組みは、アクセス制御の説明です。
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覚えるポイント
- アクセシビリティ:障害者や高齢者を含む誰もが利用できるように配慮すること
間違えやすいところ
- 使い勝手を表す「ユーザビリティ」や体験の「UX」と混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問18)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
仮想環境を用いた技術(VR)の活用事例
ストラテジ系 · VR / AR
仮想環境を用いた技術であるAR又はVRの活用事例のうち、VRの活用事例として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
VRは、コンピュータが作った仮想の世界を現実のように体験させる技術です。ARは、現実の映像にデジタルの情報を重ねて表示する技術で、両者は別物です。
解き方
- VR(仮想空間に入り込む)とAR(現実に情報を重ねる)の違いを整理する。
- 各選択肢を見て、現実を使わずゴーグル内の仮想空間で行う「ア」をVRとして選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- ゴーグルで作った仮想空間の映像を体験するので、VRの活用事例として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 現実の部屋の映像に家具を重ねるのは、ARの活用事例です。
- 選択肢 ウ不正解
- 現実の風景に昔の建物などを重ねるのは、ARの活用事例です。
- 選択肢 エ不正解
- 図鑑にカメラをかざして動画を重ねるのは、ARの活用事例です。
覚えるポイント
- VR(仮想現実):仮想の3次元空間に入り込んだような体験
- AR(拡張現実):現実の視界や映像にデジタル情報を重ね合わせる技術
間違えやすいところ
- スマホで現実に情報を重ねる機能はAR(拡張現実)だと覚えておく。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問19)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム化構想立案時の情報収集
ストラテジ系 · システム化構想 / 企画プロセス
ソフトウェアライフサイクルを企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、保守プロセスに分けたとき、企画プロセスのシステム化構想の立案時にベンダー企業から収集する情報として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
システム化構想の立案では、経営の課題にITをどう役立てるかを大づかみに考えます。そのため、最新のIT動向や市場の事例をベンダーなどから集めて調べます。
解き方
- 企画プロセスの「システム化構想立案」段階の活動(方向性の検討、実現性の調査)をつかむ。
- 各選択肢の時期を確かめ、構想段階で外部に求める技術動向(イ)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 詳しい開発費の見積りは、構想がまとまった後の計画や調達の段階で求めます。
- 選択肢 イ正解
- 構想立案時は、課題の解決に使えるIT動向や最新事例をベンダーから集めるのが適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 発注元企業の役割は、自社の中で決めるものです。
- 選択肢 エ不正解
- 技術者の資格などの詳しい情報は、ベンダーの選定や調達の段階で確認します。
覚えるポイント
- システム化構想立案:経営課題の整理、技術動向の調査、実現性の検討を行う最上流の段階
間違えやすいところ
- 見積りや技術者のスキル確認は、構想立案ではなく調達や計画の段階で行うと覚える。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問20)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ビジネスモデル(フリーミアム)
ストラテジ系 · フリーミアム / ビジネスモデル
基本的な機能やサービスは無償で提供し、追加の機能やサービスを有償で提供することで利益を上げるビジネスモデルを表す用語として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
フリーミアムは、基本の機能は無料、追加の機能は有料で提供する課金のしくみです。無料でたくさんの人に使ってもらい、一部の有料会員の料金で全体の利益を確保します。
解き方
- 問題文の「基本は無償、追加機能を有償で提供して利益を上げる」という特徴を確かめる。
- Free(無料)とPremium(有料)を組み合わせた「フリーミアム(イ)」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- フリーウェアは、無料で使えるソフト全体を指す言葉で、有料オプションで稼ぐしくみの名前ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 基本機能は無料、高度な機能は有料で提供するしくみで、記述とよく一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- フリーライドは「ただ乗り」の意味で、お金を払わずに他人の利益を受ける行為を指します。
- 選択肢 エ不正解
- フリーランスは、会社に専属せず個人で仕事を請け負う働き方のことです。
覚えるポイント
- フリーミアム=Free(無料)+Premium(有料機能)のビジネスモデル
間違えやすいところ
- フリーウェア(ただで使えるソフト)とフリーミアム(課金のしくみ)を混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問21)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
業務データの集約と可視化ツールの適用
ストラテジ系 · オフィスツール / 業務効率化
営業部のAさんは、営業担当者10人の営業成績が一目で分かるように、各営業担当者が提出する営業見込みと実績を毎月集約してグラフ化したいと考えている。この問題を解決するために適用する技術やツールとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
少ない人数のデータを毎月まとめてグラフにする作業には、表計算ソフトなどのオフィスツールが手軽で最も適しています。むずかしい分析をする道具は必要ありません。
解き方
- 問題の内容(10人分の見込みと実績をまとめてグラフにする)の規模と目的をつかむ。
- AIやビッグデータ、IoTのような高度な技術ではなく、ふつうのデータ加工と見える化ができるオフィスツールが合うと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- AI(人工知能)の学習は複雑な予測などに使うもので、小さな定例集計やグラフ作りには大げさです。
- 選択肢 イ不正解
- IoT(モノのインターネット)は機器やセンサーから自動で集めるしくみで、人が出すデータの集計には合いません。
- 選択肢 ウ正解
- 表計算ソフトなどのオフィスツールを使えば、数値をまとめて合計やグラフにする作業を手軽にできます。
- 選択肢 エ不正解
- 10人の月ごとの実績の集計はビッグデータではなく、データサイエンスの高度な分析を使う規模でも内容でもありません。
覚えるポイント
- 身近な集計・一覧化・グラフ化には表計算ソフトなどのオフィスツールが適している
間違えやすいところ
- AIやビッグデータなどの新しい言葉に惑わされず、仕事の規模と目的に合った手段を選ぶ。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問22)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コーポレートガバナンスの強化施策
ストラテジ系 · コーポレートガバナンス / 内部統制
コーポレートガバナンスの強化に有効な施策だけを全て挙げたものはどれか。 a 株式公開買付けによる企業の買収 b 執行役員制度の導入による経営と執行の分離 c 独立性の高い社外取締役の選任
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
コーポレートガバナンス(企業統治)は、不正を防ぎ健全で透明な経営を保つために経営者を監視・けん制するしくみです。社外取締役の選任や、経営と業務執行の分離が有効な策になります。
解き方
- コーポレートガバナンスのねらい(企業の健全な経営を律するしくみ)を確かめる。
- 各記述を評価する。aは買収の方法(M&A)、bは監督と執行の分離、cは外部の目で監視する強化策。
- 有効なbとcを含む「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- aの株式公開買付け(TOB)は会社を買収する方法で、企業統治を強める策ではないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- aが入っているので誤りです。買収そのものは自社の統治を強める策とはいえません。
- 選択肢 ウ正解
- bの執行と監督の分離、cの独立した社外取締役の選任は、どちらも取締役会の監視機能を高める策で適切です。
- 選択肢 エ不正解
- bも企業統治を強めるのにとても有効な策なので、cだけでは足りません。
覚えるポイント
- コーポレートガバナンス=企業統治(社外取締役の設置や執行と監督の分離などが代表例)
間違えやすいところ
- 株式公開買付け(TOB)などのM&Aの言葉を、企業統治のしくみと混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問23)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RPAの定義と特徴
ストラテジ系 · RPA / 業務自動化
RPAに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
RPA(Robotic Process Automation)は、パソコン上の定型的な事務作業をソフトウェアのロボットに代わりにやらせて自動化するしくみです。人がキー操作や画面操作でしていた仕事をロボットがまねします。
解き方
- RPAが「ソフトウェアのロボットによる定型事務の自動化」を指すことを確かめる。
- 他の選択肢(アウトソーシング、産業用ロボット、EUC)と区別し、エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 仕事の一部を外の会社に任せることは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)やアウトソーシングの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ハードウェアのロボットで工場の組立や搬送をするのは、産業用ロボットやFA(工場自動化)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務の担当者自身がシステムを作り運用することは、EUC(エンドユーザーコンピューティング)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 事務作業をソフトウェアのロボットに代行させて自動化・効率化する技術で、RPAの説明として最も適切です。
覚えるポイント
- RPA=定型的な事務処理(ホワイトカラーのPC操作)を代替・自動化するソフトウェア
間違えやすいところ
- 工場などで動く物理的な産業用ロボット(ハードウェア)と混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公開問題(問24)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ブロックチェーンの適用事例
ストラテジ系 · ブロックチェーン / フィンテック / デジタル債権
ブロックチェーン技術を適用した事例として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ブロックチェーンは、複数のコンピュータが同じ取引の記録(台帳)を分けて持ち、前後のブロックを鎖のようにつなぐしくみです。暗号の力で改ざんがとても難しくなり、金融取引やデジタル資産の管理に使われます。
解き方
- ブロックチェーンの主な特長(分けて管理・改ざんしにくい・記録が見える)を確かめる。
- 各選択肢の目的と用途を照らし合わせ、取引の改ざん防止を目的に電子的な記録を管理するアを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- ブロックチェーンの改ざん防止や記録の整合性をいかし、有価証券を電子的に発行・管理する適切な例です。
- 選択肢 イ不正解
- 注文受付の応答時間を高速化する性能改善の例で、合意に時間がかかりやすいブロックチェーンの例ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 予約受付の運用変更やサービス内容の拡張の例で、ブロックチェーンの特長を使った記述ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 画像や音声などをためて検索できるようにする保管・管理システム(DBMSやファイルサーバ)の例です。
覚えるポイント
- ブロックチェーンは分散型台帳技術であり、改ざん防止と取引履歴の整合性確保が得意であること。
間違えやすいところ
- とても速い処理や、大量の画像・音声の保管には向かない点を見落とさない。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
売掛金の計算
ストラテジ系 · 売掛金 / 売上計上 / 企業会計
4月1日から5月31日までに、取引①から取引⑤があった。各取引の受注、売上計上、現金回収の状況が表のとおりであるとき、この取引先に対する5月31日時点の売掛金は何万円か。ここで、4月1日時点で売掛金残高はないものとする。 [取引一覧] 取引①: 4月2日受注(800万円)、4月10日売上計上(800万円)、4月30日現金回収(800万円) 取引②: 4月5日受注(500万円)、4月15日売上計上(500万円)、4月30日現金回収(500万円) 取引③: 5月1日受注(1,300万円)、5月10日売上計上(1,300万円)、備考: 6月30日回収予定 取引④: 5月6日受注(1,000万円)、5月15日売上計上(1,000万円)、備考: 回収予定日未定 取引⑤: 5月20日受注(400万円)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
売掛金は、売上として計上したお金のうち、まだ回収(入金)されていないもののことです。受注しただけでは売上にならず、売掛金にもなりません。
解き方
- 4月の取引を確かめる。取引①(売上800万円・回収800万円)と取引②(売上500万円・回収500万円)は全額回収済みなので残りは0円。
- 5月の取引を確かめる。取引③(売上1,300万円・未回収)と取引④(売上1,000万円・未回収)が売掛金として残る。取引⑤(受注400万円)はまだ売上になっていないので含まれない。
- 未回収の売上を合わせる。1,300万円+1,000万円=2,300万円。
- 選択肢 ア不正解
- 取引④の1,000万円だけを数えていて、同じく売上済みの取引③が入っていません。
- 選択肢 イ不正解
- 取引④の1,000万円と、まだ売上でない取引⑤の400万円を足した誤った値です。
- 選択肢 ウ正解
- 5月31日時点で売上済みで未回収の取引③(1,300万円)と取引④(1,000万円)の合計で、2,300万円が正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- まだ売上になっていない取引⑤の受注額(400万円)まで売掛金に足してしまっています。
覚えるポイント
- 売掛金は「売上計上済み」かつ「代金未回収」の金額であり、受注段階では発生しないこと。
間違えやすいところ
- 受注しただけの金額(取引⑤)を売上や売掛金に含めてしまう間違いが多い。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャ (EA)
ストラテジ系 · EA / 現状分析 / 理想像 / 移行計画
業務と情報システムを最適にすることを目的として、業務と情報システムの現状の把握と目標とする理想像の設定から現状と理想との乖離を明確にし、目標に向けた改善活動を移行計画として定義したい。このときに用いられる手法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
EA(Enterprise Architecture)は、組織全体の業務と情報システムを整理し、現状(As-Is)から理想の姿(To-Be)へ移すための計画を立てる手法です。業務・データ・アプリ・技術の4つの層で考えます。
解き方
- 問題文から「業務と情報システムの最適化」「現状の把握と理想像の設定」「ちがいの明確化と移行計画」というキーワードを読み取る。
- 組織全体の業務とITを最適化し、移行計画を扱う手法であるEAを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- BIは、社内にたまった大量のデータを集めて分析し、経営の判断に役立てる手法やツールです。
- 選択肢 イ正解
- EAは、業務と情報システムの全体最適を目指し、現状(As-Is)と理想像(To-Be)の差から移行計画を立てる手法で適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- MOTは技術経営のことで、技術開発の成果を事業や経済的な価値につなげるための経営手法です。
- 選択肢 エ不正解
- SOAはサービス指向アーキテクチャのことで、業務ごとの独立したサービスを組み合わせてシステムを作る設計法です。
覚えるポイント
- EAは業務とシステムの全体最適化を目指し、As-Is(現状)とTo-Be(理想)の差分から移行計画を立てる手法。
間違えやすいところ
- サービス単位でシステムを作るSOAと、組織全体を最適化するEAを混同しない。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
生成AIの特徴
ストラテジ系 · 生成AI / 機械学習 / 自然言語処理
生成AIに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
生成AI(Generative AI)は、大量のデータからパターンを学習したモデルを使い、自然言語などの指示(プロンプト)にしたがって文章や画像などの新しい内容を作る技術です。
解き方
- 生成AIの本質である「事前学習」と「指示に応じた新しい内容の生成」に合う説明を探す。
- 従来の予測モデルや業務自動化ツール(RPA)の選択肢を外し、エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 生成AIは大量のデータを事前に学習して動くので、「一切学習しない」という記述は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 回帰分析や需要予測など、従来の予測型AI(識別系AI)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- RPA(ロボティックプロセスオートメーション)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 自然言語の指示にしたがい、事前学習したデータをもとに文章や画像など新しい内容を作る生成AIの正しい説明です。
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覚えるポイント
- 生成AIは、事前学習に基づきプロンプトから新しいコンテンツ(文章・画像など)を生成する。
間違えやすいところ
- 数値の予測や分類をする従来のAIと、新しい内容を作る生成AIを混同しない。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
ストラテジ系 · 経営理念 / ミッション / ビジョン / バリュー
企業経営の中核となる考え方を、ミッション、ビジョン、バリューの三つに分けて示す場合、ビジョンとして示すものとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ビジョン(Vision)は、企業が使命を果たすために将来目指す「ありたい姿」を示すものです。存在意義を表すミッション、行動の指針を表すバリューと区別します。
解き方
- ミッション(使命・存在意義)、ビジョン(将来のありたい姿)、バリュー(価値観・行動の基準)の定義を思い出す。
- ビジョンにあたる「ある時点でのありたい姿」を述べているイを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 企業の存在意義や果たすべき使命は「ミッション(Mission)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- ミッションをもとに、将来のありたい姿や目指す目標を描いた「ビジョン(Vision)」の説明で適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 業績を管理する指標は「KPI(重要業績評価指標)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 戦略を実現するための成功要因は「CSF(重要成功要因)」の説明です。
覚えるポイント
- ミッション=存在意義・使命、ビジョン=将来のありたい姿、バリュー=行動指針・価値観。
間違えやすいところ
- ミッション(使命)とビジョン(将来像)の定義を取り違えない。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
著作権法による保護対象と対象外
ストラテジ系 · 知的財産権 / 著作権法 / プログラムの保護
著作権に関して、次の記述中の a, b に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「 [ a ] は著作権法による保護の対象になるが、 [ b ] は対象にならない。」
解答・解説を表示
解答
エ
解説
著作権法では、具体的なソースプログラムや操作マニュアルは保護されます。一方、プログラム言語・規約(通信プロトコル)・解法(アルゴリズム)は保護されません。
解き方
- プログラム周辺の保護対象を整理する。ソースプログラムやマニュアルは保護され、プロトコル(規約)・アルゴリズム(解法)・プログラム言語は保護されない。
- aに保護されるもの(ソースプログラム)、bに保護されないもの(通信プロトコル)が入るエを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- アルゴリズムは解法なので保護されず、操作マニュアルは文書として保護されるため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- アルゴリズムも通信プロトコルもどちらも著作権法で保護されないので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソースプログラムだけでなく操作マニュアルも著作権法で保護されるため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- ソースプログラムは表現として保護され、通信プロトコルは「規約」として保護されないので正しい組合せです。

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覚えるポイント
- 著作権法で保護されない3要素は「プログラム言語」「規約(プロトコル)」「解法(アルゴリズム)」。
間違えやすいところ
- 操作マニュアルが文書として保護される点を見落とし、保護されないと間違えない。
出題の前提:著作権法第10条第3項に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ERPシステム
ストラテジ系 · ERP / 経営資源 / 基幹業務システム
ERPシステムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ERP(Enterprise Resource Planning)は、会計・人事・生産・販売などの基幹業務のデータを一元管理するシステムです。人・物・金・情報を最適に配分し、効率的な経営を助けます。
解き方
- ERPの意味(企業資源計画)と、基幹業務を一元管理する特徴を確かめる。
- 他のシステムの定義(アはSFAやナレッジ管理、ウはSCM、エはCRM)を見分け、基幹業務の一元管理を説明するイを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 営業のノウハウを共有し営業を支援するSFA(営業支援システム)や、知識を共有するKMS(ナレッジマネジメント)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 会計や人事、生産などの基幹業務を一元管理し、経営資源を効率よく配分するERPの正確な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 原材料の調達から販売までの流れ全体を最適化するSCM(サプライチェーンマネジメント)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 顧客情報を管理し顧客満足度を高めるCRM(顧客関係管理)の説明です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ERP=基幹業務(会計・人事・生産等)の一元管理と経営資源の最適配分。
間違えやすいところ
- ERPとSCM(供給連鎖管理)やCRM(顧客関係管理)を用途の違いで区別できないこと。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ライフログ
ストラテジ系 · ライフログ / ビッグデータ / 個人行動データ
公共交通機関での移動履歴、Webサイトでの商品検索履歴、SNSやブログで発信したデータなど、個人の活動を記録する技術、又は記録そのものを表す用語として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ライフログは、「生活(Life)」と「記録(Log)」を合わせた言葉です。個人の行動や位置、購買履歴、SNSへの投稿などをデジタルデータとして長く記録したもの、またはその技術を指します。
解き方
- 問題文から「個人の活動を記録する技術、または記録そのもの」という定義を確かめる。
- 日々の生活行動を記録する言葉である「ライフログ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- アクティビティは活動や行動そのものを指すふつうの言葉で、生活全般の記録技術としてはライフログが適切です。
- 選択肢 イ不正解
- トランザクションは、データベースなどでそれ以上分けられない一連の処理の単位です。
- 選択肢 ウ正解
- 移動履歴や閲覧履歴、健康データなど、個人の日常行動をデジタルで記録する技術と、その記録を指す言葉です。
- 選択肢 エ不正解
- レコードキーピングは、組織の公式な記録(会計帳簿や公文書など)を作り保存・管理する仕事です。
覚えるポイント
- ライフログ=個人の生活行動(移動・閲覧・発信など)をデジタルに記録したもの。
間違えやすいところ
- トランザクション(処理の単位)や、ただのアクティビティ(行動)と混同しない。
出題の前提:公開問題の設問および公式解答に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
自動運転のレベル定義におけるレベル3(条件付運転自動化)
ストラテジ系 · 自動運転レベル / 条件付運転自動化
自動運転の水準は一般にレベル1からレベル5に分類される。“条件付運転自動化”と呼ばれるレベル3が示す自動運転水準の記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
自動運転のレベルでは、レベル1〜2は運転の主体が人間、レベル3〜5はシステムです。レベル3は決まった条件でシステムが運転しますが、続けられなくなると人に運転を任せます。
解き方
- 「レベル3(条件付運転自動化)」で、運転の主体が誰か、人がいつ運転するかを確かめる。
- 運転の主体はシステムだが、求められれば人が運転する記述(選択肢ア)を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- レベル3は決まった条件でシステムが運転しますが、続けるのが難しくなると人の運転が必要なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 運転装置が不要で、限られた地域を完全に自動で走るのはレベル4(高度運転自動化)です。
- 選択肢 ウ不正解
- ハンドル操作と加減速の両方を同時にシステムが助けるのはレベル2(部分運転自動化)です。
- 選択肢 エ不正解
- 自動ブレーキなど前後・左右どちらか一つの操作だけを助けるのはレベル1(運転支援)です。
覚えるポイント
- レベル2までは運転主体が人間、レベル3以降は運転主体がシステムとなります。
間違えやすいところ
- レベル3とレベル4の違い(人に運転を任せるかどうか)を混同しない。
出題の前提:公開問題の記載および警察庁・SAE策定の自動運転レベル基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益分岐点・目標利益達成のための必要追加販売数量の計算
ストラテジ系 · 管理会計 / 固定費・変動費 / 目標利益達成数量
ある商品を5,000個販売したところ、売上が6,000万円、利益が400万円となった。商品1個当たりの変動費が7,000円であるとき、利益を1,000万円以上にするためには、少なくともあと何個販売すればよいか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
利益は「売上高-変動費-固定費」で求めます。販売単価から1個あたりの変動費を引いた値が1個あたりの限界利益(もうけの増え高)で、1個売るごとにその分だけ利益が増えます。
解き方
- 売上6,000万円と販売個数5,000個から販売単価(12,000円)を出し、1個あたりの限界利益(5,000円)を計算する。
- 利益を400万円から1,000万円へ600万円増やすのに必要な追加販売数(600万円÷5,000円=1,200個)を求める。
- 選択肢 ア不正解
- 500個では追加の利益が250万円だけになり、目標の利益1,000万円に届きません。
- 選択肢 イ正解
- 1個あたりの限界利益5,000円で600万円増やすには、600万÷5,000=1,200個の追加販売が必要です。
- 選択肢 ウ不正解
- 6,200個は目標達成に必要な「総販売数」で、「あと何個」という問いの答えではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 計算の条件に合わない誤った数値です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「あと何個」という問いでは、必要な総個数から既に販売した個数を差し引く必要があります。
間違えやすいところ
- 必要な総個数(6,200個)をそのまま答えに選んでしまう間違いが多い。
出題の前提:公開問題の計算条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
STP分析におけるポジショニング
ストラテジ系 · STP分析 / ポジショニング
マーケティング戦略の策定プロセスのうち、自社製品の差別化ポイントを明確化するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
STP分析は、市場を細かく分けるセグメンテーション、ねらう市場を選ぶターゲティング、競合との差別化で自社の立ち位置を決めるポジショニングの3つでできています。
解き方
- STP戦略の各段階の定義(市場の細分化・ねらう市場の決定・立ち位置と差別化)を確かめる。
- 自社製品の差別化ポイントを明確にする活動にあたるポジショニングを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- セグメンテーションは、顧客や市場をある基準で似たグループに細かく分けることです。
- 選択肢 イ不正解
- ターゲティングは、分けた市場の中から自社がねらう市場を決めることです。
- 選択肢 ウ不正解
- プロモーションはマーケティングミックス(4P)の一つで、販売促進や広告の活動です。
- 選択肢 エ正解
- ポジショニングは、競合製品との差別化を図り、市場での独自の立ち位置を明確にする活動です。
覚えるポイント
- STPのSは市場細分化、Tは標的市場決定、Pは差別化(位置づけ)です。
間違えやすいところ
- ターゲティング(誰に売るか)と、ポジショニング(競合とどう差別化するか)を混同しない。
出題の前提:公開問題の記載による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスにおける可用性の定義
マネジメント系 · サービスマネジメント / 可用性 / ITIL
合意したサービス提供時間帯のうち、実際に顧客がITサービスを利用できた時間の割合で表されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
可用性(アベイラビリティ)は、決められたサービス提供時間のうち、実際にサービスを利用できた時間の割合のことです。稼働率ともいい、サービスレベル管理で管理されます。
解き方
- サービス提供時間の中で実際に利用できた時間の割合、という定義を確かめる。
- 情報セキュリティやシステムの品質の考え方から『可用性』を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 提供時間の中でシステムを正常に使える状態だった割合を表すので、可用性が適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 機能性は、システムやソフトが必要な機能を備えている度合いを指します。
- 選択肢 ウ不正解
- 効率性は、ソフトが適切な性能を出すために使う資源(リソース)の度合いなどを指します。
- 選択肢 エ不正解
- 使用性は、利用者が理解しやすく、覚えやすく、使いやすい度合いを指します。

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覚えるポイント
- 可用性=いつでも使えること(利用可能時間の割合)。
間違えやすいところ
- 機能性・効率性・使用性などの品質特性と、可用性の定義を混同しない。
出題の前提:公開問題の記載およびITIL/JIS Q 20000の定義による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SLAとSLMの概念
マネジメント系 · SLA / SLM / サービスレベル管理
ITサービスマネジメントに関して、次の記述中の[ a ]、[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「[ a ]はサービス提供者と顧客との間で合意されたサービス品質に関する合意書である。[ a ]の遵守状況を確認し、ITサービスの品質を維持・改善させるための活動が[ b ]である。」
解答・解説を表示
解答
エ
解説
SLA(サービスレベル合意書)は、サービスの範囲や品質の目標を取り決めた文書です。SLM(サービスレベル管理)は、SLAをもとに実績を監視し、品質を保ち改善する活動です。
解き方
- [a]が「合意されたサービス品質の合意書」なのでSLAだと特定する。
- [b]が「SLAの遵守状況を確かめ、品質を保ち改善する活動」なのでSLMだと特定する。
- 選択肢 ア不正解
- NDAは秘密を守る契約で、SCMは供給連鎖の管理なので適切ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- NDAは秘密保持契約なので[a]にあてはまりません。
- 選択肢 ウ不正解
- SCMは供給連鎖全体を最適化する経営手法なので[b]にあてはまりません。
- 選択肢 エ正解
- [a]が合意書のSLA、[b]が管理活動のSLMの組み合わせで適切です。
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覚えるポイント
- SLAは文書(合意書)、SLMはマネジメント(管理活動)です。
間違えやすいところ
- NDA(秘密保持契約)やSCM(供給連鎖管理)の略語と混同しない。
出題の前提:公開問題の記載による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティ監査の定義と目的
マネジメント系 · 情報セキュリティ監査 / システム監査
情報セキュリティ監査の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
情報セキュリティ監査は、情報資産のリスクへの対策がきちんと行われているかを、独立した監査人が客観的に検証・評価し、助言や保証を行う活動です。
解き方
- 情報セキュリティ監査の中心が「情報セキュリティのリスク管理が有効かどうかの検証・評価」であることを確かめる。
- システム監査全体の説明(ア)やITガバナンスの活動(ウ)と区別し、情報資産のリスク管理に注目したエを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ITシステム全体の活用やガバナンス全体を対象とする「システム監査」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 盗難や持ち出しを防ぐ物理的なセキュリティ対策(ワイヤーや監視装置など)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- ITガバナンスやIT戦略の策定の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 情報資産のリスク管理が効果的に行われているかを客観的に検証・評価する活動で適切です。
覚えるポイント
- 情報セキュリティ監査のキーワードは「情報資産」「リスクマネジメントの検証・評価」です。
間違えやすいところ
- システム監査(IT全体の信頼性・安全性・効率性)と情報セキュリティ監査の対象の違いを混同しない。
出題の前提:経済産業省「情報セキュリティ監査基準」および公開問題の記載による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アジャイル開発モデルの特徴
マネジメント系 · アジャイル開発 / ウォーターフォールモデル
ソフトウェア開発モデルであるアジャイルモデルの特徴に関して、次の記述中の[ a ]、[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「アジャイルモデルとは、要件を確定してから開発を実施するウォーターフォールモデルの[ a ]する形で提唱された、[ b ]できるようにソフトウェアを開発するための手法の総称である。」
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ウォーターフォールモデルは前の工程が終わってから次へ進むため、後の変更が大変でした。アジャイルモデルは短い開発を繰り返し、途中の要求の変更に素早く対応することを大切にします。
解き方
- ウォーターフォールモデルの弱点(変更が苦手)を改善するために生まれた背景から、[a]は「課題を改善」と判断する。
- アジャイル(俊敏)の本質である「素早い変更対応」から[b]を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- ウォーターフォールの課題を改善し、仕様変更に素早く対応できるようにしたモデルなので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 「開発工程を順に実施」するのはウォーターフォールモデルの特徴で、アジャイルの目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- アジャイルはウォーターフォールの課題(変更が難しい点)を見直すために生まれたので「特徴を継承」は不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- [a][b]ともアジャイルモデルの本質と逆の説明になっています。
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覚えるポイント
- アジャイルは「俊敏な」を意味し、変化への迅速・柔軟な対応を最優先します。
間違えやすいところ
- 開発を順番に進めるのはウォーターフォールモデルの特徴だと覚えておく。
出題の前提:公開問題の記載による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトマネジメントにおける変更管理委員会の役割
マネジメント系 · 変更管理委員会 / CCB / 変更要求
変更管理委員会が設置されているプロジェクトで変更要求が発生した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
変更管理委員会(CCB)は、計画に対する変更要求を検討し、承認・却下・保留を決める正式な組織です。コスト増や納期遅れなど影響が大きいと判断すれば、要求を却下することもできます。
解き方
- 変更管理委員会(CCB)の権限と責任(承認だけでなく却下や保留も決められること)を確かめる。
- コスト増加や納期遅延を理由に却下できると述べている選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CCBはプロジェクトマネージャや顧客、スポンサーなど主要な関係者で構成されます。
- 選択肢 イ正解
- CCBはプロジェクトの制約への影響を評価し、コストや日程の面から変更要求を却下できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 変更要求の多くはスコープの変更を伴い、影響を評価して承認されればスコープ変更も受け付けられます。
- 選択肢 エ不正解
- プロジェクトマネージャが単独で承認するのではなく、CCBで審議・承認されます。
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覚えるポイント
- CCBは変更の影響を評価し、「承認」だけでなく「却下」する権限も持ちます。
間違えやすいところ
- 変更要求は必ず受け入れなければならない(却下できない)と誤解しない。
出題の前提:公開問題の記載およびPMBOK基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトの日程計画技法
マネジメント系 · プロジェクト日程計画 / クリティカルパス法 / プレシデンスダイアグラム法
システム開発プロジェクトにおいてスケジュール作成に用いる技法として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a DFD(Data Flow Diagram) b 回帰分析 c クリティカルパス法 d プレシデンスダイアグラム法
解答・解説を表示
解答
エ
解説
プロジェクトの日程計画では、作業(アクティビティ)の順序関係を整理し、所要期間を見積もって工程を組み立てます。なかでも作業のつながりを図で表すプレシデンスダイアグラム法と、最も時間がかかる経路を分析するクリティカルパス法が代表的な技法です。
解き方
- 各技法の使い道を確かめる(DFDはデータの流れ図、回帰分析は統計の手法、クリティカルパス法とプレシデンスダイアグラム法は日程の管理手法)。
- 日程計画に使えるのは「c」と「d」なので、その組み合わせであるエを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- DFDはデータの流れを表す図、回帰分析はデータの関係を式にする統計の手法で、どちらも日程計画には使いません。
- 選択肢 イ不正解
- プレシデンスダイアグラム法は合っていますが、DFDはデータの流れを表す図なので日程計画には使えません。
- 選択肢 ウ不正解
- クリティカルパス法は合っていますが、回帰分析は数値の予測に使う統計の手法なので日程計画には使えません。
- 選択肢 エ正解
- クリティカルパス法とプレシデンスダイアグラム法は、どちらも作業の順序や所要期間を整理して日程を決める技法です。
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覚えるポイント
- プレシデンスダイアグラム法(PDM)は作業順序の図式化、クリティカルパス法(CPM)は最長経路の特定による日程計算に用いる。
間違えやすいところ
- データフロー図(DFD)を工程表と混同し、日程計画の技法だと間違えないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問41の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オフィスの配線設備(フリーアクセスフロア)
マネジメント系 · ファシリティマネジメント / フリーアクセスフロア
床下にネットワーク配線などのために一定の高さの空間をとり、容易に取り外しが可能なパネルを床板として並べたものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
情報システム室やオフィスでは、電源ケーブルやLANケーブルを安全で見た目よく敷いたり、後から変更したりできるよう、床を二重にする設備が使われます。
解き方
- 問題文の「床下に配線用の空間をとる」「取り外せるパネルを敷く」という条件を確かめる。
- 床を二重にする設備を指す用語が「フリーアクセスフロア」だと選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- フリーアクセスフロアは、床下に配線を収める空間をつくり、表面に取り外せるパネルを並べた床です。
- 選択肢 イ不正解
- フリーアドレスは、決まった席を持たずに空いている席を自由に使う働き方のことです。
- 選択肢 ウ不正解
- フリースペースは、用途を決めずに休憩や打合せに自由に使える共有スペースのことです。
- 選択肢 エ不正解
- フリースポットは、無料で使える公衆無線LAN(Wi-Fi)が開放された場所のことです。
覚えるポイント
- フリーアクセスフロア=配線のための二重床(OAフロア)。フリーアドレス=座席を固定しないワークスタイル。
間違えやすいところ
- 「フリーアクセスフロア」と「フリーアドレス」は名前が似ているので、設備の用語か席の使い方かを混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問42の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部統制における組織間の日常的けん制
マネジメント系 · 内部統制 / 日常的モニタリング / 相互けん制
営業部門の営業員が出張する際の出張旅費の手続に関して、組織間でけん制を日常的に実施している状況の記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
内部統制では、不正やミスを防ぐために、仕事をする組織と承認・検査する組織を分けます。これを職責の分立(相互けん制)といい、日々の業務の中に組み込むと日常的けん制になります。
解き方
- 問題文の「組織間でけん制」「日常的に実施」の2点に注目する。
- 同じ組織の中だけのもの(ウ)、他組織のチェックがないもの(イ)、後から行う監査(エ)を外す。
- 営業部門と経理部門という別組織の間で、精算のたびに審査・承認しているアが正解となる。
- 選択肢 ア正解
- 営業部門が作った書類を経理部門が毎回審査・承認しており、別の組織どうしの日々のけん制が働いています。
- 選択肢 イ不正解
- 経理部門が審査せずに支払っており、組織の間でのけん制が働いていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 営業部門の中で行う事前の承認なので、「組織間」のけん制ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 監査人による抜き取り確認は後から行う評価で、日々の業務の中で行うけん制ではありません。
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覚えるポイント
- 相互けん制(職責の分立)は「申請側とは別組織がチェックする」こと、日常的けん制は「都度の通常業務に組み込まれている」ことが要点。
間違えやすいところ
- 監査人による定期的な抜き取り監査を、日々のけん制と混同しない(監査は独立した立場で後から行う評価)。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問43の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発モデル(プロトタイピング)
マネジメント系 · 開発プロセスモデル / プロトタイピング
システム開発の早い段階で、目に見える形で利用者の要求が確認できるように確認用のソフトウェアを作成するソフトウェア開発モデルとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
要求の食い違いを防ぐため、開発の早い段階で動く試作品(プロトタイプ)を作り、利用者に見せて確認してもらう開発手法をプロトタイピングといいます。
解き方
- 問題文の「開発の早い段階」「目に見える形で要求を確認」「確認用のソフトを作る」を確かめる。
- 試作品を作って要求を確認する「プロトタイピング」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- アジャイルは、短い開発サイクル(イテレーション)を繰り返して、動くソフトを少しずつ届ける手法です。
- 選択肢 イ不正解
- ウォーターフォールは、要件定義から設計・製造・テストへと順番に進める開発モデルです。
- 選択肢 ウ不正解
- スパイラルは、設計・実装・テスト・リスク分析のサイクルを繰り返して、作る範囲を広げていく手法です。
- 選択肢 エ正解
- プロトタイピングは、開発の早い段階で試作品を作り、利用者に見せて要求を確かめるモデルです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- プロトタイピング=試作品を作って早期にユーザーの要求や認識のズレを確認する手法。
間違えやすいところ
- 動くものを作る点でアジャイルと混同しやすいが、「早い段階で確認用の試作品を作る」特徴からプロトタイピングを選ぶ。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問44の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトの進捗・コスト評価指標の計算
マネジメント系 · プロジェクト管理 / 進捗管理 / コスト管理
計画時の予算が2,000万円で、40日間で100本のプログラムを作成するプロジェクトがある。プロジェクトが20日経過した時点で全体の40%である40本のプログラムが完成し、1,000万円のコストが掛かった。プロジェクトの指標を次の評価式で算出する場合、プロジェクトの指標として適切な組合せはどれか。ここで、各プログラムの作成に必要な日数及びコストは全て同一で、プロジェクト期間中は常に同じ量の作業が実施されるものとする。 〔評価式〕 スケジュール(%):(完成したプログラム本数 ÷ 評価時点での完成見込みプログラム本数)× 100 コスト(%):(完成したプログラムに掛かったコスト ÷ 完成したプログラム分として計画したコスト)× 100
解答・解説を表示
解答
ア
解説
進捗の評価では、経過日数から見た計画の作業量と実際の作業量を比べてスケジュールの指標を出します。コストの評価では、できた分として計画した予算と実際にかかった費用を比べます。
解き方
- 20日経過時点で完成している見込みの本数を出す: 100本 × (20日 ÷ 40日) = 50本。
- スケジュール(%)を出す: (40本 ÷ 50本) × 100 = 80%。
- 完成した40本分の計画コストを出す: 1本あたり (2,000万円 ÷ 100本) = 20万円、40本分で 20万円 × 40本 = 800万円。
- コスト(%)を出す: (1,000万円 ÷ 800万円) × 100 = 125%。
- 「スケジュール: 80、コスト: 125」のアを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- スケジュールは (40 ÷ 50) × 100 = 80%、コストは (1,000 ÷ 800) × 100 = 125% で、正しく計算されています。
- 選択肢 イ不正解
- コストは「できた40本分の計画コスト(800万円)」で割るのに、20日時点の予算(1,000万円)で割って 100% と間違えています。
- 選択肢 ウ不正解
- スケジュールが90%と間違っており、正しくは (40 ÷ 50) × 100 = 80% です。
- 選択肢 エ不正解
- スケジュールもコストもどちらも間違っています。
覚えるポイント
- 評価式の定義を厳密に読むこと。コスト指標の分母は「現時点で完成した出来高に対する計画コスト」である点に注意。
間違えやすいところ
- コストの分母を「20日時点の予算(1,000万円)」と勘違いして 1,000÷1,000=100% と計算しないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問45の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェアライフサイクル(ソフトウェア導入工程)
マネジメント系 · 共通フレーム / ソフトウェア導入
開発が完了したソフトウェアを本番環境にインストールする手順を明確にし、それを実施する工程として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ソフトウェアを本番環境(実際に使う環境)に配備して利用できるようにする作業は、共通フレーム(JIS X 0160)で「ソフトウェア導入プロセス」と決められています。
解き方
- 問題文の「開発が完了したソフトを本番環境にインストールする手順を明確にし、実施する工程」を確かめる。
- 本番環境への配置に当たる標準的な工程名「ソフトウェア導入」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ソフトウェア統合は、別々に作った部品(モジュールなど)を組み合わせて一つのシステムにする工程です。
- 選択肢 イ正解
- ソフトウェア導入は、できあがったソフトを本番環境に入れて使える状態にする工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- 妥当性確認(バリデーション)は、作った製品が実際の利用場面で要求どおりに使えるかを確かめる工程です。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者教育は、利用者が新システムを問題なく使えるよう、説明書の提供や研修を行う工程です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 本番環境へのインストール・配備・初期設定を行う工程は「ソフトウェア導入」と呼ばれる。
間違えやすいところ
- 「ソフトウェア統合(部品の結合)」や「受入テスト・妥当性確認」と混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問46の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
品質特性(使用性)と対象インタフェース
マネジメント系 · 品質特性 / 使用性 / ユーザインタフェース
利用者が銀行のATMのパネルを操作して入金処理を行う。この操作の要件を定義するときに、ソフトウェア開発の品質特性である使用性を考慮すべきインタフェースとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
使用性(ユーザビリティ)は、利用者にとって使いやすく理解しやすいかを評価する品質特性(JIS X 25010)です。主に人とシステムが接する画面(UI)で考えます。
解き方
- 「使用性(ユーザビリティ)」が、利用者の使いやすさや分かりやすさに関する品質特性だと押さえる。
- 利用者が操作するときに直接ふれる接点「利用者とパネルのインタフェース」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- OSとパネルの間は機械を制御する内部の部分で、使用性ではなく機能性や信頼性の対象です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェアどうしの接続(APIなど)は内部の連携で、人の使いやすさ(使用性)を評価する対象ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ハードウェアとOSの間(デバイスドライバなど)は機械的な入出力の制御で、使用性の対象ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 画面の配置や案内の分かりやすさなど、利用者が迷わず安全に操作できるようにするための接点です。
覚えるポイント
- 使用性(ユーザビリティ)=人間(利用者)がシステムを使いやすい度合い。UI(ユーザインタフェース)の設計で最も重視される。
間違えやすいところ
- ハードウェアやOSの内部的な接続口と、人とコンピュータの接点(ユーザインタフェース)を混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問47の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトスコープの対象
マネジメント系 · プロジェクトスコープマネジメント / 成果物スコープ
顧客から委託されたシステム開発プロジェクトのスコープの対象として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a プロジェクトで作成する成果物 b プロジェクトで使用する市販のスケジュール管理ツール c プロジェクトの要求事項を顧客が記載した文書
解答・解説を表示
解答
ア
解説
プロジェクトスコープとは、決められた機能や特徴を持つ成果物を期日どおりに作るために必要な「成果物と作業の範囲」です。管理用の外部ツールや、顧客から受け取る要求文書そのものは含まれません。
解き方
- プロジェクトスコープの定義(プロジェクトが作る成果物や行う作業の範囲)を確かめる。
- a(作る成果物)は対象、b(使う市販ツール)は道具なので対象外、c(顧客の要求文書)は入力なので対象外と判断する。
- 当てはまるのは「a」だけなので、選択肢アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- プロジェクトスコープは、プロジェクトで提供・完成させる成果物や作業の範囲なので、「a」だけが当てはまります。
- 選択肢 イ不正解
- bの市販の管理ツールは作業を進めるための道具で、納品や作成の対象ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- b(管理ツール)もc(顧客の要求文書)も、プロジェクトが作る成果物や作業の範囲ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- cの顧客が書いた要求事項の文書は、要件を決めるための入力として受け取るもので、スコープの対象ではありません。
覚えるポイント
- プロジェクトスコープ=プロジェクトが完遂すべき作業と納品すべき成果物の範囲。ツールやインプット資料はスコープに含まれない。
間違えやすいところ
- プロジェクトで使うもの(管理ツール)や前提となる要求文書を、プロジェクトスコープそのものと混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート公開問題問48の出題条件による。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービスデスクへのチャットボット導入効果
マネジメント系 · サービスマネジメント / サービスデスク / チャットボット
クラウドサービスを提供するA社では、操作に関する質問に対して、サービスデスクのオペレーターによる電話対応(受付時間:午前9時から午後6時まで)とホームページ上でのFAQ公開を行っている。サービスデスクのサービスレベル向上のために顧客向けチャットボットを導入した場合の効果として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サービスデスクにチャットボットを入れると、決まった質問にコンピュータがいつでも自動で答えられます。そのため人の窓口が閉まっている間も、24時間365日対応できるようになります。
解き方
- 今の電話窓口の受付時間(午前9時〜午後6時)とFAQの提供のしかたを確かめる。
- チャットボットは「プログラムが自動で答える(いつでも動く)」ので、受付時間が広がるという効果につながる。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客向けチャットボットは自動で答える仕組みなので、人のオペレーターのチャット技術が上がるわけではありません。
- 選択肢 イ不正解
- チャットボットで受ける電話が減っても、オペレーター自身の電話対応の技術が上がる直接の理由にはなりません。
- 選択肢 ウ正解
- チャットボットは24時間365日自動で動くので、これまでの受付時間(9時〜18時)を大きく広げられます。
- 選択肢 エ不正解
- チャットボットを入れただけでは、ホームページのFAQの内容が自動で充実するわけではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- チャットボット導入のメリット:24時間365日対応の実現、オペレーターの負荷軽減、一次回答までの待ち時間短縮
間違えやすいところ
- チャットボットの導入と、オペレーター自身の対人スキルが上がることを混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問49
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
チャットボットの定義
マネジメント系 · サービスマネジメント / チャットボット / 自動応答
チャットボットの説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
チャットボットは、会話形式で利用者の入力(質問や指示)を読み取り、ルールやAIモデルをもとにすぐ自動で返事をするソフトウェアの仕組みです。
解き方
- チャットボットの語源(チャット+ロボット)と基本の働きを思い出す。
- 「会話形式でリアルタイムに自動応答するソフトウェア」に当てはまる記述を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 質問に対して文字などでリアルタイムに自動応答する仕組みで、チャットボットの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- センサーを付けた機器などが直接インターネットで通信し合う仕組みは、IoTの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 荷物を運ぶなど人に代わって作業する機械は、無人搬送車(AGV)や産業用ロボットの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 決まった操作をソフトウェアが自動で代わりに行う仕組みは、RPAの説明です。
覚えるポイント
- チャットボット:対話型インターフェースによる自動応答システム。RPAやIoTとの定義の違いを押さえる。
間違えやすいところ
- ソフトウェアが自動で処理する点から、RPA(定型業務の自動化)と混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問50
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部監査におけるシステム監査人の独立性
マネジメント系 · システム監査 / 監査人の独立性 / 内部監査
社内で開発及び運用を行っている経理システムの内部監査を実施するとき、システム監査人として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム監査人は、公正で客観的な監査をするために、監査される部門から独立していること(独立性)と、監査を適切に行える専門的な知識(専門能力)が求められます。
解き方
- 監査の対象が「社内で開発・運用している経理システム」だと確かめる。
- 監査人に必要な「監査される部門からの独立性」と「専門性」を満たす選択肢を評価する。
- 選択肢 ア不正解
- 運用担当者は監査される側の当事者で、独立性が保てないため不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 開発を担当した委託先は物を作った当事者で、客観的に評価できないため不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 経理担当者はシステムを使う利用者(利害関係者)で、監査される側になるため不適切です。
- 選択肢 エ正解
- 開発や運用、日常業務から離れた経営者直轄の組織にいて、業務とITの知識もあるので最も適切です。
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覚えるポイント
- システム監査人の大原則:外観的・精神的独立性(被監査部門の当事者でないこと)と職業的専門能力
間違えやすいところ
- 業務に詳しいからといって運用担当者や利用者を監査人に選ぶと、自分を監査することになり独立性が失われる。
出題の前提:システム監査基準(経済産業省)、令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問51
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
外部委託プロジェクトにおけるシステム監査人の選定
マネジメント系 · システム監査 / 監査人の独立性 / 受入検収
A社は会計システムの再構築プロジェクトを立ち上げ、システム開発をB社に外部委託している。B社から納品される成果物の検収において、プロジェクトの品質管理に係る手続を遵守しているかどうかのシステム監査を行う監査人として、適切な者は誰か。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム監査は客観的な意見を出すために、監査されるプロジェクトや手続を行う当事者から独立した第三者が行わなければなりません(自己監査の禁止)。
解き方
- 監査の対象(成果物の検収でA社の手続が守られているか)と、関係者(A社のPM、受託先B社の担当者)を押さえる。
- 再構築プロジェクトに直接関わっていない独立した立場の人を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 会計システムの再構築に関わっていないA社の管理部門のリーダーなので、当事者から独立しており適切です。
- 選択肢 イ不正解
- このプロジェクトのマネージャは検収を行う直接の当事者なので、独立性がなく監査人になれません。
- 選択肢 ウ不正解
- 委託先B社の開発リーダーは納品する側の当事者で、A社の手続を監査する立場には向きません。
- 選択肢 エ不正解
- B社の品質管理責任者も受託側の組織に属しており、A社の検収の監査人には不適切です。
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覚えるポイント
- システム監査人は、監査対象業務・プロジェクトに直接関与していない独立した立場の者でなければならない。
間違えやすいところ
- 委託側のプロジェクトマネージャや品質管理担当者は当事者なので、監査人には向かない点に注意。
出題の前提:システム監査基準(経済産業省)、令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問52
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部統制における「ITへの対応」
マネジメント系 · 内部統制 / ITガバナンス / ITへの対応
内部統制の基本的要素の一つである“ITへの対応”に関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
内部統制の「ITへの対応」とは、組織の目標を達成するためにITをうまく使い統制することです。必ず最新・高度なITを入れることを求めるものではなく、組織の実情に合った対応が求められます。
解き方
- 内部統制の「ITへの対応」の趣旨(目的に合ったITの利用と統制)を押さえる。
- 極端な言い方(全て防げる、容易になる、達成が難しくなる)を外し、適切な方針を述べた選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ITを使っても入力ミスやプログラムの不具合は起こるので、「不注意によるミスを全て防げる」わけではありません。
- 選択肢 イ正解
- 既存システムの使い方の見直しなどで目的を達成できるなら、新しいITの導入を強いるものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 全ての業務を自動化・システム化すると、かえって業務の柔軟な修正が難しくなる場合があります。
- 選択肢 エ不正解
- ITへの依存が大きくても、IT統制をきちんと整えて運用すれば内部統制の目的は達成できます。
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覚えるポイント
- 内部統制の6つの基本的要素:統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング、ITへの対応
間違えやすいところ
- 「ITへの対応=必ず最新のITシステムを入れなければならない」という誤解を持たない。
出題の前提:財務金融庁「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」、令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問53
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
AI導入による問合せ対応時間の短縮率計算
マネジメント系 · サービスマネジメント / 業務効率化 / 計算問題
あるコールセンターでは、顧客との電話音声からAIが回答候補を提示するシステムを導入した。1日の問合せ1,000件はグループAとBに分けられる。AI導入前後の件数と対応時間が表のとおりであるとき、導入後に1,000件の対応に要する時間は何%短縮できたか。 〔AI導入前後の状況〕 ・グループA:導入前件数 800件(対応時間:全体の60%)/導入後件数 800件(対応時間:導入前と比べ50%短縮) ・グループB:導入前件数 200件(対応時間:全体の40%)/導入後件数 200件(対応時間:導入前と同じ時間)
解答・解説を表示
解答
ア
解説
全体の作業時間を基準(例えば100やT)として各グループの時間を分け、変わった後の合計時間を出し、元の全体時間との差の割合を計算します。
解き方
- AI導入前の全体の合計対応時間を基準の100とする。このときグループAは60、グループBは40である。
- グループAの短縮後の時間を出す: 60 × (1 - 0.50) = 30。
- グループBは変わらないので40のままである。
- 導入後の合計時間を出す: 30 + 40 = 70。
- 全体の短縮率を出す: (100 - 70) ÷ 100 × 100 = 30%。
- 選択肢 ア正解
- 計算どおり、全体の対応時間は元の70%になり、30%短縮できたことになります。
- 選択肢 イ不正解
- 短縮できた時間は全体の30%で、40%ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 50%はグループAだけの短縮率で、全体の短縮率ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 60%はグループAがもともと全体に占める割合で、短縮率ではありません。
覚えるポイント
- 一部の業務が短縮された場合の全体短縮率 = 各業務の構成比 × 各業務の短縮率の合計(例:0.6 × 50% + 0.4 × 0% = 30%)
間違えやすいところ
- グループAの短縮率50%を、そのまま全体の短縮率と混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問54
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト人的資源マネジメントの考慮事項
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 人的資源管理 / 要員計画
システム開発プロジェクトの開始に当たり、人的資源に関する計画書を作成することにした。この計画において、要員を適切に配置し、より良いパフォーマンスを得るために考慮すべき事項として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a プロジェクトに必要なスキルが要員に不足している場合は、トレーニングを計画する。 b プロジェクトに必要なスキルよりも、要員の確保を常に優先するように計画する。 c 要員をフレキシブルに配置するために、要員の役割と責任は、プロジェクトの計画段階では明確にせず、プロジェクトの開始後に定める。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
プロジェクトの人的資源マネジメントでは、必要な役割・責任・スキルを計画段階ではっきりさせ、足りないスキルを補う教育やトレーニングを計画します。
解き方
- 記述aを判定: スキル不足を補うトレーニングの計画は適切な人的資源管理である(適切)。
- 記述bを判定: スキルを考えずに人数を集めるのを最優先すると、品質低下や混乱を招く(不適切)。
- 記述cを判定: 役割と責任は計画段階ではっきり決めて共有しておく必要がある(不適切)。
- 適切な記述はaだけなので、選択肢「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 適切な記述はaだけなので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- bとcは人的資源計画の基本に反するので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- cは役割や責任を計画段階で決めていないので不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- cは不適切で、適切な記述はaです。
覚えるポイント
- 人的資源計画:役割と責任の明確化(RAM/RACIチャート等)、スキルギャップの把握とトレーニング計画の策定が必須。
間違えやすいところ
- 人数さえ集めればよいという考え方や、柔軟性を理由に役割決めを後回しにする記述に惑わされない。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)、令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問55
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
BLE (Bluetooth Low Energy) の特徴
テクノロジ系 · 近距離無線通信 / Bluetooth / BLE / IoT
Bluetoothに追加された仕様の一つであり、省電力性に優れているので、IoTシステムを長期間運用でき、送受信デバイス間の距離を知ることにも使われているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
BLE(Bluetooth Low Energy)は、少ない電力で近距離の無線通信をするために標準化された規格です。少量のデータをときどき送るIoT機器や、ビーコンによる位置・近さの検知によく使われます。
解き方
- 問題文の「Bluetoothに追加された仕様」「省電力性」「機器間の距離」を確かめる。
- 各選択肢の通信技術を照らし合わせ、Bluetoothの省電力規格であるBLEを特定する。
- 選択肢 ア正解
- BLEはBluetoothの省電力規格で、IoT端末の長時間駆動やビーコンによる距離検知に使われます。
- 選択肢 イ不正解
- IrDAは赤外線を使う通信規格で、Bluetoothの追加仕様ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- NFCは十数cmほどのごく近い距離で通信する非接触ICの規格です。
- 選択肢 エ不正解
- PLCは電力線を通信回線として使う技術で、無線通信ではありません。
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覚えるポイント
- BLE(Bluetooth Low Energy):Bluetooth 4.0以降で策定。低消費電力、小型電池での長期稼働、ビーコンによる位置・近接検知。
間違えやすいところ
- 非接触通信のNFCと、Bluetoothの仕様の一つであるBLEを混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題冊子 問56
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロキシサーバの機能
テクノロジ系 · ネットワーク / プロキシサーバ / HTTP
HTTPプロキシサーバの機能に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プロキシ(Proxy)は「代理」という意味です。内部ネットワークの端末とインターネット上のWebサーバの間に立ち、Webアクセスの要求と応答を中継します。
解き方
- プロキシサーバの主な役割(代理の中継、キャッシュ、フィルタリング)を確かめる。
- 各選択肢がプロキシサーバの説明か、DHCP・DNS・SEOなど他の技術の説明かを見分ける。
- 選択肢 ア不正解
- 端末にIPアドレスを動的に割り当てるのはDHCPの機能です。
- 選択肢 イ正解
- PCに代わってWebサーバへ接続し通信を中継するのは、HTTPプロキシサーバの機能そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- ドメイン名やURLに対応するIPアドレスを返すのはDNSの機能です。
- 選択肢 エ不正解
- 検索結果の上位に出るようにする施策はSEOであり、プロキシサーバの機能ではありません。
覚えるポイント
- プロキシ(Proxy)は代理人という意味で、クライアントに代わってWeb通信を中継する。
間違えやすいところ
- 名前解決をするDNSサーバや、IPを動的に割り当てるDHCPサーバの機能と混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問57
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DNSの機能と役割
テクノロジ系 · ネットワーク / DNS / 名前解決
TCP/IPネットワークにおけるDNSの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
DNS(Domain Name System)は、人が分かりやすいドメイン名やホスト名と、通信に使う数値のIPアドレスを対応させて相互に変換(名前解決)する仕組みです。
解き方
- DNSの英語名(Domain Name System)と「名前解決」という考え方を思い出す。
- 対応させるのがドメイン名・ホスト名と「IPアドレス」だと確かめ、選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 接続するコンピュータにIPアドレスなどを自動で割り当てるのはDHCPの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ブラウザとWebサーバの間の通信を暗号化するのはHTTPS(TLS/SSL)です。
- 選択肢 ウ正解
- ホスト名やドメイン名とIPアドレスを対応させる名前解決の仕組みで、DNSの説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- DNSが対応させるのはIPアドレスで、MACアドレスではありません(IPアドレスとMACアドレスを対応させるのはARP)。

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覚えるポイント
- DNS=ドメイン名・ホスト名とIPアドレスを相互変換(名前解決)する仕組み。
間違えやすいところ
- IPアドレスではなくMACアドレスを対応させると誤解しないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問58
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMSにおける内部監査
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ISMS / 内部監査 / JIS Q 27001
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)における内部監査に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
JIS Q 27001(ISO/IEC 27001)に基づくISMSの内部監査では、規格や組織の決めた規則に「適合」しているかに加えて、情報セキュリティの目的のために「有効に機能しているか」も評価します。
解き方
- ISMSの内部監査の目的(適合性の確認と有効性の判定)を確かめる。
- 監査プログラムの策定では前回の監査結果が考慮されること、計画的に行う原則を確かめて選択肢を絞る。
- 選択肢 ア正解
- 規格や自組織の要求事項への適合性に加え、ISMS運用の有効性も判定する点が内部監査の要件として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 組織内部の規定だけでなく、JIS Q 27001の要求事項への適合も監査基準に含まれます。
- 選択肢 ウ不正解
- 内部監査プログラムを決めるときは、関連するプロセスの重要度や前回の監査結果を考える必要があります。
- 選択肢 エ不正解
- 内部監査はあらかじめ決めた間隔で計画的に行うのが基本で、抜き打ちが原則ではありません。
覚えるポイント
- 内部監査では「基準への適合性」と「運用の有効性」の双方が評価対象となる。
間違えやすいところ
- 内部監査は不正調査のような抜き打ちが原則ではなく、計画的に行うのが原則だという点を見落としやすい。
出題の前提:JIS Q 27001 / 令和7年度ITパスポート試験公式問題問59
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
FTPの役割とプロトコル
テクノロジ系 · ネットワーク / プロトコル / FTP
TCP/IPネットワークで用いられるプロトコルであるFTPの役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワークでつながったクライアントとサーバの間で、ファイルの一覧表示・取得(ダウンロード)・送信(アップロード)を行う標準的な通信プロトコルです。
解き方
- FTPの略称(File Transfer Protocol=ファイル転送プロトコル)の意味を確かめる。
- 各選択肢のプロトコル(NTP、SMTP、DHCP、FTP)の役割と照らし合わせる。
- 選択肢 ア不正解
- 正確な時刻を取得して合わせるプロトコルはNTP(Network Time Protocol)です。
- 選択肢 イ不正解
- 電子メールを送信・転送するプロトコルはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)です。
- 選択肢 ウ不正解
- IPアドレスなどのネットワーク情報を自動で割り当てるのはDHCPです。
- 選択肢 エ正解
- FTPはFile Transfer Protocolの略で、コンピュータ間でファイルを転送する役割があります。
覚えるポイント
- FTP(File Transfer Protocol)=ネットワーク上でファイルを転送する規約。
間違えやすいところ
- メール転送のSMTPや時刻同期のNTPなど、用途ごとのアルファベット3〜4文字のプロトコル名を混同しない。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問60
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DBMSのトランザクション処理
テクノロジ系 · データベース / トランザクション / ACID特性 / コミット / ロールバック
DBMSのトランザクションに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
トランザクションとは、データベースで一つにまとめて扱う処理のかたまりです。途中で分けられない単位として扱います。全部成功すればコミット(確定)し、途中で失敗すればロールバック(取り消し)して元に戻します。これでデータの整合性を守ります。
解き方
- トランザクションは、途中で分けられない一連の処理のかたまりだと確認する。
- 全部成功でコミット(確定)、途中失敗でロールバック(元に戻す)と説明する選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- データベースの内容を別のデータベースに複製して同期する仕組みは、レプリケーションの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 操作の履歴を順番に記録する機能は、ログ(ジャーナル)取得の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 一連の処理をまとめ、全部成功で確定、途中失敗で元に戻すのはトランザクションです。
- 選択肢 エ不正解
- 表に索引(さくいん)を作って検索を速くするのは、インデックスの説明です。
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覚えるポイント
- トランザクション=不可分の処理単位。すべて実行されるか、すべて取り消されるかのどちらか(All or Nothing)。
間違えやすいところ
- レプリケーション(複製)やログ取得(更新履歴の保存)など、ほかのDBMSの機能と混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問61
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
OSの仮想記憶方式
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 仮想記憶 / 主記憶 / 論理アドレス空間
OSの仮想記憶方式に関する次の記述中のa~cに入れる字句の適切な組合せはどれか。 「プログラムの実行時に,コンピュータの[ a ]装置の[ b ]な容量に制約されない,[ c ]なアドレス空間を提供する。」
解答・解説を表示
解答
ア
解説
仮想記憶とは、実際の主記憶(RAM)より広いメモリ空間をプログラムに使わせる仕組みです。補助記憶(SSDやHDD)の一部を作業場所として使います。そのため主記憶の物理的な容量を気にせず、論理的なアドレス空間を扱えます。
解き方
- 実行時に容量の制約を直接受けるのは主記憶(RAM)だと確認する。aは「主記憶」。
- 実際の機械が持つ限界は物理的、見かけ上提供される空間は論理的だと当てはめる。
- aが主記憶、bが物理的、cが論理的の組合せである選択肢アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 主記憶の物理的な容量をこえて、見かけ上の論理的なアドレス空間を提供する説明に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- 主記憶が持つ容量は物理的、提供される空間は論理的なので、bとcが逆です。
- 選択肢 ウ不正解
- 仮想記憶が容量の制約をこえようとしている対象は、補助記憶ではなく主記憶です。
- 選択肢 エ不正解
- 制約の対象は補助記憶ではなく主記憶であり、bとcの対応も逆です。
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覚えるポイント
- 仮想記憶=主記憶の物理的容量の制限を超え、OSが論理的な仮想アドレス空間を提供する仕組み。
間違えやすいところ
- 主記憶(RAM)と補助記憶(SSD・HDD)の役割、物理的と論理的の意味を逆にしないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問62
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データの尺度(間隔尺度)
テクノロジ系 · 基礎理論 / データの尺度 / 間隔尺度 / 名義尺度 / 順序尺度 / 比例尺度
データの尺度を名義尺度,順序尺度,間隔尺度,比例尺度の四つに分類したとき,間隔尺度に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
間隔尺度とは、値の差に意味があるが、絶対的なゼロ点がないデータの尺度です。差の計算はできますが、2倍などの比率には意味がありません。時刻は0時を基準にできますが、0時は「時間がない」ことを意味しないので間隔尺度です。
解き方
- 各データが順序だけか、差が等しいか、絶対的なゼロがあるかを調べる。
- 「学年」は順序尺度、「血液型」は名義尺度、「睡眠時間」は比例尺度だと判別する。
- 「時刻」は差は計算できるが0時が絶対的な無でないため、間隔尺度だと確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 学年は順序や大小は表せるが、値の間隔が等しいとはいえないので順序尺度です。
- 選択肢 イ不正解
- 血液型は対象を見分けるための記号にすぎないので名義尺度です。
- 選択肢 ウ正解
- 時刻は差(時間間隔)を計算できるが、0が絶対的な無でないので間隔尺度です。
- 選択肢 エ不正解
- 睡眠時間は0時間という絶対的なゼロがあり、2倍などの比率を計算できる比例尺度です。
覚えるポイント
- 間隔尺度=差(引き算)に意味があるが絶対的なゼロがないもの(時刻、摂氏温度、西暦など)。
間違えやすいところ
- 「時刻(ある時点)」と「時間・期間(長さ)」を混同しやすい。時刻は間隔尺度、睡眠時間は比例尺度になる。
出題の前提:スティーヴンスの測定尺度分類 / 令和7年度ITパスポート試験公式問題問63
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RSSの機能と概要
テクノロジ系 · インターネット / Web技術 / RSS / XML
WebサイトなどでRSSの表記を見かけることがある。このRSSの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
RSSとは、Webサイトの更新情報を見出しや要約、リンクとして配信するXML形式の文書フォーマットです。RSSリーダーなどで集めると、サイトを回らずに更新を確認できます。
解き方
- RSSの目的(Webサイトの更新情報を配信・取得すること)を思い出す。
- 各選択肢の中身(CSS、RSS、ソーシャルブックマーク、HTTPS/TLS)を照合し、選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- Webページの見た目やレイアウトを決める規格はCSSです。
- 選択肢 イ正解
- 更新記事の見出しやリンク、要約を記述して配信するフォーマットで、RSSの説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- オンラインでブックマークを共有する機能は、ソーシャルブックマークサービスの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ブラウザとWebサーバの通信を暗号化するプロトコルはHTTPS(TLS/SSL)です。
覚えるポイント
- RSS=Webサイトの更新情報(タイトル・要約・リンクなど)を記述・配信するXMLフォーマット。
間違えやすいところ
- デザインを決めるCSSや通信を暗号化するHTTPSなど、ほかのWeb技術と役割を混同しないようにする。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問64
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DBMSのインデックス
テクノロジ系 · データベース / インデックス / 検索の高速化
関係データベース管理システム(DBMS)において、テーブル内のデータ検索を高速化する目的で、必要に応じて追加設定して利用される情報はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
インデックス(索引)とは、目的のデータの場所を素早く見つけるための仕組みです。本の巻末の索引と同じ役割です。表全体を端から探さずに済むため、検索が速くなります。
解き方
- 検索を速くするために設定されるデータベースの機能を思い出す。
- 特定の列に索引の構造を作ってアクセスを速くする仕組みが「インデックス」だと特定する。
- 選択肢 ア正解
- インデックスは、検索を効率よくするために表の列に作る索引情報で、適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 外部キーは、ほかの表の主キーを参照して参照整合性を守るための制約です。
- 選択肢 ウ不正解
- 主キーは、表の各行を一意に見分けるために必ず必要な列または列の組です。
- 選択肢 エ不正解
- スキーマは、データベースの構造やデータの定義そのものを指す考え方です。
覚えるポイント
- インデックスはデータ検索を高速化する索引機能
間違えやすいところ
- 主キーにも索引が自動作成されることが多いが、任意の列に検索を速くするために追加するのはインデックスだと区別する。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問65
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの条件抽出
テクノロジ系 · 関係データベース / 条件検索 / 論理演算
関係データベースの“ログイン記録”表及び“部署”表において、「ログイン結果が失敗となったことがある」又は「2022年4月10日09:00:00以前にログイン結果が成功となったことがある」従業員が所属する部署名だけを全て挙げたものはどれか。 〔ログイン記録表〕 ・日時:2022-04-10 08:50:42,従業員番号:10004,部署番号:003,結果:失敗 ・日時:2022-04-10 08:53:15,従業員番号:10004,部署番号:003,結果:成功 ・日時:2022-04-10 08:55:48,従業員番号:10002,部署番号:002,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:00:15,従業員番号:10001,部署番号:001,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:01:05,従業員番号:10012,部署番号:002,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:03:01,従業員番号:10008,部署番号:003,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:10:28,従業員番号:10007,部署番号:001,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:32:19,従業員番号:10002,部署番号:002,結果:成功 ・日時:2022-04-10 09:39:22,従業員番号:10005,部署番号:003,結果:失敗 ・日時:2022-04-10 10:00:02,従業員番号:10011,部署番号:001,結果:失敗 ・日時:2022-04-10 10:05:51,従業員番号:10011,部署番号:001,結果:成功 ・日時:2022-04-10 10:30:45,従業員番号:10009,部署番号:002,結果:成功 〔部署表〕 ・部署番号001:営業部 ・部署番号002:システム部 ・部署番号003:人事部
解答・解説を表示
解答
イ
解説
「AまたはB」という条件では、どちらか一方を満たす行をすべて選びます。該当する従業員の部署番号を調べ、部署表と突き合わせて重複のない部署名を求めます。
解き方
- 条件1「結果が失敗」の行を調べると、10004・10005(部署003)、10011(部署001)が該当する。
- 条件2「09:00:00以前に成功」の行を調べると、08:53:15の10004(部署003)と08:55:48の10002(部署002)が該当する。
- 条件1または条件2を満たす従業員の部署番号は001・002・003すべてで、部署名は営業部・システム部・人事部になる。
- 選択肢 ア不正解
- 人事部(003)の10004や10005が入っていないので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 営業部(10011)、システム部(10002)、人事部(10004・10005)の3部署すべてが条件を満たします。
- 選択肢 ウ不正解
- システム部(002)の10002が08:55:48に成功しており含まれるので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 営業部(001)の10011が10:00:02に失敗しており含まれるので誤りです。
覚えるポイント
- 論理和(OR条件)ではどちらか一方でも条件を満たせば抽出対象になる
間違えやすいところ
- 時刻の「以前」の判定を間違えたり、失敗した行だけを見てシステム部を見落としたりしないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問66
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
画像描画処理用ハードウェアGPU
テクノロジ系 · ハードウェア / GPU / 画像処理
3次元画像処理の高速化や、動画を滑らかにするなどの機能を持ち、描画処理に特化した専用のハードウェアはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
GPUとは、画像や動画の描画処理に特化した専用のハードウェアです。3次元画像や動画は計算の量が多く、並列で処理するのに向いています。CPUの負荷を減らし、描画を速くします。
解き方
- 問題文から「描画処理のためのハードウェア」を答える設問だと読み取る。
- 選択肢の略語を確認し、Graphics Processing Unitの頭文字であるGPUを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CGIは、Webサーバが外部のプログラムを動かすための仕組み(ソフトウェアの規格)です。
- 選択肢 イ正解
- GPUは画像や動画の描画に特化した並列演算のハードウェアで、適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- GUIはアイコンやウィンドウなど視覚的な要素で操作する画面の仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- UPSは停電時に一時的に電力を供給する無停電電源装置です。
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覚えるポイント
- GPUは画像描画やAIの並列計算を高速化するプロセッサ
間違えやすいところ
- GUI(画面の操作環境)とGPU(描画用のプロセッサ)の略語を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問67
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CSIRTの活動内容
テクノロジ系 · セキュリティ組織 / CSIRT / インシデント対応
組織内において情報セキュリティインシデントに対応する専門組織である「CSIRT(シーサート)」の活動例として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CSIRTとは、情報セキュリティ事故(インシデント)に対応する専門チームです。事故の受付や調査、被害拡大の防止、関係機関との連携などを担当します。
解き方
- CSIRTが「インシデント(事故)対応チーム」だという役割を思い出す。
- 事故発生時の調査や被害拡大の防止を支えると書いた選択肢ウを正解と判断する。
- 選択肢 ア不正解
- セキュリティパッチを定期的に当てるのは、システムの通常の運用保守の仕事です。
- 選択肢 イ不正解
- 全社の事業継続計画(BCP)の策定は、経営企画部門などの仕事です。
- 選択肢 ウ正解
- インシデント発生時の影響調査や被害拡大を防ぐ支援は、CSIRTの主な役割で適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 入退出記録の監査は、内部監査部門やシステム監査人の役割です。
覚えるポイント
- CSIRTはインシデント発生時の連絡・調査・対応支援を行う専門組織
間違えやすいところ
- 日常のシステム保守(パッチ適用など)と、CSIRTのインシデント対応業務を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問68
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
バイオメトリクス認証の認証精度特性
テクノロジ系 · バイオメトリクス認証 / 他人受入率 / 本人拒否率
バイオメトリクス認証の他人受入率(FAR)と本人拒否率(FRR)に関する次の記述中の[ a ],[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「バイオメトリクス認証の認証精度において,他人受入率を低く抑えようとすると[ a ]が高くなり,本人拒否率を低く抑えようとすると[ b ]が高くなる。」
解答・解説を表示
解答
イ
解説
他人受入率を低く抑えると安全性が高まり、本人拒否率を低く抑えると利便性が高まります。なぜなら、判定を厳しくすると他人を通しにくくなる一方、本人も弾かれやすくなるからです。厳しさと使いやすさはトレードオフ(片方をよくすると片方が悪くなる関係)です。
解き方
- 「他人受入率を低く抑える」=他人が入りにくくなるので、システムの「安全性」が高まる(a=安全性)。
- 「本人拒否率を低く抑える」=正しい利用者が弾かれにくくなるので、「利便性」が高まる(b=利便性)。
- aが安全性、bが利便性となっている組合せを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- bには可用性ではなく、本人が認証を通りやすくなる「利便性」が入るので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 他人を排除して安全性を高めることと、本人が通りやすくなって利便性を高めることの対応で適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- aとbの語句が逆で、判定の厳しさと効果の関係に反するので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 他人受入率を下げると認証が厳しくなり利用者は通りにくくなるので、aを利便性とするのは誤りです。
覚えるポイント
- 他人受入率低下=安全性向上、本人拒否率低下=利便性向上(トレードオフ関係)
間違えやすいところ
- 本人拒否率が下がることを「安全性が上がる」と勘違いしやすい。認証を緩めるので安全性は下がり、利便性が上がる。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問69
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
セキュリティパッチが有効な脅威
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 脆弱性対策 / バッファオーバーフロー
情報セキュリティにおける脅威のうち、ソフトウェアの脆弱性を是正するセキュリティパッチを適用することが最も有効な対策となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
セキュリティパッチとは、ソフトウェアの欠陥(脆弱性)を直す更新プログラムです。ソフト自体の欠陥を突く攻撃には、パッチを当てるのが根本的な対策になります。
解き方
- それぞれの攻撃の手口と発生する原因を分析する。
- 総当たり攻撃やリスト攻撃は認証の管理、ソーシャルエンジニアリングは人への対策が中心だと確認する。
- メモリの境界チェックの不備を突くバッファオーバーフローには、パッチが直接の対策になると見出す。
- 選択肢 ア不正解
- 総当たり攻撃への対策は、アカウントのロックや長くて複雑なパスワードの設定です。
- 選択肢 イ不正解
- ソーシャルエンジニアリングは人の心理のすきを突くので、教育や運用ルールの徹底が対策です。
- 選択肢 ウ不正解
- パスワードリスト攻撃への対策は、使い回しの禁止や多要素認証の導入などです。
- 選択肢 エ正解
- バッファオーバーフローはプログラムのメモリ処理の欠陥を悪用するので、パッチ適用が最も有効です。
覚えるポイント
- バッファオーバーフローはプログラム脆弱性でありセキュリティパッチで修正する
間違えやすいところ
- パスワードを狙う攻撃は、脆弱性パッチではなく認証の設定や運用ルールの見直しで防ぐと覚える。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問70
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電波の性質とプラチナバンド
テクノロジ系 · 移動通信システム / 電波の周波数特性 / プラチナバンド
携帯電話で用いられる電波に関する次の記述中の[ a ],[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「電波には,周波数が[ a ]ほど回り込みやすくなり障害物の裏にも届きやすいという性質がある。日本国内の携帯電話で使用される周波数のうち,700[ b ]帯~900[ b ]帯の周波数帯域はこの性質をもちつながりやすいことなどから,プラチナバンドと呼ばれている。」
解答・解説を表示
解答
エ
解説
電波は、周波数が低い(波長が長い)ほど障害物を回り込みやすくなります。そのためビル街や屋内でも届きやすい700MHz〜900MHz帯は、価値が高いという意味で「プラチナバンド」と呼ばれます。
解き方
- 電波の回り込みやすさを確認する。波長が長い=周波数が「低い」ほど回り込みやすいので、aは「低い」。
- プラチナバンドの単位を思い出す。GHzではなくMHzなので、bは「MHz」。
- aが「低い」、bが「MHz」である選択肢エを正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- 周波数が高いとまっすぐ進みやすく影に届きにくい。単位もGHzではないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 障害物を回り込みやすいのは周波数が「低い」電波なので、aを高いとするのは誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 700GHz〜900GHzは非常に高い周波数の領域で、携帯の通信帯域(MHz)ではないので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 周波数が「低い」ほど回り込みやすく、プラチナバンドは700MHz〜900MHz帯で適切です。
覚えるポイント
- 周波数が低い=波長が長い=障害物を回り込みやすい(プラチナバンド=700M~900MHz帯)
間違えやすいところ
- Wi-Fiなどで使う2.4GHzや5GHzの単位と混同し、携帯のプラチナバンドをGHz帯と間違えないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問71
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
デザインの4つの基本原則
テクノロジ系 · ユーザーインタフェース / デザインの4原則 / 情報デザイン
意図が伝わりやすいデザインを作成するための「四つの基本原則」に関する記述中の[ a ],[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 〔四つの原則〕 ・近接:互いに関連する要素は近づけてグループにする。 ・[ a ]:要素を意図したルールに基づき配置する。 ・反復:要素ごとにデザインルールを繰り返す。 ・[ b ]:要素ごとの大小や強弱などの違いを明確にする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
デザインの4つの基本原則は、近接・整列・反復・対比です。要素の配置をそろえるのが「整列」、大きさや強弱の違いをはっきりさせるのが「対比」です。
解き方
- デザインの4原則(近接・整列・反復・対比)を思い出す。
- 「要素を決めたルールで配置する(そろえる)」に対応するaが「整列」だと確認する。
- 「大きさや強弱の違いをはっきりさせる(差をつける)」に対応するbが「対比」だと確認する。
- 選択肢 ア不正解
- bの説明は違いを目立たせる「対比」で、「価値」は4原則にないので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- aは配置をそろえる「整列」、bは違いをはっきりさせる「対比」で正しく合っています。
- 選択肢 ウ不正解
- 「操作」も「価値」もデザインの4つの基本原則の名前ではないので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 配置をルールに従ってそろえる原則は「整列」で、「操作」ではないので誤りです。
覚えるポイント
- デザインの4原則=「近接」「整列」「反復」「対比(コントラスト)」
間違えやすいところ
- コントラストを直訳した「対比」を、「強調」や「価値」などの似た言葉と間違えないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 令和7年度公開問題 問72
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Webサービスを狙ったサイバー攻撃の手法
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / サイバー攻撃手法 / ゼロデイ攻撃 / DDoS攻撃 / ブルートフォース攻撃
Webサービスを狙った攻撃に関する次の記述a〜cと、攻撃名称の組合せとして適切なものはどれか。 a Webサービスが利用しているソフトウェアに脆弱性の存在が判明したとき、その修正プログラムが提供される前に、この脆弱性を突いて攻撃する。 b 複数のコンピュータから大量のパケットを一斉に送り付けることによって、Webサービスを正常に提供できなくさせる。 c 理論的にあり得るパスワードのパターンを順次試すことによって、正しいパスワードを見つけ、攻撃対象のWebサービスに侵入する。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サイバー攻撃には代表的な手口があります。修正プログラムの公開前に弱点を突くもの、大量の通信でサービスを止めるもの、パスワードを片っ端から試すものなどです。それぞれ名前と特徴を結び付けます。
解き方
- aは修正プログラムが出る前の脆弱性を突くので「ゼロデイ攻撃」に当たる。
- bは複数の端末から大量の負荷をかける「DDoS攻撃(分散サービス妨害攻撃)」に当たる。
- cは考えられる全ての文字列を順に試す「ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)」に当たる。
- 選択肢 ア不正解
- aがDDoS攻撃、bがゼロデイ攻撃となっており、定義が入れ替わっているので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- a、b、cの全ての組合せが、対応する攻撃の名前と違っているので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- aがゼロデイ攻撃、bがDDoS攻撃、cがブルートフォース攻撃と正しく対応しています。
- 選択肢 エ不正解
- bとcが逆で、大量のパケット送信はDDoS攻撃に当たるので誤りです。
覚えるポイント
- ゼロデイ攻撃は修正パッチ提供前を狙う攻撃
- DDoS攻撃は複数端末から大量トラフィックを集中させる攻撃
間違えやすいところ
- DoS攻撃(1台の端末から)とDDoS攻撃(複数の端末から)の違いを混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
デジタルフォレンジックスの定義
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 法的証拠保全 / デジタルフォレンジックス
デジタルフォレンジックスの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
デジタルフォレンジックスとは、犯罪や法的な紛争のときに、PCやサーバに残った電子記録を証拠として集め、調べ、保存する技術と手順です。法廷に出せる形で証拠を保全します。
解き方
- 各選択肢がどのセキュリティ用語を説明しているか確認する。
- 法的な証拠の収集・保全について書いた選択肢「ア」を正解と判断する。
- 選択肢 ア正解
- デジタルの証拠を復元して集め、保全する手順で、デジタルフォレンジックスの説明として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 実際に疑似攻撃を行って弱点を確かめる方法は、ペネトレーションテスト(侵入テスト)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 公衆回線の上で暗号化などを使い、専用線のように使う仕組みはVPNの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- データのハッシュ値を送信者の秘密鍵で暗号化して付ける仕組みは、ディジタル署名の説明です。
覚えるポイント
- フォレンジックスは「鑑識・科学捜査」を意味し、電子的証拠の収集・保全を指す
間違えやすいところ
- ペネトレーションテスト(侵入検査)やログ監視と、フォレンジックスを混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
半導体メモリを用いた記憶媒体の識別
テクノロジ系 · ハードウェア / 記憶媒体 / 半導体メモリ / SSD / RAM
次の記憶媒体のうち、記憶素子として半導体メモリを用いているものだけを全て挙げたものはどれか。 a CD-ROM b DVD-RAM c RAM d SSD e USBメモリ
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
記憶媒体は、使う仕組みで分類できます。半導体素子を使う半導体メモリ、レーザー光を使う光ディスク、磁気を使う磁気ディスクなどです。RAM・SSD・USBメモリは半導体メモリです。
解き方
- a(CD-ROM)とb(DVD-RAM)はレーザー光で読み書きする光ディスクで、半導体メモリではない。
- c(RAM)は主記憶に使う半導体メモリ。d(SSD)とe(USBメモリ)はフラッシュメモリを使っている。
- 半導体メモリを使うのはc、d、eの3つなので、選択肢「ウ」が適切である。
- 選択肢 ア不正解
- aのCD-ROMとbのDVD-RAMは光ディスクなので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- aのCD-ROMとbのDVD-RAMは光ディスクで、SSDも入っていないので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- RAM、SSD、USBメモリはどれも半導体素子を記憶媒体に使っているので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- SSDもフラッシュメモリという半導体メモリを使うので、dが抜けていて不十分です。
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覚えるポイント
- フラッシュメモリ(SSD・USBメモリ・SDカード等)は半導体メモリの一種
間違えやすいところ
- DVD-RAMは名前にRAMと入っているが光ディスクである点を見落とさないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
表計算ソフトにおける相対参照と絶対参照
テクノロジ系 · 表計算 / 相対参照 / 絶対参照 / セル複写
商品の税込価格を計算する表計算のワークシートがある。セルB1には消費税率(10%)が入力されており、セルB4〜B6には税抜価格が入力されている。セルC4〜C6に税込価格を表示するために、セルC4に式を入力し、セルC5、C6に複写する。セルC4に入力する式として適切なものはどれか。ここで、セルB1は、パーセント形式で表示している。 [ワークシート] 行1: A1「消費税率」、B1「10%」 行3: A3「商品名」、B3「税抜価格 (円)」、C3「税込価格 (円)」 行4: A4「商品X」、B4「200」 行5: A5「商品Y」、B5「500」 行6: A6「商品Z」、B6「100」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
表計算で式を下にコピーするときは、動かしたくない行番号の前に「$」を付けます(絶対参照)。コピーに合わせて動かしたいセルはそのままにします(相対参照)。
解き方
- 商品Xの税抜価格はB4で、下のC5、C6にコピーしたときはB5、B6を参照したいので、行番号は相対参照「B4」にする。
- 消費税率10%のB1は、C5やC6にコピーしても常に行1を参照させたいので、行番号を絶対参照「B$1」にする。
- よって、セルC4に入れる式は「B4 * (1 + B$1)」になる。
- 選択肢 ア不正解
- B$4と行番号が固定されているので、C5やC6にコピーしても商品XのB4を参照してしまい誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 税抜価格の行がB$4で固定され、消費税率の行が相対参照なので、コピーすると計算が合わなくなります。
- 選択肢 ウ正解
- 税抜価格(B4)は相対参照で下に追従し、消費税率(B$1)は絶対参照で行番号が固定されるので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 消費税率が相対参照「B1」のままだと、C5にコピーしたとき「B2」を参照してしまうので誤りです。
覚えるポイント
- 固定したい行や列の直前に「$」を付けることで絶対参照となる
間違えやすいところ
- コピーで追従させたいデータの方を、逆に絶対参照にしてしまう間違いに注意する。
出題の前提:表計算ソフトの機能・用語(ITパスポート試験用)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正アクセス検知システム(IDS)の機能
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / IDS / 不正アクセス対策 / 侵入検知システム
ネットワークやホストを監視することによって、不正アクセスや不審な通信を発見し、報告する仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
IDS(侵入検知システム)とは、ネットワークやホストを監視して、不正なアクセスや不審な通信を見つけて管理者に知らせる仕組みです。通信を遮断はせず、検知と報告を行います。
解き方
- 問題文の「不正アクセスや不審な通信を見つけて報告する仕組み」に合う用語を照合する。
- IDSは「Intrusion Detection System(侵入検知システム)」の略で、問題文の機能に合う。
- 選択肢 ア不正解
- DMZ(非武装地帯)は、外部と内部のネットワークの間にある隔離したネットワーク領域です。
- 選択肢 イ正解
- IDSはIntrusion Detection Systemの略で、不審な通信を検知して報告するシステムです。
- 選択肢 ウ不正解
- アンチパスバックは、入室記録のない退室などを禁止して共連れ入室を防ぐ物理的な仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- ボットは、外部からの指令で自動的に攻撃などを行う悪意あるプログラムです。
覚えるポイント
- IDSは「検知・通知(Detection)」、IPSは「遮断・防御(Prevention)」を行う
間違えやすいところ
- 検知だけをするIDSと、通信を自動で遮断するIPSの役割の違いを混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
擬似言語による繰り返しと剰余算のトレース
テクノロジ系 · アルゴリズムとプログラミング / 擬似言語 / for文 / 条件分岐 / 剰余算
手続 calcMod3 を呼び出したときの出力はどれか。 〔プログラム〕 ○calcMod3() 整数型: totalValue, i totalValue ← 0 for (i を 1 から 7 まで 1 ずつ増やす) if (i ÷ 3 の余りが 0 と等しい) totalValue ← totalValue + i endif endfor totalValue を出力する
解答・解説を表示
解答
エ
解説
for文の繰り返しの中で「i ÷ 3の余りが0」という条件を調べると、iが3の倍数のときだけ処理が実行されます。今回は3と6のときだけ加算され、合計は9になります。
解き方
- はじめに totalValue = 0 とする。ループ変数 i は 1 から 7 まで変わる。
- i = 1, 2, 4, 5, 7 は3で割り切れないので何もしない。
- i = 3 のとき、3 ÷ 3 の余りは0なので、totalValue = 0 + 3 = 3 になる。
- i = 6 のとき、6 ÷ 3 の余りは0なので、totalValue = 3 + 6 = 9 になる。
- ループが終わると totalValue の値 9 が出力されるので、選択肢「エ」が正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 3の倍数の個数(2個)を出しているのではなく、値を足し合わせているので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- i=3だけでなくi=6も足されるので、処理が止まっているわけではなく誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- ループ終了時のiの値などで、正しく足し合わされていないので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 3の倍数の3と6を足した9が計算されて出力されるので正しいです。
覚えるポイント
- 「余りが0」という条件判定は倍数判定の典型パターン
間違えやすいところ
- 条件を満たす個数を数えるのと、値を足していくのを取り違えないようにする。
出題の前提:擬似言語の記述形式(ITパスポート試験用)
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サムネイルの概念と役割
テクノロジ系 · マルチメディア / 画像処理 / サムネイル / UI
サムネイルの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
サムネイルとは、画像や文書の中身を小さく縮めて一覧表示するための見本画像です。ファイルを見分けやすくし、表示の負担も軽くします。
解き方
- 「サムネイル」の語源と用途(ファイルを小さくして見本表示すること)を確認する。
- 選択肢の中から「内容を縮小して表示したもの」を表す選択肢「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- ファイルの中身を見分けやすいように小さく表示した見本画像で、適切な説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 機能やファイルの種類を象徴する図にした小さな記号はアイコンの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- オンライン上で利用者の分身として動くキャラクターはアバターの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 複数のファイルを一つにまとめたものはアーカイブ(書庫ファイル)の説明です。
覚えるポイント
- サムネイルは内容の縮小見本、アイコンは機能や概念を抽象化した絵文字
間違えやすいところ
- アイコン(機能や対象を表す小さな記号)と混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
AIの基盤モデル(Foundation Model)
テクノロジ系 · 人工知能 / 機械学習 / 基盤モデル / ファインチューニング / 生成AI
AIにおいて、広範囲かつ大量のデータで訓練されたものであり、ファインチューニングなどによって文章生成AIのような様々な用途に適応できる特徴をもつものを何というか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
基盤モデルとは、広く大量のデータで事前に学習した大規模なAIモデルです。ファインチューニング(追加学習)によって、文章生成などいろいろな用途に使えます。
解き方
- 「広く大量のデータで訓練」「ファインチューニングで多様な用途に適応」というキーワードに注目する。
- これは近年の大規模言語モデル(LLM)などの土台になる「基盤モデル」の定義に一致する。
- 選択肢 ア不正解
- アノテーションは、機械学習用のデータにラベルやタグを付ける作業です。
- 選択肢 イ不正解
- エキスパートシステムは、専門家の知識をルールとして登録し推論する昔ながらのAIです。
- 選択肢 ウ正解
- 事前に学習した大規模な汎用AIモデルで、様々な課題に使える基盤モデルの説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、主に画像認識で使われるネットワーク構造です。
覚えるポイント
- 基盤モデル(Foundation Model)は大量データで事前学習された多用途な汎用モデル
間違えやすいところ
- 教師データを作るアノテーションや、古くからのエキスパートシステムと混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載通り
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
光学文字認識(OCR)の機能
テクノロジ系 · OCR / 入出力デバイス / 画像処理
イメージスキャナーで読み取った紙の書類などの画像データから、印刷文字や手書きの文字を識別してテキストデータに変換する技術を表す用語として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
文字を画像から読み取ってテキストにする技術はOCRです。スキャナーで取り込んだ画像を光学的に走査し、文字の形のパターンと照合します。そのうえで、コンピュータが扱える文字コード(テキストデータ)に変換します。
解き方
- 紙の文書の画像から文字を認識し、テキストデータに変える技術の名前を考えます。
- 光学的文字認識を意味するOCR(Optical Character Recognition)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CCD(Charge Coupled Device)は、光を電気信号に変える受光素子(固体撮像素子)のことです。
- 選択肢 イ不正解
- DVIは、PCとディスプレイをつないで映像信号をデジタルで送る規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- GPUは、画像処理や並列計算を高速に行うための集積回路です。
- 選択肢 エ正解
- OCRは、画像の中の印刷文字や手書き文字を認識してテキストデータに変える技術で、問題の内容と一致します。
覚えるポイント
- OCR(Optical Character Recognition)=画像から文字を認識してテキスト化する技術
間違えやすいところ
- 光を電気信号に変える部品のCCDと、文字を見分けるソフトの技術であるOCRを混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問81
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データベースのレプリケーション機能
テクノロジ系 · データベース / レプリケーション / 信頼性設計
あるコンピュータのデータベースの内容を他のコンピュータのデータベースに複製し、両者の内容が常に一致するように同期させるDBMSの機能として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
複製を作って内容を一致させる機能はレプリケーションです。あるデータベースの更新内容を、ネットワークを通して別のコンピュータ上の複製データベースに自動で反映します。これで負荷を分けたり、障害に強くしたりできます。
解き方
- 問題が求める「別のコンピュータのDBに複製し、常に内容を一致させる機能」を確かめます。
- 複製と同期を意味する「レプリケーション」だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- アーカイブは、長く保管するためにデータを別の記録媒体などにまとめて保存することです。
- 選択肢 イ不正解
- バックアップは、データの破損や損失に備えて、ある時点のデータをコピーして退避しておくことです。
- 選択肢 ウ正解
- レプリケーションは、データベースの内容を別の環境に複製し、同期して一致させる機能です。
- 選択肢 エ不正解
- ロールバックは、処理の途中で障害が起きたときなどに、処理を始める前の状態に戻すことです。
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覚えるポイント
- レプリケーション=リアルタイムにデータベースを別サーバへ複製・同期する技術
間違えやすいところ
- ある時点のデータを退避する「バックアップ」と、いつも同期して同じ内容を保つ「レプリケーション」の違いを区別しましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問82
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMS運用におけるPDCAモデルの適用
マネジメント系 · ISMS / PDCAサイクル / セキュリティマネジメント
ISMSの運用にPDCAモデルを採用している組織におけるサーバ監視の作業について、各作業(1)〜(4)とPDCAモデルの各フェーズ(Plan、Do、Check、Act)の適切な組合せはどれか。 〔作業〕 (1) サーバ監視の具体的な目的及び手順を定める。 (2) サーバ監視の作業内容を第三者が客観的に評価する。 (3) 定められている手順に従ってサーバを監視する。 (4) 発見された問題点の是正処置として、サーバの監視方法を変更する。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
PDCAサイクルは、計画・実行・点検・改善の4つの工程を繰り返す管理の方法です。Planで方針と計画を決め、Doで実行し、Checkで結果を評価・監査し、Actで見直して改善します。
解き方
- (1)の「目的と手順を決める」は計画なのでPlan(P)です。
- (3)の「手順に従って監視する」は実行なのでDo(D)です。
- (2)の「作業内容を客観的に評価する」は点検・評価なのでCheck(C)です。
- (4)の「是正処置として監視方法を変える」は改善なのでAct(A)です。
- 選択肢 ア不正解
- Doに客観的評価(2)を、Checkに監視手順の実行(3)を当てているため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- Do、Check、Actのすべてで、作業の割り当てが間違っています。
- 選択肢 ウ正解
- Pが(1)、Dが(3)、Cが(2)、Aが(4)となり、各工程の定義と正しく一致しています。
- 選択肢 エ不正解
- Checkに改善処置(4)を、Actに客観的評価(2)を当てているため誤りです。
覚えるポイント
- P=計画策定、D=実施・運用、C=測定・評価・監査、A=見直し・是正処置
間違えやすいところ
- 手順に従って毎日行う監視業務(Do)と、それが正しく行われているかを第三者が確かめる監査的な作業(Check)を、取り違えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問83
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMSにおける情報セキュリティ方針
マネジメント系 · ISMS / 情報セキュリティ方針 / トップマネジメント
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)における「情報セキュリティ方針」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
情報セキュリティ方針は、組織のトップが決めて承認する最上位の文書です。組織として情報セキュリティにどう取り組むかの基本姿勢を示します。利害関係者への周知や、改善を続けるという約束を含めることが規格で求められます。
解き方
- 情報セキュリティ方針が組織の最上位の文書で、トップの意思決定であることを確かめます。
- 方針には「継続的に改善するという約束」を含めるべきというISMSの要件を満たす記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 情報セキュリティ方針は基本方針を示す文書で、必要に応じて取引先などの社外にも公開されます。
- 選択肢 イ正解
- ISMSはPDCAによる改善を前提としており、方針には継続的に改善するという約束を含める必要があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報セキュリティ方針は組織全体の最上位の方針として一つにまとめて決めるもので、部門ごとだけに決めるものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 情報セキュリティ方針はトップダウンで進めるもので、経営陣(トップマネジメント)の承認が必要です。
覚えるポイント
- 情報セキュリティ方針=トップマネジメントが承認し、継続的改善のコミットメントを含む最上位文書
間違えやすいところ
- 具体的な機密保護の手順を書いた実施手順書と、組織の基本姿勢を示す基本方針(公開もできる)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問84
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
学習によるAI誤り率の低減計算
テクノロジ系 · AI / 機械学習 / 確率・比率の計算
あるAIシステムは、1回の学習の過程を経るごとに、誤り率が5%低下する(前回の誤り率の95%になる)。現在の正解率が30%であるとき、正解率が35%を超えるためには、少なくともあと何回の学習の過程が必要か。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
正解率と誤り率を足すと100%になります。「前回の誤り率の95%になる」ので、n回学習した後の誤り率は(最初の誤り率)×0.95のn乗です。正解率が35%を超える条件は、誤り率が100%−35%=65%より小さくなることです。
解き方
- 今の誤り率を求めます:100% − 30% = 70%(0.70)。
- 目標の誤り率を求めます:正解率 > 35% なので、誤り率 < 65%(0.65)。
- 1回目の学習後:70% × 0.95 = 66.5%(まだ65%以上)。
- 2回目の学習後:66.5% × 0.95 = 63.175%(65%未満を達成)。よって最低2回必要です。
- 選択肢 ア不正解
- 1回の学習後の誤り率は66.5%で、正解率は33.5%なので、35%を超えません。
- 選択肢 イ正解
- 2回の学習後の誤り率は63.175%となり、正解率は約36.8%で35%を超えるため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 2回でもう35%を超えるので、「少なくともあと何回」の最小回数としては3回は不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 2回でもう35%を超えるので、4回は最小回数として不適切です。
覚えるポイント
- 誤り率=100%-正解率。毎回5%低下とは前回の0.95倍になる乗算処理
間違えやすいところ
- 「5%低下」を「誤り率が70%から65%へ一度に5ポイント引かれる」と勘違いして1回と答えないようにしましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問85
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ディープラーニングの特徴量自動抽出
テクノロジ系 · ディープラーニング / 機械学習 / 画像認識
動物が写っている大量の画像から犬や猫などの特徴を自動的に抽出し、動物の種類を識別できるようにするAIの技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
大量の画像から特徴を自分で見つけて分類するAI技術はディープラーニング(深層学習)です。昔の機械学習では人間が特徴(特徴量)を決めていました。ディープラーニングは多層の人工ニューラルネットワークを使い、コンピュータ自身が特徴を自動で取り出します。
解き方
- 「大量の画像から特徴を自動で取り出して見分けるAI技術」という条件を確かめます。
- 教育に関する用語(e-ラーニングなど)を外し、深層学習を表す「ディープラーニング」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- e-ラーニングは、インターネットやコンピュータなどのITを使った教育・学習の形のことです。
- 選択肢 イ不正解
- アクティブラーニングは、学習者が受け身ではなく、自分から問題解決や話し合いに参加する学習法です。
- 選択肢 ウ不正解
- アダプティブラーニング(適応学習)は、一人ひとりの習熟度や理解度に合わせて学習内容を最適にする仕組みです。
- 選択肢 エ正解
- ディープラーニングは、多層のニューラルネットワークで特徴量を自動で取り出し、画像認識などを行うAI技術です。
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覚えるポイント
- ディープラーニング=大量データから特徴量を自動的に抽出する多層ニューラルネットワーク技術
間違えやすいところ
- 語尾に「ラーニング」が付く教育手法の用語が並んでいるので、AIの技術であるディープラーニングを確実に選べるようにしましょう。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問86
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PKIにおける証明書失効リスト(CRL)
テクノロジ系 · PKI / CRL / ディジタル証明書
PKI(公開鍵基盤)において、ある条件に当てはまるデジタル証明書の情報が公開されているリストとしてCRL(Certificate Revocation List)がある。このリストに掲載される条件として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CRLには、有効期間内なのに失効した証明書が載ります。証明書は有効期間が切れると自動で無効と分かります。しかし期間内でも秘密鍵の漏えいなどがあれば、すぐ無効にする必要があります。認証局(CA)がその証明書をCRLに登録します。
解き方
- CRL(証明書失効リスト)の目的と、どんな証明書が載るかを確かめます。
- 有効期間が切れる前に、秘密鍵の漏えいなどで途中で失効した証明書が載ると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 有効期間が切れた証明書は日付を比べるだけで無効と分かるので、CRLに載せる必要はありません。
- 選択肢 イ不正解
- デジタル証明書には有効期間が定められており、無期限であることを理由に載るわけではありません。
- 選択肢 ウ正解
- CRLは、秘密鍵の漏えいなどで「有効期間内に失効した」証明書を知らせて公開するリストです。
- 選択肢 エ不正解
- 有効期間を延ばしたり更新したりした正常な証明書は、失効リストには載りません。
覚えるポイント
- CRL(証明書失効リスト)=有効期間内に鍵漏洩などで失効した証明書のリスト
間違えやすいところ
- 「有効期間が切れた証明書が載る」と誤解しやすいですが、期限切れは日付を見れば分かるのでCRLには載りません。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問87
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
物理的セキュリティ対策の分類
テクノロジ系 · 情報セキュリティ対策 / 物理的セキュリティ / 入退室管理
情報セキュリティ対策を「技術的セキュリティ対策」「人的セキュリティ対策」及び「物理的セキュリティ対策」に分類したとき、「物理的セキュリティ対策」の例として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
セキュリティ対策は、物理的・技術的・人的の3つに分けられます。物理的は、施設や機器への侵入や盗難を防ぐ対策です。技術的は暗号化やアクセス制御など、人的は教育や契約などです。
解き方
- 各選択肢の対策が「物理的」「技術的」「人的」のどれになるかを分類します。
- 施設や部屋の入退室を管理しているイが「物理的セキュリティ対策」だと見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- アクセスログを取ったり通信を遮断したりする制限は、システム上で行う「技術的セキュリティ対策」です。
- 選択肢 イ正解
- 建物や部屋(サーバ室など)ごとにICカードなどで侵入を防ぐ入退室管理は、「物理的セキュリティ対策」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 守秘義務契約を結んだり、情報セキュリティ教育・啓発を行ったりするのは、「人的セキュリティ対策」です。
- 選択肢 エ不正解
- 退職時のアカウント削除は、認証情報の管理であり、運用的・技術的なセキュリティ対策です。
覚えるポイント
- 物理的セキュリティ=施錠、入退室管理(ICカード・生体認証扉)、監視カメラ、耐火金庫など
間違えやすいところ
- ICカードを使うので「技術的」と迷いやすいですが、サーバ室などへの立入り管理は物理的セキュリティに分けられます。
出題の前提:令和7年度ITパスポート試験公式問題問88
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式における復号可能性
テクノロジ系 · 公開鍵暗号方式 / 共通鍵暗号方式 / デジタル署名
Aさんは、Bさんから次の4種類のメッセージを受け取った。Aさんが、受け取ったメッセージを復号して読むことができるものだけを全て挙げたものはどれか。 a AさんとBさんとの共通鍵で暗号化したメッセージ b Aさんの公開鍵で暗号化したメッセージ c Bさんの公開鍵で暗号化したメッセージ d Bさんの秘密鍵で暗号化したメッセージ
解答・解説を表示
解答
ア
解説
共通鍵暗号では、暗号化と復号に同じ共通鍵を使います。公開鍵暗号では、公開鍵と秘密鍵の組を使い、片方の鍵で暗号化したデータは、対になるもう片方の鍵でしか復号できません。公開鍵は誰でも手に入れられますが、秘密鍵は本人だけが持っています。
解き方
- 各メッセージの復号に必要な鍵を確かめます。aは共通鍵、bはAさんの秘密鍵、cはBさんの秘密鍵、dはBさんの公開鍵が必要です。
- 受け取ったAさんが持っている鍵(共通鍵、Aさんの秘密鍵、誰でも使えるBさんの公開鍵)と照らし合わせ、復号できるのはa, b, dだと導きます。
- 選択肢 ア正解
- a, b, dは、Aさんが持つ鍵(共通鍵、Aさんの秘密鍵、Bさんの公開鍵)で復号できるので正しい組合せです。
- 選択肢 イ不正解
- cの復号にはBさん本人だけが持つ秘密鍵が必要で、Aさんは復号できないため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 共通鍵で暗号化したaも、Aさんは共通鍵を持っているので復号でき、aが抜けているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- cはBさんの秘密鍵が必要でAさんは復号できず、さらにaとbが抜けているため誤りです。
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覚えるポイント
- 公開鍵で暗号化したものはペアの秘密鍵でのみ復号できる(秘匿通信)。
- 秘密鍵で暗号化したものはペアの公開鍵で誰でも復号できる(デジタル署名)。
間違えやすいところ
- 秘密鍵で暗号化したデータ(署名)は本人しか復号できないと誤解しやすいですが、公開鍵を使えば誰でも復号できます。
出題の前提:公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LANの暗号化規格とセキュリティ技術
テクノロジ系 · 無線LANセキュリティ / WPA2 / WEP
無線LANのセキュリティ対策に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
無線LANは電波でやり取りするため、盗聴や不正アクセスの危険があります。古い規格のWEPには重大な弱点が見つかりました。そのため、安全な暗号方式(AESなど)を使ったWPA2やWPA3への切り替えが進んでいます。
解き方
- 各選択肢の用語と、その説明が合っているかを照らし合わせます。
- アはESSID、イはステルス機能、ウはMACアドレスフィルタリングの説明だと確かめます。
- エのWPA2がWEPより安全な暗号化技術だという記述が正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 複数のアクセスポイントをまとめて識別するIDはESSIDの説明です。APIはプログラムを連携させるための規約です。
- 選択肢 イ不正解
- アクセスポイントを隠す機能はSSIDステルス(ステルスモード)です。SSHは安全に遠隔接続するための規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- 登録したMACアドレス以外の接続を断る機能はMACアドレスフィルタリングです。VPNは仮想的な専用回線を作る技術です。
- 選択肢 エ正解
- WPA2は、弱点のあるWEPに代わって作られた強力な暗号化技術であり、適切な説明です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 無線LAN暗号化規格の進化の流れ:WEP → WPA → WPA2 → WPA3
- WPA2では標準暗号化アルゴリズムとしてAES(CCMP)が採用されている。
間違えやすいところ
- MACアドレスフィルタリングやSSIDステルスを、暗号化技術そのものと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティにおけるリスク対応の分類
テクノロジ系 · リスクマネジメント / リスク対応 / リスク低減
情報セキュリティのリスクマネジメントにおけるリスク対応を、リスク移転、リスク回避、リスク低減及びリスク保有の四つに分けて実施することにしたとき、これらに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
リスク対応には、主に「低減」「回避」「移転(共有)」「保有(受容)」の4つがあります。低減は発生率や影響を抑えること、回避は原因となる活動をやめること、移転は保険などで他者に分散すること、保有は特に対策をせず受け入れることです。順番ではなく、リスクに応じて選ぶ戦略です。
解き方
- リスク対応の4つ(回避、低減、移転、保有)は手順ではなく対策の分類だと確かめ、アとイを外します。
- 保険を掛ける行為は、損失を他者に肩代わりしてもらう「リスク移転(共有)」なので、ウ(リスク回避)が誤りだと確かめます。
- 持出し管理を強めるのはリスクの発生率を下げる対策なので、「リスク低減」とするエが適切だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 4つの区分は実施する順番ではなく、リスクごとに選ぶ対応策の分類なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 4つの区分は実施の手順を表すものではないので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- リスクが起きたときに備えて保険に入ることは「リスク移転(共有)」に当たるので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 持出しのルールを厳しくして紛失・盗難の可能性を下げる取り組みは「リスク低減」に当たり、適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- リスク移転:保険加入、アウトソーシング
- リスク回避:危険な事業や作業の中止・撤退
- リスク低減:セキュリティ対策の導入、管理強化
- リスク保有:許容範囲内のリスクをそのまま受け入れる
間違えやすいところ
- 保険を掛けることを「リスク回避」と混同しやすいですが、リスク自体をなくすわけではないので「リスク移転」です。
出題の前提:JIS Q 27000 / JIS Q 31000
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ランサムウェア感染時の被害軽減策
テクノロジ系 · ランサムウェア / データバックアップ / セキュリティ対策
従業員が使用するPCがランサムウェアに感染した場合の損害を軽減する対策例として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ランサムウェアは端末や共有フォルダのファイルを勝手に暗号化し、復元と引き換えに金を要求します。つながっているバックアップも一緒に暗号化されるおそれがあります。そのため、ネットワークから切り離した場所に置く「オフラインバックアップ」が最も有効な損害軽減策です。
解き方
- 問題が「ランサムウェアに感染した後の損害を軽くする対策(復旧・被害の最小化)」を求めていると確かめます。
- イとエは感染前の侵入や不正ログインを防ぐ予防策なので外します。
- ウのHDD暗号化は盗難時の情報漏えい対策で、ランサムウェア被害の軽減にはならないので外します。
- アのオフラインバックアップが、感染・暗号化から復旧できる対策として適切だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- ネットワークから切り離した場所にバックアップを置いておけば、感染時の暗号化から復旧できるので適切な損害軽減策です。
- 選択肢 イ不正解
- 多要素認証は不正ログインを防ぐ事前の予防策で、感染後の損害を軽くする対策ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 端末のHDD暗号化は盗難や紛失時の情報漏えいを防ぐ対策で、ランサムウェアの暗号化被害の軽減にはなりません。
- 選択肢 エ不正解
- アカウントロックは総当たり攻撃などの不正ログインを防ぐ対策で、感染後の損害軽減策ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ランサムウェア対策の要は「オフラインバックアップ(3-2-1バックアップルール等)」。
- ネットワーク接続されたままのバックアップは同時に暗号化される危険がある。
間違えやすいところ
- 「予防策(感染を防ぐ対策)」と「軽減・復旧策(感染後の被害を抑える対策)」の目的の違いを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティにおける「脅威」の定義
テクノロジ系 · 情報セキュリティの概念 / 脅威 / 脆弱性 / リスク
情報セキュリティにおける脅威の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
リスクは「資産」「脅威」「脆弱性」が関わり合って生まれます。「脅威」は損害を与える原因そのものです。「脆弱性」は守る側の欠点や弱点です。「リスク」は弱点に脅威が付け込んで損害が起きる可能性や、その確率と被害の組合せを指します。
解き方
- アがシステムの弱点を指す「脆弱性」の定義だと確かめます。
- イとエが、確率と影響の大きさを組み合わせた「リスク」の定義だと確かめます。
- ウが損害を与える直接の原因(不正行為、事故、災害など)を表す「脅威」の正しい説明だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 攻撃者が付け込むことのできる弱点は「脆弱性」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 被害に遭う確率(起こりやすさ)と被害規模の組合せは「リスク」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 情報資産に損失や損害を与える原因そのものが「脅威」であり、適切な説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 脆弱性を利用した攻撃で損害を受ける可能性は「リスク」の説明です。
覚えるポイント
- 脅威(Threat):損害を与える原因(攻撃者、マルウェア、地震など)
- 脆弱性(Vulnerability):システムの弱点・欠陥(パッチ未適用、設定不備など)
- リスク(Risk):脅威が脆弱性を突いて損失を生じさせる可能性
間違えやすいところ
- 「脅威」と「脆弱性」はよく問われるので、外からの要因(脅威)と中の弱点(脆弱性)を区別して覚えましょう。
出題の前提:JIS Q 27000
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
並列システムの稼働率計算
テクノロジ系 · 並列システム / システムの稼働率 / 信頼性計算
稼働率0.9の装置で並列システムを構成したい。このシステムの稼働率を0.999とするためには、最低何台の装置で並列システムを構成する必要があるか。ここで、並列システムを構成したときに、少なくとも1台の装置が稼働していればシステムは正常に稼働しているものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
並列システムで「少なくとも1台が動いていれば全体が動く」とき、全体が止まるのは「全台が同時に故障したとき」だけです。装置の稼働率をRとすると、システムの稼働率は「1 − (1 − R)のn乗」で計算できます。
解き方
- 装置1台あたりの停止確率(故障率)を求めます:1 − 0.9 = 0.1。
- n台すべてが同時に止まる確率を求めます:(0.1)のn乗。
- システム全体の稼働率の式「1 − (0.1)のn乗 >= 0.999」を立てます。
- 式を変形すると (0.1)のn乗 <= 0.001(=0.1の3乗)となり、これを満たす最小の整数nは3です。
- 選択肢 ア不正解
- 2台のときの稼働率は 1 − (0.1)の2乗 = 1 − 0.01 = 0.99 で、0.999に届かないため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 3台のときの稼働率は 1 − (0.1)の3乗 = 1 − 0.001 = 0.999 となり、条件を満たす最小の台数です。
- 選択肢 ウ不正解
- 4台並列では0.9999となり条件は満たしますが、最低台数を問う問題なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 5台並列では0.99999となり条件は満たしますが、最低台数ではないため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 並列システムの稼働率 = 1 - (すべての装置が停止する確率)
- 装置の停止確率 = 1 - 稼働率
間違えやすいところ
- 直列システム(稼働率の掛け算)と並列システムの計算式を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データベース設計におけるデータ分析
テクノロジ系 · データベース設計 / 概念設計 / データ分析
データベース設計におけるデータ分析で行うこととして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
データベース設計は、ふつう「データ分析」「概念設計」「論理設計」「物理設計」の順に進みます。データ分析の段階では、業務で扱うデータを漏れなく洗い出し、データ項目どうしの関係をはっきりさせます。
解き方
- データベース設計の各段階(データ分析、概念設計など)の目的を確かめます。
- アはデータマートの構築、イはSQLの行の選択、エはデータマイニングの説明だと確かめます。
- 業務に必要な項目を洗い出し、関係を整理するウが、データ分析の作業として適切だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- データウェアハウスから特定の業務用データを取り出して作るのは、データマートの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 条件を満たす行を取り出すことは、関係データベースの「選択(SELECT操作)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 業務に必要なデータ項目を洗い出し、関係を分析・整理することは、データベース設計の最初の段階の適切な作業です。
- 選択肢 エ不正解
- 大量のデータから統計や機械学習などを使って新しい知見を探すのは「データマイニング」の説明です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- データベース設計の流れ:要件分析・データ分析 → 概念設計(E-R図) → 論理設計(正規化) → 物理設計(インデックス・記憶容量)
間違えやすいところ
- 「データ分析」という言葉から、ビッグデータ分析やデータマイニング(エ)と混同しないよう、データベース設計という文脈に注目しましょう。
出題の前提:公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
OSS(オープンソースソフトウェア)の定義と特徴
テクノロジ系 · OSS / オープンソース / 著作権 / 再配布
OSS (Open Source Software) に関する次の記述のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 個人だけではなく、企業や団体が開発したソフトウェアもある。 b 著作権が放棄されている。 c 入手したソフトウェアは、自由に再配布してもよい。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
OSSは、ソースコードが無料で公開され、利用・変更・再配布が自由に認められたソフトウェアです。ただし著作権がなくなったパブリックドメインではなく、著作者が権利を持ったまま、オープンソースライセンス(GPL、MIT、Apacheなど)で利用を許しています。
解き方
- 記述aを検討します:GoogleやRed Hat、各種財団など企業や団体が中心になって開発するOSSも多くあるので正しいです。
- 記述bを検討します:OSSは著作権を持ったまま一定の利用を許す仕組みで、著作権は放棄されていないので誤りです。
- 記述cを検討します:オープンソースの定義(OSD)では「自由な再配布」が必須の条件なので正しいです。
- 適切なものはaとcなので、選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- bの「著作権が放棄されている」が誤りなので、aとbの組合せは不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- bが含まれているため誤りです。OSSはパブリックドメインではありません。
- 選択肢 ウ正解
- aとcの記述はどちらもOSSの性質として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- bが含まれていて、適切な記述aも含まれていないため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- OSSは著作権を保持している(著作権放棄ではない)。
- 誰でも自由に利用・改変・再配布が可能である。
間違えやすいところ
- 「ソースコードが自由に使えて無料」だからといって「著作権が放棄されている(パブリックドメイン)」と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:The Open Source Definition (OSD) / 公開問題の記載情報に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの3要素(可用性)
テクノロジ系 · 情報セキュリティの3要素 / 可用性 / 完全性 / 機密性
情報セキュリティの三大要素(機密性・完全性・可用性)において、可用性が損なわれた事象だけを全て挙げたものはどれか。 a 関連取引先との電子決済システムがDoS攻撃を受け、処理ができなくなった。 b 顧客情報管理システムの顧客情報が誤った内容のまま運用されていた。 c 社内のサーバに不正侵入されて、社外秘の情報が漏えいした。
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解答
ア
解説
情報セキュリティの3大要素は「可用性」「完全性」「機密性」です。可用性は、許可された人がいつでも必要な情報を使えることです。完全性は情報が正確で完全なこと、機密性は許可された人だけが情報を使えることです。
解き方
- a〜cが、どのセキュリティ特性を損ねているかを分類します。aはサービス停止(処理不能)なので可用性の損傷です。
- bはデータ内容の誤りなので完全性の損傷、cは社外秘情報の漏えいなので機密性の損傷に当たります。
- 可用性が損なわれた事象だけを挙げているのは「a」だけなので、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- aはDoS攻撃で正当な利用者がサービスを使えなくなっており、可用性の喪失に当たるので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- bは情報が改ざん・誤りで不正確なまま運用された事例で、完全性の損傷なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- bは完全性の損傷、cは外部への情報漏えいによる機密性の損傷で、どちらも可用性の損傷ではないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- cは社外秘情報が外部に漏れる機密性の侵害事例で、可用性の損傷には当たらないため誤りです。

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覚えるポイント
- 可用性は「使いたいときにいつでも使えること」、DoS攻撃やシステム停止は可用性の侵害である。
間違えやすいところ
- データの改ざんや誤り(完全性)と、システムが使えなくなること(可用性)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS Q 27000における情報セキュリティの定義(機密性・完全性・可用性)に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
整列アルゴリズムの手順実行回数
テクノロジ系 · 選択ソート / アルゴリズムのトレース / 繰り返し処理
4個の要素から成るデータの並びを、次の手順を繰り返して昇順に整列するとき、整列が終了するまでに(1)から(3)の一連の手順は何回実行されるか。ここで、最初はデータの並び全体を整列対象とする。 データの並び: [27, 42, 33, 12] 〔手順〕 (1) 整列対象中の要素の最大の値を選び、最後の要素と入れ替える。 (2) 最後の要素を整列対象から外す。 (3) 整列対象に要素が1個以上残っていれば、(1)から(3)の一連の手順を実行する。残っていなければ、整列完了なので終了する。
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解答
ウ
解説
アルゴリズムのトレース問題では、問題文に書かれた終了条件を厳密に守って、整列の範囲と手順を1回ずつ正確に追います。ここでは「1個以上残っていればもう一度実行し、残っていなければ終了する」という条件が大切です。
解き方
- 初期状態:整列対象は[27, 42, 33, 12](4個)。【1回目】(1)最大値42と末尾12を交換→[27, 12, 33, 42]。(2)末尾42を外す→対象は[27, 12, 33]。(3)要素が3個残るのでもう一度実行。
- 【2回目】(1)対象中の最大値33と末尾33を交換(変化なし)。(2)末尾33を外す→対象は[27, 12]。(3)要素が2個残るのでもう一度実行。
- 【3回目】(1)対象中の最大値27と末尾12を交換→[12, 27]。(2)末尾27を外す→対象は[12]。(3)要素が1個あり「1個以上」を満たすので、もう一度実行する。
- 【4回目】(1)対象[12]の最大値12と末尾12を交換。(2)末尾12を外す→対象は0個。(3)要素が残っていないので整列完了となり終了。一連の手順は合計4回で、ウが正解。
- 選択肢 ア不正解
- 2回目の終わりでは整列対象がまだ2個残っているので、ここで処理が終わることはありません。
- 選択肢 イ不正解
- 3回目の(2)の終わりで整列対象は1個残っており、(3)の条件で4回目が実行されるため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 整列対象が1個残った状態でも(3)の条件で4回目が実行され、対象が0個になって終了するので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 4回目の処理で整列対象が0個になり完全に終わるので、5回目が実行されることはありません。
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覚えるポイント
- ループ終了条件の境界値(1個残っている場合に実行するか終了するか)を問題文の手順どおり厳密に確認する。
間違えやすいところ
- 「要素が1個なら明らかに整列済みだから3回で終わる」と一般的なソートの知識で判断し、手順(3)の「1個以上残っていれば実行」を見落として3回(イ)と答える誤りが多いです。
出題の前提:問題文に明記された〔手順〕の条件定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
条件分岐プログラムの計算とトレース
テクノロジ系 · 擬似言語 / 条件分岐 / プログラムのトレース
関数 calculateAmountOfPrize は、業務改善の効果における改善額と短縮期間を、それぞれ improvement と period で受け取り、賞金額を戻り値とする。改善額が20万円で短縮期間が3日の業務改善と、改善額が5万円で短縮期間が14日の業務改善があった。この二つの賞金額の合計は何円か。ここで、改善額と短縮期間の値はそれぞれ0以上とする。 〔プログラム〕 ○整数型: calculateAmountOfPrize(整数型: improvement, 整数型: period) 整数型: prize if (improvement が 100000 より小さい) if (period が 7 より小さい) prize ← 500 else prize ← 1000 endif else if (period が 7 より小さい) prize ← 2000 else prize ← 5000 endif endif return prize
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解答
ウ
解説
入れ子(ネスト)になったif-else文では、まず外側の条件式(if)の真偽で分岐先を決めます。次に、その分岐の中の内側の条件式(else/if)を調べ、最後に代入する値を決めます。
解き方
- 1件目(improvement=200,000、period=3)を追います:外側の「200000 < 100000」は偽(false)なので外側のelse節に進みます。内側の「3 < 7」は真(true)なので、prizeに2000が入ります。
- 2件目(improvement=50,000、period=14)を追います:外側の「50000 < 100000」は真(true)なので外側のif節に進みます。内側の「14 < 7」は偽(false)なので内側のelse節に進み、prizeに1000が入ります。
- 2つの賞金額を合計します:2,000円 + 1,000円 = 3,000円となり、選択肢ウが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 1,000円は2件目の改善に対する賞金額だけで、2つの合計額ではないため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 1件目を「improvementが100,000未満かつperiodが7未満(500円)」と誤って判定した場合などの計算結果で、誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 1件目の賞金2,000円と2件目の賞金1,000円を正しく足した3,000円なので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 500円と5,000円を誤って組み合わせた値(5,500円)で、条件分岐の判定が間違っているため不正解です。
覚えるポイント
- if文の条件が「〜より小さい(未満)」か「〜以下」か、真と偽のどちらの節に進むかを慎重に追跡する。
間違えやすいところ
- 改善額20万円(200,000)を、外側の「< 100000」で偽(else)に進むところを真と読み違えてしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:問題文中の擬似言語記述およびシラバスに基づくプログラムトレース。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.46 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
認証の3要素(所有物認証)
テクノロジ系 · 認証の3要素 / 知識認証 / 所有物認証 / 生体認証
個人の認証に用いる要素を、知識、所有物及びバイオメトリクス(生体)の三つに分類したとき、所有物を要素として用いた認証の例はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ユーザー認証の要素は「知識情報(本人だけが知っていること)」「所有物情報(本人だけが持っているもの)」「生体情報(体や行動の特徴)」の3つに分けられます。
解き方
- 各選択肢の認証方式が、どの要素に頼っているかを確かめます。
- アのSMS認証は、SMSを受け取れるスマートフォンやSIMカードを物理的に「持っている」ことに基づく所有物認証です。
- イは眼の虹彩(体の特徴)、ウは筆跡や筆圧(行動の特徴)で、どちらもバイオメトリクス認証です。
- エは本人の記憶による「秘密の質問」なので知識認証です。よって所有物認証の例はアです。
- 選択肢 ア正解
- 登録した電話番号のSIMカードが入ったスマートフォンを持っていることを使う認証なので、所有物の要素に当たり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 虹彩の特徴は人の体の特徴を使った認証なので、バイオメトリクス(生体)認証に当たり誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 筆跡や筆圧、スピードは人の行動の特徴を使った認証で、バイオメトリクス認証に当たるため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 事前に決めた質問の答えは本人の記憶や知識による情報なので、知識認証に当たり誤りです。
覚えるポイント
- 認証の3要素:知識(パスワード、合言葉)、所有物(ICカード、スマホSMS、ワンタイムパスワードトークン)、生体(指紋、虹彩、筆跡)。
間違えやすいところ
- SMSで届くコード自体を「知っていること(知識)」と誤解しやすいですが、そのコードを受け取れる端末を物理的に持っていることが前提なので「所有物認証」に分けられます。
出題の前提:NIST SP 800-63等のディジタルアイデンティティガイドラインおよびシラバスの認証技術項目に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 令和7年度分』
公式問題冊子 p.47 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 令和7年度分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 令和7年度分の問題・解答資料です。

